北条加蓮「……叫ぶことがない!」 (30)

――事務所の休憩室――

北条加蓮「私にも叫ばせろやああああああああああ!!!」

高森藍子「ひゃあああああああああああああ!!?」


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――注意事項――

安部菜々「いつか来る試練……!」
高森藍子「隠されてしまったらいいのに……!」

の続編です。

北条加蓮→安部菜々の呼称を変えさせていただいています。
この物語はフィクションです。現実の一部を参考にしているかもしれませんが、フィクションです。

安部菜々「は?」

藍子「び、びっくりしたぁ……。あ、加蓮ちゃんだったんですね、今の……」

加蓮「ぜーっ、ぜーっ……ゲホゴホ……ぜーっ、ぜーっ」

菜々「いやいきなりやってきて勝手にバテて何がやりたいんですか加蓮ちゃん」

加蓮「ご、ごめ……何か飲み物ない……?」

藍子「あ、私、持ってきますっ」バタバタ

菜々「……いや、なんか今の加蓮ちゃんはもう冷たく突き放すくらいでいいと思うんですがねえナナは」

加蓮「菜々が冷たい」

菜々「で? 私にも叫ばせろ、とは?」

加蓮「いや、あのさ……ゲホッ……もう夏が終わったじゃん」

菜々「終わりましたねえ。ここ最近は急に涼しくなって、体調管理が大変ですよ」

加蓮「うんうん。お腹出して寝てたら風邪一直線ルートだよね」

藍子「お待たせしましたっ。加蓮ちゃん、はいっ。お茶しかありませんでしたけれど……」

加蓮「サンキュ、藍子。ごくごく……よしっ」

加蓮「でさー、ほら、今年の夏って、藍子と菜々が叫んだじゃん」

藍子「…………さけんだ?」

菜々「ドラマでそんな役柄とかもらいましたっけ」

藍子「私がやったのは、静かなカフェの店長さんだけで……それに、小さな役ですから」

菜々「16歳の藍子ちゃんが28歳の役をするのってすごいですよね! ナナはドラマとか出てませんし、ああ、じゃあLIVEですか!」

菜々「あれ? でもそんなLIVEしましたっけ? ナナ達。どっちかっていうと藍子ちゃんに合わせてゆったりめのLIVEばっかりやっていたような」

藍子「いつも元気いっぱいの菜々さんが、すごく大人っぽく見えて……私、びっくりしちゃいました」

菜々「なんたって大人ですか――じゃないですけどね! ほらアイドル事務所って周りに大人ばっかりですしつられたんですねきっと!」

藍子「そ、そうですね、きっとそうですっ」

菜々「いやあ、ゆったりしたLIVEって意外と楽かと思えばそんなことないですね。あっ、いえいえ、藍子ちゃんが楽してるとかそういう話ではなくて!」

菜々「結局、2日後に体が悲鳴を上げるのは、誰がメインのLIVEでも同じことだったですよ……トホホ」

菜々「……ハッ! い、いえいえ、その、ほら、1日後にも悲鳴はあげるんですが2日後にも」

加蓮「……。LIVEの話じゃなくてさ、ほら、今年の夏は――」

菜々「せめて何かツッコんでくださいよぉ!」

加蓮「いや、もう菜々の自爆芸ってマンネリ化してない? 今だってちょっとした会話で何回くらい自爆したのよ」

菜々「芸でもないしマンネリって何ですかねえナナが飽きられてるとでも言いたいんですかねえ!?」

