魔王「貴様ら誰だ?!」 城島「ちょっと土を見せてください。」 (332)

2015年秋、都内某所───

TOKIOのメンバー5人が久々に集結した。

長瀬「リーダー、今日はどこに行くか聞いたの?」

城島「いや、全然。」

長瀬「松岡は聞いた?」

松岡「俺も聞いてない。」

山口「それにしても今日は農作業とか島の作業とかするの?」

長瀬「それは聞いてないね。」

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国分「足立、今日はどこか聞いてない?」

足立「いやあ、私も細かいことは聞いてません。」

城島「そうかそうか。」

足立「ただ、農具とか工具を用意するようにという上からのお達しがきてまして。」

長瀬「農具と工具を両方用意するのか?」

山口「島でもなさそうだな………。だとすれば新しい場所?」

城島「それはないだろう。0円食堂、島、海岸などでも十分なのに。」

松岡「確かにこれ以上やりすぎると俺たちの体力がもたないな。」

山口「早く浪江の村に入れないかな………。」

城島「それは無理やろ。もうあそこではできないんだから。」

松岡「10年以上したからな。」

長瀬「まあとりあえず行き場所がどこなのかが判明すればねえ。」

城島「そうやな。山なのか海なのか、それすら分からないんじゃあ。」

国分「僕はラーメンかと思いましたけどねえ。」

松岡「ラーメンだったら俺かリーダーか達也で十分でしょ。」

国分「それもそうか。」

そんな5人とスタッフを尻目にロケバスがやってきた。

城島「今日のロケバスでかいなあ。」

長瀬「マイクロバスだ。」

山口「じゃあ荷物も大量に入れなければならないってことだ。」

松岡「第2のDASH村なのかもしれないね。」

国分「ふむ。」

城島「まあ、とりあえず乗ろうか。」

山口「そうだね。」

メンバー一同を乗せたバスは東京を出発、一路甲州街道へ。

と───

運転手「うわ、何だこれは?!」

山口「どうしました?」

運転手「何か道を間違えたみたいで変な林道を走っているみたいです。」

城島「おい、これ大丈夫なん?揺れてるぞ?」

国分「うわああああ!!」

長瀬「太一、大丈夫か?!」

運転手「いつの間にか舗装されていない林道に入ってしまったみたいです。」

山口「何故そうなったの?」

運転手「わかりません。」

城島「戻れへんの?」

山口「この道幅ではUターンは難しいだろ………。」

一方───
ここ魔王城では城の主である魔王が部下の報告を受けていた。

側近「魔王様、今年も悪天候により凶作にございます。」

魔王「うむ………。我が魔界は厚い雲に覆われており滅多に晴れないからなあ。」

側近「集落の民からは不満が出ております。」

魔王「かと言って何もしなければこちらの食糧が底を尽いてしまう。」

側近「人間界に赴いて略奪をしてもいいのですが反撃を受けるでしょう。」

魔王「今、勇者一行が討伐に向かっているんだろ?」

側近「それもありますね。」

魔王「勇者一行は今は全部でいくつこちらに向かっている?」

側近「えっと………18組ですね。」

魔王「多いな………。」

四天王風「申し上げます!」

魔王「ん?どうした?」

四天王風「東の森で何やら怪しい物体を察知しました。」

側近「まさか勇者一行?!」

四天王風「わかりません。物見によれば目から光を出す生物だそうです。」

魔王「目から光を出す生物………?」

側近「魔王様!!」

魔王「風よ、偵察のほうを頼むぞ。」

四天王風「わかりました。」

側近「いったい何なんでしょうか?」

魔王「うむ………、わからぬ。」

側近「何か得たいの知れぬ生物でしょうか?」

魔王「人間でもなく魔物でもないのか?」

側近「目から光を出す生物は魔物にもいくつかおりますが、風が言うくらいです。」

魔王「広範囲に光を照らす魔物だと見よう。」

側近「領内の配下たちに守備を強化させますか?」

魔王「敵かどうかもわからぬ。一応、準備だけでもさせておくか。」

側近「承知しました。」

TOKIOの5人などは森から抜けた。

運転手「山口さん、何か全体的に暗いですよ。」

山口「そうだね………、今何時だっけ?もう夜になるの?」

長瀬「いや、まだ午前11時20分。」

城島「おかしいな………。」

山口「大雨が降りそうな感じがしそうな雲の厚さなんだよね……。」

運転手「困りましたね………。」

城島「集落とかは見えてこない?」

運転手「見えません。」

長瀬「もしかしてもしかして?」

城島「ん?」

山口「どうした?」

長瀬「今俺ら樹海の中に入ってるんじゃないの?」

城島「いや、さっき森抜けたから。」

長瀬「あ、そっか。」

山口「うーん、しかしこうも暗いと困るなあ……。」

城島「松岡ぁー、懐中電灯ない?」

松岡「ちょっと待ってッ!!」

城島「あればええなぁ………。」

松岡「3つあるけど使えるかは微妙だね。」

運転手「ん?あれ?」

山口「どうしました?」

城島「何か見つけたん?」

国分「まだ着かないのー?」

運転手「前に何か見えませんか?」

山口「ん………?リーダー、見える?」

城島「俺もう40過ぎだぞ。そろそろ老眼になりそうで怖い。」

城島「うん、やっぱり見えない。」

山口「長瀬も見える?」

長瀬「んん…………?」

城島「何か見えたか?」

長瀬「ぬーぼー?」

運転手「?!」

山口「え?」

城島「は!?」

松岡「ん?」

国分「まだー?」

長瀬「あれ絶対ぬーぼーだよ。でかいよあれ。」

城島「…………。」

運転手「………。」

松岡「おいおい………。」

山口「要はでかい生物がバスの前にいるってこと?」

長瀬「そうそうそう。」

バスの目の前にはなにやら巨大な生物が………。
しかも1体だけではなかった。


長瀬「しかもなんかぬーぼーの周りにも変な生物がいる。」

山口「新種の生物なのかなあ?」

城島「いやあ、山梨にこんな珍しい生物がいるとは思わなかったなあ。」

四天王風「…………。」

運転手「それにしてもでかいです。前に進めません。」

松岡「止まってるけど、降りれるの?」

山口「松岡、あれ見て。」

松岡「………うわああれ無理無理。熊よりでかい。」

城島「あんなのが襲ってきたらひとたまりもないなあ。」

国分「もう着いたの?」

魔王城───

側近「風から連絡がありませんねえ。」

魔王「いやまだ向かわせて1時間も経ってないだろ。」

側近「で、ですが………。」

魔王「風のことは心配するな。」

側近「そうですけど………。」

魔王「あと北の魔王と水郷の魔王への親書を書かなければいけない。」

側近「我が領土は痩せた土地ばかり。援助の申請ですよね?」

魔王「これで領土の割譲を迫られたら困る………。」

側近「ただでさえ収穫がよろしくないのに……。」

魔王「困ったものだ………。」

一方───

山口「運転手さん、森は出ても道狭いですよね?」

運転手「狭いけどまさかあの巨大な化け物の横を通り過ぎると?!」

山口「それしかないでしょう。」

長瀬「逃げ道がないなら前進しかないかぁ~。」

城島「正念場やで~。」

国分「進め~、進め~!」

魔物A「風様、向こうは攻撃してくるのでしょうか?」

四天王風「わからん。」

魔物B「もう30分は睨み合いを続けてます。」

魔物A「相手は1体。動きが読めません。」

四天王風「ああ。心でも読めない。不気味な生物だよ………。」

魔物B「私は常時音を出しながら止まる生物など見たことありません。」

魔物A「私もです。」

四天王風「これではこちらも無闇に攻撃しないほうが得策かもしれないな……。」

魔物B「き、来ます。」

山口「運転手さん、轢かないようにお願いします。」

運転手「分かりました。ゆっくり行ったほうがいいです?」

山口「それはもちろんゆっくりでお願いします。」

城島「ついでにクラクションを鳴らしたほうがええでしょう。」

運転手「でも鳴らしすぎると………。」

城島「大丈夫大丈夫。動物が逃げ出すように出し続ければ大丈夫。」

松岡「今回は仕方ない。リーダーの案に賛同するしかない。」

長瀬「賛成。」

国分「俺もー!」

運転手は覚悟を決め、時速30kmのスピードで生き物を避けながらクラクションを鳴らし続けた。

と───

生き物は音を嫌い避けた!!!

