十時愛梨「私達」水野翠「天然なんかじゃ」水本ゆかり「ありません」 (57)

十時愛梨(※以下愛梨表記)「ふぅ……やっと事務所に着いた?」

愛梨「あれ?? まだかな子ちゃんとの約束まで時間あるなぁ。ちょっと早く来すぎちゃった……あそこのオープンテラスで少し休憩しようっと」トテトテ



翠「いつきさんと自主レッスンをする約束で事務所に集合しましたが、随分早く着いてしまいました……あそこのオープンテラスで休んでいきしょう」テクテク



ゆかり「ええと、有香ちゃんと法子ちゃんは……まだ着いていないみたいですね。あそこのオープンテラスで待っていましょう」トコトコ



愛梨「あっ、翠ちゃん、ゆかりちゃん、おはよ?」

翠「愛梨さん、ゆかりちゃん、おはようございます」

ゆかり「はい、おはようございます。翠さん、愛梨さん」

愛梨「二人とも何してるんですか??」

翠「私はいつきさんと約束があるんですけど、早く着いてしまったのでここで少し休んでいこうかと」

ゆかり「私も法子ちゃんと有香ちゃんを待っていて、同じくここで休憩しようと思いまして」

愛梨「そうなんだ?。私もかな子ちゃんと約束があるんだけど早く着いちゃって……良かったらそこの席で三人で一緒に座りましょう??」

翠「はい、それでは」

ゆかり「私もご一緒させてもらいますね」

愛梨「うん」

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十時愛梨(※以下愛梨表記)「ふぅ……やっと事務所に着いた~」

