上条「学園生活部?」 (90)

スレを立て直しました。

禁書×がっこうぐらしです。

まだない組み合わせなので書いてみようと思いました。

新約12巻後の話です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1447084117

一方通行「あー寒い」


一方通行は温かいコーヒーを買いにコンビニへ向かっていた。やけに人通りが少ない。


一方通行(人が少ねェな、寒くて外に出ないのか?)


この謎はすぐに解けた。


「私の仕業だ」


一方通行「ッ! 誰だ?」


突如、どこからか声が聞こえてきた。


「今、私の元に来てもらう」


一方通行がチョーカーの電源を入れようとした時、一方通行の視界が変わった。

一方通行「こ…こは、どこだ?」


「げっ、この憎たらしい声は…」


一方通行「な…何でてめェがここに!?」


一方通行は気味が悪くなった。確かに仕留めたはずなのに五体満足でここにいるのはなぜだ?


「何か意識が戻ったらこの状況だったんだが」


一方通行「訳分かンねェ…」


垣根「久しぶり、皆のアイドル垣根帝督だ」


一方通行「何でいンだよ、もう一回死ねよ、てか俺が殺す」


垣根「や、やめろ。俺は復活できたから舞い上がって1年後まで予定決めたんだからな」

一方通行「冗談だよ」


垣根「うわ、寒っ!」


一方通行「やっぱ殺しとくかァ」


垣根「嘘です。ごめんなさい」


そう言いながら垣根は土下座をした。


一方通行「まじで何だよお前」


「そろそろいいかい?」


一方通行が先程聞いたのと同じ声だった。


一方通行「さっきから誰だ、出てこい」


すると、突然何も無い空間から人が現れた。

一方通行「誰だ、てめェ」


アレイスター「アレイスター=クロウリー、この都市の長だ」


一方通行と垣根は驚いて、声も出なかった。


アレイスター「今回は君たちに頼みたいことがあってな」


垣根「また人殺しか?」


アレイスター「いいや、その逆。人助けだ」


一&垣「人助けェ!?」


まさかこの人物の口から人助けなんて言葉が出るとは思ってもいなかった。


アレイスター「ああ、巡ヶ丘という場所を知っているか?」


一方通行「何か事件のあったとこだろ? そこがどうしたってンだ」

アレイスター「どうやらゾンビで町が溢れかえってるらしくてな、まだ生存者が何人かいるらしいから助けに行ってくれ」


垣根「分かった、引き受けよう」


一方通行「お前、どっかで頭ぶつけたか?」


垣根「うっせぇ…俺は今まで何人もの人間を殺してきた。でも、俺がお前に負けて思ったんだ、自分が今までしてたことがどんなことなのかを。人助けをして罪が消えるなんては思っていねぇ。今まで殺してきた分、これからは人の役に立ちたい。そう思っただけだ」


一方通行「……お前もようやく分かったンだな」


垣根「ああ、お前に負けたおかげでな」


アレイスター「なら、さっそく向かってもらう」

そう言ってアレイスターは2人に地図を渡した。


アレイスター「ここの熊のマークで囲っている所が巡ヶ丘だ」



垣根「ここまでは自分で行くってことか?」


アレイスター「超音速旅客機を用意する」


垣根「分かった」


アレイスター「それと一方通行」


一方通行「何だ?」


アレイスターが一方通行の電極に触れた。すると電極がオンになった。


一方通行「何をした?」


アレイスター「これで能力を無限に使えるようにした」

一方通行「学園都市最強復活って訳か」


アレイスター「では、頼んだ」


アレイスターがそう言うと同時に2人は外へテレポートさせられた。


アレイスター「あっ、助っ人のこと忘れてた…」


ーー第二十三学区


垣根「えーっと、ここで合ってるか?」


一方通行「おい、誰かいるぞ」


垣根「ん?……何だあのウニ頭」


一方通行(ウ、ウニだと……めんどくせェ奴としか思えねェ)

