岡田彰布「アレ(アイドルマスターシンデレラガールズ その5)らしいで」 (197)

どんでん×モバマスSSの第5弾です。ここから第2部のスタートとなります
相変わらず誤字脱字があると思います。宜しくお願いします。


どんでん「アレ(過去作が見たいんなら)そう(下のリンクをクリック)するべきちゃう?」


岡田彰布「アイドルマスターシンデレラガールズ?」
岡田彰布「アイドルマスターシンデレラガールズ?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430192696/)


岡田彰布「(アイドルマスターシンデラガールズ)その2やで」
岡田彰布「(アイドルマスターシンデレラガールズ)その2やで」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430474304/)


岡田彰布「アレ(アイドルマスターシンデレラガールズその3)や」
岡田彰布「アレ(アイドルマスターシンデレラガールズ その3)や」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431691833/)


岡田彰布「アレ(アイドルマスターシンデレラガールズその4)よ」
岡田彰布「アレ(アイドルマスターシンデレラガールズ その4)よ」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432531025/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433990839

第10章 広島編



どんでん「そう言えば4人は同時期に(この事務所に)入ったんか?」



柚「んとね。忍チャンが一番早くて、その次があずきチャン。柚と穂乃香チャンが同時だったヨ」



どんでん「工藤は青森出身やったな。随分アレ(方言)ないな」



忍「アレ…?ああ、方言のことかな?私はアイドルになりたくて、東京のラジオを聞いて勉強しました」



どんでん「なるほどなあ。そういうところは(俺も)見習わな(アカン)」



忍「えへへ…」



どんでん「綾瀬は宮城、喜多見は埼玉、桃井は長野か…。みんなバラバラなんやな」



あずき「そうだよ。でも歳は近いからこうしてみんなで仲良し大作戦をしていたの!」



どんでん「今まではレッスンだけを受けていたってことか?」



穂乃香「はい。私や忍ちゃんは所属はされましたが、どうなるのか分からなかったんです。とりあえずレッスンをしていてくれと指示を受けていたんです」



どんでん「そこで俺のところに来たというわけか…」



穂乃香「失礼ですが、オカダプロデューサーはどういう実績があるんですか?」

どんでん「前にやっていたアイドルチーム、『チームどんでん』でやってたんだけどな」



柚「あの時のダンスバトルで負けた時、2組もあったケド、何人入ってたの?」



どんでん「あの時は8人で、今でクラリスも入れて12人やったな」



穂乃香「12人のプロデュースですか…。予想よりもすごいです…」



どんでん「俺よりも向こう(アイドル)よ。卯月たちがしっかりやってくれたからな」



あずき「じゃあ、私たちのシンデレラガールズ大作戦はどう始めるのかな?」



どんでん「せやなあ…。みんなは(アイドル活動は)初めてなんやろ?やったら、周知活動からやろな」



柚「シューチカツドウ?」



穂乃香「みんなに知ってもらうための活動です。例えば、握手会やメディア・雑誌出演とかでしょうか」



どんでん「おう。まずは雑誌出演や。ちょうど、俺の知り合いにアレ(出演依頼)が出てな。せっかくの機会やからどうや?」



一同「やります!」

どんでん「おう。やる気があるのはエエことや。雑誌のインタビューに行くから、付いてきてくれ」



――某誌 インタビュー



忍「緊張するなあ…」



穂乃香「初めてのお仕事だからね…。てのひらに人の字を書いて飲むといいわよ…」



どんでん「まあ、気楽にやったらエエ。そこまでアレ(話を)するものはないと思うで」



記者「Bマガジンです。今日はよろしくお願いします」



フリスク「よ、よろしくお願いします!」スッ



記者「!?」



どんでん「悪いな。まだ新入りなんやかなり緊張してるからアレ(無茶ぶりはなし)な」



記者「メンバー替わりましたね」



どんでん「そうなんや。まあ(卯月たちはモリワキさんがいるから)安心できる範囲やろ」



記者「そうでしたか。――では、交流戦が始まりましたね。オカダさんはどの部分を注目されますか?」



どんでん「まあセリーグやな。毎年苦戦しとるからな。今年は3連戦やからわからんぞ」

記者「オカダさんが注目しているチームはどこになりますか?」



どんでん「そら、ベイスターズやろ。首位やからな。パリーグ相手でも調子が維持できるかやったけどな…」



記者「現在5カード負け越しですからね」



どんでん「ココが正念場やろ。最後のカードで勝ち越せれば、(リーグ戦再開に向けて弾みが)つくんやけどな…」



記者「アイドルの皆さんは、野球は知っていますか?」



穂乃香「え?えっと…。私は良く知りません…。すいません…」



忍「私も詳しくは…。青森だとプロ野球はそこまで…」



柚「私はライオンズカナ。地元だし」



あずき「あずきはドラゴンズです!」



記者「オカダサン。今度、カープ女子の特集コーナーがあるんですよ。彼女たち(に体験させること出来ませんか?)」



どんでん「そら(絶好の)そう(仕事話)よ。詳しくは後日な…」



フリスク「?」

――事務所



どんでん「戻ったで」



フリスク「ただ今、戻りましたー!」



ちひろ「お帰りなさい。――監督さん。アレ(メール便が)届いてますよ。(机の上です)」



どんでん「おう。ありがとうな多分、アレ(Bマガジンのメール便)やろなあ」



忍「――え?アレでわかんの?」



穂乃香「――何を言っているのか分からなかったです…」



どんでん「これやな。どれどれ――」



ちひろ「初仕事お疲れ様。緊張しましたか?」



あずき「はい…。もう口の中がからからでした…」



柚「ほとんど喋ることは無かったけど、いつこっちに聞かれるかドキドキしたー」

ちひろ「ふふふ…。最初のお仕事はみんな緊張しますよ」



どんでん「みんな、来てくれ!」ササッ



どんでん「初仕事終えて、早速だが次の仕事が来たんや」



穂乃香「え!?」



どんでん「さっきのアレ(雑誌)の取材の企画でな。4人に広島でのカープの試合を見に行ってもらいたいんや」ペラ



忍「これは?」



どんでん「広島行きのカープ女子新幹線のチケットや。これでお前らの観戦記を書いてもらいたいんや」

柚「カープ女子って、今流行ってるんだよねー。ライオンズでもそういうのやらないカナー」



穂乃香「でも、私は野球は全く…。ルールもポジションもよく…」



どんでん「出発まで5日ある。(基本的なルールは)4人で学んで行ったらエエ。仲エエんやろ?」



あずき「もちろん!それじゃあ、穂乃香ちゃんに野球ルール学習大作戦を実行だね!」



忍「穂乃香ちゃん。私もルールそこまで詳しくないから、一緒に学んでいこう!」



穂乃香「う、うん…!」



どんでん「分からんことがあったら何でも言ってな。俺、(プロ野球の)監督やってたから」



柚「うん。そうするー」



あずき「プロデューサーはどうするんですか?」



どんでん「俺は行かんよ。今回の目的はお前らの観戦記や。広島行きの新幹線から帰って来るまでのことをメモして書いてほしいんや」



柚「広島かー。私は行ったことないんだよネー。何が有名カナー?」



忍「じゃあ、帰りにガイドブック買って行こうよ!カープのこと載ってると思うし!」



どんでん「よし、それじゃ準備して言ってくれ」



フリスク「はーい!」

忍「うーん。今カープの人気の選手は、マル選手って言うんだ」



穂乃香「皆さんは菊池選手も入れて、キクマルコンビと言っているそうですね」



柚「やっぱりクロダ選手もカッコいいよネー。メジャーで活躍してても、戻ってくるんだもんね」



あずき「超簡単ルールブックも買ったよー。広島行ったら、カープの選手のユニフォーム買おうね!」



穂乃香「え?緑色じゃないの?」ショボン



忍「――どんだけ好きなんだよ。あのブサイク…」



あずき「私たちが座る場所はレフト側だって」



忍「外野席だけど、全部が見渡せそう!」



柚「ご飯も出るんだね。応援の仕方も見ておこう」



ワイワイ



ちひろ「みんな楽しそうですね」



どんでん「まあ、旅行のようなもんやからな。行く前の計画を練るのもアレ(醍醐味)やろ」

穂乃香「あ…」



忍「――穂乃香ちゃんが」



柚「――すらぃりーのページをじっと見てる」



あずき「――好きなんだね。ああいうの」ペラリ



穂乃香「あ…!」



忍「――すらぃりーなりきり帽子!」



柚「――そんなものまで売ってるんダネ」



あずき「――穂乃香ちゃんの目がキラキラしてる」



忍・柚・あずき「――ウン」コクリ



――どんでんのルール教室



どんでん「エエか。ゲッツー言うのは、1回のプレーでアウトを2つ取ることや。例えばこのパターンが多い」ドウガポチー



実況『ワンナウトランナー1塁。バッターアライ。ノウミ第3球を投げた。変化球打った!』



実況「セカンドゴロ!ウエモトとって、トリタニ、ごめすとわたってゲッツー!スリーアウトチェンジ!」



どんでん「――ということや」

忍「なんという…テンプレ…」



穂乃香「はー。1回で2つもアウトが取れれば、一気に盛り上がりますね」



どんでん「そうや。取られれば反撃の気持ちがガクッと削がれる。これは重要や」



穂乃香「はあ…。勉強になります…」カリカリ



柚「…」スラィリーニンギョウ



柚「グサー!」ブニィ!



穂乃香「すらぃりー!」ダッ!



どんでん「柚!きちんと受けんかい」



柚「ごめんごめん。オカダさん」



どんでん「なら、タッチアップについて説明せい」



柚「えっと…。ランナーがいる状況でフライアウトになったと同時に進塁することだよね」



どんでん「そうや。主にランナーが2塁にいるときに、バッターが深い外野フライを打つ時とランナーが3塁にいるときにおこるんや」



穂乃香「後者は犠牲フライと呼ばれるんですよね?」



どんでん「おお、知ってたか。ようアレ(勉強)しとるな」

柚「でしょでしょー。もっとほめてー」ニパー



どんでん「となると、穂乃香のルール教育は、柚にまかせる。基本的なアレ(ルール)は頼むで」



柚「任されたー」



どんでん「工藤と桃井はカープの応援の練習をしてくれ。ある程度できたら、二人にも教えるんや」



忍・あずき「はい!」



――ルール勉強中



柚「エー。英語ではベースボールと言われ、それを訳したのが中馬かなえと――」



どんでん「なんでや!そんなところからやらんでエエやろ!」



――応援練習中



あずき「立ったり座ったりするのって結構大変だね…」ハァハァ



忍「それに応援もしなくちゃいけないんだから、余計だよ…」ハアハア



あずき・忍「かっとばせーアライ!」



トレーナー「まだまだもう1セット!」エエー

――試合当日の朝



アナウンス「この電車はコダマ広島行きです」



穂乃香「それじゃプロデューサーさん行ってきます!」



どんでん「おう!楽しんできな!」プシュー



ちひろ「さて、私たちも仕事ですよ!」



どんでん「せやな。今日の仕事は――ああ!」



ちひろ「監督さん!どうしたんですか!」



どんでん「あいつらコレ(カメラ)忘れていきおった…」テニプラー



ちひろ「あら…どうしましょう…」



どんでん「カメラは携帯でも何とかなるが…。まあ、連絡すればエエやろ…」ピポパ



――カープ女子新幹線車内



柚「あれ?オカダさんからだー。――あ!カメラ置いてきてるって…」



忍「あちゃー。仕方がないからカメラに撮るしかないね…」



穂乃香「でも、みなさんすごいですね…。ユニフォームを着て、カープの話で盛り上がってますね。私ついてこれるかな?」



あずき「大丈夫だよ!穂乃香ちゃん!今日のために一杯勉強したんだもん!」

忍「新幹線の席は、オカダさんが上手くやって二人隻の前後にしてくれたんだね」



あずき「座席動かして、対面だいさくせーん」グル



柚「これで広島までお喋りしながらダネー」



穂乃香「そうですね。他の皆さんも楽しんでいますしね」



忍「私たちも盛り上がっちゃおう!」ワイワイ



――広島へ移動中



あずき「みんなで仲良し大作戦、大成功だったね!」



柚「もう同じ車両の人とは大体仲良しになったネー」



穂乃香「ぴにゃこら太も連れて来ればよかったな…」カッテイタスラィリーギュ



忍「――どこからなんて言えばいいのか…」



穂乃香「そうだ。オカダさんに広島に着いたって言わなきゃ…」ピポパ

――事務所



どんでん「お、どうやら広島に着いたみたいやで。アレ(写真)つきや」



ちひろ「あら!みんなユニフォームを着てカワイイですね!」ボクガイチバンカワイイ!



どんでん「みんな、カープのユニ着ていつでも応援できる雰囲気やな」



ちひろ「人によっては、アップリケ付けて自分だけのユニフォームにしている人も見えますね」



どんでん「女の子のファンが増えることは、選手にとってアレ(ヤル気)になるからな。そこで活躍すれば、一気(にファン獲得)よ」



ちひろ「私も行ってみたいなー」チラチラ



どんでん「いやいや、それは自分でいかな(アカン)」



ちひろ「」



――広島 まつだスタジアム



忍「入り口についたけど、すごいねー!何かワクワクする!」



穂乃香「モニュメントが飾ってありますね!選手のサインが飾ってありますね!私たちも撮りましょう」カシャ!



あずき「まだ試合前だっていうのに、興奮しちゃうね!探検大作戦しちゃおっか!」

柚「腹ごしらえ!カープうどん美味しい!」ズルズル



あずき「クラムチャウダーまで売ってるよ!」モグモグ



穂乃香「広島はやっぱりお好み焼きですね」モグモグ



忍「甘いものは別腹!パンケーキまであるよ!」パクパク



柚「そろそろ席に着こうよ!」



忍「うわー!芝がすごく綺麗!」



あずき「天然芝だから緑が晴れに映えるね!」



穂乃香「すごく綺麗…」キラキラ



忍「――これでスラィリー握ってなければねえ…」



あずき「応援グッズ買ってこうよ!」



――グッズショップ



柚「やっぱりカンフーバッドとジェット風船は鉄板ダネ!」



あずき「7回裏と勝った時に飛ばす奴だからね。みんなで飛ばせ大作戦!」



忍「私たちも何か買おう――あれ?穂乃香ちゃん?」



穂乃香「すらぃりーとぴにゃこら太…。お友達に…」ガサゴソ



忍「――かごいっぱいにすらぃりーグッズが!みんなを呼ばないと!」

忍「――何とかかごいっぱい買うのは阻止したけど…」スラィリーユニフォームソウビ



柚「柚たちもすらぃりーグッズ買うことになったね」すらぃりーボウシソウビ



あずき「みんなでお揃い大作戦だね!」スラィリータオルソウビ



穂乃香「♪~~」スライリーゼンソウビ



――プレイボール!


柚「きょうのスワローズのピッチャーはイシカワかぁ…」



穂乃香「背は低いようにも見えますが、すごいピッチャーですか?」



あずき「プロ13年で100勝以上しているピッチャーだよ。リーグで最高クラスの左ピッチャーだね」



穂乃香「対するカープは?」



あずき「期待の若手フクイだけど、今年はやってくれそうな気がするんだよね」



柚「フクイ…。ワセダ…。ドラ1…。ウッ!頭が…」



穂乃香「柚ちゃん!大丈夫ですか?」



忍「――オオイシのことだね…。今年はやってくれるのかな?」

――3回の表 スワローズ1アウト 1・2塁



忍「フクイが最初のピンチを迎えたね…」



柚「バッターはヤマダか…。敬遠して満塁勝負にするカナ?」



穂乃香「フクイさーん頑張ってー!」スラィリーギュ



あずき「あ!ショートゴロ!」



フリスク「6・4・3ゲッツー!ヤッター!」



柚「次の回はマル・アライ・マツヤマだよ!」



――4回裏 カープ 先頭バッター しあーほるつ



穂乃香「柚ちゃん。このしあーほるつって選手はどうかな?」



柚「結構打ってるよ!もしかしたら――」カキーン!



忍「わわ!こっちにボールが飛んでくる!」



あずき「ぶつからないように見なきゃ!いざとなったらあずきが壁になるだいさく――」ポーン



観客「しあーほるつ先制だー!」ハイターッチ!



穂乃香「い、いえーい…」パチー



忍「ワーイ!」タッチー!



柚「すごいホームランだったネ!」ハイターッチ!

――7回の裏攻撃前



アナウンス「カープラッキー7です。カープファンの皆さんより一層のご声援よろしくお願いします!」



フリスク「カープカープカープヒロシマ!ヒロシマカープ!」ピュー



柚「応援歌覚えてきたかいがあったネ!」



あずき「みんなでノリノリ大作戦は成功だね!」



穂乃香「でも、スクワット応援は…」



忍「かなりキツイけどね…」



――そのまま試合が進み、9回表1-0



アナウンス「ピッチャーフクイに代わりまして、ナカザキ」



フリスク「頑張れ頑張れ!ナカザキ!」



忍「そうだ。勝った時も風船飛ばすんだって」



穂乃香「それじゃ、ふくらましましょう!」フーフー



――ゲームセット! 1-0でカープの勝利!



