提督「実家から秋雲と雷が送られてきた」 (1000)

提督「俺が提督になってもう1年経つのか。早いもんだな」

提督「あら、提督ったら急にどうしたのかしら?」

提督「ん?ああ、夕雲か。別にどうもしないけどな……ただなんとなく、お前たちと鎮守府で暮らし始めて1年経つんだなーって」

提督「巻雲、しってます!それはメンチメンタルって言うんですよぉ」

提督「それを言うならセンチメンタルだろ?悪い、長波お茶入れてくれるか?」

提督「ええー?なんであたしがお茶なんて入れなきゃなんないのさ」

提督「いいだろ別にー」

提督「はい!はいはいはい!それなら清霜にまっかせて!」

提督「いやいや、お前はそそっかしいから!早霜か高波、頼むわ」

提督「おい!あたいを忘れるとは良い度胸じゃねーか!」


提督「ふう、やれやれ……あー、夕雲型駆逐艦ほしいなぁ……」

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1年前 某会場 提督がまだ提督になる前

提督「田舎から東京に出て来て1ヶ月……この試験に合格すればついに俺も提督に……!」

係員「では入場してくださーい」

提督「にしても、いったい何万人いるんだ……この会場だけでも凄い数だぞ?合格するのは5000人と聞いたけど」

男「今回で10回目、今日こそは……!」

係員「ではこちらのボタンを5分に1度押して下さい。あまり早いペースで押されますと退場していただきます」

提督(このボタンを押すだけ?部屋には時計しかないし、なんだこれ?)

ペカー

提督「ん?なんだ?ボタンが光って」

係員「はい、そこの方。こちらの部屋にどうぞ」

提督「??」

係員「こちらの列に並んでお待ちください」

提督「はい」

男「よーし!ついにココまで来たぞ!」

提督(なんだ?あれは一次試験か何かだったのか?前科さえ無ければ誰でも受ける事が出来るとしか聞いてないんだけど)

係員「次の方どうぞー」

提督「あ、はい」

係員「こちらが提督の免許証になりまーす。では次の方どうぞー」

提督「……え?合格ですか?」

係員「はい、隣の部屋に駆逐艦をご用意していますのでどうぞ」

提督(なんてこった!艦娘の事何も知らないのに合格したぞ!)

男「じゃあ僕は電ちゃんでお願いします!」

提督「ここで初期艦を選ぶのか……写真を見る限りみんな幼い感じがするが可愛いな」

係員2「こちらは駆逐艦となっております♪右から電、漣、五月雨、吹雪、叢雲となっています」

提督「じゃあ俺はこの叢ーー」

係員「380万円になります♪」

男「ローンでお願いします」

提督「あの……有料なんですか?」

係員2「はい?それはまあそうですが……」

提督「すみません、ちょっと考えさせてください」

提督「マジか……艦娘って高いものだったんだな……」


【艦娘】価格はちょっと良い車が買える物から、都心に一戸建てを建てるくらいの物まで選り取り見取り

会場では特別に5名の艦娘から選べるが、基本は資源と資材を妖精に渡し艦娘を建造してもらう。

ただし妖精には言葉が通じず、資源を渡しても何が完成するか分からない。

資源を多く渡せばその分大きな艦娘を作ってくれるのだが、差し入れや労いを怠り妖精の機嫌を損ねると大量の資源を渡しても痛い目にあう。(まるゆ的や軽巡な意味で)

さらに提督業をするには鎮守府が必須。国の基準で最低100隻は寝泊まりできる広さが必要。

現在

提督「最近は敵の深海棲艦?もまったく見ないらしいし、提督業なんて金持ちの道楽なんだよなー」ごろごろ

提督「艦娘を一隻作る資源や資材だけでも大金が必要なのに鎮守府も自分で建てろとか……」


この時代、深海棲艦はまったく姿を見せず平和そのもの。たまに演習という名の交流会が開かれる程度で

提督として鎮守府をもっているのは女の子に囲まれたいだけの金持ちばかりだった。

そのため海辺の土地は金持ちが買い漁り都内一等地より高騰、そんな所に鎮守府を建てる為莫大な資金が必要となっていた。

その結果、彼の様な提督は後を絶たなかった。

提督「今月は節約して5万貯金したから……あと5年くらい頑張れば駆逐艦を建造できるかな……」


俺鎮守府(6畳1間のアパート)在籍艦娘0 階級社畜

提督「夕雲型欲しいなー、って言うか夕雲型以外ほとんど分からないんだよなー」

提督「中でも甘えさせてくれる夕雲とか面倒見が良さそうな長波が欲しいなー」

提督「清霜とか朝霜とか巻雲早霜高波ちゃん……ハアァァ!もちろん他の艦娘でも大歓迎だけど!でもやっぱ夕雲と長波はなぁ……」

提督「おっぱい!おっぱい!!おっぱい!おっぱい!!」

提督「ああああ!もう!夕雲ちゃんのおっぱい!!長波ちゃんのおっぱい!!わああああ!!おっぱい!!」

ピンポーン

提督「…………」

ガチャッ

宅急便「あ、あの、お届け、お届け物、ブフッ、お届けものでーす」

提督「あ、はい……すみません、なんかあの、親戚の子供が来てて……」

提督「こ、この箱は……!え?ええ!?いやいやいや、なんで!?でもこれって間違いなくあの会場で見た……」

提督「艦娘BOX!!」


【艦娘BOX】株式会社YO!SAY!から送られてくる白いBOX。文字通り中には艦娘が入っている。モンスターボールみたいなもの

艦娘は最初に見た人間を自分の提督と認識する為、この箱に入れられて送られてくる。

提督「な、なんでこんな物がうちに?間違いか?でも住所はうちになってるし……開けても良いのか?」

提督「でも何かの間違いだったら弁償とかにならないかな……くっ!」

駆逐艦在中

提督「よし、開けよう!」

提督「フー!フー!」

ヒラッ…

提督「ん?手紙?」

『おばあちゃんより』

提督「おばあちゃん?」


『お元気ですか?お正月に帰ってきていらいじゃねぇ。おばあちゃんは元気です。今日もお庭の妖精さんとお話ししよったんよ』

提督「おばあちゃんまた……」

うちのおばあちゃんは毎日のように妖精がー妖精がーと訳のわからない事を言い、ご近所さんからは「フェアリーちえこ」として恐れられていた。

『おばあちゃんね、年金がようけ貯まったけぇたかし君に艦娘をこうちゃったんよ」

提督「おばあちゃん手紙にちっさい「ぇ
」を多用してくるな……って、艦娘買ってくれたの!?(俺の名前はたかしじゃないけど)」

『なんじゃあ言うたか、お正月に帰って来た時言うとったじゃろ?あのー、なんじゃー……なんとか雲とか言う駆逐艦じゃったか』

『おばあちゃん妖精さんのところへ行ってお願いしたんよ。持っていったお菓子とお茶でーー』

中略

『妖精さんが人間と話すんは初めてじゃー言うて安く作ってくれよったんよ』

『なのであのー、なんとか雲送るけー大切にしちゃってね。おばあちゃんより』


提督「フェアリー……ちえこ……」

提督「夕雲型で雲が付くのは確か夕雲か巻雲……いや、でも他にも雲が付く艦娘はいたかな……?」

提督「でも大丈夫、俺はどんな艦娘でも愛する自身はある!最悪瑞雲でも!」

提督「でもあわよくば……!こい!夕雲!巻雲!!」

ぱかっ!

提督「…………っ」チラッ

シーン……

提督「……ん、ああ。二重になってたのか」

ぱかっ

モクモクモク……!

提督「おおっ!大丈夫かな、火災報知器!」

ヒラッ

提督「ああっ!今チラッと見えたのは紛れも無い夕雲型の制服!!おばあちゃん本当に妖精と話が出来たんだね!!すごいよ!!さあ出ておいで!俺の夕雲、巻ーー」


秋雲「秋雲着任!提督、よろしくね」ドヤッ

提督「…………」

秋雲「ん?どったの提督?」

箱から出てきたのは夕雲型の制服を着た知らない艦娘でした。夕雲か巻雲かと期待していた俺は意表を突かれ固まり思いました。そして……


提督「や、やばい……めちゃくちゃ可愛い艦娘が出てきた……!しかもおっぱい大きい!!」

一般人男性が働き艦娘が支えセクハラされ鎮守府購入を目指す話になるつもりです

またかきます

会社

同僚「おーい、今日事務の女の子達と飲みに行くけどお前もくるだろ?」

提督「あー、悪い。俺パス」

同僚「ええ!?なにその女がいるから断るみたいな返事!!お前に限って彼女なんてあり得ないだろ!?」

提督「おいやめろ」

同僚「事務の女の子だぞ?新入社員の子も来るらしいぞ!?お前が来なきゃ人数合わないんだぞ!」

提督「実は最近うちに艦娘が来てな。晩飯とか面倒見てやらないとさ」

同僚「艦娘!?艦娘ってあれか?確か車とか家が買えちゃうあれか?あれか!?」

提督「そうだよ」

同僚「車も無くてカゴがぐねぐねの自転車通勤のお前が艦娘!?」

提督「おいやめろ!」

同僚「参ったなぁ、お前が来ないと人数合わないぞ。暇だと信じてたのに。裏切り者」

提督「今度埋め合わせてするから……って言うか、俺の知らないところで勝手に話を進めるなよ」

事務員「ねー、今日の飲み会の事なんだけどー♪」

同僚「うわっ!あー……悪い、こっちの人数が揃わなくてさ」

事務員「ええー!5人づつって約束じゃん!」

同僚「それがどうしてもこいつに用事があるみたいでさ」

提督「なんか俺が悪いみたいになってないか?」

事務員「あっ、それなら良いよー。他の四人が来れるなら問題ナッスィーング♪」

提督「つらい……」

同僚「そういえばさ、艦娘と言えば男爵も持ってるらしいぞ?」

提督「ダンディーが?」


この会社で男爵、ダンディーと言えばご存知の通り部長の事


提督「意外だな。ダンディーは渋い感じでああいうのには興味なさそうだけど」

同僚「実家が金持ちで田舎に帰れば鎮守府もあるとか」

提督「へー……」

同僚「ほら、噂をすればなんとやら」


部長「ん?私に何か用かね?」

同僚「いえ、実はこいつが最近艦娘と暮らし出したみたいでーー」

部長「なに!?君が?」

提督「はあ……」

部長「車も無くて自転車通勤の君が?あのぐねぐねのカゴの?」

提督「はい……」

部長「そうかそうか。では仕事が終わったら少し話をしようか」

提督「えっと……早く帰ってやらないとその艦娘がお腹をすかせていまして……」

部長「ん?君の家にいる艦娘は自炊できないのかい?」

提督「はい。結構自由な艦娘でして」

同僚「部長はどんな艦娘を持っているんですか?」

部長「私の家にいるのは全てデストロイヤーだが」

同僚「へー……俺は艦娘の事とかよく知りませんけどなんか強そうっすね!お前はどんなのを持ってるんだ?」

提督「うちのは駆逐艦だよ」

同僚「駆逐艦wwwなんかお前にピッタリだなwww」

提督「駆逐艦可愛いだろうが。良い加減にしろ」

同僚「駆逐艦ってあれだろ?なんか子供みたいな奴!ロリコンかよwww」

ガチャッ

同僚「無いわー、駆逐艦は無いわー」

朝潮「司令官!朝潮、忘れ物をお届けにきました!」

部長「ああ、ご苦労様」

朝潮「いえ、当然の事をしたまでです」

部長「でもいつも言ってるだろ?もう戦いはしなくて良いんだ。そんなかしこまらなくてもいいと」

朝潮「しかし……」

部長「朝潮はちゃんと上官の言う事はきくんだろ?」

朝潮「もちろんです!では……えっと、パパ……」

部長「うむ」

満潮「ちょっと!いつまでやってんのよ!さっさと帰るわよ!」

部長「こらこら、満潮。ちゃんと皆んなに挨拶しなさい」

満潮「うっさいわねぇ。満潮よ!なんか文句ある?」

提督「かわいい!」

同僚「いや、どうみても生意気なガキだろ」

満潮「だ、誰が生意気なガキよ!ああもうムカつく!朝潮、行くわよ!!」

朝潮「あっ、ちょっと……えっと、失礼いたしました!」ペコッ

同僚「なんだあれ?」

部長「」


翌日、同僚の机が部署から消えていた。

またかきます

イベント終わったら書こうと思ってたけどE7クリア出来なかったよ……

部長「それで君はどんな艦娘をお迎えしたんだね?」

提督「うちに来たのは秋雲ですよ」

部長「夕雲型か、陽炎型か……まぁ、いっか」

提督「秋雲は名前こそ夕ーー」

部長「で定評のある陽炎型駆逐艦19番艦の秋雲か!なるほど、素晴らしい駆逐艦だ!」

部長「彼女は自由奔放な様に見えるが実は寂しがりやの末っ子だからね。すぐに巻雲達にちょっかい出して大変だろ?」

提督(この人ガチだ)

提督「いえ、うちはまだ秋雲一隻しかいなくて……」

部長「それは大変だ。早く仲間を建造してあげないと」

提督「はい。その為にも頑張って仕事をさせていただきます」

部長「しかし……こんな事を言うのもなんだが、よく艦娘を迎える余裕があったね君。うちはほら、あまり高収入じゃないだろ?」

提督「あはは……実は秋雲は実家の祖母から送られて来たんです」

部長「それはまた凄いプレゼントを貰ったんだ。駆逐艦と言えども車を買う以上の負担だったろうに」

提督「うちの祖母は妖精と話が出来て安くしてもらったみたいなんです」

部長「妖精と話が?」

提督「はい。艦種とか細かい所までお願い出来るみたいで」

部長「はっはっはっ!本当にそんな事が出来たら誰も苦労しないんだがね」

提督「あー……ですよね。あはは……」

部長「そんな事が出来るのはこの世じゃフェアリーちえこくらいだろうね。もっとも本当に存在するのかすら分からない話なんだが」

提督「あっ、それ祖母です」

部長「!?」

提督「祖母は地元でフェアリーちえこと呼ばれて変な目で見……恐れられています」

部長「まさか……本当に実在したのか……?」

提督「あの……うちの祖母は有名なんですか?」

部長「有名なんてものじゃない、まさにレジェンドさ。フェアリーちえこ……どんな大金や好条件を出してもそれに応じない事で噂になった伝説の女性」

提督「でも誰の頼みも聞かないんじゃ信憑性が無いんじゃ……」

部長「しかし彼女が軒先で妖精と話ながらお茶を飲んでると言う噂があってね。寝食を共にしていたという話まで出てきたんだ」

提督「ばあちゃん……いったい何者なんだ……」

部長「一部では妖精と話が出来る人間ではなく、人間と話が出来る妖精なんじゃ無いかって話だね」

帰宅中

提督「ばあちゃん……本当に凄い人だったのか……」

提督「部長は今度謁見させてくれとか言ってたし……」


ガチャッ

提督「ただいーー」

秋雲「おっかえりー♪ねぇねぇ、晩御飯は?ば・ん・ご・は・ん~♪」

提督「秋雲、帰って来たのは晩飯じゃなくて俺の方なんだけど」

秋雲「いいじゃんそんなの!それよりお腹すいたー!提督も早く中入んなよー」タッタッタッ

提督「はぁ……寂しがりやの末っ子とはいったい……まぁ元気ならそれが一番だけど」スタスタ

提督「うわっ、散らかってんなー。なんだこれ?」

秋雲「んー?それ暇だったから絵描いてたのー。どうどう?なかなか絵心あるでしょー♪」

提督「これは……俺?あれも?それも?」

秋雲「うん。だって他に描くもん無いしー。ねー!それよりごはんごはん♪」

提督「秋雲、俺がいなくて一人じゃ寂しかったか?」

秋雲「なになに?セクハラぁ~?んー……まぁちょーっとは寂しかったかなー?」

提督「かわいい!」

またかきます

秋雲「ねーねー、その袋に入ってるんでしょ?ばんごはんー」

提督「はいはい」

カランッ

秋雲「おおー♪牛缶に焼き鳥缶にぃー……マグロフレークも良いよねぇ♪あっ、桃缶もあるじゃん!」

提督「はぁ。よくもまぁ毎日飽きずに缶詰ばかり食べるな」

秋雲「そりゃーこれだけバリエーションがあるしー?それよりさぁ、牛缶開けてよー!牛缶ー!」

提督「相変わらず缶詰好きなのに自分で開けれないんだな。最近の缶詰なんて簡単に開くだろ?」

秋雲「別に開けれないってわけじゃ無いけどさー、やっぱ絵描きにとって指先は命でしょ?」

提督「絵描きでも缶詰くらい自分で開けるから。ほら、自分で開けて」

秋雲「ええーっ……うーん……うううぅーん……」

提督「もう甘やかさ無いと決めた俺の意思は固ーー」

秋雲「固くて開けれ無いから開けて?ねー提督、あーけーてー」ユサユサ

提督「どんなに揺さぶられようとも考えは変わらん!」

秋雲「開けてくれたらほっぺたにチューしてあげ」

パシュッ

提督「はい」


開けた

秋雲「うーん……牛缶と銀シャリ、サイコー!」

提督「…………」もぐもぐ

秋雲「なになにー?あんまり美味しそうな顔して無いし」

提督「俺はさすがに飽きたよ」

秋雲「だったら提督は他の物食べれば良いのに。スーパーにお弁当とか置いてるんでしょ?」もぐもぐ

提督「一緒に住んでるからには同じ物食べ無いとなんか家族っぽくないだろ」

秋雲「ふーん、そんなもんなの?」

提督「俺の家ではそうだったよ」

秋雲「んじゃあ、提督は私を家族と思ってくれてんだー♪それはちょっち嬉しいなぁ♪」

提督「なんだ急にその平たい胸族みたいな喋り方こわい」

秋雲「よーし!じゃあこの秋雲さんが一肌脱いであげましょうかねぇ♪」

提督「!!」←とりあえず勃起した系提督

秋雲「ちょっと台所で一仕事するから、カーテン開けて覗いちゃダメよ♪」シャッ

提督「!!」←とりあえずパンツ脱ぐ系提督

秋雲「あっ……!つつ……ッ」

提督「くっ……!いったいカーテンの向こうはどうなってるんだ!!」

秋雲「あれー?大きくて上手く入ら無い……ああもう!こうなったら無理やりねじ込んでやるんだから!」

提督「いったい何をねじ込んでるんだ!?」

秋雲「はぁ……やっと入った……って、汁が垂れてるし!あー……まぁいっかぁ」

提督「くうぅ……!おにぎり作ってるだけだって分かってるのに!悔しい、でも感ーー」

秋雲「おーまたー♪」

提督「お股!?」

秋雲「秋雲特製やきとりおにぎりと牛缶おにぎりの出来上がりー♪」

提督「ちくしょー!弄ばれた!」

秋雲「こっちの牛缶おにぎりの方はちょっと汁が垂れてるんだけどー、まぁ見た目より味で勝負でしょ!」

提督「なかなか斬新な形のおにぎりだな」

秋雲「さあ、おあがりよ!」

提督「ふんっ、こんな物が旨いわけなかろう。くだらん……が、食うだけは食ってやろう」むしゃっ

秋雲「なにそのキャラ設定?」

提督「…………」ぽろぽろ…

秋雲「もおー、提督!そんな泣くほど美味しかったのー?ほらほら、素直に言いなよー♪」

提督「女の子の……女の子の手料理とか初めてで、涙が……っ」

秋雲「いや、手料理って……ただの握り飯なんだけど」

提督「美味しいよぉ……美味しいよぉ……っ!この手のサイズでちょっと小さめになったおにぎりとか、もう……」ぽろぽろ

秋雲「あー、もう分かったから泣か無いでよ」

提督「そうだ!写真に撮って額縁に入れて飾ろう!」

提督「うまいのぅ……うまいのぅ……」もぐもぐ

秋雲「まぁ喜んでくれたんなら良いけどさー」

ふわっ……

提督「ん?」くんくん

秋雲「どったの?」

提督「なんか凄く良い匂いがするけど……秋雲、今日はもう風呂に入ったのか?」

秋雲「お風呂?まだ入って無いけど?って言うか、エアコンの無い台所でおにぎり握ってたらちょっと汗かいちゃったし」パタパタ

ふわっ……

提督「あまっ!」

秋雲「へ?牛缶おにぎりが甘い?」

提督(なんてこった。秋雲が汗ばむだけでめちゃくちゃ良い匂いがする!脳がとろけそうだ……!)

秋雲「ねーねー、何が甘かったのさー?牛缶?牛缶が甘いのー?」ズィズィ

提督「秋雲!これ以上いけない!汗ばんだ女の子な額に前髪が少し張り付いてる姿をこんな間近で見たら童貞は死んでしまう!!」

秋雲「ほえ?何言ってんの?」ズィッ

提督「ああー!!」


死んだけどすぐ生き返った

燃料4になったからふて寝してまた書きます

秋雲「ごちそうさまーっ」

提督「うーん……」

秋雲「なーにー?さっきから難しい顔してさぁー」

提督「やっぱり缶詰と白ご飯だけじゃ栄養の問題がなぁ」

秋雲「またその話しー?んじゃさ、提督はちょっと前までどんなのを食べてたのよ?」

提督「ハーフプライスなお弁当とか」

秋雲「それってあんまり変わりなく無い?」

提督「秋雲は俺と違って育ち盛りだろ?ちゃんと栄養あるもの食べないと大きくーー」

秋雲「ふっふ~ん♪こう見えて、秋雲さんってば意外と育つ所は育ってるのよ?なんなら触って確かめてみる~?」たゆん

提督「是非」

秋雲「なーんて、冗談よ。冗談♪」

提督「…………」


提督は生まれて初めて血が滲むほど下唇を噛み締めた

秋雲「それじゃあさー、提督が子供の時はどんなのを食べてたの?やっぱりおふくろの味ーってやつ?」

提督「いや、うちの母さんは病気がちで子供の頃に他界してな。おふくろの味って言うか婆ちゃんの味だな」

秋雲「あっ……秋雲さん、もしかしてまずいこと聞いちゃった……?」

提督「別に大丈夫だよ。そうだなぁ、婆ちゃんの味って言えばやっぱり肉じゃがかナスの炒め物かな」

秋雲「へー。肉じゃがかぁ」

ピリリリ……!

