狂戦士「いつまでも狂戦士ってわけにもいかないよなぁ」(45)

国の治安を守るべく、盗賊団と戦う戦士団。



狂戦士「盗賊ども……許せねえぇぇ!」

狂戦士「おめえら、一人残らず叩き斬ってやる!」

狂戦士「うおおおおおおっ! ぐがあああああああああっ!!!」

ザシュッ! ドバッ! ザンッ! シュバッ! ドシュッ!



剣士「うへぇ~、相変わらずすげえな」

槍使い「まったくだ。味方にまで斬りかかってきそうな、とてつもない殺気だな」

戦いは戦士団の勝利に終わった。

― 戦士団詰所 ―

団長「今日も“狂戦士”の異名に相応しい、みごとな戦果を挙げてくれたが……」

団長「お前の戦い方、もう少しどうにかならんか?」

団長「通常、勇猛な戦士の戦いぶりで、味方は鼓舞されるものだが――」

団長「あれではかえって、味方が委縮してしまう」

団長「それに、我々の仕事には市民から信頼されることも含まれるのだ」

団長「あの戦い方では、なかなかそうもいかんだろう」

狂戦士「すみません……」

団長「いや、決して責めているわけではないんだがな……」



剣士「たしかにな……。どっちが悪党だよ、って感じだもん」ヒソヒソ…

槍使い「よせ、聞こえるぞ」ヒソヒソ…

狂戦士(たしかに団長のいうとおりだ……)

狂戦士(いくら敵を倒しても、仲間や市民を怯えさせちゃ意味がない)

狂戦士(いつまでも狂戦士ってわけにもいかないよなぁ)

狂戦士(だけど……なんかこう、敵と戦う場面になると)

狂戦士(頭がカーッと熱くなって、あんな風になっちゃうんだよな)

狂戦士(なんとか抑えないと……)

しかし――

狂戦士「う、ううう……山賊ども、許せねえ!」

狂戦士「うがあああああああっ!!!」

ザシュッ! ザンッ! バシュッ! ドッ! ズバァッ!



騎士団長「うぐ……なんなんだ、あいつは!?」

騎士団長「騎士団と戦士団の合同作戦だというのに、完全に独走してるじゃないか!」

団長「も、申し訳ありません!」

団長「戦士団でもっとも優秀な戦士ではあるのですが……なにぶん気性が……」

騎士団長「まったく……他の国でも“狂戦士”の異名を持つ戦士がいたそうだが」

騎士団長「結局、居場所がなくなり、いずこかへ消えたと聞く」

団長「いったいどこへ?」

騎士団長「ウワサじゃ、盗賊に落ちぶれたそうだ」

騎士団長「この分じゃ、近い将来戦士団から盗賊が生まれるかもしれんな」

団長「いえ、そんなことは……」

騎士団長「ふんっ、どうだか」



剣士「ったく、狂戦士のせいで、団長イヤミいわれてるぜ。気の毒に」ボソッ…

槍使い「あいつが騎士団以上の戦果を挙げていることも、気に入らんのだろうな」

狂戦士(ううう……今日はせっかくの合同作戦をすっかり台無しにしてしまった)

狂戦士(もし、山賊討伐に失敗してたら、クビだったろうなぁ)

狂戦士(今日はなんとかグワーッといくのをこらえようと思ったけど)

狂戦士(抑えよう、抑えようとすると、かえって頭が熱くなっちゃうんだよな)

狂戦士(せっかく身分が低くても人々を守るために戦える戦士団に入れたのに)

狂戦士(このままじゃ出動させてもらえなくなっちゃう)

狂戦士(それは分かってるんだけどなぁ……)

そんなある日のこと――

― 戦士団詰所 ―

団長「今日から、この女性が戦士団に参加してくれることになった」

団長「旅のシスターとのことだが、我々戦士団の活動に感銘を受け」

団長「入団したくなったんだそうだ」

シスター「負傷者の治療やカウンセリングなどは私にお任せ下さい」

シスター「よろしくお願いします」



剣士「うひょ~、すっげえ美人じゃん!」

槍使い「男だらけの集団に咲く、一輪の花といった感じだな」

狂戦士(キレイな人だなぁ……)

