大井「北上さんってホラー弱かったのね」 (35)

お風呂

北上「ふぃ~、だんだん完治に時間がかかるようになってきたねぇ」

北上「う~ん、戦艦とか空母の人たちは何やって時間潰してるんだろ?」

大井「北上さん!入渠終わったのね」ササッ

北上「あ~大井っち~!ちょうど今出たとこだよ」

大井「私も今「ちょうど」時間が空いちゃって!」

北上「それにしても大井っちとはお風呂上りによく顔合わせるよね~」

大井「当たり前じゃないですか!私の体内時計は北上さん専用愛の入渠タイマーのオプション付きですから!」フフフ

北上「え~なにそれ~」アハハ

大井「それより北上さん!こんなDVDを借りたんですけど一緒に見てみませんか?」

北上「あっ、それちょっと前に話題になってたやつじゃん!私も気になってたんだよね~。見よう見よう!」

大井「じゃあ私飲み物とお菓子買ってきますから先に部屋戻っててください!」

北上「おっけ~!あ、チョコもあると嬉しいなあ」

大井「分かりました!じゃあパパッと買ってきちゃいますから見る用意しておいてくださいね♡」

北上「おっけーだよ大井っち~」

………
……


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部屋



大井「さて、用意できましたよ北上さん!」

北上「あっ、部屋の電気消そうよ、映画館みたいにしてさ!」

大井「(北上さんと暗闇でスキンシップゥktkr!)それはいいですね!そうしましょう!」パチッ


北上「よし、じゃあ再生するよーっと」ピッ

テレビ「~♪」

大井「(途中で手をつないじゃったりなんかして!そのままエキサイティングしちゃったりなんかして!!!...)」ヘヘヘ

北上「大井っち~?始まるよ?」


テレビ「~...ジジ...~♪」

大井「あっ!そそそうですね!」


テレビ「♪...ジシジ...♪ジジジ」

北上「あれ、なんか映像荒いね。テレビ故障した?」

大井「あれ、さっきまではちゃんと映ってたのに...よっ!動け!ほら!」ダンダンッ!


テレビ「ジジーーーパッ ♪~」


大井「あっ!映りましたよ!」

北上「荒治療だねぇ、…ん?この映画こんなやつだっけ」

大井「えっ?…いえ、こんなホラーチックなのじゃないと思いますが…」

大井「うーん...中に入ってたのが違う映像だったんでしょうか...?」

北上「な...なーんか不気味な映画だね...ねぇ大井っち、映像違うしまた明日借り直してこない?」

大井「残念ですけどそうしましょうか…全く!文句言ってやるんだから!せっかくの北上さんとの時間を...」ブツブツ

大井「...あ!そうだ!なら今日はコレ見てみませんか!?」


北上「えっ...」

大井「せっかく借りてきたんですし勿体ないですから見ましょうよ!ホラーなんてほとんど見ませんし新鮮味だってありますって!」


北上「...あぁ~...」

大井「? どうしました?北上さん?」

北上「い...いやぁ、じゃあ...見よう...か...?」

大井「はいっ!楽しみですね北上さん!!」


北上「うぅぅ......うん......」

大井「? ~♪」

.........
......
...

大井「...はぁ、なかなかスリルのある映画でしたね北上さん...」


北上「......」ボー

大井「北上さん?」

北上「...っえ?あ!そ、そうだね!なかなか怖がらせに来てたよねー!」アハハー!

大井「じゃあこのお菓子とかも片付けちゃいますかっ!とっとっと!!」パリン!!


北上「!!ひっ!!」

大井「痛ったた...あぁコップが...あぇ?」


北上「プルプル」

大井「(えっ!何このカワイイの!)」

大井「北上さん...?ガラスの破片とか大丈夫ですか?」


北上「...!こっ、コップかぁー!びっくりさせないでよ大井っちー!」ハハ...


窓「カタッ...」

北上「ひぅっ!!」ビクゥッ!

大井「(これはもしかして...)」

大井「...そうだ北上さん、私ちょっと用事思い出しちゃったから申し訳ないけど少し出てくるわね!先に寝ててね」

北上「!!お、大井っち!!用事なんて明日にしようよ!今日は外寒いからやめときなって!!ね?!」


大井「(やっぱり...これは...)」

大井「そうねぇ、北上さんが言うならそうしようかしら」ウーン

北上「うんうん!その方がいいよ~!」

大井「わかりました。あっ、じゃあちょっとお手洗いに行ってくるわね!すぐ戻りますから」

北上「まっ!待って!私も行くよ!」バッ!


