両津「シンデレラプロダクションに遊びに来たぞ」 (15)

両津「何?元特攻隊長アイドルだと?」
両津「何?元特攻隊長アイドルだと?」 - SSまとめ速報
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を書いた者です。一応設定を踏襲していますが、読まなくても大丈夫です。でも、読んでくれたら嬉しいです。それでは、ヤマなしオチなしで稚拙ですがよろしくお願いします

拓海「おっす」

両津「何だ?拓海じゃねえか今日はどうしたんだ」

拓海「いや、こないだ勘吉の世話ンなったことをプロデューサーに言ったらよ、すげえ感謝しててな。ぜひウチの事務所に遊びに来てほしいってよ」

両津「サルモネラプロダクションにか?」

拓海「シンデレラプロダクションだ!『ラ』しか合ってねえだろ!ここに地図置いとくからよ。気が向いたら遊びに来いよな」

両津「おう。わざわざすまんな」

拓海「まあ今日は丁度仕事がこの辺であるからな。そろそろ時間だから行くよ。じゃあな〜」

両津「うむ、頑張って来るんだぞ。…しかしアイドルのプロダクションか…。ピチピチギャルがたくさんいそうだな…むふ、むふふ、本官についに春が訪れたか…!いかん、笑いが止まらん…!」

部長「おい両津、1人で笑ってどうしたんだ?ついに右脳と左脳がメディアミックスしたのか?」

両津「な、何でもありませんよ部長!本官はパトロールに行ってくるであります!」ピュー

部長「おい両津!まったく、逃げ足だけは速い奴だ…」


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ダダダダダダダダ…キキッ!

両津「見よこの速さ!100m9秒台!ウサミン・ボトルも真っ青!」ビシッ

ド   ガ   !

