新ジャンル「殿デレ」(30)

だれかかいて

女「殿はそれがしが承った! 早く逃げて!」

男「べつに犬こわくないし、独り占めしたいだけだろ」

女「死地をここに定めたりぃぃ!!!」


殿「側近よ…」

側近「はっ」

殿「件(くだん)の事で話がある…ちこうよれ」

側近「………」

殿「ちこうよれ…」

側近「………」

殿「………」

側近「………」

殿「ちょっと!近くに来てよ!!言ってるじゃん!」

側近「……」

殿「ねえったら!」

側近「少しだけですぞ」(ドキドキ

殿「ちょっ…///近いって!近いっ!!」

側近「殿が言ったのではないですか」(ギュッ

殿「あっ///ちょっ…と…///ふぃーん///」



こうか。

殿「お茶が飲み……おほん、茶をもっ…」

側近「はっ」(サッ

殿「早いわね。 褒めて使わす。」

側近「ありがたき幸せ。」

殿「(着物が重いわ…)肩が……」

側近「はっ」(モミモミ

殿「は… 褒めて使わす。」

側近「ありがたき幸せ。」

殿「(お茶菓子が欲しいわね…)」グーッ

側近「…」(サッ

殿「あ…… おほん、褒めて使わす。」

側近「ありがたき幸せ。」

殿「どどど、どーしよう!父上からもらった大切な御守りが!」

側近「殿…先ほどの替えのお召し物の中にこれが…」(ガサッ

殿「御守り! あっ……!無くしたかと…!!」

側近「くれぐれもお気をつけ……」

殿「……ありがとうね」(ボソッ

側近「へ?」

殿「褒めて使わすって言ったのよ。」



こうか。

殿「ちょっと!>>1とかだれか評価してくれないと続けていいか困るじゃない!」

側近「殿、お止め下さい!」

殿「………ふーん」(チャキン

側近「お茶菓子を用意させます」

殿「すぐに持ってきて頂戴。」

殿「は~…ぁ…」

側近「………殿?」

殿「なんでもないわ…ないのじゃ。」

側近「…………」



茶坊主「は?今なんと…」

側近「殿がだな、そのだな、胸のサイズを気にしておられる。」

茶坊主「(なんだこいつ…)」

側近「だから、胸が大きくなる食事をだな…」

茶坊主「無理ですって!」


※茶坊主 給仕とかの人、コック。

こりゃあいいや④

>>14ありがとう。


殿「側近…」

側近「は、ここに」(サッ

殿「なんだか凄く頭が痛いのじゃ」

側近「…それは」

殿「この病は、いつ治るのだ…ああ痛い…」

側近「…すぐに治ります」


教師「は?中止?」

側近「殿は病に犯されている、授業はまた今度にしてくれ。」

教師「さいですか…」

殿「側近、褒めて使わす…」

側近「はっ…ありがたき幸せ…」


家来「ぐぬぬ…」

殿「また御守りが無くなってしまった…うぅ…」

殿「側近ー、側近ー!」


しーん


殿「うぅ…」

家来「殿!」ガラッ

殿「きゃっ…じゃなくて、な、なんだどうした。」

家来「かくかくしかじか」
殿「ほう、お宝とな」

家来「はっ、城内にお宝を隠しまして、殿は部屋からあまり出ないので運動になればと…」

殿「ふむ、悪くないのう、そちも頭が良いではないか。」

家来「ニヤニヤ」


―城内 正門―

側近「ん、なんだこれ。」

殿「(御守りが無いと…御守りが無いと…)」

家来「どうしました?殿。」

殿「なんでもないのだ…、さあ宝探しに行くぞ」

家来「ニヤニヤ」


側近「殿」

殿「わっ、なんじゃ側近…」

側近「また御守りを落としてましたよ。」

殿「あっ………」

家来「 」

殿「ありがとう!!本当にどうしようかと……!ウルッ   ハッ!、ほほほ、褒めて使わす。」

側近「はっ、ありがたき幸せ」ニマニマ

家来「 」

殿「さぁ!宝探しに参るぞ!…どうした?」

家来「 」

殿「(ちょっと寒くなってきたわ)…」

殿「(逞しい父上なら…きっと…)ニヤニヤ」

側近「(戸を閉める(ピシャン」

側近「こちら湯たんぽです」(スッ

殿「あっ…褒めて使わす(ヌクヌク」


殿「むう…(城下に猫が居るわ…)」

殿「可愛いわね…(ボソッ」


猫「=^・ω・^=ニャー」

殿「きゃっ……どこから!?、けど可愛い!可愛いわねあなた!」

猫「ニャー」


側近「……」(ニヤッ

教師「ここに鶴と亀が~匹居る時、脚の数は~」

殿「(学問って面倒臭いわね…)はいはい。」

殿「(父上だったら剣で真っ二つに…)ニヤニヤ」

教師「鶴と亀が……いてっ!」ビシッ!

殿「竹刀!?どこから!?」


―城内 正門―

側近「亀と鶴が一ヶ所に何匹も居るワケないだろう。」

―夜―

殿「父上………ぐすん……」

側近「殿?」


殿「スー… スー…」


側近「………」


―翌朝―

殿「あれ?側近は?」

家来「朝早く、甲胄を着て早馬で出て行きましたよ。」

殿「どうしたんだろう…」

なんか着々どズレてる気がする。

乗れる人が居たら乗って下さい。

侍女「殿、お食事に御座います」

殿「うむ」

侍女「どうぞお召し上がり下さい」スススッ

殿「うむ」ワシワシ
殿「…?これは…筍であるな」

侍女「はい、私の両親が今朝お届けにあがりました…如何でしょうか?」

殿「うむ、下がってよい」

侍女「!…はい、失礼いたします…」

殿「…」ワシワシ

殿「爺」

爺「はい」

殿「侍女の両親に何か褒美を贈ってやれ」
殿「筍…美味であったとな」

爺「かしこまりました」

こうか

殿「…うむ」

殿「誰かおらぬか」
家来「はっ」ススッ

殿「お主、なにか特技はあるか?」
家来「はっ…特技に御座いますか?」

殿「うむ」
家来「でしたら横笛を少々…」

殿「うむ、披露して見せよ」
家来「では」

~♪

家来「以上に御座います」
殿「うむ、下がってよい」

家来「…はっ」スススッ

殿「…」

殿「爺」
爺「はい」

殿「先の者に茶と菓子を与えてやれ」
殿「…良い音色だったと」

爺「かしこまりました」

殿「馬で遠出するわよ!」

殿「そろそろおなかすいた…お弁当……お弁当忘れた?!」

殿「おなかすいたようひもじいよう……なにこのいい匂い」

殿「さんま?!これ魚なの?!」←魚は鯛しか見たことない

殿「おいしいようさんまおいしいよう」

 ~ しばし後 ~

殿「さんま…もう一度さんまに会いたい……」

殿「お食事に呼ばれた? 何頼んでもいいの?! じゃあさんま!!」

殿「さんまーさんまー!! …え、なにこれあの時のさんまと違う…」

殿「どういうことなの?!このさんまはどこで手に入れたの?!」

殿「房州で今朝揚がったのを河岸で買い付けた? それじゃダメだよ!!」

殿「さんまは目黒がよい!!」


おあとがよろしいようで。

書こうとしたら目黒のさんまになっていた
どういうことだ

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