愛梨「あれ~? まだかな子ちゃんとの約束まで時間あるなぁ。ちょっと早く来すぎちゃった……あそこのオープンテラスで少し休憩しようっと」トテトテ



翠「いつきさんと自主レッスンをする約束で事務所に集合しましたが、随分早く着いてしまいました……あそこのオープンテラスで休んでいきしょう」テクテク



ゆかり「ええと、有香ちゃんと法子ちゃんは……まだ着いていないみたいですね。あそこのオープンテラスで待っていましょう」トコトコ



愛梨「あっ、翠ちゃん、ゆかりちゃん、おはよ~」

翠「愛梨さん、ゆかりちゃん、おはようございます」

ゆかり「はい、おはようございます。翠さん、愛梨さん」

愛梨「二人とも何してるんですか~?」

翠「私はいつきさんと約束があるんですけど、早く着いてしまったのでここで少し休んでいこうかと」

ゆかり「私も法子ちゃんと有香ちゃんを待っていて、同じくここで休憩しようと思いまして」

愛梨「そうなんだ~。私もかな子ちゃんと約束があるんだけど早く着いちゃって……良かったらそこの席で三人で一緒に座りましょう~?」

翠「はい、それでは」

ゆかり「私もご一緒させてもらいますね」

愛梨「うん」

愛梨「あっ、そうだ! 私、ケーキを焼いてきたんですよ~。暖かい紅茶も一緒に持って来たから、ちょうど良いし三人で食べましょ~?」

翠「良いんですか? ありがとうございます」

ゆかり「ありがとうございます。いただきます」

愛梨「それじゃぁ、よいしょっと……」トスッ

愛梨「コップもお皿もフォークも持って来てるから……お皿に乗せて紅茶をコップにいれて、……はい、どうぞ~」

翠「いただきます」

愛梨「どうかなぁ、上手く出来てるかな~?」

ゆかり「……美味しいです、とても」

愛梨「本当~? 良かったぁ~」

翠「ええ、本当に美味しいです。このケーキは、愛梨さんが一人で全部作ったんですか?」

愛梨「そうだよ~」

ゆかり「すごいですね」

愛梨「そんな事ないよ~。慣れれば簡単だよ?」

翠「いえ、それでも凄いですよ。形もキレイで味もお店に売っているものみたいで……」

翠「愛梨さんてゆかりちゃんみたいに天然な所があるから、こんな事が出来るなんて、なんだかちょっと意外です」

愛梨「え?」

ゆかり「え?」

翠「え?」

愛梨「ええ~? ゆかりちゃんと翠ちゃんは天然だと思うけど、私は天然じゃないよ~」

ゆかり「え?」

翠「え?」

愛梨「え?」

ゆかり「いえ、翠さんと愛梨さんは天然だと思いますけど、私は天然ではないですよ?」

翠「え?」

愛梨「え?」

ゆかり「え?」

翠「愛梨さんとゆかりちゃんは天然だと思いますけど、私は天然じゃありませんから」

愛梨「え?」

ゆかり「え?」

翠「え?」

愛梨「ええ~? ゆかりちゃんと翠ちゃんは天然だと思うけど、私は天然じゃないよ~」

ゆかり「え?」

翠「え?」

愛梨「え?」

ゆかり「いえ、少なくとも愛梨さんは天然だと思います」

愛梨「ええ~? どうして~?」

ゆかり「ほら、シンデレラガールズ劇場の33話と138話を見て下さい」

翠「これがどうかしましたか?」

ゆかり「暑いからといって、どこであっても構わず服を脱ごうとしています」

愛梨「ええ~? でも、脱がないと涼しくならないよ?」

ゆかり「あれ? そうですね」

翠「その通りです」

愛梨「私、何か間違ってるかな~?」

ゆかり「いえ、間違ってませんでした」

翠「間違っていませんね」

愛梨「そうだよね~。ほら、やっぱりゆかりちゃんは天然だよね」

ゆかり「いえ、翠さんと愛梨さんは天然だと思いますけど、私は天然ではないですよ?」

翠「え?」

愛梨「え?」

ゆかり「え?」

翠「いえ、少なくともゆかりちゃんは天然です」

ゆかり「え? どうしてですか?」

翠「ほら、スターライトステージのゆかりちゃんの1コマ劇場を見て下さい」

愛梨「これがどうかしたの?」

翠「法子ちゃんのフルートって振るーと音が出るのという問いに、真面目に吹いて音を出すものという返答をしています」

ゆかり「え? でも、フルートは吹いて音を出すものですよ?」

翠「あれ? そうですね」

愛梨「そうだよね」

ゆかり「私、何か間違ってますか?」

翠「いえ、間違ってませんね」

愛梨「間違ってないよね」

ゆかり「そうですよね。やっぱり翠さんは天然ですね」

翠「いえ、愛梨さんとゆかりちゃんは天然だと思いますけど、私は天然じゃありませんから」

愛梨「え?」

ゆかり「え?」

翠「え?」

愛梨「え~、やっぱり翠ちゃんは天然だと思うな~」

翠「え? どうしてですか?」

愛梨「ほら、シンデレラガールズ劇場の51話を見てみましょ~?」

ゆかり「これがどうかしましたか?」

愛梨「体が柔らかくなるからって、お酢をそのまま飲んでるんだよ~?」

翠「え? でも、お酢を飲むと体が柔らかくなりますよ?」

愛梨「あれ~? そうだよね」

ゆかり「そうですね」

翠「私、何か間違ってますか?」

愛梨「ううん、間違ってなかったね」

ゆかり「間違ってないですね」

翠「そうですよね。やっぱり愛梨さんは天然ですね」

愛梨「ええ~? ゆかりちゃんと翠ちゃんは天然だと思うけど、私は天然じゃないよ~」

ゆかり「え?」

翠「え?」

愛梨「え?」

まずい…着地点見失った…
一旦今日はここまで

ゆかり「いえ、翠さんと愛梨さんは天然だと思いますけど、私は天然ではないですよ?」

