凛「浪人するにゃ」 (54)

凛「ない……」

凛「凛の番号……ないよ……」

凛「もう一度……117871,117872,117875……やっぱりないや……」

凛「……」グスッ

リンリンリンガベー ピッ

凛ママ「凛、どうだった?」

凛「聞かないで……」

凛ママ「そう……分かったわ。夕飯はラーメンにするから、早めに帰って来なさいね。」

凛「わかったにゃー……」ピッ

凛「……かよちんに会いたいなあ」

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口調等はアニメ準拠
初作なので変なところとかあったら言ってくれると嬉しいです

凛「……帰るにゃ」

トボトボ…

ピロリンッ♪

凛「にゃ?……真姫ちゃんだ……」ポチポチ

真姫『ねえ凛、突然だけどこの後私の家で遊ばない?』

凛「……かよちんも連れて行きたいにゃ……」

凛「でも合格したら会おうねって言っちゃったし……」

凛『行きたいにゃー!今から行ってもいい?』

真姫『今から!?問題はないけど……』

凛『音速で行くにゃっ』

凛「心配させちゃまずいよね。笑顔にしなきゃ」ニャッ

ピンポーンッ

真姫『はーい』

凛「凛あらわる!」シャキーン

真姫『はいはい分かったから……入っていいわよー』

……

凛「やっぱり真姫ちゃんの家は広すぎて迷子になりそうにゃ。あ、真姫ちゃん」

真姫「凛、久しぶりね。センター試験以来かしら。」

凛「真姫ちゃんが学校サボるからにゃあ!」

真姫「あれはサボるんじゃなくて風邪予防と受験日だったの……ってそんなこといいでしょう。」

凛「そんなもんかにゃ……凛は毎日学校行ってたけど風邪引かなかったよ!」

真姫「うう……だってママが行かない方がいいって……だからそうじゃなくて!とりあえず部屋行きましょうよ、部屋。飲み物とかは準備してあるわ。」

凛「真姫ちゃんの部屋に入るのも久しぶりにゃ」

真姫「そうね。三年になってからここでは一度も遊んでないかしら?」

凛「あ、このクッション凛が誕生日にあげたやつ!大事に使ってくれてるんだねー!」モフモフ

真姫「そ、それは……//たまたま使い心地が良かったから//」

凛「真姫ちゃんの匂い…… 」クンカクンカ

真姫「ちょっとやめなさいよー!///」パシッ

凛「えーもっと嗅ぎたかったなー。あ、これは沖縄の時の!凛もおんなじ写真飾ってるよ~。」

真姫「……」

凛「うんうん、でもやっぱりμ'sの時の写真は外せないよね!」

真姫「……ねえ、凛?」

凛「んー?」

真姫「……受験、どうだったの?」

凛「……」

凛「……だめだっ、た……」

真姫「凛……」

真姫「……私立は?」

凛「……」フリフリ

真姫「後期は?」

凛「センターが……」

真姫「っ!……だからあれほど後期のためにセンター対策しておきなさいって……」

凛「……」ポフッ

真姫「……」ナデナデ

凛「……たくさん勉強したのになあ。」ポロポロ

凛「真姫ちゃんにもいっぱい教えてもらって、かよちんにはたくさん助けてもらって。」

凛「それなのにどうして……」

真姫「……凛、これから言うことは酷かもしれないけれど、あなたは……もう一年勉強しなければならない」

凛「ッ!そんなのっ……わかってるよ……」

凛「でももう無理だよ…………疲れちゃった……」

真姫「凛!あなた、そんなんじゃ来年も」

凛「もう言わないで!!」

真姫「っ!!」ビクッ

凛「凛は勉強やったもん!もう終わらせるって決めて……だからもう無理なの!これからやったって何もできないよ!」

凛「真姫ちゃんは努力が報われて良かったよね!ジュンテンも受かって横浜イチリツだって多分受かってるもんね!」

真姫「どうしてそんなこと言うのよ!私はただ心配して……」

凛「真姫ちゃんには分からないよ……そんな人に慰められても全然嬉しくない!!」ドタドタッバタン

真姫「あ、凛!!」

真姫「凛……」

ドタドタ……ガチャッ……バタン

真姫(私はただあなたを……)

凛「……」

凛「……」チラッ

参考書の山「やあ」

凛「いや……」

凛(もう嫌だよ……嫌だ……)

