モバP「裸の王様」 (24)

昔々ある国に独身のPという王子様が住んでおりました。

P「ふーい。公務終了ー。」

ガチャ

女王(17)「こーらー!P!またジャージでウロウロして!」

女王(17)「少しはお洒落にも気を使いなさい!一応王族なんですからね!」

このP、見た目に気を使わないことで有名で、
公的な場以外では常にジャージかパジャマという、
どこぞの17歳(本物)の様な生活を送っていました。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1452010610

P「いいじゃないか、母さん。どうせ誰にも見られないよ。」

女王(17)「そんなこと言って、あなたがパジャマで生活している動画や画像がどれだけ出回っていると思ってるんです!」

P「え、何それ知らない。」

女王(17)「今日という今日は王族にふさわしい普段着を用意してもらいますからね!」

女王(17)「今日はすでに仕立て屋さんも読んでいるんです!」パンパン!

???「はーい♪」

女王の一声で、蛍光色の服とおさげが印象的な仕立て屋が入ってきました。

仕立て屋「本日はお呼び頂き身に余る光栄でございます♪」

女王(17)「後はお願いしますね。これから湯治…じゃなくて!公務で2,3日留守にしますから。」

仕立て屋「お任せください♪」

P「え、ちょっと待って」
ガチャ

女王はそそくさと温泉に行ってしまいました。

仕立て屋「はーい早速サイズを測りますね。」

サササッ
サワサワ

P「え、ちょ!」

仕立て屋「…。」ハァハァ

モミッ
モミュモミュ

P「」

60分後

仕立て屋「えーっと、大きくなるとこのぐらいですか。」ツヤツヤ

P「もうお婿に行けない…。」

仕立て屋「嫌になるほど女性が来ますよもうすぐ。」ボソリ

P「え?」

仕立て屋「な、何でもありませんよ!」

仕立て屋「それよりサイズがぴったりの丁度いい服が有りましたから、すぐに持ってきますね!」

仕立て屋「きっとお気に召すと思いますよ!」ササッ

P「ん?」

30分後

仕立て屋「お待たせしました!この服です!」

確かに、仕立て屋の広げた手にはそれは見事な服が見えていました。

P「おお、予想より全然いい服ですね。」

仕立て屋「ああ、良かった!」ホッ

P「えっ。馬鹿には見えないとか?」

仕立て屋「いえ、実はこれ、クンカー、ストーカー、痴女、重い女、」

仕立て屋「その他もろもろの変態には存在そのものが認識できない服なんですよ。」

仕立て屋「匂いや感触すら無いのと同じになるんです。」

P「いやいやそんなご冗談を。」

仕立て屋「本当なんですってば。見えてるなら、王子様は正常みたいですね。よかったよかった」

P「まあ、なんにせよまともな服でよかったですよ。」

仕立て屋「お気に召したなら何よりです。お値段なんですけど、このぐらいで…。」カタタタタ

P「あれ?思ったより安い?余裕で予算の範囲内だし…これにします。」

仕立て屋「まいどー♪」

仕立て屋「時に王子様?この服、明日国民の皆さんにお披露目しませんか?」

P「いや、急ですし、別に…。」

仕立て屋「残念ですね…。宣材写真の撮影を兼ねてお披露目してくれたらもう少しおまけ出来るんですが…。」

P「え?マジですか?やります!」

仕立て屋「ありがとうございます♪」

仕立て屋「」ニヤリ

こうして、王子様の私服お披露目会が行われることになったのでした。

翌日

城下町会場

P「ねえ、仕立て屋さんや。」

仕立て屋「はい?」ニコニコ

P「見物客多すぎませんか?」

見物客一例

客1(蒼)「えっと、電池はまだあるね…。」

客2(紅)「うふふ…。」●REC

客3(28)「眼福ね。わかるわ。」

客4(未亡人)「今日は王子様の…きゃーっ♪私ったら♪」

客5(苺)「ネットで最前列を予約した私には抜け目はありません。」ドキドキ
ガヤガヤ

仕立て屋「皆さん娯楽に飢えてるんですよ♪」

P「いや、それにしても女性ばかりでみんな目が血走って…。」

仕立て屋「細かいことは良いんですよ。」

仕立て屋「さあさあ、出番ですよ!」ドンッ

P「うわわわっ!」

『御来場の皆様!お待たせしました!王子様の撮影会の開始です!』

P「えっ。」

ドドドドドドッ

パシャパシャパシャ
●RECジーーッ
hshshshshshshshshsクンカクンカ
フーン、ナカナカワルクナイカナ
サワサワサワサワ・・・
オッキィ・・・
ガンプクデス・・・
ミ、ミチャダメナノニ・・・チ、チエリワルイコニ・・・
ネットデミタノトゼンゼンチガイマス・・・

P「お、おい何かおかしくないか…。触られてるし…。」

仕立て屋「良いじゃないですか♪高い布なんですから肌触りも確かめたいんでしょう。」

P「しかも服なんか接写して何が楽しいんだ…?」

P「まあ、いいか…。」

~会場前~

ヒュゥーーーーッ

パサリ

チケット半券『モバP視姦撮影会/お触りも!?』

ワーワーキャーキャー
客(文学少女)「余談ですが…。」

客(文学少女)「この時の入場チケットはサイト公開から0.1秒で売り切れになったそうです。」

客(文学少女)「また、宣材写真が載ったパンフレットは一部の層で万単位で取引されたとか…。」

客(文学少女)「虚と実、見えている物が本当とは限らない、逆も然り。」

客(文学少女)「見えていないから虚とは限らないのです。」

客(文学少女)「認識というのは難しいものだとは思いませんか。」

客(文学少女)「それでは、私も知的好奇心を満たしに行って参りますね…。」

客(文学少女)「さよなら、さよなら…。」

テクテクテク…

~めでたしめでたし~

テーマはいつもと同じ、平和な世界!

終わり!閉廷!!!

おつー

やはりアンタだったか……

プロデューサー(王子)

愛だよ愛!ラブアンドピース!

乙サワサワ
ある国は電車で一時間で行けそうだな

哲学スレ

おつ

つまりモバP王子は自分は服を着ていると勘違いしていたのか……

プロデューサーのPはプリンスのP!

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