岡田彰布「(アイドルマスターシンデレラガールズその)6やで」 (40)

お待たせしました!ネタを引っ提げ帰ってきました!

岡田彰布「アレ(アイドルマスターシンデレラガールズ その5)らしいで」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433990839/)
(その5のリンクです。ここに以前のシリーズへのリンクが貼ってあります)


相変わらず、どん語と誤字脱字がひどいですが、大目に見て頂ければと思います。


それではしばしのお付き合いをば…

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439818300

第13章 北海道(札幌)編


???「しんじタカハシの怪談ナイト!」



白坂小梅(以下 小梅)「こんばんわ…。今宵も怪談ナイトへようこそ…。身の毛もよだつ…フフフ」



???「こらこら小梅君。説明途中だよ。今宵もみなさんを身の毛もよだつ怪談の世界にお連れ致しましょう」



小梅「それではしんじさん…。今夜のお話は…」



タカハシしんじ(以下 しんじ)「そうですね…。まずは墓場の来訪者のお話から…」アンテン



どんでん「おーい。(事務所の電気)消すでー?」



工藤忍(以下忍「ごめんオカダさん!このお話だけ聞かせてくれない?」



どんでん「まあ、エエけど。最近流行ってるらしいな。どういうのや?」



喜多見柚(以下 柚)「えっとね。このしんじさんが実際に目にした怖い話を話してくれるんだけど、それがすごく怖くて…」



綾瀬穂乃香(以下 穂乃香)「つい、悲鳴を上げてしまうんです…」



桃井あずき(以下 あずき)「そうだよね。先週の放送ではみんなで怖くて抱き着いちゃったもんね」



柚「本当に怖かったんだよ…。夜もそうなりそうで怖かったし…」



忍「オカダさんも見ない?この季節、怖い話で体冷たくしてこうよ」



どんでん「俺は見ない。(身体が)しんどくなるもん」



柚「あー。オカダさん、もしかして怖いのニガテかな~?」



どんでん「そんな、ホンマのこと言うわけないやん」

穂乃香「面白いですよ。見ていきましょうよ」



どんでん「先週アレ(怖かった)言うた奴が、面白いなんて(信頼)ゼロやで」



あずき「プロデューサーさん捕獲大作戦!捕まえたー!」



どんでん「こら、あずき!話せ!」



忍「1名様、ごあんなーい!」ボスッ



どんねん「何言うてんねん!見いへんよ!」



柚「逃げないように手をつないじゃえー」ギュッ



あずき「あ、柚ちゃんずるーい!あずきも握っちゃえ!」ギュッ



どんでん「――若い子に(手)握ってもらって悪い気はせえへんけどな。グフフ…」



しんじ「その時にね。僕は異変を感じたんだよ。すると後ろから、ヒタヒタ、ヒタヒタって音がしてきた…」



どんでん「あれ、コイツ…」



しんじ「そして後ろを振り向くと、全身白い男がそこにいたんです!」



フリスク「キャー!」



どんでん「うお!急に大声出すなや!それに(柚・あずき)手、痛い!」



柚「あ、ゴメンオカダさん…」



あずき「つい、興奮しちゃって…」

どんでん「しかし、このしんじタカハシはアレやないか。シンジやないか」



柚「ほよ?オカダさん知り合いなの?」



どんでん「知り合いも何も、俺が監督やってた時の選手や。(バファローズ)離れてここにおったんか…」



忍「しんじさんってどういう選手だったんですか?」



どんでん「単純に言えばヒロ(キタガワ)やな。キャッチャーで入ったんやが、打力優先でキャッチャーやなく内野手やってたんやけどな…」



穂乃香「やけど?」



どんでん「ファイターズの時は凄かったんやけど、内野手に専念してから悪くなって、(他球団へ移籍しても調子が)上がらへんままやった…」



あずき「プロの世界って難しいんだね…。私たちもそんな世界でやっていけるのかな?」