四天王風「なんだあの五月蝿い音は?!」

魔物A「違う声を出せるとは………。」

魔物B「とりあえず我々に危害を与えるようなではないですね。」

四天王風「しかし、あの生物はなかなかのスピードをもつな。」

魔物A「はい。でもやはり耳が痛い。」

四天王風「では魔王様に報告してくる。」

魔物A「我々は。」

四天王風「他の四天王たちにもこのことを伝えるのだ。」

魔物B「わかりました。」

魔物A「耳がキンキンする。」

魔王城───

魔王「なるほど。」

四天王風「敵は大きな音という攻撃で我々に傷1つつけずに侵入を許してしまいました。」

側近「ダメージはなかったのですか?」

四天王風「耳がジンジンするくらいです。」

魔王「ふむ。」

側近「魔王様、もしかして興味をもたれたのですか?」

魔王「ちょっと我の目で見てみたくなっての。」

側近「魔王様、危のうございます!」

四天王風「とりあえず、他の四天王にもこの状況を部下に伝えております。」

魔王「あい分かった。」

魔王城での報告を受けて魔王は領土へと向かうこととなった。

そして一方メンバー達はというと───


長瀬「何も無いぞ。」

松岡「山梨県ってこんなに何もなかったっけ?」

城島「大月はもう過ぎた?」

運転手「わかりません。」

城島「小遊三師匠が泣くなこりゃ。」

TOKIOたちは舗装されていない道を走っていた。

と───


運転手「おや………?」

山口「どうしました?」

運転手「集落らしくものが見受けられます。」

城島「集落だって?」

山口「あー、見えてきた見えてきた。ん………?!」

長瀬「どうしたの?」

城島「あれ、日本家屋やないねえ。」

山口「西洋式でもない。あれは石?」

長瀬「木と石?」

山口「集落に近づいてみないとわからないな~。」

運転手「人もちょっとまだ見てないですね……。」

城島「もしかするととんでもない田舎に迷い込んだかもしれないなあ。」

松岡「北村ァー、ディレクターに連絡とれない?」

北村「すみません、携帯は圏外です。」

松岡「圏外?うっそ?!」

城島「ホンマや。」

山口「俺の携帯も圏外になってる。ほら。」

長瀬「俺のもだよ。」

松岡「嘘と思って見たら俺のもだよ。」

♪~チキンラーメンドーンブリ

城島「お?!」

山口「携帯の着信音!?」

松岡「誰だのだ?!」

国分「僕の携帯だよ!」

長瀬「携帯繋がるの?」

国分「音鳴らしただけ!こっちも圏外だよ。」

城島&山口&松岡&長瀬「…………」

国分「松岡、今噛んだでしょ!!」

松岡「お前さ、俺らの安堵感を台無しにするな。」

長瀬「ショックだったぞ。」

♪~チキンラーメンドーンブリ

国分「ごめ~ん、また鳴らしちゃった。」

城島&山口&松岡&長瀬「」

城島「1度痛い目にあわさないとあかんな。」

山口&松岡&長瀬「」コクリ

城島「足立、北村、太一を押さえつけて!」

足立「わかりました!」

国分「え、えええええええええええッ?!」

………

……



国分「電気あんまなんてするなんて酷いよ!」

城島「太一がされてた時の顔なんて笑えたで。」

松岡「まったくだよ。あの顔芸、撮影しておきたかったな。」

北村「ちゃんと撮影してます。」

城島「さすがライバル。ええ仕事してますな~。」

国分「(絶対やり返してやる。)」

長瀬「何か言った?」

国分「いやいやいやいや、何も言ってない。」

運転手「集落に着きましたよ~。」

メンバー達は山梨県の集落(本当は魔界の集落)に降り立った。
しかし、そこには人が1人もいなかった。

山口「本当に誰もいないね。」

城島「よく見ると草木があまり生えてないね。」

長瀬「本当だ。」

城島「う~ん………。」

松岡「リーダーどうしたの?」

山口「砂?」

城島「土がよくないなあ………。」

長瀬「集落と言っても寂れてる。」

山口「集落があるならさ、川とかあるでしょ?」

城島「それが川の音が聞こえない。」

松岡「そう言えば、草原と言えばいいのか砂地と言えばいいのか。」

長瀬「砂丘でも砂漠でもない。」

城島「空があんなに雲で覆われているのに雨が降らないのはおかしい。」

山口「ところでリーダー、この土どういうのかわかる?」

城島「さあ、関東ローム層とかシラス台地に該当するような土じゃないかもなあ~。」

長瀬「シラス?あの温泉の?」

城島「それは千葉県の白子温泉や。」

松岡「まあ触ってみるとどっちかというと軟らかい感じはしないね。」

城島「とりあえず火山系の土、かな?」

山口「火山系の土か。」

城島「もし、米に適した土ならもっと掘らないとダメやろうなあ。」

長瀬「なるほど、流石リーダー。」

松岡「詳しいねえ………。」

>>71
魔界の部分は変化させてるんだよ摩甲斐村って感じにそうしたら普通にありそうな地名に

>>72
正解。舞台を山梨にしたのもこれが浮かんだから。
続きは21:30あたりから投下

♪~チキンラーメンドーンブリ

国分「お、できたできた。チキンラーメン」

国分「♪すぐ美味し~、すごく美味し~」

国分「北村、卵ある?」

北村「ありません。」

