卯月「3回目の」 未央「ローテ漫才」 凛「ツッコミ」 (31)

*3回目やねん。お祈りしてください。
*話は続いてるけど、前作を見る必要はない……と思います。
*あらすじ:NGが漫才を続けています。


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イェスゥイー ガンガン ガンガン ガンガン ガンガン ガーン!!



未央
「どーも! ニュージェネレーションです! よろしくお願いしまーす!」

凛・卯月
「「よろしくお願いしまーす!」」

卯月
「凜ちゃん凜ちゃん!」


「……どうしたの卯月?」

卯月
「3回目ですよ! 今日も頑張りましょうね!」


「え? ……あ、う、うん。そうだね、頑張っていこう」

未央
「どうかした? なんか変な間があったけど」


「いや、なんでもないよ。ちょっと身構えてた分肩透かしをね」

卯月
「?」



「でさ、3回目だけど、今までの手応え的にはどう?」

卯月
「うーん。オンエアバトルで常勝は難しそうですよね」


「名番組だけど、終わってるよ」

未央
「うーん。イロモネアで賞金取るには、まだまだだよね」


「ハードル大きすぎるよ。え? 出たいの?」



「まぁ、こうやって漫才やることになったけど、まだまだだって思うところはいろいろあるよね」

未央
「たとえば?」


「ツッコミ、とか?」
「私達、ローテーションでボケとツッコミやってるじゃない?」
「今日はツッコミの練習を重点的にやってみようと思うんだ」

未央
「え。漫才中に?」


「うん。漫才中に」

未央
「……前代未聞じゃない?」

卯月
「でも、練習は大事ですよね? やりましょう!」

未央
「いや、TPOって知ってる?」


「ほら、ワガママ言わないでさ」

未央
「いや、ワガママって言うか……まぁいっか」


「それじゃあ、まず私がツッコむから、卯月ボケてよ」
「今日はツッコミの練習だから、簡単なボケでいいよ」

卯月
「解りました!」


「ツッコミ側はテンション上げていこう」
「それじゃあ、始めるよ」

卯月
「ふぅ……今日も寒いですね。これだけ寒いと今年の夏はもっと寒くなりそうですね」


「そんなわけあるか!」

未央
「普通すぎるよ!? しまむーより普通だよ! 没個性の極みだよ!」

卯月
「!?」

未央
「代わって、私ツッコむから、ボケお願い」


「はぁ……近頃寒いね。これからどんどん寒くなって、8月にはマイナス20度くらいになるかもね」

未央
「我慢しろよ!」

卯月
「まず否定してください! 凍死しちゃいます! ツッコミ舐めてるんですか? ふざけてんですかこのやろー!?」
「代わってください、私がユニークの代名詞だってことを教えてあげます!」

未央
「……しまむー、ちょっと根に持ってる?」

未央
「うぅ~……寒いね。今これだけ寒いんだから夏には海が凍るかもね」

卯月
「深淵より出で来たる我が宝剣か!」


「今までで一番意味わかんないよ! 他人のパクっておいてユニークもへったくれもないよ!」
「代わって、私がツッコむ」

卯月
「この前、電車に乗ってたらですね、立ってる人もいるのに大股広げて座ってたおじさんがいたので私言ってやったんですよ」
「すみません、次の駅ってなんですか? ってね」


「新大久保の次なんだから高田馬場にきまってるでしょ!」

未央
「決まってないよ! 外回りに断定するなよ!」
「代わって、私ツッコむ」


「この前ね、電車で幅取って座ってる男の人がいたんだけどさ。立ってる人もいるのに迷惑だと思って、私言ってやったんだ」
「ズボンのチャック空いてますよ、って」

未央
「トランクス何色だよ!」

卯月
「聞きたくないですよ! 何考えてんですか!?」
「私がツッコみます、代わってください!」


未央
「電車に乗ったらさ、ガラの悪いお兄さんがガニ股広げてどっかり座ってたんだ。ちょっと怖かったけど勇気出して言ってやったんだよ私」
「煉獄の制裁を受け己が業(カルマ)を悔いよ!」

