【咲-saki-】末原恭子「鏡の国の由子」【安価】 (181)

・前々々回のあらすじ
そこには、村の因習の犠牲となった人々の怨念彷徨う地獄の入り口があった
新しいお友達が来たよ
さぁ、みんなで一緒に遊びましょう
『末原恭子「宮守譚」』

・前々回のあらすじ
私は妻に会いたかった。ただそれだけだった
自らが狂気に走っている自覚はあった。それを判断する理性もあった
しかし躊躇いはどこにもなかった
『京太郎「全国って可愛い女の子が多いよな」』

・前回のあらすじ
許せない。離さない。逃がさない
アイツがいる限り私たちはずっとここに残り続ける
ようこそ、姫松小学校へ
『末原恭子「ようこそ廃校姫松小学校へ」』



※今回はだいぶ短めです



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地下坑道


由子「というわけで、蔵の整理をしてたらこの地下坑道を見つけたのよー」

洋榎「ほーん。金持ちになると蔵まで凝るんやな」

恭子「そもそも一般家庭は、凝るどころか蔵すらありませんけどね」

恭子「ていうか由子、こんな装備で地下探索とかできるん?ペンライトしか持ってきとらんで」

由子「そこは大丈夫なのよー。坑道の地図によると、この坑道は一本道で奥になにか凄いものが置かれてるらしいのよー」

洋榎「由子の家の凄いものってなんやろなー。お宝やったらええな。なんかワクワクしてきたわ」

由子「洋榎ちゃんと同じ気持ちよー」

恭子「でも主将、危険もいっぱいあるかもしれませんよ」

恭子「もしかしたら採掘中に落盤事故で死んだ作業員の幽霊が徘徊してるとか、墓地の地下まで続いてて埋葬されていたはずの人々の怨念が溜まってるとかあるかもしれん……」

洋榎「なんやそれ……ビビりすぎやろ恭子」

由子「恭子ちゃん、ホラー映画の見過ぎなのよー」

恭子「見過ぎというか実体験というか……まあええわ」

洋榎「そんなんよりもっと明るい話しようや。うちな、昨日ディセントって映画みたんやけど……」

恭子「それって洞窟に閉じ込められて彷徨う映画ですやん……」



……




洋榎「お、なんか扉を開いたら水場にでたで」

由子「地下水が湧き出ててるみたいなのよー。こんな岩盤だらけだと、苔も綺麗ねー」

恭子「とりあえずここで一休みしましょうか。よっこいしょういちっと」



ブニ



恭子「ブニ……?」

由子「恭子ちゃんどうしたのー?」

恭子「いや、なんか変なもんを掴んだような……これは」

洋榎「植物のツタやな。でもえらい太い……」



シュルルル



恭子「ひっ!動いた……きゃっ!」ガシッ

洋榎「うわぁ!植物のツタが恭子の身体を縛っとる!」

恭子「ぐっ……身動きがとれへん……」

由子「これじゃあ恭子ちゃんが薄い本みたいな展開になるのよー!」

洋榎「言うとる場合か!」

恭子「ゆ、由子……主将……助けて……」

由子「洋榎ちゃん、この地図によるとこの近くに倉庫があるハズなのよー!」

洋榎「よっしゃ!待っとき恭子。そのツタをなんとかする道具探してくるで!」



……



倉庫


洋榎「うーん。由子、この鉈はどうやろ」

由子「錆びついてて使えなさそうなのよー。除草剤みたいなものがあるといいんやけど……」

洋榎「ん?なんか意味ありげな箱があるで」

由子「なんやろ……。中身はビンと花……そしてメモ翌用紙なのよー」

洋榎「中はなんて書いてあるん?」

由子「えーっと……」



『植物に関する実験を繰り返した結果、私は強力な除草剤を開発することに成功した
 ビンに入っている薬品Xに、とある植物を複数入れる事で作り出す事ができる
 しかしあまりに強力なため、その製法を明るみに出さずに暗号にして残しておくことにした』

洋榎「ケチくさい奴やな。普通に教えてくれてもええやん」

由子「洋榎ちゃんの言う通りなのよー。早く恭子ちゃんを助けたいのよー」

洋榎「えーっと、その製法の暗号は……」

由子「これは麻雀の牌みたいやねー」

由子「5筒の刻子、1索の刻子、東牌の刻子、1筒の刻子……で、雀頭が白牌」

洋榎「ただの四暗刻やん」

由子「んー、なんかこのローカル役に見覚えがある気がするのよー……」

洋榎「そういや由子はそういうのに詳しかったな。中国麻雀の役も知っとったし」

由子「確か……月とか花みたいな感じの名前の役だったハズ……」

洋榎「うーん、それにちなんだ花逹をこの薬品Xに入れればええんやな」

由子「えーっと、ここに用意してあるある花は……」



雪柳(ゆきやなぎ)
彼岸花(ひがんばな)
花水木(はなみずき)
水仙(すいせん)
金木犀(きんもくせい)
鳥兜(とりかぶと)
鬼灯(ほおずき)
月下美人(げっかびじん)
蓮華(れんげ)
弟切草(おとぎりそう)
風船蔓(ふうせんかずら)
白薔薇(しろばら)



洋榎「うーん。どの花達を入れよう」

由子「洋榎ちゃんに任せるのよー」



どの花逹を入れる?(複数選択)
>>6

彼岸花
鳥兜
月下美人
風船蔓

洋榎「彼岸花、鳥兜、月下美人、風船蔓を入れて……できたで!」

由子「なんかこの薬、変な匂いがするのよー……」

洋榎「そら薬やし、匂いくらい……うっ……」

由子「洋榎ちゃん?」

洋榎「由子……逃げ……」ドサッ

由子「!?」

由子「一体何が……うっ……」ドサッ



『なお、調合を間違えると強烈な毒薬ができる。その薬は匂いだけで人間を混沌させる劇薬だ』



シュルルル






BAD END

コンティニュー



由子「5筒の刻子、1索の刻子、東牌の刻子、1筒の刻子……で、雀頭が白牌」

洋榎「うーん、それにちなんだ花逹をこの薬品Xに入れればええんやな」

由子「えーっと、ここに用意してあるある花は……」



雪柳(ゆきやなぎ)
彼岸花(ひがんばな)
花水木(はなみずき)
水仙(すいせん)
金木犀(きんもくせい)
鳥兜(とりかぶと)
鬼灯(ほおずき)
月下美人(げっかびじん)
蓮華(れんげ)
弟切草(おとぎりそう)
風船蔓(ふうせんかずら)
白薔薇(しろばら)