「剣で指を切っちゃって……」 「人間関係で悩みが……」 「お腹が痛いんですっ!」



ワイワイ…… ガヤガヤ……



剣士「シスター、すげえ人気だな」

剣士「みんな、ちょっとしたケガや悩みでもシスターんところに相談にいってるぜ」

槍使い「美しくて、優しい。人気が出ない方がおかしいというものだろう」

剣士「だよなぁ。お前もさっき、こそこそシスターんとこ行ってたもんな」

槍使い「ぐ……見てたのか」



狂戦士「…………」

狂戦士(みんな……いなくなったみたいだな)コソッ…



シスター「あら」

シスター「あなた、おケガをされていますね」

狂戦士「あっ……」

シスター「なぜ、私のところに来て下さらなかったのですか?」

狂戦士「あなたは……忙しそうだから……」

狂戦士「それにオレのこと、怖いだろうしさ……」

シスター「そんなことはありませんよ。さ、こちらへどうぞ」

シスター「神の祝福を受けたこの聖なる傷薬を塗れば、少しのケガならすぐ治ります」

狂戦士「あ、ありがとう」

狂戦士「あなたは……ホントいい人だな」

シスター「いえいえ、あなたこそいい人です」

シスター「私には分かります」

シスター「無理をせず、ありのままの自分でいればいいのです」

シスター「そうすれば、もっとすごい戦士になれるはずです」

狂戦士「そんなこといわれたの初めてだ……ありがとう」

シスター「どういたしまして」

安らぎもつかの間、戦士団は国の平和を脅かす悪党と対峙する。

― 戦場 ―

狂戦士「だりゃあああああああっ!」

狂戦士「うがああああああああっ!!!」

ドバッ! ドシュッ! ザンッ! ザクッ! ズシャッ!



団長「お、おいっ! 前に出すぎだ! 矢が飛んでくるぞ!」



ビュバババババッ!



狂戦士「ちいっ!」

狂戦士「ぐおああああああああっ!!!」バシッ バシッ



剣士「あの矢の雨を、全部剣で弾き飛ばしてやがる……」

槍使い「あいつだからいいようなものの、他のヤツだったら確実に死んでたな……」

― 戦士団詰所 ―

シスター「まぁ、ひどいおケガをなさって……」

狂戦士「す、すみません……。何本か矢を受けてしまって……」

剣士「ったく、考えなしに突っ込みすぎなんだよ」

槍使い「うむ、もう少し慎重になるべきだな」

狂戦士「うん……」

シスター「たしかにお二人のいうことにも一理あります」

シスター「もしあなたが亡くなれば、あなたがこれから救うはずの大勢の人を」

シスター「救えなくなってしまうのですから」

狂戦士「は、はい……」

シスター「ですが私は、あなたは無理に戦い方を変える必要はないと思いますよ」

狂戦士「えっ……?」

シスター「だって、急激に戦い方を変えると、かえって命を落とすことになりかねません」

シスター「今のままを維持しながら、少しずつ修正していけばよいのです」

シスター「あなたを“狂戦士”たらしめている衝動に振り回されないように……」

シスター「そうすれば、きっとあなたが理想とする戦士像に近づけることでしょう」

狂戦士「そ、そうかな。どうもありがとう! オレ、やってみる!」



剣士「おい、なんかあの二人、いい感じじゃねえか? 波長が合ってるというか……」

槍使い「対極に位置する者同士、なにか惹かれあうものがあるのかもしれんな……」

そして――

― 戦場 ―

狂戦士「でやぁっ!」

ザンッ!

狂戦士「ぜああっ!」

ザシュゥッ!



剣士「おお……? あいつ、このところ戦い方が落ちついてきたんじゃねえか?」

槍使い「たしかに……」

槍使い「殺気は相変わらずだが、それをやたらめったら振りまくことはなくなったな」

狂戦士(ようし、今日も味方も委縮させるようなことはなかった……!)

狂戦士(このところ、あの湧き上がる衝動を、コントロールできるようになってきた!)

狂戦士(これもみんな……シスターのおかげだ……)

狂戦士(あの人が、ムチャクチャやってるオレをそのままでいいなんていってくれたから)

狂戦士(オレの中にある闘争本能みたいなものを、見つめ直すことができたんだもの……)

狂戦士(ありがとう、シスター!)

狂戦士(オレ、やっぱりシスターのことが……)

狂戦士が順調に成長していく中、戦士団の真価を試される出来事が訪れる。

― 戦士団詰所 ―

団長「ついにあの、凶悪な盗賊団≪マッド≫の、現在の根城を突き止めた」



オォォ……!

ザワザワ…… ガヤガヤ……



団員A「さすが団長! あの神出鬼没の盗賊どもの尻尾をつかむとは!」

団員B「奴らの手によって流された血は、数知れませんからねえ」

団長「うむ、奴らの手口は非常に狡猾かつ凶悪だ」

団長「戦士団総出で出向いてでも、絶対にこの戦いで滅ぼさねばならん」

団長「ただし、この詰所を空にするわけにはいかんからな」

団長「シスターと、あと何人かには残ってもらう」

団長「狂戦士、お前はだいぶ戦い方が落ちついてきたが――」

団長「今度の作戦は慎重に進めねばならん」

団長「よって、留守を頼む」

狂戦士「は、はい……」

団長「そう落ち込むな。お前は確実に成長している」

団長「それと……すまないが剣士と槍使いも、留守に回ってくれ」

剣士「はいっ!」

槍使い「承知しました!」

団長「シスター、今度の戦いではケガ人が多く出るでしょう」

団長「よろしくお願いします」

シスター「はい、皆さまどうかお気をつけて……」

団長「出発だ! 必ずや今日、盗賊団≪マッド≫を滅ぼすぞ!」

オォーッ! オォーッ!

ザッザッザッ……!





剣士「ちくしょう、久々のデカイ標的だってのに……俺も行きたかったぜ!」

槍使い「そう愚痴るな、ここを無人にするわけにもいかんからな」

剣士「わぁーってるよ!」

狂戦士「ううう……残念だなぁ」

狂戦士「≪マッド≫は特にタチの悪い盗賊団だし」

狂戦士「ボスはオレと同じく“狂戦士”の異名を持ってたっていわれてるし」

狂戦士「オレも行きたかったなぁ……」

シスター「焦ってはいけませんよ」

シスター「地道に頑張っていれば、いつか必ず報われる時はきます」

狂戦士「うん、そうだね……ありがとう」



剣士「そこのお二人! イチャついてねえで、トランプでもやろうぜ!」

剣士「留守してる俺たちがピリピリしたってしょうがねえしよ!」

狂戦士「…………」ソー…

狂戦士「これだっ!」パッ

槍使い「残念、ババだ」

狂戦士「あぐぅぅぅ……!」

剣士「ハハハッ! お前って、こういう遊びはてんで苦手なのな」

狂戦士「うぅん、なんでだろう……?」

シスター「ふふふっ」

剣士「おっと……もうこんな時間か」

剣士「今頃、団長たちは盗賊どものアジトに乗り込んでる頃だな……」

― 盗賊団アジト ―

団長「盗賊が一人もいない!?」

団長「どうなっている!? もぬけのからじゃないか!」

団員A「団長! ――大変です! こんな紙切れが!」サッ

団長「!」



『戦士団のバカどもへ。

 ニセ情報におどらされて、こんなところまでご苦労さん。

 せっかく手薄になってるだろうから、お前らの拠点をぶっ壊させてもらうぜ』



団長「し、しまったぁ!」

団長「奴らめ……これが狙いだったのか!」クシャッ

団長「詰所を失ってしまうと、戦士団の活動はどうしてもやりにくくなるし」

団長「まんまとしてやられたことで、我々に対する不信感も生まれてしまうだろう」

団長「そうなれば、≪マッド≫の思う壺だ!」

団員A「しかし……詰所にはさいわい、狂戦士が残っております!」

団員B「剣士と槍使いもいますし、≪マッド≫相手でも引けは取らないはず!」

団長「……だが、シスターはどうなる?」

団員A&B「!」

団長「たしかにあの三人ならば、多勢に無勢でもハネ返せる底力は持っている」

団長「しかし、シスターを守りながらとなると、そうもいかんだろう……!」

団長「とにかく! 急いで戻るぞ!」

団員A&B「はいっ!」

― 戦士団詰所 ―

剣士「ちいっ! どうなってやがる! 完全に囲まれちまってる!」

槍使い「どうやら……団長は≪マッド≫に一杯食わされたようだな」

剣士「まぁったく、とんだ留守番になっちまった!」

剣士「だがよ、頼るわけじゃねえが狂戦士がいるってのは心強いぜ!」

剣士「シスターを守りながら、なんとか団長たちが戻ってくるまでしのぐぞ!」

狂戦士「分かったよ!」

シスター「いえ、私も戦います」

狂戦士&剣士&槍使い「え!?」

剣士「な、なにいってんだよ、シスター!?」

槍使い「お気持ちは嬉しいが、あなたを戦わせるわけにはいかない」

狂戦士「そうだよ、あなたはオレたちが守るから……」

シスター「いえいえ、平気です」

シスター「だって、私も昔は“狂戦士”と呼ばれていたんですもの」

狂戦士&剣士&槍使い「え!?」

シスター「私、元々は他国で戦士をしていたのですが」

シスター「どうも恐れられてしまいまして、それでシスターに転職したのですよ」

シスター「多少ブランクはありますが、十分戦えますよ」

剣士「ハ、ハハ……。シスター、冗談はよして――」



ドゴォンッ!!!

ドドドドド……! ドドドドド……!



剣士「ちっくしょう! 奴ら、壁を壊して四方八方からなだれ込んできやがった!」

剣士「これじゃ、どこから攻めてくるか絞れやしねえ!」

槍使い「こうなってはもう、自分の身は自分で守るしかない!」

狂戦士「シ、シスター……」

シスター「大丈夫です」

シスター「それでは、お先に」ダッ



剣士(は、はえぇ!)

槍使い(あのフットワークを見れば、信じざるをえまい……!)

狂戦士(彼女もオレと同じ、“狂戦士”だったと!)

盗賊A「戦士団のクソどものアジトなんざ、ぶっ壊しちめえ!」

盗賊B「オラオラァ!」

シスター「そういうわけにはまいりませんよ」

盗賊A「なんだこの女は!?」



剣士(戦いが始まる!)

槍使い(彼女も“狂戦士”の異名持ちだったということは――)

剣士&槍使い(変貌するのか!?)



シスター『うがあああああああっ!!! 切り裂いてやるぅぅぅぅぅ!!!』



剣士&槍使い(――みたいに)ゴクッ…

シスター「では失礼して」

ビシュッ!

盗賊A「ごはっ!」

シスター「えいっ」

ザクッ!

盗賊B「がふっ!」



剣士「えええええ!? 変わらねえええええ!」

槍使い「いつものテンションのまま、だな……」

一方――

狂戦士「がああああああっ!」

狂戦士「うおおおおおおおおおおっ!!」

狂戦士「おめえら、絶対に絶対に許さねぇぞォォォ!!!」

ザシュッ! ドバッ! ザンッ! ザクッ! ドシュウッ!



剣士「逆にこっちはこっちで……」

剣士「詰所を壊されるわ、シスターを狙われるわで……ブチキレちまってる」

槍使い「怒りで、以前のような戦い方に戻ってしまっているな」

槍使い「今日のところは助かるが、な……」

ボス「なにぃ、手強いのが二人いる?」

ボス「ガハハ、かつては“狂戦士”といわれた俺様に任せとけ!」



狂戦士「ニセモノめええええええっ!!!」ドドドドッ

シスター「覚悟して下さい」スタタタッ



ボス「え……? えええ……? なんなの、あのバーサーカーな二人組はッ!?」



ドバシュッ!!!



盗賊C「ボ、ボスぅぅぅぅぅ!」

狂戦士「うがあああああああああっ!!!」

ザシュッ! ズバンッ! ドシュウッ! ドバンッ! ザグゥ!



シスター「それっ」

ビシュッ! ズシャッ! シュッ! ヒュバッ! ビッ!



剣士「…………」

剣士「仮に、戦いに必要な殺気が100、だとして……」

剣士「かたや、殺気200で戦う“狂戦士”……」

剣士「かたや、殺気0で戦う“狂戦士”……」

剣士「これってどっちがすごいんだ? どっちがより“狂”なんだ?」

槍使い「……さぁな」

槍使い「どっちもすごい、としかいえんだろう」

剣士「……だよな」

「ボスの仇討ちだァ!」 「やっちまえ!」 「うおおおおっ!」

剣士「おっと、こっちにも来やがったぜ!」

槍使い「あの二人には及ばんが、我々も手柄を立てんとな!」





ワァァァァ…… ウオォォォォ…… ワァァァァ…… ウオォォォォ……



………………

…………

……

シスター「……どうやら、盗賊たちは逃げ始めたようですね」

剣士「ああ、団長たちが戻ってきたんだろうぜ!」

槍使い「今さら逃げたところでどうしようもあるまい。残党どもも一網打尽だろう」

シスター「あ、ところで」

シスター「私のことは秘密にしていただけませんか? 皆さんが怖がるといけないので」

剣士「もちろん!」

槍使い「そうさせてもらおう」

剣士(いわれなくても、そのつもりだったっての……)

槍使い(おそらく≪マッド≫のボスは効率よく手下を集めるため)

槍使い(元“狂戦士”だと騙っていたのだろうが……)

槍使い(まさか、ここに本物が二人もいるとは誤算だっただろうな)

シスター「お疲れ様でした、狂戦士さん」

狂戦士「そっちこそお疲れ、シスター!」

狂戦士「最初はビックリしたけど、詰所を守れたのはシスターのおかげさ!」

狂戦士「どうもありがとう!」

シスター「どういたしまして」

シスター「これからも、よろしくお願いしますね」

狂戦士「うんっ! オレたち、きっと幸せになれるよ!」



剣士「ったく……返り血まみれで笑いあってるぜ。おっかねえ……」

槍使い「最凶のカップル誕生、かもしれんな」

そして半年後――



― 教会 ―

ゴォン…… ゴォォン……

「おめでとう!」 「おめでと~う!」 「お似合いだよ~!」



狂戦士「みんな、ありがとう! オレたち、とっても幸せだよ!」

シスター「ありがとうございます、皆さん」



美しく着飾った二人は、めでたくゴールインを果たした。

団長「う~む、まさかあの二人がくっつくとは思わなかった」

団長「まるで水と油のような二人なのになぁ……」

剣士「いやぁ、そいつはどうでしょうか」

槍使い「案外、似た者夫婦、かと」







おわり

以上で完結となります

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