【ガルパン】みほ「隊長と副隊長ってもっと親密になるべきじゃありません?」 (81)


劇場版後


・・・・・・

~練習後~


桃「よーし、今日の練習はここまで! 2学期が始まってからも皆着々と力を付けているな!」

「「「「お疲れ様でした!」」」」


あゆみ「疲れた~」

桂里奈「帰って撮り溜めたアニメ見なきゃ!」

ナカジマ「今日も一日終わりの整備といくかなぁ」

ねこにゃー「運動した後は柔軟とアイシングが大切ですにゃー」

ももがー「スポーツマンのたしなみナリ!」


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沙織「今日もモテるために頑張った~! ねぇみぽりん、この後何か食べてく?」

華「いいですね、戦車カツ行きますか」

優花里「練習後にそんな重いもの食べて大丈夫なんですか?」

麻子「考えただけで胃もたれしそうだ……」

みほ「あ、ごめんね皆。今日は先に帰ってて!」

沙織「え? どうしたの?」

華「なにか用事ですか?」

みほ「うん、そんなとこ。じゃあね!」タッタッタ


優花里「西住殿行っちゃいましたね。言われた通り我々は先に帰りましょうか」

麻子「そーだな」

沙織「むむむ、まさか男がデキたんじゃ……」

華「まぁ、だとしたら……放課後の逢瀬!」

優花里「えええっ!? に、西住殿が……!?」

華「相手は憧れの先輩か、はたまたかわいい後輩か……」

麻子「女子高だろウチ」


杏「いや~また一緒の学校で戦車道ができて嬉しいねぇ」スタスタ

桃「はい。これで私達、笑って卒業できます」

柚子「長かったようであっという間でしたね」


みほ「すいませ~ん!」タッタッタ

杏「ん? 西住ちゃんじゃん。どしたの?」

柚子「忘れ物? それとも伝達事項?」

みほ「あ、いえそんなのじゃないんですけど……」

桃「どうした?」

みほ「ちょっと、河嶋先輩にお話が」

桃「私にか?」

杏「おんやぁ珍しっ」


みほ「今お時間いいですか?」

桃「まぁ私もこれから荷物取って帰るだけだったから時間はあるが……」

杏「じゃあ今日はここで解散だね」

柚子「はい。じゃあね桃ちゃん」

桃「桃ちゃん言うな! ……また明日」


 スタスタスタ


桃「それで西住、話とはなんだ?」

みほ「はい。実は、これは河嶋先輩にしか話せないことでして……」

桃「ほう、言ってみろ。なんでも聞いてやろう」


みほ「本当ですか! じゃあまず、プラウダの隊長と副隊長についてどう思います?」

桃「プラウダのか? うーん……仲がいいんじゃないのか。いつも肩車をしているし」

みほ「ですよね。じゃあグロリアーナは?」

桃「いつもお茶を注いでいるし、遠くから見る限りいつも話をしているから仲がよさそうだな」

みほ「サンダースについては?」

桃「ケイが他人と積極的に絡むから、仲いいんじゃないか?」

みほ「アンツィオは?」

桃「1度行ったことがあるが、隊長副隊長というよりも安斎が他に慕われている感じだな。無論副隊長との仲もよかったが…………何故そんなことを聞く?」」

みほ「お分かりいただけましたでしょうか……」

桃「何をだ」


みほ「ウチと戦った高校の約半数以上が、隊長と副隊長の仲がいいんですよ!」

桃「……言われてみればそうだな」

みほ「じゃあウチは!?」

桃「ウチは…………わ、私と西住か?」

みほ「仲、いいと言えますか?」

桃「自分で聞くかそれ!? というか、私にそれを答えろというのか!?」

みほ「ジーーーーー」

桃「う……ま、まぁ仲は、いい方じゃないのか? こうして普通に話もしているし」

みほ「いい方? 自信をもって『いい』と言えないんですか?」

桃「なんだ! 今日の西住はどこか変だぞ?」

みほ「話を逸らさない!」

桃「ひいいいぃぃ!?」


みほ「今ので分かりました。大洗の隊長と副隊長の間には……深い深い溝があります」

桃「いや、確執とか無いからな!? 確かに最初は貴様にキツく当たったこともあったが今はもう違うぞ! 背中を預けられる仲間だ!」

みほ「本当ですか?」ジトッ

桃「(ウッ、なんなのだ今日の西住は…………いつになくグイグイ来る)」

みほ「私思ったんです。背中を預けられる仲間なら、ましてや隊長と副隊長なら、もっと親密になるべきではないかと!」

みほ「そのためには、他校を見習って私達も仲良くしましょう!」

桃「に、西住……どうした……頭を打ったのか……?」オロオロ

みほ「さぁ、まずは他校の隊長と副隊長を研究して模倣してみましょう!!」

桃「人の話を聞けーーーー!!」


・・・・・・

~次の日・昼休み~


杏「さぁてお昼だねぇ! 何食べよっか」

柚子「私はちょっとダイエット中で……」

杏「えぇー? 何言ってんのさ、女の子はちょっと肉がついてた方が可愛いよ」

柚子「今がその『ちょっと』なので、これ以上は……!」

杏「おおー自分で今が最高の可愛さと言うかぁ」

柚子「ちょ、今のはそういう意味じゃないですよぉ!」


桃「すみません会長、今日のお昼は席を外させていただきます」

杏「ほえ? 珍しいじゃんどしたの?」

柚子「今までずっと3人一緒に食べてきたのに……まさか、私達に飽きて!?」

桃「そういうのじゃない! 今日は大洗副隊長として西住隊長と話があるから、昼食も兼ねてな」

杏「西住ちゃんと? そういや今まで河嶋と西住ちゃんって隊長と副隊長らしい会話してなかったし、やっとって感じだね」

桃「えっ!?」

柚子「うんうん。桃ちゃんってば西住さんに対しては口を開けば『あれをやれーこれをやれー!』とか『西住からも言ってくれぇ!』とかで、副隊長らしいこと言ってなかったもんね」

桃「柚子ちゃん!?」

桃「(ほ、他からはそう見られていたというのか……!? 自分では西住とそれなりに接してきたつもりだったが……うーむ、昨日西住があんなことを言ってきたのも、頷けるといったところなのだろうか……)」

桃「(……思い出せば、副隊長として何かまともに進言した記憶が無い……西住も懸念するか…………うぅ、駄目な私だ)」

柚子「どうしたの?」

桃「いや、なんでもない……言ってくる」トボトボ

杏「なんか図星突かれて落ち込んでるって感じだったね。それより小山、今日何食べる?」

柚子「結局食べなきゃダメですか!?」


・・・・・・


みほ「皆ごめんね。今日ちょっと用事があって、お昼は河嶋先輩と食べるの」

沙織「桃ちゃん先輩と? 珍しいね」

優花里「隊長と副隊長の作戦会議といったところですか?」

みほ「そんなところかな」

麻子「珍しい……いや、初めてじゃないかそんなの」

華「そういうことでしたら、私達は気にせず行ってきてください」

みほ「うん、ありがとう!」


・・・・・・

~中庭~


桃「待たせたな西住」コトッ

みほ「いいえ、今準備していたところですし」

桃「そのポット……この匂いは紅茶か?」

みほ「以前ダージリンさんにもらったのがまだ残ってて、ティーポットとカップは食堂で借りました。食後に飲みましょう」

桃「分かった。いただきます」

みほ「いただきます」


桃「ふぅ……ごちそうさま」

みほ「はい、紅茶です。何か入れますか?」

桃「いやいい。私は紅茶に何も入れない派だ」

みほ「先輩もですか! 私もです」

桃「どうも何か入れると紅茶の味を壊すようでな……あと、素直に何か入れてしまったら飲めないというのがある」

みほ「分かります分かります!」

桃「意外なところで気が合うようだな」ハハハ


沙織・華・優花里・麻子「……」ジー

沙織「やっぱりなんか気になっちゃうよね!」

華「お話の盗み聞きなんて、いけないことですが……」

優花里「いやいや、ともすれば大洗戦車道の今後を左右する会話かもしれませんし!」

麻子「まさか中庭で優雅にランチとはな」

優花里「ウチの学校、中庭にテーブルと椅子が設置されてますからここでお昼を食べる生徒も珍しくないですけどね」

華「いつもは私達と一緒に食堂ですから、外でお昼を食べるみほさんというのも新鮮ですね」

麻子「なにより食堂からここまでご飯を持って移動と言うのが一番面倒だがな」


みほ「よし……それでは、始めましょう」

桃「なぁ西住、本当にやるのか? アレを」

みほ「昨日メールで言った通りです。グロリアーナ流交流術……」

桃「貴様、絶対ダージリンの見様見真似だろう……」


みほ「まず優雅に紅茶を飲む……そして!」

桃「お、お注ぎしよう」

みほ「ありがとうございます先輩」

桃「い、いえ」

みほ「そういえば、こんな格言を知っていますか? 『彼を知り己を知れば百戦殆うからず』」

桃「孫子だな」

みほ「私達がここまで来れたのも、優花里さんの偵察や入念な戦域調査や皆の自己分析の賜物ですね」

桃「うむ」


みほ「『凧が一番高く上がるのは風に向かっている時である。風に流されている時ではない』」

桃「チャーチルだな」

みほ「私達も向かい風に立ち向かってやるという思いを強くしましょう」

桃「ああ」

みほ「『自由への闘争においてミスは決して許されない。規律がすべてだ。守らない奴は罰を受ける』」

桃「ウルフだな」

みほ「各自が考えて行動するのが大洗の強みですけど、やっぱりもう少し統率に力を入れるべきですかね」

桃「う、うむ……? それは任せる」


沙織「な、何してるの……? アレ」

華「どこかで見たことのある光景な気が……」

優花里「どこかというか、あれはまるでダージリンさんとオレンジペコさんです」

華「格言を基にチームのこれからの方針を話しているようないないような」

麻子「しかも微妙に格言じゃないのが混じってるぞ」


桃「なぁ西住……これ、何の意味があるんだ?」

みほ「他校のような親密な隊長と副隊長になるには、まず形から!」

桃「紅茶を飲んで格言を言えば仲良くなれるのか?」

みほ「ダージリンさん達がそうだったように、このやりとりにもきっと意味はあるはずです」

桃「継続の隊長みたいなことを言うな! というか、貴様元黒森峰の副隊長だろう。その時はどうだったのだ?」

みほ「……黒森峰の生徒が日常的にキャッキャと女子トークしてると思いますか?」

桃「………………思わん」

みほ「逸見さんが珍しいんですよ。お姉ちゃんのことを尊敬しているからかもしれませんけど」

みほ「お姉ちゃんああだから、実は私が副隊長じゃなくなって他の人とうまくやれるかなってちょっと心配してたんです。杞憂だったみたいだけど」

桃「なるほどな……去年は姉妹故に副隊長が務まり、今年は副隊長が隊長を尊敬するが故か」

みほ「というわけで、私達は形から他校のスタイルを取り入れていきましょう」ニコニコ

桃「なに言いくるめてやったような顔をしている!」

みほ「そろそろお昼休みも終わっちゃいますね、じゃあまた練習で!」

桃「おい人の話を聞け貴様ァ!」


・・・・・・

~練習~


みほ「今日はⅣ号とヘッツァーを仮想敵とした実戦練習を行います」

カエサル「2対6か……いささか気が引けるが」

ナカジマ「でもその2輌がウチの中でも強いときたもんだから、油断できないね」

典子「確かに隊長達の根性は侮れない!」

ねこにゃー「じゃ、じゃあボク達も全力でかからなきゃ」

みほ「では両チーム指定のポイントまで行きましょう」


みほ「指定ポイント到着、と……各車準備はいいですか?」

梓『はい!』

そど子『準備オーケーよ』

桃「に、西住ちょっと待て!」

みほ「どうしました?」

桃「どうしたもこうしたも無い! 何故私は紅茶の入ったティーカップなど持っている!?」

みほ「グロリアーナではこれが普通らしいですよ」

桃「我々は大洗だ!」

みほ「まぁまぁ、私も持ってますし。あ、これをこぼしたらお互い罰ゲームということにしましょう」

桃「何ィ!?」

みほ「沙織さん、内容考えておいて。簡単なものでいいから」

沙織「えぇ!? まさかの白羽の矢!?」

桃「待て西住! いくらなんでも戦車の中で紅茶をこぼさずに持っていろというのは無理だ! というかこれ自体罰ゲームだぞ! こんな練習に意味は無い!!」

みほ「………………」


桃「おい聞いているのか西住! なんとか言わんか!」

みほ「皆さん、今河嶋先輩が『あんな雑魚共相手ならヘッツァー1輌でも十分だ』って言ってました」

桃「おい!?」

カエサル『ほう、随分と強気じゃないか』

ねこにゃー『舐めプ死すべし!』

典子『ハチの巣にしてやる!』

そど子『ゴモヨ、パゾ美、狙うはカメさんチームよ!』

桃「お、お前達待て! 今のは違うぞ!!」

みほ「それじゃあ、練習開始!」

桃「西住ィィィィーーーーーーー!!!!」


桃「ゆ、柚子ちゃん……う、動かないで……!」カタカタカタ

柚子「いや、動かないと包囲されて集中砲火だよ!?」

杏「動いてなくても河嶋の手が震えてて今にもこぼれそうだけどね」


典子「カメさん発見! 森の中!」

妙子「発射!」ダァン!

桃「ぎゃああああぁぁぁ!!! 危ないだろ!!」

左衛門佐「戦いに危ないも安全も無いぞ副隊長!」ダァン!

桃「ぎええぇえぇえぇぇ!!? こ、こぼれるこぼれる!!」


あや「くらえぇ!」ダァン!

そど子「畳みかけるわよ!」ダァン!


ドォン!


柚子「被弾しました!」

杏「まぁこんなところで集中砲火くらっちゃぁね」

桃「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!」ガシャン


沙織「み、みぽりん……今の音」

みほ「だね」


優花里「あっ、ヘッツァーから旗が!」

みほ「次はこっちみたい。ゆっくり衝撃の無いように後退して!」

麻子「流石に無理だ。森の中だぞ」

みほ「麻子さんならできる!」

沙織「みぽりん今にもこぼしそうじゃん!」

みほ「だ、大丈夫……どんなことがあっても大洗の生徒は紅茶をこぼしたりしないから!」

沙織「さっき思い切りこぼしてる人いたよ!?」

みほ「あ、麻子さん揺れてる!」

麻子「戦車はそういうものだろうが。あと前方からレオポンとウサギ」

華「迎撃しますよ!」

みほ「おねがい!」


ダァン!!


パシャン


みほ「あっ」ビチャ

沙織「あっ」

優花里「あっ」


梓「危なかったぁ……庇ってくれてありがとうございます!」

ナカジマ「大丈夫大丈夫、レオポンはそれなりに硬いから当たり所さえよければ」

梓「よーし、撃て!」

ナカジマ「こっちも発射!」


バァン! ダァァン!!


・・・・・・

~練習後~


梓「まさかⅣ号を倒せる日が来るなんて……」

ナカジマ「よかったね」

桃「それでは……今日はここまでとする…………」

「「「「お疲れ様でした-!」」」」


杏「と、その前にー! なにやら河嶋と西住ちゃんに罰ゲームがあるみたいだよー!」

おりょう「罰ゲームぜよ?」

杏「理由は知らないけど、戦車の中で紅茶をこぼしたら罰ゲームする遊びしてたんだって」

桃「(遊びじゃないだろうあれ……)」

みほ「さぁ河嶋先輩、何してくれます?」

桃「おい貴様もこぼしたんだろ! 知ってるんだぞ連帯責任だ!」

みほ「ちっ」


みほ「それで沙織さん、罰ゲーム考えてくれた?」

沙織「2人いっぺんにでしょ? 難しいなぁ……」

華「手軽にキスなどはいかがでしょう」

沙織「ええっ!?」

桃「き、ききききキスぅ!? ふざけるなぁ!」

みほ「ちょ、ちょっと流石にそれは……」

華「そうですか? 良いアイディアだと思ったのですが」

麻子「百合の花を咲かせるつもりだったのか。花道だけに」


沙織「じゃあ……みぽりんと桃ちゃん先輩でお姫様抱っことか?」

みほ「それくらいならいいかな」

桃「それもどうかと思うが……まぁ、キスよりはマシだな」

ねこにゃー「西住さん、だっこならボクらがしましょうか?」

ももがー「3人までなら簡単ぞな!」

ぴよたん「片手でも持ち上げられるなり!」

桃「今のアリクイだと頭を鷲掴みにされて砲丸投げのボールにされそうだ……」ガクガク

沙織「いやいや、ここは片方がもう片方をって感じで」


杏「お、それじゃ河嶋やってもらったら?」

桃「えっ!?」

柚子「そういえば桃ちゃん、昔『好きな人にお姫様抱っこしてもらうのが夢』って言ってたよね~」

桃「ちょ、何故今そんなことを思い出す!?」

優季「いいじゃないですか~!」

あゆみ「昔からの夢なんてロマンチック!」

桃「いや、昔と言ってもそんなの小学生の頃で……」

杏「この際だし好きな人ができた時用に練習しとけば?」

柚子「いっそ初めてお姫様抱っこしてもらった相手を好きになるとか?」

桃「これが罰ゲームだってこと忘れてるだろー!!」


桃「ぐっ、こうなったら仕方ないか……さぁやれ西住! 煮るなり焼くなり好きにしろ!」

みほ「あはは……じゃあ失礼しますよ」サワッ

桃「ひあああああぁぁぁっっ!!? い、今お尻触ったぁ!!」

みほ「そんな痴漢じゃあるまいし……それにこうしないとできませんし」サワッ

桃「かっ肩に手を置くな! 距離が近い!」

杏「河嶋ーうるさいぞー」

桃「かいちょぉ~!」

みほ「よいしょっと」

桃「わひゃぁっ!?」


左衛門佐「これは前田利家と芳香院!」

おりょう「桂小五郎と幾松!」

カエサル「ロミオとジュリエット!」

エルヴィン「それだ!」


桃「に、西住……意外と力あるんだな」

みほ「河嶋先輩が軽いおかげですよ」ニコッ

桃「ッ、そうか……」モジ

柚子「あ、桃ちゃん照れてるー」

桃「照れてない! あとさっきから桃ちゃん言うな!!」

みほ「沙織さん、こんなものでいい?」

沙織「え? あ、うん。いいと思うよ」

みほ「じゃあ下しますね。よいしょ……と」


あや「なんかイメージと違うね」

左衛門佐「もっと見ているこっちが顔を赤くするような展開を予想していたが」

麻子「まぁこんなものだろう」

桃「(こちらとしてはかなりドキドキしたが……大丈夫のようだな)」


杏「にしても河嶋と西住ちゃん、いつからそんな罰ゲームなんてし合う仲になったの?」

カエサル「確かに、縁遠そうな2人がこういったことをするとは珍しい」

みほ「まぁ色々あってね」

ねこにゃー「イロイロ……なんか密で蜜な響き……」

桃「ええい、もう解散だ! 貴様ら散れ散れ!」

「「「「はーい」」」」


・・・・・・

~次の日~


桃「まったく……昨日はヒドイ目に遭った……」

みほ「今日もやりますよ!」ヒョコッ

桃「おわぁ!? どこから湧いて出た!」

みほ「今日はアンツィオ風にやってみましょう!」