洋榎「うーん。どの花達を入れよう」

由子「洋榎ちゃんに任せるのよー」



どの花逹を入れる?(複数選択)
安価下

由子「思い出したのよー。その役の名前は『花鳥風月』ねー」

洋榎「ほんなら、その漢字が頭文字になっとる花を入れよか」

洋榎「花水木、鳥兜、風船蔓、月下美人を入れてと」

由子「できたのよー!」

洋榎「よっしゃ!恭子のとこに戻るで!」



地下植物園


洋榎「恭子!助けにきたで!」

恭子「主将!由子!」

由子「これでもくらえばいいのよー!」ブンッ






ウゴ……ア……アア……






洋榎「ツタが枯れてく……」

恭子「た、助かった……」

由子「あんな化け物がいるなんて……。お祖父さんが蔵には近づくなってよく言ってた意味がわかったのよー……」

恭子「それなのになんでここに来たんや……」

由子「お祖父さんが他界して数年経ったし、もう言いつけを守る必要も無くなったのよー」

洋榎「いやそれはおかしい」

由子「でもここを抜けたら、もう最奥部みたいなのよー」

恭子「そっか……。こんな目に遭っといてくだらん物やったらキレるでホンマ!」

洋榎「おお、その立ち直りの早さこそ恭子や」

最奥部

由子「うーん、ここが最奥部?」

恭子「宝物庫というよりは、神様を祀ってそうな神殿みたいやな」

洋榎「どっちにしろ雰囲気あってええやん。よっしゃ、いくで!」





待たれよ






三人「!?」






この先は封印されし聖域なり。凡人が入る事は叶わず






恭子「なんや……この声……」

由子「あの獅子の石像から聞こえるのよー……」

洋榎「誰が凡人や!うちは姫松高校の主将、愛宕洋榎や!そこらの木偶と同じにしてもらっては困るわ!」

恭子「いや主将、そういう問題ではないかと……」



獅子『しからば汝ら、我が問いに答え自らの頭脳を証明せよ』



獅子『汝らが賢人であることを示せたのなら、ここを通ることを許可しよう』



洋榎「望むところや!」

恭子「ああそんな主将……間違えたらどうなるかもわからないのに……」

由子「さすが洋榎ちゃんなのよー……」




獅子「"獣"。その動きは素早く、触れる者の指を切りつける。あまりに凶暴なため、常に柵に覆われている。彼に投げかけられる声は、異質な音となり返してくる。"獣"とは?」



安価無し。正解のレスが出たら進みます

恭子「"獣"は扇風機の羽やな」



獅子『正解だ』






獅子『"聖者"。彼は封印と解放を司る。彼が歩けば道は開いていき、後退することで道は閉じる。閉じたあとの道が僅かに開けば、進むことは困難となる。"聖者"とは?』



安価無し。正解のレスが出たら進みます

由子「多分"聖者"はチャックのことなのよー。チャックが閉まってる時に壊れて開いたら、開けにくくなるのよー」



獅子『正解だ』






獅子『"虐げられれし者"。踏まれ蹴られ、相手の懐に押し付けられる。彼の者に手を差し伸べる者は僅か2人のみ。"虐げられれし者"とは?』



安価無し。正解のレスが出たら進みます

洋榎「"虐げられれし者"はサッカーボールや!相手の懐はゴール、手を差し伸べる者はゴールキーパーやな」



獅子『正解だ』



獅子『通るがいい、賢人達よ』






ゴゴゴゴコ






由子「扉が開いてくのよ……」

洋榎「この先に宝物が……!」

恭子(……なんやろ。すごい、嫌な予感がする)