両津「痛ってえ!いきなりバイクが突っ込んできやがった!」

美世「ご、ごめんなさいお巡りさん!…もしかして、あなた両津勘吉さんですか?」

両津「痛ててて…まあ、そうだが…何でわかったんだ?」

美世「やっぱり!拓海ちゃんが言ってたのと同じ見た目だったので…。何でもゴリラと北京原人のハーフみたいな人だって」

両津「何気なく失礼なこと言ってるぞお前…。この事務所に入ろうとしてきたってことはお前もアイドルなのか?」

美世「はい!原田美世って言います!」

両津「そうか。わしは両津、両津勘吉だ。今日は拓海から遊びに来いって言われてきたんだが…」

美世「そうなんですか〜。じゃあ一緒に事務所に行きましょうか」

美世「ただいま〜」

比奈「お帰りッス」カリカリ

乃々「お、お帰りなさい…」

ちひろ「お疲れ様美世ちゃん…ってその人は?」

美世「拓海ちゃんが言ってた、両津さんだよ!」

比奈「え?あのプロボクサー3人を1人3秒で倒したっていう?」

乃々「わ、私は手刀で相手の頭蓋骨を割ったって聞きました…」

ちひろ「違うわよ、1人ずつ気絶させて橋から川に放り投げたのよ」

両津「お前ら人を何だと思ってやがるんだ…。今日はお前らのプロデューサーはいないのか?」

比奈「プロデューサーなら鎌倉に出張ッス」

両津「そうか、どんなターミネーターがいるのかと期待してきたんだが」

ちひろ「まあ、せっかくいらっしゃったんですから、ゆっくりしていってください」

両津「そうするよ。ところでお前ら何て名前なんだ?」

ちひろ「私はちひろ、千川ちひろです。この事務所で事務員をしています」

比奈「アタシは荒木比奈ッス。まあ一応アイドルッス」

乃々「もっ…もりくぼ……森久保乃々…ですけど…」

美世「私はさっき紹介したよね」

両津「まあわかってると思うがわしは両津、両津勘吉だ」

比奈「まあ何にもないところですけど、ゆっくりしてってくださいッス。アタシは作業に戻りまスよ」カリカリ

両津「ん?何だお前漫画描いてるのか?」

比奈「そうッスよ〜。イベントの締め切りが近いんでもう場所を選んでらんないんでス」

ちひろ「比奈ちゃんまた昨日徹夜したでしょ。クマが出来てるわよ。プロデューサーさんがいたら雷が落ちてるとこよ」

比奈「しょ、しょうがないッスよ。今やっとかないとまたプロデューサーにとっちめられまスから…」

両津「どれ、わしが手伝ってやろう。貸してみろ」

比奈「え?お巡りさん漫画描けるんスか?」

両津「こう見えてもわしは昔少女漫画誌に連載していたんだ。それに細かい作業は得意だからな」
カリカリ

比奈「す、凄いッス…。趣味で同人誌やってる自分とは比べ物になんないッスよ」

両津「ああ、月刊サファイアってお前ら聞いたことあるだろう。あそこで連載していたんだ」

乃々「えっ…あ、あの『メヌエット』が載ってる…?」

両津「おう。そこで『ロボ刑事番長』って漫画を連載していたんだ」

乃々「あ、と、途中で打ち切りになった…」

両津「やかましい!ちょっと読者の感性がおかしかっただけだ!わしは悪くないぞ!」

比奈「何にせよ、超有名誌で連載するなんて凄いッスよ」

両津「というか乃々はメヌエットが好きなのか?」

乃々「は、はい…。あの…すごく大好きで、全巻持ってます…」

両津「なら丁度いい。わしは愛野神女とは知り合いだからな。このあと暇なら会わせてやろうか?」

乃々「本当ですか…?い、いぢめるつもりで嘘ついてるんじゃないですか…?」

両津「お前らに嘘ついてもしょうがないだろう。比奈もどうだ?プロの仕事現場を見てみたくないか?」

比奈「いいんスか!?でも、邪魔になったりしないッスかね?」

両津「大丈夫だ。わしには優秀な部下がいるからな。ちょっと待ってろ」ピポパ

両津「おうわしだ!今から○○のコンビニに来い!1分以内だぞ!」ピッ

両津「よし、お前ら許可が出たぞ。ついて来い」

比奈「な、何て強引な…」

乃々「パ、パワハラですけど…」




本田「いや〜びっくりしましたよ〜。いきなり来いなんて言われて来てみたらまたアイドルと一緒にいるんですもん。で、何の用事なんですか?」

両津「こいつは趣味で漫画やってて、こいつは奈々のファンらしいんだ。是非奈々の仕事現場を見せてやってくれ」

本田「ええ〜っ!?で、でも竜千士さんの許可が無いと…」

両津「連れてってくれたらサインやるぞ。な?」

比奈「お安い御用ッス」

乃々「まあ、大丈夫ですけど…」

両津「ほら、2人ともこう言ってるんだ。頼むよ本田君」チャキッ

本田「う〜ん…じゃあ、誰にも言っちゃいけませんからね?それだけは絶対約束ですよ?」

比奈「ハイッス!」