フリスク「やったー!」ピュー

アナウンサー「今日のヒーローは8回無失点のフクイ投手です!」ワーワー



フクイ「ありがとうございます!」



アナウンサー「今日は遠くからカープ女子の皆さんが来ています!」



あずき「あずきたちのことだね!」



フクイ「今日は遠い所から応援ありがとうございました!またがんばります!」ワーワー!



フリスク「フ・ク・イ!フ・ク・イ!」



穂乃香「そうだ。試合結果、オカダさんに教えなきゃ!」ピポパ



柚「穂乃香チャンはまめだなぁ…。でもそこがいいところだよねー」ギュー



穂乃香「柚ちゃん!動かさないでー!連絡できないー!」



――事務所



どんでん「穂乃香からメールが来たな…。どうやらカープは勝ったらしいで」



ちひろ「良かったですね!これでいい記事が書けそうですね」



どんでん「せやな。校正は俺がやるし、(俺が)やったら向こうも安心するやろ」



ちひろ「でも、良いんですかね。穂乃香ちゃんたちが野球アイドルになりそうな…」



どんでん「まあ、否定はせんけど、アレ(文章を書くのが)できる言うのも、必要やと思うよ」

ちひろ「監督さんは、(あの4人の)プロデュース方針どうするおつもりですか?」



どんでん「んー。まあ、アレ(歌って踊れるアイドルに)やな」



ちひろ「それじゃ、今まで通りじゃないですか!」



どんでん「今まで通りよ。だが、得てしてそうならんもん。卯月たちもアレ(歌って踊れるアイドル)目指していたんやが…」



ちひろ「それは監督さんが持ってくるお仕事のせいなんじゃ…」



どんでん「それは俺が(このゲーム)始める前にしっとったやろ…」



ちひろ「まあ、そうですけどね…」



どんでん「ええねん。彼女らの伸ばしたいように伸ばせればええねん」



ちひろ「はあ…」



――広島発東京行きの新幹線



フリスク「Zzz…」

どんでん「さてと、スケジュール的には帰ってくるのは深夜か…。(迎えに行くと)連絡しておくか…」ピポパ



ちひろ「そう言えば、穂乃香ちゃんたちから連絡が来てませんでしたね…」



どんでん「疲れて眠ってるんやろ。カープの応援は声だけやなく、身体も使うからな」



ちひろ「そのまま直帰と言えばいいのに…」



どんでん「ソレ(アイドルの仕事)より先に帰るなんてありえへんやろ。(会ってから)まだいくらも経ってへんのやから。そういうところで(誠意を)見せてかな」



ちひろ「そんなもんですかねえ…」



どんでん「そういうところから(親愛が)生まれてくんねん。ガチャで目先のアレ(金儲け)ばっかやと、(心が)離れるで」



ちひろ「なんでや!なんで監督さんにアレ(課金)を言われなあかんねん!」



どんでん「そら(課金課金言ってたら)そう(課金離れに)なるよ。(廃課金者の推移も)マイナスもあるで」



ちひろ「その点は大丈夫です!新しいアイドルが活躍の場を見せていますから!」



どんでん「うーん…。(言いたいことは)そういうことちゃうんやけどなあ…」

――東京駅付近



アナウンス「間もなく東京。終点です。東北・上越・秋田・山形各新幹線、各在来線にお乗りのお客様はお乗換えかえが必要です」



アナウンス英語(日本語訳)「次は終点東京。終点東京です」



穂乃香「あ、もう着いちゃった…。――あ!」



忍「どうしたの穂乃香ちゃん…。顔真っ青だけど…」



穂乃香「オカダさんに連絡するの忘れてた…。どうしよう…」



忍「もう過ぎたことは仕方がないから、今からでも連絡して指示を仰ごうよ。わたし(あずき・柚)起こすよ」



穂乃香「うん…」



忍「ってか、もう駅の構内入ってるし。一旦降りてから電話しよう!」



駅アナウンス「東京。東京です。東北・上越・秋田・山形新幹線はお乗換えです」



どんでん「おう。時間通りやな。さすが日本やで」



穂乃香「オカダさん…!どうして…」



どんでん「どうしてって、スケジュール通りに迎えに来ただけやで。試合も巻いた(早く終わった)ようやし」



穂乃香「すいません。帰る時刻の報告を忘れてしまって…」



どんでん「ん?まあ、気にせんでええねん。俺も(連絡しろと)言うの忘れとったしお互い様やな」



穂乃香「…」



どんでん「何でそんなにきょとんとしとるんや?」

穂乃香「いえ…。怒られるかと思っていたので…」



どんでん「そんな事で怒るわけないやろ。仕事を終えたアイドルをしかりつけるアレ(習慣)はないで」



柚「オカダサン!今日試合たのしかったヨ!今度はライオンズの試合が見たいナ!」



あずき「あずきも見に行きたい!今日の試合たのしかったもんね!」



忍「それなら、私も穂乃香ちゃんも一緒に!ね」



穂乃香「は、はい!見に行きたいです!」



穂乃香「――オカダさんは私が思っていた人よりも…ふふっ」



――綾瀬穂乃香の親愛度がアップしました!



どんでん「今日はもう遅いから、記事の作成は明日以降やな」



フリスク「はい!」



――それから数日後



穂乃香「オカダさん。先日の記事が出来ました。確認していただけますか?」



どんでん「おう。見せてもらおうかな」



穂乃香「どうぞ…」



どんでん「――なるほど…。だが、少し固いな…」



穂乃香「固いですか?」



どんでん「色々と見てきたことやったこと書いてあってええと思うんやが、なんか固いんだな。写真で補えるとこはソレ(写真)でエエンちゃう?」



柚「そういう部分は柚やあずきチャンにお任せーだよ!オカダサン!穂乃香チャンの終わったら見てちょうだい!」



どんでん「どれどれ…。うお!なんやこれ!みんな一言だけやないか!しかも『すごく良かったよー!』と『楽しかったよー!』だけやんけ!」



柚「これが柚だからネ~。その代り写真一杯撮ったからそっちをメインにしてほしいナ」



どんでん「あー。バランス的にみると、エエのかもしれんな…。同じページに入れればエエか…」

忍「私とあずきちゃんも出来たから見てもらえますか?」


どんでん「おお。――そうやな。工藤はこの中では一番普通やな」



忍「うーん。それって褒め言葉なのかなー?」



どんでん「好意的な意味やで。桃井もできたか?」



あずき「オカダさーん。見てみて!私もできたよ~!」



どんでん「おー。どれどれ――ん?随分矢印多いがどういう意味やこの、『ちょ→楽しい』ってどんな式なんや?」



あずき「やだなあ。これはのばしぼうを可愛くしたんだよ!」



どんでん「…分からんなあ。まあ、それがエエンならエエか」



あずき「やったー!」

――またまた数日後



どんでん「みんなの書いた原稿が製本出来たで」シュウカンベースボール



穂乃香「私たちの書いた文章が本に…。なんだか恥ずかしいですね…」



どんでん「俺はここに毎週コラム書いてるで。結構(原文その)ママやで」



柚「ほんとだー!オカダサンの顔が出てるヨ!」



あずき「え?ほんと!?――ほんとだー。プロデューサーは凄い人なんだね」



どんでん「そら俺は監督やっとったからな」



忍「え!そうなんだ!どうしてプロデューサーに?」



どんでん「まあ、なんだ…。監督時代のアレ(手腕)が評価されたんちゃうかな?」



穂乃香「だから皆さん監督さんって呼んでるんですね」



どんでん「まあな。プロデューサーよりそっちのほうが慣れててエエけどな」

穂乃香「そろそろ私たちの記事見てみましょう」パラパラ



忍「あ!『特集!カープ女子一日体験!』ってタイトルだ」



あずき「あずきたちの写真がいっぱい貼られてるね。ただ白黒なのがちょっと残念だね…」



どんでん「この雑誌のカラーは相当厳しいで。メインの部分だけやからな」



穂乃香「柚ちゃんの文章、本当に少ないね…」



柚「私は多くは語らないよ。ただ感想を一言だけ添えるのだ!楽しいことに理由は無い!」



忍「おお…」



穂乃香「柚ちゃんがかっこいい…」



柚「そうだろうーそうだろうー」



どんでん「――かっこええんか?これが?よう、分からんわ…」



忍「でも、これがたくさんの人の目に留まるのはなんだかうれしいね…」



あずき「そうだね。アイドルなんだなって思っちゃうね」



どんでん「何や、これくらいでアレ(お腹いっぱい)なんか?」



柚「ム?どういう意味?」



どんでん「お前らの目標はアレ(シンデレラガール)ちゃうのか?そのためにココ(アイドルの世界)に来たんちゃうか?」



穂乃香「…そうですね。私はそれを目指すべくここに来たんです」



忍「穂乃香ちゃんたちとライバルっていうのは、少し辛いけど」



あずき「そうだった!プロデューサー!私たちをシンデレラガールにさせて!」



柚「あずきチャン。なろうね!」

どんでん「嫁が上位に来てしもうたで…。嬉しいんやが…物理(飴ちゃん)がたらん…」






どんでん「――やっぱりこいつらは仲がエエな。辛いことでもみんなとなら乗り越えられるんとちゃうかな?」



柚「よーし!今から自主練だー!」



穂乃香・忍・あずき「おー!」



どんでん「待て待て。午後から(レッスンが)はいっとるから」



柚「あ、そうだったネ…。てへへ」テヘペロ



――数日後



どんでん「編集部から感想を貰ってきたで」ペラ



穂乃香「何だか怖いですね…。『面白くない』とか書かれていたらどうしよう…」



忍「まあ、その時は忘れよ。私たちは一生懸命やったんだし」



あずき「忍ちゃんの言うとおりだね!悪く書かれても気にしない!そんな人たちはあずきたちよりも上手く書けるとは思わないしね」



柚「考えるなー。感じるんだよー」



どんでん「上手く締めたようなアレ(言い方)やけど、全然しまってへんぞ」



柚「あ、あり?そうだったカナ…」



どんでん「まあ、見てみろや。(嬉しい悲しいは)それからや」

柚「みんな!ここは勇気を出すとこだよ!」



穂乃香「そうですね…。これも必要ですね…」



あずき「駄目だったら、皆で反省会大作戦だね」



忍「オカダさん。用紙をください…」



どんでん「ほれ。受け止めろよ」スッ



フリスク「…」ブワッ!



どんでん「うお!どうした!」



穂乃香「い、いえ…あの…」ポロポロ



柚「みんなの感想が…嬉しくて…」ポロポロ



あずき「涙が…止まらないよぉ…」グス



忍「あはは…。何だかかっこ悪いなあ…。これくらいで泣いちゃうなんて…」グス

どんでん「ここは事務所やで。アレ(Live会場)ならエエけど、ここは俺らしかおらんで(遠慮すること)あらへん」



ちひろ「監督さん。今後のことで少し…」



どんでん「ん?そうやな…。お前ら、電話来たら頼むで」バタン



穂乃香「もしかして…監督さんもちひろさんも…」



忍「気を利かせてくれた…?」



柚「それじゃあ、今のうちに…」



あずき「みんなで精一杯泣いちゃおう大作戦だね…」



どんでん「これで(一安心)かな?」



ちひろ「やっぱり一仕事させると、成長して一皮むけますね!」



どんでん「まあ、頑張る姿はエエもんや。それがどんなものでもな」



ちひろ「次の仕事なんですが…」



どんでん「うーん。少しアレ(イロモノの仕事)だったから、(アイドル)らしいのを与えたいな…」

ちひろ「アイドルらしいと言えば握手会ですかね?それとも雑誌のグラビア撮影!?」



どんでん「そういうのも欲しいけど、おれはそういう(ツテがない)のがなあ…」



ちひろ「では、私が…」



どんでん「ん?何かあるのか?」



ちひろ「ええ…。少し…。――少しだけ外出してもよろしいでしょうか?」



どんでん「今日は、(事務所に)おるからエエよ」



ちひろ「すいません。行ってきますね」



どんでん「…何かあるな。だが、まあエエやろ。――そろそろ綾瀬たちの様子でも見るか…」キィ



穂乃香「あ、オカダさん!そろそろ私たちレッスンの時間なので行ってきますね!」スッキリ



どんでん「お、おう…。気を付けてな…」イッテキマス



忍「もっともっと磨いて、いろんな仕事が出来るようにするね!」



柚「そうだね!柚たちの爆走街道は始まったばかりなのだ!」



あずき「そうだね!シンデレラガールズ大作戦だね!」バタン



どんでん「何や随分と元気やないか…」ピラ



感想「4人の文章はとても楽しそうだった。試合観戦初心者の頃を思い出した。見ててほっこりする…」



どんでん「俺も何かいいやつ見つけなあかんな」

――数日後



ちひろ「監督さん!新しいお仕事を見つけてきました!」



どんでん「ホンマか?どんな仕事や?」



ちひろ「こちらになりますが、ファッションブランドのモデルのお仕事です」ピラリ



どんでん「エエやないか。だが、福岡かあ…。ブランド名はしゅが~は~と☆しらんメーカーやなあ…」



ちひろ「知り合いがファッションモデルを探していて、穂乃香ちゃんたちの写真を見せたらぜひと言われたんです」



どんでん「先方のアレ(強い勧め)ならまず俺が話を聞いてくるよ(場所を教えてくれるか)」



ちひろ「はい。ここになります」



どんでん「なら行ってくる。今日はもうここには戻ってこんから」



ちひろ「はい。行ってらっしゃい!」



――少しして



穂乃香「レッスン終わりました。――あれ?オカダさんは?」



ちひろ「新しいお仕事の打ち合わせで出て行きました。今日は戻ってこないということです」



柚「どんなお仕事?」



ちひろ「それがこちらになります――」



第11章 広島編 完!

第2部の開幕章の広島編以上で完結となります。まさかの忍ちゃんがTBSの上位報酬になりました。嬉しい反面、とれない…。スタドリ資産増やしとくか…。メダルSRで…。



第12章は福岡編です!まあ、どういう展開かはアレですよね…。今プッシュされている人も登場させる予定です…。



さてと、おまけを出して第12章の福岡編へ向かいます。

EX.5  前川みくの夢



みく「うーん…。うーん…」ネガエリー



――夢の中 事務所



みく「――誰かがいるにゃ!」



???「どんでん…アレ(膝の上乗ってもいい?)」



どんでん「おお。雪美かエエで」



佐城雪美(以下 雪美)「うん…。――ねえ。アレ(ペロも載せてもいい?)」



どんでん「おお。かまわへんで」



雪美「ペロ…。」ニャーン



雪美「どんでんの膝(すごく気持ちいい…)」



どんでん「孫を持つ爺ちゃんはこんな気持ちなんかなあ?」



雪美「どんでんのアレ(孫)になる…」



みく「アレで通じる世界なんて、新婚さんかよー!」ガバ!



みく「…夢かにゃあ…」キョロキョロ



みく「雪美って誰だって話だよねー。そんな子事務所にいないし…。――寝よ」ZZZ…

島村卯月の夢



卯月「うーん…。うーん…」ネガエリーノ ネガエリーノ



卯月「おはようございます!」



???「煩わしい太陽ね!(おはようございます!)」



卯月「はひぃ!?わ、わずら…え…?」



???「我が名はブリュヒルデ!普遍の女王よお初にお目にかかるな!(私は神崎蘭子です!島村卯月さんですね!初めまして!)」



卯月「え?え?ブリュレが美味しい?そうだよねー!美味しいよねー!」



どんでん「おう。神崎ここにおったのか。来てくれ」



神崎蘭子(以下 蘭子)「プロヴァンスの風よ!今宵は如何なアレ(打ち合わせ)を催すのか?(監督さん!今日はどんな打ち合わせをするんですか?)」



どんでん「神崎。今日はアレ(レッスンでヴォーカル部分を鍛えるんや)な」



蘭子「フはは!我にかかればそんなアレ(レッスン)なぞ我が魔力にかかれば――(レッスンですね!いつもやっているので頑張ります――)」



どんでん「今日はアレ(全力)でやれ」



蘭子「我が魔力全てだと…。そんなことをすればアレ(酸欠)が起きるぞ?(全開レッスンなんて…。前は酸欠起こしかけたんですよ?)」



どんでん「いや、大丈夫よ。お前はアレ(頑張り屋)やからな。しっかり(結果が)出てるはずや」



蘭子「ふはは!我が闇の力今こそ解放せん!(分かりました!全開レッスン行ってきます!)」



どんでん「楽しみにしてるで」



蘭子「プロヴァンスの風よ!吉報にアレ(希望)を抱いて待つといい!(監督さん!トレーナさんからの報告楽しみにしていてください!)」



卯月「日本語で話してくださいー!」ガバッ!