翠「え?」

愛梨「え?」

ゆかり「え?」

翠「いえ、愛梨さんとゆかりちゃんは天然だと思いますけど、私は天然じゃありませんから」

愛梨「え?」

ゆかり「え?」

翠「え?」

愛梨「えぇ~? 何で三人とも意見が合わないのかなぁ?」

ゆかり「何故でしょうか?」

翠「不思議です」

愛梨「んぅ~……あっ! わかったぁ~!」

ゆかり「どうしたんですか?」

翠「何がわかっんですか?」

愛梨「きっと、三人とも天然じゃないんだよ~。だから意見が合わないんだよ」

ゆかり「成程、そういう事ですか。確かにそうかもしれません」

翠「合点がいきました。そこに気付くとは、流石初代シンデレラガールですね」

愛梨「えぇ~、そんな大した事じゃないよ~」

翠「いえ……以前、美食公演で演技指導の講師の方に教わったのですが、何事も上達するには気付く事が大事だそうです」

ゆかり「気付く事?」

翠「はい。自分には何が出来て何が出来ないのか……他の人の良い所や悪い所、自分と他人は何が違うのか……」

翠「そこに気付いて、それを改善したり伸ばしていったり……それが上達への一歩だそうです」

翠「今の愛梨さんの様に、大事な事に気付ける鋭い洞察力があったからこそ、初代シンデレラガールという栄冠に輝けたんですね」

ゆかり「成程。確かにその通りですね」

愛梨「えぇ~、そうかなぁ~」

ゆかり「はい、きっとそうですよ」

愛梨「そうなのかなぁ~、えへへっ」テレテレ

愛梨「うぅ~……なんだか恥ずかしくなってきちゃったぁ~」

愛梨「今日は晴れてて日射しも強いし、暖かい紅茶も飲んでるから暑くなってきたなぁ……ちょっと脱ぎますね~?」

ゆかり「あ、愛梨さん、いけませんよ」

翠「そうです、ここで脱いでは駄目ですよ」

愛梨「えぇ~、どうして~?」

ゆかり「だって、ここは屋外のオープンテラスですよ?」

ゆかり「ハンガーなど、衣服を掛ける物も場所も無いのに脱いでしまっては、服にしわがついてしまいます」

翠「それにもう11月ですからね。いくら晴れていて日射しが強くても、脱いだら寒いと思いますよ?」

愛梨「あっ、そっかぁ~」

愛梨「うぅ……でも暑いよぉ~……」

ゆかり「どうしたら良いでしょうか……」

翠「では袖を捲るか、シャツの裾をめくるのはどうでしょうか?」

ゆかり「成程、流石は翠さんです」

愛梨「そっかぁ~、それじゃあ裾をめくって……よいしょ」ペロ ブルンッ

ゆかり「愛梨さん、相変わらず素晴らしいスタイルですね。正直、少し羨ましいです」

翠「ピンクのフリルが着いた下着も、とても可愛らしいです」

愛梨「えへへ、そうかなぁ~? ありがとう~」

愛梨「……あれぇ~?」

ゆかり「どうしましたか?」

愛梨「周りの席に居る他の部署のプロデューサーさんやマネージャーさん達が、私達の方を見て前屈みになってて……どうしたのかなぁ?」

ゆかり「本当ですね。皆、上半身を屈めて……どくしたのでしょう?」

翠「前屈み……はっ」

ゆかり「翠さん、どうしましたか?」

愛梨「何かわかったんですかぁ~?」

翠「はい、周りのマネージャーさんやプロデューサーさん達が前屈みになっている理由……それは……」

翠「腰痛です。皆さん、腰を痛めているんです」

愛梨「腰痛?」

ゆかり「どうして腰痛だとわかるのですか?」

翠「以前聞いた話ですが、普段からあまり運動をしていない人は、座りっぱなしのデスクワーク等が、却って腰痛の原因になりやすいそうです」

翠「うちは大きなプロダクションですから、皆さん忙しくてなかなか運動も出来ないでしょうし、最近までハロウィンのイベントがありましたからね」

翠「それこそ皆さん、ずっと座りっぱなしで作業をしていたでしょうから、腰にかなりの負担をかけてしまったんでしょう」

ゆかり「成程、納得がいきました」

愛梨「ハロウィン、忙しかったからね~」

愛梨「あれ? じゃあ、海の家のイベントの時、私の水着のヒモがほどけて脱げちゃった時にPさんが前屈みになってたのって……」

ゆかり「きっと腰痛だったのですね」

翠「間違いないですね」

ゆかり「ん? では、以前私が、寝惚けて衣服を乱しながらプロデューサーに抱き付いた時に、プロデューサーが前屈みになっていたのは……」

翠「きっと腰痛だったんでょう」

愛梨「間違いないよ~」

翠「はっ! じゃあ私が美食公演の時に、極太の極大ソーセージを豪快に美味しそうに食べるシーンで、肉汁と唾を滴らせながら、あまりのソーセージの太さと大きさに口に収まり切らず、更に口が塞がって呼吸もしにくく、身悶えしながら必死にソーセージをくわえ込んでいた時に、プロデューサーさんが前屈みになっていたのは……」

愛梨「きっと腰痛だったんだね~」

ゆかり「間違いありません」

愛梨「大変~! じゃあPさんて、もう何ヵ月も腰痛もってたって事だよね?」

ゆかり「そうですね、全く気がつきませんでした」

翠「もっと労ってあげないといけませんね」

愛梨「じゃあ、今度皆でマッサージしてあげなきゃ~」

ゆかり「とても良い考えですね」

翠「私、弓道部で皆でマッサージし合ったりするので、マッサージ得意ですよ」

愛梨「上に座って揉んであげたりしたら気持ち良いよね~」

ゆかり「私、アイドルを始めてから疲労回復のためにオイルマッサージを家で習い始めたのですが、これもとても気持ちが良いんですよ。プロデューサーにもやってあげないといけませんね」