上条「一方通行じゃねぇか、あんた達が逆さまビーカーの言ってた2人か」


一方通行「てめぇが何でここにいる」


垣根「何だ知り合いか?」


上条「おう、友達ってとこかな」


垣根「一方通行、お前友達いたんだな」


一方通行「殺すぞ」


上条「で、あなたはどちらさんでしょう」


垣根「ああ、俺は垣根帝督だ。一応超能力者の第二位だ」


上条「えっ、第二位!?(第二位ってもっと白くなかったっけ? 顔とかは似てるけど…)」


垣根「そんな驚くことか?」

上条「いや…俺は上条当麻。無能ry「こいつが『幻想殺し』だ」


垣根「へぇー、お前が一方通行を…こいつ能力なかったらただのもやしだもんな」


一方通行「否定はしねェ」


上条「えっと、垣根はどんな能力何だ?」


垣根「俺の能力は『未元物質』っていってこの世に存在しない素粒子を作り、それを操作する能力だ」


上条「すげー、一方通行より強いんじゃ…」


一方通行「未知の物質にもベクトルは存在するんだよ。だから俺の方が強い」


上条「そうなのか、でも第二位ってだけはあるな」


垣根「あたぼうよ」


一方通行「そろそろ行こうぜ」


上条「上条さん、この旅客機はちょっとトラウマがあるんですけどね」

垣根「つべこべ言わず行くぞ」


上条「不幸だ…」


3人は旅客機へと乗り、それぞれ席へ座った。


上条「でもゾンビに俺の右手効くのか?」


一方通行「試せばいいだろ」


上条「結構危ないんだけど」


垣根「まあ、効くなら使えるもんな」


上条「不幸だ…」


「まもなく離陸するのでシートベルトをしめてください」


垣根「いよいよか」


一方通行「まあ、俺らなら楽勝なンじゃねェか?」


垣根「それもそうだな」

今回はここまで

次はいよいよ巡ヶ丘へ

一方通行って二人称オマエじゃなかった

>>16ほんとだ…教えてくれてありがとうございます

少しですが、投下します。

ーー機内


垣根「なあ、ポッキー食う?」


上条「さんきゅー、やっぱうめぇな」


一方通行「いつ持って来たンだ?」


垣根「俺が作った」


上条「え、ってことは…」


垣根「俺の『未元物質』は美味しいか?」


上条「垣根てめぇ! なんてもん食わせんだ!」


垣根「ハハハ、騙されるお前が悪い」


上条「何だとー」


そうこうしている内に巡ヶ丘に着いたらしい。

「ここからはあなた達で行ってください」


垣根「りょーかい、行くぞ」


旅客機の扉が突然開いた。


上条「へ? 何で開いてんの?」


垣根「今から降りるから。心配すんな、俺が運んでやるから」


上条「え、ちょ……ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ」


こうして、3人は巡ヶ丘へと降り立った。



上条「…はあ……し、死ぬかと思った」


垣根「んー、あれがゾンビか?」


遠くの方を見るとわらわらとゾンビがこちらへ向かってきていた。

一方通行「いきなりか」


垣根「じゃあ上条、行ってこーい」


そう言って垣根は上条をゾンビの方へ投げた。着地は垣根の謎の物質のおかげで無傷で済んだ。


上条「くそっ、おらぁ!」


上条がゾンビ目がけて拳を放った。しかし…


上条「あれ?……効いてない……」


上条がそうこうしている内にゾンビに囲まれてしまった。


上条「やばっ、垣根ぇーーー! 一方通行ぁーーー!」


垣根「呼ばれて飛んできてていとくん」


訳の分からないことを言いながらゾンビを吹き飛ばしていった。

上条「た、助かった。サンキュー垣根」