卯月「夢かー…。良かった…」



卯月「あんな変な言葉を話す人なんていないですよね。あはは…。それでは寝直しましょう」ZZZ…

小日向美穂の夢



美穂「うーん…。うーん…」ネガエリネガエリ!



――夢の中



美穂「おはようございます!」



???「ムフフ…。あなたが小日向美穂さんですねぇ…」



美穂「えっと、あなたは…」



喜多日菜子(以下 日菜子)「あ、申し遅れましたぁ。私喜多日菜子と申します。よろしくお願いしますぅ…」



美穂「そうだったんだ!一緒に頑張ろうね!」



どんでん「喜多。来てくれ」



日菜子「ムフフ…。どうしたんですかぁ?監督さん」



どんでん「今度のLiveの演出やがな」



日菜子「ムフフ…。私も意見出してもいいんですかぁ?」



どんでん「もちろんやないか。これはお前の(Live)やからな」



日菜子「でしたら、もっとアレ(ロマンス的)な感じにして、アレ(白馬の王子様)が出て…。ムフフ…。ムフフフフ…」



美穂「もうどっちかにしてー!」ガバッ!



美穂「はあ…。夢か…。ムフフもアレも使う人なんて欲張りだよ…」



美穂「まだこんな時間か…。早く寝ないと…」ZZZ…

相葉夕美の夢



夕美「うーん…うーん…。」ネガエリナンテカンケーネー!ハイオッパッピー



――夢の中



友紀「これが世界のOH!」イッポンアシー



???「世界のOH!の気持ちになるでごぜーます!」イッポンアシー!



夕美「友紀ちゃん。その子は?」



市原仁奈(以下 仁奈)「仁奈のことでごぜーますか!仁奈は市原仁奈と申します。よろしくおねげーします!」ペコリ



夕美「新しいアイドルの子ね。私は相葉夕美。よろしくね!」



仁奈「よろしくおねげーします!夕美お姉さん!」



友紀「よーし。じゃあ次はどんでんだ!」



夕美「え?監督さんの?」



友紀「そら(俺のマネやるなら)そう(まずここからマスターせな)なる(アカン)わな」



仁奈「どんでんの気持ちになるです。そら(こう真似すれば)そう(いけるん)よ」



友紀「おおいいね!なんでや!なんでそんなんアレ(モノマネ)を言われなあかんねん!」



仁奈「なんでや!なんでそんなんアレ(こうする)を言われなあかんねん!」



どんでん「友紀。何しとるんや?市原に?」



仁奈「監督のアレ(モノマネを)してるんですよ。これが結構アレ(難しい)なんですよ」



どんでん「そら(俺のモノマネなんて)そう(簡単に出来ひん)よ」



仁奈「ムムム…。アレ(難しい)でやがりますか…。でも仁奈はアレ(どんでんのモノマネをマスター)するですよ!」



夕美「監督さんは一人で十分でーす!」ガバッ!



夕美「はあ…。夢か…。監督が二人なんて…。頭が痛くなっちゃうよ…」



夕美「まだこんな時間か…。明日も早いから…。おやすみー」ZZZ…

小室千奈美の夢



千奈美「うーん…。眠れないわ…」ネガエッテネガエルンデス!



――夢の中



千奈美「おはようございます。あら?監督の前に二人…。見たことない子ね」



千奈美「おはよう監督。あら?この二人は?」



どんでん「おう。今日からはいることになった大原みちる、椎名法子や」



大原みちる(以下 みちる)「お、おはようございます!大原みちるです。よろしくお願いします!」パンブクロモチー



椎名法子(以下 法子)「おはようございます!椎名法子と言います!よろしくね!」



千奈美「小室千奈美よ。よろしくね」



どんでん「さっそくやが、レッスンに合わせてのアレ(衣装合わせ)なんやが…」



みちる「はい!私はパンが好きなので、パンの要素があるとなお良いです!」



法子「はい!私はドーナツが好きなので、ドーナツがいいなあ~」



どんでん「パンにドーナツ…。アレ(難しい)やなあ…」



千奈美「髪留めやヘアピンとかをパンやドーナツにするのはどうかしら?」



どんでん「それエエやん!さすがやな」



千奈美「もっと頼ってもいいのよ?」フフ…

みちる「千奈美さん!こういうパンを乗せたいのですがどうでしょうか!」スケッチブックミセー



千奈美「そうね。この形だと衣装の背中とかに入れるのはどうかしら?」



みちる「おお!ありがとうございます!」



法子「千奈美さん!私のパンはどうかな?」



千奈美「んー。このままじゃ難しいから半分でカフスボタンとかでどう?カワイイと思うわ」



法子「さっすがー!ありがとう!」



どんでん「千奈美。卯月のアレ(衣装合わせ)やけどな…」



千奈美「卯月ならもっとチェック地を大きくした方が良いかも…。あの子可愛い方が映えるもの」



どんでん「さすがやな。ありがと」



法子「千奈美さん!ここのドーナツだけど――」



みちる「千奈美さん!パンは――」



法子「ドーナツ!」



みちる「パン!」



法子「ドーナツ!」



どんでん「アレも捨てがたいなあ…」



千奈美「うるさーい!」ガバッ



千奈美「はあ…。はあ…。夢なの…。全くなんて夢なのよ…。衣装にパンやドーナツも入れろだなんて…。一体どういうセンスをしているのよ…」



千奈美「もう、最悪…。でもまだ眠れそうだから、もう少しだけ…」ZZZ…

どんでんの夢



どんでん「うう…ん…」ネガエルデ



ドンドン ドンドン



どんでん「あの(ダンサー)すごいな…」



記者「今、一押しのアイドルです。ファンがすごいですよね」



どんでん「女性ファンが多いな。それもアレ(かなりの熱狂的)が多いな…」キャーキャー



記者「ビジュアル面では中々いないでしょう?」



どんでん「全然アレ(テレビでよく見る事務所)言うても通用するやろ」



記者「いやはや全くですよね。これが女性だっていうんだから、学生時代はモテていたでしょうね」



どんでん「…ん?女?」



記者「そうですよ。東郷あい。女性です」



どんでん「うそやん!(金的なアレ)付いてへんの?」



記者「ええ(笑)付いていないんですよ」



どんでん「ええー…。そんなんアリかいな…。みんな(しっとるんか?)」



記者「ええ。知ってますよ。でも女性ファンが多いのが彼女の特徴です」



どんでん「嘘やん…」



どんでん「」ムクリ



どんでん「ん…。夢か…。それにもう(起きる)時間か…」ファーア



どんでん「変なもん見たったな…。あんな(カッコいい)女がこのおるわけがない…」



どんでん「さてと、仕事に行くか…」



Ex5 それぞれの夢 完!

第12章 福岡編



――福岡



どんでん「ここが☆しゅが~は~と☆やな」カランカラン



???「良くきたな!ここははぁとが経営するセレクトショップだぞ☆何か見てけよ☆ほら☆」



どんでん「あー。俺は千川からモデルの依頼を頼まれた、オカダ言うものです」メイシスッ



佐藤心(以下 はぁと)「ご丁寧にどうも☆あなたがプロデューサーか☆私はシュガシュガスウィートこと、しゅが~はぁとだよぉ☆」



どんでん「佐藤心なよろしく頼むで」



はぁと「しゅが~はぁとだっつってんだろ☆」



どんでん「わかった。そう呼べばええんやな?」



はぁと「もちのろんよ☆これらは全部自作なのよ☆物理的セクシィ~しゅが~もーどなの☆」



どんでん「手製の服かぁ…。せやったら、かなりファンも多いんちゃうんか?」



はぁと「自作だから結構高いの☆このワンピースも☆」ネフダミセー



どんでん「おお…。それじゃ、かなり(客を)選ぶんちゃうの?」



はぁと「そこは驚かないのか☆」



どんでん「まあ、スーツでアレ(三ケタ万円)とか持っとるしな」

はぁと「プロデューサーって意外と高給取り?」



どんでん「どうやろうなぁ…。俺はプロ野球の監督やってたからな」



はぁと「そりゃすごいわ☆」



???「あら?お客様?」



はぁと「お。留美か。遅かったな☆」



和久井留美(以下 留美)「ごめんなさい。人に道を尋ねられて案内していたら遅れちゃったの。――あらこの方は?」



はぁと「そうだったのね☆この方は東京から依頼を請けてくれるプロデューサーよ☆この人、元プロ野球の監督だって☆」



留美「ええ。知ってるわ。オカダアキノブさんでしょ。タイガースとブルーウェーブで監督されていた」



どんでん「何や。知っていたのか」



留美「ええ。出なければあなたを指名しないわ。どちらかというと、ちひろさんの知り合いのつてだけどね」



どんでん「そういうことやったんやな。納得したわ」



はぁと「おいこら☆社長をのけ者とはいい度胸だな☆はぁ~とラッシュ(物理)行くぞ☆」



留美「あら、怖い怖い。それじゃあ、お茶をお出ししますね」



どんでん「えっと今回、彼女たちがうちのアイドルや」シンタイショピラー



はぁと「なるほど☆」

どんでん「内容としては、夏の新作コーデのグラビア撮影と聞いたんやが…」



はぁと「…」カンガエチュウ



留美「今は話しかけても駄目よ。心は彼女たちに似合う服のデザインを考えてるの」



どんでん「ホンマか。アレ(今売っている服を着せる)ちゃうんか」



留美「(アレって服のことよね?)心の服はオーダーメイドなの。だからここにあるのはみんなサンプルなの」



どんでん「これがサンプルかいな…」



はぁと「おっし♪大体のイメージが湧いたぞ☆留美。後はマ・カ・セ・ル☆」バタン



どんでん「おい!(打ち合わせ)どうするんや!」



留美「どうやら、サンプルを作りに行ったみたいね。私がやるのは日程と予算の折衝になるわ」



どんでん「済まんが俺に分かるように…」



留美「心は今、モデルの子たちに着せる服のサンプルを作りに行ったわ。あなたはそれを持ち帰ってモデルの子に着せてほしいの」



留美「その要望を内に聞かせて本番出来る服を撮影日までに作って、当日着合わせて撮影するの。今日はその調整の打ち合わせよ」



どんでん「なるほどな…。どれくらいで出来るんか?」



留美「4人だから少し時間がかかるわね。午後一くらいまでかかるかもしれないわ」



どんでん「まあ、サンプルあってのアレ(撮影)やから仕方がないか…」

留美「ええ。心の作る服は凄いわよ。その点は保障するわ」



どんでん「ほう…。なら見させてもらおうかな?」



留美「多分、女の子なら心の作る服のすごさ、分かると思うわよ」



どんでん「そう言えば、和久井は秘書という割には、はぁとを呼び捨てにするんやな」



留美「まあ、同級生だしね。あの子とは専門学校で一緒で、あの子は服飾系で、私はビジネス系だったの」



どんでん「その頃からもう(心の技術は)すごかったのか?」



留美「ええ。同級生では頭一つも二つも抜けていたわよ。それであの子は独立で商売をしていたんだけど、それ以外がてんでダメでね。私があの子の秘書と経理を兼務することにしたのよ」



どんでん「なるほどなあ。ここでやってるのは、学校がこの辺りやったんか?」



留美「その通りよ。何でもお見通しね」



どんでん「まあ、話のスジから言えば何となくな…。千川とはどういう関係なんや?」



留美「ちひろさんとも同じ専門学校よ。でも、あの人はビジネス科の先輩。心は知らないわよ」



どんでん「さて、本題に戻って…。日程的にはどういう感じになるかな?」



留美「そうね…。今月はもう半ばでしょ。心のスケジュールも見て、1か月ほど先になるけどいいかしら?」



どんでん「おう。それはかまへんで(撮影してもらう立場だから)そちらに合わせるで」

留美「では、この日でどうかしら?」



どんでん「分かった。この日やな。その日に向けて調整をさせる」



留美「ええ。よろしくお願いするわ。でも、調整は良いけど、体型だけは気を付けてね。それを元にしているんだから」



どんでん「おお。気を付ける」



留美「さてと、これで打ち合わせは終わり。完成まで少し時間があるから、お昼でもどうかしら?」



どんでん「せやな。ここは開けててもエエんか?」



留美「まあ、ここはオーダーメイド店だから、誰も来ないの知ってるわ」



――その頃 東京の事務所



柚「メヒョウのぽーす!」ニャーオ



あずき「荒ぶる鷹のぽーず!」



忍「あずきちゃんのは違くない?」



穂乃香「うーん。撮影のポーズではないような…」



あずき「がーん!」



忍「撮影とか、ポーズだったら穂乃香ちゃんの方が知ってるよね。バレエのポーズとか役に立ちそう!」



あずき「あ、それいいね!セクシーあずき大作戦!」



穂乃香「ええ!?バレエのポーズと言っても…。教えられるほど上手くは…」



柚「ほんのさわりだけでいいからさ!」

穂乃香「まあ…。少しだけならね…」



忍・あずき・柚「よろしくお願いしまーす!」



ちひろ「無茶して身体痛めないようにねー」



フリスク「はーい!」



ちひろ「アイドルらしい仕事が来たからみんな張り切ってるわね。いいことよね」



――福岡



店主「いらっしゃい!留美ちゃん今日は心ちゃんは?」



留美「あの子は製作中よ。また今度連れてくるわ」



どんでん「行きつけか…」



留美「プロ野球であちこち回ってる方だから、名物よりも普通の方が良かったと思ったけど、余計だったかしら?」



どんでん「いや。そっちの方がアレ(肩ひじ張らずに食べれる)やからエエよ」



留美「すみません。いつもの2つ」



店主「はいよ!」



留美「ねえ。アイドルの仕事ってやっぱりこういう撮影の仕事とか多いの?」



どんでん「そうやなあ。一般的には多いらしいで」



留美「あなたの場合はそうでもないという感じね。やっぱり野球関係のがいいのかしら?」



どんでん「どうしてもな。アイドルは見てもらってなんぼやろ?やらせてくれる仕事があれば、やらせたいと思ってるんや」

留美「ふうん…。あなたの下でやってるアイドルは幸せね」



どんでん「まあ、アイドルやりたいといって、レッスンばかりじゃアレ(腐ってまう)やからな」



留美「ふふふ・・・。そういうところがちひろさん見逃さなかったのかもしれないわ」



どんでん「ふうん…。とは言っても、まだ俺かてプロデューサーの仕事に慣れてへんからな。まだまだ俺も(勉強中)よ」



留美「アイドルと一緒に成長か…。何かそれも面白そうね」



どんでん「ん?うちで(アイドル)やりたいんか?」



留美「冗談よ。私は26よ。もうアイドルなんてなれる歳じゃないわ。親からは『いい人はいないのか?』って聞かれる始末だし」



どんでん「せやなあ。娘の幸せと孫の顔が見たい気持ちはおれもよく分かるで」

留美「…」



どんでん「まあ、人には人の生き方があるし、(和久井の)やりたいようにやるのがアレ(大事)や」



留美「ありがとう。さあ、お料理も届いたし食べましょう」



――お昼も終わって



留美「心。洋服の方は出来たかしら?」



はぁと「はぁとと呼べと言ってるだルルォ☆物理的はぁとアタックくらわすぞ☆洋服の方はできたぞ☆ほら☆」



留美「あら。さすがね。ワンピースにドレス、ブラウススタイルにパーカーとパンツね。もちろん身に着ける子は決めてあるのよね?」



はぁと「当然だろ☆ワンピースは喜多見って子、ドレスは工藤ちゃん☆ブラウスの方は桃井って子。パーカーの方は綾瀬って子よ☆」



留美「分かったわ。忘れないように目印を書いておくわ」サラサラ



どんでん「しかし、随分とアレ(大胆)やな。綾瀬にパーカーは見たことないな…。てっきり喜多見にアレ(パーカー)いくんかと思ったわ」



はぁと「着なれたものは面白くない☆常に新しい可能性を見つけていくのがはぁとのやり方よ☆」



どんでん「なるほどなあ。勉強になるなあ。自分にもアレ(新しい可能性)しとんの?」



はぁと「何言ってるかわかんねーけど、バカにしてるのは分かったぞ☆」

どんでん「まあ、コレを4人に着せて、感想を貰えばええんやな?」



はぁと「出来ればカワイイだけじゃなく、もっとこうしたらいいというのが欲しいな☆実物を見て派手目にとか、大人し目にとくれると助かるな」



留美「これが私の番号。心だとめんどくさがって出ないことが多いから、私の方にかければ大抵は出れるわ」



はぁと「お前もバカにしてんのか☆」



留美「本当のことじゃない。変更の依頼を無視して、依頼主怒らせたの誰よ?」



はぁと「ぐぬぬ…」



どんでん「とにかく、感想要望は和久井にかければええんやな?」



留美「ええ。よろしく頼むわね」



――東京 事務所



どんでん「もどったで」ギィ



ちひろ「おかえりなさい!どうでしたが打ち合わせは?」



どんでん「おう。向こうの都合で来月や。当日着る服のサンプルを貰ってきたから、着てほしいんやが…」

P4D買ったで、本編一切せずサントラを聞きこんどる。やっぱハイカラやな。うん。




ちひろ「4人は恥ずかしがっています…」チラッ



フリスク「!」コソコソ



どんでん「何やってるんや…。(モデルの仕事)喜んどったやないか…」



あずき「それはそうなんだけどー」コソコソ



忍「いざ、自分が着るとなると恥ずかしくて…」ソソクサ



柚「柚でよろこんでくれるのカナー…」コソコソ



穂乃香「私は雑誌のこのように魅力的では…」



ちひろ「2時間前まではモデルのポーズをしてノリノリだったんですが…」



どんでん「全くしょうがないなあ…」

どんでん「全員、来てくれや」ササッ



どんでん「今回着る服のサンプルを貰ってきた。全員分あるから、名前の書かれた袋を貰って着替えてくれへんか?」



穂乃香「え?見せないといけないんですか?」



どんでん「当たり前やがな。(先方から)感想や要望を貰えと言われているんや。だから俺も知っておかな(アカン)」



忍「でも、どんな服着れるのかちょっと気になるな…」



どんでん「様々な服が着れるのが、モデルのエエ所や。別にアレ(酷評)するつもりないから、普段着気分で着替えてこい」



フリスク「はーい」



どんでん「千川。カメラ頼むで。和久井に送るからな」



ちひろ「分かりました」



――着替えて



穂乃香「プロデューサーさん…。着替え終わりました…」



どんでん「首だけ出さんと…。入ってこい。俺らしかおらんのやから」

穂乃香「失礼します…」



ちひろ「おお!穂乃香ちゃんのパーカーにスカート!これは貴重ですね」パシャパシャ!



