佐久間まゆ「磁石」 (35)

このSSは、アイドルマスターシンデレラガールズ 佐久間まゆがメインのSSです。

まゆとモバPがイチャコラできるように頑張ります!

 ・ メタ表現があります。

 ・ キャラ崩壊してます。

上記の項目が気になる方はご注意下さい。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1447954954


佐久間まゆ「ねぇプロデューサーさん」

モバP「はい」 カタカタ

まゆ「プロデューサーさんの正妻っていったい誰なんでしょうねぇ」

P「さぁ」 カタカタ

まゆ「最近は、正妻っていったら凛ちゃんっていう風潮が強くなってるじゃないですかぁ」

P「そうだな」 カタカタ

まゆ「だからかしらないですけど、凛ちゃんってまだひつこくプロデューサーさんに猛アタックしてきてるんでしょう?」

P「そうだよ」 カタカタ

まゆ「まゆ思うんですけど、凛ちゃんは武内Pさんの方がお似合いだと思うんですよぉ」

P「そうかもな」 カタカタ

まゆ「だから、凛ちゃんは武内Pさんとくっついてもらって、まゆがプロデューサーさんを引き取れば万事解決すると思うんです」

P「そうだな」 カタカタ


まゆ「……それに、なせだかわかりませんが、最近はまゆがポンコツっていうも風潮も強まってるんですよぉ」

P「らしいな」 カタカタ

まゆ「最近は『ままゆ』でエゴサーチしたら、候補に『ヤンデレ』だけじゃなくて『ポンコツ』もしっかり出てくるんですよぉ」

P「……ほんとだ」 カタカタ

まゆ「やっぱり、唯一無二のヤンデレキャラとして、完璧でないといけないと思うんです。」

P「そうかなぁ」 カタカタ


まゆ「って人の話聞いてます?」

P「聞いてるよ」 カタカタ

まゆ「今日は思い切ってプロデューサーさんのお膝の上に乗ってお話してるのに、どうして生返事なんですか?」

P「いや、仕事が溜まってて……」 カタカタ

まゆ「まゆがこれだけプロデューサーさんのことを愛してるのに、プロデューサーさんがこっちを振り向いてくれないから、まゆがポンコツって
言われるんですよ!」

P「……」 カタカタ……ピタ

P「……あのな……」 プルプル

まゆ「あ……ご、ごめんなさい。まゆ、ちょっと言い過ぎちゃいました……」 オロオロ

P「……違う、この際だから言うけどな。俺だってな、まゆの事が好きだから、本当はイチャコラしたいんだよ。」

まゆ「……えっ」 トゥンク


P「でもな、俺がまゆと接触しようとしたら、必ず凛からの邪魔がはいるんだよ。まゆに電話しようとしたらタイミングよく凛からの着信が入ったり、
そもそもまゆのアドレスが携帯から消えてたり……」

まゆ「えっ、じゃあどうやって電話をかけてきてたんですか?」

P「……公衆電話だよ。お前の連絡先は全て頭の中に入っているからな☆」 キラーン

まゆ「プロデューサーさん、かっこいい!」 ポッ

P「家で風呂からあがったら洗濯物が消えてる代わりに新品が用意されてたり、盗聴器が仕掛けられてたり……」

まゆ「あっ、盗聴器はまゆも仕掛けてますよぉ」

P「……お前の盗聴器ならOKだよ☆」 キラーン

まゆ「まゆが言うのも何ですが、もう感覚マヒしちゃってるんですね」


P「それにな、事務所でまゆの所に行こうとしたら、外で仕事してるはずなのにどこからともなく現れて『プロデューサー、私カバディに
興味があるんだよね』とか訳の分からないこと言って、強制的に参加させられるし……」

まゆ「だから事務所でカバディカバディっていう声が響いてたんですね」

P「ともかくな、まゆとイチャコラしようとすると、どうしても邪魔が入るから……精神的にも肉体的にもう限界なんだよ……」

まゆ「そんな……それじゃあ、まゆはいつまでたってもイチャコラできずにポンコツのままじゃないですか……プロデューサーさん、
なんとかしてくださいよぉ~」 ウルウル


P「……なんともならないさ、もう無理だよ……そうこうしてる間に凛が乱入してくるさ……ハァ」


(その時、悩めるモバPの頭上に天空からの光が照らされ、神からの啓示が与えられた……)


