モバP「ゼスティリア炎上ヒロインをプロデュース!?」 (95)

☆注意☆


○テイルズ・オブ・ゼスティリアで話題になったキャラが登場します


○作者はゼスティリアアンチ(ドラゴン)です。なのでゼスティリアファンの方には不愉快な思いにさせてしまう内容になります


○ゲーム内のネタバレ発言があります


○馬場P○ね


以上がダメな方はブラウザバック推奨です。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435573753


P「えっ、プロデュースして欲しいアイドルですか?」

部長「うむ。君が今でも数多くの担当しているのはわかっているが……やってくれないかね?」

P「それは大丈夫ですが……そのアイドル候補生は部長直々にスカウトされたのですか? ってことは相当な逸材という―――」

部長「あっ、いや。私がスカウトしたわけじゃなくてね………なんていうか同系列?の会社に所属してる娘でね」

P「つまり、346に所属してる娘ではないと?」

部長「まぁ、そうなるのかな? 一応ナムコさんの方になると思うし……」

P「えっ、765プロの娘なんですか!?」

部長「いやいやいや! 違う違う! 765プロではないけど、うちと関連している会社の娘なんだよ!」


P(やけに歯切れが悪いな……)



部長「ともかく。アイドルとしての才能は保障する。だから担当プロデューサーになってくれんかね?」

P「はぁ……? まぁ、私の方の手も空いているので、大丈夫ですけど……」

部長「引き受けてくれるか! そうかぁ~~流石はPくんだ。ありがとう」


部長「では、早速紹介するとしようか。…………入って来てくれたまえ」


ガチャリ


????「貴方が私の担当となる者か」

P「ん? 君は―――」


アリーシャ「私の名はアリーシャ・ディフダ。ハイランド王国に所属する騎士だった者だ。よろしく頼む」


P「えええええぇぇぇぇぇッッッ!? 女騎士だとぉ!?」



P「これはなんとも予想外な………」

アリーシャ「私はこの世界に入るのは初めてで、色々いたらないとこが多いと思うが、よろしく願いたい」

P「ああ、はい……こちらこそ―――」

ちひろ「ちょっと部長!! まずいですよ!!」

P「ちひろさん? どうしたんですか?」

ちひろ「流石にこの娘は不味すぎですよ!! 色々なところから苦情が来ちゃいます!!」

部長「ハッハッハッ、何を言ってるのかね千川くん?」

P「そうですよ。そんな心配することないですって、ちひろさん」


P「うちにはすでに、元婦警さんやサンタクロースまでいるんですよ?」

P「今更女騎士アイドルが増えたところで、全然問題ありませんって」

ちひろ「そういう意味じゃないですよ! この娘はそもそも別のゲームの―――」

部長「ハハハハ、何を言ってるのかね千川くん? 同じ系列の会社の娘だろ」

ちひろ「いや、テイルズシリーズの―――」


部長「問 題 な い だ ろ?」


ちひろ「くっ……これも財団Bの策略か!?」

P「???」


アリーシャ「私の担当の話はどうなってるのだ?」

P「ああ、それは大丈夫です。私が貴女の担当になるのは決定しておりますので」


P「では、改めまして。これから貴方の担当プロデューサーになるPという者です。アリーシャさん、共にトップアイドルを目指しましょう!」

アリーシャ「ああ、よろしく頼む。それと………私の事は呼び捨てで構わない」

P「えっ?」

アリーシャ「どう見ても貴方の方が年上であるし、これから長い付き合いにもなるんだ。だから、私の事はアリーシャと呼んで欲しい」

P「そうだな………わかったよ。これからよろしく、アリーシャ」

アリーシャ「うん。よろしく頼む」ニコッ


P(おお、なんて素敵な笑顔………これはアイドル映えするぞ!)