穂乃香「え?しゃ、写真はやめてください!恥ずかしいです…」



どんでん「おお。これは中々…」



穂乃香「変なこと言わないでください!」



あずき「失礼しまーす。どうかなあずきのセクシー大作戦!」



ちひろ「あずきちゃん可愛いわ!フリルのついたブラウスと、パンツの組み合わせが新鮮ね!」パシャパシャ!



柚「じゃーん。どうカナ?ニュー柚スタイルは?」クルリン



ちひろ「活発な柚ちゃんのワンピース姿…。これは破壊力あるわね…」パシャパシャ



忍「ドレス姿なんて初めて…。どうかな?似合ってる?」



ちひろ「似合ってるわよ忍ちゃん!まるで西洋人形みたい!」パシャパシャ



どんでん「千川。アレ(暴れすぎ)やで。少しアレ(落ち着き)や」

ちひろ「ハーハー…。すいません…。仕事柄、アイドルの仕事衣装を生で見る機会がなかったので…」



どんでん「まあ、事務所にいるとそういうもんやしな…」



ちひろ「この衣装は随分色が少ないですね…。メイン生地の色だけのワンパターンじゃないですか?」



どんでん「あくまでもサンプルやからな。意見と要望があればどんどん言ってくれ。それがアレ(本番で着ること)になるよ」



穂乃香「私はもっと大人し目の――」



どんでん「それはアカン。先方の意向は守らな(アカン)」



穂乃香「うう…。パーカーは柚ちゃんの得意分野ですよ…」



柚「でも、こんな穂乃香チャンも新鮮で新しい穂乃香チャンの感じがしていいなあーって思うよ」



あずき「そうだよね。私たちなら普通にやるけど、穂乃香ちゃんのは初めて見るね」



どんでん「はぁとはソレ(パーカーを着ないこと)を見越していたのかもしれんな」



穂乃香「え?私、そんな事プロデューサーさんに言いましたっけ?」



どんでん「いや。俺も知らんかったよ。でもあいつは写真とプロフィールの紙だけしか見せとらんよ」

忍「え?そんなことで分かるの!?」



どんでん「現実分かってたんだよなあ…。『喜多見にパーカーの方が良くないか?』って言ったんよ」



柚「そうだよね。私は私服でもパーカーよく着るから、普通かなって思うんだケド」



どんでん「曰く『新鮮味がない☆』そうや。だから綾瀬の方にいったんだろうな」



あずき「その人凄いね~。このブラウスとパンツはホントあずきにピッタリなんだよね~」



忍「そう言えばそうだね。胸元とか丈も私にぴったりだ…」



穂乃香「腕周りが少しゆるいけど、それ以外はピッタリです」



どんでん「ちょっと待て!今書くから、もう一回行ってくれ」



――メモ中



どんでん「他にはどんなのがあったらエエ?」



柚「そうだネ…。柚のワンピースにはもっと飾りが欲しいカモ」



どんでん「なるほど飾りな…。どんなのや?」



柚「うーんと…。ムムム…。可愛いのが良いなあ」



どんでん「(考えが)浅すぎやろ…」

どんでん「桃井は何かあるか?」



あずき「そうだね。胸のポケット部分にワンポイント付けてほしいかな?」



どんでん「どんなのや?」



あずき「私たち4人をイメージしたものなんだけど…」カキカキ



柚「おー!トランプのマークを向い合せてるね~」



あずき「うん!あずきがハートで、忍ちゃんがダイヤ。穂乃香ちゃんがスペードで柚ちゃんがクローバー!」



穂乃香「私がスペードでいいのかな?」



柚「穂乃香ちゃんはカッコいいし、クールだからスペードにぴったりだよ!あのブサイク以外には…」



穂乃香「ぴにゃこら太は可愛いです!」



ワーワー ギャーギャー



どんでん「…さっきまでのアレ(緊張)は無くなってるな…」



ちひろ「でも、良いじゃないですか。みんなで緊張をほどいていくって感じで」

どんでん「今上がる要望は、こんなもんか?」



フリスク「はい!」



どんでん「なら、これで先方にアレ(伝えて)しておくわ。服もアレ(回収する)かもしれへんから、汚さんようにな」



フリスク「はい!」



どんでん「なら以上や。お疲れ!」



フリスク「お疲れ様でした!」



――4人が帰って



ちひろ「お疲れ様でした。コーヒーをどうぞ」



どんでん「おお。すまんな。しかし、驚いたで。千川と和久井が先輩後輩だったとはな」



ちひろ「留美ちゃん言ってましたか?あまり私は付き合いは無かったんですが、覚えていたんですね」



どんでん「これを機にたまには連絡すればエエ。こういうのは大事よ」



ちひろ「監督さんもそうですか?」



どんでん「そら(友好関係は)そう(大事)よ」

――数日後



ピリリピリリ



どんでん「もしもし。オカダです」



留美「☆しゅが~はぁと☆和久井です。今お電話大丈夫でしたか?」



どんでん「おお。和久井か。かまわへんよ」



留美「あなたの要望のメール確認したわ」



どんでん「何か(問題が)あったか?」



留美「いいえ。確認の電話よ。サイズ等の変更はないわよね?」



どんでん「おう。アレ以降はないで」



留美「分かったわ。撮影は予定通り行います。モデルの4人にもよろしく。――失礼しました」



どんでん「おう。わざわざありがとな」ピッ



ちひろ「留美ちゃんからでしたか?」



どんでん「おう。変更の確認したという電話やった」



ちひろ「留美ちゃんは仕事ではマメですからね。だから、男の人が敬遠するのかも…」



どんでん「あ、ホンマ…」

ちひろ「…今の話、留美ちゃんには内緒ですよ!あの子、結構そういうこと気にするので!」



どんでん「OK、OK、OK牧場?おれはガッツさんか!」グフフフ



忍「プロデューサーさん。OK牧場って何?どこにあるんですか?」



ちひろ「今の子にはOK牧場は通じませんよ…。私はアレですけど、面白くなかったです…」



どんでん「あ、ホンマ…。何でもないわ…」ショボン



忍「プロデューサーさんって時折何を言っているのか分からないんですけど…」



ちひろ「親父ギャグよ。好きなの」



――レッスン中



トレーナー「はい、ワンツー!ワンツー!」



どんでん「邪魔するで」



トレーナー「監督さん。どうしたんですか?」



どんでん「最近、アレ(プロデューサーらしいこと)してへんかったからな。うづくんよ」



トレーナー「そうでしたか…。さ、続けますよ!ワンツーワンツー」

どんでん「ちょっと(止めてや)」



トレーナー「!ストップ!」



穂乃香「どうしたんですか?」



どんでん「喜多見。もういっぺん、今のところやってみろ」



柚「ん?こうカナ?」キュッキュッ



どんでん「桃井。同じところをやってみ」



あずき「うん」キュッキュ



どんでん「(違いが)分かったか?」



忍「違いって、言われても…」



穂乃香「同じようにしか見えなかったです…」



どんでん「ええか。立ち上がり、最初の方よ。喜多見、アレ(雑)やったよ」



柚「え?」



どんでん「もう少し意識して、やってみろ」



柚「う、ウン…」



トレーナー「それじゃ、やってみましょう。柚ちゃんは今言われたところ、気を付けてね」

フリスク「」キュッキュッ



トレーナー「良くなってきましたね」



どんでん「せやろ?まだ不安があるんや。自信とはちょっとアレ(違う)かもしれんけど、頭に頼らず身体が反応するまで繰り返しよ」



トレーナー「なるほど。少しレッスンのメニューを変えてみます」



どんでん「頼むで。そっちはお前だけやからな」



――そして撮影当日



どんでん「どうも」カランカラン



穂乃香「ここが☆しゅが~はぁと☆」



忍「うわ!すごい服の数…。どれもデザインと大きさが違う…」



柚「うわー。すごー…」キョロキョロ



あずき「あずき、ちょっと緊張してきたかも…」



はぁと「お☆よく来たな☆」



フリスク「こんにちわ!今日はよろしくお願いします!」ペコリ



はぁと「元気っていいわぁ☆はぁともこのころに戻りたいぞ☆」



留美「あなたは一度体験しているんだからいいでしょ」

はぁと「うるさい☆物理的はぁとラッシュ確定な☆」



どんでん「ケンカならよそでやってや。今日は撮影なんやから」



はぁと「はあ、分かってるわよ。服は完成しているから、留美。よろしく☆」



留美「ええ。それじゃこちらよ」



どんでん「出来はどうや?」



はぁと「はぁとが作る洋服だぞ?最高に決まってるよ☆確認してみるか?」



どんでん「俺は(確認)しない。しんどいもん」



はぁと「なら聞くなよ☆」

――フィッティングルーム



留美「皆さんの服は名前の入った試着室にあるので、そこで着替えてください」



フリスク「はーい!」



――撮影室



留美「お待たせ。モデル4名入るわ」



穂乃香「すごい…。ここで撮影するんだ…。なんか緊張してきました…」ギュ



忍「穂乃香ちゃん。私も緊張してるよ。でも、みんながいるから大丈夫!」



あずき「そうだよ!みんなでモデル撮影大作戦だよ!」



柚「おー!がんばろー!」



はぁと「やる気十分だな☆それじゃあ、はぁとの指示通りに頼むぞ☆」



どんでん「――カメラマンがプロじゃないん(信頼)がなあ…」



留美「毎回、あの子の撮影だから問題ないわよ」



どんでん「ん、そう言えば胸元に付いているアレ(ワンポイント)…」



留美「さすが、気づいたわね。あの子たちの要望で入れさせてもらったわ。4人のオリジナルのマークよ」



どんでん「おお、4人それぞれのマークが一番上に来るようになっとるんやな」

留美「あの子たちオリジナルね。今後、彼女たちの商品ならあのマークを使うと差別化できそうね」



どんでん「どっかのアレ(千川)が喜びそうやなあ…」



留美「あら?それはちひろ先輩の?いいの?そんなこと言って」



どんでん「別にかまへん。7割嘘やから」



留美「――まあ、良いか…」



はぁと「よーし。穂乃香ちゃんから撮っちゃうぞぉ☆」



穂乃香「お、お手柔らかにお願いします…」



どんでん「あの発言は教育(健全な教育的指導モノ)やろ…」



留美「ごめんなさい。ああいう感じなの…」



はぁと「パーカーだから、もう少しラフな感じで行こうか☆」



穂乃香「ラ、ラフ…ですか…。それってどういうことですか…」



はぁと「ちょっと悪いことしてる感じ」



穂乃香「???」



どんでん「アカンな。喜多見。例を(見せてやってくれ)」



柚「オッケー!」

柚「穂乃香チャン。穂乃香チャン」ヒョコ



穂乃香「柚ちゃん…」



柚「はぁとサン!こういう感じかなー?」ダラー



はぁと「お!そんな感じ☆さあ穂乃香ちゃんも・・・Sayだらー☆」



穂乃香「だ、だらー…」ダラー



はぁと「そうそう☆そんな感じ☆じゃあ、次行ってみようか☆」



どんでん「慣れないポーズやから、喜多見と二人三脚やな」



留美「何だか初々しいわね」



どんでん「そういう下積み時代というか、そんな時代があると大きいよな」



留美「そうね…。昔を思い返すと『あの頃、こんなことが――』って」



どんでん「そういう話はまだ(早すぎる)やろう。思い返すのは俺らぐらい(の年齢)になってからやろ」



留美「」ピシィ



忍「――和久井さんが無言のまま、ボールペンをへし折った!」



あずき「プロデューサーは普通に踏むからねえ…」

はぁと「大分エンジン温まって来たな☆じゃあ、次のシーンはこう☆」ダルーン



穂乃香「こ、こうですか…!」ダルーン



はぁと「そうそう☆そんな感じ☆」パシャパシャ



どんでん「大分綾瀬も慣れてきたなぁ…。はぁとの意図もしっかり汲めるようなってきた」



柚「もうわたしのアドバイスもいらなくなったしね」



どんでん「おお、喜多見もお疲れさん。ドレスは難しいから、桃井に聞いたら(エエんちゃうか?)」



柚「そうだね。本番で混乱しないようにポージング練習だね!」



忍「」ジー



どんでん「どうした工藤?」



忍「パーカー姿の穂乃香ちゃんもなんか様になってるなーって」



どんでん「(違和感)ないもんなぁ…。それを一目で見抜くはぁともすごいで」



忍「どうしてもこういうのって好みに行きたがるから、こういう服を着る機会なんてあんまりなかったし」



どんでん「数字や好みで選ぶのは誰でも(出来る)ってことやろ。そこから新しいのを見つけるのが、すごい奴ってことや。現場をみとる人間なら、はぁとの才能は誰でも欲しいって言うわ」