乃々「あの…その…ありがとうございます…」

両津「よしそれじゃあ行くか」

両津「うおっす」

本田「おじゃましま〜す」

奈々「あら?両津さんお久しぶりです」

竜千士「両津さん許可無く来てはダメだと言ったでしょう?週間おげれつの編集部はここではありませんよ?」

両津「そんな雑誌は無い!…今日はちょっと用事があってな。ちょっと訳あって奈々のファンだっていうアイドルと知り合ったんだが…少しだけ入れてやってくれないか?」

奈々「まあ嬉しい!竜千士さん、いいでしょう?」

竜千士「う〜む…そのアイドルの名前は?」

両津「何だっけ?アラン・ドロンと森伊蔵だっけ?」

本田「荒木比奈ちゃんと森久保乃々ちゃんですよ!」

竜千士「わかりました。森久保さんにはちょうどサファイアから仕事を依頼する予定でしたから、いいでしょう。その代わりこのことは絶対に秘密ですからね?」

両津「サンキュー。おーい入っていいぞ」

比奈「お、お邪魔しますでス…」

乃々「こ、こんにちは…」

奈々「いらっしゃい。アイドルが私の漫画のファンなんて、とっても嬉しいわ」

乃々「と、とんでもないです…私なんて…あう…///」

比奈「ここがプロの仕事場ッスかー…。圧倒されるッス…」

両津「そういえば乃々に仕事依頼するとかって言ってたが、お前が考えたのか?」

竜千士「いえ、先日頭の形が『P』の男性が来て、『ウチの乃々に少女漫画関係の仕事をくれ!このPヘッドをQヘッドにしてもいいから!』と」

両津「お前それでOK出したのか…?」

竜千士「いえ、最初はお断りしたのですが、その後編集部があるビルの前で5日間土下座されまして…」

両津「まるでカノッサの屈辱だな…」

比奈「わあ…みなさんすごく仕事が丁寧ッス…。」

奈々「そう?これでも今は少し急いでるほうなのよ?」

比奈「これでペース上げてるんでスか!?私も見習わなきゃでス…」

両津「何だ、原稿落としそうなのか?」

奈々「『メヌエット』は描けてるんですけど、来月は読み切りを描かなきゃいけないので」

乃々「え?来月は読み切りもあるんですか…?」

奈々「あ、言っちゃった。本当は読者サプライズにするつもりだったんだけど…。みんなには内緒ね?」

乃々「も、もちろんです…。あ、あの…サインとか…貰えませんか…?」

奈々「いいわよ。乃々ちゃんへっと…これでいいかしら?」

乃々「あ、ありがとうございます…!大事にします…」

奈々「ふふ、これからも応援してね?」

両津「良かったなお前ら。そろそろ帰るか。邪魔したな」

本田「ごめんね奈々ちゃん」

奈々「いいえ、気分転換できて楽しかったわ」

比奈「ありがとうございましたッス!」

乃々「あうぅ…ありがとうございました…」




両津「どうだ?いい体験できたか?」

比奈「もう感動ッス!バリバリモチベーションになったッスよ!」

乃々「あの…すごく…楽しかったです…」

両津「ならいいんだ。しかし比奈は本当に漫画描くの好きだな。儲かるのか?」

比奈「まあ私は趣味だから全然赤字覚悟でスけど、世の中にはそれで生活できて、マンション買った人もいるとかいないとか…」

両津「なんと!そんなに儲かるのか…。よし!わしも警官辞めて同人で一儲けするぞ!じゃあなお前ら!」

比奈「え!?で、でも相当難しいッスよ?そもそもそんな人本当にいるかどうかわかんな…行っちゃったッス…」

乃々「台風みたいな人でした…」



その後、両さんはその才能を活かし、同人誌や同人音楽、同人ゲームなどを次々に開発、さまざまなイベントに出展、一躍大人気を得るが、盗作(本人曰くインスパイア)や裏で他の作家の活動を妨害していることなどいくつもの悪事が発覚し、ついに同人界を追放されたのであった。


両津「あの…みなさん覚えてます…?両津ですけど…。つい先日までここに勤めていた…」

部長「誰だい君?警察官志望なら試験を受けて通ってから来なさい。まあ君が試験に通るのは砂漠で1粒の米を見つけられる可能性より低いと思うがね」

おわり

以上になります。短いですが読んでくれた方がいらっしゃったら、ありがとうございました。もう少し長いものを書きたいのですが、まだSS自体3作目なので試行錯誤しています。

HTML化依頼を出しておきます。それでは今一度ありがとうございました

おつです

なんだか牧歌的な雰囲気でいいね

しかしこれだけのペースで同シリーズを書けるんなら、
同じスレで続けてもいいと思うぞ

まあでも次は違うシリーズかも知れんか

今気づいたのですが、奈々じゃなくて菜々でしたね…。申し訳ありませんでした

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