垣根「案の定ダメだったな。まあウイルスは異能じゃないしな」


上条「分かってて何で突き飛ばしたんだよ」


垣根「面白そうだったから」


上条「…はぁ、ところで一方通行は?」


垣根「向こうでゾンビと戦ってる」


上条「助けないと」


垣根「やめとけ、役立たず」


上条「………」


一方通行「待たせたなァ」

垣根「おし、じゃあまずどこから探す?」


上条「さっき貰った地図は?」


垣根「そうだったな」


垣根はさっき貰った地図を広げた。すると地図の三箇所に☆印がある所があった。


垣根「この星は何だ?」


一方通行「そこに行けば分かるンじゃねェのか?」


垣根「そうだな、ここから一番近いのは……ショッピングモールか」


上条「じゃあ行こうぜ」


垣根「ああ」


3人はショッピングモールを目指して歩き始めた。

今回はここまで
続きは時間があれば夜に投下します

遅くなりました。すいません。

それでは、続き投下します

ーーショッピングモール


モール内はゾンビで埋め尽くされ、逃走は困難だった。当然、そんな状況の中では絶望するしかなかった。


けい「ねぇ美紀、私外に出ようと思うの」


みーくん「圭、何言って…」


けい「美紀は、生きてればそれでいいの?」


美紀は圭を止めることが出来なかった。


けい「ごめんね、美紀。でも…」


圭は外へ出るべく走り出した。

ーーーーーーー


けい「……はあ…はあ………」


けい「思ってたよりも数が」


圭は気付いていなかった。後ろから迫るゾンビに。


けい「……きゃ! こんな所にも…」


圭の声を聞き、更にゾンビが集まってきた。


けい「…ごめん……美紀…」


垣根「安心しろ、助けてやる」


垣根は翼を大きく広げ、ゾンビを吹き飛ばした。


けい「……え?」


圭は夢を見ていると思った。翼の生えた天使が舞い降りたようだった。

けい「あの…ありがとう……ござい…ます」


圭の目からは涙が流れていた。


垣根「おいおい泣くなよ、せっかくの可愛い顔が台無しだろ」


けい「え…いや、そんな…///」


圭は顔が真っ赤になっていた。何故か垣根は気付いていない。


垣根「さあ、行こうぜ」


けい「あの…」


垣根「どうした?」


けい「友達がまだいるんです。その子も…


垣根「分かった。助けてやるよ」

そうして垣根は美紀の元へと向かった。


けい「ここです」


垣根「じゃあ入るか……あれ? 開かない」


けい「たぶんバリケードのせいだと思います」


垣根「じゃあバリケードごと扉潰すか」


けい「ふぇ?」


垣根は翼を出し、扉を消し飛ばした。


垣根「ヒーローの登場だー!」


そこにいたのは、着替え中の美紀だった。


みーくん「きゃあ!」

垣根「うおっ、悪い。こんなつもりじゃ…


みーくん「この変態! さっさと出てって下さい!」


垣根「今出ていく」


けい「タイミング悪かったね」


垣根「ああ、殴られなかっただけましかな」


みーくん「どうぞ」


垣根「おう、急に押しかけて悪いな」


けい「戻ってきちゃった」


みーくん「圭!」


垣根「悪いがその前に安全な所に行くぞ」

みーくん「分かりました」


垣根は電話を取り出し、上条へと電話をかけた。


垣根「上条、そっちはどうだ?」


上条『ダメだ、ゾンビしかいない』


垣根「そうか。そっちは2人見つけた」


上条『分かった。じゃあ集まるか』


垣根「ああ、それじゃあ」


けい「その携帯、たしか学園都市製のものだよね?」


垣根「ああ、よく分かったな」


けい「えへへ」


みーくん(圭、もしかして…)