桃「アンツィオ風ぅ?」

みほ「総帥経験者の先輩なら多分できると思います!」

桃「アレは別になろうとしてなったわけではない!!」


・・・・・・

~練習前~


桃「よーし、今日も練度を上げるぞ。だがその前に我らが西住隊長からありがたいお言葉がある」

沙織「も、桃ちゃん先輩が壊れた……!」

麻子「1日の間に謎の主従が出来上がっているな……」


みほ「コホン。皆、今日も頑張りましょう!」

「「「「はーい」」」」

みほ「ときに、とある人は言いました。『大洗は強運チームだと』」

桃「おお! 運も実力の内と言いますし、これは優勝してから我々の世間評価がうなぎのぼりですね隊長!」

柚子「桃ちゃんが会長以外に全面同調してるの、初めて見た……!」


みほ「しかし裏を返せばこういう評価です。『連中が優勝できたのは運がよかったからだ。次は一回戦負けが関の山だろう』」

桃「誰ですかそんなふざけたことを言った奴は! 戦車でカチコミ行きましょうよ西住隊長!!」

おりょう「広報殿が完全に隊長の腰巾着ぜよ……」

みほ「落ち着いてください。これはあくまで私の想像です」

桃「なんだ想像かぁ」ホッ

みほ「しかしそう言われないよう、私達はもっと強くなる必要があります! さぁ今日も練習して強くなりましょう!」

桃「隊長のお言葉だ!! 隊長を讃えよ!!」


桃「みーほ! みーほ! みーほ! みーほ!!」

まほ「みーほ!! みーほ!!! みーほ!!!! みーほ!!!!!!!」

桃「みーほ!! みーほ!! みーほ!! みーほ!!」


一同「えぇ……」


桃「みーほ! みーほ! みー…………乗れよ貴様ら!!」

優花里「い、いや……あまりのことに何が起こったのか脳が追いついていなくて……」

杏「てかそれチョビ子のマネ?」

典子「むっ、さては次の打ち上げに向けて宴会芸を練習しているな!? 駄目だ駄目だ! モノマネは私達の芸だー!」

あけび「違うと思いますよぉ~!」

桃「えっ、え、え、宴会、芸……だと…………!? 私は真剣にやっていたのに……!」ガクッ

梓「昨日はグロリアーナで、今日はアンツィオなんですね……」

杏「明日のモノマネ大会はどこの高校だろうね」ニヒヒ

桃「も、モノマネではありません! これはチームのための研究というか……」

沙織「みぽりんを讃えることが!?」

桃「そこ口答えするな! さぁ戦車に乗れ!! 西住隊長からのありがたいお言葉はここまでだ!!」


みほ「さぁ湯を沸かせ~釜を炊け~」

桃「はい! お前ら、今日は練習が終わったらアンコウ鍋パーティーだからな!」

杏「ああだから私らに作ってほしいって言ってきたのね」

柚子「急に沢山用意しろっていうからビックリしちゃったよ~」

華「まぁ!」パァァ

あや「てことは今日はタダ飯?」

桂里奈「タダ飯!」

あゆみ「やったー!」

そど子「アンコウ鍋……」

麻子「そど子、よだれ」

そど子「えっ!?」

麻子「嘘ぴょん」

ツチヤ「楽しみ~」

ホシノ「整備は明日の朝にしよっか」


・・・・・・

~練習後~


桃「うううぅぅぅぅ!! 西住ぃぃ~!」ダキッ

みほ「スベッちゃいましたね……あとアンコウ鍋美味しかったですね」」

桃「もう駄目だよ西住ぃぃ!! 恥ずかしすぎてこれ以上は私が耐えられないぃ!!」

みほ「ッ、そこです先輩!」

桃「へ?」

みほ「私達、いつまで経っても名字呼びじゃないですか。それが私達に一枚壁を作っていたんですよ!!」

桃「もうどうでもいいよぉ~! やめよう西住ぃ~!」

みほ「駄目ですよ!! これはチームのためでもあるんですよ!」

桃「何がチームのためだ! ただ2人で自らを辱めているだけじゃないかぁ!」


みほ「いいえ、考えてもみてください。もし他校と試合するとき、私達2人が不仲そうに見えたら周りはどう思うでしょうか」

桃「どうって……」

みほ「大洗のトップ2人が分裂してるって思われます。ましてや私達はただでさえ世間の注目を浴びています。試合はテレビ中継でしょう」

みほ「そこで私達が不仲だと思われたら、一気にその噂は広まりますよ! これは大洗の印象を悪くしてしまいます!」

桃「いや、そこまで深刻にはならんだろう……」

みほ「甘いですよ! インターネットは怖いんですよ!? 黒森峰だって掲示板じゃ去年とか『西住姉妹の独裁政治』とか書かれてたんですから! こじつけってレベルじゃないですよ!」