どんでん「シンジもやけど、その覚悟を持ってみんな(プロ野球界に)入ってきてるんや。それにお前たちは立派にやってる。俺が言うんやから。そうやで。胸はってけや」



フリスク「はい!」

どんでん「しかし、(世界は)狭いな。もしかしたら、(仕事が)行けるかもしれへんなあ…」グフフ



穂乃香「あ、オカダさんが笑ってる…」



忍「うーん。その笑い方だと、絶対良いやつじゃないような気がするなあ…」



数日後――



どんでん「全員集合!」ササッ



どんでん「お前らにいい仕事持ってきたで。今度(の仕事)もテレビや」パサッ



あずき「あ!これって…」



どんでん「せや。この前言っていた、『しんじタカハシの怪談ナイト』や。しかもスペシャルで北海道ロケ。深夜の平原でやるそうや。いくら(叫ん)でもエエンやで」



柚「え!?それはどうかなー?さすがにそれはアイドルのお仕事じゃー?」メソラシー



どんでん「向こうも若くてフレッシュな子を探しておったそうや。(全国ネットの番組だから)ちょうどエエな。ここから一気に行けるんちゃうか?」



忍「ううう…。よりによって全国デビューがホラー番組なんて…」



穂乃香「でも、これは絶好のチャンスです!ここで一気に有名になりましょう!」フンス



あずき「穂乃香ちゃんがアイドルになって一番変わったよねえ…」

――次の日



どんでん「よお。シンジ。久しぶりやな」



シンジ「オカダさん。お久しぶりです。お元気そうで何よりです」アクシュー



どんでん「それはこっちのセリフや。(自由契約になって)心配していたんや。でも、この前テレビで怪談話をしていて俺がびっくりしたわ」



シンジ「僕だって驚いてますよ。チームの輪に溶け込むためにやっていたのが、いつの間にかこうなっていたんですから」



どんでん「でも、そのおかげでお前の番組に(俺のアイドル)出れるんやから、ココは感謝せんとな」



シンジ「ボクもびっくりですよ。オカダアキノブの名前が出てきて、二度見しちゃいましたよ。監督を止めてからアイドルのプロデューサーをしていたんですね」



どんでん「まあ、人を育てる仕事にはまだまだ(縁が)ありそうやわ。うちの子(アイドルたち)も見とって、かなり怖がっていたぞ」



シンジ「そうでしたか。今度はロケですから思う存分、怖がらせることが出来ますね」



どんでん「気合入っているけど、(放送)でけへんまではやるなよ?」



――事務所



千川ちひろ(以下 ちひろ)「今回もすぐにお仕事が決まって良かったですね。さすがプロデューサーさんです!」ツヤツヤ



どんでん「まあ、知り合いがおったからな。とにかくあの子たちに(仕事が)与えられるのはエエことやで」



ちひろ「本当に監督さんは無駄なことしませんね」



どんでん「どうせ同じ(給料)やろ。やったら楽したいやん。行けそうなところに行くんがコツや」

ちひろ「この調子で新しいアイドルの子も入れて頂けたらなー」チラチラ



どんでん「(課金は)せえへんよ。今回はあの子らだけよ」



ちひろ「Oh…」



数日後――北海道の札幌郊外の公園



柚「やってきましたー北海道!」



あずき「ねえねえ!アレって有名なクラーク像じゃない!?」



穂乃香「ボーイズビーアンビシャス…。ここに来たクラーク博士が学生に向けて言った言葉ですね」



忍「私たちはボーイじゃないけど、大志を抱くことは大事だよね!」



どんでん「せやな。(シンデレラガールズになるという)大志を持っていけばエエンや。今日の仕事もその一歩や!」



フリスク「はい!」



シンジ「オカダさん!」



柚「あ!シンジさんだ!」



どんでん「おお。シンジか。今日は(あの子たちを)よろしく頼むで」



シンジ「いえ、実は――」



AD「それでは番組収録五秒前ー!」



どんでん「おかしい。こんなことは許されない…」



柚「ごめんねー。実はシンジさん聞かれて知ってたんだー」



忍「オカダさんも出させたいって。話したら絶対ここに来ないって」



どんでん「そら(怪談話なんて気味悪いものに出されるくらいなら)そう(事務所に居残るのは当然)よ」