コンコン

凛ママ「ラーメン、作る?」

凛「……いらない」

凛ママ「食べなくなったら言ってね。」

凛「……」

凛(……10ヶ月くらい寝れたらいいのにな。そしたら、少しくらいなら頑張れるのに。)

凛(……でもまた落ちたら……)

凛(そんなの……そんなの…………)

コンコン、ガチャッ

真姫ママ「真姫ちゃん、明日だから眠れないかしら。」

真姫「平気よ。私はどちらに行っても問題ないもの。」

真姫ママ「そう?大学はあなたの自由にはさせているつもりだから、行ったからにはちゃんと勉強するのよ」

真姫ママ「あ、そうそう、明日のディナーはホテルを取ってあるから、夕方には家にいなさいね。」

真姫「わかったわ、ママ。」

真姫「それじゃあおやすみなさい。」

真姫ママ「おやすみ。」

パタン

真姫(……どちらに行っても、か……)

真姫(合格発表より凛の方が気になるわよ……)


「凛『全然嬉しくない!!』」


真姫「うっ……」ズキン

ピロリン♪

真姫「……」ポチポチ

凛『あんなにひどいこと言ってごめんなさい。凛、ちょっと頭冷やすことにしたよ……かよちんにも言っといて。お願いします。
あと言えなかったけど、凛に勉強教えてくれてありがとにゃっ』

真姫(……凛……)

真姫(私の教え方が下手だった……?)

真姫(ごめんなさい……)ジワッ

真姫(でも、なんで花陽と連絡取らないのかしら。今まで何があっても真っ先に花陽だったのに……)

花陽「……」ポチポチ

花陽「凛ちゃん……メール来ないな……」

ピロリン♪

花陽「凛ちゃん!?」バッ

花陽「真姫ちゃん……」

真姫『凛から連絡、来た?』

花陽「……」ポチポチ

花陽『ううん。真姫ちゃんは何か知ってる?』

真姫『……まあ、一応ね……』

花陽「っ!!」

真姫『明日の午後、何か用事ある?』

花陽『な、何もないけど……』

真姫『決まりね。明日伺うわ。』

花陽『え、え??』

真姫『明日凛に会えるわよ。』

ピンポーン

花陽「はーい。」ガチャ

真姫「来たわ。」

花陽「真姫ちゃんだあ……久しぶりだね。」

真姫「後期のことも考えると会えなかったものね。」

花陽「私の部屋でいい?参考書とか散らかってるけど…」

真姫「受験生よ、そのくらいなんとも思わないわ。私の部屋も凛が来る直前まではひどかったもの。」

花陽「……凛ちゃん、遊びに来たの?」

真姫「それは……詳しいことはちゃんと話すから行きましょっほら。」グイグイ

花陽「ぴいっそんな押さないで、自分で歩けるからっ!」

ダレカタスケテー

花陽「……つまり、凛ちゃんは私に受験失敗しちゃったことを話せない何かがあるってこと?」

真姫「そうよ。それに受験自体のショックもかなり大きいみたいで『もう何もできない』って。かなりつらそうだったわ。……あ、そこ座っていいわよ。あとジュース。」

花陽「ありがと。凛ちゃんすごく勉強してたからそれが仇になっちゃったんだね……」トスッ

真姫「受からなかったのは事実だけど、私が見る限りあそこまで受からないのは可哀想すぎるわよ……」

花陽「うん……凛ちゃん、現役で入りたいみたいだったから尚更だね……」

真姫「……ちょっと待って?現役で入りたいってどういうこと?」

花陽「センターが近くなってきた時に不安で仕方なくて、滑り止め……うんうん、滑り止めにもならないようなところも受けてたの。センター利用も含めてね。」

>>33 訂正

花陽「……つまり、凛ちゃんは私に受験失敗しちゃったことを話せない何かがあるってこと?」

真姫「そうよ。それに受験自体のショックもかなり大きいみたいで『もう何もできない』って。かなりつらそうだったわ。」

花陽「凛ちゃんすごく勉強してたからそれが仇になっちゃったんだね……あ、そこに座っていいよ~」

真姫「あ、ありがと。……受からなかったのは事実だけど、私が見る限りあそこまで受からないのは可哀想すぎるわよ……」トスッ

花陽「うん……凛ちゃん、現役で入りたいみたいだったから尚更だね……」

真姫「……ちょっと待って?現役で入りたいってどういうこと?」

花陽「センターが近くなってきた時に不安で仕方なくて、滑り止め……うんうん、滑り止めにもならないようなところも受けてたの。センター利用も含めてね。」

真姫「嘘……」

花陽「本当だよ。だから凛ちゃんがどこも合格してないなんて、そんなことはないはず、だけど……」

真姫(そうとも知らず凛にあんなひどいことを……)