提督「ん?電話か…もしもーし」

??「もしもーし!わしじゃよわし!」

提督「どうしようこれワシワシ詐欺だ……」

婆「キューティーちえこちゃんじゃよ」

提督「なんだ婆ちゃんか。今ちょうど婆ちゃんの話ししてたんだよ」

婆「おや、あたいの話しかい?」

婆「なるほど、ご飯をねぇ……」

寝ぼけてたまたかきます

婆「確かに栄養はしっかり取らんとねぇ」

提督「こういう時は家に婆ちゃんか母さんがいれば……って思うよ」

婆「婆ちゃんがそっちに行って作ってやればええんじゃけど、なかなか遠くて行けんけぇのう」

提督「そこまで気を使ってくれなくても大丈夫だって。それより何度も言うけど艦娘ありがとうね」

婆「おお、そうじゃそうじゃ!それを聞こうと思うて電話したんじゃった。ちゃんと仲良うしよるんか?」

提督「婆ちゃん……最高だよ!」

婆「そんなら良かった。しかし晩御飯はのう……」

??「夕飯がどうかしたんですか?」

婆「んー?うちの孫が艦娘と2人で暮らしとるんじゃけど缶詰ばかり食べとって栄養がねぇ」

??「お孫さんの事でしたか。艦娘って言うのはこの前の秋雲さんですか?」

提督「あれ?婆ちゃん?お客さんがいるの?それなら電話はまた今度で良いけど」

婆「おや?たっくんにも聞こえよるんか?」

提督「え?俺はたっくんじゃないよ」

??「あなたにも私の声が聞こえているんですか?」

提督「はい?それはどういうーー」

??「驚きました!まさかちえこ以外に私の声が届く人がいるなんて!……って、ちえこのお孫さんなら当然と言えば当然ですね」

提督「えっと……どちら様ですか?」

妖精「はじめまして!私は工廠で艦娘を建造している妖精です」

提督「妖精さん!?」

妖精「はい!本当にーー……」

提督「あれ?もしもーし?……ん?電波悪いのかな?」

婆「もしもし」

提督「あっ、婆ちゃん!さっきの妖精さんは?」

婆「妖精さんならずっとここにおるよ。まだたっくんにはしっかり認識できんみたいやね」

提督「そっか……妖精さんって聞いて興奮したからかな」

婆「なんじゃ?勃起しよったんか?」

提督(セクシャルちえこ)


婆「ん?ふんふん……まぁー、ほんとにええの?そりゃ助かるけど」

提督「婆ちゃん?」

婆「じゃあの」

プチッ、ツーッ……ツーッ……

提督「ええー……」

数日後、午前

ピンポーン

秋雲「提督ー、誰か来たよー」

提督「んん……」

秋雲「ほらほら、休みだからって昼間で寝てたら勿体ないよー」

ピンポーン

提督「はいはーい。せっかく気持ちよく寝てたのに……あー、フラフラする……」

秋雲「代わりに出てあげよっか?」

提督「ダメダメ、もし艦娘さらいだったらどうするの」

秋雲「いや、さらわれないから。どんだけ過保護なのよもー」

提督「はーい、今出まーす」

ガチャッ

提督「……」

秋雲「あれ?これって」

艦娘BOX

提督「一気に目が覚めた」

提督「また婆ちゃんからかな?でも送り先が書いてないし……あっ、これは手紙?」

ヒラッ

提督「……白紙?」

秋雲「あれじゃないの?ほら、炙ったりくだものの汁かけたりさー……って、普通に字が書いてるじゃん」

提督「え?白紙だろ?」

秋雲「何言ってんの?提督、ぼけちゃったの?うーん……あっ、これ妖精さんからの手紙じゃん」

提督「妖精さんから?」

秋雲「そっかー。人間には読めないんだよねーたしか。でもそれなのに何で手紙書いてきたんだろ?」

提督「この前少し話せたからかな?」

秋雲「えっ、提督妖精さんと話せたの?なにそれこわい!提督人間?もしかして頭がおふぁふぃふーー」

提督「それでなんて書いてるんだ?」むにー

秋雲「いふぁい、いふぁい!はなひへよー」

提督「……」←罰と見せかけスキンシップしたかっただけの提督

秋雲「えーっと、食生活が心配なのでお母さん代わりになれる艦娘を送ります。これは個人的な……個妖精的なプレゼントです。きゃるん♪だってさ」

提督「きゃるん?」

秋雲「うーん……きゃるん♪」チラッ

提督「なにそれ可愛い!ああもう!そのポーズたまらん!パンツ、パンツです!」パシャパシャッ

10分後

秋雲「落ち着いた?」

提督「取り乱してすまんかった。つまりこの中にはお母さん系の艦娘が……」

秋雲「お母さん系かー。夕雲型ならやっぱ夕雲か、長波も面倒見よかったかなー。おっぱいも大きいし」

提督「わかる!」

秋雲「陽炎型なら……やっぱ浜風?」

提督「すまん、夕雲型以外は良くわからないんだ。金剛とか島風とかはやんわり知ってるけど」

秋雲「まぁ開けてみなよ。そうすれば分かるしさー」

提督「だな」

パカリッ

雷「はーい司令官!いかづちよ!かみなりじゃないわ!そこんとこよろしくね!」ストーン

提督「ぜんぜんお母さん要素ないけでカワイイ!!」


八重歯の可愛いロリオカンが仲間に加わった。でもお母さん要素は無かった(一部)

またかきます

数日後の会社帰り

提督「今日は早く終わったな。帰りにシュークリームでも買って帰るか」

同僚「おつかれ!今日も帰りに買い物か?一人暮らしは辛いなー」

提督「まったく、実家暮らしは楽で良いな」

同僚「まあ美味い不味いは置いといて食うには困らないからな。お前も弁当ばっかじゃなくしっかり栄養とっとけよー。じゃあなー」

提督「おー」

提督(しっかり栄養か……)

提督「そういや最近スーパーの弁当も食ってないな」

提督「雷が来てからは……」

提督(最初うちに来た時は容姿を見て)

提督「お母さん要素なんてまったくない!俺はこれからもバンバンしてしっかり養ってあげなくちゃ!いや、養ってあげたい!」

提督「とか思ってたけど……」

ガチャッ

提督「ただいまー」

雷「あっ!お帰りなさい司令官!どうしたの?今日は早かったのね!連絡してくれればお夕飯用意できたのに……」

提督「あー、悪い。すっかり連絡するの忘れてた」

雷「もう!司令官が雷なんかに頭を下げちゃダメよ!司令官は男の子なんだから胸張ってれば良いの!」

提督「あはは……そうだ、お詫びじゃないけどこれおみやげ」ガサッ

雷「うわぁー♪シュークリーム!冷蔵庫に入れて食後にいただきましょ!」

提督「だな」

雷「じゃあサッと作っちゃうから先にお風呂に入っててくれる?お風呂の用意は出来てるから」

提督「夕今日の夕飯は何にするのかな?」

雷「それはー……お風呂から出てのお楽しみ♪ほら、入って入って!」

提督「はいはい」

雷「着替えとタオルは後で持って行くから脱いだものはカゴに入れてね!」

提督「ありがとう。いつも頼りにして悪いな」

雷「もう~、またそう言う事言う!いい?司令官、もーっと私に頼って良いのよ?」


脱衣所

提督「はぁ……小中学では野球に明け暮れ、高校は男子校。生活の足しになればと高卒で始めた仕事は男ばかりの現場」

提督「こっちに来てようやく女の子もいる会社に勤め始めたけど何故か周りがアホみたいなイケメンばかりで完全に浮いた存在」

提督「そんな彼女もいなかった俺が今や新妻と暮らしてる気分になれるなんて、艦娘は最高だよ」

ガチャッ

秋雲「あれ?提督、もう帰ってたの?おっかえりー」チャプチャプ

提督「…………」

秋雲「なぁーにー?そんなにジロジロ見て♪いくらこの秋雲さんが魅力的だからってぇ~、エッチな事しちゃ、ダ・メ・よ♪」

提督「ほんと、艦娘は最高だぜ」

雷「司令官、着替えとタオル持って来……」

提督「おわっ!!ち、違うんだ、風呂に入ろうとしたら秋雲がいて、気付かなくて」

雷「ちょっと、秋雲!お風呂は司令官が入ってからっていつも言ってるでしょ!」

秋雲「だって汗書いちゃったしー、ぶっちゃけ秋雲さん昨日もお風呂に入ってなかったんだよねー」

提督(パンツも洗ってなかったのかな。欲しい)

雷「とにかく出なさい!司令官が入れないでしょ!」

秋雲「えぇー、詰めれば入れるよー。ほらほら、提督入ってみなって♪」

提督「脱いじゃったものは仕方ないしな!」ダッ

チャプンッ

秋雲「ほーらぁー、ちょっと狭いけど一人で入るのと同じくらい気持ち良いでしょー?」ぎゅうぎゅう

提督「むしろいつもより気持ち良い」ムラムラ

秋雲「これなら問題ないでしょー?」

雷「お、大有りよ!そんなんじゃ疲れは取れないんだから!」

秋雲「んじゃさ、後で背中流してあげる♪なんなら頭も洗ったげよっかー?」

提督「全身お願いしたいと」

秋雲「ね?これなら今度こそ良いよね?ちゃんと背中流す仕事するんだしー♪」

雷「そんなのダメよ!!だ、だったら私も背中を流すの!司令官のお世話は雷がするのよ!」すぽーん

提督「雷ちゃん!?ご飯は!?」

雷「そんなの後で良いの!ほら、もっと詰めて!」

秋雲「これ以上はさすがに無理だよー」

雷「じゃあ司令官の上に座るんだから!」

提督「あっ!」ズブッ

雷「にゃっ……!し、司令官、お風呂で悪ふざけはダメよ!めっ!」

秋雲「悪ふざけ?」

雷「ほんと、カンチョーなんて子供みたいな事するんだもん。びっくりしちゃうわ」

提督(よかった、お尻の方で……)

雷「司令官、雷が綺麗に背中を流してあげるからね!」

秋雲「んじゃあ秋雲さんは雷ちゃんの背中なーがそっと♪」

雷「どうしてそうなるのよ!」

秋雲「だっていつもご飯とかお世話になってるしぃー、こう見えて感謝してるんだよー?」

雷「秋雲までそんな事言って……!2人とも、もっと私に頼って良いのよ!!」

提督「じゃあ俺は秋雲の背中を流すか。輪になってさ」

秋雲「良いよそんなの。別に感謝される事してないし3人で輪になるの大変そうだし」

提督「感謝なら毎日してるよ。2人が来てから生活が楽しくなったからな」

雷「そうよ!私だって司令官がいない間は話し合いてになってくれて嬉しいわ」

秋雲「本当は秋雲さんの身体に触りたいだけだったりして?」

提督「ギクッ!!」そんな事ないよ!

秋雲「思いっきり口でギクッって言ってるけど……んまぁいっかぁー♪そんじゃー洗いっこ始めー♪」


提督「おばあちゃん、僕は幸せな日々を送っています……」

おばあちゃん、またかきます

会社

部長「キミ、今日仕事の後に少し時間をとれないか?」

提督「えっ?あ、あー……その、お誘いは嬉しいんですが……」

部長「もし良かったら艦娘について色々教えてあげようと思ってね」

提督「艦娘について……」

部長「早く艦娘の元へ帰りたいのは良く分かるが、彼女達について知ってあげるのも大切だぞ?」

提督「確かに……分かりました!では家に連絡して良いでしょうか」

部長「ああ、もちろんかまわんよ」


雷「はーい!もしもーし!いかづちよ!かみなりじゃないわ!」

提督「あっ、雷か?相変わらず電話の時もそんな感じなんだな」

雷「司令官!今日も1日お疲れ様!今日は司令官の為に美味しいカレーを作ったのよ!早く帰ってきてね!」

提督(言い出しづらい……)

雷「え?遅くなる……?」

提督「うん。ちょっと部長にさそわれてな……」

雷「そうなの?部長さんってえらい人なんでしょ?良かったじゃない、声かけてもらえて!」

提督「あー……でもせっかくカレー作ってくれたんならやっぱり早く帰っーー」

雷「そんなんじゃダメよ!会社での付き合いもしっかりしないと協調性が無いって思われちゃうわ!」

雷「だから気にしないで!私たちの事で司令官が自分を犠牲にするなんて雷は許さないんだから!」

提督「……わかった。じゃあ帰りにおみやげ買って帰るよ。何が良い?」

雷「うーん……おみやげはいらないから用事が終わったらまっすぐ家に帰ってきて!いい?」

秋雲「シュークリームー」

雷「秋雲しずかに!」

秋雲「シュークリームー」

提督「じゃあ帰りにシュークリーム買って帰るから良い子にしてるんだぞ?」

雷「うん!司令官も良い子にしてるのよ?」

提督「はい!」

部長宅

部長「さぁ、上がってくれたまえ」

提督「ではそろそろおいとまさせていただこうかと」

部長「いくらなんでも早すぎるだろキミ」

提督(しっかしでかい家だな……)

部長「おーい、今帰ったぞー」

スタスタスタ

朝潮「司令官、本日も1日お疲れ様でした!カバンをお持ちします!」

部長「ああ。彼は私の部下でな、お客さんだ。客間に案内してやってくれ」

朝潮「ハッ!」ビシッ

部長「満潮は?」

朝潮「満潮は荒潮達とUNOをしていて手が離せないようです」

提督(ウノ……)

朝潮「それでは客間までご案内いたします!」

提督「は、はい」

スタスタスタ……

提督(しかしこの子は堅苦しいと言うか、真面目そうな子だな)

朝潮「こちらでお待ちください」

提督「ありがとう。えーっと……」

朝潮「これは失礼いたしました!私は朝潮型一番艦の朝潮と申します!

寝てた……またかきます

提督「キミはしっかりした艦娘だね」

朝潮「そのような事はありません!長女としてはこれくらい当然です!」

提督「いやいや、そんな事無いよ。今日はよろしくね」スッ

朝潮「はっ!」ビシッ

提督「えっと……敬礼じゃなくて握手のつもりだったんだけど」

朝潮「握手……とはあの手を握り合う行為の事でしょうか?」

提督「なんだかキミに言われると犯罪を犯してる気分になるな」

朝潮「?」

朝潮「これでよろしいでしょうか?」ぎゅっ

提督「そんな手を添えたりしないで、片手で適当な感じにすれば良いよ」

朝潮「とんでもありません!司令官の御客人に粗相があっては困りますから!」

提督「御客人って……ただの部下だし提督としても駆け出しの新人だよ」

朝潮「提督?もしかして司令官でいらっしゃいましたか?」

提督「まぁ一応ね。秋雲と雷しかいないけど」

朝潮「そうでしたか。そうとは知らず数々のご無礼おゆるしください!」

提督「いやいや、ご無礼なんて全くなかったから。まったく、うちの秋雲とは大違いだな……やっぱり末っ子だからかな?」

満潮「フンッ!なに新人司令官なんかに気を使ってんのよ」スタスタ

提督「キミは……!」


何故か一目でツンデレだとわかった。

満潮「たった2人艦娘がいるだけで司令官とか偉そうな事言うんじゃないわよ」

提督「キミの名前は?」

満潮「はぁ?なんであんたなんかに名乗らなきゃいけないのよ」

提督「……」

満潮「ったく、ウザいわねぇ」書き書き

提督「?」

「満潮」

満潮「はい。コレよ、コレ」ひらひら

提督「わざわざ紙に書くなら口で言ってくれれば早いのに……」

満潮「なによ、まだ文句あるの!?」カアァァ…

提督「ないない!ありません!よろしくね、まんちょうちゃん!」

満潮「みちしおよ!このバカ!」

部長「やれやれ、随分と待たせてしまったな」

部長「朝潮は真面目過ぎるし満潮は気性が荒いからな。上手くやってればいいが」

ガチャッ

部長「待たせたね。大丈夫だったかい?」


満潮「はあ?あんたの鎮守府って秋雲と雷しかいないの?」

提督「いやいや、2人の艦娘がいるだけでもすごい事なんだよ?」

朝潮「確かに司令官はあまり裕福には見えませんね」

提督「ちょっ、その通りだけど!つらい!」

朝潮「し、失礼しました!つい本音が口から!」

提督「もう勘弁して!」

満潮「フフッ、ばかね!あんたがみすぼらしいから悪いのよ!」

提督「みすぼらしい言うな!」

朝潮「満潮!御客人に失礼は許しませんよ!確かに貧しくは見えますが決してみすぼらしくなんてありません!」

提督「それ以上はいけない!」

満潮「あははははっ」ジタバタ


部長(あんな楽しそうな満潮初めて見た何これ)

提督「あっ、部長。くつろがせていただいています!」

部長「ああ」

満潮「……ふんっ」スタスタ

朝潮「司令官!すぐにお茶の用意をします!」テキパキ


提督「姉妹艦って聞きましたけどやっぱり個性が出るもんなんですね」

部長「まあな。朝潮は今でも言えば一緒にお風呂に入ってくれるんだが」ドヤッ

提督「不思議ですよね。艦娘は一緒にお風呂入るのが好きなんでしょうか?」

部長「え?キミも艦娘と一緒に入るのかい?やっぱり頼み込んで?」

提督「一緒に入るって言うか……勝手に入っちゃうんですよね」

部長「ああ、分かるよ。私も満潮と入るにはそれしかないからね」

提督「ですよね。雷なんてしょっちゅう背中流すって言って入ってくるんですよ。秋雲は秋雲で風呂上がりに下着のままうろうろするし」

部長「え?あ、へー……あ、そう。艦娘が勝手に入って来ちゃう感じなんだ。あー、そう。へー」

提督「?」

またかきます

提督「あの、それで今日はどんな事を……」

部長「ふむ。キミは艦娘が我々に抱く好感度と言うものを知っているかね?」

提督「好感度ですか……まぁなんとなくは分かるような分からないような……」

部長「艦娘と言うのは妖精が作ると言う以外まだまだ謎の多い存在でね。練度が身体のどこかに数字で表される事は随分前から知られてはいたんだが」

部長「つい最近艦娘が提督……つまり我々に対する好感度も数値で表している事がわかったんだよ」

提督「そうなんですか……なんだか知りたいような知らない方が良いような……」

部長「この好感度と言うのがなかなか面白いものでね、ちょっとした事で上下するんだ」

部長「好きな物をお土産に持ち帰れば少し上がり、嫌いな物や嫌な事があれば少し下がる」

提督「でもそんな数字どこにあるんですか?」

部長「目だよ。目の中にあるんだ」

提督「目の中?」

部長「ジッと目を見つめると黒目の奥に数字が見えてくるんだよ」

提督「はあ」

部長「どれ、朝潮ちょっとこっちに来なさい」

朝潮「はい!」スタスタ

部長「好感度のチェックをするからジッとしているんだよ?」

朝潮「えっ……あ、あの、それなら昨日したばかりで変化はあまり無いと……」

部長「いやいや、こう言うのはこまめにやらないとね。さぁもっと顔を近づけて……」

満潮「嫌がってんじゃない!やめろって言ってんのよ!このクズ!くさいのよ!」

提督(ヒャー……!)

部長「まったく、相変わらず元気が有り余ってるんだな。よし、じゃあ先に満潮からチェックしようか」

満潮「近づくな!この変態!」

朝潮「満潮!司令官にそんな口をきいてはいけません!」

満潮「……っ」

朝潮「失礼しました。司令官のご命令ならば」スッ

部長「うむ……」ジッ

朝潮「…………」

部長「……」ジッ

朝潮「…………」

部長「17か。昨日より2低いな……私が部下を連れてきたからやきもちを焼いてしまったのかな?ハッハッハッ」

朝潮「ぷはっ……!はぁ、はぁっ……」

提督(息止めてたのか……どんだけ嫌だったんだ……)

部長「私がこの子達と暮らし始めて1年経つがなかなか上がらない物でね」

提督「難しいんですね」

部長「キミもやってみるかい?初めてあったばかりだと限りなく0に近いかもしれんが」

提督「いえ、なんだか艦娘の子達もこれは嫌がっ……恥ずかしがっているように見えましたし」

朝潮「私なら大丈夫です。司令官のご命令ですから」ずいっ

提督「ええっ?あ、じゃあ……目の中……奥だっけ……」ジッ

朝潮「どうでしょうか?見えますか?自分では見えないので……」

提督「うーん……」

朝潮「もう少し近づきましょうか」ずぃっ

提督「あっ」

ゴツンッ

提督「ッタタ、大丈夫?」

朝潮「も、申し訳ありません!」

部長「ハッハッハッ、恥ずかしくて頭突きをしてしまったのか?すまんな、知らない男と顔を近づけさせるような事をして」

朝潮「そんなっーー」

提督(思いっきり55って見えたけど言えない……)


艦娘が相手に対する好感度は初期値が50であり、そこから上下する。
好感度は最大100だが50から普通に提督ラブ勢で普通に接する限り50を下回る事は無い

またかきます

朝潮「本当にすみませんでした!」

提督「俺は全然大丈夫だから。それよりそっちが……」

朝潮「私がどうかしましたか?」

満潮「ちょっと朝潮!お茶ひっくり返してるわよ!」

朝潮「あっ……服が」

部長「これはいけない。すぐお風呂に入ろうか」

朝潮「い、いえ、これくらいなんとも」

部長「ダメダメ、染みになったらどうするんだ」

朝潮「ですが……」

提督「部長の言う通りだよ。せめて着替えておいで」

朝潮「……」

部長「さあ、一緒にお風呂場へ行くよ」

朝潮「はい……」

提督「ん?一緒に?」

提督「…………」

満潮「あの変態……!」

提督「もしかしなくてもだけど……余計なこと言ったかな……?」

満潮「良いのよ別に。どのみち言い出したら意地でも連れて行く気だったんだから」

提督「でもかなり嫌そうな顔してたし……」

満潮「当たり前じゃない。ウザい奴に風呂場で身体の隅々まで洗われるこっちの身にもなってほしいわよ」

提督「身体の隅々まで!?」

満潮「そうよ。特に首、脇、おしりから……あそこまで念入りに…………あ、あと、足の裏とか!」

提督「け、けしからん!」

満潮「しかもボディータオルは肌によくないとかいって手でよ?本っ当ーにありえないんだから!!」

提督「うらや……けしからん!!」

提督「でもそんな破廉恥な事をされているなら憲兵に突き出せば良いのに。君たちにも人間と同じ人権があるんだから」

【憲兵】万が一どすけべ目的で艦娘の意に反して無理やり破廉恥な行為をした時に提督を引っ捕らえる専用機関


満潮「仕方ないじゃない。別に下心があるわけじゃないんだから」

提督「いやいや!下心満載だろ!?無理やりお風呂に連れて行って身体の隅々まで念入りに」

満潮「そうよ。身体の隅々まで洗われる……でもそれ以上変な事をされる訳じゃないし、向こうにもそんな気が無いのは見れば分かるわ」

提督「下心無いのが見れば分かるってどこを見ればそんな……あっ」

満潮「身体や髪を綺麗に洗ったら湯船に浸かってお風呂から上がる。パジャマはどこから買って来たのか知らないフリフリのドレス」

満潮「部屋で髪をときながらドライヤーで乾かすのもあの司令官。寝る時も一緒」

満潮「あの司令官は私たちを娘か孫……それか人形とでも思ってるんでしょ」

提督「なんだろう……これマジで怖いやつだ」

提督「会社ではビシッとしていてバリバリ働いて、浮いた話は無いけど女子社員からも評判が良い人なのに」

満潮「浮いた話が無いからこんなことになってるんでしょ。やたらと私たちにパパとか呼ばせたがるし」

提督「でも好感度17とか18って相当まずいんじゃ……」

満潮「ええそうよ!だって本当にウザいんだから!!……でも0になるほど嫌いになれ無いから困るの」

提督「他の子は?」

満潮「大潮は全然気にし無いタイプ。お風呂も自分から一緒に入って来るし、あのフリフリのドレスも嫌いじゃ無いみたい」

満潮「まああの司令官と二人で入るくらいなら大潮も一緒の方がありがたいけど」

提督「なにその天使」

満潮「あとは荒潮もいるけど……あの子、司令官の事をパパって呼ぶのに抵抗無いって言うか、司令官くらいの歳の人をすぐパパって呼ぶのよね」

提督「なにそれバブルの匂いがする」

満潮「いまココにいるのは私たち四人だけね」

提督「朝潮ちゃんに満潮ちゃん、大潮ちゃんに荒潮ちゃんか……名前を聞く限り姉妹だよね?」

満潮「ええ」

提督「よくピンポイントで姉妹だけを建造できたな……どの艦娘が出来るかは完全にランダムって聞いたけど(一部を除いて)」

満潮「当然私たち以外の艦娘もたくさん造られたわ。でも私達朝潮型の姉妹艦じゃないと実家の鎮守府へ送られてるみたい」

満潮「たまに軽巡なんかが完成したら中身も見ずに送ってるわ」

提督「なんと言う贅沢?なんだ」

満潮「ほんと、姉妹艦以外にだって大切な仲間は沢山いるのに……」

提督「変なこだわりがあるのかな。制服にこだわるとか理解に苦しむが」←夕雲型の制服に狂喜乱舞していた系提督

満潮「まぁあんなのでも一応司令官だしね。好感度が0になるまでは我慢してあげるわよ」

提督「でも好感度って自分では分からないんだろ?あまり下がり過ぎたら好感度がいくつか部長も言わないんじゃ」

満潮「そうね。でも0になった時だけは分かるわ」

提督「そうなの?」

満潮「だって好感度が0になると勝手に艤装が解放されて司令官の口に砲塔をねじ込むシステムだから」

提督「艦娘大事にしなきゃ(使命感)」

ピピッ

提督「おわっ!もう8時か!!早く帰らねば艦娘達が心配しているかもしれないのに……!」

満潮「帰ってあげなさいよ。戻ったらあいつには私から言っといてあげるわ」

提督「ありがとう!」

満潮「う……は、はやく行きなさいよ!」

ダッ

玄関

提督「ここから一番近い駅は……けっこう距離があるな」

部長「ん?どうしたんだそんなに急いで」

提督「あっ、部長!実はその、そろそろ帰らないとうちの艦娘が心配してーー」

部長「ああ、それは悪い事をした。ちょっと待ってくれ、すぐタクシーを呼ぼう」

提督「えっ、いやあの、我が家は年中食糧難でして……」

部長「これだけあれば足りるかな?」ヒラッ

提督「ふぁっ!?いえ、そんな……」

部長「いいから受け取って。はやく帰らないと心配させてしまうぞ」

提督「ですが、それなら半分もあれば十分ーー」

部長「なら待たせている艦娘にお土産でも買ってあげなさい。さぁ、行った行った」

提督(こんなにダンディーなのに……!)