藍子「ま、まあまあ……。加蓮ちゃん。今年の夏が、どうしたんですか?」

加蓮「うん。ほら、菜々に水着の仕事が来てさ」

菜々「水着、売り場、スタッフの制服の加蓮ちゃん……うっ、頭が」

加蓮「藍子にも来たし」

藍子「みんなで行ったプール、とっても楽しかったですね♪ 来年もまた行きたいですっ」

加蓮「ねー。で。私は?」

加蓮「私に水着の仕事は?」

加蓮「私に水着の仕事が来て絶叫する展開は!?」

加蓮「ねえ!?」

菜々「いや知りませんって。モバP(以下「P」)さんに言ってくださいよ」

加蓮「菜々が冷たい」

藍子「どんまいですっ」

加蓮「私だってさー、水着のグラビアとかさー。で練習の為に海で遊びまくって日焼けしてきゃーどうしよー、みたいなことやりたかったのに……」

菜々「グラビアはともかく日焼けならサロンにでも行けば、」

加蓮「夢がないなぁ菜々! アイドルの癖に!」

菜々「んなっ! そういうこと言うならっ、加蓮ちゃんこそ! ここでナナ達を相手に愚痴っているくらいならPさんのとこ行ったらどうですかねえ! 加蓮ちゃんの仕事を決めてるのナナ達じゃありませんし!」

加蓮「Pさんに迷惑なんてかけられないでしょ!」

菜々「ナナ達にはかけていいと!?」

加蓮「え、ダメだった?」

菜々「せめて申し訳無さそうに言えばちょっとは考えるんですがね!?」

加蓮「ぐぬぬ」

藍子「あっ、そうだ! じゃあ、次にやりたいことをPさんにお話するのはどうでしょうか?」

菜々「次にやりたいこと?」

藍子「ほら。夏はもう終わっちゃいましたから、じゃあ次は、秋にやりたいことを考えるんです。そうしたら、ほらっ。終わってから、あれがやりたかったって後悔することも、きっとなくなりますから」

菜々「なるほど! 藍子ちゃんは大人ですね~。それに比べて同い年の加蓮ちゃんは」

加蓮「ぬぐぐ……うー、水着、着たかったなー……」

菜々「まーだ言いますか。加蓮ちゃんは子供ですねホント」

加蓮「うっさい(ピーッ)歳」

菜々「ナナは17歳です! 加蓮ちゃんと同じで子供ですね、ええ! ならナナも愚痴ろっと! Pさんめー! どうしてナナに水着の仕事を持ってきたー!」

加蓮「どうして私には水着の仕事を持ってこないんだー!」

菜々「ナナが繰り返しNGNGと言い続けた仕事をどうして持ってくるんだー!」

加蓮「私にもグラビアの仕事させろー!」

藍子「あ、あは、あはははは……」




加蓮「ふうっ。よし、スッキリした」

菜々「時には我慢せず叫ぶのもいいですね! そうだ、この後カラオケでもいきません!?」

加蓮「いいけど、演歌とか歌っても反応できないよ?」

菜々「いやナナも歌えませんからね!?」

藍子「加蓮ちゃんなら堂々と歌いそう……あ、それなら、カラオケの帰りに買い物に寄ってもいいですか?」

菜々「いいですよいいですよ! で、何を?」

藍子「ちょっと、靴を見たくて……前に使ってた物が、もうぼろぼろになっちゃったから」

加蓮「使い潰しちゃったか。Pさんがよく言ってるよね、靴は大切にしろって」

菜々「面接なんかでは、まず靴から見られるってよく言いますからね。といっても本格的なのは1万2万とするから悩みドコロでしたよ。学生の身で手に取るにはさすがにハードルが高すぎて」