P「それじゃあ、アリーシャも俺の事をプロデューサーとでもPとでも好きに呼んでくれ」

アリーシャ「そうか…わかった。ではプロデューサーと呼ぼ―――」


アリーシャ「プロ――、プロデューサー……プロデューサー……」

P「ん?」

アリーシャ「ぷ、プロ……ぷろ……ぷろぷろぷろぷろぷろぷろぷろぷろぷろぷろぷろ―――」

P「ど、どうかしたか? アリーシャ!?」


アリーシャ「プロデューサー―――馬場―――ヒロイン詐欺! ゼスティリア炎上!?」

アリーシャ「胃……胃が………胃が痛い……痛いぃぃぃッッッ!!!!」

P「あ、アリーシャ!?」


アリーシャ「ブフォァ!?」ドベチャ

P「ぎゃあああああああ!!?? 吐いたぁぁぁぁぁッッ!!??」


ちひろ「うわぁ…これは………(察し)」

部長「はてさて、これからどうなることやら」





P「こうして、俺は新人アイドル、アリーシャの担当プロデューサーとなった」


P「それはアリーシャにとっても、アイドルしての人生の始まりでもあった」


P「しかし―――」



――――――――――――

―――――――――

P「みんな、彼女が今日から新しくこの事務所の所属となったアリーシャだ」

アリーシャ「アリーシャ・ディフダだ。かつてはハイランド王国で騎士をしていた。よろしく頼む」


卯月「はわぁ~……凄く綺麗な人……私は島村卯月といいます! よろしくお願いします!」

未央「ほほう、女騎士とな……流石は346プロ! バラエティに富んでるねぇ………あたしは本田未央。よろしくね♪」

凛「もうなんでもありだよね………私は渋谷凛。今日からよろしくね」

アリーシャ「うん、よろしく頼む」


P「三人とも、事務所の先輩としてアリーシャに色々教えてやってくれよな」

卯月「はい、わかりました! アリーシャさん、わからないことがあったりしたらなんでも頼ってくださいね」

凛「うん。できることなら力になるから」

アリーシャ「ありがとう。だが、なるべく迷惑をかけないようにするつもりだ。だから私のことは気にかけないでくれて構わない」

未央「遠慮なんかしなくていいよ。あたし達は仲間だもんげ!ってわけなんだしさ♪」


アリーシャ「な、か……ま……?」ピクッ

P「あ、アリーシャ?(まさか……)」


アリーシャ「仲間…なかま……ナカマ―――真の仲間……うぐっ!」

P「あ、アリーシャ……?」



アリーシャ「『同じものを見て、聞く事が出来る真の仲間』!! 従者契約! スレイが失明!! 何のための契約!?」

アリーシャ「そしてDLC! 真の仲間になりたきゃ1300円払え!!」


アリーシャ「うわあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!」


アリーシャ「ぐぶほぉ!」ドブシャ

卯月「ひっ!? 吐いた!?」

P「うわー!! アリーシャ―――ッ!?」


未央「ほほう、女騎士に加えて病弱キャラまで合わせ持ってるとは………できる!」

凛「いや、違うでしょ」

――――――――――――

―――――――――



P「さて、アリーシャ。アイドルとしての最初の仕事として、宣材写真を撮ってもらうぞ」

アリーシャ「宣材写真……アイドル活動を行う上での宣伝用に使われる写真のことだな」

アリーシャ「了解した。その任に全力で全うしよう」

P「そう、あんまり気張り過ぎるなよ? 文字通り宣伝用に使うのだから、笑顔でいてくれな」

アリーシャ「笑顔か………あまり得意ではないな」

P「そう言わずに頑張ってくれ。アリーシャの笑顔は凄く可愛いからさ」

アリーシャ「か、可愛い……!?/// わ、私が……!?///」

P「ああ、そうだとも。プロデューサーとして保証する。アリーシャの笑顔は絶対に可愛いよ」

P「だから期待しているぞ?」


アリーシャ「わ、わかった……貴方の期待に応えられるよう努力する」

P「よし、頼んだぞアリーシャ」

アリーシャ「///」


ちひろ「失礼しまーす。プロデューサーさん、アリーシャちゃん用の衣装を持って来ましたよ」

P「ありがとうございます。それじゃあ、アリーシャ。早速撮影に使う衣装を選んでくれ」

アリーシャ「わかった。ええと、この中から衣装を選ぶ―――」ピクッ