朝潮「あ、あの、またのお越しをお待ちしています」ヒラヒラフリフリ

提督「なにそれめちゃくちゃ可愛い!お姫様みたい!!超似合ってるよ!!」


その後タクシーが到着し提督は家へ向かった。

最後の一言で朝潮は耳を真っ赤にしながらぺこりと頭を下げ、部長は上機嫌でさらに2枚上乗せしてくれた。

またかきます

タクシー

提督(帰りにシュークリーム買って帰らないとな)

運転手「んー?お客さーん、艦娘と一緒だったでしょ?」クンクン

提督「え?あ、そうですけど……どうしてわかるんですか?」

運転手「そりゃーわかるでしょ。匂いがするんだもん。こりゃー駆逐艦の匂いだね」

提督(この人もヤバい人か……?)

運転手「見た感じまだまだ新人提督って感じだよね?艦娘の事もあんまりよく知らないんでしょ?」

提督「ぐぬぬ……そんな事ないですけどね!あと次の信号右です!」

運転手「その割には反応薄いよねー。さっきから結構艦娘とすれ違ってるのに」

提督「ほへ!?」

運転手「例えばほら、今横断歩道渡ってる四人とかさ」

提督「あのOLがなにか?」

運転手「違う違う!あれは妙高型の四人だよ」

提督「妙高型……?」

運転手「前から足柄、妙高、那智、羽黒で……足柄さんが先頭の単縦陣、あれは間違いなく飲みに行くね!」

提督「…………」

運転手「あとあそこで食べ放題の店から追い出されてるの。あれは一航戦でー」

運転手「あの飲み屋から出てきて足柄さんたちともう一度入ってくのは軽空母!」

提督「え?艦娘って街にそんなにいたの!?」

運転手「ほら、やっぱり艦娘の事あんまり知らない新人さんじゃん♪」

提督「ぐぬぬ……」

運転手「艦娘って建造する時に選べないでしょ?出来てからのお楽しみってやつ?」

提督「一般的にはそうですね」

運転手「だからさー、やっぱ同じ子が着任したり思ってたのと違う艦娘が着任したりしちゃう事も結構あるみたいなの」

提督「なんて贅沢な……」

運転手「そういう時に他の鎮守府へ行ければ良いんだけど、艦娘って最初に見た人だけを提督だとインプットされちゃうからさ」

運転手「捨てられちゃう事があるんだよね」

提督「艦娘を捨てるなんてとんでもない!見つけ次第養いたい!」

運転手「まーそう焦んないでよ。捨てられちゃうって言っても道に転がってる訳じゃないんだよ?」

提督「あっ、次左です」

運転手「艦娘って壊れる事はあっても歳はとらないでしょ?だから結構重宝されてるんだよねー」

提督「そうなのか……うちの会社にもいるのかもしれないんですね」

運転手「そうそう♪変わった髪型や個性的な子は艦娘かもねー♪口調とかは気をつけてても出ちゃう事あるし」

提督「髪型、個性的な……うーん……」


『他の四人が来れるなら問題ナッスィーング♪』


提督「まさかあの事務員の女の子も……でもどうして艦娘って事を隠すって言うか、表に出さないのかな?」

運転手「みんなきっと普通に過ごしてみたいんじゃない?艦娘だからってチヤホヤされてもつまんないんだろうしさ」

提督「俺なら全力でチヤホヤされたいのに!」

運転手「あははっ、さあそんな話をしてたら着いたよー。この辺だよねー?」

提督「あ、はい。じゃあ料金はコレで。それにしても夜にタクシー運転も大変ですね」

運転手「何言ってんの!夜はまだまだこれからだよー♪夜は良いよね~♪夜はさ~」

ブロロロロ……

提督「なんか辺な人だったけど可愛かったな」

提督「ただいまー」

雷「おかえりなさい!司令官!ちゃんと失礼の無いようにできた?」

提督「ああ、大丈夫だったよ」

雷「さぁ上着脱いで、すぐに夕飯にするわね!」テキパキ

秋雲「おっかえんなさーい!ふっふーん♪」スッ

提督「なんだ、缶詰買ってきた時以外で秋雲までお出迎えなんて珍しいな」

秋雲「もう何言ってんのさぁー♪まってたのよー?お・み・や・げ♪あるんでしょ?シュークリーム♪」

提督「あっ……」

秋雲「えっ?まさか……」

提督「タクシーで話し込んでてつい……」

雷「し、しし、司令官ー!!」バタバタ

提督「な、なに!?」

雷「この上着から、知らない艦娘の匂いがするんだけど!まさか、う、浮気……!?」

提督「ちが、それは部ーー」

秋雲「シュークリーム!!シュークリームー!!」

提督「ちょっ、秋雲静かにーー」

雷「司令官、ちゃんと説明してくれないとお食事の用意ができないんだから!!」

ギャーギャー!!


食後にコンビニまで行く約束をして、部長の家にいた艦娘の説明して納得させるまで小一時間かかった。

またかきます

雷「もう、そういう事なら早く言ってくれればいいのに」

提督「取り次ぐ暇も無かったんですが……」

秋雲「コンビニ行くならシュークリームと牛缶もつけてよねー」

雷「さあ!そうと決まれば早く夕飯にしましょ!」

秋雲「そうそう、もうお腹ペコペコだよー」

提督「なんだ?二人ともまだ食べてなかったのか?」

雷「当然でしょ?お夕飯は家族みんな揃ってから食べなくちゃ」

秋雲「このカレーの匂いを嗅ぎながら我慢するのは大変だったんだからー。あー、お腹すいたー」

提督「そんな風に思って待っててくれたなんて……なんか感激するな!」

雷「とうぜんよ!」

秋雲「感激なんて良いからご飯にしようよー」

提督「特に秋雲が待ってくれてたのは意外だったから余計に嬉しいよ」なでなで

秋雲「ええっ?ちょっ……私は雷ちゃんに言われて渋々待ってただけなんだけど……」

提督「いやいや、なにをおっしゃるうさぎさん」なでなで

秋雲「うさぎさんじゃなくて秋雲さんなんだけど……ああ~!って言うかもう撫でなくて良いし!ほんとにほんとに……」

提督(この反応が楽しみでついやってしまう)

ダダダダッ

雷「ちょ、ちょっと司令官!秋雲に待つように言ったのは雷なんだけど!」

提督「ああ、雷も待っててくれてありがとうな」

雷「うぅ~……なんかついでみたいに聞こえて納得できないわ!ぷんすか!」

提督(この反応が楽しみでついやってしまう)なでなで

雷「あっ……もう司令官ったら、そんな猫みたいに喉元撫でられても……もう、テクニシャンなんだから……」うっとり

提督(この反応がーー)

食後

提督「ごちそうさま。今日も美味しい夕飯をありがとうな」

雷「これくらい当然よ!もっと私に頼って良いのよ?」

提督「…………」

雷「どうしたの?司令官」

提督「頼ると甘えるって似てるよね」

秋雲「うーん、なんか違う気がするけど似てる?両方頼みごとするみたいな感じだし」

提督「つまり俺が今ここで膝枕耳そうじをお願いした場合、それは甘えると言うか頼ると言うか甘え頼るあたーー」

秋雲「はいはい、落ち着いてー」

雷「司令官、膝枕耳そうじをして欲しいの?」

提督「男の夢みたいなもんなんだ……」

雷「そんな事で良ければいくらでもしてあげるのに!さぁここに頭を置いて。秋雲、耳かき持ってきてくれる?」

秋雲「はいよー♪なんなら耳ん中探照灯で照らしちゃうよ~♪」


雷ちゃんの太ももは細いけどしっかり女の子の柔らかさがあって暖かくて気持ちよかったけど

近距離で探照灯を当てられて火傷寸前、しかも子供に耳をいじられる恐怖で気が気じゃ無かった。

提督「さて、コンビニ行って食後のデザートとしゃれ込むか」

雷「大丈夫?司令官?もう血は止まった?聞こえる?」

秋雲「痛いなら痛い、熱いなら熱いって言ってくれなきゃ」

提督「大丈夫大丈夫。シュークリームと牛缶だったな」

秋雲「プレミアムシュークリームねー♪」

雷「うちは貧乏なんだから贅沢言わないの!司令官、普通のシュークリーム3つね」

提督「うーむ……」

雷「司令官?」

提督「今日は一緒にコンビニまで行ってみるか?」

秋雲「ほんとに!?やったぁー!シャバの空気だー」

雷「どうしたの急に?いつも外は危ないからって私達お留守番なのに」

提督「今日はちょっと色々思うところがあってね……束縛し過ぎるのは良くないかなって……」


提督は誘拐などを心配して2人を家から出したことが無かったが、部長達を見て同じ過ちを犯さない様に誓った。

またかきます

提督「俺ももう良い歳だからなぁ」

雷「どうしたの司令官?まだまだ若いんだからそんな事言ってちゃダメよ!」

提督「でもなぁ……もう周りも結婚していってるし」

雷「ケ、ケッコン!?」

提督「それに子供も欲しいんだよな。かわいい女の子が良い」

雷「子供!?赤ちゃん!?」

提督「……まぁまず相手がいないんだけど」

雷「司令官!私がいるじゃない!」

提督「ん?ああ、そうだな……(子供みたいなのはもういるか)」

雷「司令官……それはつまりその、(ケッコン相手は)私で良いって事よね!?」

提督「ああ、(子供は)雷で十分だよ」

雷「~っ!!司令官!!」がばっ

提督「おうっ?」

雷「私、頑張って練度をあげるわね!」

提督「練度?(そう言えば好感度とかあったな)」ジッ…

雷「司令官?そんなに見つめられたら私……」

提督「…………ん?」

雷「どうしたの?どこか変だった?」

提督(おかしいな。目の中に好感度が数値化するはずなんだけどハート型しか見えないぞ)

雷「司令官!私すぐに練度99になっちゃうんだから!」

提督「お、おう!どうやったら上がるのか分からんが頑張れ!」

雷「あっ、でも赤ちゃんは少し待っててね」

提督「赤ちゃん?」

雷「あのね、まだ朝潮が来てないから無理なの」

提督「朝潮?」

雷「あれ?大潮?初霜だったかしら?」

秋雲(あぁー……なんか話噛み合ってなさそうだなー)

秋雲(あと多分朝潮でも初霜でもなく初潮なんだろうなぁ)

秋雲(まぁなんか面白そうだし放っとこうっと)

提督「おーい秋雲ー」

秋雲「んー?」

提督「うーむ……」ジッ…

秋雲「な、なになにセクハラ?良いのぉ~?」

提督(やっぱり目の中にハート型が……うちの艦娘は数字化されてないのか?)


艦娘の好感度が100%になると数字の代わりにハート型が現れる

あああああ!さんまさんまさんまさんま!!秋刀魚に届け俺の思い!!

ある日の深夜

雷「ううーん……おしっこ……」スクッ…

秋雲「フヒヒ……むにゃむにゃ……」

雷「ん……?司令官……?」

ぐにゅっ!!

秋雲「いたたたたたた!!ちょっ、手!踏んでる踏んでる!!」

雷「わっ!びっくりした。そんなとこに寝てちゃ危ないわよ?」

秋雲「いやいや、ココ布団なんだけど」

雷「ねぇ司令官、こんな時間にパソコンで何してるの?お仕事も大事だけどちゃんと寝なきゃダメよ!」

秋雲「ん~?なになに?深夜に1人でヘッドホン付けてパソコンなんて怪しくない?」ニヤニヤ

雷「司令官!!」

秋雲「むっふふぅ♪」ニヤニヤ

提督「ん?なんだお前たち起きたのか」

雷「なんだじゃないわよ!ちゃんと寝なきゃ身体に毒なんだから!」

秋雲「いやいや、むしろ身体に溜まった毒素を出していた的なぁ~?」

提督「すまんすまん。ついゲームに夢中になっちゃってな」

雷「ゲーム?ポケモンかしら?」

秋雲「ポケモンって言うかー、ポケットに手を入れてモンモンしながらゲームしてた的な~?」

提督「何言ってんだ。これは艦これってゲームだよ」

雷「艦これ?」

秋雲「姦これ?」

提督「ああ。このゲームには実在する艦娘がみんな出てくるんだ」

秋雲「うへー……リアルでも艦娘の相手してるのにゲームでも艦娘を育ててんの?」

提督「せっかくだし色んな艦娘の事を知ろうと思ってさ。お前たち2人が来てから始めたんだけど見事にハマってな」

秋雲「あっ!第1艦隊の旗艦が秋雲さんじゃ~ん♪提督もほんと私が好きなんだねぇ。うんうん♪」

提督「……」ぺろぺろ

雷「うう~……!司令官!!どうして旗艦が秋雲で私がいないのよ!!」

提督「なにをおっしゃる!雷はこっち!第2艦隊旗艦だ!一見地味に見えるかも知れないが最後の夜戦は第2艦隊にかかってるんだぞ!」

雷「ほんとに?司令官は雷をたよってよるのね?」

提督「頼りにしてるよ」

雷「よ~し!やってやるわ!!」

秋刀魚二尾 寝ますー

イベント 最終

防空棲姫「キタンダァ……フーン」

提督「ふぉー!!!!」ダンダンダン!

秋雲「ちょっ、うるさいってば!!何時だと思ってんのよ~」

提督「いやいやいやいや!これラストだから!倒せばイベントクリアだから!!」

雷「イベントクリア?それって凄いの?」

提督「すごいも何も、ここをクリアする為にやってきたようなもんだからな!」

秋雲「もうわかったからサッサと行きなよ」

提督「ちょっとまって、祝杯用のお酒を用意してくる!」ダッ

雷「もう司令官ったら子供みたいに喜んじゃって。そうだ、先に進めといてあげましょ!」

秋雲「えっ……勝手に触って大丈夫なの?」

雷「平気よ!雷に任せておけば大丈夫なんだから!」ぽちっ


「艦隊が戻ってきたさー。おっつかれちゃん♪」

秋雲「あっ」

雷「ちょ、ちょっと!なんで帰ってきちゃうのよ!!」

秋雲「いや、そんな事しらないし……」

雷「旗艦は秋雲なんだからなんとかしなさいってば!」

秋雲「無茶言わないでよもう!」

雷「と、とりあえずさっきの場所まで戻さなくちゃ」カチカチ

燃料7000 弾薬7000 鋼材7000 ボーキ7000 資材100

「まるゆです」

雷「あれれ?もう一回……もう一回……」

…………

雷「もう、なによこれ。全然出撃しないじゃない!」


カシャン……


秋雲「あーあ、秋雲さんしーらない」

雷「し、司令官、私は先に行こうとしたのに秋雲が帰ってきちゃったの!」

秋雲「ちょっ!それは操作の仕方が悪かったんでしょうが!」

提督「…………」


その後も雷の言い訳は続いたが提督の耳には何も入らない。

ただただ彼は画面に映る3桁の各資源を眺めていた。

提督「だ、大丈夫だ。まだプレゼントボックスとかのアイテムを使えば後一回くらい出撃出来るはず……」

秋雲「別に今日慌ててやらなくても、また資源を貯めて出直しーー」

提督「イベントは今日の午前中で終わりなんだ……」

秋雲「…………」

雷「うっ、ううっ……うわあぁぁぁぁん!ごめんなさい!!私が余計な事したから……司令官、司令官、ごめんなさい……!!」

秋雲「まぁ、私も一緒に見てたわけだし同罪だよね。ごめんねー提督」

提督「別に謝る事ないよ。たかがゲームなんだ。気にするな」

雷「でも、でも……!責任とらなきゃ……」

提督「だったら隣で応援してくれ!それだけで十分だ」

秋雲「いよぉーし!んじゃいっちょ応援してやりますか♪」

雷「うん!雷、司令官の為に一生懸命応援しちゃうね!」

提督「おう!」

雷「本当なら責任とってクリアするまでマッサージするつもりだったけど」

秋雲「私もさすがに胸の一つでも揉ませるしかないと思ったよー」

提督「…………っ」ギリッ


提督は失敗したと心底悔やんだ。

再びボスマス

提督「よし!!今度こそ!!」

雷「司令官!次はちゃんと夜戦しなきゃダメよ!?」

秋雲(さっきのは雷ちゃんが……)

雷「でも大丈夫かしら……敵も沢山残ってるし、こっちは雷と利根さんとーー」

提督「大丈夫だ!このゲームは旗艦さえ倒せば勝ち……!艦娘を信じよう!!」

我、夜戦ニ突入ス!!

シャッシャッシャッ!!

雷「なになに!?なんだか凄いのが出たわ!」

提督「きたきた!魚雷カットイン!!」

雷「よくわかんないけど……いっけー!!」

ズドンッ!!

雷「ちょっと!どこ狙ってるのよ!!」

秋雲「あーあー1番下にいっちゃったねー」

提督「いや、これでいい!雷の仕事は的を減らす事……!」

「直撃だと!?この程度では我輩は沈まん!!」

秋雲「あちゃー……利根さんまで大破しちゃったし」

提督「これも想定内……!よくやってくれた!そして俺の本命はココ!!」

シャッシャッシャッ!

提督「いっけぇー!!雪風ー!!!!」

ズドンッ!!!!

戦術的勝利! B

提督「ふぉー!!!!」ガタッ

秋雲「B勝利?いいの?これ」

提督「やっぱり雪風は凄いな!!」

提督「そしてお待ちかねの報酬タイム!!

「照月です」

提督「うおおぉぉぉ!かわいいー!!どすけべボディー!!」

秋雲「……」

雷「……」

提督「くぅ~!徹夜の甲斐があった!なんて可愛いんだ!なっ!?」

秋雲「……」

雷「……」

提督「あ、あれ……?おーい……」

秋雲「さぁ寝よ寝よ。しーらないっ」

雷「ぷんすこ!」

提督「ぷんすこ!?」


その日からしばらく口をきいてくれなくなった

眠たくてまたかきます

翌日

提督(結局あれから一言も会話ができなかったな……。秋雲と雷は普通に何か会話してたのに)

ごそごそ…

提督「おっ、秋雲おはよう」

秋雲「んー、おはよー」

提督(あれ?普通に会話してくれるのかな?)

カチャカチャ

提督(この音と匂いは雷が朝ごはん用意してくれてる音か。良かった、朝ごはん抜きとかだったらどうしようかと)

提督「おはよう雷。今日の朝ごはんは何かな?」

雷「目玉焼きとお味噌汁よ」

提督「そうかそうか、じゃあご飯貰おうかな」

コトッ

提督「ではいただきます」

雷・秋雲「いただきまーす」

もしゃもしゃ

提督「…………」

秋雲「…………」

雷「…………」

カチャカチャ……

提督(なんだこの必要最低限しか会話しない離婚前の夫婦みたいな空気……)





提督「今日の天ーー」

雷「あーっ!もう秋雲ったら!またそんなにお醤油かけて!身体に悪いわよ!」

秋雲「んでもさぁー、やっぱり目玉焼きにはお醤油でしょー?」

雷「それにしたって限度があるわ!」

秋雲「んもー、雷ちゃんはうるさいんだからぁ~」

提督「い、いよーし!俺なんてウスターソースだばだばかけちゃうもんね~!!」ダバダバ

雷「…………」

秋雲「あっ、雷ちゃん。お茶ちょうだい」

雷「しょうがないわねー」

提督「…………」ダバダバ

秋雲(うわー、ソースでびちゃびちゃだし……)

提督「さーて、今日は休みだしお出かけでもするかー!一緒に行く人ー!」

提督「はぁーい!」

秋雲「あー、ごめん。今日は絵描きたいからやめとくー」

雷「わ、私も家のことがあるから行かないわ。いってらっしゃい」

提督「はぁーい!行ってきまーす!!」

バタンッ

提督「…………」

提督「うわぁーー!!!!」ドタドタドタ!


雷「ちょっとかわいそうだったかしら……」

秋雲「良いの良いの。もっと底まで叩き落とした方がごきげんとりのリターン……じゃなくて、反省するだろうし♪」

雷「そうね……司令官にはいっぱい反省して雷達を大切にしてもらわなきゃ!」

秋雲「秋雲さんは欲しいものリスト作っとこーっと♪」

提督(2人とも明らかに態度がおかしい。やはり嫌われてしまったのか……!?)

提督「そういえば部長が好感度はすぐ変化するみたいな事言ってたな……」

提督「はあぁぁ……ばあちゃんに相談したいけど艦娘もらった上に心配までかけるのも悪いし……」

提督「誰か相談に乗ってくれそうなーー」

提督「あっ!」

ダッ!


