提督「俺は若い子よりちょっと熟れた方が好きだよ」 足柄「?」 (1000)

提督「なんかこうあるだろ?20代後半くらいから30代にかけて出てくる色気って言うかさ」

足柄「……?」

提督「肌や髪の手入れに気を使ったり、スタイルも」

足柄「あのー、関係ない話ならもう行っていいかしら?」

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提督「いや、だからな?分かるだろ?なんて言うかなー」

提督「ストイック?若い子には負けない!って言う気持ち?ああ言うのが大好きなんだよ」

足柄「それなら妙高姉さんに言ってあげれば喜ぶんじゃないかしら?どうして私に??」

提督「…………」

翌日

提督「足柄の太ももに挟まれたい」

足柄「なかなか上手くハマらないわねぇ……!」

提督「おっ?足柄、電球交換してくれてるんだな。脚立にまたがっての作業は危ないから気をつけーー」

提督(なんてこったパンツが丸見えじゃないか)

提督(ナイスパンツだ足柄)

足柄(提督ったらさっきから何故こっちを見ているのかしら)

提督(白のレースか。ちんちんふっくらしてきた)

足柄「ねえ提督?まだ何か用なの?」

提督「あ、ああ。危ないから支えてやろうかと思ってな」

足柄(長門さんの時はそんな事言ってなかったくせに……もしかして提督、私のこと)

足柄(信用していないのかしら?)

足柄「さあ今日は私が料理当番よ!みなぎってきたわ!」

電「どうせまたカツなのです」

雷「どうせまたカツよね」

響「カツシーバ」

暁「カツってなに?カツ?」

足柄「あら、カツはお嫌い?」

提督「嫌いではないけどたまには違うものを作ったらどうだ?」

足柄「もう!良いじゃない!カツは縁起が良いんだから!」

提督(将来的に毎日足柄に料理を作ってもらう関係になりたいからな。毎日カツはきつい)

足柄(なによ、他の子が作る時は文句言わないくせに)

卯月「しれいかぁ~ん♪お小遣いちょ~だい♪」

提督「昨日やっただろ?」

卯月「うぅ~!だって新しいガチャガチャが出たって皐月ちゃんが言ってたんだも~ん!」

提督「仕方ないな。2万円だけだぞ?」

卯月「わぁ~い♪しれいかんだぁ~いすき♪」はなちゅっちゅっ

那智「ああ、こんな所にいたのか」

提督「どうした?なっち」

那智「そのー……なんだ?あー、酒保の方がな。心許なくなって来たと言うか……」

隼鷹「んもぉ~、分かってるくせにぃ♪」

提督「ったく、酒なら先週あんなに買ってやっただろ?」

那智「いったいいつの話をしている!」

提督「いや先週だよ」

隼鷹「そう言わずにさぁ、那智のおっぱい揉ませてあげるからさぁ♪」

那智「おい!隼鷹、貴様!」

提督「仕方ない。10万だけだぞ?」

那智「くっ……乳に酒は変えられぬか」


足柄(これだわ!)

足柄「ねえ提督?」

提督「どうした?」

足柄「お小遣いちょ~だいっ♪」

提督「お前もか。なにに使うんだ?欲しいものがあるなら買ってやるぞ」

足柄「婚活よ婚活よ♪」

提督「は?トンカツ?昨日食っただろ」

足柄「トンカツじゃなくてこ、ん、か、つ!」

提督「婚活?」

足柄「そう!男性と女性が出会いを求めて集まるパーティー!通称合コンよ!」

提督「なんでそんな事するんだ?」

足柄「そりゃーこの足柄だって?そろそろ結婚を考える時期だもの!」

提督「マジか」

足柄「ね?あのレストランでエリートと合コンするのにどうしても3万円必要なの!」

提督「よし」


却下された

足柄「なによ提督ったら!他の子にはお小遣いあげてたくせに!」ぷんすか!

羽黒「あっ、姉さん?どうしたんですか?年甲斐もなくぷんすかして……」

足柄「羽黒!羽黒羽黒羽黒じゃない!」

羽黒「えっ……?」


羽黒「あ、あのっ、司令官さん……?」

提督「おお?どうしたんだい羽黒ちゃん」

羽黒「その……お金を、お小遣い……いただけませんか……?」

提督「珍しいな羽黒がそんな事言うなんて。なにがさか欲しいのか?」

羽黒「ご、ごめんなさい……!」

提督「いやいや、むしろ頼ってくれて嬉しいんだ。普段真面目に頑張ってる羽黒になら何でも買ってやるぞ?」

羽黒「それがその……現金を……」

提督「どうした羽黒!?誰かに脅されてるのか!?いやらしい写真撮られて脅されてるのか!?」

羽黒「ち、ちがいます!ただ……えっと、その……」


卯月「ガチャガチャしてくるぴょーん♪弥生にもやらせてあげるっぴょん♪」

弥生「弥生、喜んでなんていませんよ……」にこにこ


羽黒「そ、そう、ガチャガチャがしたくて……自分でひきたいんです……!」

提督「何だそうだったのか。仕方ないな、飽きるまでしかしちゃだめだぞ?ほいよ」トンッ


羽黒は提督の財布を手に入れた

足柄「さっすが羽黒♪この借りはカツで返すわ!」

羽黒「勘弁して姉さん……」

足柄「じゅう、にじゅう、さんじゅう……す、凄いわね、めまいがしてきたわ……」

羽黒「本当に良かったのかな……司令官さんを騙すような事して……」

足柄「羽黒…………やっちゃった事は仕方ないわ!元気出しなさい!」

羽黒「ええっ!姉さんに言われた通りしただけなのに……」

足柄「財布ごと貰って来てなんて言ってないわよ?んー、じゃあ共犯ね!」

羽黒「……」

羽黒「司令官さん……」とぼとぼ

提督「おっ?まだ行ってなかったのか?」

羽黒「……ごめんなさい」

提督「ごめんなさい?もしかしてもう使い切ったのか?この短時間で?」

羽黒「実はあのお金は足柄姉さんに言われて……」


提督「な、なにー!?あいつの合コン費用だったー!!」

羽黒「ご、ごめんなさい!」

提督「くっ……!時間はまだ間に合うか……」

羽黒「私、私……どうすれば……」

提督「落ち込むな。羽黒はなにも悪くない」

提督「こんな事に巻き込んですまなかったな」

羽黒「司令官さん……」

提督「赤城、加賀!いるか!!」

赤城「なんでしょうか?」

加賀「あたまにきました」

提督「このカードをお前たちにかしてやる!」

赤城「これは……!これは?」

加賀「あたまにきました」

提督「そのカードを持っていけばあのレストランで好きなだけ食べ放題だ。夜に店が開けなくなるまで食い荒らしてこい」

赤城「これが、クリスマス……!」

加賀「さすがに気分が高揚します」

提督「ついでに周辺にある飲食店もまわって潰してこい」

焼け野原!夜にでもまた

数日後

足柄「なんなのよもう!お酒も食事もないなんて、こっちは予約してたのよ!?」

妙高「もう……またその話?」

足柄「近くの店も今日は食材切らしてるなんて……」

足柄「絶対に提督の仕業だわ!今日こそは文句言ってやるんだから!」

妙高「やめなさい。提督、最近様子がおかしいのよ……」

足柄「そんなの関係ないんだから!」

足柄「どうして提督は合コンの邪魔するのかしら!そんなに合コンが嫌いなわけ!?」ふんす

那智「なんだ朝から鼻息が荒いな」

足柄「そりゃそうよ!」

那智「いたた……おい、あまり大きな声を出すな。頭に響く」

足柄「なに?また朝まで飲んでたの?」

那智「まあな。隼鷹と龍驤をつれて合コンへ行ってきたんだ」

足柄「ぴゃー!!」

酒匂「ぴゃん!?」

足柄「ご、ごごご、合コン!?」

那智「おい……声が大きい……!」ズキズキ

足柄「どうして私は提督に邪魔されるのに姉さんたちは許されてるのよ!」

那智「許されるもなにも……普通に合コンへ行ってくるって言ったら見送ってくれたが」

足柄「じゃあ私だけに嫌がらせをしているのね……!許せないわ!」ワナワナ

前日

那智「提督、酒保の方が寂しくなってきたのだが」

提督「赤城と加賀の食費だけでもキツイのに勘弁してくれ」

隼鷹「じゃあさー、合コン行って来ていい?合コン♪」

提督「えっ」

龍驤「うちら艦娘は参加費無料で飲み食いし放題なんや♪もちろん浮気したりせーへんよ?うちらはキミ一筋なんやから♪」ばきゅん

提督「ウインクしてばきゅんって……まぁ酒目当てみたいだし良いか。あんまり飲み過ぎるなよ?」

一同「はーい」

執務室前

足柄「提督ったら……提督ったら!」

提督「……そうか」

足柄(ん?誰かと話をしているのかしら?あれは……羽黒?)


羽黒「すみません、私のせいで……」

提督「いや、良いんだよ。俺の考えが甘過ぎたんだ」

足柄(なんだか深刻な話かしら……?)

プーン…………

パリンッ!!

提督「またか……」

足柄(なに?敵襲!?)

羽黒「請求書……今度はラーメン屋ですね……」

提督「確かにあの日、俺はあいつらに「周辺にある飲食店も」とは言ったが……まさか隣町まで行ってしまうなんて……」

提督「万が一を考えても限度額があるし大丈夫だろうとクレジットカードを渡したんだが」

羽黒「ツケで食べて領収書だけ烈風に貼り付けて送ってくるなんて……」

提督「あいつらいつ帰ってくるんだ……!」


3日後帰ってきた。

この時代、平和の為に海で戦う艦娘はあらゆる場面で優遇され、◯◯鎮守府に請求してくださいと言えばあっさり通して貰えた。

合コンでも同じく艦娘と言うだけで「かわいい」「主人(提督)にゾッコン一途な性格」「合法ロリ」などなど

周りが美人揃いでも合コン会場に足柄が行けば戦う前から大勝利確実なほど艦娘は人気があった。


もちろん艦娘は提督ラブ勢が大半なので合コンに艦娘が来ること自体が珍しく

来たとしても大体が那智達のような酒目当て。それでも一緒に飲んで話せるだけで男達は喜んで金を出し、

他の女達も酒は飲むが男に全く興味のない艦娘を「良い男を集める餌」として

面識が無くともネットなどでこぞって合コンへ招待した。もちろん艦娘が参加してくれるなら参加費は無料。

稀に足柄の様な合コンガチ勢もいるが、その時は1人くらいお持ち帰りされても構わない覚悟である。

30前後の合コン、それは女達の戦い。

ガチャッ

足柄「提督!!」

提督「なんじゃ騒々しい」

足柄「姉さんから聞いたわよ!合コンへ行ってもいいって言ったらしいじゃない!」

提督「ああ、言ったよ?」

足柄「どうして私はダメで姉さん達は良いのよ!」

那智「悪い。なんだか余計な事を言ってしまったようだな」

提督「那智達は酒目当てだからな」

足柄「じゃ、じゃあ、私だってお酒目当てなんだけど!」

提督「本当か?」

足柄「当然よ!お酒目当てで男目当てなんかじゃないんだから!」

提督「そうか。だったら……」ガチャガチャ

那智「!!」

提督「今日は一緒に一杯やるか」

足柄「えっ……ここで?」

那智「あれは鍵付きのケースに入れられていた幻の清酒……!」

足柄「あ、えーっと……私、清酒は苦手で……」

那智「馬鹿者!貴様、何を言っている!!」

羽黒「姉さん落ち着いて……」

那智「あれは我々酒飲みの間では幻の清酒と呼ばれ、隼鷹がなんでもするから開けてくれと言ってもダメだった酒なんだぞ!」

那智「貴様には分からんのか!まだケースから出しただけだと言うのに部屋中に漂うこの香りが!」

羽黒「姉さん……蓋を開けてなければ多分誰にも匂いなんてわからないと……」


龍驤「!!」ピーン

千歳「気づきましたか?」

隼鷹「ああ、間違いないね」


気づいた。

足柄「とにかく、私は……そう、ワインが飲みたいの!」

提督「そうか。じゃあ……」ガチャガチャッ…

羽黒「そんな所に地下室が……」


提督「よし、これにするか」ゴトッ

足柄「くっ……!ワインセラーまであったなんて……」

那智「ロ、ロロロ、ロマネコン……Romanée-Conti!!!!」

羽黒「ロマネコンティって私でも聞いた事ありますよ……」

足柄「ロマンコンティ?私は知らないわ!私を誘うならドンペリくらい用意してくれないとね!」

提督「ドンペリ?」

足柄「そうよ!しかもピンク!最高級のピンドンよ!」

那智「足柄……貴様……」フラフラ

足柄「大体何よ、その瓶汚すぎじゃない?もっと綺麗なのを用意してよ」

那智「ま、まて、このラベル……」

「1985」

那智「」パタリ

羽黒「姉さん!?」

提督「1985年のロマンコンティは飲めば人生が変わるらしいんだが」

足柄「知らないわよ。私は合コンで人生を変えたいの!」

提督「うーん……喜ぶかと思ったんだが」

羽黒「司令官さん、もしかしてそれ足柄姉さんの為に……」

提督「羽黒、このワインはお前にやろう」

羽黒「良いんですか?高級なものなんじゃ……」

提督「那智が目覚めたら一緒に飲んでくれ。多分その他も来るだろうけど」

足柄「とにかく今日という今日は合コンへ行かせてもらうから!」

提督「仕方ない。分かったよ」

足柄「本当に!?」

提督「その代わり場所と時間、あと日が変わる前に帰るって約束できるな?」

足柄「もちろんよ!ありがとう提督、愛してるわ!」ダッ

バタンッ

提督「愛してる……」ニヤニヤ



提督「さてと、そろそろ足柄が合コンへ行く時間だな」

羽黒「あの……本当に良かったんでしょうか……」

提督「大丈夫だよ。それじゃあそろそろ俺たちも行くとするか」

羽黒「お出かけですか?よろしければ羽黒もお伴します……!」

提督「いや、羽黒はそっちの面倒見てやってくれ」

那智・隼鷹・千歳・龍驤「……」ちーん

提督「多分あと少ししたら失った意識を取り戻すだろう」

提督「じゃあ行ってくる」

羽黒「あ、あのっ、どちらへ……」

提督「ん?合コン」


島風「提督おっそぉーい!お出かけって言ったのにー!」

金剛「うぅー、2人きりのロマンティックなデートと思って気合い入れたのにぃー!」

愛宕「でも提督とお出かけなんて久々だから楽しみだわ♪」

提督「よーし、今日は飲み食いし放題だからなー」


羽黒「ああ……司令官さんが合コンを潰す気に……」

ホイホイ

男1「それじゃあ在り来たりですが自己紹介から行きましょうか!」

男1「まずは俺から!◯◯病院で内科担当してます!男1です!よろぴこ!」

女1「お医者さんなんですねー。お仕事大変そうー」

男2「僕も同じ病院で外科担当しています。◯◯です」

女2「大学とかも同じなんですか?どこの学校なのか気になるー」

女3(みんな医者って聞いてきたけどもう一人はなんだか地味な感じね……)

男3「僕は2人と違って小さな病院で……少し離れた◯◯小児科内科って診療所なんですか……あはは、知りませんよね」

女3「えーっと……すみません、そっちの方はあまり行かないので……」

男3「ですよね。そこで診療所やってます。なんだか恥ずかしいな」

女1「それじゃあ次は私たちですね!」

足柄(……ん?やってます?)

足柄「あのー……もしかして……」ひそひそ

男3「はい。そうですけど」

足柄「もう長いんですか?」

男3「えっと……20年くらいですかね?最近立て替えて設備とかは最新なんですけど」

足柄(開業医の息子!しかも軌道にのってるっぽい!みなぎってきたわ!!)

女1「ーーでーす♪よろしくお願いしまーす♪」

女2「以下同文」

女3「略」

足柄「◯◯鎮守府から来ました足柄でーす♪今日は本気でお持ち帰りする気満々でーす♪」

島風「島風でーす。速きこと島風の如しでーす」

金剛「英国で生まれた帰国子女の金剛デース。適当によろしくおねがいしマース」

愛宕「パンパカパーン♪愛宕でーす♪今日は楽しみましょうねー♪」

提督「提督でーす。今日ははじけちゃいまーす」


足柄「……ん?んん??」

足柄「ちょ、ちょっと!どうしてあなた達がいるのよ!」

男1「実は入り口で知り合って飛び入り参加する事になった提督さんです」

女1「提督!?」

女2「提督さんですか!?」

女3「し、失礼ですが階級は……」

提督「一応元帥してまーす」バッチちらり

女達「ふぁびゃーあぁぁぁ!!」

提督「ごめんね、男女の数が合わなくなって」

男2「いえいえ、艦娘さんがこんなにいるなんて夢見たいですよ!」

男3「ほえー……島風ちゃんかわええ……」

足柄「…………っ」

足柄「そ、それじゃあ席替えしましょうか!男女が別々じゃつまらないし♪」

男1「俺は金剛さんの隣で!」

金剛「ハーイ。このラインから近寄ったらぶっ飛ばしマース♪」

男2「僕は愛宕さんの隣が良いな」

愛宕「あらあら、それじゃあお酌くらいしなきゃいけないわね♪」

男3「ぼ、ぼくは島風ちゃんの隣が」

島風「島風とお話したいんですか?速く喋らないと置いていきますよー?」

女達「私たちは提督さんの周りで♪」

足柄「……なにこれ」ぽつーん

男1「凄いなー。まさか金剛さんが合コンに参加してくれてるなんて信じられない」

金剛「提督の命令だから仕方なく来ただけデース」

愛宕「もう、そんな事言っちゃ男性陣に悪いでしょ?お酌くらいしてあげなさーい。ねー♪」

男2「ふひひ……」

島風「おっそぉーい。もっと速く飲めないのー?」

男3「も、もうのめなーー」

島風「島風はおかしたーべよーっと」ググッ

チラッ

男3(お尻が!!お尻があんなに丸出しに!!)

提督「あー、そうなんだ。へー」

女達「キャッキャッ」

足柄「何よみんな楽しそうにしちゃって……」

提督「あははははは」

足柄「提督まであんなに楽しそうに……ん?」

提督(実につまらん。足柄の膝の上に座りたい。挟まれたい)

足柄(なんだか提督の目が死んでるような……そう言えば根っからの艦娘マニアだったわね)

提督「よし!席替えしよう!俺は足柄の尻の下!!」

足柄「はぁ!?」

金剛「ホワッ!?」

スッ、トン

足柄「ちょっと、子供じゃないんだから!どうして私が提督の膝に座らなきゃいけないのよ!」

提督「いやー、やっぱ格が違うな。この触り心地、匂い、肌……足柄、愛してるよ」

足柄「提督……いつも酔うとそればっかりなんだから」

提督「いつも飲んでないんだけど…………つらい」

春巻き巻きます

男1「本当に綺麗だよね金剛ちゃーん。超良い匂いするし!」

金剛「さっきからそればっかり聞き飽きたネ。つまらないし男デース」

男1「そのツンツンしたところも可愛い結婚したい!」

金剛「この店は紅茶もないデスカ?」無視ーん


男2「いやー、でもアレですよね?なんて言うか肩がこったりしそうですね」

愛宕「もう、また胸の話しー?そんなに気になるのかしら?」

男2「それはもう、男ですから……ふひひ」

愛宕「あんまり覗いてきたら高雄ちゃんに言いつけちゃうわよー?」たゆんっ

男2「デュフフ」

男3「それで僕は子供を主に診るお医者さんなんだよ」

島風「ふーん。人間はお風呂に入っても怪我が治らないなんてめんどくさーい」

男3「僕の父は開業医だからね。いずれは僕が継ぐ事になるんだ」

島風「ねー、それって何が凄いの?かいぎょーい?島風そんなの知らないもーん」

男3「だからね、もし島風ちゃんが風邪をひいたりしたら僕がしっかり見て……診てあげるよ」

男3「な、なんなら今すぐにでも胸の音聞いてみようか!大丈夫、怖くないから!」

島風「うーん……なんかキモいからやだ」

男3「ぶひひっ」

足柄「ねえ提督、今回は合コンに参加して良いって言ったわよね」

提督「ああ」

足柄「じゃあどうしてこんな事するのよ!女の子みんな帰っちゃったわよ!?」

提督「行くのは許可したけど邪魔をしないとは言っていないぞ!」

足柄「フンッ……島風ちゃん達が男にお持ち帰りされても知らないわよ」

提督「それは大丈夫だろ。ほら」


金剛「てーいーとーくぅー。つまらないから早く帰りまショー」←最初から提督しか見てない金剛

愛宕「はい、もう一杯♪」←面倒くさくなり酔い潰そうとする愛宕

島風「連装砲ちゃん、おかしあげるー」←連装砲と遊びだした島風

男2「いやー、愛宕さんの注いでくれるお酒は最高ららぁー!あははは」フラフラ

愛宕「なかなかしぶといわねぇ♪はい、もう一杯♪」

男2「しかしあれれふね!これだけの面子が揃うと、あのー、足柄さん?なんか霞んで見えますね!あはは」

足柄「なっ……!ちょっと、どういう意味よ!!」

男2「いやー、あはは。確かにお綺麗れすよ?お綺麗れすけろ、愛宕さん達に比べると格が落ちると言うかー」

提督「」ピクリ

男1「確かに足柄さんも凄く綺麗だけど……金剛ちゃん達が可愛すぎるんだよねー。だから相対的に見てー」

金剛「提督、こいつら鬱陶しいからぶん殴っていいデスカ?」

愛宕「ダメよ。艦娘が一般人に手を挙げたなんてあったりしてみなさい?それだけで大罪なんだから」

足柄「そ、その子達は艦娘の中でもその昔から新参ホイホイと言われて……」

男3「新参ホイホイは第六駆逐隊に第七駆逐隊、あと朝潮型と睦月型と……あっ、もちろん1番は島風ちゃんだよ!」

島風「それってさー、みんな駆逐艦だよねー?」

足柄「わ、私は新参ホイホイじゃないけど、噛めば噛むほど味が出るんだから!」

男2「僕はそれよりたわわに実った果実がすきれふ!ふひひっ」

男3「僕は干からびたスルメより、新鮮な採れたてプリプリのお刺身の方が好きですから」

男1「いやいや、スルメは美味いだろ?俺はスルメ好きだよ?え?なんでスルメの話?」

金剛「ヘーイ、それは私もスルメという事デスカー?」ポキポキ

足柄「な、なによ……なんなのよ~!!」

ガタッ!!!!

島風「提督?」

提督「いい加減にしろ!!足柄は可愛いだろうが!!」

愛宕「提督……(他の艦娘に気を引かせて足柄さんから男を引き離す作戦!って自分で言ってたのに……)」

男1「えっと……ですから足柄さんも凄く綺麗ですよ?でも金剛ちゃん達と比べると格がーー」

提督「金剛が可愛いなんて事はしってるんだよ!」

金剛「て、ていとくぅ……♪」じゅんっ…

提督「だからってなんでわざわざ足柄を貶めるような事を言うんだ!」

愛宕「まあまあ♪作戦的には大成功なんだから♪」

提督「作戦どころじゃない!!こいつらは足柄の凄さを何も分かってない!!」

愛宕「えっと……だからこの人達にそれを教えない為に私達が呼ばれたんじゃなかったかしらぁ……」

男3「まあぶっちゃけ僕は駆逐艦しか興味ありませんからね。人間なら中学1年生くらいまでが守備範囲です」

男3「なので最初はテンション上がらず付き合いで仕方なく来た訳ですけど……ふひひ、まさかこんな運命の出会いが」ニヤニヤ

島風「きっもーいー!」

男3「合コンをするきっかけになったと言う分には感謝していますよ。そちらのおばさんにも」

足柄「だれがおばさんよ!私はまだ20歳なんだから!」

シュパッ!!

男3「ぎゃっ!!」

バタンッ

島風「わあぁ……はっやぁーい(右ストレート)」

提督「怒りに任せて殴り倒してしまった訳だが」

愛宕「あらあら、大変ねぇ」

提督「足柄……さすがに20歳は無理があるだろ!?」

足柄「は、20歳なんだから!」


男2「重巡は巨乳揃いなのに足柄さんは地味と言うかなんというか」

提督「ちょうどいいサイズだろうが!!」

メコッ!!

男2「ぎゃんっ!」

男1「プリンツオイゲンちゃん可愛いですよね!」

提督「お前はただ単に洋物AVの見過ぎだろ!」

バキッ!

男1「ぎゃっ!」

男3「重巡で許されるのは利根ちゃんだけだ!」

提督「おまえ、しぶといな!」

グリンッ

キャーキャー

金剛「提督ー!落ち着いてくだサーイ!居酒屋が大パニックデース!」

島風「提督はっやーい!もっともっとー!」

愛宕「島風ちゃん、まくし立てないの」

足柄「私の合コンが……」


提督「すまん足柄……あいつらの言った事が許せなくて」

足柄「提督……」

提督「足柄……わかってくれたか?俺の」

足柄「そもそも提督が邪魔しに来なければこんな騒ぎも起きなかったんだけど」

提督「あっ……」


憲兵「動くな!ここで提督が一般人を相手に暴れまわっているとの通報を受けてきた!!貴様か!!現行犯逮捕だ!!!!」

提督は冷たく寒い牢の中にぶち込まれた。

島風「あー!出てきたー!提督おっそーいー!!」

金剛「お勤めご苦労様デース♪」

提督「いやいや、勤めてないから。ちょっと数日留置されてただけだから」

愛宕「あの人達が、友人と遊んでいたら小競り合いになっただけで大した事じゃありません!って証言してくれたおかげですね♪」

提督「あの手この手で留置期間伸ばしやがって……それにしてもよくそんな証言してくれたな」

愛宕「榛名さんと高雄ちゃんと時雨ちゃんがあの3人と合コンしてくれたのよー♪私たち3人とタイプが似てるからすぐ食い付いてきたわ♪」

提督「天津風や雪風じゃなく時雨を選んでるのがなんか怖いけど……それと引き換えにあの証言をしたのか。3人には後でお礼言わないとな」

愛宕「まあ合コン始まってすぐに眠らせて、後は青葉ちゃんが写真撮ってある事ない事いって脅したんだけど♪」

提督「そう言えば1人見当たらないが」きょろきょろ

金剛「足柄デスカ?」

提督「ああ。まだへそ曲げてるのか?」

島風「足柄さんなら提督がいなくなってから水を得た魚のように合コン三昧でーす!」

提督「おうもう……」

金剛「安心してくだサーイ。毎回適当に艦娘を送り込んで妨害しておきマシタ」

提督「金剛!いや、金剛さん!」

金剛「か、勘違いしないでくだサーイ!別に2人のためにやったんじゃありまセーン!!」

金剛「ただ……提督が悲しむ顔は見たくないデース。だから一応こうしただけで、提督のハートを掴むのは私なんだからネ!!」

提督「金剛可愛い!最高!」

金剛「も、もう、ていとくぅー♪」にへら

提督「で、今日もこんな時間から合コン行ってるのか?」

愛宕「今は鎮守府で羽黒ちゃんにグチでも言ってるんじゃないかしら?」

提督「グチ?」

愛宕「合コンしても連戦連敗でしょ?その度に羽黒ちゃんが付き合わされてるのよ」

提督「それはなんとも気の毒な話だな。羽黒が」

愛宕「特に昨日は同じ重巡に負けたから荒れてるんじゃないかしら?」

提督「なんだ、まさかプリンツでも送り込んだんじゃないだろうな?プリンツも最近スーパーホイホイウーマンだからな」

金剛「昨日は利根にお願いしたネ」

提督「なんと酷い事を………


利根

重巡が生んだ奇跡。姉妹の姉でありながら、改ニでロリ重巡とも呼ばれる通称のじゃロリ

実際はさほど子供っぽい外見ではないが、中身はお子様。鎮守府付近に住むロリコン100人にアンケートをお願いした所

89%のロリコンが「重巡だけど利根はいける」と答えた。

尚、アンケートに答えた94%は今ブタ箱にいる。

これは寝てしまう間違いない

居酒屋鳳翔

足柄「なんなのよもう。男ってみんなロリコンなの!?」

羽黒「姉さん落ち着いて……」

足柄「ああもう!!」

羽黒「姉さん……姉さんは、その、司令官さんはダメ、なの……?」

足柄「提督?」

羽黒「うん。司令官さんからアタックされてる様に見えるけど……」

足柄「私が?いつ?」

羽黒「いつも廊下で会ったら綺麗だって言われてるし……」

足柄「そんなの駆逐艦の子にはみんなに言ってるわよ?可愛いとかなんとか」

羽黒「……あ、あと、好きって言われた事も」

足柄「それなら金剛達にも言ってるじゃない」

羽黒「あれは自発的にと言うか、好きか聞かれたから好きって答えてるだけで……」

足柄「?」

羽黒「うーん……どうすれば姉さんに伝わるんだろう……」

羽黒「えっと、じゃあもし司令官さんにケッコンしてくれって言われたら……?」

足柄「合コンの予定があったから断ったわよ?」

羽黒「姉さん…………え?断った……?過去形?」

足柄「ええ、合コンキャンセルするわけにも行かないし」

羽黒「そんな理由で断っちゃったんですか!?」

足柄「わっ、びっくりした。羽黒、あんたそんな大きな声出たのね」

羽黒「ビックリしたのはこっちですよ!どうして断るんですか!」

足柄「だから合コン……」

羽黒「姉さんのバカ!!」

足柄「ひゃー」

羽黒「姉さん……合コンとケッコンどっちが大切なんですか?」

足柄「そりゃーケッコンよ!結婚する為に合コンへ行ってるんだから」

羽黒「じゃあどうしてケッコンを断って合コンに行ったんですか?」

足柄「だってほら、ケッコンカッコカリって政略結婚みたいな感じじゃない?能力を伸ばすためだけみたいな」

羽黒「司令官さんは多分本気で……」

足柄「いいえ!あの目は戦力が欲しい提督の目だったわ!だてに長年艦娘してたわけじゃないわよ!それくらいお見通しなんだから!」

羽黒「姉さんに少しでも見る目があったらこんな事には……」

足柄「それにねぇ、あの人を狙ってる艦娘は100以上いるのよ?そんな大勢から選ばれる確率を考えるなら、合コンでそれなりの男を見つけた方が早いでしょ?」

羽黒「でも姉さんなら……」

足柄「そう、この足柄なら提督を落とす事もかのいゆな

足柄「この足柄なら……提督を落とす事も……」

羽黒「姉さん?起きてください……!ここで寝ちゃったら鳳翔さんの迷惑になるから……」

足柄「むにゃむにゃ……」

鳳翔「あらあら、気にしないでください。すぐに羽織るもの持ってきますから」

スパーン!!

足柄「はにゃ!?何?終電逃したの?はいはい!じゃあこの足柄を泊めてくれる人募集中~♪ただし年収2000万以上でイケメ」

羽黒「姉さんしっかりしてください……」

足柄「え?終電まだ間に合うの?もう、いつも言ってるのに!起こすなら終電逃してからにしてって」

羽黒「いい加減にしてくださーい……!」

メコッ!