アリーシャ「……衣装?」

P「えっ、ちょ! アリーシャ? まさか……」



アリーシャ「衣装……DLC衣装……なぜかロゼにも着れる私の衣装!!」

アリーシャ「ザビーダ様の外れない帽子!! 景品表示法違反ッ!!??」


アリーシャ「ブホォッ!?」ドベシャベシャ

P「ひっ、また吐いた!? アリーシャ―――ッ!!??」


ちひろ「い、衣装にゲロが………」ガクッ

―――――――

――――

蘭子「闇に飲まれよ(お疲れ様です!)」

アリーシャ「ふぅ……レッスンから戻ってきたぞ」

P「お疲れ二人とも。合同レッスンはどうだった?」

蘭子「かの女騎士の実力はまさに彗星の如し! この我に重圧をかけるとはあ大したものぞ!(アリーシャさん、凄かったです。あんなに動ける人初めて見ました!)」

アリーシャ「凄いのは蘭子の方だよ。私よりも年下なのにあれほどの技術を持っているとは……」



アリーシャ「流石はすでに人気アイドルの身だ。私なんかじゃ足元に及ばない……」

蘭子「卑下することはないぞ。閃光の女騎士よ!(そんなことありません! アリーシャさんは凄いですよ!)」

蘭子「道士をも認めた貴公の情熱、やがて世界をも照らせるであろう!(トレーナーさん達もしきりに褒めていましたし、絶対にいいアイドルになれますよ!)」


アリーシャ「ありがとう、蘭子……よし、私も負けないよう精進するぞ!」

P(ほかのみんなとも上手くやっているみたいだな。何気に熊本弁も理解できてるし……よし、いい感じだ)



アリーシャ「そういえば、蘭子のソロユニット名は何というのだったかな?」

P「ローゼンブルグエンゲルだよ」

アリーシャ「ああ、そうか……ローゼンブル…ローゼ―――ロゼ―――!!!」



アリーシャ「ひぃぃぃぃぃぃぃぃl!!!???」

P「うおっ!? な、なんだ急に!? ど、どうしたアリーシャ!?」

アリーシャ「ロゼェェェェェェェェッッッ!!!??? ろーぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッッ!!??」


アリーシャ「がぶほぉ!?」

ドベッドブシャ


P「ぎゃあああああ!!? 今度は吐血したぁぁぁぁ!?」


蘭子「ひぃっ!? ち、血がぁぁぁぁぁぁッッぁ!!!??」

P「蘭子も落ちつけッ!!」



――――――――――――

――――――


P「う~ん……」

ちひろ「どうしたんですか、プロデューサーさん? 溜め息なんてついちゃって」

P「いえ、その……アリーシャのことなんですが……」

ちひろ「何か問題でも?」

P「その……本人はまじめで凄くいい娘なんですが……しょっちゅう吐いたり気絶したりしてるじゃないですか」

ちひろ「そうですねぇ。この前は吐血してましてたし」

P「恐らく心因的なもの……つまり、過去にあった何かしらのトラウマがフラッシュバックしてるからだと思うのですが」

P「アリーシャの過去に一体何があったのでしょうか……?」


ちひろ「そりゃ、あんな事があったら……」

P「? 何か知っているのですか?」

ちひろ「い、いえ! 何も!」

P「とにかく、こうも不安定では心配でしょうがありません。もうすぐデビューライブだってのに、この状態では………」

P「カウンセリングでも受けさせた方がいいのでしょうか……?」


ちひろ「……プロデューサーさん。貴方はこれまでに沢山の個性豊かなアイドル達の担当をしていましたよね」

ちひろ「その娘達にだって、何かしらの問題を抱えていたと思います。そのたびに貴方はカウンセリング任せにしてきましたか?」

P「い、いえ! そんなこと―――でも、今回の場合は―――」

ちひろ「いつも通りやればいいんじゃないですか?」


ちひろ「アイドル達と正面に向き合ってみる。担当している娘達にそうしてきたように」

ちひろ「アリーシャちゃんにもね」

P「ちひろさん………」


P「……そうですね。どっちにしろ俺にはこれぐらいのことしかできないんだ」


P「ありがとうございます、ちひろさん。俺、アリーシャの所に行ってきます!」タッタタタタッ!


ちひろ「ふふっ、頑張ってくださいね」


穢れ(笑)導士(笑)天族(笑)
暗殺ギルド(笑)

