デブが活躍する話 (10)

ちょいと失礼。


[ピザ](俺は卒業式後、家に帰った)

[ピザ](まぁ喋る相手もいないし、いる必要もないのだが)

[ピザ](それはさておき、俺は家の前で見かけたことのある奴がいた)

女「・・・」

[ピザ]「・・・」

女「家、入れてくれる?」


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デブ「座れ」

女「・・・」

デブ「ふぅ・・・」

女「あの」

デブ「ん?」

女「あの女の子は?」

デブ「ああ、気にするな・・・妹だ。あ、お茶でもついでくれ」

妹「コクリ」

女「かわいい妹さんね」

デブ「そう・・・だな」

 「・・・」

デブ「で、何で俺のところに来たんだ。俺とお前はそんなに喋ってないし、顔も合わせんだろう」

女「だからよ」

デブ「と、いうと?」

女「あのね、信じてもらえないかもしれないけど・・・私、ある組織に狙われてるのよ」

デブ「・・・それで、縁のなかった俺のところに来たと」

女「ええ・・・信じてもらえる?」

デブ「ありえない話じゃない。嘘だとしたら、その組織じゃなくて警察が来るしな」

女「そう・・・それで、頼みたいことがあるんだけど」

デブ「かくまってくれ、か」

女「ええ、何でもするわ」

デブ「よせよせ、そんな事言ってると本当に何でもされるぞ」

女「しないの?」

デブ「俺は簡単にやらんぞ」

デブ(まぁ機会もないがな!)

女「同じセリフを言って結局やった男を私は五人知ってるわ」

デブ「やったのか!?」

女「冗談よ」

デブ(この女!)

女「冗談はさておき。かくまってくれる?」

デブ「・・・断る理由もない。幸いあいつと俺しかいないし、情報は洩れんだろう」

女「そう・・・ありがとう。お世話になります」

デブ「ああ」


デブ(まさか、だ・・・クラスメイトにこんな奴がいるとは思わなかった)

女「・・・」

妹「コトッ」

女「あら、ありがとう」

デブ(困ったものだ)

女「それで、キッチンに立ってしかめっ面になるのがアナタの日常なの?」

デブ「すまないな」

デブ(誰のせいだ誰の)

女「・・・」

デブ「聞きたいことがあるんだが」

女「なに」

デブ「さっき言った、組織ってなんなんだ」

女「そうやって私の事聞いて組織に売り渡すのね」

デブ「それは条件次第なら」

女「あら、ひどい男。まぁいいわ、言ってあげる」

デブ(何で上から目線なの)

女「その組織はね、不老不死の研究をしているのよ」

デブ(大規模だった)

女「アナタなら、不老不死になるためにどうする?」

男「・・・科学的には細胞を増幅させるとか、再生させるとかだが」

女「そう、科学的にはね。だけど、オカルトなのよ」

男(胃が痛くなってきた)

女「私・・・吸血鬼なのよ」

ミスってんだけど。ゆるして


 吸血鬼とは、人の血を吸い・・・って言わなくても分かるだろう。
 伝説上の生物。それは時には最強の生物とも扱われる。

デブ「・・・」

女「なによ。人をそんな目で見ないでくれる?」

デブ「どっちかというと鬼だろ」

女「あらそうね」

デブ「だぁ・・・それで追いかけられてるわけか」

女「ええ」

デブ「組織の名前は分かっているのか?」

女「確か名前は・・・ホープ、希望って意味のホープ」

デブ「なるほど」

女「聞いて、どうにかなるの?」

デブ「そうだな・・・俺が出来ることは数少ないだろう。そこらへんは専門のやつに任せるしかない」

女「・・・知ってるの?」

デブ「何をだ」

女「聞かなくても分かるでしょ、その組織のことよ」

デブ「お前が吸血鬼だから言うがな、俺はその組織と関わってる、というか戦ってる」

女「びっくりだわ」

デブ「いやそっけない顔で言われても」

女「私は鬼だから」

デブ「理由になってないぞ」

女「本当よ?クラスメイト・・・元クラスメイトにそんな人いるなんて思わなかった」

デブ「同じこと思ったよ!」

女「それで、私はアナタに研究されて強くなろうとしてるの?」

デブ「なんでそうなる・・・お前はここより安全な場所に送る」

女「監禁されちゃうのね」

デブ「監禁なんて、そんな事言うな。お前を守るためだぞ」

女「そう、アナタも同じこと言うのね・・・」

デブ「その態度だと、同じセリフを言ったやつがいて結局守れなかったってオチか」

女「・・・」

デブ「しょうがない、これの方で連絡しとく、警備を強めよう」

女「本気で守ってくれるの」

デブ「俺は鬼じゃないし鬼畜でもない、お前がそうしたいなら俺は従う」

デブ「だが、引っ越すことになるぞ」




デブ「ついたぞ」

女「ここは?」

デブ「まぁ、なんだ・・・お前みたいなやつが来るところだよ」

女「曖昧ね」

デブ「俺は説明が苦手なんだ」

女「・・・普通の町みたいだけど」

デブ「普通の町、だがここの人たちは異端を受け入れてくれる。いい人達だらけさ」

女「そう」

デブ「ほらお前も」

妹「コクリ」



デブ「ここがお前の部屋だ。一通りのものはそろってる」

女「そう、アナタは妹さんと寝るみたいね」

デブ「ああ、あいつはな・・・」

女「まぁいいわ、私には関係ないことだし」

デブ「うむ・・・あぁそうだ」

女「なに」

デブ「出歩いてもいいが、連絡しろ」

女「あら、私仕事しろって言われるかと思ったんだけど」

デブ「したいなら思い通りの仕事にするが」

女「・・・いいわ」

デブ「・・・そうか、じゃあ俺は用事があるから出ていくぞ」

女「ええ」

休憩というかなんというか、そんな感じのことします。

すいません。

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