留美「私はどうかしら?今ならセットで付いてくるわよ?」



どんでん「安売りでもろてくれるという(考え)んが浅い」



留美「」

はぁと「よぉし!穂乃香ちゃん終わり☆集合まで休んでちょうだい☆」



穂乃香「はい!ありがとうございました!」ペコリ



はぁと「礼儀正しいのは評価高いぞ☆次は柚ちゃんいってみよー☆」



柚「お願いします!」



はぁと「ドレス姿だから、まずは立ち居から行こうか」



柚「ウ、ウン!」



はぁと「おお、いいぞいいぞ☆」パシャパシャ



忍「なんだかはぁとさん怖いね…」



どんでん「まあ、カメラマンなんてあんなもんやで。モデルの気をあげなアカンからな」



柚「こ、こうカナ?」



はぁと「オッケーオッケー☆その調子よ☆」パシャパシャ



穂乃香「プロデューサーはこういう撮影ってありますか?」



どんでん「そら、何度もあるよ。野球のプロモーションや、スタメン発表の時とかな。甲冑姿までしたんやで(CG処理です)」

忍「甲冑かぁ…。何だかきてみたいな…」



どんでん「仕事をこなしていくうちに、そういう仕事にも出会えるやろ。今はこの仕事やで」



忍「うん!大丈夫!…なはず…」



はぁと「はいオッケー☆柚ちゃんお疲れ☆」



柚「たのしかったぁー」ニパー



はぁと「次はあずきちゃん☆ほら入れ☆」



あずき「よ、ヨッシ!頑張ってくるね!」



忍「あずきちゃんガンバ!」



どんでん「喜多見、お疲れ」



柚「うん。お疲れ様ー。ねえねえ。プロデューサーさんは、いつも柚たちを名字で呼ぶよね?」



どんでん「ん?まあ、癖やな」



柚「これからは柚たちを名前で欲しいなー」



忍「それいいね。いっつも工藤、綾瀬、喜多見、桃井だもんね」



穂乃香「距離を縮めたいと思っていたのは、私だけじゃなかったんですね…」

柚「ささ、プロデューサーサン!柚たちを名前で呼んじゃって!」



どんでん「分かった分かった。柚、そう急かすな」



柚「オー!名前で呼んでもらえたよー!」



穂乃香「わ、私も…」



忍「私も呼んで呼んで!」



はぁと「うるせえぞ☆外でやれ☆」



あずき「あずきも呼ばれた~い!」



どんでん「あずき…。お前は(撮影に)専念しろ!」



あずき「あ、そうだったね…。すいません…」



穂乃香「――ちょっとうらやましい」



はぁと「撮影終わり☆お疲れ☆」



あずき「お疲れ様でしたー!」

イラストで見たいねえ

>>100どんでん「俺も見たい。だってすごそうやん」







はぁと「次は忍ちゃんだぞ☆ほら、入った入った☆」



忍「わわ!もうそんな番!?」



あずき「忍ちゃんガンバだよ!」



どんでん「忍。エエとこ見せてこい」



忍「うん!頑張ってくるね!――お願いします」



はぁと「ウィンクがカワイイな☆じゃあ、足あげて可愛く!」



忍「こ、こう?」



はぁと「そうそう。そんな感じよ☆」パシャパシャ



忍「えへへ…」



はぁと「後ろから見返り美人図のように☆」



忍「こうかな?」クルッ



はぁと「オッケーオッケー☆」パシャパシャ

はぁと「よーし。それじゃあ、全員集合☆4人で撮るぞ☆」



穂乃香・柚・あずき「はーい!」



はぁと「まずは立ち居から行くぞ☆」



フリスク「ポーズ!」



――撮影が終わって



はぁと「よーしこれですべて終了だ☆」



フリスク「ありがとうございました!」



留美「お疲れ様でした。それじゃみなさん着替えてもらって大丈夫よ」



穂乃香「お洋服はどうすれば?」



留美「その服はプレゼントするわ。ぜひ着てちょうだい」



はぁと「雑誌もできたら送るからみてね☆つか見ろよ☆」



あずき「でも、自分が雑誌に載ってるのって恥ずかしいね…」



忍「そうだね。この前のやつも見るの恥ずかしかったね」

どんでん「まあ、それも慣れよ。卯月たちも最初はドギマギしとったけど、今じゃ楽しんでやってるよ」



穂乃香「私たちもそうなりたいです!」



忍「そうだね。みんなで目指して行こうよ!」



柚「オー!」



留美「…ほらほら、少し休みましょうよ。気持ちだけじゃ尻すぼみになっちゃうわよ」



フリスク「はーい!」



どんでん「それじゃ、俺ははぁとの写真の出来を確認して雑誌で使うやつを確認するよ」



はぁと「そうね。プロデューサーと一緒にカワイイ写真を選別だな☆」



――控室



穂乃香「こんなすごい服をプレゼントするなんて…」ジー



忍「でも、立派過ぎて普段使い出来ないよね…」



柚「ドレスなんて、どこで使ったらいいんだろ?」ウーン



穂乃香「パーティとかですけど、もっとカジュアルな場所で使ってもいいんじゃないかしら?」



あずき「そうだね。仕事に向かう日とか営業回りとかでも使えそうだね」



忍「というより営業回りで使う時に使おうよ!私たちのユニフォームでさ!」



穂乃香「忍ちゃん。それいいわね。お仕事の日はみんなでこれ着ていきましょう」



忍・柚・あずき「おー!」

――事務室



はぁと「この写真はどっちがいい?」



どんでん「俺はこっちの写真かなあ。右の写真は若干腕が落ちてる気がすんねん」



はぁと「分かった。じゃあこっちを使うと…」



どんでん「そう言えば、ここでは声を張り出さないんやな」



はぁと「歳が歳なもんで。24時間あのキャラはキツイの。マジで☆」



どんでん「そんなもん、アカンアカン(笑)仕事中のキャラでやらな」



はぁと「それがきついのよ。写真撮るのもね」

どんでん「なんで、アレ(カメラマンを雇うことを)せえへんの?お前は(作る方の)プロで、任せたらエエのに…」



はぁと「一度任せたんだけど、そいつがあまり良くなくてね。だから自分でやることにしたのよ」



どんでん「ほーん。衣装も作れて、カメラも扱える。現場から見たらホンマエエ(有能)奴やで」



はぁと「なんだはぁとを口説いてるのか☆あいにくはぁとはおっさん好きじゃないんでな☆」



どんでん「なんでや!(口説きは)関係ないやろ!衣装も作れて撮影もできるんなら、ココにおらずアッチ(東京)でも出来るやろ」



はぁと「アッチで旗揚げは確かに夢だけどぉ、今のままでも十分生活できてるのも事実なの。正直ネットで注文もできるしね☆それは留美にやってもらったけど」



どんでん「なるほどなあ…。でも、このセンスならアッチでも十分やと思うし、極端に言えば、今後も(使ってみたい)と思うよ」



はぁと「随分自分勝手な言い方だな☆ここに引き取りとか、向こうのテナント探しとか大変なんだぞ☆」



どんでん「どうせ和久井に任せとったんやろ?今回も任せたらエエし、アッチには千川もおる。もう(全任せよ)」



はぁと「わがままだな☆」



どんでん「わがまま?そりゃあもう当然よ。そら(欲しいものは)そう(全力で手に入れたく)なるよ」



はぁと「…でも、やっぱり今ある場所を失うのも怖いわけ☆」



どんでん「なら、今後もあの4人の衣装を作ってほしい」



はぁと「え?」



どんでん「あの子たちは近い将来、歌って踊るアイドルとしてデビューさせる予定や。それに伴い衣装も必要になってくる。だから、契約してほしいんや」

はぁと「つまり衣装は全部はぁとが手がけろってことか☆」



どんでん「そうや。ライヴ1回ずつやなく、トータルに考えないといかん。となると、専任のデザイナーがおれば、アレ(言いにくい要望)とか気兼ねなくあの子らも言えるからな」



はぁと「プロデューサーってそういうのもやるのか。何だか大変だな。マジで。だけど、テナントを向こうで出すのは…」



どんでん「普段はここでやってくれたらエエ。準備が必要になったら、(東京の事務所に)来てほしいんや。(東京で)あの子たちの衣装のデータを入れて、(福岡で)作る。で、サンプルが出来たら(東京で)試着する。それを繰り返すんや」



はぁと「()の中が凶悪だぞ☆月に何度往復させる気だ☆」



どんでん「飛行機でもエエンちゃう?全部アレ(経費)で落とせるし」



はぁと「デザイナーが飛行機で通勤ってありなのか?」



どんでん「まあ、そこは和久井と調整やな」



はぁと「まあ、それは考えるから、今はこっちに集中しろよ☆」



どんでん「前向きに頼むで」

留美「…」ジー



留美「――あらあら、お二人は仕事しているのね。これならまだ時間かかりそうね」



留美「みんな。プロデューサーさんはまだかかりそうだから、食事を摂りましょう」



フリスク「はーい!」



柚「福岡料理って何が有名かな?」



留美「そうね。この後お仕事は残ってないかしら?」



あずき「確かないよね。これで終わりです!」



留美「なら、もつ鍋ね。福岡のメジャーフードよ」



フリスク「わーい!」



――☆しゅが~はぁと☆



はぁと「よーしこんなもんかな?」



どんでん「せやな。中々豪華な冊子になったな…」



はぁと「まあ、夏向けの新作ファッションってことだし☆これから来る新しいお客さんに向けて勝負してんだよ☆」

どんでん「終わったでー」



フリスク・留美「お疲れ様ー!これ差し入れでーす!」



はぁと「お、肉薪おにぎりじゃない☆私の大好物☆」



どんでん「コレ福岡ちゃうやろ…。おっ、中々うまいな」モグモグ



はぁと「仕事中とか、終わった時に食べるんだよ。片手で食べるしな☆」モグモグ



どんでん「ええなあ。今度からこれ頼もうかな」モグモグ



留美「あら。それじゃ、何かあるたびにここへ来ないいけないわね」



どんでん「そんなもんアカンアカン。財布とんでまうわ」グフフ

はぁと「じゃあ、今日はこれで終わりだから。お疲れ☆」



フリスク「お疲れ様でした!」



――新幹線



フリスク「」Zzz



どんでん「やっぱり疲れちゃったか…。まあ、アイドルらしい(仕事する)のは初めてやしな…」



どんでん「…」ショルイ ペラー



どんでん「さてと、いよいよその時期かもしれんなあ」クビカシゲー

今日はオリ×楽天見に行くから早めにやるよ。負ける気せーへん。西やし。



――事務所



ちひろ「お帰りなさい!お疲れ様でした!」



どんでん「おう。緊張はしてたけど、みんなしっかりできたよ」



ちひろ「それじゃ、パイロット版が出てくるの楽しみですね」



穂乃香「ああ…。なんだか恥ずかしいです…」



忍「わたしたち、可愛く撮れてるかな?」



どんでん「それは(問題)ないよ。俺がしっかり見てるからな(期待してもらって結構です)」



ちひろ「みんなのカワイイ姿、早く見たいなあ…」



柚「プロデューサーさん。一つお願いがあるんだけど?」



どんでん「おう。どうした?」



あずき「えっとね。今日作ってもらった衣装なんだけど、事務所に置いてていいかな?」



どんでん「ん?私用で使ってもエエんやで?」



穂乃香「皆さんと話をして、この服はお仕事に行く時にみんな出来ようということにしたんです」

どんでん「あーなるほどなあ。そういう(考え)のはなかったな」



柚「どうかな?」



どんでん「エエと思うで。仕事周りや、会場入りの時に同じ服を着ては入れば、覚えてもらえるかもしれん。そういう意味では(プラスも)あるで」



どんでん「千川。衣装室あったよな?」



ちひろ「はい。使われていないので、掃除しなくてはいけませんがありますよ」



どんでん「掃除とクリーニングが終わったら入れておいてくれ」



ちひろ「分かりました」



どんでん「でも、驚いたなあ。最初はあんなに嫌がっていたのに…」



穂乃香「そ、それは…」



忍「着ているうちになれたかなーって。それに心さんが一生懸命作ってくれたし」



どんでん「はぁとって呼んでやならな、怒るで、あいつ」



あずき「胸のワンポイント付けてくれたでしょ。それのおかげで一人じゃない。みんなもいるんだって思えるんだ」



柚「本当に4人で活動してるって感じになるよね」

どんでん「…明日まで少し時間もらえるか?」



フリスク「??」



――その夜



どんでん「もしもし。和久井か?今、時間エエ?」



留美『ええ。大丈夫よ。撮影お疲れ様。パイロット版は一週間後に出来上がるわ。そこでもう一度確認してほしいのだけど』



どんでん「来週か。その時に少しお願いしたいことがあるんや」



留美「なにかしら?」



どんでん「実はな――」



――次の日



フリスク「おはよーございまーす!」



どんでん「おお。来たな。少し話があるんや。一息ついたら(ココに)来てくれるか?」



フリスク「はーい」



どんでん「話というのはな、昨日言っていた4人の衣装のことや」



穂乃香「ああ。でも、あの服で営業回りするって…」



どんでん「その服ではなく、営業用で新しく新調する。さすがに先方にパーカーやドレスでは統一感がないからな」



柚「おお!ということはプロデューサーのようにスーツでびっちり決める柚になるのかな?」

どんでん「それはかまへんけど、これから炎天下でスーツビッチシ決めていくか?そんな(アイドル)のおらんやろ」



柚「えへへ…。そうだよねー」



どんでん「どんなの(デザイン)にしたいかは任せる。だが、襟付のブラウスやポロシャツのような奴にしてほしいねん」



あずき「それ以外の指定は?」



どんでん「あまり派手にしすぎんようにしてくれ。6日後にプロット版が出来るからその時に(はぁとに)出す。それまでに草案を出してほしい」



穂乃香「ということは、私たちがデザインするんですか!?」



どんでん「せや。まずはそうやって販路拡大をしていこうと思う」



忍「私たちのデザインした服が売られる…」グルグル



穂乃香・柚・あずき「」グルグル




どんでん「まあ…。レッスンもあるからあまり根つめんようにな…。以上」



――その夜



ちひろ「穂乃香ちゃんたち大丈夫でしょうか?(レッスン後の)表情見ましたか?心ここにあらずでしたよ?」



どんでん「(デザインした服を売るというのが)余計やったな…」



ちひろ「まあ、(服を売るように)言ったのは私ですけどね…」



どんでん「卯月たちとは違うプロデュースにしてみたいんや。単に野球アイドルではなく、きちんとした(アイドルに)な」



ちひろ「それを聞いたら卯月ちゃんたち(約1名を除く)が可哀想ですよ」

どんでん「でも下積みというか、こういう時代があるからこそ、輝けるんよ。苦労と感謝も知らずに上がって言っても、ろくなモン(未来)にならん。ナカムラノリなんてそんなもんやろ」



ちひろ「一応努力があって、5億勝ち取ったんじゃないですか」



どんでん「(努力)してないとはいわへん。やけど、5億のスタッツを手に入れたのはあいつだけの力やない。それまでに塁に出てくれた選手、そういう器用をしてくれたコーチ、監督。ピッチャーに感謝せなアカンねん。俺にはソレを感じることは無かった」



ちひろ「メジャーから帰ってきて、それからは同じチームに3年持ちませんでしたからね…」



どんでん「1年目はしっかりやってるんや。(十分な)成績も残せる。でもそこで居場所を見つけたら、もうそこに胡坐かいとる。特にヨコハマでは選手としてやったらアカンことをやったやないか」



ちひろ「まあ、アレ(方針批判)は言ってはいけないことですよねえ…」



どんでん「(4人の)アイドルの人生は俺が管理するし、そうならんよう(教育)していくつもりよ。そのために、色んな(裏方の)苦労を教えていきたいんや」



ちひろ「なるほど。分かりました。その部分は任せますよ」



どんでん「色々と聞かれるかもしれんから、その時はアレ(アドバイス)したってや」



ちひろ「はい!」




第12章 福岡編 完!

Ex6 事務所のトレーナーたち(大御所)



ちひろ「このプロダクションにいるのはプロデューサーさんたちとアイドルたちだけではありません。トレーナーさんたちもいっぱいいるんですよ。あまり目立たないかもしれませんが、大事な仕事です」



ちひろ「え?モトヤシキさん(その2を参照してください)くらいだろうって?いえいえ、モトヤシキさんは監督さんが連れて来た人です。別の方がいるんですよ。今日はそのトレーナーさんたちを見ていきましょう!」



ちひろ「最初のトレーナーはルーキートレーナーのハラさんです」



ハラ「ハイ。ワンツー、ワンツー」



アイドル候補生たち「はぁ…はぁ…」



ちひろ「厳しい表情でしょう?ここにいるアイドル候補生たちは、まずハラさんのレッスンを受けてもらうんです。そこで合格がないと、次のステップに進めないんです。卯月ちゃんや美穂ちゃんも乗り越えてきた壁なんですよ」



ハラ「ああ、ちひろさん。お疲れ様。今日はどうしたのかな?」



ちひろ「そろそろ(ガチャに昇格できそうな)アイドルが出てくるかなと思いまして、見にきたんです。どうですか?彼女たちは?」



ハラ「あー。今のままでは偽アイドルだな。あの子たちにステージで似合う衣装があるのかな?」



ちひろ「厳しいですね。いいことだと思います。凛ちゃんや未央ちゃんの時は、原さんすごく厳しく指導していましたね」



ハラ「まあ、あの2人はモノが良かったけど、それを自覚していなかった。だからね」



ちひろ「いまでも言われてますよ。凛ちゃんは『歌えないから。踊りくらいは出来るんだね』って口酸っぱく言われたって」



ハラ「全くだよね。クールな感じを目指そうとして歌はと思っていたんだろうね。未央に関しては、日に日に下手になっているって言ったんだよね」



ちひろ「未央ちゃん、終わった後泣いてましたよ」

ハラ「本気でなりたいと思っているなら、こんなことで諦めない。未央はそんな感じがした。僕よりも厳しい人はここにはいっぱいいるしね」



ちひろ「確かにそうですね。でも、ハラさんの厳しい指導でみんなが輝いていますよ」



ハラ「うん。きらりなんか別の意味で活躍しちゃってね(笑。その4大阪編参照)野球人として余は満足じゃ」



アイドル候補生「ハラさん!ご指導お願いします!」



ハラ「分かった。それじゃあ、僕は指導に戻るね」



ちひろ「はい。頑張ってくださいね。――あの子は未来の月末たるアイドルになれるのかしら?期待したいわ」



ちひろ「さてと、次はケニートレーナーね。この間、Liveバトルで負けちゃったけど、大丈夫かしら?」



ケニー「いいか?お前は――」



ちひろ「あら?もう終わってるはずなのに、一人だけ残して何かやっているわ…」



ケニー「はっきり言う。お前で負けた」



アイドル候補生「はい…。すみません…」グスッグスッ



ケニー「俺に謝ったってどうしようもない。謝るのはファンだ。お前を応援したファンに、一緒に応援してくれたファンに、仲間に勝って謝れ」



アイドル候補生「はい…」



ケニー「よし、今日の曲をもう一度流す。それで踊ってみろ。悔しかった今、本気でここで踊ってみろ!」



アイドル候補生「はい!」

曲「♪♪」



アイドル候補生「」キュッキュ



ケニー「踏み込みが甘い!だからターンが甘いんだ!」



曲「フェードアウトォー」



ケニー「良いか。さっき言った場所。そこを集中的にやるぞ」



アイドル候補生「はい!」



ちひろ「フフフ・・・。ケニーさんは熱血型だから、アイドル候補生たちから慕われるんですよね。それになぜか外国人アイドル候補生からも好かれているのは何ででしょうかね?」