垣根「じゃあ行くか」

ーーーーーーー


上条「おーい、こっちだー!」


垣根「あそこみたいだな」


垣根たちは上条の元へ向かっていった。


垣根「じゃあ作るぞ」


垣根はそう言うと何かを作りはじめた。段々と形が出来てくる。


みーくん「もしかして、家?」


垣根「ああ、そうだ。ここならゾンビも入って来ないしな」


垣根は全員を家の中に入れた。部屋には机と椅子が置いてあった。


上条「おー、すげぇ」

垣根「あっ、右手で触るなよ」


上条「おっと、そうだったな」


みーくん「どういうことですか?」


垣根「全部説明するよ。さあ席について」


こうして垣根達は自分たちの能力のこと、なぜ巡ヶ丘に来たのか、などを話した。


みーくん「そうだったんですか」


垣根「次は2人のことを教えてくれ」


みーくん「分かりました。私は直樹美紀。私立巡ヶ丘学院高校の2年です」


けい「私は祠堂圭です。美紀と同じ2年です」


上条「へー、2人とも俺の先輩か」

みーくん「そうなりますね」


上条「ところで、さっきの星マークは何か分かったか?」


けい「星マーク?」


垣根「そういや…」


垣根は地図を広げ、星マークのある場所を指さした。


一方通行「生存者のいるとこじゃねェのか?」


垣根「俺もそう思ったよ」


上条「じゃあ早めに行った方がいいんじゃないか?」


垣根「そうだな」


一方通行「こいつらも運べンのか?」


垣根「羽の形を変えれば余裕だ」

上条「じゃあ行くとしますか」


垣根「そうだな」


垣根は翼を生やした。いつもの六枚ではなく、四枚だった。残りの二枚は腕のような形に変形していた。


垣根「よし、ちゃんとつかまれよ」


垣根は腕のように変形した翼で圭と美紀を持ち上げた。


垣根「一方通行、上条頼んだ」


一方通行「はァ? ほっておきャいいだろ」


上条「お願いします、一方通行様」


上条は見事なまでの土下座をやってみせた。その美しい土下座に圧倒され一方通行は上条を運ぶことにした。


垣根「ブフォwお姫様抱っことか」

垣根は腹を抱えて笑っていた。なぜなら一方通行が上条をお姫様抱っこしていたからだ。圭と美紀は必死に笑いを堪えていた。


一方通行「こうじゃねェと運べねェンだよ!」


垣根「じゃ、じゃあ…行こうぜ」


一方通行「オマエ後で覚えとけよ」


ーー巡ヶ丘学院高校


ゾンビはショッピングモールから離れたここ、巡ヶ丘学院高校の生徒たちもゾンビにしてしまった。グラウンドにはゾンビが溢れかえっていた。


くるみ「ずっとここままなのかな…」


胡桃はそう呟いた。


りーさん「きっと助けが来てくれるはずよ」


垣根「助けに来たぜ!」バサバサ

今回はこのへんで終わります

乙、
これじゃ、上条さんフラグ立てるぐらいしかあヤルコトないな

>>39 上条さんに出番はちゃんと用意してます。


どうも。
続き投下していきます。
まどマギやっぱ何回見ても面白い…

胡悠「」ポカーン


垣根「うーん、どうやって運ぶか」


めぐねぇ「あの…あなた達誰ですか?」


垣根「学…一方通行「学園都市から来た能力者だ」


垣根「テメェ! かぶせんじゃねぇ!」


一方通行「うっせー、臭い息吹きかけんな」


垣根「調子乗ってんじゃねぇぞ、ロリコン」


めぐねぇ「あの……

垣一「「アァン!?」」


めぐねぇ「ひぃぃっ!」


上条「やめろ」


そう言って上条は垣根と一方通行を殴った。右手で。


垣根「おい、お前何して…


一方通行「この三下がァ!」


垣根の羽と一方通行の竜巻が消え、垣根達は落下していった。もちろん上条も


上条「だぁぁぁ! しまった!」


垣根「上条、殺す」

上条に殺害予告をして、垣根はもう一度翼を生やし、上条以外をキャッチした。


垣根「達者でな」


上条「ごめんなさい垣根様、何でもしますから」


垣根「へぇ、何でも」ニヤリ


垣根はその言葉を聞き、上条をキャッチした。あと0.01秒遅れていたら上条は地面と熱烈なキスをする所だった。


上条「た、助かった。超能力者といるとろくなことがねぇな」


垣根「やっぱ落とすか」


上条「ごめんなさい、冗談です」

垣根は屋上へと降り立った。


垣根「悪い、待たせたな」


くるみ「そんな待ってねぇけどな」


垣根「おー、何かカフェでバイトしてそうな雰囲気」


くるみ「何だよそれ」


めぐねぇ「ねぇ、あなた達は何者なの? どうしてここに?」


垣根「そうだったな、全部説明するよ」


垣根は自己紹介をし合った後、美紀と圭にしたときと同じように説明をした。

垣根「って訳。Do you understand?」


めぐねぇ「私、国語の教師だよ」


もちろん垣根は慈が国語の教師だということはさっき聞いたので知っている。ただの嫌がらせである。


垣根「Oh no、why めぐ…



一方通行「うぜェ、死ンどけクソメルヘン」


一方通行は垣根を自転パンチで吹き飛ばした。


垣根「痛ってぇな、ムカついた。ミンチに変えてやる」


一方通行「おいおい、ミンチになンのはお前の役目だろゥが、クソメルヘン」

上条「おーい、やめろって」


垣根「上条、協力しろ」


上条「は?」


垣根「何でもするって言っただろ? まさか嘘とは言わねぇよな」


上条「え…


上条が何かを言う前に垣根は上条の右腕を掴み、その右腕で一方通行を殴り飛ばした。


垣根「絶対的な壁も絶対じゃなかったようだな」


垣根「よーし、じゃあ次の場所行こうぜ」

くるみ「次の場所?」


垣根「えーっと…


垣根は地図を広げた。3つあった星マークのうち、2つは行った。残りの1つは聖イシドロス大学だった。


垣根「ここから少し距離があるな」


くるみ「どうすんだ?」


垣根「ちょっと待ってろ」


垣根は何を作り出した。初めはドロドロの固体か液体か分からない何かだったが、徐々に形が出来上がってきた。


ゆき「うわー、カブト虫だー」

上条「なんか一方通行みたい」


カブト「どうも、こんにちは」


上条「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!」


垣根「学園都市帰ったら精神科に連れてってやる」


上条「いや、ただのギャグだから」


ゆき「えっ、あれでギャグ? センスないねー」


上条(なんか俺の扱いがひどい…)