国分「そうか………、まあいいか。いっただっきまーす。」

魔王「しかしその生物は今どこにいるのか………?」

四天王火「魔王様!!」

魔王「これは火ではないか。」

四天王火「一大事ということで参上しました。」

魔王「うむ。」

側近「よい心がけですよ。」

四天王火「いえいえ。」

四天王林「魔王様、伝令のほう伺いました。」

魔王「うむ、それで参上したわけか。」

四天王林「はい。」

魔王「火と林がいれば心強い。ついてくるのだ。」

火&林「はいッ!!」

側近「私も~♪」

一方───

城島「うーん………。」

山口「この土はどう?」

長瀬「ダメか?」

城島「よくはわからないけど、農業に適した土ではないかもしれない。」

松岡「折角の盆地なのに……。」

城島「空気はそんなに悪くはないんやけどねえ………。」

山口「言われてみれば良いほうだね。」

松岡「川とか沼とか湖とかあればいいんだけども。」

城島「そういえば山梨って富士五湖ってなかったっけ?」

長瀬「藤子先生がどうしたの?」

城島「富士五湖」

長瀬「峰不二子じゃないの?」

城島「富士五湖だって。富士山の麓に5つの湖があるんだよ。」

長瀬「あー、なんかあったあった。」

松岡「俺らTOKIOと同じく5つ。」

山口「富士五湖かあ………。ここから確実に南のはずだと思うけども………。」

魔王「貴様ら誰だ?!」

山口「え!?」

松岡「誰!?」

長瀬「俺よりでけえ!!!」

四天王火「ニンゲン………?」

四天王林「人間だ……。」

城島「初めまして。私TOKIOの城島と申しますが、今ちょっとここの土を見てたのです。」

城島「もしよければちょっと土を見せてください。」

魔王「土?何の用で我が領土に入ってきた?」

城島「領土?実は周囲を見回したのですが農地もないのです。」

城島「すぐそこに集落があったのですが、人が住んでいる形跡もなし。」

城島「で、土を見てたら農作に適さない。」

側近「」ポカーン

四天王林「あの人間は何を言ってるのだ?」ボソボソ

四天王火「わからぬ。」ボソボソ

城島「あなたがここの地主さんならばここ周辺の土を見せてほしいのですが………。」

魔王「いや、我の質問に答えよ。何の用で我が領土に入ってきたと言ってるのだ。」

城島「私たちは東京からバスで山梨県に来ただけですけど?」

城島「それにしてもあなたでかいですねえ~。うちの長瀬や松岡よりもでかくないですか?」

魔王「………」

側近「ナ、ナニヲイッテルノカナー?」

松岡「確かに俺よりでかい。」

長瀬「だな。」

城島「ところで、ここって山梨県のどこらへんですか?」

魔王「いや、ここは魔界だ。人間が来るようなところではない。」

城島「魔界?」

魔王「そうだ。ここは魔界だ。」

山口「ああ、そうだよね。ここ山梨県は昔甲斐という国名だったよね。」

松岡「それで真・甲斐。」

長瀬「い~ね~」

山口「東京の多摩からとっての摩甲斐でもいいんじゃない?」

城島「それもえーなあ。」

魔王「魔界じゃ!!!」

城島「魔・甲斐………。甲斐は魔力の国へと変貌した。」

松岡「それ神秘的でなんかいいよリーダー。」

城島「そうやろ?」ニコニコ

魔王「貴様ら、わしの力を見せる時が来たようだな………。」

城島「あ、怒りました?だったら謝りますが……。」

魔王「もう遅い………。」

山口「力を見せつけるって。」

松岡「力なら腕相撲しかないでしょ?」

城島「そうやな。」

側近「?」

魔王「」プルプル

長瀬「力見せる、勝負、これつまり腕相撲だなあ、やっぱり。」

城島「ところで貴方のお名前は?」

魔王「ま…………、魔王だ!!」

城島「魔王さんね。変わった苗字ですね。」

魔王「腕相撲とは何だ?」

山口「え?腕相撲を知らない?」

城島「んー………、腕相撲を知らないかー………。」

城島「松岡、長瀬、魔王さんに腕相撲がなんなのか教えてあげてー。」

松岡「オッケー!」

長瀬「任せて。」

魔王「」プルプル

側近「ふ、震えてる……。」

2人は魔王に腕相撲を教えた。
魔王は理解したようだが、果たして───?!


国分「リーダー!!トイレ行きたいけどどうしよう?」

松岡「太一空気読め!!」

城島「トイレくらい自分で探してーッ!!」

国分「わかったーッ!!!」

話を戻して───
魔王は松岡と腕相撲勝負。

結果は如何に?!


松岡「いてええええええッ!!!!」


瞬    殺    !


魔王の圧勝だった。

魔王「ふははははッ。どうだ、わしの力を思い知っただろ?」

長瀬「次は俺がいく。」

松岡「こいつすごい強い。腕折れるかと思った。」

側近「………。」

魔王は長瀬と腕相撲勝負。

結果は如何に?!


長瀬「うぉッ!!痛ッ!!折れるッ!!」


瞬    殺    !


やっぱり魔王の圧勝だった。

山口「ひょー、強いねー。」ニヤニヤ

長瀬「本当、彼強すぎ。」

松岡「だろ?」

魔王「またやるのか?」

山口「よろしくお願いします。」

魔王は今度は山口と腕相撲勝負。

結果は如何に?!
二児の父である山口は勝てるのか!?


山口「ひゃぁーーーーッッ!!」


瞬    殺    !