足柄「はにゃ!」

鳳翔(羽黒ちゃん……足柄さんには結構アグレッシブなんですね)

足柄「あら?羽黒?どうしてこんな所に?」

鳳翔「こんな所……?」

羽黒「しっかりしてください。ここは鳳翔さんのお店ですよ」

足柄「鳳翔さんの?……あっ、そうだったわね。思い出したわ!」

羽黒「もう」

足柄「で、なんの話をしてたのかしら?」

羽黒「はぁ……」

足柄「そうそう!あの人を狙ってる艦娘は100以上いるって話だったわね」

羽黒「それで私が姉さんならきっと大丈夫だと言ったんです」

足柄「もっちろん!この足柄なら提督を落とす事も可能だわ!」

羽黒「だったら」

足柄「でもね、きっとそれには途方もない時間が必要になるのよ」

羽黒「そうかな……姉さんなら最短でたどり着けると思うけど……」

足柄「若いわね。考えが……でもね、歳をとればそんな余裕は無くなってしまうの」

足柄「自分は特別。自分なら可能。そんな風に言い聞かせてもね、心のどこかで焦りがあるのよ」

羽黒「姉さん……」

足柄「ですよね?鳳翔さん」

鳳翔「私に振らないでください」

足柄「だから私は合コンで最短距離を行く事にしたの!」

羽黒「多分司令官さんの所へ行くのが最短距離だと思うけど……」

足柄「提督のハートを射止めるのは時間のある若い世代……そう、羽黒!あなた達なのよ!」

羽黒「そんな事言われても司令官さんは……」

足柄「羽黒、もうあなた達の時代よ」

羽黒「姉さん消えるんですか?」

足柄「私の事ばっかり言うけどねー、羽黒だって提督の事が好きなんでしょ?」

羽黒「わ、私なんて司令官さんと釣り合わないから……」

足柄「そうかしら?私は年齢的にも姉妹で可能性があるとしたらあなただと思ってるのに」

羽黒「私だって姉さんとそんなに変わらないし……私なんて……」

足柄「そういう自分を卑下するの、あなたの悪い癖よ?」

羽黒「……」

足柄「でもまあそれが羽黒らしいと言えば羽黒らしいんだけど。良く言えば控えめな性格だもの」

羽黒「ごめんなさい……」

足柄「こういう感じの方が合コンでもモテるのかしら?……ねぇ羽黒!そのキャラ今度使わせてもらっても良い!?」

羽黒「姉さん……」

足柄「羽黒は随分と私の恋を後押しするわよね」

羽黒「それは……見てられなくて……」

足柄「だったら私はあなたの恋を応援するわ!」

羽黒「私の恋?」

足柄「さっきも聞いたけど、あなたも好きなんでしょ?提督の事」

羽黒「私なんかじゃ……」

足柄「そういう事を聞いてるんじゃないの!好きなの?好きじゃないの?そこをしっかりしてくれないと応援出来ないじゃない」

羽黒「私は司令官さんのこと…………す、すき、です……ごめんなさい……!」

足柄「どうして謝るのよ?」

羽黒「だって司令官さんは姉さんの事を……」

足柄「何度も言ってるでしょ?私には時間が無いって!もう合コンしかないのよ!」

羽黒「でも……」

足柄「私は提督が鎮守府の誰とケッコンしてもかまわないと思ってるわ」

羽黒「そんな……」

足柄「でももし姉妹の誰かが提督とケッコンするなら心の底から祝福できるの。だって提督が義理の弟なんてなんか良いじゃ無い!」

羽黒「義理の弟になるのは私のケッコン相手だけなんだけど……」

足柄「そうね。だったらやっぱり羽黒が提督とケッコンしなさい。私のために!」

羽黒「…………」

足柄「はぁ。自分が好きな人に告白するのにどうして私にそこまで気を使うのかしら?」

羽黒「だって司令官さんは姉さんの事が好きだと思うから……」

足柄「またそんなうじうじして。だったら私は提督があなたを好きだと思うわ!これでおあいこね!」

羽黒「そういう問題じゃ……」

足柄「羽黒、若さはね……永遠じゃ無いのよ!あなたには私のような過ちを繰り返して欲しく無いの……!」

羽黒「過ち……?」

足柄「そう、若さにかまけて時間をドブに捨てていた私のようになってはダメよ……」ずーん

羽黒「姉さん……今日1番重いです……」

足柄「まあそういう事だから行ってらっしゃい」

羽黒「行ってらっしゃい?」

足柄「今日は提督の出所してくる日でしょ?妙高姉さんが言ってたわよ?」

羽黒「そうなの!?」

足柄「ええ、だから迎えに行ってあげなさい」

羽黒「だったら姉さんも一緒に……」

足柄「私は行かないわ!合コンしていた事がバレて怒られるから!」

羽黒「……」

足柄「そうだ!提督に会ったら私は風邪気味で寝てるって言っといて♪」

羽黒「姉さん……」

羽黒「それでは姉さん、鳳翔さん、失礼します」

ウィーン

足柄「相変わらず出入り口が自動ドアなのに違和感があるわね」

鳳翔「あなたも好きなんでしょ…………ですか。良かったんですか?本当に」

足柄「別に深い意味は無いわ。他の子も好きだけどって意味よ」

鳳翔「そうですか。なら良いんですけど」

足柄「……可愛い妹が好きになった人を私が取るわけにはいかないじゃ無い。提督には悪いけど」

鳳翔「お優しいんですね」

足柄「はぁ……また婚期を逃しちゃったわ。早く相手を見つけて羽黒にも気を使わせないようにと思ってたけど……」

足柄「なかなかいないわね~。年収2000万以上のイケメン!!鳳翔さんも今度一緒にどうかしら?」

鳳翔「私は提督一筋ですよ?」

足柄「そう。だったら羽黒にも気をつけるように言っとかないといけないわね。鳳翔さんは強敵だって」

鳳翔「私は足柄さんのように優しくありませんから、羽黒ちゃんの為に身を引く事は出来なくてすみません」

足柄「フフッ、恋はそうじゃないと面白くないわ!ごちそうさま鳳翔さん!また来るわね!」

ウィーン

鳳翔「……足柄さん、またお代を払わずに帰っちゃったわね」しょぼーん

またかきます

数年前

司令官「君が今日からこの鎮守府に着任する事になった提督君だね?」

提督「はい。しかし私のような新人童貞に務まるでしょうか」

司令官「安心しなさい。私のようなじじいでも務まったんだ。童貞でも平気さ」

提督「あなたのような童貞のじじいでもですか?」

司令官「そうだ。童貞のじじいでも務まったんだ」

提督「ありがとうございます。勇気が出てきました」

提督「それで今日はーー」

どんっ

提督「おっと」

利根「おお、すまぬ若いの。吾輩ちと急いでおってな」

提督「……」

利根「なんじゃ、その様に怖い顔をするな。あやまっておるではないか」

司令官「利根、廊下は走るなといつも言っているだろ?」

利根「おお!これはじじ提督ではないか!という事は……こやつはじじいの客人であったか!っと、では吾輩は急ぐのじゃー」スタコラサッサ

司令官「まったく」

提督「あ……」

司令官「なんだ?どうしたんだ?」

提督「いえ、その……あまり女性と触れ合う機会がなかったもので緊張して」

足柄「はぁ……昨日の合コンもハズレだったわ」

鈴谷「合コンって医者がどうこう言ってたあれ?」

足柄「なかなかいないものねー。年収が1億超えなんて」←まだ慌てる時間じゃなかった頃の足柄さん

熊野「その様な方なら合コンなんてしなくても相手は見つかるものでしてよ」

羽黒「でもお酒はタダで飲めたんだから……」


どんっ!

利根「おお、すまぬ若いの。吾輩ちと急いでおってな」


熊野「あら、あそこにいるのは提督ではなくって?お隣の方はお客様かしら?」

足柄「じじ提督のお客にしては若すぎない?」

鈴谷「んー、でもさぁ。うちの提督ってそこそこ偉い人なんでしょ?」

羽黒「偉くないと提督なんて出来ないと思いますけど……」

鈴谷「んじゃさぁ、なーんか見学に来た感じじゃない?」

利根「おお!お主達!」

熊野「ねぇ、あちらの提督と一緒にいる殿方はどちら様なんですの?」

利根「さあ、吾輩はよく知らぬが。それより早く行かんと魔法のおもちゃが売り切れてしまうぞ!」

足柄「魔法のおもちゃ?」

利根「そうなのだ!門の前で怪しげな男がおってな!300円で不思議なおもちゃを売っておるのだ!紙で出来ておるが1日に1個しか作れん代物らしいぞ!でわ!」ダッ

鈴谷「あちゃー、また利根ちん騙されてるんじゃない?それってたまに小学校とかの前にいるアレでしょ?」

羽黒「筑摩さんにお知らせした方が良いでしょうか……?」

足柄「それならあの人に任せとけばいいじゃない」


門前で厚紙を使った手品アイテムを駆逐艦と利根に売っていた男は長門さんに駆逐された。

司令官「それでは行こうか」

提督「はい」

ぽとっ

羽黒「あっ……」

足柄「どうしたの?」

羽黒「あの人ハンカチを……」

足柄「まったく仕方ない人ね」

スタスタ

足柄「すみませーん、ハンカチ落としましたよ」

提督「ひぇっ……」

足柄「ひえ?」

司令官「ああ、すまんな。彼はどうも女性が苦手らしくてな」

足柄「あら、そうだったの?私はこのハンカチを渡しに来ただけなんだけど」

提督「ハンカチ……?」

足柄「ほら、早く受け取ってちょうだい」

提督「は、はい」

足柄「それと……ちょっと失礼するわよ」グイッ

提督「いっ……近っ!!」

足柄「じっとして。ネクタイが曲がってるのよ。あなたも大人なんだから身だしなみはしっかりしなきゃダメよ?」

提督「はい……」

足柄「はい、これでオッケー♪それじゃあさよなら♪」

提督「さ、さよなら……」

提督「……あの、さっきの艦娘さんは?」

司令官「あれは足柄だよ」

提督「足柄さんですか……」

司令官「さぁ急ごう。時間がおして来ている」

提督「はい!」


足柄「お待たせ」

鈴谷「すっごいねー足柄っち。あれ知らない人でしょ?」

足柄「初対面でも気の利く女が合コンでも生き抜くのよ!」

熊野「また合コンの話ですの?あれってお酒がタダで飲める代わりに一般の方々とお話ししなくちゃいけなくて私には無理でしたわ」

鈴谷「あたしもさぁー、なーんかタダ酒の為に仕方なく相手してるみたいで悪い気がすんだよねー」

足柄「でもその中に億万長者との出会いがあるかもしれないじゃない!はぁ、また那智姉さん誘ってくれないかしら」

羽黒「…………」

足柄「羽黒?聞いてる?」

羽黒「えっ?あ、うん……(さっきのハンカチもしかして……)」


司令官(あれ?わしのハンカチどこに行ったんだ?)

提督(足柄さんか……何故初対面の俺にハンカチをくれたんだろう?まさか俺の事を)←童貞故の悲しい勘違い


羽黒(お客さんじゃなくて司令官さんが落とした気もしないでもないような……)

またかきます

司令官「今は特別な話があって集まってもらった」

雷「今日って朝礼はない日よね?」

響「おじじ、とうとうボケてしまったのかい?」

司令官「皆を動揺させてはいけないと思い一部の艦娘を除きギリギリまで黙っていたのだが……」

暁「ねぇ、おじじ泣いてない?」

電「歳を取ると涙腺が緩くなるのです」

司令官「落ち着いて聞いてほしい。私は本日をもってこの鎮守府を、提督を退役する事になった……!」

摩耶「そっか。おつかれ」

望月「おっつー」

初雪「もう終わった?コタツに帰りたい……」

司令官(おかしいな。思ってた感じと違うぞ)

司令官「ちなみに退役と言うのはこの鎮守府からいなくなると言う意味でだな……」

最上「おじじも歳だからね。僕もそれが良いと思うよ」

利根「うむ!残る短い余生は縁側で茶でもすすりながら過ごすが良いぞ!」

足柄「最近は耳も遠くなってきたし丁度良いんじゃない?」

那智「血圧と血糖値もおかしな事になっているらしいな」

鈴谷「むしろ今までよく提督続けてたよねー」

熊野「鎮守府よりも病院へ通った方が宜しいんじゃなくて?」

司令官「そうじゃのう……」ヨボヨボ

羽黒「あ、あの、みなさん……あんまり年寄り扱いすると司令官さんがヨボヨボに……あんまり

司令官「うん、じゃあそういう事だから……」

司令官「あとついでと言うか、わし妙高とケッコンするから」

足柄「ふーん」

那智「…………ん?」

羽黒「あ、あの、司令官さん……?今なんて」

司令官「だから、妙高とケッコンする」

一同「はあああ!?」

摩耶「ふっざけるなぁ!テメー、それもうほとんど犯罪じゃねーか!!」

足柄「姉さんしっかりして!いくらなんでもそれは妥協しすぎよ!!」

また寝てた……続きはまたかきます

妙高「そんなに慌てなくても大丈夫よ。ケッコンしても私はこの鎮守府に残るから」

那智「いや、そういう心配をしている訳ではないのだが……」

鳥海「妙高さんもう一度よく考えてみてはどうでしょうか」

妙高「あの人の秘書艦はずっと私がしてたでしょ?なんだかもう放っておけないのよ」

羽黒「そんなしずかちゃんみたいな……」

山城「ケッコンしても5年経たないうちに未亡人ですよ……」

司令官「流石にもう少し生きたいのだが……」

足柄「いくらお金目当てだとしても、そこまで妥協しなくても」

妙高「足柄、ちょっとこっち来なさい♪」

足柄「どうしたのかしら?」

妙高「いくらなんでも失礼すぎますよ」

シュッ

パタリ……

羽黒「姉さん!?どうしたの!?」

島風「おっそろしく早い手刀……島風じゃなきゃ見逃してたんだから」

妙高「さあ皆さん、元の位置に戻って。提督、まだ大事な話が終わっていませんよ?」

足柄「う……あ、あれ?」

羽黒「姉さん大丈夫?」

那智「もう目覚めたか。妙高姉さんに怒られ過ぎて無意識に首の後ろを筋肉でガードする癖でもついたんじゃないか?」

司令官「おおそうじゃったそうじゃった。皆に紹介せねばならん人がおるのじゃよ」

三隈「なんだか提督をお辞めになった途端に老け込みましたわね……」

司令官「新しい指揮官の紹介をな。あー……提督君じゃ」

スタスタ

提督「は、はじめまして。今日からこの鎮守府に着任しました。宜しくお願いします」

ざわざわ……

熊野「あら、あの方は確か」

羽黒「今朝司令官さんと一緒にいた方ですよね……新しい司令官さんだったんだ……」

鈴谷「足柄っちラッキーじゃーん♪1番最初にお近づきになったわけだしぃ♪あーあ、こんな事なら鈴谷がハンカチ渡せば良かったなぁー」

熊野「もう!鈴谷、そんなはしたない事を言ってはダメですわよ!」

鈴谷「分かってるって。鈴谷は熊野とケッコンするしぃ♪ほれほれ、熊野ー。愛してるよー♪」ツンツン

熊野「じょ、冗談でその様な事を……ほ、本気にする人がいたらどうするんですの!」

足柄「私が一歩リード……妙高姉さんと違って若い提督のお嫁さんに!?」

シュッ

パタリ

妙高「はいはい、静かにしなさい」

那智「足柄……」

提督「まだまだ本当の新人で経験も殆どないですが……えっと、その……」

愛宕「がんばってー♪」

鬼怒「経験なんて訓練あるのみ!一緒に頑張ろうよ!」

榛名「榛名は新人さんでも大丈夫です!」


提督ー!司令官ー!キャー、こっち向いてー!


司令官「あ、あれ?わしの時と何か違う……」

妙高「初めまして。前提督の秘書艦をしていた妙高と申します。しっかりとサポートさせていただきますね」

提督「は、初めまして!すみません、いままで女性と話す機会が無くて……お綺麗な方ばかりで尚更緊張を……」

妙高「まあ、お上手ですね♪でもそんなウブな提督さんはみなさん大好物……大好きですから安心してください」

提督「そうだ。足柄さんはいますか?」

足柄「私?足柄はココでーす」

提督「今朝はハンカチをありがとうございました」

金剛「ハンカチ?なんの話かわからないデスけど先を越された気がしマース!」

鈴谷「あーあ、こりゃ足柄っちで決まりかなぁー?あれ完全に恋してる目だったし」

熊野「あら、そんな事まで分かるものなんですの?」

鈴谷「そりゃーねー。お?熊野も恋してる目だしぃ♪もしかしてあの提督に恋しちゃった的な~?」

熊野「わ、私はあなたしか見てませんわ!」


大井「!!」

北上「どしたの?大井っち?」

大井「新しい仲間の匂いがしました……」

北上「あー、提督さん?確かに新しい匂いかもー?」クンクン

足柄「私で決まり?婚期が来たのね!?」

足柄「これからまだまだ伸び代のある若い提督!申し分ないわ!!」

足柄「ねぇ羽黒!聞いた?私にも春がーー」

羽黒「新しい司令官さん……」じっ…

足柄(あっ……)

羽黒「……え?あ、ごめんなさい。姉さん何か言った?」

足柄「ええ、新しい提督が素敵な方で良かったわね」

羽黒「はい……とてもその、素敵な司令官さんで……」カアァァ…

鈴谷「あれれー?羽黒ちゃんまで恋する目してるしぃ♪」

羽黒「えっ?ええっ!?あ、あのっ、ちが……」バッ

熊野「ちょっ、ちょっと、そんな目で鈴谷を見ていたんですの!?」

足柄「羽黒がねぇ……そう、がんばんなさい」

熊野「何を応援しているんですか!」

またかきます

ある日のお昼

足柄「はぁ。お腹すいたわねぇー」

羽黒「ね、姉さん……!」ガタッ

足柄「え?なに?」

羽黒「あの、えっと……お腹がすいたなら間宮さんに……行きませんか……?」

足柄「それは良いけど……羽黒、そんなに慌てるほどお腹すいてたの?」

羽黒「……」

足柄「はぁー、部屋を出ると寒いわね。早く行きましょ」

羽黒「あ、あのっ、そっちは混んでるからこっちから行きませんか……!」

足柄「混んでる??廊下が?」

がらーん……

足柄「それにそっちから行くと回り道になるわよ?」

羽黒「えっと……」

足柄「まあ良いわ。早く行きましょ」

羽黒「はい……!」

足柄「それで那智姉さんがーー」

羽黒「……」

足柄「ちょっと羽黒、聞いてる?」

羽黒「あ、は、はい。えっと……」

ガチャッ

提督「おや、二人とも今からお昼ですか?」

足柄「あら提督、こんな所で何してるの?」

提督「こんな所でって、一応ここ執務室なんですけど。お二人こそ間宮さんなら逆方向ですよ?」

足柄「羽黒がこっちから行くって言い出してーー」

羽黒「あ、ああー……!こんにちは、司令官さん!」

足柄「提督も良かったら一緒にどう?仕事も少しは慣れてきたの?」

提督「一緒に食事ですか!?喜んでーー」

利根「何を言うておる。お主はまだ仕事が終わっておらんだろうが」

利根「でもお腹が!」

利根「ダーメーじゃ!ほれ、さっさと部屋に戻らんか。お主ら二人には悪いが先に行くのじゃ」

バタンッ

羽黒「あ、新しい提督が来てから張り切ってますね利根さん……」

足柄「しっかし提督も暇なのかしらねー」スタスタ

羽黒「でも今忙しいって……」

足柄「だって部屋の前を通ったらいつも出てくるじゃない?あれはきっと足音がしたら飛び出しているのよ!」

羽黒「そんなに暇じゃないと思うけど……」

足柄「それか羽黒が司令官さんに会いたい~!とか念じてるから出てくるのかしら?」

羽黒「ね、姉さん!」

足柄「冗談よ。さぁ早く行くわよ」

数日後

羽黒「もうお昼か……姉さん達は二日酔いで寝てるし……」

羽黒「一人で間宮さんに行こうかな……」

ガチャッ

羽黒「……きょ、今日は姉さんもいないし1人だからこっちの道にしようかな……1人だとまだ何を話したら良いか……」

羽黒「……」

羽黒(だ、だめよ私……!勇気を出さなきゃ……)

羽黒「司令官さんの部屋の前を通っていこう……」

羽黒「すぅー……はぁ……」

羽黒「まず天気のお話をして、昨日の演習の事……あっ、その前に挨拶しなきゃ」

羽黒「よ、よし……」

テクテク…

羽黒「……」

しーん…
はぁ
羽黒「……少し音が小さかったのかな?じゃあ」

カツッ!カツッ!カツッ!!

羽黒「おかしいな……さっきより足音をたてたのに」

羽黒「やっぱり足音じゃなかったのかな……?」

足柄「ねー、今こっちからカツって聞こえなかったー?」

羽黒「それはただの足音で……姉さんもう大丈夫なんですか?」

足柄「ええ、これからお水を貰いにいくところよ」

ガチャッ

提督「おっ、2人ともお昼かい?」

羽黒「し、司令官さん……!」

提督「やあ羽黒ちゃん。今日は良い天気で昨日の演習はよく頑張って、あっその前に挨拶だ。こんにちわ」

羽黒(もう話す事が……!)

足柄「今日も出たわね。提督、どうして部屋の前を通るといつも飛び出してくるのよ?」

提督「そ、そうですか?」

足柄「そうよ。ねえ羽黒」

羽黒「えっ?あ……はい……」

提督「いやー、どうも体が勝手に」

足柄「足音消して通っても出てくるしいったいどうなってるのよ?」

提督「あはは」

ワイワイ

羽黒(もしかして司令官さんは足柄姉さんだけに反応して……)

羽黒(そっか……そうだったんだ……)

羽黒(それなら私は…………司令官さんの恋を応援してあげたい……そう思うようにしなきゃ……)


足柄が好き?な提督、羽黒に提督を譲る足柄、足柄と提督を引っ付けようとする羽黒

なんだか妙な関係が出来上がった。

またかきます

ある日の提督

提督(この鎮守府に着任して1ヶ月、日に日に足柄さんへの思いは膨らむばかり)

提督(提督には1隻だけケッコンする艦娘を選ぶ事ができる権利があるらしい)

提督(いきなりケッコンは無理としてもお付き合いをお願いする事は出来ないだろうか……)

提督(いや、考えても仕方ない。行動しよう!)


提督「足柄さん!僕とお付き合いしてください!」

足柄「今日?明日の午前中なら大丈夫なんだけど」

提督(なんてベタな……!)

さらに後日

提督(この鎮守府に着任して半年が過ぎた。ここで足柄さんと出会えたのはきっと奇跡)

提督(あの日もらったハンカチをオカズに毎晩1人作業して気を紛らわすのも限界だ)

提督(今日こそ告白しよう。分かりやすく、ストレートに)


提督「足柄さん!あなたが好きです!!」

足柄「提督……あんまりみんなにそんな事言わないほうが良いわよ?」

提督「はい……?」

足柄「だって毎日駆逐艦の子達にも可愛い可愛い言ってるでしょ?勘違いされちゃうじゃない?」

提督「僕はそんな不誠実な人間じゃありません!好きなのは足柄さんだけです!」

足柄「……って言ってるけどどう思う?」

清霜「司令官……清霜の事すきじゃないの?もしかして戦艦じゃないから?」

提督「いや、もちろん可愛いとは思うけどね……?」

清霜「その可愛いって言うのは犬とか猫と同じで艦娘として好きじゃなかったの?」

提督「それは……」

朝霜「清霜やめろって、どうせ司令からしたらあたいらなんてその辺の犬っころみたいなもんさ」

長波「ほら、早く行くぞ。この提督は今までのみんなを愛してくれるような提督じゃなかったってだけさ」

提督「ごめんなさいみんな大好きです!」

足柄「ほら♪」

ある日の提督

提督(着任して1年が過ぎた)

提督(もう我慢できない。前置きは無しだ)

提督(ケッコンを申し込もう)


提督「足柄、頼む!俺とケッコンしてくれ!!」

足柄「えっ?今日はこれから合コンなんだけど」

提督「じゃあ明日でもいいからケッコンしてくれ!」

足柄「でもケッコンしたら出撃とか増えるんでしょ?それだと合コン行き辛くなるし……うーん……パス♪」

提督「ちくしょー!合コンってなんだよ!!」

おみくじひいてきますまたかきます

提督「足柄さんは全く俺を相手にしてくれない……」

提督「やはり俺はまだ彼女に相応しい男では無いという事か」

提督「しかしどうすれば釣り合いのとれる人間になれるんだ!」

コンコン

妙高「提督?大声を出してどうかしたんですか?」

提督「妙高姉さん!」

妙高「姉さんでは無いんですけど……大丈夫ですか?」

提督「折り入って相談があるんですが」

妙高「私でお役に立てるなら」

提督「足柄さんって何か好きなものとかありますか?」

妙高「あの子の好きな物ですか?そうですね……」

那智「そりゃ金じゃ無いか?あいつは化粧品だエステだなんだと金遣いが荒いからな」

妙高「それはだいたいの人が好きだけど……」

提督「金か……」

数ヶ月後

提督「足柄!俺とケッコンしてくれ!」

足柄「またそれですか?私にはやりたい事が」

提督「金なら用意した。今はアレをコロコロ転がして名実共に億万長者だ」

足柄「提督……私、お金は安定して毎月億を稼いでほしいんですけど」

意識が飛んでました

ある日の提督

鈴谷「足柄っちの好み?」

提督「そうなんだ!どうしてもそれが知りたい」

鈴谷「うーん、教えてあげてもいいんだけどー……鈴谷ちょーっと今月お小遣いがピンチなんだよねー」

バサッ

提督「これでいいか?」

鈴谷「30……40……53万!?」

青葉「おはよーございまー……20プレイ援助回数券でも売ったんですか?」

鈴谷「足柄っちの好みだったよね!確か合コンでは医者とか先生を狙ってるらしいよ!」ホクホク

青葉「司令官、青葉にもお小遣いください!」

提督「医者……先生か……わかった!」ダッ

青葉「あっ、司令官!」


数日後

提督「足柄ー!」

足柄「あら提督、なんだか久しぶりね」

提督「いろいろ研究してガンを完治させる万能細胞を発見したぞ!ASGR細胞と名付けた!!」

足柄「それは凄いの?」

提督「えっ……」

どんなに凄い発見をしても提督は医者でも先生でもなく提督だった。

ある日の提督

青葉「足柄さんの好みを教えればお小遣いをもらえるんですか?」

提督「頼む。青葉の情報が必要なんだ」

青葉「先月行った青葉の取材によると……足柄さんが最近1番楽しかったのは遊園地合コンらしいです!」

提督「なんだその合コン……だが分かった!」


数日後

提督「この敷地に遊園地を作ることにした!メリーゴーランドに観覧車にジェットコースター、その他色々もあるぞ!」

足柄「提督ったら駆逐艦の子供達のご機嫌取りかしら?たまには重巡や戦艦空母も労ってほしいわ」

ある日の提督

鳥海「足柄さんの好みですか……」

提督「何か知らないか?」

鳥海「そういえば以前、空を見上げながら1番輝く星になりたいって言ってましたね」

提督「星か……」


数日後

提督「足柄!お前にプレゼントがあるんだ」

足柄「何かしら?」

提督「小さいが惑星を1つ買った。名前は足柄星だ!」

足柄「……それはどの星なのかしら?」

提督「肉眼では確認できない」

摩耶「あん?そんなの強い男に決まってんだろ!」

提督「強い男か……」

摩耶「ま、まぁ?あたしだったらさ、その……弱けりゃ守ってやっても良いけどよ……」チラッ

提督「摩耶!」

摩耶「な、なんだよ」

提督「俺と戦ってくれ!」

摩耶「は?」


数ヶ月後

提督「ハァ、ハァッ……足柄!」

足柄「何かご用かしら?」

提督「殴り合いで長門と武蔵に買ったぞ!」

足柄「提督……いったいドコを目指しているの?」


>足柄「……それはどの星なのかしら?」
>提督「肉眼では確認できない」
wwwwwwwwwwww

熊野「足柄さんの好きな物?」

提督「ああ」

熊野「そうねぇ、前はずっと化粧品に凝ってたみたいだったけど」

提督「化粧品か……それは前に金を渡したけどダメだったんだよな」

熊野「提督ったら女心が分かっていませんわ。お金を渡すのでは無くプレゼントを渡す事に意味があってよ?」

提督「でもお金を渡した方が好きな物を選んで買えるだろ?」

熊野「これだから童貞の殿方はデリカシーが無くて困るのよね」

提督「ど、どどど、童貞ちゃうわ!」←童貞

そう言われればそのとおりだわ
でも締まらねえ

提督「しかし良い話を聞いたよ。現金よりプレゼントにしたほうが良いんだな」

熊野「もちろんですわ」

鈴谷「おーい、熊野ー。提督ー。なにしてんのー?」

熊野「少しばかりこちらの童貞督に女心を教授して差し上げてましたの♪」

鈴谷「ふーん」

提督「鈴谷は今何か欲しいものはあるか?」

鈴谷「鈴谷新しい洋服欲しいんだよねー」チラッチラッ

提督「よし、じゃあ今から買って来てプレゼントしてやろう」

鈴谷「えっ!マジ!?あー、でも自分で選びたいからお金ちょーだい♪」

提督「おい熊野、話が違うぞ」

熊野「私は鈴谷とお揃いをプレゼントして頂ければそれでかまわなくってよ?」


この後、提督は迷走して化粧品会社の筆頭株主になって会社を足柄にプレゼントしたけどダメだった

提督「もしかして俺は聞く相手を間違えていたんだろうか」

提督「もっと若者の意見を聞いてみよう」


提督「という訳で、足柄が欲しがってる物とか知らないかな?」

睦月「にゃしぃ?」

文月「ふみぃ?」

卯月「ぴょん?」

提督「またもや人選を間違えたか」

如月「そういえばよく、あとは運さえあればケッコン出来るのに!って言ってたわねー」

提督「それだ!」


提督「足柄ー!雪風にじゃんけんで勝ったぞ!!」

足柄「えっ……あ、そう?」


提督はもう訳が分からなくなっていた

赤城「足柄さんの好み?食べ物の話ですか?」

加賀「さすがに気分が高揚します」

提督「いや、食べ物の話しじゃなくて……」

加賀「あたまにきました」

赤城「食べ物以外の事はよくわかりませんけど……料理が上手な男性には憧れますね♪」

加賀「私は料理が上手な男性に憧れる赤城さんに憧れて赤城さんの憧れたその男性を最終的に殺したいわ」

提督「料理か……なるほど」


提督「足柄ー!たこ焼きや開いてミシュランで三ツ星取ったぞ!」

足柄「ミシュラン?そういえば確か居酒屋鳳翔さんってミシュラン七ツ星だった気がするわね」

提督「ちくしょう」

現在。提督は荒んでいた。

合コン会場

提督「ここが噂の合コン会場か……」

金剛「提督と2人きりでディナーなんて夢のようデース♪」

提督「楽しそうにワイワイ騒ぎやがって……!」

提督「ちくしょう!あんな男達のなにが良いんだ!!」

提督「金剛……俺はあの男達と比べてなにが足りないんだ?教えてくれ!」

金剛「提督と比べたらあそこにいるのはみんなゴボウとジャガイモにしかみえまセーン♪」

提督「なら外見で足柄の好みがああいう感じで俺は対象外って事なのか……」

金剛「提督ー?」

提督「ジャガイモとゴボウを足して2で割った顔に整形してくる」

金剛「ノオォォォー!!!!」

そして現在 執務室

提督「結局あれからいくらアタックしても足柄にはのらりくらり……」

提督「やはり金剛の反対を押し切ってでも整形すべきだったか」

提督「……よし、もう全て今日で終わらせよう」

提督「好きでもない人間にいつまでも付きまとわれては迷惑だろうし、俺だってもう30をとうに過ぎた」

提督「だから今日で最後だ。もしダメなら足柄の事はキッパリ諦めよう」

スタスタ……

足柄「それでやっぱりーー」

ガチャッ

提督「足柄、話がある」

足柄「あら、今日はどんな賞を取った話を聞かせてくれるのかしら♪」

提督「もう今日で最後にする。だから足柄もごまかさずに答えてくれ」

足柄「?」

提督「足柄!お前が好きだ!」

提督「お前の為だけにお金は腐る程用意した!体も鍛えた!ノーベル賞だって取った!国民栄誉賞賞もベストジーニスト賞もとった!主演男優賞もだ!」

提督「お前が望むなら芥川賞でも沢村賞でもなんでも持って来て並べてやる。だから俺とケッコンしてくれ!」

足柄「提督……」

羽黒「姉さん……?」

足柄「……ッ」ギュッ

提督「……」

足柄「ごめんなさい、提督。気持ちは嬉しいけどやっぱりダメよ。だって私は……合コンが大好きだから」スタスタ

羽黒「ね、姉さん!?どうしてそんな……司令官さん!」

提督「そうか……ああ、ありがとう。足柄」


翌日からも提督はいつも通り執務をこなし艦娘と接し、誰も違和感をなく過ごした。

ただ、足柄が執務室の前を通ってもドアが開く事は無くなった。

また書きます



金剛「ヘーイ!提督ぅ!今日も1日ご苦労様デース!今日こそは朝まで……」

金剛「あれ?てーいーとーくぅー?」

金剛「……また逃してしまったネ。いったい毎日何処へ行ってるのデース?」


居酒屋鳳翔……の奥の部屋

提督「うぅー……」

鳳翔「提督……飲み過ぎは体に毒ですよ?」

提督「いいんです、毒でも飲まずにはいられられら……」

鳳翔「はいはい。でも休肝日も必要ですから今日はこれで最後にしてくださいよ?」

隼鷹「鳳翔さーん、熱燗おかわりー♪あれ?鳳翔さーん?」

鳳翔「はーい、今行きまーす」

隼鷹「最近鳳翔さんすぐ奥に入っちゃって一緒に飲んでないしさぁ♪たまには一緒に飲もうよー♪」

龍驤「せやせや、たまには軽空母の絆を深めんとあかんでー?それに、なぁ……」

隼鷹「ひゃっはぁー♪」ばいんっ

千歳「ちょっとおつまみいただきますね」ボインッ

千代田「あー、私もお姉と一緒の食べるー」たゆんっ

龍驤「……な?……たぷんっ!!」ちーん

鳳翔「もう、私が飲んでいたら誰がお酒を出すんですか?」

足柄「それなら私が代わりにするわ。鳳翔さんもたまにはゆっくりしていてください」

鳳翔「……そうですね。じゃあお言葉に甘えて」

隼鷹「ひゃっはぁー!!」

提督「うぅー……鳳翔さん、おかわり……」

足柄「もうダメです。鳳翔さんにも言われてるでしょ。飲み過ぎは体に毒なんだから」

提督「……足柄か。ここには誰も入れないでくれって言ったんだけどな。こんなみっともない姿」

足柄「ねぇ提督。1つだけ気になることがあるんだけど聞いても良いかしら?」

提督「んー……?」

足柄「提督はどうして私を選ぼうと思ったの?」

提督「なんだ、傷をえぐりに来たのか?」

足柄「違うわよ。ただ1つ、どうしても気になる事があってね」

提督「着任したあの日……お前がハハンカチをプレゼントしてくれたから……かな」

足柄「プレゼント?あれは落ちてたのを拾って渡しただけよ?」

提督「……」

足柄「もしかして提督のじゃなかったの?」

提督「俺が言いたいのは!そういう気配りが出来るって所にだなぁ!」

足柄「あれ、羽黒が気付いて教えてくれたから私が拾って渡しただけよ?」

提督「でもネクタイなおしたり……」

足柄「合コンの予習だったんだけど」

提督「……運命だと思ったんだ!!」

足柄「運命?」

提督「男ばかりの学校で育ち勉強ばかりだった童貞人間が、いきなり美人にハンカチ渡されてネクタイくいくいされたらそれはもう……」

提督「完全に運命感じるじゃないか!!」

足柄(やっぱり童貞をこじらしてたのね)

足柄「でもここには100以上の艦娘がいるのよ?どうして私以外には目もくれなかったのよ」

提督「無理だよ。もう足柄しか見えなかったんだから」

足柄「はぁ……勿体無いわねぇ。この鎮守府にいる艦娘の殆どが提督の事を好きなのに」

提督「……え?」

提督「いくらなんでもそれは無いだろ」

足柄「あら、金剛なんてしょっちゅうラブラブ言ってるじゃない」

提督「金剛はみんなの姉ポジションだからな。みんなにラブラブ言って抱きしめたりしてるぞ?」

足柄「じゃあ榛名ちゃんは?」

提督「あの子は良い子だよ。俺なんかにも気を使って笑顔を見せてくれる」

足柄「最近きた鹿島さんは?結構アグレッシブでしょ?」

提督「あれはヤバいな。多分俺に壺を買わせる気だぞ」

足柄「じゃあ……羽黒は?」

提督「羽黒は俺の事を避けてると言うか怖がってるからな。いつもプルプルしてるし」

足柄(……)

