士郎「彼女欲しいなぁ」剣凛桜「!?」 (176)


慎二「へぇ、衛宮がそんな事言うなんて珍しんじゃん。なに?お前もとうとう性欲が爆発しそうになった訳?」

士郎「そういんじゃないけどさ。ただ、ウチの爺さんと義母さん見てたら、なんだかイイなぁって思ってさ」

慎二「はっ、高校生男子がなーに二十代後半の独身女みたいな感慨にふけってんのさ」

士郎「別にどうだっていいだろ、そんなの。……そういえば、w……慎二はどうなんだよ?」

ワカメ「今ワカメって言い掛けなかったか衛宮」

士郎「気のせいだ」


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慎二「あ、そう。それならいいけどね……で、なに?僕の何が聞きたいワケ?」

士郎「だから、慎二は彼女とかいないのか?結構周りに女の子いるだろ?」

慎二「あぁ、アレ?あれは単なる僕の取り巻きサ。僕に見合う女なんかそうそう居ないからね。まぁ、可哀相だから相手にしてやるけどさ」

士郎「ふーん。……じゃあ、好きな娘とかいないのか?」

慎二「……いないよ、そんなやつ」


慎二「ていうか、衛宮はどうなんだよ。今いるの、好きな……女とか」

士郎「そうだなぁ……慎二と違って俺の周りにいる女の子は少ないからな……」

慎二「(イングランド王、天才魔術師、その妹、外道シスター、元女神がいて感想がそれかい衛宮)」

士郎「真っ先に思いつくのは……藤ねぇかな」

慎二「(そしてまさかの虎勝利かよ)」


慎二「なに衛宮、藤村の事好きなわけ?」

士郎「うーん、どうだろ。好きなのは確かなんだけど……彼女的な好きっていうか、家族的な好きなんだよなぁ」

慎二「まぁ外見だけ見れば……まぁ胸もデカイし、そこそこ優良物件だとは思うけど、アレのどこがいいワケ?」

士郎「胸って……。そうだなぁ、藤ねぇのいいトコっていえば……」


士郎「まず強い」

慎二「女に対する評価でそれが来るのがまず間違ってると思う」

士郎「いや、でも俺の周りにいる女の子ってみんな俺より強いし……」

慎二「あー……」


士郎「義母さんもイリヤも超一流の魔術師だし、セラとリズもそこらの魔術師じゃ適わないし」

士郎「遠坂はそんな皆に対抗できるし、そんな遠坂にルヴィアは正面から戦えるし桜はライダーから手ほどき受けてるし」

慎二「(僕も爺さんも殺されかけられるしな)」

士郎(セイバーやライダーはサーヴァントだから当然強いし、カレンは聖骸布で巻かれるし」

士郎「藤ねぇは剣道三段だし」

慎二「(なんだその戦闘集団)」


士郎「それに、あぁ見えて料理も上手いんだぞ?」

慎二「結構衛宮の家で飯食ったことあるけど、藤村が料理したのって片手で数えられるぐらいだぜ?
しかも全部カニ玉だったし」

士郎「うまいだろ、カニ玉」

慎二「うまかったけどさ、カニ玉」


士郎「それに結構おちゃめだし」

慎二「あの年で茶目っ気あるのはむしろマイナスじゃない?」

士郎「そうか?結構可愛いぞ?」

士郎「後は……藤ねぇは見てると、俺がちゃんとしなきゃって思うんだよ」

慎二「それダメ男に尽くす女と同じ思考回路だぞ」


士郎「他には……あぁ、洗濯してる時に藤ねぇの下着洗ってると、たまに可愛いのがあって、『あぁ、藤ねぇも女の子なんだな』って」

慎二「衛宮、お前今ナチュラルに最低発言したぞ」






後藤君「大変だ!!何故か廊下で蹲っていたタイガーが赤くなってぶっ倒れたぞ!!」


慎二「じゃあ藤村以外なら誰がいいのさ」

士郎「藤ねぇ以外か……だったら遠坂かな」

慎二「……ま、あの見た目だしね。性格はアレだけど確かにいい女ではある」

士郎「見た目だけじゃないぞ?性格も可愛いし」

慎二「ふぅん?」


士郎「ロンドンの時計塔に行けるぐらいの才能の持ち主、それに八極拳も扱えて、おまけにキャスターでさえ出し抜けるぐらい頭が良い」