P「……本当か!? やったー!!」 スクッ

まゆ「キャッ」 ズテーン

P「あ! 大丈夫か?」

まゆ「もう、急に立ち上がるから落ちちゃいましたよぉ」 クビサスリ

P「すまないすまない、興奮して思わず立ち上がっちゃったんだよ。危ないから、とりあえず隣の席に座っておこうな」

まゆ「はい」 ストッ


まゆ「で、なにがあったんですかぁ?」

P「お、そうなんだ。今神様からの啓示が与えられて『まゆとプロデューサーがイチャコラできるように頑張ります!』だって!」

まゆ「それじゃあ、神様が凛ちゃんからの妨害を防いでくれるんですか?」

P「そう……だと思う」

まゆ「えー、本当ですかぁー?」


まゆ「でも……そんなの絶対無理ですよ。そうこうしている間に凛ちゃんが乱入してきますよぉ」


~~~~~

――――― キュピィィィィン!! ―――――

凛「(っ! まゆの奴、プロデューサーにまたちょっかいかけてる!すぐに行かないと!)」 ギリッ

凛「卯月、ごめん。ちょっと用事ができたから、事務所にテレポ……」

卯月「うわぁ~、凛ちゃん、これ見てください! このピアスも凄く可愛いですよ!凛ちゃんはどちらのピアスが好きですか?」

凛「私は……卯月が好きかな」

卯月「り、凛ちゃん……」 トゥンク

凛「(えっ、あれっ!? やだっ、私何言って……)」

卯月「凛ちゃん! あっ、あの! 好き! 私も大好きだよ!」 ダキッ

凛「ちょ、卯月、やめて、ここ外だから……」

卯月「りんちゃぁぁぁぁぁぁーーーーーん」 ギュ

凛「卯月っ! ちょ、痛い! あれっ!? こんなに力の強い子だったっけ!?」

卯月「り゛ん゛ち゛ゃ゛ぁぁぁぁぁぁーーーーーん゛」 ギュー

凛「ああぁぁ……」

ナンダナンダー? ユリカー? ユリユリナノカー?
オー コレガ ウヅリンカー。 ハジメテミター

~~~~~

**


まゆ「もうそろそろ、凛ちゃんが乱入してきてもおかしくないんですが……」

P「そうだな。でも、まだ来てないということは……神様がうまくやってるのかな?」


(その時、悩めるモバPの頭上に天空からの光が照らされ……略


P「……ほうほう、なるほど。神様によると『凛は卯月とくっつけた』らしいぞ」

まゆ「そうなんですかぁ?」

P「神様、今頃になってうづりんの良さに気づいたらしくて、どうしてもくっつけたかったらしいんだって」

まゆ「本当に今頃ですねぇ」


(その時、悩めるモバPのry


P「あと、『卯月を少しだけポンコツにした』らしいぞ」

まゆ「卯月さんも不憫ですねぇ、また壊れなければいいんですけど……」


P「まぁ、とりあえずこれで邪魔者はいなくなったわけだ……それじゃあ、まゆ……これからイチャ……」

\ウオォォッホン!!/

P「……あ、忘れてた。事務所で最強最悪の緑の悪魔と恐れられてる……」

まゆ「そして、最近はお仕事しながらミストサウナ状態だったから、肌ツヤがすごくよくなった……」

P・まゆ「ちひろさん!」

ゴゴゴゴゴ……

P「あぁ、なんか鬼女みたいなオーラだしてこっち見てる……」

ちひろ「まゆちゃ~ん、プロデューサーさんもお忙しいと思うから、そろそろ雑談は止めましょうねぇ~」 ピクピク ツヤツヤ

まゆ「はぃ……」 ビクビク

ちひろ「プロデューサーさんもですよ! アイドルとイチャコラとか、そんなスキャンダラスなことを言うのは止めてください! ちゃんと
立場を弁えてください!」 ガミガミ ツヤツヤ

P「はぃ……」 ビクビク


ちひろ「まったくもう、どうなってるんだかこのプロダクションは……」 ブツブツ

Prrrr

ちひろ「はい、CGプロでございます……はい、千川ちひろは私ですが……えっ!? エナドリ工場で火災発生!? 有害物質が大気中に放出されてる!?
はっ、はい、すぐ向かいます!」