三度魔王の圧勝だった。

魔王「これでわしの強さはわかっただろう。」

山口「本当に彼は強い。」

城島「一瞬だもんね。」

長瀬「リーダーはしないの?」

城島「俺もう40代だからきついやろ~。」

松岡「リーダーも腕相撲しよう?」

魔王「」ポカーン

側近「」ポカーン

城島「でもなー………。」

松岡「ね?」

城島「あのーちょっと手加減してもらえませんか?」

魔王「え?」

魔王は結局城島と腕相撲をすることとなった。

結果はもちろん───


城島「あひゃーーーーッッ!!!これ痛い痛いッ!!」


やっぱり魔王の瞬殺勝利だった。

松岡「足立たちも呼ぼう。」

長瀬「そうしようそうしよう。」

山口「おーい、足立ぃーーーッ!!北村ぁーーーーッ!!!」

足立「はーい、なんでしょうかー、、ってでかッ!!?」

北村「なんだあれはッ?!」

松岡「腕相撲がとても強いここの領主さんだって。」

足立「はあ………。」

北村「なるほど………。」

その後───

足立「いってええええええええッ!!!!ダメですッ!!!!」

まず足立を撃破。

北村「ぎゃあああああああッ!!!!マジで痛いッす!!!」

北村も撃破。

運転手「ナァーーーーーーーーーーーッ!!!!」

ジョン・カビラもびっくりな声で叫んだ運転手も撃破。


魔王は7人を続々と撃破してしまった。

一方───

トイレを探しに行った国分はスッキリできる場所を探していた。


集落───

国分「トイレはどこかな………?」

国分「さすがに野外ではまずいだろ………?」

国分「簡易トイレもないの?」

国分「すいませーん!!」


集落には誰もいなかった。
と───

老白狐「どちら様………、え、人間?!」

国分「え?狐?ちょっとトイレ探してまして………。」

老白狐「わしゃのトイレを使ってよいぞ。」

国分「ありがとうございます!!」

老白狐「………。」

国分「あー、スッキリした。先ほどはどうもあ───」

僧「………。」

国分「あ、あなたは………?」

僧「元きた道を戻りなさい。」

国分「は、はい………。」

僧「………。」

国分「あ、あの!!」

僧「ん?何だね?」

国分「さっきここにいた狐にありがとうって伝えておいてください。」

僧「わかった。」

国分「なんで狐が人の言葉を喋ってたんだろう………?」

国分「わかんないなあ………。」

国分「早く戻らなくちゃ。」

太一がバスに戻ると誰もいない。
あたりを探すとメンバーたちが誰かと話している。


国分「何あれ、でっけー!!!」キラキラ


太一は興奮した様子でメンバーたちの元へ。

魔王「お前らわしの力を思い知ったか?」

城島「いやあ、すごいですねえ………。」

国分「おーーーーい!!!」

側近「あ………」

長瀬「来た。」

松岡「魔王さん、あいつには思いっきりしてください。」

魔王「え」

ということで結局───

国分「なんで俺がこの人と腕相撲しないといけないんだよー!!」

城島「みんなやったんやで?」

魔王「………。」

側近「」ポカーン

長瀬「ではやっちゃおうか。」

松岡「お願いします。」

結果は勿論ご覧の展開に───

国分「うわあああああああああああああッ!!!!!!」


城島「太一、動けへんなあ………。」

魔王「やば、やりすぎたか。」


太一、撃沈

月曜から夜ふかしを見るため今日はここまで。

………

……



魔王「まさかあんなエキシビジョンで人間が簡単に気絶してしまうとは……。」

国分「勘弁願いますよ。」

城島「しかし驚いたな………。」

長瀬「俺もびっくりしたよ。」

山口「山梨に魔王だよ?」

魔王「だから魔界………」

城島「魔・甲斐!」

側近「と、ところであなたたちは何者なんでしょうか?」

城島「そらああれやろ~、な~?」ニヤ

長瀬「今や俺らはな?」

城島「じいちゃんばあちゃんのアイドルやからなー。」

松岡「ちょっとリーダー!」

魔王「アイ……ドル………?」

側近「はて……?」

四天王火「?」

四天王林「わからぬ」

四天王風「魔王様!例の品を────おや?」

松岡「どーもー。」ニコニコ

山口「こんにちは~。」ニコニコ

四天王風「は、はあ………。」

城島「またすごいのが来ましたなー。」ニヤニヤ

魔王「う、うむ………。で、この品を所望してどうする?」

城島「お、きたきた。」

長瀬「ちょっとリーダー土に興奮しすぎ。」

側近「私土に興奮するものなんて初めてです。」

城島「ん~、ちょっと赤みかかった土か………。これちょっと銅を含んでいるのかな?」チラ

魔王「わしに聞かれてもわからぬ。」

山口「確かに農地の土では赤土は使われているところはほとんど見ないなあ~。」

松岡「むしろ煉瓦ぽく固めたりとか家として使う為のものじゃない?」

長瀬「はぁ~、確かに。中東の国では土で家を作ってるよな………。」

城島「いくつかの瓶に全部違う箇所から土が入っている。」

魔王「これをどうするのだ?」

先ほどの赤土が入った瓶をおもむろに取り出した城島。
その土を───

城島「はむッ。」

食べた!!!!

魔王「ちょっ!!!!」

長瀬「リーダー!!」

松岡「何食べてるの?!」

四天王火「なんじゃこりゃあッ!!!」

側近「そんなに土が好きだったなんて!」

北村「やっぱりな……。」

四天王林「なんとも………。」

国分「とうとう気が狂ったか。」

城島「いやー、あかん、この土はあかん。」

魔王「土を食べるとか頭おかしいだろ。」

城島「いあ、土を食べることによってどのような土か分かるんや。」

長瀬「え?」

山口「ちょっとマジでやばいでしょ、これ。」ニヤニヤ

四天王風「ちょっと俺に説明をばッ!!」

城島「土にはな、消化作用の促進、滋養強壮、解毒などの効果があるんや。」

城島「マグネシウム、ナトリウム、カルシウム、鉄分などのミネラルなどが含まれているんだけども………。」

城島「ああ、不味い。口直しの土。」

魔王「………」

側近「………」

山口「へー」ニヤニヤ

長瀬「それに牛糞や馬糞を混ぜると更なる力強い作物が出来るのか!」

城島「そうそうそうそう、そういうこと。」

四天王風「?」

四天王火「全くわからん。」

城島「この土は鉄分か銅が多く含まれすぎたのやろうなあ。」

城島が次に取り出した瓶はなにやら黒土のようだが………。


城島「太一、試しにこの土を食べてみ?」

国分「はぁ?!何で俺が?」

城島「土を食べることでどの土がどの作物に適するのか分かるようになるんや。」

長瀬「リーダー、本当に食べさせるの?」

城島「当たり前やろ。食べ比べたら味は違うってわかる。」

城島「お前はTOKIOの毒見役や。」

国分「何で毒見役に………。」

城島「少しは汚い仕事も覚えなさい。」

国分「ええええ………。」

国分は土の食べ比べをしてみたのだが───


国分「うぇッ!!!」ペッペッ


土を喉に通すことを拒否!!!

城島「これ明雄さんなら食べ比べ出来てたやろうなあ。」シミジミ

城島「この土は米に適している、この土はお茶に、てな?」

山口「さすがの明雄さんも───」

松岡「どうしたの?」

山口「やるかもしれんな。」

城島「やろう?」

魔王「うーむ………。」

側近「(ま、魔王様………。)」

魔王「(な、何だ?)」

側近「(この者たちの助力を乞えば食糧問題は解決するのでは?)」

魔王「(するだろうが人間の助けなどは………。)」

土壌を口で判別できる生物が人間だと…?

>>150
実際そういうことできる人間がいる。(TVで放映されていた。)