シンジ「さあ、始まりました。しんじタカハシの怪談ナイト!」



小梅「うふふ…。オカダさん…。お、お久しぶり…です…」



どんでん「おおう。せやったな。(この番組には)白坂もでとったな…。元気そうで何よりや…」



小梅「うん。げ、元気だよ…。前会った時と、雰囲気が違うけど…」



どんでん「まあ…。そう言うことや…」



小梅「きょ、今日はみんなの知らない、あの子たちの世界をへとご招待…するよ…」



どんでん・フリスク「なん(だろう)や…。あの子たちって…」



シンジ「さて、今日はスペシャル番組で、札幌の郊外の公園に来ております。夜になって、この場所も暗く静かですね」



あずき「風が吹くと、葉っぱが揺れる音しか聞こえなくて不気味だよー…」



シンジ「今日のゲストは、バファローズとタイガースで監督を務められた、オカダアキノブさんと、アイドルのフリルドスクエアの皆さんに来てもらっています」



フリスク「よ、よろしくー…」



忍「――ひぃー!バラエティーなのに拍手が全くないのが怖いよー…」



穂乃香「――忍ちゃん!飲まれたら負けちゃいますよ!」



柚「まずは、引き分けに持ち込んでだね――」



どんでん「今、負けに行ったら、肝心の終わりでアレ(全員失神)になってまうやろ!」

シンジ「さて、まずは最初のお話から…」スッ



穂乃香「照明が弱くなった…」



ボワッ



あずき「シンジさんが浮かび上がってきた!」



シンジ「それは五年前の話です。少女は塾で分からないところを先生に聞いていたせいで、遅い帰りが更に遅くなってしまった。もう午後の十一時。急いで家路に戻る」



シンジ「でも、少女の家に帰るには、有名な心霊スポットの前を通らなくては十分以上も遠回りしなくてはいけない。少し迷って、彼女は心霊スポットの前を通ることを決めた」



ボワッ



小梅「少女はそのまま心霊スポットの前の道路を早足で歩く…。そこは先の大戦で子供を亡くした母親が夜な夜な自分の子どもを探して歩き回ると有名な場所だった…」



忍「――もう帰りたいんだけど…」



小梅「その母親は自分の子どもの特徴を話す…。それは話しかけられた人と全く同じ特徴だった…」



シンジ「『そんな子を見かけませんでしたか?』ときかれて、話しかけられた人は知らないと首を横に振ると、母親はこちらにやってきて…」



シンジ「『そんなわけない!うちの子どもは大きくなったらあなたのような立派な大人になっていたのよ!』」



フリスク「――ひいぃぃ・・・!」



小梅「そして母親はその人を無理矢理連れて行く。大の大人でもびくともしないくらい強い力で、防空壕がった場所に連れて行かれ――」



シンジ「それ以降、その人を見かけることは無かったという…」

シンジ「そんな場所を通るのは怖い。少女は全速力で走れるように深呼吸をして、一気に走り出した。仮に前に出てきても無視して通り過ぎようと考えた」



シンジ「少女は走った。脇目も振らずただ前だけを見て、息もせず持てる力で走る。すると目の前に座っている老婆を目にする。それに驚いたが、少女はそれを無視して走って老婆の横を通り過ぎた」



シンジ「顔を真っ赤にしてもう限界の少女は立ち止まって息をする。相当我慢していて両腕を太ももで支えないと倒れてしまうくらいだった」



シンジ「でも、体感的には一分近く無呼吸に近い状況で走ったから、例の場所は切り抜けた。そう少女は安堵した」



あずき「――ああ、もうやな予感しかしないよぉ…」



小梅「ねえ。お嬢さん…」



シンジ「目の前から女性の声がした。びっくりして少女はその場に倒れてしまった。逃げ出そうにも恐怖と疲れで腰が砕けてしまった」



小梅「『私の子ども知らないかしら?』」



シンジ「少女の前に現れたのは、ぼろぼろで当て布も破れて素肌が見えてしまうほど貧相な服に身を包んだ女性。もとは白かったのに、茶色くなったほっかむりを頭にかぶって、そこから見える長く白い髪でようやく女性ではないかとわかるほど」



