男「付き合って下さいって、キミ処女なの?」 (25)

男友「お前バカか?」

男「なんでだよ」

男友「その後は?」

男「『先輩は処女じゃないとダメなんですか?』って」

男友「それで当たり前だとか言ったんだろ」

男「うん」

男友「あの子可愛かったのになあ」

男「高一で非処女とか論外だろ」

男友「勿体ねえなあ…」

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男友「なんで処女じゃないとダメなんだよ」

男「知らない男とズッコンバッコンしたってことだぞ?」

男友「そうだな」

男「どう考えても無理」

男友「まあ一理あるか…な?」

男「ファーストキスもまだなら完璧」

男友「それはいるだろうけどさあ…」

男「もちろん可愛い子じゃないとダメ」

男友「それだよなあ…」

男友「でも結局お前が童貞だからだろ?」

男「そうだな」

男友「認めるのかよ!」

男「でも童貞卒業しても処女が良いのは変わらないと思う」

男友「なに、お前ロリコンなの?」

男「興味ない」

男友「でも殆ど経験ないだろロリなら」

男「そういう問題じゃないんだよ」

男友「もしかしてソッチ系?」

男「んなわけないだろ」

男友「じゃあキスもしたことなくて可愛くて年下すぎない女の子がタイプってこと?」

男「そうだな」

男友「二次元ならいるだろうな」

男「本当それな」

男友「戻れなくなるらしいぞ」

男「二次元は最後の手段だから」

男友「でももうすぐ高校卒業だぜ」

男「…」

男友「手遅れになるぞ」

男友「選り好みしなければ彼女出来るだろうに」

男「ここまで粘ったんだから妥協できない」

男友「ゲーム感覚だな」

男「もう後戻りはできないんだよ…!」

男友「食わず嫌いみたいなもんだな」

男「まあ、そうだな」

男友「食ってみれば変わらないのになあ」

男「……ん?」

男友「ヤったら同じだろってこと」

男「は?お前彼女いんの?」

男友「うん」

男「いや、え?マジ?」

男友「俺も前は男みたいにお互い初めてなら~とか思ってたけどさ」

男「…」

男友「実際関係ないと思うわ」

男「…」

男友「今が良ければ良いみたいなさ」

男「結婚すんの?」

男友「……え?」

男「その中古の彼女と結婚すんのかよ!?」

男友「中古ってなんだよ!」

男「中古だろ!?結婚すん気あんのかよ?」

男友「それは、まだ高校生だしな…」

男「いつから日本はこうなったんだ…」

男友「まあ、うん…」

男「貞操観念がおかしいと思わんかね」

男友「…」

男「お互い初めてで結婚するのが普通だったんだよ!」

男友「それは昔の話だろ…?」

男「出た。また出たよ今が良ければすべて良し理論」

男友「う…」

男「俺はお前と違って結婚まで考えてるからな」

男友「相手はいないけどな」

男「」

男友「……あ、すまん」

男「もう喧嘩はやめようぜ」

男友「ああ」

男「で、彼女の写真は?」

男友「ふふん。これだ!」

男「はい出た。はいはい出ましたよ」

男友「可愛いだろ?」

男「茶髪」

男友「……え?」

男「高校生で茶髪。非処女確定ですありがとうございます」

男友「お前、髪の毛まで選り好みするのかよ」

男「彼女は日本人だろ!?アジア人だよなあ!?」

男友「見れば分かるだろ」

男「じゃあ黒髪だろうよ!?」

男友「どうでもよくないか?」

男「高校で染めてる女は99%非処女です」

男友「まあ…それはあるかもしれん」

男「だろ!?」

男友「じゃあ黒髪じゃないとダメなのか」

男「染めてたら論ずるに値しないね」

男友「なんかさ」

男「うん」

男友「お前、生まれる時代間違えたよな…」

男「ああ…」

男友「てか好きな子いねえの?」

男「気になる子ならいるけど」

男友「二つの意味で気になるってか」

男「その通り」

男友「でもそういうのって自己申告みたいなところあるだろ」

男「うん」

男友「男だって童貞に見えないし」

男「そうか」

男友「どうやって確かめんの?」

男「それは本人に聞いて…」

男友「ピュアか!」

男「え?」

男友「女は嘘をつく生き物だぞ」

男「その子の周りに聞き込みとかすれば良いだろ」

男友「なるほどな」

男「あとは不慣れな手つきとかで分かるしな」

男友「でも決定的な証拠が…」

男「それは、まあ、血とか出るだろ」

男友「そっか!」

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