提督「ちょっと良いかな!?」

電「えっと……電に何かご用でしょうか?」

提督「とりあえず、あっちのベンチでお話し良いかな……?あ、アイスかってあげるから!」

電「はわわっ……!」


声かけ事案である。

出かけてまた書きます

かくかくしかじか……

提督「……と言う事なんだ」

電「なるほどなのです」ペロペロペロペロ

提督(この子超アイス舐めるタイプだな。かわいい)

提督「やっぱり嫌われちゃったのかな?理由がよく分からないんだけど……」

電「あの、雷ちゃんは司令官さんを嫌いになったりしないと思うのです……」

提督「でもほとんど口をきいてくれないんだよなぁ」

電「それはきっと雷ちゃんが怒ってるからじゃないですか……?」

提督「怒ってる?じゃあやっぱり嫌われてるんじゃ……」

電「はわわっ、そうじゃなくてその……きっと司令官さんが他の艦娘さんをいっぱい褒めたからヤキモチを焼いているんだと思うのです……」ペロペロペロペロ


提督「ヤキモチか。ゲームの中の話なのに……」

電「きっと雷ちゃんは司令官さんが大好きなのです」


司令官さんが大好きなのです。司令官さんが大好きなのです。司令官さんが大好きなのです…………


提督「はうあっ!!!!」

電「っ!?」ビクッ

提督「はっ、いかんいかん……かわいい子にいきなり大好きとか言われて興奮してしまった」

電「はわわっ……びっくりしたのです」

提督「こんな事をやってるから雷を怒らせちゃったんだな。反省しないと」

電「こちらこそ変な事を言ってごめんなさい……!」

提督「いやいや、こちらこそごめんね。いくら可愛いからって人様の艦娘に変な事言っちゃって」

電「あ、あのっ……電は今誰の艦娘でもなくて、だから大丈夫ですよ……?」

提督「え?誰の艦娘でもない?」

電「電には司令官さんがいなくて今は重巡のお姉さん達と一緒に暮らしているのです」

提督「でも艦娘は受注されてから建造されるから必ず提督がいるはずなんだけど……」

電「はい。電が建造された時はまだ深海棲艦もいて、昔は電にも司令官さんがいたのです。でも今は……」

提督「あっ……ごめん。変な事聞いて……そうか、君の司令官は戦いで」

電「王子だか団長だかになるから提督業は引退すると言っていたのです。甲斐性なしの裏切り者なのです。国の恥なのです」

提督「大丈夫!?白目が無くなって黒目だけになってるけど!?」

電「はい、大丈夫なのです♪」

提督(艦娘は初めに見た人を提督と認識して慕うって聞いたけど、その提督が引退したらすごい憎しみを抱くのだろうか……)

提督「あっ、鼻にクリームがついてる」

電「お鼻、ですか……?司令官さんのお鼻は綺麗なのです」じーっ

提督「違う違う。そっちの鼻に……ほら」スッ

電「っ!はわわっ、恥ずかしいよぉ……」カアァァ…

提督(なるほど。こんな天使が憎しみなんて抱くわけない)

提督「いやー、それにしても初めて会ったけど本当に電ちゃんは可愛いな」

電「あ、ありがとう、なのです……」カァァァ…

提督(うちの2人は結構アグレッシブだから大人しい感じが新鮮だ)

電「でも初めて会ったは違うのです。今まで何度も見かけた事はありますよ?」

提督「え?」

電「司令官さんは気付いて無かったみたいだったけど……電は気付いていたのです♪」

提督「そうか……俺も最近ゲームで艦娘の事を知るまでは全然名前も顔も分からなかったから……」

電「だからその司令官さんが今日声をかけてくれた時はびっくりしたのです。あのっ、びっくりしたのは嬉しくて……」

提督(これは気を抜いたら抱きしめてしまいそうだ。こんな可愛い子がーー)

提督「ん?可愛い……子……?子!?」

電「?」

提督(アイスを餌に、見知らぬ子供を誘う男……!?)


この時、ようやく提督の頭に声かけ事案がよぎった。

行ってきます

提督(少女に、声かけ、逮捕、憲兵……!)

提督(だが待てよ……確か作られたのは深海棲艦がいた時代って言ってたし、俺より年上なんじゃないか?そもそも艦娘に年齢と言う概念は)

電「あのー……どうかしたんですか?」

提督「えっと、キミはお仕事とかしているのかな?」

電「はわわ……えっと、さっきみたいに名前で呼んで貰ってもかまわないのです……」

電「電は今学校に通っているのです♪」

提督「がっこうー!!」

電「一緒に暮らしている高雄さんが今は平和になって戦わなくて良いから通わせてくれているのです♪」

提督(学生?JC?JK?どっちにしろアウトか?いや、でも年齢的に高校生はどうだった?セーフなんじゃないか!?そうだ、セーフだよ!結婚とか出来る年齢だし!)

電「このランドセルも買ってもらったのです♪響ちゃんとお揃いなのです♪」にぱー

提督「もうだめだ……もうおしまいだー……」

提督(こうなったら声をかけといて悪いけど早く退散しよう)

提督「電ちゃん、俺はこれから用事があるから先に行くね!アイスはゆっくり食べて!本当にありがとう!助かったよ!」ポフッ

電「はにゃぁぁ……ッッ」ビクッ

提督「ええ!?頭に手を置いただけなんだが……え?お尻とか触ってないよね……?ここお尻じゃないよね!?」

電「すみません、司令官さんに頭を撫でられた事なんてなかったから……びっくりしたのです」ぷしゅー

提督「そ、そっか。うっかりお尻を触ーー」

憲兵「動くな。憲兵だ」

提督「!!」

憲兵「先ほどこちらから駆逐艦の悲鳴を聞いて駆けつけたのだが……」

提督「違います!!勘違いです!!」

憲兵「また貴様か!!これで何度目だと思っている!!」

提督「はい!?人違いですよ!まだ初犯です!!」

憲兵「初犯?やったんだな?よし、後は署で話を聞こうか」

提督「ぐぬぬっ、なんという高度な誘導尋問……っ!!」

電「はわわっ……あ、あのっ」

提督「電ちゃん!」

電「アイスクリーム……買ってくれて、ありがとうなのです」ぺこっ

提督「今それ言うの!?ややこしくなりそう!!」

憲兵「貴様あぁぁー!食べ物で駆逐艦を誘惑するとは見下げた根性だな!!」

提督「違うんです!本当に、相談に乗ってもらってただけで!」

憲兵「見ず知らずの小学生女児に貴様の様な30代前後の大人が何を相談する!!言え!!」

提督「それは、家にいる駆逐艦と上手くいかなくて……」

憲兵「なんだとー!?貴様、家に他の艦娘まで監禁しているのか!!どうやら牢獄では生ぬるいようだなぁー!!」

提督(なんだこれ……)


高雄「あら、あそこにいるのは……」

電「はうぅ、高雄さん、助けてほしいのです!」

愛宕「ぱぁんぱかぱーん♪」

電「ぱ、ぱんぱかぱーんなのです!」

響「なんだか少し、騒がしいな」

電「そうなのです!実はーー」

憲兵「こい!一族根絶やしにしてやる!」

提督「やめろ!ばあちゃんには手を出すな!!」

憲兵「それは貴様の態度しだいだな。大人しく処刑されるなら手を出さんが……抵抗するなら我が憲兵団が駆逐する事になるだろう」

提督「くっ……!か弱いばあちゃんを狙うなんて汚いぞ!」


その頃、ちえこ宅

婆「世の中平和になったもんじゃ。ほんの数十年までは海の上で血で血を洗う戦いをしておったのに」

大和「この平和もちえこさんを筆頭に元帥さん達が最前線で戦ってくれたからですよ」

武蔵「ああ、まったく見事な采配だった」

婆「今はただの老ぼれじゃよ。もう最前線は無理じゃ」

赤城「ご安心ください。万が一の時は私達があなたをお守りします」

加賀「赤城さんの言う通りです。その為に1日も休まず練度を積んできたのですから」

瑞鶴「ちえこさーん、翔鶴姉も練度が130になったみたいなの!」

婆「そうかいそうかい。それじゃあもし敵が来ても安心だわねぇ」

瑞鶴「もっちろん!航空戦なら私たちにまかせて!ね、翔鶴姉!」

翔鶴「もう、瑞鶴ったら」

加賀「まったく……その程度の練度で浮かれているなんて。これだから五航戦は」

婆「さてと、それじゃああたしゃはいつもどおり平和に過ごすとしようかねぇ。あたしゃ今、あたまのボケよるフェアリーちえこじゃけぇ」


婆は提督の子育てに専念する為提督は引退しているが、その手腕に惚れ慕って家にやって来る艦娘は数知れない。

行ってきます

街中

憲兵「とにかく付いてきてもらおうか!」グイッ

提督「ハナセ!!」

憲兵「貴様!抵抗する気か!!ぶち殺すぞ!!」


高雄「あのー、私達の提督がどうかしたんでしょうか?」

憲兵「なに?提督だと?」

提督「そうだ、ほら!免許証もちゃんとある!」

憲兵「チッ、こんなクズにまで免許証を発行するとは……この国はどうなっているんだ」

愛宕「さぁさぁ、行きましょう♪」

提督「あ、ああ」

憲兵「……待て。お前たちがこいつの艦娘だという証拠は?万が一、他人の艦娘に手を出したのなら死罪は免れんからな」

提督「死罪!?」

高雄「でもそんな事どうやって証明するのかしら?」

憲兵「艦娘は最初に見た提督に好意をもつ筈だが……どうも俺にはお前たちがこの提督を好いている様には見えんのだよ」

愛宕「そんなの個人差があるわよねー?」

電「あ、あのっ……!」ずぃずぃ

高雄「電ちゃん?」

電「電は……電は司令官さんの事が大好きなのです!」だきっ

提督「はわわっ……!」

愛宕「あらあら♪」

高雄「まぁまぁ♪」

憲兵「ぐぬぬっ……」

高雄「これで文句はありませんよね?」

憲兵「ま、まだだ!本当にすきなら今すぐここで交尾してもらーー」

ガシッ

憲兵「ぐえっ!!く、くびが……!!」こひゅー…こひゅー…

摩耶「ガキに何やらせようとしてんだ。クソが」グググッ

提督(ひえー……首を掴んで片手で持ち上げるなんて……)

高雄「やめなさい!それ以上しては死んでしまうわ」

摩耶「んでもよぉ」

愛宕「摩耶ちゃん?ダメよ?」

摩耶「わ、わかったよ……」パッ

ドサッ

憲兵「ゲホッ、ゲホッ!貴様らぁ~!!国家権力に刃向かう気か!!艦娘など鶴の一声で即解体だぞ!!」

摩耶「……やっぱシメちまうか?」

鳥海「いえ、ここはプロに任せましょう」

提督「プロ?」

キキーッ

提督「な、なんだ?あのあからさまにヤバそうな車は!?」

ざわざわ……

提督「おおう……ずいぶん騒いでたからいつの間にかギャラリーまで……」

龍田「はーい♪そこまでよぉ♪」

能代「あ、あれは!龍田組の龍田!」

提督「誰!?」

能代「通称登り龍の龍田。背中に凄い龍が彫られている事からその通り名を付けられたらしいわ」

提督「キミ、詳しいな……あれ?もしかして軽巡の能代?」

能代「ええ、私以外にも沢山艦娘はいるわ。あっちには妙高姉妹、向こうは伊勢型の2人」

提督「ほんとだ。意外と街中に艦娘って沢山いるんだな。……あっ、五航戦の2人も」

能代「あら、詳しいのね」

提督「一応提督だからね」

能代「あ、そう。…………ええ!?て、てて、提督でしたか!?わわっ、本当だ!すすす、すみませんでした!」

提督「?」

天龍「ったくよぉ、昼間っから騒いでんじゃねーぞ!」

能代「あれは!フフ怖の天龍!」

提督「なにそれあんまり怖くないけど」

能代「えっと、すぐにフフフ、怖いか?と聞いてくるのでその通り名が付いたんです」

提督「やっぱり怖くないな……」

能代「ちなみに怖くないと答えると後で龍田さんに殺されるらしいです」

提督「なにそれ怖い」

龍驤「ほんま、大概にしぃやー」

能代「あれは!絶壁の龍驤!!その独特のフォルムからその通り名が!」

提督「なんかだんだん通り名が酷くなってきたな」

不知火「……」ガチャ

能代「殺し屋の不知火まで!」

提督「いきなりおっかない通り名になったな」

能代「ちなみに通称ぬいぬいです!」

提督「ぬいぬい……」

憲兵「貴様ら!なんのつもりだ!まとめて解体されたいのか!!」

龍驤「自分、まだおかれとる状況が分かっとらんのか?」

憲兵「なんだと?これだけの人間が見ている中で憲兵である俺に何かしてみろ。全員が証人だからな!!」

龍驤「せやったらなんなん?」

憲兵「すぐに誰かが通報して……いや、既に誰かが通報しているかもな。さぁ分かったら邪魔するな。解体されたくないだろう」

龍驤「怖いこと言うやっちゃなぁ……でも見とる人なんてだーれもおらんとちゃうか?」

憲兵「なにを…………ハッ!」

龍驤「せや、ここにおるん……みーんなあんたが解体する言うた艦娘やで?まとめて解体する言うたから怖ーて体が動かんとちゃうか?」

龍田「最近下っ端の憲兵がずーいぶん調子に乗って好き勝手してるって耳に入ってたんだけどー……誰の事かしら♪」

天龍「どこの鎮守府にも属してない気の弱そうな艦娘を捕まえては脅して好き勝手したらしいなぁ」

憲兵「ち、ちがっ……!おれじゃない!!」

不知火「まぁ指の2、3本失えばすぐに自白するでしょう」

憲兵「ひっ……」

龍驤「おーい……攫え」

睦月「はいはーい♪」

如月「うふふっ、こんなの久しぶりねぇ♪」

能代「あ、あれは!フラグの睦月に犠牲の如月まで!」

提督「…………」

バタンッ!ブロロロロ……

不知火「ペンチは何処においたかしら」

龍田「ねぇ憲兵さん。少し遅い海水浴と、少し早い紅葉狩り。どっちが良いかしら♪」

憲兵「な、なにを……」

龍驤「塩水飲み放題か土食い放題。どっちがええかはよ決めんかい」

天龍「まぁ紅葉は見れねぇーけどな!」

アハハハハハ


笑い声の絶えないドライブは山へ海へと2時間続き、その後憲兵は何事もなく五体満足で無事に解放された。

翌日、彼は憲兵を辞めた。

またかかかきます

提督「頼る……か」スタスタ


数分前

提督「なんだか色々とありがとうございました」ぺこー

高雄「いえ、私達は電ちゃんに頼まれただけですか……ら」ぽっ

愛宕「あらぁ♪あらあらあら♪素敵な提督さんねー♪」ぽっ

提督「?」

鳥海「電ちゃんが助けたくなる気持ちもわかりますね」

摩耶「あん?こんなクソのどこが良いんだよ?クソが!」

電「はわわっ、あ、あの……っ!すみませんでした、なのです」

提督「こちらこそ俺が呼び止めたから変な事になっちゃって、ごめんね」

電「…………」じー…

提督「ん?」

摩耶「おい!うちの艦娘を変な目で見んじゃねぇ!クソが!」

提督「ええっ!?」

電「あのっ、雷ちゃんは頼られたりするのが大好きなのです」

提督「頼られるのが?」

電「はいなのです!だからきっといっぱい頼ってあげたら機嫌も良くなるのです!」

提督「そうか……ありがとう、試してみるよ」なでなで

電「はわわっ……びっくりしたのです……」ぷしゅー…

摩耶「うおおおい!!うちの艦娘に馴れ馴れしく触ってんじゃねー!このケダモノクソヤロウ!!」

提督「ケダモノクソヤロウ!?」

高雄「もう摩耶ったら。すみません、この子気になる人がいるとすぐこうやって突っかかっちゃって」

愛宕「摩耶ちゃんもなでなでしてもらいたいなら素直に言えば良いのに♪」

摩耶「だっ、誰がこんなクソに!!」

鳥海「確かに普段よりクソクソ言い過ぎです」

提督「……」なでなで

摩耶「……ッッッッ!!」



提督「とりあえずビンタされて首がちぎれるかと思ったけど雷と仲直りするヒントは手に入れた。さっそく試そう」

提督「ただいまー」

秋雲「おーそーいー!」

提督「悪い悪い。おっ、もうご飯出来てたのか。今日も美味そうだな」

雷「ぷんすか!」

提督「いやー、いつもありがとうな雷。本当お前がいなかった時は夕食が悲惨だったから……毎日頼りにしてるよ」

雷「!」ぴくんっ

提督「えっと、お茶は……あっ」

提督(お茶が俺と雷な中間距離に……朝は俺が取ってお茶を入れても機嫌はよくならなかったけど……)

提督「雷、そこにあるお茶を取ってくれないか?ちょっと足が痺れてて動けないんだ」

雷「……もう、仕方ないわねぇ」

提督「ごめんごめん」

雷「ほら、入れてあげるからコップかして!」

提督「ありがとう」

雷「ほんと、私がいないと司令官は何もできないんだから!」

提督(ん?機嫌治ってきた?……それより)

秋雲「んふふ~♪」げしげし

提督(足が痺れてるって嘘で言った直後から秋雲が嬉しそうに猛烈に足を蹴ってくる)

その後も提督のお頼りは続き……

提督「あー美味しかった!ごちそうさま!」

雷「さぁ洗い物しちゃおっと」

提督「雷、悪いんだけどお風呂のお湯もついでにためてくれー」

雷「しょうがないわねぇ♪」ニコニコ

提督「あとこっちの食器も洗い物頼むー」

雷「はーい♪まかせて、やっておくから司令官はテレビでも見てて」

提督「うん……」


提督(確かに頼ってダラダラしてると雷は嬉しそうだが……)

提督(これはなんだか胸が痛むな。頼りかたを間違っていると言うか、これじゃあダメ男になりそうだ)

提督(しかし……)

秋雲「あははははっ。何この番組、すっごいつまんないし!あはははは」だらっ

提督(なんてすごいだらけ具合なんだ……でも可愛い)

雷「ふぅ、洗い物も終わったしもうやる事は無いかしら?」

提督「あっ、だったら肩叩いてくれないか?なんだか凝ってるみたいなんだ」

雷「まっかせて!司令官のために頑張るわ!」トントン

提督「うへー、気持ち良いー」

雷「司令官おかたをたたきましょー♪トントントントン♪」

提督「ありがとう、もう良いよ」

雷「え?もう良いの?まだまだ叩いてあげるのに」

提督「次は俺の膝の上に座ってくれ」

雷「こう?」ストン

提督「うん。よし、うんうん」

雷「?」

提督「雷、いつも俺たちの為にありがとうな。頼りにしてるよ」なでっ

雷「司令官……!ううん、もーっと私を頼って良いのよ!!」

雷「司令官!」だきっ

提督「ああ、コアラに抱きつかれる木の気持ちが分かる」

雷「…………」スンスン

提督「ん?」

雷「司令官……なんだか他の女の子(艦娘)の匂いがするんだけど!」

提督「ギクー!!」

雷「でもこの匂いどこかで……」

提督「す、すみませんでした!!実は今日、電ちゃんに出会って……」

雷「電に?」

かくかくしかじか……

提督「と言うわけで、電ちゃんにアドバイスをもらって雷の機嫌をとっていたんだ……」

雷「だから今日はあんなに頼ってきたのね」

提督「すまん……俺は提督なのに自分の艦娘の機嫌を取る事すらできないダメな奴なんだ。自分で自分が恥ずかしいよ」

雷「…………司令官」


雷「私がいるじゃない!!」キラキラ



雷は提督が自分を「ダメな奴」と言った時、身体に凄まじい衝撃が走った。

雷(私がなんとかしてあげなきゃ……!私がいなきゃ司令官がダメになっちゃう!私が面倒見てあげなきゃ!司令官には私がいるからダメでも良いのよ!)

雷(一生雷が面倒を見てあげるんだから!)


雷は雷改(ダメ男製造艦)に進化した。

お風呂

提督「ぷはーっ、なんだかよく分からんが雷の機嫌が治ったみたいで良かった良かった」

ガラッ!

秋雲「んん~!良くない!!」

提督「おいいい!!いきなり裸で入ってくるな!背中を流しに来たならせめて提督指定のビキニかスク水を着ろ!」

秋雲「なにさー、雷ちゃんは裸でもあんまり文句言わない癖にー」

提督「それはお前、雷はまだ少女だろ!」

秋雲「秋雲さんだってぇー、同じ駆逐艦なんだけどー」

提督「お前はもう少女から女に片足突っ込んでるだろ!なんかもう出るとこ出てるだろ!」

秋雲「なになに?セクハラぁー?」ぼいんっ

提督「セクハラどころじゃないわ!こちとらギンギンなんだよ!」

秋雲「んじゃーさ、手短に言うけどー」

提督「何を?」

秋雲「提督、雷ちゃんの機嫌が良くなって喜んでたけどさぁー、秋雲さんの機嫌はほったらかしなんだよねー」

提督「いや、そもそも秋雲はあんまり怒ってないだろ。テレビ見てゲラゲラ笑ってたし」

秋雲「怒ってたの!」

提督「ええー……」

秋雲「んで、まぁ超怒ってるんだけどさ、特別に機嫌の治し方教えてあげる♪ゲーム機買ってくれたら治っちゃうかなー♪」にこにこ

提督「ダメ」

秋雲「…………」

提督「ダメ」

秋雲「わかった。じゃあさ……もう一つ方法があるんだけど」スタスタ

提督「な、なんだ?」

秋雲「さっき雷ちゃんとしてたみたいに、私も提督の膝に今すぐ座って抱きついていい?そうしたら機嫌治るから」

提督「いやいやいやいや!今裸だから!お風呂でたら何時間でもーー」

秋雲「いいじゃんそっちのがいっぱい触れられて」

提督「ダメダメダメダメ!今ダメだから!アレがアレして上向きにギンギンしてるから!」

秋雲「なになに?よく分かんないから腰おろしちゃおーっと♪」すーっ

ぷにっ……

秋雲「んっ……」ぴくっ

提督「わ、わかった!買う!買うから!!ゲーム機!!買わせてください!!」

秋雲「いやったぁー♪」

ぴょんっ

ツルッ

ブスッ……


風呂上がり

雷「ああーっ!また司令官とお風呂入ってたわね!ずるーい!!司令官、雷とも入りましょ!」

提督「う、うん……」

秋雲「おしり痛い…………」

提督の股間は鉄。普通の人間なら折れてた。またかきます

会社

提督「今日も仕事、明日も仕事……」

提督「仕事の成績は中の下、社員の見た目は全員が超絶イケメン」

提督「ただし俺だけは除くっと……」

提督「ちくしょう……っ!!なんだこれ見せしめか!!」

那智「何をぶつぶつ言っている。さっさと仕事をしろ」

提督(最近ゲームをしていて気づいたんだが那智さんは艦娘らしい)

那智「な、なんだ貴様、何をじろじろ見ている!」

提督「すみません、課長!」

那智「まったく……ほら、これをやるからしっかり働け」ぽいっ

提督「おっと……飴玉?」

那智「甘いものを食べると脳がよく働くと聞く。……まぁ逆効果という話もよく聞くが」

提督「逆効果!?」

那智「だがこの私から飴を貰ったんだ。少しはやる気が出ただろう?」

提督「那智さん……」

提督(仕事中に一升瓶抱えて何を言っているんだこの人は)

提督「この飴よく見たら艦娘専用人間に与えないで下さいって書いてるな……弾薬キャンディーって、あの人本当になにをかんがえてるんだ」

神通「あ、あの、お茶をよろしければどうぞ」スッ

提督「ありがとう、神通さん!」

神通「いえ、では私は他の方のお茶を……」そそくさ

提督「神通さんは本当にいい人だ。彼女も艦娘らしいが」

提督「俺にもお茶入れてくれるなんて彼女くらいだからな。本当に天使の様な人だ」

陸奥「あらあら、先を越されちゃったみたいね♪」

提督「誰!?あっ、むっちゃん!!」

陸奥「あら、そんな風に私の事を呼んでたの?」

提督「あっ、いや、その……ゲーム内の癖でつい……」

陸奥「ふぅ~ん♪まぁ良いわ。これ、お姉さんから飲み物ね。よかったら飲んで♪」

提督「ありがとうございます!」

陸奥「じゃあねぇ~♪」ちゅっ

提督「投げキッスとか初めて見た」


提督はゲームの最中、陸奥の事は「むっちゃん」か「第三砲塔爆発丸」と呼んでいた。

提督「それにしても今日は色々貰う日だな」

翔鶴「失礼します。お茶をお持ちいたしまた」

提督「また!?」

瑞鳳「提督さん、瑞鳳の作った卵焼き……たべりゅ?」

提督「卵焼きって……」

瑞鳳「たべない……?」

提督「たべりゅ」

足柄「はい!足柄特製カツカレーよ!」

提督「まだ出社して1時間なんですけど……」

足柄「足柄特製カツカレー……たべりゅ?」

提督「…………」

足柄「たべーー」

ゴツンッ!