大井「(必死な北上さん可愛い!なるほど…北上さんってホラー苦手なんだわ)」

大井「じゃあ寝る前に2人で済ませちゃいましょう!」

北上「うっ…うん!」

.........
......
...

廊下「ヒュウウ…」マックラ

大井「じゃあ私が懐中電灯で道を照らしますから」

北上「うん...早く行っちゃおうよ大井っち」

大井「そうですね、廊下は冷えますしね」フフッ

大井「あー、懐中電灯の電池がー」パッ...マックラ

北上「ひっ!!おっ大井っち?」ビクビク


大井「…」

北上「大井っち!!どこ!?大井っちってば!!」ビクビク


大井「エキサイティィング…」ボソッ

北上「ひぅぅ!!うぅ…ああぁぅ…おおいっちぃー」グスッグス...

大井「北上さんっ!大丈夫ですか?なんか懐中電灯の調子が良くないみたいで…」

北上「おっ大井っちぃ!!!」ダキッ

大井「(良い!!これは良い!!!)」ハナジタラー


大井「大丈夫ですか?北上さん。ほら、トイレつきましたよ、済ませたらここで待ってますね」

北上「う、うん」

~~~
北上「...大井っちー...いるー?」

大井「ちゃんといますよー」

北上「ホッ」


北上「…」

北上「...大井っちー?」


大井「…」

北上「大井っちー?...」

大井「ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛...」エッジボイスゥ

北上「ひぃっ!!大井っち!大井っちぃ!!!」ドンドン!!


大井「バトルドォォムゥ...」エッジボイス

北上「うぅぅぅ!!...」じわっ


大井「(クフフフ♪)あ痛ッ!」ポカッ


球磨「こら、なにやってんだクマ...。おーい北上ー、大丈夫かクマー?」

北上「ハッ!っねぇさん!」ジャーガチャガチャバタン!

北上「球磨ねぇ!うぅ...」ダキッ

球磨「おーよしよしクマ」


大井「私は大丈夫よ!」

球磨「お前には言ってないクマ!まったく、世話の焼ける奴らクマ!」

.........
......
...

部屋


球磨「じゃあ私はもう自分の部屋に戻るクマ」

北上「ありがとうね、球磨ねぇ」


球磨「大井はあんまり変なことしすぎんなクマ」フンッ

大井「わぁかってますってぇ」ウフフ

バタン

大井「さて、じゃあもうそろそろ寝ちゃいましょうか!」

北上「そうだね」

大井「もうこんな時間!…ちょうど丑三つ時…ですね」

北上「ちょっとやめてよ大井っち!」

大井「なーんて!冗談です冗談!」ウフフ

北上「もう…」


大井「じゃあおやすみなさい、北上さん」

...

時計「カチ…カチ…」


北上「…」

冷蔵庫「ヴヴヴン…」


北上「...」

本棚「カタン」

北上「ふっ…うぅん」ビクッ

北上「…ねぇ大井っち起きてる?」

大井「zz」


北上「モゾモゾ」






大井「んっ…んん……ふぁっ!?きき北上さん!?!?」

北上「zzz」

大井「なんで私の布団に…ハッ!!もしかして知らないうちに過ちを犯していたの!?いやいずれそうなるはずだったのよ!少し予定が早くなっただけよね!」

北上「ん…んぅ」


大井「…なんてね、それにしても北上さんあんなにホラー苦手だったなんて…やっぱり私がついていないとダメよね!」

.........
......
...
大井「とはいったものの、これはちょっと異常じゃないかしら...」



北上「ねぇ木曽っち、一緒に入渠いかない?」

木曽「俺ダメージ受けてねぇよねーちゃん」

北上「間宮券!間宮券あげるからさ!ね!」

木曽「…しょうがねぇなー」フラー




多磨「さて、ちょっと売店にいってくるにゃ。ちょっと留守番頼むにゃ、北上」

北上「ちょっとまって!私も行くよー!」

多磨「にゃ、北上も買い物にゃ?」

北上「う、うん…」




北上「球磨ねぇ…ちょっとお手洗い行きたいんだけど…付いてきてくれない?」

球磨「そんなもん子供じゃねーんだからひとりで行けクマ!」

北上「今頼れるのは球磨ねぇだけなんだよぉ」

球磨「ねーちゃんは漫画読むのに忙しいクマ」

北上「球磨ねぇ...」グスッ

球磨「ハァ…もぅ、早く済ませるクマ!」


北上「球磨ねぇ!」パァ!