ちひろ「まあ、良いんですよ。外国人アイドルやハーフ系アイドルなんて出てくる日も近そうです」



ちひろ「さてと、次はオチアイトレーナーね。ここは毎回素晴らしいアイドルを輩出してくれるから、月末SRが困らなくて済みます…。ああ、こちらの話ですよ」



オチアイ「」



ちひろ「あら?今日はアイドルたちお休みでしたっけ?――オチアイさん?」



オチアイ「ちひろか。今日は自主練習よ。俺の指導は欲しけりゃ来るだろ」



ちひろ「相変わらず自分流ですね」



オチアイ「アイドルとして上手くなるヒントはなんぼでもその辺に落ちてる。それを見つけられるか。探そうとするかだよ」

ちひろ「他のトレーナーさんとは全く指導仕方が違いますね」



オチアイ「他人は他人。俺は俺だよ。死ぬ気で目指せない奴はこの世界じゃ生きていけない。この世界で生き残れる何かを見せてほしいんだ」



ちひろ「そう言えば、オチアイさんのところを出たアイドルはみんな特徴的ですよね。楓さんとか、菜々さんとか…」



オチアイ「人を寄せつけない魅力や好かれる魅力。あいつらにしかないものだよ」



ちひろ「アイドルというと、歌って踊れるのがって言うのがアイドルじゃないんですか?」



オチアイ「歌って踊れるのがアイドルだというなら、場を映えさせ、憧れの目標になるのもアイドルだ」



ちひろ「先日のLiveバトルもしっかり勝てていましたね」



オチアイ「アイドルだって人間だ。それを求めるのも人間だ。どういう人間が求められるのかという嗅覚も必要だ」



ちひろ「――あのお二人が意図的にやったとはいえませんが、そういうことにしておきましょう…」



ちひろ「でも、オチアイさんならプロデューサーとして出てもいいのでは?これだけの実績があれば、お声はかかっていると思いますが…」



オチアイ「俺は良い時のアイドルを見るのも好きだし、苦しんでいる時のアイドルを見るのも好きでな。プロデューサーでは後者は見れないからな」



ちひろ「トレーナー報告書を見ますが、オチアイさんだけは満点の回答はほぼ無いですね」



オチアイ「認めるほどの実力を持ってないからな。俺を認めたらどこでもできるよ。それが楓と菜々だしな」



アイドル候補生「トレーナー。今お時間良いですか?」



オチアイ「ん?どうした?」



アイドル候補生「私の踊りを見てほしいのですが…」



オチアイ「いいよ。じゃあ、向こうでな。――悪いね。ちひろ」



ちひろ「いえ。手間をとっていただいてありがとうございました

ちひろ「オチアイさんもいろいろ考えているんですね。こちらに向けて言うのは結構厳しいですが、アイドルには優しいんですね」



ちひろ「次はいよいよあの人ですね。ノムラさんです…。私もほとんど話したことありませんが…」



ノムラ「…」クビカシゲー



ちひろ「ノムラさん!」



ノムラ「ああ…。千川か。なんや?(ガチャ向けアイドルの)催促か?まだかかるよ」



ちひろ「いえ…。たまには育成現場の方も見たいなと思いまして…」



ノムラ「こんな年寄りの見たって面白くないよ。オチアイとかハラの方が良いよ」



ちひろ「見てきましたよ。後、もう一人だけ見て帰ります」



ノムラ「そう…。今日はまだあの子たちは戻ってこないよ」



ちひろ「今日は何を練習しているんですか?」



ノムラ「別のアイドルのライヴの見学や。俺は基礎的な指導以外は教えない。見て盗め。いつも言ってることだよ」



ちひろ「この間、ニューウェーブとして3人がデビューしましたけど、3人とも特徴ありますよね」



ノムラ「それがあの子たちの技術だよ。俺は何も教えてない。それに彼女たちには表舞台に立ってもらいたいね」



ちひろ「泉ちゃんはノムラさんみたいな人ですね。分析、考えるのが好きそうな子でしたね」



ノムラ「アイドルはアイドル博士たれ。考えられないのはアイドルとしても人間としても成長できないよ」

ちひろ「でも、この世界は大変じゃないですか?相手はいない世界ですよ」



ノムラ「相手がいないなら、なおさら自分で考えなきゃ。考えてアイドルせえ。監督してた時に口酸っぱく言ってきたことだよ」



ちひろ「そうでしたね。でも指導内容は結構しっかりしてますよね」



ノムラ「指導するにはまず信頼がなければいけない。信頼してもらうには、しっかり教えないといけない。個別に具体的に。それが大事なんだよ」



ちひろ「ノムラさんともあろう方でも必要なんですね…」



ノムラ「アイドルを通して、人を創るんだよ。俺の仕事はそれをすること」



ちひろ「はあ、深いですね。その深さがプロという世界で幾多の選手を輩出してきたんですね」



ノムラ「ついでに言うと、俺はもう80超えてるの。ついでに俺の年俸を…」



ちひろ「月末ガチャにアイドルいっぱい輩出してください」ニッコリ



ノムラ「サチヨよりもはるかに厳しい…」

ちひろ「さてと。次はあの伝説のトレーナーさんです。ノムラさんも伝説級ですが、次の人は超伝説級です」



???「いいか。俺は死に指導はしていないぞ!もう一度!」



ちひろ「聞えてきましたね。我がプロダクション伝説のトレーナーのナガシマさんです」



ナガシマ「そうだ!そこからこうギューイーン!とやるんだいいね?」



アイドル「? 分かりました!」



アイドル「」キュッキューイーン



ナガシマ「違う違う!こう!ギューイーン!君のはキューイーン!だから腰が軽くなるんだ!もう一回!」



アイドル「はい!」



ちひろ「身振り手振りの指導にマンツーマン!ナガシマさんのやり方ですが、違いがよく分からないんですよね…」



ナガシマ「よし!次のステップだ!この曲のタイミングを合わせてガァーっときて、バーンとターン!そしてぶぁっとポーズを決めるんだ!」



ちひろ「本当にこれで成長するんですから分からないんだよなあ…」



アイドル「」キュッキュ バーン バァァ!



ナガシマ「違う違う!ストップ!最後のポーズ、お前はばぁぁ!だった!こう!ぶぁっとやるんだ!」



アイドル「はい!」



ナガシマ「よしもう一度!」

ちひろ「…すごいですよねえ。ナガシマさんの指導。お忙しいですからお話しできませんが、これを乗り越えたアイドルは見違えるほどになるんです」



ちひろ「そうですね。あの肌の露出を嫌っていた三船さんが、露出度の高い衣装を喜んで着るようになりましたし――」



蘭子「闇に飲まれよ!(お疲れ様です!)」



ちひろ「あら?蘭子ちゃんが次の指導だったんですか。面白そうですね。もう少し見ていきましょう」



ナガシマ「よし!今日もバリバリ指導するぞ!付いてこいよ!」



蘭子「我が魔力にかかれば、造作もないことよ!(今日も一生懸命頑張ります!)」



ちひろ「…意外と普通に指導していますね」



ナガシマ「いいか?この部分はここでキューンとターンしてグルーンとポーズを決めるんだ!」



蘭子「こ、こうか…?師の魔力を受け止めてみせるぞ(こ、こうですか?トレーナーの指導を活かします)」



ナガシマ「違うぞ。ここでキューンとしてグルーンだ!」



蘭子「難解だな…。今一度呪文を唱えてほしい(難しいです…。もう一度お願いします)」



ナガシマ「ここで、キューンと回って、グルーンとカッコよくするんだ。分かったか?」



蘭子「我も呪文を唱えるぞ!(やってみます!)」キューン グルーン



ナガシマ「そうだ!ナイスターン!それだよそれだよ!飛鳥君!」



蘭子「え?飛鳥?私は蘭子です!」



ナガシマ「あれ?違った?ははは、ごめんね。英語を話していたからね」

蘭子「~~~~~」ジタバタ



ちひろ「あれ?普通に名前違ってる。レッスン予定に神崎蘭子って書いてあるのに…」



ちひろ「まあ、それも長嶋さんらしくていいですね」



――事務所



ちひろ「いかがでしたか?我がプロダクションはスカウトもプロデュースもそしてレッスンにも力を入れているんです」



ちひろ「ぜひ我がプロダクションに来てくださいね!」ニッコリ



ちひろ「――という、宣伝DVDを作ったんですが、いかがでしょうか?」



どんでん「なしよ。そんなん。(アイドル)映ってへんやんか」



Ex6 事務所のトレーナーたち(大御所)完!

ハラとナガシマが揃ってる事務所なんて行きたくねえよww
タツカワとかいないんすか?

>>147ちひろ「いませんよ。ヒロシマ時代の嘘つきさんは、アイドルに悪影響が出ますので」



第13章 名古屋編



どんでん「どうや?服の方は?」



穂乃香「難しいです…。どんな服が好まれるのか。色々とファッション雑誌を見て勉強していますが…」



忍「色々と目移りしちゃうんだよ…。柄も縦縞か横縞かで大きく変わるし」



どんでん「エエか?何をするにしても毎日一緒のことをしていたらアカン。少し見方を変えてみたらエエんちゃうか?」



柚「見方?」



どんでん「せや。お前らは今、『どんな服が気にいってもらえるか?』で(頭)いっぱいになっとる。一旦、『自分らが着てみたいと思ったもの』を描いてみたらエエんちゃう?」



あずき「あずきたちが着てみたいもの…」



どんでん「ファンが求めるのはそういうものよ。一体感を感じるのも大事なアレ(ポイント)よ」



穂乃香「みんな。もう少し考えてみましょう」



柚「うん!」



ちひろ「着実にアイドルへの道を進んできていますね」



どんでん「せや。着実に進んでいかな(アカン)」

ちひろ「そう言えば、今回は新しいアイドルを入れませんね。そろそろ補強(ガチャ)されてはいかがですか?今ならお得な――」



どんでん「補強って絶対にせなあかんの?」



ちひろ「え?だって今回、4人以外に所属させていないじゃないですか?そろそろ欲しいかなーって」



どんでん「そんな質問には答えられない!」



ちひろ「」



――事務所近くの喫茶店



あずき「ということで始まりましたー!第1回みんなでユニフォームを作成しよう大作戦!」



穂乃香「あずきちゃん。喫茶店ではお静かにね…」

――事務所



コンコン



どんでん「どうぞ」ガチャ



幸子「こんにちわ。オカダさん。お久しぶりです」ペコリ



どんでん「おお幸子か。久しぶりやな。卯月たちはどうや(元気か)?」



幸子「はい。皆さん、モリワキさん(その4 第11章参照)の指導で毎日忙しいですよ」



どんでん「そうか。それはエエことやな。それでどうしたんや?直接ココに来て」



幸子「実は私が出演しているバラエティー番組に、オカダさんのアイドルを出演させてみませんか?」



どんでん「それは願ってもない(話)が、どうしたんや?卯月たちがおるやろ?」



幸子「実はみなさん忙しくて、手が空いていなかったんです。1人、2人なら空いていたんですが…」



どんでん「2人じゃだめって、(何人)必要なんや?」



幸子「4人必要なんです。収録日は二日後、名古屋のエ~ムテレです。当日はボクも一緒に向かいます」



どんでん「明後日か…。予定はないから問題ない。今から穂乃香たちに確認取ってもエエか?」



幸子「はい」



どんでん「もしもし、穂乃香か?今エエ?そこに忍たちおる?」



穂乃香『はい。大丈夫です。今皆さん揃って服のデザイン会議をしていました』

どんでん「実は明後日にバラエティ番組の誘いが来たんやけど、やってみーへんか?」



穂乃香『ええ!?テレビ収録ですか!』ガタッ! バタン! ホノカチャン! シズカニシナキャ!



どんでん「お、おい…。大丈夫か?」



穂乃香『す、すみません…。まさかそうなるとは思いませんでした…』



どんでん「おう4人いそうやな。明後日番組の収録や、他の子たちにも聞いてくれ」



忍『もしもし!?その話本当なの!やりたい!』



柚『柚もオッケーだよー。どんとこーい!』



あずき『プロデューサー!あずきもやる気十分だよ!テレビデビュー大作戦だね!』



どんでん「…みんな(テンション)高いな。オッケーのようやで」



幸子「ああ、良かったです!これが今回、皆さんに出てもらう番組の台本です!」



どんでん「これ一旦(綴じているのを外して)エエ?コピーしたいから」



幸子「ええ。構いませんよ」



どんでん「すまんな」コピーガー

どんでん「じゃあ、少し打合せするから席(座っててくれるか?)」



幸子「分かりました」



どんでん「」ダイホンセイリー ノミモノジュンビー



どんでん「済まんな。これ飲んでくれ」



幸子「ありがとうございます」



どんでん「一通り、台本読ませてもらったが、このKBYDってなんや?幸子はいっとるようやが…」



幸子「それはK(カワイイ)B(ボクと)Y(ヤンデレ)D(ですよぉ)の略語です。僕のほかに3人のアイドルが参加します」



どんでん「幸子・佐久間まゆ・緒方智絵里・五十嵐響子の4人がグラディエーターとなって、オレたちのアイドルたちと、知力体力、時の運を使った勝負をするんか…」



幸子「体力は全員で行いますが、知力と時の運は各2人ずつ別のアイドルが行います」



どんでん「となると、1番組で2回(出れる言うわけ)やな?」



幸子「はい。知力はクイズです。10問出されて点数が高いチームが勝利です。時の運はテーマに沿った絵を描いてもらいます。観客の賛同が多いチームが勝利です」



どんでん「ほんで勝利すると、何が変わるんや?」



幸子「最後の体力のステージで制限時間が増えます。基本時間が2分間。1つのステージ勝利で30秒延長され、最大3分間になります」



どんでん「じゃあ、少し打合せするから席(座っててくれるか?)」



幸子「分かりました」



どんでん「」ダイホンセイリー ノミモノジュンビー



どんでん「済まんな。これ飲んでくれ」



幸子「ありがとうございます」



どんでん「一通り、台本読ませてもらったが、このKBYDってなんや?幸子はいっとるようやが…」



幸子「それはK(カワイイ)B(ボクと)Y(ヤンデレ)D(ですよぉ)の略語です。僕のほかに3人のアイドルが参加します」



どんでん「幸子・佐久間まゆ・緒方智絵里・五十嵐響子の4人がグラディエーターとなって、オレたちのアイドルたちと、知力体力、時の運を使った勝負をするんか…」



幸子「体力は全員で行いますが、知力と時の運は各2人ずつ別のアイドルが行います」



どんでん「となると、1番組で2回(出れる言うわけ)やな?」



幸子「はい。知力はクイズです。10問出されて点数が高いチームが勝利です。時の運はテーマに沿った絵を描いてもらいます。観客の賛同が多いチームが勝利です」



どんでん「ほんで勝利すると、何が変わるんや?」



幸子「最後の体力のステージで制限時間が増えます。基本時間が2分間。1つのステージ勝利で30秒延長され、最大3分間になります」



どんでん「体力ステージは何をするんや?」



幸子「オカダさん側はトランポリンのような足場100メートルを全員で走りきってもらいます。私たちは手に赤ペンキを塗ってそれを邪魔します。制限時間内に4人全員が走りきったら勝利。時間オーバーなら失敗です」