足柄「りゅっ!!!?」

妙高「うちのバカがすみませんでした」

提督「なんかやけに色々もらうけど腹が減ってるようにでも見えてるのかな?」

提督「…………ハッ!」

提督(これはもしや人生に2度訪れると言うモテ期なのでは!?)

提督(まだ俺はモテ期が1回(産まれた直後に親から愛されたはず)しか来てないし!)


提督「ね、ねえねえ!今の俺どう!?」

女性社員「どうって言われても」

提督「提督つよい?かっこいい!?」

女性社員「見た目はいつも通り中の下ですけどいつもより気持ち悪いです」

提督「…………」

女性社員「きしょくわるいです」

提督「…………つらい」

提督(全然モテ期じゃなかった死にたい)

金剛「ヘーイ!今日も合コンしまショー!!」ガチャッ

提督(ゲームで知ったけど改めて見たら完璧に金剛だな)

同僚「合コンってこの前したばかりなのに?」

金剛「この前はこの前ネ!楽しいパーティーなら毎日でもOKデース!」

同僚「でもサイフも寂しいし、人数も揃わないから」

金剛「人数?あの冴えない彼ならいなくてもノープロブレムネ!!」

提督「…………」

金剛「この前の4人で…………ええええ!?」ダダダダダッ

提督「な、なに!?」

金剛「ヘイ!ヘイヘイヘーイ!!こんな新人がいるなら早く言ってくだサーイ!!」じゅるり

提督「近っ!」

同僚「新人?そいつは前からいるし、ほら合コンを毎回断ってるーー」

金剛「ホワッ!?た、確かに似ている気はしますゲド……」チッチチッ…

提督「な、なに……?目に数字が……」

金剛「魅力……130……!」

ざわっ……!


艦娘は人間の魅力を数値化して見る事が出来る。普通は50点。世に言うイケメンでスポーツ学歴すべて完璧だと最高100点。

しかし提督はここから更に魅力が追加され、鎮守府にいる艦娘の好感度分がプラスされる。(初期値が50なので、好感度100で50点プラス)

提督の魅力の限界値は一般人と違い上限は300まで。つまりその辺のジャガイモでも6人の艦娘から好感度100抱かれていれば超絶イケメンになれる!

ただし、艦娘自体が高価で好感度もなかなか上がらないので(好感度50でも十分提督ラブ勢なので)なかなか上手くいかない。

場合によっては部長のようにマイナスへ働く場合もある。

自分の艦娘好感度100と言えばもう夜戦待機ケッコン待ち勢。艦娘によっては夜這いをかけてくるレベルであり

他艦娘から見たら魅力300と言えば目があっただけで妊娠するレベルである。

そして今の提督の魅力は130。一般人から見ればジャガイモでも艦娘から見れば生唾を飲むほどのイケメンだった。

この機能により、大きな鎮守府の提督は基本ハーレム状態だったらしい。

またかきます

会社

金剛「トリーック、オアー、トリィィィート!!」

提督「……え?」

金剛「今日はハロウィンデース!だからトリックオアトリートネ!」

提督「あれって子供が仮装してお菓子もらうイベントですよね?金剛さん大人ですよね?仮装もしてないし、そもそも会社で……」

金剛「わかりまシタ!では衣装が無いので脱ぎマース!」

提督「はい!?」

ざわ……っ

金剛「とは言えこんな人前では脱げまセーン。さぁ一緒にトイレにGOネ!」

提督「トイレでどうするつもりですか!?」

金剛「つべこべ言わずについてくるデース!どのみち悪戯される運命デース!」

バタンッ


数分後、あちこち口紅だらけの提督が帰ってきた。

提督「金剛姉妹の中でも金剛は一番提督ラブ勢と聞いていたけど凄かったな……貞操が守れたなんて奇跡だ……」

足柄「はぁーい♪て、い、と、く♪」

提督「狼のコスチューム?狼女!?」

足柄「トリック♪」

提督「……?」

足柄「トリック♪」

提督「…………お菓子なら後で」

足柄「トリック♪」

提督「………………」

足柄「……♪」にこにこ

提督「……」ガタッ!

足柄「フフッ♪」ダッ

提督「あああああ~!!」


脚力じゃ艦娘には逃げ勝てなかったよ……

数分後、提督はそう言いながら口紅のキスマークを増やして席に戻った

提督「狼怖い……」

神通「あの……」

提督「ひっ!!」

神通「これ、良かったら使ってください」スッ

提督「ハンケチーフ……?」

神通「その……お顔に口紅が」

提督「ああ、ありがとう。助かるよ」

神通「それではお茶入れてきますね」

提督(神通さんは良い娘だなー。昔から俺にもみんなと同じ様に接してくれてたし)

神通「…………」ピタッ

提督「ん?」

神通「あ、あの……」

提督「なにかな?」

神通「と、とりっ……」

提督「え?鳥取?」

神通「とっとりくあ……とり、と……」

提督「鳥取県?」

川内「やーせーんー……弱キーック!!」ドカッ

提督「たわばっ!!(白……)」バタン

神通「だ、大丈夫ですか!?」

川内「もう焦れったいんだから。そんなんじゃ他の娘に取られちゃうわよ?」

提督「なんで俺が蹴られたんだろう。まあそれ相応の見返りは得られたけど」

川内「さっさとお菓子でもなんでもーー」

神通「姉さん……!」ピカーッ

川内「ちょっ、や、やめて!探照灯で照らさないで!眩しい!夜戦が、夜戦がー……!」しゅん…

川内「……帰る」トボトボ

提督「ど、どうしたんだ?」

神通「姉さんは夜を愛するあまり、強い光を浴びると血圧が下がって元気がなくなるんです」

提督「吸血鬼かな?」

提督「あっ……それよりもしかして神通さんも目的はハロウィンのお菓子だった……?」

神通「ち、違います。ただその……お顔がよごれていて、それでお茶と」

提督「そっか、違ったか。ごめんね」

神通「あ、あの、でももし貰えたら、とても嬉しくて……!」あたふた

提督「困ったな……会社にお菓子は持ってきてないし」ゴソゴソ

提督「あっ」

神通「?」

提督「ガムでも良ければ……」

神通「はい!ありがとうございます!」

提督「じゃあはい」

神通「ありがとうございます……一生大切にします……!」ぽろぽろ

提督「いや、あの、今度もうちょっと良いものあげるから早く食べてね?」

提督「しかしこの調子で行くとまだまだ来るかもしれないしお菓子を用意しておいた方が良いな」

提督「ちょっと買いに行ってくるか」

ガチャッ

赤城「みなさん動かないでください」

提督「…………」

赤城「とりっく、おあ、とりーと」

ざわざわ……

赤城「もう一度だけ言います?とりっく、おあ、とりーと」キラッ

提督「あ、あれは社長秘書艦の赤城さん……しかしなぜ?」

提督「なんであの人でかいかぼちゃ鷲掴みにしながら包丁突きつけてくるんだ……これもう強盗だよ……」

赤城「お菓子を差し出すか、悪戯されて何かを差し出す事になるか選んでください」にこにこ

提督「快楽を得るためだけに何でもする殺人鬼だよ……」

赤城「くーだーさいっ♪」スタスタ

提督「なんで真っ先にこっちに!?めっちゃ返り血浴びてるし!取られる!殺られる!!」

神通「あ、あのっ……」さっ

提督「えっ?」


赤城「……♪」にこにこ

提督「こ、これを……」スッ

赤城「あっ、チョコレートですね♪ありがとうございます♪」スッ

提督「ほっ……ありがとう神通さん(それにしても赤城さんめ、豊満な胸の谷間にチョコを……)」ごくり

神通「いえ、さっき(ガム)のお返しですから……」ギュッ

提督(あんな大事そうにガムを……ガム好きなのかな。今度もっと良いガム買ってあげなきゃ……)

赤城「さあ、それではジャンジャンいきますよ♪」

ガチャッ

加賀「赤城さん、調子はどうですか?」

提督「あれはもう1人の秘書艦、加賀さん!?け、拳銃!?殺人鬼が増えた……!」

社長「おーい、うちの秘書知らんかー?」

赤城「あら、提督」

社長「うわっ!なんだお前たちその格好は」

加賀「今日はハロウィンと言うお祭りで地獄から蘇ったゾンビ殺人鬼の仮装をしてお菓子を集めているのだけれど」

赤城「提督、ご存知無いんですか?ぷーくすくす」

社長「仮装するならもっと愉快なやつにしなさい。あほか君らは」

加賀「頭にきました」パアァン

社長「いたっ!!」

加賀「安心してください。実弾です」

社長「まったくもう……あ、そうだ。秋刀魚が焼けたから部屋に来い」

赤城「秋刀魚が?上々ね♪」

加賀「さすがに気分が高揚します」パアァン

社長「いたっ!もう!!」


提督「秘書艦が秘書艦なら社長は社長で何者なんだ……」

またかきます!

提督「今日は大変な1日だったな……早く帰って雷の笑顔と秋雲のパンチラに癒されよう……」

提督「…………」

提督「いや、待てよ。会社なあの感じからすると、2人も家で仮装して待ってるかもしれないな」

提督「よし、途中でスーパーに寄ってお菓子とケーキを買って帰るか」

スタスタ……

朝潮「お菓子をいただけませんか?」

満潮「いいからよこしなさいよ!!」

提督「なんだあれは。仮装もせずマッチ売りの少女と追剝ぎみたいな2人が」

提督「しかしあの2人を見ていると部長の家に行った時の事を思い出すな。2人とも元気にやってるだろうか?」

満潮「あっ!!」

提督「ん?」

満潮「ちょっとあんた!!」

提督「え?俺?」

満潮「そうよ!あんた以外に誰がいるのよ!!」

提督「あいにくお菓子は持ってなくてーー」

満潮「はあ!?なによ、私たちの顔忘れたわけ!?」

朝潮「その節はお世話になりました」ぴしっ

提督「もしかして……部長の家にいた朝潮ちゃんと満潮?」

満潮「そうよ!って言うか、なんで私だけ呼び捨てなのよ」

提督「満潮ちゃん?」

満潮「み、満潮でいいわよ!ったく……」

提督(反抗期かなぁ)

提督「それにしても2人だけでハロウィンなんて、よくあの部長が許したね。もしかして部長もどこかに?」

満潮「いないわよ。私達は勝手に出てきたんだから」

提督「そりゃまずいよ……もしかして家出?」

満潮「そうね。そんな感じよ」

提督「とにかく家に帰らないと。送っていくから」

満潮「ちょっと、余計なことしないでよ!もうあの家には帰らないんだから!!」

提督「まぁまぁ、話し合いをすればきっとーー」

朝潮「すみません。私が悪いんです」

提督「朝潮ちゃんが?いやいや、俺が思うに満潮が怒って部長に飛び蹴りでもして飛び出してきたんでしょ?朝潮ちゃんはその付き添いで」

満潮「フンッ!」バキッ!!

提督「ぎゃああぁぁぁ!!ふくらはぎが爆発した!!」

満潮「お、大袈裟なのよ!!」

朝潮「私が……司令官の口に砲塔をねじ込んだりしたから……」

提督(好感度0になっとる!!)

満潮「あいつ、建造を繰り返して朝潮型を集めてたでしょ?」

提督(あいつ呼ばわり……)

朝潮「朝潮型以外がどうなっていたかご存知ですか……?」

提督「確か実家の鎮守府に送られてそこで暮らしてたんじゃなかったっけ?」

満潮「それが真っ赤の嘘だったのよ。本当はそのまま車で工廠へ運ばれて解体した後すぐ次の建造の材料にされていたの」

提督「で、でも解体された艦娘は普通の女の子になって生きていくって……」

満潮「フンッ。少なくとも私は艦娘じゃなくなった「普通の女の子」の元艦娘を街で見たことは無いわ」

提督(そう言えばうちの社員にいる娘も艦娘の力は残ったままだったっけ……)

朝潮「私が工廠に解体願いの電話をかけている司令官だった何かを見たからこんな事に……でも許せなかったんです!」

提督「司令官だった何か!?」

朝潮「ううっ……」ぽろぽろ

満潮「もう、こんな所で泣くんじゃ無いわよ!」

提督「とりあえず外は寒いしうちに来るかい?秋雲と雷もいるし」

満潮「当たり前よ!こんな寒空に私達を置いていくなんてありえないじゃない!!バカな事聞かないでよ!!」

提督「ひえー!じゃあ行くか」スタスタ

満潮「…………ありがと」ぼそっ

提督「ん?何か言った?」

満潮「なんでもないわよ!!」

提督「ハッハッハッ!本当はちゃんと聞こえてたよ。朝潮ちゃんは本当に礼儀正しい艦娘だね。ちゃんとありがとうが言えるなんて」

朝潮「……私、ですか?」

提督「ん?」

満潮「~っ!!フンッ!!」バキッ

提督「あああああ!!逆のふくらはぎまで爆発した!!」

提督「じゃあ今から帰るけど、ちょっとスーパーに寄ってもいいかな?あ、そこ右に」ズルズル

満潮「ったく、なんで私達が肩かして引きずって歩かなきゃいけないのよ!」

提督「誰のせいでふくらはぎがダメになったと思ってるんだ!爆発だよ爆発!

朝潮「大丈夫ですか?」

提督「朝潮ちゃんは何も悪くないからね!迷惑かけてごめんね!」

満潮「はあ!?じゃあ私が全部悪いってわけ!?」

提督「そうだよ!もう膝から下の感覚がないよ!謝ってよ!!」

満潮「はいはい私が悪かったわよ!これでいい!?」

提督「気持ちがこもってない!」

満潮「フンッ!」バキッ

提督「ああっ!あばらが!!ごめんなさい!!」

スーパー

提督「じゃあちゃっと買い物してくるからここで座っててくれ!」タッ

満潮「ちょっと!普通に歩いてるじゃない!!」

提督「美少女と肩組んで歩けばどんな骨折も治るよ!」スタコラサッサ

満潮「ったく……」

朝潮「もしかして私が落ち込んでいたから気を使ってくれていたんじゃ……以前会った時より凄く口数が多くて」

満潮「フンッ、ほんっと……余計な御世話なんだから……」


提督「お菓子お菓子~、お菓子は4人分~」

提督「いやー足はまだ痛いが合法的に美少女と肩組んで歩けるなんて幸せだったな」

提督「ついテンション上がって口数が増えてしまった」

ままたかきます

提督「ただいまー」

雷「おかえりなさい!司令官!」

秋雲「ねね、お菓子は!?お菓子はー?」

朝潮「初めまして、朝潮です」

雷「あら、朝潮じゃない。どうしたの?」

満潮「いろいろあって少しの間お邪魔させてもらうわ」

秋雲「なになに?ツンデレ満潮ちゃんまで一緒?提督、まさか誘拐じゃないでしょうねー?」

満潮「誰がツンデレよ。あんたこそどうせつまんない絵ばっかり描いてんでしょ?」

秋雲「ふっふ~ん♪アートって言うのよ~。それよりもお菓子お菓子~!」

提督「お菓子が欲しければ仮装くらいして欲しかったんですけど」

秋雲「今日は私が雷ちゃんの下着穿いてるんだけど見る?」

雷「私は星柄のを穿いてるのよ!司令官、見たい?」

提督「うん!見たい!!」


提督「…………」

とは朝潮達の手前言えない提督でした。

提督「はい、雷にはこのお菓子セット」

雷「わーい♪ありがとう司令官!だーいすき!」

提督「ああ~、仮装なんかより100倍嬉しいんじゃ~」

秋雲「ふんふん♪」

提督「はい、朝潮と満潮も同じのを買ったんだけど良かったかな?」

朝潮「えっ……私たちまでいただいてもよろしいのでしょうか……?」

満潮「フンッ!だから言ったでしょ?今日はなんかお菓子もらえる日なのよ!まぁくれるっていうなら貰ってあげてもいいわよ」

提督「…………」

満潮「な、なによ!今更返せって言っても返さないんだから」

提督(満潮ちゃんがツンツンし過ぎてちょっと勃起してしまいましてね)

提督「いやぁ、ツンデレって最高だな!いつデレるんだろう?いや、もうツンツンしてるだけでピンピンするよ!」

満潮「はあ?」

朝潮「あ、あの……!」

提督「ん?」

朝潮「だ……大好きです、司令官!」

満潮「ちょっ、なに言ってんのよあんた!」

朝潮「私たちは仮装もしていないのにお菓子をもらいましたから……だから仮装より100倍嬉しいと言っていたコレでお返ししようかと」

満潮「あれは誰でも嬉しいって訳じゃないのよ。好きでもない相手にいきなりあんな事言われても嬉しい訳ないでしょ?」

朝潮「ええっ!?そ、そうとは知らず失礼しました……!」

提督「朝潮ちゃん……」

朝潮「はい!何でしょうか司令官!」

提督「超嬉しかった!興奮した!最高だよ!」

満潮「なっ……!」

朝潮「お褒めの言葉ありがとうございます!」

雷「ちょっと司令官!雷が先に言ったんだから!」

提督「もちろん雷のも嬉しかったさ」

雷「ほんとにぃ?」

提督「うむうむ」

雷「じゃあもっと言ってあげるわ!司令官、だいだいだーい好き!」

提督「ホッ!」

朝潮「私も司令官が大好きです!」

提督「うおぉぉー!ハロウィン最高!!」

雷「司令官だーいすき♪」

朝潮「だいすきです!」

「……大好きよ」

提督「ほっほー!…………ん?」チラッ

秋雲「ん?ちがうちがう」フルフル

提督「えっ?」

満潮「な、なによ?何か文句あんの!?」カアァァァ…

一同「思ったより早くデレた……」


この後秋雲はお菓子ではなく牛缶とスルメをもらった。

かくかくしかじか……

朝潮「という訳で家を飛び出してきました」

秋雲「ふーん。それは災難だったねー」くっちゃらくっちゃら

提督「こら秋雲、真剣な話してる最中にスルメをくっちゃらするんじゃありません!」

秋雲「んだってぇ、これ硬くて飲み込めないんだもん」くっちゃらくっちゃら

提督「だったらもう出しなさい。ほら」スッ

秋雲「んもー……んっ。……にしてもとんだ変態提督だったわけねー。2人には悪いけどさすがに変態すぎるでしょ」

提督「まったくだな」くっちゃらくっちゃら

満潮「秋雲の噛んでたスルメ食べながらよく言うわよ」

雷「でも本当に艦娘を解体する工廠なんてあったのね……」

提督「まぁ艦娘自体が高級だから怪しいルートを使ってわざわざ解体するなんてめちゃくちゃな金持ちくらいじゃないか?」

満潮「そういう訳で私たちは今フリーの艦娘って訳よ」

提督「フリーの艦娘?」

満潮「あんた司令官のくせにそんな事も知らないの?」

朝潮「私たち艦娘は司令官が何らかの理由で引退、もしくは司令官への好感度が0に達した場合、自動的にその鎮守府から離脱する事になるんです」

提督「離脱って……じゃあ鎮守府を出た艦娘はその後どうするんだ?」

満潮「いろんな所にある艦娘専用のマンションがあってそこに一部屋に何人かで暮らしてるらしいわ」

提督「そう言えば前に電ちゃんも重巡の艦娘と一緒に暮らしてるって言ってたな……」

雷「あそこに入ったら普通の人と同じ様に働いたり学校行ったりするよね。それはそれで楽しそうだけど!……あっ、もちろん雷は司令官と一緒が1番なんだから!」

提督「じゃあ朝潮達もこれからそのマンションで暮らすのか?」

満潮「そうね。それか他の鎮守府に入るか……」

提督「他の鎮守府に?でも艦娘は初めて見た人間を提督と認識するんだろ?」

満潮「最初はね。でも1度司令官を失った艦娘には、自分で見て選ぶ権利が生まれるの」

秋雲「そのマンションで暮らすのはそれまでの繋ぎってわけねー」

提督「なるほどなぁ……でもいくらなんでも駆逐艦2人暮らしは厳しいでしょ?確か荒潮と大潮もいるって言ってたよね?」

満潮「大潮は良く言えば純粋、悪く言えばちょっとバカな子だから今回の事も気付いてないのよ」

朝潮「荒潮は割り切って一緒に暮らしていたみたいですから……一番の古株でしたし」

満潮「つまりバカな大潮の面倒を見るのは荒潮、世間知らずのお真面目朝潮の面倒を見るのは私って訳よ」

秋雲「あー、確かに朝潮ちゃんって人を信用し過ぎてハイエースとかで誘拐されちゃいそうだもんねー♪」

提督「確かに」

雷「司令官は車の免許も持ってない可哀想な人だから大丈夫よ!」

提督「雷、辛いからやめて」

またかきますぺろぺろ

夕食

朝潮「申し訳ありません。夕飯までご馳走になってしまって」

提督「お世辞にも豪華とは言えないけど遠慮しないで食ってくれ」

雷「なによもう!ひっど~い!雷が作ったのに~!!」

提督「いやいや、料理は最高においしいよ」

朝潮「はい。あんな安物で粗末な材料からこんなにも素晴らしい料理ができるなんて感動しました」

満潮「まぁ司令官の稼ぎがアレなんでしょ?雷も苦労するわね」

雷「そんなことないわ!少ないお給料で材料を買ってくれたんだもん。それでいかに美味しいものを作るかって言うのが楽しいのよ!」

提督「あ、あの……」

満潮「司令官の稼ぎが多ければもっと色んな料理がもっともっと美味しく作れるのに残念ね」

朝潮「嘆かわしい限りです」

雷「贅沢は言えないわ。司令官は平社員なんだもの。通勤だって自転車なんだから!」

提督「もうやめて!!」

秋雲「んで?あんた達これからどうすんの?」

満潮「まだ決まってないけど……とりあえずマンションを借りて住まわせてもらわないとね。艦娘ならだれでも家賃は無料らしいし」

提督「でも手続きとか空き部屋さがしたりするんだろ?すぐに見つかるのか?」

朝潮「もし空き部屋はなくても相部屋してくれる戦艦の人はいる様なので問題ないと思うのですが……」

提督「姉妹じゃなくても面倒見てくれるのか。さすが戦艦、器が大きいんだな」


長門「……」ウキウキ

陸奥「あんたねぇ……いくら相部屋可にしたからってそんなすぐに来るわけないでしょ?