神殿


由子「あからさまに中央に安置されてる宝箱があるのよー」

洋榎「よっしゃ、開けてみるで!」

恭子「主将、気をつけてくださいね」

洋榎「ごたーいめーん!」ガバッ

洋榎「ん……?なんやこれ」

由子「これは……鏡なのよー」

恭子「えらい古そうな鏡やな」

洋榎「なんや、しょーもな」

由子「でも私、こんな鏡が欲しかったのよー。部屋に飾っておきたいのよー」

恭子「どうやろ……。なんか嫌な予感がするんやけど」

由子「恭子ちゃんは心配性すぎねー。せっかくここまで来たんだから、持って帰らない手はないのよー」

洋榎「ま、由子の家のものやしな。由子の好きにせえや」

洋榎「そろそろ外に出よか。宝物はなかったけど、絹にいい土産話ができたわ」

恭子「そうですね。またなにかよくわからないものに襲われるかもしれませんし」






フフフフ






恭子「……?」

由子「恭子ちゃん、どうしたのー?」

恭子「いや……多分気のせいや」

洋榎「由子ー!恭子ー!置いてくでー!」

由子「今行くのよー!」

恭子「……ま、気のせいやろ。早よ帰ろか」

その日の夜 末原さんのおうち


恭子「さて、明日の学校の準備は終わったしそろそろ寝よか」



PLLLLLL



恭子「……?電話や。由子からや」

恭子「はいもしもし」


由子『恭子ちゃん……助けて欲しいのよー……』


恭子「由子!?どないしたんや!」


由子『あ、あの鏡が……。とにかく、家に来て欲しいのよー……』


恭子「か、鏡!?わかった!一応主将も連れて今から行くわ!」


由子『お願いよー……』ピッ


恭子「やっぱりあの鏡……なにかよからぬものやったんや……」

恭子「はよ行かんと!由子が危ない!」

真瀬邸



ピンポーン



恭子「……誰も出ませんね」

洋榎「今晩は由子の両親は家に帰ってこんって言っとった。家の中にいるのは由子だけのハズや」

恭子「多分、何かに襲われて身動きできん状態なのかもしれません」

洋榎「しゃーない。誰も出て来んけど中に入るか」

恭子「そうですね……。この際仕方ないですわ」

洋榎「お邪魔しまーす」ギィィ

恭子「……なんか嫌な気配がします」

洋榎「同感や……。とりあえず由子の部屋に行こうか」


由子の部屋


洋榎「由子ー!おるかー!」

由子「あまり大声を出さないで欲しいのよー……気づかれるかもしれないのよー……」

恭子「由子!無事やったんやな!」

由子「なんとか……。恭子ちゃん達が来てくれて助かったのよー」

洋榎「良かったわ……。一体何があったんや?」

由子「私にもよくわならないのよー。ご飯を食べた後にあの鏡を綺麗にしようと思ってタオルで磨いてたら、急に鏡が光って、鏡が浮いて動き出したのよー」

由子「それで、追いかけてくるから怖くなって、部屋に閉じこもって恭子ちゃんに助けを呼んだのよー……」

洋榎「そんな事が……まあ、巨大植物やしゃべる獅子の石像があるくらいなんや。動く鏡があったとしても不思議じゃないわな」

由子「どうしよう……」

洋榎「そんなん普通に鏡を見つけ出して叩き割ればええやん」

恭子「主将がそれをしてもし鏡に呪われたりしてもいいなら構いませんよ」

洋榎「じょ、冗談や……せや、由子!」

洋榎「確かこの前この屋敷に来た時に、一階に書斎があるって言ってたろ!」

由子「うん」

洋榎「もしかしたらそこに、あの鏡について書いてある本があるかもしれん!」

恭子「ナイスアイディアです主将!早速行きましょう」

由子「あ、でも……」

恭子「……?」

由子「多分屋敷の中はあの鏡が徘徊してるから、気をつけないといけないのよー……」

洋榎「げっ」

恭子「ゾッとする話やけど……この屋敷は広いから、遭遇する確率はそんな高くないやろ」

洋榎「ま、まあ確かにうちらも普通に部屋まで来れたからな」

洋榎「ここに閉じこもってもしゃーないし、いこか」


一階


洋榎「さーて、この前遊びに来た時はこの辺に書斎があったハズ……」

恭子「!!由子、主将、ストップ!」

由子「恭子ちゃんどうしたのー?」

恭子「静かに……」

洋榎「……!あれは、地下坑道で見つけた鏡……!」

由子「廊下の向こうの角を曲がって行ったのよー……」

洋榎「ホンマに浮いて動いとる……。由子の言ってた話はホンマやったんやな」

恭子「でも向こうの方に行ったし、幸い見つからずに書斎に行けそうですね」

洋榎「せや!今の内に行くで!」

恭子「はい」

由子「恭子ちゃん待ってー」


書斎


洋榎「うわ……書斎いうから本がたくさんあるとは思っとったけど、これは学校の図書館並やな……」

由子「貸出カウンターもあれば完璧ねー」

恭子「この中から探すのは一苦労やな……流石、金持ちの書斎は違うわ」

洋榎「書斎だけやなくて、大理石の玄関は広いし由子の右腕の腕時計はなんか高級品っぽいし庭にはマーライオンみたいな噴水があるし家は四階建てやし」

洋榎「羨ましいわ!うちなんか絹と子供部屋が共同なんやで!」

由子「照れるのよー」

洋榎「照れとる場合やなくて、これじゃあ目的の本を探すのも一苦労や」

恭子「一苦労……。せや、こんなけあったらこの書斎の持ち主も探すのに一苦労なハズや」

恭子「多分、学校の図書館と同じで分類分けされとるんとちゃう?」

恭子「この家の事とか、伝承とか……そんな本ばかりが置かれてる棚があるハズや」

洋榎「それや!」

由子「流石は恭子ちゃんなのよー」



……




恭子「この本棚に、伝承や都市伝説がかれた本があるな」

由子「うーん、でもあの鏡について書かれたような本が無いのよー」

洋榎「せやな……。やっぱ書斎を探すのはハズレやったか?」ガサゴソ

洋榎「……ん?」

由子「どうしたのー?」

恭子「どうしたんですか主将」

洋榎「この本を出したら、奥に何かあったような……」

恭子「何か隠されとるんか?」

由子「とりあえず本を全部出してみるのよー」


ガサゴソ


洋榎「これは……」

恭子「隠し棚ですね」

由子「でも開かないのよー」

洋榎「ちょい待ち。なんか書いてある」

洋榎「これは……文字と、パネルみたいやな」



『始まりから終わりまで並べよ』



由子「……?」

恭子「このパネルが取り外しできるみたいやな」

洋榎「両端の二つは動かへんな。その間のパネルを正しい順に並べれば開くってことか」

由子「んー。よくわかんないけどやってみるのよー」






[脈動]

銀河
浄化
埋葬
煉獄
楓津

[暗闇]



安価無し。正解のレスが出たら進みます

恭子「これ……よくみたら各文字の頭文字の偏に『月火水木金土日』が入っとる」

洋榎「ほんまや!それで[脈動]から[暗闇]まで並べればいいってことは……」

由子「[煉獄][浄化][楓津][銀河][埋葬]の順なのよー」



ガチャ



恭子「開いた!」

洋榎「これは……ノート?ここに書いてある名前は確か、由子のお祖父さんの名前やったな」

由子「中身を読んでみるのよー」



『あれは思い出したくも無い忌々しい出来事だ。こうして書き記すだけで恐怖が蘇る
 だが、もし何かの間違いであの鏡を手にした者が現れた時のために……あの鏡の事を書き留めておく
 これを書き終えたら私はこのノートを本棚の奥にしまい、あの出来事を忘れるよう努めることにする』


恭子「『あの鏡のこと』……きっと今屋敷を徘徊しとる鏡や!」

洋榎「よっしゃ、当たりや!」

由子「続きを読むのよー」



『あれは私が屋敷を訪れた行商人から買い取った曰く付きの鏡だ
 名を[死香々音ノ鏡(しかかねのかがみ)]という
 この世で亡くなった未練ある魂が鏡に宿るらしい
 そして鏡に映り込んだ人間を鏡の中に閉じ込め、自らがその人間に成り代わる
 そういう曰く付きの物に心惹かれた私は、行商人から購入を決めた。しかしその日の夜、私は鏡に追われることとなった
 だが行商人はいざという時のために、死香々音ノ鏡を封印する道具を置いていった
 それは[瑠璃ノ鏡]と[封魔の札]
 今はそれぞれ、我が家の二階の鏡台の部屋と、三階の床の間に置いてある
 封魔の札は、貼るだけで魔の者を撃退できる強力な除霊道具だ』



洋榎「よっしゃ!撃退アイテムの場所も書いてあるわ!」

由子「でも瑠璃ノ鏡の使い方がわからないのよー」

恭子「次のページに書いてあるようやな」ペラリ









※コーヒーがこぼれてページが汚れているせいで読めない






洋榎「なんじゃそらぁぁぁぁぁぁ!!!」

恭子「か、肝心なところが……」

由子「多分誰かがコーヒー飲みながら読んでたのよ……」

恭子「でも必要な道具はわかったわ」

洋榎「そうやな。部屋の場所の地図もあるし……早速取りにいこか」

由子「あー……鏡台の部屋は、お祖父ちゃんに入っちゃいけないって言われたのよ……」

恭子「そうか……なら由子はここに残って、この汚れたページをなんとか読めないか試してみてくれん?」

由子「わかったのよー恭子ちゃん」


鏡台の部屋


恭子「部屋の鍵がかかっとらん親切設計やな」ガチャ

洋榎「なんの話や?」

恭子「いえ、なんでも」

洋榎「名前の通り、でっかい鏡台が置いてあるな」

恭子「これが瑠璃ノ鏡……?」






違うわよ






恭子&洋榎「ひぃぃぃぃぃ!!!」


恭子「か、鏡に女の人の姿が……!」

洋榎「な、なんやこれ!」



鏡の婦人『この鏡はブラッディ・マリーの鏡よ』



恭子「ぶ、ブラッディ・マリー……?」

洋榎「確か絹に聞いたことがある……。真夜中に鏡の前に立つと現れるっていう幽霊……」

鏡の婦人『あら、よく知ってるわね』

鏡の婦人『そうよ。私がそのブラッディ・マリー』

洋榎「そ、それでブラッディ・マリーが何の用や?」

鏡の婦人『あなたたち、瑠璃ノ鏡を探してるのよね?』

末原「まあ、そんな感じや」

鏡の婦人『私は瑠璃ノ鏡がこの部屋のどこにあるか知ってるわよ』

洋榎「ホンマかおばさん!?教えてや!」

鏡の婦人『別にいいけど、交換条件よ』

恭子「交換条件?」

鏡の婦人『私の娘を探してきて欲しいのよ』

洋榎「娘なんておるんかい……」

鏡の婦人『今日は娘と出かける約束していたんだけど、忘れたまま友達の家に行ってて帰ってこないのよ』

恭子「出かけるってどこにや……マリーヨーカドーとかがあるんか……?」

鏡の婦人『というわけで、娘を呼びに行ってくれないかしら?』

洋榎「ゆーてもどうやって呼びに行けばええん?」

鏡の婦人『この鏡台は、私たちの住む鏡の世界のどこにでも繋がる、特別な鏡なのよ』

恭子「きっとこの鏡台は由子のお祖父さんの持ち物やろうな……」

鏡の婦人『この鏡台の一番上の引き出しにある口紅で、鏡面に行きたい場所を書けばそこに繋がるわ』

恭子「んで、その友達の家に繋いで娘さんを呼べばええんやな」

鏡の婦人『ええ。お願いできるかしら』

洋榎「わかった。ほな、その友達の名前を教えて……」


ピンポーン


鏡の婦人『あ、ごめんなさい。お客さんが来たみたい』

鏡の婦人『ちょっとでてくるわ。そこに娘が書いた行き先の書き置きがあるから、そこに行って娘を呼んでおいてちょうだい!』パタパタ

恭子「あ、行ってもうた……」

洋榎「幽霊の世界も色々あるんやな……。ま、ええわ。さっさと娘を呼んで瑠璃ノ鏡を手に入れようや」

恭子「行き先の書き置きってこの机のうえにあるやつですね」

洋榎「えーっとなになに」






『W6トト入』






洋榎「え……なにこれもしかして暗号?」

恭子「小学校生の考えそうな事ですね……」

洋榎「これを解かんと娘を呼べへんな」



恭子「さて、なんて書こう」


安価無し。正解のレスが出たら進みます

恭子「主将、これ別に暗号でもなんでもないですわ」

洋榎「どういうことや恭子」

恭子「向こうは鏡の世界やから、このメモも鏡文字なんですよ」

洋榎「あ、なるほど。でも左右反転しても文字にはならんで」

恭子「それは、この書き置きは上下逆さまなんです。これを逆さにして左右反転すると……」

洋榎「お、アルファベットになった。これが答えやな」

恭子「『merry』と」キュッキュッ



キュィィィン



『っていうわけなのよー』

『えー。まじでー』



洋榎「おーい、そこのメリーちゃんじゃない方!」

鏡の娘『あら、鏡の外の世界に繋がってるじゃない!』

メリー『ほんとだ!』

恭子「お母さんが探しとるで。お出かけする約束やったんやろ」

鏡の娘『あ、いっけない忘れてた!ごめんメリーちゃん、もう帰るね!』

メリー『うん。また明日学校で。ばいばーい』

鏡の娘『ばいばーい』

洋榎「学校なんてあるんか……」

恭子「まあこれで娘を呼び戻す事には成功したし、ハンカチで文字を消して元のところに戻りましょうか」フキフキ

鏡の婦人『あら、お帰りなさい。娘から、今から家に帰るって電話が来たわ。ありがとう』

洋榎「おおきに」

恭子「それで、瑠璃ノ鏡はどこにあるん?」

鏡の婦人『ああ、それならこの鏡台の一番下の引き出しよ』

洋榎「教えてもらうまでもなかったやん!すぐ見つかるわ!」

恭子「無駄な働きでしたね……」


[瑠璃ノ鏡]を手に入れた!


鏡の婦人『ところであなた達、それを使って死香々音ノ鏡を封印するつもり?』

洋榎「ん?あの鏡のことを知っとんのか?」

鏡の婦人『そりゃそうよ。鏡に関する幽霊は全員同族だもの』

鏡の婦人『鏡の幽霊の事は何もかも知ってるし、近くにいるだけでわかるわ』

末原「だから瑠璃ノ鏡の場所もわかったんやな」

鏡の幽霊『ちなみにタイチの鏡は私の娘のボーイフレンドよ』

恭子「ホンマかいな……」

洋榎「それより、なんでも知ってるならこの鏡と除霊の札を使ってあの鏡を封印する方法も知っとるんか?知ってるなら教えてや」

鏡の婦人『うーん。それはできないわね。同族を裏切れないもの』

恭子「そんな……」

鏡の婦人『そんな落胆した顔しないでよ……そうね。ヒントならあげるわ』

洋榎「お、ホンマか!?恩にきるで!」

鏡の婦人『私たちはあくまで鏡の中の世界に住んでるわ』

鏡の婦人『だから鏡自体に除霊の札を貼るなりしても無意味なのよ』

洋榎「ええ!?じゃあうやって札を使えばええんや!?」

鏡の婦人『鏡からでてきて相手に取り憑いて引き摺り込もうとする瞬間なら札を貼れるけど……鏡は光の反射だけに、光速の速さだから無理ね』

恭子「そんな……あいつを除霊するなんて無理やん……どうにかならないん?」

鏡の婦人『そこから先は自分で考えなさい。私が教えれるのはここまでよ』スッ

洋榎「消えた……」

恭子「……とりあえず書斎に戻って由子と合流しましょうか」

書斎


洋榎「由子、無事か?」

由子「大丈夫なのよー。鏡は見つかったのー?」

洋榎「ばっちりや。それより、ノートは読めるようになったんか?」

由子「うーん、まだ全部は読めんのやけど、多少読めるとこが見つかったのよー」

恭子「ホンマか!教えてや」

由子「うーん。なんか"向かい"って言葉と"間に"って言葉を辛うじて読み取れたのよー」

洋榎「それだけじゃようわからんな」

恭子「とりあえず後で考えて、今は必要な道具を手に入れよか」


床の間


恭子「うーん、この部屋のどこにあるんやろ」

洋榎「畳を外さんとあかんかったりしたら面倒やな」

由子「紙だからねー。隠し場所が多すぎるのよー」

洋榎「しかしすごいなこの部屋も。この雪女みたいな白装束の掛け軸なんかむっちゃ高そうやん」

恭子「案外その掛け軸も曰く付きで、絵から抜け出るとかあるかもしれませんよ?」

由子「あり得るのよー」

恭子「でもこういうのって、後ろに隠し通路とかありそう……」ペラッ

由子「恭子ちゃんどないしたんー?」

恭子「この掛け軸の裏に……、なんか空間があるわ」

洋榎「ホンマか!」

洋榎「これは……地下坑道でみた獅子のミニチュアやな」






獅子『汝ら、この箱の中のものを欲するか?』





.

三人「……」

獅子『む。驚かないのだな』

恭子「まあ、既に一度見とるからな」

洋榎「あっちはもっと大きかったわ」

獅子『あの聖域に入ったか。ならば汝らが求めるのはこの中の封魔の札か?』

洋榎「それや!それを渡してや!」

獅子『この箱の中身が欲しければ、わかっておろう』

恭子「はー、また謎かけか」

由子「ダルいのよー」

獅子『安心しろ。私の試練は一問のみ』

獅子『さあ、ゆくぞ』




獅子『"奴隷"。彼女は常に誰かの左側に立つ。雪降る季節に最期を迎えるが、自らを買い取る主人を探す事で最後の時を回避する。"奴隷"とは?』



安価無し。正解のレスが出たら進みます

末原「"奴隷"は糸やな。左側に立つのは糸偏」

洋榎「雪降る季節……冬には"終わり"を迎えて」

由子「買い取る主人を探す……自分を売る事で"続く"のよー」



獅子『正解だ。宝を手にするがいい』パカッ



[封魔の札]を手に入れた!


洋榎「これが……封魔の札やな」

恭子「これがあれば撃退できるはずですね」

由子「今度は私たちがあの鏡を見つけ出す番なのよー」

洋榎「とりあえず札と鏡は恭子が持っててや」

恭子「な、なんでですか!」

由子「恭子ちゃん、こういうの手慣れなれてそうなのよー」

恭子「なんやそのイメージ……」

    3階廊下


洋榎「札と鏡をどう使えばいいかは結局わからんかったな」

由子「はっきりとは読めなかったけど、単語から頑張って推測して退治するしかないのよー」

恭子「由子が見つけた単語、"向かい"と"間に"……やっぱあの婦人にもっと詳しく聞けばよかったわ」

洋榎「子供の方に聞いてたら、案外あっさり教えてくれたかもしれへんな……二人とも、ストップ!」

由子「へ?……あ、あぁ!あそこに死香々音ノ鏡がいるのよー!」

洋榎「は、早くなんとかせえへんと。こっちに向かってきとる!恭子!」

恭子「る、瑠璃の鏡に封魔の札!でもこの二つをどう使えば……」



恭子「ど、どないしよう……」

1 札を鏡へ貼る
2 瑠璃ノ鏡を鏡へ向ける

安価は>>59

2

2 瑠璃ノ鏡を鏡へ向ける






鏡『み……つ……け……た…………よ……』






恭子「ええい!瑠璃ノ鏡!」バッ



鏡『……!』



洋榎「動きが止まった!」






鏡『あ……ああああ『ああああ『あああああああ『ああああああ『ああああ』






恭子「こ、これは……」

洋榎「死香々音ノ鏡と瑠璃ノ鏡が向かい合って合わせ鏡になって、影みたいなのが二つの鏡の間を行き来しとる!」

由子「鏡に映った自分に取り憑こうとして、無限に往復してるのよー」

恭子「今ならこの鏡の間に出てきとるから、札を使える!」

恭子「封魔の札!」バシッ






鏡『あ……あああ……』シュゥゥゥ






恭子「消えた……」

洋榎「や、やったんやな……」ヘナヘナ

由子「た、助かったのよー……怖かったー!!」ビェーン

恭子「もうこの手の体験はこりごりやな……」

その後、私たちは死香々音ノ鏡を地下坑道に戻した

新しい魂が宿ればまた動き出し、誰かを鏡の世界に引き摺り込むからだ

そして私たちは、悪夢のような一晩を生還した












































翌日、由子が行方不明になった






BAD END

コンティニュー


    3階廊下


洋榎「札と鏡をどう使えばいいかは結局わからんかったな」

由子「はっきりとは読めなかったけど、単語から頑張って推測して退治するしかないのよー」

恭子「由子が見つけた単語、"向かい"と"間に"……やっぱあの婦人にもっと詳しく聞けばよかったわ」

洋榎「子供の方に聞いてたら、案外あっさり教えてくれたかもしれへんな……二人とも、ストップ!」

由子「へ?……あ、あぁ!あそこに死香々音ノ鏡がいるのよー!」

洋榎「は、早くなんとかせえへんと。こっちに向かってきとる!恭子!」

恭子「る、瑠璃の鏡に封魔の札!でもこの二つをどう使えば……」



恭子「ど、どないしよう……」

1 札を鏡へ貼る
2 瑠璃ノ鏡を鏡へ向ける

安価は>>67

2

2 瑠璃ノ鏡を鏡へ向ける






鏡『み……つ……け……た…………よ……』






恭子「ええい!瑠璃ノ鏡!」バッ



鏡『……!』



洋榎「動きが止まった!」



鏡『あ……ああああ『ああああ『あああああああ『ああああああ『ああああ』



恭子「これは……」

洋榎「死香々音ノ鏡と瑠璃ノ鏡が向かい合って合わせ鏡になって、影みたいなのが二つの鏡の間を行き来しとる!」

由子「鏡に映った自分に取り憑こうとして、無限に往復してるのよー」

恭子「今ならこの鏡の間に出てきとるから、札を使える!」

恭子「封魔の札!」バシッ






鏡『あ……あああ……』シュゥゥゥ






恭子「消えた……」

洋榎「や、やったんやな……」ヘナヘナ

由子「た、助かったのよー……怖かったー!!」ビェーン

恭子「もうこの手の体験はこりごりやな……」



その後、私たちは死香々音ノ鏡を地下坑道に戻した

新しい魂が宿ればまた動き出し、誰かを鏡の世界に引き摺り込むからだ

そして私たちは、悪夢のような一晩を生還した






翌日、由子が行方不明になった






BAD END

コンティニュー


    3階廊下


洋榎「札と鏡をどう使えばいいかは結局わからんかったな」

由子「はっきりとは読めなかったけど、単語から頑張って推測して退治するしかないのよー」

恭子「由子が見つけた単語、"向かい"と"間に"……やっぱあの婦人にもっと詳しく聞けばよかったわ」

洋榎「子供の方に聞いてたら、案外あっさり教えてくれたかもしれへんな……二人とも、ストップ!」

由子「へ?……あ、あぁ!あそこに死香々音ノ鏡がいるのよー!」

洋榎「は、早くなんとかせえへんと。こっちに向かってきとる!恭子!」

恭子「る、瑠璃の鏡に封魔の札!でもこの二つをどう使えば……」



恭子「ど、どないしよう……」

1 札を鏡へ貼る
2 瑠璃ノ鏡を鏡へ向ける


安価下

1 札を鏡へ貼る






鏡『み……つ……け……た…………よ……』






恭子「ええい!封魔の札!」バシッ



鏡『……』



洋榎「……やったか?」






鏡『か…………せ………か……ら……だ……』






恭子「あかん、効いとらん!」

由子「きゃぁ!」

洋榎「由子!」






END


洋榎「札
由子「は
恭子「由
洋榎「子
由子「へ
洋榎「は、
恭子「る、

3 札は由子へ貼る


由子「きょ、恭子ちゃん!早く札を……」

恭子「そうやな……主将!」

洋榎「任せとき!」ガシッ

由子「!?」

由子「な、なんで私を捕まえて……?」

恭子「そろそろ下手な芝居を辞めーや。由子……いや、死香々音ノ鏡!」

選択肢に無い行動をどうやってノーヒントで取れと?

由子?「な、何を……?」

洋榎「とぼけんな。偽物やって事は気づいとったわ。だから鏡が現れて緊張してるこの瞬間を待ってたんや」

恭子「こうしてあんたを捕まえて、札を貼るためにな!」バシッ

由子?「う……ぐ……」






由子?「あ……ああ……ああぁぁぁぁぁぁ!!!」ボロボロ





洋榎「身体が崩れてっとる……正解やったようやな」




由子?「ど、どうして……気づ……け……」



洋榎「うちらと由子の友情を舐めんなや。偽物を見破るなんて簡単や」

恭子「と、かっこいい事言えたらええんやけどな。ここに着いてから、あんたから3つ、違和感を感じたところがあったんや」






>>29以降の由子の不審点、違和感を3つ挙げられればストーリーが進みます

恭子「まず一つ目」






>>12
由子「あんな化け物がいるなんて……。お祖父さんが蔵には近づくなってよく言ってた意味がわかったのよー……」

由子「お祖父さんが他界して数年経ったし、もう言いつけを守る必要も無くなったのよー」



>>38
由子「あー……鏡台の部屋は、お祖父ちゃんに入っちゃいけないって言われたのよ……」






恭子「あんたが現れるより前、由子はお祖父さんの言いつけを気にせず蔵に入った」

洋榎「でもあんたは、お祖父さんじゃなくてお祖父ちゃんって呼んで、しかも言いつけられたから行けないって言った」

恭子「仕方ないわな。あそこにいるブラッディ・マリーは、鏡の幽霊の仲間の事はなんでも知ってる近づけばわかるって言ってた。偽物だってすぐにバレるわ」

由子?「くっ……」

鏡のセリフが『見つけたのよー』『体返せ』はゆーこの不審点とか違うかな

怜ちゃん「……」

怜ちゃん「……」

怜ちゃん「……けっ。みんな頭良すぎや。ウチの出番が最後しかないやん」

怜ちゃん「ええわ。それがヒント係の宿命やからな」

怜ちゃん「今回のは少しアドバイスしとくわ」

怜ちゃん「>>91の言う通りやな。実はあの鏡で動いとんのは、鏡に閉じ込められた由子や」

怜ちゃん「だから、>>73の鏡のセリフ。一文字の後に三点リーダー二つがつくって法則でセリフを言っとるけど、四つのところは一文字抜けとるんや。それさえわからばセリフを想像するのはたやすい」

怜ちゃん「つまり、偽由子からすれば恭子と洋榎に、とっとと本物の由子ごと鏡を退治して欲しいってことや」

怜ちゃん「だから妨害工作はしとらんのよ」

怜ちゃん「残り二つは、一つはビックリするくらい簡単やけど、原作を知らんと答えられんな」

怜ちゃん「もう一つは……ベリーハードや。絶対に誰も答えられんと思うし、答えを聞いたら理不尽な問題って怒るやろうな」

怜ちゃん「だからタイムリミットを設るわ。今夜0時や。それを過ぎたら勝手にストーリーが進むで」

怜ちゃん「それまでに解いてなー。ほななー」



怜ちゃん「あ、あと>>78に弁解しとくわ」

怜ちゃん「現在地の表示は常に左寄せにしているけど、ここだけ空欄を作って縦読みで選択肢になるようにしてるのがヒントや」



地下坑道

一階

    3階廊下



怜ちゃん「って具合にな」
てな感じに

怜ちゃん「ついでに階数は、表示もセリフ内も全部漢数字にしてるけど、ここだけ違うんや。ま、分かりづらいヒントやったな」

そうか、タイトルか!

怜ちゃん「それはただの伏線や」

>>47
ここでメリーが会話してるのってもしかして由子?
教えて怜ちゃん

恭子「二つ目」

恭子「その腕時計や」






>>32
洋榎「書斎だけやなくて、大理石の玄関は広いし由子の右腕の腕時計はなんか高級品っぽいし庭にはマーライオンみたいな噴水があるし家は四階建てやし」






恭子「由子はな……普段、左腕に腕時計をつけとるんよ」


参考画像
http://i.imgur.com/AwOK2Rt.jpg



由子?「……!」

洋榎「なのにあんたは右腕に腕時計をつけとる。鏡写しやから逆になったんやな」

恭子「髪は左から右に結い直したみたいやけど……それに必死で腕時計の事は失念しとったみたいやな」






>>98
怜ちゃん「そんなことは特にない」

んー、一つ疑問があった。

鏡は由子の部屋の中で入れ替わったのになんで屋敷中を徘徊して偽物は部屋の中にいたの?

>>101
怜ちゃん「いつから部屋で入れ替わってたって錯覚していた?」

>>101

>>25
由子「でも私、こんな鏡が欲しかったのよー。部屋に飾っておきたいのよー」

ってあるからてっきり由子の部屋においてあってその部屋で入れ替わったと思ってた

怜ちゃん「零時になったけど……せっかく二つ目ま解けたんや……。なんとか残り一つも解いて欲しいわ」

怜ちゃん「超々ベリーハードで理不尽やけど……だからこそ、ノーヒントで誰かに解いてもらいたいわ」

怜ちゃん「あっさり謎を解かれるのは悔しいけど、やっぱり最後には解いて欲しいっていうのは、出題者の気持ちなんよ」



>>103
怜ちゃん「部屋に持ってく前に洗面所に持ってってタオルで拭いたとか、そんな感じや」

怜ちゃん、せめて文章から読みとれるか否かくらい教えておくれ

家の構造を把握してなかった
鏡と札に一切触れてない

>>125
怜ちゃん「流石に文章に書いてない描写が正解なんてことはないでー」

怜ちゃん「ただ……書いてないことが正解ってのは近いな」

怜ちゃん「例えば>>126

怜ちゃん「実は偽物は家の構造はまったく把握しとらん」

怜ちゃん「けどたまたま洋榎が書斎の部屋の場所を知ってたり鏡と札の部屋の場所が記されてたりしたから、運良くバレる要素にはならんかったんや」

怜ちゃん「これが最大級のヒントやで」

>>30
>洋榎「確かこの前この屋敷に来た時に、一階に書斎があるって言ってたろ!」

>由子「うん」


そんな事は言っていない…?

少し羽休めの短編を投下




京太郎「全国って可愛い女の子が多いよな」 怜「大坂の陣」






~~~~~~~~~~~



京太郎「うわー!ハコったー!」

漫「ふふふ……じゃあ罰ゲームでデコ油性やな、京太郎君」

京太郎「うう……」

絹恵「漫ちゃん、いっつも末原先輩にやられてるから……」

由子「憂さ晴らしなのよー」



キュッキュッ



漫「よし、書き終わったで」

京太郎「な、なんて書いたんですか……?」

絹恵「うわ……///」

由子「これは恥ずかしいのよー……///」

京太郎「ほんとになんて書いたんですか!?」

漫「ナイショや」



   /\
  /   \
/      \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |京
  漫| .太
   |郎


~~~~~~~~~~~



京太郎「……」

由子「……」

京太郎「……」

由子「……早く挨拶するのよー(小声)」

京太郎「いや、だって凄く怖そうじゃないですか……(小声)」



由子父「……」ドンッ



京太郎「あ、あの……」

由子父「んんッ!?」クワッ

京太郎「ひっ!」

由子「京太郎君、頑張って欲しいのよー」

京太郎「えっと……お父さん」

由子父「お前にお父さんと呼ばれる筋合いはないッ!」ドンッ

京太郎「ご……ごめなさいぃぃぃ!!」

由子父「私のことは……パパと呼びなさい」

京太郎「……え?」

由子「さっきの台詞、一度は言ってみたかったってパパがよく言ってたのよー」ケラケラ

京太郎「そ、そうなんですか……怖かった……」

由子父「京太郎君と言ったね」

京太郎君「は、はい!」

由子父「娘を、よろしく頼むよ」

京太郎「任せてください!」

京太郎「きっと世界一幸せにしてみます!」


~~~~~~~~~~~



洋榎「~♪」

京太郎「洋榎さん、ご機嫌ですね」

洋榎「そらそうや。今日は京太郎が家に泊まるんやからな」

洋榎「晩御飯は楽しみにしといてや。美味しいご飯作ったるからな。絹が」

京太郎「絹恵さんがですか!?洋榎さんは作らないんですか?」

洋榎「うちは得意料理のレパートリーが少ないからな。冷奴と冷やご飯しか作れへん」

京太郎「それは料理といっていいんですか……?」

絹恵(実はお姉ちゃん、将来のためにこっそり料理の練習しとるんやけどな。姉妹だけの秘密や)


~~~~~~~~~~~



京太郎「うーん……ん!?」

京太郎「な、なんだ!?俺は姫松麻雀部の部室のベッドでうたた寝してたのに……手錠でベッドに拘束されてる!」



ふふふ



京太郎「!?」

絹恵「やっと捕まえたで……京太郎君」

京太郎「き、絹恵さん……これはどういう」

絹恵「京太郎君が悪いんよ。いっつもお姉ちゃんの事ばかり見てて、私には目もくれない」

絹恵「こんなに愛してるのに……京太郎君は私の気持ちに気付いてくれない」

絹恵「だからな……もう理性の限界や。ここで既成事実を作って、京太郎君を私のものにするわ」

京太郎「な……!やめてください、絹恵さ……うわっぷ!」ムギュ

絹恵「ふふふ……どうや、私のおっぱい。結構自信あるんやで。顔を埋めれて幸せやろ」

京太郎(絹恵さん……!)

絹恵「それじゃあ……そろそろ始めよか」シュルル






由子「あの二人、オモチャの手錠使ってあの何やってんのー?」

洋榎「なんか背徳的なシチュを試したいんやってさ」

恭子「幸せそうで何よりやわ」


~~~~~~~~~~~



京太郎「お願いします!」

恭子「嫌やって言うとるやろ!」

京太郎「お願いします!もう一度、どうしても見たいんです……リボンとスカートの末原さんが!」

末原「だ……ダメや!あれ結構恥ずかしいねん」

京太郎「お願いします!一度でいいんです!」土下座

京太郎「着てくれたら、明日から毎日部活後に居残って一人で部室の掃除しますから!」

末原「う……そんな捨てられた子犬みたいで見んといて……。一度だけやで!」

京太郎「ありがとうございますっ!!」



お着替え中



リボン恭子「……」モジモジ

京太郎「……」

リボン恭子「な……なんか言っててや///」

京太郎「……びゅーちほー」

京太郎「例え今死んでも後悔はありません」

リボン恭子「なんやそれ……。これで満足できたろ?そろそろ着替えても……」

京太郎「末原さぁぁぁん!!!」ガバッ

リボン恭子「いやぁぁぁぁぁぁ!!ケダモノぉぉぉぉぉぉ!!」


数日後 放課後 姫松高校部室


京太郎「ふぅ……部室の掃除終わり」



「お疲れさん京太郎」



京太郎「あ、末原さん。お疲れ様で……」

リボン恭子「……」モジモジ

京太郎「す、末原さん!?なんでその服を……」

リボン恭子「ま、まあ、あれから毎日部室の掃除してくれるしな。たまにはご褒美をやらんとあかんからな」

京太郎「末原さん……」ジーン

リボン恭子「ところで……丁度そこにベッドがあるねんけど……その……///」


~~~~~~~~~~~



泉「てわけで私は麻雀では(自称)高1最強だし、可愛さも高1最強ですわ」

泉「あかん。なんやこの完璧美少女。我ながら欠点が無さすぎて困っちゃうわ」

京太郎「そうか?欠点はあると思うけど……」ジー

泉「……どこ見て言っとるん?」

京太郎「ここ」rァ 胸

泉「指をさすな指を!」

泉「清水谷せんぱーい!京太郎にセクハラされましたー!」

京太郎「あ、こら泉!」

怜「きょーたろー、セクハラはあかんよー」スリスリ

竜華「怜ー、そう言うなら膝に顔擦り付けるのやめーや」

泉「京太郎のおっぱいお化け!どうせいっつも家に帰ったら清水谷先輩をオカズにしてるんやろ!」

京太郎「んなわけあるか!俺のオカズはお前だ!」

泉「え」

京太郎「あ」

~~~~~~~~~~~



セーラ「うう……」

浩子「可愛いですよ、セーラー服にエプロン姿」REC

セーラ「こんなん恥ずかしすぎて死んでまうわ……」

怜「むしろ、京太郎を悩[ピーーー]るんや」

竜華「セーラ、ファイトー」

泉「京太郎が来ます!」

京太郎「お疲れ様でーす」ガチャ

セーラ「お……お帰りなさい。きょ……京太郎くん……」

京太郎「セーラ先輩!?」

セーラ「ご飯にする?お風呂にする?そ、それとも……」

セーラ「それとも……」

京太郎「セーラ先輩……?」

セーラ「わ……わた……」

京太郎「わた……?」

セーラ「こんなん言えるかぁぁぁぁぁ!!」ドゴッ

京太郎「ぐぼぁ!!」

泉「きょ、京太郎ー!」

怜「南無……」


~~~~~~~~~~~



浩子「ふー」ゴキゴキ

京太郎「船久保部長、牌譜をここに置いときますね」

浩子「おー。ありがと」

京太郎「だいぶお疲れのようですね」

浩子「まあなー。部長としての仕事に、相手校の研究」

浩子「やる事いっぱいで肩が凝るわ。清水谷元部長が、よく肩が凝ってたのも理解できるわ」

京太郎「いや、それは別のものが原因なんじゃないかと……」

浩子「……変態」

京太郎「すいません……」

浩子「生意気な後輩にバツとして、私の肩を揉んで貰おうか」

京太郎「わかりましたよ……よっと」グニッ

浩子「きゃっ!」

京太郎「船久保部長!?」

浩子「け、結構くすぐったいもんやな……。もう少し力弱くしてや」

京太郎「わかりました……。こんな感じですか?」

浩子「あ……んっ……そんな……具合で……あん……」

京太郎(くすぐったいけど、命令した手前止めさせれなくて必死に声を押し[ピーーー]船久保部長可愛いなぁ……)

~~~~~~~~~~~



千里山 部室


京太郎「荷物運び終わりました……もうみんな帰ったかなぁ」

竜華「お帰り、京太郎」

京太郎「清水谷先輩!?どうしてまだ部室に?」

竜華「部員がまだ帰ってきとらんのに、部長の私が帰っちゃあかんからな」

竜華「重い荷物運んでくれてありがとな。特別に膝枕してあげるからおいで」ポンポン

京太郎「清水谷先輩……」ジーン

京太郎「ではお言葉に甘えて……よっこいしょ」

京太郎「……」

竜華「どうしたん?」

京太郎「……天国はここにあったんだ」

竜華「大袈裟やなー」

京太郎「この感触……園城寺先輩がどハマりするのも納得です」

竜華「ふふふ。怜にはナイショやで。あの子ヤキモチ屋さんやからな」

京太郎「わかってますよ」






怜「……」ギリッ

清水谷さんのおうち


竜華「男の子を膝枕するなんて初めてやから、少し緊張したなー」

竜華「まだ膝に感触残っとる気がするわ。ここに、京太郎を感じる……」



ペカー



竜華「!?」






京ちゃん「枕神京ちゃん参上!」






竜華「」

竜華「え……えええぇぇぇ!?」

京ちゃん「おお……ここが清水谷先輩の部屋」

竜華「ま、まさか怜以外でも枕神が現れるなんて……」

京ちゃん「というわけで、これからよろしくお願いし……」



???「ちょっと待ちぃ!」ペカー



竜華「この声は!」






怜ちゃん「いきなりウチのナワバリ(竜華の太もも)に侵入してくるとは、いい度胸しとるな京太郎」






竜華「怜!」

京ちゃん「お、園城寺先輩!」

怜ちゃん「竜華の太ももはウチだけの居場所や。あんたはさっさと帰りーや!」

京ちゃん「ぐ……園城寺先輩の命令でもそれは聞けません!俺だって清水谷先輩の太ももにはずっと憧れてたんです!」

竜華(ああ……どっちも可愛いなぁ……)

怜ちゃん「ほう……言うてもわからんようやな」

京ちゃん「園城寺先輩……。あなたとは、いずれ決着をつける運命だと思っていました」

怜ちゃん「ウチもや……。さあ、どっちが竜華に相応しいか勝負や!」

京ちゃん「受けて立ちます、園城寺先輩ッ!」

竜華「二人とも仲ええなー」




終わり

謎解きの合間の癒しの短編です






ちなみに正解に近いレスがでてきたので、クリアまであと少しです

乙です。

あれー、そう言う事だと思ったのに……

この屋敷について四階は存在するのかねぃ怜ちゃん?

>>150
怜ちゃん「存在するでー。無いとは言っとらんし、無い描写もないからな」

恭子「最後に3つ目」

恭子「あんた」






恭子「主将の事を、一度も名前で呼んでないな」






由子?「ぐっ……!」

恭子「当然やな。あの鏡を手に入れてから帰るまでの間……由子は私の事を名前で呼んだから私の名前は知ってたけど、不幸にも主将の名前は呼んどらん」

洋榎「そして恭子は、うちの事を名前で呼ばずに"主将"って呼ぶ……あんたはうちの名前がわからんから、呼びようが無かったんや!」

恭子「こらら二つが示す事実は一つ……お前が偽物の由子って事や!」



由子?「く……そ……おぉ……」シュゥゥゥ



恭子「消えた……」



パァァァ



由子「た、助かった……やっと鏡から抜け出せたのよー……」

洋榎「由子!」

恭子「助かったんやな!」

由子「洋榎ちゃん……恭子ちゃん……」

由子「怖かったのよー!」ビェェェン



その後、由子に何があったのかを聞いた


飾ろうと思ってタオルで拭こうとしたのは本当で、鏡が動き出したのも本当の話だった

逃げ出して助けを元めて私に電話したが、その直後に鏡に見つかって鏡の中に引きずり込まれ、偽物が鏡の中から出たきたらしい

由子は元に戻るために、鏡のまま徘徊して偽物を探していたのだと

偽物は私たちに鏡の中の本物を退治して欲しくて、由子の部屋をプレートから見つけ出して、そこに隠れて私たちを待ってたようだ



地下坑道


恭子「よし、これでええな」

由子「もうここには誰も立ち入れさせないのよー」

洋榎「まあでも終わってみると、結構楽しかったな」

由子「私はもう懲り懲りなのよー……」

恭子「私もや……」






HAPPY END





.

洋榎「そいやさっきあの鏡をしまう時に気付いたんやけど、製作者の銘が彫ってあったで」

由子「へー。どんな名前なのー?」

洋榎「ちょい紙に書くわ……こんな漢字やったわ」






『斑気義隆』






恭子「なんやこれ……。名前のヨシタカは読めるけど、苗字はマダラギって読むんか?」

由子「多分違うのよー。これの読み方はーーーーーー」






……








恭子(あの鏡の製作者の苗字……)

恭子(それに死香々音ノ鏡……シカカネ ノカガミ)

恭子(これは偶然やろうか……?)






to be continue?

これで終わりです

過去作が別に末原さんが主人公じゃなくてもまったく問題ないという欠点に気づいたので、今回は姫松三年生トリオにしました
それと前回あっさり謎解きが全部クリアされたのが悔しくて、難易度をベリーハードにしようとした結果が、三番目の選択肢と偽由子の失態3つです
ですが偽由子の失態3つは失敗でしたね

色々指摘されてる通り、用意した3つ以外にも不自然だと感じそうなとこは山ほどあったみたいです
1番目は解釈次第では納得できる理由付けが余裕なので決定的な違和感にはならないし、3番目は言わずもながです
本気でこのSSに参加して色々考えてくれた方々、本当にすいませんでした

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