どんでん「ああこれか。幸子たちは20メートルおきの地点の前後2.5メートルだけ動いてええんやな?」



幸子「はい。ボクたちは協力して突破することは出来ませんが、幅は結構狭いので突破は容易じゃないですよ」



どんでん「参加者全員にはヘルメットにプラスチック製のフェイスガードにサポーターがつくんやな。安全性は問題なし・・・と」



幸子「ええ。女の子だけでプレーするわけですから安全面にはかなり厳しくしてます」



どんでん「全員(ヤル気)あったし、こちらからも参加をお願いしたい」



幸子「分かりました。では、向こうのスタッフに伝えておきます。分かり次第、オカダさんに連絡を――」バタバタバタ バタン



穂乃香「プ、プロデューサーさん!ほんとうに私たちの番組出演が決まったのですか!?」



忍「い、いつ。どんなものなの?」



柚「柚、大活躍しちゃうよー!」



あずき「みんなで大活躍大作戦だー!」



どんでん「お前ら…。(ノックもせず打ち合わせ室に入ってくるなんて)やってしまったなあ…。これは教育やで」



忍「だ、だって…。気になって気になって…」

どんでん「まあ、ちょうどエエから彼女らも加えて(打ち合わせ)やってもエエか?」



幸子「ええ。むしろ誤解なく伝えられそうなのでこちらとしても嬉しいです」



どんでん「せやな。――みんな。彼女は輿水幸子。俺が前に受け持っていたアイドルで、今回の番組収録で共演する」



フリスク「よろしくおねがいします!」



幸子「こちらこそよろしくお願いします。――ええと、オカダさんには伝えましたが――」



――打ち合わせ終了



幸子「――以上になります。何か質問ありますか?」



穂乃香「共演者さんへの挨拶はどのタイミングですればいいですか?」



幸子「そうですね。私たちが一番遠いので、スタジオ入りのタイミングでいいと思います。でも皆さんいい人ですので、問題はないかと思いますよ」

忍「共演者の皆さんがグラディエーターで、私たちがそれを倒そうとする挑戦者…」



幸子「過去の映像がありますので、参考にしてください」DVDスッ



柚「ありがとうございます…」



幸子「では、ボクはこの辺で…」



どんでん「おう。今日はありがとうな」



フリスク「」ドキドキ



どんでん「お前ら…。目が血走っとるで…」



あずき「そりゃ…。私たち初めてテレビ出るし…」



穂乃香「と、とにかく!幸子さんから頂いた番組を見てみましょう!」



どんでん「せやな。みんなで見てどういうものか見てみるか」ガチャ ウィーン



ババーン 「グラディエーター!」



水本ゆかり(以下 ゆかり)「今週もはじまりました!グラディエーター!」



椎名法子(以下 法子)「今週もグラディエーターたちに挑む挑戦者を紹介するよ!」



中野有香(以下有香)「さあ、いでよ挑戦者!」

ババーン



三船美優(以下 美優)「な、何で私がこんなことに…」



服部瞳子(以下 瞳子)「私…ここで輝いて見せるわ」



川島瑞樹(以下 瑞樹)「よーしはりきって頑張るわよ!」



片桐早苗(以下 早苗)「今日は頑張るわよ!」



どんでん「やけに高いな…。目がアレ(ぎらついとるで)や」



穂乃香「すごい面々ですね…」



どんでん「(雰囲気が)違うのは誰が見ても分かるやろ…」



ゆかり「さあ、グラディエーターの登場です!」タンガスハッシャー



幸子「フフーン!おろかなる挑戦者!ボクたちの前にひれ伏ししなさい!」



五十嵐響子(以下 響子)「グラディエーターは絶対に渡しませんよ!」



緒方智絵里(以下 智絵里)「挑戦者…。私たちに挑むなんて、愚かですね…」



佐久間まゆ(以下 まゆ)「うふふ…。今日もコロッセオの礎になってもらいますよぉ…」



忍「す、すごい…。グラディエーターの人たちの雰囲気が…」

法子「第1回戦は知力!これから10問、クイズを出しまーす!まずは現代の10点!」



有香「問題。東京タワーとスカイマークタワー。足すと何メートルでしょうか?」



瑞樹「この問題は楽勝だわ。私に任せて!」カキカキ



智絵里「私が書きます…!」カキカキ



まゆ「頑張ってください。智絵里ちゃん」



法子「タイムアーップ!答えをどうぞ!」



瑞樹「333+643=976m」



智絵里「356+643=999m」



ゆかり「答えが割れましたね…。さあ法子ちゃん答えはどうですか!」



法子「答えはー?333+643=976mでーす!」



有香「挑戦者チーム正解で10点獲得です!さあ、次は不正解だったグラディエーターチーム!」



まゆ「そうですねえ…。女子力の20でお願いします」

法子「問題。ミシンの糸の通し方をフリップに書きこんでください!」



まゆ「お裁縫は得意ですよぉ」スラスラ



瑞樹「ミシンなんて中学校以来触ったことないわ…。美優、分かる?」



美優「私も分かりません…。何か書きましょう…」



法子「ターイムアーップ!答えをどうぞ!」



有香「グラディエーターチームは一本の線で書かれていますが、挑戦者チームは…バラバラです!」ワハハ!



穂乃香「間違ったら笑われてしまうんですね…」



どんでん「これは後付けやで、ミスを恐れたら、(後手を)踏んでまうよ」



ゆかり「正解はこちら!これはまゆさんの得意分野でしたね。グラディエーターチーム逆転です!」ワーワー



――知力勝負終了



有香「10問終了しました!けっかはこちら!」バーン!




ゆかり「グラディエーターチームが70点。挑戦者チーム100点!」




法子「ということは、知力勝負は挑戦者チームの勝利ー!」ワーワー パチパチ

幸子(の一人称が私なのかボクなのか)安定せえへんなぁ

>>161 どんでん「すまんなあ。(誤字脱字は)注意しているけど、どうしても見落としてしまうんや」


訂正>>151 幸子「~~私」を「~~ボク」でございます。



智絵里「うう…。負けちゃました…」



まゆ「次の響子ちゃんと幸子ちゃんに任せましょう」



美優「まだまだ若い子には負けません…」



瑞樹「そうよ大人の魅力で頑張っちゃうわよ~」



ゆかり「次の対戦は時の運!チーム2人1組で絵を描いてもらいます!今回のお題は!?」ドラムロール



法子「じゃじゃーん!今回はウサギとカメでーす!」



有香「皆さん一度は読んだことある物語ですね。童謡も有名ですよね。一人はウサギ。もう一人はカメを描いてください」



ゆかり「制限時間は5分間!よーいスタート!」



響子「私ウサギ描くの得意だから、幸子ちゃんはカメをお願いね!」



幸子「任せてください!ボクは絵もカワイイですから!」



早苗「絵を描くのは前にやってたけど…カメは無いわ…」



瞳子「私がカメを描きますから、早苗さんは得意のウサギでお願いします」

有香「しゅーちょー!そこまで!ペンを置いてください!」



ゆかり「では、皆さんの描いた絵を見ていきましょう!まずはグラディエーターチーム!」



幸子「フフーン!どうですか僕の素晴らしいカメは!」ババーン!



観客「」シーン



幸子「な、なんですか?ああ、僕の絵がカワイイので静かになったんですね!」



ゆかり「えーっと…。これは何でしょうか?4つ足の生き物ですけど…」



有香「ハリネズミでしょうか?」アハハ



幸子「これはカメです!誰がどう見たってカメでしょう!」アハハ



ゆかり「さあ、響子ちゃんはどうでしょうか!どうぞ!」



響子「私のウサギは自信作ですよ!」ババーン!



法子「おおー…。というほどでもないね」



ゆかり「ウサギには見えますけど…」



有香「さあ、続いて挑戦者チーム!瞳子さんからどうぞ!」



瞳子「私はカメを描いたわ!」ババーン



ゆかり「すごくリアルなカメですね!今にも出てきそうです…」オー!



法子「かっこいー!なんか特撮映画に出てきそうだね!」オー!



有香「さあ、会場の評価は凄く高いですよ!続いて早苗さんどーぞ!」

早苗「警官時代に絵を描いて色々やっていたのよ。ウサギなんて楽勝よ!」ババーン!



有香「え…?」



ゆかり「こ、これは…何でしょうか?奇怪な宇宙生物のような…」ワハハ!



早苗「今笑った奴全員シメる♪」



美優「早苗さん!それは駄目です!洒落になりませんよ!」ワハハ!



早苗「シャレよ。シャレ。ここで乱闘なんて放送禁止になっちゃうわよ」ワハハ!



有香「さ、さあー。危機的状況を回避したところで運命のジャッジです!」



ゆかり「会場の皆さんはどちらの方が良かったでしょうか?グラディエーターチームは赤!挑戦者チームは青を押してください!」



法子「スイッチオン!」



――集計中



ゆかり「結果が出ました!見てみましょう!」バーン!



有香「73対27!時の運勝負はグラディエーターチームの勝利!」



幸子「やりましたね!響子さんの絵のおかげです!」



響子「幸子ちゃんの絵のおかげだよ!」



瞳子「私の絵がリアル過ぎたかしら?」



早苗「気合が空回りしちゃったわ…。次で取り返すわ」

有香「さあ最終ステージです!最終ステージはチーム全員でゴールに向かってもらいます!」



ゆかり「ここまで1勝1敗で迎えた最終ステージ。ボーナスとして30秒プラスされて、制限時間は2分30秒です」



法子「ルールはこのぶよぶよした足場を端から端まで全員が完走出来たら挑戦者チームの大勝利!一人でも完走できなかったら負けだよ!」



幸子「さあ、みなさん!ボクたちの力見せつけてあげましょう!」



響子「そうですね。Pさんの為に全力で勝ちに行きます」ハイライトオフ



智絵里「勝ったらPさんに褒めてもらえる…。えへへ…頑張らなくちゃ」ハイライトオフ



まゆ「Pさぁん。まゆ頑張りますから見ててくださいねぇ」ハイライトオフ



どんでん「え?なんか(雰囲気が)ヤバない?」



穂乃香「グラディエーターチームのみんな、自分のプロデューサーさんの為に頑張ろうとしていますね」



忍・柚・あずき「」ウンウン



どんでん「そんなもんオマエら…。なんか(幸子以外の3人が)怖いで…」



忍「?そうかなあ。お仕事貰ってきたプロデューサーさんに恩返ししたいんじゃないかな?」



どんでん「まあ、エエけど…。あまりにやってされたら(ケガでもされたら)かなわん。(今後の活動への)マイナスもあるで」

有香「さあ、最終ステージの制限時間は2分30秒!準備はいいですか?」



法子「よーい!どーん!」ドーン!



早苗「みんなで横一線になって突破するわよ!」



美優「キャ!」ドテッ



ゆかり「アーっと美優さんが転んでしまった!」



瑞樹「美優!」



早苗「瑞希ちゃん!そのまま走って!行くわよ!」



美優「うう…。足元が柔らかすぎて…」



早苗「美優。立てる?」スッ



美優「はい…。ありがとうございます…」



早苗「これで勝ったら、P君にいいところ見せれるわよ」



美優「そうですね。頑張ります!」



有香「さあ!瑞樹さんと瞳子さんは最初の門番、智絵里ちゃんとの勝負です!」



どんでん「コレ、(放送倫理的に)アカンやろ…」

ネタが思い浮かばん…。ここも向こうもな…。



――DVDを終えて



どんでん「何というか…、予想よりもかなり(タフ)やな…」



穂乃香「でも、楽しそうですね。日ごろのレッスンの成果が問われますね」



どんでん「――本気でいっとるんか?」



忍「今、番組を調べたら視聴率結構いいらしいね。二桁(10%)あるらしいね」



柚「おお!ということは、柚たち一気にユーメー人!張り切っちゃうね」



あずき「よーし頑張るぞー!」



フリスク「おー!」



――明後日 名古屋 エ~ムテレ



どんでん「しかし、幸子と仕事入りするんは久しぶりやな」



幸子「フフーン。オカダさんはカワイイボクと一緒に来れて幸運ですね!」



どんでん「いやいや。今(幸子のプロデューサー)はモリワキさんやろ。今回だけやろ」



忍「でも、幸子ちゃん。いいの?私たちと敵対するんだよ?」



幸子「良いんですよ。その設定はあくまでも『番組の中』だけです」

――スタジオ 楽屋



どんでん「そうや。お前ら(挨拶)行ってこな。今回の共演するの人たちと仲良くするんや」



柚「オカダサン!幸子ちゃんはする必要ある?」



どんでん「それはいらんやろな。幸子は同じ事務所やからな。共演者は同年代だし、色々(事務所外の)仲間を見つけてこい」



フリスク「はい!行ってきます!」



――ゆかゆかのりこ 楽屋前



コンコンコン フリスク「失礼します!」ガチャ



フリスク「今日、番組でお世話になります!よろしくお願いします!」



ゆかり「あら。今日の挑戦者チームの皆さんですね。今日はよろしくお願いしますね」



有香「押忍!今日はよろしくお願いします!」



法子「おはよ~。今日はよろしくね。はいドーナツ食べる?」ヒョイ



忍「え?いや、これから動くから遠慮しときます…」



法子「そっか。今日も頑張ってね。うーん。美味しい!」モグモグ



――グラディエーターチーム 楽屋前



コンコンコン フリスク「失礼します!」ガチャ



フリスク「今日、番組でお世話になります!よろしくお願いします!」

幸子「ああ。皆さん来たんですね。どうぞ。皆さんいますから」



フリスク「失礼します!」



まゆ「あらぁ?今日まゆたちと対戦する皆さんですかぁ?」



あずき「はい!よろしくお願いします!」



響子「今日は私たちと同年代かな?よろしくね!」



智絵里「よ、よろしくお願いします…」



穂乃香「そう言えば、幸子さんから前回の放送を見たんですが、みなさんすごかったです…」



まゆ「まゆたちは、プロデューサーさんの為に頑張りたいという一心で頑張ってるんです。それがみなさんもだったようで。すごく居心地がいいんです」ハイライトオフ



響子「そうですね。みんな違う事務所だけど、プロデューサーさんに褒めてもらうために頑張ってるんです」ハイライトオフ



智絵里「はい。番組以外でも、みんなでご飯行ったりしてるんです。プロデューさんの話とかで盛り上がるんです」ハイライトオフ



幸子「ま、まあ皆さんいい子です!カワイイのはボクの方が上ですけどね」



忍「でも、お仕事取ってきてくれるプロデューサーのためにも頑張らなくちゃ!私たちも頑張るよ!」



まゆ「うふふ…。正々堂々いい勝負しましょうねぇ」

新ネタ やります! 詳しくはこちらまでモバP「なんか似てる気がする…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1437957928/)



フリスク「ただ今戻ってきました!」



どんでん「おう。戻って来たか。どうやった?他のメンバーは?」



穂乃香「皆さん、優しそうで安心しました」



忍「あの、最終ステージの雰囲気とは別人で、ほわほわしてたね」



柚「仲良くなって、ご飯とか食べに行きたいねー」



あずき「仲良し大作戦やってみたいねー」



どんでん「まあ、それはエエけど、収録はしっかりやってな。上手く言ったら(もう一度も)あるで」



フリスク「おー!それは頑張らないと!」



どんでん「よーし!収録頑張れよ!」



フリスク「おー!」

――スタジオ



AD「それじゃあ、お願いしまーす!本番5秒前。3,2――」



ババーン グラディエーター!



ゆかり「今週もはじまりました!グラディエーター!」



法子「今週もグラディエーターたちに挑む挑戦者を紹介するよ!」



有香「さあ、いでよ挑戦者!」



ババーン



穂乃香「よ、よろしくお願いします!」



忍「頑張っちゃうよ!見ててね!」



柚「目指せ完全勝利!」



あずき「討伐大作戦開始だね!」



ゆかり「やる気満々ですね。さあ、グラディエーターの登場です!」タンガスハッシャー



幸子「フフーン!おろかなる挑戦者!ボクたちの前にひれ伏ししなさい!」



響子「グラディエーターは絶対に渡しませんよ!」 ハイライトオフ



智絵里「挑戦者…。私たちに挑むなんて、愚かですね…」 ハイライトオフ



まゆ「うふふ…。今日もコロッセオの礎になってもらいますよぉ…」ハイライトオフ



法子「第1回戦は知力です!」

ゆかり「10問の問題を出します!2つのジャンルで10から50の問題があります。ポイントの低いチームがして問題を指定して、正解するとそのポイントが入ります!10問終了時点でポイントの多いチームが勝利です!」



有香「挑戦者チーム!工藤忍ちゃん!桃井あずきちゃん!」オオー!



法子「グラディエーターチーム!緒方智絵里ちゃん!佐久間まゆちゃん!」オオー!



