提督「左遷(なが)されて」港湾棲姫「港町」 (584)

!!注意!!

*本作は、【以下の過去作の設定を引き継いでいます】本作を読む前に二作目の『北方島』だけでも読まれるのを強く推奨いたします。
 読まずに本作から読み始めます場合、2レス目に過去作の最低限のあらすじを書いておきますので
 そちらだけでも読んでいただくと、最低限の引き継ぎ要素は把握できると思います。


 重ねていいますが、本作は以下の過去作の続編です、その点にご注意ください。


一作目、【艦これ】劇糖バレンタイン~提督脂闘編【SS】

【艦これ】劇糖バレンタイン!〜提督脂闘編〜【SS】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1442412007/)



二作目、提督「ながされて」ほっぽ「北方島」

提督「ながされて」ほっぽ「北方島」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1442919974/)




三作目、本作(二作目の直後からの時系列)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1448250811

●前回のあらすじ(過去作を読まずに今作に入られる方用)

 筋肉モリモリマッチョマンの横須賀鎮守府元帥である提督は、沖合で遭難し、北方海域のとある島へ流れ着く。

 そこは北方海域の深海棲艦達の総司令官である北方棲姫の棲む島であった。

 敵地に流れ着いた提督、あわや万事休すかと思われたが、争いを好まない深海棲艦である北方棲姫は、傷つき倒れていた提督を助けてくれたのだった。

 それから二ヶ月、提督は傷が癒えるまでその島で生活し、北方棲姫、港湾棲姫、ヲ級、レ級の四名と非常に親しくなった提督は、

 最終的に義理の親子になるまで仲良くなって、みんなで日本に帰ってきたのだった。

 なお、戻る際に色々やらかし過ぎたツケを払う事になり、その精算の途中から、今作は始まる


●九月初頭

~提督帰還(前作ラスト)直後~


扶桑「どういうことか、説明していただけるのですよね、提督」ゴゴゴゴゴ


山城「ケッコン済みの私達に隠れて四人も子供ができているのはなんでかしらぁ?」ゴゴゴゴゴ


提督「まて、話せばわかる!?(土下座)」



扶桑山城「問答無用!!!!」


提督「アッー!?」




閑話休題

扶桑「つまり、怪我をしていた所を助けられて」


山城「一緒に暮らしているうちに仲良くなり、つい自分の娘にしちゃった、と」


提督「ふぁい」ボロボロ


扶桑「どう思う山城?」


山城「嘘はついていないようですし、情状酌量の予知あり、執行猶予付き推定無罪といった所でしょうか姉様」


扶桑「そうね、心配させた事への個人的制裁は今終わったし、提督の不倫疑惑はここまでね、山城」


扶桑「で、問題は……」チラッ


山城「彼女達との関係よねぇ……」チラッ




提督「うーん」ボロボロ


北方棲姫(以下ほっぽ)「オ父サンシッカリシテ!!」アタフタ


レ級「大丈夫オ父サン!?」アタフタ


港湾棲姫(以下港湾)「アノ、頑丈ナオ父サンガ!?」アタフタ


ヲ級「ヲッ!?大丈夫!?」アタフタ






扶桑「凄い懐かれようね、山城……」


山城「はい、なんかものすごく、私達がアウェーな空気が……」




ほっぽ「オイ!イクラ嫁デモ、ヤリスギダ!!」


レ級「ヒドイヨ!!オ父サンヤット怪我ナオッタノニ!!」


提督「あ、まって、私は大丈夫だかr」


ヲ級「ヲ父サンハ、安静ニ、港湾」


港湾「ウン」ガシイッ!!


提督「うわっぷ!?(抱きしめられて声出せない!?)」



扶桑「いや、だから、ちゃんと手加減しましたって!許容範囲は弁えてますから……」


山城「私達が何年提督と一緒にいると……」












ほっぽ「ウルサイ!ババア!!」


レ級「アッチイケ!!年増!!」





扶桑「」ブチッ


山城「」ブチッ





提督\(^o^)/





~一時間に及ぶ大喧嘩(口喧嘩のみ)の後~




扶桑山城「ぜぇ……ぜぇ……」


ほっぽレ級「ハァ……ハァ……」



ほっぽ「ホッポハ、オマエラガオ父サンノ嫁トカ、絶対ニミトメナイカラ!!!」

レ級「オマエラナンカ大嫌イダ!!」


扶桑「それはこっちのセリフよ!!」


山城「貴方達が提督の娘だなんて、絶対認めないわよ!!」








「「「「絶対」」」」







「「貴方達と仲良くなんかなれない!!」」


「「オマエラと仲良クナンカナレナイ!!」」


~半月後~






扶桑「ご飯出来たわよー」ニコニコ


山城「今日は金曜日だからカレーよー」ニコニコ


レ級「ヤッター!!カレーダー!!」キラキラ


ほっぽ「カレー!カレー!」キラキラ


ヲ級「カレー、ヲイシイ」キラキラ


港湾「カレー、人類ノ食文化ノキワミ」キラキラ






提督「この即落ちである」









扶桑「ほら、みんな手を洗って来なさい」ニコニコ


山城「今日はヲ級のリクエストで甘口よー」ニコニコ


ヲ級「ヲッ!」パァー


ほっぽ「イイニオイ!」


レ級「ヨシ、ハヤク手ヲ洗オウ!」


港湾「ワカッタ」







ガヤガヤ



提督「……」


扶桑「どうしたのかしら提督?」


山城「お腹へってないの?」


提督「いやぁ……半月前の大喧嘩を思い出していてな……」
 

扶桑「あ、あれは、その……」


山城「蒸し返すのはやめて……思い出すと恥ずかしくて恥ずかしくて……」





提督「最初は致命的に関係が崩壊したと思って顔面蒼白になったんだが、3日もすれば普通に会話するようになって一週間で打ち解けて、今はもう普通に仲良いよな」


扶桑「まぁ……あれは自分でも大人気なかったと、思いますし……」


山城「互いにもう、言いたいこと全部言い切ったお陰で、なんか一度吹っ切れるともう気にならなくなったというか……」


提督「雨降って地固まる、か」


扶桑「それに……ねぇ?山城」


山城「はい……姉様」


提督「?」


扶桑「ほっぽ達、とても可愛くて、よいこばかりだったもので……」


山城「一度許すともう、可愛くて可愛くて……」


提督「ああ、確かに(納得)」



*艦娘は呼び出した提督毎に微妙に性格が違う設定デス、二人ハ提督に似て子供好きデス






扶桑「……ほっぽ達は向こうにいるわね」キョロキョロ


扶桑「……提督、裁判の調子はどうですか」ヒソヒソ


山城「……あの一連の乱痴気騒ぎの責任はどうなるの」ヒソヒソ


*提督の罪状、保護下の深海棲艦が国会議事堂襲撃&首相を人質にして立て籠もり。
 千体近い深海棲艦が一斉に降伏した事で北方の鎮守府を大混乱にした。


提督「……心配するな、同期の大将である丁字とT督がかばってくれているし、

私自身も元帥という立場を安売りしてでも、ほっぽ達の身の安全は確保するつもりだ」ヒソヒソ


提督「あと、深海棲艦の大量投降に伴う諸問題は、彼等の見目を整えてからを輸送艦の代用として雇用することで対応するようだから、あまり問題ではない」








提督「それでももし、どうにもなら無くなれば、お前達を連れて夜逃げでもしようと思っている」


提督「……ついてきて、くれるか?」


扶桑「何を今更」クスッ


山城「むしろほっていったら地の果てまで追っていくから」クスッ


提督「……すまんな」


<オトーサーン!!ハヤクタベヨー!!


提督「おっと、レ級達も腹が減ったらしい」


提督「ご飯にしようか」ニコッ


扶桑「そうですね」ニコッ


山城「お腹すいたわね」ニコッ





~翌日、軍法会議にて~



裁判長「判決を言い渡す」


裁判長「被告である提督は、配下にした深海棲艦達の保護管理義務を怠り、日本全体を大きな混乱に陥れた罪がある」


裁判長「が、幸運にも一人も人的被害が出なかった事と、提督の今迄の国家への奉仕の度合い、これからへの期待も込めて……」


裁判長「元帥から少佐への降格、横須賀から地方への左遷、以上を今回の事件の罰とする、何か異論はあるか?」


提督「ありません、寛大な処置に感謝します」ペコリ


裁判長「よろしい」




裁判長「なお、提督の連れてきた深海棲艦四名については提督達の希望に沿い、今後戸籍上は提督の娘として扱う」


裁判長「それぞれ提督と同じ北方(きたかた)姓を与え、長女北方(きたかた)ヲ級、次女北方港湾、三女北方レ級、四女北方ほっぽとして、国民として扱う事*」


*以後、作中ではわかりやすさ重視で現在のレ級やヲ級等の表記で通しますが

 所謂「俺さん」や「男さん」の様なモノに相当し、実際には戸籍上の普通の名前で呼ばれているとお思いください。






裁判長「では、これにて軍法会議を終える、閉廷!解散!」





~帰り道にて~



提督「すまんなT督、丁字、庇ってもらって」 


T督「ほんとにな、丁字なんかストレスでタダでさえ薄い頭が更に薄くなったんだぞ」


丁字「うるせぇ!俺はハゲてねぇ!」


提督「まぁ、お陰で少佐からやり直しって事で決着がついて良かったよ」


提督「最悪の場合国家反逆罪くらったりしてヲ級達をとられる可能性があったからな……」


提督「もしもの時はヲ級達を連れて夜逃げする覚悟まで固めてたから、それに比べれば降格と左遷くらい軽いものだ」







丁字「ああ、実際、ヲ級やほっぽ達を提督から取り上げて実験材料にしようって話もあったんだぜ?胸糞悪いから徹底的に潰してやったが」


T督「ま、そんな事して提督が暴れ出したら止められる人材は横須賀にもいませんって脅してやったら軒並み黙ったよ、ザマァwww」プギャー


提督「……本当にありがとな、二人共」


T督「水くせえ事は言うなよ同輩、今度俺達が困ってたら助けてくれればそれで良いっての」


丁字「左遷にしたって、オリを見てちゃんと呼び戻してやっから、それまで休暇だと思って楽しんで来いよ、ほっぽ ちゃん達と嫁さんつれてさ」


提督「……そうだな、ずっと戦い続けているんだ、暫く地方の鎮守府で羽を伸ばしても罰は当たるまい」


提督「可愛い嫁さんと子供連れてな」ニヤリ


T督「爆ぜろクソッタレ」ペッ


丁字「モゲロ馬鹿野郎」ペッ






提督「……」


T督「……」


丁字「……」


提督「同期の友ってのは良いもんだな」


T督「だな、懐かしいな、このノリ」


丁字「ほんと、骨を折った甲斐があったってもんだよ」


提督「じゃあ、私の鎮守府はこっちだから、またな」


T督「おうよ、またな提督」


丁字「またな、提督」




T督「やれやれ、やっぱりあいつ、いざとなったら日本を捨てる覚悟まで固めてやがったか」


丁字「予想通りだったな、殺ると決めたら容赦ないアイツのことだ、生半可な事はしないだろうよ」


丁字「恐らくは横須賀のありとあらゆる倉庫を放火、爆破してゲリラ戦で大混乱にしてから闇夜に紛れて海に消えるつもりだったんだろうな」


T督「それって夜逃げなのか?破壊工作の間違いじゃね?」


丁字「アイツにとっちゃ、その範疇なんだろ」


T督「まったく、なんだかんだで昔からアイツは変わんねぇな」


丁字「一番真面目なくせに、一番やる事が突拍子もねぇもんな、アイツ」


T督「ほんとにな……さて、そんじゃあ、アイツがさっさと戻ってこれる様に根回ししますか」


丁字「世話のかかる奴だよほんと」






提督「ふぅー……やれやれ、やっと後始末が一段落ついたな」


提督「……」


提督「戸籍上、未婚で、嫁(仮)二人に、隠し子四人、か……」


提督「戦国時代の武士かなにかかな?(現実逃避)」









~甘味処間宮~


扶桑「ほら、間宮のアイスよ」


山城「美味しいからビックリするわよ」


ほっぽ「ナニコレ?」スプーンツンツン


レ級「シロイナ」ジーッ


ヲ級「ヲ……?」クビカシゲ


港湾「フム、オ豆腐ミタイ」






扶桑「ふふ、溶けちゃうから、早く食べてみなさい」


山城「姉様、じゃあたべましょうか」


扶桑「そうね……いただきます」

山城「いただきます」


ヲ級「ヲッ……ミンナ、私達モ……」


港湾「ウン、挨拶ハ大事、古事記ニモソウ書イテアル」コクン


ほっぽ「ワカッタ」コクリ


レ級「オット、ワスレテタ」






「「「「イタダキマス」」」」







ヲ級「……」パクン


港湾「……」パクン


ほっぽ「……」パクン


レ級「……」パクン





ヲ級「ヲッ……!」パァー


港湾「……!」パァー


ほっぽ「コレハ……!」パァー


レ級「ンン……!」パァー



扶桑「ふふ、ご感想は?」


山城「まぁ、聞くまでもない気もするけどね」クスクス





ヲ級「ヲイシイ……コレヲイシイ」


ほっぽ「ツメタイ!ウマイ!」ピョンピョン


レ級「アマイ!不思議ナ食感!」


港湾「コレハ美味、モット食ベタクナル」モグモグ


扶桑「良かったわ」ニコニコ


山城「見ていて和みますね、姉様」ニコニコ






レ級「ウメェ」モグモグ


扶桑「あら?口元が汚れてるわよ、レ級」フキフキ 


レ級「アッ……アリガトウ」テレッ


レ級「……」


レ級「……ネェ」


扶桑「うん?」







レ級「扶桑サント山城サンハ、オ父サンノ、オ嫁サンナンダヨネ?」


扶桑「まぁ……そうね、今はカッコカリだけど……そうなれたら良いとは思ってるわね……」


山城「私は、マァ、アノ、姉様がいるし?提督は、ほっとけないし?まぁ、あの、それよ、ひ、否定はしないわ」アタフタ


レ級「ジャアサ、二人ノ事」



















レ級「オ母サンッテ、ヨンデイイ?」マッカ










扶桑「!!!」ズギューン


山城「!!!」バキューン



レ級「駄目……カナ……?」マッカ


扶桑「良いに決まってるわ!ねぇ山城!」ガシッ


山城「ええ!むしろ私達の娘でなかったらなんなのかって話ですね姉様!」ガシッ


レ級「ウワッ!?チョット、クルシ……」ジタバタ


扶桑「あ、ごめんなさいねレ級、ちょっとテンションが上がりすぎたわね」スッ


山城「おっと、ごめんなさいレ級」ナデナデ


レ級(ナンカ、反応ガオ父サンニ似テル)






扶桑「ふふ……でも、お母さん……良いわね……」


山城「レ級、実際によんでみてくれるかしら?ほら、山城お母さんって」


扶桑「あ、ずるいわよ山城、ほら、扶桑お母さんってよんでみて」


ヲ級(何処カデ見タ光景ネ)


港湾(反応ガ、オ父サンソックリ)


ほっぽ(オ母サン……カ……)


レ級「エット……ジャア……」









レ級「扶桑オ母サン……山城オ母サン……?」マッカ











扶桑「はぅ……」ズギューン


山城「ふわぁ……」バキューン


扶桑「……いいわね、山城」


山城「……はい、姉様、これ凄くいいです」コクコク


レ級「?」


扶桑「レ級、貴方はもう私達の娘よ」ダキシメ


山城「そうそう、遠慮なんかしなくていいから!私達の娘だから!」ダキシメ


レ級「ア……」ギュッ


レ級「…………」


レ級(ナンカ……二人ニ抱キシメラレルト、落着ク……)








ほっぽ「……オ母サン、カ」ギュッ


ヲ級「ホッポ?」


港湾「ドウシタノ?」


扶桑(あらっ……?ふふ、山城、レ級を頼んだわ)


山城(あっ、わかりました姉様)


扶桑「もちろん、貴方達三人も、私達の娘だと思っているから」ギュッ


扶桑「ほら、お母さんって、よんで?」





ほっぽ「アッ……」


ヲ級「ヲッ……」


港湾「……」


ほっぽ「オ母サン?」


ヲ級「ヲ母サン……」


港湾「オ母サン……」


扶桑「はいはい、お母さんよ」


ほっぽ「オ母サン!」ギュッ


ヲ級「ヲ母サン」ギュッ


港湾「オ母サン」ギュッ


扶桑「ふふ」ニコニコ


~甘味処の外~


提督「……」ジーッ


あきつ丸「何してるでありますか、提督殿」


提督「あ、いや、その、ほっぽ達がうまいこと馴染んでくれてよかったなと思ってな」ポリポリ


あきつ丸「ふむ?(中を確認)ああ、なるほど」チラリ


あきつ丸「しかし、いくら気になるとは言え、そんな不審者みたいなのぞき見はやめていただきたいでありますよ、危うく憲兵隊を呼ぶ所でありました」


提督「すまんすまん」



あきつ丸「……提督殿も難儀なお人でありますなぁ、なんでもかんでも背負い込もうとするのは悪い癖でありますよ」


提督「うっ……」


あきつ丸「それにしても、複雑な家庭事情であります。戸籍上は未婚で自称隠し子の義理の子供四人と、軍法上の仮の妻である、ケッコンカッコカリが二人……」


あきつ丸「ゴシップ誌にでも持ち込んだら端金にはなりそうでありますな!」カラカラ


提督「やめてください死んでしまいます」


あきつ丸「冗談でありますよ、冗談」カラカラ





あきつ丸「あ、そういえば、地方左遷の話でありますが、自分を連れて行って欲しいであります」


提督「耳が早いな、理由を聞いても?」


あきつ丸「自分は陸軍の艦娘であります、故に海上での働きは限定的にならざるをえませんが、逆を言えば陸上での働きには応用が聞くであります」


あきつ丸「提督殿は左遷される身、出撃よりも陸上業務が増える可能性が高く、自分は役に立つはずであります」


提督「ふむ、一理ある」


あきつ丸「ご一考、お願いするであります、それでは」ケイレイビシィッ


提督「ああ、わかった、考慮しよう」ケイレイビシィッ




提督「うーむ、誰を連れて行こうか……?」


提督「まぁ、とりあえず皆と合流するか」


~鎮守府の会議室~


提督「左遷先は地方の小さな港町だ、そんな小さな町の小さな鎮守府に横須賀鎮守府元帥クラスの艦隊を全て持ち込む事は出来ん」


提督「故に、左遷先での常駐戦力は最低限にして、普段は横須賀に居てもらい、必要に応じて艦隊を派遣してもらおうと思う」


提督「何か質問は?」


鈴谷「ハイ!」


提督「鈴谷さんどうぞ」


鈴谷「ぶっちゃけ、誰を連れて行くの?」



提督「それについてはまず扶桑と山城は確定している、二人が居ないと始まらんからな」


扶桑(よし)グッ


山城(また置いてけぼりじゃなくて良かった)グッ





提督「それとあきつ丸を連れていく、あきつ丸は陸軍の艦娘であるから陸上業務では頼りになるはずだ、陸軍基地との協力もあるだろうしな」


あきつ丸「はっ、了解したであります!!」ビシィ


提督「あと、武装解除されてるから戦力にはならないが、ほっぽ達は連れて行く」


提督「ほっぽ達が私の娘だと正式に認められたのは、責任とってそばで監視しておけよという大本営からの命令も含まれているからな」


鈴谷「あー、ほっぽちゃん達も行くんだねー、まぁ、当たり前か」


提督「長門さんも連れて行こうか迷ったのだが、留守にする鎮守府を任せられる艦娘が必要だから残って貰おうと思う、留守を頼みます、長門さん」


長門「ついて行けないのは残念だが、提督にそこまで言われては残らざるを得ないな……」フフッ


長門「留守は、この長門に任せておけ」


提督「宜しく頼みます」ペコリ


提督「その他の艦艇は連れては行かず、ケースバイケースで戦力を新たに派遣したり、入れ替えたりしようと思う」


鈴谷「なるほどねー、了解したよ」






提督「皆には迷惑をかける、すまないが、もう少しだけ……もう少しだけ待っていてくれ、必ず此処に帰ってくるから」ペコリ


長門「提督……まぁ、待っているさ」


提督「長門……ありがt」






あきつ丸「まぁ、かえって来なかったらこっちから押しかければ良いだけでありますよ」ケラケラ







提督「ちょ、おい!?空気をぶっ壊すなよ!?」


あきつ丸「おっとすいませんでありますね」テヘペロッ


提督「凄くわざとらしい!?可愛いけどわざとらしい!?」







長門「……」ポカーン


鈴谷「……プッ」


鈴谷「アッハッハッハ!!」


アハハハ!! スズヤ!!ワライスギデスワ!! 






長門「……帰ってきてから、変わったな、提督は」フッ


陸奥「まぁ、前より確実に壁が無くなったわね」クスクス


赤城「前は強い信頼と絆は感じましたが、今程素の姿を見せてはくれませんでしたからね」
 

長門「やはり、提督を変えたのは……」


陸奥「まぁ、十中八九、あの娘達でしょうね」


赤城「ふふ、よくも我々の提督を少佐まで落っことしてくれましたね、と怒るべきか、それとも……」


長門「よくぞ提督をここまで変えてくれた、と称えるべきか、というところか?」


赤城「はい、でも、個人的には……」


赤城「以前の『元帥閣下』より、今の『お父さん』の提督の方が好きですね」ニコニコ


長門「……そうだな」ニコッ






長門(皆、複雑な気分なんだな)


長門(遭難した提督を助けたのも彼女達なら、提督を少佐まで降格させたのも元を辿れば彼女達)


長門(そして……私達では決して触れる事の出来ない提督の最も弱い部分を守ってくれているのも、彼女達だ……)


長門(まったく、これは嫉妬か?それとも感謝か?私自身、どう思っているのかわからんとはままならないな)






長門(まぁ、ほっぽ達が可愛いからもう細かい事はどうでもいいか)


*子供好き






提督「それからの半月は、溜まっていた執務と、鎮守府を長く開ける為に必要な手続きで費やした」


提督「私がいない間は、臨時の提督として長門に一部の権限を委譲し、最低限鎮守府が執務だけでも回る様にしておいた」


提督「長門達にはもしも何かあればすぐ私に連絡を入れるか、丁字やT提督を頼るように言い含めてある」


提督「そして、そんなこんなで9月は終わった」



●10月初頭


~出立前駅にて~


提督「列車がくるまでまだ時間があるな……」


丁字「おっす、提督」トコトコ


T督「見送りにきてやったぜ」トコトコ


提督「おお、きてくれたのか二人共」


ほっぽ「ア、島ニオ父サンヲ迎エニ来タ二人組」


ヲ級「ヲ、アノ時ノ……コノ間ブリデス」ペコリ


丁字「おう、あの時ぶりか、元気そうでなによりだな」


丁字「あ、ヲ級ちゃんだけはこの前執務室であったか」


*ヲ級だけ提督にお弁当を届けに来てあってます





丁字「しかしおい提督」


T督「相変わらずかわいこちゃんばっかりだな」バンバン


提督「いって、たたくなよ」


港湾「ドウシタノ?……アッ」トコトコ


レ級「ン~?」トコトコ


港湾「ア、アノ時ノスケベコンビ(胸元を隠す)」サッ


提督「あ?」ジロリ


丁字「アイエッ!?」


T督「チョ、誤解だ!いや、誤解じゃないけどお前の思っているようなことはしてない!!」






提督「何されたんだ港湾」


港湾「胸元バッカリジロジロ見テセクハラ発言サレタ」


提督「ほう」(#^ω^)ピキピキ


丁字「ちゃうんや工藤!お前の娘とはしらんかったんや!!アノ時は戦闘中で、あれは挑発!!ただの敵への挑発やったんや!!ワイらは悪うない!!!」


T督「そうやで工藤!ワイらお前の娘に粉かけるほど命知らずちゃうっちゅうの!」


提督「おまえらウチの港湾がかわいくないってのかああん!?あと誰が工藤だ!!」


丁字「やだこのひとめんどくさい」






ギャースギャース


レ級「……」


レ級「ネエ、オ父サン」クイクイ


提督「ん?」


レ級「『娘サンヲクダサイ』ッテ、一般的ニ、ドウイウ意味?」


提督「んん?そうだな……普通なら、プロポーズの挨拶……か?」


レ級「……」






レ級「T督サン」


T督「ん?」


レ級「ゴメンナサイ、T督サンノプロポーズハ、オコトワリシマス」ペコリ


提督「ファッ!?」


丁字「えええええ!?」


T督「アイエエエエエエエエエエエ!?」






提督「どういうことだ貴様、返答の次第によっては5分後の空気を吸えると思うなよ」ゴゴゴゴゴゴ


T督「チョ、マッテ、マジで見に覚えが……」


レ級「エ?デモタシカ、初対面ノアノ時『娘サンヲクダサイ』ッテ」


T督「初対面……?娘さんを下さい……?あっ」


***

~初対面のアノ時~


レ級『ハッハッ、ヌルイヌルイヌルイ!!!オ父サンの方が万倍ツヨイゼ!!ソノ程度ジャココハヌケナイナ!!』


丁字『親いんのお前!?』


T督『マジか、まだ見ぬお義父さん!!娘さんをください!!』


***


T督「アイエエエ!?確かに言ってる!?言ってるけどアレをここで思い出すかあああああ!?!?!?」ガビーン






提督「本当にいったのか貴様……前々からロリコンの気がある奴だとはおもっていたが」


提督「まさか大きめに見積もってもせいぜい小学校高学年から中学生程度にしか見えないうちのレ級相手に求婚するとは……」


提督(本気モード)「覚悟はできているか?」バキッバキッ


T督「」


T督「アイエエエエエエエエエ!?」ダッ


提督「待てやああああ!!!」ダッ










~10分後~


T督だったもの「」チーンッ




丁字「じゃあ、精々楽しんでこいよ提督」スルー


提督「ああ、色々世話になったな」スルー


提督「それじゃあな」ノシ


丁字「おう」ノシ


T督「死ぬかと思った……じゃあな提督」ノシ





~電車の中~

ガタンゴトン ガタンゴトン

ほっぽ・レ級「オオー!」キラキラ


ヲ級「ヲ……景色ガメクルメク変ワッテ、楽シイ」ニコニコ


港湾「コンナ景色ヲ楽シミナガラ、駅弁、最高ニ贅沢」モッキュモッキュ


提督「鈍行でのんびり行くのも乙なもんだな、ほっぽ達も楽しそうでなによりだ」ニコニコ


扶桑「ふふふ、電車に乗るのは初めてですものね」ニコニコ


山城「こんなに幸せな都落ちも珍しいわねぇ、さしずめ『左遷旅行』ってところかしら?」ニコニコ


あきつ丸「いやはやまったく、あ、売り子殿、あきつ丸にも弁当下さい、代金は提督殿が払いますので」


売り子「はーい」トコトコ


提督「おい」


*座席図解

窓提扶 ヲほ窓
窓あ山 港レ窓





あきつ丸「お願いするでありますよパ・パ(はあと)」


提督「おいやめろ、買ってやるからその口調をやめてくれ、私の世間体を粉々にする気か」


あきつ丸「既に手遅れでありますなぁ……」ケラケラ


扶桑「まあ……そうですね……」


山城「残念ながら世間体はもうガタガタよねぇ……」


提督「ジーザス……」


あきつ丸「大丈夫大丈夫、提督殿の世間体が隠し子四人に妻二人、パパ呼びの愛人一人なんて状態になってもあきつ丸は提督殿の味方でありますから!」


提督「勝手に愛人枠を足すな!しかもマッチポンプじゃねえか!」





あきつ丸「でもまあ、まるで最低野郎みたいな状態でありますが、実際のところうちの提督殿はまだマシだと思うでありますよ?」


あきつ丸「艦隊の面々に手を出しまくって責任も取らず、鎮守府内で血みどろの抗争になって[niceship]してしまい」


あきつ丸「書類から抹消された鎮守府もあったでありますからね」


提督「ああ……『ケッコンカッコカリ』が導入される切っ掛けになったあの事件ね……」


扶桑「色恋沙汰やりたいなら、ケッコンカッコカリ出来るくらいまで戦果を稼げ、という大本営からの強烈な釘刺しでしたよね」


山城「なんというか、わかりやすい人参よねえ……」


提督「だが、それで奮起した男も大勢居たがな、「艦隊の全員とケッコンカッコカリする!」なんていって凄まじい戦果を稼いでる奴もいるし」


扶桑「戦後はどうするんでしょうね」


山城「仮にそのまま正式な婚姻にスライドすれば、男一人に嫁150人近く……」


提督「いつの時代の皇帝だよ」






提督「……そういえば以前」


提督「150人の金剛とケッコンカッコカリした提督の鎮守府に言ったことがあったな」


扶桑・山城「!?」ギョッ


提督「四方八方からデースデースと同じ顔の同じ声が響きまくって頭がおかしくなって死ぬかと思ったよ」


扶桑「……そういえば、普通は、一人の提督からは同じ種類の艦娘は顕現出来ないのに、何故か同一種の艦娘しか顕現できない人もいるんでしたっけ?」


山城「だからって全員とケッコンしなくても……ああ、逆に全員同じ艦娘の仲で一人だけケッコンしたら、それはそれで不味いのね」


提督「本人達はシアワセそうだったよ、あの人の目には光がなかったけど」




~閑話休題~


ほっぽ「ア!町ガ見エテキタ!!」


レ級「オ父サン!アノ町?」ユビサシ



提督「ああ、あれが目的地の『港町』だ」



提督「あまり大きな町ではないが、丁字がいうには、飯がうまくて、人間関係も大らかな、過ごしやすくて良い町らしいぞ」


提督「今回は住居として、鎮守府のそばにあるあいつの別荘を貸してもらえるらしい」


港湾「エ?別荘?」


提督「ああ、アイツの実家、結構金持ちのボンボンだからな、本人はあまりそういう話しないからそうは見えないけど」


ヲ級「ヲ……?冗談ジャナイノ?アノ人ガ?」







***

~数日前、執務室~


ガチャン

ヲ級『ヲ父サン、ヲ弁当ヲm』


丁字『おいT督!!てめえ俺のポテト勝手に食うんじゃねえよ!!ぶっ殺すぞ!!』


T督『うるせー!お前こそ俺のジュース勝手に飲みやがって!!』


提督『なんで貴様ら私の物勝手に物色して食べてるんだ!!お前らの物じゃないだろうが!!それ港湾達の分だぞゴラァ!!!』


***


ヲ級「……ヲ金持チ?」クビカシゲ


提督「ああ、まあ、普段は実家に頼らない奴だから……」





ほっぽ「……ソウイエバ」


ほっぽ「オ父サンノ実家ハ?」


提督「私は戦災孤児で天涯孤独の身だからなあ……」


提督「実家があった場所は焦土になってるし、施設にはいった当時も幼くてな」


提督「もう親の顔も思い出せん程昔の話だから実家がどんなもんだったのかは知らんな」サラリ


あきつ丸「相変わらずさらりと重いでありますね」


提督「実際当時の事なんかなんにも覚えちゃいないからな、寄る辺はないが身軽ではあるよ、扶桑達やほっぽ達がいるから寂しくもないし」ナデナデ


ほっぽ「ン……」


レ級「ニシシ……」





アナウンス『港町~港町~』


提督「おっと、もうついてしまったか」


提督「よし、じゃあいこうか」


扶桑「忘れ物に気をつけてね」


山城「ゴミを残したりしないように気をつけなさい」


ほっぽ達『ハーイ』






~港町、駅舎~


レ級「ア、猫ダ!」


猫「ニャーン」ゴロゴロ


ほっぽ「オー」


ヲ級「可愛イ……」ナデナデ


港湾「笹カマタベル?」つ[笹かまぼこ]








ワイワイガヤガヤ



提督「ほっぽ達はあの猫に夢中だな」ニコニコ


扶桑「可愛いですね」ニコニコ


提督「うん……?あ、しまった、予定時刻が近い、私は先に鎮守府に走ってむかうから、後から歩いてきてくれるか?」


扶桑「わかりました、鎮守府へ向かえばいいのですね?」


提督「ああ、これは地図だ」つ[MAP]


提督「では先にいくから」ダッシュ


あきつ丸「ではあきつ丸は陸軍基地にむかうでありますね」トコトコ









ほっぽ「ン?オ父サン、ナンカハシッテル!」


レ級「本当ダ!追イカケナイト!」


ダッシュ!!