長門「いや、来る」

陸奥「だいたい駆逐艦限定ってなんなのよ?駆逐艦の安全を守る為とか言ってたけど……軽巡の娘なら相部屋探ーー」

長門「ちなみに駆逐艦の相部屋が決まったら陸奥、お前には出て行ってもらう事になる」キリッ

陸奥「はい!?」

長門「冗談だ」

陸奥「もう……あんたが言うと本気に聞こえるじゃない……」

長門(私が駆逐艦の世話、陸奥は炊事洗濯その他家事一切係だからな)

秋雲「でももうこんな時間だし手続きは明日になるんじゃないの?」

朝潮「それはまあ……」

提督「じゃあ今日はうちに泊まるかい?」

朝潮「そんな!そこまでお世話になる訳には……」

満潮「いいじゃない。ご飯ご馳走になったんだしついでに泊めてもらいましょ。外は寒いし」

雷「じゃあ先にお風呂入ってきてちょうだい!お布団用意しておくわ!」

秋雲「六畳に5人かぁ……家具とかもあるしちょっと狭そうだけど詰めればなんとかなるかぁ」

朝潮「それではお言葉に甘えて先にお風呂いただきますね」

雷「着替えは私のを用意しておくわね!」

満潮「2人でお風呂入るのって久しぶりね。いつもはおっさん付きだったし」

提督「じゃあお風呂入ってくるわ」

朝潮「司令官もですか?お背中お流ししますね」


秋雲「はいストップしてー。提督はこっちでマテねー。なんで2人が鎮守府を飛び出してきたか思い出してー」グイッ

提督「ち、ちがう!俺は純粋にエロい目的で!!」

雷「うーん……一応布団をひきつめてみたけど結構狭いわねぇ。寝れるかしら?」

提督「大丈夫じゃないか?えっちなハプニングとか期待できるし」ホカホカ

秋雲「雷ちゃーん。カルピス飲みたーい」ホカホカ

雷「はいはーい。みんなの分も用意しておいたわよ」

朝潮「パジャマありがとうございます」

雷「うん、よく似合ってるわ!下着は大丈夫?」

朝潮「はい。ちょうどいいサイズです」

満潮「って言うか、あの2人一緒にお風呂入ったんだ……」

雷「飲み終わったら台所に置いといて!後で洗い物はするから!」

満潮「ん?ああ、雷もお風呂か。悪かったわね、任せっきりで」

雷「いいのよ気にしなくて、2人はお客さんなんだから!さぁ、司令官。お風呂いきましょ!」

提督「はいよ!」ホカホカ

満潮「へ?」



提督は2回目のお風呂へ向かった

眠気には勝てなかったよまたかきます

提督「それじゃあ寝るか」

雷「はーい」

秋雲「ところで何処でどう寝ればいいわけー?」

朝潮「いつもはどの様に寝ているのでしょうか?」

秋雲「普段は提督が真ん中に寝てー、右側に私で左側が雷ちゃんだよねー」

提督「今日はお客さんと俺を真ん中にしてみたらどうだ?みんなで集まって女子トークwithおっさん」

満潮「それはあんたが話に混ざりたいだけでしょ」

朝潮「司令官はおっさんではありません!お兄さんにあたると思われます!」

提督「君は本当に良い子だね。おこづかいあげなきゃね!」

雷「じゃあ司令官を真ん中にして……右側は私と秋雲、左側はお客様の朝潮と満潮ね!」

秋雲「ふっふ~ん♪右腕とっぴー♪」ムギュッ

雷「あ~!じゃあ私は右足!」ギュッ

朝潮「司令官は艦娘に慕われているのですね……」

満潮「じゃあ私は左足で良いわよ。ったく」ギュッ

朝潮「えっ?満潮も司令官に密着を?」

満潮「し、仕方ないじゃない!なんとかかんとかは郷に従えって言うし」

朝潮「……そう言えばココにお誘いしていただいた時、すぐに行くと返事をしたり」

満潮「……」

朝潮「食事をいただいた後、泊まるか問われて即答したり、仕方ないと言い訳しながら抱きついてみたり……」

満潮「…………」

朝潮「以上を踏まえて考えた結果……もしかして満潮は司令官に好意を抱いているのでは」

満潮「う、うるさいわね!そう言うあんたはどうなのよ!!」

朝潮「私は司令官をお慕いしています!」

提督「お尻触りたい!」

朝潮「ご命令ならばいつでも差し出す覚悟です」

メキメキメキメキ

提督「ぐあああっ!!両足と右腕が……!!

提督「さて、結局4人いて良い具合に両手両足に抱きつかれているわけだが……」

秋雲「むにゃむにゃ……牛缶、ふひひ……」

雷「司令官ったらぁ……私に頼りすぎぃ……♪」スヤスヤ

朝潮「ちゅっ……ちゅっ……」←二の腕を吸う朝潮

満潮「…………」

提督(満潮以外はぐっすりだな。って言うか朝潮ちゃんのこれ何かわいい。感触を楽しみたくてランニング着た甲斐があった)

提督(満潮はまだ寝付けないのかうごうごしてるな)

提督(それにしても……)

秋雲「すー……すー……」

朝潮「ちゅっ……」

提督(この腕に抱きついてる2人は手の辺りを太ももで挟んでるから……た、たまらん)

提督(秋雲は出るとこ出てるからめちゃくちゃ柔らかいし、朝潮ちゃんは信じられないくらい肌がサラサラしてるし)

提督(本気に駆逐艦は最高だぜ。人間の体に手足4本あるのは駆逐艦4人と寝るためだったんだな)

満潮「……」スヤスヤ

提督(おっ、やっと満潮も寝たか。これで俺も心置きなく揉ーー)

ギュッ!!

提督「ああっ!!!?」

満潮「エリンギ……フランクフルト……」ニギニギ

雷「ふふっ……こんやはマツタケご飯ね……」ニギニギ


気持ち良いと思いきや、握力が強すぎて気を失った。

翌朝

提督(んっ……?知らない間に寝てたのか……)うとうと…

ギュッ…

提督(体の左側が暖かい……珍しいな、こんな時間まで雷が寝てるなんて。いつも1番最初に起きて朝ご飯の支度をしてくれてるのに)

秋雲「フフフ……牛缶のプール……」←いつも通り襖に足を突っ込んで寝る秋雲

提督(疲れてたのかな……いつもありがとうな。雷……)むぎゅっ

満潮「ん……っ、司令官……」むぎゅっ


台所

雷「ゆっくり寝ててくれれば良かったのに」

朝潮「そうはいきません。一宿一飯の恩義、せめてお手伝いさせてください」

雷「しっかりしてるわねぇ。長女って普通はこうよねー。なんで暁型の長女はお子様なのかしら?」

朝潮「私なんてまだまだです」

雷「じゃあ私は3人を起こしてくるからこっちはお願いね!」タッ


提督「いつもありがとうな……」なでなで←夢の中の提督

満潮「なによそれ?く、くすぐったいじゃない……」←途中で起きたけどまんざらでもない顔の満潮

雷「……っ!」



この数秒後、3人は雷の叫び声で飛び起きた。

秋雲「牛缶?牛缶は……!?」

またかきます

雷「もう行っちゃうの?」

朝潮「はい。まだ住む場所の契約を済ませていませんから」

秋雲「なんかもうさぁ、ここで一緒に暮らしちゃえば?うちの提督これでもドスケベだけど変態じゃ無いよ?」

満潮「それ似た様なもんでしょ……」

朝潮「これ以上こちらの鎮守府にご迷惑をかける訳にはいきませんので」

提督「迷惑だなんてとんでもない!うちでよければいつでもウェルカムだよ!」

満潮「フンッ、そりゃー朝潮は真面目で可愛いからだから手元に置いときたいでしょうね」

提督「満潮ちゃんの身体もマシュマロみたいにふわふわして良い匂いだったよ?」

満潮「なっ……!満潮ちゃん言うな!!」

提督「まんちょーちゃん!」

満潮「死にたいみたいね」

秋雲「たぶん丈夫だから何しても死なないとおもうけどねー♪」

雷「もしかしてご飯が美味しくなかった?」

朝潮「そんな事はありません!ですが……私たちまで一緒に暮らしてしまうと、司令官の僅かな稼ぎではやがて路頭に迷うことになりますから……」

提督「な、は、はあ!?大丈夫だよ、こう見えて貯金は結構あるんだぜ!?」

雷「ほんとに!?」

提督「え?あ、ああ、うん……」

雷「あのね、司令官!これからもいっぱいいーっぱい美味しいお料理を作ってあげるからね、エプロンがほしいの!」

提督「エプロン?」

雷「そう!制服は一枚しか無いから汚したりしちゃ大変でしょ?だからエプロン欲しいの!」

提督「エ、エプロンかぁー、なるほどねー……へー、いくらくらいするのかなー」ビクビク

満潮「エプロンなんて1000円くらいでしょ?」

提督「なーんだ、1000か!よしよし、じゃあ2枚買ってやろう!」

雷「ほんとに!やったー!あのね、このエプロンが欲しいの!」

「25000円!」

提督「コヒュー……!コヒュー!」

眠気で気を失ってたまたかきます

提督「まあ話はだいぶ逸れたけど……2人さえ良ければ本当にうちへ来ないか?」

雷「私からもオススメするわ!ちょっとくさいけど!」

提督「くさい!?」

秋雲「そうねー。なんかちょっとイカくさい時があるけど私もオススメかなー」

提督「!!」

雷「あっ、大丈夫よ司令官!そのにおいがなんだかクセになるんだから!私は司令官のあのにおい大好き!」

提督(くぅ……っ!無知で純粋なだけなのに、雷ちゃんのセリフがまるでビッチみたいに……!)

秋雲「うんうん♪においで妊娠しない様に気をつけなきゃねー♪」にやにや

雷「にんしん?」

提督(こいつは知ってて言ってるな!!)

朝潮「あのー……司令官の匂いをかぐと妊娠するのでしょうか?私も昨日たくさん司令官の匂いを……」さすさす

提督(こういう事はまったく無知な朝潮ちゃんかわいい!)

満潮「……ったく」カァァァ…

秋雲「満潮ちゃんは提督に抱きついて寝てたから妊娠してるかもねー♪腰に顔埋めてたし♪」

満潮「だっ!誰がそんな事するか!ちゃんと体に……抱きついて…………」ぷしゅー…

提督(ああああああああ!!!!)ビクンビクン

朝潮「その……お誘いは本当に嬉しくて有難いんですが……少し2人でどこの鎮守府にも属さず過ごそうと思っているんです」

雷「司令官……嫌われたの?」

提督「純粋な直球が胸をえぐる!!」

満潮「勘違いしないで!嫌ったりしてないわよ!」

秋雲「ほっほーん♪」にやにや

満潮「くっ……!ただ、私たちはあのブタムシ(司令官)が嫌いで嫌いで仕方なく鎮守府を飛び出して来たの」

朝潮「もちろんこの鎮守府の司令官さんには感謝もしています。それに好感も……でもアレ(司令官)の事も着任当初は嫌いでは無かったんです」

提督「部長……」

満潮「少し色々と考えたいのよ。今回は自分達で司令官を見定める事が出来るんだし」

朝潮「なのでもしーー」

提督「もちろんいいよ」

朝潮「えっ?」

雷「うんうん」

秋雲「うちはいつでも歓迎するさぁー♪」

朝潮「……ありがとうございます!」

満潮「さぁ、さっさと行くわよ!こんな所にいつまでもいたらーー」

秋雲「お別れするのが寂しくなるんだから!なーんて思ってる満潮ちゃんでした♪」

満潮「秋雲~!……むぐっ!?」

むぎゅっ

秋雲「よしよし。いつでも遊びにおいでよよ。待ってるからさ」なでなで

満潮「……なによそれ。バカ」ギュッ

提督「あら^~」

朝潮「本当にありがとうございました」

満潮「秋雲がそこまで言うなら仕方なくまた来てあげるわよ」

秋雲「手土産は忘れずにねー♪」

雷「住む場所が決まったら教えてちょうだい。私たちも行くから」

提督「……あのさ、変な事聞くけど飛び出して来た鎮守府に戻る可能性ってあるのかな?」

朝潮「どうでしょうか……可能性で言うなら0ではないと思いますが」

満潮「その為には最低でも好感度を30くらいにはしないとダメね」

満潮「0になった好感度を1にするのは50を100にするより難しいし、出て行った艦娘をまた受け入れる司令官の気持ちも必要だから……ほとんどあり得ないわね」

提督「そっか。うん、じゃあ気を付けてな!またいつでもおいで」

満潮「い、言われなくても来るわよ!」

朝潮「それでは失礼します」

雷「ねえ司令官、どうしてあんな事聞いたの?」

提督「部長はな、2人の事が大好きだったんだよ」

提督「ただその……愛情の注ぎ方がおかしかったって言うか……とにかく悪い人じゃないと思うんだ」

秋雲「ふーん」

提督「もしかしたら2人がいなくなってから反省して考え方も変わってるかもしれない。それならやり直せるかもしれないだろ?」

秋雲「余計な御世話じゃないのー?」

提督「でもできる事なら今まで一緒に暮らしてきた姉妹と同じ鎮守府がいいだろ?」

雷「余計な御世話でもなんでも私は司令官を応援するわ!」

提督「ありがとう雷ちゃん!応援してくれる雷ちゃん大好き!なでなで、と」

秋雲「どうなっても知んないからね~」

提督「ありがとう秋雲ちゃん!心配してくれる秋雲ちゃん大好き!ぺろぺろ」

会社

提督「部長はまだ来てないか……よく考えたら艦娘が2人も飛び出して行っちゃったんだ。ショックで休むかもしれないな……」

ガチャッ

部長「やあ諸君、おはようさん」

提督「あっ、おはようござ……」

朝潮「司令官、カバンはどちらに置けばよろしいでしょうか?」

満潮「司令官じゃなくてパパって呼ばないとまた文句言われるわよ」


提督「えっ?あ、あの、朝潮と満潮……?」

部長「ん?どうしたのかね?」

提督「いやー、あの……なんだか少し雰囲気が変わったような……」

部長「ああ、やっぱり君には分かるかい?ハッハッハッ、この子達は4人目の朝潮と満潮なんだよ」

提督「えっ?」

部長「前にいた2人は何故か鎮守府を飛び出してしまってね。どこで教育を間違ったのか……次こそは私好みの艦娘に育ててみせるさ」

提督「し、しかしもし戻ってきたら……」

部長「いやいや、今までも戻って来なかったしどうせ戻らんと思ってな。田舎の鎮守府にストックしておいた(以前建造でかぶって放置していた)2人を連れてきたんだよ」

提督「でも1年も一緒にいたら愛着が……」

部長「愛着?好感度0から育てるより新しく育てた方が効率いいだろう?」

提督「……」


提督(秋雲の言うとおりだったなぁ……)


提督は2人を鎮守府に戻そうと考えるのを止めた。

またかきます

11月11日 会社

部長「おはよう諸君」

提督「おはようございます」

朝潮「パ……パパ、カバンをお持ちしました」

満潮「渡す物渡したんだからさっさと行きましょ」スタスタ

提督(相変わらずブタムシやってるのかな……)


神通「おはようございます。今日は冷えますね」コトッ

提督「神通さん、いつもありがとうございます。出社してきて1番最初の楽しみは神通さんがいれてくれる温かいお茶ですよ」

神通「そんな……私なんて」

提督「ん?これはお茶菓子?にしては変わってますね」

神通「はい。本日11月11日はポッキーの日と聞きましたので……あまりお好きではありませんでしたか……?」

提督「なるほど、1が沢山並ぶからポッキーの日か。チョコ菓子も食べますよ!ありがたくいただきます」

ガラッ!!

金剛「提督の唇を奪うのは私デース!」

提督「ん?どうしたんだあんなに沢山ポッキー抱えて」

神通「て、提督、背を低くしてこちらに……!」グイッ

提督「!?」


金剛「シィィィット!提督がいまセーン!」

足柄「おかしいわね……まだこの辺りから匂いがするのに!」←さすが狼ハナがきく!!

金剛「ポッキーゲームと言い張ってキスをするつもりだったのニィー!」

榛名「榛名は提督のポッキーでも大丈夫です!」

足柄「何としても提督のポッキーを私のクチに挿入して……」

金剛「ノー!きっと提督の提督はポッキーじゃなくて51㎝砲デース!」

陸奥「こうなったらみんなで探して確かめましょう♪」

スタコラサッサ

提督「なんだったんだ……」

神通「えっと……おそらく皆さんポッキーゲームが目当てだったのでは無いでしょうか……?」

提督「そういえばそんな事言ってたような……って言うか、なんだか助けてもらったみたいですみません」

神通「いえ、偶然にも私の机の足元が大人2人ぴったり入れるサイズでよかったです。偶然……」

提督「ところでポッキーゲームってなんなんですか?やっぱりポッキーを使ったゲームですよね?」

神通「ご存じありませんか?」

提督「ええ。あっ、良かったらコレ」ガサッ

神通「ポッキー……?」

提督「引っ張られた時に思わず掴んじゃってたみたいで……隠れてる間に教えてくれませんか?ポッキーゲーム」

神通「わ、私がですか……!?」

神通「え、えっと、それでは……」パクッ

提督「まずは咥えて……と」

神通「あっ、このゲームは1本のポッキーでする物なので……」

提督「そうなんですか?」

神通「はい。それでその……」

提督「?」

神通「そちらから同じようにしていただければ……」

提督「こうですか?」パクッ

神通「!!」とぅんく…

提督「これはなんだか……ドキドキしますね」

神通「はい。なんだか身体が火照ってしまいますね……」

提督「しかしこういうのは恋人同士でするものなんですかね?」

神通「いえ、恋人同士だとゲームにならないと言うか……このまま食べ進んでどこまで近づけるかと言うゲームなので」

提督「なるほど。恋人とかだとしょっちゅう乳繰り合ってるからドキドキもしないか」

神通「はい。あとおなじ様な理由で、好みでない相手でもドキドキしないのでゲームになりませんね……」

提督「確かにそれじゃ罰ゲームですね」

神通「つまりその……このゲームが成立するには、多少なりとも好意を抱いていて、尚且つ恋人までは至らない相手が最適だと思うんです……」もぐっ…

提督「神通さん?」

神通「私、今すごくドキドキしているんです……提督とならポッキーゲームが成立しそうなんですけど……」もぐっ…

提督「そ、それはこんな狭いところで密着してこんなゲームしてれば俺だって!」

神通「真ん中あたりまで食べてしまいました……後はそちらから……」

提督「0cm待ったなしですよ?」

神通「はい……っ」キュッ

提督「うおおおおおお!!」

金剛「みーつけた……」

提督「うわあああああ!!」

小一時間後……

ばたん……

神通「す、すみません!私があんな事したせいで……」

提督「だ、大丈夫ですよ……これくらい……」ぐったり

神通「大丈夫って……顔中血だらけじゃ無いですか……!!」

提督「これは口紅ですから……」

神通「……」

提督「でも貞操はなんとか!あやうくソーセージゲームされそうになりましたけど!片方からしか食べれないと言う理由で逃げました!」

神通「とにかく顔を拭かないと……!タオル濡らして持ってきますね」

提督「すみません、ありがとうございます」


スタスタ……スタ……

神通「さっきの半分だけ食べたポッキー……こっちは提督が咥えて……」

神通『だめだよぉ~。アイドルはそんな事しないもーん』

神通『いやいや、夜にさぁー?夜戦してくれるなら黙っててあげるからさぁ~』

神通『ええー?でもでもやっぱりだーめぇー!神通ちゃんは宇宙一のあげるからアイドルだもーん♪キラッ☆』

神通「姉さん、那珂ちゃんちょっと良いですか?」


この後めちゃくちゃ買収した

ぐぬぬ、眠気またかきます

帰宅中

提督「しかしポッキーゲームとは良い事を聞いたな。ポッキーは買ったし家で秋雲と雷とするしか無いよな!ふひひ」

提督「たっだいまー!」

秋雲「おかえんなさぁーい」

雷「おかえりなさい司令官!今日は寒かったでしょ?お夕飯作ってるから先にお風呂入ってきていいのよ!」

提督「ああ、それよりもこれ」

秋雲「んー?ポッキーじゃん!ポッキー」

提督「そう!どうだ?一緒にポッキーゲームしないか!?」

秋雲「ポッキーゲームってあのポッキーゲーム?」

提督「知ってるのか?」

秋雲「そりゃーこの秋雲だってぇ、一般常識くらいは知ってるさぁー♪」

提督(ポッキーゲームって一般常識はだったのか……)

秋雲「ねぇねぇ早く始めようよー」

提督「お前さてはただ単にポッキー食いたいだけだろ」

秋雲「うん!でもちゃんとポッキーゲームはしてあげるからさぁ♪」

提督「まったく……ふひひ」


秋雲「ポッキーゲーム♪」ポリポリ

提督「…………」

秋雲「あむあむ」ポリポリ

提督「おま……普通に食ってるじゃ無いか……」

秋雲「ん?ん、あーん」

提督「あーん?」

秋雲「んっ♪」

ぶちゅっ!れろれろれろれろ!!

提督「んんーー!?」

秋雲「ぷはぁっ。はい、ポッキーゲーム♪」

提督「えっ?えっ??なにいまの?え!?」

秋雲「何って……ポッキーゲームでしょ?」

提督「俺の知ってるポッキーゲームと違うんだけど!!」

秋雲「そっかなぁ?確か口移しでポッキーを食べる事だって聞いたんだけど」

提督「確かにそうだけどおしい!違う!!」

秋雲「そなの?まぁ良いじゃん。それより次は提督が私に食べさせてよ♪はい、あーん」

提督「食べさせるって、秋雲流ポッキーゲームで……?」

秋雲「うん♪」

提督「……ダメダメダメダメ!!もう普通に食べなさい!!」

秋雲「ええーっ、提督が言い出したんじゃん。まぁ食べるけど……」ポリポリ

提督(あんな卑猥なポッキーゲームをしたら勢いでめちゃくちゃセックスしてしまいそうだ)

雷「ねえ司令官!私ともポッキーゲームしましょ!」

提督「ちなみに……雷流ポッキーゲームってどんな感じ?」

雷「うーん、私はどんなのかよく分からないから司令官が教えてくれないかしら?」

提督「よしきた!ワクワクドキドキのポッキーゲームの始まりだぜー!!」


提督「まず俺がこっちを咥えるから雷はそっちを咥えてくれるか?」

雷「こう?」パクッ

提督「それでお互い食べて行ってどこまで距離を縮める事が出来るかってゲームなんだよ」

雷「ふーん。じゃあいくわね!」

ポリポリポリポリ……ちゅっ

雷「どう司令官?雷の勝ちよね!?」

提督「うん……雷の勝ちだよ」


この後、提督はすぐにトイレへ駆け込んでなにかした

またかきます

ある日、提督は真剣に考えていた。

秋雲「ふんふーん♪ここはこうしてー」

提督「秋雲は本当に絵が上手いな」

秋雲「でしょー♪こう見えて絵心あるんだからぁ♪」

提督(ああ、秋雲を正面から抱きしめてそのまま両手をお尻に回して鷲掴みしたい)

提督(ああ見えて身体は少女から女になりかけてるし、柔らかくて指が沈むくらい弾力あるんだろうな)

秋雲「ふんふんふーん」パタパタ

提督(ああ、あんなに足をパタパタして……見え、見え…………)


提督「うわああああああああああ!!!!」

秋雲「ええっ!?な、なになに?いきなり!」

雷「司令官!?大丈夫!?」

提督「ああ、すまん……煩悩と戦ってただけだから……」

会社

提督(世の提督達は毎日可愛い艦娘と一緒に暮らしていながらどうやって煩悩に打ち勝っているんだろう)

提督(特殊な場合を除いてほとんどの艦娘は提督を慕うと聞く。そんな子に手を出さずにどう我慢しているんだ?)

