ゴーレム勇者「怪物退治か...」 (22)

勇者「怪物退治ですか...」

王「そうだ、頼まれてくれんかね」

勇者「王の命とあれば」

王「すまぬ、頼んだぞ」

勇者「それで、怪物とは...」

王「......」

王「ゴーレムだ」


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勇者「(ゴーレムか....)」

勇者「よう、やってるか?」カランカラン

酒場のマスター「おお、勇者さん、お久しぶりです」

勇者「久しぶりだな、なかなか元気にやってるじゃないか」

マスター「おかげさまで」

勇者「聞きたいことがる」

マスター「私がわかることですかね」

勇者「巷で噂のゴーレムについてだ」

マスター「ゴーレム...最近噂になっていますね。なんでも町を破壊する化けものだとか」

勇者「そのゴーレムだ」

マスター「確か、大きさが3メートルほどもあり...石でできてるとか」

マスター「兵士の話では、銃もきかないらしいです」

勇者「銃がきかないのか」

勇者「場所はわかるか...生息地だ」

マスター「うーん...なんでも西の砂漠からやってくるとか」

勇者「十分だ、協力感謝する」

西の砂漠

勇者「ここか...」

勇者「んー、見たところ怪しいものはないな」

勇者「もう少し進んでみるか...」

砂漠の森 深部

勇者「ここまで来てもいないか...いったん帰って様子を」ズン

勇者「なんの音だ?」

ゴーレム「コォォ」ズドン

勇者「ゴーレム!そうか...砂の中に!」

ゴーレム「コォォォ」ブンッ

勇者「うわっ!」バタッ

勇者「まずい...意識が...」





勇者「ぐ...」

ゴーレム「コォォ」

魔女「...起きたかい」

勇者「貴様は...」

魔女「こいつの飼い主さ」

勇者「ゴーレム!!」

魔女「まて、今は攻撃しやしないよ」

勇者「くっ!」

ゴーレム「コォォ」

魔女「さて...勇者」

魔女「ちょっとやってもらいたいことがあるんだがねえ」

勇者「なんだ...」

魔女「そう身構えるな...とは言わないけど、やらなきゃどっちみち生きて返す気は無いよ」

勇者「くそっ!」ガキンッ

魔女「魔力をこめた拘束具がそんなに簡単にはずれるかねえ」

勇者「ぐ...!」ガキンッ

魔女「ひっひっひ」

魔女「さて、やってほしいことは...」

魔女「実験のお手伝いさ」

勇者「やめろ!はなせ!!やめろ!!!」

魔女「そんなに嫌かい」

勇者「なにをする気だ!放せ!!」

魔女「耐久度...防御力をあげる実験さ」

勇者「なぜそんなことを...!」

魔女「もしやってくれたらこのゴーレムを町に放すのはやめる」

勇者「!」

魔女「あたしは嘘はつかないよ」ヒッヒッヒ

魔女「もともとあんたをおびき寄せるためでもあったんだからねえ...」ヒッヒッヒ

勇者「なぜ俺なんだ!」

魔女「おっと...勇者様らしくない発言だねえ...」

勇者「他のものを犠牲にする気もない!!」

魔女「いっひっひ...まあ、あんたが強いからだねえ」

勇者「ぐあっ!放せ!やめろ!」

魔女「すぐ終わる」

勇者「うあっ!」バタン

勇者「う...」

勇者「ここは...砂漠」

勇者「そうだ、あの魔女は!!」

勇者「出て来い!!!魔女!!」

勇者「...くっ、俺は何をされたんだ」

勇者「魔女の言葉が本当なら...」

王「...勇者!」

勇者「帰還いたしました」

王「無事であったか、で。ゴーレムのほうはどうなった」

勇者「はっ、恥ずかしながら初撃で気を失ってしまい...」

王「な...では奴は」

勇者「逃がしてはいません...がしとめてもいません」

王「詳しく説明してくれるかの?」

勇者「はっ!」

王「なんと...そんなことが」

王「体のほうは大丈夫か、勇者」

勇者「はい、特に問題ありません」

王「そうか、魔女の話が本当ならゴーレムは詣もうでないと」

勇者「信じられません、もう一度見てきます」

王「だめだ、精鋭の医療チームに一度体を検査してもらえ」

勇者「しかし!」

王「勇者、そなたはこの国の希望なのだ...」

勇者「...はっ」

王「手配する、すぐに向かえ」

医者「うーん、体のほうに以上はありませんでした」

勇者「そうか、よかった」

医者「一応経過を見ますので、しばらくは病院に」

勇者「しかし...」

医者「お願いします、国王からの命なのです」

勇者「そうか、わかった。世話になるよ」

医者「ありがとうございます」

勇者「ふう...」