ヲ級「エエ!?マッテ!!」


港湾「チョ!?二人共何処イクノ!?」


ダッシュ!!




扶桑「あら?ほっぽ!?レ級!?」


山城「ヲ級達までいない!?どこいったの!?」


~港町の鎮守府~



提督「ふう、なんとか間に合った」


???「おい、そこの君」


提督「あ、はい」


選任司令官「貴官が提督かね?」



提督「は!私は今日からここに赴任しました提督です!」


先任司令官(以下先任)「噂通り図体のでかいやつだな」


先任「一応いっておくが、もと元帥だろうがなんだろうが、ここでは私が貴官の上官であるから、そのことをわすれないように」


提督「は!」





???「オトウサーン!」


先任「ん?なんだ貴官妻子連れか」


提督「は!その通りです!(あれ?なんか早くないか?)」


先任「まったく、左遷なのにいい気なものだな」フゥ


ほっぽ「オトウサーン!」ブンブン


レ級「オトウサーン!」ブンブン


ヲ級「ホッポ!レ級!ヲ父サン仕事中!」ゼェゼェ


港湾「失礼シマシタ」ペコリ


*人外部分は艤装なのでパージ+普通の服なので深海棲艦にはみえません


先任「可愛い娘さん達じゃないか、大切にしろよ(根は子供好きのオジさん)」ポンッ


提督「は!ありがとう御座います!」






先任「君達」スタスタ


ヲ級「スイマセン、スイマセン」ペコペコ


先任「ああ、いや、気にしないでくれたまえ、私は君達のおとうさんと話があるから、あそこの間宮でまってなさい」


先任「ほら、間宮の食券だ、皆で食べてなさい」ニコッ


ほっぽ「間宮!!」パァー


レ級「間宮ノオカシ!!」パァー


港湾「間宮……」ジュルッ


ヲ級「ヲッ……有難ウ御座イマス、失礼シマシタ」ペコリ


先任「うむ」ニコニコ




先任「提督」


提督「はい」


先任「子供は宝だな」ニコニコ


提督「そうですね」ニコニコ


提督(あれ?そういえば扶桑たちは?)






~その頃の扶桑たちは~


山城「レ級ー!ほっぽー!どこー!?」


扶桑「すいません!四人組の女の子みませんでしたか!?ちっちゃい子と元気な子とおっとりした子と大きな子なんですが!?」


駅員「ええ!?しりませんよ!?」


*このあと町の駐在さんがレ級達を見ていたので無事に合流できました







~司令室~


先任「紹介しておこう、私の秘書官の二人だ」


先任の艦娘A(以下艦娘A)「Aです、よろしくお願いいたします」


先任の艦娘B(以下艦娘B)「Bです、これからよろしくね」


提督「本日付で着任した北方(きたかた)提督、階級は少佐です、よろしくお願いいたします」ビシィ!!


先任「ああ、そうだ提督に少々込み入った話があるから、二人とも間宮にでもいって休憩してきなさい」


先任「北方くんの娘さんもいるはずだから、挨拶もしておくといい、ほら、間宮券だ」つ間宮券


艦娘A「わかりました」


艦娘B「いってきます」ペコリ



バタン










先任「さて、ここなら人目はないから端的に言わせて貰おう」


先任「私は彼女達が深海棲艦であることをしっている」


提督「……はい」


先任「しかし、事前に丁字くんや、T督くん達に事情などもよく聞いているから、提督の立場は理解はしている」


提督「丁字……T督……」


先任「それにな」


先任「今のところあの娘達が危険な存在だとは思えん、私の孫娘達ソックリでかわいい娘さん達にしか見えない」



先任「だが、一般人がどう感じるかはまた別の問題だ」


先任「大分復興したとは言え、一度我が国は深海棲艦に滅亡寸前まで追い詰められたのは、横須賀出身なら身を持って知っているだろう?」


提督「大変な戦いでしたからね……」


先任「一番最初に人類総反撃の狼煙を上げたのが、国家鎮護の大要塞、横須賀鎮守府の君たちだったからな」


先任「話を戻すが、戦火の傷跡はまだまだ残って燻ぶっている」


先任「くれぐれも、君の娘達が、深海棲艦である事を感づかれてはいかん」


先任「それが、互いのためになる」


提督「……はっ」ビシィッ


先任「まぁ、それさえ気をつけていれば、基本的にこの港町の人間はいいやつばかりだから、安心したまえ」


先任「デスクワークと、周辺海域の哨戒程度しか仕事は無い、定時に帰って家族サービスでもしてやりなさい」ニコッ



提督「はっ!」





~数時間後、丁字の別荘~ *扶桑たちとも合流できました

提督「ここが、丁字の別荘だな」


デン
[モダンな家屋]



扶桑「結構大きいですね」



山城「私達全員で住んでも余裕のある作りね」


提督「丁字は所要で何度かこの鎮守府に脚を運んだ事があって、その時の滞在ように建てた家らしい」


ほっぽ「ヘー」マジマジ


レ級「オ父サンノツクッタ家ヨリ大キイネ!」


ヲ級「……デモ私ハ、皆デツクッタアノログハウスノ方ガスキカナ」


港湾「同意」コクリ


提督「まあ、あのログハウスは一から皆で作った家だったからな」




~家の中~


提督「さて、一段落したし、皆にこれからの注意を述べておきたい」


提督「まず一番大事な事だ、ほっぽ達が深海棲艦であるということを絶対に町の皆に知られてはいけないよ」


ヲ級「ヲ……ヤッパリ……」


港湾「……マァ、ソレハソウヨネ」


ほっぽ「……」


レ級「エ?」キョトン





提督「いいかレ級、以前に比べて平和になったとはいえ、それでも深海棲艦との戦争中だ」


提督「深海棲艦に対して恨みをもつ者もいるだろう」


レ級「ア……」


提督「まあ……実際のところそこまで怯えなくてもいいさ」ナデナデ


提督「少なくとも、戸籍上は一点の曇りもなくお前たちはこの国の臣民であり、臣民としての法的権利を有している」


提督「何人もほっぽ達を不当に害する事はできないし、させない」


提督「だから、ほっぽ達は深海棲艦ではなく、『北方(きたかた)家の娘』として、人として生活しなさい」ニコッ


提督「それに武装と艤装を解除して、人の格好をしておけば、少なくともほっぽ達は深海棲艦には見えないからな、そう簡単にばれたりしないさ」


レ級「ウン」コクリ




提督「さてと、暗い話はここまでにして、みんなで御飯でも食べようじゃないか!」パンパン


扶桑「折角ですし、町でなにか食べましょうか」ニコッ


山城「これから住む町がどんな所なのかみるのもいいしね」ニコッ


提督「よし、お前ら何食べたい?」



ヲ級「カレー」ピシッ


港湾「カレー」ピシッ


レ級「カレー!」ピシッ


ほっぽ「カレー!」ピシッ


提督「満場一致!?」



ガヤガヤ オマエラカレースキダナ ガヤガヤ



扶桑「うん、大丈夫そうね、山城」


山城「そうですね、姉様」



~それから半月後~


提督「さて、あれだけ色々心配しておいてなんだが……」




八百屋の親父「お!北方(きたかた)さんとこのヲ級ちゃん!今日もかわいいね!オッチャン大根おまけしちゃうよ!」


ヲ級「ヲ、アリガトネ、ヲッチャン」


駄菓子屋のおばあちゃん「あらあら、レ級ちゃん、今日も元気そうね、飴ちゃん食べる?」


レ級「ニシシ、タベルー!アリガトオバアチャン!」


肉屋「ほい!港湾ちゃんのお気に入りのコロッケオマケだよ!!」


港湾「アリガト、熱々ノコロッケ、大変美味」モッシャモッシャ


酒屋「お使いかい?これオマケのジュースだよ!」


ほっぽ「アリガト!」



提督「いやあ……あっというまに町に馴染んじゃったな……」



駐在「おや?提督さん如何がしましたか?」


提督「ああ、駐在さん、いえね、うちの娘達が町に馴染めてよかったなと思いましてね」


駐在「ああ、北方さんの娘さんたちは素直で可愛い娘ばかりだから見ていて楽しいと評判ですよ」


駐在「提督さんも含めて大変目立ちますからね、あっという間に町の顔になっちゃいましたよ」


提督「あはは」←筋肉モリモリマッチョマン




駐在「人間誰しも見目の良い人間から笑顔で話されて悪い気はしませんからねぇ」



駐在「良い娘さんたちですよ、本当に」



提督「駐在さんのご家族は……」



駐在「まぁ、綺麗な妻と可愛い子供がね、いましたよ」


提督「……そうですか」


駐在「娘さん達を大切に」ニコッ


提督「ええ」


10分ほど小休止に入ります、いったん失礼

再開致します




~数日後、床屋~


提督「こんにちわー」カランカラン


床屋「おや?提督さんこんにちは」


提督「散髪をお願いします」


床屋「はい、こちらへどうぞ」


提督「レ級、終わるまでそこで漫画でも読んでてくれ」


レ級「ハーイ」トコトコ






~待ち合いスペース~


レ級「何カ、面白ソウナ本ハ……」


レ級「オッ?」





[仮面ライダー SPIRITS]






レ級「仮面……ライダー……?チ級ノ事カ?」


*違います





レ級「コレデイイカ」スッ


レ級「……」パラッ……パラッ……





~十分経過~


レ級「……ッ!」パラッパラッ


~二十分経過~


レ級「~~~~~ッ!!!」キラキラキラ









~三十分経過~





レ級「フワァ……仮面ライダー……カッコイイ……」キラキラキラキラキラキラ







*内容が気になる人はぜひ読もう!名作だぞ!(ステマ)








提督「ふいー、さっぱりした、おまたせレ級……おっ?懐かしいもん読んでじゃないか」


レ級「アッ!オワッタノ?」



提督「おう、終わったけど、それ、おもしろいか?」


レ級「ナンカ、スゴクカッコイイ!!」キラキラ


提督「そうかそうか!カッコイイか!!」ニコニコ


提督「実は私も仮面ライダーが大好きでな、昔はよく変身ポーズを練習したものだよ……こうやってな」


提督「変!」シュッ!


提督「身!」シュッ!


提督「仮面ライダー!!」ジャーンッ!




レ級「オーッ!」パチパチ




床屋「おやおや、懐かしい話をしてますね」トコトコ


床屋「提督さん筋肉モリモリマッチョマンですから変身ポーズが似合いますね」


提督「アハハ、私なんて藤岡さんにくらべたらねぇ?でも、床屋さん、貴方もライダーがお好きなようですね」


床屋「この年になると、逆に仮面ライダーがかっこよく見えて来るんですよねぇ」


提督「あー、わかりますわかります、昔とは視点が変わるんですよねぇ」


床屋「提督さんはどのライダーがすきですか?私は初代が……」


提督「ニワカとかいわれかねませんが、やはりRXが……」


床屋「あー、アレはいいですよねぇ……」



レ級「……モウチョットイイヨネ?」ペラッペラッ




~三十分後~


床屋のおばちゃん「あんた!!いつまでくっちゃべってんだい!!いい加減にしないとぶっ殺すぞこの穀潰しの宿六がぁ!!!」


床屋「ヒエッ!?ごめんよカーチャン!?」


床屋のおばちゃん「提督さんも!いい加減にしてください!うちの旦那と話したいなら夜に居酒屋でも行ってくださいよ!!(さもねぇとその舌ぶっこ抜くぞクソッタレが!!*副音声)」プンスコ


提督「アイエエ!?ゴメンナサイ!?」


提督「レ級!いこう!」


レ級「ア、ウン!」トコトコ


レ級(仮面ライダー……カ)





~数日後、鎮守府寮の待ち合い室前~


レ級「オ父サンマダカナ~」トコトコ


ギャー!!ギャー!!


レ級「ン?ナンダロ」トコトコ


先任の艦娘C(以下艦娘C)「ザッケンナコラー!!仮面ライダーは昭和が至高だっていてるでしょうが!!じゃけんRXのDVDをみましょうね~」


先任の艦娘D(以下艦娘D)「懐古厨乙!仮面ライダーは平成が究極にきまってんでしょうが!!ほら!!私のクウガのDVDを見るんだよ!!おうあくしろよ!!」



レ級「昭和?平成?」キョトン



レ級「ネエ、オ二人サン」トコトコ


艦娘C「ん?ああ、提督=サンとこのレ級ちゃんか」


艦娘D「どうしたの?」


レ級「仮面ライダーノ、昭和ト、平成ッテ、何?仮面ライダーッテ、SPIRITSッテイウ漫画ダケジャナイノ?」



艦娘C「……」


艦娘D「……」






艦娘CD「ああん!?」




レ級「……!?」ビクッ




艦娘C「これは……教育が必要だね……」ゴゴゴゴ


艦娘D「久々に切れちまったよ……ビデオをみれる部屋に行こうぜ……」ゴゴゴゴ


レ級「エッ?エッ?」オロオロ



艦娘C「おら!お気に入りのライダーの名前を言うんだよ!!」


艦娘D「なんのライダーが好きだオラァ!!」



レ級「エッ?ジャアRXカナ?(オ父サンガスキラシイシ)」





艦娘C「しゃおらぁ!!RXの時間だぁぁぁ!!!!DVD挿入!!!!キングストーンフラッシュ!!!(再生ボタンポチッ)」ガッツポ


艦娘D「神は死んだ!!おのれディケイドオオオ!!!でも後で交代だからな!!!!」orz


レ級「エッ!?エッ!?」オロオロ


テレビ<ウェイカッ!! テン!テン!テンテンテテン!!



艦娘C「今日は私達非番だから!!」


艦娘D「ライダー祭の開催だぁぁ!!」



レ級「エエ~~!?」オロオロ







~数時間後~ 


提督「レ級ー?どこだー?」トコトコ


ガヤガヤ


提督「ん?」



TV<タ・ト・バ!タトバ!!


艦娘CDレ級「タ・ト・バ!タトバ!!」


提督「おっ?」コソッ









艦娘C「どうよレ級ちゃん?」ゼェゼェ


艦娘D「昭和と平成ライダーの意味、わかった?」ハァハァ


レ級「ウン!!ヨカッタ!!」キラキラキラ


艦娘C「よし!これでレ級ちゃんも私達の友達だよ!!」


艦娘D「うん!同じライダーを見た中だもんね!!」


レ級「エッ……」


レ級「友……達……?」






艦娘C「えっ?嫌だった?」


艦娘D「それだったらなんかごめん……」


レ級「ウウン……ソウジャナクテ……」



レ級「オレ、一身上ノ事情カラ、家族ヤ仲間ハイタケドサ……」



レ級「『友達』ッテ、イママデイナカッタカラ、ヨク、ワカラナインダ」










レ級「友達ッテ、ドウスレバ、イイノカナ?ドウスレバ、ナレルノカナ?」







艦娘C「……」


艦娘D「……」


艦娘C「レ級ちゃん、私達の事好き?」


艦娘D「私達といて、楽しい?」


レ級「ウン、トテモ、楽シクテ、二人ノ事ハ好キダヨ」コクリ


艦娘C「私達もレ級ちゃんといて楽しいし、レ級ちゃんの事好きだよ」ニコッ



艦娘D「だから、私達はもう友達だよ!!」ニコッ




艦娘C「友達っていうのはね、それで良いんだよ」


艦娘D「この人と一緒にいるのは楽しい、この人の事が好ましい、互いにそう思えたなら、それはもう友達で良いんだよ」


レ級「……ソレデ、イイノカナ?」


艦娘C「いいんだよ!!」


艦娘D「そうそう、こういうのは、難しく考えちゃ駄目だよ、女は度胸、なんでも試してみるもんだよ」





レ級「ウン……オレ、二人ト友達ニナリタイ……」


レ級「友達ニ、ナッテ、クレル……?」






艦娘CD「「喜んで!!」」





~部屋の外~


提督「……」


提督(そうか、レ級にも、『友達』ができたのか)


提督(友達かぁ……そういえば私と丁字達が友達になったのは……)


***
~士官学校時代~


提督(青年期)『おい丁字!T督!お前ら何やったんだ!!憲兵=サンに問い詰められたんだぞ!!』


丁字(青年期)『いや、ちょっと倉庫のお菓子を銀バエ(ちょろまかし)して……』


T督(青年期)『ふははは、お前も無関係ではないぞ!!お前が昨日食べたチョコレートは上官接待用の特注品だぞ!!よかったな!!』


提督『げえ!?お前が奢ってくれるなんて珍しいと思ったら、私を巻き込む為かこのやr……うん?』チョンチョン


憲兵『……やはり銀バエは貴様達だったか、悪餓鬼どもめ』


憲兵『軍規正すべし、慈悲はない』


三人『アイエエ!?』


***



提督(そうそう、ちょろまかしたチョコレートを食べたせいで、そろって懲罰房にぶちこまれて、それがきっかけになって三人一組にされるようになって)


提督(それから丁字とT督が問題を起こして、それに私が巻き込まれるようになり)


提督(気付いたら士官学校問題児三人組とか言われるように……)


提督(……なんだ、レ級の美しい友情に比べて、私達の腐れ縁の差は)ズゥーン






提督「まあ、私のは別として、友達ができてよかったなレ級……うん?」チョンチョン


憲兵「ドーモ、提督=サン」


提督「アイエエ!?憲兵=サン!?憲兵=サンナンデ!?」


憲兵「女子寮の部屋の中を伺う不審者がいるという通報があってきました」


提督「え、ちょ、まって、部屋の中に私の娘が居るんです!疚しい事は一切ないんです!」


憲兵「ええ、そうでしょうね、知っています」


憲兵「ただ、通報をうけた事と、実際に不審者状態だったのは事実なので、事情聴取はさせていただきます」


憲兵「ついてきてくれますね?」


提督「アッハイ」







●10月末日


~町内会にて~


提督「奉納祭ですか?」


町長「ええ、毎年この時期に海の幸と山の幸と田畑の実りを町の神社に奉納するお祭りを行っているのですよ」


酒屋「提督さん力持ちですし、手伝っていただけるとたすかりますよねぇ」


八百屋の親父「まあ、予定があえばの話だがよ」


提督「その日は私は非番ですので、是非手伝わせて下さいよ、水臭いじゃないですか」


町長「おお、提督さんがいると心強い、よろしくお願いします」








~数日後、奉納際準備中~


提督「よっし、この丸太どっちに運べばいいですか」ヒョイ


酒屋「うわ!?凄い!?」


八百屋の親父「おお、その筋肉は飾りじゃねえんだな、おったまげたぜ」


提督「まあ、鍛えてますからね」



町長(大きな丸太二本一人で運べるのは鍛えてるの範疇でいいのかね?)





ヲ級「ヲ……」キョロキョロ


ヲ級「ヲ……!ヲ父サン!」トコトコ


提督「ん?おお、ヲ級か、どうした?」


ヲ級「ヲ弁当モッテ来タヨ」ニコッ


提督「おお!有難うヲ級、一緒に食べようか」ニコッ






提督「ちょっと休憩させていただきますね」


八百屋の親父「ああ、提督さんには人の十倍は働いてもらったからよ、休んだって誰も文句なんて言いやしねえよ」


酒屋「娘さんと御飯食べてきて下さい」


提督「どうも」ペコ


ヲ級「ヲ」ペコリ



~木陰~


提督「さあて、何がはいってるかな?」


パカン


提督「お、この綺麗な三角形のオニギリと、爆弾みたいな大きなオニギリは……ヲ級と、ほっぽだな?」


ヲ級「ヲ、アタリ」コクリ


提督「おかずは卵焼きと野菜炒めか、これもヲ級が?」


ヲ級「ウ、ウン、私ガツクッタノ……」


提督「ほほー、どれどれ?」パクン



提督「……」モグモグゴクン


提督「……うん、ちょっと塩気が強いけど、力仕事のあとにはこれくらいが丁度良いな」モグモグ


提督「旨いよ、本当に上手になったな、ヲ級」ニコッ


ヲ級「ヲ……」


提督「あの島で最初に料理を教え始めたころは、卵焼きが黒焦げになってでてきたのになぁ」ニヤニヤ


ヲ級「~~!ソノ話ハヤメテ!」ペシンペシン


提督「いてて、ごめんごめん」カラカラ




~30分後~


提督「御馳走でした」フゥー


ヲ級「ヲ粗末様デシタ」


提督「うっし、ありがとうなヲ級、これで午後の作業も頑張れるよ」


ヲ級「ヨカッタ」パァ


提督「レ級達が鎮守府の艦娘寮にいるはずだから、そちらで時間でも潰していてくれるか?」


ヲ級「ヲッ、ワカッタ、後デネヲ父サン」コクリ






~数時間後~


八百屋の親父「よっし、あとはこの大たいまつをたてるだけだな」



[大たいまつ]<全長10メートルはあるぞ



町長「おーい、重機もってこい」


提督「あ、こいつをたてるんですか?」


酒屋「ええ、だから重機を……」


提督「よいしょっと」ヒョイ


酒屋「」






提督「おーい、これどこに立てればいいんですかー?」


八百屋の親父「お、おう、そこに」つ


[予定地]


提督「ほいさっと」ズッコン!!


バーン!!
  大
  た
  い
  ま
  つ
[予定地]



提督「よっし、準備完了!!」パンッ パンッ





提督「さて、娘達を迎えに行かなきゃならないんで、私は失礼しますね」ペコリ


八百屋の親父「お、おう」



トコトコ



床屋「北方=サンって凄い、私はそう思った(小並感)」


酒屋「この大たいまつ、重さ1トン近いんですが……」


八百屋の親父「すっげぇ人だな本当に」








八百屋の親父「……まさかとは思うがよ」


八百屋の親父「あの人の娘さん、皆同じくらいつよいってことはないよなぁ?」


*正解


床屋「やだなぁ親父さん、そんなのあるわけないですよ!……ないよね?」フラグピコーン


酒屋「流石にないでしょう、とっておきのお酒をかけてもいいです!もし本当にそうだったら提督さんにでもあげちゃいます」フラグピコーン







~艦娘寮(CとDの部屋)~


港湾「響鬼……鬼ニナルノネ……」


艦娘D「そうそう、人から鬼になって戦うんですよ!」


ヲ級「ヲ、初代、ナカナカカッコイイ、俳優サンモ渋イ」


艦娘C「そうでしょうそうでしょう!ヲ級さんわかってらっしゃる!」


[TV]<オンドゥルルラギッタンディスカー!!


レ級「エ!?イマナンテ!?」


ほっぽ「……(熟読中)」ペラッ ペラッ





提督「中々にカオスだな」








提督「おーい、そろそろお祭りにいくぞー」


ヲ級「ヲ!」


港湾「ワカッタ」


レ級「ア、オ父サン!」


ほっぽ「ウン、ワカッタ」ホンパタン


艦娘C「私たち所用があるから後からいくね!」


艦娘D「あとでね、レ級ちゃん!」ヒラヒラ


レ級「ニシシ、ウン!!」




~奉納祭~


ワイワイガヤガヤ


提督「やっぱりお祭りの雰囲気はいいよなあ」


ほっぽ「オオー」キラキラ


レ級「スッゲー楽シソウ」キラキラ


ヲ級「ヲ祭リッテ、ニギヤカネ」キラキラ


港湾「ヤキソバ、タコヤキ、フランクフルト、チョコバナナ……ドッチヲ向イテモオイシソウ」キラキラ


扶桑「ふふふ、港湾ったらいつもそれね」


山城「でも、確かにこういうお祭りの食べ物は美味しくみえるわね」




提督「じゃあ先に腹ごしらえでもするか?みんな、それぞれ千円まで好きに食べ物かってきなさい」つ4千円


ほっぽ「ヤッタ!」ピョンピョン


レ級「ニシシ、何食ベヨウカナ!」ピョンピョン


ヲ級「ヲ~~」キラキラ


港湾「1000円……チョット、足リナイカナ……」ウーン


提督「唐揚げとかポテトとか、皆で摘める料理は私が買っておくからそれは自分が食べたい分を買いなさい」


提督「港湾もそっちは多めに買っておくから足りないならそれをたべるように」



港湾「ア、ヨカッタ」ホッ



~そんなこんなで~


提督「お祭りの焼きそばってなんでこんなに食べたくなるのかね?」ズルズル


港湾「コノ、ソースノ雑多ナ安ッポイ味ガ中々ニ乙ナカンジ」ズルズル


ほっぽ「ヤキトリ、オイシイ」モッキュモッキュ


レ級「魚ノクシヤキ、港町ダケアッテ、オイシイネ」モッキュモッキュ


山城「焼きとうもろこしが香ばしくて美味しいわ」モッキュモッキュ


ヲ級「ヲ、綿飴フワフワ……甘クテ、幸セ……」モッキュモッキュ


扶桑「ヲ級は結構甘党ね、フルーツジュース飲むかしら?」


ヲ級「ヲ!」パァー




~出店巡り~


提督「あ、お面屋じゃないか」


お面屋「今日はライダーのお面ばかりですよ!」


提督「なにか欲しいお面はあるか?」


レ級「RX!」


港湾「ジャア、響鬼ヲ」


ヲ級「ヲ……ジャア折角ダシ初代ヲ……」







提督「ほっぽは?」


ほっぽ「ンー……」










ほっぽ「エグゾスカル」




提督「ほっぽちょっとまてそれなんか違う、確かにバイクに乗って仮面ライダーみたいな格好しているけどそれは違う」


扶桑「提督が『覚悟のススメ』と『エグゾスカル零』を居間にほったらかしにするから……」ハァ


山城「シグルイをおいてなかっただけましかしら」ハァ








艦娘C「あ!いたいたレ級ちゃん!RXのお面がイカスよ!!」トコトコ


艦娘D「よ!レ級ちゃんお祭り楽しんでるー?」トコトコ


レ級「ア!Cチャン!Dチャン!」


レ級「……」チラッ


提督「いいよ、レ級、お友達のところに行って来なさい」ニコニコ


扶桑「遠慮しなくていいのよ?」ニコニコ


山城「お友達は大切にしなさい」ニコニコ


レ級「ニシシ、ウン!」


提督「たいまつに火がついたらここにもどってくるんだぞー!」


レ級「ハーイ!」


タッタッタ、ニシシCチャンDチャンコンバンハー 







提督「レ級にも友達ができてよかったよ」ニコニコ


扶桑「そうですね」ニコニコ


山城「丁字さんやT督のようなチャランポランな友達じゃなくてよかったですね?提督」クスクス


提督「……ノーコメントで」




~射的~
 

ほっぽ「エイッ!」パンッ


ヲ級「ヲッ」パンッ


パシンパシン
[景品]<うぬらの弾など効かぬわ!


港湾「オチナイ……」グヌヌ


提督「よし、そういう時は一斉射撃だ」


提督「構えろ」


*提督の指揮能力発動、統制射撃開始





提督「撃て」


パパパパパパン!!


ガガガガガンッ!
[景品]<ぬわー!?



ポトン




ほっぽ「ヤッタ!」


ヲ級「ヲー」キラキラ


港湾「トレタ」フゥー






扶桑(一瞬、戦闘時の砲撃補助のような感覚が……)


山城(ちょっとずるくないかしら……?)


提督(だいじょうぶ、こいつら景品の下にガムテープ貼ってるから、文句は言えないよ)


扶桑(あら、よくみるとほんとね)


山城(アコギな……) 




~アームレスリング~


腕相撲チャンプ「俺パンチングマシーンで100とか余裕だから」


客寄せ「腕に自身のある方!見事この腕相撲チャンピオンに打ち勝ったらこちらの豪華賞品からすきなものをプレゼント!さぁさぁ一回挑戦五百円だよ!」


提督「あ、じゃあ一回やらせてもらえますか?」


客寄せ「へい!まい……ど……?」


腕相撲チャンプ「何いきなり話しかけてるわ……け……?」


提督「腕相撲とか久しぶりだな」(戸愚呂ばりの筋肉モリモリマッチョマン)


客寄せ「」


腕相撲チャンプ「」






腕相撲チャンプ(オイィィィ!?何だあの人型キングべひんモス!?これちょっとマジsyれならんしょ!?)ヒソヒソ


客寄せ(しらねぇよそんなの!?無敵の黄金の鉄の塊でできたジョブで何とかして下さいよおおお!?)ヒソヒソ


腕相撲チャンプ(勘弁してくだしあ……)


提督「あの?駄目ですか?」つ五百円


扶桑「提督、大人げないですよ」


山城「ちょっとこれは革装備相手のゴリ押しゲーの匂いがするからやめてあげたら?」







腕相撲チャンプ「」カチン


腕相撲チャンプ「オイィィィ!?今の聞こえたか!?」


客寄せ「聞こえた」


モブA「確かにいった!」


モブB「俺のログにもしっかり残ってる」


腕相撲チャンプ「俺を言うに事欠いて『革装備』扱い!おもえハイスラでボコるは!!」


提督「あ、はい、じゃあ五百円ね」チャリン


客寄せ「へい、確かに」


モブA「やっちまえブ■ントさん!」


モブB「ブ■ントさんを革装備job扱いしたあいつに目にもの見せてやれ!」


腕相撲チャンプ「オイィィィ!?家具屋消しはヤメロと言っているサル!!」








提督「じゃあ」ガシッ


腕相撲チャンプ「おう」ガシッ



腕相撲チャンプ「もう1度訂正しておく」


腕相撲チャンプ「俺は、皮装備のjobじゃにい」


客寄せ「レディ……」


腕相撲チャンプ「俺は……黄金の鉄の塊だああああああああ!!!」



客寄せ「ファイっ!!」






































提督「えい」


腕相撲チャンプ「あひん」コテン








全員「「「「………………」」」」



提督「じゃあこのVVII(ブイヴィー)をらっていきますね」


客寄せ「アッハイ」


腕相撲チャンプ「これで勝ったと思うなよ……」


提督「もう勝負ついてるから」トコトコ



ヤッター!ブイヴィーダー! ヲー! 