提督(だれかこの会社で提督をしているのは……)

部長「よしよし、じゃあ今日はみんなに新しい下着を買ってあげるから帰りに迎えに来るよう伝えてくれるかな?」

朝潮「下着……ですか……?」

部長「ちゃんと似合ってるのを一緒に選んであげるからな」

朝潮「…………」

提督(うわあぁぁ……)

提督「部長はダメだ。他に誰か……」

金剛「グッモーニーン♪朝から難しい顔してどうしたデース?」

提督「ああ、金剛さん。今この会社で提督業もしている人をさがしているんだけど誰か知らない?」

金剛「部長デスカ?」

提督「いや、もっと人望があって艦娘に愛されてる提督は……」

金剛「それなら間違いなく社長デース!まさに雲の上の人ネ!」

榛名「榛名は目があっただけでつわりが始まってしまいます♪」

提督「社長か……」

社長「私です」

提督「ひっ……」

ねむかたはたえ

またかきます

金剛「ヘーイ、提督ぅ!今日も1日お疲れ様デース!」

社長「おう、まだ今日は始まったばかりだけどな」

提督「お、おはようございます!」

社長「おはよーぐると!!」

提督「すみません。こんな時、どんな顔すれば良いか分からなくて……」

社長「で?今何か私の話をしていなかったかい?」

提督「いえ、本当につまらない事ですので……」

社長「まぁまぁ、身も心もクールビズで行こうじゃないか。気にせず質問してくれ」

提督(こんな冬にクールビズとか何言ってんだこの人は……)

提督「実は艦娘の事で少し……」

社長「艦娘?君も提督をしているのかい?」

提督「はい。ですがうちにいるのは駆逐艦の2隻だけですが」

社長「そうか駆逐艦か!いやー、駆逐艦は良い!素晴らしいね!君とはうまい酒が飲めそうだ」

提督「あ、ありがとうございます」

社長「ちなみに名前は?」

提督「はい、秋雲と雷です」

社長「後で社長室に来なさい」

スタスタスタ

バタン

提督「……え?」

提督「あれ?ええっ!?俺何かまずい事した!?」

神通「だ、大丈夫です。きっと何でもありませんよ」

提督「でもいきなり社長室に来いって……」

神通「提督、落ち着いてください。これを持って……ご武運を」スッ

提督「ご武運!?え?お守り……?今作ったの?」

「いのちだいじに」

提督「なにこのお守り!いのちだいじにって書いてるんだけど!書いてるんだけど!!」

金剛「そんなに焦らなくても命までは取らないネ」

提督「じゃあ何を取られるの!?」

金剛「それはー……アハハ、あんな真剣な社長の顔久々に見たからわかりまセーン♪」

提督「ちくしょう!!」

金剛「まあまあリラックスしてくだサーイ」

提督「はぁ……」

提督「……そう言えばさ、金剛さんはなんで社長が来たのに飛びつかなかったんだ?」

金剛「私デスカ?」

提督「確かに社長は男前だけど、艦娘から見たらそりゃもう妊娠するくらいのイケメンなんだよね?金剛さんなら飛びつきそうなもんだけど」

金剛「ハッハッハー♪言ったじゃないデスカ、社長は雲の上の存在デース。飛びつこうにも高過ぎて届かないネ」

提督「意外だな。こんな言い方悪いかもしれないけど、金剛さんの場合は当たって砕けろで突撃しそうなもんだけど」

金剛「いくらなんでも相手が悪すぎマース」

提督「相手?……そうか、社長には確か一航戦の2人が秘書にいたっけ」

金剛「それくらいなら当たって砕けろ、当たって砕けてもまたアタックしマース!」

提督「じゃあどうして……」

金剛「それはもっと強敵がいるからネ……」

提督「……?」

金剛「そんな事より提督は生きて帰ってくる事だけを考えてくだサーイ!」

提督「ハッ……!しまった!!忘れてた!」

点検にいってきます。またかきます

社長室

コンコン

提督「失礼……します……」ドキドキ

社長「入りたまえ」

ガチャッ

提督「……!」


秋雲改「んあー?お客さんー?」

提督「秋雲!?」

秋雲改「へ?そだけど?」

社長「その子はうちの艦娘だよ。可愛いだろ?」

提督「社長!お茶なら私がーー」

社長「ああ、良いから良いから。社長って言っても俺はお飾りで実質会社を運営してるのは利根と筑摩だからな」

提督「そんな…………え!?利根さんってあの利根さんですか!?」

社長「それよりもだ……この秋雲みてくれ。こいつをどう思う?」

提督「すごく……可愛いです」

社長「やはり私の目に狂いはなかったようだな」

社長「君はまだ新人提督かい?」

提督「はい」

社長「最近になって秋雲が建造される事がちらほらあるとは聞いていたが本当だったようだね」

提督「秋雲がうちに着任したのが8月の初め頃でしたから」

社長「ん?そんな時期に?」

秋雲改「ねーねー、難しい話なら秋雲さん帰りたいんだけどー」

社長「ああ、悪い悪い。じゃあ本題に入ろうか。君の悩みと言うのを聞かせてくれ」

提督「それは……(秋雲の尻の話なんて出来ない)」

社長「その顔は制欲を持て余している顔だね」

提督「どうして分かるんですか!?ドン引きですよ!」

社長「君は若い頃の私によく似ている。大方艦娘を見てビンビンになるとかそんな悩みだろ?」

提督「……」

提督「実は最近艦娘をいやらしい目で見ている事が多くて……」

社長「わかる」

提督「向こうからのスキンシップも激しくてついムラムラと……」

社長「わかる」

提督「つい最近なんて、秋雲の尻を鷲掴みにしたいとか思ってしまったんです!!」

社長「わかる」

提督「……え?」

社長「と言うかだね、鷲掴みにしなかったのかい?」

提督「それはまぁ……なんとか……」

社長「君は紳士だね。私なら鷲掴みしていたかもしれない」

秋雲改「え?いつも鷲掴みどころか無茶苦茶ーー」

社長「秋雲の尻はな、鷲掴みするためにあるんだ。悩む事はない、揉みしだきなさい」

提督「社長……!」

社長「素直になりなさい」

提督「はい!じゃあさっそくこの秋雲ちゃんの尻を鷲掴みに」

社長「したら殴り倒す」

提督「……」

社長「殴り倒す」

社長「ともあれこの会社に秋雲好きがいて嬉しく思うよ」

提督「はい!あの……今となっては秋雲が大好きです。でも最初は夕雲型が欲しかったんですよ」

社長「夕雲型……?」

提督「もちろん今はうちにいる秋雲と雷が1番ですけど、夕雲型に憧れもあるって言うか」

ヒラッ

社長「この写真をみてくれ。こいつをどう思う?」

『提督と夕雲型with秋雲さんだよー。温泉サイコー!』

提督「こ、これは……浴衣の夕雲型!?」

社長「全員うちの子だ。可愛いだろ?去年みんなで温泉旅行に行ったんだ。うちは姉妹別で旅行に出かけたりするんだよ」

提督「そんな天国みたいな事が……」

社長「働いて稼ぎが増えればこんな事も出来る様になる。頑張って働きたまえ」

提督「はい!」

社長「うちで言えば君の所の部長も確か提督をしていたね。まずはそこを目指しなさい」

提督「いえ、あんなブタムシにはなりたくありません」

社長「うんうん。……え?」

点検が終わるまたかきます

かくかくしかじか

社長「まさかあの爺さんがそんな人間だったとは……」

提督「それでもその事実が知られていないので社内ではダンディと呼ばれて人気はあるんですが……」

社長「よく知らせてくれたね。感謝するよ」

提督「はい……」

社長「どうした?元気がないじゃないか」

提督「いえ、その……あんな人でもお世話になったりもしていたので……やっぱり解雇とかになってしまうんでしょうか」

社長「いいや、あの爺さん仕事は出来るからな。しっかり根性叩きなおしてやるさ」

提督「出来るんですか!?そんな事が……」

社長「それにコレはあの爺さんを部長に任命した私にも落ち度はある。だから私も罰をうけよう」

提督「?」

社長「とりあえずあのすっとこどっこいを呼んできてくれないか?」

提督「はい」





部長「失礼します。お呼びでしょうか?」

社長「YOU!hey!you!!」

部長「はい?」

社長「最近風のうわさでyouが新しい艦娘を作りまくってる聞いてね」

社長「なんでも今そこにいる朝潮と満潮もあたらしい艦らしいじゃないか」

部長「ははっ……恥ずかしながら以前の艦娘が脱走してしまいまして」

朝潮「あなたがこの組織で1番偉い方でしょうか?」

満潮「へー、初めて見た」

社長「うむ……やはり初々しい2人も可愛くて最高だな!」

朝潮「…………」ふわっ

ぱさぱさ

満潮「あっ!!」



朝潮は嬉しさがMAXに達すると耳と尻尾が生える。

バタンッ!!

満潮改「随分楽しそうにしてるじゃない?」イライラ

社長「おお、満潮ちゃん!朝潮ちゃんは?」

朝潮改「あの、朝潮ならここに……」しゅん…

部長「これは……!改型ですか!?」

社長「ああ、うちの艦娘は先の戦いでも戦果を上げた猛者たちだからな」


この時代に造られた艦娘は戦う事が(たまに遊びがてらの演習以外)ほとんど無く、練度は1が殆どで改装できない。


社長「どうだろう?少しの間、私の艦娘と君の艦娘を交換してみないか?」

部長「それは、しかし……」


朝潮「……っ」ぴょんっぴょんっ!

満潮「私は別に……」もふもふ←尻尾がはえた

朝潮改「……」しゅん…←行きたくない(好きな社長から離れたくない)から元気がない

満潮改「……チッ」イライラ←行きたくない(大好きな社長から離れたくない)からストレスマッハ

社長「これは……私も責任を取ると言う意味での、苦渋の決断なんだ」

満潮「あんたの責任に私達を巻き込むんじゃないわよ!!」

数分前

社長「部長を教育するためにお前たち2人には遠征(部長宅)に行ってもらいたいんだ!」

朝潮改「はい!司令官のご命令ならば、お断りいたします!」

社長「そうか!やってくれ……あれ?」

満潮改「なんで私達がそんな事しなきゃいけないのよ。ハゲてんじゃないわよ!」

社長「まだハゲてないよ!?」

朝潮改「司令官、私は司令官と離れて暮らすのは嫌です!」

社長「ああもう可愛い!抱きしめたい!いや、抱きしめる!」

朝潮改「司令官がお望みなら朝まで付き合う覚悟です!」

社長「フゥー!!」ダッ

満潮改「……」スッ…

ギュッ!

満潮改「ちょっと、痛いわね。なにするのよ!」

提督「あれ?この感触は満潮ちゃん?なぜ俺の腕の中に!?」

満潮改「たまたま横に高速移動したらあんたが抱きついてきたのよ!」

社長説明中……

社長「という訳なんだ。お前達の仲間……いや、同じ朝潮型を助けると思って!」

朝潮改「……その遠征らどれ位の期間でしょうか?」

社長「わからない。部長がしっかり教育されるまでだからな」

満潮改「フンッ、話になんないわね。確かにその子達は可哀想だけど、好感度が0になれば自由になれるじゃない」

満潮改「私ならそうして次の司令官を自分で探すわ」

社長「そこをなんとか!」

満潮改「絶対に嫌よ。薄情とでもなんとでも勝手に思いなさい」

朝潮改「満潮も司令官と長期に渡って離れるのが寂しいんです。許してあげてください」

満潮改「ちょっ、お姉ちゃん!!あっ……朝潮!余計な事言わないで!」

社長「帰って来たらお礼に3人だけで遊園地に行こうか。泊まりで」

朝潮改「……ネズミの国にあるホテルですか?」

満潮改「3人だけで……?」←朝潮型も大所帯の為、朝潮型で旅行に行っても普段は独占できない

朝潮改「…………」

満潮改「…………」


渋々承諾した。

社長「まぁそんなこんなでホームステイみたいな感じかな?」

部長「社長がそう言われるなら」

ダッ

朝潮「駆逐艦朝潮です!末長く宜しくお願いします!」ふりふり

満潮「満潮よ。ったく、なんでこんな鎮守府に配属されたねかしら?」ふりふり

社長「よしよしよし」なでなで


部長(さすが社長。私と同じくらいあの2人が懐いている。では私も)

部長「今日から少しの間だが君たちの司令官になる。よろしく頼むよ」スッ

ペシッ

朝潮型「申し訳ありません。手を差し出されるとはたき落す訓練を受けていますので」

満潮改「あんた、許可無く触ったらマジで蜂の巣にするから」

部長「ん、んんー?」

社長「あと保護者みたいなもんでこの2人もオマケだ。たまには駆逐艦以外もな」

部長「は、はぁ……」

龍田「好きにして良いって聞いたんだけどー、死にたい提督はあなたかしらぁ♪」

香取「これは調教のしがいがあるブタさんですね♪」

部長「……」


部長は2日間でブタムシから立派な豚に調教されて、その後は少しのムチを与えれば艦娘の言いなる従順な提督になった。

数日後

提督「今日は久々に早上がりだしお土産買って帰るか」

電「あ、あのっ、司令官さん……!」

提督「ん?きみはいつぞやの」

電「お久しぶり、なのです」

提督「はいお久しぶりなのです。ランドセルって事は学校帰り?」

電「はいなのです!」

響「ハラショー」

提督「学校かぁ……学校は楽しい?」

響「実にハラショーだよ」

電「矢矧先生も優しくてとっても楽しいのです♪」

提督「そうか。学校か」

電「でも……」

提督「ん?」

電「もう少しお友達がいたらもっと楽しいと思うのです」

響「ハラショー」



艦娘を購入する提督の多くは愛でるのが目的で常に側に置いておきたいため学校に通わせたりはしない。

また、フリーの艦娘も仕事をするのがメインで自分から学校に行きたがる艦娘は少なく

電達の様に自分から行きたがる+他の戦艦や重巡のような経済的に余裕のある大人と暮らしているのが条件である為

学校にいる艦娘は少ない。

電「それではさようならなのですー」ふりふり

響「ハラショー」ふりふり

提督「気をつけてなー」


提督「俺も2人のことを考えれば学校に行かせてあげるのが良いのかな」

提督「仕事の間はずっと家に閉じ込めた状態だったし……2人にはのびのびと育ってもらわないと」

提督「……よし!」


帰宅

提督「ただいま!2人とも!ちょっと大切な話が、」

雷「おかえりなさい司令官!今日は早かったのね!お風呂にする?ご飯にする?」

秋雲「それとも~♪」

雷・秋雲「わ・た・し?」

提督「お二人で(にっこり)」


大切な話が始まったのは数十分後だった

しかたないね。またかきます

秋雲「で?大事な話ってなんなのー?」

提督「ああ、そうだったな。つい3人バトルオセロゲームに夢中に」

雷「あーっ!司令官、それドロンパッパ!カムカムビームで3点よ!」

秋雲「んもー、なにやってんのさぁー。こっちにまで被害くるんだからねー。はい、サーベル」

提督「うん、ごめん。30分くらいやったけどまったくルールが分からないよ」

雷「あーあ、もう司令官には敵わないわ」

提督「え?今の俺が勝ってたの?まぁいいや、それより!これからお前達には学校へ行ってもらおうと思うんだ!」

雷・秋雲「学校?」

提督「今まで2人を大切にするあまり、不自由な生活をさせて来ただろ?でもそれじゃダメだと気付いたんだ」

雷「そんなこと言っても……学校に通うとお月謝も掛かるのよ?そんな余裕うちにはないでしょ?」

提督「貯金を切り崩していけば2人を学校に通わせてやる余裕くらいあるさ」

秋雲「それは余裕って言わないし……だいたい貯金って提督が艦娘を買うために貯めてたお金でしょー?無理しなくて良いよー」

提督「確かに。俺の夢は夕雲型を全艦揃える事だった……でももう今は新しい艦娘はいらない!2人を幸せにしてやりたいんだ」

雷「司令官……そこまで私たちの事を思ってくれてたのね!」

秋雲(って言うか、普通に学校なんて行きたくないんだけど……)

翌朝

雷「それじゃあ行ってきまーす」

秋雲「あー……眠い……」

提督「良いよー!2人ともランドセル最高だよー!!」パシャパシャッ

雷「もう、司令官ったら。帰ってくるまで良い子にしてるのよ?」なでなで

提督「うむ、途中まで送っていくよ」←休日

雷「大丈夫よそんなの。司令官はお休みなんだからゆっくりしてて」

提督「じゃあせめてあのコンビニまで……」

スタスタ

電「あ、あのっ……おはようございます、なのです」

提督「おおっ、電ちゃん!おはよう」

雷「えっ?電?」

電「はわわっ、雷ちゃんなのです!えっと、その格好は……」

雷「これから学校に行くの!電達もランドセルって事は学校よね?」

響「まあ、そうなるな」

雷「なら一緒に行きましょ!」

電「はいなのです!」

響「久々に暁型姉妹の勢揃いだね」

提督(あれ?暁型姉妹って確か4姉妹だったような……?)

雷「私がいるじゃない!」

電「なのですなのです」

響「ハラショーハラショー」

秋雲「んー…………」ぽけー…←秋雲にはそう聞こえている

提督「どうした秋雲、ぽけーっとして」

秋雲「んー?いやー、姉妹艦だけあってよく喋るなーって。やっぱ気兼ねなくていいよねー」

提督「お前も学校に行けば姉妹艦くらいいるよ。夕雲型か、陽炎型か……あれ?どっちだっけ?」

秋雲「一応陽炎型なんだけどねぇ。どっちかと言うと……あっ」

陽炎「黒潮!とろとろしてたら置いてくわよ!」

黒潮「まってぇーなぁー。朝からそんな元気あらへんよー。うち低気圧なんよー」

不知火「それを言うなら低血圧です。時代が時代なら沈めていたところですよ。このお好み焼き野郎」

黒潮「ちょっ!まってぇーなぁー!100歩譲ってお好み焼きはともかくや!野郎ではないやろ!?」

不知火「では早くしてください。お好み焼き」

黒潮「かぁーっ、かなわんなぁー!」


提督「ほら、お前の姉妹艦だぞ!雷みたいに」

秋雲「いや無理。あさからあのテンションは無理だわ」

秋雲「んじゃ提督、ここまでで良いから」

提督「そうか?じゃあ雷、秋雲も一緒によろしくな」

秋雲「ちょっとー、そう言うの止めてよー。なんかグループわけで余った子を入れてやってみたいになってんじゃん」

雷「私に任せて!」

電「よろしくお願いします。なのです」

響「ちょうど4姉妹の長女のポジションが空いていたんだ。よろしく」

提督「確信犯だったか……」

提督「じゃあ気をつけてなー」


提督「さて、なんか秋雲の素振りはキョロキョロしてて気になるけど……とりあえず帰るか」

提督「うまく馴染めればいいけど……」

提督「とは言え久々に家で1人か。男が部屋で1人になった時する事なんてアレしかないよな!」ルンルン

帰宅

提督「さてと……今日は駆逐艦系でイクか、それとも駆逐艦系か……いや、今日は久々に駆逐艦系にしよう!」

ピンポーン

提督「チッ!誰だこんな朝早く!……はーい!、」

ガチャッ

秋雲「(帰って)きちゃった♪」

提督「秋雲!?」

秋雲「あれ?なんかイカ臭くない?提督、もう出しちゃったのー?早漏だねぇ♪」

提督「そ、そそ、そ、早漏ちゃうわ!」

秋雲「たっだいまぁ~♪いやー、やっぱ久々の家は落ち着くわー」

提督「まだ出て10分くらいだろ。学校は?」

秋雲「んー?おやすみー♪」

提督「早いよ。まだ初日だぞ」

秋雲「ええーっ、良いじゃん。雷ちゃんいなくて2人きりだしぃ……こーんな事も出来ちゃうかもよー?」ヒラッ

提督「ああっ!俺の大切な薄い本が!」

秋雲「秋雲、秋雲ー、中に、口の中に~」

提督「やめろ!朗読するんじゃない!!いや、朗読するなら秋雲の台詞のところでお願いします!!」

秋雲「ええー?だってさぁ、私の台詞ないよー?こーんなの口に挿れられてるんだもん。ほら」ヒラッ

提督「くっそ……!こんな状況に興奮してしまうなんて……!」

秋雲「提督、秋雲さんとこんな事したかったの~?」

提督「フィ、フィクションを楽しんでただけだし……」

秋雲「あーん……♪って、しゃがんで口開けちゃったりしてー♪」

提督「くふぅ……っ、パンツ、パンツです……!」

秋雲「提督ー、駆逐艦にランドセル背負わせてこんな事させるなんて……ほとんど犯罪じゃない?」ニヤニヤ

提督「5年くらいならくさい飯食っても良いくらい魅力的な状況だが……しかし学校に行きなさい!」

秋雲「ううっ、意外としぶとい……。って言うか、お色気作戦が通じなくて何気にショックだし……」

提督「ほら、早く学校に行く!」


提督、この時初のノーハンド射精でパンツの中は大変な事になりながらも賢者タイムに入り正気を取り戻していた。

球磨ちゃんはエッチ!またかきます

秋雲「…………」ツーン

提督「どうしたんだよ秋雲。お前がこんなに駄々こねるなんて…………結構あるけど」

秋雲「いーやぁーだぁー!学校行きたくない行きたくない行きたくなぁーいー!!」

提督「雷はあんなに楽しそうに行ったじゃないか」

秋雲「それは雷ちゃんと仲の良い姉妹艦がいたからでしょー」

提督「秋雲にだって陽炎型の姉妹艦がいただろ?」

秋雲「確かに姉妹艦だけどさぁー……別に仲が悪い訳じゃないけど特別仲が良い訳じゃないし」

秋雲「ほぉらぁ、秋雲さんって陽炎型だけど夕雲型みたいなもんでしょー?自分でもそうだと思ってたし」

提督「じゃあ夕雲型と仲良くなれるだろ?何人かいるみたいだぞ?」

秋雲「それはそれでさぁー、夕雲型とは姉妹じゃない訳じゃん?やっぱ本当の姉妹とは違うって言うかさ、なーんか壁があるんだよねー」

秋雲「姉妹艦とは私がいちばん距離があるし、姉妹だと思ってた艦娘達とはいきなり本当の姉妹じゃないって言われるし」

提督「なんか結構複雑なんだな……」

秋雲「だから秋雲さんには1番の友達って言うかさ、親友って言うの?雷ちゃんと電ちゃんみたいなさ」

秋雲「そういうのがいないから学校には行きたくない。秋雲さんってばこう見え結構ナイーブな訳よ」

提督「……」

秋雲「んじゃ部屋に戻るわー」

ピシャッ……

提督「秋雲……」

ガラッ!