勇者「(見つからなくてよかったというべきか)」

勇者「さすがにこれは伝えられまい...」

勇者「...」メキメキメキ

ゴーレム勇者「まさか体が石になるとは...」

ゴーレム勇者「...」シュゥゥゥ

勇者「はあ...どうすればよいというのだ」

勇者「あの魔女のせいなのか...」

医者「失礼します、どうかされましたか?」

勇者「いや、なんでもないよ」

医者「そうですか、失礼します」

勇者「ああ」

勇者「あの時...」

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勇者「砂漠...魔女は何処だ!!」

勇者「くそっ、いったん帰って体制を整えないと」

魔物「グルルルル」

勇者「くっ!こんなときに!」

勇者「はぁぁ!!」メキ

勇者「!?」

勇者「な、これは...」

勇者「はああ!!!」メキメキメキ

勇者「そんな...ばかな...」

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勇者「力を入れると石になる呪い、あの魔女もなかなかやってくれたな」

勇者「なんとしてもあいつを倒して元に戻す!」

勇者「(まだ童貞だからな...)」

勇者「それに職務もあるし...おっと、最近はひとり言が多いな」

勇者「もうねるか」

1週間後

勇者「では、世話になったな」

医者「はい、体に以上はありませんでした」

勇者「うむ、ありがとう」

医者「お気をつけて」

勇者「ああ、そちらもな」


王「おう勇者よ、帰ったか」

勇者「はっ」

王「だが今は歓迎もしていられぬ状態になってしまった...」

勇者「なにかあったのですか?」

王「冥界からの宣戦布告だ」

勇者「冥界!?」

王「ああ、3日前、ここにハデスがやってきて」

王「すべての条件がそろったとき、ここにクラーケンを放つ...と」

勇者「クラーケン!?」

王「ああ、しかしなぜ今更ハデスが...」

勇者「しかし、本当にくるならば」

王「...心苦しいが勇者よ...退治をお願いできるか...」

勇者「はっ!!」

王「まずは冥界にたって、メドゥーサの首を持ち帰るのだ!!」

勇者「メドゥーサですか...」

王「ああ、あやつの目は見たものを石にする」

王「あの首があればクラーケンも倒せるであろう」

勇者「任せてください!」



勇者「しかし...冥界にたて、とは死ねということでは?」

王「いや、生きたまま行く方法もある」

勇者「その方法とは」

王「冥界の門へ行き、門番と戦い」

勇者「勝ったものは通れる...と?」

王「ああ、じゃがいままで生きて帰ってきたものはいない...」

勇者「...」

王「勇者よ、どうか生きて...どうか生きて戻ってきてくれ!」

勇者「私は...」

勇者「王の命とあれば喜んで命さえ差し出します」

勇者「あなたは私の恩人だ」

冥界の門

勇者「ここが....」

門番「...」

勇者「あいつか...」

勇者「おい、ここをあけてくれないか」

門番「...」

勇者「いやというのならば、私は剣をn」ギィィィィィ

門番「...」

勇者「な、あいた!?」

勇者「なんだかわからないが無駄な犠牲は控えたい」

勇者「協力感謝する」

お風呂はいってた

勇者「ここが冥界...」

勇者「下の落ちたときは...考えたくもないな」

勇者「まずはメドゥーサを探すか」

メドゥーサ「フフフ」

勇者「!」

勇者「どこだ!!」

メドゥーサ「フフフフ」シュルルル

勇者「どこにいる...どこだ!!」

メドゥーサ「シャァァ!」

勇者「そこか!」

勇者「しまった!目が」

メドゥーサ「シャァ!」ニヤリ

メドゥーサ「!?」

メドゥーサ「なぜ石にならない...」

勇者「それは、俺が....」

勇者「石だからだ」メキメキメキメキ

勇者「はああっ!!」ブンッ

メドゥーサ「ぐあっ!ぁあ!」ブンッ

勇者「きかんな!」カキン

メドゥーサ「はじっ...」スパッ

メドゥーサの首「...」

勇者「すまんな」

ぶっちゃけ >>21 が描きたかっただけ

勇者「王よ、メドゥーサの首を持ち帰りました!!」

王「すまぬ、これでクラーケンを倒せる」

勇者「早速襲ってきました!」

勇者「迎え撃ちます」

メドゥーサの首「シャァ」ギロ

クラーケン「」

王「勇者よありがとう」


勇者「さて、魔女殺して童貞捨てるかな」



END

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