シンジ「首だけは動かせる少女は混乱しながらも左右を見渡す。すると今さっき走り去った景色だった。目の前には老婆。声をかけられた時と同じ状況だった」



小梅「『私の子どもは、髪が黒く長くて美しいんだけど、自信がなくて三つ編みにして後ろにまとめてしまうんだよ』」



シンジ「少女は恐る恐る自分の髪を触る。後ろにまとめた三つ編み。髪は染めていない黒…。まさに自分と同じ特徴だった」



小梅「『空襲の混乱で離ればなれになってね…。こうして探しているんだけど…。お嬢さん、そんな子見なかった?』」

柚「小梅ちゃんの声で…余計に背筋が凍りそう…」



シンジ「話は聞いていた、今にも泣きだしそうな少女はそれでも何とか無事に切り抜けられる方法を探す。そう言えば、この噂はみんな否定していた。だから、連れて行かれるのだと。もし、ここでそうだと言って適当なことを教えれば、そっちに向かうのではないかと…」



柚「――もうダメだよ…。フラグが…」



シンジ「少女は母親の問いかけに、知っていると答える。すると、母親はまるで人間の動きではないかのような動きで少女の目の前にまでやってくる」



小梅「『本当なの?うちの子はどこにいるのか教えてちょうだい!』」



シンジ「母親は少女の両肩を力強くつかんで離さない。少女はでたらめの情報を話すが、」



小梅「『あなた、そうやって嘘をついて私と子どもを引きはがそうとするのね!』」



あずき「ひぃぃ!」



シンジ「母親はそのまま少女の身体をきつく締め付ける」



小梅「『あの子は絶対に離さない!今度はもう絶対に離さないわ!』」



シンジ「母親は少女の身体を掴んで、そのまま闇の中に消えて行った…」



どんでん「」チーン



フリスク「」ガクガクブルブル

シンジ「あれれ?オカダさんが気を失ってますね…」



小梅「皆さんどうでしたか…?防空壕の母親…」



穂乃香「う、うん…。すごく迫力があった…」



忍「小梅ちゃんの母親役は…。本当にその人見たいだった…」



小梅「うん…!あの子が、その人の気持ちになって――」



柚「それ以上はいけない」



あずき「本当にこれ、放送できる顔で終われるのかなあ…?」



AD「一旦休憩して、十五分後収録再開しまーす!ちなみにあと四本でーす!」



フリスク「」

どんでん「(本業が)忙しいんや…。これからも(とびとびに)なってくるで…」






どんでん「ん?俺は…」



柚「あ、起きたー。おはよー。オカダさん」



どんでん「おお。俺はいつの間に寝てたんや?」



穂乃香「オカダさん。一本目の収録途中で気を失って、いたんです」



どんでん「そうやったんか…。お前らは(その後の収録は)大丈夫やったんか?」



忍「実は…。みんな所々で気を失ったりしてて…」



どんでん「あ、ホンマ…」



シンジ「あ、オカダさん。もう大丈夫ですか?」



どんでん「ああ。何とかな…」

シンジ「オカダさんはプロデューサーということで途中退席という形で編集するということです」



どんでん「そうか。すまんな…」



小梅「オカダさん…。大丈夫だった?」



どんでん「おう。おかげさまでな」



小梅「そ、そう…。あの子たちもオカダさんたちと遊べて楽しかったって。言ってる…」



どんでん「――多分、(聞くのは)野暮なんやろうな」



――ホテル



どんでん「それじゃあ、今日はお疲れ。明日も(収録が)あるから、(早めに休むように)な」



フリスク「はい!お疲れ様でした!」

――次の日



シンジ「おはようございます。オカダさん。今日は収録に参加されますか?」



どんでん「(収録は)もうエエ。(俺がいたら収録が止まって)進まんやろ」



忍「確かに…」



柚「まさかオカダさんがこの手の話が苦手なんだって初めて知っちゃった」