桃「そ、それは恐ろしいな……こじつけ」

みほ「有名になるということは、隙を見せてはいけないということなんです。さぁ、もっと仲良くなりましょう!」

桃「わ、分かった……仲良く振る舞うのは了解だ。だがこれ以上他校のマネは……」

みほ「何事も挑戦です。もしかしたら何か見つかるかもしれません!」

桃「まだ続くのかぁ!?」


・・・・・・

~次の日~


桃「う、ぐ、ぐ…………お、ごっ」ヨタヨタ

みほ「もうすぐ校門ですね、頑張ってください!」

そど子「ちょ、ちょっと西住さんなにしているの!?」

みほ「あ、おはようございます」

そど子「おはよう。……って、そうじゃなくて! 何故河嶋さんに肩車させているのって言っているの!!」

みほ「今日私はミホーシャなので。ですよね、モモンナ」

桃「は、い……私は、モモンナ……ブリザードのモモンナ」

そど子「とにかくそんな摩訶不思議な光景を見たら他の生徒が怯えるからすぐやめてください!」

みほ「まぁ校門も過ぎたところですしここまでにしましょう」シュタッ

桃「ぅ……はぁっ!」ドサッ

みほ「お疲れ様でした、モモンナ」ナデナデ


そど子「もしかして、西住さんの家からずっと肩車を!?」

みほ「カチューシャさんも常習的に肩車させていますし」

そど子「いや立派なイジメよそれ!!」

桃「違うんだそど子!」

そど子「河嶋さんまでそど子って呼ばないでください!」

桃「これは、私とミホーシャがもっと親密な関係になるための通過儀礼なんだ……何も言わずにいてくれ!」

そど子「親密って……親密!?」

みほ「はい。私達、もっと仲良しになるので」

パゾ美「キマシ」

ゴモヨ「タワー」

みほ「それじゃ、行きましょうモモンナ」

桃「はい、ミホーシャ」


そど子「一体何なのアレ……」

麻子「私もビックリだ」

そど子「あ、冷泉さんまた遅刻――してない!?」

麻子「通学路であんなのを見たらイヤでも目が覚める」

沙織「みぽりんの家からずっとだったもんねぇ、色んな人に見られてたし」

優花里「流石にアレに話しかける勇気は私達にはありませんでしたよ……」

華「聞いてみたところ、なんでも隊長と副隊長で仲良くなりたいんだとか」

そど子「えぇぇ……?」


・・・・・・

~昼飯~


桃「はいミホーシャ、あーん」

みほ「あーん……」モグモグ

みほ「美味しいですね、このボルシチ!」

桃「今日はモモンナが作ったんだぞ」

みほ「ハラショーです!」


 \ザワザワ/

「ねぇ、あれ……」

「今朝も肩車してたし……」

「もしかしてあの2人……こういう?」

「キャー!!」


桃「(違う! と言いたいが、ここは皆に私達の仲がいいということを見せつけなくては! どこに敵のスパイが潜んでいるか……)」

みほ「モモンナも、あーん」

桃「あむっ……ありがとう、ミホーシャ」

みほ「いえいえ」


柚子「会長、ここ数日あの2人あんな感じですけど……何があったんですかね」

杏「さぁ? でも見てて面白いから放っとこう!」

柚子「いいんですか? 今年優勝した戦車道の隊長と副隊長があんな関係だったなんて周りに知れたら……」

杏「それもまた一興ってやつでしょ。きっと西住ちゃんも考えあってのことだって」

柚子「そうかなぁ……?」

杏「それよりこの練習試合の申込、どうしよっか」

柚子「プラウダとのですよね?」

杏「うん。なんか今日申し込まれた割りに予定日が今週の日曜なんだけど」