側近「あのー、実は皆さんに頼みごとがあります。」

山口「はい何でしょうか?」

魔王「お、おい………。」

側近「実は我が国では色々と困っていることがあります。」

長瀬「ほうほう何だろう?」

側近「実は我が領内ではここ数年凶作が続いております。」

城島「それはやばいですな。」

側近「特に去年と一昨年は大凶作でした。」

松岡「そう何年も続いてると食糧不足に陥りますよね。」

側近「そうなんです。これ以上民への増税は亡国へと繋がりますので。」

城島「うちらも消費税増税に年金支給年齢引き上げや色々と大変や~。」シミジミ

側近「人間に頼むのもあれですが………、農地に関して詳しいのであればご教授くださいませんか?」

城島「ん~~~ッ。」

山口「あのー、すみません。僕たち本職は農業してないんですよ。」

側近「では本業は?」

長瀬「歌って踊れるナイスガイです。」シャキーン

魔王「旅芸人一座なのか?」

松岡「違いますが、芸人に近いものはありますね。」

城島「芸能人です。」

魔王「芸………芸能人!?」

四天王林「芸能人と言えば卑しい身分。」

四天王風「そのような者たちに教えを乞うのか?」

側近「………」

城島「いえいえ、僕らの世界では華やかな場所です。卑しい身分の反対の身分になっています。」

四天王火「なんと?!」

魔王「ろくしゅう!」

側近「実は我が領内の問題はそれだけではありません。」

山口「他にどんな問題があるのですか?」

側近「領内には5つの湖といくつかの沼があるのですが、ほとんどが毒になっており、飲み水になりません。」

松岡「すごい水質汚染だ。」

城島「魚が1匹も住めない水溜りになったんやな………。」

魔王「そのため、四天王から水が外されたのだ。」

側近「大昔は湖の南に広大な海が広がっていたのですが………。」

魔王「いつしか海は山に変化したのだ。」

長瀬「海から山に変化ってマジックじゃないですか。」

城島「あれは恐らく島と島が合体したんやろうな。」

山口「なるほど。」

側近「食糧問題、水質問題、次は軍事問題です。」

松岡「軍事になると俺らの専門外だな………。」

魔王「実は我が城は数千年以上前に築城したものでなそろそろ改築しようか新しい城にしようと思っておる。」

長瀬「城と言っても千差万別あるからなあ。」

城島「石」

山口「木」

松岡「煉瓦」

長瀬「鉄筋コンクリート」

国分「カルボナーラ!!」

魔王「流石に人間には堅い城を改築したり新しく構築する技術はないか。」

城島「あることはあります。」

側近「可能ですか?!」

城島「人数がな………。」

山口「あー………。この人数だと何年かかるんだろう?」

長瀬「1000人いたら可能だと思うけどなあ。」

山口「そうなんだけどね。」

側近「あとこの魔界には食べ物も不足していれば、料理もそんなにバリエーションがありません。」

松岡「そうなんですか?」

側近「20~30種類しか料理がないのです。」

魔王「まあ主に生肉を食べることだ。」

山口「それ、お腹痛くなりませんか?」

魔王「俺を誰だと思っている。魔王だぞ。これしきのことで腹痛にはならぬ。」

側近「貴方たちの世界では生の肉を食べることはないのですか?」

松岡「俺たちは肉より魚を生で食べますね。」

側近「嘘ッ?!」ショック

松岡「本当ですよ。」

城島「マグロを炙ってもよし、焼いてもよし、刺身して生で食べるのもよし。」

山口「うわあ、マグロ食べたくなってきた。」

魔王「ま、マグロとは何だ?魚なのか?」

松岡「魚ですよ。とても大きな魚で美味です。」

魔王「そ、それって川でもとれるのか?」

城島「いやいや、川ではとれませんよ~。大きな海でしかとれません。」

側近「食べてみたい………。」ヨダレタラー

魔王「どれほどの美味なのだろうか………。」ヨダレタラー

こっちまでマグロ食いたくなってきた

>>178
書いてる俺も肉食べたばかりなのにマグロ食べたくなってきた。

四天王火「魔王様、側近様、よだれが……。」

魔王「おぉっと?!」

側近「キャッ!!」

松岡「もう問題はこれで終わりですか?」

側近「あ、後はですね、水源の確保です!」

山口「水源………、確かにここ周辺川ないですよね………。」

魔王「あっても領国の西端に行かないと無い。」

側近「なので攻められたら最後。兵糧攻めなんかされたら三日ももちません。」

松岡「井戸水とか掘らないんですか?」

側近「掘る技術がありません………。」ガックリ

城島「井戸水の確保ならできんことないわな。」

側近「本当ですかッ?!」パァ

城島「できるできる。」

側近「ありがとうございます!」

山口「でも川がとても遠いのも問題だな………。」

城島「まあここ地下全部地下水が流れてるとは限りませんからね。」

側近「は、はいッ!!」

魔王「で、では魔物が頭を下げるのは癪だが、どうか協力してもらえないだろうか?」

国分「いいともーッ!!」

山口「あっ……。」

城島「わかりました。協力しましょう。」

松岡「(太一のやつふざけやがって……)」

長瀬「(俺まだ『はい』とも言ってないぞ。)」

城島「どうなることやら………。」

ついに会ってはならない両者が協力関係を結んだ。
TOKIOは魔王たちの生活を救えるのか?!


山口「ちょっと心配だな……。」

四天王風「まったくだ。」

側近「ところでなんですが、5人は誰がどの指導をなされるのでしょうか?」

魔王「俺には決められん。」

山口「じゃあ、こちらで決めますね。」

城島「心配しなくて結構です。」

四天王火「信用できそうもないな……。」

突然ですがここで安価

誰がどれを担当しますか?(重複不可)


農業による食糧問題の解決⇒>>187

毒の湖や沼の水質を改善⇒>>188

魔王のお城(築城・改築)⇒>>189

新作の料理紹介⇒>>190

地下水の確保⇒>>191

TOKIOのフルメンバー(城島、長瀬、松岡、山口、明雄)が揃えば無人島でも開拓して国をおこせる (確信

城島

松岡

長瀬

国分

誰がどれを担当しますか?(重複不可)


農業による食糧問題の解決⇒>>195

毒の湖や沼の水質を改善⇒城島

魔王のお城(築城・改築)⇒松岡

新作の料理紹介⇒長瀬

地下水の確保⇒国分

昭雄

あの世───

明雄「まだまだぁ、こんなもんで満足してたら更にいいのは作れない。」

死人農民A「は、はい。」

あの世の使者「三瓶明雄さん、三瓶明雄さん、すみませんが女神様がお呼びです。」

明雄「女神様が………?珍しい。」

明雄「ちゃんと精進すればいいのは作れる、期待しておるぞ。」

死人農民B「はい!」

女神「明雄さんすみませんお忙しい時に。」

明雄「よいのだよいのだ。農業は私の生きがい、人生。して、用とはなんでしょう?」

女神「じ、実はですね………、魔界という世界から貴方の教えを乞いたいという方が………。」

明雄「マカイ?地獄のような場所か?」

女神「そ、そうなります……。」

明雄「私はそういう苦しい場所には行かんッ!!悪人が何を教えを乞うておるのか………。」

女神「の、の、農業を教えてほしいそうで………。」

明雄「農業じゃって?!」

女神「は、はい……。ここ10年近くずっと凶作続きで民が苦しんでいるそうです。」

明雄「苦しんでいる者がいるのなら助けにゃあならんッ!」

女神「は、はいッ!!」

明雄「老いてなお、死んでもなお、勉強だからな。」

女神「そうですよね!」

明雄「ではすみません、飛ばしてください。」

女神「わかりました。」

明雄さんの口調違ってたらすみません。

明雄さんが復活して魔界に降臨!!
一体どうなるのか?!