どんでん「そんな事より(収録)頑張れよ。シンジ。終わったら(飯食い行こう)、な」



シンジ「そうですね。僕は北海道にもいましたから良い店紹介しますよ。もちろん、小梅ちゃんもね」



小梅「美味しいお店…。ゾンビのお肉とか出てくるのかな…」



どんでん「そう(美味しい店と)なればそう(スプラッター的なアレに)なるんか?」



――収録中



どんでん「――昨日、(シンジの話を聞いている)やから(多少は耐性が)出来てるな。でも」



フリスク「」カオマッサオー



どんでん「――何とか(徳俵に乗っかって)のこっとる(状態や)な」



小梅「私の子どもを返せー!」



フリスク「」チーン



どんでん「――寄り切られたな」



シンジ「ですが、母親は――」



小梅「私の子を――」



どんでん「――こっちは負けを認めてるんやけどなあ…。まだ(収録も)のこっとるのに、これは大変よ」

AD「はい!オッケー!オールオッケーです!お疲れ様でしたあ!」



フリスク「お疲れ様でしたー!」



シンジ「お疲れ様でした」



小梅「あ、お、お疲れ様でした…」



どんでん「おう。(収録)終わったようやな」



穂乃香「無事に全編収録完了しました。オカダさんはどちらに?」



どんでん「ん?まあ、アレよ。アレ。別室で打ち合わせよ」



あずき「え?新しい仕事見つかったの?」



どんでん「(期待)させといて、言うのもアレ(悪い)やけど、俺の方(仕事)よ」



柚「なんだー…。ちょっとガッカリ…」



どんでん「まあ、府に落ちんが、悪いな…。すぐに何か見つけるよ」



忍「え、えっと…。私たちもレッスンしてレベルアップしなくちゃね!」



シンジ「オカダさん!お店の予約できましたから行きましょう!」



どんでん「せやな!2日間ようやってくれたよ。飯いくで!」



一同「おー!」

――食事会終了後



どんでん「さてと、明日の昼(飛行機)で帰る。それまではゆっくり観光でもするか」



あずき「やったー!さながら修学旅行だね!」



小梅「う、うん…。楽しみかも…」



どんでん・フリスク「うわあ!」



小梅「ど、どうしたの…?そんなに驚いて…。ちょ、ちょっと面白かった…」



忍「どうして小梅ちゃんが?シンジさんと一緒じゃなかったの?」



小梅「わ、私はあくまでもあの番組だけの助手…。だから、番組だけの関係…」



どんでん「その言い方はアレ(卑猥)やから、止めような」



小梅「う、うん…。私も同じので戻るから、一緒にいてもいい?」



柚「うん!大カンゲーだよ!って私が決めちゃまずいんだった…。オカダさんどうかな?」



どんでん「知り合いやしエエやろ。一緒に楽しんでや」



小梅「う、うん…。ありがと…。じゃあ、早速行きたいところが…」



どんでん「ホラーは(アカン)」

――お土産屋



あずき「やっぱり銘菓、『しろいこいびと』だよね!」



忍「お母さんたちにも買ってあげよ」



穂乃香「まりもっこりも可愛いです…。ぴにゃこら太の相棒に――」



柚「ぐさぁーーーー!」



小梅「フフフ・・・。まりもっこりの目玉が飛び出て――」



穂乃香「止めて―!」



どんでん「穂乃香…。他の(客)もおるから(静かに)な…」



穂乃香「あ…。ごめんなさい…」カァー



――時計塔



柚「えー…。本物見ると、意外と…」



あずき「もっと背が高いと思ったんだけど…」



忍「さすが日本三大ガッカリの一つだね…」

柚「およ?」



あずき「どうしたの柚ちゃん?そっちに何かあった?」



柚「んー?歌声が聞こえるような…」



あずき「…ちょっと聞こえないよ」



小梅「ゆ、柚さん…。もしかして素質あるかも…」



柚「ヒッ!や、止めてよ!それは嬉しくないよ…」



小梅「そう…。ちょっと残念…」



どんでん「どうした?立ち止まって?」