垣根「さ、全員背中に乗ってくれ」


上条「一方通行は?」

垣根「…一応連れてくか」


カブト虫の背中は思っていたより、平らに作られていたので、滑り落ちる心配はなさそうだった。不幸なことでもないかぎり…


垣根「全員乗ったな? じゃあ出発だー!」


ゆき「おー!」



一方通行「……ん」


上条「おはよう、目が覚めたか?」


一方通行「おい、さっき油断してたが今度は負けねェからな」


上条「へ?」

一方通行「第2ラウンドだ、三下ァ」


上条「え、いや…落ちるって!」


一方通行「また戻ってくりゃいいだろゥが」


上条「それはお前か垣根しか出来ねぇだろ!」


一方通行「知ったことか、出来ねェのが悪いンだよ、三下ァ」


上条「いや、この子たちが危ないだろ」


一方通行「お前だけ落とす方法なンざいくらでもあンだよ」


上条「お、落とす気満々!?」

垣根「着いた…おい、どうなってやがる!?」


けい「どうしたの?」


垣根は地図を取り出し、聖イシドロス大学の場所を確かめた。確かに場所はあっている。だが…


垣根「聖イシドロス大学が…ない!?」


一方通行「はァ? 場所間違えてるだけなンじゃねェのか?」


垣根「いや、確かにここだ」


めぐねぇ「うちの高校から何人かここに進学してるから知ってるけど場所はここであってるはずよ」


垣根「いったい何が…」

今回はここで終わります。

次回は上条さんようやく活躍+助っ人登場です(魔術サイド)

>>1乙です。
続き楽しみにしてます。

>>53 ありがとうございます!

続き投下していきます。
戦闘シーン書くの結構難しい…

上条「おい、あそこに誰かいるぞ」


上条が指を指した。その方を見てみると"何か"がいた。人のような形をしているがとても人とは思えなかった。


くるみ「何だよあいつ」


「見つけたぞ『幻想殺し』」


声のした方へ振り向こうとした瞬間、土の腕によってカブト虫は地面へと叩きつけられた。垣根が羽を広げ、全員をギリギリキャッチしたので、無傷で済んだ。


垣根「…はぁ、危ねぇ」


くるみ「何だよあいつ」


りーさん「さっきから何が何だか…」


上条「誰だ?」

「儂は僧正、魔神じゃよ」


魔神、その言葉を聞き、上条は足が震えた。かつてあれほど苦戦した魔神が今この場にいる。


垣根「魔神だか何だか知らねぇが邪魔だ」バサッ


上条「垣根、下がれッ!」


上条が大声を出して垣根を静止させた。垣根は何のことか分からなかったが上条の顔を見て、やめとこうと思ったようだ。


上条「何の用だ、僧正」

上条の質問に僧正が答える前に、一方通行によって吹き飛ばされた。僧正は電信柱をなぎ倒しながら一軒家へと吹き飛ばされていった。


一方通行「誰だか知らねェがとっとと消えろ」


僧正「アレイスターの犬には興味がないのじゃが…」


僧正は当然ながら無傷だった。そして、その言葉を聞き、一方通行と垣根がブチ切れて、僧正へと突っ込んで行った。


上条「馬鹿野郎ッ! 何して…


一方通行と垣根は土の腕に掴まれ、そのまま地面へと叩きつけられた。魔術というものを知らない垣根はされるがままになって、一方通行も上手く反射が出来ず、2人の体は目をそらしたくなるような状態になった。


僧正「所詮この程度か」


学園都市のトップ2でも魔神には手も足もでなかった。改めて魔神の力を思い知らされた。

上条「くそッ! どうすれば…」


僧正「さあ『幻想ごr


僧正の口が何かによって塞がれた。それは一方通行の手だった。普通なら動けないほどの怪我を負っているはずなのに確かに僧正の口を力強く握っていた。


上条(あれは第三次世界大戦の時の…)