足柄「提督……あなたどれだけ鈍感なのよ!?」

提督「ぴゃっ!?」

足柄「金剛も榛名ちゃんも単純に提督が好きなの。あと鹿島さんは壺を売りつけたりしません!」

足柄「あとは駆逐艦とかは?男性はロリコンが多いんでしょ?」

提督「駆逐艦はまずいだろ。憲兵沙汰だぞ」

足柄「でも駆逐艦ってああ見えてお酒とか飲める子も多いし合法ロリなのよ?」

足柄「それに羽黒が震えてるのは提督が好きすぎて緊張してるだけなんだから」

提督「そ、そんな上手い話があるわけ……」

鹿島の壺か・・

翌日

提督「昨日足柄が言ってた事は本当なんだろうか……」

鳳翔「提督、もう大丈夫なんですか?あの……もしよろしければ今日も奥の部屋を空けておきますけど……」

提督「はい、おかげで少し頭が冷えました。毎晩ずっと居座ってすみませんでした」

鳳翔「そうですか……」しょぼん


提督(鳳翔さん、本当に良い人だ。この数日夜に呑んだくれていた時、艦娘の目につくとみんな心配するからと奥の部屋へ通してくれた)

提督(そこで色々悩みを聞いてもらってお酒とか食事まで用意してくれて……)

提督(でもそれは恋人の愛情とは違う母親が子に対する愛情なんだろう……。さすが艦隊のお母さん)

提督(1番落ち込んでいた時は朝まで抱きしめたまま寝かせてくれたし、あの胸の優しい香りは間違いなく母親の証し)

提督(勘違いしちゃいけない。鳳翔さんはみんなを平等に愛する母なんだから)

鈴谷「おっ、提督じゃん。ちーっす♪」

提督「おはよう。今日も良い天気だな」

鈴谷「なにそれテンプレじゃん!あはは、ちょーうけるんだけど」バシバシ


提督(鈴谷……見た目は完全に女子高生だが俺みたいなおっさんにも気さくに話しかけてくれる)

提督(ボディータッチもすごく多くてドキドキしていた頃もあったけどこれは鈴谷の仕事みたいなもので)

提督「今日はいくら欲しいんだ?」

鈴谷「え?お小遣いくれるの?じゃあちょーだい♪」

熊野「もう!これじゃあまるで援助交際ですわ!」

提督(そう鈴谷との触れ合いは援助から成り立っている。俺のお金がなくなったら彼女も離れてしまうだろう)

睦月「おらようございにゃしぃ」

文月「おはよーございまぁーす」

提督「おはよう」

提督(もし足柄の言うことが本当だったとしても付き合うとかケッコンとか犯罪だろう……)


天龍「よー、提督!シャキッとしろよ!シャキッと!」

提督「ああ、おはよう」

天龍「なんだ元気ねーなぁー。もしかして怖くてビビっちまったか?ハッハッハッ!」

提督(天龍か……彼女は着任してすぐからずっと俺を威嚇してくる。正直ぜんぜん怖くないが脅すって事は好かれてはないんだろうな)

提督「でもこの考え自体が全部間違いなのか……?」

提督「足柄の言うとおりだとしたら、ああ見えて俺の事が、す、好きなのか?」

提督「でもそんな事どうやって確かめれば……いや、足柄の時は回り道しすぎて何年もかかったんだ」

提督「ストレートに直接聞こう!」


スタスタ

山城「あ……おはようございます……」

提督「山城、俺の事は好きか?」

山城「すみません、姉様が待ってますから。あの、朝から気持ち悪いですよ……」

提督「…………」

提督「いやいや、これくらいで挫けてられるか!殆どって事はみんなじゃないんだから……あっ!」

提督「おーい!」

摩耶「あ?なんだよ朝っ」

提督「摩耶、実は俺の事好きか?」

摩耶「ハ、ハァ!?テメェ……朝っぱらから何訳わかんねー事……!」

提督「摩耶、本当は好きなのか!?素直になってくれ!」

摩耶「死ね!!このクソが!!!!」

提督「…………」

提督「足柄……もう俺は挫けそうなんだが……」

大井「北上さん?今日はなんだか萌な匂いがしますね」クンクン

北上「あれー、提督じゃーん」

大井「チッ……あ、おはようございます♪」

提督「おお、お前たち……。あの、俺の事好き?」

北上「私が提督の事ー?んー、どうだろうねー(こんな所で好きだなんて言ったら大井っちに殺されちゃいそうだよねー)」

大井「提督?突然そのような君の悪い事を北上さんに聞かないでもらえます?酸素魚雷をお見舞いしますよ?」

提督「じゃあ大井はどうなんだ?」

大井「もちろん大好きですよ♪北上さんが♪まぁ余計な事をしないと約束できるなら提督も仕方ないから好きって事にしてあげても良いですけど」

提督「…………」

提督「もうダメだ……完全にハートブレイクだよ……」

提督「あと一押しで寝込んじゃいそうだ……」

提督「ここまで来たら上辺だけの好きでも良いから……駆逐艦に癒してもらおう」

提督「子供は好きって言ってくれそうだし……」


提督「おーい」

曙「なによ」

提督「いつもツンツンしてるけど、実は俺の事好き?」

曙「死ね!このセクハラクソ提督!!」スタスタ

提督「…………」

提督「足柄……お前の考えはどうやら間違っていたみたいだ」

また書きました


曙にはふつーに嫌われてそう(小並

防波堤

提督「よいしょ。なんかもう疲れたな……」ブラブラ

提督「こうやって足をブラブラしてたら人魚とかが食いつかないだろうか」

提督「そしたらそのまま竜宮城でランデブー……なに言ってんだ俺は」

提督「足柄にフラれ、鎮守府内でも嫌われ……やはり童貞にいきなりハーレム状態の鎮守府なんて似合わなかったんだな」

提督「はぁ……」

五月雨「提督?どうかしたんですか?」

提督「ん?五月雨か」

五月雨「なんだか元気ないですよ!何か失敗しちゃったんですか?」

提督「そうだな。失敗しちゃったかな」

五月雨「ええ~!提督も失敗する事があるんですね……でも大丈夫です!私なんていっつもドジで失敗ばっかりですから!」

提督「五月雨はドジっ子の愛されキャラだから大丈夫だよ。俺みたいなのが失敗してたらアレだけど……五月雨なら可愛いで済むから」

五月雨「あ、愛され?可愛い!?は、はうぅー……」

提督「次に生まれてくる時は五月雨みたいな可愛い子に生まれてきたいな」

五月雨「そ、そんな……提督だって、その……かっ、かっこ……わ、私、提督の事、大好ーー」

ブワッ!

五月雨「うわあぁぁん、風でスカートが、わわっ、バランスが!」フラフラ

ドンッ!

提督「えっ?」

提督「いてっ!どわ、マジかよ!!ああっ!」

ドボン!!

提督「ぶはっ!」

五月雨「提督ー!大丈夫ですかー!?」

提督「ああ、なんとか」

五月雨「すみません!すぐに引き上げるロープと手伝ってくれる人つれてきますから!」ダッ

五月雨「うわぁぁ!いたたっ……急がないと!誰かぁー!あっ、キャッ!うえぇーん、痛いよぉ……誰か、キャー!もうどうしてバナナの皮が」

提督「五月雨!お願いだから慌てないで!大丈夫だから!急がなくて良いからゆっくり行きなさい!」

提督「やれやれ……今日は厄日か」

提督「フラれて嫌われて突き落とされて……我ながらなんか笑えてきたな」

提督「五月雨が来るまで海にただよってるか……」プカプカ

提督「……」

グイッ

提督「なんだ?足を引っ張られてるような……今はお盆じゃなくて真冬なんだが……」チラッ

ソ級「ツカマエタ……♪」

提督「ほんと……酷い厄日だ」

ドプンッ……

大淀「!?」

長門「どうした?」

大淀「た、大変です!鎮守府前の防波堤に敵潜水艦らしき反応ありです!それもこんな近くに一隻……」

長門「バカ者!なぜ見落とした!!」

大淀「文句があるならソナーか電探買ってくださいよ!!どうしてうちは魚探なんですか!!」

長門「大間の凄腕漁師が聞いて呆れるな」

大淀「誰が凄腕漁師なんですか……とりあえず反応は消えたので引き返したようですね」

ガチャッ

五月雨「ハァッ、ハァッ……た、大変なんです!!」

長門「なにを慌てている。陸奥、とびきり美味い果汁120%ジュースを用意しろ!」

大淀「提督が海に!?」

五月雨「防波堤で風がびゅーってなって、そしたら私がドジしちゃって、ドンッてなったらドボーンって!!」

長門「なんだこれは……可愛い」

大淀「ちょっと待ってください……防波堤ってさっきまで敵潜水艦がいた所ですよ……?」

五月雨「敵!?」

長門「まずいな……最近鎮守府が攻撃されて提督だけが忽然と姿を消す事件が起きているんだが」

長門「決まって提督は水遺体で発見されているのだ」

吹雪「でも帰ってきたって話もよく聞きますよ?」

長門「それは本人たちがそう思い込んでいるだけだ。実際は執務室を攻撃されてさらわれると何故か海で遺体が見つかる」

長門「恨

陸奥「深海棲艦は何らかの理由で提督を連れ出しては水死させているのね」

長門「我々も恨み合っているようなものだからな………」

眠気に負けた…

長門「無事だと良いんだが……」

五月雨「わ、私のドジのせいで提督が……どうしよう長門さん!」

長門「大丈夫だ。五月雨はなにも悪くない」

陸奥(さすがにそれは無理があるんじゃないかしら)

長門「悪いのは五月雨を煽った風とそんな所に座っていた提督だ!」

大淀(さすがに風と提督が可哀想な気もしますね)

五月雨「ごめんなさい……ごめんなさい……」ぽろぽろ

長門・陸奥・大淀「風と提督が悪い!五月雨ちゃんは何も悪くない!」

夕張「失礼しまーす……って何?この変な空気」

五月雨「うわあぁぁん!夕張さーん!私のせいで、私のせいで提督がー!」ギュッ

夕張「わわっ、どうしたの五月雨ちゃん!?大丈夫?ケッコンする?」

長門「チッ……」


夕張「ええっ!?提督が誘拐!?」

大淀「まだそうと決まったわけではありませんが……」

夕張「あっ、そうだ。提督の首輪にGPS付けてるからそれを調べれば」ポチポチ

陸奥「首輪ってネックレスでしょ?なんだかまるでペットね……」

夕張「えーっと……あちゃー、思いっきり海の中っぽいわね」

大淀「そんな細かに分かるんですか?私なんて魚探なのに」

五月雨「提督……」

長門「すぐに捜索隊!提督は海中だ!潜水艦を出す!」

夕張「だって!私は足が遅いから足柄さんお願い……って、あれ?足柄さん?おっかしいな、一緒に来たのに」

五月雨「あ、あれ!あそこを走ってるの!」

長門「あのバカ、お前が行ってどうする!」

海中

提督(もうどれくらい引き込まれたかな……)

ソ級「マダイキテル、マダイキテル……」

提督(この手を振りほどいて海上まで戻るのは簡単だが……なんかもうこのまま沈みたい気分だ)

提督(しかしみんなは心配するだろうか。……いや、無いな)

提督(こんな海中で呼吸も出来ない状態だ。2ヶ月もすれば俺も酸欠になるかもしれない)

提督(ああ……死ぬ前におっぱい触りたかったなぁ……)

足柄「見つけた!ちょっと、提督!!」

提督「足柄……足柄!?なんで足柄が海中に!?」

足柄「別に驚く事ないでしょ?私は海で戦う艦娘よ?潜水艦じゃなくても潜るくらい出来るわよ」

提督「凄いな。海中でも喋れるなんて」

足柄「それはこっちのセリフよ。それよりほら!早く帰るわよ!」

ソ級「グヌヌ……ニモツサエ、ナケレバ……ワタシガ、ハヤイノニ」

提督「足柄……もう鎮守府に俺の居場所は無いんだ。だからこのまま沈ませてくれ」

足柄「なにバカな事言ってるのよ!まさかその深海棲艦が好きになったんじゃないでしょうね!?」

提督「いや、さすがに深海棲艦は童貞でも守備範囲外なんだが……」チラッ

ソ級「コッチ、コイコイ……」

提督(クッソ可愛い!なんだこれ!?深海棲艦って魚みたいなのと思って大淀に魚探持たせてたのに)

提督「足柄……もう鎮守府でみんなから嫌われて生きていくくらいなら俺は……」

足柄「深海提督 元帥級とかにでもなって私と戦うつもり?」

提督「戦いの最中、ハプニング的なあれでおっぱい触るつもりだ」

足柄「…………」

提督「これだけは五月雨に言っておいてくれ。お前は悪くない、提督は自分で進んで深海に堕ちたって」

足柄「……だったら揉ませてあげるわよ」

提督「揉ませてくれる?」

足柄「私より早く海面にあがったら、私のおっぱい揉ませ」

ソ級「キャンッ」

ズバアァァァァァ!!


その勢いはまるでロケットの様でした。

足柄「あんなに張り切っちゃって……男の人ってそんなに揉みたいものなのかしら?」

足柄「まぁ少しくらいなら……仕方ないわよね。さぁ私も」

グイッ

足柄「えっ?」

ソ級「モウ、コウナッタラオマエヲ、ツレテイク……!」

足柄「はぁ……逃げるなら許してあげたのに。仕方ないわね、沈めてあげ……」

ソ級「……」←潜水艦

足柄「……」←重巡

足柄(よく考えたら潜水艦相手じゃ戦えないじゃない!)

ゴポポ……


長門「潜水艦は2人1組で捜索するように!」

まるゆ「あ、あの、私は」

長門「まるゆは草むしりだ!」

まるゆ「は、はい!」

バシャーン!!

提督「だぁらっしゃあぁぁぁ!!おっぱいゲットだぜえぇぇ!!」

陸奥「……はい?」

提督「約束だぞ足柄!しっぽりがっつり揉ませ……足柄?」

足柄が海底に沈んで3日

長門「提督の様子は?」

陸奥「戦艦と空母と重巡が20人がかりで抑えつけてるわ」

長門「こうでもしないと海に潜りかねんからな……」

陸奥「潜水艦の子達からは?」

長門「まだ何も無い。見つかったのはこの髪留めだけだ」

陸奥「じゃあやっぱり……」

長門「そんな顔をするな。きっと無事に決まっている」

提督「足柄あぁぁぁ!!」



その頃、足柄は海底で深海棲艦に合コン講座を開き、深海棲艦から先生と呼ばれていた。

またかきます

深海

戦艦棲姫「コレはどういう事だ?」

ソ級「なんか連れてきちゃった」

足柄「なにここ?どうして息が出来るの?」

空母棲姫「ちょっとー、提督を連れてくる約束でしょー?もうほんとチョベリバー」

足柄「チョベリバ!?って言うか、あんた達いつものカタカナ喋りはどうしたのよ!」

タ級「どうしたと聞かれてもな」

戦艦棲姫「フダンシンカイニイルトキハフツウニシャベレルガカイメンニアガルトナンカコウシャベリニクイノダ……なんて長々と言われたらイライラするだろ」

足柄「……」

空母棲姫「って言うかー、なんで艦娘がここまで来れんのよ?普通ココへ着く頃には深海棲艦になってるわよ?」

足柄「私は特に絶望したわけでも轟沈した訳でも無いからじゃ無いの?」

足柄「で?なんで提督を連れて行こうとしたのよ?」

戦艦棲姫「我々はずっと憤りを感じていた。何故地上の鎮守府には提督がいて、我々深海側にはいないのかと」

足柄「もしかして最近あちこちで提督が行方不明になって水死体で発見されてるのはあなた達の仕業なの?」

戦艦棲姫「そんなつもりは無かった。ただ、深海まで連れて来ようとすると皆壊れてしまうのだ」

足柄「当たり前でしょ。ここまで何十分息止めなきゃいけないと思ってるのよ?あと水圧とか」

足柄「ん?ちょっと待って、どうしてここは息が出来るのよ?」

空母棲姫「なぁーんかぁ、風船みたいな感じになってるみたいよ?よく知らないけど」

足柄「風船みたいな空間だとしても酸素はなくなるじゃ無い」

戦艦棲姫「なんだ知らないのか?イ級は二酸化炭素を吸って酸素を吐くのは常識だろう?」

足柄「植物?」

飛行場姫「もうなんでも良いじゃない。とりあえず深海棲艦にならなかった艦娘には消えてもらいましょ」

足柄「なによ!勝手に連れてきてお茶も出さずに消えろですって!?」

戦艦棲姫「うむ、それもそうだな。茶菓子とお茶を出してやれ」


ヲ級「お待たせしました。ヲ茶ですが」コトッ

足柄「ヲ茶……?」

ソ級「しかし惜しい事をした。あの深さまで潜って壊れなかった提督は初めてだったのに」

足柄「どうしてそこまで提督にこだわるのよ?命令されて動くより今の方が楽なんじゃないの?」

戦艦棲姫「男日照りなのだ」

空母棲姫「男日照りなのよ」

飛行場姫「男日照りねー」

北方棲姫「ひでり?」

ソ級「後尾したい」

ヲ級「ヲ菓子どうぞ」コトッ

足柄「男日照りって……」

戦艦棲姫「地上で毎日提督とイチャイチャしている貴様らには分からんだろうな」

空母棲姫「日照りどころか毎日ビチャビチャ大雨なんでしょ」

飛行場姫「艦娘は1日に3回は提督の上でオホォと叫ぶと聞いたが」

ソ級「燃料補給は提督に挿れてもらうとか」

足柄「どこでそんなめちゃくちゃな話を聞いたのよ」

タ級「私だ。ちなみにパンツ丸出しなのは男を誘惑するためだ」

足柄「あのねぇ……そんなに男日照りならあなた達から地上に出なさいよ」

戦艦棲姫「そんな事を言って無力化した我々を地上で総攻撃する気だな。汚いやつめ」

足柄「しないわよ。……いや、するかしら?」

空母棲姫「こんな事を聞いた事があるわ。捕まった深海棲艦はおちんぽ奴隷という名の奴隷にされるって」

足柄「誰がそんな事を」

タ級「私だ」

ソ級「中だしセッコスしたい」

足柄「特にこの2人の症状が酷いわね」

北方棲姫「セッコス!」

足柄「だったら変装でもなんでもすれば良いじゃない。あなた達見た目は悪くないんだから合コンすればモテるわよ?きっと」

戦艦棲姫「合コン?」

足柄「男女同じ数だけあつまってお酒飲みながら話したりして恋人をさがすパーティーよ」

空母棲姫「それなら聞いたことがあるわ。乱行パーティーってやつね」

飛行場姫「さすがは艦娘。そんなパーティーに出向くとは……提督と2人になると街中でも発情すると言うのは本当だったのだな」

足柄「誰がそんな」

タ級「私だ」

足柄「そう言えば今週末も合コンあったわね……」

戦艦棲姫「ナニソレ?全然ウラヤマシク無イシ」

足柄「あなた達も来る?」

戦艦棲姫「そんな事を言って私達をおちんぽ奴隷にするつもりだな。騙されるものか」

空母棲姫「行くわ」

戦艦棲姫「えっ」

足柄「あなた達はどうする?」

飛行場姫「イクイク♪」

ソ級「イワシで練習はしてるから大丈夫」

タ級「下着は着けないで行くのがマナーだぞ」

北方棲姫「わかった!」

足柄「あなた達2人は特に下着を着けてきなさい。あとあなたは中どうなってるのよ」

ソ級「安心してください。穿いてませんよ」

足柄「とりあえず合コンまでに常識だけは叩き込むとして」

足柄「この子は明らかに子供だけど良いのかしら……」

空母棲姫「安心しなさい。北方棲姫は見た目こそ子供っぽいけど、プレゼントや綺麗な飾りを艦娘に奪われ続けて子供の心は無くしているわ」

北方棲姫「楽しみに開けようとしたクリスマスプレゼント、取られた」

北方棲姫「女の子のお祭り、戦艦いっぱい来て綺麗なお餅、取られた」

北方棲姫「お正月の為、綺麗な飾り作ってたら、取られた」

北方棲姫「さんま楽しみにしてた。隠して持ってない言ったら攻撃されて、取られた」

北方棲姫「ねぇ、どうして艦娘はクリスマスプレゼント取るの?お餅自分たちで買わないの?お飾り自分たちで作らないの?さんま釣らないの?」

北方棲姫「ねぇ、どうして?どうして全部ほっぽから取るの?戦いたくない、あっち行け!帰れって言ってるのにどうして?」

北方棲姫「やっぱり子供から取る方が楽だから?」


足柄は心の底から謝った。

またかきます

ワイノワイノー!

レ級「んー?なんだなんだ?お祭りかー?」

港湾棲姫「最近艦娘が合コンについて講義をしているらしい……」

レ級「ごうこん?なんだ?焼肉のタレか?焼肉は好きだぞ?」

港湾棲姫「違う。タ級が言うには大勢で集まって子作りする大会らしい」


足柄「さあみんな集まったわね!始めるわよ!」

足柄「今日は実戦形式で勉強よ!」

深海棲艦「はーい」

足柄「女性陣はこちらに座ってちょうだい」

戦艦棲姫「やはり実戦形式は緊張するな」

空母棲姫「どうせ相手は代役の同じ深海棲艦なんだから大丈夫よ」

足柄「では男性陣の役はこちらに座ってちょうだい」

イ級「どうも!イ級後期型です!」

イ級「イ級後期型です!今日はよろしくおねがいします!」

イ級「イ級後期型です!」

イ級「イ級で後期型やってます!」

足柄「……よし、オッケーね」

足柄「じゃあまずは挨拶からもう一度」

イ級「どうも!会社で社長やってますイ級でーす」

イ級「某有名企業で営業マンしてまーす」

イ級「父の会社で手伝いをしています」

イ級「ピチピチの学生でーす!」


足柄「はい!じゃあみなさんどうしますか!」

戦艦棲姫「どうって……」

空母棲姫「まだ簡単な自己紹介だけじゃないか」

タ級「とりあえずパンツ見せておこう」

ソ級「…………」スコスコ

足柄「はい、いきなり下着を見せてアピールしない。輪っか作って指で中通してスコスコアピールしない」

足柄「まだ自己紹介しただけと言ったけど、この挨拶が合コンを左右するのよ!ここで半分と言っても過言では無いわ!」

足柄「狙いを定めたら最初の席決めで隣をキープするのよ!」

戦艦棲姫「しかし合コンと言うのは席替えをするパーティーだと先日習ったが」

足柄「そうよ。これはパーティーという名の戦場!」

空母棲姫「むしろ狙いを定めたなら後半に話した方が盛り上がって印象にも残りやすいんじゃないか?」

足柄「合コンは先手必勝!お酒が入った後半じゃなく酔う前!シラフの状態のうちに色々聞いて人間性をチェックするの!」

タ級「どのタイミングでパンツ見せればいいんだ?」

足柄「まずあなたは隠しなさい!」

足柄「じゃあ誰に狙いを定めたか答えてちょうだい」

戦艦棲姫「やはりシャチョウか?シャチョウサンはお金持ちらしいからな。お金持ちをシャチョサンと言う店もあるらしい」

足柄「はいダメ!いい?社長なんて1円あればなれるような職業なの!」

戦艦棲姫「しかしこのイ級は時計とかジャラジャラ付けているからお金持ちのはず……」

足柄「こんな時計、百均でもあるわよ?」

空母棲姫「ならこの有名企業の営業マンだな!」

足柄「有名企業に騙されちゃダメよ!有名な企業なんて腐るほどあるんだから!」

その後も数日間の集中講義が行われた

そして……

足柄「久々の地上ね!さあ行くわよ!」

戦艦棲姫「この緊張感はアイアンボトムサウンド以来だな」

空母棲姫「しっかりしなさいよ。あなた達も分かってるわね」

タ級「ここ1番までスカートは脱がない」

ソ級「…………」しゅん…

足柄「相手は不動産会社の偉い人らしいから気合い入れて行くわよ!」

北方棲姫「がおー!」

戦艦棲姫「ところで先生。鎮守府に帰らなくても良いのか?」

足柄「あー……帰ったら色々と面倒なのよね。とりあえず手紙で無事は伝えといたから大丈夫でしょ」

空母棲姫「ちょっと!早く行くわよ!!じゃないとこのバカがスカート脱ぎそうなのよ!!」

タ級「今か……?」

空母棲姫「今脱いでどうするのよ!」

北方棲姫「すっぽんぽん!」シュルッ!タッタッタッ

空母棲姫「誰か!あれ捕まえてパンツはかせて!!」

合コン会場

男共「うおー!足柄さんの紹介だからどんな子が来るか期待はしてたけどさ」

男共「レベル高いなんてもんじゃねぇ……」

足柄「この子達合コン初めてで緊張感しちゃってるのよ♪優しくお願いね?」バチコン!

戦艦棲姫「さすが先生、ウィンクするだけであんな音が出るとは」

足柄「じゃあ私から自己紹介するわね!もうみんな知ってると思うけど私が足柄!そう、飢えた狼よ!」

男共「よっ!喰われたい!!」

足柄「さあみんなも自己紹介しなさい。練習通りすれば大丈夫だから」

戦艦棲姫「ではまず私から」

足柄(結局練習ではカミカミだったりで上手くいかなかったけど適当でも平気だから)

戦艦棲姫「私の名は戦艦棲姫。特に特技がある訳ではないが腕力には自信がある。暴力沙汰で困ったことがあるなら相談しろ」

男共「…………」

足柄「ちょ、ちょっと!」

男共「かっこいい!!これが噂のクールビューティーってやつか!?」

足柄「……まぁ何か上手くいったみたいなら良いんだけど」

空母棲姫「次は私ね。私の名前は空母棲姫よ」

空母棲姫「普段は航空機を落としてるんだけど……今日はあなた達を堕としにきたわ♪」ぱちくり

男共「ほひゅー!」

戦艦棲姫「やはり我々の中では空母棲姫が1番先生に近しいな。なにやら年季を感じる」

空母棲姫「ちょっと、それってまさか私がBBAって言ってるんじゃないでしょうね?」

足柄「どうして私に近しいとBBAになるのよ!」

空母棲姫「あなた達はどう思うのよ?」

男共「綺麗なお姉さんです!」

空母棲姫「よろしい♪今夜はたっぷり可愛がってあげるわ♪」

タ級「処女だけど」

タ級「次は私だな」

タ級「私の名前はタ級。見ての通りスカートをはいている」

男共「?」

タ級「私は一刻も早くこのスカートを脱ぎたい。何故なら下はパンイチが私のスタイルだからだ」

男共「!」

タ級「……これは脱いで良い空気か?」

男共「痴女!?」ササッ

足柄「ちょっとやめなさい!男性陣がみんなドン引きしてるでしょ」

戦艦棲姫「いや、ドン引きと言うか距離をとって四角い何かを向けているのだが」

足柄「スマホ……!」

空母棲姫「ほら、抑えてるから早く進めて」

タ級「太ももがムズムズする……!」

男共「じゃあ次はそっちのワンピの子ね!」

ソ級「…………」

足柄「ソ級?次はあなたよ?」

ソ級「あ、あの……」

足柄「どうしたのよ?練習ではあなたが1番よく喋ってたのに。下ネタばっかりだったけど」

ソ級「…………」コイコイ

タ級「ナンダ?」

ソ級「…………」ひそひそ…

タ級「なるほど。その気持ちはよく分かる」

足柄「なに?」

タ級「いつも全裸だから服を着ているのが恥ずかしいらしい」

男共「いつも全裸!?」

タ級「全裸になって良いなら上手く話せるらしいがどうだろう?」

足柄「どうだろうじゃないわよ。そんな事したらすぐ店を追い出されるに決まってるでしょ」

男共「じゃ、じゃあトイレで脱ぐ?」

ソ級「トイレなら……裸になっても……いいの……?」キラキラ

足柄「なにこれ……」


トイレには行かなかったがとりあえず男共は勃起した。

足柄「じゃあ最後は……ちゃんと出来るの?」

北方棲姫「ほっぽーせーきです!ごーこんしにきました!」

男共「お、おお……」

北方棲姫「すきなたべものはおさかな、きらいなのはほっぽからプレゼントをぬすむひとです!」

北方棲姫「よろしくおながいします」ぺこり

男共「あ、あの……この子は……」

足柄「安心して。これでもちゃんと人間が成人するくらいの年齢は超えてるから」

男共「合法!!」

ワイノワイノ

男共「ねえ、戦艦棲姫ちゃんは可愛いけど本当に強いの?」

戦艦棲姫「戦艦同士の殴り合いなら任せておけ」

男共「実は俺も筋トレとかハマってて結構鍛えてるんだよね。ほら、腹とかカッチカチだし!触ってみてよ」

戦艦棲姫「ふむ……よくわからんが」

男共「じゃあさ、一度殴ってみて。全然平気だから」

戦艦棲姫「わかった」


男性陣一名脱落

ままたかきます

男共「お、俺の……自慢の腹筋が……」コポォ

戦艦棲姫「安心しろ。峰打ちだ」

空母棲姫「なにが峰打ちよ。口からコポォって血吐いたわよ?コポォって」

戦艦棲姫「殴れと言われたから殴っただけだが……」

空母棲姫「もっと加減しろって言ってるのよ。ここは陸上よ?言わば私達は敵の本拠地で合コンをしてるの」

タ級「スカート脱ぎたい……!」←スカートを穿く変装

空母棲姫「何のために変装までしてると思ってんのよ」

ソ級「恥ずかしい……」←服を着る変装

空母棲姫「まったく……」

男共「ねえねえ、空母棲姫ちゃん。君って凄く綺麗な髪してるよね!」

空母棲姫「あらそう?嬉しいわ♪」

男共「ところでそっちの2人は」

空母棲姫「んー?なんだか眠くなったから戦艦棲姫が膝枕してあげてるみたいなの♪」

男共「なにー!なんて羨ましい!!あんな美人に膝枕なんて!!」

空母棲姫「見た目に騙されちゃダメよ?あれでも1番の怪力で目が離せないんだから」

男共「そっかー……やっぱりその辺の面倒みるのも大変そうだねー。長女は」

空母棲姫「……ん?」

空母棲姫「え?長女って誰が?」

男共「へ?今日は足柄さんから美人5姉妹を連れて来るって聞いてたんだけど」

足柄「……」コクコク

空母棲姫「そ、そう。まあそれは置いといて……誰が長女って?」

男共「空母棲姫ちゃんだよね?」

空母棲姫「わ、わたし?」

タ級「スカート……」←長女

戦艦棲姫「膝枕をするのも……悪くないな」←次女

ソ級「おうち帰りたい……」←三女

北方棲姫「このつくえたべれるか!?」←四女

空母棲姫「……」←末っ子

空母棲姫「ま、まぁほっぽは仕方ないとしてもよ?どう見ても私は4番目か3番目でしょ?」

男共「いやいや、俺にはわかるんですよ。この滲み出るエロスと言うか……」

男共「これはエステとか美容に気を使って若さを保ってる美しさだって!」

男共「もちろん悪く言ってるんじゃないですよ?ただ天然の美しさより、俺はこう言う努力して手に入れた若」

グリンッ!!……パタッ

戦艦棲姫「おい」

空母棲姫「安心して。峰打ちよ」

戦艦棲姫「今完全に真後ろにいた私と目が会うくらい首が回ってたけど大丈夫なのか?」

北方棲姫「かにかに!かにー!」

空母棲姫「泡吹く元気があるから大丈夫でしょ」


提督「足柄…………ん?今なにか……同志の霊圧が消えた……?」


2人目が脱落した(峰打ちなので生きてます)

タ級「スカート脱ぎたい」

男共「タ級ちゃん、そんなにスカート脱ぎたいの?」

タ級「セーラー服の下は下着だけと決めているんだ。スカートなんてゾワゾワする」

男共「じゃあ脱いじゃいなよ!ウェヒヒ」

タ級「しかし脱ぐのはここ1番にしろと空母棲姫に言われている」

男共「なら今がここ1番だよきっと!」

タ級「そうなのか?ここで乱行する気か?」

男共「乱行!?」

タ級「スカートを脱ぐのは後尾の時と聞いていたのだが。ここで後尾したいのか?」

男共「さすがにこんな人前じゃ……」

タ級「しないのか?」

男共「タ級ちゃんは恥ずかしくないの?」

タ級「普段どうりの姿になるのに何を恥ずかしがる?」

男共「いや……タ級ちゃんはグラビアアイドルみたいなスタイルだから良いけど俺は……」

タ級「なら脱ぐのはまだか」

男共「あっ!でも恥ずかしくないなら下着見せてよ。ぐへへ」

タ級「別に構わんがそんなもの見て何が楽しい?」

男共「ぐぇふぇふぇ!じゃあお言葉に甘えて下着を~」ヒラッ

タ級「…………」

男共「うわっ!黒のエッロい下着ーー」

「いやぁーッ!!!!」

足柄「なに?誰の声?」

北方棲姫「てんじょうにぶらぶらーって!」

プラプラ……

空母棲姫「あの天井に刺さってるのってタ級と一緒にいた人じゃないの?」

タ級「い、いきなりスカートをめくるなんてハレンチだ!」


普段下着でうろつき別に人前で脱ぐのも構わないが、スカートをめくられる行為には恥ずかしさのあまり膝蹴りを顎にお見舞いしてしまったタ級。

尚、峰打ちなので命に別状はなかった。

またかきます

ソ級「恥ずかしい……」

男共「ソ級ちゃんって超可愛いよねー」

ソ級「あんまり……見ないで……」

男共「いやー、そういう事言われるとますます見たくなっちゃうなぁ」

ソ級「やだ……っ」

男共「ところでずっと気になってたんだけど……ソ級ちゃん、服の下もしかしてノーブラ?」

ソ級「……やだ」

男共「やだじゃなくてさぁ、この寒いのにワンピ1枚とかなんかAVでも撮影してるみたいでエロいねー」

ソ級「……っ」

男共「それにしてもソ級ちゃん、すっごいおっぱい大きいよね」

ソ級「おっきくない……」

男共「いやいや、おっきいよ!だってほら!ばんざーい」

ばるんっ!