明雄「生きかえることはできないけども仮初めの状態で現世に戻れるのだな。」

明雄「しかしあの世でも農業に携われるとは思わなんだ。」

明雄「どのような土地か楽しみだ。」

魔・甲斐───

山口「決まったのが、リーダーが水質改善。これ、ダッシュ海岸の応用きくかな?」

城島「どれくらい酷いかわからないけども頑張ってみるか~。」

山口「魔王のお城に関しては船橋の応用がきくんじゃない?」

松岡「熊本城の武者返しみたいにもやってみたい。」

山口「これは難易度上がるぞ~。」

松岡「まあやってみるよ。もちろん死者0だ。」

山口「で、新作の料理紹介は長瀬、か………。理想は松岡だけども……。」

長瀬「まあ任せてくれよ。魚料理には自信がある。」

山口「まあいっか………。で、地下水の確保は太一か………。」

国分「地味に一番難しいよね。」

魔王「勿論、水は魔物にとっても生命力となるもの。」

側近「貴重な生命源を抑えられれば我々は生きていけません。」

山口「地味に太一の任務が一番重いかもしれないな……。」

城島「農業による食料問題の解決、なんでぐっさんがしないの?」

山口「いや、俺もやってもよかったけど、何か別の人がするらしいから………。」

長瀬「別の人………?」

城島「我がライバルである北村、お前がやるのか?」

北村「僕はしません。」

城島「だよな………。」

松岡「達也はどうするの?」

山口「皆の助っ人かな………?」

魔王「農業対策は誰が担当してくれるのか?」

松岡「誰がしてくれるの?!」

長瀬「誰なんだよ………。」

??「久し振りだのう。」

TOKIO5人「?!」

側近「何者ッ?!」

【挿入BGM】
http://www.nash.jp/fum/collections/collection_result.php?search_kind=collection&series_no=1&cd_no=NSF-410
NSF-410-04 勇者たちの出陣