柚子「一応皆に確認しましょうか」


・・・・・・

~練習後~


杏「はい皆ちゅーもーく!」

柚子「急で申し訳ないんだけど、プラウダから今週の日曜日に練習試合をやろうって言われたの」

優花里「随分急ですね」

エルヴィン「連合エキシビションの時は向こうに軍配が上がったが、プラウダ単体だとこちらの勝ちっぱなしだものな。雪辱を晴らしたい気持ちはわかるが」

忍「それにしても急すぎじゃ……」

柚子「だから、皆の予定が合わなかったら断るけど……どうする?」

沙織「えーっと、日曜は町内会の集まりが……」

桂里奈「録り溜めたアニメ見たいしー……」

優季「彼とのデートがぁ~」

沙希「……」ポンポン

梓「どうしたの沙希?」


沙希「やろう」


一同「えっ!!!?」


・・・・・・

~日曜日昼・大洗外れの平地~


カチューシャ「よくこのカチューシャの果たし状を受けたわね! 逃げなかった度胸は褒めてあげる!」

ノンナ「急な申し出にも関わらず快諾してくれて誠にありがとうございます」

会長「いいのいいの(本当は丸山ちゃんの謎のやる気に皆自然と同調していったんだけどね……)」


カチューシャ「ノンナ!」

ノンナ「はい」

カチューシャ「よい、しょ……ふふん、全国大会では不覚をとったけど、今日は負けないわよ! 首を洗って待ってなさい!」

みほ「………………」ジー

カチューシャ「?」

みほ「モモンナ」

桃「はいミホーシャ」

カチューシャ・ノンナ「!?」


みほ「よっと……こちらこそ、よろしくお願いします」ニコッ

桃「ふぎぎぎぎ……!」プルプル

ノンナ「あ、あの……差し出がましいようですが、その行為の意味は?」

みほ「私達、今プラウダ高校を参考にしているので」

桃「そういう、こと、だ!」


ねこにゃー「先輩あんなに震えて……」

ももがー「私達なら楽チンなのに」

ぴよたん「鍛えがたりないもし」

カチューシャ「ううぅ……!」グスッ

沙織「ああっ、泣いちゃう! 泣いちゃう!」

華「完全にみほさんに見下されている状況ですしね……」

ノンナ「……」ピキピキ

優花里「ノンナ殿のこめかみに筋が!」

麻子「なんてオーラだ……!」


カチューシャ「くっ、ちょっと位置が高いからって調子に乗らないでよね! ミホーシャなんてボコボコにしてやるんだから! あの趣味の悪いぬいぐるみアニメのように!」

みほ「ん?」ピクッ

優花里「今度は西住殿からオーラが!?」

みほ「今なんて……?」ニコニコ

カチューシャ「え? ボコボコにしてやるって――」

みほ「趣味の悪いぬいぐるみのように……?」ニコニコ

カチューシャ「ひいいぃっ!?」ブワッ

みほ「ボコのことか……ボコのことかぁぁーーーーーーーッ!!!!」

カチューシャ「ノンナぁ!!」

ノンナ「カチューシャを泣かせたな……」ゴゴゴゴゴゴ

みほ「ボコをバカにしたな……」ゴゴゴゴゴゴ

桃「」

柚子「桃ちゃんが立ったまま気絶してる!! オーラのぶつかり合いに耐えられなかったんだわ!!」

ツチヤ「カッちゃんは気絶してない辺り流石プラウダの隊長というかなんというか」


・・・・・・


『大洗フラッグ車、ヘッツァー。プラウダフラッグ車、T-34/76。両チーム指定ポイントへ!』

『それでは、試合開始!』


みほ「母なるロシアの大地に還してあげましょう。パンツァーフォー!」

『『『『了解!』』』』


ダァァァン!!


みほ「!?」


ヒュウウゥゥゥン……ドォォン!!