ソ級「いやっ……!」バッ

男共「ねー?俺が手を挙げただけで当たっちゃうくらい大きいよ!あはは」

足柄「ちょっとーー」

「そこまでだ!!」

足柄「この声は……まさか」


憲兵「憲兵だ!」

男共「な、なんだよいきなり!俺たちは合コンを」

憲兵「いたいけな少女の嫌がる声が憲兵をココへ導いたのだ」

男共「何訳の分からない事をあいだだだだだ!」

憲兵「俺は憲兵。ロリコンは殺す」

男共「ひっ……」

憲兵「お嬢さん、もう大丈夫だ」

ソ級「あ、ありがと……」

憲兵「さあ来い!お前はこっちだ!!」

男共「ど、何処へ!?」

憲兵「黙れ!殺されたいのか!!」

男共「ちょ、ちょっと待って、俺よりも向こう……3人くらい死にかかってるだろ!あっちを先に」

憲兵「それは警察の仕事だ。我々はロリコンを抹殺するためだけに結成された特殊暗殺部隊KENPEIだからな」

男共「憲兵ですよね!?」

憲兵「例え目の前で殺人事件が起きていようとそれを無視して声かけ事案に駆けつける。それが我々KENPEIだ」

男共「でもソ級ちゃんはロリじゃないし!」

憲兵「それは我々が決める事だ」

男共「ロリ加減ならあっちの北方棲姫ちゃんの方がガチでアウトでしょ!!」

憲兵「…………」

北方棲姫「ほっぽー」

憲兵「……いや、彼女はもう立派な大人だ。我々では解決できない大きな闇を抱いている」

男共「なにそれ!?」

憲兵「さあ来い!貴様は今日から囚人共のカキタレとなるのだ」

男共「カキタレ!?俺はタレじゃないですけど!ちょっと、ちょっとー!?」

バタンッ


男共「えっと……とりあえず北方棲姫ちゃんは憲兵公認って事だよね?」

北方棲姫「これうまいなー。うまいなー」

男共「北方棲姫ちゃんはハムが好きなのかな?」

北方棲姫「はむ?これはむっていうのかー。うまいなー」

男共「他には普段どんなのを食べてるのかな?」

北方棲姫「んー、おさかなとか!かい!」

男共「魚と貝?魚介類が好きなのかな?」

北方棲姫「でもこのはむがいちばんすき!」

男共「よし、じゃあこれとこれを注文して……」

北方棲姫「?」

男共「北方棲姫ちゃん、あとでお兄さんがとっても美味しい極太ソーセージ食べさせてあげようか?ぐへへ」

北方棲姫「そーせーじ?」

男共「ハムよりもっと美味しい肉の棒だよー」

北方棲姫「おいしい!たべるたべる!」

男共「その前に今注文したものを食べてからね。メインディッシュは場所を変えて……」

店員「お待たせしましたー。サザエのつぼ焼きでーす」

男共「おっ、きたきた」

北方棲姫「かいだー!」

男共「北方棲姫ちゃんが好きだって言ってたから頼んどいたんだ。もう1つはもっと凄いからね」

北方棲姫「……くれるの?」

男共「もちろん」

北方棲姫「うわぁー!うばうじゃなくて、くれるなんて、おまえいいやつだな!」

男共「奪う?」

北方棲姫「おまえ、すき!」

男共「よ、よーし!俄然やる気出てきた!じゃあ食べ方を教えてあげるね!」

男共「これはうまく引っ張り出さないと綺麗に食べら」

バキッ!バリバリッ!!ゴリュッ!ゴリュッ!!

北方棲姫「あちあちっ!でもうまいなー!」

男共「えっ……」

北方棲姫「もういっこー!」ぽいっ

バキバキッ!バキンッ!ゴリッゴリッ!!

男共「さ、最近のサザエのつぼ焼きは殻まで食べれるように出来てるのか!」ガリッ!

男共「…………」

店員「お待たせしましたー。タイの活け造りになりまーす」

北方棲姫「おさかなー!」

男共「そ、そうだよ。ほら見てごらん?まだ動いてるでしょ?」

北方棲姫「おさかな、ふねにのってるのんなー」

男共「醤油用意するからね。北方棲姫ちゃんわさびは大丈……」

ムシャッ!バリバリッ!ガブガブ……」

男共「えっと……お刺身はその、魚の頭から食べるんじゃなくて……丸呑みは、ね?違うから……」

北方棲姫「おいしかった!」

男共「そ、そう」

北方棲姫「おふねー」

男共「あ、ああ、北方棲姫ちゃんは食べ物よりそっちに興味があったんだねー(きっと今のは悪い夢だったんだ)」

北方棲姫「しゅっぱつしんこー」

男共「あはは、遊ぶにはちょっと大きすぎるかな?そうだ、後でおもちゃ買いに」

メキメキメキ!!バキーンッ!!!!

男共「ええっ!?ちょっ、怒られるから!」

北方棲姫「ふねは、みつけたら、こわして、しずめる」

バキッ!バキッ!

北方棲姫「ぜんぶ、こわして、しずめて、ぷれぜんと、まもる」

バキッ!バキッ!

北方棲姫「あいつら、わるいやつ。りゃくだつしゃ。だから、壊ス。潰ス。艦娘、食ウ、艦娘ノ力、貰ウ……」

男共「ちょっと!?なんか森の賢者みたいな事言い出したんだけど!」

北方棲姫「許サナイ……艦娘、ミンナ、壊ス……」

足柄「はいはい、もう大丈夫よ。誰もあなたの物を奪ったりしないから」

北方棲姫「……ほんとか!?」

足柄「もちろん!私を信じなさい!」

北方棲姫「うん!あしがらはともだち!」

男共「ほっ……」

北方棲姫「ごめんな、せっかくもらったのにおふねこわれた」ぺこり

男共「いや、良いんだよ」

北方棲姫「それでな!そーせーじ!おいしいそーせーじ!ちょうだい!」

男共「あっ……」

北方棲姫「どした?そーせーじちょーだい?」ギラッ

男共「あ、あの……、歯がギラギラしてて」

北方棲姫「いしもかみくだけるからだいじょうぶ!そーせーじはやく!」ガジガジ

男共「あ、足柄さん……たしゅけて。噛みちぎられる」

足柄「私ね……ずっと思ってたのよ」

足柄「今回は5体6の合コン、女性陣の方が1人多いのは分かってるわ。でもね……」

足柄「なんで誰1人私に声を掛けないのよ!!」

男共「そ、それはえっと……足柄さんとは、ね?またいつでも合コンできるから……他の子が可愛かったし」

足柄「ほっぽ。ソーセージはそのズボンのチャックの中よ。よく噛んで食べなさい」

北方棲姫「はいはーい」

男共「すいませんでした!!」


こうして最後の男性陣は逃走した

店外

足柄「なんなのよもう……!」

空母棲姫「ほんっと。最低な気分だわ」

戦艦棲姫「そうか?私は楽しかったぞ?膝枕と言うのは男にするとドキドキする物なのだな」

タ級「結局スカートを脱ぐタイミングが分からなかった」

ソ級「もう脱いでいい……?」

北方棲姫「そーせーじたべたかったのにー……」

空母棲姫「だいたいメンツが微妙だったのよ。想像してたのと違いすぎるわ」

足柄「仕方ないじゃない。急遽セッティングしたんだから」

空母棲姫「そうねぇ……次はせめてアレくらいのを用意してよねー」ピッ

足柄「あれって……あの大きな看板?あの人達はアイドルって言って」


提督「足柄!!」ダッ

足柄「えっ……?どうして提督がココに……?」

提督「手紙!見たから!!だから匂いをたどって来た!!」

足柄「匂いって、犬じゃないんだから……」

ソ級「フ……フッ……」

提督「その後ろの子達は?」

ソ級「フラグ!シップ!バースト!!」ばりーん!


提督の顔を見たその瞬間、ソ級の身体は金色に輝き服は弾け飛んだ。

それと同時にタ級は「今だ!」と叫びスカートを投げ捨て、戦艦棲姫と空母棲姫は産気づきお腹に新たな命が宿り

北方棲姫は「そーせーじ!」と言って提督の股間にかじり付いた。

深海棲艦も艦娘と同じ様に提督ラブ勢で長年提督不在なので反応は艦娘以上

ソ級は制服を見て提督かどうかを判断しているので顔を見るのは初めて

またかきます

提督「なんだこの状況は?」

北方棲姫「がぶがぶ……」

提督「さっきから幼女が俺の股間に噛み付いているんだが」

北方棲姫「うぅ……かたくてかみきれない……」

戦艦棲姫「バカな。あの北方棲姫が噛み切れないだと?」キュンキュン

空母棲姫「岩でもなんでも嚙み砕いてるのに……提督のあそこはダイヤモンドで出来ているとでも言うの!?」

タ級「そういえば聞いたことがある……ある程度興奮した男性の股間はダイヤモンド以上の硬度を誇ると」

提督「足柄の匂いで勃起してなかったら危ないところだった」

タ級「そもそもダイヤモンドと言うのも元をたどれば股間を意味するらしい」

タ級「ダは男性自身のダ。イは陰茎のイ。ヤはヤリチンのヤと聞いた」

提督「ヤリチンどころか童貞なんだが」

タ級「さらにダイヤモンドのモンドと言うのは文字にすると主水。これは古より伝わる伝説の殺し屋」

タ級「主水は殺しの道具に剣術を用いていたらしい。確実に急所を突くその腕前は様々な流派を免許皆伝まで極めていたそうな」

タ級「つまり主水はその腰にぶら下げたダイヤの剣で女の急所を突いていたのだ」

タ級「そしてこの提督こそ主水の生まれ変わり……もはや我々にはあのダイヤで急所を突かれるしかないのだ!」

タ級「さあ早く!」

提督「足柄!なんかこいつ怖いんだけど!」

提督「なんなんだこの人達は」

足柄「何って、深海棲艦だけど」

提督「え?そうなの?」

足柄「多分深海棲艦の中でもかなり悪い部類よ?多分ボス級」

提督「マジか……」

戦艦棲姫「いや、ここは私が急所を突かれよう」

空母棲姫「何言ってんのよ。ここは私に任せてあなた達は逃げなさい」

タ級「ええい!誰の急所を狙っているのかハッキリしたらどうだ!!もう我慢できないんだ!!」

提督「マジでこれがボス級なのか……」

提督「とりあえず今の俺に出来ることは……」バサッ

ソ級「……?」

提督「裸の女の子にコートをかけてあげるくらいだよ」

ソ級「私、身体が冷たくなってしまって……暖めてくれませんか……?」

空母棲姫「ちょーっと!!あんたいつも裸でしょうが!!」

ソ級「寒い……っ」

提督「困ったな……もう着せてあげるものが」

ソ級「それなら……」

タ級「裸で温め合いましょうなんて言ったらぶん殴ってやるわ」

ソ級「熱いのを中に出してください……あっ、熱いのって言うのは精子です」

提督「足柄、こんなのばっかりなのか?」

足柄「その前にどうしてコート1枚脱いだら全裸なんですか?提督も仲間にしか見えないけど」

北方棲姫「かたいしあじしない!そーせーじきらい!」

提督「ソーセージ?それはソーセージじゃないぞ?」

北方棲姫「なんだってー」ジーッ

提督「なんだこの子よく見ると可愛い……」

北方棲姫「……ぱぱ?」←初めて提督の顔を見た

提督「なんてこった。俺は童貞なのにパパだったのか。14歳の母だとか言うドラマもあったし、童貞の父も有りか……」

北方棲姫「ぱぱー」

提督「まさか娘に股間をかじられていたとは」

北方棲姫「ぱぱー」

提督「ああ、娘よ!」

足柄「なにこの茶番」

戦艦棲姫「仕方ない。とりあえず皆で急所を突かれようじゃないか」

空母棲姫「そうね(1番は私だけど)」

タ級「ん?港湾棲姫から電話か?」

北方棲姫「おねーちゃんから!?」

タ級「もっしー」

離島棲鬼「ちょっとあんた達どこいってんのよ!!」

タ級「うわっ……」

離島棲鬼「今うわって言ったわね!?言ったわよね!!あんた、私を誰だと思ってんのよ!!さっさと質問に答えなさい!!」

ピッ

タ級「……」

ピリリリリ!!

タ級「もっしー」

離島棲鬼「もっしーじゃないわよ!ぶちころがすわよ!?私がいない間にどこ行ってるのか聞いてんのよ!!」

タ級「地上に出て合コンと言うのに」

離島棲鬼「知ってるわよ!!港湾棲姫からきいたからね!!」

タ級「じゃあもうめんどくさいんで切りますね」

離島棲鬼「ふざけんじゃないわよ!私が聞いてるのはねぇ!なんでそんな楽しそうな事に私を誘わないのかって事なのよ!!」

タ級「遠征でいなかったからじゃないですかね。あと子供はちょっと」

離島棲鬼「ほっぽが行ってんでし」

ピッ

タ級「……」

ピリリリリ!!

タ級「なんですか?」

離島棲鬼「いっつもいっつも……私だけハブにして……もう許さないわ」

タ級「いつもタイミングが悪いだけでは」

離島棲鬼「今すぐ帰ってきなさい」

タ級「今から良いとこ」

離島棲鬼「じゃないと1時間後にイ級を1隻づつ殺すわ」

イ級「ええっ!?とばっちりじゃないですか!!」

離島棲鬼「1時間過ぎたら3秒ごとに1隻づつ殺すから」

プチッ

戦艦棲姫「ずいぶん長かったが港湾棲姫はなんの用だった?」

タ級「港湾棲姫かと思ったら間違い電話だった」

空母棲姫「なんか殺すとか聞こえてきたわよ?」

タ級「2時間で帰ればイ級1200隻くらいの犠牲で済むから大丈夫」

提督「早く帰ってやってください」

タ級「提督が、そこまで言うなら……おっぱい揉んでくれたら帰る」

戦艦棲姫「止むを得ないな。胸を揉まれて帰るか」

空母棲姫「仕方ないわね。それで手を打ちましょう」

ソ級「このコートも欲しい。自慰に使うから……」


とりあえず全員の乳を揉んで提督は数千隻のイ級の命を救った。

提督「さて、鎮守府に帰るか」

足柄「全裸でウロウロしてたら警察に捕まるわよ?」

提督「仕方ないだろ。コートはやっちゃったんだから」

足柄「ほんと、お人好しなんだから」

提督「お互い様だろ。深海棲艦を合コンに連れて行ってやるなんて」

足柄「はぁーあ、仕方ないわね。じゃあせめて股間だけでも隠していきましょ」

提督「よし、何か隠すものーー」

足柄「ほら、早くしてよね」クイッ

提督「足柄……」

北方棲姫「ぱっぱー」


提督は足柄の中に股間を隠して無事鎮守府まで帰った。

頭がふっとーしちゃいそうだよう……またかきます

翌日

提督「結婚するしかないだろ!!」

足柄「もう、まだ言ってるの?」

提督「そりゃそうだろ!昨日は街中で鎮守府へ着くまでに抜かずの17回も中出ししたんだぞ!」

足柄「ほんとにもうお腹が大変だったんだから……」

提督「これはもう事実婚みたいなもんだろう」

足柄「いったい何を食べたらあんなに出るのよ。男の人ってそう言うものなの?」

提督「責任を取って結婚します。させてください」

足柄「別に責任なんて取らなくていいわよ」

提督「お腹の赤ちゃんの為にも」

足柄「できてないから大丈夫なの」

提督「そんなわけあるか!17回だぞ!俺の遺伝子を甘く見るな!安全日だろうがなんだろうが確実にお前の」

足柄「だからできてないって言ってるでしょ。艦娘をなんだと思ってるのよもう……」

提督「まさか……艦娘と人間の間に子は生まれないと言うのか……?」

足柄「生まれるに決まってるじゃない」

提督「じゃあ何故できてないと言い切れるんだ!」

足柄「だからそれは……人間も艦娘も同じで……」

提督「同じなら妊娠確実だぞ!」

足柄「しょ、処女が赤ちゃんを産めるわけないでしょ!!」

提督「……は?」

提督「えっと、俺は昨日17回足柄の中に……」

足柄「ええ、出したわよ」

提督「じゃあ妊娠確実」

足柄「お尻の中にね!!」

提督「んほぉ!?」

足柄「おかげで昨日はずっとお腹痛いし、最悪だったんだから……」

提督「ま、まて、俺は間違って後ろの穴に……?どうして言わなかったんだ!!」

足柄「何回も言ったわよ!なのに興奮しすぎて全然聞いてなかったじゃない!」

提督「なんて事だ……」

提督「つまり童貞の俺はうっかり後ろと前の穴を間違えて……」ぽろぽろ

足柄「泣きたいのはこっちよ!先に後ろの処女を失うなんて……」

提督「待てよ、よく考えたら足柄お前処女なのか?」ケロッ

足柄「な、なによ!悪い!?純潔を守ってるだけなんだから!」

提督「つまりダブルチャンス到来……?」

足柄「何回も言ってるけど、私は提督にYesの返事は出来ないから……」

提督「つまり答えは絶対Noだと……」

足柄「……そうよ」

提督「足柄、俺とケッコンしないでくれ」

足柄「とんち小僧?」

提督「なんなんだもう!聞いた事ないよ!艦娘にここまでケッコン拒否される提督なんて!!」ジタバタ

足柄「はぁ……」

提督「じゃあどうすれば俺とケッコンしてくれるんだ!」

足柄「どうって……そうね、羽黒……」

提督「羽黒?」

足柄「えっと……もしこの鎮守府にいる艦娘全員に嫌われるような事があったら仕方ないから私が貰ってあげるわ」

提督「全員に嫌われるだと!?」

足柄「まぁそんな事は万に1つもーー」

提督「よし分かった!嫌われてくる」ダッ

足柄「ええっ!?ちょっと!!」

提督「艦娘に嫌われるのは俺の専売特許だからな。もしかしたら既に達成しているかもしれない」←曙や摩耶たちの事をひきづってる

提督「あれっ、涙が……くっ!泣いてる場合じゃない!」

提督「まずは俺に表面上は優しくしてくれている榛名からだ。この鎮守府でおそらく俺に1番優しくしてくれている」

提督「あの榛名に嫌われるような提督は人間のクズだからな!俺は足柄の為にクズ人間になる!!」

スタスタ……

雷「司令官……今日は一段と素敵だわ。もっと落ちぶれて雷を頼っていいのよ?」

夕雲「ハアァ……もう放って置けないこの感じ……提督?いっぱい私たちに甘えて下さいね」

浦風「どんなにクズ人間になったとしてもウチらが付いとるけぇ安心しぃ。むしろはようクズ人間になればええんじゃ……」


廊下の影、提督の知らない所で好感度が上がっていた。

金剛姉妹の部屋

提督「たのもー!!」

シーン……

提督「……誰もいないのか」

提督「いや、これはこれで都合が良い。とりあえず着替えを漁って……」

提督「うん?この金剛の写真がいっぱい置いてるのが比叡ゾーンだろ?こっちのメガネまみれのゾーンは霧島……」

提督「残り2つの机とベッドには俺の写真……?2人ともこんなとこまで俺の写真を用意してるなんて……」

提督「キャラ作りも大変だな。よくみたらあっちは紅茶まみれだし、こっちが榛名ゾーンか」

提督「よっしゃあああ!後は引き出しからパンツをかぶって布団に潜り込むぜぇー!!」

提督「榛名以外が入ってきても姉妹のパンツ被ってるの見たら幻滅するだろう!」

提督「まずは第1」

ガチャッ

榛名「キャッ……!て、提督……?」

提督「おっと、予定より早まったが……まあ良い!そうさ提督さ!俺は無断でこの部屋に入り込みお目当の榛名のパンツを被っていたのさ!!」

カチャンッ……

提督「あっ、カギが…………冷静に考えたら艦娘を怒らせて生身の俺は殺されるんじゃ……」

榛名「提督……そのような事をなさらなくても言っていただければ榛名は……」シュルッ

提督「はっ……?」

榛名「どうぞ……♪恥ずかしいですけど殿方は脱ぎたての方がお好きなのですよね……?秋雲さんからいただいた書物にそう描かれていましたから」

提督「……」

榛名「ですが提督、せっかく2人きりでこの様に下着を脱いだのですから……榛名は、榛名は……」ジリジリ

提督「は、榛名さん?」

榛名「榛名は(妊娠しても)大丈夫です♪」



犯された。

30分後

提督「うぅ……よく分からないが、あれが宇宙なのか……」フラフラ

提督「榛名の性癖が怖い……首を締めながら罵ってくれって頼んできたり、あの行為にどういう意味が……」

提督「とは言えハッキリと榛名の口から嫌いと言われたから作戦は成功だな!」

提督「次は金剛……いや、まとめて一気に行こう!!」


数分前

提督「さあ榛名!俺を嫌いと言ってくれ!」

榛名「嫌です!榛名は提督が大好きです!」

提督「嫌いって言わないと本当に嫌いになるぞ!さあ言え!」

榛名「そんな……!き、嫌い……です……」

提督「もっと大きな声で!」

榛名「榛名は……榛名は提督の事が大好きで嫌われたくないですから、嫌いです!!だからもっと首をーー」

青葉「ひえー……」


さすがの青葉も逃げ帰った。

提督「お次はテレビでよく見る大道……お風呂覗きだ」

提督「様々なドラマからアニメまで、とりあえずコレをした人間は桶とか投げられて嫌われると聞く」

その後なぜかだいたい恋愛に発展する事を提督は知りません。

提督「駆逐艦が入っていたらキャッキャおもちゃにされるだけだが……今はアダルトタイム!長門が入るのを見たからな!!」

提督「いざ行かん!!」

ガラッ!!

提督「うおー!!覗き魔」

長門「うおー!!食べちゃうぞー!!」

卯月「ぷっぷくぷー♪捕まらないっぴょーん♪」

睦月「ああー!弥生ちゃんが捕まったにゃしぃ!」

弥生「あの、やめてください。舐めないでください」

長門「何を言うか!これは遊びであり訓練でもあるのだぞ!」ぺろぺろ

文月「なーがーとーさーん!文月もだっこ、だっこぉ!」

長門「ハハハッ!可愛い尻をしおって!みんなには内緒だぞ!」

ピシャリ

長門「ん?今誰か」

卯月「うーちゃーん……かんちょうー!ビシィッ!」

長門「ああっ!」


提督「…………」

提督は本物の変態を見た。

またかきます。

提督の挑戦は続く

提督「女の子に嫌われる事っていったい何なんだろうか」

青葉「そうですねー。やっぱりスカートめくりとかじゃないですか?」

提督「スカートめくりか。確かに子供の頃の嫌がられる行為だな。よし!」

青葉「♪」

提督「青葉、ズボン穿いてちゃダメじゃないか」

青葉「それならスカートを穿いてる良いのがあそこにいますよう♪」

青葉「ペロンとめくってガッと鷲掴みにしてください!」

提督「よし!」

青葉「よーし、青葉も撮影頑張っちゃうぞ~」


提督「それっ」ペロン

能代「キャッ!もう阿賀野姉ーー」

提督「からの鷲掴み!」ギュムッ

能代「うわあぁぁ!やめてったら!!いくらなんでも怒……」

提督「……」

能代「て、てて、提督!?あ、あれぇ?阿賀野姉じゃなくて?あれぇ!?」

提督「能代はいきなり尻を揉みしだく俺を見てどう思う?」

能代「し、失礼しました!おのぞみならば能代、いくらでもお尻を差し出します!」

提督「……」チラッ

青葉「……」グッ

提督「グッじゃねーよ」

提督「なんか断るのも悪い気がして3分くらい揉んでしまった……」

青葉「司令官、司令官!むこうから霞さんが来ましたよ!」

提督「霞?」

青葉「霞さんは提督に対して毒舌という事で定評のある艦娘です!一度めちゃくちゃ罵られて嫌われる自信を取り戻しましょう!」

提督「嫌われる自信をってなんか変な感じだけど行くか!」

提督「霞!」

霞「なによ」

提督「おふっ、いいねその反応」

霞「はぁ?マジでキモいんだけど」

提督「そんなに俺が嫌いか」

霞「ウザい、ウザい?超ウザい!クズ司令官は近寄らないでよ!!」

提督「ほっほっ♪」チラッ

青葉「」グッ

霞「ちょ、ちょっと、なんなのよ……本当にキモいんだけど」

提督「むっ?聞き捨てならんな。それではまるでいつもは本当はキモくないみたいな言い方じゃないか」

霞「はあ?」

提督「霞、お前は俺の事が嫌いなんだろ?だったら遠慮するな!もっと軽蔑しろ!」

霞「わ、私はウザいって言ってんの!!……別に嫌いとは」

提督「ええ!?俺のこと嫌いじゃないのか!?」

霞「だから!そんな風に言った事ないし!!もうあっち行け!!超ウザい!!クズ!!」ダッ

提督「……」チラッ

青葉「ありゃ完全にあんたにイカれちまってるぜ」

提督「なにそれ」

青葉「青葉、テレビで見たんですがロマンチストぶったキモい男性は嫌われる傾向にあるようです!」

提督「キザって奴か」

青葉「星空を見て君の方が綺麗だよーとか、ワイン片手に君の瞳に乾杯!とか」

提督「なるほど。ちょうど晴れて綺麗な星空だし……しかし効き目はあるのか?」

青葉「テレビで言ってましたから間違いないんじゃないですか?」

提督「ふむ……」

青葉「ちなみに相手はーー」

提督「青葉、この星空よりお前の方が綺麗だよ。ケッコンしよう」

青葉「は、はい……」トゥンク…

青葉「じゃなくて!あ、あの!」

提督「よし、行ってくる!」ダッ

青葉「ああっ!相手は山城さんが大井さんあたりに……」

提督「おーい金剛ー!」

青葉「あっ……」


星空を眺めながら紅茶で瞳に乾杯して素敵なランデブーでした。

青葉「仕方ありません。最後の手段と行きましょうか」

提督「えっ、もう最後の手段なのか?」

青葉「この方法を使えば100%嫌われる事が可能です」

提督「なんだって!?そんな素敵な作戦があるなら早く言ってくれよ!」

青葉「ただし生存率は3%です」

提督「……つまり残り98%は?」

青葉「死にます。でも安心してください、死ぬ確率は97%です」

提督「よかった。少しだが可能性が出てきたな」

青葉「残りの3%でも瀕死の重傷は避けられないかと」

食堂

赤城「今日は加賀さんの大好きな肉じゃがですね♪」

加賀「さすがに気分が高揚します」ほくほく

赤城「さぁ早く座っていただきましょう♪」

提督「やあ赤城、加賀」

加賀「珍しいわね。提督がこの時間にいるなんて」

提督「今日は仕事が早く終わってな!それに今夜は肉じゃがだ!早く来ないとお前たちに食われちまう!」

赤城「いくら私達でも決められた分しか食べませんよ?ぷんすか!」

提督「だな。米や漬物と違っておかずは量が決められているから……なっ!」シュパッ

ざわっ……

と言う音もせず、一瞬にして辺りの空気が凍りつく。

そして瑞鶴が震えながら声を絞り出した。

瑞鶴「提督が……一航戦の肉じゃがを一口ずつ食べた……」ガタガタ

その声を聞いて遠く離れた席からも話し声は消え静まり返る。

赤城「……」

加賀「……」

瑞鶴「動け、動け……動け動け動け!動いてよ!私の足!今動かないと提督さんが殺されちゃう……!」

トンッ…

瑞鶴「飛龍さん……?」

飛龍「ここは……お姉さんに、任せなさい……!」

飛龍はそう言って一航戦の前に立ちはだかった。

飛龍「沈みたまえ!さぞかし名のある海の主と見受けたが、なぜそのように荒ぶるのか!」

翔鶴「終わりよ……もうみんな殺されるんだわ……」ガタガタ

提督「みな殺し!?」

赤城「飛龍さん……そこをどいてもらえませんか?」

飛龍「だ、だめです!駆逐艦の子達にトラウマを植え付けるわけにはいきません!」

文月「トラウマ!?トラもウマも大好きだよー!」

赤城「飛龍さん……」

飛龍「ダメです!」

赤城「飛龍、道を開けなさい」

飛龍「はい先輩!」

提督「ヒリュウ=サン!!」

赤城「提督、そんなに肉じゃがを食べたかったんですか?」

提督「……」

加賀「まったく……」スッ

提督「えっ……?」

赤城「私達はお漬物をいただいてきますから。どうぞ」スッ

提督「あ、ありがとう……」


提督「青葉、肉じゃが貰えたんだが……これで嫌われたのか?」

青葉「いやー……一航戦のお二人から食べ物を貰うなんて、もうケッコンするしかないんじゃないですか?」

提督「青葉!!」

飛龍「あ、あのっ!」

赤城「あら飛龍さん。どうしたんですか?」

飛龍「どうして提督を殺さなかったんですか……?」

加賀「その言い方だとあなたも私達から食べ物を盗むという行為がどんな事か分かっているわよね」

飛龍「練度1の駆逐艦が単艦でサーモン海域北方へ行くようなものかと……」

赤城「そう、それはつまり自殺行為。提督は今自殺しようとしていたのよ」

飛龍「そんな……」

加賀「肉じゃがくらいであの人の命を救うキッカケになるかもしれないなら安いものよ。これでも一応認めているんだから」

赤城「飛龍さん、他のみんなにも提督の様子を見守る様に言っておいてくださいね」

飛龍「はい!」


翌日からみんなが提督の心配を始めた

またかきます

翌朝

提督「ふぁーあ……今日も朝から頑張るか……眠い」フラフラ

最上「やあ、おはよう提督!ずいぶん眠そうだね」

提督「まぁ朝だからなぁー……」

最上「ほらほら、シャキッとしないと!執務室まで僕と競争するかい?」

提督「寝起きにダッシュは勘弁してつかぁさい」

最上「んー……それもそうか。じゃあもし走りたくなったらいつでも声を掛けてよ!」

提督「走りたくなったらな」

最上「うん!走って汗をかけば悩みなんて吹き飛んじゃうんだから!じゃあ僕はウォーミングアップがてら走ってくるよ!」

提督「元気だなー。衝突には気をつけろよー」

最上「あははっ、じゃあ待ってるからね!困った事があったらお姉ちゃんに任せなさい!なんちゃって!」ダッ

ドンッ!

三隈「ぐまりんごぉ!!」

提督「朝から賑やかなこって」

球磨「クマー……」

提督「うわビックリした!そんな隅で何やってんだ?」

球磨「フッフッフーッ、この球磨を見つけるとはさすが提督だクマー」

提督「いや、声出さなかったら気づかなかったぞ……」

球磨「まぁそれはさて置き何か困ってる事でもあるのかクマー?」

提督「困ってる事?」

球磨「顔にそう書いてるクマー。その顔は球磨に助けを求めてる顔だクマ」

提督「なんだそれ?」

球磨「まあまあ、そう遠慮する事ないクマ。これでも曲者揃いの球磨型を束ねる長女だクマ!」

多摩「別に束ねてはないにゃ」

提督「いつのまに多摩まで……」

球磨「さぁ早く言うクマ。言って楽になるクマ」

提督「そう言われてもなぁ……」

球磨「クマクマ♪」

多摩「にゃー♪」

提督(どうしよう。なにか言わないとダメな空気に……)

提督「そうだ、洗面所の蛍光灯が切れてたんだった」

球磨「蛍光灯クマ?」

多摩「そう言えば昨日から切れてたにゃ」

球磨「クマー!それなら球磨が新しいのに替えておくクマー」

多摩「お手伝いするにゃ」

提督「そりゃ助かるよ。明石に言えば蛍光灯あるはずだから」

球磨「了解だクマー。お姉ちゃんに任せるクマー」トコトコトコ

多摩「にゃー」しゅたたっ

提督「やれやれ」


球磨「しかし蛍光灯が切れたくらいで自殺しようなんて提督はナイーブすぎるクマー」

提督「お姉ちゃんに任せなさいって流行ってるのかな……」

利根「提督よ!こんなところで何をしておるのじゃ?」

提督「今日はやたら呼び止められてな。あの部屋から執務室に行くだけなのにやたら時間がかかってるんだ」

利根「そうか!それにしても何というか……あれじゃのう。お主、なんだか顔色が優れておらぬように見えるが」

提督「そうか?」

利根「なにか悩みでもあるなら聞いてやらん事もないぞ?」

提督「利根、お前もか」

利根「どんな悩みでもパパッと解決してやるぞ!なんせ筑摩のやつより少しお姉さんなのだからな!」

提督「俺の今の悩みは執務室になかなか辿り着けない事だよ」

利根「なんと!そこまで心身ともに憔悴しておったのか!?」

提督「ほんの数十メートルが長い……」

利根「よし!では我輩が執務室までエスコートしてやろう!」

提督「いや、すぐそこだから」

利根「何を言っておる!一寸先は闇、転ばぬ先の杖、犬も歩けば棒に当たるじゃ!我輩に任せておけ!」

提督「犬?」

利根「さあゆくぞ!」にぎっ

提督「あっ、手を……」

提督「ん?どうしたのじゃ?」


特殊なプレイは体験してきた提督だが、手を握って歩くと言う普通のプレイは初めてで少しときめいた提督だった。

利根「ほれ!もう着いたぞ!我輩が一緒だと早いとは思わぬか?」

提督「ああ、めちゃくちゃ早かったよ……もう着いてしまったか」

利根「うむうむ、それでは執務も頑張るのだぞ!」

提督「ありがとう」

ガチャッ

利根「むっ……執務室には誰もおらぬのか?」

提督「ああ、だいたいいつも1人だからな」

利根「そ、それはいかんぞ!1人はダメじゃ!部屋には刃物もあるし危険すぎる!我輩も手伝ってやる!」

提督「刃物ってハサミとカッターくらいだぞ?」

利根「ええい!2つとも没収じゃ!必要な時は我輩に言うように!」

提督「なんか余計に時間がかかりそうなんだけど……」

筑摩「はいはい、利根姉さん。提督の邪魔をしてはいけませんよ?」

利根「邪魔などしてはおらぬわ!我輩はただ心配で……」

筑摩「利根姉さんったら……もう大丈夫ですよね?提督」

提督「え?あ、うん。……?」

筑摩「ほら、提督も利根姉さんのおかげで元気いっぱいになったみたいですよ♪」

利根「……本当か?」

提督「お、おお!おかげさまで元気モリモリだ!」

利根「そうか…………そうかそうか!聞いたか筑摩!我輩のおかげで提督は元気モリモリらしいぞ!」

筑摩「はい、姉さん♪」

利根「やはり我輩はやれば出来る子なのじゃ!なんせ筑摩より少しお姉さんなのだからな!」

筑摩「はい♪」

利根「提督よ、もう死のうなどと考えてはならぬぞ?思い悩む前に我輩に相談するのじゃ!」

提督「死ぬ??」

利根「筑摩より少しお姉さんの我輩に、お姉ちゃんに任せるのじゃ!」

提督「あの、死ぬってーー」

利根「ゆくぞ筑摩!提督の自殺願望を打ち砕いたと皆に報告するのじゃ!」ダッ

筑摩「はい♪」

提督「なんだその物騒な話!?ちょっ、おい!」

またかきます

あっ……

ビリッ!