一方通行の背中からは黒い翼のような形をしたものが噴射されていた。


一方通行「ohbf殺wq」


背中の黒い翼が爆発的に噴射し、僧正へ襲いかかったが、僧正はその噴射を手で払いのけた。それだけで噴射は収まった。

....
僧正「その程度の力で儂を倒せるとでも思ったか?」

僧正が一方通行の手を手首の辺りから切り落とし、その場へ投げ捨てた。一方通行は腕から血を噴き出しながら倒れていった。


上条「僧正ぉぉぉぉおおおおおおおお!!」


上条は怒りに身を任せ、僧正へと向かった。そんな無茶苦茶な攻撃が当たるはずもなく、上条は土の腕によって吹き飛ばされた。


上条「ごっ……」


道路に叩きつけられ呼吸がするのがやっとだった。上条はしばらくの間動くことが出来なかった。ただ、上条はこの場で動けないのは最も致命的だということを忘れていた。何故ならこの地には大量のゾンビがいるからだ。ゾンビは音を聞き、上条の元へ向かってきていた。


上条「まずい、この状況をどうにかしないと…」


だが、動けないのでどうすることも出来なかった。

上条(嘘だろ、こんな所で終わるのか…?)


上条は完全にゾンビに囲まれていた。もう終わりだ、上条はそう思い目を瞑った。


「ふん、俺様に勝った男がこんな雑魚に殺されそうになっているとはな」


上条の周りを囲んでいたゾンビはただの肉塊へとなった。


上条「お前は…フィアンマ!」


フィアンマ「久しいな、上条当麻」

上条の目の前にはかつて第三次世界大戦を引き起こした『神の右席』の右方のフィアンマが立っていた。アレイスターに切り落とされたはずの右腕をこちらへと伸ばしてきた。


フィアンマ「ほら、掴まれ」


上条「ん、悪いな」


上条「あいつの対抗策はあるのか?」


フィアンマ「心配するな、そのために来たんだ」

今回はここまで
上条さんは次回活躍します
フィアンマの腕がある理由は後ほど

どうも。
続き投下していきます。変な所があるかもしれないので、ん?と思ったらツッコんでください。

上条「あいつに勝てるのか?」


神の右席とはいえ、フィアンマも普通の魔術師だ。魔神に叶うかどうか心配だった。


フィアンマ「妖精化って知ってるか?」


上条「ああ」


妖精化
かつてオッレルスがオティヌスに使った魔神を人まで引きずり落とす術式だ。


フィアンマ「それを俺なりに改良してみた、それを使う」


上条「どんなやつなんだ?」


フィアンマ「直撃と同時に同じ術式を207万回程連続的に叩き込む。そうすれば魔神は確実に砕ける」

フィアンマが魔神を砕くためにアレンジした独自の術式。言うなれば変異型妖精化である。


上条「出来るのか?」


フィアンマ「何度も言わせるな」


フィアンマの手から全長500mの光の杭が現れた。


フィアンマ「上条当麻、僧正の相手を頼む。タイミングを見計らってこの杭で奴を葬る」


上条「分かった」


そう言うと上条は僧正の元へ走っていった。


上条「おおおおおおおおおおおおおッ!」

僧正「争うつもりはないんじゃがな」


僧正は土の腕を上条へ振りかざした。だが上条の右手に触れると同時に砕け散った。


僧正「なら、これはどうじゃ?」


僧正は上条の周りを土の腕で囲い、全て同時に振りかざした。上条の右手は1本しかないから全てを打ち消すことは不可能だった。