パシュッ


桃『ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?』

杏『やーらーれーた!?』

柚子『えええぇぇぇっ!?』

沙織「え、ど、どこから!?」

優花里「またカールですか!? それともシュツルムティーガー……」

麻子「いや、遥か前方にスターリン」

華「そんな……あんな距離から……」

優花里「物理法則を超えてますよ!?」

みほ「………………」


『え? え!? お、大洗フラッグ車走行不能!?』

『プラウダ高校の勝利!』


カチューシャ「やったわね!!」キャッキャッ

ノンナ「同志カチューシャのために」

クラーラ「(出番無かった……)」

ニーナ・アリーナ「(ウチらもだべ……)」


桃「くそうプラウダめ!」

ナカジマ「カッちゃん、大学選抜との試合で成長したね……」

桃「アレを成長と呼ぶか!?」

みほ「桃さん」

桃「ん? どうしたミホーシャ、私の事はモモンナと」

みほ「後で反省会です」

桃「」

沙織「申し訳程度のサンダース要素だ……」


カチューシャ「あ、ミホーシャ!」

みほ「はい?」

カチューシャ「その、さっきはごめん……ボコ、別に悪い趣味じゃないわよ」

みほ「分かればいいんですよ!」ニコッ


ナカジマ「やっぱり成長したよねカッちゃん」

スズキ「うんうん」


・・・・・・

~夕方~


杏「いや~まさか瞬時に試合が終わるとはねぇ」

左衛門佐「日頃の鍛錬の成果を試せなかった……」

麻子「多分尺の都合だと思う」

カエサル「アンツィオ現象か」

エルヴィン・左衛門佐・おりょう「それだ!!」


桃「ヤーッテヤルヤーッテヤルヤーーッテヤルゼ」

みほ「いーやなアーイツをボーッコボコにー」

桃「ケーンカハウールモノドードートー」

沙織「桃ちゃん先輩、どうしちゃったの……?」

桃「モモ、ボコ、スキー」

みほ「反省会してきたから♪」

華「なにやら人間として大切な何かを落としてきたような状態になっていますが……」

優花里「私、サンダースの反省会には興味ありますけど西住殿のは是非とも避けたいと思いました」


・・・・・・

~次の日~


桃「うーん…………昨日の試合が終わってからの記憶が無い……私は一体どうしたんだっけか。確か暗い部屋に閉じ込められて……うっ、思い出せん……!」

みほ「桃さーん」

桃「ああみほ……聞いてくれ、昨日の夕方以降の記憶が無いんだ。何か知らないか?」

みほ「そうなんですか? うーん……分からないですね」

桃「そうか……あ、そうだみほ。それで今日はどこのマネをするんだ? 黒森峰か? それとも継続か知波単――」

みほ「……ううん、桃さん。もう充分です」

桃「へ?」

みほ「だって、私と桃さんはこんなに仲良しになれましたから!」

桃「仲良しって……まぁ一緒にご飯を食べたり変な事をすれば砕けもするが……」

みほ「だからもう私達は仲良しな隊長と副隊長ですよ!」

桃「そ、そうか……じゃあ呼び方も――」

みほ「えー……」

桃「……もう少しこのままでもいいかもしれんな」

みほ「はい!」


・・・・・・


杏「なるほど~そういう理由で仲良くなろうと」

みほ「私個人としても、桃さんと仲良くなりたいっていうのもありましたけど」

桃「む、それを言えば私もみほとは前から……」

柚子「桃ちゃん、恋人ができたみたいに照れてる~」

桃「桃ちゃん言うな! それに出来たこともないわ!!」

杏「まぁいいんじゃないの? あと半年ちょいで私達卒業なんだし、楽しい思い出は沢山作っておくに限るってもん――」


みほ「あと、半年ちょい……?」

桃「………………ん?」

みほ「あああああああーーーーーーーー!!」

みほ「そうだったーーーーーーーーーーーーー!!」

桃「どうしたみほ!?」

みほ「来年……から、桃さん、いないんだった……」

桃「あっ!」

柚子「桃ちゃんも忘れてたの!?」


みほ「ももさああぁぁん!!」ガシッ

桃「みほおおぉぉぉ!!」ガシッ

みほ「せっかく仲良くなれたのに、次の大会一緒じゃないなんて……」

桃「仕方ないさ……私は3年……来年にはもう……」

みほ「駄目です! 留年してください!!」

桃「できるか!!」

杏「今から河嶋の単位全部落として留年させてもいいけど?」

桃「やめてくださいよ!?」



 ~おしまい~


・・・・・・

~OMAKE~



まほ「黒森峰は……灰色の学園生活……何の参考にもならない、か」ズーン

エリカ「いやいやいや! 隊長、私達戦車道楽しいですよ! わーい!! ね!?」

赤星「そうですよ! わーい!」

「「「「わ、わーい!」」」」

まほ「皆……!」

エリカ「隊長!」

まほ「でも別に私とエリカは仲良しこよしではない」

エリカ「ぐっはっ!」グサッ


西「うーむ、やはり突撃のみだと参考にされないのか……これでいいのか? いや、よくな……いやいい」

福田「そもそもウチの副隊長は誰でありましたっけ?」

西「えっ? そりゃ勿論………………もちろん……」

福田「……?」

西「…………福田、あの夕日に向かって突撃だー!!」ダッ

福田「に、西隊長ー!?」


ミカ「人は自分以外の何者にもなれない。なら、自分を確立するのが一番」

アキ「そんなこと言って~参考にしてもらえなくて悔しかった?」

ミカ「そんなことはないさ。あの大隊長さんは自分なりにチームのためと思っていたんだろうし、答えを見つけられたのなら言うことは何もないよ」ポロロン

ミカ「そこに個人的な感情とほんの少しの悪ふざけが加わっただけであって、ね」

アキ「むぅ、1度でいいからミカをぎゃふんと言わせてみたいなあ」

ミカ「いつかそんな時が来るかもね」フフッ


みほ「あ、もしもし愛里寿ちゃん? うん。うん」

みほ「またボコフレンド増やしたよ! そういつものやり方で」

みほ「あとよさげな候補が1人いてね」

みほ「愛里寿ちゃんも? 3人も!? すごーい!」

みほ「私も頑張らないと!」

みほ「じゃあね愛里寿ちゃん! ボコと共にあらんことを」ピッ

終わりです
読んでいただきありがとうございました
桃ちゃんに泣きつかれたいだけの人生だった

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