提督「お前そんなナイーブな感じじゃねーだろ!!」

秋雲「ちょっ!いきなり部屋を開けないでよぉ!!」ピコピコ

提督「何が部屋だ!押入れを魔改造して!!あっ、おまっ!やっぱりゲームしてるじゃないか!!」

秋雲「だって今日は10時から緊急クエストがぁ~!!」

再び通学

秋雲「あー……そろそろこの辺でいいかなー」

提督「いいや、今度は学校まで送り届ける」

秋雲「じゃあさ、せめて降ろしてよ?ほら、重いでしょ?」←お姫様抱っこで輸送中

提督「軽いから大丈夫だ」スタスタ

秋雲「んでも、誰かに見られたら恥ずかしいじゃん!」

提督「安心しろ。もうすでに見られまくってるから」

ざわざわ

妙高「あら、あらあら♪仲がよろしいんですね」

足柄「くっ……!べ、別にうらやましくなんて……!」

朝潮「司令官、その節はお世話になりま……」じーっ

秋雲「な、なに見てんのよー!」

満潮「あら~?どこのお子様かと思ったら秋雲ちゃんじゃない♪抱っこしてもらえてよかったでちゅね~♪フフフッ」

秋雲「ぐぬぬ……」カアァァァ…

提督「赤ちゃん言葉を話す満潮ちゃん……たまらなく可愛い!」

満潮「なっ……!」カアァァァ…

秋雲「なになに?羨ましかったの~?」ニヤニヤ

満潮「だ、だれが……!!」

朝潮「羨ましいです!」

提督「可愛い」

長門「こらこら、あまり提督を困らせるんじゃない」

提督「君は……!戦艦長門!」

長門「この子たちがうちへ来る前に世話になったらしいな。私からも礼を言わせてくれ。感謝している」

提督「えっと……どういう関係が……?」

長門「私はこの2人を引き取って3人で共に暮らしている。あ、あと陸奥も」

提督「そうだったんですか!よかったな2人とも!こんな頼りになるお姉さんが出来て」

朝潮「はい。森の賢者こと長門さんに拾っていただいてラッキーでした」

満潮「今すぐ敵が攻めきてもマウンテン長門の敵じゃないんだから」

長門「さあ2人とも肩に乗れ。私が送って行ってやろう」

朝潮「ありがとうございます!メス長門さん!」

提督「メス長門!?」

またかきます

秋雲「もうすぐ学校につくんだから降ろしてよ~」

提督「ダーメッ。教室の席までこのまま運んでやる」

秋雲「ええ~」

提督「心配しなくてもお前ならすぐ友達も沢山出来て楽しい学校生活になるぞー」

秋雲「提督も楽しい学校生活送ってたのー?」

提督「…………」

秋雲「…………」

提督「…………」

秋雲「…………ごめん」

提督「ん……」

秋雲「それにしても提督ってば意外と体力あるんだねー。いくらサイズが小さいって言っても抱えて歩けば重いでしょ?」

提督「尻とか太ももの感触を楽しみながら歩いてるから苦にならないよ」

秋雲「あー、やっぱりこの手……わざと横乳触ってたの?」

提督「全部だよ!何もかも楽しんでるよ!」

秋雲「ふーん。まぁ横乳くらいいいけどさぁー。先っぽは触っちゃダメよ♪」

提督「無茶言うな!いや、なるだけ我慢してみるけど!」

秋雲「なになにー?そんなに秋雲さんの事が好きなのー?」にやにや

提督「ああ、好きだよ。少しでも気を緩めれば人気の無い裏路地に連れ込みそうなくらいな!」

秋雲「んもー……またそんな事を大声で……。あー恥ずかし」モゾモゾ

提督「こら、あんまり顔を埋めるな。顔が見えなくなるじゃ無いか」

秋雲「…………」

提督「まったく……」


数分後……

提督「ん?秋雲、お前なんだか身体が温かいな」

提督「抱いてるだけでホカホカしてきたよ」

秋雲「…………」

提督「秋雲?秋……」

提督「…………」

秋「……」すんやぁ~…

提督「寝てる……」ぺろぺろ


子供は抱いてる時に寝ると暖かくなる

寝てまたかきます

巻雲「せんせい、おはようございます!」

提督「ん?」くるっ

巻雲「あれ~?学校にこんな先生いた覚えが」

秋雲「すぴー、すぴー」

巻雲「……あうあぅ!この人誘拐犯ですよお!!夕雲姉さん!夕雲姉さん!大変です~!!」

提督「……」

夕雲「はいはい、どうしたんですか?巻雲さんったらそんなに大声出して」

巻雲「秋雲が誘拐犯に誘拐されちゃいそうなんですよぉ~!!」

夕雲「誘拐犯?この方が?……あら、この人は提督さんじゃないですか♪」

巻雲「へ?司令官さま?」

秋雲「ふぁ~……んん~っ、なにささっきから騒がしいなぁ」ぐい~っ

秋雲「あれ~?巻雲じゃん」

巻雲「秋雲ってば赤ちゃんみたいです」

夕雲「赤ちゃんって言うか、これはお姫様じゃないかしら?こんな素敵な王子様に抱かれて少し羨ましいわ♪」

提督「…………」

秋雲「はあ?……うわあぁぁ!ちょっ、提督降ろしてよ~!!恥ずかしいじゃん!!」ジタバタ

ドサッ

秋雲「いたた……っ」

提督「…………」

秋雲「提督?動かないけど生きてる?」ちょんちょん

提督「あっ……」

秋雲「おーい」

提督「ゆ、夕雲型だあぁぁぁぁ!!生夕雲型!!うおおおお!!」

巻雲「ひっ……!」

提督「さ、触っても良いですか?」

巻雲「あうあうあう、夕雲姉さん以外は触っちゃダメなんですよぉ~!」

夕雲「提督?私達に興味があるのかしら?」

提督「興味しかないです」

夕雲「それで……どこに触りたいのかしら♪」

提督「どこってそりゃ……」

夕雲「ふふっ♪この口元のホクロ、チャームポイントなんですよ?」

提督「痛いほど分かります!」

夕雲「でももっとチャームポイントのホクロがあるんですけど探して見ます?」

提督「ホアァァァァ!!」

ちょっとご飯の支度してすぐ戻ります

長波「ていっ」ポカッ

夕雲「きゃっ!もう、長波さんったら……ビックリするじゃない」

長波「ビックリするのはこっちだ。朝からなにやってんだよ」

夕雲「提督とスキンシップですよ。ねー、提督♪」

提督「ねー♪」

長波「……おい、秋雲。お前の所の提督っていつもこんな感じなのか?」

秋雲「あー……そう言えば前に夕雲型に囲まれるのが夢とかなんとか言ってたっけ」

長波「夕雲型って……一応あたしも夕雲型なんだけどーー」

提督「…………」キラキラ

長波「めっちゃくちゃ後ろから視線を感じる……」

提督「今日は夢の様な1日だ。これから毎日学校に来ようかな!」

夕雲「あら、毎日提督とお会い出来るなんて夕雲うれしいわ♪」

長波「バカ、そんな事言ったら本当にくるぞ」

巻雲「夕雲姉さんは巻雲の夕雲姉さんなんですよ!」

提督「そう言えば他の夕雲型はいないのかな?」

夕雲「そうですね、私達は3人で暮らしてますから……」

提督「3人で?じゃあ学費とかは?」

夕雲「ひみつです♪」

提督(提督はいなくてもパパとかはいそうだな……)

秋雲「…………」

秋雲「あーあ、提督が離してくれたし家に帰ろーっと」スタスタ

提督「あっ、こらこら」

秋雲「提督は夕雲達と話してた方が楽しいんでしょ?離してよ!」

提督「秋雲…………やきもちか?」

秋雲「なっ……!」

夕雲「やきもちね」

長波「やきもちだな」

巻雲「やきもちです」

球磨「やきもちだクマー」

秋雲「あんた達まで……!」

提督「確かにいきなり夕雲型と会って浮かれてたけどな、俺が今ここで1番大切思ってるのは秋雲だよ」

秋雲「は、はあ!?そ、そんなこと言っていいの~?雷ちゃんが聞いたら怒るよ~?」

提督「雷は今ここにいないからな。いたら同着1位だけど。ってなわけで今ここではお前が1番だ」

秋雲「…………」プスプス…

夕雲「はぁ……夕雲、秋雲さんが羨ましいわ。こんな素敵な提督に出会えて」

巻雲「巻雲は夕雲姉さんがいれば幸せです!」←姉さんラブ勢

長波「そんなにカッコいいか?まぁ悪くはないけど」←田中少将ラブ勢

提督「さぁ教室に行くぞ。ちゃんと抱っこしたまま連れて行ってやるからなー」

秋雲「もう!離してってばぁ~!!」

提督「ハッハッハッ!本当に秋雲は全てが黄金比率だなあー」さわさわ


雷「むぅ~……!私の方が言うこと聞いて良い子だったのにぃー!!」

電「はわわっ……雷ちゃんがお外を見て怒ってるのです」

翌日

提督「おーい、学校の時間だぞー」

秋雲「んー、秋雲さんはパスー」

提督「なに言ってんだ。仮病なんてダメだからな」

秋雲「ちがうちがう、仮病とかじゃないし」

提督「そうなのか?大丈夫か?」

秋雲「うん。でも外寒そうだし学校は無理」

提督「…………」

秋雲「…………あ、あとちょっとお腹いたいかも?」

提督「はぁ……秋雲、少しは雷を見習ってみろ。文句一つ言わずに」

雷「雷も学校に行かないんだから!ぷんすか!」

提督「あれー?」

提督「どうした雷!昨日から機嫌が悪かったけどまさか反抗期か!?」

雷「司令官が抱っこして送ってくれるなら行ってあげても良いけど!」

提督「抱っこ?」

秋雲「んじゃ秋雲さんも抱っこタクシーしてくれるなら行くー♪」

提督「抱っこタクシー!?」

雷「司令官!!」

秋雲「どうすんの~♪」

提督「そんな……毎日2人を抱っこして通学とか……仕事もあるんだぞ?」



提督「よろこんでさせていただきます!!」


こうして提督は毎日2人を抱っこして学校まで送り届けた。

この辺りでキリが良いので終わります。ここまでありがとうございました。

残りはチマチマと何か書いたりするのでもっと○○出して!とかあれば罵倒してください。

満潮「温泉旅行!?」 朝潮「温泉旅行……ですか?」
満潮「温泉旅行!?」 朝潮「温泉旅行……ですか?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448199128/)

他所の鎮守府にて

曙「ちょっと、クソ提督!」

提督「わかってるわかってる。はい」スッ

『ケッコンカッコカリ書類』

曙「……は?」

提督「ケッコンしよ?」

曙「死ね!!」

提督「ウェヒヒ」

曙「前にも言ったでしょ!!この鎮守府の艦娘全員とケッコンしたら仕方なく私もしてあげるって!このクソ提督!!」

漣「自分だけ抜け駆けなんて悪いからみんなと先にケッコンしてあげて!……はあぁぁ、曙ちゃんの優しさは天井知らずですなぁ~」

バキッ

漣「はにゃあぁ~!!」

提督「大丈夫か漣!!ケッコンする!?」ダッ

漣「ご主人さま……そのためにもバンバンプレゼントして漣の好感度をアゲアゲでお願いします!」

曙「調子に乗るな。ねぇ、それよりも話がまだなんだけど」

提督「パンツ食べたい」

曙「朝潮と満潮の姿が見えないんだけど何か知らない?」

提督「ああ、あの2人には遠征に行ってもらってるんだよ」

曙「遠征?まぁそれなら良いんだけど」

提督「何か用があるなら伝えておくぞ?」

曙「別に用なんて無いわよ。ただ姿が見えなかったから何してんのかなって」

漣「特に用も無いのに艦娘の心配をしてご主人を訪ねてくる……曙ちゃんの優しさは五臓六腑にしみわたりますなぁ」

提督「世界一かわいいよ。ラブリーマイエンジェルぼのちゃん」

ブチッ

提督・漣「はにゃあぁ!!」

提督「やっぱり駆逐艦は最高だな」

バタバタバタ! ガチャッ

風雲「提督!ちょっとかくまって!!」

提督「え?」

風雲「机の下で良いから!早く!足開いて!」

ガチャッ

秋雲「提督~、こっちに風雲ちゃん来なかった~?」

提督「風雲?」

風雲(しぃーっ……!)

提督「……いや、知らないな」

秋雲「あれぇ?おかしいなぁ……確かこっちに」

バタンッ

タッタッタッ

提督「…………」

風雲「はぁー、ありがとう提督、助かったわ」

提督「股の間から顔が……!」

風雲「まったく、秋雲ったら何がヌードモデルよ!」

提督(しまった。秋雲の肩を持つべきだったか)

風雲「うーん、なんだか分からないけど提督の机の下にいたらイカを食べたくなっちゃった!間宮さんの所いってこよっと♪」

提督「やっぱりイカ臭かったか……」

風雲「じゃあ提督、ありがとねー」

ガチャッ

秋雲「ふっふ~ん♪風雲ちゃんみーっけ♪提督の様子がおかしかったからバレバレだったよー?」

風雲「げっ……」

秋雲「風雲ちゃんつーかまーえ……」

提督「はいストップ。風雲が嫌がってるだろ?」ひょいっ

秋雲「ああっ、もう提督はーなーしーてー!」

提督「ほら風雲。はやく行きなさい」

風雲「ありがとう提督!好きよ!」

提督「俺も好きだよ!さあ秋雲はこっちだ」

バタンッ

秋雲「ちょっ、ヌードモデルは欲しかったけど私が裸になっても意味なーー」

秋雲「あっ……!やっ……!」

秋雲「んっ……」


もちろんめちゃくちゃセックスした

このスレが埋まる頃に>>962で書き始めますまたかきます

とある鎮守府

大淀「提督、大本営より連絡が」

提督「緊急任務か。この時期は毎年毎年恒例になってるよな」

大淀「定期的に燃料や弾薬を消費しないと色々こまるんでしょうね。戦争なんてそんなものです」

提督「う、うん……とりあえずボーキサイトは少ないから対空だけはしっかりしておかないとな」

秋月「司令!防空なら秋月におまかせください!」

提督「いや、今回は連合艦隊だし摩耶に頼もうと思っているんだ。第2艦隊の駆逐艦は火力重視でいきたいからな」

秋月「そうですか……」

提督「摩耶、行ってくれるか?」

摩耶「あったりまえだろー!クソが!」

提督(なんでクソって言われたんだろう)

大淀「提督、次の作戦は駆逐艦主体の通常艦隊しか出撃出来ないようです」

提督「なんだその縛りプレイ。大本営め」

秋月「司令!次こそ秋月の出番ですよね!?」

提督「いや、今回は照月に行ってもらおう。こう言う大きな作戦は初めてだしな」

秋月「えっ……」

照月「はい!秋月姉の分までしっかり頑張ってくるからね!」

秋月「気をつけて……いってらっしゃい」

提督「旗艦は川内、駆逐艦は照月、陽炎、黒潮、龍驤、不知火!以上の6隻で行ってもらう!」

川内「やったぁー!待ちに待った夜戦だー!!」

ワイワイガヤガヤ……

秋月「……えっと、秋月は向こうで待機していますね」

秋月(私にもっと火力があれば防空以外の場面でも活躍できるのに……)

秋月(このままじゃ私も那珂ちゃんハウス行きに……)


『那珂ちゃんハウス』
川内、神通が大活躍する中出番に恵まれなかった那珂ちゃんが毎日ライブを開催している部屋。

今回は主に戦艦や空母が死んだような目で眺めている

秋月(私にもっと力が……!)

『力が欲しいか……?』

秋月「えっ……?」

提督「おーい、秋月ー。ちょっくらこっちゃこーいか

秋月「司令、お呼びでしょうか」

提督「ちょっと膝の上に座ってみ」

秋月「よろしいのですか……?えっと、それでは失礼して……」ちょこん

提督「その机の引き出しあけて」

秋月「この引き出しですか?」ススー…ッ


秋月「これは……生チョコレート?」

提督「うむ、仕事関係の人から貰ってな。少ししかないから秋月と食おうと思って」

秋月「ですが……こんな高級そうなものをいただいてもよろしいのですか?」

提督「秋月にはこれまで防空を1人で全部お願いしてきたからな。そのお礼だ」

秋月「そんな……秋月は当然のことをしたまでで」

提督「ほれ」ぽいっ

秋月「はむっ……」

提督「どうだ?美味いか?」

秋月「んっ…………はい、とっても甘くて美味しいです」

提督「どれどれ。……うん、これは美味い!」

秋月「司令、秋月……今日の事は一生忘れません!」うるっ

提督「えっ、あ、うん……いや、チョコレート一つでそんな大袈裟な……」

大淀「提督、大変です!先ほど出撃した艦隊から対空で苦戦しているとの連絡が!」

提督「むっ……やはり照月にはまだ荷が重かったか」

秋月「司令!」

提督「うーん……今回は休ませてやるつもりだったんだが……」

秋月「もう十分休暇はいただきましたから。お願いします、ご命令を!秋月も提督のお力になりたいんです!」

提督「……わかった。じゃあみんなを助けてやってくれ。あとこのチョコは食べて良いから」

秋月「はい!防空駆逐艦秋月、出撃致します!」

秋月(みんなを守る力を……提督の為に……!)

防空棲姫「チョコ……クレタラ、チカラニナル……」ふんわかふんわか

秋月「あなたは確か夏に戦った……浮いてる?」

防空棲姫「オマエ、ニテル……ツイテキタ……」

秋月「付いてきた?」

防空棲姫「アッ……チガウ。セナカニ、トリツイテキタ」

秋月「そういえば夏頃からなんだか声が聞こえてたような……」

防空棲姫「チョコクレナカッタラ、タチナオレナイ……マタ、シンカイニ……」

秋月「わ、分かりました!チョコレートあげますから深海棲艦に戻らないでください!」

防空棲姫「ホント……?」

秋月「でもどうやって食べさせれば……ちょっと透けてますよ?」

防空棲姫「ダイジョウブ、ワタシガアナタノナカニ……」スーッ…

秋月「ふえ!?あっ、身体がなんだか…………サア、早ク食ベテ」

秋月「え?ええ!?あ、は、はい。私が食べれば良いんですね?」パクッ

秋月「美味シイ…………ヨシ、行コウカ!!約束ダ!」

すぅーっ……

秋月「あ、あれ?身体がまた軽く」

防空棲姫「アマリノオイシサニ、ジョウブツ……シソウニナッテシマッタ」

秋月「ええー!?」

防空棲姫「アンシンシテ、チカラハ……ナカニオイテキタ。イマノワタシハ、タダノ、カワイイクチクカン」

秋月「……本当に大丈夫なのかな。いろんな意味で」

防空棲姫「イッテラッシャーイ」

陽炎「また来るわよ!」

黒潮「防空は頼むでー!」

照月「頑張らないと……私が……!」

秋月「照月、もう少し肩の力を抜いて」

照月「秋月姉!?」

龍驤「防空駆逐艦が2隻なら対空は完璧やな!」

不知火(どうして龍驤さんがいるのかしら)

秋月「防空って言うのはーー」

川内「防空駆逐艦姉!足元!魚雷きてる!!」

秋月「えっ?」

ドーン!!!!

照月「秋月姉ー!!」

秋月「え?」

照月「え?」

秋月「えっと……長10cm砲ちゃん、発射用意!反撃します!」

長10cm砲ちゃん「ファイヤー!!」

照月「あ、秋月姉の長10cm砲ちゃん、45口径くらい無い!?」

龍驤「なんでやー!!」びゅんっ

川内「ああーっと!龍驤ちゃん(爆風で)吹っ飛ばされたー!!」


装甲333、敵戦艦の装甲を打ち抜く火力、龍驤を吹き飛ばす爆風。

新生秋月誕生の瞬間であった。

ココまでで終わります。
次のスレでも秋雲と雷の鎮守府、部長の鎮守府は出ますます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年08月12日 (水) 15:32:23   ID: 0OyMBZiO

面白そう

2 :  SS好きの774さん   2015年08月12日 (水) 15:50:38   ID: p6Rm5FVe

即金でいい、駆逐艦10隻ほど貰おうか

3 :  SS好きの774さん   2015年08月12日 (水) 22:56:39   ID: il3DTFBe

いくらでも構わない、鳳翔さんをもらおうか

4 :  SS好きの774さん   2015年09月05日 (土) 13:01:45   ID: 1DJ9JpYp

次の更新が楽しみ

5 :  SS好きの774さん   2015年09月06日 (日) 07:48:57   ID: Jf0vmOQS

ほっこり系いいねぇ~

6 :  SS好きの774さん   2015年09月06日 (日) 19:02:28   ID: Umh5bfQ1

部長さんに同情

7 :  SS好きの774さん   2015年09月09日 (水) 10:55:19   ID: -QoDagCR

続きマダー?

8 :  SS好きの774さん   2015年09月13日 (日) 23:24:55   ID: -mKthYLQ

まーたガキが湧いたのか

9 :  SS好きの774さん   2015年09月19日 (土) 17:03:40   ID: xbYuJRkE

これ食べ放題の人かな?
次回雷と秋雲って書いてあったし

10 :  SS好きの774さん   2015年10月14日 (水) 00:41:11   ID: T0s3mZFP

復活したか
もう読めないと思ってたから歓喜してるぜ

11 :  SS好きの774さん   2015年10月14日 (水) 21:45:48   ID: mxjyDagF

がんばれ

12 :  SS好きの774さん   2015年10月18日 (日) 17:29:09   ID: 57hYYJ-T

ヤッター!
一ヶ月振りにのぞいたら更新されてた!

13 :  SS好きの774さん   2015年10月20日 (火) 00:45:51   ID: qjtq2XoG

こちらのコメントも毎回楽しみにさせてもらってます。ありがとごぜえます。

14 :  SS好きの774さん   2015年10月22日 (木) 04:46:22   ID: iMg8y9P-

毎日の癒しです。
頑張って下さい!

15 :  SS好きの774さん   2015年10月31日 (土) 11:19:59   ID: 15_8Qnki

続きが早く読みたいッ!がんばってください!

16 :  SS好きの774さん   2015年10月31日 (土) 21:34:16   ID: ktOVZ2f5

こういう未来がやってきて欲しいですだ!
第三砲塔爆発丸は笑ってしまった(アブナカッタナ・・好感度的には無事だっただろうけどw)

17 :  SS好きの774さん   2015年11月01日 (日) 23:02:14   ID: bNaexW1f

雷はいいお嫁さんになる(確信)

18 :  SS好きの774さん   2015年11月03日 (火) 17:16:52   ID: 5iZIJWSw

第三砲塔爆発丸に爆笑しました(^0^))
続き頑張って下さい!(`・ω・´)

19 :  SS好きの774さん   2015年11月04日 (水) 20:50:12   ID: lgrmBnCV

面白いです!!!!

20 :  SS好きの774さん   2015年11月12日 (木) 21:01:20   ID: pf1OMexM

満潮が可愛いすぎます!

21 :  SS好きの774さん   2015年11月13日 (金) 12:15:09   ID: 4WUV-iJw

もう少し書くペースを上げてもいいのよ?

22 :  SS好きの774さん   2015年11月13日 (金) 18:05:46   ID: 5zzAh3Xn

部長・・・(´・ω・`)

23 :  SS好きの774さん   2015年11月14日 (土) 13:56:56   ID: JS5O81Pf

他作品があれば読みたいんだけど誰か教えてくれない?

24 :  SS好きの774さん   2015年11月14日 (土) 14:33:08   ID: 9AHj6lOE

いいなぁ・・・(´・ω・`)

25 :  SS好きの774さん   2015年11月17日 (火) 19:34:59   ID: 52Jv4NNx

まだ?

26 :  SS好きの774さん   2015年11月19日 (木) 02:55:55   ID: HGgJZpdc

楽しみにしてます

27 :  SS好きの774さん   2015年11月20日 (金) 01:12:36   ID: JbiajnHM

まだぁ?(´・ω・`)

28 :  SS好きの774さん   2015年11月20日 (金) 14:20:00   ID: gRE6Puz5

もしかして食べ放題スレ書いてた人?

29 :  SS好きの774さん   2015年11月22日 (日) 20:01:30   ID: WG3qIqCv

最高

30 :  SS好きの774さん   2015年11月23日 (月) 11:56:54   ID: NH29G1I2

(´・ω・`)

31 :  SS好きの774さん   2015年11月23日 (月) 14:11:44   ID: JKc29wks

面白い!
秋雲良いなぁ…

32 :  SS好きの774さん   2015年11月26日 (木) 02:42:14   ID: 1gcak2xI

すごくいい!
この感じ大好き

33 :  SS好きの774さん   2015年11月26日 (木) 08:34:37   ID: qONlRxWR

最後まで読んでくれた方々ありがとうございました。
次スレも良ければ宜しくお願いします

もっと○○を出すべき!と言うのがあればお願いしますお願いします

34 :  SS好きの774さん   2015年11月26日 (木) 17:58:25   ID: jActZuiZ

面白かった!!
次スレも期待

35 :  SS好きの774さん   2015年12月01日 (火) 17:36:07   ID: zEsVbajx

次スレって何です?出来れば暁がもっとほすぃ

36 :  SS好きの774さん   2015年12月02日 (水) 12:06:38   ID: NAD2aujQ

次スレは満潮「温泉旅行!?」ってやつですね

37 :  SS好きの774さん   2015年12月02日 (水) 23:54:10   ID: Cjr-TjT5

なるほど。ありがとうございます

38 :  SS好きの774さん   2015年12月03日 (木) 04:24:45   ID: eynPp0OV

秋雲とめちゃめちゃセックスしたところでようやく気がついた、あなただったか
今回のシリーズも楽しみにしてます

39 :  SS好きの774さん   2015年12月25日 (金) 00:46:30   ID: s2HCtgL-

ヤバい。凄く良かったです( ˶ˆ꒳ˆ˵ )
続き楽しみにしてます!

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