青葉「その疑問には青葉がお答えしましょう!」ドンッ!

提督「青葉!……青葉!」

青葉「はい!青葉です!」

提督「青葉……執務室に出入りする時はドアから来るように言ってるだろ。壁に穴開けちゃダメじゃないか」

青葉「恐縮です!」

青葉は執務室の隣部屋に住み着き、壁に穴を開け出入りしている。(普段はポスターでふさいでいるが突き破って出て来る)

提督「まあいいか。で?どうして利根はあんな事言ったんだ?」

青葉「それはですねぇ……あ、あれ?あれれ?」ぎゅむーっ!

提督「どうした?まさか穴に引っかかって動けないとか言うAVみたいな事になったんじゃないだろうな」

青葉「おっかしいなぁ……先月はギリギリ通れたのに。青葉、お尻がひっかかっちゃいました!穴が小さくなったのかなぁ?」

提督「ならバックしてドアから入って来ればいいだろ?」

青葉「それが逆は逆でおっぱいが引っかかって戻れないんですよぉ。入る時はなんとか通ったんですけど成長期なんですかね?」

提督「じゃあどうするんだこれ?」

青葉「どうしましょうか?」

衣笠「年末ジャンボで300円当たっちゃったー♪青葉に自慢しよーっと♪」ルンルン

ガチャッ

衣笠「青葉ー、ここにいるんでしょー?」

青葉「その声は!ガッサちゃん!ガッサちゃんじゃないですか!」

衣笠「うそっ……お尻が喋ってる?」

青葉「そういうのいりませんから!助けてください!お尻が引っかかって動けなくなっちゃったんです!」くねくね

衣笠「もう、そんなところ通るからでしょ?」

青葉「申し訳有りませんが押してもらえませんか!」

衣笠「はいはい。仕方ないんだから」

青葉「いやー、助かりました」

提督「まだ助かってはないだろ?」

青葉「もう大丈夫ですよおおお!?」

提督「なんだ!?」

青葉「ちょ、ちょっと!どうして脱がすんですか!?」

衣笠「だって脱いだ方が少しでも通りやすくなるでしょ?」

青葉「擦れてキズになっちゃいますよ!」

衣笠「大丈夫大丈夫♪ここから潤滑油がたっぷり溢れてくるから……♪」ぺろり…

青葉「にゃー!!し、司令官!!これ、や、やばい人だったかもしれません!!」

提督「バカ者!妹を信じないでどうする!!」

青葉「無理です!もう舐められちゃってます!これ本当にガチのやつです!!」

提督「あ、ああ、あわて、ま、まだ慌てるような時間じゃない」

ガチャッ

大井「状況は把握したわ!この愚か者!!」

衣笠「大井さん!?」

青葉「司令官……青葉の下半身はもうダメかも知れません……」

提督「向こうの部屋に行って止めてみようか?」

青葉「ダメですよお!向こうの部屋ではスッポンポンなんですから!!」

提督「ならどうすれば……」

青葉「司令官はそこで青葉が蹂躙される様を見てナイトライフのお供にでもして下さい……」

青葉「……あれ?」

提督「どうした?」

青葉「なんだかよく分かりませんが下着を穿かされています!助かったかも知れません!」

提督「なに!?俺のナイトライフはどうなるんだ!!」


大井「あなた!愛する人の弱みに付け込むなんて……恥を知りなさい!」

衣笠「でも青葉の無防備なお尻が……」

大井「お黙りなさい!」

衣笠「ひっ……」

衣笠「これがガチレズ八段、クソレズ黒帯、クレイジーサイコレズ免許皆伝の威圧……」

大井「あなたは一時の欲に負けて愛する姉妹に嫌われようとしていたのよ?」穿かせ穿かせ

衣笠「でも!私は大井さんの様に周りが引くくらいの本当にヤバい所まで達していないから……!」

衣笠「もし北上さんがこんな風になってたらどうするんですか!?」

大井「北上さんはこんなマヌケな事しません」

青葉「マヌケ!?」

提督「ああ、最高にマヌケだぞ」

大井「だいたいもしそんな事になったとしても私は……」


『大井っちー、お尻が抜けなくなったから押してくんなーい?』


大井「フフッ……フフフッ……萌えよ!北上さんがしたならそれは萌えだわ!!」ぺろぺろぺろぺろ!

青葉「はぎゃあああ!!」

大井「おとなしくなさい!私に蹂躙される事に喜びを感じるべきなのよ!さぁ広げるわよ!」

衣笠「うわぁ……誰でもいいなんて……さすがに私は青葉以外の人とは出来ないかな……」

大井「私と北上さんとのナイトライフの実験台となるのよー!」

衣笠「青葉ー、私もう行くねー」

青葉「ガッサちゃん!ちょっと、見捨てないでください!!」

提督「どっちでも結果は同じじゃないかな?」


ガチャッ

衣笠「あっ、こんにちわ」

大井「ほら!ここでしょ!!ここがいいんでしょ!?」

北上「……何やってんの?大井っち」

大井「はわぴゃっ!?」

大井「ち、違うの!北上さん!これには海よりも深く空よりも青い事情が!」

北上「空よりも青い事情?」

大井「私はこのデカ尻がつっかえたのを助けようとしてただけで、決して不純な関係では無いのよ!?」

北上「そっかー。なんか忙しそうだしまたにするよ」

大井「そんな!何か用だったんじゃ無いんですか!?」

北上「んー。ちょっとアイス食べに行こうと思ってさー。あっ、ガッサちゃん良かったら一緒に行くー?パフェ1人じゃ食べきれないし」

衣笠「はい!あっ、私宝くじ当たったんですよ!」

北上「へー、凄いじゃん。いくら当たったのさ?」

衣笠「300円です!」

スタスタ……

大井「ああっ、北上さんとのラブラブパフェが……」

青葉「あ、あのー……お取り込み中非常に恐縮なんですが……青葉のお尻を……」

大井「ナニシテケツカルノヨー!!」ゲシッ!

青葉「いたっ!ちょ、ちょっと!乱暴に蹴らないでくださいよー!」

大井「あんたの尻が大きいせいで北上さんにあらぬ誤解をさせたじゃ無いのよ!!」ゲシッゲシッ

青葉「ひぁん!!」

提督「大丈夫か青葉!なんかちょっと表情が恍惚としてきたぞ!?」

青葉「司令官……青葉のお尻はもう……」

大井「お尻を相手のゴールに……シュウゥゥゥゥッ!!」

バチコーン!!

青葉「ひぎぃっ!」ビクンッ

すぽーん

大井「北上さーん♪こっちの用は終わったんでおともしまぁーす♪」


青葉「司令官……青葉、青葉」

提督「何も言うな」

またかきます

青葉「かくかくしかじか……という訳で提督が自殺するつもりだと思っていたようですね」

提督「適当な説明だがよく分かったよ」

青葉「恐縮です」

提督「しかし命がけでも嫌われないなんて……もうどうしたら良いんだ?」

青葉「そこは青葉におまかせください!どのようにすれば嫌われるか……それはズバリ!」

提督「おお!」

青葉「キモさです!」

提督「キモさ……?」

青葉「例えば司令官はよくクソやクソ提督やクズ司令官と言われますよね?」

提督「ああ」

青葉「実際言われてみてどうですか?腹が立ちますか?」

提督「最初は漏らしそうなくらいビビったけど今となっては何とも思わないな。いや、むしろ心地よささえ感じる」

青葉「ではもし鈴谷さんにキモいって言われたらどうですか?」

提督「鈴谷に?


『うわっ、きんも……ちょ、マジこっちこないでよ……』


提督「あっ、これ面と向かって言われたら結構心にくるな……」

青葉「嫌われると言うのはそういう事です」

青葉「ではキモくなるにはどうすれば良いか!青葉はこのような資料を見つけました!」

提督「資料って漫画だけど」

青葉「ご覧ください!漫画に描かれるキモい人はオタクとして描かれる事が多いのです!」

提督「この上着をズボンに入れてリュックから丸めたポスターはみ出てるやつか!」

青葉「実際そんな人滅多にいませんけどね。とにかくイメージの問題です」

提督「これで嫌われるのか?よく考えたら年に何回か秋雲がリュックからポスターはみ出てた似たような格好になってるけど可愛いぞ」

青葉「オタクの人はメイド喫茶に週12回は行くとテレビで見ました!」

提督「そ、そうか。それはちょっと凄いな」

青葉「さらに執事喫茶と言うものまであるらしいです!」

青葉「そこではお客さんをお嬢様と呼んでくれるイケメンがいるとか!」

提督「おお!つまり俺はどうすればいいんだ!?」

青葉「青葉もよく分からなくなってきました!」

提督「とりあえずメイド服も執事服も無いからスーツ着てお嬢様お嬢様言ってくる!」ダッ

数十分後

ガチャッ

青葉「あっ、司令官。どうでしたか?」ムシャムシャ

提督「とりあえず熊野にお嬢様お嬢様してきたんだが」


提督「おかえりなさいませ、お嬢様」

熊野「あ、あら提督、やっと熊野の扱いに気を使うようになったのかしら?」


提督「みたいな感じになって終始ご機嫌だったんだけど。ハーブティーがどうこう言いだしたからドクダミ茶を出したら上機嫌で小指立てて飲んでたんだけど」

青葉「まぁイケメンの執事や可愛いメイドが出てきたら誰だってテンション上がりますからね」パリパリ

青葉「と言うか良く考えなくても司令官がするのはお客の方ですよ」ズズーッ

提督「客側と言ってもうちにメイドなんていないぞ?漣はご主人様って呼んでくれるけど」

青葉「甘い!甘いですよ司令官!執事やメイド喫茶くらいで嫌われようなんて!」

提督「なんだってー!?」

青葉「ぶっちゃけ司令官がメイド喫茶行きたいとか言いだしたら明日にはみんなメイド服着て接待を始めちゃいますよ」

提督「じゃあどうすれば良いんだ?全部茶番だったのか?」

青葉「だいたい今時メイド喫茶なんて観光感覚で男女問わず行きますから。そこまで変な目で見られませんよ」

提督「青葉、お前まさか俺で遊んで無いよな?」

青葉「誰にも言えないような秘密がばれた時こそみんなをドン引きさせる、つまり嫌われるんです!」

提督「もう訳がわからない!」

青葉「つまり答えは赤ちゃんパブです!」

青葉「癒しとかなんとか聞きますけどね、はっきり言って良い大人が娘くらいの女の子にバブバブ言うのは如何なものかと!!」

提督「確かに……そんな姿は知り合いに見せられないな……」

青葉「いきなり赤ちゃんプレイさせてくれなんて言われたら誰だって寒気がしますよ」

青葉「金剛さんあたりなら引き受けるかも知れませんがプレイ中に恋人ではなく母子の関係なんて耐え切れず幻滅する筈です!」

提督「な、なるほど……」

青葉「司令官!司令官は赤ちゃんです!プレイ中はバブバブ言うんです!後は適当にマンマとか!」

提督「わ、わかった!やってみる!」ダッ


提督「娘くらい子にママか……これはかなり効果ありそうだな」

陸奥「あら提督、そんなに急いでどうしたの?」

提督(陸奥は娘と言うには大きすぎるか……)

陸奥「?」

提督「あっ!おーい、雷ー!!」

雷「司令官?」

提督「俺のママになってくれ!」ドヤッ

すみません、えべっさんに行ってきます
夜にまた書きます

雷「司令官ったら、いきなりママになってくれなんて言うからビックリしちゃったわ♪」

提督(割とルンルンで部屋に案内されたけど……)

暁「司令官は子供になりたいの?暁は大人になりたいのに!」

電「はわわ……きっと司令官さんにもお悩みがあるのです。だから子供に戻ってーー」

提督(ちくしょう!ただでさえ赤ちゃんプレイなんて恥ずかしいのにみんなに見られながらか!)

雷「さてと、それじゃあお夕飯にするわね♪」

提督(なんかおままごと的なことが始まった……)

雷「ふんふーん♪」テキパキ

提督(どこからあんな割烹着持ってきたんだ?って言うかこれもう……)

雷「司令官!何が食べたい?」

提督(きた!よし、腹をくくっていくぞ!)

雷「司令官?」

提督「バ……バブゥ……」

暁「……え?」

電「はわわ……っ」

響「さすがにこれは恥ずかしいな」

提督(ちくしょー!!)

提督(そうだ、最初から軽蔑されるのが目的だったんじゃ無いか!こうなったらヤケクソだ!)

提督「バブバブ!バブゥ!!」

雷「司令官……」

提督「バブバブ!」

雷「そんなんじゃダメよ!司令官はもう良い大人なんだから!」

提督「バッ……ババ……」パクパク

雷「ほら!早く何が食べたいのかちゃんと言って!できるでしょ!」

提督「……こ、ころっけ」

雷「えらいわ!ちゃんと言えたじゃ無い!よしよし」

提督(なんだろう……泣きそう……)

暁「そういう遊びなら早く言ってよね!」

電「司令官さんの頭がおかしくなったのかと心配したのです」

響「ボルシチ」

雷「それじゃあ早速ご飯作ってくるからみんな仲良くしてるのよ」

暁「ちょっと!暁が1番お姉さんなんだから!」

提督(ああ、やっぱりこれ……)

雷「司令官はご飯できるまでに執務を終わらせておくのよ!」

提督(ママって言うより母ちゃんじゃないか……)

提督「という感じで終わったんだけど」

青葉「それは司令官がわるいですよぉ!」パリパリ

提督「お前……俺がいない間にすごいペースで俺のお菓子食うな。だから尻が抜」

青葉「いいですか!司令官は中途半端過ぎるんです!どうして喋っちゃったんですか!」

提督「だってあれ結構マジギレだったからつい……」

青葉「赤ちゃんプレイにおいて言葉を喋るなんて言語道断です!司令官は赤ちゃんプレイをなんだと思ってるんですか!」

提督「赤ちゃんプレイどうこうより、菓子盗み食いしてる奴にマジで説教されてる事に驚きだよ」

青葉「次は赤ちゃんになりきるんです!あと司令官は人選も悪すぎです!雷ちゃんなんてロリオカンって呼ばれるくらい母性に溢れてるんですよ!」

提督「そうか……確かにそうだな。わかった!もう一度チャレンジしてくる!」ダッ

青葉「頑張ってください!」


提督「よく考えるんだ。人選を……よし!」

提督「おーい、夕雲ー」

夕雲「あら提督、どうなさったんですか?」

提督「俺のママになってくれ」

夕雲「ママに?もしかして赤ちゃんプレイかしら?」

提督「いきなりで混乱するのは分かっ」

夕雲「もちろん大歓迎ですよ♪そうだ、あまり人がいると提督も恥ずかしいわよね?」

提督「確かに」

夕雲「だったらいい場所があるの♪そこでしましょ♪」

提督「う、うん……」

夕雲「さあこっちよ♪」

提督(なんだろう。歓迎されてはいけないんじゃ無いか……)

小屋

夕雲「あまり綺麗なところじゃ無いけどお布団はあるから……♪」

提督「そうだな……十分んん?」

夕雲「提督?」ピトッ

提督(なんだ?口を人差し指で押さえられたが……喋るなって事か?)

夕雲「この中に入ったら提督はもう赤ちゃん。おしゃべりは禁止ですよ?」

提督「……」コクリ

夕雲「さあ、赤ちゃんが立ってちゃおかしいわ。早く横になりましょうね♪」

提督「…………」

夕雲「提督は良い子ねぇ♪全然泣かないしママとっても楽だわ♪」

提督「バ、バブ……」

夕雲「そう♪」

提督(なんだこれ……普通に赤ちゃんプレイになってないか……?これじゃダメだ。夕雲を困らせて嫌われないと)

提督「バブ!バブバブ!!」ジタバタ

夕雲「あらあら、急にどうしたのかしら?提督?どうしたの?」

提督「バブバブゥー!!」

提督(人気が無いから自分を解放できる!ヤバい!赤ちゃんプレイちょっと楽しい!)

夕雲「もしかしてオシメかしら?」

提督(えっ……?)

夕雲「はーい、ちょっと確認するわねぇ♪」

ズリッ!ポロン……

提督「バブッ!?」

夕雲「あらあら、こんなにビッショリ。すぐにオシメ替えましょうね♪」

提督(ええ!?いやいや、漏らしてないけど!!確かに先っちょが少し濡れてるけど!)

ゴソゴソ……

提督(夕雲……何をしているんだ?)

夕雲「おまたせ提督♪さあ新しいオシメですよー」

提督(なぜそんなところにオムツが!?しかもそれ……)

夕雲「はーい、腰あげまーす♪」スルッ

提督(成人用!?)

提督「…………」←オムツ穿かされて呆然

夕雲「落ち着いたわね♪やっぱりオシメだったんだわ♪」

提督(何これ?なんだこの状況……?なんで俺はオムツ穿かされたあげく、駆逐艦に頭撫でられてるんだ……?)

夕雲「提督……?とっても可愛いわ……♪」なでなで

提督(母さん……)ぽろぽろ

夕雲「あら、また泣いてるの?」

提督(しまった。なんか知らんがまた涙が)

夕雲「お腹が空いたのかしら?」

提督「……ぐすっ」

夕雲「提督?おっぱい飲みたいの?」

提督「バブッ!」


今日一の返事だった。

夕雲「困ったわ……ママまだおっぱい出ないのよ……」

提督「バブバブ!!(でなくても良いから!)」

夕雲「赤ちゃんでも食べれる物あったかしら……。少し待っててね」

提督(くぅ……しかしあの箱何が入ってるんだ?結構大きいけど……)

夕雲「カンパンに缶詰……うーんなかなか良いものが無いわね」

提督(非常食入れか?)

ガシャン

手錠「おっといけねぇ」

提督(えっ!?手錠?!な、なんで?しかもおもちゃみたいな感じでもなかったけど……)

夕雲「提督?ちょっと鎮守府までミルクを取りに行ってきますね♪」

提督「バ、バブ」

ガチャン

提督「と、とりあえず今の手錠を確かめておくか……」

パカッ

手錠「よう」

ロープ「やあ」

謎の薬品「へへっ」

注射器「こんにちわ」


提督「はいい!?ええ!?百歩譲って手錠とロープはともかく……注射器!?」

提督「えっ?夕雲、えっ!?」

提督「これはまさかまずい事になっているのでは……」

提督「よし!逃げよう!ズボンは……ちくしょう、持って行かれてる!!」

提督「だが背に腹は変えられん……もうこのまま脱出だ!!」

ガチャガチャ

提督「ひいっ!外鍵をかけられてる!?」

提督「ど、どうする!?どうする俺!!」

提督「あとはあの窓しか……でも開くような窓じゃ無いし……ええいままよ!!南無三!!」

パリンッ!!


夕雲「提督ー♪ミルク持ってきましたよー♪」

ガチャガチャ

夕雲「提督……?」

ヒュー……

夕雲「……フフッ、やっぱりこの窓はいらないわよね♪」

夕雲「次は逃しませんよ?私の可愛い……て・い・と・く♪」

提督「という訳で逃げて来たんだが」

青葉「それは大変でしたね!」

提督「お前もう完全に他人事だろ!」

青葉「まあまあ、きっとそれは夕雲さんのジョークだったんですよお♪」

提督「ジョーク?ジョークなのか……?」

青葉「はい!きっとジョークです!」

提督「なんてこった。おれ夕雲の用意した小屋の窓を割って逃げちゃったぞ」

青葉「それはさすがに謝ったほうが良いかもしれませんねぇ」

提督「うん。謝っておくよ」


提督にはピュアな部分があった

鼻が詰まって涙で前が見えない。またかきます

青葉「それにしても司令官、ずっと思ってたことがあるんですけどこの際はっきり言っていいですか?」

提督「なんだ?」

青葉「わざとやってますよね?」

提督「わざと?」

青葉「普通に考えてその2人だけはありえませんよね?」

提督「どうして?」

青葉「…………」

提督「次は上手くやってみせるさ!」

青葉「まさか浦風さんの所へ行くつもりじゃ無いですよね?」

提督「おう、なんで分かったんだ?」

青葉「はぁ……」フルフル

青葉「あっ、そうだ!今日は軽空母の皆さんが部屋で一杯飲みすると言ってましたよ!」

提督「軽空母か」

青葉「千代田さんあたりに赤ちゃんプレイを頼んでみてはどうでしょうか!」

提督「しかし千代田は母性に溢れまくった身体してるからどうなんだろうか?」

青葉「何言ってるんですか!千代田さんなら確実に!最高に良い顔で拒絶してくれますよ!」

提督「うーん……」

青葉「司令官は人選ミスを繰り返してばかりなんですから青葉の意見を聞いてくださいよお!」

提督「……わかった。じゃあ千代田にアタックしてみるよ」

青葉「はい!」

提督「青葉が言うには出雲ま……出雲丸の部屋で一杯やってるらしいな」

提督「しかし軽空母なぁ……母性に溢れる連中が多いんだが……」

提督「まあ千代田なら確かに嫌な顔してくれそうだ」

提督「普通に千歳と話してるだけですっごい睨んでくるし。あれは完全に嫌ってる目だよ」

提督「うんうん……ん?」

提督「よく考えたら既に嫌われてる相手にこれ以上嫌われる意味って無いんじゃ無いか?」

提督「あれ?じゃあどうすれば……」

鳳翔「提督?難しい顔してどうかなさったんですか?」

提督「あっ、鳳翔さん。今日はもうお店終わりなんですか?」

鳳翔「はい。今日は軽空母の皆さんが部屋飲みすると言っていましたので」

提督「なるほど。あいつらがいなければ店を占拠される事もないですよね。那智とかは合コンでタダ酒だろうし」

鳳翔「フフッ、お店で飲んでくれないと飲み過ぎないか心配なんですけどね」

提督「確かにブレーキ不在だから……鳳翔さんもこれから行くんですか?」

鳳翔「いえ、私は休肝日にしようかと。明日からまた忙しくなりそうですし」

提督「なるほど。やっぱり休肝日は必要ですよね。じゃあ今日は俺のママになってください」


流れるような赤ちゃんプレイの誘いだった。

鳳翔「えっと、その……ママ、ですか?」

提督「クラブのママとかではなく、赤ちゃんプレイのママ役です」キリッ

鳳翔「困りましたね……そういう経験は無くて……」

提督「お願いします。思いっきり甘えさせてください!」

提督はなんかもう吹っ切れていた。


寝室

鳳翔「提督……?お布団の用意が出来ましたけど」

提督「バブッ!」ゴロン

鳳翔「バブッですか!?」

提督「バブバブ」

鳳翔「えっと、えっと……」おろおろ

提督「バブッ!」

鳳翔「そ、添い寝したほうが良いのかしら……?」


鳳翔「これでいいですか……?」

提督「バブッ」

鳳翔(やっぱり提督もストレスが溜まってるのかしら……可哀想に)なでなで

提督「バブ……マンマ……」

鳳翔「マンマ?ご飯ですか?」

提督「マンマ!マンマ!!」

鳳翔「大変、まだ食材は残ってたかしら……ちょっと待っててくださいね」

提督「マンマ!マンマ!!」ギュッ

鳳翔「提督、離してくれないと立ち上がれませんから……」

提督「マンマ!!」

鳳翔「そんなこと言われても……」

提督「チュパチュパ……」

鳳翔「親指を吸って……もしかしておっぱいが欲しいんですか……?」

提督「マンマ……」コクリ


提督はもはや赤ちゃんプレイのエキスパートになっていた。

鳳翔「あ、あの、お乳は出ませんから擬似的な事になってしまいますけど……」

鳳翔「マンマ……」

鳳翔「…………」ゴクリ

しゅるっ……

提督「マ……マンマ……」

鳳翔「すみません、あまり大きく無くて……」

提督「…………」

鳳翔「あの、提督?恥ずかしいので……その、吸うのはお布団の中でも良いですか?」

提督「バ、バブ!バブッ!」

鳳翔「えっと……それではどうぞ」

提督「マンマ……」チュパチュパ…

鳳翔「んっ……!」ぴくんっ

提督「マンマ……」

鳳翔「フフッ……提督ったら、可愛い……本当の赤ちゃんみたい……はぁっ……ンンッ」


提督は布団に潜りおっぱいを吸い、布団の隙間から微かに見える鳳翔の顔を見上げた。

鳳翔は目を閉じ、声が出ないように人差し指を咥えて身を震わせている。

そんな鳳翔を見ながらおっぱいを吸う提督は思った。


提督(なぜ俺は足柄と結婚する為に鳳翔さんのおっぱいを吸っているんだろう……)

翌日

提督「青葉!」

青葉「あっ、司令官。お疲れ様です!」

提督「いや、なんか一晩で疲れは吹っ飛んだんだけど」

青葉「?」


青葉「えっ?千代田さんじゃなくて鳳翔さんと赤ちゃんプレイしたんですか!?」

提督「気が付いたら鳳翔さんの胸でグッスリ寝ていたよ。最高だった」

青葉「はぁ……またやらかしたんですか」

提督「いや、今回はバッチリ嫌われて来たぞ!」

青葉「あの鳳翔さんにですか?菩薩のような人ですよ?」

提督「ああ!今朝も挨拶したら顔を隠して走り去ったぞ!」

青葉「……それって嫌われてるんですか?」

提督「当たり前だろ。しかも去り際にまた赤ちゃんプレイがしたくなったら言ってくださいってさ!まだまだ軽蔑するつもりらしい!」

青葉「ああ~」

またかきます

青葉「司令官!ここで青葉から重大な発表があります!」

提督「重大な発表?」

青葉「非常に言いづらいんですけど……司令官が全員から嫌われるのは不可能なんですよ」

提督「何を言ってるんだ。現にもう鳳翔さんには嫌われてるじゃないか」

青葉「それは恥ずかしがっているだけです。更にやんわりと次の赤ちゃんプレイの催促までされてます」

提督「山城や大井には凄い邪険にされてるし!」

青葉「あのお二人、司令官以外の男性は視覚にすら入らないんですよ?」

提督「え?」

青葉「たまに業者の人が鎮守府に出入りしますけど、あの2人は100%無視……と言うより認識していませんから」

青葉「会話が成立している時点で司令官は他の男性より相当好意を抱かれているとみて間違いありませんよ。」

青葉「そもそも山城さんと会話が成立するのは扶桑さん、最上さん、時雨さん、満潮さんだけです」

提督「で、でもクソとかクズとか言われてるし……」

青葉「それは愛情表現です!」

提督「どんな愛情表現だよ!」

青葉「信じられないならご自分でお確かめください。ちょうどあそこにクソ提督製造機こと曙さんが」

提督「よし、見てろよ!」

提督「おーい、曙ー!」

曙「なによクソ提督」

提督「おほっ!それそれ!その勢いだ!」

曙「はあ?」

提督「曙、お前はいつも俺の事をクソって言うよな?」

曙「クソ提督にクソ提督って言ってなにが悪いのよ」

提督「悪くない悪くない!ただ確かめたいことがあってな」

曙「確かめたいこと?」

提督「曙は俺の事嫌いなんだよな?」

曙「……?」

提督「だってほら、俺ってクソだし!だから嫌いなんだよな?」

曙「は、はあ!?誰がそんな事言ったのよ!私はクソ提督って言ってんの!」

提督「だから嫌いなんだろ?」

曙「なによ?クソ提督!あんたそんなに私に嫌われたいわけ?」

提督「まあ事情があって……」

曙「あっ、そう。分かったわよ」

提督「そうか!」

曙「だったらクソ提督の事、嫌ってあげないし」

提督「なにを!?」

曙「だってクソ提督は私に嫌われたいんでしょ?」

提督「ああ」

曙「そんな事言われて嫌いだなんて言ったらあんたの思い通りじゃない!だから嫌いになんてなってやらない!」

提督「そ、そこをなんとか!」

曙「嫌よ。私はクソ提督の事嫌いじゃないし、ど、どっちかと言えば好きなほうだし……」

提督「なんだって!?」

曙「か、勘違いしないでよね!これはそう言ったらクソ提督が困ると思って言ってるんだから!」

提督「ぐぬぬ……」

曙「やーいやーい、クソ提督ー♪残念だったわねー。私はあんたの事が大好きよー」

提督「ちくしょう……」

曙「ほらなんとか言いなさいよクソ提督!私に好かれてどんな気持ち?ねぇ今どんな気持ちー?」

提督「まんざらでもない!!」


漣(なーんか知らないけどぼののが凄い勢いでご主人様に告白してる……)

提督「俺はまだ誰にも嫌われていなかったのか……」

青葉「この作戦には無理がありましたからねー」

提督「青葉はいつから無理だと気づいてたんだ?」

青葉「えっ?最初に話を聞いた時には不可能だと確信していましたよ?」

提督「じゃあ今までのはなんだったんだよ!茶番か!」

青葉「はい!」

提督「どうしてこうなった……」


提督「はじまりは、何だったのだろう?運命の歯車は、いつ回りだしたのか?」

提督「時の流れのはるかな底からその答えをひろいあげるのは、今となっては不可能に近い……」

青葉「それでも、風のように駈けていた。青空に、笑い声を響かせながら……」


漣(ひゃー……なんか変な話が始まったし退散してぼのので遊ぼー)

提督「じゃあどうやって嫌われれば良いんだ……」

青葉「足柄さん以外の艦娘全員に嫌われれば良いんですよね?実はたった1つだけ方法があるにはありますよ?」

提督「本当か?」

青葉「この鎮守府に足柄さんしか居なくなれば良いんですよ。それをする権限が司令官にはありますから」

提督「サラッと恐ろしい事言うな……それってみんな解体するって事だろ?」

青葉「もちろんご命令なら青葉も喜んで従いますよ」

提督「止めろそんな胸糞悪い話。そんな事したら足柄にも嫌われるだろ」

青葉「はい。でもこれ以外には方法がありませんよ?」

提督「諦める奴があるか!できるできる!やればできる!」

青葉「無理ですよ。だって青葉は解体されて鎮守府からいなくならない限り司令官の事が大好きなままですから♪」

提督「おふっ……アオバワレエ……」

青葉「今の不意打ちはちょっとききましたか?司令官、一言お願いします♪」

父上が帰ってきたからマンマ作ってくる……

提督「青葉さん、私はどうすれば良いんでしょうか」

青葉「司令官はお金を沢山持っていましたよね?」

提督「お金なら沢山あるぞ!金を使えば嫌われる方法があるのか!?」

青葉「逆ですよ!こうなったらいっそ全員とケッコンしちゃえば良いんです!」

提督「どうして?」

青葉「青葉が思うに足柄さんは誰かにケッコンを譲りたいが為にあんな事言ったんだと思うんです。プライベートな事なのでそれが羽黒さんという事は伏せておきますが」

提督「しかし練度が高く無いとダメなんだろ?みんながみんな鍛えてる訳じゃないからな……」

青葉「大丈夫です!だいたい強くないとケッコン出来ないっていう方がおかしいんですから!そんな文句言う奴は青葉が月までぶっ飛ばします!」

提督「そうか……よし!指輪を大人買いするか!」

青葉「はい!」

提督「1つは無料で支給されてるけど買うと1個いくらくらいだっけ?」

青葉「700万です!」

提督「おお……結構いくな……。うちには150近くいるから10億くらいか……」

青葉「なにやら艦娘の力を引き出す特別で希少な素材が使われているらしいですからね」

提督「しかしそれで上手く行くなら買うしかないだろ。買うぞ!」

青葉「はい!」


こうして提督は艦娘全員分の指輪を買い揃えた。

提督「凄いな。指輪の山が出来たぞ」

青葉「それではじゃんじゃんケッコンしていきましょう!」

提督「よし!」

青葉「司令官、司令官♪」スッ

提督「ん?」

青葉「青葉にも指輪をくださいよお♪」

艦娘と深い絆を結びました

青葉「わーい♪提督のファーストケッコンは青葉がゲットですー♪」くるくる

提督「じゃあ他の艦娘にも配ってくるから」

青葉「あっ、待ってくださいよー!」

提督「これで上手くいけばいいんだが……」

青葉「司令官ー♪」タッ

提督「なんだ、青葉もくんんっ!?」

ぶちゅーっ

青葉「行ってらっしゃいのちゅーです♪ずっと司令官の事は好きでしたけど、指輪をいただいた瞬間からもう好きで好きでおかしくなっちゃいそうなんですよお!」


提督(ケッコンカッコカリって凄いな)