慎二「衛宮の中で女の子の良さを挙げるときには強さからいかないとダメなのかい?」

士郎「だって俺の周りの」

慎二「それはもういいから、戦闘面以外で」


士郎「以外で……。あぁ、学校じゃ結構猫かぶってなんか取っ付きにくそうにしてるけど、あぁ見えて面倒見がいいんだよな」

士郎「聖杯戦争中でも俺の事なんてさっさと見捨てたらいいのに、わざわざ未熟な俺のために共同戦線張ってくれるし」

慎二「(それさっきの藤村を見たお前の感想と同じだよ)」

士郎「それに要領の悪い俺にでも一生懸命教えてくれるし、メガネつけた遠坂可愛かったし」

慎二「お前眼鏡属性なのか?」

士郎「割と」

慎二「(ライダーが聞いたらどうなるかな)」


士郎「それに遠坂の作る中華すごい上手いんだぜ?」

慎二「中華ねぇ……ラーメンとかかい?」

士郎「満漢全席」

慎二「えっ」

士郎「満漢全席」


士郎「セイバーがテレビでやってたの見て食ってみたいって言うから皆で食べに行こうって話になったんだけど」

士郎「遠坂が「あの程度なら自分でも作れる!」っていうもんだから、セイバーもメチャクチャ期待しちゃってさ」

慎二「なんだって遠坂はそんな事を……」

士郎「水割り作って飲んでたら配分間違えて悪酔いしたんだよ」

慎二「遠坂……」


士郎「で、後に引けなくなって、泰山の店長から材料売って貰って、朝からずーっと台所で満漢全席作ってた」

慎二「うわぁ……。満漢全席って確か三日ぐらいに掛けて食うんだろ?じゃあ衛宮達三日間連続で中華だったのかい?」

士郎「いや、その日の夕飯だけだったぞ?」

慎二「え?だって満漢全席ってっ結構な量だろ?凝り性の遠坂が手抜きでもしたのか?」

士郎「セイバーが全部食ったぞ?」

慎二「」


慎二「流石にそれは引くわ……」

士郎「そうか?嬉しそうな顔してモッシャモッシャ食ってたぞ」

慎二「それ仮にも女が出していい擬音じゃないよ」


士郎「うーん……でも俺、セイバーが来てからはセイバーのあの顔見るために料理作ってるような所あるしなぁ」

慎二「……で、そのセイバーは何か惹かれるトコあるわけ?」

士郎「もちろん」

慎二「(聞きたくないけど)へぇ、聞かせてよ」


と、今日ここで一旦キリます、すみません。

あと藤ねぇは剣道五段でしたね、申し訳ございません。脳内変換よろしくお願いします。

続きは明日書きます。


再開します


士郎「まぁ何といってもやっぱり」

慎二「戦闘面はなしな」

士郎「……あの初々しさだよな!」

慎二「(無理やり変えたな)」


士郎「それにやっぱり王様なだけあって、指導力も段違いだ」

士郎「俺が魔術と違って剣術の方が分かりやすいって言っても、畑違いの双剣の事までキチンと指導してくれるし」

士郎「それに普段は女の子らしさを抑えようとしてるけど、ふとした拍子にでる乙女さが何とも言えないんだよ」

慎二「へぇ、なんか今までとは違って割とまともじゃん」

士郎「今までもまともだろ?」

慎二「遠坂あたりにガンドぶっこまれるから黙ろうな」


士郎「しかも金髪だ」

慎二「ん?」

士郎「しかも貧乳」

慎二「んん?」

士郎「カラーバリエーションも豊富だ」

慎二「おーけータイムだ衛宮。一旦タイム」


士郎「なんでさ?」

慎二「なんでさ?じゃないよ。え、なに?今の会話もっかいしてくれる?」

士郎「? 変なやつだなぁ……だからまず金髪で」

慎二「うん、それはまぁいい」

士郎「貧乳で」

慎二「そこだよ!!」


慎二「貧乳ってなにさ貧乳って!」

士郎「なんだよ、セイバーが貧乳なのは悪いのかよ?」

慎二「セイバーが貧乳だろうが巨乳だろうが興味はないけど、なんでセイバーの評価で貧乳が出てくるのさ?」

士郎「え?だって巨乳はつまらないだろ?」

慎二「ゴメン何言ってるかわかんない」


慎二「え、なに?貧乳がつまらないって意見、僕18年生きてきて初めて聞いたよ?」