柚「あ、オカダさん。少し歌声が聞こえるんだけど…」



忍「え?柚ちゃんそれって…」



柚「それは無いよ!…多分…」



小梅「ふふふ…。柚さんも眠っていた才能が――」



柚「それはもういいよ!オカダサン。見に行こうよ」



どんでん「俺は行かない。しんどいもん」



穂乃香「…怖いのではなくて、ですか?」



どんでん「今、無理に見に行って(とんでもない事件に)巻き込まれたらどうするんや」



あずき「じゃあ、あずきたちで見に行ってくるね!すぐに戻るよ!」タッタッタ…

柚「段々声が大きくなってきた…」



あずき「私も聞えてきた…。すごく澄んだ声…」



小梅「私たち…。お迎えが来たのかも…」



忍「縁起でもないこと言わないで!」



穂乃香「でも、心の底から湧きあがる衝動は何でしょうか…?身体を動かしたくてたまらない…」



柚「あ!あそこに女の人がいるよ!」



???「♪~~♪」



フリスク・小梅「」ボー



???「♪~!誰、でしょうか?」



柚「あ!ご、ごめんなさい…。すごく綺麗な歌声だったから、なんだろうと思って…。お邪魔しちゃったね…」



???「いえ…。好きで歌っていたので…」



穂乃香「凄かったです。心の底から踊りたいという気持ちが出てきました。一曲歌ってくれませんか?」



???「え?私はポップスはあまり…」



穂乃香「あなたの歌っていたで大丈夫です。踊りと言っても、バレエですから」

???「分かりました。♪~」



穂乃香「」スッ



忍「すご…」



あずき「歌に合わせて踊ってる…」



柚「穂乃香ちゃんの踊り、久しぶりに見たけどすごいねー」



小梅「あ、綾瀬さんの踊り…。すごいね…」



???「♪~♪~」



どんでん「――(歌の声量)上げてきたな…。(クラリスと)同じ感じやな」



あずき「穂乃香ちゃんピッチ上がってきた…」



???「♪~…以上です…。すごいですね。初めての曲にここまで合わせてこれるなんて…」



穂乃香「いえ…。あなたが合わせてくれたからです。少しピッチを上げたのも、その為ですよね?」ハアハア…



???「…さあ、何のことでしょうか?あなたの雰囲気の音に合わせただけですので…。それでは――」



どんでん「おっと…」



柚「あ~。結局オカダさんも来きたんじゃん!」



どんでん「(謎の歌声が)どんなのか(気になって)な。しかし、すごい声量や。どこかで(鍛錬を)やってたな?」

???「ええ。ピアノと声楽を…。そのおかげで音感は鍛えられたと…」



どんでん「(まだ)ありそうやな。その表現力はアレ(アイドルのようなステージに立っているよう)な感じがするな」



???「…あなたは誰ですか?」



どんでん「せやったな。俺はオカダアキノブ。この子らのプロデューサーや」



???「プロデューサー…。では、あなたたちは…」



穂乃香「はい。アイドルです。と言ってもまだ駆け出しですが…」



???「アイドル…ですか…。もしかして勧誘ですか?」



どんでん「そうやな。君のその声は魅了する力がある。ぜひそれを――」



???「申し訳ありませんが、私はその仕事はもう…」スッ



どんでん「待ってや!名前だけでもええか?」



梅木音葉(以下 音葉)「音葉。梅木音葉と言います…。では…」



どんでん「…」



あずき「追わないの?」



どんでん「(アイドルに)なりたくない言うてるんや。それ以上は(引き留めても)無理や」

小梅「オカダさんは…。欲しいものは絶対に手に入れると思ってた…」



どんでん「白坂は俺をなんだと思ってたんだ?」



小梅「えっと…。」メソラシー



どんでん「まあ、ええんやけどな…」



事務所



どんでん「もどったでー」



ちひろ「おかえりなさい!監督さん!みんな!」