有香「それでは行きましょう。第1問は一般常識の10からです!」



ゆかり「問題。野球でランナー1塁の時に、バッターがホームランを打ちました。さて何点入ったでしょうか?」



忍「これ、簡単だね」



あずき「うん!広島で野球を見に行ったときに勉強したもんね!」



智絵里「え…。野球の問題…。分かる?まゆちゃん…」



まゆ「分かりませんねぇ…。まゆのPさんはアメリカンフットボール派なので…7点にしておきましょう」



法子「ターイムアーップ!答えをどうぞ!」



忍・あずき「2点!」



まゆ「難しかったです…。7点じゃないでしょうかぁ?」



ゆかり「おっと、いきなり答えが分れましたね。さあ、法子ちゃん。答えは!?」



法子「ババーン!2点でーす!」



有香「挑戦者チームお見事!10点追加です!」



忍「楽勝!」



あずき「このままパーフェクトだね!」

有香「2問目は不正解だったグラディエーターチーム。指定してください!」



まゆ「もちろん、女子力の10です」



法子「出ました!まゆちゃん得意の女子力!」



ゆかり「問題。おおさじ1杯は小さじ何杯分?」



忍「あー。家庭科の調理実習でやったんだけど…」



あずき「何杯分だろう…。少なすぎると意味ないもんね…」



智絵里「まゆちゃんの得意分野だね…」



まゆ「ええ。助かったです♪」



法子「ターイムアーップ!そこまで!答えをどうぞ!」



あずき「5杯?」



まゆ「3杯ですよぉ」



ゆかり「またまた分れましたね…。さあ、答えは!?」



有香「3杯!グラディエーターチームの正解です!」

どんでん「クイズは一進一退で進んでいった…」



有香「さあ、最終問題!点数は60対70でグラディエーターチームが10点リード!最後の問題は一般常識の50!これは難問ですよ」



ゆかり「問題。日という漢字に棒1つ足すと別の漢字が8つできます。目・田・白以外の5つ書きなさい。1つにつき10点。全部正解で50点です!」



ちひろ「答えは次のレスに出しますので、皆さんも挑戦してくださいね!」



忍「これとこれが書ける…」



あずき「忍ちゃん。コレも書けるよ!」



智絵里「えっと…」



ゆかり「ちなみに私たちも行いましたが、私は4つ」



有香「私は全部できました!」



法子「私は3つだけ~。難しかったね」



ゆかり「挑戦者チームは2つ以上多く書ければ逆転です!」



法子「ターイムアーップ!そこまで!」

有香「さあ、みなさんはいくつかけたでしょうか?まずは挑戦者チームから!」



忍「あと一つ書けなかった…。由 旦 旧 甲」



あずき「難しかったねー」



有香「さあ、グラディエーターチームどうぞ!」



智絵里「あう…。3つだけです…。 甲 申 由」



忍「あ!申すだね!それが書けなかった…」



ゆかり「それでは正解です! 由 旦 旧 申 甲です!挑戦者チーム4つ。グラディエーターチームは3つです!」



有香「おっと!久しぶりに10問終了で100対100!同点です!」



法子「久しぶりに同点決勝だね!」



ゆかり「同点決勝は1問早押し問題です。回答権は1回だけ。外した時点で負けです。考える時間は5秒間。いきますよ」



ゆかり「問題。6×9 7×8 11×5 もっとも答えが少ないのは!?」



ポーン!



有香「回答権は…挑戦者チーム!」



あずき「7×8!」



ピンポーン!ピンポーン!



法子「その通り!大正解!」



有香「知力問題は同点決勝の末、挑戦者チームの逆転勝利でーす!」



忍「ナイス回答だったよ!あずきちゃん!」ハイターッチ



あずき「やったね!忍ちゃん!」ハイターッチ



智絵里「あうう…。答えられなかったです。ごめんなさい…」



まゆ「まゆこそ、押せませんでしたぁ…。あずきちゃんの勇気を讃えましょう」

AD「いったん休憩入って、20分後再開しまーす!」



フリスク「お疲れ様でしたー!」



どんでん「おう。お疲れ!ナイスゲームちゃうか!」



忍「えへへ。何とか先勝したね」



あずき「みんなの応援の力が逆転勝利を呼んだんだよー!」



柚「次の勝負も負けられないネ!」



穂乃香「そうね…。頑張りましょう柚ちゃん!」



どんでん「あんまり気負っても意味ないで。気楽にいかな(アカン)」



穂乃香「そ、そうですね…」



どんでん「(頭が)真っ白にならんよう、自分だけは見失うなよ」



穂乃香・柚「はい!」



AD「撮影再開しまーす!5秒前!――3、2、」



有香「1回戦は大逆転で挑戦者チームが勝利!続く2回戦も大接戦が期待できそうですね!」



ゆかり「さあ、続く2回戦はどんな種目が待っているのでしょうか?」



法子「第2回戦は時の運!今回は――絵を描いてもらいます!」

有香「絵のお題はこちらに抽選箱があるので、私とゆかりちゃんで引かせてもらいます。――私は孔雀です!」



ゆかり「なかなか難しいお題ですね。では私も。――私はクマさんです」



法子「テーマが2つとも動物というのは、珍しいね。一人一つ。お互いの絵は見ちゃダメだよ。挑戦者チームは穂乃香ちゃんと柚ちゃん!」ワーワー



法子「対するグラディエーターチームは響子ちゃんと幸子ちゃんです!」ワーワー



ゆかり「お絵かきタイムは15分。始め!」ゴーン!



忍「そう言えば、幸子ちゃんはお絵かき得意でしたか?」



どんでん「お絵かきなあ…。過去の映像では五十嵐はアレやが、幸子は中々やったぞ。穂乃香と柚はどうだ?俺の予感では穂乃香はアカンとおもっとる」



あずき「うーん。確かに絵を描く機会は、柚ちゃんの方が多いけど、どっちがどっち描いてるかな?」



忍「なまじ知識がある穂乃香ちゃんの方が孔雀描いてそう…」



あずき「で、でも!孔雀さんは難しいから、柚ちゃんのクマさんで挽回できるよ!」



どんでん「――そうなるとええんが…」

――15分経過



法子「ターイムアーップ!ペンを置いてくださーい!」



ゆかり「クマさんは書いたことあるけど、孔雀は難しいね…」



有香「うん。生で見る機会もそう多くないから、記憶だよりって感じだよね。――それでは、クマさんから行きましょう!クマを描いた人手を挙げてください!」



ゆかり「どうやら、柚ちゃんと響子ちゃんのようです。それではオープン!」



ザワ・・・ザワ・・・



ゆかり「まず、挑戦者チームから行きましょう。カワイイクマさんですね首にあるリボンが可愛いですね」



柚「可愛く描くにはやっぱり可愛いものがないとね!」



有香「会場の皆さんからも共感の声が多数聞えます!」



どんでん「――演出やけどね」



法子「これは評価も高くなりそうだね!」



ゆかり「続いて、グラディエーターチーム響子ちゃん行きましょう!」



響子「今回も自信作ですよ!」



有香「ん?んー?クマ…。に見えなくもないけど…」



ゆかり「ウサギにも見えるような…」



法子「タヌキじゃないの?」アハハハ

響子「ムー!タヌキじゃないです!クマですよ!この強そうな爪!太い四肢!どう見てもクマですよ!」アハハ



忍「プロデューサーさんはどうみえますか?響子ちゃんの絵」



どんでん「アレをどう見たら(クマに)見えるのか分からん…。俺だって(首を)かしげるよ…」



有香「さ、さあ。次が本番ですよ!孔雀です!幸子ちゃんどーぞ!」



幸子「フフーン!ボクの孔雀は可愛いですね!」バーン



ゆかり「おお。羽は少し違いますが、大体は出来てますね。かっこいいですね」



有香「孔雀のりりしさを感じますね」



ゆかり「さあ、次は穂乃香ちゃんの番ですが。――どうしたんですか?フリップで顔を隠して?」



穂乃香「見せられません…。私は何を描いたんでしょうか…」



有香「でもそれが出来ないと進みませんよ…」



穂乃香「駄目です!こんなの見せたら…。大変な――」



法子「問答無用!」



穂乃香「あ!」



法子「ふむふむ…。これは、なんだ?」ペラ

ザワザワ…


忍「ああ…。穂乃香ちゃん…」



柚「うわ!ブサイクだ!」アハハ



どんでん「何で、こうなるんや…。これは大変なことやと思うよ…」



有香「何でしょうか?これは…。二本足の生き物で孔雀のようなものではないですね…」



穂乃香「そ、それはぴにゃこら太と言いまして…」アハハ



法子「穂乃香ちゃんは孔雀を見たことあるの?」



穂乃香「は、恥ずかしながら…。うう…」カオマッカ



有香「孔雀というのはこういう生き物です」フリップスッ



ゆかり「ぜひ、これを機会に見に行かれてはどうですか?」



穂乃香「はい…。行きます…」



ゆかり「さあ、会場の皆さんがボタンを押します。数字が多い方が勝利です」



ババーン



有香「挑戦者チーム18!グラディエーターチーム82。よって時の運はグラディエーターチームの勝利です!」ワァァ



響子「やったね!幸子ちゃん!」



幸子「ボクいるんですからこれくらいの大差は当然です!」



穂乃香「ごめんね柚ちゃん…」



柚「まー。知らないのは仕方ないね。ドンマイだよ!」

法子「ここまで1勝1敗。運命の最終決戦は体力勝負だよ!」



ゆかり「体力勝負は4対4の団体戦。全員が100メートルの特殊な通路をグラディエーターの妨害をくぐりぬけてゴールできたら、挑戦者チームの勝利。できなかったらグラディエーターチームの勝利となります」



有香「制限時間は2分に1勝ボーナスの30秒が加わって2分30秒。挑戦者チームは後ろからグラディエーターを妨害するのは禁止です」



法子「さあ、最終決戦直前!両チームの意気込みを聞いていくよ。まずは挑戦者チームの穂乃香ちゃん!」



穂乃香「先程はお恥ずかしいところを見せました。挽回します」



忍「4人の力を合わせれば越えられない壁は無いよ!」



柚「柚のパワーで全員突破するよ!」



あずき「大勝利大作戦だね!おー!」



法子「挑戦者チームはやる気満々だよ!」



有香「グラディエーターチームは私がインタビューします!まずはリーダーの幸子ちゃん!」



幸子「フフーン!今日もカワイイボクが世界一のディフェンスを見せますよ!」



智絵里「今日も見ててくださいね。プロデューサーさん…」ハイライトオフ



響子「プロデューサーさんが見ているので、無様な試合は出来ません!」ハイライトオフ



まゆ「うふふ…。見ててくださいねぇ…」ハイライトオフ



どんでん「――幸子以外の3人の気が変わったな…」

有香「さあ、体力勝負の準備が出来たようです!2分半のデスマッチ!」



法子「位置について、よーい!」ドーン!



ゆかり「挑戦者チーム一斉にスタート!地面はトランポリンのようなブヨブヨした床です。進むのは容易ではありません!」



忍「分かってはいたけど…!」



柚「進みにくいよー!」



幸子「フフフ・・・。苦戦してますね。僕のカワイイステップで皆さんを足止めしますよ!」ドン!



幸子「ふぎゃあ!だ、誰ですか!?カワイイボクにタックルしたのは!?」



あずき「ごめんね!わざとじゃないんだよ!」



幸子「なんて…。うりゃ!」ベター



あずき「キャ!」



法子「アーっと!幸子ちゃんの両手があずきちゃんの顔に!あずきちゃんの顔が真っ赤になった!」アハハ



幸子「邪魔するだけがボクの仕事ではありません!皆さんを…おあっぷ!」



あずき「やったなー!仕返しだー!」



有香「おっとあずきちゃんも自分の顔についたペンキで幸子ちゃんの顔に塗りたくった!」アハハ!

穂乃香「あずきちゃん!早く行きましょう!」



あずき「うん!ごめんね幸子ちゃん!」



幸子「うー…。フンだ!ボクは赤くなってもカワイイですからね!」



ゆかり「4人全員で最初の門番幸子ちゃんを突破!次は響子ちゃんが待ってます」



響子「見ててくださいね。プロデューサーさん!」ハイライトオフ



有香「ココからはどう突破していくのか、注目ですよ!」



穂乃香「皆行きますよ!」



忍・柚・あずき「うん!」



法子「おっと、穂乃香ちゃんを先頭に縦に1列になったよ?そのまま進んでいく」



どんでん「――あれは、俺が講じたグラディエーター対策や。誰がどっちに行くか、読ません戦法よ」グフフ



響子「どんな戦法でも、あなたの期待は裏切りませんよ…」



ゆかり「直前で穂乃香ちゃんが左に!忍ちゃんも左!柚ちゃんが右!」



柚「うひゃあ~!」



有香「瞬間的に反応した響子ちゃんが柚ちゃんを捕えた!それを見てあずきちゃんが左に向かって通過!」

忍「柚ちゃん!」



響子「駄目ですよ。一人でもいいから捕まえるのが、私たちの仕事なんです。これでプロデューサーさんに褒めてもらえます。では、お約束です」ベター



柚「うわぷぷ!」



法子「おーっと!柚ちゃんの顔にも響子ちゃんの赤ペンキハンドが炸裂!柚ちゃんの顔が真っ赤です!」アハハ!



柚「ふえええ~。ペンキ臭ーい…」



有香「1分経過です!」



ゆかり「現在、第2の関門を突破して、残り半分。次の関門は智絵里ちゃんです」



有香「実は、突破率が一番低いのが智絵里ちゃんなんです。過去15戦ありましたが、全員の突破を許したのは僅かに2回だけ。ちなみに一番突破が容易なのが幸子ちゃんで7回です」



幸子「ボクは関係ないでしょう!」アハハ



智絵里「ここでしっかり止めれば、プロデューサーさんは私のことを見ててくれる…」



穂乃香「ヒッ!なんかすごい威圧感が…」



忍「怯まずに行こうよ!穂乃香ちゃん!」



穂乃香「う、うん!皆行きますよ!」オー!



ゆかり「全員が縦1列になって突っ込む!」

智絵里「もう1回見ているので大丈夫ですよ…。プロデューサーさん見ていて下さい…」



有香「穂乃香ちゃんが右に突っ込む!と同時に、智絵里ちゃんが前に一歩出て穂乃香ちゃんとぶつかった!」



穂乃香「あ!」



忍「うわ!」



法子「ぶつかって急停止しちゃったから、忍ちゃんも止まりきれず穂乃香ちゃんに追突!智絵里ちゃんが何と忍ちゃんも捕まえる形になった!」オー!



有香「カメラで確認して、ラインの中で起きていますので、智絵里ちゃんのプレーは問題ありません!」



柚・あずき「穂乃香ちゃん・忍ちゃん!」



智絵里「えへへ…。やりましたプロデューサーさん。2人も捕まえました…。これで褒めてくれますよね…。あ、お約束忘れてました」ベターベター



穂乃香「ううう…。作戦が…」カオマッカ



忍「くやしー!」カオマッカ



ゆかり「制限時間は残り30秒!挑戦者チームようやく最後の門番まゆちゃんと勝負します!」



まゆ「皆さんのおかげで、皆さんとまゆは1回だけの勝負ですねえ…。皆さんの努力を無駄にしたくないです!」

有香「挑戦者チームの皆さんの顔は真っ赤です!ここでまゆちゃんに誰も捕まらなければ、挑戦者チームの勝利です!」



有香「ですが、まゆちゃんに誰か一人でも捕まってしまったら、グラディエーターチームの勝利です!」



穂乃香「最後ですよ!みんな頑張りましょう!」



忍・柚・あずき「おー!」



まゆ「いいですよぉ。まゆも全力でお応えしますよぉ」



ゆかり「さあ!さいごの戦いです!」



――収録終了後 レストラン



フリスク「カンパーイ!」カチン!



フリスク「んぐ…。んぐ…。んぐ…。ぷはぁー!美味しい!」(注:ソフトドリンクですよ)



どんでん「ちょっと親父みたいなことやって…。君らがソレすんの早いよ…」



柚「だって…。ずっと炭酸飲みたかったんだもん」エヘー



あずき「そうそう!今日の収録、すごくハードだったもんね」



どんでん「まあ、否定はせんよ。頭つかって、体動かして。もう(足が)がくがくやろ?」

穂乃香「え?分かるんですか?私はそう見えないように振る舞っていたんですが…」



どんでん「そらもうアレよ。バレバレよ。アレはまともに鍛えていても(歩くことは)無理やろう」



忍「ごめんね。私たちはもうダメ…。3分も経ってられないくらいガクガク…」



柚「ホントだよね…。これでも同世代の子よりは鍛えてるはずだけど…。穂乃香ちゃんすごいね」



あずき「あずきはもうダメ…。帰りはプロデューサーが負ぶってくれなきゃ歩けない…」



どんでん「こら、還暦前の男におぶろうとするな…。帰りに(タクシー)呼ぶからそれで皆と帰るんや」



穂乃香「プロデューサーさんは別なんですか?」



どんでん「5人乗ったら満ぱんやろ。それに俺かて(一人に)なりたいときがあんねん」



柚「…ヘンなことしないでね」



どんでん「せーへんって!名古屋は遠征でも来てるからな。世話になっている人に顔を合わせたいんや」



忍「ホント、プロデューサーさんは顔が広いんだね…」



どんでん「まあ、忍たちも有名なればそうなるで」

――ホテル



どんでん「おう。オカダや。どうやアレ。(計画は)進んどるか?」



ちひろ「はい♪万全ですよ!それにアッチの方も!」



どんでん「そうか。まあ、よろしく頼むで」



ちひろ「はい!」



第13章 名古屋編 完!

駆け足になりましたが、第13章名古屋編完結でございます。

それとですね。ネタ切れ感が半端なくなってしまいました…。一旦どんでんPを少しお休みさせていただきます。

充電期間中は、また別のSSを出す予定です。詳しくはここをモバP「なんか似てる気がする…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1437957928/)

SSの体を成すかどうかわかりませんが、リアルペナントレース風SSを出そうと思っております。

8月1日よりスタートしますが、まず上記URLでサンプルを作ったので、要望や感想を頂ければと思います。

これまで当SSをご愛好頂きありがとうございました。また復活する日までごきげんよう!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom