八幡「やはり俺たちの任侠道はまちがっている」 (18)

~奉仕組~

八幡「失礼しやす!」

雪乃「来るのが遅いわよ。だからチンピラ止まりなのよ貴方は」

由比ヶ浜「姉さん!それぐらいにしてあげなよ!ヒッキーだって取り立てとか大変なんだから!」

雪乃「まぁ結衣さんが言うなら不問に伏すとしましょう」

八幡「雪乃姐さん、今月のシノギです。お納めください。」

雪乃「比企谷、貴方の経営している賭場、利益が落ちているそうね?来月取り戻せなければどうなる分かるわよね?」

八幡「重々承知しております。」
(来月には俺殺されちゃうのかな?)

平塚「よ~君たち、儲かってるか?」

雪乃「平塚の姐さん、何の用でしょうか?」

平塚「いやぁ、近くに来たから寄ってみただけだ~」

由比ヶ浜「平塚さん!今日はどんな御用で!?」

平塚「雪ノ下、お前を直参入りさせたのは私だ~そんな恩人が今少し、資金に困っているのだよ」



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雪乃「申し訳ないですが先月もそういった理由で4回ほど金をせびりにこられたと思うのですが」

平塚「まぁそう固い事言わないで少しぐらいくれよ?な?最近、先物取引で儲かってるみたいじゃないか」

雪乃「その情報はどちらから?」

平塚「お前の大好きなお姉さんからの情報だよ。それに君は本家に内緒である小遣い稼ぎもしてるそうじゃないか」

雪乃「証拠はないと思うのですけれど」

平塚「私だって資金のやりくり一生懸命してるんだけど、近代的なのにはついていけないんだよ」シクシク

八幡(誰かもうこの人を破門してあげて!)

雪乃「仕方がないですね。今月はこれで最後ですよ」

平塚「に、二百万もくれるのか!?」

雪乃「ですが次回からこういったことをする様ならば本家で議題に出しますので」

平塚「重々承知している!では私はこれで!」

由比ヶ浜「ただのコジキ!?」



葉山「失礼します。」

雪乃「貴方が何の用かしら?」

葉山「雪乃ちゃ・・・雪ノ下さん、そろそろ俺と兄弟盃を交わさないかい?」

八幡(葉山隼人。極道でありながらもアパレル業やホストクラブで大金を稼ぐ組を運営するファッション極道だ)

雪乃「お断りよ。貴方みたいにお遊びで私は渡世に生きているんじゃないのよ」

葉山「俺だって一生懸命、極道として生きているつもりだよ。」

雪乃「そもそも全うなシノギで金を稼ぐのだったら、ヤクザである必要がないのよ。」

葉山「俺は必要最低限な血以外は流さない極道社会を作りたいんだ」

八幡(この人、どこのボンゴレデーチモですかね)

雪乃「貴方の作る甘い極道社会なんて不要だわ。理想を見るのも大概にしておきなさい。」

陽乃「ひゃっはろー!」

雪乃「姉さん、どうしてここに?」

陽乃「私のダーリンと盃を交わしてくれないの~?」

雪乃「お断りよ」

陽乃「あれれ~そんなこと言っていいのかなぁ~」

雪乃「どういう意味かしら?」

陽乃「実はさ、奉仕組と手を結ぶぬなら色んな組にコネが出来るからって今の倍の資金を貰えるようになるんだよね~」

雪乃「それは私には何のメリットもないと思うのだけれど」

陽乃「お話は最後まで聞こうよ 増えた資金の半分 約5000万は毎月渡してあげてもいいよ~」

雪乃「その話、嘘ではないでしょうね?」

陽乃「お姉ちゃん嘘をついたことなんてないでしょ~ビジネスは互いが得をしないとね♪」

雪乃「いいでしょう。お道化一家との盃、呑みましょう」

比企谷八幡
奉仕組の組員。頭は切れるが度胸がないため中々認めてもらえない組員。

雪ノ下雪乃
奉仕組の組長。超やり手の女組長。裏と表のあらゆるビジネスで金を稼ぐ。

由比ヶ浜結衣
奉仕組の若頭。奉仕組のキャバクラと風俗を仕切るそこそこやり手の女。

平塚静
平塚組の組長。かつては男にも勝らずブイブイ言わせていたが今は金をたかることしかしない。

葉山隼人
お道化一家総長。アパレル業やホストクラブで大金を稼ぐ近代的な極道。暴力を頑なに嫌う紳士。

葉山陽乃
葉山の嫁。アパレルのデザインを主に担当したり、資金面のやりくりを担当している。




八幡「姐さん、本当に良かったんすか?あんな似非ヤクザと盃交わしちゃって」

雪乃「あらチンピラのご身分で私に意見するつもりかしら?」

由比ヶ浜「ヒッキーそこはゴーリ的に考えよ?あの組長じゃなくて5000万と盃を交わしたんだよ!」

雪乃「あなら貴方にしては良い例えね。結衣さんの言うとおりよ」

八幡「さいですか」

雪乃「いけないわ。そろそろ本家からの呼び出しの時間ね。比企谷、車を出しなさい。」

結衣「私もいきたいよ~」

雪乃「今回のは遊びじゃないのよ結衣さん。結衣さんは事務所の留守番を頼むわ」

結衣「また私が貧乏くじだし~」

八幡「そろそろ出ないと時間的にまずいですよ。姐さん」

雪乃「分かっているわ。では行きましょう」

~幹部会~

戸塚「みんな、そろそろ幹部会始めてもいいかな?」

材木座「戸塚会長!我はもう準備が出来ていますぞ!」

雪乃「私も問題ないです。」

八幡「俺も問題ないです!」

雪乃「まったくなんで貴方がいるのよ」

八幡「姐さんのボディーガードですよ!」
(戸塚会長の顔を見るために決まってるでしょ!)

三浦「あ~し早く帰って新人の子の指導しないといけないんだけどぉ」

雪乃「三浦、貴方会長に対する言葉遣いがなってないわね。」

三浦「は?喧嘩売ってるの?」

平塚「まぁまぁ喧嘩はやめたまえ」

一色「っていうか~皆さんだけでは話始めないでくださいよ~」

川崎「ってか私は今日娘の誕生日だから早く帰って料理したいんだけど」

戸塚「おい!」ドカッ

一同「ひぃっ!」

戸塚「みんなばかりで話し始めないでよ~僕をおいて行かないでよ~」ニコッ

八幡(守りたいこの笑顔!)



戸塚「今日の議題なんだけどさ、最近、ウチの縄張りで外国人さんが勝手にお薬を裁いてるからどうにかして欲しいなぁなんて思ってさ」

八幡「お任せください!戸塚会長!この比企谷八幡!その外国人共を一晩で黙らせます」

戸塚「頼りになるね君!でもあんまり酷い事はしないでね!リーダー格の片腕潰して仕来りを教えるぐらいでいいからね!」ニコッ

八幡(この笑顔に反してなんとバイオレンスな発言を!流石戸塚会長)

三浦「あ~しそういう面倒事はいいわ」

材木座「拙者も海賊版DVDとパチモンのブランド品を捌くので忙しいが戸塚会長の頼みとあらば!いざ!」

一色「でも~日本語通じないとか大変じゃないですか~」

雪乃「私は21ヶ国語を話せるから問題ないわ。」

戸塚「一番先に外国人さんを懲らしめた人には特別ボーナスを出すからね!」

~奉仕組~

八幡「早く外国人を成敗しにいきましょう!いきましょう!」

雪乃「相変わらず早漏ね。何の証拠もなしに私たちが動けば警察の思う壷よ。まずは外国人がシャブを捌いてる証拠を見つけましょう」

八幡「そうですね…いきなり問い詰めても抗争になるだけですしね」

結衣「ねぇねぇ!私は何をすればいいかな?」

雪乃「とりあえず今日の夜は事務所で留守番をしていてちょうだい」

結衣「え~私もいきたい!いきたい!外人さんと国際的な交流したい!」

雪乃「仕方がないわね。といっても事務所を空けるのは少し無用心ね」

八幡「不要なものがないこの事務所です。盗まれて困るものはないでしょう」

雪乃「ムカつくけれど的を得ているわね。」

結衣「じゃあいこうよ~」

雪乃「待ちなさい、貴方たち念のためにこれを」

結衣「ケンジュー?い、いらないよ!こんなの!」

八幡「で?これは足がつかないんですよね?」

雪乃「勿論よ。その手の道のプロから買っているからね」

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