ちひろ「プロデューサーさん! 急用ができたので、ちょっと外出させて頂きますね!」

P「は、はい……」

ちひろ「私の外出中もしっかり仕事して下さいね。あと、分かってると思いますが……まゆちゃんには絶対手をだすなよ」

P「は、はいぃ……」

ちひろ「まったく……神様も何考えてるんだか……」 ブツブツ……バタン

……

P「俺、何飲まされてんだよ……」 ズーン

まゆ「ま、まぁいいじゃないですか。健康診断の結果は毎年『異常無し』なんでしょ?」

P「そうだけど……俺だけちひろさんが指定する別の病院で受診してるんだよなぁ」

まゆ「あらぁ……」

まゆ「ま、まぁいいじゃないですか。事務所に誰もいなくなったことですし。さっそくイチャコラしましょ?」

P「それもそうだな! それじゃあ、まずは……ハグしていいか?」 スクッ

まゆ「もちろんですよぉ!(立ち直り早いですねぇ……)」 スクッ

P「それじゃあ……まゆー!」 ダッ

まゆ「プロデューサーさぁん!」 アトズサリッ

P「えっ?」

まゆ「えっ?」


P「な……なぁ、まゆ?俺、ハグしていいんだよな?」

まゆ「も……もちろんですよぉ」

P「じ、じゃあもう一回……まゆー!」 ダダッ

まゆ「プロデューサーさぁん!」 バックステップ

P「えっ?」

まゆ「あ、あっ、あれ?」

P「なんか、俺から逃げてない……か?」

まゆ「もちろんハグしてほしいんですが……その……体が勝手に……」

P「なに? 体が勝手に?」

まゆ「うぅ……まゆにもわかりません……」

P「……」

まゆ「……」

P「……こうなったら、ハグできるまで追いかけてやるー!」 オイカケッ

まゆ「プロデューサーさん! 早く私を捕まえてー!」 ニゲッ


……

P「(ハァハァ、まゆを捕まえられなかった……常に一定距離を保たれて、それ以上距離を縮めることができない……)」

まゆ「」 オロオロ

P「(俺の方から行こうとするからダメなのかな? それじゃあ……)」

P「な、なあ、まゆ。試しに俺は動かないから、まゆの方から近づいてきてくれるか?」

まゆ「は、はい、頑張ってみます」


……

まゆ「(……うぅ、近づくにつれてだんだん体が重たくなってきました)」

P「まゆ! いいぞ! 順調だ!」

まゆ「(でも、もしかしたらこれは神様から与えられた試練……)」

P「よし! もうすぐだ! もうちょっとでハグできるぞ!」

まゆ「(でもまゆは、これぐらいの試練……乗り越えてみせます……!)」

まゆ「だって、プロデューサーさんのことが……」

P「まゆーっ!」 ガバッ

まゆ「好きー!(鉄山靠)」 ドガッ

P「ぐはぁ!」

ドンガラガッシャーン

P「ま、まゆ……その技のチョイスはなんとなく古いぞ……」

まゆ「せっかくプロデューサーさんとイチャコラできると思ったのにー! またとないチャンスなのにー! まゆ、やっぱりポンコツだったんだー!」 ビエーン


P「(いや、どう考えてもおかしいだろ、この状況。さっきまで膝の上に乗ってた人間が、今は近づきすらできないなんて……)」

P「(うーん、どこか変わったのかな?)」 ジロジロ

まゆ「もぅ、なにジロジロ見てるんですか……そんなにポンコツ娘を見るのが楽しいですかぁ?」 ウジウジ

P「……あっ! 目にハイライトが入ってる!」

まゆ「あれ? ホントですか? 家を出る時は確認したんですけど……鏡見ないと分からないんですよねぇ……」 クビサスリ

カシャ

P「(それって手動で切り替えられるんだ……)」


まゆ「フフッ……プロデューサーさぁん」

ササササッ……ピタッ

チュッ

まゆ「ようやくイチャコラできましたぁ。もう離しませんよぉ。」

P「お、おう、まゆ。な、なんだか急に雰囲気が変わったなぁ、ハハハ……」

まゆ「目のハイライトを消したら、なぜか体がプロデューサーさんの方に動いたんですよ。」

まゆ「だから今はこうやって、膝の上に乗ってプロデューサーさんをギュッて出来ましたぁ。さぁプロデューサーさん、イチャコラしましょ」

P「お、おう……」


P「(どうゆうことだ? まゆの目のハイライトを消したら、さっきまでのことが嘘みたいに、すんなりハグすることができた……)」

P「(目のハイライトを消したヤンデレままゆ状態だったら、俺とくっつくことができる……)」

P「(……しかし、目にハイライトが入ったポンコ……いや、乙女なままゆ状態だったら、体が恥ずかしがって一定距離を保とうとする……)」

P「(……まるで、くっついたり反発したりする磁石のように……)」

P「(…………)」

P「(なんだよその設定)」


P「まぁ、これで目標のイチャコラは達成したんだが……でもなぁ……」

まゆ「プロデューサーさん、なにブツブツ言ってるんですか? もっとイチャコラしましょ?」

P「う~ん、そうなんだけど……やっぱり……」 ギュ

まゆ「あん、プロデューサーさん。そんな強く抱きしめて……」

P「(え~っと、確かこの辺だったような……)」 マユノ クビサスリ

カシャ

……


まゆ「……どうして、目にハイライト入れちゃうんですかー!」 グイーッ
(↑両手でPの顔を押さえつけて離れようとしている)

P「ひや、ほっほね……ほひあえぶ、てふぉはなして……」

まゆ「もう、せっかくまゆとイチャコラできるようになったのに! まゆと離れたいんですか!?」

P「いや、やっぱり、目にハイライトが入ったまゆともイチャコラしたいなって……」

まゆ「目にハイライトが入ってても入ってなくても、まゆはまゆです!」

P「そうなんだけど、いちいち目のハイライトを気にして接するわけにも行かないだろ。ヘタすれば仕事に支障をきたすぞ」

まゆ「それは……」

P「だから、今こうやって強く抱きしめてあげるから、一緒に克服しよう。な?」

まゆ「プロデューサーさん……」

……


―――

凛「……」 グイグイ
(↑卯月を引っ張る凛)

卯月「……」 ズルズル
(↑凛に引っ張られる卯月)

凛「(ハァハァ……ようやく事務所についた)」

凛「(あれから卯月がどうやっても離れなかったからテレポーテーション使えなかったし……卯月が……)」


卯月「えへへ♪ 凛ちゃん、凛ちゃん……」 ズルズル


凛「(……少しポンコツになってる……)」


凛「(あれから結構時間が経ったから、まゆとプロデューサーはイチャコラしてるのかな……)」 ギリッ

凛「(でも、私の直感だとプロデューサーが余計なことをしてるかも……そうだとすれば、私にもチャンスがあるはず!)」


卯月「ねえ、凛ちゃん! 私ね、凛ちゃんのことが大好きなの!」 ズルズル

凛「うん、私も卯月のこと大好きだよ。プロデューサーのことはもっと好きだけど」 グイグイ

卯月「えへへ、凛ちゃん、あのね、私ね、実はね、みんなのことも好きなんだけど……凛ちゃんが一番好きだよ!」

凛「うん、私も卯月のこと一番好きだよ。プロデューサーのことは順番付けできないほど好きだけど」

卯月「えへへ……」


卯月「ねぇ、凛ちゃん! 叱って! 私を叱って!」 ズルズル

凛「えぇ~? またするの? もう何回もやったじゃん」 グイグイ

卯月「お願い! もう一回だけ!」

凛「……ごまかさないでよ!!」

卯月「」 ビクッ

卯月「あっ、私は本当に……イッ……」 ガクガク

凛「卯月、またイッちゃったの!? 私達アイドルなんだから、外でイッちゃだめだよ!」

卯月「また叱られた……凛ちゃんに叱られちゃった……アッ……」 ガクガク

凛「あーもう!」


卯月「ねえ凛ちゃん……あのね、もう一回、一緒に同じ舞台に立ちたいなぁ……」 ズルズル

凛「……なに? まだ不安なことがあるの?」 グイグイ

卯月「うっ、ううん! そんなことない! そんな……不安なんて無い……けど……」

凛「 ……大丈夫だよ」

本田未央「よ~っす、しぶりん。あれ? なんでしまむーを引きずって……」

凛「大丈夫だよ、卯月。私と卯月と二人、そしてあともう一名と一緒に舞台に立つからね。約束するよ」 グイグイ

卯月「うん! ありがとう! 嬉しい! 私と凛ちゃんと二人、そしてあともう一名で一緒に舞台に立とうね! 約束だよっ!」 ズルズル

未央「」

未央「もう一名……」 ズーン


凛「……ハァハァ、ようやく部屋についた……」

凛「ちょっとまゆ! あんたプロデューサーにちょっかい……」 バァーン!





チュッ チュッ
キャッ キャッ

モウ コクフク シチャイマシター♪

イチャコラ イチャコラ





凛「遅かったー!」 ズーン


おしまい

自分で書いててなんですが、ポンコツ卯月がカワイイと思いました

お読みいただきましてありがとうございました。

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