翠「それは良いですね。是非、皆でやってあげましょう」

愛梨「そうしたら、Pさん楽になるかな~」

ゆかり「ええ、きっと良くなると思いますよ」

ゆかり「……はっ!?」

翠「どうしたんですか、ゆかりちゃん?」

ゆかり「……ケーキが……もうありません……」

翠「えっ!?」

愛梨「えっ? あっ、本当だぁ~。気付いたら皆で全部食べちゃったんですね~」

ゆかり「どうしましょう……」

愛梨「ゆかりちゃん、どうしたの?」

ゆかり「このあと法子ちゃんと有香ちゃんとドーナツ会の予定なのに、こんなにケーキを食べてしまうなんて……」

愛梨「……ゆかりちゃん、ケーキは美味しかった?」

ゆかり「え? あ……はい、それは勿論、とても美味しいケーキでした」

愛梨「じゃあ大丈夫だよ~」

ゆかり「えっと……何が、ですか?」

愛梨「かな子ちゃんが前に言ってたんだ、『美味しいから大丈夫だよ』って」

愛梨「美味しければ何でも大丈夫なんだよ~」

ゆかり「美味しいから大丈夫……」

愛梨「うん! ゆかりちゃん、ケーキは美味しかった?」

ゆかり「はい、とても美味しかったです」

愛梨「じゃあ大丈夫だね」

ゆかり「はい、大丈夫ですね」

愛梨「うん!」

翠「どうしましょう……」

ゆかり「翠さん、どうしましたか?」

翠「このあといつきさんと自主レッスンする予定なのに……運動前にこんなにケーキを食べてしまうなんて……」

ゆかり「……翠さん、ケーキは美味しかったですか?」

翠「え? あ……はい、それは勿論、とても美味しかったです」

ゆかり「じゃあ大丈夫です」

翠「え? 何が、ですか?」

ゆかり「今さっき愛梨さんから聞いたのですが、かな子さんが前に言ってたそうです、『美味しいから大丈夫だよ』と」

ゆかり「美味しければ何でも大丈夫なんです」

翠「美味しいから大丈夫……」

ゆかり「はい。翠さん、ケーキは美味しかったですか?」

翠「はい、とても美味しかったです」

ゆかり「では大丈夫ですね」

翠「はい、大丈夫です」

ゆかり「はい」

かな子「あ、いた。愛梨ちゃ~ん」トコトコ



有香「あっ! 法子ちゃん、ゆかりちゃんいましたよ!」トテトテ

法子「本当だ! お~い、ゆかりちゃーん!」トテトテ



いつき「おっ、いたいた。翠ちゃーん、待たせてごめんねー!」スタスタ



愛梨「あっ、かな子ちゃ~ん!」

ゆかり「有香ちゃん! 法子ちゃん!」

翠「いつきさん、すみません。わざわざ来てもらって……」

かな子「あれっ? 愛梨ちゃん、これからお茶会の予定なのにケーキ全部食べちゃったの?」

法子「えっ! ゆかりちゃん、これからドーナツ会なのに……」

有香「ケーキ食べてしまったんですか?」

いつき「ちょっ……翠ちゃん、レッスン前にそんなにケーキ食べて平気?」

愛梨「美味しいから大丈夫だよ~」

ゆかり「はい、美味しかったので大丈夫です」

翠「そうです、美味しいから問題ありません」

かな子「それはそうだけど……でも、お茶会で食べる予定だったケーキを食べちゃうなんて、愛梨ちゃんは天然だよね」

有香「いえ、あたしは美味しいから大丈夫というのはよくわかりませんが……」

法子「ドーナツ会があるのにケーキ食べちゃうなんて、ゆかりちゃんは天然だね!」

いつき「あー……やっぱり翠ちゃんも天然だったか」

愛梨「えぇ~?」

ゆかり「法子ちゃんも有香ちゃんも、皆さん揃って何を言ってるんですか」

翠「全くですよ」





愛梨「私達」

翠「天然なんかじゃ」

ゆかり「ありません」













おわり

という訳で終わり

ふと思いついたそれぞれの属性の天然3人組

きっかけは、つい最近の河合Pさんのゆかゆかのりこのssです

河合Pさんは会話も独特でとても面白いですが、なにより河合Pさんの書くアイドルは皆とても可愛いです

あんな風にアイドルを可愛く書けるようになりたいです

こんな天然なコピペを読んでくれた人達、ありがとうございます!

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