明雄「みんな久し振りだのう。」

山口「明雄さんッ!!」

長瀬「嘘ッ!?」

国分「明雄さんが来たの?」

城島「夢じゃないだろうな………?」

松岡「明雄………さん………」グス

明雄「元気にしてたかな?」

山口「それはこっちのセリフですよッ!!」ポロポロ

長瀬「生き返ってくれたんですか?!」

明雄「一時的にこの世に戻ってきただけだよ。」

魔王「この爺さんは………?」

城島「私たちの農業の師匠です。」

明雄「言い過ぎだよ。彼らは息子も同然ですよ。」

松岡「明雄さん………」グス

山口「明雄さんが農業指導してくれれば百人力だよッ!!」

明雄「私なんかまだまだじゃ、日々精進。」

山口「そうでしたね……。」ウルウル

城島「やはり明雄さんは明雄さんだ……。」

側近「彼らの拠りどころかもしれないですね。」

魔王「うむ………。(人間よ、ありがとう……。)」

ちょっくらアイス買ってきます。
1時あたりくらいから投下すると思います。

この日、TOKIOたちは魔王城に宿泊することとなった。

夜・魔王城───

側近「これが我が領土で獲れる名産品です。」

魔王「左からムラサキマルツブ、ビジリ、オートという食べ物だ。」

城島「ほー。」

山口「我々の世界の果物にそっくりですねー。」

松岡「つーかそのまんまじゃないの?」

長瀬「どう見ても葡萄、桃、さくらんぼだよね。」

明雄「間違いない。山梨と同じ名産品だね。」

国分「ごちそうさまー!!」

山口「食べるのははやッ!!」

松岡「太一いつの間に食べたんだよ!」

国分「出されてすぐだね。」

魔王「侮れん………。」

城島「名産品が果物では食糧事情は厳しいわな………。」

明雄「抜本的な農業改革が必要だね。」

長瀬「味はおいしいけど、山梨のと比べると………。」

松岡「やはり小粒は否めないよねえ……。」

明雄「問題は水と天気だけども、知識と経験さえあれば誰でもできないことはないんだよ。」

城島「せやなー。」

明雄「けど、現状に甘んじずに日々精進せねばならん。」

山口「これはどんなことにも言えることだよね。」

松岡「向上心が必要だよね。」

側近「(なるほど………。だから歴代の魔王様たちは精進せずに怠けたばかりに勇者に討たれたのか………。)」

明雄「農業は生きるために必要なこと。農業で手を抜けば簡単に死ぬ。私だけではない。他の人も死ぬ。」

魔王「しかし……、ずっと全力でいけばもたないぞ?」

明雄「ふむ………。手を抜いていいのは作業が終わった後。この果物見ただけで手を抜いてるのがわかる。」

魔王「なんと手厳しい……。」

城島「やはりいつも通りやな~。」

明雄「逆に考えるとその分、もっとでかくすることができる可能性があるってわけ。」

松岡「山梨の分と比べると小さいからね。」

明雄「でもあまり無理しすぎると身体壊すから気をつけたほうがいいね。」

側近「」メモメモ

長瀬「心身共にいじめ続けるのはよくないよね。」

明雄「作物も人間や魔物と同じく自分自身にあった育ち方をするんだよ。」

魔王「自分自身になった育ち方?」

明雄「あまり無理に改造すると壊れてしまうんじゃ。」

山口「整形と一緒か。」

魔王「ふむ、肉体改造と一緒か………。」

明雄「見覚えがあるでしょ?」

側近「魔道師の肉体改造の失敗は数え切れませんでしたからね……。」

明雄「だから無茶をしたらダメ。作物も愛でないと育たないし、立派にならない。」

山口「作物も愛でないと育たない。自分の子供も愛でないと育ちませんからね。」

魔王「子を愛でないことで因果が孫・曾孫まで及んでしまうのか………。」

側近「魔王様、これは人生観においても学ぶべき点かもしれません。」

明雄「なあに、ただの老いぼれ爺の独り言ととらえてもらえると嬉しいねえ。」

魔王「肝に銘じます、ご老人。」

明雄「『明雄さん』と呼んでくれると嬉しいのだが……。」

側近「明雄………さん?」

明雄「そうそうそうそう。」

魔王「では明日から作業をお願いするとしよう。」

全員「「「はい!!!」」」

翌日───

明雄「魔王さん。」

魔王「明雄さん、どうした?」

明雄「5つを問題を解決するのに参加する人数が足りないんですよ。」