卯月
「それ私のですよ!」


「だから卯月のじゃないから! そろそろ蘭子からクレームが来るよ!」
「代わって、私がやる」

卯月
「いらっしゃいませ~。108円が一点、216円が一点、324円が一点……パピコはあっためますか?」


「爆発するでしょ!」

卯月
「あ、レンジに入れる前に袋に小さく穴をあけますんで、大丈夫ですよ」


「あ、そうなの? ゴメン、疑っちゃって」

未央
「大丈夫じゃないよ! 止めなよ! アイスでろでろになるよ!」
「代わって! 私がツッコむから!」


「いらっしゃいませ~。200円が一点……スーパーパップ、温めますか?」

未央
「なんでスーパーカップそんな高いんだよ!」

卯月
「コンビニ価格ですよ! それじゃあ質の悪いクレーマーですよ!」
「いや、コンビニでも普通140円くらいですよね……なんでそんな高いんですか!」


「適当に言っただけだよごめんなさい!」
「まさかスーパーカップにそんなこだわりがあるなんて知らなかったよ!」

卯月
「そこまでこだわりはありませんよ!」


「なんで半ギレ!?」

卯月
「代わってください!」


「この流れで!?」


未央
「いらっしゃいませー」

卯月
「あの、すみません。ちょっとおたずねしていいですか?」

未央
「はい、どうしました?」

卯月
「あの、なんでおでんの鍋の中に、肉まんが入ってるんですか?」

未央
「肉まん? ……ああ、これ肉まんじゃなくて、こういう形のはんぺんなんですよ」

卯月
「えっ!? はんぺんだったんですか!? うわぁ恥ずかしいです~」

未央&卯月
「「HAHAHAHAHAHA!!!」」


「ボケろォ! 普通に談笑しない! アメリカンな笑い声とかいらないから!」
「代わって、そしてできればまじめにやって」


卯月
「夢じゃない アレもコレもぉ~ その手ーでドアを開けましょうぉう~」
「祝福が 欲しいのならぁ~ 悲しーみを知り 独りで泣きましょおー」
「そしてー かーがやーっく…………」


「…………」

未央
「…………」

卯月
「…………ヘイ!」


「そこはハイでしょ!?」

未央
「そこじゃないよどうでもいいよ! もっとこう、大事な部分が抜けてるでしょ! なんかもにょるじゃんか!」
「代わって! 私がツッコむ!」


「よーっせい達が! 夏を刺激する 生足 ヘソ出し マアメイドォー」
「恋にかまけて おるっすーになぁるのも しぶりん的に…………」

未央
「…………」

卯月
「…………」


「…………。よーっせい夏を! 誰としたくなる」

未央
「そこはしぶりんじゃなくて、ちゃんみおって入れてよ!」

卯月
「しぶりんでいいじゃないですか! 何ですかその自己顕示欲!」
「代わってください! 私ツッコみます!」


未央
「あの丘の向こぉうでー 君に出会えたなーらー」
「何からぁ話そぉーう そんなことばかり思うよ」
「…………はーやーくー ……かーけぬけてきーたー」
「うるさいくらいに張り裂けそうな鼓動のたーかなぁりー」
「…………よーんーでー ……いーるきみのこーえー」
「ここで立ち止まるような時間はないさREADY…………」

卯月
「…………」


「…………」

未央
「…………READY STEADY CANT HOLD ME BACK」

卯月
「なんでBメロからなんですか! 未央ちゃんばかり長くてずるいです!」


「後でカラオケ行けばいいじゃんか!」



「……っていうか、これ終わったら本当にいかない?」

未央
「漫才中に何言ってんのって感じだけど全面的に大賛成」
「不完全燃焼感が半端じゃないねコレ」

卯月
「なんか普段入れないような曲で叫びたい気分です」


「だよね」
「とりあえず今は漫才頑張ろうか。私ツッコむね」

卯月
「勇者しぶりんよ、もし私の味方になれば新潟県の半分をしぶりんにやろう!」


「なんで高田馬場じゃないのさ!?」

未央
「高田馬場になにがあるんだよ! 固執する理由を教えてよ!」
「ああもう代わって! 私がツッコむ!」



「勇者ちんみおよ」

未央
「ちょちょちょちょっと!? まって名前ひどくない!?」


「だって文字数制限あるし」

未央
「そこはこだわんなくていいよ! 卯月ゴメンやり直させて!」

卯月
「いいですよ~」



「勇者ちゃんみよ」

未央
「私の名前……もういいよ」


「私の仲間になるのなら、雪見大福の半分をちゃんみにやろう」

未央
「ジャイアントコーンにしてよ!」

卯月
「絶対に分けにくいですよそれ! っていうか名前に全部持ってかれてます!」
「代わってください、私がやります!」


未央
「勇者しまむーよ、私の右腕として野望を共にすると誓うなら」
「WINDING ROADの女声パートをしまむーにやろう」

卯月
「よろこんで!」


「受け入れるなよ!」


卯月・未央
「「曲ーがーりーくねったぁ~」」

卯月
「みーちぃの先にー」

未央
「道ーのー先ぃにぃ~」


「ちょっと、ちょっと? 二人とも? 何歌ってんのいきなり?」

卯月・未央
「「待ぁってーいる いくつーもの 小さな光ぃ~」」


卯月・未央
「「まーだー遠ぉくってー」」

卯月
「見えーなくってぇーもー」

未央
「みーえーなくーてーもぉー」


「ちょっと、二人ともまだ漫才中! 終わってないから!」


卯月・未央
「「一歩ずつ ただそーれだっけーをー」」

卯月
「ほら、凜ちゃんも」


「ぇえっ? もぉ……」

卯月
「……せーのっ」

卯月・凛・未央
「「「信じてゆこぉ~~~」」」



「……二人とも、カラオケ楽しみすぎるだけでしょ」

卯月・未央
「「はい」」


「だめだこりゃ」

卯月・凛・未央
「「「どーも、ありがとうございましたー!」」」

卯月
「この漫才はフィクションですよー」

未央
「さ、カラオケいこっ!」


「ちょっとは我慢しなさい!」


~終幕~

*NGとカラオケ行けるなら5万出す。

深夜の勢いでガーっと完成させたのと、セリフ数増やしまくったから、間違えまくってる気がしてならない。
一応見直しはしたけど……誤字脱字、言わせるセリフ間違えてるの見つけたらそっと教えてほしいです。

あと、カラオケ行きたいのは僕です。

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