上条「まず…


しかし、上条に土の腕が届く前に爆発し、粉々に砕け散った。前を見ると垣根が立っていた。垣根も一方通行同様、立つことすら出来ないような傷を負っているはずだ。


上条「おい、垣根…ッ!」

上条は垣根の異変に気づいた。いつもは白く輝いているはずの翼が黒く濁っていた。


上条「どうなってるんだ」


垣根はその場から飛び上がった。僧正の方に向かうと思ったが、真逆の方向に飛んで行ってしまった。


僧正「邪魔が入ったな」


いつの間にか目の前に僧正がいた。あの顔が目の前に迫っていたからか上条は腰が抜けてしまった。


僧正「腰が抜けたか」


上条「隙だらけだぞ、僧正!」


上条はすぐに立ち上がり、僧正へ目いっぱい力を込めた拳で殴った。僧正は2mほど後ろへ飛ばされた。


僧正「舐めた真似を…」

上条「汚いって言いたいのか? 俺はお前を倒せれば何でもいいんだよ」


上条は拳を握りしめ、再び僧正へと拳を叩き込んだ。


僧正「何度も同じことが通用すると思ったか?」


僧正が土を刀のような形にし、それを上条の右腕へと振り下ろした。ズバッ、と上条の右手首は切断された。


上条「………」


だが、上条は声一つ上げなかった。そしてその顔は不敵な笑みを浮かべていた。


僧正「何故だッ!? 右腕は切り落としたはずだ」


僧正は上条の切断された右手首から生えてる何かによって首を締め付けられた。当然、僧正は魔神なのでこの程度で死ぬことはないが。

フィアンマ「よくやった、上条当麻」


フィアンマは全長500mの光の杭を僧正へと突き刺した。と思ったが、フィアンマが刺したのは僧正の土の変わり身だった。そしてフィアンマは土の腕で100mほど後ろへ吹き飛ばされた。


フィアンマ「がっ………があああああああッ!」


僧正「気付いてないと思ったか?」


上条「フィアンマ! くそっ」


僧正「妖精化か…厄介だな、先に消しとくとするか」


僧正はフィアンマの方へ向き、手を上にかざすと、ベツレヘムの星よりも大きい土の塊が現れた。


上条「やめ……


無慈悲にその土の塊はフィアンマの元へと落とされた。

上条「あっ………」


上条「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!」


フィアンマは土の塊に押し潰されてしまった。助けることが出来なかった。左方のテッラや木原加群だけではなく、今度はフィアンマまで…。世界を救いたいと願った青年は無残に散ってしまった。


僧正「さて、次はアレイスターの犬どもを消すとしよう」


僧正がそう言った瞬間、僧正の体の3分の1が消し飛んだ。上条の切断された右手首から現れた竜によって。


僧正「上条当麻、いや神浄の討魔。お前の力は……ッ!」


僧正が言い終わる前に、上条の竜の莫大な力によって消滅した。『魔神』という世界の異物は基準点によって消し取られた。

短いですが今回はここまで
次回からはちゃんと学園生活部も登場します。恐らく次回からは日常編となります。

どうも
続き投下します。
戦闘より日常の方が書くの楽だ。

上条「………」


上条はいつの間にか生えている右手を眺めていた。


上条(フィアンマは……)