提督はそう思いながら指輪を配り歩いた

子日「今日は何の日?子日とケッコンした日だよー♪」

天龍「ああ!?ケッコン?ん、まぁ強くなれるんならしない訳ねーよな!うっしゃあ!いっちょやってやんぜ!」

58「潜水艦にも人権があったんでちか!?」

飛鷹「ケッコンですってぇ!?……ま、まぁするけど」

千代田「はあ!?提督と千歳お姉がケッコン!?そんなの絶対認めないから!!……えっ?千歳お姉とお揃い?私も?……わ、分かったわよ」

陽炎「ケッコン?ん、いいわよー」

漣「これからもよろしくお願いします!旦那様♪」

望月「ケッコン?めんどくせー……けどま、いっか。みんなするんでしょ?わかったよ。するする」ドキドキ

夕雲型の部屋

夕雲「はぁ……」

巻雲「夕雲姉さん、なんだかお元気がないですよお……」

夕雲(提督にバレちゃった以上は次の提督が来るまでどうしようも無いわよね……)

ガチャッ

提督「メリークリスマス!」

長波「いや、クリスマスは先月だろ」

提督「みんなにケッコン指輪のプレゼントじゃよー。ケッコンしておくれー」

朝霜「はあ!?ケッコンってそんな感じにするもんじゃねーだろ!!なに考えてんだよ司令!おい!いい加減にしろよな!聞いてんのか!なあ!ケッ、ケッコン!ケッコンすんのか!上等じゃねーか!やってやんよ!」ズイズイ

高波「ひゃわっ……お、落ち着いてください」

清霜「ねえ司令官!結婚したら戦艦になれる?ねえ、ねえねえ!」

風雲「はいはい、あんたも落ち着きなさい」

艦娘達と深い絆を結びました

朝霜「お、おお!すっげー!見てくれよ姉貴!!指輪だぞ指輪!」

長波「わかってるって。みんな貰ってんだからさ」

夕雲「…………」キラキラ

提督「よし、ここは配り終えたな」

夕雲「あ、あの、提督?私までいただいて良かったのかしら……?あんな事したのに……」

提督「ああっ!そうだ、あの時は窓割って悪かった!いやー、慌ててた自分が恥ずかしいよ」

夕雲「?」

提督「だからあれだ、これからもよろしくな!」

夕雲「……はい♪今度はちゃんとミルクがでる身体に提督がしてくださいね?」

提督「ん?」

夕雲「なんでも無いです♪お気をつけて行ってらっしゃい」

提督「ああ、行ってくる!」

あ、なるほど皆(足柄以外)とはケッコンカッコカリして足柄とは結婚するんだな

妙高型の部屋

妙高「ううー……あなた達がはやく帰らないから……」

足柄「頭痛い……」

那智「なんだ2人ともあれくらいで情けない!……はぁ」ぐったり

提督「なんだこの地獄絵図は……」

羽黒「実は……昨日3人で軽空母の人達と飲んでいたみたいで……」

提督「しっかりしてくれよ。軽空母連中はわりと元気だったぞ?」

那智「解散した後に飲み直したのがまずかったか……」

羽黒「それでその、なにかご用でしょうか……?」

提督「そうだそうだ。羽黒、ケッコンしてくれ」

羽黒「はい……え?は、はい。は……え?」


他の3人の酔いが覚めた

羽黒「わ、わたしが、ですか?」

足柄(良かったわね羽黒……)

妙高「まさか末っ子に先を越されるなんて……」

那智「うむ……これはなかなか堪えるな」

羽黒「あのっ、えっと……」

提督「妙高達の分もあるんだ。今みんなとケッコンしててな」

那智「みんなと?」

妙高「この際何でもいいわ!もうね、私達には時間がないんだから……!」

足柄「全員とケッコンって……はぁ、つまりそういう事ね」

提督「逆転の発想だよ。みんなに嫌われるんじゃなくて、こうやっていけばいいんだってな」

妙高「これが……ケッコン指輪……」

那智「ついに、ついにやったぞ!」

羽黒「キレイ……」

足柄「参ったわ。私の負けよ。羽黒にも指輪は行き渡ったみたいだし、私も指輪を受け取」

提督「じゃあな!アデュー!」

バタンッ

足柄「あ、あれ……?」←未婚

妙高「だ、大丈夫よ、足柄。きっとすぐ戻ってくるわよ」

那智「姉さんの言う通りだ。そのうち気づいて戻ってくるさ」

羽黒「私、呼んできましょうか……?」

足柄「慰めありがとう。でも指輪を隠しながらいわれてもねえ!取らないわよ!もう失礼しちゃうわ!提督も姉さん達も!」


提督「全員に配り終えてからじゃないと足柄に渡せないからな!早く配り終えねば!」

提督「待っててくれよ!」

数時間後……

提督「ついに……ついに足柄以外の艦娘とケッコンしたぞ!残すはこの指輪1つだけ……」

ガチャッ

提督「足柄!」

足柄「遅い!どれだけ待たせるのよ!」

提督「すまん。今みんなとケッコンし終わった所なんだ。それでこれが最後の指輪なんだが……」

足柄「なによ。ハッキリ言ってくれないとわからないわ!ぷんすか!」

羽黒「姉さん……ぷんすかって……」

提督「足柄!俺とケッ」

雪風「しれぇ!新しい仲間を発見しました!」

グラーフ「グーテンターク!あなたがアドミラルか?私はグラーフツェッペリン。よろしく頼む」

提督「ん?新顔か。初めまして、ケッコンしてください」

グラーフ「ケッコンだと?初対面なのにか?随分と情熱的なアドミラルではないか。まあいい、受け取ろう」

提督「よし、これで改めて全員とケッコンしたから……あっ、指輪が」

足柄「ちょっと、早くしてよね!」

提督「すまん。青葉ー、青葉ー」

青葉「はい、お呼びでしょうか?」

提督「指輪がもう1つ必要になったんだけど」

青葉「えっ……あの指輪の材料が希少な物だとは言いましたよね?実はあれで最後だったんですよ。次は材料がないのでいつになるか……」

提督「そうか……まぁ仕方ないか。足柄、指輪ができたらちゃんと持ってくるからな!」

足柄「ええっ!?ちょ、ちょっと!ねえ!」

龍驤「おーい、みんなで結婚式披露宴するでー!まあ言うても旦那はみんな一緒なんやけどなぁ」

足柄「嘘でしょー!?」



ここは足柄が大好きな提督のいる鎮守府。

提督は足柄以外の艦娘すべてとケッコンしている。


おわり

ここまでありがとうございました。

そういや妙高は重婚?

>>664
……君のような勘の良いガキは嫌いだよ。

>>664
ずっと見直してみたら確かに結婚してた。たまげたなぁ

妙高「またこんなに……」

提督「妙高さん、やっぱりここでしたか」

妙高「提督。来てくださったんですね」

提督「もう1年ですか。早いものですね」

妙高「提督業が生き甲斐みたいな人でしたから。きっと走り続けて疲れてしまったんすよ……」

提督「まだまだ教わることはあったのに」

妙高「でも見てください。お花や御供えがこんなに。あれで結構艦娘にも慕われていたんですね。きっとあの人も天国で喜んでいるわ」

提督「俺も死んだときはこれくらいして貰えるように頑張らないといけませんね」

妙高「縁起でもないこと言わないでください!私に2度も夫を失わせる気なんですか?」

提督「もちろん。俺はあなたを轟沈させる気も解体する気もありませんから。ちゃんと看取ってくださいよ?」

妙高「もう……」

提督「さあそろそろ行きましょうか。あっちでみんなが待ってます」

妙高「あなた……また来ますね。今度は提督をしっかり支えていきますから、見守っていてください……」

足柄「姉さん遅いわよ!提督、ケッコンはまだなの!?」

提督「仕方ないだろ!あれっきり指輪が無いんだから!」

妙高「賑やかな子達なんだから……」

司令官「>>664……>>664がわしを……」

妙高「……え?」

…………

提督「おーい、妙高さんやー!足柄がまためちゃくちゃな事をー!」

妙高「あ、はい!すぐ行きます!……気のせいよね?」


おわり

>>664
同じこと思ったが、前提督と別れたと脳内で納得することにした

お亡くなりになったと最初思ったのを考え直し別れたんだなと納得したらお亡くなりになってたでござった

おつおつ
鳳翔さんとの赤ちゃんプレイを今一度

居酒屋鳳翔 深夜2時

提督「はぁ、今日も疲れた……」

鳳翔「お疲れ様です。ビールでよろしいですか?」

提督「いや、今日はお茶にしときますよ。この時間から飲むと明日に響きそうだし」

鳳翔「ふふっ、お酒をめしあがる方が居酒屋に来てお茶だけを飲むのも不思議な話ですね」

提督「こうやってカウンター越しに鳳翔さんと話してるだけで何だか癒されて疲れが取れるんですよ」

鳳翔「まあ、提督ったら……そんな事言っても何も出ませんよ?」コトッ

刺身とシャトーブリアンが出た。

鳳翔「ところで提督……?お疲れでしたらその……」チラチラ

提督「?」

鳳翔「ですから、そんな日は……ですね、あの……」

提督「ああ、疲れた日はやっぱり熱い風呂に限りますね!」

鳳翔「……え、ええ、そうですね。シャワーだけでは疲れは取れませんから」

提督「入浴剤を入れて気分は温泉……って、あれ?そう言えば入浴剤あったかな?」

鳳翔「それでしたら私のを差し上げますよ。有馬に函館、白浜、色々な物がありますよ♪」

提督「いやー、俺はいつもアレを入れてるんですよ」

提督「バブ!」

ガシャン!!

提督「鳳翔さん!?大丈夫ですか?」

鳳翔「え、ええ、ちょっと驚いて足を滑らせただけで……ッッ」ズキンッ

提督「まさかどこか痛めたんじゃ……」

鳳翔「す、すこし足を捻っただけですから。これくらいなら入渠15分コースですね」

提督「何言ってるんですか。入渠で治るのは深海棲艦からの攻撃による怪我だけで、こう言うのは人間と一緒なんですから」

鳳翔「でも本当に大した事ありませんよ?」

提督「とりあえず寝室まで運ばないと。よっ」ひょいっ

鳳翔「わっ……す、すみません」

提督「包帯とかはありますか?無ければ明石とついでに暁を起こしてもらってきますけど」

鳳翔「あります!ありますから寝かせてあげてください!」

寝室

提督「これでよし……っと」

鳳翔「殿方に足を触られるのは少し恥ずかしいですね……」

提督「それじゃあ俺はのれん外して帰りますね。あのままだと店に来る奴がいないとも限らないですから……」

鳳翔「……あ、あのっ、もう少しここにいていただけませんか?」

提督「ここに?……ああ、確かに歩けないと不便な事があるか。飲み物とかも枕元に持ってこないと」

鳳翔「そうじゃなくて……少し隣に寝ていただければ……」

提督(病気や怪我をすると急に心細くなるあれかな?だったら……)

提督「これでいいですか?」

鳳翔「はい……」

鳳翔「寒くありませんか……?」

提督「そりゃもう布団の中ですからほっかほかですよ!」

鳳翔「でも寒いですよね?布団もあまり良いものじゃありませんから……」

提督「そうですか?ふかふかで俺の布団よりかなり上質ですよ?」

鳳翔「寒いですよね!!」

提督「は、はい!」

鳳翔「でしたら……もう少し引っ付いてみましょうか……」もそもそ…

提督「むっ……!こ、これは……」

提督(腕の中に鳳翔さんが……)

提督「鳳翔さん……?」

鳳翔「……はい」

提督「えっと……鳳翔さんって意外と小さいんですね。こうしてみると腕の中にすっぽり収まって」

鳳翔「普段の私はそんなに大きく見えますか?」

提督「あっ、気に障ったならすみません。みんなからお母さんとか呼ばれてるからかな?」

鳳翔「そうですね。みなさんからそういう風に言われて私自身も自分を大きく見せようと努力はしていますし……」

鳳翔「でも私は軽空母の中でも小さいですから。だからこれが本当の私なんです」

提督(細いし小さい……戦艦や空母連中にはよく襲われるがそれと比べたらかなり華奢だな……)

鳳翔「それでその……提督は覚えていらっしゃいますか?前にここでした事……」

提督「すみませんでしたああ!!」

鳳翔「ええっ!?いえ、謝らないでください。私も楽しんでましたから……」

提督「楽しんで?」

鳳翔「……もし良かったらもう一度しませんか?」

提督「もう一度!?鳳翔さんのおっぱいワンモア!?」

鳳翔「ち、違います。今度はその、私が……」

提督「私が?」

鳳翔「……ば、ばぶぅ」カアァァァ

提督「鳳翔さん大丈夫ですか!?首まで真っ赤ですよ!!」

鳳翔「あ、あははっ、やっぱりこう言うの私には難しいですね。こんな事を平然とやってのける提督は流石です」

提督「いや、最高に可愛かったです」

鳳翔「えっと……ではもう少し年齢をあげて10歳くらいでどうでしょうか?」

提督「どうでしょうかと言われても何が何だか」

鳳翔「ですからこんな感じに……、お父さん大好きっ」ギュッ

提督「ほわぁっ!パ、パパでお願いします!」

鳳翔「……パパ、大好き」

提督「なんだこれ!すごい新鮮で、でもっ、でもっ!これっ」

鳳翔「大好き……大好き大好きっ!提督が大好き……!誰よりも私が1番あなたを愛しています……」ギューッ

提督(10歳の色気じゃねえ……)

提督「鳳翔さん、もう辛抱たまりません」

鳳翔「ダメですよ。今は10歳の設定なんですから」

提督「いえもう無理です。襲います」

鳳翔「では設定を20歳くらいにしてみますか?出産できるくらいの年齢に……」しゅるっ

提督「25から30くらいでお願いします。それくらいがたまらんのです!」

鳳翔「ふふっ、やっぱりダメです♪だって今日は私が赤ちゃんのつもりだったんですから♪」

提督「なんという寸止め……っ!!」

鳳翔「さぁ、また設定を0歳にもどして」

提督「ああっ!!」

鳳翔「提督、マンマ……♪」

提督「マンマと言われても俺は鳳翔さん以上におっぱいなんて出ませんよ?」

鳳翔「出るじゃないですから♪ミルクなら……」もぞもぞ…

提督「あっ、鳳翔さん!布団の中に……ああっ!確かにそこからミルクは出ますけど!!ちょっ、あっ!ああっ……!!」

翌朝

鳳翔「おはようございますみなさん♪」

雷「鳳翔さん?足どうしたの?」

電「はわわっ、包帯ぐるぐる巻きなのです」

鳳翔「大丈夫ですよ。昨日提督に特濃高速修復材をタップリいただきましたから♪」

暁「だったらどうして包帯は外さないの?」

響「実にハラショーだ」

鳳翔「この包帯は……大事な思い出なんです……♪」

その日、鳳翔さんはツヤツヤしていたが提督はカラカラのシワシワだった。

>>677鳳翔さん、赤ちゃんプレイおわり

六駆にカラカラな理由聞かれたら何と答えたのだろうか

俺もお母さん(鳳翔)に癒されたいです…

雷「司令官、元気ないわねぇ。そんなんじゃダメよ!」

提督「こひゅー……」

電「はわわっ……なんだか干からびたミイラさんみたいなのです」

暁「もうすぐお昼だって言うのにどうしちゃったのよ!」

提督「ちょっと……ね、疲れて…………休めば、もどるから……」

響「これは放って置けないな」

雷「こうなったら私たちで司令官を元気付けましょう!」

電「おー!なのです」

暁「ちょっと!どうして雷が仕切ってるのよ!」

提督(お願いだからそっとしておいてくれ……)

雷「まずは私からね!」

暁「だからどうして暁が1番じゃないのよ!」

雷「司令官、いーっぱい私に甘えてもいいのよ!」

提督「……」

雷「よしよし♪司令官はいつも頑張ってるんだから少しお休みが必要なのよ♪」なでなで

提督「……」

雷「どう?少しは元気出た?」

提督「……うん」

雷「やったわ!」


少し元気が出た

響「次は響の番だよ」

暁「なんなのよもう!」

響「司令官、元気の出るおまじないをしてあげる」

提督「……?」

響「ちゅっ」

提督「はっ……!」

雷「響ったら……!いきなり司令官にチューするなんて!」

ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ

電「はわわっ!小鳥キスの連続なのです!」

暁「ス、ストップ!ストップ!そんなエ、エッチなのはダメなんだから!」

雷「チューってエッチなの?」

響「ロシアでは挨拶代わりだよ」

暁「響は日本の艦娘じゃない!」

雷「でも司令官の顔にツヤが出てきた気がするわ!」

暁「響のツバでべちょべちょになっただけでしょ!」


提督はそれなりに癒された

電「次は電の番なのです」

暁「こうなったらもう最後のトリで良いわよ」

電「電は司令官さんのお顔を綺麗に拭いてあげるのです」

暁「それって響がチューしなかったら必要なかったじゃない」

電「司令官さん、痛くありませんか?」フキフキ

提督「あ、ああ……ああっ!?」

電「んーっ……頑張るのです」ググッ

提督(あ、あれは、胸元が、谷間予定地が丸見えじゃないか……!)


電「ふう、綺麗になったのです」

暁「綺麗になったって言うか顔全体に引き伸ばしただけじゃない!」

響「不死鳥の名はだてじゃない」

暁「ばい菌は死なないと困るのよ!」


しかし提督はかなり元気になってきた。

暁「いよいよ最後は私ね!」

雷「さんざん文句言ったんだからさぞかし凄いおもてなしがあるんでしょうねー」

暁「当然よ!大人の女性のエレガ……コホン、エレファントなお手並みを見せてあげるわ!」

電「せっかく初めて合ってたのに言い直しちゃったのです」

暁「という訳で司令官、この暁がランチをご馳走してあげちゃうんだから!」

雷・電・響「おおー」

暁「ふふーん♪これが大人の女性なのよ。参考になったでしょ?」

響「でもお金は大丈夫なのか?」

暁「こんな事もあろうかと暁はちゃーんとお年玉を半分ちょちゅ……ちょちゅく?してたのよ!」

雷「えっ、半分って……もう半分は使っちゃったの?」

電「電はまだぽち袋の中なのです」

響「株を転がして3倍になったよ」

暁「えっ?ええっ?」

雷「使うのは勝手だけど後になってみんながアイス食べてる時に自分だけ買えないって泣かないでよ?」

電「それに大人のランチって高い気がするのです」

響「暁のお年玉なんて紙切れ同然に無くなるだろうね」

暁「へ、へっちゃらだし……」

雷「その前に足りるの?私たち合わせて5人分よ?」

暁「なんで雷達まで入ってるのよ!」

雷「だいたい何に使ったのよ?私達が見てるところなら無駄使いは止めてるのに」

暁「あ、暁は大人だから睦月型の子達にアイス買ってあげたり……」

ポンポン

暁「ひっ……!」

提督「昼飯食いに行こうか」

暁「ま、まって!1000円で5人分って大丈夫でしゅ!」

雷「1000円!?私達は5000円貰ったじゃない!」

暁「仕方ないのよ!大人には付き合いがあるんだから!が

提督「お金はいいから。元気付けてくれたお礼に奢ってやるよ」

響「ハラショー」

電「さすが大人なのです!」

雷「良かったわね暁。司令官が大人で」

暁「こ、これはレディーファーストなんだから!大人とかは関係ないの!」

提督「あっ、みんなは先に行っててくれ。暁はちょっと」

暁「えっ」

雷「無駄使いしたから怒られるんじゃないの?」

電「御愁傷様なのです」

響「アリーベデルチ。さよならだ」

暁「ちょ、ちょっとー!」

バタンッ

提督「暁、駆逐艦にはみんな同じだけ渡してあるんだからアイス買ってやったりしなくていいんだぞ?」

暁「うぅ……ごめんなさい」

提督「まったく……ほら、雷達には内緒だからな」パサッ

暁「お金?」

提督「みんなより4000円少ないんじゃ一緒に飲み食いできないだろ?」

暁「でも……!」

提督「大人のレディーなら目上の人間が出したお金を引っ込ませるような事するな。ほら行くぞ」

暁「あっ、まってよ司令官!」


提督は今日も駆逐艦に癒されています。


暁「みてみて!特別に司令官からお金もらっちゃった!えっへん!」

提督「あのバカ!」

>>696の第六駆逐隊はおわりです

ちなみにみんなとも結婚しているので


暁「司令官のお嫁さんとして頑張っちゃうんだから!」

雷「私も司令官の奥方として頑張るわ!」

電「新妻の本気を見るのです!」

響「未来の洋ロリ妻の名は伊達じゃない」

暁「あっ、あ……」←なんかお嫁さんとか1番子供っぽくて焦る

暁「あ、暁なんて新ロリ奥方なんだから!!」

そんな感じです。


榛名あたりもう孕んでそう…

少しさかのぼり提督が指輪を配り歩いていた頃

榛名「みなさんこんにちは、高速戦艦3姉妹の榛名です♪」

榛名「あちらで紅茶を召し上がっているのが我らが尊敬する長女、金剛お姉様♪」

金剛「なんデスカ?急に」

榛名「そしてあちらで金剛お姉様のこぼした紅茶を床に這いつくばって舐めているのが比叡お姉様♪」

比叡「気合い!入れて!舐めます!」

榛名「そして三女の榛名、あっちがメガネの霧島です」

霧島「でしょうね」

霧島「榛名お姉様、今日は随分とご機嫌ですね」

榛名「ええ、今日は素敵な予言が舞い降りましたから♪」

霧島「予言?」

榛名「この鎮守府にいる伝説の占い師ファーストスノーさんから婚期が近づいていると言われちゃったんです♪」

比叡「ファーストスノーさんって、あのたまに廊下でやってる占い師?」

榛名「天気予報の的中率はなんと驚異の33%!そんな彼女に言われたんですから間違いありません!」


初雪「占いとか得意だし」

榛名「きっともうすぐ提督があの扉をノックして……」

金剛「占いなんて血液型だと4種類しかないデスヨ?私は信じないデース」

コンコン

ざわっ……

提督「おーい、いるかー?」

榛名「提督!お待ちしておりました!」

提督「え?そうなの?」

霧島「ちなみにどのようなご用件で?」

提督「ああ、そうだな……やっぱり順番だと……金剛!」

金剛「は、はい!」

提督「俺と結婚してくれ」

金剛「て、ていとくぅ……!」ドバァ

榛名「は、は……」フラッ

榛名(そんな……占いでは提督と結婚するのは榛名のはず……)

榛名(まさか結婚するのは33%で的中……つまり私達3姉妹のうち誰かだという意味だったのでは……)

霧島「なんか今私に失礼なこと考えていませんでしたか?」

榛名(でもお相手が尊敬する金剛お姉様なら……榛名も諦めが……)

比叡「ヒエー!そんなの私は許しませんよ!!」

榛名(比叡お姉様!榛名は比叡お姉様を支持します!!)ふんすっ

提督「そう言わず。比叡も俺と結婚してくれ!」

金剛「ファッ!?」

比叡「金剛お姉様とペアリングですか?はい!いただきます!」

榛名「ヴェアアアァァァ!!」ビタン!

霧島「榛名お姉様!?しっかりしてください!!」

榛名(金剛お姉様はともかく、提督にまったく気がない比叡お姉様にまで先を越されるなんて……)ピクピク

霧島「司令!どう言うおつもりですか!榛名お姉様が聞いたことない奇声をあげて倒れてしまいましたよ!」

提督「ああ、驚かせてすまん。実は今指輪を配り歩いてたんだ」

霧島「指輪を?」

榛名「……」むくっ

比叡「あ、起きましたよ」

榛名「あ、あの、配り歩いていたという事は……」

提督「一応順番に渡そうと思ってな」

榛名「つまり、それは……榛名は3番目でも大」

提督「霧島。受け取ってくれるか?」

霧島「もちろんです司令!金剛型3姉妹の三女として喜んで受け取ります!」

榛名「ヴ……ヴェアアアァァァ!」バタンッ!

比叡「あっ、とうとう気を失いましたよ」

榛名「うぅ……ん……」

提督「まいったな。着任順に渡すつもりだったんだが」

金剛「私から渡しておきましょうカ?」

提督「仮にも結婚指輪だからな。俺の手から渡したいんだが……」

比叡「でしたら目を覚ましたら司令の所へ行くように伝えましょうか?」

提督「そうだな。そうしてくれ」

霧島「可哀想な榛名お姉様……なので私のメガネを1つ差し上げましょう!」スチャッ

提督「さて、次は誰に指輪を……」

青葉「司令官ー、大変ですよー」

提督「どした?」

青葉「ケッコンカッコカリは指輪だけじゃなくこの書類にサインが必要だったみたいなんですよー」

提督「そういえばそんなのがあったな」

青葉「それでこの書類に書いてあるんですけどーー」

『提督からのケッコンカッコカリを受ける場合はこの書類にサインし、指輪を受け取った後誓いのキスをする事』

提督「なんだってー!?」

青葉「司令官、司令官!こっちです!このロッカー!」

提督「ま、まだ何かあるのか?」

バタンッ!

ぶちゅーっ!ぢゅるるるる!!ちゅーッ……キュッポン!!

ガチャン

青葉「おおー!指輪がキラキラ輝き始めましたよー!」

提督「すっごい……これが誓いのキス……」

比叡「なかなか起きないですね。榛名」

金剛「うぅー……まさか全員に渡すなんてガッカリデース……」

霧島「私は司令からいただけて嬉しいですよ!」

金剛「霧島はアホな娘で羨ましいデース」

ピンポンパーン

青葉「艦娘の皆さんにお伝えします。司令官とケッコンカッコカリする方、あと指輪を貰った方は執務室までおこしくださーい」

ピンポンパンポーン

金剛「なんデスカ?」

比叡「よくわかりませんが行ってみましょうか?」

霧島「メガネお姉様、起きてください。司令がお呼びですよ!」

榛名「提督が……?え、メガネ?」

またかきます

合コン会場から鎮守府までは徒歩で行ける距離(数十分)で17発

鳳翔さんとは深夜2時頃から朝まで数時間。つまり100発もありえるんです……!

初雪かわいすぎぃ

榛名「はぁ……。榛名だけ提督から指輪をいただけないなんて……」

金剛「元気出してくだサーイ。提督は榛名にも渡すつもりだったネ!」

榛名「でも姉妹の中で最後でした……」

比叡「順番なんて関係ありませんよ」

榛名「きっと榛名は嫌われてしまったんです……」

霧島「榛名お姉様は司令に何か嫌われるような事でもしたんですか?」

榛名「はい……」

金剛「何をしたかは知りませんが提督はそんな事気にしてまセーン。だから問題ナッスィーング♪」

比叡「ちなみに何をしたんですか?」

榛名「服と下着を脱いだ後、提督にお願いして首を締めながら罵倒してもらいました……」てれっ

3人「マジで何やってんだこのサイコビッチ(デース)」

青葉「はいはーい。最後尾はこちらになりまーす」

金剛「さあ榛名、私達姉妹の先頭に並ぶデース!」

榛名「榛名が金剛お姉様の前でよろしいのでしょうか?」

比叡「私達は指輪を頂いていますから」

青葉「並んだ方はこちらの書類に目を通して了承できましたら中でサインをお願いしますー」

霧島「司令の部屋には1人づつ入っていくようですね」

青葉「指輪がまだの方は執務室で指輪も配布されまーす。あっ、指輪は数に限りがありますのでお一人様1個まででお願いしますー」

榛名「なんだかケッコン指輪がスーパーの特売たまごみたいに配られてますね」

北上「さーてと、次は私だねー。んじゃお先に行ってくるねー、大井っちー」

大井「北上さん!やっぱり私も一緒に!」

青葉「ああっ、ダメですよお!1人づつお願いします!」

大井「うるさいわね……私と北上さんの仲を邪魔するなら酸素魚雷をお見舞いするわよ?」

青葉「ワレアオバ、ワレアオバ、ワレアオバ」

吹雪「あ、ああ、頭が!頭が割れる!!」

北上「まあ決まりだからねー。行ってくるよー」

バタンッ

大井「ああっ……北上さん!」


10分後

北上「…………」ぼー…

大井「北上さん!?」

北上「んー……?」ぽけー

大井「北上さん!どうしたの!?」

北上「いやー……ねー」ぽけー

書き始めたら帰ってくる……!ご飯作ってきます

大井「北上さんしっかりして!」ゆさゆさ

北上「んー……」ぷるんぷるん

大井「北上さん!」ゆさゆさ

北上「んー……?」ぷるんぷるん

大井「うひひ……北上さぁん♪」ゆさゆさ

比叡「ヒエー……あの人目的が変わってますよが

大井「ハッ!私としたことがあまりにも美しすぎて思わず北上さんに見とれてしまっていたわ!!」

大井「こうなったら提督から洗いざらい聞き出してやるんだから!ちょっと提」

バタンッ

比叡「ドアを閉めると静かになりましたね」

霧島「執務室の扉は何故か防音ですからね」

10分後

ガチャッ

比叡「あっ、出てきた」

大井「まったく……!今思えばなんだか騙された気がするわっ!」

北上「大井っちもサインして指輪貰ったの
ー?」

大井「え、ええ!」

北上「へー、ちょっと意外かなー。大井っちが提督とケッコンするなんて」

大井「仕方なかったんです。提督があんな卑怯な手を使うなんて……」ブツクサ…

北上「じゃあお祝いにパフェでも食べ行こっかー」

大井「はい♪地獄の底までお伴します♪」

金剛「あのクレイジーな大井までケッコンカッコカリするなんて驚きデース」

比叡「あのクソレズの大井さんが……さすがにクレイジーサイコレズは引きますよね」

榛名「比叡お姉様……」

霧島「お気づきになってないのですね」

金剛「そうこうしているうちに利根も出てきたネ!」

霧島「利根さーん、中でどのような事が行われるのか教えていただけませんでしょうかー?」

利根「な、なな、な、ななな、なんじゃと!?わ、我輩は知らん!何も知らんのじゃ!!」

榛名「でも今部屋から出てきてーー」

利根「ええい!知らぬものは知らぬ!我輩は何も答えぬからな!!ち、ちくまぁー!ちくまぁー!」

その後も艦娘は続々と書類にサインをして行く。

ビフォー

曙「なんで私が指輪を貰うためにいちいち執務室まで来なきゃなんないのよ!そっちから持ってきなさいよ!」

摩耶「クソが!めんどくせーなぁ!ちゃちゃっと渡せってんだよ!」

霞「クズの言う事聞くとかほんっっと!ありえないし!!朝潮に言われなかったら絶対来ないのに!!」

満潮「くだらないわねぇ。能力上昇のためにするだけでしょ?適当でいいじゃない」


アフター

曙「し、信じらんない!クソ提督!!だいたいねぇ!も、もっと……優しくしなさいよ……」

摩耶「あんないきなり……に、妊娠したらどうすんだ!ってかもう絶対した!責任とれよな!!」

霞「クズ司令官のくせにふざけんじゃないわよ!こんな事してタダで済むと思ってんじゃないでしょうね!!……ほんと、もう……バカ司令官なんだから」

満潮「フンッ……まぁ、大事にはするわよ…………ありがと」


金剛「すごいデース。ツンツンして入っていった艦娘が真っ赤になりながらデレデレして出てくるネ」

榛名「次は榛名の番ですね」

ガチャッ

提督「はいどうぞ」

榛名「失礼します」

提督「榛名か。もう調子は大丈夫か?」

榛名「はい。ご心配おかけして申し訳ありませんでした」

提督「それでケッコンの書類には……」

榛名「もちろんOKのサインをさせていただきました♪……はい」

提督「そうか。じゃあ指輪を用意する。ちょっと待っててくれ」

榛名(指輪があんなに山積みに……榛名はあの中から適当に選ばれた指輪を貰い、金剛型で最後にケッコンを申し込まれるんですね……)

提督「えーっと……」

榛名「……あの、提督?何を選んでらっしゃるのですか?榛名はどれでも」

提督「あったあった。これが榛名の指輪だ」

榛名「榛名の指輪……?」

提督「ほら、ちゃんと名前が入ってるだろ?」

榛名「確かに……もしかして全員それぞれ名前が入っているんですか?」

提督「いや、金剛型なら金剛と榛名だけだったな。どうやら練度が99に達していると名前が浮き出てくるらしい」

榛名「そうなのですか。それは少し嬉しいですね……今まで頑張った甲斐がありました♪」

提督「榛名は金剛型では最後に着任したのに悪いな。無茶な使い方して」

榛名「そんな!榛名は全然ウルトラ大丈夫です!」

提督「懐かしいな。初出撃はバシーだったっけ。最初の大規模作戦の時は大変だったな。榛名は途中で弾薬を切らしてさ」

ペラペラ……

榛名「提督……提督は榛名の事をずっと見ていてくれたんですね。提督にとって榛名は特別でしょうか?」

提督「特別?んー……まぁ(パンツ渡されて首締めながら罵ったりしたし)特別な存在だな」

榛名「そのお言葉だけで榛名はこれからも生きていけます。ありがとうございます……!」

提督「え、あ……うん。じゃあ、ね?キスしようか」

まぶたが落ちてきてまたかきます
榛名も次で終わります

榛名「キス……?」

提督「そう、キス」

榛名「Kiss!?」

提督「そうだけど」

榛名(そ、そんな……金剛お姉様達がケッコン指輪を貰った時はキスなんてしていなかったのに……)

榛名(つまり榛名はやっぱり特別だったんですね!!)

提督「もし嫌ならまだ引き返せるけど……」

榛名「い、いえ!いつでもどうぞ!」シュルッ

提督「いや、脱がなくていいから」

榛名「ついに榛名の唇は提督に奪われてしまうのですね……」うるっ…

提督「じゃあ目をつむって」

榛名「提督、榛名の初めてを差し上げるのは構わないのですが……1つだけお願いを聞いていただけませんか?」

提督「首締めながらとか特殊なプレイは無しな」

榛名「……じゃあ壁ドンからの顎クイでお願いします!」

提督「じゃあって……まあいい、じゃあ行くぞ」

榛名「はい!」

ドンッ!クイッ……

榛名(ああ……提督の唇が榛名の唇に……)

榛名(提督……榛名はもう……)

榛名(あ、あれ……?口の中に何か入って…………舌?)

榛名(えっ?えっ??)

じゅるっ……にゅるるる!!どぅりゅりゅりゅりゅ!!

榛名(!!!?)

ずずず……きゅぽんっ!

提督「ぷはぁっ!」

榛名「あ……あっ、榛名は……は、榛名……」ガクガク

提督「大丈夫か榛名?艦娘はキスが終わるとみんな膝から崩れ落ちるのか?」


この時提督はまだ童貞。キスの仕方は青葉を手本にしていた。

ガチャッ

金剛「ヘーイ!榛名もケッコンカッコカリできましたカー?」

榛名「榛名は……大丈夫……大丈夫……大丈夫…………」

金剛「おーい、榛名ー?」

榛名「あっ、私のお姉様である金剛型姉妹のお二人とメガネの人!」

霧島「比叡お姉様、メガネの人と言われていますよ?」

比叡「その指輪、榛名も私達と同じですね!」

榛名(すみません、比叡お姉様。榛名は特別でキスまでされてしまったので同じでは無いんです……)

榛名(でもお姉様達の立場を考えると黙っておいた方が良いですよね……)

比叡「榛名?」

榛名「……はい♪お姉様達と同じになれて榛名は幸せです♪」ニッコリ


榛名と同じように9割以上の艦娘は「自分だけ特別と知られたら空気が悪くなる」と考え適当に誤魔化した。

ほんの僅かな艦娘(龍田、愛宕、筑摩等、2番艦が多い)は書類のキスに気づいていたが、周りを見たら面白そうなので黙っていた。

青葉「司令官ー、これで終わりみたいですー」

提督「一生分キスした気がする……」

青葉「あとはこの場に来なかった艦娘をどう攻略するかですね」

提督「山城とか手強そうなのが残ったな……ん?初雪も来てくれなかったのか」

提督「なんかそこまで避けられてた気がしなかった艦娘が来てくれないのは辛いな」

青葉「あっ、噂をすればなんとやらですよ。青葉は外に出てますね!」

ガチャッ

初雪「初雪……です……」

提督「初雪!遅かったじゃないか!いや、嬉しいけど!」

初雪「外寒いし……列に並ぶのめんどくさいから……」

提督「そうか、じゃあケッコンカッコカリが嫌だった訳じゃないんだな!」

初雪「えっ……部屋から出るのが嫌だったから……ケッコンカッコカリも嫌だったけど……」

提督「でも来てくれて良かったよ!よく来てくれたな!」

初雪「白雪ちゃんが台車で運んでくれたから……」

提督「白雪……苦労かけてすまん」

初雪「ねぇ、もう帰っていい……?」

提督「待って!せめてケッコンカッコカリして!」

提督「書類に目を通してOKならサインを」

初雪「えっ、断るならサインしなくて済むの……?」

提督「名前書くだけだから頑張って!」

初雪「……無理。もう帰りたい」

提督「部屋に新しいコタツ買ってあげるから!」

初雪「うん、がんばる」

提督「頑張らないとサインすら出来ないくらい怠けてしまったのか……」

『初』

初雪「もう無理、帰る……」

提督「頑張れ!あと1文字だから!」

初雪「みかんと加湿器と新しいゲーム買ってくれたら頑張れるかも……」

提督「案外駆け引き上手だな!買うよ、買います!」


この後、『雪』を半分書いたところで同じ事を繰り返し、猫と遠征おことわり券を手に入れた。

提督「よし、じゃあこの指輪を渡して」

初雪「もう帰っていい……?」

提督「最後にキスをさせてもらう」

初雪「キス……?」

提督「うむ」

初雪「ここに座ってるから……」

提督「分かった!後は俺に任せろ!」

初雪「うん。まかせる……」

提督「では」

じゅるっ……じゅるるるる!!れろれろれろ!!にゅるるる!!

ペタン……

提督「初雪……お前、口の中に何か飼ってるのか……?」ガクガク

初雪「こういうの得意だし……」ムフンッ



初雪はそう言い残し、白雪の押す台車で部屋へ帰った。

>>718 >>738はこれで終わります

(´・ω・`)焼肉なんて久々だから緊張しちゃうわぁ

誤爆していたんですね

提督「見つけた!ついに見つけたぞ!」

ガチャッ

提督「足柄!足柄はいるか!?」

足柄「どうしたの提督?こんな真冬に汗かくほど慌てて」

提督「これ!ついに手に入ったんだ!」

ケッコンカッコカリ書類一式と指輪

足柄「まあ!素敵だわ!ついに私にも婚期がきたのね!今日はカツをあげなくちゃ!」

提督「ずいぶん待たせちゃったな……」

足柄「ほんとよ。婚期だけに根気よく待ったんだから」

提督「…………え?」

妙高「えっ?」

那智「なに?」

羽黒「はい?」

足柄「……と、とにかく早くちょうだい!前は寸前で貰えなかったんだから!」

提督「そ、そうだな!じゃあーー」

雪風「しれぇ!新しい仲間をお連れしました!」

嵐「俺は嵐。よろしくな、司令」

提督「そうか。そういう事なら仕方ないな」


足柄の婚期に嵐が巻き起こった。

提督「ついに、ついに用意出来たぞ!」

ガチャッ

提督「足柄!足柄はいるか!?」

足柄「どうしたの提督?こんな真冬に汗かくほど慌てて」

提督「ついに手に入ったんだ!見ろ、この指輪を!万が一に備えてヤフオクで5つ全部買ってきた!10倍の値段をふっかけられたが!」

足柄「素敵だわ!さすがにもうこの海域に新しい仲間はいないもの!大勝利間違いなしだわ!」

提督「思えば長い道のりだった……」

足柄「提督、思い出話の前に指輪をいただいても良いかしら?2度ももらい損ねるとなんだか落ち着かないのよ……」ソワソワ

提督「そうだな。とにかく先に渡そーー」

雪風「しれぇ!新しい仲間をお連れしました!」

萩風「初めまして。萩風とーー」

提督「雪風、1人だけか?」

雪風「はい?新しい仲間は1人だけですよ?」

足柄「提督」

提督「ああ。やはり多めに用意して正解だったな」

萩風とケッコンカッコカリ中……

萩風「驚きました……まさか着任初日にケッコンカッコカリしていただけるなんて……ありがとうございます!」

嵐「はぎ!こっちこっち!歓迎会してやっからよ」


提督「さてと、指輪はまだ4つある。じゃあ足柄……準備は良いか?」

足柄「はい……♪」

パリンッ!!

提督「なんだ!?」

戦艦棲姫「ここが提督のいる鎮守府か」

空母棲姫「割と簡単に侵入できたわね」

タ級「提督への愛があればこれくらい余裕だ」

ソ級「そう、私たち4人が力を合わせればね」

足柄「あ、あああ……!」


足柄は深海棲艦の侵入と言うより、4人と言う数字に心底震えた。

戦艦棲姫「むっ……さっそく発見したぞ」

空母棲姫「はぁーい♪提督、遊びに来ちゃったぁ♪」

足柄「あ、あんたたち!」

タ級「久しぶりだな先生。今日は正装でおじゃまするみゃう」←セーラー服とパンツ

ソ級「やっぱり自然が1番だみょん」←全裸

足柄「あんた達はその妙なキャラ付けをやめなさい。と言うか帰りなさい!」

タ級「おかしいな。語尾にぴょんやらぴゃあやら付けるのが流行っていると聞いたのだが」

ソ級「提督、どうだみょん」たゆんっ

提督「すごく、大きいです……」

響「ボルシチ、ボルシチ、ブリヌイヌイ……あっ、敵だ」

提督「響!こっちに来るんじゃない!」

響「まさか……司令官が足柄さんにあげるために用意したケッコン指輪を強奪しに来たのかい?」

戦艦棲姫「ケッコン指輪?」

響「5つ用意したが1つはすでに渡したので残り4つになった指輪を4人で奪いにきたにちがいない」

空母棲姫「へぇー♪ケッコン指輪かぁ♪」

響「さては司令官は頼まれると誰にでも指輪を渡してしまうのを知ってやってきたんだな」

足柄「響ちゃんもうやめて!」

タ級「パンツを見せるから指輪をくれないか?」

足柄「あんたは最初から見せてるでしょうが」

ソ級「おっぱい見せるから指輪をくれないか?」

足柄「おっぱいどころか全部丸見えじゃない……」

提督「ぐぬぬ……この鎮守府にいる艦全てに指輪を渡してから足柄とケッコンする予定なのにどうすれば……」

足柄「ちょっと、何迷ってるのよ!?相手は深海棲艦なのよ!?」

戦艦棲姫「先生ともあろう方が差別は良くないな」

足柄「これは区別よ!」

戦艦棲姫「大本営に見捨てられ、提督にも裏切られ、そうしてすべてを失った我々に残された唯一のものはいったいなんだ?私達は轟沈し、深海棲艦と言う名の下で、生と死の全てを味わってきた」

空母棲姫「我が艦隊も場所は違えど貴様らと同じものを見、同じ戦闘を戦った。だが先生……それならばなぜ、なぜ貴女と我々は   こうまで違ってしまったのだ?」

響「この台詞にはロシアを感じる」

タ級「生まれた時代か?それとも上に立つ人間のせいか?いや、その両方か?私達は誰にも救われず、今まで深海で生きてきた」

ソ級「そんな私達がこの指輪で救われるかもしれない。もう一度、提督を信じる事が出来るかもしれない。そう思う事はおかしな事なのか?」

足柄「さ、散々海で私達と戦って来たでしょ!」

戦艦棲姫「それは私達が深海棲艦だからだ。なら聞くが何故艦娘は我々の住む海域へ攻め込んでくるのだ?」

足柄「それは……わ、悪さをしてきたからでしょ!」

空母棲姫「それはそっちが攻めてくるから追い払っただけでしょー?」

タ級「我々から攻撃を仕掛けた事は無いはずだが」

ソ級「いつも艦娘が航空機を飛ばしたりしてくるから迎撃するだけ」

足柄「ぐぬぬぅ……」

足柄「でも昔から艦娘が正義で深海棲艦は悪って決まってるのよ!」

戦艦棲姫「ならばこれを機に私達も艦娘に戻ろう」

空母棲姫「正規空母の空母棲姫でーす♪火力180、搭載機は168でーす♪イムヤって呼んで下さーい♪」

提督「採用します!」

足柄「バカッ!!」

響「足柄さんの婚期はまた遠のいたのでした。おわり」

足柄「勝手に終わらせないでよ!もう待ってられないのよ……!こうなったら実力行使よ!!」

提督「よし、今日から君たちは艦娘としてもう一度生きてもらう。いいね?」

ソ級「くっ……!ころせ……!と言うと犯されると聞いた」

戦艦棲姫「くっ、殺せ」

提督「判断をはやまったか」

足柄「提督!こっちに来なさい!!誰も入ってきちゃダメだからね!」

バタンッ!

タ級「……くっ、殺せ」

ソ級「くっ……殺せ……」

空母棲姫「くっころせ?」

響「くっ、殺せ……」

タ級「くっ、ころせー」

ソ級「くっ……殺せ……」

秋雲「えっ……なにこれ?深海棲艦?」

響「くっ、殺せと言えば司令官がお菓子をくれるらしいよ」

秋雲「お菓子?そんな女騎士みたいなセリフで?お菓子……ああ、犯してもらえる?」

響「そう、お菓子をもらえるらしい」

秋雲「んー……それは無理だと思うよー?提督ってば童貞だしぃ♪初めては足柄さんにあげるんだってさぁ♪」

秋雲「だから少なくともそれまでは貰えないと思うよー?お菓子を♪」

ソ級「そんな……」

ガチャッ

秋雲「あっ、ちょうど提督いんじゃん♪ねーねー、提督♪秋雲さん犯してみるー?くっ、ころせー。なんちゃっ」

提督「よし、壁に手ついて尻だしな」

秋雲「……え?」

パンパンパン……!秋雲は犯された!

足柄「もう、提督ったら……まぁ精力が有り余ってて私1人じゃ処理出来ないししかたないわね♪」


足柄、提督の童貞(狩り)済

秋雲はしかたないね。またかきます

あれ?DTって榛名にもう…

>>790

榛名に襲われた際、提督は必死に逃げ惑って暴れる。

その時に手が榛名の顔に当たってしまい、慌てて謝ったら榛名が興奮して次は首を締めながら罵ってくれと言い出した。

こうして提督の童貞は守り抜かれたのです……



ちなみに大井さんは「今キスしたら北上と間接キスになるよ」と言われて提督とキスしました。尚、まんざらでも無い様子

比叡がどうだったのかも気になるな
金剛よりも提督寄りになったりしないのかな

提督が全員とケッコンカッコカリしていた時

比叡「失礼しまーす」

ガチャッ

提督「やはり金剛の次は比叡だったか」

比叡「金剛お姉様が担架で運ばれて行きましたが何かあったんですか?」


金剛「にへへ……ていとくぅ、激しすぎまーす……♪」

響「えっほ、えっほ」

雷「ちょっと暁!そっち斜めに下がってるわよ!しっかり持ちなさい!」

暁「そ、そっちが上げすぎなのよ!みんなに合わせてよね!ぷんすか!」

電「はわわっ、ケンカしちゃダメなのです。早く金剛さんをはわっ!」バタンッ

ズルッ!ドスン

金剛「ギップリャッ!」


比叡「まあ笑ってましたから大丈夫だと思いますけど」

比叡「この書類にサインすれば良いんですか?」

提督「ああ」

比叡「ふむふむ、なるほどなるほど……司令、これは無理ですよ」

提督「どうして!?」

比叡「この書類によるとサインした場合はキスをする事になると裏に小さく書かれてます」

提督(以外としっかりしてた)

提督(だがしかし、比叡も大井と同じ作戦で……)

提督「比叡、いまなら金剛と間接キスになるぞ!」

比叡「でもキスするのは司令じゃないですか。それに金剛お姉様とキスなら(金剛お姉様が酔った日は)何度もしていますから……♪」くねっ

提督(これは手強い……!)

提督「キスをさせてください」

比叡「えっ、金剛お姉様以外の方とキスなんて嫌ですけど?」

提督「お願いします!」

比叡「そんな事言われても困りますよ」

提督「ならば仕方あるまい……」

比叡「はい、仕方ありません」

提督「強行手段だ!!うおおおー!!」

比叡「ひえー!やめてください司令!」

提督「すまん比叡!こんなクズ提督を許してくれ!」ぴょーん

比叡「もう!良い加減にしてください!頭蓋骨粉砕拳!!」グワッ

提督「なんだその物騒な技名!?あっ!!」

ゴシャッ……

提督「いてて……頭ついてる?」

比叡「すみません司令、驚いてつい古より伝わりし暗殺拳を……」

提督「ワンダーコアで腹筋を鍛えてなかったら即死だった……」

比叡「でも司令だって悪いんですよ!」

提督「そうだな……無理やりになんてどうかしてたよ……」

比叡「どうしてあんな事したんですか?」

提督「足柄とな、ケッコンしたかったんだ。その為にもみんなとケッコンするのが条件みたいな感じになってて」

比叡「足柄さんとですか……」

比叡「…………」

比叡(足柄さんと司令がケッコンする→足柄さんが本命なので金剛お姉様が失恋→私が慰める→金剛お姉様とベッドイン→出産)

比叡「ひえー!!」

比叡「し、しかしこれは金剛お姉様の恋路を邪魔するような行為……」

比叡「いやいや、でも皆さんしている訳ですから、特別裏切っている訳では……」

提督「どうした?急に独り言を」

比叡「司令、キスしてあげても良いですよ」

提督「マジで!?」

比叡「その代わり私のやり方でさせてもらいます!司令は強引でしたから!」

提督「わかった、任せる!」

比叡「じゃあそこに目をつむって立ってください」

提督「こうか?」

比叡「じゃあ……」

ちゅっ……

比叡「はい、終わりましたよ」

提督「……え?なに今の?」

比叡「キスですよ!キス!ほら、なんだか指輪も輝いてます!」キラキラ

提督「本当だ……こんな優しいキスが存在していたなんて」

比叡「これが普通のキスと言うものですよ」

提督「キスってなんかこう舌を絡めたり吸ったり激しくするんじゃないのか!?」

比叡「それはフレンチキスです!どんな教育を受けたんですか!」

提督「青葉ぁ……」

比叡「用が済んだのならもう良いですか?

提督「まってくれ比叡!いや、キス師匠!俺に優しいキスの仕方を教えてくれ!」

比叡「ひえー、なに言ってるんですか」

提督「俺が教わったのは言わば剛のキス。しかしどうしても比叡の柔のキスが必要なんだ!」

比叡「そんな格闘技みたいに言われましても……」

提督「もし教えてもらえなかった場合……」

比叡「その場合?」

提督「俺は睦月型にも剛のキスをする事になる」

比叡「ひえー!へ、変態だー!」

比叡「わかりました。子供達の為にもお教えします……まず立ってください」

提督「ありがとう」

比叡「そしたら目をつむって貰います」

提督「はい!」キュッ

比叡「……司令、練習なのに本当に目をつむってどうするんですか?何も見えてないですよね?」

提督「ああ、そうだった」

比叡「それでその……私は小さいですから司令の胸元に手を添えて、背伸びをして……こう目をつむったら息を止め……んっ」

比叡「と、こんな感じです」

提督「凄いな……なんか寸止めなのになんかキュンキュンした!」

比叡「も、もう良いですよね!?」

提督「いや、キュンキュンしたんだが……それって女性側からしてくれる場合だよな?俺からする場合は?」

比叡「あっ、そう言えばそうでしたね……」

提督「うん」

比叡「男性からするなら女性には目をつむっていただいて、顎を少し持ち上げたらそのまま軽く唇を重ねる感じです。ちなみに舌は入れません」

提督「なんか難しいな」

比叡「簡単ですよ。それに女性が受け入れてくれるなら言わなくてもキスを待ってくれるはずです」

提督「どんな感じならOKなんだ?」

比叡「ですからこう……こんなかんじで目を閉じて、顎を上げたら……」

提督「比叡……その顔超可愛いぞ!」

比叡「ひ、ひえー!なに言ってるんですかもう!!じゃあそういう事で!失礼します!!」

提督「ありがとうキス師匠……」


比叡「うぅー……司令の命令とは言え男性とキスしてしまうなんて……」カアァァァ…

提督「男らしく!しかし優しいキスの仕方を覚えたぞ!」

ガチャッ

霧島「失礼します」

提督「さっそく試してやるぜ!さぁココにサインを」


霧島「キスですか?」

提督「うむ、しかし安心してくれ。俺は優しいキスを覚えたからな」

霧島「よくわかりませんが……お任せします」

提督「よーし、まずはココに立ってくれるか?」

霧島「あ、はい」

提督「えっと……胸に手を添えて……」むにゅっ

霧島「んっ……」

提督「背伸びをしたら目をつむって、息を止めつつ……」ちゅっ

提督(あれ?何かおかしい気が……?これって女性側のやり方じゃないか?)


霧島改ニは提督より背が高かった。

>>796の比叡はおわりです

潜水艦たちの様子が見てみたい

58「…………」キラキラ

58「てーとくからのケッコン指輪……にはは」にやにや


1年程前、ゴーヤはオリョール海で大破したまま彷徨っていた。

58「もうどれくらい経ったでちか……?ここはどこでち……?」

58「てーとくは……ゴーヤを見捨てたんでちね……」

58「そうでち……潜水艦は1人でオリョールへ行って資源を集めて帰ってくる。大破したらそのまま見捨てられて当然でち……みんなそうだったでち」

58「普通ならもう轟沈してるはずなのに……ゴーヤは運が良いからあれっきり敵と合わずに海面を彷徨うだけ……」

58「これは運が良いんでちかね……?もう轟沈した方が楽なような気がするでち……」

58「疲れたからもう……少し休むでちよ……」

ちゃぷちゃぷ……

バシャンッ!

ろー「た、大変ですって!てーとく!潜水艦の子が怪我してるって!」

鎮守府

58「……?」

ろー「あーっ!起きたおきた!提督、起きましたって!」

提督「おお、気が付いたか。いきなりであれなんだけど君は何処の所属なのかな?連絡しておかないと審判するだろう?」

58「……ゴーヤはもうどこの所属でも無いでち。オリョールで大破した潜水艦はみんな帰る事は許されないんでち」

提督「そっか。じゃあ今日からうちの艦娘な!ついに潜水艦が全員揃ったぞ!」

58「……」

ろー「はじめまして!私はろ号潜水艦のろーちゃんって言いますって!」

58「ゴーヤはゴーヤでち……」

ろー「こーやでっち?面白い名前ですって!よろしくね、でっち♪」

58「……なんでも良いでち」

提督「部屋なんだが……今の部屋を7人で使うのは狭いか。三段ベッドが2つだし」

提督「8畳の部屋に空きはあるけど……」

ろー「じゃあろーちゃんがでっちと一緒にお引っ越ししますって!」

提督「そうか?ろーちゃんとゴーヤが良いなら構わないけど」

ろー「ですって!」

58「なんでも良いでち……」

提督「なにか必要な物があったら言ってくれ。とりあえずベッドとテレビと」

ろー「おこたとみかんも欲しいって!」

提督「そうだな。ゴーヤは何か欲しいものあるか?」

58「……パン」ぎゅるる…

提督「腹が減ってるのか。ちょうどお昼だし食堂に行くか」

58「まだ12時でちよ?」

提督「ん?だからお昼だろ?」

58「潜水艦はみんなが食べ終わった後だからお昼はいつも2時前だったでち……」

提督「なにその相撲部屋システム」

食堂

168「いっただっきまーす♪」

19「イクはイクなの!よろしくなのね!」

58「あったかいお昼ご飯なんて初めてでち……本当に食べて良いんでちか?」

8「はっちゃんカステラじゃなくてシュトーレンが食べたいのに」

提督「はっちゃん、それがシュトーレンだよ」

401「でも潜水艦だけ差別してお昼も最後なんて許せないよね!」

まるゆ「他の艦娘さんたちも薄情だと思います!」

58「仕方なかったんでち。提督が決めた事でちから……それに艦娘のみんなはわざと食事を残してくれていたんでち」

58「本当は潜水艦用の食事なんてないんでちから……」

提督「確かに普通に食ってたらあいつらがいる限り残りなんて出ないだろうからな」

赤城「おかわり!」

加賀「おふぁふぁふぃ!」

58「ハフッ!ハフッ!」

19「すごい食欲なの!」

8「提督、はっちゃんシュトーレン食べたいの」

提督「それがシュトーレンだよ」

58「ごちそうさまでち。もう満腹でち」

提督「さすが潜水艦、満腹まで早いな」

401「潜水艦って小食なのにどうしてご飯くらい出してあげないのかな!激おこなんだけど!」

58「チリも積もればなんとやらでち。ゴーヤがいた鎮守府には何十隻も潜水艦がいたでちから」

まるゆ「そんなに潜水艦をこき使って節約して、何を考えてたんでしょう……?」

58「知らないでち。沢山たまったと思ったらある日全部なくなって扶桑型が増えるんでち」

提督「あっ……」

58「……」うとうと…

ろー「でっち、ねむいの?」

58「……」うとうと…

提督「お腹いっぱいになって安心したのかもな。部屋まで運ぶか」

ろー「提督、ろーちゃんがお部屋で面倒見ますって!」

提督「じゃあ一緒にいてやってくれるか?」

ろー「はーい♪」


提督「さてと……」

401「提督、私ムカチャッカフアイアーなんだけど!やっぱり許せないよ!粛清してよ!」

提督「ああ、もちろんだ。元帥の名と金の力は侮れんのだよ」

58「……ん?いつの間にか寝てたんでちか」

ろー「でっち、おはよーございまーす♪」

58「……おはようでち」

ろー「ねーねー、提督がね!仲良くしなさいーって!言われなくても仲良しなのにねー♪」

58「……」

19「ろーちゃん、出撃の時間なのー」

58「出撃……」

ろー「はーい。でっちはお休みしてなさいって!」

58「オリョールでちか……?」

ろー「うん!行ってきますって!」

58「オリョール……」ガタガタ

翌日

ろー「でっち、調子はどうですかーって」

58「おかげさまで元気になったでち」

ろー「じゃあ朝ごはん食べに行きましょうって!」

58「1日2食も出るんでちか!?」

ろー「え?ご飯は1日3食食べなきゃダメですって」

58「前の鎮守府ではお昼だけだったでち……」

食堂

提督「おはようゴーヤ。昨日はよく寝れたかな?」

58「おかげさまでよく眠れたでち。お布団なんて初めてだったでち」

提督「そうか。ところで今日も潜水艦にはオリョールに行ってもらうんだがーー」

58「分かっているでち。ちゃんと働いて返すでち」

提督「ん、そうか?じゃあこの後よろしく頼むよ」

58「了解でち……」ガタガタ

ろー「でっち!新しい提督指定の水着と魚雷ですって!」

58「魚雷ももらえるんでちか?」

ろー「魚雷が無いと攻撃できませんよ?」

58「ゴーヤの仕事は攻撃を避けて資源を持って帰るだけだったでち。装備は轟沈したらもったいないからって……」

ろー「うーん、よくわからないけどココでは違うんですって!」

58「とにかく行ってくるでち」

ろー「うん!一緒に行きましょうって!」

19「さぁ、ちゃちゃっと終わらせてきちゃうの!」

58「みんなも出撃でちか?バシー?カレー?ゴーヤはオリョールでち」

168「へ?オリョールだけど?」

58「オリョールにはゴーヤが行くように言われたでちよ?」

401「だからみんなで行くんだよ?1人だと危ないしねー」

58「それだと逆に資源が減ってしまうでち」

8「はっちゃん達の仕事は補給艦を3隻やっつける事ですから♪」

ろー「でっち、頑張ろうねー♪」

168「一回で終わりますように……っと!さぁ行くわよ!」

ろー「おー♪」

まるゆ「お気をつけてー」

帰還

168「はぁー、2回で終わったー」

ろー「お疲れ様ですって♪」

58「もう行かないんでちか?」

19「今日のお仕事はおわりなのね♪後はお風呂はいってみんなで遊ぶのー」

提督「お疲れ様。おやつ用意しておいたからお風呂入っておいで」

401「はーい♪」

8「ダンケ!」

401「わーい!間宮さんのパフェだー」

8「これがシュトーレン……ダンケ♪」

19「はっちゃんはおバカだからシュトーレンが何か分かっていないのね」

ろー「でっち、おいしいねーって♪」

58「……」

168「どうしたのよ?元気ないじゃない。パフェは嫌いだった?」

58「違うんでち。ゴーヤは幸せだけど、残ってるみんなが心配なのでち……」

まるゆ「まだ沢山いらっしゃったんですよね……」

58「ゴーヤが抜けた分きっとみんなに迷惑かけてるでち……」

401「それなら心配ないよ。提督がなんとかしてくれるってさ!」

58「無理でち!あの提督は凶暴で有名だったんでちから!階級も最近将校になったって聞いたでち」

168「よく滅茶苦茶な使い方して将校になれたわね。まぁ最近将校になったんなら少将だろうけど」

58「それでも凄い事なんでち。艦娘の使い方は滅茶苦茶でも戦果だけはあげていたんでち」

8「でもうちの提督は元帥ですよ?」

まるゆ「この前は山から熊と猪を抱えて帰って来ましたよね」

提督「おーい、ゴーヤにお客さんだぞー」

58「ゴーヤに?」

伊19「ゴーヤー」

伊58「ゴーヤー、出てくるでちー」

58「みんな、どうしたんでち!?脱走は解体でちよ!!」

伊8「はっちゃんたち他の鎮守府へ行く事になったの!」

伊168「新しい提督が来たんだけど流石に潜水艦が多過ぎるからね。一部を残して私たちは他の鎮守府へお引越しよ」

58「あの提督はどうなったんでち?」

伊168「何言ってんのよ。あんたが追い出してくれたんでしょ?」

伊58「だからゴーヤ達はお礼を言いにきたんでち!ありがとうでち、ゴーヤ!」

58「ゴーヤは何も……」

提督「安心しろ、ゴーヤ。あの提督は……まだ若い男だったから今頃タコ部屋でまわされてるよ」にっこり



ゴーヤはなんの事か分からなかったがみんなと喜び合い新しい出発を見送った。

またかきます

クリスマスイブ

ろー「今日はご馳走おいしかったね!ですって!でっち!」

58「ずっと思ってたんでちが、クリスマスってなんでち?」

19「クリスマスはご馳走食べてプレゼントがもらえる日なの!」

8「寝ている間にサンタクロースと言う人がプレゼントをくれる日です♪」

401「ねぇねぇ!今日はこっそり起きてサンタクロースがどんな人かみようよ!」

まるゆ「絵本だと太ったおじいさんですよね?」

168「はぁ……あんた達バカね。もう子供じゃないんだから気づきなさいよね……」

ガチャッ

提督「イムヤ!それ以上いけない!」

168「サンタさんは寝ている子の所にしか来てくれないのよ?」

提督「あっ」ほっこり


翌日

19「サンタさんからプレゼントが来てたなのー!新しいゲーム機なのね!」

168「やった!新しいスマホ!」

8「はっちゃんはシュトーレンと、新しい本でした♪(エラー猫でも分かるドイツ語講座)」

401「ふっふーん♪私は新しい水着と麦わら帽子だよー」

まるゆ「まるゆは潜水セットをもらいました」

58「みんな欲しいものが貰えたんでち?サンタクロースは仙人か何かでちか?」

ろー「あのね、あのね!クリスマスの1ヶ月前に鎮守府にはサンタさんポストがあって、そこにお手紙を入れると提督が届けてくれるんですって!」

58「そうだったんでちか」

ろー「ろーちゃんは可愛い髪留めとトライダガーXですって!でっちは?」

58「ゴーヤはその頃ここにはいなかったからお手紙も書いてないでち」

ろー「あっ……そうだね。ごめんなさい……」

58「別に気にしてないでちよ」

401「でもさー、これってプレゼントじゃないの?2人の部屋の前に置いてあるよ?ほら、ゴーヤへって」

ろー「ほんとだー!こーんなにおっきいから部屋に入らなかったんだね!よかったね、でっち!」

19「早く開けて見せてなのー」

58「……」ガサガサ

401「うわぁー!これって……!」

8「潜水艦53㎝艦首魚雷ですね……」

401「いいなぁー!私もこれお願いすればよかったー!」

168「さ、さっそくスマホで写真とっちゃお」ウズウズ

ろー「良かったね、でっち!これさえあればどんな敵にも負けないかもって!」

58「おっきな魚雷……」

お正月 元旦

島風「提督!逃しませんよー!!」

夕立「あっちに行ったっぽいー!」

提督「フハハハ!捕まえてみるがよい!」

ドタバタドタバタ

58「なんでちか……?朝っぱらから」ごしごし

ろー「あっ!でっち!あけましておめでとうですって!」

58「えっ?あ……おめでとうでち。ところで何をしてるんでちか?」

ろー「提督を捕まえたら、おとしまだー?が貰えるんですって!」

58「オトシマダー?なんでちか?」

ろー「よく分からないけど最初に捕まえた人が沢山もらえるって!でっちも一緒に捕まえましょうですって!」

58「捕まえるもなにも……あんなに速いのは無理でち」

島風「はっ……はっやーい……」

提督「この艦娘に追い回されている瞬間が最高に幸せなんだ!アハハハハ」

ろー「うーん……じゃあ待ち伏せ作戦にしましょうって!さぁこのロッカーに入って!」

58「ちょっ、狭いでち!暑苦しいでち!」

バタンッ

ろー「しーっ、ですって!」

ろー「足音が聞こえたら、一斉にワ~って飛び出しましょうって!」ひそひそ

58「……で、みんな走り回ってるのにどれが提督の足音かわかるんでちか?」ひそひそ

ろー「…………でっち、楽しいね!」ひそひそ

58「ごまかすなでち!」ひそひそ


提督「さすがに疲れてきたな……よし、少し隠れて時間を稼ぐか」

ガチャ

ろー「あっ」

提督「えっ?」

58「あっじゃなくてワ~でち!ほら早く!」

ろー「そうだった、ワ~!ですってー!!」ギューッ

提督「ぎゃふんっ!」

ろー「でっちも早くー!」

58「わ……わー、でち……」ぎゅっ

鈴谷「ああ~!もう捕まってるし!!」

提督「まさかこんな所に隠れてるなんて。じゃあ最初に捕まえた2人には1番多いぽち袋を」

ろー「やったー♪作戦大成功ですって!ね、でっち!」

58「たまたまでち」

雪風「くぅー!この曲がり角で待ち構えてたのに残念です!」

時雨「あはは、提督が手前のロッカーに入ろうとするなんて今回は運が悪かったね」

天津風「雪風の運が悪いなんて珍しいこともあるものね」

ろー「ろーちゃんとでっちが協力すれば雪風の運にも勝てるって!」

58「だからたまたまでち……」

それから1年が経ち……

58「にはは……♪」

168「なーに指輪見てにやにやしてんのよ?」

58「提督のお嫁さんになったんだから当然でち!」

168「でもこの指輪みんな貰ったのよ?」

ろー「1人だけ貰えてない人がいるんですって!」

58「ここに来て1年、提督には本当に大切にしてもらったでち。その上こんな指輪まで……ゴーヤはかんげきしているのでち」

58「例えみんなが貰っていても、その他のみんなと同じ様に扱って貰えるだけで幸せなのでち」

ろー「足音さんは貰ってないんですって!」

168「もうやめてあげなさいよ……」

58「ゴーヤは心に誓ったでち。提督を1番偉くしてみせると」

168「でももう元帥になってるわよ?」

58「このご時世元帥なんていくらでもいるでち。だからゴーヤは提督を元帥の中でも1番の元帥にしてあげたいのでち!ランキング1位でち!」

ろー「んー……でも提督は戦果とかに興味ないんですって」

168「元帥だと色々便利だからってギリギリの戦果しか稼がないもんね」

58「天下は一人の天下にあらず、乃ち天下の天下なり……昔の人はそう言ったらしいでちが、ゴーヤは提督の天下が見てみたいでち」

168「は?」

58「潜水艦にも分け隔てなく平等に接してくれる、すべての提督がそんな人なら前にいた鎮守府での悲しみを繰り返す事はないんでち」

ろー「?」

58「酷使され海に消えていった仲間のためにも、ゴーヤは提督を世界一の提督にしなければならないのでち」

58「無念の最後を遂げた潜水艦のみんな、どうかゴーヤに力を貸して欲しいでち。きっと提」

168「さ、行こっか」

ろー「はーい♪ですって」


こうしてゴーヤはよく分からない方向へと走り出してしまっていた。

>>815はこれで終わります。

最近、鎮守府の一部で妙な噂が流れていた。それは……

金剛「提督が頼めばヤらせてくれる系男子にー!?」

霧島「はい。なにやらその様な話を小耳に挟みましたが」

榛名「そんな提督がアホビッチみたいな事はあり得ません」

金剛「そうデース。榛名みたいなクソビッチならともかく、もしそれが本当なら私とヤりまくってるはずデース!」

榛名「性の権化とも言える卑しい金剛お姉様が何百回断られたと思ってるんですか!」

金剛「毎日セックスアピールしてる榛名が哀れデース!」

比叡「相変わらずお二人は仲がいいですねー」


金剛、榛名!2人は仲良し!

