八幡「あれから1年か」 (21)


ゲームのサキサキエンドから1年後です
ゲームの展開のネタバレあるかも

ただその間のイベント諸々は消化してるということで

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1451443393

八幡「あっち…なんでこんなに混んでるんだよ…」


川崎「そりゃシーズンだしね…ここのプール海まで行けて広いし」

八幡「それにしても多すぎだろどうするんだ?」

川崎「とりあえずレジャーシートどっかに敷いて座ろうか」

八幡「そうするかって…」

川崎「なに?」


八幡「なんか去年も同じようなこと言ってなかったか?」


川崎「そんな気がする…あん時は大変だったね」

八幡「ブラコンのお前が、弟心配してここまで俺を連れてきたしな」

川崎「誰がブラコンよ?」

八幡「お前しかいねーだろ」

川崎「シスコンのあんたに言われたくない」

八幡「悪いか?」

川崎「開き直ったし…」


八幡「俺は小町の為ならなんだってするぞ」

川崎「なんか前より悪化してない?」

八幡「小町が総武高来て、悪い虫が多くなったからな」

川崎「なに?浮いた話とかあんの?」

八幡「ない。断じてない。否っ」


川崎「どれだけ嫌なのよ…はあ」

八幡「でもな、今日は別に大志も小町もいるわけじゃないだろ」

川崎「あ、うん…去年とはそこが違うね」


八幡「ど、どういうつもりだ?」

川崎「ど、どういうつもりって…?」

八幡「俺をここに呼び出して何がしたいんだ?」

川崎「えっ?そ、それは…えと…あの…」

八幡「……」


川崎「そ、そんなのは…わかるでしょ…この状況で」

八幡(おい…これは…なんだ?あれなのか?あれなのか?)

八幡(いや、違うはずだ…川崎に限ってそんなことが…)

川崎「また来たくなっただけで」

八幡「それはいいけど、なんで俺と来てるんだよ……」


川崎「それは…えっと、去年も一緒に来たし、なんとなく?」

八幡「…そ、そうか、なんとなくか…」

川崎「そ、そう…なんとなく」

八幡(そうだな…よし、なんとなくなら問題ないなっ、なにも心配することはない…)


川崎「まあ、あんたの妹とかに散々からかわれたりもしたけど、ここ楽しかったでしょ?」

八幡「まあ、確かにな…意外とな」

川崎「だからまあ…そういうこと」

八幡「そうかっ」

川崎「とりあえず日向しかないけど、シート引くよ」

八幡「おう」

バサッ


八幡「本当に直射日光がやばいな…」

川崎「日焼け止め持ってきたけど…これは防ぎ切れないかも」

八幡「そもそも、水に入ったら効果弱くなるだろ?」

川崎「そうだけど…まあ気休めにはなるでしょ」


八幡「しかし、暑いな」

川崎「麦茶飲む?持ってきてるけど」

八幡「心配すんな、俺も今回はちゃんと持ってきてるぞ」

川崎「へえ、用意いいね」

八幡「専業主夫志望だからな、弁当も今回は持って来てるぞ」

川崎「あんた凄いね、結構料理できるんだっけ」


八幡「まあ、日常的にやってるからな、小町と交代で」

川崎「あんたの妹もしっかりしてるんだね」

八幡「自慢の妹だからな」

川崎「あたしも持ってきてるんだけどさ」

八幡「去年はごちそうになったっけ、そういえば」

川崎「ほしかったら言ってよね、多めに持ってきてるし」

八幡「お、おう…わざわざ多めに持ってきたのか?」

川崎「た、たまたま多く作っただけだけどさ…間違えちゃって」

八幡「…」

八幡(料理がうまくて、大家族の長女のこいつが配分間違えるか?)

川崎「な、なに…?」

八幡「な、なんでも…」

八幡(なにこのラブコメの波動…)

八幡(そういえば川崎の奴、去年と同じく黒のビキニにパレオなんだな…)

八幡(恐ろしく似合ってる…いや、待て何を考えてるんだ俺は…)


川崎「あ、あのさ…」

八幡「なんだ?」

川崎「まだ、お弁当食べるには早いしさ…先にちょっと遊ばない?」

八幡「そ、そうだな…じゃあ、あのいかがわしいコースターから」

川崎「だから、どこがいかがわしいんだってのっ」


八幡「懐かしい突っ込みだな…」


川崎「あんた、わざとやってるでしょ」



バシャーーーン

八幡「ぐわっ…!水思いっきり飲んだ…!」

川崎「あははっ、なにやってんの比企谷っ!」


バシャーーーーン

八幡「うおっ!すぐ後に滑り出してくるなよ!」

川崎「いいじゃん別に!」

川崎「やっぱりこの滑り台とか楽しねっ、もう一回行かない?」

八幡「え?また行くのか?もう4回目だぞ…」

川崎「いいでしょ回数なんて、せっかく入場料払ってるんだし」


八幡「ま、いいけどな…」

川崎「じゃあ決まりね」

八幡(川崎って意外と無邪気なところあるんだよな…普段の雰囲気からは想像しにくいけど)

八幡(去年の夏休みに、ひょんなことからこいつと一緒にプールに来て…)

八幡(それからは予備校でも一緒にいることが多くなったっけな)

八幡(で、大志だけじゃなくて妹のけーちゃんとも知り合いになるし)

八幡(小町からはかわかわれるし…けっこう大変な目にあったな俺も…)

バシャ

八幡「ぶわ…!なにすんだよ…川崎」


川崎「ぼーっとしてるんじゃないってば」


八幡「いや、なにも水かけることないだろ…」

川崎「目覚めたんじゃない?」

八幡「さらに水飲むことになりました…」


川崎「ほら、とにかく行こ」

八幡「おう」


八幡(なに考えてたっけ俺…?)

八幡(なんか、川崎の水着姿に目が行くな…て、違うだろ…)

昼ごろ


八幡「暑い…さらに気温上がってないか…?」

川崎「かもね…オイル意味なくなってるかも…」


八幡「ちょっと疲れたな」

川崎「じゃあ、休憩してお昼食べる?」

八幡「そうしようぜ」

川崎「うん」


結衣「あれ、ヒッキー?」

八幡「え…?」

川崎「あ…」


結衣「それから…ええ?沙希?」

八幡「おま…由比ヶ浜…!なんでここに…?」

結衣「なんでって…ゆきのんと遊びに来てるんだけどさ」

八幡「雪ノ下もいんの?」

雪乃「あら、奇遇ね。こんなところで会うなんて」


結衣「あ…えっと…」

雪乃「二人はなにをしているのかしら?」


川崎「なにって…その…」

八幡「えっとな…」


結衣「あははは…き、奇遇だね…沙希もな」

川崎「う、うん…まあね」

八幡「…とにかく、まず戻るか」

レジャーシートのところ

川崎「……」

八幡(あれ~?なんか気まずくないか、これ?)

雪乃「…」

結衣「え、えっと…えと…」

八幡(由比ヶ浜は必死で場の空気取り持とうとしてるのか…)


川崎「どうすんの?お昼にするんでしょ?」

八幡「えっ?ああ、そうだったな」

雪乃「お昼…?もうそんな時間なのね」

結衣「あ、でもあたし達は何も持ってきてないよ…なにか買ってこようか?」

雪乃「そうね…」

川崎「よかったら、あたしの食べる?多めに持ってきてるし」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年10月07日 (金) 13:01:57   ID: YoPjtKlS

修羅場キマシタワ~❗

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