魔王「それで我が部下からも人員を寄こせと?」

明雄「国内から人を掻き集めてほしいんですけどできますか?」

魔王「国内から?」

明雄「国家改造論ではありませんけども、今回の問題解決には国民が参加しなければ難しいですよ。」

側近「しかし、そうすれば………。」

明雄「恐らく財政の心配をしてませんかな?」

側近「国民がこの改革で雇うとなれば給料が………。」

明雄「給料の心配してたら国が破綻しますよ。まずは国民を食べさせることですよ。それから心配してください。」

側近「わ、わかりました。」

【急募】
2時までの間に出してほしいモンスターを書き殴って下さい。
(但し、モンスターはDQに登場したやつor普通の実在動物のみでお願いします。)

1レス1種類のみじゃなくても結構です。20種でも30種でも結構です。
その中から厳選して登場させます。

魔王「高札を立てたのだが、国民を見てくれるのかのう?」

側近「見てくれればよいのですが………。」

四天王風「俺らまでかり出されるのか。」

側近「応募は9種となりました。」

魔王「まあ………、あとはスカウトで人員を増やすとしよう。」

魔王「時間ぐらい守ってくれよ………。」

魔王「面接だって時間厳守だぞ………。」

魔王「そりゃあ側近だって面接にちょっと遅れたけど大目に見たぞ?」

側近「」ビクッ

魔王「でも2時までって指定したんだから2時までにこーーーーいッ!!!」

側近「………、なんかすみません。」

魔王「おまけに履歴書さえ書かずにやってくるとはけしからん!!」ブツブツ

側近「ということでお引き取り下さい。」

魔王「遅刻した28種は帰れ帰れ!!シッシッ!!」

魔王「早く帰らないと燃やして埋めるぞッ。」

側近「それちょっと残酷すぎますから………。」

側近「応募にきてくれた精鋭9種です。」

明雄「ふーむ。農業にタヌキ、イノシシ、シカはアウトだね。害獣だ。」

側近「でも応募してくれたんですよ?農地を荒らす害獣なんですか?」

明雄「農業してる人間からしたら知ってて当たり前。違うところに充てなさい。」

魔王「なかなか手厳しいのう。」

山口「犬はなかなか優秀じゃないですか?」

城島「まあ番犬あるいは狩猟で活躍するから万が一襲われた時安心やねえ。」

松岡「水質改善にはスライム、マルチアイ、ワームスペクターあたりが活躍しそうと思いますよ。」

側近「スライムは若干期待してもいいですが、後者2種は珊瑚周辺に住んでたりしていると思うので……。」

松岡「えー。でもこいつらがいるから珊瑚が造成されたりするんじゃないんですか?」

魔王「そこらへんのことは俺も実は知らないのだ。」

国分「魔王なのに?」

魔王「魔王でもだ。」

長瀬「このキラーマジンガは?」

魔王「こいつは強い。」

長瀬「今回の件ですよ?」

魔王「力はあるから重たいものは持てる。」

城島「なら城の普請にまわしたほうがええな。頼りになる。」

側近「それで決まりですね。」

山口「そして狐か………。」

??「そのことならこのわしにお任せを───」

魔王「誰だ?!」

城島「え?」

長瀬「へ?」

国分「あッ!!!」

側近「」ビクッ

四天王火「何ッ?!」

四天王林「びっくりさせんなッ!」

しばし投下はお待ちを。ちょっと凍結します。

老白狐「お騒がせしてしまい申し訳ありません。私は白蔵主と申す狐でございます。」

明雄「大阪や山梨の土着妖怪だったかな?」

老白狐「まあ、その通りでございます。狐一同今回の改革でお手伝いしとうございます。」

魔王「小型動物風情がこの我が国の手となり足となると申すか。」

老白狐「はいその通りにございます。殺生はできるだけしてほしくないためにこういう政策は賛同致します。」

側近「なるほど、狐は謀略好きと思ってましたが、内政屋という点もありましたか。」

老白狐「ただ私は犬が少し苦手にございます故、犬とは違うところでお願いします。」

城島「キツネは犬の仲間なんだけどねえ。」

長瀬「嘘ッ!?仲間だったんだ………。」

明雄「まあともかく、今は人手が欲しいからね、頼みましたよ。」

老白狐「ありがとうございます。」

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