士郎「いやいや、だって考えてみろよ慎二。巨乳は胸として既に完成されてるけど、貧乳はまだ未完成な状態だろ?
それを自分好みに育てられるって最高じゃないか?」

慎二「お前自分が最低なこと言ってるって気づいてる?」

士郎「え?」

慎二「まじか」


慎二「……じゃあ、桜とかライダーはどうなんだ?もう眼中にもないわけ?」

士郎「あんなモノぶらさげられて平気な訳ないだろ?」

慎二「僕もうお前と友達でいられる自信がなくなってきたよ」


慎二「え?お前巨乳嫌いじゃないワケ?」

士郎「別に嫌いなわけじゃないさ。単に育て甲斐がないだけで、ソレはもう大好物だよ」

慎二「ある意味男としては安心したけど友人としては絶望してるよ僕は」

士郎「なんでさ?」

慎二「お前もう正義の味方と名乗るなよ、マジで」


すみません、今日はなんか眠いのでここまでにします。


再開します。


士郎「桜は料理もできるし気立てもいいし気遣いも出来る」

士郎「ライダーも自分の小遣いは自分で稼いでるしセイバーと喧嘩になりそうになっても大人な対応が出来る。その上眼鏡だ」

士郎「正直この二人はどこにだしても恥ずかしくはないと俺は思う」

慎二「ふーん。じゃあ衛宮の中じゃあイイ線いってる訳?」

士郎「うーん……。二人共いい娘ではあるんだけど……」

慎二「なにさ、今度は何が不満なワケ?」


士郎「不満ってワケじゃないんだけど……ほら、あの二人基礎スペックが高すぎて、俺なんかとは釣り合わないんじゃないかなぁって」

慎二「スペックが高いっていうと、例えば?」

士郎「桜は最初こそおにぎりも作れないほどだったけど、見る見るうちに上達して和食なんかむしろ俺が後追いの状況だし
魔術の才能も俺なんかとは段違いだ」

士郎「ライダーは若干不器用なトコもあるけど、頑張って克服しようとしてるし、自分の身の回りは自分でこなしてるし、
戦闘でも宝具を三つも持ってるから基本優秀だし」

士郎「この二人と並んでると、俺って必要?みたいに思っちゃうんだよ」

慎二「分からなくもない……かな?」


慎二「じゃあ、アイツはどうなんだよ。言峰の後釜のシスター」

士郎「あぁ、カレンか。カレンはな」

士郎「無理」

慎二「にべもないな!?」


士郎「無理。カレンは本当に無理」

慎二「衛宮がそこまで言い切るのも珍しいな……。何か理由でもあるのかい?」

士郎「いや、流石に履いてないのはちょっと……」

慎二「畑は違うけどお前が常識的なことを言うな」

士郎「なんでさ?」


慎二「なんだよ、彼女が欲しいって言うから誰か狙ってると思ったら、そうでもない訳?」

士郎「うーん……強いて言えば皆気になるっちゃ気になるけど」

慎二「じゃあ、他に誰かいない訳?魔術の関係者以外でもさ」

士郎「そうだなぁ……」


士郎「音子さん……は普通にバイト先の店長だし、美綴も友達だ」

士郎「ルヴィアも元雇い主だし……リズもセラも家族同然だしなぁ……」

士郎「バゼットさんはランサーといい感じ……」

士郎「……いないなぁ」

慎二「六人も挙げといてそれかい。
……あ、だったら、衛宮が恋人にしたい奴の条件を決めてそこから考えていけばいんじゃない?」

士郎「なるほど、それは名案だ」


慎二「じゃあ、まず外せない条件は?」

士郎「そうだなぁ……とりあえず優しい娘かな」

慎二「(遠坂はまず除外だな)」

士郎「あと……二人で一緒に料理とかも作りたいから、料理も出来る娘がいいな」

慎二「(セイバーライダーも除外か。この分だと桜か?)」

士郎「あと黒髪」

慎二「(はい桜終了)」


慎二「え、黒髪?お前金髪がいいとか言ってなかった?」

士郎「そりゃ金髪も好きだけど、日本人なら黒髪だろ?」

慎二「鏡見てこい、今すぐ。もしくは僕の髪を見ろ」


慎二「優しく、料理も出来て、黒髪……字面だけ見たらまぁいそうなモンだけどさ」

士郎「あと眼鏡もあれば完璧だな」

慎二「余計な条件加えるな。そんな理想通りの女なんて」

慎二「……ん?『優しい+料理上手+黒髪+眼鏡……』

慎二「…………」

慎二「あ、居た」

士郎「本当か慎二!?」


すみません、眠いのここまでで。
明日続き書きます。


再開します。
多分今日で終わります。


綾香「うーん……お好み焼きであえて何もいれないのは失敗か……」モグモグ

氷室「それは最早お好み焼きというより焼き上げた生地じゃないのか?」   ド

蒔時「……ハッ!お客が好きに具材を入れて楽しめる料理作れば儲かるんじゃね!?」  ドド

三枝「それただのお好み焼きだよ?」 ドドド

氷室「……ん?なんだか廊下が騒がs」ドドドド

士郎&慎二「まさかの時のスペイン宗教裁判!」ガラッ

氷室「」

綾香「私の持ちネタがパクられた!」

三枝「突っ込むところはそこなの?」


慎二「えーっと……居た、あいつだ!沙条綾香!」

士郎「俺と付き合ってください!」

綾香「え、いやですけど」

蒔時「おぉ、登場から62秒でケリをつけたぞ」




士郎「そんな!どうしてダメなんだ!」

綾香「だって私貴方のことよく知らないし」

慎二「ごもっともだな」

士郎「これからお互いを知っていけばいいじゃないか!」

氷室「意外と食いつくな、衛宮」

三枝「鐘ちゃん復活早いね」

氷室「もう慣れたさ」


綾香「ていうか今私だれとも付き合うつもりはないですから」

士郎「それじゃあ結婚を前提にお友達からお願いします!」

氷室「スタートからゴールまで随分と長いな」

蒔寺「とりあえず衛宮は死ね」

慎二「どうしようフォローできない」


氷室「というか、衛宮は彼女のどこに惚れたんだ?」

士郎「決め手はメガネだな」

蒔寺「離れろ氷室!!襲われるぞ!」グルルァ

慎二「ここまで蒔寺に反論できないのは初めてだ」


士郎「いや別に眼鏡なら誰でもいいって訳じゃないぞ?」

士郎「メガネ+黒髪なのが素晴らしんだ」

沙条「ごめんちょっと離れてくれる?」

士郎「なんでさ?」



氷室「衛宮は何か心に病でも抱えているのか、間桐」

慎二「僕はそう信じたい」


士郎「一体どうしたら付き合ってくれるんだ!」

綾香「一体どうしたら付き合えると思ったの?」

士郎「愛ゆえに」

蒔寺「頭のネジぶっとんでんじゃねーのかコイツ」


氷室「ふむ……衛宮」

士郎「なんだ?」

氷室「彼女と衛宮が付き合うことで何かメリットの一つでもあれば彼女も多少は考えを変えるんじゃないのか?」

士郎「メリットか……そうだなぁ」


蒔寺「……料理が引くぐらいうまい?」

三枝「えと……や、優しい……?」

慎二「腕っ節もあるな」

氷室「一家に一台欲しい便利機能多数搭載」

綾香「家電かなにかなの?」


士郎「まだダメなのか!?」

綾香「いやだから私は……」

綾香「…………いや待てよ」

綾香「(一家に一台欲しい機能多数→色々役に立つ→小間使いとして役に立つ→護衛としても使えそう)ポクポクポク

綾香「いいよ」チーン

士郎「本当か!?」



慎二「女って怖いわー」


慎二「その日から衛宮と沙条は付き合いだした」

慎二「最初こそ召使いのように扱っていた沙条だったけど、段々と罪悪感が出てきたのか態度は徐々に軟化、僅か2週間で衛宮邸に住まうようになった」

慎二「藤村はまた衛宮が取られたと泣き喚いたり第一次衛宮戦争が勃発したりと色々あったらしいが、今では皆落ち着いている」

慎二「その裏で衛宮家のエンゲル係数がセイバーの自棄食いで急上昇したり遠坂の金遣いが荒くなったり僕や爺さんが桜から無意味に攻撃の対象になったりしたけれど」

慎二「衛宮と沙条は元気です」


おわり






以上で終了です。
無理やり纏めた感もありますが、ここまで読んで頂きありがとうございます。

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