加蓮「……やけに詳しくない?」

菜々「ハッ! な、ナナの学校は就職が盛んですからね、ほら先生も口酸っぱく言うんですよたぶん!」

加蓮「たぶんて」

藍子「長持ちするスニーカー、何かいいのがないでしょうか。お散歩をしていると、いつも気になっちゃうんです」

藍子「自分でも探してみるんですけれど、どういうのがいいのかちょっと分からなくて」

加蓮「専門店で聞いてみるのもいいんじゃないかな。シンプルでずっと使えるのとか。藍子なら変に派手なのより似合うでしょ」

菜々「色合いも重要ですね! 藍子ちゃんはいろんな服を着ていますし、この際だから3足くらい買っちゃってもいいのでは?」

藍子「じゃあ……加蓮ちゃん、菜々さん、一緒に探すの手伝ってくださいっ♪」

菜々「オッケーですよ!」

加蓮「たまには恩も売っておかなきゃね」

藍子「もー、恩なんて、売ってもらわなくてもいいのに」

菜々「藍子ちゃんの恩は全品100%オフですね!」

加蓮「それじゃ藍子に価値がないみたいにならない?」

菜々「藍子ちゃんの恩、プライスレス」

加蓮「ところで、Pさんにやりたいことを提案するって話は……」

菜々「そういえばそうでした。じゃあ歩きながら話しましょうか!」

藍子「あ、じゃあ、私ちょっと準備を。少し待っててくださいね」パタパタ

菜々「ナナはいつでも出られますからね!」

加蓮「藍子の準備……ちょっと私も手伝ってくる」バッ

菜々「ええ? 準備なら、少しくらい待てばいいんじゃないですか? せっかくですからナナとウサミンゲームでもしましょうよ!」

加蓮「そのウサミンゲームっていうのはすごく興味があるんだけど、あの子の準備を待ってたら1時間くらい無くなりかねないから。菜々、ちょっと待ってて」バタン

菜々「え、1時間?」

――街中(カラオケ終了後)――

菜々「はーっ、歌いました歌いました♪」

加蓮「菜々の歌がすごいから……ついムキになっちゃったよ。ごめん藍子、重たくない?」ヨリカカリ

藍子「ぜんぜん大丈夫ですよ。というより、加蓮ちゃん、きちんとご飯を食べていますか?」

加蓮「藍子と同じ体重じゃん。身長も同じで」

菜々「ナナからすれば2人とももっと食べればいいと思うんですけどねえ」

藍子「じゃあ、晩ご飯も一緒に行っちゃいましょう!」

加蓮「私ハンバーグ」

菜々「ナナは春雨サラダあたりでさっぱりと!」

加蓮「ああ、菜々は私達とは逆なんだね」

菜々「うぐ……夏の終わりの頃のバーベキュー地獄に巻き込まれて……! どうしてモクモクしたところで飲むお酒ってあんなに美味し、」

藍子「あの……17歳、ですよね?」

菜々「ギャー! 藍子ちゃんにまで突っ込まれた!?」

加蓮「むしろなんで突っ込まれないと思ったの」

藍子「ご、ごめんなさいっ」

加蓮「菜々がいつまでも意地張ってるからいけないんだよ。そうだ、どうせなら次のLIVEで本当の年齢を暴露してみるとか」

菜々「ナナは! 17歳ですから!」

藍子「あははは……。菜々さんがそう言い続けるなら、私たちで頑張ってサポートしましょう。ね、加蓮ちゃん」

加蓮「はーい」

菜々「おっと、バスが行っちゃったばっかりみたいですね。せっかくだから歩きましょうか!」

加蓮「だねー。バスって言えばこの前、車内で藍子の広告を見たよ」

藍子「え、私の?」

菜々「ああ、それナナも見ました! ええと何の広告でしたっけアレ?」

加蓮「えーっと……新しいドレッシングの? ほら、藍子ってちょっと前に料理番組に出てたから、それ繋がりじゃない?」

藍子「あ、それなら……CMにも出させてもらったんです。ふふっ、みんなに買って欲しいなって思って紹介するの、けっこう楽しかったです♪」

菜々「おおー」

加蓮「菜々、菜々。将来のちひろさんが生まれようとしてるよ。止めないとPさんのお財布がカラカラになるよ」ヒソヒソ

菜々「アンタは普通に褒めることができないんですか……」ジトー

加蓮「でもいいよね、ああいう広告。街中で自分を見たら、あ、なんかアイドルやってるなー、って気持ちになれて」

菜々「ナナは逆にシャキッとしちゃいますね! いえ、とってもいいことなんですけど、背筋がピンと伸びちゃうというか」

加蓮「よし、ちょっと探してみよっか。菜々の広告」

菜々「えー、今からですか? 照れるじゃないですか~」テレテレ

藍子「街中でも、探しものをする楽しみってあるんですね」

加蓮「じゃあ、誰の広告が1番多いかで勝負だっ」

菜々「これは負けられない戦いですね……!」

――しばらくして――

加蓮「…………」(広告数0)

菜々「…………」(広告数1)

藍子「あ、あの…………」(広告数4)

加蓮「…………私、LIVE専門アイドルで生きてく」

菜々「…………いや、分かりますよ……藍子ちゃんの方がアピールしやすいっていうか訴えかけてくる物ありますし……」

藍子「で、でも、菜々さんの広告もすっごく目立ってたじゃないですかっ。ほら、いっぱいの人が足を止めてみてましたよ!」

加蓮「確かにアレは凄かったね。っていうか珍しいんじゃない? アニメの広告に声をしてる人を映すのって」

菜々「最近は結構あるんですよ? 裏方が注目されるようになりましたし、他にも有名ドコロの芸能人が参加してる大型企画ですからね!」

加蓮「わお、さらっと自分を大物扱い」

藍子「くすっ、だって菜々さんですから」

菜々「あ、いえ、そんなつもりは……いや、どうせだから言い張っちゃいましょうか! ナナはアイドルだーっ!」

加蓮「自分に自信を持つのって大切だねー。それにしても菜々、アニメに参加したんだ」

菜々「ええ! 前々からPさんにやりたいって言い続けてて。ちょうどスケジュールもいい具合に空いていたので、参加させてもらっちゃいましたよ!」

加蓮「やっぱそういうのは言うべきかー……」

菜々「ううっ、あと2週間すればナナの声がアニメで流れるんですね……! 楽しみなような怖いような……!」

藍子「私も見なきゃっ。でも、夜遅い時間のアニメなんですよね……うう、起きていられるかなぁ……」

加蓮「録画すれば?」

藍子「ううんっ、1番に見るんです! そうだ、加蓮ちゃんも一緒に手伝ってください! 加蓮ちゃんが見張っててくれれば、きっと起きていることもできるはずっ」

加蓮「……テレビの前に共倒れする未来しか見えないんだけど。菜々も参加しない? ほら夜遅くに子供だけがって良くないでしょ」

菜々「いやナナを大人としてカウントしないでください」

加蓮「アニメのアテレコってどうなの? 大変だって聞くけど」

菜々「やっぱり大変でしたねぇ。家ではよく練習していたんですけど、なかなか上手くいかないというか。声だけでっていうのはキツイってこと、改めて分かりました!」

藍子「そういえば……ドラマでは、動きを大切にしろってよく言われますよね。動きとか、表情とか」

加蓮「だね。それが声だけでやれって言われたら……うわ、確かに難しいかも」

藍子「いつか、私たちもやる時がくるのでしょうか?」

加蓮「どうだろー。希望を出してみたら考えてもらえるかも? そしていつかは菜々と共演も……!?」

藍子「そうなったら、私、すっごく緊張しそうです」

菜々「おおっと到着ですよ! 確か、ここの4階にあるんでしたっけ、スポーツ専門店が」

加蓮「ってパッショングループの誰かが言ってたよ……誰だったかな」

藍子「じゃあ、行ってみましょう♪」

――買い物はわずか20分で終わりました――

藍子「~~~♪」

菜々「いやあ、なんともあっけなかったですね」

加蓮「店員に聞いて、いくつか教えてもらうなり藍子がババっと選んじゃったからね。一目惚れってこういうこと言うんだねー」

藍子「~~~~♪ とってもいい物に巡り合えちゃいました。加蓮ちゃん、菜々さん、ありがとうございます!」

加蓮「い、いやぁ……」

菜々「ナナ達は何もしてませんよ! キャハッ☆」

藍子「そんなことないです。菜々さん、店員さんとすぐに仲良くなって。あんなにお話がスムーズに進んだのは、きっと菜々さんのお陰ですよ」

菜々「そ、そおですかねえ?」テレテレ

藍子「加蓮ちゃんだって、荷物が他の人にぶつかりそうになった時に庇ってくれたり、荷物を持ってくれたりして……いっぱい、助けてもらっちゃいましたっ」

加蓮「そういうのは気付いても言わない物だよ……もう」テレテレ

菜々「さてっ。これからどうしますか?」

藍子「晩ご飯を、って思ったんですけれど、荷物が多くなっちゃったから……一度、事務所に戻りますか?」

加蓮「結局、4つも買っちゃったもんね。それに、今日はけっこう歩いたし、カラオケでもたくさん歌っちゃったから」

加蓮「ごめーん。ご飯は今度にしない? ねね、私が奢るからさ」

菜々「しょうがないですねー。といっても、ナナももうヘトヘトで」

藍子「じゃあ、次のオフの日ってことで♪」

菜々「それまでにどこに行くか決めちゃいましょうか! そうだ、今回はナナにお任せください! 加蓮ちゃんも藍子ちゃんも満足できるお店を探してみせますよ!」

加蓮「居酒屋とかやめてよ? 私も藍子も未成年なんだし」

菜々「ナナも未成年だから気が合いますね! それに、最近のああいうお店は未成年が行っても楽しめるのでセーフです!」

藍子「次のオフの楽しみができちゃいましたね。どんなお店になるかも、わくわくしちゃいますっ」

加蓮「分からないからこその楽しみ、ってヤツだね。アイドルも同じなのかな……」

菜々「ほほう?」

加蓮「ほら、Pさんは、次にどんなお仕事を持ってくるかなって……文句を言うんじゃなくて、それを楽しみに待つもいいかな、なんて思っちゃった」

菜々「キャハッ☆ 水着はもういいんですか?」

加蓮「……来年に期待」

藍子「私も……その、いきなり水着のお仕事だって言われた時には、ちょっとびっくりしましたけれど……Pさんにお任せしていなかったら、きっとあんなに楽しいことはできなかったです」

菜々「でもでも、Pさんが悩んでいたらナナ達も考えてみましょう! 3人揃えばウサミン星人☆」

藍子「あはっ。私もウサミン星人になれるかな?」

菜々「藍子ちゃんも加蓮ちゃんも、もうとっくにウサミン星人の仲間入りしてるんですよ! せっかくですからいつものやりますか!」

藍子「はいっ。いつものですね!」

菜々「せーのっ」

藍子「みみみんみみみん、うーさみんっ♪」

菜々「ミミミンミミミン、ウーサミンッ♪ ほらほら、加蓮ちゃんも!」

加蓮「さーて私は地球人らしくアイドルやらなきゃー」

菜々「こらーっ! いつになったら加蓮ちゃんはウサミミをつけてくれるんですかーっ!」

加蓮「猫耳か狐耳ならいいけど、兎はヤダなー」

藍子「ふふっ。あ、駅……。菜々さんは、ここから電車なんですよね?」

菜々「そうですねー。電車に揺られて1時間……いっそナナもこっちに移り住んじゃいましょうか――ハッ! ま、まあナナが乗るのはウサミン星行きの銀河鉄道なので快適な旅なんですけど!」

加蓮「つい眠っちゃったりしないようにねー」

菜々「ああっ加蓮ちゃんの目が冷たくて温かい!」

加蓮「ふふっ。じゃ、私たちは――あ」

藍子「……? どうしたんですか加蓮ちゃん――あはっ♪」

菜々「あったじゃないですか、加蓮ちゃんの広告」

藍子「それも、こんなに目立つところで」

『THE IDOLM@STER シンデレラガールズ STARLIGHT STAGE』9月3日配信開始!
アイドルリズムゲームの決定版、ついに公開!

「煌めく舞台に連れてってよ、プロデューサーさん」by加蓮



加蓮「……そっか、確か今日からなんだっけ……駅限定の広告。すっかり忘れてたなぁ」

菜々「これはもう大ヒット待ったなしですね! この笑顔でお願いされちゃったらナナだったら断れないですよ!」

加蓮「…………LIVE専門のアイドルっていうアレ、やっぱ撤回する」

藍子「ふふっ。よかったですね、加蓮ちゃん」



おしまい。クリスマスメモリーズばんざーい!

このSSには本日(9月3日)配信のアプリ『THE IDOLM@STER シンデレラガールズ STARLIGHT STAGE』にて明かされたアイドルの秘密がいくつか隠されてるぞ!
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※この物語はフィクションです。リアルでのモバマスアイドルの広告は別企画ですし、それ以前に残念ながら加蓮は参加していません。

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