モブA「やっぱ黄金の鉄の塊装備じゃだめかぁ」


モブB「これからは筋肉の鉄の塊の時代だな、よくわかったよ」>提督感謝


モブC「黄金の鉄の塊殿も大変でごさるなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


腕相撲チャンプ「やめてくだしあ」(´;ω;`)ブワッ








~たいまつ点火~

係員「タイマツ点火しまーす!ライトを消灯しますのでお気をつけくださーい!」


フッ
[消灯]<俺もここまでか……



提督「お、たいまつ点火か」


ほっぽ「?」


ヲ級「昼間ノアレネ」


港湾「タノシミ」










<チャッカ!!
 大
 た
 い
 ま
 つ
地地地




ボボボッ
 火
 た
 い
 ま
 つ
地地地


メラメラ
 火
火炎火
 た
 い
 ま
 つ
地地地





ゴーッ!!
炎炎炎
炎炎炎
炎炎炎
 い
 ま
 つ
地地地







提督「おおー、よく燃えてるな」


扶桑「燃える炎というのは荒々しくも美しいですね」


山城「危険な魅力を感じてしまうわね」


ほっぽ「……」


ヲ級「ヲ……」

 
港湾「……」


提督(みんな言葉を忘れて魅入っているな)


レ級「タダイマ、オ父サン、タイマツ綺麗ダネ」トコトコ


提督「お帰りレ級、そうだな、綺麗だ」


レ級「何故タイマツヲ燃ヤスノ?」



提督「ふむ……」







~提督の知恵袋コーナー(読み飛ばし可)~


提督「かつて仏教が日本に伝来する過程で、天竺(インド)から中東、シルクロードを経由してやってきたんだけど」


提督「その道中には当然、他の宗教も沢山存在したんだ、今と違って当時は紙すら貴重品だ、物事を正確に伝えるのは難しかった」


提督「だから口述や、バラバラの経文がバラバラに伝わったりした結果、教えが伝わる過程で他の宗教の教えと混じり合ったんだ」


提督「そしてその中に『ゾロアスター教』という宗教があったんだけど、別名『拝火教』とよばれるこの宗教には『火は不浄を祓う』という教えがあったんだ」


提督「この部分を吸収してしまった仏教が日本にやってきた結果、日本全体に『火が不浄を祓う』という教えが広まったんだ」


提督「長い間仏教と神道は『神仏習合』でごっちゃにされてきたからね、このたいまつのルーツがそれである可能性は高いんじゃないかな?」



レ級「ヘー」




*知恵袋終わり



~数十分後~


提督「たいまつも殆ど燃えきったようだし、そろそろ家に帰ろうか」


扶桑「そうね」


山城「もう大分夜中になっちゃったしね」


港湾「……」


メラメラ
炎炎
炎炎


港湾「…………」



提督「港湾?」







***

~???~

メラメラ
炎炎炎炎
炎炎炎炎
炎炎炎炎


???『ハァ……ハァ』


???『モウ嫌ダ……!!戦イタクナイ!!』


???『ニゲルノカオマエ!!』


???『コンナ戦(いくさ)ニ、ナンノ意味ガアル!!モウ沢山ダ!!!』


???『敵前逃亡ハユルサナイ』ギラリ


???『止メラレルモノナラ、止メテミロ!!!』ギラリ


???『敵三式弾ガトンデクルゾーーーーーー!!!ニゲローーーーーー!!!』


???『!?』


バババババババン!!!


ゴオオオオオ!!!
炎炎炎炎炎炎炎炎
炎炎炎炎炎炎炎炎
炎炎炎炎炎炎炎炎
炎炎炎炎炎炎炎炎
炎炎炎炎炎炎炎炎
炎炎炎炎炎炎炎炎



***


提督「港湾!」ガシッ


港湾「ッ!」ビクッ


提督「どうした……?大丈夫か……?」



港湾「……ウン」


港湾「大丈夫、オ父サン」ニコリ


提督「そうか……なら、家にかえろうか」





港湾「ウン……ア、オ父サン」


提督「どうした?」


港湾「手ヲ……繋イデホシイ」


提督「……おう」ギュッ


提督「さ、一緒に帰ろうか」


港湾「ウン、アリガトウ、オ父サン」ニコリ


港湾(久シブリニ、アノ光景ヲ思イ出シタ……)


港湾(ナンダロウ……胸騒ギヲ感ジル……)


港湾(杞憂ダト……イインダケド……)



***

~不穏の影~


???「北方海域ガ、敵ニネガエッタ」


???「コノママデハ、我々ハ、ジリ貧ダ」


???「先輩、ドウスルンデッカ?」


???「先輩、戦略的ニハ大勢ハ、決シタデゴザルヨ、コノママダトジリープアー(徐々に不利)デゴザル」


???「エエ、デモ、黙ッテ見テイル訳ニハイカナイワ」





???「敵本土ノ強襲作戦ト、ソノ為ニ、私ノ強化施術ノ実行ヲ提案スルワ」


???「勝ッタト慢心スル奴等ノ喉笛ニクライツキ、悲劇ヲマキチラス」


???「ソウスレバ、奴等ハイママデ以上ニ本土ノ防衛ニ戦力ヲサカネバナラナクナル」


???「時間稼ギト、敵後背地ノ圧迫ニヨル余剰戦力ノ削減、負ケ続キノ我々ノ士気ノ向上、以上ノ三点カラ作戦ヲ立案スルワ」


???「先輩、目的地ハ、何処デゴザルカ?」


???「ソウネ……」








???「此処ナンテドウデッカ?丁度地方デ、索敵ガユルソウデッセ」つ[地図]


???「イイワネ、ジャア此処ニシマショウカ」トントン


???「デハ、作戦ノ開始ハ来年ノ1月、ソレマデニ準備ヲトトノエル事」



???「「了解!!!」」

これにて前編の投稿を終了致します。


30分ほど休憩を挟んだ後に中編の投稿を始めます。


少々お待ちくださいませ

お待たせしました。それでは中編の投稿を開始致します。

●11月初頭


~商店街にて~


港湾「コロッケクダサイ」


肉屋「あいよ、相変わらずコロッケ好きだね、港湾ちゃん」


港湾「旨イ、安イ、アッタカイ、コロッケハ最高」bグッ


港湾「……ウンウン、ウマイ」モッキュ モッキュ


港湾「ン?」



[クレーン]ミシミシ


港湾「アノクレーン、ナンカヤバクナイ?」


酒屋「……」トコトコ


港湾「ア、酒屋サン」


酒屋「おや?港湾ちゃんか、こんにちは」





[クレーン]ミシミシ


ビュオッ!


酒屋「うわっ!?」


港湾「強風!?」







[クレーン]ビキビキバキン!


[クレー/ /ン]グラァ!


作業員「強風でクレーンが壊れた!?下の人逃げろおおおおお!!!」


酒屋「え?」


港湾「ッ!」ダッ!


ガシッ
つ[工事現場の鉄骨]



酒屋「うわああああ!?」



港湾「フゥン!!!!」グォン!!










バッガーーンッ!!!






酒屋「えっ?」


[ぶっ壊れたクレーンの残骸]ボロボロ

 
 
港湾「大丈夫?怪我ハナイ?」つ[折れ曲がった鉄骨]




酒屋「こ、腰が抜けた……死ぬかと思った……」ガクガク



八百屋の親父「大丈夫か!?うわ!?港湾それ鉄骨じゃないか!?そんなもん小枝みてえにぶん回してあれぶっ壊したのか!?」


港湾(アッヤバ、深海棲艦(化物)ダッテバレル!?)ダラダラ


港湾「エエット、ソノ」シドロモドロ









八百屋の親父「流石北方さんの娘さんだな!!やることが人間離れしてんな!!」バンバン


肉屋「まぁ、あの筋肉モリモリマッチョマンの娘さんだもんな」


モブ「これくらい出来ても可笑しくないよなぁ」


ソウダヨネ コウワンスゴイネ マッチョノムスメハマッチョダナ







港湾(私ヨリ化物ジミテルオ父サンアリガトオオオオオオオオ!!!!!セエエエエフ!!!!)


***


提督『ヘックション!筋肉』
 

ほっぽ『ナンダソノクシャミ』


***


酒屋「た、助かったよ港湾、本当にありがとうね」ガクガク


酒屋「今度なんらかの形でお礼をするよ、それじゃあね」フラフラ



港湾「ア、ウン」






ガヤガヤ ガヤガヤ


港湾「ソ、ソレジャ私モ、サヨナラ!」ダッ!


港湾(アブナカッター!!)シンゾウバクバク


港湾(デモ、今回ハセーフダッタケド……人ノ世界デ私達深海棲艦ガイキルノハ、薄氷ノ上デ生活スル様ナモノネ……)




港湾(何時マデ、隠シテイラレルカナ……)





●11月中旬


~覚悟完了系 ょぅι゛ょほ っぽ~


提督「……」ズズー


ほっぽ「……」ズズー


提督「はぁ……」つ旦


ほっぽ「フゥ……」つ旦



提督「縁側でお茶を飲むと落ち着くな、ほっぽ」


ほっぽ「ウン」ノンビリ



提督「ほっぽはあちこち走り回って遊ぶのも好きだが、こうやってのんびりするのも好きだよな」


ほっぽ「ウン」コクリ


ほっぽ「コウヤッテ、ユックリト季節ノナガレヲ、感ジラレルノハ幸セダト思ウカラ」


ほっぽ「春ニ芽吹キ、夏ニ命ヲ燃ヤシ、秋ニ色付キ風ニ舞、冬ニ全テガ消エテイク」


ほっぽ「ソウシテ、季節ノ巡ル中デ、皆必死ニイキテイル」


ほっぽ「コウヤッテ、ユックリ出来ルノハ、幸セダ」


提督「……そうだな」






ほっぽ「……ソレニ」コテン


提督「おっ?(膝まくら?)」ポフッ


ほっぽ「今ハ、オ父サンガ隣ニ居ルカラ……本当ニ、幸セダ」


提督「はは、そうだな、私もほっぽ達とこうして季節の移ろいを感じられるのは、幸せだと思うよ」ナデナデ


ほっぽ「ン……」



提督「……あの時と、逆だな、ほっぽ」



ほっぽ「……ソウダナ、マサカアノ時ハ、コンナ関係ニナルナンテ思ワナカッタ」



***

提督『ううん……ここはどこだ……?』


ほっぽ『……』ヒザマクラシテル


提督『……』サレテル


ほっぽ『…………』


提督『…………』


ほっぽ『………………ノム?』つ旦(白湯)


提督『………………有難うございます(思考停止)』


***

提督「あの時は正直『あ、これは死んだわ』って思ったよ」カラカラ


ほっぽ「オ父サンノ立場ナラ妥当ナ反応」


提督「こんな怪しい筋肉ダルマをよく助けようなんて思ったな」


ほっぽ「……マァ、人間デモ、助ケラレル命ハ、助ケタイト思ッタカラ」


ほっぽ「ソレニ、起キタオ父サンヲ一目ミテ、悪人ジャナイノハスグワカッタ」


ほっぽ「モシ悪人ダッタラ、ホッポガ責任ヲモッテ海ニタタキコムツモリダッタ。指揮官トシテ、皆ノ為ニ」


ほっぽ「杞憂ダッタケド」





提督「……ほっぽは物事の本質をよく見抜く良い目をもっていると思うよ」


ほっぽ「何年モ、方面軍最高司令官ヤッテタラ、人ヲ見ル目位出来ルカラナ」フフン



提督(ほっぽの精神面は、子供の部分と大人の部分が複雑に絡み合って成立している)


提督(そして、まるでコインの裏表の様に、その物事によって、子供の面と大人の面をクルクルと裏返しながら対応できる)


提督(一体どんな経験を繰り返せば、こんな精神構造になるのか……幼いほっぽは、今までどんな生活をしてきたのか……)




提督「ほっぽは今……幸せか?私の娘になって……良かったと思うか?」


ほっぽ「……」


ほっぽ「…………エ?」


提督「時々思うんだ、お前たちを娘にした事に後悔はないが、これは私のエゴではないのか」


提督「本当ならあの時に、お前たちの為を思うなら突き放した方が良かったのではないか、と……」








ほっぽ「……………………」










ほっぽ「……」スゥー


ほっぽ「フンッ!」ドスッ


提督「ウグッ!?(腹に寝ながら裏拳!?)」


提督「な、何を……」


ほっぽ「馬鹿ナ事ヲキクカラダ」プンプン










ほっぽ「ホッポハ……ホッポハオ父サンノ娘ニナル為ニ、方面軍司令官トシテノ地位モ、責務モ、全部ナゲダシタ」



ほっぽ「オカゲデ、北方方面軍以外ノ全深海棲艦カラ恨マレテイル、モシ捕マッタラ、ロクナ死ニ方ハ、出来ナイ」


ほっぽ「仮ニ人類ガ負ケタラ命ハナイ」


ほっぽ「ソレニ、人ノ世界デ深海棲艦ガ上手ク生キテイケルカモ解ラナイカラ」


ほっぽ「人類ガ勝ッテモ、ホッポガドウナルカハ、ワカラナイ」


提督「ほっぽ……」







ほっぽ「デモ、ソンナノ覚悟ノ上」


ほっぽ「アノ島デ、オ父サンヲ追ウト決メタ瞬間ニ、迷イハステタ」


ほっぽ「コノ先、ドンナ事ガアッテモ、ドレダケ不幸ナ目ニアッテモ」
















ほっぽ「後悔ハシナイ、オ父サンノ娘デアルカギリ、ソレ以上ノ幸セハナイカラ」














ほっぽ「二度ト、ソンナ馬鹿ナ質問スルナ」フンッ



提督「……」


提督「……そうだな、すまなかったぽっぽ」ナデナデ


ほっぽ「フンッ、ワカレバイイ」プイッ



提督(私はまだ、見誤っていたらしい)


提督(ほっぽは、本当に強い娘だったんだ)


提督(私が思うより、何段階も上の……)





ほっぽ「……オ父サン」


提督「うん……?」


ほっぽ「頭、撫デテ……」


提督「……おう」ナデナデ


ほっぽ「ン……」



ほっぽ「……オ父サン、ホッポハ、オ父サンノ娘ダヨネ?」


提督「ああ、そうだな、その通りだよ、ほっぽ」


ほっぽ「ナラ……イイ……」ウトウト


ほっぽ「Zzz……」


提督「……お休み、ほっぽ」ナデナデ


提督(そうだよな、私の軸がぶらついては、私を頼ってやってきたこの子たちも不安になるよな……)


提督「気合がはいったよ、ありがとう、ほっぽ」


ほっぽ「ン……」スゥー……スゥー……




●11月末日


~商店街~

提督「うーさむいさむい」


今自宅をめがけて全力疾走している私は鎮守府に通うごく一般的な筋肉モリモリマッチョマン


強いて違うところをあげるとすれば未婚なのに子供が四人もいるってことかナ ─


名前は北方(きたかた)提督!


そんなわけで帰り道にある商店街にやって来たのだ


ふと見ると家具屋に一つの家具が置かれていた


ウホッ!いい家具・・・(ハッ)


そう思っていると突然店員は私の見ている目の前でその家具に割引のシールを貼りだしたのだ・・・!(ぺたー)




店員「 買 わ な い か 」






~悪魔の発明~


提督「……というわけで、冬と言えばこれだよな!」


デデドン!
[炬燵にミカン]<我慢できるかオラァン!



ほっぽ「ナニコレ」


レ級「ナンデ机ニ布団ガ?」


ヲ級「ヲ~~?」クビカシゲ


港湾「ナンカ、温カナアトモスフィアヲ感ジル一品」





提督「帰りについかってしまってな……まあ、とりあえずはいってみろ、話はそれからだ……よいしょっと」ガサゴソ


ほっぽ「?」ガサゴソ


レ級「ン~?」ガサゴソ


ヲ級「ヲ?」ガサゴソ


港湾「ヨッコイショ」ガサゴソ









四人「「「「……」」」」





四人「「「「…………」」」」






提督「あ~、たまらん、どうだみんな」



ほっぽ「アッタカイ……」


レ級「アア~~~」


ヲ級「ヲ……」


港湾「コレハ、至福…」






提督「良いだろう、炬燵」


ほっぽ「トテモイイ」


レ級「アッタカクテイイネ」


ヲ級「ヲ~~(恍惚)」


港湾「炬燵デ、蜜柑、究極ノクミアワセ」モッキュモッキュ


提督「港湾手が早いよ、良いけどさ」






~提督の知恵袋(読み飛ばし可)~

提督「この炬燵というものは、一説によれば室町時代に中国から原型になるものが伝来したそうだ」


提督「当初は囲炉裏の上に櫓を組み、そこに布団をかけたものだったらしい」


提督「その後、明治以降に外国人が囲炉裏を深い位置にして腰掛けられるようにしたことで掘りごたつが生まれたんだ」


提督「大正期には囲炉裏部分が電気式に変わり、二次大戦後にはその電気式の放熱部が机の裏側にくっついて現在の形になったらしい」


提督「日本以外ではイランにコルシという似たような暖房器具があるが、ソレ以外だと基本的に床に直接座る文化圏があまりないから、殆ど日本独特の暖房器具だそうだ」


ほっぽ「ヘー」


*知恵袋終わり


扶桑「ただいま帰りました……外が寒くて寒くて……あ……!」


山城「もう冬ねぇ……ああ!」


扶桑・山城「「炬燵!」」


ヲ級「オカエリ、オ母サン、コレオ父サンガ買ッテキタノ」


レ級「ニシシ、アッタカクテ、イイ気持チ」


ほっぽ「オ母サンモハイロウ」


山城「提督気が利くわね、暖かいのよねこれ」


扶桑「これはありがたいですね……でも全員で入れるかしら?」





提督「あー、少々手狭だが、私の膝にだれかのるか?」


レ級「ア!オレガ乗ル!」


ほっぽ「ジャア、ホッポハヲ姉チャンノ隣ニツメル」


山城「姉様、二人で詰めて入りましょう」


山城「そうね、山城」


港湾「私ハ体格的ニ一人デ使ワセテモラウネ」


*図解
 提督(膝にレ級)
扶机机ヲ
山机机ほ
 港湾






提督「少々狭いけど、これはこれで良いな」


扶桑「ええ、皆で肩を寄せ合って一つの炬燵に入っていると、『団欒』という感じがします」


山城「そうですね、姉様」


ほっぽ「ナンカ、楽シイナ、コレ」


レ級「ニシシ、オ父サンノ膝ニ乗リナガラダト、背中モアッタカイネ」ニコニコ


ヲ級「ヲ……体モ、心モ、アタタマルネ」


港湾「蜜柑モオイシイシ、炬燵ハアッタカイ、イウコトナシノ、至福ノ時」モッキュモッキュ






~一時間後~


扶桑「今日はせっかくなので鍋にしてみました」


山城「ヲ級、机の上のコンロに鍋を置いてね」


ヲ級「ハーイ、ヨイショット」コトン


[鍋]グツグツ


ほっぽ「豚肉ニ、キャベツニ、ホウレン草?」


港湾「随分、シンプル」


レ級「何ノ鍋?」




提督「これは、常夜鍋(じょうやなべ)だな」


*常夜鍋(魯山人曰く宵夜鍋とも)、毎日食べても飽きが来ないという意味から名付けられたという。
 基本レシピは豚肉やほうれん草、キャベツなどを酒をいれた出汁で煮込むだけという簡単なものだが、故にこそ飽きが来ない美味しさがある。
 料理の分類としては水炊きやちり鍋の一種。


提督「個々人お好みの味付けで食べるんだ、おすすめは大根おろしにポン酢かな?他のタレでもいいけど」


扶桑「取皿はこれよ」つ皿


山城「ポン酢、胡麻ダレ、大根おろし、ニンニク、生姜、七味、塩コショウetc……大体の調味料はあるから、好きに試してみなさい」







~そんなこんなで~


提督「さて、命をくれた食べ物に感謝して……」パンッ


提督「いただきます」


四人『イタダキマス!』


扶桑・山城「いただきます」








提督「うんうん、やっぱりおろしポン酢と豚肉の相性は抜群だな」モッキュモッキュ


扶桑「鍋は準備が簡単で、美味しくて、栄養もたっぷり取れる良い料理ですね……あ、山城、生姜をとってくれる?」


山城「はい姉様……すりおろした生姜で体の芯からあったまりますね」


ほっぽ「ハフ……ハフ……アツイ……ケドウマイ」


レ級「キャベツガホクホクデオイシイネ」


ヲ級「簡単ダケド、ヲイシイ、バーベキュートハ逆方向ノ料理ネ」モッキュモッキュ


港湾「アノバーベキューモオイシカッタケド、コノ鍋モ大変美味」モッキュモッキュ




提督「炬燵で鍋、たまらないな」


港湾「同意」モッキュモッキュ


ほっぽ「ポカポカスル」


ヲ級「ヲ……?具ガモウナイネ」


レ級「アトチョットダケ欲シイカモ……」


扶桑「そういう時は、これね」つ[うどん]ドサドサ


山城「追加であまった具材も投入するわね」つ[肉・野菜]ドサドサ

グツグツ
[うどん]<君の締めはうどん?それとも雑炊?









提督「締めはこれだよな」ズルズル


港湾「一粒デ二度オイシイトハコノ事」ズルズル


ほっぽ「肉ト野菜ノ出汁ガ出テテオイシイ」ズルズル


レ級「普段ノウドンヨリオイシイ気ガスルネ」ズルズル


ヲ級「ヲ、ソウネレ級」ズルズル


扶桑「ふふふ、喜んでもらえてよかったわね、山城」ニコニコ


山城「ええ、そうですね、姉様」ニコニコ







~食後~


提督「フゥー、美味しかったな……」ネッコロガリ


レ級「ウン……」イッショニネッコロガリ


ほっぽ「……オナカイッパイ」ネッコロガリ


ヲ級「ヲ~……」ネッコロガリ


港湾「大満足……」ネッコロガリ


扶桑「ああ……だらしないけど……」ネッコロガリ


山城「食後に炬燵の組み合わせは悪魔的だわ……」ネッコロガリ


皆『……』


皆『…………』


皆『Zzz……』




ヲ級の帽子(部屋の隅)「……ダボハゼ野郎まで何炬燵で寝てんでい、風邪引いても知らねぇぞ手前等」ハァ…




10分程小休止をいただきます、少々お待ちくださいませ

お待たせしました、再開致します

●12月下旬


~クリスマス~



提督「今日はクリスマスだからな、皆でケーキやジュースを買いに行こうか」


ほっぽ「クリスマス?」


レ級「ナニソレ?」


扶桑「イエス・キリストの誕生日よ、偉大な聖人の誕生日だからみんなでそれを祝うの」


山城「ちなみに欧州では大晦日に相当するそうよ、お祭り好きの日本ではどんちゃん騒ぎの一大イベントになっているけど」


ヲ級「ヲ?ヲ父サン達、キリスト教徒?」キョトン


港湾「神道ハ?仏教ハ?」クビカシゲ


提督「ええと、その、まあ細かいことは良いんだよ!偉大な人なのは間違いないんだから、他宗教の人間が祝ったってバチは当たらないって!」


*人口一億人の筈なのに、日本の仏教徒と神道教徒とキリスト教徒をあわせると何故か3億人になるとたまに4chan(海外の掲示板)でジョークのネタにされます。






提督「と、いうわけで、みんなで買い物にいこうか」


山城(提督、その……)


扶桑(私達は、『例のアレ』の用意がありますので……)


提督(そういえばそうだったな、そっちはよろしくたのむ)


扶桑・山城((了解))


提督「あー、扶桑達はそういえば予定があったんだったな、忘れていた。よし、私達だけでいくぞ!」


ほっぽ・レ級「「オーッ!!」」


ヲ級「ヲー」


港湾「オー」




~商店街、酒屋~


提督「どーも、酒屋さん、元気?」


酒屋「おや!提督さんに港湾ちゃん!この前は本当にありがとうございました!今日は如何がしましたか?」


提督「えっと、クリスマスのお祝いに、お酒と、皆がのむジュースを買いにきました」


酒屋「ふむ……では、この前のお礼も込めて提督さんにはこちらをあげましょう。お代はいりません」


提督「こ、これは!?いいのですか!?」


酒屋「ええ、この前港湾さんに命を救っていただいたお礼ですよ」ニコ







提督「……うちの港湾が?」


酒屋「ええ、降ってきたクレーンをこう、鉄骨でバッキーンって」


提督「へええ……」チラッ


港湾「……(目そらし)」ダラダラ


提督(帰ったら事情を話すように)コソッ


港湾(ウ、ウン)


提督(あ、怒ったりしないからそれだけは安心しなさい)


港湾(ハイ)ホッ


酒屋「他の皆さんも、その辺のジュースを一本ずつ持っていってくださいな、私からのクリスマスプレゼントですよ」


ヲ級「ヲ?イイノ?」


酒屋「ええ、今日だけの特別サービスです」ニコリ



港湾「ジャア、遠慮ナク、私ハコノリンゴノヲ」


レ級「ヤッター!ジャア、オレ、コノオレンジノヤツ!!」


ほっぽ「ホッポハ、コノ葡萄ノヲ」


ヲ級「ヲ……ジャア、コノカルピスミタイナノヲ……」


~数分後~




提督「いいものを有難うございます」ペコペコ


酒屋「いえいえ、また来てくださいね」ペコペコ





~ケーキ屋さん~


提督「このイチゴのケーキをワンホール下さい」


店員「はーい」



[ケーキのショーウインドウ]<色とりどり!



レ級「オオ、一杯アルネ、オレ、ショートケーキガ好キ」


ほっぽ「ホッポハチョコケーキ」


ヲ級「私ハモンブランカナ」


港湾「一度デイイカラワンホール食ベテミタイ」






~ケンタッキー~


提督「時々無性に食べたくなるんだよな、ケンタッキー」


港湾「ワカル」


店員「はいどうぞ、ファミリーサイズです」つ袋


ヲ級「ヲ、アリガト」つ袋


レ級「ニシシ、オイシソウ!」


ほっぽ「アッタカイ内ニカエロウ!」






~そんなこんなで~


提督「大体必要なものは買ったし、帰ろうか」


ほっぽ「ウン!」


ヲ級「ヲ、モウ暗クナリハジメテルネ」


レ級「オナカヘッタネ!」


港湾「確カニ」グゥー










[電飾]<パァー



提督「お、こうやって電飾がきらびやかになると『クリスマス』って感じがするな」


ヲ級「ヲ……」


港湾「綺麗……」


レ級「オオ……」


ほっぽ「光ノシャワーミタイ……」








レ級「ン……」モジモジ


提督「……」ティン


提督「すまん、少々トイレにいきたくなった、あそこのコンビニに寄ろう」


[ファミマ]<テレテレテテン、テレテテテン♪


レ級「ア、ウン!」







~店内~



店員「いらっしゃいませー」


提督(ファミチキください)


ヲ級(私ポテト)


港湾(アメリカンドッグ)


レ級(カラアゲ)


ほっぽ(鳥ツクネ串、トッピングニ辛子クレ)


店員(こいつら直接脳内に!?しかも最後の娘渋い!?)





~数分後~


ほっぽ「チョット、外ノ空気スッテクル」


提督「おお、支払いすませたらいくよ」


港湾「ヲ級、コレコーヒーマシン?」


ヲ級「ヲ?カップヲ置イテ、自分デヲスノカナ?」


レ級「コーヒー、カフェオレ、ココア、紅茶、抹茶オレマデツクレルノ?スゲー」マジマジ






~外~


ほっぽ「フゥ……ン?」
   

フワッ フワッ


ほっぽ「アッ……」


フワッ フワッ


ほっぽ「……雪」


ほっぽ「…………」


ほっぽ「………………………雪……カ」





***


~数年前、北方島~


ほっぽ『ヲ姉チャン……報告……』


ヲ級『海ハ、流氷ニ、大地ハ雪ニオオワレテ……輸送モ、ママナラナイ……』


ヲ級『皆、寒サニ震エテイル』


ヲ級『一部、力尽キテシマッタ者モイル……』


ほっぽ『……大地ガ凍ッテ、墓モ作レナイカ』


ほっぽ『海ニ……イヤ、流氷ニオオワレテ、海ニ還スコトモ無理カ』


ほっぽ『……放置、シテオケ』



ヲ級『……』コクリ

~翌年の冬~

ほっぽ『……』ザクッザクッ



ほっぽ『……』ザクッザクッ


ほっぽ『……イタッ』ズキン


ほっぽ『爪ガ……』ズキンズキン


ほっぽ『…………ッ!』ザクッ ザクッ




[小さな雪洞]



ほっぽ『……コンナ、粗末ナ、雪洞シカ出来ナイノカ』


ほっぽ『……ホッポハ、部下ノ墓モ、マトモニ用意出来ナイノカ』


ほっぽ『……』


ほっぽ『サムイ……』





~翌年の冬~



ほっぽ『……』


ヲ級『ホッポ、洞窟ニ入ロウ……風邪ヒイチャウ』


ほっぽ『……ヲ姉チャン』


ほっぽ『皆、イツカ、コノ雪ノ下ニキエルンダヨネ』


ほっぽ『ナラ、ホッポハ、イツ、コノ雪ノ下ニ消エルノカナ』


ヲ級『ホッポ……』





ほっぽ『ホッポハ、コノ海域ノ、総司令官ダカラ』


ほっぽ『ホッポガ死ヌ時ハ、仲間ガ皆死ンダ時』


ほっぽ『ホッポハ、ソノ責任ヲトルタメニ、死ヌ事ニナル』


ほっぽ『善モ、悪モ、強キモ、弱キモ、皆等シク、イツカハ雪ノ下ニ消エル』


ほっぽ『ナラ、ホッポ達ノ命ニハ、何カ意味ガアルノ?』


ほっぽ『苦シンデ、悲シンデ、寒サニ震エテマデ、生キル必要ガ、本当ニアルノ?』


ヲ級『……』




ヲ級『……』ギュッ


ほっぽ『……ヲ姉チャン?』


ヲ級『タトエ、命ニ意味ガナクテモ』


ヲ級『ソレデモ、生キテ欲シイ』


ヲ級『私ハ、ホッポニ生キテ欲シイ……』ギュッ


ほっぽ『ヲ姉チャン……』

~翌年~


港湾『私ハ、港湾棲姫、南カラ、避難シテキタノ、私モ此処デ暮ラシタイ』


レ級『ニシシ、オレハ、レ級、一人デ海ヲ彷徨ッテタラ、港湾姉チャンニ出会ッテ、一緒ニ此処マデ来タンダヨ!』


ほっぽ『此処ニ棲ミタイノ?イイケド、ヒドイ島ダゾ?』


港湾『ソレデモイイ、ヨロシク、ホッポ』


レ級『ヨロシク!ホッポ!』

~翌年の冬~


ほっぽ『ヲ姉チャン、港湾姉チャン、マタ、雪ノ季節ダネ……』


ヲ級『ソウネ……』


港湾『サムイネ……』


レ級『ミンナー!!温泉ノ湧ク洞窟ガアッタ!!!アツクテ入レナイケド、洞窟ガアタタカイカラ、アソコナラ凍死ノ心配ガナイヨ!!』ブンブン


ほっぽ『ッ!!タダチニ部下ノ皆ヲソノ洞窟ニ!!!』


ヲ級『ヲッ!』コクリ


~今年~


ほっぽ『……』


ほっぽ『ウン?』


提督『……』


ほっぽ『ナンダコノ筋肉モリモリマッチョマンノ水死体ハ』ツンツン


提督『うっ……』


ほっぽ『ッ!?イキテル!!』


ほっぽ『オイ!シッカリシロ!筋肉モリモリマッチョマンノクセニ簡単ニシヌナ!!』ズルズル


ヲ級『ホッポドウシタノ?ヲッ!?ナニソノ筋肉モリモリマッチョマン!?』



***





ほっぽ「……今年モマタ、雪ガフル」


ほっぽ「寒クテ、苦シカッタ、アノ季節ガ」


ほっぽ「……デモ」


提督「ほっぽ?どうしたんだ?そんな所で、風邪ひくぞ?」


ほっぽ「オ父サン!」ギュッ


提督「おっと、よしよし、一緒に家に帰ろうか」


ほっぽ「ウン!」





ほっぽ(モウ、ホッポノ冬ハ、寒イ季節ジャナイ)


ほっぽ(アッタカイ……)


ほっぽ(生キテイテ、ヨカッタ……命ニ、意味ハ、アッタ……)


ほっぽ(オ父サンニ、巡リ会エタカラ)ニコ





~家の居間~


提督「みんな飲み物はもったな!行くぞ!」


提督「メリー・クリスマス!!!乾杯!!!」


「「「「「「メリー・クリスマス!!カンパーイ!!」」」」」」


パンッ! パンッ! パンッ!


ゴクッ ゴクッ ゴクッ ゴクッ


ほっぽ「プハァ~///」


レ級「チョットカワッタ味ダケド、オイシイ///」


港湾「ナンカ、オナカガスゴクヘッテキタ///」


ヲ級「ヲ~~////」


提督「ほら、チキンやケーキを沢山たべろよ!」



「「「「ハーイ」」」」






ワイワイ ガヤガヤ


ほっぽ「ゴッキュ……ゴッキュ……///」つ瓶



扶桑「あら?ほっぽ達は何をのんでいるのですか?」


山城「瓶ジュース?珍しい物を」



提督「ああ、酒屋さんがこの前港湾に助けられたお礼にって、一本ずつ好きなジュースをくれたんだよ」


扶桑「なるほど」


山城「へえ」


提督「そういえば、なんのジュースだろうか?一々確認はしなかったけd……」



バアン!



提督「へ?」






ヲ級「アッハッハッハッハ!!」バンバンバン


ヲ級の帽子(居間の隅においてあった)「いてえ!?いてえってヲ級!?バーロー!叩くんじゃねえよ!!」



扶桑「ヲ、ヲ級が!?」ギョッ


山城「爆笑している!?」ギョッ


提督「特に理由もないのに!?」ギョッ




レ級「ヒック……ウ~イ……ナンカフワフワシテイイ気持チ////」


ほっぽ「ゴッキュゴッキュゴッキュ////」つ瓶


港湾「妙ニ食欲ガ増ス////」モッキュモッキュモッキュモッキュ


扶桑「て、提督?」


山城「これ、どう考えても……」







提督「も、もしかして、さっきのジュース!?」


 
提督「……」つ瓶



ゴゴゴゴゴ
[リキュール]<かかったな阿保が!アルコール入りの飲み物はうまかろう



提督「酒だこれぇ!?」ガビーン



*この物語はフィクションデス、お酒は二十歳になってから、気を付けましょう






レ級「ウーン……オ父サン……」クラクラ


提督「レ級!?大丈夫か!?まってろ今、水を……」アタフタ


ガシッ!!


提督「ゑ?」


港湾「……」


提督「こ、港湾?」


港湾「……オ父サンダイスキ」ニヘラ


港湾「ダキシメタイ」ガバァッ


提督「ぬおっ!?」






港湾「エヘヘ……」ニコニコ


提督「こ、港湾?」


港湾「ギューッ!」


提督の背骨<ミシミシミシィ!!


提督「ベアハッグゥウゥウゥゥ!?!?!?!?」ミシミシミシィ!!


*ベアハッグ(Bear Hug)、ジークブリーカーともいう、サバ折にも似ているが微妙に違う。
 熊が獲物を捕まえる様に抱きしめて背骨ごと相手の体を締め上げる技、港湾の膂力なら普通は死ぬ。





提督「うぐぐ……私じゃなかったら死んでいるぞ!というか動けん!!……えっ?」ガシッ


提督「ウェイ!?」グリン


レ級「……オ父サン」


提督「レ、レ級?どうした?私の首をもって自分の方に向けて……」


レ級「ンー……」ズイッ


提督「まてまてまて何故近づいてく……んむぅ!?」ズキューン!!


レ級「ンー」チュー







提督「ブハァッ!?何をするレ級んむぅ!?」ズキューン!!


レ級「ン~~♪」チューー


提督(レ級は酔っ払うとキス魔になるのか!?)


提督(ノーカン!親子だからノーカンだから!!ギリギリセーフだから!!)


提督(そ、そうだ、他の皆は!?ヲ、ヲ級!たすけてく……)ガシッ









ヲ級「……ヒック」


ヲ級「オ父サンハ、『私ノ』……ヒック……」


ヲ級「『私ノオ父サン』ダモン……」


ヲ級「トッチャヤダ~~」ポロポロ


ヲ級「ウウー!!」ガバッ


提督「いででで!?引っ張るなヲ級!?腕の関節はそっちに曲がらん!?」


提督「ヲキュータスお前もか!!お前まで酒乱なのか!?」







港湾「ヲ級ヒトリジメハズルイ!!」グイグイ


レ級「ンー……」グイグイ


提督「アイエエエ!?もげる!?もげる!?首と腕と背骨がぁぁぁぉ!?!?!?」ミシミシミシィ


提督「ふ、扶桑、山城、たすけ」



扶桑「ちょっと、離れておきましょう」ソソクサ


山城「ごめんね提督、背骨をおりたくないの」ソソクサ


提督「おま!?」











提督「こうなったらほっぽ!!お前だけが頼りだ!!助けてほっp……」

































ほっぽ「ZZZZ……」スピー













提督「ほっぽーーー!?!?!?!?」ガビーン





~数時間後~


ほっぽ「Zzz……」スピー


港湾「ムウウオ父サン……」ギューッ


抱きまくら<ジークブリーカー!!死ねぇ!!


ヲ級「ヲ父サン……」スヤスヤ


レ級「ン~~……」スヤスヤ






提督「……」ゲッソリ



扶桑「大分やつれましたね、提督」


山城「今後ヲ級達にお酒を飲ませちゃ駄目ね、絶対に」



*この物語はフィクションデス、お酒は二十歳になってから飲みましょう。



提督「まぁ、大分予定が狂ったが、これでほっぽ達は全員寝てくれた訳だ」


提督(サンタコス)「用意はいいか?」


扶桑「ええ(ちょっとこのコスは……)」


山城「プレゼントは持ってきたわよ(ダサイわね……)」


提督「よし、各自枕元においておこう」








提督「ヲ級、いつも皆をまとめてくれてありがとう、これからもよろしく頼む」


提督「お前は四人の中で一番人として成熟している。だからついつい私達も頼ってしまうところがある」


ヲ級「お前は誰よりも人の気持ちや立場を分かってあげられる娘だ。相手の気持ちを理解してあげられるというのは、とても大事なことだ」つ[プレゼント]


ヲ級「ヲ……」スー スー


提督「次は港湾、誰よりも平和と安寧の尊さを知り、誰よりも優しい所がお前の魅力だ。これからもそれを忘れないでほしい」つ[プレゼント]


港湾「ン……」スー スー


提督「レ級、お前は本当に良い娘だ。誰よりも純粋で、誰よりも真っ直ぐな所が、お前の魅力だ。どうか真っ直ぐ育ってほしい」つ[プレゼント]


レ級「ン~……」ムニャムニャ



提督「ほっぽ、お前には誰よりも真理を見抜く能力がある。物事の本質を真っ直ぐ正面から見つめる鋭い視点は、将来きっと役にたつはずだ」つ[プレゼント]


ほっぽ「ウウーン……プレゼント……菱餅……モッテイクナ……カエレ……」ウーン ウーン


提督(なんの夢を見ているんだ?)






提督「よし、お休み皆」


扶桑「お休みなさい」


山城「おやすみ」



パタン











~居間~


提督「さて、みんな寝たし」


提督「飛びっきりのヤツを楽しもうかね?」つ[ドンペリ]


山城「うわ……これが噂のドンペリ、初めてみたわ」(゚A゚;)ゴクリ


扶桑「そんなもの何処から……」




*ドンペリ、 "ドン ペリニヨン"の略称、最高級シャンパンの一種で、数万円から高いものだと一ビン十万を超えるものもある。




提督「酒屋さんから、この前のお礼にって頂いたんだよ」


提督「扶桑達と飲もうと思ってこっそり冷やしておいたんだ」ニコッ







~数分後~


『乾杯』チンッ


提督「ふぅー……旨いな」


扶桑「ええ、日本酒も良いですけど、たまにはこういうのもいいですね」


山城「提督も私達も普段は日本酒派だしねぇ……」


提督「いや、洋酒もいいんだが……普段は家で軽く飲むか、鳳翔の店だろう?家ではまぁ、精々ビールか、熱燗位だし」


提督「居酒屋鳳翔に行って洋酒ってのもなぁ……いや、一応置いてくれている筈だが、日本酒がメインで品揃えも良いから、結局そっちに行ってしまうんだよなぁ」


扶桑「提督はお酒は好きですけど、そこまで拘りがあるわけでもないですからね」


山城「まぁ、酒道楽で何万円もする酒をポンポン飲むような人だとそれはそれで困りますしね」


提督「高い酒なんて、こういう特別なお祝いの時に飲めればいいよ」





提督「……しかし、こんなに穏やかなクリスマスを送れるなんてなぁ」


扶桑「一年前のクリスマスなんて鎮守府総出の大宴会でしたからね」


山城「あれはあれで楽しいけど、穏やかさとは無縁極まりない狂宴でしたからね」


提督「それ以前のクリスマスは、祝い事なんてやっていられる状態じゃなかったからな」


提督「一年あれば、色々と変わるもんだな」


扶桑「一年前の提督は横須賀鎮守府所属の『普通の』大将閣下でした」


山城「現在の提督は地方の零細鎮守府に左遷された『普通じゃない筋肉モリモリマッチョマンの』元帥から降格した少佐で、未婚なのに隠し子が四人いるわね」



提督「……おかしいな、事実しか言ってないのにまるで意味がわからんぞ(遠い目)」


*一作目と二作目参照






提督「……扶桑、山城」


提督「その、いつも、ありがとうな」


提督「お前たち二人には本当に色々と心配やら迷惑やらをかけ通しだ」


提督「いつも私についてきてくれる二人には、感謝のしようもないよ」







扶桑「なんですか急に改まって」


山城「そんな殊勝な態度、熱でもあるんですか」


提督「ヒドイ!?」ガビーン








扶桑「ふふ、冗談ですよ」


山城「でも、それはそれとしてそういうのは珍しいわよね、提督」


提督「フン!私にだってそういう気分の時があるというものだ!」


提督「『二人なら言わずとも理解してくれる』いつもはそう思って言葉にはしない」


提督「だが、時々でも言葉にしなきゃならんと思って、酒の力を借りて言ったんだよ」


提督「こんな小っ恥ずかしいセリフ、今更素面で言える程私は若くないんだよ」プイッ




扶桑「ふふふ、そんな風に思えるうちは、まだまだ若いんじゃないですかね?」


山城「私達なんて軍艦時代の生も合わせると結構な年だし、その視点からみたら提督なんてまだまだ若造よ若造」


提督「若造若造うるせえばばあ」ボソッ


山城「あっ?(ドスの聞いた声)」


提督「すいませんでした!!」土下座











山城「プッ」


扶桑「ふふふ」


提督「ははは」



「「「あはははは」」」



提督「これからもよろしくな」つ杯


扶桑「はい、こちらこそ」つ杯


山城「仕方がないから姉様が愛想を尽かすまで、ついていってあげるわよ」つ杯




「「「乾杯」」」チンッ




~翌朝~


レ級「フワ~……ヨクネタ……」


レ級「……ン?」



デン!!
[プレゼント]<よいこへのご褒美さ




レ級「……ア!!」パァー











~キッチン~


提督「そろそろかな?」トントントン


扶桑「ええ、いつもならそろそろ……」グツグツ



ドッドッドッドッドッド


山城「噂をすれば、ね」ニコリ




バーン!!



レ級「オ父サン!!!」つ[プレゼント]


ほっぽ「プレゼントキテル!!!」つ[プレゼント]








提督「おお!よかったなレ級!ほっぽ!」ニコニコ



扶桑「ふふふ、よかったわね、二人とも」ニコニコ


山城「中をみたかしら?」ニコニコ



ほっぽ「マダ!」ニコニコ


レ級「ヲ姉チャンと港湾姉チャンガ、キテカラミル!」ニコニコ


ヲ級「オハヨウ、オ父サン、扶桑オ母サン、山城オ母サン」トコトコ


港湾「皆、オハヨウ……プレゼント、ハジメテモラッタ」トコトコ






提督「みんな揃ったようだし、あけてみたらどうだ?」


ほっぽ「ウン!」ワクワク


レ級「何カナ!」ワクワク


ヲ級「ヲ……」ドキドキ


港湾「ン~?」ドキドキ



ガサガサガサ






提督(そういえば、何入れたんだ?二人共?)コソコソ


扶桑(私は……)


ほっぽ「ヒトツメハ、セーター!!」


レ級「ニシシ、アッタカソウダネ!!」


ヲ級「四人トモ、オソロイネ」


港湾「既製品ジャナイネ、手縫イカナ?私ノサイズヲツクルノハ大変ダッタト思ウ」


扶桑(お揃いのセーターですよ)


提督(ほほー、いいね)






山城(次は私ね)


ほっぽ「コレハ……ネックレス?」


レ級「色違イノ宝石ガ入ッテルネ」


ヲ級「私ガ、蒼色、港湾ガ翠(みどり)色、レ級ガ紅色、ホッポガ乳白色ネ」


港湾「ソレゾレ、サファイア、エメラルド、ルビー……コレハ、水晶カナ?」


山城「ほっぽのは、多分ミルキークォーツね、和名では乳白石英や乳白水晶と言うわ」


ほっぽ「ヘー……ナンダカ、オチツク色合ダ」マジマジ







提督(ヲ級には高潔さや崇高さを司る蒼いサファイア)


提督(港湾には安定や満足、喜びを司る翠のエメラルド)


提督(レ級には情熱や勇気、人徳や仁愛を司る紅いルビー)


提督(ほっぽには健康や明晰さ、感受性を司る水晶、そしてミルキークォーツはその中でも非常に母性的な意味合いのある水晶で、子供のおまもりにもよく使われるという)


提督(蒼、翠、紅、白とそれぞれのイメージカラーと、石言葉をうまく重ねているな、流石山城だ)


扶桑(次は提督のプレゼントですね)


山城(何を用意したの?)


提督(いや、普通にみんなの好きそうな物を……)




レ級「コレハ……最新ノライダーベルトダ!!!カッコイイ!!!」


[ライダーベルト]<変身!


提督(レ級は最近ライダーにどはまりしてるから、これにした、喜んで貰えてよかったよ)


山城(まあ、これは大正義よね)


扶桑(日曜の朝はテレビに齧り付いてますからね、レ級は)





ほっぽ「コレハ、絵本ヤ、詩集カナ?ヤッタ!!」


提督(ほっぽは本がスキなんだよな、寝る前に読んで欲しいってよくもってくるし)


扶桑(詩集……?)


山城(わかるの……?)


提督(小説とかはキツイけど、詩集だとけっこうわかるくらい感性は鋭いんだよほっぽは)





ヲ級「私ノハ……エプロンネ、編ミ込ンデアル猫サンカワイイ」


提督(夜なべしてつくりました)


扶桑(ヲ級は、よく一緒に御飯をつくってくれますからね)


山城(楽しそうにお料理を手伝ってくれるから教える方も楽しくなってくるのよねぇ)



扶桑(でも……)チラッ


山城(なんというか……)チラッ



[猫]ゴゴゴゴゴ



扶桑(何故かしら……あの猫……見ていると無性に胸騒ぎが……)


山城(なんか嫌な予感が……)

























港湾「私ハ……黄色イ熊ノヌイグルミ?カワイイ」





























[フ◯ー=サン]<漢プニキ、ホームランかっ飛ばすぜ!









扶桑(アウトオオオオオオオ!!!!!)


山城(伏せ字が隠せてなああああい!!!!!)






猫吊るし「キラークイーン!!時を巻き戻せ!!」


[猫]<カッ!!



~少々お待ち下さいませ~


猫吊るし「画像がみだれました、少々巻き戻して再開させていただきます」





港湾「私ハ……熊ノヌイグルミ?カワイイ」


[テディベア]<茶色い熊のヌイグルミだよ?




提督(あれ?私が選んだのはあれだったかな?思い出せない……)ウーン


扶桑(なんでしょうか、違和感が……)


山城(熊……ヌイグルミ……色違い……うっ……頭が……)




閑話休題



港湾「ソウイエバ、昨日乾杯シテカラノ記憶ガナイ」


ヲ級「ヲ……?タシカニ、帽子ハ何カシッテル?」


ヲ級の帽子「シ、シラネーヨ(眼そらし)」


レ級「ン~?」クビカシゲ


ほっぽ「……(眼そらし)」


提督「ナ、ナンニモナカッタデスヨ!ネ、扶桑!」


扶桑「エエソウデスヨ!」


山城「オ母サン嘘ツカナイ!」


ほっぽ「ウソツキ……」ボソッ


提督「シッ!」







港湾「ア、デモ、妙ナ夢ヲミタ」ポン


ヲ級「私モ」


レ級「オレモ」


ほっぽ「実ハ、ホッポモ」


提督「え」



四人『筋肉モリモリマッチョマンノ、サンタガプレゼンヲモッテクル夢ヲミタ』


提督「へ、へー」




港湾「オ父サントドッチガ強ソウダッタ?」


ヲ級「ヲ……甲乙付ケ難イ……」


レ級「カッコイイノハオ父サンカナ!」


ほっぽ「タシカニ、サンタ服、ハチキレソウダッタシ、ダサイ」


提督(大破)「」グサッ






レ級「ウン、タシカニダサイ」


港湾「タシカニダサカッタ気ガスル」


ヲ級「ヲ……」コクリ










提督(轟沈)「ぐわああああああああ!!!???」





扶桑・山城「テ、テイトクダイーンッ!!!」



10分ほど小休止させていただきます。


少々お待ちくださいませ

お待たせ致しました、再開致します





~数日後、大晦日~


提督(in炬燵)「今年も終わりか」


ほっぽ(in提督膝)「ソウダナ」


レ級(in炬燵)「ニシシ、今年ハ色々アッタネ」


ヲ級(in炬燵)「ヲ、今年ハ激動ノ一年ダッタ」コクリ


港湾(in炬燵)「オ父サンガ出来テ、オ父サン追ッテ日本ニキテ、オ父サンノ戸籍ニ入ッテ、オ父サント一緒ニ左遷先ニヤッテキテ……」


山城「全部提督がらみじゃないの……」トコトコ


扶桑「ふふふ、そういう私達だって、ここ一年のトラブルは全部提督絡みじゃないの」トコトコ







提督「おっ、このニオイは……年越し蕎麦だな!」


扶桑「はいどうぞ」つ丼ぶり


ほっぽ「オオ、オ蕎麦ダ」



ヲ級「ヲ蕎麦?」


レ級「ニシントカ海老天トカ、魚介類ハイッテル、ニシシ、ウレシイネ」


港湾「イイニオイ」








山城「うう、寒い、レ級、となり入るわよ」ガサゴソ


レ級「ウン!」


ヲ級「扶桑母サンハコッチニ」


扶桑「有難う、ヲ級」


*図解
 提督(膝ほっぽ)
レ机机ヲ
山机机扶
 港湾




ヲ級「ナンデヲ蕎麦ヲタベルノカシラ?」クビカシゲ


提督「それはなヲ級」





~提督の知恵袋コーナー(読み飛ばし可)~


提督「まずこの年越し蕎麦の風習は、定説としては江戸中期に広まったと言われている」


提督「何故蕎麦なのかは諸説あるが、よく言われるのは蕎麦が細く長いことから健康や長寿を願ってというもの」


提督「あるいは、切れやすい事から『悪い縁を今年のうちに切る』という悪縁切り」


提督「昔金や銀を薄く伸ばすのに蕎麦が使われていた事から、金運の増強を願ってなどとも言われている」


提督「因みに年を越した後に蕎麦を食べるのはさっきと逆に縁起が悪いんだそうだ、新しい縁を切っちゃうからな」


ヲ級「ヲー、ナルホド」


*知恵袋終わり



~蕎麦啜り中~



提督「はぁ……蕎麦の落ち着いた味わいが体にしみる……」ズルズル


港湾「洋食ニハナイ、素朴ナ滋味深イ味ワイ、美味」ズルズル


ほっぽ「ウマイナ」ズルズル


ヲ級「ヲ……扶桑ヲ母サン、山椒クダサイ」


扶桑「はいどうぞ、ヲ級」つ山椒



山城「はい、レ級あーん」つ海老天


レ級「アーン……ウマイ……」


山城「ふふふ、レ級は本当に魚介類がすきねえ」ナデナデ


レ級「ニシシ、ダッテウマイモン」ニコニコ





[テレビ]<紅白歌合戦!


提督「お、紅白が始まったな」


扶桑「これが始まると年越しって感じがしますね」


山城「最近は紅白でも色々な歌手がでるようになりましたねえ」


提督「金爆弾が出てくるようになってびっくりしたものな」


扶桑「ああ、替え玉大車輪やったり、いきなり断髪したりと毎年笑わせてくれますよね」


山城「紅白も時代に合わせてかわるのねえ」




~深夜0時~


提督「カウントダウン、5,4,3,2,1」


提督「新年あけましておめでとうございます!」


皆『オメデトウゴザイマス!』


扶桑・山城「おめでとうございます」


提督「今年もよろしくな、皆」


ほっぽ「ウン、ヨロシク、オ父サン」


レ級「ニシシ、ヨロシクネ!」


ヲ級「ヲ、ヨロシク皆」


港湾「ヨロシク」


扶桑「よろしくお願いします」


山城「よろしく」



ワイワイ ガヤガヤ



ほっぽ「ン……」ゴシゴシ


レ級「フワァ……」


提督「おっと、この前みたいに炬燵で寝ちゃだめだぞみんな、そろそろ寝なさい」


ヲ級「ヲ、確カニ、ソロソロ寝ヨウ」コクリ


港湾「明日ハ朝カラ初詣?ラシイシネ」



提督「お休み、みんな」


『オヤスミー』


提督「私達も寝ようか」


扶桑「ええ、お休みなさい提督」


山城「お休み、提督」





~翌朝~

   
提督「みんなおはよう」


ほっぽ「オハヨ」


レ級「ニシシ、オハヨー!」


ヲ級「ヲ父サンオハヨウ」


港湾「フワアアア……オハヨ」ノッシノッシ






山城「よし、お雑煮完成」


扶桑「みんなお雑煮にお餅は何個入れたいかしら?」


提督「私は4つで」


ほっぽ「ホッポハ2個!」


レ級「オレモ2個!」


ヲ級「ヲ、ジャアヲモチ三個」


港湾「『トリアエズ』5個」


あきつ丸「あきつ丸は3つ欲しいであります」


提督「いつの間にきたんだあきつ丸」






あきつ丸「エへ☆」キャルン


提督「可愛く笑っても誤魔化されんぞ」


あきつ丸「いえいえ、愛しい愛しい提督殿の顔が見たくて仕方なかったんでありますよ……」ヨヨヨ


あきつ丸「あ、扶桑殿、お腹へったであります」


提督「おい……まったく、しょうがないやつだな……」





~食事中~





提督「今日はみんなで初詣に行こう」モッチモッチ


あきつ丸「良いでありますなあ、初詣」モッチモッチ


港湾「デモ、初詣ッテ、具体的ニドンナモノナノカナ?」モッチモッチ


扶桑「新年最初のお参りの事よ」


山城「奉納祭の時みたいに出店が並ぶ神社も多いわね」


港湾「ホウ」キラキラ


~提督の知恵袋コーナー(読み飛ばし可)~


提督「初詣という習慣は元々『恵方詣り』という風習に端を発している。恵方とは恵方巻きの風習からわかる通りその年々の目出度い方向を指す」


提督「江戸時代以前は自宅からみて恵方に存在する寺社仏閣を年明けに詣でるのが基本だったんだ」


提督「だが、明治以降に鉄道網が発達し、遠方の有名寺社仏閣へのアクセスが容易になると事情が変わる」


提督「鉄道会社と寺社仏閣が組んで集客を始めるようになり、恵方に関係のない遠方の有名な寺社仏閣に人が集まるようになったんだ」


提督「結果として、恵方詣りという言葉そのものが死後となっていき、代わりに初詣という言葉が浸透していったそうだ」


提督「『初詣』の歴史は意外と浅いんだよ」


提督「ちなみに江戸時代以前は神仏習合の影響で寺社仏閣はほぼ同一視されていたから

『恵方詣り』に起源をもつ初詣はそのどちらに行ってもいいんだよ」


港湾「ヘー」


*知恵袋終わり


~そんなこんなで~


提督「よ~し、皆、準備はいいか?」


ほっぽ(お揃いのセーター着用)「ウン!」


レ級(お揃いのセーター着用)「ニシシ、コノセーターアッタカイネ!」


ヲ級(お揃いのセーター着用)「ヲ、ソウネ」コクリ


港湾(お揃いのセーター着用)「ポカポカスル」



扶桑「防寒はしっかりしなさいね」ニコニコ


山城「後で風邪引いてもしらないわよ~?」ニコニコ



「「「「ハーイ」」」」





~近所の神社~

デデン!!
[出店][出店][出店]
 人  人人  人人
[出店][出店][出店]
人人   人  人人人
[出店][出店][出店]
人人人人  人人 人



ワイワイガヤガヤ コノテニウカブフクサシュノイロー♪ ワイワイガヤガヤ




提督「やはり賑やかな人々というのはいいもんだな」シミジミ


扶桑「ええ、新年を楽しく平和に祝えるというのは、本当によいものです」シミジミ


山城「私達が決起した当初なんて新年でも葬式みたいだったものね」シミジミ


あきつ丸「いやはや、本当にそうでありますなあ……あの頃は年がら年中憲兵隊もピリピリしていて嫌な時代でありましたよ」シミジミ






ほっぽ「オ父サン!オ母サン!コッチコッチ!!」ブンブン


レ級「ニシシ、ハヤクキテー!」ブンブン


ヲ級「ヲー、奉納祭ヲ思イ出スネ」ニコニコ


港湾「ヤキタテノ磯辺モチ、美味」モッチモッチ


提督「おっと、思い出話に浸っている時間はないようだ」


扶桑「そうですね、提督」


山城「港湾はさっそく何か食べてるし、早いわよ」


あきつ丸「まあ、磯辺モチは美味しいでありますし、食べたくなる気持ちはわかるでありますよ」


~神社、本殿~

ガランガラン!! パンッ!パンッ!


全員『……』


提督(ほっぽ達や扶桑達、鎮守府のみんなが今年も健康に暮らせますように……)


扶桑(今年は提督が行方不明になったり怪我をしたり隠し子が増えたりしませんように)


山城(もうちょっと提督関連の事件で胃にかかる負担がへりますように)


あきつ丸(提督殿が幸せでありますように)


ほっぽ(オ父サン達ト、ズットナカヨククラセマスヨウニ)


レ級(オ父サン達皆ガ元気デイラレマス様ニ)


ヲ級(オ父サン達ガ怪我ヤ病気ヲシマセン様ニ)


港湾(今年モ、皆デ御飯ヲオイシクタベラレマス様ニ)


???(あいされてるねえ君)








提督「!?!?!?」ギョッ


扶桑「どうしたんですか?」


山城「どうしたの急にキョロキョロして?」


提督「い、いや、多分気のせいだ」


???(ちくわ大明神)


提督「誰だ今の!?」






~境内~


提督「おっと、扶桑、山城、ちょっと私はあきつ丸に聞きたいことがあるから先にいって甘酒でも飲んでいてくれ」ボソ


扶桑「わかりました」ボソ


山城「なにかあるのね?」ボソ





扶桑「ちょっと提督はトイレだから、あそこで甘酒でものんでましょう」


山城「みんなついてきてね」


「「「「ハーイ」」」」



提督(あきつ丸、こい)


あきつ丸(承知)コクリ








扶桑「はい、甘酒よ」


山城「アツイからヤケドしないようにきをつけなさい」


ほっぽ「フゥー……フゥー……」


レ級「アチチ……」ズズー


ヲ級「ヲ……」ホウ


港湾「ウマイ……」ズズー









ワイワイガヤガヤ




~皆から離れた場所~



提督「さて、あきつ丸、早朝からわざわざうちにやってきて、本当はどういう理由だったんだ?」


あきつ丸「おやおや提督殿、あきつ丸が提督殿に会いたくてきたとは思ってくれないのでありますか?」


提督「一体何年来の付き合いだと思っているんだ、お前が突拍子もない行動に出るときは大体後ろに大きな理由が隠れているものだ」


提督「まあ、会いに着たかったという理由も、満更嘘じゃないだろうが」


あきつ丸「……本当に、この人は」ボソッ


提督「ん?」


あきつ丸「なんでもないであります」ハァ



あきつ丸「……近々」


あきつ丸「横須賀鎮守府所属、現港町出向少佐、北方(きたかた)提督へ出動命令が出るであります」


提督「……」


あきつ丸「きたる1月中旬より末日にかけて、一大侵攻作戦が発令されるであります」


あきつ丸「その一大作戦の結果如何では、取り上げられた元帥階級への段階的復帰と、横須賀への即座の復帰が認められるでありましょう」


提督「……そうか」


提督「この町とも……お別れか……」


あきつ丸「……」




あきつ丸「それで、いいでありますか?提督殿」


提督「ん……?」


あきつ丸「付き合いが長いのはお互い様であります。提督殿は本当にこの町を気に入っているのは、あきつ丸にも解るであります」


あきつ丸「横須賀へ戻るということは、この町を出て行くということであり、また戦いの日々へ戻るということであります」


あきつ丸「幸か不幸か、出撃命令はまだ内々定の状態であり、場合によっては変更されてもおかしくないであります」


あきつ丸「もし、提督殿がまだこの町に残りたい、大規模作戦に出たくないと言うのであれば……」


あきつ丸「このあきつ丸、持てる限りの影響力を駆使して、提督殿の出撃命令を取り下げさせるであります」


提督「……あきつ丸」







提督「ありがとうな」ポンッ


あきつ丸「ひゃん!?て、提督殿!?いい年こいてこれは少しばかり恥ずかしいであります……///」ナデナデ


提督「おっと、すまん、ついほっぽ達に接する時の癖が……」スッ


提督「あきつ丸、お前のその気持ちは本当に嬉しいし、出来ることなら私もこの港町で穏やかに暮らしたいと思う」


提督「だが、私は私人である前に、『艦娘の提督』という公人であり、国家に奉仕する軍人だ」


提督「人類側が大きく優勢とはいえ、まだ深海棲艦は侮り難い戦力を有している。奴等と戦い、この国の人々を護ることが、私の果たすべき責務だ」


提督「その務めを放棄することはできないよ、あきつ丸」


あきつ丸「提督……」










提督「それにな、横須賀では丁字やT督といった私の同期連中が必死に帰還の為のお膳立てを整えてくれているんだ、それを蹴ったら彼等に申し訳がない」


提督「そしてなによりも」







提督「横須賀には私を信じて待ってくれている仲間達が居るんだ、今まで同じ釜の飯を食って、血反吐を吐きながら共に戦ってきた仲間たちが……な」



提督「あまり長く留守番を長門さんに任せていては、彼等に愛想をつかされてしまうよ、それは御免被りたいね」ニッ


あきつ丸「……まったく、相も変わらず難儀な人でありますなあ、提督殿は」ハァ








あきつ丸「自ら望んで苦行に挑むのはマゾのブディストだけで充分であります」


あきつ丸「提督殿なんて涅槃でゲイのサディストのブッダにケツの穴でも掘られればいいであります」プイッ


提督「おまっ!?いくらなんでも口汚すぎぃ!?可愛い動作と効果音でも誤魔化しきれないぞ!?」


あきつ丸「あっかんべーであります、せっかくあきつ丸が気を使って色々暗躍したでありますのに、意地で全部お釈迦にする提督殿なんかしらないのであります!」タッタッタ


ア、フソウドノー、アキツマルニモアマザケクダサーイ


提督「まったく、あいつは……」フウ


提督「……」










提督(長年の戦場感が訴えてくる、今度の戦い、大きな嵐になるだろう、と)


提督(でも、私は逃げるわけにはいかないんだよ)


提督「はぁ……凄まじきものは宮仕えってか……投げ捨てられるほど背負ってるもんが軽かったら、私も投げ捨ててとっととにげだしたいっての、まったく」トコトコ


提督「まあ、今はとりあえず」


提督「おーい!私にも甘酒くれ!」


提督(今、この瞬間を楽しもうか)








●数日後


~鎮守府の執務室~


提督「……」つ書類


先任「北方(きたかた)君、ちょっと話があるんできてもらえるか?」


提督「あ、はい」ソッ


先任「あの机の上の書類は?」


提督「ちょっと手続きに戸籍が必要になりまして、さっきもらってきたのですよ」


先任「なるほどな……とりあえず会議室にいこうか」



バタン




~数分後~


ガチャン


ヲ級「ヲ父サン、ヲ弁当ヲ……アレ?」キョトン


ヲ級「イナイ……」キョロキョロ


ヲ級「ウン……?」


[戸籍表]


ヲ級「コレッテ……」









~数分後~


ヲ級「……」ジーッ


[戸籍表]
・北方提督
・北方ヲ級
・北方港湾
・北方レ級
・北方ほっぽ


ヲ級「……」ジーッ


コンコン<失礼するであります


あきつ丸「提督殿、お話が……って、あれ?いないでありますか?」


ヲ級「ヲ?アキツ丸サン、オ父サンナラ、イナイミタイ」




あきつ丸「おやあ?何をみているでありますか?ヲ級殿」トテトテ


ヲ級「コレヲ……」ピラッ


あきつ丸「ふむ……?ああ、戸籍でありますか」


あきつ丸「どうでありますか?提督殿の戸籍に入った気分は?」


ヲ級「……不思議ナ、気分」





ヲ級「イママデ、私達ハ、家族モ、戸籍モ、特別ナ名前サエモナカッタ」


ヲ級「私達ノ名ハ、『深海棲艦正規空母ヲ級』トイウ、識別コード以上ノモノジャナカッタノニ」


ヲ級「コウヤッテ、オ父サンノ名字ヲモラッテ」


ヲ級「私ハ、『北方(きたかた)ヲ級』トイウ、一個人トシテ認メラレタ……」


ヲ級「オ父サンノ、正式ナ娘トシテ、認メラレタ」


ヲ級「ソウ思ウト、胸ノ奥カラ、アツイモノガ、コミ上ゲテクルノ」


ヲ級「本当ニ、不思議ナ、気分……」ギュッ


あきつ丸「……」









あきつ丸「……羨ましい」ボソッ


ヲ級「ヲ……?」


あきつ丸「私は、貴方達の事が、心の底から、羨ましいでありますよ」


あきつ丸「我々北方(きたかた)提督の艦隊の面々は、どれだけ望もうとも、あの人の『特別』にはなれないであります」


あきつ丸「提督殿が唯一、重婚という我を通すほどに愛している扶桑殿と、山城殿でさえ、所詮は『ケッコンカッコカリ』という、軍法上の仮の婚約であります」


あきつ丸「今後、ケッコンカッコカリが法的にどの様な効力を発揮するかはわからないでありますが、現状は不安定極まりない、砂上の楼閣の様な身分証明でしかないであります」


あきつ丸「あの二人でさえ、そこに、名前はのらないのでありますよ……まして、他の艦娘など……」


あきつ丸「どれだけ恋い焦がれようが、どれだけ手を伸ばそうが」


あきつ丸「あきつ丸達が、北方(きたかた)の姓を得る事は、多分ないのであります……」


ヲ級「……」




あきつ丸「あきつ丸達の艦隊は艦娘として顕現した最古参の一角、横須賀の精鋭艦隊であります」


あきつ丸「海上航路すべてを失い、滅びる寸前だったこの国の、最初で、最後の希望として、立ち上がり」


あきつ丸「蚕食された本土を奪還し、横須賀のみだった鎮守府は、四鎮守府体制へ」


あきつ丸「四鎮守府は、大奏警備府へ、警備府の後は、トラック、リンガ、ラバウル、ショートランドと、順に戦線を拡大してきたであります」


あきつ丸「我々は、その戦線を最初からいままで支えてきたという自負があるであります」


あきつ丸「北方(きたかた)という名前には、救国の英雄の一人という、大きな箔があったであります」


あきつ丸「でも、提督殿は、そうやって得た自身の地位も、英雄としての箔も、名誉も、何もかもをなげうって、貴方達を自分の娘にしたであります」


あきつ丸「貴方達が『人として北方の姓を得る』為に、全てドブに捨てたであります……」


ヲ級「ヲ……」









あきつ丸「我々と提督殿の絆は、戦いの中で育まれた、何人にも断ち切り難い特殊な絆であります……ですが……」



あきつ丸「ですが……それ以上には……」


あきつ丸「なれないので……あります……」



ヲ級「アキツ丸サン……」


あきつ丸「……おしゃべりが過ぎたでありますね、忘れてほしいであります」


あきつ丸「その名前、大切にした方がいいでありますよ」


ヲ級「ウン……」コクリ








あきつ丸「さあて!それじゃあこのあきつ丸は愛しい愛しい提督殿の為に粉骨砕身させていただくでありますよ!」パンッ



あきつ丸「それではヲ級殿!あきつ丸は仕事にもどるであります!それではまた!」ヒラヒラ


タッタッタ




ヲ級「……救国ノ英雄ノ一人、北方(きたかた)提督、カ」


ヲ級「私達ハ、スゴイ名前ヲモラッタノネ……」


ヲ級「……アリガトウ、オ父サン」ギュッ


提督「何がだ?」


ヲ級「ヲッ!?!?!?!?!?」





提督「扉が開けっ放しだし、何事かとおもったぞ」


ヲ級「エット、ソノ……ア、ヲ弁当ヲ、ソノ……」つ弁当


提督「おお、ありがとうヲ級」ナデナデ


ヲ級「エヘヘ」


ヲ級(北方ヲ級、コノ名前ハ、ヲ父サントノ絆ノ証明)


ヲ級(絶対ニ、ナクシタクナイ……)


提督「どうした?」


ヲ級「ウウン、何デモナイ」フルフル


ヲ級「イツモ有難ウ、ヲ父サン!」


10分程小休止を頂きます


少々お待ちくださいませ

お待たせ致しました、そろそろ再開致します



●数日後

~レ級、買い物中~


レ級「タッタヒトツノ~コ~ノ~イノ~チヲ~♪」トコトコ


レ級「イトオシキ愛ノ~為~ニタタ~カウ~♪」ヒョイッヒョイッ


レ級「ソレダケ~デイイ~ノサ~オレハオレハ~仮面ライダ~♪」トコトコ


レ級「オッチャン、コレ頂戴!」


八百屋の親父「あいよ!まいど!」




レ級「コレデ、全部ダナ」つメモ


八百屋の親父「お使い偉いなレ級の嬢ちゃん、そうだ、これをやろう」ゴソゴソ


八百屋の親父「ほら、福引券だ」


レ級「福引?」


八百屋の親父「おう、そこでやってっから引いてきな!」


レ級「アリガト!」トコトコ




~福引会場~

レ級「へー、一等ハ旅行券カァー」マジマジ


レ級「一回オネガイ!!」つ福引券


モブ店員「あいよ!」


レ級「ヨシッ!こいっ!」ガラガラ


コロン


モブ店員「おっと残念!こちらのお面をドウゾ!!」


V3のお面<赤いぞ!



レ級「……」


レ級「ナンデV3?」キョトン


レ級「マァ、イイカ、カッコイイシ」トコトコ






~商店街~



レ級「アーカイアカーイ、赤イ仮面ノV3ーっ♪」トコトコ


レ級「チーチヨー、ハーハヨー、妹ヨー♪」トコトコ


レ級「オッ?」


モブ「銀行強盗だーっ!!」


レ級「強盗!?」


~銀行のそば~


レ級(大丈夫カナ?)コソッ




~銀行内~


子供「ううっグスッ……怖いよ……」


母親「大丈夫、大丈夫だから」ナデナデ


おばあちゃん「ほら、アメちゃんでも食べて落ち着きさなさい」


子供「あ、駄菓子屋のおばあちゃん……」



おばあちゃん「大丈夫だから、おちつきなさいね?」ニコッ







~銀行の外~


レ級「駄菓子屋ノオバアチャンモイル……」


レ級「ド、ドウシヨウ、オバアチャン達ヲ助ケナイト……」オロオロ


レ級「デモ、オレノ正体ガバレタラヤバイシ」オロオロ


レ級「何カ、正体ガバレナイ様ニ……」キョロキョロ


レ級「アッ」


レ級「コレナラ……!」




~五分後~



駐在「お前達は完全に包囲されている!おとなしく投降しなさい!!」




銀行強盗B「ヤバイですぜ、ポリ公どもあつまってきやがった!」
 

銀行強盗A「ちぃっ!手間取りすぎたか!!しかたねぇ、一人か二人見せしめにぶっ殺して警告してやれ!!」


銀行員「ひっ」


子供「うう……」


お母さん「っ!!」ギュッ


おばあちゃん「……」











おばあちゃん「ちょいと銀行強盗さん」


銀行強盗A「あっ?」


おばあちゃん「殺すなら、老い先短い私を殺しなさい」


子供「……えっ!?」


銀行強盗A「あっ?ばばあてめぇ殊勝じゃあねぇか」


銀行強盗A「丁度いい、こいつを殺せ」


銀行強盗B「へ、へい!」ジャキッ!


子供「……っ!!」










子供「おばあちゃん!!駄目!!」ダッ!!


母親「あっ!?いっちゃだめ!!」



おばあちゃん「!?来ちゃダメよ!?」


子供「……」ギュッ



おばあちゃん「ちょっと!この子は殺さないで!!ほら、いいこだから、お母さんの所かえりなさいね?」


銀行強盗B「……」チラリ


銀行強盗A「かまわねぇ」


銀行強盗A「撃てっ」










おばあちゃん「!!!」ギュッ


駐在「やめろ!!!!」


???「コレ、カリルゼ!!」


駐在「えっ?」




ドドドドドドン!!!





???「ハアっ!!!」ビュン!!



[警察の防弾楯]<ガガガガガン!









駐在「な、誰かが盾をもって割り込んた!?」




???「オイッ!テメェ!!ナンテ事スルンダ!!!オ年寄リハ大事ニシロッテオソワラナカッタノカ馬鹿!!」




銀行強盗A「あっ!?誰だテメェ!!」ジャキッ!


???「オレ?オレハ……」


???「トオリスガリノ」










レ級(V3のお面着用)「仮面ライダーダッ!!」



銀行強盗達「……」


人質達「……」


警官達「……」
















皆の心の声『子供ーっ!?』ガビーン


















銀行員「馬鹿っ!なにやってるんだかくれろ!!」


窓口嬢「危ないわよ!?撃たれちゃう!?」



銀行強盗A「てめぇ!ガキのごっこ遊びになんざ付き合ってられるか!!」ジャキッ!


銀行強盗B「さっさと両手を上げて座れクソガキが!!」ジャキッ!


レ級(銀行強盗全員ノ銃口ガ人質カラハズレタ!!イマダ!!)




レ級「ライダーキック!!」ブオン


レ級「アッヤベネライガ……」



銀行強盗C「なっ……グボォッ!?」ドグチャァ


銀行強盗C(男として轟チン)「」



銀行員「ヒエッ」ヒュン


支店長「むごい……」ヒュン









銀行強盗A「Cーっ!!やりやがったな!!うて!!うちまくれ!!」



ドドドドドドン!!


レ級「ハッ!ライダーガソノ程度デシヌカ!!」ギギギギンッ!!


銀行強盗A「こいつ!?服に鉄板でも仕込んできてんのか!?」


レ級「次ハオマエダッ!!」ダッ!!








銀行強盗B「アイエエ!?(とっさに股間を護る)」


レ級「ライダーキック!!(脛へのローキック)」ベギッ!

レ級「二連激!!(反対の脛へも一発)」ベギッ!


レ級「トドメダ!!!(太ももへ膝蹴り)」ドグチャッ!




銀行強盗B「……っ!?……っ!?(悶絶)」ゴロゴロ


銀行員「うわっ……あれは痛え……」ガクガク







レ級「最後!!」ギロリ


銀行強盗A「クソッ!?なら道連れだ!!」ジャキッ!


おばあちゃん「あっ……」



レ級「っ!!」ダッ!!



ドドドドドドン!!

レ級「艤装展開!!」キラン!!


ボフンッ!
[レ級のしっぽ]<ガキキキキキン!!



駐在「!!!!」



ザワザワ  ザワザワ








レ級「フーッ!マニアッタ……」


レ級「大丈夫?オバアチャン」


おばあちゃん「……ええ、大丈夫よ(この声、体格、まさか)」


銀行強盗A「なっ、その、禍々しいしっぽ……まさか、おまえ……」



レ級「フンっ!」ガンッ!


銀行強盗A「ガハッ!?(気絶)」



レ級「アブナイアブナイ、咄嗟ニシッポダシチャッタ……アッ」サーッ


レ級「……」キョロキョロ


ザワザワ ザワザワ


銀行員「し、し、し……」ガタガタ








銀行員「深海棲艦だーっ!!!」









キャーッ!! 深海棲艦だーっ!!! 憲兵隊をよべ!! 鎮守府に応援を呼ぶんだ!!



レ級「……っ!」








駐在「深海棲艦っ!!!!」ジャキッ!


レ級「アッ」


駐在「貴様っ!!貴様ら深海棲艦が!!貴様らさえ居なければ!!私の家族は……!!!」ギラリ


レ級(駐在……サン……?)


駐在「妻と息子の仇だ!!殺す……絶対に殺す!!深海棲艦め!!死ねぇ!!!!」ドンッ!!


レ級「ウッ!?」ドスッ


レ級(オレノ装甲ニ傷ヲツケタ!?)






レ級(深海棲艦ノ装甲ハ、艦娘以外ダト、ツヨイ意思ヲ込メタ攻撃シカトオラナイ)


レ級(意思ヲノセニクイ弾丸ニ、コレダケノ呪詛ヲノセルナンテ……)ポタッ


レ級(駐在サンノ憤怒ハ、ドレダケツヨイノ……?)


駐在「殺す!!絶対に殺す!!」ギロリ



レ級「ヒッ」ビクッ








おばあちゃん「まちなさい駐在さん!!」バッ!


駐在「っ!!駄菓子屋の……どいてくれ!!」


おばあちゃん「駄目よ!!深海棲艦かどうかは知らないけど、この子は私達を助けてくれたわ!!それを無視は出来ない!!」


駐在「そいつは深海棲艦だろうが!!いいからどくんだ!!!」


おばあちゃん「絶対にどかないわ!!」









レ級「ア、アブナイヨ!!オバアチャン!!ウタレチャウヨッ!!ドイテ!!」



おばあちゃん(ほらっ)ボソッ


おばあちゃん(今のうちに逃げちゃいなさい)ボソボソ


おばあちゃん(レ級ちゃん)ボソボソ


レ級「!?」


おばあちゃん(はやく!!話は後!!逃げて!!)




レ級(……)


レ級「ハッ!!」ダッ!!


ガチャーン!!



駐在「窓から逃げた!?クソッ!!待て!!!」



レ級(バレタ)


レ級(バレチャッタ……)













レ級(オバアチャンニ、オレガ深海棲艦ダッテ事ガ!!!!)ガタガタ












~港町鎮守府~



先任の艦娘A「先任!提督さん!」 


先任の艦娘A「町に深海棲艦がっ!!」



先任「なにっ!?」ガタンッ!


提督「!!」ガタンッ!


提督(まさか……ヲ級達の正体がっ!?)





先任「……詳細は?」チラリ


先任の艦娘A「ハッ!町で発生した銀行強盗の立て籠もり先に突如として出現した深海棲艦は、仮面ライダーのお面を被って強盗を蹴散らし、逃亡しました!」



先任「……」


先任「……」


先任「は?」キョトン



提督(絶対にレ級だぁーーーーー!?!?!?)ダラダラダラ









先任「すなまい、私の耳がおかしくなったらしい、もう一度報告してくれ」


先任の艦娘A「はい!銀行強盗を通りすがりの仮面ライダーな深海棲艦がぶっ倒して人質を救出後逃げだしました!!」


先任「……」


提督「……」


先任の艦娘A「……」


先任「それ本当に深海棲艦?」



先任の艦娘A「えっ?」


先任「陸軍の新兵器とかじゃないか?強化人間みたいな……」



先任の艦娘A「ど、どうなんでしょうか……?」










先任「とりあえず、艦娘を三人一組にして街と近海を警戒させとこう」


先任「なんとも判断につきかねる」


先任の艦娘A「はいっ!!」



バタン



先任「さて、何か申し開きはあるかね提督?」


提督「アイエエ……」ダラダラダラ








先任「とにかく、正体不明ならまだやりようはある。なんとかこちらは誤魔化しておくから、君は娘さんのところにいって『無事』を確認してきなさい、いいね?」


提督「アッハイ」ソソクサ



バタン


先任「はぁー……なんて報告しようか……」



先任「いっそ『その時不思議な事がおきました』って報告でもするか?」ギシッ


先任「出来るわけないよなぁ……」ハァ…






~レ級の部屋~



提督「レ級、すこしいいか?」トントン


提督「……いないのか?」


ドア<…………


提督「……入るぞ?」


ガチャ



レ級「……」ヒザカカエ


提督「やっぱりいたか、返事くらいしなさい」


レ級「……ゴメンナサイ」








提督「……隣、座るぞ、ヨイショ」


提督「……」


レ級「……」


提督「何か、あったのか?」


提督「お父さんに話してみろ」ナデナデ


レ級「……ウン」





~レ級説明中~




提督「そうか、銀行強盗から駄菓子屋のおばあちゃん達を助けたけど、深海棲艦だってばれちゃったのか」


レ級「ウン……」


レ級「多分、暫クシタラ、町中ニ、オレ達ガ深海棲艦ダッテヒロマル……ソウナッタラ、オ父サンヤ、他ノ皆ニモ迷惑ガカカル……」


レ級「ゴメンナサイ、オ父サン……」


提督「レ級」スッ


レ級「……ッ!」ビクッ











提督「よく、がんばったな」ギュッ


レ級「ァ……」


提督「正体がバレて嫌われるのが怖かったろう?でも、レ級はそれでも一歩を踏み出せた」


提督「お陰で、殺される筈だったおばあちゃん達の命が助かったんだ。恐怖を乗り越えて人の為に立つっていうのは、とてもとても尊い行いなんだ」


提督「もし、それが原因で町を出ていかなくちゃいけなくなったとしても、私はそれを怒ったりしない。むしろ胸を張って出ていこうじゃないか」


提督「私の娘は、人として正しい行いをしたんだってな、私はお前の勇気と優しさを心から誇りに思うよ、レ級」


レ級「……」









レ級「オ父サン……」ギュッ


レ級「怖カッタ……怖カッタヨ」ポロポロ


提督「うん」


レ級「オレ達ガ深海棲艦ダッテバレタラ、多分皆カラキラワレル……」


レ級「アタリマエ……ソンナノ、アタリマエナノニ……」


レ級「怖カッタ……」


提督「うん、うん」ナデナデ









レ級「駐在サンニ、撃タレタ時ハ、本当ニクルシカッタ……」


レ級「駐在サンノ怒リト、カナシミガ伝ワッテキテ……」


レ級「カナシクテ、苦シテクテ……」


レ級「怖カッタ……」


レ級「町ノ皆カラ、コンナ風ニ殺意ヲムケラレタラ……ソウオモッタラ……」ギュッ


レ級「怖イ……怖イヨ……オ父サン……」ポロポロ








レ級「ナンデ……オレ達ハ……深海棲艦ナンカニ生マレチャッタンダ……最初カラ、普通ノ人トシテ、オ父サンノ子供ニ生マレタカッタ……!」ポロポロ


レ級「ナンデ……!!」ポロポロ


提督「うん、うん」ギュッ


提督「泣け、レ級。お父さんはここにいるから、涙が止まるまで、泣くんだ」ナデナデ


提督「泣いて、自分の中のモヤモヤした気持ちを、全部洗い流すんだ」ナデナデ


提督「先のことは、それから考えればいい」


レ級「……ッ!!」


レ級「ヒッグ……オ父サン!!グスッ……オ父サン!!ウアアアア……」






レ級「アアアアアアアアアアアア!!!!!!」ポロポロ




提督「……」ナデナデ




***


~部屋の外~


扶桑「レ級が泣きそうな顔して帰ってきたから心配してたけど」


山城「これなら、大丈夫そうですね、姉様」


扶桑「ええ、そうね、山城」ニコッ


山城「でもレ級って、本当にまっすぐでいい子ですね姉様」


扶桑「そうね……レ級にはそのまままっすぐに育ってほしいわね……優しくて勇気のある……本当の意味で強い子に」


山城「大丈夫ですよ、姉様」


山城「あの提督の側で育ったら、歪むなんてあり得ませんよ、曙や満潮でも素直にしちゃうような極太の筋金入りのお人好しですからね」クスッ


扶桑「そうね……」フフ



扶桑「さて、頑張ったレ級の為に、美味しい御飯をつくりましょうか」


山城「はい、姉様」




***



提督「落ち着いたか?レ級」


レ級「……ウン」ゴシゴシ


提督「よし、じゃあこれからの話をしようか」


レ級「……」


提督「まず第一に、今現在銀行強盗を撃退した者の正体は発覚していない。これは正式な報告として鎮守府にあがってきたものだから現段階では事実だ」


提督「また、現場にいた人全員に事情聴取を行ったが、『誰一人として』謎の仮面ライダーの正体を知っていたものはいなかった」


レ級「エ……」






提督「つまり、少なくとも今のところは、レ級の正体に気づいてたおばあちゃんは、だれにもその事を話しちゃいないんだ」


提督「おばあちゃんは深海棲艦らしきものをかばったという事で一番念入りに取り調べを受けた」


提督「でも正体については知らぬ存ぜぬの一点張りで、『助けられたからかばった』としか言っていない」


提督「……あのおばあちゃんは、本当に出来た人だよ」


レ級「オバアチャン……」


提督「取り調べについては、念のための事情聴取でしかないから、おばあちゃんを含めた全員が今日中に開放されることになっている」


提督「明日には、普通に駄菓子屋に戻っているだろう」


レ級「……」











提督「さて、レ級」


提督「近々行われれる大規模作戦の結果次第では、私達が横須賀に帰る事も可能になるだろう」


提督「もし調子が振るわなかったとしても、丁字達の手腕なら、あと数ヶ月もすれば根回しを完了させてこの町をでていくことになる可能性が高い」



提督「つまり、この町に居るのも、もうあまり長くないということだ、仮に関係が拗れたとしても、どうにでもなる」



提督「だから……レ級の、思うようにやりなさい」


提督「なにも無かったように、駄菓子屋にもよらず、そのまま町をさってもよいし、駄菓子屋にいっておばあちゃんに真意を問うてもいい」


提督「なんなら、私が付いて行ったり、代わりに挨拶にいっていもいい」


提督「私は、レ級の選択を尊重しよう。どのような選択でも、私が後の責任を持つから、自分の思ったように行動するんだ」



レ級「オ父サン……」


提督「どうする?いや、どうしたい?レ級」




レ級「……」


レ級「……ウン、決メタヨ、オ父サン」


レ級「オレ、明日オバアチャンニ挨拶シテクル」


レ級「怖イケド、アッテ、キチント、オ話シテクル」


レ級「ソレガ、一番正シイト思ウカラ」


提督「……そうか、ついて行かなくて大丈夫か?」


レ級「ウン、一人デ、イッテクル」コクリ







レ級「ア、デモ、ヒトツオネガイシテイイ?」


提督「いいぞ」


レ級「ギュッテ……」


レ級「ギュッテ、抱キシメテホシイ」


レ級「ソレダケデ、オレ、何デモ出来ルト思ウカラ」


提督「……」


提督「ああ、わかった」ギュッ


レ級「ン……」ギュッ









提督「……どうだ?」


レ級「ニシシ……アリガト、オ父サン」


レ級「元気デタヨ、コレナラ、大丈夫」ニカッ


提督「……そうか」ニコッ



提督「さてと、明日の方針もきまったんだ、まずは腹ごしらえをしようじゃないか」


提督「腹がへっては戦はできんからな」


レ級「ウン!」









提督(さて、どうなるかな)


提督(恐らく、これがレ級にとって大きな分岐点になるだろう)


提督(自分を押し殺し、レ級ではなくただの一人の少女として人の中に埋もれていくか、深海棲艦としての自己を否定せず、レ級として人の中を生きていくのか……)


提督(まあ、実はそこまで大きな心配はしていない)


提督(なにせレ級は、私の娘の中で誰よりも未熟だが、誰よりも優しく、誰よりも純粋で……)


提督(そして、誰よりも強くなれる娘だからな)






~翌日、町の駄菓子屋の前~


レ級「……」


駐在『深海棲艦め!!!』


レ級(……怖イ)ブルッ


レ級(デモ、怖ガルダケジャ、前ニススメナイカラ…)



レ級「……ヨシ」





~店内~


おばあちゃん「あら、いらっしゃ……」


レ級「シ、失礼シマス……」


おばあちゃん「レ級ちゃん!」ガタン


レ級「ヒッ……!?」ビクッ


おばあちゃん「……」


レ級「エット……オバアチャン?」ビクビク











おばあちゃん「……」ギュッ


レ級「ア……」


レ級(アッタカイ……)


おばあちゃん「……」


おばあちゃん「ありがとうね……レ級ちゃん」ポロポロ


おばあちゃん「私達の為に……銀行強盗と戦ってくれて……」ポロポロ


おばあちゃん「何も出来なくて……ごめんなさいね……助けてくれて……ありがとうね……」


おばあちゃん「レ級ちゃん……怖がられて、悲しかったよね……憎しみを向けられて、苦しかったよね……」


おばあちゃん「ありがとうね……ごめんなさいね……」ギュッ







レ級(アア……)


レ級(オレノヤッタコトハ……)



レ級(マチガイジャ、ナカッタンダ……)ギュッ


レ級「ウン……クルシカッタ……怖カッタ……カナシカッタ……」


レ級「デモ、オバアチャン達ガ無事ダッタカラ……」


レ級「オレハ、満足ダヨ……ニシシ」ポロポロ


おばあちゃん「……」ギュッ


おばあちゃん「私は、レ級ちゃんがどんな存在だったとしても……」


おばあちゃん「レ級ちゃんの事を信じているから」


おばあちゃん「いつでも、私は、レ級ちゃんの味方だからね?」


レ級「ウン……アリガト、オバアチャン……」







~システムメッセージ~


『条件を満たしました、レ級は『正義の心』を取得しました』


『『正義の心』はまだ不完全です。発動はできません』








●1月中旬



***


~???~


港湾?『アア、昨日モ、今日モ、毎日毎日、戦(イクサ)ノ日々』


港湾?『ツカレタ……モウ、イヤダ……』


港湾?『スベテヲステテ北ヘ、北方ヘイコウ』



???『マチナサイ、港湾水鬼』


港湾水鬼『……ナンダ、戦艦棲姫』


戦艦棲姫『貴方、ニゲルノ?』


戦艦棲姫『折角、水鬼ニマデ、ナッタノニ』


戦艦棲姫『依代ノ港湾基地ヲステタラ、マタ棲姫ニ逆モドリヨ?』





港湾水鬼『ソレデイイ、戦ナンテ、馬鹿ラシイ』


港湾水鬼『殺シアイハ、ヤリタイ奴ガ、ヤレバイイ』


港湾水鬼『勝手ニ、ヤレ』トス トス



シーンッ



戦艦棲姫『ネエ……港湾水鬼』


戦艦棲姫『私、貴方ノソウイウ所、ダイキライ』


戦艦棲姫『本当ハ、誰ヨリツヨクナレルノニ』


戦艦棲姫『反吐ガデル程、アマイ奴』


戦艦棲姫『……私ハ、イツカ、水鬼ニナル』


戦艦棲姫『ソシテ……人間ドモヲ殺シ尽クシタラ、次ハオマエヲ殺シテヤルカラ』


戦艦棲姫『首アラッテ、マッテナサイ』ギリィッ!







港湾水鬼『……ソロソロ、港湾基地ノ、影響圏外カナ』


港湾水鬼『……』


港湾水?『……』


港湾??『……』


港湾?姫『……』


港湾棲姫『……』



港湾棲姫『コレデ、私ハ、根無シ草』


港湾棲姫『棲家ヲステ、家族モナシ、仲間ハイナイ』


港湾棲姫『……』








港湾棲姫『……寂シイ』ポロポロ


港湾棲姫『……クルシイ』ポロポロ


港湾棲姫『……タスケテ』ポロポロ


……オイ!


港湾棲姫『……ほっぽ、レ級、ヲ級』


……コウワン!


港湾棲姫『……タスケテ」


……シッカリシロ!




港湾棲姫「……オ父サン!」





***



提督「おい!港湾!どうした!」


港湾「……アレ?」ポロポロ


港湾「オ父サン?」ポロポロ


提督「大丈夫か!?私は此処に居るぞ!随分うなされていたが、どうしたんだ?」


港湾「……」


港湾「……夢ヲ」


港湾「……昔ノ、ツライ夢ヲミタノ」


港湾「暗クテ、苦シクテ、ツライ夢ヲ」


港湾「独リボッチデ、彷徨ウ夢ヲ」ポロポロ


提督「……」




提督「……港湾」ダキシメ


港湾「オ父サン?」


提督「大丈夫、大丈夫だから」ナデナデ


提督「安心、しなさい」


提督「『私達』は此処に居るぞ」


港湾「……ウン」


港湾「アリガトウ、オ父サン」ギュッ




提督(港湾は、四人の中で一番戦闘経験が多い)


提督(何か……感じているのかもしれん)


提督(一応、手はうっておくか)








●数日後


~ヲ級の部屋~

コンコン 


ヲ級「ドウゾ」


ガチャン


提督「ヲ級」


ヲ級「ヲ?ドウシタノヲ父サン?」


提督「話がある、私の部屋にきなさい」


ヲ級「ヲ……?」




~提督の部屋~


提督「ヲ級、実は次の大規模作戦が近いんだ」


提督「私も、主戦力の一角として出撃することになるだろう」


ヲ級「ヲ……」


提督「もしも、万が一にも、私に何かあったら……そして、再びお前達が戦わねばならなくなったら……」


提督「コレを、うまく使って、切り抜けなさい」スッ


ヲ級「コレハ……」


[震電]

[墳進砲]

[三連装機銃]


ヲ級「艦娘ノ……武装アイテムカード……?」


*この世界の艦娘は装備の力を宿したカードを装備して戦います。





提督「ヲ級の腕と、それくらいの装備があれば、逃げる間くらいはなんとかなるだろう」


提督「私がこっそり融通できるのは、それくらいだ」


ヲ級「……」


ヲ級「オ父サン」ガバッ


提督「おっと」


提督「どうした?」


ヲ級「……縁起デモナイ事、言ワナイデ」ギュッ


ヲ級「私ハ、マタ、『只ノヲ級』ニ戻ルノハ、イヤ」


ヲ級「マタ他人ニナッテ、オ父サンヲ、『提督サン』ナンテ、ヨブ事ニナッタラ……」


ヲ級「タエラレナイ……」ギュッ


提督「ヲ級……」







ヲ級「私ハ、『北方(きたかた)』ノ名前ヲステル気ハナイカラ」


ヲ級「絶対ニ、戻ッテクルト……」


ヲ級「約束、シテヨ……」


ヲ級「オ父サン……」


提督「……」


提督「ああ、分かったよ、ヲ級」


提督「絶対に、戻ってくるからな」ギュッ



ヲ級「ウン……」ギュッ






●数日後


~出撃前夜~

ほっぽ「オ父サン」


提督「どうした?」


ほっぽ「一言ダケ、イワセテ」


提督「……」









ほっぽ「『留守ハ、マカセテ』」







提督「……ああ、頼んだ」ナデナデ


ほっぽ「ン……ジャア、オヤスミ……」


提督「ああ、お休みほっぽ」



バタン




扶桑「凄い激励をもらってしまいましたね、提督」


山城「これは頑張らないとね、母親として、艦隊の旗艦として」クスクス


提督「……そうだな」


提督「扶桑、山城」


扶桑「はい」


山城「ええ」


提督「例え地獄の底まででも、ついてきてくれるか」


扶桑「何をいまさら」


山城「姉さまが愛想を尽かすまでは、ついていくっていったでしょう?」


提督「ならばついてきてくれ」



提督「地獄を踏み潰して帰ってくるぞ!!」










~翌日、自宅前~



提督「では、いってくる」


提督「私達の留守中は、何かあれば先任さんか、山向こうの陸軍基地に居るあきつ丸に頼りなさい」


ほっぽ「ウン……」コクリ


ヲ級「ヲ……」ギュ


レ級「オ父サン……」


港湾「……御武運ヲ」


提督「うむ、では、『行ってきます』」ビシィ


扶桑・山城「『行ってきます』」





四人『イッテラッシャイ』ビシィ



~回天ノ時~


タ級「ヒ……ヤメ……」


???「グルルル」


???「グラァァァ!!」



バリッ! ボリッ! ギチャァ!!


???「……フフ、カンジル、トリコンデキタ、深海棲艦達ノチカラヲ」


???「コレナラ、イケルワ、モシモ、アノ忌々シイ北方提督ヤ、何故カ超強化サレタ、『アノ女』トブツカッテモ、マケナイ強サヲエタ」



???「時ハ満チタ、今コソ回天ノ時」


???「天ヲ回シ、時勢ヲヒックリ返ス」


???「『回天作戦』開始セヨ!!総員出撃!!!」



「「「「「オオオオオオオオ!!!!!」」」」」






これにて、中編の投稿を終えさせていただきます。


1時間程の大休止の後に、後篇の投稿を開始させて頂きます


お待たせ致しました、後編、開始致します。


最後まで楽しんで頂ければ幸いでございます。





なお、当スレ、合いの手大歓迎でございます。


~丁字別荘~


ヲ級の帽子「はぁ~……こうやって日干しされてっと、心地良いッテもんでい……」


『ザザーッ!!……ニツキ……ザザーッ!!……シロ……』


ヲ級の帽子「あ?なんだ?深海棲艦の無線通信……?」


『ザザーッ!!……目標……ザザーッ!!……』


ヲ級の帽子「……ちょっくら、傍受してみっか」


『ザザーッ!!……ザザーッ!!……』


ヲ級の帽子「……おいおい」


『目標、北緯●×度、東経△◯□度ノ港町、全艦隊、隠密ヲ解除シ、攻撃ヲ開始セヨ』


『クリカエス、港町ヘノ攻撃ヲ開始セヨ』


ヲ級の帽子「やべぇぞ、こいつは……!」




~作戦海域~



提督「なに!?鬼級以上の上位個体を複数含む敵艦隊が、本土を急襲しているだと!?」


扶桑「はい!!しかも、この進行ルートは……」


山城「ほっぽ達のいる……港町……!!」


提督「なんということだ……」


提督「本土への連絡は……」


扶桑「駄目です、もう深海棲艦にジャミングを受ける海域です。この情報は、前線の一部艦隊のみに共有されるだけです」


山城「本土の人間が気付けるかは不明です……でもおそらく、気づいた時には手遅れに……」


提督「……」











扶桑「……どうするのですか、提督」


山城「……既に作戦は発令され、我々は戦闘海域を目前としています。もしここで引き返せば」


提督「……我々は敵前逃亡で銃殺、前線の味方は戦力が不足し作戦は失敗、援軍を信じて戦っている友軍は全滅しかねない上に、下手をすれば本土への逆撃も受けかねない」


提督「……」


扶桑「……」


山城「……」


***


ヲ級の帽子「……ッテ、状況でい」


ヲ級の帽子「町は完全に包囲されてる、かなりの大戦力をもつ一軍がこちらに向かっている」


ヲ級の帽子「しかも、さっきからなんらかのジャミング兵器で通信妨害までされてるとくらあ、かなり念入りってもんでい」



ヲ級「ド、ドウシヨウ……」


港湾「町ハ、包囲サレテル……無線ハツウジナイ……」


レ級「モシカシテ、ツンデル?町ノ皆ハ……」ガタガタ


ほっぽ「……」


***



扶桑「戻りましょう、提督」



山城「ほっぽ達を、見捨ててはいられませんよ」


提督「……」


提督「……いや」


提督「前に……進もう……」


扶桑「提督!?」


山城「ほっぽ達をみすてるの!?」


提督「違う!!!」



扶桑「……っ!」ビクッ


山城「……っ!」ビクッ










提督「これが、私個人の首一つで済む問題なら、幾らでも引き返す」


提督「だが、事ここに至っては、私の肩には既に多くの者の命が乗っている」


提督「それを投げ捨てる事だけは、してはならない」



提督「既に賽は投げられたんだ、私達はルビコン川を越えて、前に進むしかない」


扶桑「しかし……それではあの娘達が……」


山城「戦いを好まないあの娘達だけにするなんて……生き残れると思うの……?提督」


提督「……そうか、扶桑達は知らないんだったな」


扶桑「何をですか?」


提督「あの娘達の……特に、ほっぽの二面性だ」


扶桑「二面性……?」


提督「ああ、二面性だ」





***


ほっぽ「オチツケ!!」


ヲ級「!!」


港湾「!!」


レ級「!!」


***


提督「あの娘は人としてまだまだ未熟で子供だ」


提督「だが、それと同時に、時々恐ろしく冷徹な判断を下す事ができる」





***

ほっぽ「レ級!港湾!オマエ達ハ避難ノ誘導ヲシロ!!半鐘ヲタタイテ町ノ人ヲ防空壕ヘ誘導スルンダ!!」


レ級「リョ、了解!!」ビシィ!


港湾「ワカッタ!!」ビシィ!


ほっぽ「ヲ級!!オマエハ唯一航空機ノ発艦装置ヲモッテイル!!町ノ鎮守府ヘムカッテ事情ヲ説明シ、町ヲ防衛シロ!!方法ハマカセル!!」


ヲ級「了解!!」ビシィ!



***

提督「特にほっぽは元々北方海域の方面軍最高司令官だ」


提督「『立場が人を作る』というように、ほっぽは幼いながらにその重責の中で歪ながらに成長してきた」


***

ほっぽ「ホッポ達ニ出来ル事ハ限ラレテイル、出来ル事ヲ最大限ヤルンダ!!己ノナスベキ事ヲナセ!!」


皆『了解!!』


ヲ級「……ホッポハ」


ホッポ「ウン?」


ヲ級「……ホッポハドウスルノ?」


ホッポ「……ホッポハ一番身体能力ガ高イケド、艤装ナシジャ一番ヨワイ、ダカラ」


***


提督「己の責務をどう果たすのか、なにをなすべきか」



提督「あの娘はいざとなれば、己のなすべきことを成すことがきるんだ」


提督「あの娘達は強い。父親としては情けないかぎりだが、あの娘達の強さを信じるしかない」


***



ホッポ「単身、包囲網ヲツッキッテ、山向コウノ陸軍基地マデ、ハシリヌケル!!!!」




『ナッ!?』


***


提督(無事でいてくれよ……みんな…)ギリィッ!!


扶桑(握りしめた拳から血が……)


山城(提督……)




提督「急ぐぞ、既に作戦は動いているんだ。我々は、我々の成すべきことをなそう」



赤城「……っ!!索敵に敵大艦隊がかかりました!!このまま進行ルートを進めば会敵します!!」


提督「総員!!!戦闘準備!!!」


提督「我が国の興廃はこの一戦にあり!!総員よく奮闘し、敵を撃滅せよ!!」


提督「戦闘開始!!!!!」




「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」




~ほっぽ、町の外周~


ほっぽ(戦艦マデイルノカ、敵モ本気ダナ)ガサッ


ほっぽ(ヲ姉チャン、港湾姉チャン、レ級……)


ほっぽ(扶桑母サン、山城母サン……)



ほっぽ(オ父サン……)


ほっぽ(……)スゥーッ



ほっぽ「ヨシッ」キッ


ほっぽ「覚悟ハ、完了シタ!!」グッ



ほっぽ「皆!!ホッポ、絶対ヤリキッテミセルカラ!!!」ダッ!!











タ級「敵ダ!!ウテェ!!」ジャキン



ドドドドドドン!!!!


ほっぽ(オシトオル!!!)


ほっぽ「ガァァァァァ!!!」バギッ!!ドガァッ!!ベギンッ!!ドチャッ!!


ほっぽ(イタイ!!デモ……)ペッ、ベチャッ


ほっぽ「コレクライデ、姫級ガクタバッテタマルカ!!!」キッ


ほっぽ(指揮官ハ……)ギロリ


タ級「クソッ!?総員次弾ソウテ……」


ほっぽ「オマエダッ!!」ダッ!!


タ級「ナッ」










ほっぽ「オ父サン直伝……」ググツ


ほっぽ「正拳突キ!!!」ブオン


タ級(轟沈)「ガヒュツ!?」


深海棲艦達「隊長!?」ザワザワ


ほっぽ(イマダ!!)ダッ!!


ル級「イカセルナ!!」


チ級「デモ隊長ガ!!」


リ級「トニカクウテ!?」




ほっぽ「オソイ!!サヨナラ!!」ダッ!!






ほっぽ(ハヤク、基地マデ!!)






~避難誘導組、レ級、港湾~



レ級「防空壕ニ避難シテ!!深海棲艦ガクルヨ!!」ガァン!ガァン!ガァン!ガァン!ガァン!ガァン!


港湾「レ級!!半鐘ハソレ位デイイ!!避難誘導ヲ!!」


レ級「ワカッタ!!」


港湾「足ノ不自由ナ人、老人、子供ヲ優先シテクダサイ!!」


レ級「防空壕ハコッチダヨ!!列ヲミダサズツイテキテ!!」


港湾(ホッポハ、ナスベキ事ヲナセトイッタ)


港湾(オソラク、町ハ戦場ニナル)



港湾(ソノ時ハ……)




~ヲ級、鎮守府~


先任「なに!?この港町に向けて敵の大艦隊が!?」


先任の艦娘A「はい!!住民を防空壕に避難させ、近隣陸軍の増援を呼びましょう!!」


先任「わかった!!」


先任の艦娘B「先任提督ー!!!大変です!!!」


先任「今度はどうした!?」


先任の艦娘B「町の周囲に隠れ潜んでいた深海棲艦が一斉に蜂起し、町からでる送電線を始めとした通信インフラを寸断されました!!」


先任の艦娘B「しかも、新型の電波ジャミング装置を持ってきているらしく、ネットや、無線機の類も使えません!! 完全に外部との連絡を絶たれました!!!」


先任「な……!?それでは、助けも呼べないし、住民を内陸へ避難させる事も出来ないぞ!?」


先任「なんということだ!!完全に、この町を滅ぼす事だけを考えた布陣ではないか!?一体何故!?」







ガチャン


ヲ級「深海棲艦ハ、アセッテイルノ」



先任「お前は!」


ヲ級「私達北方海域方面軍ガ、丸々人類ニ寝返ッタカラ、元々人類側ニカタムイテイタ天秤ガ大キク動イタノ」


ヲ級「ソノ差ヲ縮メヨウトイウ動キノ標的ニ、コノ町ガ、エラバレタ」


ヲ級「ソレガ、コノ戦イノ理由」


先任「……それで」


先任「貴様は、それを何故私達に伝えにきた」


先任「『深海棲艦の正規空母』である貴様が!!」










先任の艦娘A「!?」


先任の艦娘B「ヲ級ちゃんが……!?」


ヲ級「……今、私ガ何ヲイッテモ、貴方ノ疑念ヲ拭ウ事ハ出来ナイカラ、行動デ示ス」


ヲ級「……時間ガナイ、要点ダケツタエル」


ヲ級「今、レ級ト、港湾ガ、防空壕ニ人ヲ誘導シテル、ホッポハ、敵陣ヲツッキッテ陸軍基地ニタスケヲ呼ビニイッタ」


ヲ級「私ハ、敵ノ航空戦力ヲ、クイトメル」


ヲ級「私ハ貴方ニ命令スル事ハ出来ナイ」


ヲ級「ダカラ、『オネガイ』ニキタ」


先任「……」











ヲ級「私達ガ、時間ヲ稼グカラ、貴方ハ、貴方ノ、ナスベキ事ヲナシテホシイ」


先任「武装解除されてる貴様達がどうやってだ?」


ヲ級「私ノ武装ハ解除シタケド、発艦装置ハノコッテル」ゴソゴソ


ヲ級「コレ」ヒョイッ


ヲ級の帽子「……」


先任の艦娘A「それ、深海棲艦の……」


先任の艦娘B「本当にヲ級ちゃんって……」



ヲ級「……オ父サンガ、万が一ニソナエテノ御守リニッテ、艦娘ノ装備ヲコッソリ融通シテクレタノ(帽子装着)」


ヲ級「震電改トカイウノヲ」


先任「随分と……凄まじいお守りだな……」






***

~部屋の外~


先任の艦娘C「レ級ちゃん達が……深海棲艦……」


先任の艦娘D「武装もなくて、町の人のところに……」


先任の艦娘C「……ねえ、Dちゃん」


先任の艦娘D「……なに?」


先任の艦娘C「後で一緒にぶっ殺されるかもしれないけど、それでも手伝って欲しい事があるんだ」


先任の艦娘D「奇遇だね、私も同じこと思ってた」


先任の艦娘C「急ごう」ダッ


先任の艦娘D「うん」ダッ



***



ヲ級「ジャア、イクカラ」


先任「待て」


先任「貴様をいかせるとおもうか?」ジャキッ!


ヲ級「……」


先任「貴様が本当の事をいっておるのかすら、最早私には判断がつかん」


先任「だが、一つだけ確かなことは、ここで貴様を始末しておけば、少なくとも懸念の一つを消す事ができる」


ヲ級「……ソレデ、町ノ防空ガ総崩レニナッテモ?」


先任「わからん、私には、もう判断がつかん」


ヲ級の帽子「……」イライラ







先任「なら、手をつけやすいところから手を付けようと思うのだ」


先任の艦娘A「……」ジャキッ!


先任の艦娘B「……本当にやるのですか、先任」ジャキッ!


ヲ級「……」


先任「……総員う」



ヲ級の帽子「」ブチッ!!



ヲ級の帽子「身体かりっぞヲ級」


ヲ級「エッ?」


ヲ級?「……」スゥーッ







ヲ級?「喝!!!!!!!」ビリビリビリビリビリ


先任達「!?」ギョッ


ヲ級?「てやんでいべらぼうめい!!!黙って聞いてりゃベラベラと女の腐った様な愚にもつかねぇ口上述べやがって!!手前らそれでも帝国軍人かああん!?」


ヲ級?「手前らの役目は町の人間護るこったろうが!!!それがなんだ!?町護る為に立ち上がった嬢ちゃん一人によってたかって腹立ちを発散しようてっかぁ?」


ヲ級?「腑抜けるのも大概にしやがれ玉無し野郎どもが!!!!」ズカズカズカ


ヲ級?「歯ァ食いしばれやダボハゼ野郎!!」ブンッ!










バキィ!!








先任「……」ジンジン


ヲ級?「ちったぁ魂に気合入ったかよ玉無し」


先任「……そうだな」


ヲ級?「手前はそこで腑抜けてろ、後ろ玉(裏切り)やりかねねぇ奴がいるよりやりやすいってもんでい!!!」ビシィ!


ヲ級?「あー、すっきりした、ヲ級、身体かえすぞ」スッキリ


ヲ級?「……」スゥーッ


ヲ級「アレ?」キョロキョロ


先任達「……」






ヲ級「……?ヨクワカラナイケド、時間ガナイカラ、モウイクネ」


先任「一つきかせてくれ」


ヲ級「ナニ……?」


先任「深海棲艦の君が何故、人の為に戦うんだ……?」
  


ヲ級「変ナ事ヲキクノネ」


ヲ級「ミンナヲ護リタイ、ソウオモウノニ、理由ハイルノ?」


パタン






先任「……」


先任の艦娘A「先任……」


先任の艦娘B「どうするのですか……?」


先任「…………」




~埠頭~



敵艦載機<ブオオン!!



ヲ級「マルデ、雲霞ノ様ネ」


ヲ級「『艤装展開』」


ヲ級「ヲ父サンノ艦載機達、私ニチカラヲカシテ」


震電改<まっかせろい!!


ヲ級「サテ、ドレダケモツカナ……」


ヲ級の帽子「おいおい、始める前から弱気になってんじゃねえよヲ級」


ヲ級の帽子「そんなんじゃあ、手前に名前までくれてやった親父さんの名前が泣くんじゃねえかい?」ケラケラ


ヲ級「……ソウネ」


ヲ級「オ父サンニ、ハズカシイ真似ハ、見セラレナイモノネ」


ヲ級(皆、無事デイテネ)




~防空壕~


港湾「多分、スグニ敵ガクル」


港湾「覚悟ヲ、キメテオイテ、レ級」


レ級「……」


レ級「……ネェ」


港湾「ドウシタノ?」


レ級「港湾姉チャンハ、コワクナイノ……?」


レ級「町ノ人ニ、キラワレル事ヤ、怖ガラレル事ガ……」





駐在『深海棲艦め!!!!』






レ級「オレハ、怖イヨ……」ガタガタ


港湾「……」




港湾「ソウネ、私モ怖イワ」ポンッ


港湾「デモ、レ級ノ怖ガルモノヨリ、モット怖イモノガ、コノ世ニハアルカラ」ナデナデ



レ級「何、ソレ……」



港湾「ソレハ……」


深海棲艦がきたぞー!!!


港湾「ッ!」


レ級「ッ!!」ビクッ








駐在「クソッ!クソッ!!町の皆に近づくな!!」ドンッ!!ドンッ!!


イ級「ギィッ!?」バギッ!!


イ級「……」ゾロゾロ


イ級「……」ゾロゾロ



駐在(駄目だ!!数が違いすぎる!!)ドンッ!!ドンッ!!


駐在(また私は、護れないのか!?今度は、街のみんなさえ!!)ドンッ!!ドンッ!!


駐在「畜生!!畜生!!私にもっと力があったら!!お前らなんか!!お前らなんか!!」ドンッ!!ドンッ!!


イ級「……」ジャキッ!







駐在「畜生おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」













ドドドドドドン!!!


駐在「ッ!!」




バキンッ!!バキンッ!!バキンッ!!




駐在「……ッ!」


港湾「大丈夫」シューッ


駐在「……え?」





港湾「皆、絶対ニ死ナセナイカラ」


駐在「……あっ!?私の盾に!?おい!!なんて真似を……」


港湾「大丈夫ダカラ、コノ程度ジャ、私ハ殺セナイ」ムクッ


駐在「!?」


港湾「レ級、サッキノ続キダケド」


港湾「タシカニ、キラワレル事モ、怖ガラレル事モ、スゴクツライ」


港湾「コンナチカラ、ナイ方ガシアワセダトモ思ウ……デモ……」



レ級「……」




港湾「デモ、私ハ、自分ニチカラガアッテ良カッタト思ウ」


港湾「大切ナ人々ヲ襲ウ理不尽ヲ前二、己ノ無力ヲ嘆カナクテイイモノ」


港湾「タトエ、ソノ結果人々カラ疎マレ、後悔シタトシテモ」


港湾「助ケラレズニ後悔スルヨリ、キラワレテ後悔スル方ガイイカラ」


レ級「!!」






港湾「『艤装展開』」


カッ!!


港湾「戦闘形態……!」






村人「一本角に鋭い鉤爪……」


駐在「……深海棲艦!?」


おっちゃん「港湾ちゃんが、深海棲艦だってのか!?」


港湾「下ガッテテ、皆」


港湾「オ父サンカラ貰ッタ、コノ名ニカケテ、指一本フレサセナイカラ」トスットスッ



港湾「コイ、有象無象」ギラン



深海棲艦達「……ッ!?」ビクッ



港湾「コノ大要塞、ヌケルモノナラ、ヌイテミロ」ゴゴゴゴゴ







レ級「……」


レ級( 助ケラレズニ後悔スルヨリ、キラワレテ後悔スル方ガイイ…… )ドクン


提督『殺される筈だったおばあちゃん達の命が助かったんだ。恐怖を乗り越えて人の為に立つっていうのは、とてもとても尊い行いなんだ』



レ級(ソウダ、オレハモウ、知ッテルジャナイカ)ドクン ドクン



おばあちゃん『ありがとうね……レ級ちゃん……私達の為に……銀行強盗と戦ってくれて……』


おばあちゃん『何も出来なくて……ごめんなさいね……助けてくれて……ありがとうね……』



レ級(大切ナ事ハ、自分ノ魂ニキケバイイ)


レ級(自分ガ正シイト思ウ事ヲ、貫クンダ!!!)


レ級「……」キッ!!









レ級「オット、一人ダケイイカッコハサセナイヨ、港湾オ姉チャン」ザアッ!


港湾「レ級?」


レ級「ソウダヨネ、嫌ワレテモ、ヤラナキャイケナイ事モアルモンネ」


レ級「デモ、ドウセヤルナラ、景気ヨク派手ニヤラナキャ!!」


港湾「?」


レ級「イクヨ!」ザァッ


レ級「変!」シュッ


レ級「身!!」シュッ







カッ!!!








レ級「天ガ呼ブ、地ガ呼ブ、人ガ呼ブ」


レ級「悪ヲ倒セトオレヲ呼ブ……」


レ級「聞ケ!悪人ドモ!!オレハ正義ノ戦士!!」


レ級「仮面!!」シュッ


レ級「ライダー!!!」ビシィッ


港湾「」ポカーン


レ級「……ナンチャッテ、ニシシ」ケラケラ


村人「レ級ちゃんも、深海棲艦だったのか……」


駐在「あの時の仮面ライダー深海棲艦は、レ級だったのか……」



ザワザワ






レ級(怖イ……デモ……オ姉チャンハ、ソレヲ乗リ越エタンダ!!)


レ級(ナラ、オレニモ出来ル!!!)キッ


レ級「タッタ一ツノコノ命ヲカケテ、イトオシキ愛ノ為ニ戦ウ」


レ級「ソレガ仮面ライダー!!ヒーローノ心得!!!」


レ級「嫌ワレテモ、貫キ通セバ、後悔ハナイ!!!」


レ級「ダロ?姉チャン」ケラケラ


港湾「……ソウネ」


港湾「ナラ、今カラ私モ、仮面ライダーネ」クスッ


レ級「オ姉チャンモ、ライダー……?」


レ級「……」ピコーン!!








レ級「……敵ハ多イネネ、オ姉チャン」


港湾「ソウネ」


レ級「デモ、問題ナイ」


港湾「?」


レ級「今夜ハ、オレト港湾姉チャンデ『ダブルライダー』ダカラネ!!」ニッ


港湾「ダブルライダー?」キョトン


レ級「ニシシ、最強コンビッテ事サ!!」









おばあちゃん「……レ級ちゃん」



おばぁちゃん「……良いの?」


レ級「ウン、モウ大丈夫ダヨ、オバァチャン、ダッテ……」


おばぁちゃん「……?」




レ級「オレハ、北方(きたかた)レ級、世界最強ノ提督ノ娘ダモノ!!!」



レ級「オレハ絶対ニ、マケナイカラ!!!」ニッ




レ級「オバアチャン、皆、絶対ニマモリヌイテ、ミセルカラ!!」






~陸軍基地~


ほっぽ「ハァっ!!ハァっ!!ツイタ!!」ボロボロ


番兵「うん……っ!?おい傷だらけじゃないか!?どうしたんだいお嬢ちゃん!?」


ほっぽ「深海棲艦ガ!!港町ニ!!」


番兵「なっ!?そんな馬鹿な!!」








あきつ丸「うん?ほっぽ殿?何してるでありますか?」


ほっぽ「アキツ丸!!大変ダ!!町ニ深海棲艦ガ!!タスケテクレ!!」


ほっぽ「町ガ、奇襲ヲウケテル!!通信設備ヲ無力化サレテ、タスケモヨベナイ!!」


あきつ丸「……」


あきつ丸「番兵殿、基地司令殿に第一次戦闘態勢を発令するようにいってきてください、責任はこのあきつ丸が取るから急げと添えるように」


番兵「は!?いや……しかし……」


あきつ丸「聞こえなかったか二等兵、即座に命令を実行しろ、急げ」


番兵「!?」ゾクッ


番兵「は、はい!!了解しました!!」ダッ!






ほっぽ「ア、アリガ」


あきつ丸「……」


シュバン!!


ほっぽ「ナッ……」


あきつ丸「答えろ北方棲姫」チャキ


あきつ丸「提督殿の留守を狙いすましたようなピンポイントな襲撃、人類の弱点を明確につく通信設備の破壊」



あきつ丸「そして……真っ先に助けを呼びに来たのが貴様だ」


あきつ丸「北方棲姫、貴様」





























あきつ丸「最初から、人類に仇為すつもりで提督殿に近づいたのではないか?」























ほっぽ「!!!!!!!!!」


あきつ丸「あきつ丸は陸軍の艦娘である前に、帝国臣民の盾である前に、『提督殿の艦娘』であります」


あきつ丸「もし、貴様が提督殿の優しさにつけ込んだ嘘吐きの下郎であったのならば」


あきつ丸「たとえ提督殿に恨まれ殺されようとも、提督殿の為に貴様を殺す」


あきつ丸「嘘を見抜けぬと思うなよ北方棲姫、もし貴様の言葉に微塵でも嘘が感ぜられれば」


あきつ丸「この軍刀で貴様のそっ首叩き落としてくれる」ジャキン





ほっぽ「……」


あきつ丸「……」



ほっぽ「……ホッポヲ疑ウナラ、疑エバイイ」


ほっぽ「殺シタイナラ、殺セバイイ」ガシイッ!!


あきつ丸(軍刀を掴んで切っ先を首に……!)








ほっぽ「ダケド」


ほっぽ「港町ノ皆ト、ヲ姉チャン達ダケハ、タスケテクレ」グサツ


ほっぽ「タノム……」ツーッ


ほっぽ「見テノ通リ、装甲ハ弱メテアル、ソノママ軍刀ヲオシコメバ、ホッポハ死ヌカラ」


ほっぽ「ダカラ……町ノ、ミンナヲ……」


ほっぽ「タスケテクレ」








あきつ丸「……」



あきつ丸「……何か、言い残したい事はあるか?」  



ほっぽ「……」




ほっぽ「……ソウダナ」




ほっぽ「……ヒトツダケアル」





ほっぽ「ホッポヲ疑ウノハ構ワナイ」



ほっぽ「ダガ、ホッポ達トオ父サンノ絆ヲ愚弄スル事ダケハ……」




























ほっぽ「絶対ニ、ユルサナイ」
























あきつ丸「……!」ゾクッ



北方ほっぽ「私ハ、北方(きたかた)ホッポ、誰ガナント言オウト、オ父サンノ娘ダ」


北方ほっぽ「ソレダケハ、絶対不変ノ事実ダカラ」



北方ほっぽ「覚エテオケ」


あきつ丸「……なるほど」








あきつ丸「軍刀から、手を離せ」


北方ほっぽ「……」パッ


あきつ丸「……」スッ


北方ほっぽ「……切ラナイノカ?」


あきつ丸「あきつ丸は、『深海棲艦である北方棲姫』を信じる事は出来ないであります」スーッ


あきつ丸「でも」チャキン


あきつ丸「『提督殿の娘である北方(きたかた)ほっぽ』なら、信用するでありますよ」ニヤリ











あきつ丸「『北方ほっぽは一片の疑いもなく提督の娘である』それだけが確かなら、あきつ丸は信じられるであります」


北方ほっぽ「……ソウカ」


あきつ丸「そうであります」ニコリ


あきつ丸「でも一つだけ言っておく」


あきつ丸「先程の啖呵、嘘にしてくれるなよ」


北方ほっぽ「愚問ダ」








あきつ丸「『北方ほっぽは一片の疑いもなく提督の娘である』それだけが確かなら、あきつ丸は信じられるであります」


北方ほっぽ「……ソウカ」


あきつ丸「そうであります」ニコリ


あきつ丸「でも一つだけ言っておく」


あきつ丸「先程の啖呵、嘘にしてくれるなよ」


北方ほっぽ「愚問ダ」








北方ほっぽ「シカシ……オマエモ、大概ダナ」

 
あきつ丸「何がでありますか?」


北方ほっぽ「オマエガ、アワヨクバ、オ母サンカラオ父サンヲ掠メ取ロウト狙ウ女狐ダトイウコトダ」フンッ



北方ほっぽ「狂信ニ近イ思イヲ持チナガラ、一切ソレヲ表ニ出サズニイル、来ルノカ分カラナイ『ソノ時』マデ」




北方ほっぽ「オマエハ、怖イ奴ダ」


あきつ丸「はてさてぇ、なんの事でありますかなぁ?」ケラケラ


あきつ丸「あきつ丸はいつまでもどこまでも提督殿に付き従い、その敵を討ち滅ぼすだけでありますよ」


あきつ丸「それが、あきつ丸の生き方だというだけであります」ニコッ


北方ほっぽ(本当ニ、怖イ奴、目ガ、笑ッテナイゾ)







あきつ丸「さて、無駄話はここまでであります、そろそろくるでありますよ」


北方ほっぽ「?」


あきつ丸「提督殿には負けますが、忠勇無双の陸軍の益荒男共の登場であります」


ザッ!!


憲兵A「陸軍憲兵抜刀隊集合いたしました!!」


憲兵B「いつでもいけます!」


憲兵C「早く行きましょう!!」


あきつ丸「よろしい、陸軍憲兵抜刀隊!!準備はいいか!!」


あきつ丸「これより我らは野に放たれた虎となり、山を駆け抜け、港町まで一直線に突き進む!!!」


あきつ丸「護国の意志の体現者は海軍だけではない!!我等陸軍の底力、今こそ世界に示すのだ!!」


あきつ丸「ついてこい貴様ら!!遅れた者は深海棲艦に殺される前にこのあきつ丸が斬り殺してやる!!」


あきつ丸「行くぞ!!!」


憲兵隊「おおおおおおお!!!!」





~防空壕前~


深海棲艦の残骸達<死屍累々



港湾「第一波ハ、シノイダカ」



レ級「ウン」


港湾「スグニ第二波ガクル、注意シテ」



駐在「……」



レ級「……ッ!」






港湾「駐在サン、皆ノ様子ハ?」



駐在「……とりあえず、皆怯えちゃいるが、秩序はたもたれているな」


港湾「ヨカッタ、コノ状況デパニックガオコルト対応出来ナイカラ」



駐在「……」


駐在「……なあ、お前たちは」












駐在「何者なんだ?」












港湾「……?」


駐在「お前たちは深海棲艦なんだろう?それなのになんで町の人の為に戦うんだ?」



駐在「私は、家族を深海棲艦に殺されている。正直、深海棲艦に対しては殺しても殺し足りない位の恨みをもっている」


駐在「でも、この前の銀行強盗事件の時も、さっきも、私では手の届かなかった町の人を助けてもらった……」


駐在「それが、顔見知りのレ級と港湾で……しかも深海棲艦だという」


駐在「深海棲艦は憎い、助けてくれた事には感謝していて、港湾達には親しみをもっている」


駐在「私は……私は……何を信じればいいんだ?どうすればいいんだ?」


駐在「お前たちに、どう接すればいいんだ?」


駐在「わからないんだ……」


港湾「……」


レ級「……」







レ級「……オレニハ、駐在サンノ悲シミモ、苦シミモ、想像スルシカナイ」


レ級「駐在サンニトッテ何ガ正シイノカモ、ワカラナイ」


駐在「……」


レ級「……デモ」


レ級「……デモ、ソウイウ時ハ、目ヲ閉ジテ、自分ノ心ヲ感ジルシカナイト思ウ」


駐在「……心?」


レ級「ウン、人ハソレゾレ、心ノ中ニ譲レナイ正義ヲモッテイル筈ダカラ」



レ級「ダカラ最後ハ、目ヲ閉ジテウカンデクル、心ノ中ノ譲レナイ正義ニ従ウシカナイト思ウ」




駐在「譲れない正義……」








レ級「オレハ、ソウヤッテ、葛藤ヲ乗リ越エタヨ」



レ級「『オバアチャン達ヲ護リタイ』ッテイウ正義ニネ!」ニッ


駐在「……そうか」



駐在(深海棲艦への恨みと、港湾達への感謝、そして己の責務、雑念を削いで、削いで、最後の最後に私の中に残る正義とは……)






港湾「二人トモ、話ハソコマデ」


港湾「トビッキリニヤバイノガキタ!!」









???「アラァ?随分ト、懐カシクテ腹立タシイ顔ガイルワネェ?」


港湾「……ッ!?オマエハ!?」


港湾「戦艦棲姫……!イヤ、チガウ!?」


港湾「進化シタノカ!?戦艦水鬼!!!」


戦艦水鬼「ゴ名答、久シブリネ港湾水鬼……アア、今ハ棲姫ダッタカシラ?」


戦艦水鬼「マサカ、ココデ雪辱ヲハタセルナンテネエ」



戦艦水鬼「約束ドオリ、殺シテアゲルワ」






戦艦水鬼「深海棲艦ノツラヨゴシガ!!!」ゴゴゴゴゴゴ









港湾「レ級、ココハ私ニマカセテ」


レ級「エッ!?二対一デイッタ方ガ……」


港湾「駄目、アイツノ背後カラ、第二波ガクル筈、オソラク二対一デモタオシキル前ニ到達サレル」


港湾「ソウナッタラジリ貧、防空壕ヲ波状攻撃デツブサレル」


レ級「ア……」


港湾「ダカラ、ココハ私ニマカセテ、増援ヲ前ニデテクイトメテホシイ」



港湾「出来ル?」


レ級「……ウン」コクリ


港湾「ヨシ、オネガイレ級」ニコッ


レ級「ワカッタ!増援ハマカセロ!!」ダッ











港湾「オマタセ、意外ニ律儀ネ」


戦艦水鬼「今生ノ別レハスンダカシラ?ジャア、モウ遠慮ハイラナイワヨネ!」ジャキン



港湾「今生ノ別レ?ソンナモノハイラナイ」


港湾「ダッテ、誰モ死ナセナイカラ!!」ギラリ


戦艦水鬼「ハッ、ヌカセ!深海棲艦ノ恥サラシメ!!」


戦艦水鬼「皆ソロッテ、地獄ヘ送ッテヤル!!!」






戦艦水鬼「主砲斉射ァ!!」ドゴンドゴン!!


港湾「ヌルイ……!」バキン!!ガキン!!


港湾「ソノ程度、オ父サンノ投石ノ足元ニモ及バナイ」フン


戦艦水鬼「チィッ!ナラ、コレデドウダ!!」グルン


駐在「っ!こっちに砲門を!!」


港湾「!!」ダッ






戦艦水鬼「死ネ!」ドゴンドゴン!!


港湾「グッ!!」ガキン!!バキン!!


港湾(シノイダ)


戦艦水鬼「ホラホラ!!シッカリ防ゲヨデカブツ!!副砲斉射ァ!!」グルン


港湾(ッ!!パリィジャ、間ニ合ワナイ!!)


港湾(クッ!!ナラ!!)ダッ!!


港湾「グッ!?」ガスン!!バシュンッ!!


港湾(コノ、大キナ体ヲ盾ニシテデモ!!)


港湾「絶対ニ……トオサナイカラ!!!」ギリィッ!


駐在「港湾……」


港湾「私ヲ潰シタカッタラ……ソノ千倍ハモッテコイ!!!」


戦艦水鬼「ハッ、イッタナ?ナラ証明シテミセロ!!」ジャキン!!


港湾(絶対ニ、絶対ニマケナイ!!!!)





~増援上陸地点~


レ級「オラァッ!!(掌底)」ブオン!!


ル級(轟沈)「ガッ!?」バギャン!!


レ級「ハァッ!!(手刀)」ブオン!!
 

チ級(両断)「ガギッ!?」ガギャン!!


レ級「オ前ラナンテ、コノ2本ノ腕ダケデ充分ダ!!」









タ級「チィ、噂ドオリノ化物メ、単独デハ水鬼様以外デハ相手ニナラン!!数デオセ!!」


イ級A「イーッ!!」ジャキン


イ級B「イーッ!!」ジャキン


イ級C「イーッ!!」ジャキン


イ級D「イーッ!!」ジャキン


レ級「ハッ!!マルデショッカーダナ!!」










レ級「ライダー!!」ググッ


タ級「ウテ!!」


ドドドドン!!!


レ級「ジャンプ!!」バヒュン!!


タ級「ナニッ!?」


レ級「空中三角飛ビ!!」バシンッ!!


タ級「ビルノ壁面ニ着地シテトンダ!?コッチニクル!?」


レ級「見様見真似……」


レ級「スーパー!!」


タ級「!!」






レ級「大・切・断!!」ブオン


タ級(両断)「グァッ!?」ズバッシャァッ!!


レ級「マダマダァ!」


レ級「尾撃ヲクラエ!!」ブオン!!


イ級A「アッ!?」ガン


イ級B「イッ!?」ガン


イ級C「ウッ!?」ガン


イ級D「エッ!?」ガン


レ級「ニシシッ、一網打尽!!」ブンブン


レ級「コノ程度ジャ、オレハマケナイゼ?」


深海棲艦達「ウッ!?」ジリッ







レ級「サァ、カカッテキナ!!」


レ級(港湾姉チャンノトコニイカナイヨウ、ココデ雑魚ヲクイトメル!!)




レ級「来ヤガレ、悪鬼ドモガ!!!」








???「オイオイ、イキナリ『アノレ級』ガ相手トカ、チョットマッテホシイデゴザルヨ妹者」



???「デモ、武装ハナイ筈デッセ、姉者」



レ級「ナッ!?」



~推奨BGM~


『敵超弩級戦艦を叩け!』


ttps://www.youtube.com/watch?v=aSLKYmST-S0



戦艦棲姫A「ドーモ、戦艦水鬼=サンノ後輩、戦艦棲姫Aデゴザル」


戦艦棲姫B「ドーモ、オナジク後輩ノ戦艦棲姫 Bデッセ」



レ級「鬼級ガ、二人!?シカモ同一種!?」ジリッ



戦艦棲姫A「アア、戦艦水鬼先輩ミタイナ化物デハナイデゴザルヨ?」ジャキン


戦艦棲姫B「デモ、武装ノナイ様ナ奴ニハ流石ニ負ケヤシナイ位ニハ強イデッセ?」ジャキン


ドドドドドン!!



レ級「ウワァァァ!?」


BAGOOOOOON!!!!!


レ級「ヤバッ、遠距離カラ一方的ニウタレル!?」



レ級(コレハ、ヤバイ!!)


~ヲ級サイド、防空戦線~


ヲ級「ハア……ハア……」


ヲ級「グッ……航空隊損耗率60%……防空圏ニ穴ガ……」


敵深海棲艦空母「ナカナカ、シブトイ……ガ、ココマデダ」


ヲ級の帽子「ヲ級!敵艦載機が防空の穴に突入してきやがった!!回避しろい!!」


ヲ級「クッ……!?」


敵艦載機<爆弾投下!!


バゴン!!バゴン!!バゴン!!



ヲ級「ヒトツ」スッ


ヲ級「フタツ」スッ


ヲ級「ミッツ!!」スッ


ヲ級(ヨケキッタ!)




ヲ級の帽子「馬鹿野郎!!まだ残ってるぞ!!対ショック体制!!」


ヲ級「ヲッ!?」


ヒュルルルルルルル


ヲ級「……グァッ!?」ボガン!!



ヲ級「ウウ……」


ヲ級(ダメージ自体ハ少ナイケド……直撃スルト動ケナク……)


ヲ級の帽子「おい!!追撃がくるぞ!!さっさと立ちやがれってんでい!!」



ヲ級「グ……」


敵艦載機達<ブオオン!!


ヲ級(マズイ、イクラ私デモ、アレダケ波状攻撃ヲウケタラ……!!)ゾクッ









ヲ級の帽子「立て!ヲ級!!親父さんに顔見せできねえぞ!!」


ヲ級「!!!」ダッ


ドドドドドドン!!!!


ヲ級「グゥゥゥ」ゴロゴロ


ヲ級(負ケナイ!!)


ヲ級「対空機銃斉射!!墳進弾散布!!」


ボボボボボボボン!!!


ヲ級「負ケナイ!!負ケテタマルカ!!!私ハ……私ハ……」










北方ヲ級「私ハ!!!北方(きたかた)ヲ級!!!ヲ父サンカラモラッタ名ニ恥ル様ナ戦イハ!!!出来ナイ!!!」グググッ


敵艦載機達<ブオオン


対空砲<ガガガガガ!


ドカン!!


ボボボボボボボン!!!


ヲ級の帽子(獅子奮迅とはこの事でい……だが、いくら強くとも……孤軍奮闘じゃあ……)




対空砲<ガガガガ……


対空砲<……シーン


北方ヲ級「ヲッ!?」


北方ヲ級(対空兵器残弾ゼロ、航空隊損耗率98パーセント!!)


北方ヲ級「グッ……限界……!?」


敵艦載機<ブオオン!!


北方ヲ級「ア……」





~レ級サイド、増援阻止戦線~


ドカンドカンドカン!!!


レ級「グゥゥ!?」ゴロゴロ


レ級(遠距離カラノ波状砲撃……駄目ダ、隙ガナイ……)


レ級(セメテ、オレニモ武装ガアレバ……)


戦艦棲姫A「妹者、大分キイテルデゴザルナ」


戦艦棲姫B「ソウデンナ姉者、コノママ遠距離カラ押シ切ラセテモライマッセ」


レ級(ナントカ、接近シナイト!!)ダッ!!











戦艦棲姫A「オット、ソウハイカンデゴザル、イケ」



イ級達?「……」ザバァ


レ級「水中カラ!?デモ、イ級位……」



戦艦棲姫B「残念デンナァ……」ニタリ



イ級?「ッ!?」カッ


レ級「エ……」









BAGOOOOOOOOON!!!!











戦艦棲姫A「ソイツラ、タダノイ級デハナク、全員高性能爆薬ヲ満載シタ特攻兵器ノナレノハテナンデゴザルヨ」


戦艦棲姫B「タシカ、海軍デハ『震洋』、陸軍デハ『マルレ』トヨバレタンデッセ、回天ヤ桜花ノ親戚デンナァ」



*回天や桜花に比べマイナーですが、実在し、実践投入された特攻兵器です。二人乗りのベニヤ製モーターボートでボート先端部に爆薬を満載しています。






戦艦棲姫A「爆薬ノ塊デゴザルカラ、チョット火砲ヲウケレバスグボカン、『近ヅカナケレバ』タダノ爆薬満載ノボロ船デゴザルガ……」


戦艦棲姫B「『近ヅクシカ無イ』ンジャ、相当厄介ナ代物デンナァ?」










レ級「ガ……ゲハッ……」ベチャッ


レ級(ナンテ威力……十体チカイ数ヲソロエレバ、ココマデヤバいナンテ……)



戦艦棲姫A「ソラ、マダマダイルデゴザルヨ?」


戦艦棲姫B「ハヤクココマデ来ラレルト、イイデンナァ」



特攻兵器型イ級達<ゾロゾロ



レ級「ッ!?」バッ



戦艦棲姫A「ソレ、距離ヲトッテクレタデゴザルヨ妹者」ジャキン!!


戦艦棲姫B「ソウデンナ、姉者」ジャキン!!









ドドドドドドン!!!


ボボボボボボボン!!!!


レ級「グアアアッ!?」バキンッ!!ベキンッ!!


レ級(打ツ手ガ……ナイ……)


特攻型イ級達<ゴーッ!!


レ級「アッ……」
















~BGM停止推奨~


~港湾サイド~



港湾「ウッ……」


港湾「ガハッ……」ベチャベチャ


港湾(血ガ、止マラナイ……)ボタボタ


港湾(コレハ……ソロソロ本格的ニ死ヌカナ……)グイッ


戦艦水鬼「爪ハ砕ケ、角モオレ、全身ノ装甲ノ一切ヲウシナッテモ、マダタエルカ……」


戦艦水鬼「何故ダ?何故ソコマデシテ、人ヲ護ル」


戦艦水鬼「人ナド、弱ク、醜イ、虫ケラ以下ノ存在デハナイカ」








港湾「……カラ」


戦艦水鬼「……?」


港湾「……コノ人達ヲ、護リタイッテ、ソウ思ッタカラ」


港湾「理由ナンテ……ソレダケ……ソレデ、充分」


港湾「愛スル人達ノ為、大切ナ人達ノ為」


港湾「コノ命ヲカケテ闘ウ」


港湾「最期マデ」








戦艦水鬼「……ハッ、ナラ、オ望ミドオリ、一緒ニ死ナセテヤル!!」ジャキン


戦艦水鬼「…」


戦艦水鬼「イヤ、ソウダ」


戦艦水鬼「オイ、ソイツノ後ロニイル人間ドモ」


駐在「……?」


戦艦水鬼「ソコノ裏切リモノニ石ヲ投ゲロ、石ヲ投ゲタ奴ハ、特別ニ助ケテヤロウ」


駐在「……っ!!!」


ザワザワ イシ? ザワザワ コウワンニ? ザワザワ







戦艦水鬼「ソイツハモウ虫ノ息ダ」


戦艦水鬼「ダカラ、貴様達ノ投石デ、トドメヲサセ」


港湾「……」


駐在「港湾に、石を投げれば、我々を助けると……?」


戦艦水鬼「アア、鬼ノ誇リニカケテ、約束シテヤロウ」


駐在「……」


戦艦水鬼「ホラ、ハヤクシロヨ?私ハ気ガ長イ訳ジャナインダ」ニタニタ



ザワザワ ザワザワ







港湾「……」


港湾「……皆」
 

港湾「……私ニ、石ヲ投ゲテ助カルナラ」












 
港湾「遠慮セズ、投ゲテ」















駐在「ッ!!!!」


駐在「……」スッ


おばぁちゃん「……」スッ


酒屋「……」スッ


ガチャガチヤ


港湾(アイツニ殺サレル位ナラ、皆ノ投石デ介錯サレタ方ガ、マシカナ……)





港湾(オ父サン、オ母サン、短イ間ダッタケド、オ世話ニナリマシタ……)


駐在「……ッ!!!!」ブオン!!


港湾(サヨウ……ナラ……)ポロポロ






























ガァン!!
























戦艦水鬼「……」


港湾「……エ?」


戦艦水鬼「……」ツーッ


戦艦水鬼「…………アッ?」ポタッ


港湾「……ナンデ?」


戦艦水鬼「何処狙ッテンダ?テメェ」ポタッ



駐在「ふざけるなよアバズレ」


駐在「俺の仕事は町の人を守る事だ」


駐在「港湾は、俺たちの町の子供だ」



















駐在「町の子供に、そんな事する訳がねぇだろうが!!!!」













おばぁちゃん「誰が港湾ちゃんをみすてるか、ふざけないで!!」ブンッ!


村人A「コイツはお前がくらえ!!」ブンッ!


八百屋の親父「港湾の嬢ちゃん差し出して助かろうとする程落ちぶれちゃいねぇ!!」ブンッ!
 

戦艦水鬼「……」ガンッ!ガツン!バキンッ!


港湾「……皆」


戦艦水鬼「ヘェ……ソウカイ、ソウカイ」



戦艦水鬼「ナラオ望ミドオリ」


戦艦水鬼「一人残ラズ!!殺シテヤル!!!!」ジャキン


戦艦水鬼「マズ、オマエカラダ港湾!!!」











港湾(私ガ、仲間……)ドクン


~システムメッセージ~


港湾(コノ町ノ、コノ人達ノ……)ドクン ドクン



『住民の過半数から支持された事で必要条件を達成しました』


戦艦水鬼「全砲門斉射!!」ドンドンドン!!!


『この港町を、港湾棲姫の所属港湾都市に設定します』


港湾「……っ!!」










BAGOOOON!!!!





駐在「港湾!!!」


おばぁちゃん「ああ!?港湾ちゃん!?」


八百屋の親父「クソッタレ!!嬢ちゃん!!」




戦艦水鬼「次ハ、貴様等人間ダ!!クラエ……」


ダンッ!!


???「オイ」グググッ


戦艦水鬼「アッ?」









港湾?「トオサナイッテ、イッテルダロウガ!!!!」ゴウッ!!!


戦艦水鬼「グボォ!?」バギャン!!!




駐在「あのアバズレがバウンドしながら吹っ飛んだ!?」


おばぁちゃん「港湾ちゃ……」


港湾水鬼「マサカ、モウ1度コノ姿ニナルトハ思ワナカッタ」ピキピキ


*港湾棲姫→本気モード→港湾水鬼


駐在「うわ!?港湾顔怖!?」


おばぁちゃん「港湾ちゃんめっちゃ怒ってる!?」


港湾水鬼「コノ状態ダト顔怖イノ?」ガーン











戦艦水鬼「ガァ!?ゲハッ!?……ナンダ!?何ガオコッタ!?」ポタポタ


戦艦水鬼「貴様一体、何ヲシタ!?」



港湾水鬼「私ジャナイ」


港湾水鬼「タスケテクレタノハ、此処ニイル、皆ノ……」


港湾水鬼「オマエガ虫ケラ以下ト侮ッタ、コノ町ノ人々ノ、大キナ愛」





港湾水鬼「深海棲艦ノ私デサエモ、『仲間』トシテ迎エテクレタ、彼等ノソノ心根ダ!!」








戦艦水鬼「仲間……人間……町……」


戦艦水鬼「……マサカ、オマエ!!」ハッ



戦艦水鬼「依代トナル、港町ニ支エラレテ、再生シタノカ!?」


港湾水鬼「ソウ」


港湾水鬼「陸上型深海棲艦ノ、チカラノ源ハ、所属スル基地ヤ港、空港トイッタモノニ依存スル」


港湾水鬼「今ノ、私ノ所属港ハ」






港湾水鬼「コノ、港町ダ!!!」







戦艦水鬼「……」


戦艦水鬼「ハッ!カツテ自分ノ所属港湾基地ヲステテニゲダシタ臆病者ガ、人間ノ糞田舎ノ港町を依代ニスルトハナ」


戦艦水鬼「ダガ、貴様ニハオニアイダナ!!最後ニハモウ一度ニゲダス気カ?」



港湾水鬼「タシカニ、私ハ昔、自身ノ港ヲステ、弱体化シテマデ北方ニ逃ゲタ事ガアル」


港湾水鬼「毎日毎日、戦(イクサ)ニツグ、戦、ソンナモノ、大嫌イダッタカラ」


港湾水鬼「戦ニ、意味ナド感ジナカッタカラ、逃ゲタ」








港湾水鬼「デモ」


港湾水鬼「今度ハ違ウ」


港湾水鬼「私ノ背後ニハ、私ノ為ニ命マデカケテクレタ仲間達ガイル」


港湾水鬼「オ父サント違ッテ、戦ウ術ヲモタナイ、本当ニタダノ人ナノニ」


港湾水鬼「恐怖ニマケズ、戦ウ覚悟ヲ決メタ、本当ニスゴイ人達ガイル」


港湾水鬼「彼等ヲステル事ハ、絶対ニデキナイ」


港湾水鬼「ソウ、ツマリコレハ『護リノ戦(いくさ)』」



港湾水鬼「サァ、戦艦水鬼」

















港湾水鬼「護リノ戦、ハジメテミルカ?」ジャキン











~推奨BGM~


『連合艦隊、西へ』


https://www.youtube.com/watch?v=r6q933o6xh8


~ヲ級サイド~



???「三式弾!!斉射あああ!!!」





バババババン!!!!



敵艦載機達<!?


ボボボボボボボン!!!


ヲ級「ヲッ……?」




~レ級サイド~


???「機銃掃射!!!薙ぎ払え!!!」



特攻型イ級達「イッ!?」



BAGOOOOOOON!!!



レ級「エ……?」





***


先任「ヲ級を中心に輪形陣を取れ!!」


先任の艦娘達「「「「「「了解!!!」」」」」」ザザッ


先任「すまない、待たせてしまった!」


ヲ級「……私達ヲ信用デキナインジャ?」


先任「ああ、深海棲艦なんぞ信用できん」


先任「だが、『君達』は北方君の娘で、私達の町の子供だ」


先任「そんな単純な事さえ……先ほどの私は忘れていたのだ……」


先任「すまなかった、本当にすまなかった……」ペコ





ヲ級「……イイヨ」


ヲ級「先任サンノ立場モ、キモチモ、理解出来ルカラ」


ヲ級「ソシテ、今重要ナノハ、ソンナ些末事ジャアナイ」


ヲ級「大切ナ事ハ、町ヲマモル事デショウ?ナラ……」


ヲ級「皆デ、私達ノ町ヲ、マモリマショウ」ニコッ


先任「……ああ!!」


ヲ級「デモ、モウ私ハ弾薬モ艦載機モナクテ……何ガ出来ルカナ……?」


先任「ふふふ、そうだろうと思って、秘密兵器を持ってきたぞ!!」


先任「工兵隊!!」









工兵「はい!ヲ級さん!!これを!!」ドサドサドサ


[艦娘用の資材]<ドチャッ!!


ヲ級「ヲ……?ナニコレ?」キョトン


先任「やはりな、ヲ級、君達深海棲艦には、『弾薬の補給』という概念がないのだな」


ヲ級「ヲッ?『弾薬の補給』?ナニソレ?弾薬ッテ、『時間ト共ニ回復スルモノ』ジャ?」


先任(深海棲艦達がどうやって資源を確保しているのかとずっと不思議だったが、やはり自動補充だったのか!!)


*ゲーム中の一部イベントの敵キャラは時間経過とともにゲージが回復します。






先任「とりあえず、食べてみてくれ」


ヲ級「ヲ?」モッキュモッキュ


先任(そして、ヲ級は、艦娘の武装を使用できる、なら……)


ヲ級「ヲッ!?弾薬ト、艦載機ガ!?」


先任(艦娘用の資材でも、補給が可能だと言うことだ!!)


ヲ級「コレナラ!!タタカエル!!!」


先任「よし!いくぞ!!」


皆『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!』




***


戦艦棲姫A「ナ、何者デゴザル!?」


戦艦棲姫B「ナンデ、オマエタチガ、ソイツノ味方ヲスルンデッカ!?貴様達ノ作戦目標ハ何デッカ!?」



???「……作戦目標?」ニヤリ


???「……何者か?」ニヤリ




先任の艦娘C「作戦目標は正義!!」ドンッ!!


先任の艦娘D「友の危機を救いにやってきた、仮面ライダー壱号と弐号だ!!!」ドンッ!!













艦娘C「おまたせ!!レ級ちゃん!!」ジャキン!!


艦娘D「レ級ちゃん!!もう大丈夫!!アレをこれ以上近づけたりしないから!!!」ジャキン!!


レ級「ア……Cチャン、Dチャン……」


レ級「ナンデ……オレ……深海棲艦ダヨ……?勝手ニソンナ事シタラ、後デ、オコラレチャウヨ……?」



艦娘C「そんな事、知ったこっちゃねーんですよこっちは……」



艦娘D「後で大目玉くらって解体処分されちゃったとしても……」











艦娘CD「「友達をほっておけるか!!!」」ジャキン










レ級「!!」ドクン


先任の艦娘C「私達の正義っていうのは!!目の前で苦しむ誰かを救いたいっていう気持ちだから!!」


先任の艦娘D「町の為に孤軍奮闘する友達みすてられるか!!軍法会議?そんなん怖くて艦娘やれるか!!」


レ級「友達……正義……」ドクン



レ級「ニシシ……ソウカ……」ドクン ドクン



レ級「友達ノ為ニ、ソウイウ、正義モアルモンネ……!!」グググ



~システムメッセージ~


『レ級の特殊スキル、『正義の心』は完成し、同時に発動条件をみたしました』

 
『レ級はその心が折れない限り、何度でも立ち上がる事が出来ます』





レ級→全身全霊状態→北方(きたかた)レ級


北方レ級「オレハマダ」



北方レ級「タタカエル!!!」










戦艦棲姫A「ナンカ、流レガヤバソウデゴザルヨ!!妹者!!」


戦艦棲姫B「アカン!!トニカクウチマクレ姉者!!!」


ドドドドドドン!!!


先任の艦娘C「やば!?D!!アレを!!」


先任の艦娘「ウン!!レ級ちゃん!!コレを使って!!」ブンッ!


レ級「……エっ!?」パシッ パシッ


レ級「コレハ!」


[46cm3連装砲]


[5連装酸素魚雷]


[烈風]


艦娘C「鎮守府の倉庫からパクってきたの!!」


艦娘D「どうせうちじゃだれも使えないから、使ってレ級ちゃん!!」




レ級「艦娘ノ武装コアメダル……ジャナクテアイテムカード!?ツカエルノコレ!?」


レ級「デモ、マヨッテル場合ジャナイ!!」



レ級「艤装再展開!!」


レ級「変!!」


レ級「身!!」


カッ!!




BAGOOOONN!!!




戦艦棲姫A「ヤッタデゴザルカ!?」



戦艦棲姫B「チョ、姉者、ソレ禁句……」







レ級「……ウン」


レ級「ナジムネ、コレ」


●レ級

装備
・[46cm3連装砲]

・[5連装酸素魚雷]

・[烈風]

・[正義の心]





先任の艦娘C「て、敵の砲弾を、空中で全弾撃ち落とした……?」


先任の艦娘D「レ級ちゃんしゅごい……」











レ級「ウン、ヤッパリ、主砲、魚雷、艦載機ノフォームガ一番オチツク」


レ級「ニシシ、サシズメ、艦娘ノ強化メダルデ武装シタ、スーパータトバコンボッテカンジカナ!」


艦娘C「タカ!」


艦娘D「トラ!」


艦娘CD「「バッタ!!」」


艦娘CD「「タ・ト・バ!タトバ!!」」


レ級「オ、ナツカシイネ!ニシシ!」


レ級「イクゼ!!超弩級重雷装航空巡洋戦艦ノ本当ノチカラヲミセテヤル!!!」ギラリ


艦娘C「レ級ちゃんに続けえ!!!力の壱号行きます!!」ジャキン


艦娘D「技の二号続きます!!」ジャキン


レ級「コイツハ、タノモシイネ!!」








戦艦棲姫A「オイ妹者」


戦艦棲姫B「どうした姉者」



戦艦棲姫A「遠距離カラ、チマチマケズル作戦ガ破綻シタデゴザル」


戦艦棲姫B「ソウデンナ、姉者」


戦艦棲姫A「カテル?」


戦艦棲姫B「アノレ級ニ装備ガアルトカ、リボルケインヲモッタRXト戦ウクライノ難易度デンナ」




レ級「イクゾオオオ!!!!」ジャキン!!





戦艦棲姫AB「クルナアアアアアアア!!??」




~港湾サイド~


戦艦水鬼「護リノ戦(イクサ)ダト……?」


戦艦水鬼「ホザケ!!全砲門斉射!!」


ドンドンドン!!


戦艦水鬼(奴ハ、私ノ主砲、副砲、スベテヲ撃チ落トス事ハデキナイ!!マタケズリキッテヤル!!)


港湾水鬼「オ父サン直伝ノ、チャドーノ呼吸法ヲミヨ」ザァッ


港湾水鬼「スゥーーーーーーッ!!」バキバキバキバキバキバキバキバキ!!!



港湾水鬼「ハァーーーーーッ!!」バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバ!!!



港湾水鬼「スゥーーーーーーッ!!」バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキ!!!



港湾水鬼「ハァーーーーーッ!!」バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキ!!!










駐在「一歩も動かずに、独特の呼吸に合わせて流れる様に弾丸を弾いている……」


おばあちゃん「すごい……」



港湾水鬼「……」ピタッ



戦艦水鬼「馬鹿ナ、全弾ハジイテ……?」


港湾水鬼「今ハコッチノ番ダ!!」ギラッ!!


ダンッ!!


戦艦水鬼(一瞬デ肉薄サレタ!?マズイ!!)










港湾水鬼「オリャーッ!!!」ブオン


戦艦水鬼「グッ!?」バゴン!!


戦艦水鬼「ウ……(足ガ)」ガクガク


港湾水鬼「モウ一発!!」ブオン!!



戦艦水鬼「ナメルナ!?」


ガキィン!!



港湾水鬼「チッ!」








戦艦水鬼の艤装「グルルル」ギチギチ


駐在「あのアバズレの背後の化物、単独でも戦えたのか!」


戦艦水鬼の艤装「グラァッ!!」ブオン!!ブオン!!


港湾水鬼「オット!」ガキン!!ガキン!!



バキン!!ガキン!!


オモチャメ!! ドキャァ!! ギャイン!?





戦艦水鬼「艤装込ミデモ、不利カ!」







戦艦水鬼(忌々シイ……シカタナイ……無線封鎖ヲ解除シテ、数デツブソウ)


戦艦水鬼「電波ジャミング停止」


戦艦水鬼「遊ビハ此処マデダ!!港湾水鬼!!」


港湾水鬼「?」ガキン!!バキィンッ!!



戦艦水鬼「『全艦隊ニツグ!!此処ヘアツマリ、敵ヲ圧殺セヨ!!』」


港湾水鬼「……!!」ガキン!!バキィンッ!!







戦艦水鬼「アッハッハッハ!!スグニ私ノ艦隊g『タスケテー!!』」



戦艦水鬼「ハッ?」


『ク、クロイ、死神……ガッ!?ザシャァ!!』



戦艦水鬼「オイ!ドウシタ!?返事ヲシロ!!」



『あー、あー、マイクテス、マイクテスであります』


『繋がったでありますね?こいつらの親玉に』


『そのはずです、あきつ丸隊長』


『よろしい』





***


深海棲艦の通信兵「ア、グギ……」



あきつ丸「そこにいるらしい深海棲艦の親玉に告ぐ」


あきつ丸「町の周囲にいた連中は全員始末したであります」


あきつ丸「今すぐそこへ向かって貴様の首を叩き落としてやるでありますから」


あきつ丸「首を洗ってまっているであります」











あきつ丸「あ、ほっぽ殿、最後に何かこいつに伝言はあるでありますか?」


ほっぽ「カシテ」


あきつ丸「どうぞ」


ほっぽ「クタバレ、クソババア」


ほっぽ「アリガト」


あきつ丸「いえいえ、あ、こいつはもう不要でありますな」ヒュン!!ズバッ!! 


あきつ丸「これより市街へ突入する!!憲兵抜刀隊続け!!」


憲兵隊『おおおおおお!!!!!』


***


戦艦水鬼「包囲ヲ、ツブサレタ?」




戦艦水鬼「マ、マダダ『空母機動部隊!!コチラニ空爆ヲ』」


『おっと、そいつぁ、無理ってもんだぜ?戦艦水鬼さんよぉ!!』


戦艦水鬼「!?」


***


~ヲ級サイド~


ヲ級「艦載機達!!編隊ヲ維持シ、町ノ防空ニテッシロ!!敵機ヲ町ニイレルナ!!」


先任「ヲ級を中心に輪形陣を維持し、ヲ級を護り、掩護しろ!!ヲ級がやられたら町の防空は総崩れになるぞ!!」


先任「我等はこの町を守るべく立ち上がった仲間だ!!助けあえ!!守りあえ!!そして皆で生き残るのだ!!」


先任の艦娘達『了解!!』





工兵隊「ヲ級さん!!倉庫からありったけのボーキサイトと弾丸もってきました!!」
 

ヲ級「アリガト!!イタダキマス!!」モッキュモッキュ


ヲ級「資源満タン!!」キュピーン!!


ヲ級「『艦載機作成』!!」


艦載機×100 ブオン!!


ヲ級「発進!!」


艦載機 シュシュシュシュ!!







食堂のおばちゃん「ヲ級ちゃん!!ありったけの新製品間宮チョコレート持ってきたよ!!食べて!!」ドサドサドサ


ヲ級「ヲッ!アリガトヲバチャン!!イタダキマス!!」モッキュモッキュ


ヲ級「ヲーッ!!元気百倍!!」キラキラキラキラ


ヲ級「絶対ニ、町ヲ護リヌクカラ!!ガンバロウ!!!」


港町鎮守府の皆『おおおおおおおお!!!!!』



先任「はっはっは!!北方(きたかた)君の娘さんは、なんとも頼もしい娘だな!!」




ヲ級の帽子「ほら、聞こえてっか?てめぇんとこの案山子共じゃあ、こいつらは抜けねえよ」


ヲ級の帽子「それを知らずに『空爆せよ』?ちゃんちゃらおかしくってヘソで茶が沸くってもんでい」ゲラゲラ


ヲ級の帽子「てやんでい!!べらぼーめい!!!年貢の収め時だぜ?糞ったれのアサガラババア!!!」


***


戦艦水鬼「……『第二次上陸部隊、応答せよ』」





『残念!』


『オレ、参上!!』

***

北方レ級「オマエ達ノ増援部隊ハ、『オレ達』ガクイトメテルヨ!!ニシシ!!」



専任の艦娘D「レ級ちゃんを援護しろー!!」


専任の艦娘C「ダブルダイソン以外はレ級ちゃんに近づけるな!!!」





戦艦棲姫A「先輩、コイツ達、ツヨスギデゴザル」


戦艦棲姫B「先輩、私達デコイツ達タオストカムリゲーデッセ」





北方レ級「正義ノヒーローハ、絶対ニシナナイ、ダカラ、オレ達はマケナイ!!オレ達皆、正義ノヒーロー、仮面ライダーチームサ!!!」


北方レ級「サァ、戦艦水鬼」


北方レ級「オマエノ罪ヲカゾエナ!!」







戦艦棲姫A「時ニ妹者ヨ」


戦艦棲姫B「ナンデッカ姉者」


戦艦棲姫A「私達、ガンバッタデゴザルヨネ」


戦艦棲姫B「ソウデンナ、姉者」



戦艦棲姫A「逃ゲルデゴザル、妹者」


戦艦棲姫B「ソウデンナ、姉者」




戦艦棲姫AB「「サヨナラ!!」」


ε≡≡ヘ( A´Д`)ノB ´Д`)ノ


北方レ級「ア!?マテ!?」



***




戦艦水鬼「クソ……」


戦艦水鬼「ヤクタタズノ、ガラクタドモメ!!!」



戦艦水鬼「結局頼レルノハ、自分ダケカ!!」




港湾水鬼「オリャア!!」バッギーン!!


戦艦水鬼の艤装「グギャアアアア!?」ズザザザザザ


戦艦水鬼「艤装!コッチ来イ!!」


戦艦水鬼「数ヲウチコンデモ、駄目、味方ハコナイ……」



戦艦水鬼「ナラ、コレデドウダ!?」 


ジャカジャカジャキン!!






駐在「すべての大砲が合体して一つに!?なんだあのデッカイ砲は!?」


戦艦水鬼「試製……」


戦艦水鬼「40inch(約100cm)単相砲!!」カッ


戦艦水鬼「発射ー!!!!」ドゴーン!!




ギュオッ!!



戦艦水鬼「背後ノ人間マデ、フキトベ!!!」




港湾水鬼「……」








港湾水鬼「オ父サンガ言ッテイタ」




港湾水鬼「 チカラニチカラデ対抗シテハナラヌ」


提督『柔よく剛を制するべし 』


港湾水鬼「百ノ攻撃デタオセナイカラト」


提督『一撃の強さに頼ってはいけない』



港湾水鬼「ツマリ、コレハタダノヤブレカブレ」



港湾水鬼「ナラ、私ガ勝テナイ道理ハナイ」ザァッ










港湾水鬼「……」


ゴオッ!!


港湾水鬼「……フン!!」ガギャギャギャギャ!!!!



戦艦水鬼「ナッ!?」


駐在「受け止めた!?いや、あれは!?」



港湾水鬼「ジュージュツノ神髄トハ、相手ノ剛ニ、己ノ柔ヲノセテカエスコト!!」ガギャギャギャギャ!!!!


戦艦水鬼「!?マサカ!?」







港湾水鬼「ホラ!!カエスゾ!!」ガギャギャギャギャ!!!!


港湾水鬼「オリャア!!」ブオン!!


駐在「受け止めた砲弾を、勢いを殺さず自身を起点にコマ回しのように回転して返した!?無茶苦茶だ!!」


戦艦水鬼「!!!!!」



BAGOOOOON!!!!!!



駐在「やったか!?」ピコーンッ


八百屋の親父「ああ!!アレを食らって助かる筈がねぇ!!」ピコーンッ


村人A「圧倒的じゃないか!港湾サンは!」ピコーンッ


港湾水鬼「オイ、ワザトヤッテルノカ?」




モクモク






~BGM停止推奨~


モクモク


戦艦水鬼「……」ユラリ





戦艦水鬼「……コロス」



戦艦水鬼「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス」



戦艦水鬼「絶対ニ、オマエダケハコロス!!!港湾水鬼!!!」











戦艦水鬼「モウ、ドウナッタッテ、構ワナイ」ジャラ


戦艦水鬼「ナニモカモ、灰塵ニナレ!!!」


バキンッ!


駐在「あの双頭の化物の鎖を切った!?何をする気だ!!」


戦艦水鬼の艤装「……グルルル」









戦艦水鬼の艤装「GRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」










港湾水鬼「……!」





戦艦水鬼「クハハヒハヒハヒヒ……」


戦艦水鬼「コイツハモウ、トマランゾ?」



バリッボリッギチャァ!!!




港湾水鬼「ッ!?」


駐在「な!?化物が、アバズレを……食ってる!?」







戦艦水鬼の艤装?「GRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」


港湾水鬼「暴走カッ!」



港湾水鬼「スベテヲ艤装ニ集約シ、ソレヲ暴走サセテ道連レニスル気カ!!」


戦艦水鬼の艤装→戦艦水鬼改


戦艦水鬼改「GRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」



ドン!!ドン!!ドン!!





港湾水鬼「ハァッ!!」バキンッ!バキンッ!バキンッ!バキンッ!







港湾水鬼「芸ガナクナッタナ!!」


戦艦水鬼改「ソレハドウカナ」ダッ!!



港湾水鬼「!?突進!?マズッ」



港湾水鬼(ミンナヲ、潰ス気カ!!ヤラセナイ!!)



港湾水鬼「アアアアアアア!!!!」ガシイッ!!



ズザザザザザッ!!





駐在「化物の、突進を組み付いて止めた!?」








戦艦水鬼改「カカッタナ!!コウワンスイキ!!」


ガブッ!!ガブッ!!


港湾水鬼「グアッ!?」ミシィッ!!


駐在「港湾の両肩に、食らいつきやがった!?大丈夫か!?」



戦艦水鬼改「コノママ、クイチギル!!!」ギチギチギチ



港湾水鬼改「グゥ!?装甲ガ!?」ミシィッ!!










戦艦水鬼改「ドウスル?ゼンリョクデニゲレバ、タスカルゾ?ウシロノ『ナカマ』ハ、タスカランガナ!!」



港湾水鬼「ッ!!」


ミシィッ!!バギィッ!!


港湾水鬼「アッ……ガッ……!?」


おばぁちゃん「港湾ちゃん!!駄目!!私達はいいから、逃げて!!港湾ちゃん!!」


駐在「くそ!!俺達は、見てる事しか出来ないのか!?港湾!!逃げてくれ!!頼む!!」






港湾「チ、ガウ……」ミシィッ!!











駐在「え?」


港湾水鬼「オ願イ……」バギィッ!!


港湾水鬼「私ヲ信ジテ……」


港湾水鬼「ソレガ、チカラ、ニ……!」バリバリッ!!



駐在「……」








~推奨BGM~


『次発装填、再突入!』



ttps://www.youtube.com/watch?v=t8RYK4nuWbg




駐在「そうか、そういうことか!!」


駐在「頑張れ!!頑張ってくれ!!港湾!!」


おばぁちゃん「駐在さん!?どうしたの!?」


駐在「言ってただろ、あいつら」


駐在「港湾の力の源は、この港町そのものだって!!」


駐在「そうなった理由は、俺達町の住人が、アイツを助けたいって思ったからだ!!俺たちが心の底から、アイツを仲間だって認めたからだ!!」


駐在「なら!!俺達に出来ることは!!アイツを信じて、力の限り応援することだ!!それが、アイツの力になるんだ!!」


おばぁちゃん「!!」


八百屋の親父「なるほどな!!なら!!喉潰してでも、応援してやろうじゃねぇか!!」










駐在「頑張れ!!港湾!!」





八百屋の親父「負けるな嬢ちゃん!!」





おばぁちゃん「港湾ちゃん!!負けないで!!」





酒屋「負けるな!!港湾さん!!」






負けないで!!おねえちゃん!!



頑張れ!!負けるな!!



出来る!!頑張れ!!



港湾!!信じてるぞ!!頑張れ!!



あとちょっと、もうちょっとだ!!諦めるな!!頑張れ!!



港湾さん!!負けないで!!頑張って!!



そんな奴に負けるな!



港湾!!!


港湾ちゃん!!



港湾!!!!




















勝って、皆で、生きるんだ!!!!!!!


















港湾水鬼「……ッ!!」ドクン



戦艦水鬼改「ザレゴトヲ……」



港湾水鬼「マケナイ……」ギチギチギチ


戦艦水鬼改「アッ?ソノジョウキョウデ、ナニネゴトヲ……」


港湾水鬼「マケナイ!!!!」カッ!!






港湾水鬼「グアアアアアアアアアアア!!!!!!!」ギチギチギチ


戦艦水鬼「ナッ!?キバガ!?オシカエサレル!?」


戦艦水鬼改「コウワンスイキ!!キサマ!!!」


港湾水鬼「黙ッテ、キイテレバ、サッキカラ水鬼水鬼ト、ウルサイ!!」


港湾水鬼「私ハ港湾棲姫デモ、港湾水鬼デモ、ナイ!!!」


北方港湾「私ハ!!北方(きたかた)港湾!!!オマエノシル、ダダノ臆病者ジャナイ!!!!!」



北方港湾「私ニハ世界最強ノ父ト、最高ノ仲間ガイルンダ!!!!」



北方港湾「タダノ水鬼ニ、マケルワケ!!!!無イダロウガアアアアア!!!!!!!!」グググッー!!!















バギャン!!!











戦艦水鬼改「ナッ……」


駐在「化物の腕を、握りつぶした!!!いけるぞ!!」


おばぁちゃん「いけぇー!!港湾ちゃん!!」


八百屋の親父「やっちまえ!!嬢ちゃん!!」


北方港湾「オオオオオオオオラアアアアアアア!!!!!」ブオン


バッギイィィィィン!!!!



戦艦水鬼改「ガッ!?(ホウトウガ!?)」








北方港湾「マダマダアアアア!!!!!」ブオン! ブオン!


バッギイィィィィン!!!!バッギイィィィィン!!!!


戦艦水鬼「ガッ!?グウッ!?」


戦艦水鬼(フタツノアタマヲ、ツブサレタ!?)



港湾水鬼「コレデ!オマエノ武装ハナイ!!」ダンッ



駐在「肉薄した!」









北方港湾「……オマエノ核ハ」ギロリ



北方港湾「此処ダアアアアアアア!!!」ガシイッ!!


ミシィッ!!


戦艦水鬼改「ガッ……!?マテッ……!?ヤメ……」


北方港湾「オオオオオオオオ!!!!!!!!!!」ミシミシミシ







戦艦水鬼改(センタイガ、サケル!カクガ、ロシュツスル!?)



戦艦水鬼改「ヤメロ!!ヤメテクレ!!ワタしの心ニ入ってクルな!!!」


ミシミシバキィ!!!!










戦艦水鬼改?「やめろおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」














北方港湾「ラアアアアアアアアアッ!!!」バキャアアアア!!!


駐在「化物を左右に裂いた!?」


おばぁちゃん「あ、中に、何か」


戦艦水鬼「……」


駐在「さっき食われたアバズレ!?中に取り込まれてたのか!?」










戦艦水鬼「ナンデ?」


戦艦水鬼「ゼンブステタノニ」


戦艦水?「ぜんぶなくしたのに」


戦艦??「それでも、何故かてない!!何故貴様に勝てない!!」


戦???「私の欲しい物全てを捨てて、私の持てないものみんな手に入れて」


????「何故だ!?貴様は何故、何故全てをもっているんだ!力だけじゃない!家族も!仲間も!なにもかも!私がどれだけ望んでも、絶対に手に入れられない物を!」







北方港湾「……シルカ」



北方港湾「何時マデモ、甘ッタレテンジャ」ググッ


北方港湾「無ィッ!!」ブオンッ!!


バキンッ!!



???「あっ……」









北方港湾「生マレ変ワルンダ、戦艦水鬼」



北方港湾「モウ、戦ワナクテ、イインダ」


???「……ああ、光が」


??…「そうか、もう」









?……「戦わなくて、良いのか」












~BGM停止推奨~

北方港湾「……」


港湾「ツカレタ……」ポンッ!


港湾水鬼→港湾棲姫





うわぁぁぁぁ!!!!


駐在「やった!」


おばぁちゃん「お疲れ様!港湾ちゃん!」ガシイッ!!


八百屋の親父「凄かったぜ!嬢ちゃん!!」パンパン



港湾「……アリガトウ、ミンナ」


駐在「お疲れ様、何か、欲しい物はあるか?取ってくるぞ?」


港湾「ソウネ……ナラ……」

  
港湾「オ父サンノ、ホットチョコレートガ、ノミタイカナ……」ガクン


港湾「スーッ……スーッ……」


おばぁちゃん「あら、寝ちゃった」


駐在「……お疲れ様、港湾」




駐在(天国にいる愛しい人よ、私は、まだそちらにいけそうにない)



駐在(まだ、私には『護るべき仲間』が残っているから)



駐在(もう少しだけ、こちらにのこっているよ)ニコッ







~一方その頃、作戦海域~


提督「イヤーッ!!!」


南方棲戦鬼「グワーッ!?サヨナラ!!」バクハツシサン!!


提督「作戦海域をかくほしたぞおおおおおお!!!!!」



「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」」」」




扶桑「提督!海域解放により、無線が通りました!!」


提督「!!!!」


提督「あの子たちは!?あの子たちはどうした!?」


扶桑「無事です!!あのこたちが、やってくれました!!」ポロポロ


山城「よがっだああああ!!皆無事だっでえええええ!!!!」ポロポロ


提督「……そうか」


提督「本当に……よかった……!!」ポロポロ










***


大本営発表 第◯△□号


去る1月末日の大規模作戦にて敵深海棲艦の大艦隊を、横須賀鎮守府連合艦隊が見事撃滅す


それにおいて著しく戦果を上げた三提督、「北方提督」「丁字」「T督」の三名を元帥に勲章を授与し、


並びに北方提督を元帥位へ復帰させ、残り2提督も元帥へと昇進させる事とする。


これは、今作戦と同時に発生した深海棲艦の本土逆激作戦を未然に察知し、攻撃目標とされた『港町』に戦力を配置、


これに痛撃を与え撃退したことを大きく評価したものである。


北方提督はこれをもって元帥へと復帰、横須賀に帰投し、地方赴任の任務を解く。


続いて他の功績だが……



***


●二月中旬


~バレンタイン~


提督「はぁ……今年もか……」




[チョコの山]ドッチャリ




提督「それとなーく、チョコレート無理しなくていいよって伝えたのに……むしろ去年より増えてるぞこれ……なんでだ!?」ガックリ




~真相~


提督『ああ、その、な?去年は本当に沢山チョコレートもらってすごく嬉しかったんだが……その、そんなに沢山用意してもらうのも悪い気がしてな……』


青葉(ははーん、これは遠回しな催促ですね?青葉わかっちゃいました!)


青葉『大丈夫です!提督の気持ちはわかってます!青葉にお任せあれ!』


提督『おお!すまん、青葉さん!よろしく頼みます!』


青葉『皆さん!提督がそれとなくチョコ欲しいアピールしてきましたから、たっくさん用意して上げてくださいね!』


赤城『提督がそんなアピールするとは珍しい、本当にチョコがすきなのですね、これは去年より沢山用意しなくては』


*大体青葉のせい





提督「まあ、去年のスレの祭騒ぎは沈静化したから、今年は日本中からチョコが届く事はあるまい」


コンコン


提督「どうぞ」


ガチャン



扶桑「提督、あの港町の皆さんから、お手紙ですよ」トコトコ


山城「みんなで読みましょう」トコトコ


ヲ級「ヲ手紙……ウレシイネ」トコトコ


レ級「オバアチャン達元気カナ?」トコトコ


港湾「マタ、イキタイネ」


ほっぽ「ヨンデ!オ父サン、ハヤク!」トコトコ


提督「お!あの人たちからの手紙か、どれどれ……」ガサガサ


提督「えーっと『前略、皆様お元気でしょうか?あれから私達はみんな病気もなく、健康に過ごしています』」

***


『市街からはあの戦いの傷跡も消えていき、港町は元の長閑ですごしやすい街にもどりました』


『ですが、賑やかだった提督達が帰ったことで、以前に比べてすこしばかり町が静かになったように感じられます』


『また提督達が左遷されてきたら楽しくなるのにと、冗談混じりに愚痴る人も大勢います。どうですか?いっそこちらに転勤なさっては?』


『まあ、そんな冗談はおいておいて、いずれ本当に遊びに来ていただければ、大変嬉しく思います』


***


提督「私もあの港町に帰りたいよ(現実逃避)」


扶桑「皆さんお元気そうでなによりですね」ニコニコ


山城「引退したらあの町でくらすのもいいんじゃない?」ニコニコ


***


『さて、今回お手紙を送ったのは近況報告だけが理由ではありません』


『実は町の皆で提督達へ贈り物をしようという話になりました』


『皆で何がいいか話し合っていると、何やら提督さんはチョコレートが大好物だという記事がみつかりまして』


*1作目参照


***


提督「……」


提督(つд⊂)ゴシゴシ


提督「……うん?」


扶桑山城「……あっ(察し)」




***


『よくよく思い出してみれば、提督さんの娘さん達もみんなチョコレートが大好きだったなと思いだし』


『みんなもうこれしか無いと思い至り町のお菓子問屋を総動員してチョコレートを送らせていただこうと思います』


『鎮守府の皆さんでお召し上がりください』


***

ドッドッドッドッド!


バーン!!


長門「提督ーーー!!!またトラックが届いたぞ!?しかも今回は何台もやってきているんだが!?」


提督「」






~鎮守府の外~


宅配員「こちらに受領印おねがいします」スッ


提督「アッハイ」カキカキ


宅配員「あじゃじゃしたー」スタコラ



提督「」


扶桑「うわー……」


山城「何この量……」




ドドーン
[トラック数台分のチョコの山脈]



ヲ級「ヲ~!」キラキラ


ほっぽ「スゴイスゴイ!!」ピョンピョン


レ級「コンナ沢山ノチョコレート!ハジメテミタ!!」キラキラ


港湾「コレハ、食ベゴタエ、アリソウ」キラキラ



ナニコレー!?スゴーイ!!ミンナデタベテダッテー!!


ザワザワ







扶桑「提督、皆が集まってきましたよ、どうしましょうか」


山城「ほら、提督、号令して」


提督「ふー、OK、わかった、わかったよ、明石さんちょっときて」


明石「ハーイ」トコトコ


提督「明石さん……」

















提督「チョコレート専用の、大規模冷蔵『倉庫』一つ作ってください!!何でもしますから!!(ヤケクソ)」













艦!!!




以上をもちまして、三部作完結でございます。


ここまで読んで下さった皆様がた、本当に有難うございました。



後日談という訳ではありませんが、少しだけ『ヲマケ』は予定しておりますので

それは明日か明後日にでも投下させていただきます。




なお、続編につきましてはもう流石に無理です、風呂敷を広げ切りましたので、もう広がりません

チョコレートを食べた提督が運動してマッチョになるというただの一発ネタから始まった拙作は、ここで完結でございます。

それでは、おやすみなさい

ヲマケ1 IF、後日談?


提督「えー、ついに全ての戦いが終わり、諸君等も今後の身の振りを考えないといけなくなったわけだが」


提督「とりあえず、希望者には出来る限りその希望に沿うような形で対応したい」


提督「民間で働くのもいいし、学校に通ってもいいし、ここで働き続けてもいい」


ザワザワ ドウシヨウカ― ザワザワ


提督「まあ、なんなら私の養子にしてもいいぞ!」


ザワッ


提督「まあじょうd[ダダンダンダダン!ダダンダンダダン!(ターミネーターのテーマ)]]


提督「はい、北方です、え?はい?ああ、なるほど」ピッ


提督「あ、この書類に希望進路を書いてこの箱にいれておいてくれ、後で大本営の人が出来るかどうか確認してくれるから」


提督「ええ、その件についてなんですが……」トコトコ


皆『……』



~数日後~


提督「」


戸籍表


夫北方提督
妻北方扶桑
妻北方山城
長女北方ヲ級
次女北方港湾
三女北方レ級
四女北方ほっぽ

五女北方あきつ丸
六女北方長門
七女北方陸奥
八女北方大和
九女(以下約150人略)




\パパー!/\おとうさーん!/\オヤジー!/\へいダッド!/×約150


ワイワイガヤガヤ


提督「うわああああああああ!!!!!?????」





~自室~

提督「うわああああああああ!!!!!?????」ガバァ


提督「ハァッ……ハァッ……ゆ、夢か」


ドタドタバーンっ!!!


長門「ど、どうしたんだ!?私の部屋まで叫び声が聞こえてきたぞ!?」



提督「あ、ああ、なんでもない、子供が150人に増える夢を見てな、思わず叫んでしまったんだ」


長門「ふふ、なんだそれは……」クスッ


提督「すまん、驚かせて悪かったな」


長門「まったくだ、しかしおかしな夢だな」




提督「ああ、そうだよn」












長門「150人なのは子供じゃなくて妻なのにな」













提督「…………………………ゑ?」




艦!



ヲマケ2、姉者妹者その後


戦艦棲姫A(以下戦艦A)「ナア妹者」


戦艦棲姫B(以下戦艦B)「ドウシタンデッカ姉者」


戦艦A「アノ状況カラ逃ゲ切ルトカ、流石デゴザルヨナ、拙者達」


戦艦B「ソウデンナ、姉者」


戦艦A「太平洋ヲ艦娘ノ索敵ヲ縫ウ用ニ逃ゲタンデゴザルヨナ?」


戦艦B「ソウデンナ、姉者」


戦艦A「逃ゲル途中デ戦闘ノダメージデ艤装ガ御釈迦ニナッタノハ焦ッタデゴザルヨナ」


戦艦B「ソウデンナ、姉者」


戦艦A「マア、艤装ノ爆発デ死ンダト誤認サレタカラタスカッタンデゴザルガ」


戦艦B「ソウデンナ、姉者」





戦艦A「デ……」



~北方島~


戦艦A「此処、何処デゴザルカ?」


戦艦B「サア……ログハウスト温泉ガアル無人島ナンテ、記憶ニアリマヘンナア……」


戦艦A(IN北方島温泉)「…………」


戦艦B(IN北方島温泉)「…………」


戦艦A(IN北方島温泉)「……アー、ナンカモウ争イトカドウデモヨクナッテキタデゴザルナ妹者ー」


戦艦B(IN北方島温泉)「……ソウデンナー、姉者ー」



戦艦A(IN北方島温泉)「…………此処デノンビリ余生デモ過ゴスノモイイデゴザルナ、妹者」


戦艦B(IN北方島温泉)「…………ソウデンナ、姉者」







戦艦A「ナントイウカ、流石デゴザルヨナ、拙者達」






戦艦B「ソウデンナ、姉者」



艦!



ヲマケ3 有名税



提督「ところでさ、丁字、T督」


丁字「どうした」


T督「んー?」


提督「最近スイカブックスに買い物に行ったらなんか私が主人公の同人誌があったんだが」


丁字「え、まじで?すごいじゃん」


T督「どんな作品よ」


提督「BLと女体化」


丁字「……」


T督「……」


提督「しかも後半のはお気に入りのサークルの新刊だったから、買ってから気付いたんだ……」ズゥーン


丁字「えっと、その……」


T督「こういう時、どういう顔すればいいかわからないの……」


提督「嗤えよベジータ」


丁字・T督「HAHAHAHAHAHAHA!!!!」プギャー


提督「本当にわらうんじゃねえええ!!」





提督「ちなみにBLはなんか見覚えのある二人も一緒に……」


丁字「おいやめろ」


T督「俺達まで巻き添えにするのはやめろ」


三人『……』


提督「飲みに行こうか」


丁字「そうだな」


T督「最近良さげな居酒屋みつけたんだよ」


艦!




ヲマケファイナル、数年後、とある街角にて



???「あの、すいません」


港湾「ウン?」


少女「……」


港湾「ドウシタノ?私ニ何カ用?」



少女「何処かで……あった事ありませんか?」


港湾「ウーン……ゴメンナサイ、記憶ニナイワネ」


少女「そうですか……すいません、何か、懐かしい気がして……」


港湾「気ニシナイデ、私ガ忘レテイルダケカモシレナイシ」ポンポン


少女「忘れているだけ……はい、そうなのかもしれませんね」





少女「多分、私が思い出せないだけなんだと思います」





港湾「ソウ……ネエ、親御サンハ?」


少女「はぐれてしまいました」


港湾「ジャア、一緒ニサガソウ」


少女「有難うございます」



~10分後~


母親「居た!!」


父親「探したぞ!!」


少女「あ!お父さん!お母さん!」


母親「無事でよかったわ……」ギュー


父親「心配したぞ……お嬢さん、ありがとうございます」ペコペコ


港湾「イエイエ、オ気ニナサラズ」ブンブン


母親「ほら、お姉さんにお礼を言いなさい」


少女「はい!」トコトコ


少女「ありがとうございました」ペコリ


港湾「イイノヨ」ナデナデ


港湾「……」



港湾「変ナ事ヲキクケド……」


港湾「『貴女ノ探シモノ』、見ツケラレタカシラ?」


少女「……」


少女「はい!『貴女のお陰で』みつかりました!『北方港湾』さん!」ニコッ


港湾「ソウ……」


港湾「ナラ、ヨカッタ」ニコッ





~10分後~


港湾「ナンデ私ハ、アンナ回リクドイ言イ方ヲシタノカシラ?」トコトコ


港湾「ワカラナイケド、何故カ『アア言ワナイトイケナイ』気ガシタノヨネ……」トコトコ


港湾「……ン?ソウイエバ」ピタッ


港湾「私、フルネームナンテ、教エタッケ?」



艦!


以上をもちまして、全ての投下を終了させて頂きます。


拙作をここまで読んで下さった皆様方に改めてお礼を申し上げます。


ありがとうございました。






後日談希望の声が想定外に多かった為書き始めた今作ですが


『仮面ライダーレ級と港湾のダブルライダー』という怪電波を受信した結果あれよあれよと話が膨らみ


気がついたら北方島の3倍の9万字近い文章量になってしまい


大分時間があいてしまった事をお詫び申し上げます。


これもみんな乾巧って奴の仕業なんだ(暴論)





それではまたいつかSSを投稿する時まで、さようなら

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年07月10日 (月) 19:00:22   ID: WsqKvyeS

先任さんとこの艦娘の片方は嵐なんだろなw
書いてた当時は実装されるかされる前かギリギリのころだなー

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