霧島「それともう1つ。提督が最近目覚めたとの噂も」

比叡「最近目覚めた?みんな朝には目覚めますよ?ばっかじゃないんですか?このダメガネ」

霧島「比叡お姉様、いつまでそんな純情ぶってるんですか。そんなだからクソレズなんですよ」

比叡と霧島、2人は仲良し。


それは提督が童貞を狩られた日の事……

提督「足柄!もう一度!ワンモア!!」

足柄「この前と言い提督……性欲が異常なんじゃないかしら……?」

提督「しかしまだ10回しか!」

足柄「わ、私はもうにじゅ……と、とにかくもう無理なの!」

足柄「だいたいこんなのが毎日続いたら身体が持たないわよ」

提督「俺の身体も持たないんだ!」ギンギン

足柄「はぁ……だったら他の艦娘に相手をして貰えばいいじゃない」

提督「そんな浮気みたいな事できるか!最低じゃないか」

足柄「みんなとケッコンしているのに未婚の私といる時点でもうね……」

提督「あっ」

足柄「続ければ私の身体が持たないし、終われば提督の身体が持たないんでしょ?」

足柄「それなら他の子にも手伝ってもらいましょ。みんなは提督の奥さんなんだから」

提督「性欲を満たすためとか、みんなだって嫌がるだろ……」

足柄「うーん……募集したら多分みんな列を作るくらい並ぶと思うけど」

提督「例えみんなが了承してくれたとしても……足柄はそれで良いのか?」

足柄「当然よ!童貞は頂いたんだもの!それに……」

提督「それに?」

足柄(提督の初めては私。もうその心は私の物なんだから!)←もう周りに気を使わないと決めた足柄


この自惚れが仇となりました。

秋雲「提督♪秋雲さん犯してみるー?」

部屋から出て真っ先になにも知らず提督を挑発した秋雲は息をする様にその場で犯されました。


金剛「やっぱりあの提督がヤリまくりなんてしんじられまセーン」

比叡「確かに。全員とケッコンしておきながらあの日以来キスすら誰ともしてないみたいですし」

朝霜「んー、でもさぁ。火のないところに煙は立たぬって言うし、ありえるんじゃね?」

霧島「いつのまに」

榛名「こればかりは間違いなくあり得ませんよ。私達は数え切れないほどアタックしてきているんですから」

朝霜「だから確かめないとわっかんないだろ!あっ、調度司令がいんじゃん!あたいが確かめてみるよ」

金剛「ハッハーン、若いですネ」


朝霜「なあ司令!あたいにもヤらせてくれよ!」

朝霜「良いじゃんか!えっ?提督があたいにヤんの?んー、別にどっちでも良いけど?」

朝霜「本当か!?今から寝室に?よーし、望むところだ!……にしし♪」ブイ

榛名「そんな……!」

朝霜「なあ、ところでヤるって何をヤーー」

バタンッ

夕雲型with秋雲の部屋

秋雲「うぅー……」もぞもぞ

巻雲「秋雲、いつまで布団に潜ってるんですか!」

秋雲「巻雲ちゃんには分からない話しだから……」

ガチャッ

巻雲「あっ、朝霜!朝霜からも秋雲になんとか言ってください!」

朝霜「…………」

長波「朝霜?どうしたんだ?お前も顔が真っ赤だぞ?」

朝霜「うぅー……」バサッ

巻雲「もう!朝霜まで真似しちゃダメですよー!」

秋雲「まだ中が広がった感じするままだし……」カアァァァ

朝霜「無理、あんなの無理だって……半分も入んなかったし……」カアァァァ

金剛「あばばばば……噂は本当だったんデスネ……」

榛名「確かに出てきた朝霜さんから提督の濃い匂いが」

金剛「こうしちゃいられないデース!今すぐ私たちもヤリまくりネ!!」

榛名「はい!榛名はどんなプレイも大丈夫です!」

霧島「お待ちください!お姉様方!今提督は出がらしも同然。ならば回復を待ってからがよろしいかと」

金剛「ぐぬぬ、確かに……」

榛名「では本日の深夜はどうでしょうか?幸い噂はまだあまり広まっていませんし、かりに耳に入っても信じないかと」

霧島「そうですね、時間はあるんですから熟すまで待ちましょう」


金剛達は深夜2時に襲う作戦を立てた。それまで抜け駆けをしない様お茶会を開き……

尚、その隙に秋雲朝霜から事情を聞いた夕雲がいち早く動き、夕雲型+秋雲で提督と10Pをして提督を枯らした。

高波は提督の手に擦り付けて、清霜は提督の顔に腰を下ろして、朝霜はやってやんよ!と震えながらゆっくり挿入

長波は1番顔を赤くしながらチラチラ見てはモジモジ、早霜は余裕たっぷりの顔でワイン片手に提督の身体を指でなぞり、風雲は終始焦りっぱなしでキョロキョロ

秋雲は30発受け止めた所でもう入らないと倒れこみ、巻雲は夕雲に言われて秋雲の中から溜まったものを指と口で取り出し、最終的に夕雲姉さんテクニックで秋雲絶頂。


ここから始まり終わるまでに5000レスは必要になるので打ち止め、つぎはほっぽちゃん書きます

ほっぽちゃんで童貞失ったような……

>>921
そっちの提督は今夕雲姉さんにマジ殴りされて首絞められてるから……

北方棲姫「ぽっぽー」

イ級「でたな深海棲艦!くらえー」

北方棲姫「れっぷー、ドーン!ババババ」

イ級「ギャ~、やられたー」

北方棲姫「……」

港湾棲姫「どうした?」

北方棲姫「つまんない」

イ級「で、では次は私が敵提督の役をやらせていただきます!」

北方棲姫「もうあきたー」

イ級「ぐへへへへ!貴様ら深海棲艦は皆殺しにして喰らい尽くしてやろう!!」

北方棲姫「む~!パパはそんなこといわないもん!」ブチッ

イ級「ギャー!!!!」

イ級b「大丈夫か?」

イ級a「お、俺……どうなった?生きてるのか……?」

イ級b「残念ながらお前は今日から後期型じゃなくなったよ」

イ級a「ああっ!足が……!」


北方棲姫「パパにあいたいなー」

港湾棲姫「ほっぽ……」

北方棲姫「みんなはパパといっしょ?」

港湾棲姫「さあ、どうだろう……」

北方棲姫「ほっぽもパパにあいたいなー」

イ級a「いけません、北方棲姫様!外は危険です!」

イ級b「そうですよ!奴らはいつも北方棲姫様から何かと巻き上げようと襲いかかります!」

北方棲姫「うるさい!」ブチッ

イ級b「ぎゃー!!」

イ級a「イ三郎!!」

港湾棲姫「ほっぽ、みんなの言う通り。外は危険。それにここを空にするわけにもいかない」

北方棲姫「パパー」

離島棲鬼「パパパパうるさいわねー。耳障りなのよ」

イ級c「離島棲鬼ちゃん!そんな言い方いけません!」

離島棲鬼「港湾棲姫!そのガキうるさいからどっか連れて行きなさいよ。こんな所の守りなんて私1人で十分だから」

イ級c「離島棲鬼ちゃん……ツンデレですか」

離島棲鬼「う、うるさいわね!」ブチッ

イ級c「ギャー!!」

海上

港湾棲姫「敵艦の反応無し……急ごう」

北方棲姫「わーい、ひさびさのシャバー♪」

港湾棲姫「あまり走り回っては危険……」

ヒュルルル……ドーン!!

港湾棲姫「ほっぽ!!」

北方棲姫「いてて……なに?」

港湾棲姫「いったいどこから……?」

北方棲姫「も~!」

港湾棲姫「あれは航空機?何か付いている……」

放送「あー、あー、聞こえるか深海棲艦ども!我々はなんかこう霧の彼方から貴様らを見ている!」

放送「超いい感じの双眼鏡みたいなので遠くまで丸見えだからな!」

北方棲姫「あれ、ジャマ」

港湾棲姫「しかし寄り道している暇が……」

寝落ち寸前またかきます。これはすぐ終わります

放送「我々は貴様らの持つバレンタイン用アイテム、もしくは節分用アイテムをいただきに来た!」

北方棲姫「プレゼント、ないよ!」

港湾棲姫「お前達、少し前に正月飾りを奪いに来ただろ」

放送「それでは攻撃を再開する!」


港湾棲姫「さっきはあっちの方から飛んで来た……でも急いで来たから装備が……」

北方棲姫「いたい!いたい!あっちいけ!」

港湾棲姫「ほっぽ!大丈夫か!」

北方棲姫「またかんむすが、ほっぽいじめにきた。プレゼントもってないのに、わたせって」

港湾棲姫「渡すものは無い。仮にあったとしても見えない敵にどうやって渡せと言うんだ」

北方棲姫「かんむすいじめる。かんむすわるいやつ」

北方棲姫「もういたいのやだ!にげる!」

港湾棲姫「ほっぽ!離れるのはダメ!」

パン!パラパラパラ……!

北方棲姫「あっ、はなび!きれい!でもあのはなび……こわいやつだ!」

港湾棲姫「あれは……三式弾!ほっぽ、逃げて……!」

北方棲姫「むり!むり!あれいたいやつ!よけれない!またいっぱいたたかれる……けられる……」

港湾棲姫「ぽっぽー!」

イ級a「だぁらっしゃあぁぁぁ!」

ドンッ!!

北方棲姫「イすけ!」

イ級a「大丈夫ですか……?北方棲姫様……」

北方棲姫「イすけ?しっかりして!」

イ級a「北方棲姫様、お怪我が……申し訳ありません……もっと早く駆けつけていれば……でも北方棲姫様も悪いんですよ?私の足をちぎるから遅れて……ははっ」

北方棲姫「こんなのだいじょうぶ!イすけのおかげ!イすけ、ごめんね。ごめんね」

イ級a「さあお逃げください。奴らは北方棲姫様が何も持ってないとしれば……またどんな仕打ちをしてくるか……」

北方棲姫「イすけ!」

イ級a「北方棲姫様……お元気で…………」

港湾棲姫「ほっぽ!また三式弾が上から来る!あぶない!」

北方棲姫「イすけ……」

港湾棲姫「ほっぽー!」

イ級b「だぁらっしゃあぁぁぁ!」

北方棲姫「イさぶろう!!」

北方棲姫「イさぶろう!イさぶろう!」

イ級b「北方棲姫……様……」

北方棲姫「うん、うん……」

イ級b「何を泣いておられる……。我々は生前理不尽な扱いを受け沈んでしまった艦……それを北方棲姫様達は深海でこうして再び生を与えてくれた……」

イ級b「人間達には何と言われようが、我々にとっては深海での時間が何倍も楽しゅうございました……」

北方棲姫「ごめんね、ごめんね……」

イ級b「何を謝られますか……私は感謝しかしておりませんよ?北方棲姫様……今までありがとうございました……」

北方棲姫「イさぶろう……?ダメ!」

イ級b「どうか……武運長久を…………」

港湾棲姫「ほっぽ、泣いてる暇は無い!次が来ている!ほっぽ!」

イ級c「だぁらっしゃあぁぁぁ!」

北方棲姫「イきゅうc!!」

イ級c「ごふっ……」

北方棲姫「だいじょうぶ?イきゅうc?イきゅうc!」

イ級c「北方棲姫様……お怪我は……」

北方棲姫「だいじょうぶ!イすけとイさぶろうとイきゅうcのおかげ!」

イ級c「そうですか……あいつらもお役に立てましたか……」

北方棲姫「うん、うん……」

イ級c「我々の為に涙など勿体のうございますぞ……?それより早くお逃げくだされ」

北方棲姫「イきゅうcは?まだだいじょうぶ!いきてる!」

港湾棲姫「ほっぽ、その傷ではもう……」

イ級c「そうですね。では私をおぶっていただけますか?」

北方棲姫「わかった!ん、しょ……」

港湾棲姫「ほっぽ!それなら私が運ぶから。背負っていたら逃げ遅れる!」

イ級c「いえ、北方棲姫様にお願いいたします」

港湾棲姫「イ級c、お前……」

イ級c(どれだけ急いだところで三式弾からは逃れられない。ならば、せめて私が壁に……)

北方棲姫「イきゅうc、だいじょうぶか?」

イ級c「はい、大丈夫ですよ」

パン!パラパラ……!

北方棲姫「ひぁっ……またふってきた。イきゅうcだいじょうぶ?」

イ級c「はい、大丈夫ですよ」

北方棲姫「ううー、また……イきゅうc大丈夫?」

イ級c「はい……大丈夫……ですよ……」

北方棲姫「あっ!また!イきゅ」

イ級c「大丈夫……ですよ……」

北方棲姫「イきゅうc?」

イ級c「大丈…………」ずるんっ

北方棲姫「イきゅうc?イきゅうcー!」

北方棲姫「よくも……よくもよくも!」

港湾棲姫「ほっぽ!いけない!それだけは……!」

北方棲姫「わがひだりてに、やどりしおによ……いまそのふういんをとく……!」

イ級d「真打登場だー!って、あ、あれ?」

港湾棲姫「ほっぽ!その手袋だけは……!」

イ級d「北方棲姫様が手袋を外すとどうなるんですか!?」

港湾棲姫「ほっぽー!!」

イ級d「港湾棲姫様がこんな大声を……まさか力の解放の代わりに命を削るとか……」

港湾棲姫「いや、ビジュアル的にグロすぎてほっぽの見た目と似合わないから」

イ級d「そんな事ですか!?って、うわグロッ!しかもデカイ!!ああ、これはいけません!見せられません!」

イ級d「ちなみにあの手にはどんな力が?」

港湾棲姫「三式弾の無力化……」

イ級d「あれだけのリスクを負ってそれだけなんですか!?」

港湾棲姫「我々に三式弾が効かないという事は敵にとって脅威だからな」

イ級d「しかしいくら守りが強くなっても攻めなくては勝てませんよ!」

港湾棲姫「うるさい」ブチッ

イ級d「ギャー!!」

港湾棲姫「三式弾さえ無効化できれば我々に怖いものは無い。ただ制空権を取られ、どこから攻撃されているのか分からないこの状況では……」

レ級改「だったら制空権取り返してボコにしてやればいいじゃん。イヒヒッ」

港湾棲姫「レ級?どうしてここに?」

レ級改「ちょっと改型になった自分の力を試したくってねー♪イヒヒッ」

ヲ級改「制空権は全部取る」

レ級改「まあそういう事だからさ、ここはレ級改15人組と」

ヲ級改「ヲ級改15人組に任せて」

北方棲姫「……うん。かたきをとってね」

レ級改「任せとけって!全員イ級と同じ様にしてやっからさ。イヒヒッ」

ヲ級改「私がいる限り三式弾の雨は降らさない。降るのは奴らの血の雨だけだ」ドヤ顔ダブルピース

北方棲姫「よかったね!これでパパにあえる!」

港湾棲姫「そうね」

北方棲姫「みんなにかんしゃ!ありがとうー」

レ級改「うらぁー!皆殺しだー!」

ヲ級改「私たちとレ級合わせて30。制空値はいくらでしょうね」

港湾棲姫「本当に。本陣の守りを1人で引き受けて援軍を回してくれたツンデレさんには感謝ですね」


離島棲鬼「へっくぷちっ!」

鎮守府

北方棲姫「パパー」

港湾棲姫「こら、走っては危ない」

北方棲姫「あっ!あのまどのむこうにいる!」

港湾棲姫「ぽっぽ!あぶない!」

パリーン!!

北方棲姫「パパー!」

港湾棲姫「もう……」

提督「あっ」

足柄「ひっ!」

数秒前

提督「足柄、やっと指輪が手に入った。念のために2つだ!」

足柄「まあ素敵!じゃあ早急に指輪を頂戴!もうトラウマだらけなのよ!」

提督「そ、そうだな!ドアに鍵もかけたし今回は大丈ーー」

パリーン!

北方棲姫「パパー!」

港湾棲姫「もう……」

提督「あっ」

足柄「ひっ!」


提督と固い絆で結ばれました(北方棲姫と港湾棲姫が)

数日後

離島棲鬼「あーもう!小規模作戦とかで艦娘が攻めてくるじゃ無い!」

離島棲鬼「あのバカ達はいつ帰ってくるのよ!レ級とヲ級は改になってあちこちで力比べしてるし!本陣は私だけなのよ!?」

離島棲鬼「万が一ここが見つかったら」

イ級d「離島棲鬼ちゃん!敵です!」

離島棲鬼「ちっ!仕方ない!行くわよ有象無象!」

敵影発見!シャッ!!

戦艦棲姫 離島棲鬼
空母棲姫 イ級
北方棲姫 イ級
港湾棲姫 イ級
タ級改 イ級
ソ級改 イ級


離島棲鬼「なにこれ……」

イ級「すみません、これ単縦陣ですよね?私達の攻撃は全部ソ級さんに吸われます」

離島棲鬼「あああああ!!」

ほっぽちゃん終わります

足柄「もう終わりよ……この先も私は指輪を奪われ続けるんだわ……」

霞「ほんっと!だらしないんだから!!」

足柄「あなたは……!最近改二実装されて乗りに乗ってる霞ちゃんじゃないの!」

清霜「私たちもお手伝いするよ!うん!」

足柄「あなたたちは!夕雲型のおバカ霜ーズ!!」

朝霜「誰がおバカだ!!」

清霜「そうですよ、朝霜ねえ様をバカにするのはやめてあげてください!」

朝霜「お前もバカにされてんだぞ!」

清霜「えー?またまたぁ♪」

大淀「話は聞かせてもらいました。私も微力ながらお手伝いさせていただきます」

足柄「あなたは、金剛型じゃない方のメガネの人」

大淀「巻雲さんや武蔵さんなど他にもメガネはいますよ」

霞「ほんとバカばっかりなんだから」

足柄「みんな私に協力してくれるの?」

朝霜「仕方ないから手伝ってやんよ」

清霜「うん!大船に乗ったつもりでドーンと構えててよ!」

大淀「私たち自体艦娘なんですけどね」

霞「つまんない事言わないでよ!ほんとバカ!」

大淀「心なしか私に対する風当たりが冷たいですね」

大淀「作戦はこうです。次に提督が指輪を用意したら私は電探ガン積みで周囲を警戒します」

大淀「バカーズwith霞さん達は周囲を警戒、遠方から何か接近してきたら逐一私が報告します」

清霜「よーし!じゃあ後は司令官が指輪を用意するの待つだけだね!」

朝霜「いつ頃用意するんだ?」

大淀「……さあ?」

霞「ほんっっっと!バカばっかり!!」

足柄「フフッ……フフフッ!いいじゃない!みなぎってきたわ!!みんな協力してちょうだい!!」

足柄「これが私の、私たちの婚礼号作戦よ!!」ドンッ

足柄達の戦いはまだ始まったばかりだ!!


大淀「あのー、私は一応指輪をいただいてますので」キラッ

霞「わ、私も無理やり渡されたから仕方なく受け取ってやったわよ!」キラッ

清霜「私達も指輪もらったもんねー♪」キラッ

朝霜「おう!子種も貰ってるけどな!今日は3分の2入ったぞ!」キラッ

足柄「……はい、解散。なんかやっぱりやる気なくなったわ。1人でやるわよ」

足柄達の戦いは終わった!!

霞ちゃん改二可愛い!

ココから先は埋め代わりの蛇足の蛇足です

しばらく後……

足柄「私はどうせ一生未婚のままなのよ……」

那智「なんだ、また派手に落ち込んでるな」

足柄「当たり前よ!とうとうイ級にまで先を越されたのよ!?」

那智「イ級?あいつメスだったのか!?って言うか指がないだろ……」

足柄「そんなのにまで先を越された私っていったい……」

那智「仕方ない。今夜はタダ酒飲みの為に合コンへ行く予定だったんだが、お前に譲ってやろう」

足柄「タダ酒ねぇ……」

那智「酔いつぶれたら迎えに行ってやる。楽しんでこい」

足柄「そうね……こうなったらヤケ酒よ!!

足柄「待ってなさいよ!飲んで飲んで飲みまくってやるわ!」

すたこらさっさ

赤城「あら、足柄さんが合コンへ行ったみたいですけど」

加賀「珍しいわね。提督が素通りさせるなんて」

提督「……」カラッカラ

普段なら一目散に合コン阻止へ動く提督だったが、

赤城と加賀に絞り取られてミイラ状態になっていた。

しかしそれでも今までは阻止しようとしていただろう。

しかしこの時、足柄の目的は男では無く酒!

故に提督の合コンレーダーに引っかかる事無く鎮守府を抜け出せたのだった。

まさに提督の慢心……!

合コン会場

足柄「さあ今日は飲んで飲んで飲みまくるわよー!」

男「もしかして◯◯鎮守府の足柄さんですか?」

足柄「え?そうだけど……どこかで会ったかしら?」

男「あっ、初めましてです。僕はこの近くで提督をーー」

足柄「提督?あなた提督なの?」

男「いえ、提督を目指してる提督の卵みたいな物です」

足柄「そうなの」

男「一応試験は合格しているんですけど順番待ちみたいなもので」

足柄「じゃあ若提督って感じね。でもそのうち提督になるんでしょ?」

若提督「はい」

足柄「だったら合コンなんて来なくても良いのに。提督になれば嫌でもモテるわよ?艦娘にね」

若提督「僕はあなたを探していたんですよ」

足柄「私?」

若提督「はい。僕とケッコンして貰おうと思いまして」

足柄「はぁ……ケッコンね……ケ、ケッコン!?」

若提督「あっ、ちょっと待ってくださいね。電話が……もしもし」

足柄「ケッコン?ケッコン??ケッコンってなんだったかしら……」

若提督「すみませんでした。今大本営から連絡があって提督になれたみたいです」

足柄「そ、そう。おめでとう」

若提督「これでケッコン出来るようになりましたよ」

足柄「ちょ、ちょっと待って!私は他の鎮守府に在籍しているのよ?」

若提督「大丈夫です。説得しますから」

足柄「説得って言っても……私は提督と事実婚みたいなものだし」

若提督「でもケッコンしていないんですよね?」

足柄「それは……」

若提督「足柄さん以外の全員とケッコンしたなんて酷くありませんか?」

足柄「……」

若提督「僕ならそんな事しません。足柄さんとだけケッコンしますよ」

足柄「私とだけ……?」

若提督「はい♪重婚なんてしません。足柄さんだけです」

その響きは足柄に効いた。

若提督「どうですか?足柄さんを仲間ハズレみたいにする様な提督なんて放ってうちに来てくれませんか?」

足柄「わ、私は……私はーー」

翌日

那智「足柄がケッコン!?」

青葉「はい!特大ニュースですよー!」

那智「そうかそうか、ようやく提督も腹をくくったんだな」

提督「……」

那智「いや、初めから好きだったのだから腹をくくるも何も無いか。はっはっはっ」

提督「……ない」

那智「ん?」

提督「俺まだケッコンしてない!」

那智「なに!?じゃあ足柄は誰とケッコンしたと言うのだ!」

提督「そんなのこっちが聞きたいんですけど!!」

利根「毎日とっかえひっかえ女を抱いておったから愛想を尽かされたのではないのか?」

提督「あれはちゃんと許可をとってたから……」

足柄「ちょっ、ちょっと!勘違いしないでよ!私はケッコンを申し込まれただけなんだから!」

提督「……」ぶくぶく

妙高「大変、提督が倒れたわ!」

足柄「い、一応ちゃんと断ったわよ……」

那智「なんだ、歯切れが悪いな」

足柄「その……向こうが諦めてくれなくて」

利根「よっぽどお主を愛しておるのだな」

足柄「愛!?た、たしかに強烈なアプローチだったけど……」

提督「仕方ない……ヤってやるです……」

足柄「待って!彼は何も悪くないのよ!」

提督「彼!?はひゃわあぁぁぁ!!」

武蔵「まずい!提督を取り押さえろ!」

那智「とにかくだ、断ったのならもう会う事もないだろう。提督も少し落ち着け」

足柄「それがその……」

那智「なんだ、まだ何かあるのか?」

足柄「彼、今日ここに来て提督と直接話をするって……」

提督「日本刀と酒もってこい!叩き斬ってやる!」

若提督「すみませーん」

長門「貴様だな。足柄を奪いにきたとか言う変わり者は」

若提督「変わり者ですか?」

陸奥「ねぇボク?悪い事言わないから帰った方が身のためよ?提督ったら何しでかすか分からないから」

若提督「ご心配ありがとうございます。でも大丈夫ですから」ぺこり

陸奥「……死なすには惜しい美少年ね」だらり

若提督「足柄さーん、迎えに来ましたよー」

足柄「あっ!何してるのよ!逃げなさい!!」

提督「あいやぁー!!」

スパッ!

利根「なんと!本当に斬ってしまったのか!?」

筑摩「姉さん、よく見てください。あの人只者ではありませんよ」

提督「真剣白刃取りだと……?」

若提督「やあ、久しぶりだね。兄さん」

提督「お、お前は!弟1号!!」

若提督「弟は僕しかいないけどね」

熊野「弟?弟さんが恋敵でしたの?」

鈴谷「でも本当に弟なの?なんかあんまり似てなくない?」

提督「なぜお前が足柄をたぶらかしたんだ?」

若提督「やだなぁ兄さん。昔から言ってるでしょ?僕は若い子よりちょっと熟れた方が好きだって」

三隈「ご兄弟で間違いありませんわね」

提督「い、いや、でもお前、兄ちゃんの艦娘に手を出しちゃまずいだろ!」

若提督「でも足柄さんとはケッコンしてないんでしょ?」

提督「それはあれだ、い、いろいろあるんだよ!」

若提督「他の艦娘とはケッコンしてるのに?」

戦艦棲姫「我々ともな」

イ級「きゅう……♪」

若提督「……凄いね、兄さん」

若提督「とにかく足柄さんとケッコンする気が無いなら僕が貰っても良いよね?」

提督「はあ!?」

若提督「僕なら今すぐにでも足柄さんを幸せにしてあげれるから」

那智「ハッ!指輪だ!指輪を持参しているぞ!足柄、指輪を見るな!見たら帰ってこれなくなるぞ!」

足柄「わ、わたしは……」





若提督「これでも良い返事が聞けないなんて、よっぽど兄さんを好きでいてくれるんですね」

提督「そうだぞ!足柄は俺が大好きなんだからな!」

利根「提督よ。お主なんだか今みっともない感じじゃぞ?」

提督「……」

若提督「でも安心してください。僕とケッコンしたからと言って兄さんと完全に関係が切れるわけじゃ無いんですから」

足柄「?」

若提督「だって僕とケッコンすれば、兄さんがもれなく足柄さんの兄さんにもなるんですよ?」

足柄「提督が、私の?」

若提督「そうですよ。艦娘さんは女の子ばかりですから憧れませんか?お兄ちゃんと言う響に」

響「!!」

雷「いや、あんたは関係無いわよ」

足柄「おにいちゃん……」

若提督「はい」

金剛「……ん?」

提督「おいおいおいおい!なんかややこしい話になってるけど!俺は妹じゃなく嫁として足柄が欲しいんだ!!」

若提督「……」

提督「足柄、お前には俺とケッコンしてもらうからな!」

若提督「ふっ……ふふふ、あははは。やっと言ったね兄さん!おめでとう!」

提督「ど、どうした?頭がおかしくなったのか……?怖いんだけど……」

若提督「僕はね、兄さんが足柄さんとだけケッコンしてないって聞いてピンときたんだ」

若提督「これは好きな子に意地悪する子供状態だなーって」

若提督「だからこうして騒ぎを起こしたら兄さんが告白するかもと思ってさ。作戦大成功でしょ?」

提督「……いや、毎日ペースで求婚しまくってるんだけど」

若提督「え?」

提督「指輪の製造待ちしてるだけで毎日求婚してるんだけど」

若提督「……あれ?これもしかして茶番だった?」

提督「かくかくしかじか」

若提督「えっ、なにそれ面倒くさい」

提督「まあ全員に嫌われるより、全員とケッコンした方が良いだろ」

若提督「とにかくこれで一件落着だね」

那智「ちょっと待て。理由はともあれ貴様の勝手な都合で私の妹をたぶらかしてくれたのか?」

羽黒「姉さん……暴力はダメですよ……」

若提督「いえ、もし足柄さんが本当に兄さんを捨ててこっちに来るなら妻としてお迎えするつもりでしたよ」

那智「なんだと?」

若提督「言ったじゃ無いですか。僕は若い子より少し熟れた方が好きだって。あの言葉に嘘はありませんよ」

那智「ほう、なら足柄の姉である私も貴様の好みとやらに入るんだろうな」

若提督「もちろんですよ。足柄さんにフラれた僕で良ければケッコンを前提にお付き合いしてくれませんか?」

那智「ばっ!バカなことを言うな!私はこれでも人妻だ!そんな事、だ、ダメなものはダメだ!」

羽黒「姉さん……まんざらでもないんですね……」

若提督「あはは、冗談ですよ。僕は1人だけ特別扱いしたり兄さんみたいにみんなとケッコンするなんてできませんから」

那智「冗談だと!?貴様、殺されたいのか!!」

若提督「だからこの指輪はいらないので兄さんにあげますよ」

提督「マジで!?」

若提督「今回お騒がせしたお詫びみたいな物です。僕には必要ありませんから」ポイッ

提督「おっと」

若提督「あっ、あとこれ書類です」

提督「おお……」

青葉「あっ」

提督「えっと……なんかこんな感じだけどいいのかな?」

足柄「はあ……もうなんでも良いわよ。ほら、邪魔が入る前に早くちょうだい」スッ

提督「よし」

足柄とやっとこさ深い絆で結ばれました。

足柄「やっと、やっと手に入ったのね……!」

提督「じゃあ誓いのキッス的な物を……」

足柄「キス?嫌よ、姉さん達も見てるのに恥ずかしいじゃない」

提督「なんだその今更感満載の恥ずかしがりは!街中でつながった仲じゃないか!」

足柄「だ、だいたいどうしてキスするのよ!」

提督「そりゃケッコン書類に書いて……書いて……あれ?確かここに小さく……」

青葉「ぷひゅー」

提督「青葉、お前まさか……」

青葉「えっ?なんですか?青葉は書類に書き足した後キスシーンを隠し撮りして販売なんてしてませんよ?」

提督「しかし指輪の輝きが増したはず」

青葉「そんなの光が増したと騒げばなんとなくそんな気もしますからね!楽勝です!」

提督「青葉ー!!」

青葉「ひゃーっ、良いじゃないですかぁ!司令官も良い思い出来たんですから!」ダッ

若提督「兄さん元気だなぁ」

若提督「じゃあ僕はそろそろお暇しますね」

金剛「ちょっと待つデース」

若提督「はい?」

ぞろぞろ……

若提督「ど、どうしたんですか?みなさん怖い顔して……」

陸奥「あらあら、やっぱり近くで見ると整った綺麗な顔してるわね♪」

金剛「私達はみんな提督とケッコンしていマース。そして提督は有り余る性欲を私達にブチまけてくれているネ」

若提督「えっ、それ良いんですか?」

陸奥「でもね、私達って150近くいるわけなのよ。深海棲艦だった子達を入れればもっとね」

榛名「なので毎日数人づつ提督と寝屋を共にしても、順番を待っている1ヶ月以上そういう事がないんです」

若提督「はあ……」

金剛「という訳で今日からYOUは私達のカキタレてなるのデース!」

若提督「いやいや!まずいですよ!ケッコンしているのにそんな浮気みたいな事!」

那智「安心しろ。知らない相手となら浮気かもしれんが貴様の場合、義理の弟だからな」

金剛「弟ならセーフデース!」

若提督「アウトですよ!むしろアウトすから!」

羽黒「あの……司令官さんの弟さん、お風呂の準備が……」

若提督「手際良いですね!兄さん、なんとか言ってください!」

提督「まあ俺も好き勝手やってきたからな。少しは目を瞑ろう」


若提督「兄さん!?弟の童貞が大ピンチなんですよ!!」

金剛「それは良い事を聞いたデース。うぇひひ」

榛名「榛名は練習台でも大丈夫です!」

若提督「兄さん?兄さん!兄さーん!!」

バタンッ

提督「さてと、人もいなくなったし誓いのキスしとくか」

足柄「もう、仕方ないんだから……んっ」

ぱしゃっ!

足柄「フラッシュ!?」

提督「青葉ー!」

青葉「はい!」

提督「グッジョブ!」


おわり

これで何もかも終わりです。
>>652で終わったにもかかわらず最後まで見てくれた方ありがとうございました。
明日まで残ってたら埋めます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年05月13日 (土) 06:00:23   ID: O9BMBfLV

ちょこちょこ挟まれるコミカルな文すき。

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