上条は土の塊の前で手を合わせて目を瞑った。すると、土の塊が粉々に砕け散った。


フィアンマ「ようやく壊せた」


中から無傷のフィアンマが出てきた。
右肩からはフィアンマの象徴ともいえる第三の腕が見えた。


上条「……え?」


フィアンマ「ん? 何だ、俺様があの程度で死ぬと思ったか」

上条「だ、だよなー」


上条は心配して損したと思った。
フィアンマのせいで痛くなった喉をさすりながら上条はフィアンマを殴るかどうか考えていた。


フィアンマ「で、どうしてこんな所にいるのだ?」


上条「あっ! そういえば…」


フィアンマ「どうした?」


上条「説明は後だ、ついてきてくれ」


上条はゆき達を探しに出た。フィアンマもそれについて行く。

ーーーーーーー


垣根「はぁ……はぁ………」


垣根の周りには大量のゾンビが群がっていた。ゾンビが八方から一斉におそいかかってきた。


垣根「次から次へと鬱陶しいな」


垣根は黒く濁った翼でゾンビを薙ぎ払った。


ゆき「ねぇ、羽黒くなってるよ」


垣根「ん? ああ、なんかなってた」

くるみ「あんたの能力じゃなかったのかよ」


垣根「いや、何回やっても黒い羽しか出なくてさ」


くるみ「制御出来てないのか?」


垣根「そもそも俺は『未元物質』を完全に把握してる訳じゃないからな」


垣根はゾンビを薙ぎ払いながら答えた。


めぐねぇ「あっ、あれって…」


慈が指を指している。
その方を見てみると2人の男が走ってきた。
1人はツンツン頭の男で、もう1人は全身真っ赤の男だった。

上条「垣根もここにいたのか」


垣根「あの木乃伊ジジイは倒したのか?」


上条「ああ、それより大丈夫なのか?」


垣根は僧正の攻撃で立ち上がれないほどの重症を負ったはずだった。
だが、今は何もなかったかのように平然と立っている。


垣根「なんともねぇ、後ろの赤い奴は誰だ?」


フィアンマ「右方のフィアンマ『神の右席』のリーダーだった。そして第三次世界大戦を引き起こした男だ」

めぐねぇ「ええっ! 貴方があれを」


垣根「へぇ、お前が…」


フィアンマ「もっと言うとイギリスの第2王女とかローマ教皇とかをボコったこともある」


めぐねぇ「」ポカーン


垣根「お前よく生きてるな」


フィアンマ「それだけ実力があるということだ」

上条「そういや一方通行は?」


垣根「そこにいるぞ」


カブトムシの背中に一方通行が寝転がっていた。腕をみると白い物質で繋がれていた。


上条「はぁ、良かった」


一方通行「よォ、お疲れさン」


上条「うわっ、何この一方通行。気持ち悪いな」


一方通行「決めた、オマエは絶対に殺してやる」


上条「ごめん」


一方通行「土下座はどうしたァ?」

「よくやった、お疲れ」


何も無い場所からアレイスターとは違った声が聞こえてきた。


一方通行「この声は…!」


「察しのとおり、エイワスだ」


前を見ると全身金色で何故か発光している女(?)が浮いていた。


エイワス「フィアンマ、腕の調子はどうだ?」


フィアンマ「以前と大差ないぐらいだ」

エイワス「そうか、垣根帝督はどうだ?」


垣根「俺も不自由なく能力を使えてる」


エイワス「なら、良かった」


一方通行「おい、オマエは何で出てきた」


エイワス「心配するな彼女に負担はかけてない。本当は私を失敗作と罵ったあの木乃伊野郎を木っ端微塵に消すつもりだったんだがな、現出に思ったより時間がかかってしまったんだ」

垣根「なあ、俺の羽が何で黒く濁ってるか知ってるか?」


垣根は黒く濁った翼を広げて尋ねた。
垣根はエイワスが復活させた時、ホルスがどうとか言ってたからなんとなく知ってそうだと思った。



エイワス「ほう、やはり垣根帝督にも見込みはあったか」


エイワスは不気味な笑みを浮かべて言っているつもりだろうが、表情は全く変わっていなかった。


エイワス「早速アレイスターに報告に行くとしよう」


エイワスは質問の答えをろくに出さないままどこかへ消えてしまった。
アレイスターに報告と言っていたからおそらく学園都市だろう。


垣根「さーて、帰るぞ学園都市に」


ゆき「おーーっ!」


一同はカブトムシの背中に乗り、学園都市へ向かった。

学園都市の領域に入ると同時に窓のないビルへとテレポートされた。
テレポートされる一瞬、ゲロを吐いたような声が聞こえたような気がした。


アレイスター「ご苦労、諸君」


ゆき「ねぇねぇ、なんでビーカーの中に逆さまにいるの?」


由紀はビーカーにへばりついてアレイスターに尋ねた。
あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~って聞こえたのは気のせいだろう。


アレイスター「そんなことより君たちに話すことがある」

めぐねぇ「何でしょう」


アレイスター「学校と家についてだが、学校は上条が通っている高校に通ってもらう。家は垣根が今作っている家に住んでくれ」


りーさん「制服とかはいつ貰えるんですか?」


アレイスター「いや、君たちは特別クラスに垣根、一方通行とともに入ってもらう。教師はもちろん佐倉慈だ」


チッ、って舌打ちが2回聞こえた。
確認しなくても垣根と一方通行だろう。
彼らは学園都市最高峰の頭脳を持っているため、学校に行く必要はないのだ。

アレイスター「家は垣根に案内してもらってくれ」


けい「垣根さんここにいるのにどうやって家を作っているんですか?」


垣根は自分そっくりの真っ白の物質を作り出した。
いや、自分の意思を持ったそれはもはや物質ではなかった。


白垣根「どうも、こんにちは」


垣根「こういうことだ。こいつと同じのを10031人作って家を作ってもらってる」

一方通行(10031って数字は気に食わねェが、"人"って言ってるとこは成長したみてェだな)


上条(今1人増えたから10032か、俺がオティヌスに殺された回数と同じ数だな)


アレイスター「では上条当麻、君の学校へ案内してやってくれ」


上条「分かりました」


すると、視界が変わり、上条の高校の前にいた。


上条「先生に言ってくるからちょっと待っててくれ」


ゆき「はーい」


そう言って上条は校舎へ走って行った。
数分後、上条が戻ってきた。途中で何も無い所で転んでいたが。


上条「じゃあ案内するからついてきてくれ」


上条は一行を引き連れ、校内へ入っていった。

今回はここまでです。
もし、出して欲しいキャラなど要望があればなんなりと

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