フリスク 小梅「ただいまもどりましたー!」



どんでん「って、何で(小梅がここに)おんねん!(ココ所属)ちゃうやろ!」



小梅「えっと…。私、個人で動いていたんだけど…、みんな優しくて、オカダさんも優しいから、ここのアイドルとして頑張りたい…。ダメ?」



どんでん「そうは言ってもなあ…」



ちひろ「いいんじゃないですか?今は少しでも人数が欲しかったですし。小梅ちゃんも全くアイドルを知らないわけでもないんですし」

柚「そうだよー!みんなで切磋琢磨したら、シンデレラガールへの道はそれだけ早まるよ!」



あずき「あずきもさんせーい!一人でも多い方が賑やかで楽しいよ!」



忍「うん!私も賛成!」



穂乃香「私も賛成です。みんなで目指しましょう!シンデレラガールズ!」



どんでん「…分かった。白坂。これから(うちの)所属や。今日からよろしく頼むで」



小梅「うん!私、頑張るね!あの子も頑張るって…」



フリスク「ヒッ!」



どんでん「」



ちひろ「?」



第13章北海道編 完!

どんでん「(おまけは)いかへんよ!そのまま(第14章に)入るで!」



第14章 仙台編



どんでん「結局(なんだかんだでメンバーが)増えてきよるなあ…」



ちひろ「いいじゃないですか!手に負えなくなったらモリワキさんのように、新しいプロデューさんに――」



どんでん「そんな事してみい。(親愛度)マイナスもあるで」



ちひろ「」



どんでん「それに俺は(手に負えなくなって)卯月たちを(手放)したわけやない。その所はキッチリ(わきまえな)アカン」



ちひろ「そ、そうでしたね…。すみませんでした…」

どんでん「まあ、シンジの(仕事)が意外に受けてな。じつはまた地方やけど新しいの(仕事)が来たんや」



ちひろ「あら!それは素晴らしいですね!お仕事の内容はどういうものですか?」



どんでん「それはな――」



――レッスン場



あずき「でも、あずきたちがバンドかあ…」ギューン



柚「これで柚たちの新しい魅力が伝わるかも!」ボンボン



小梅「う、うん…。みんなで頑張ろう…。あの子も応援してる…」ポーン



忍「う、うん!そうだね!」ギュイーン



穂乃香「さあ、皆さん!もう1セットやりましょう!」ダガダン



全員「オー!」



――事務所



ちひろ「バンドフェスですか…。歌のお仕事ですけど、楽器をやるんですか…」



どんでん「まあ、その辺は全員(ヴォーカル&コーラス)やし、問題ないやろ」

ちひろ「もう、割り当ては決まってるんですか?」



どんでん「おう。きまっとるよ。穂乃香がドラム。柚がベース。あずきと忍がギター。小梅がキーボードや」



ちひろ「結構本格的なバンドになるんですね。でも、みんな楽器触ったことあるんですか?」



どんでん「あずきは琴をやっていた以外は、(楽器の経験は)ないで」



ちひろ「琴も弦楽器というくくりだけで、ギターは無いんですね…。いいんですかそれで?」



どんでん「そう言うことも(織り込み済み)有ろうと思ってな、コーチを頼んでおいた」



ちひろ「コーチ?」コンコン



???1「こんにちわー。オカダさんいらっしゃいますか?」



ちひろ「――顎鬚にサングラス…。何だかガラの悪そうな…。どちら様でしょうか?」



???2「今日からコーチに入るものです」



どんでん「おお。サカグチにてっぺい!来たか!」



???1(以下 サカグチ)「お久しぶりです。オカダさん」



???2(以下 てっぺい)「オフの日だからいいですけど、シーズン中の呼び出しは勘弁してくださいよ…」



どんでん「お前たちは(リハビリ組やから)かまへんやろ?」



ちひろ「――相変わらず強引ですね…」

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