大井「まぁ私としてはそんな北上さんも大歓迎だけど、このままじゃあ艦娘としての活動もままならないわよね…せっかく雷巡になって活躍の場も増えてきたのに…」


大井「そういう訳だから北上さん!まずは軽いホラー物からだんだん慣れていきましょう!」

北上「い…いいよぉ大井っちぃー」

大井「なにいってるんですか!これからハイパーになって最前線で活躍するんですよ私たちは!」

大井「私も付き添いますから頑張りましょうよ」

北上「う、うん…まぁ、大井っちが一緒にいてくれるなら…」

大井「じゃあまず 第六’s「わっ!!!」

北上「…なんだよー」


雷「あ、あれ?なによー、全然怖がらないじゃない!」

響「せっかくハロウィンの衣装まで引っ張り出してきたのにな」

暁「ふぅん、レディとしてはまあまあ合格ってとこかしらね!」

電「ちょっと恥ずかしいのです///」


北上「ほらほら、仮装パーティーやってんならあっち行った行った!私たちは遊んでる暇なんてないんだよねー」

暁「うぐぐ…仮装パーティーじゃないし!こ、今回は私たちが驚かすタイミングを間違えただけなんだから!」

北上「はいはい、これだから駆逐艦はウザ……………」

第六's「…?」

北上「わっ!!!!!!」

暁「ぴゃーーー!!!」ダッシュ

雷「あ!待ちなさいよ暁!!」

電「置いてかないで欲しいのです!」

響「戦略的撤退…だな」

北上「まったく、これだから駆逐艦はウザイんだよ」

大井「なるほど…こういう感じのは平気なのね…」メモメモ

大井「じゃあ軽いホラー物DVDから慣れいきましょうかね」

北上「...わかったよぉ大井っち」

.........
......
...
部屋


大井「とりあえず3つほどホラーレベルを分けて見てみましょう。まずは一番軽いのからね!」

北上「うん...」

大井「じゃあ最初ね」ピッ

テレビ「ホラァ…」

北上「う、うぅ…あっ、ひゃあ!…くぅ、うぅぅぅ...」ビクビク

大井「うん、まずはまあまあオッケーね!じゃあ次いきますねー」DVDトリカエー

北上「も、もういいよ大井っちぃ!なんか耐性ついた気がするし、もう大丈夫だよ!ありがとね!」アセアセ

大井「いいえ、克服するまでは意地でも付き合いますからね!さ、次行きますよ!」ピッ

北上「あっ!あっあっあっ!!!ひゃあ!いいぃぃ」メソラシー

大井「あっ!ほら目をそらしちゃダメじゃないですかぁ!ちゃんと見ないと!ほらっ」

北上「そ、そんな事言われてもぉ...」チラッ

テレビ「ホラァァァァァ!!!!!!」

北上「ひぃぃぃぃぃ!!!」ガシッ

大井「(あぁ、北上さんが私にしがみついている、私をこんなに必要としてくれている…)」

北上「大井っち!大井っちぃ!!もういいよ、止めようよぉ!!」ダキツキー

大井「…(神様っているのね)」ハナジキゼツ

北上「あぁぁあぁあぁぁああ!!!!!」ガクガク

大井「…はっ!あ、あぁ北上さん、DVD終わったのね!じゃあ次が最後ね!頑張りましょう!」DVDトリカエー

北上「う、うぅぅぅもうやめてよぉ…」グズグズ

大井「ほらほら、最後ですよ、頑張って!」

北上「いやぁ…ひぅっ!...ぅ?」

テレビ「アハーン」

大井「こ…これは…またDVDの中身違うじゃない!せっかくここまで慣れてきたのにぃ!」

テレビ「ウフーン」

大井「き、北上さん!いまDVD借り直してきますからね!待っててくださ 北上「大井っち」

大井「…はい?」

北上「これ…見たい」ジッ

大井「は…」

大井「(はえええええええっ!!!)」

大井「でっでも北上さん!これはなんといいますか北上さんにはまだはやいといいますか」

北上「大井っち!」

大井「はいっ!」

北上「…これ見たい」

大井「喜んで!」

.........
......
...
大井「それから北上さんに発情期が来たの」

球磨「いやなんとかしろクマ!!」

木曽「出撃に影響しまくりだって!ねーちゃん!」

多磨「卯月だって北上の前じゃあ「ぴょん」も言ってくれなくなったにゃ…」

北上「はぁ、はぁ、んっくぅ!///気持ちいいよ大井っち///」

大井「まったく、三代欲求には敵わないものね」

球磨「うるせぇクマ!!!」



終わり

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