花陽「……そういえば真姫ちゃん、ヨコイチの発表今日じゃなかったっけ?」

真姫「ん?あ、ええ。受かってたわ。」

花陽「うわあ!おめでとー!!そういうことは言いなよ~」

真姫「話すことでもないでしょう……このタイミングで」

花陽「そっか……ごめん。……いやいや、でも大事なことなんだから、言ってくれてもいいんだよ?」

花陽「真姫ちゃんはそんな凄いところ受かったんだから、そこの部分では素直に喜んでも、いいと思う……」

真姫「……ふふっ、ありがとう、花陽。でも、確かに偏差値も大事だけれど、自分の行きたいところに行けることが一番大事なのよ?花陽は一番行きたかったノウコウ大受かったんだから私と花陽に優劣はない。」ナデナデ

花陽「そうかな?えへへ……///」

真姫「でも……凛のこと……」

花陽「あっ……そうだよね。うん……」

花陽「……」

真姫「……花陽、あなた今日この後暇かしら?」

花陽「花陽?何もすることはないけど……」

真姫「良かったら凛の家に行きましょ。」

花陽「り、凛ちゃんの家に?」

真姫「私は帰っちゃうから一人で、だけど。」

花陽「カエッチャウノォ!!?」

真姫「パパとママがディナーに連れていってくれるの。私も本当は凛のところに行ってあげたいけど……ごめんなさいね。」

花陽「うんうん、お父さんとお母さんとのご飯なんだから、行ってあげなきゃだめだよ。……でも花陽で大丈夫かな……」

真姫「……あなた以外の誰で喜ぶって言うの」ペチン

花陽「ぴゃあっ!」

花陽「……わかった、行ってみる。」

真姫「……じゃあ私はそろそろ帰るわね……」スック

花陽「え、もう帰っちゃうの?来たばっかなんだしもう少し……」

真姫「本当ならもう少しいたいのだけれど……あ、忘れてたわ。渡したいものがあったの。」ゴソゴソ

真姫「はい。」スッ

花陽「これは……お香?」

真姫「そう。もともとこれを渡すために来たのよ。危うくここに来た用を忘れるところだった。」

真姫「凛、多分だけど心が不安定だと思うから、これで落ち着かせてあげて。」

花陽「……真姫ちゃんはほんとに来ないの?」

真姫「わ、私は……」

真姫「と、とにかくいいの!私は帰るから!じゃあね!」スクットテトテッバタンッ

花陽「あっ真姫ちゃん!」

スタタタッ……オジャマシマシター パタン

花陽「……ありがと、真姫ちゃん。」


テクテク

真姫「……凛みたいに出てきちゃったわね。」

真姫「あのときの凛はどんな気持ちだったのかしら……」

真姫「……凛……」


花陽「……凛ちゃん……」

花陽「……今行くからね。」スック

テクテク…

花陽「あっ」

花陽(何言おうか考えつく前に着いちゃったよ)

花陽「ぐるっと一周……」

??「あれ?花陽ちゃん?」

花陽「……あ、凛ちゃんのお母さん!ご、ご無沙汰してまひゅ……あっ……」

凛ママ「そんなにかしこまらなくていいのよ?考え事でもしてたのかしら?」クスクス

花陽「はい……//……はい?」

花陽「違うんですこ、これは……」

凛ママ「分かるわよ、凛のことでしょう?」

花陽「はい……」

凛ママ「小さいときから見てるんですから。大人を甘く見ちゃだめよ~」

花陽「あ、あの、」

花陽「凛ちゃんは……」

凛ママ「凛はね……まだ部屋から出てこないの。」

花陽「……凛ちゃん……」

凛ママ「花陽ちゃんは凛に会いに来たのよね?でもおばさんが部屋まで行っても開けてくれないの。」

凛ママ「おばさんはまだ用事があるから出かけなきゃいけないけど、花陽ちゃん、部屋の前だけでも行ってみる?」

花陽「……行ってもいいなら行きたい、です。」

申し訳ないです
時間ができたら書きます

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