―――――――――――――

―――――――



P「アリーシャ!、」

アリーシャ「P? 私に何か用か?」

P「少し話したんだけど……いいかな?」

アリーシャ「それは構わないが……一体何を?」


P「単刀直入に聞くけど、アリーシャ、君は何か悩みとかがあるんじゃないのか?」

アリーシャ「ッ!! な、何を言って………」


P「最初に会ってからずっと吐きまくってたじゃないか。何か胸に秘めてるものがあるんじゃないのか?」

アリーシャ「そ、そんなことはない! 私はただ……胃が少し弱いだけで―――」

P「アリーシャ、俺は君のことをもっとよく知りたいんだ。担当プロデューサーとしてだけじゃない、同じ事務所で共に働く仲間としても」

アリーシャ「仲間……」

P「そうだ、仲間だ! 共に協力し励ましあう仲間だ!!」

アリーシャ「!!」

P「俺は頼りない男かもしれないけど、何か問題を抱えているのなら力になってみせる! だから………!」

アリーシャ「…………」





アリーシャ「わかった……話そう」


P「!!」


アリーシャ「実は私は―――」


―――――――――――――――――――

―――――――――――――


P「テイルズオブゼスティリア。ヒロイン詐欺、真の仲間、その他諸々………」

アリーシャ「ああ、テイルズ20周年記念大作だったのに、その中身は散々たるものだった……」

アリーシャ「あまりの不出来ぷっりと、制作陣の誠意のない対応のせいで、ユーザーの皆様は大激怒」

アリーシャ「炎上騒ぎが起き。悪い意味で名を残すこととなり、ほかのナンバリングシリーズにまで泥を塗る形になってしまった」

アリーシャ「私自身……発売前まで、自分がメインヒロインだとばかり……」ウルッ


P「そっか……まぁ、芸能界ではよく聞く話でもあるがな。キャスティングがお偉いさんの一言で急に変わってしまうってのは」

アリーシャ「私のことはいいんだ! で、でも……このことのせいで栄えあるテイルズシリーズに泥を塗ってしまったことと……」

アリーシャ「そして何より、購入してくれたユーザーとファンの方たちにに対して、本当に申し訳なくて……」


アリーシャ「そのことが、何よりも悲しくて……悔しくて………つらくて……」

P「アリーシャ……」

アリーシャ「す、すまないP。みっともないとこ見せてしまって……」

アリーシャ「でも、話したら少し気が楽になった…………ありがとう」

P「………すまなかったな、アリーシャ」

アリーシャ「P……?」

P「そんなつらい事、思い出すだけでもつらかったろうに……それなのに俺が無理矢理しゃべらせてしまって……本当にすまない!」

アリーシャ「べ、別に私は……私は平気だから―――」

P「強がらなくていいよ、アリーシャ」

アリーシャ「P………」


P「俺だったらショックで二度と立ち直れないような出来事だ。一人で抱え込むにはあまりにもつらすぎる」

P「俺なんかでよかったら、思いの限り吐き出してくれて構わない。それで少しでもアリーシャが楽になれるのなら……」

アリーシャ「P……」



アリーシャ「うっ……うっ……」ジワァ


アリーシャ「P―――ッ! うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」ポロポロポロ


P「よしよし……」ナデナデ


アリーシャ「うっ、うっ……私……私ね! もう、ずっと色々とつらいことがたくさんあったんだ……ふえぇぇぇ……」ポロポロポロ

P「うんうん……」ナデナデ

――――――――――

―――――

アリーシャ「うっ、うえぇ……それでね、それでね。みんなひどいんだ……」ギュウウウ

P「うんうん」

アリーシャ「私が大臣の策略で国に囚われてるのに限らわず、助けに来てくれるどころか、スルーして観光してたり遺跡探検してたりしてさ!」


アリーシャ「挙句、私より霊応力が強いからという理由で、素性の怪しい女暗殺者をあっさり仲間に迎え入れるし」

アリーシャ「それで私よりも遥かに霊応力が高いから真の仲間だって言うんだ!!」

アリーシャ「つまり、霊応力の低い―――才能のない私は仲間なんかじゃないんだってことなんだ! うわぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

P「そうかそうか、つらかったんだな」ポンポン

アリーシャ「えっぐ…えっぐ……」


P「話してくれてありがとうなアリーシャ。これでお前のことを少し理解できたと思うよ」


アリーシャ「それでね。ほかにもね―――」

P「あっ、まだあるのね」

アリーシャ「だいたい一番ひどいのはロゼなんだ!!」


アリーシャ「ロゼってね、暗殺者の頭領でね。それでいて発売前最後に発表されたキャラなのになぜかメインヒロインなんだ!」


アリーシャ「それで人を殺しても穢れないとかいう、わけのわからないチート設定を持ってるんだ!」


アリーシャ「そんなの作品のテーマに合わないじゃないか! しかも最初殺人に対して否定的だったスレイ達が、ロゼが加入した途端何も言わなくなるし!」


アリーシャ「だいたい私の代わりにロゼが加入した経緯だって、霊応力が低い者が従士契約を結ぶと道士に多大な負担がかかって、失明などの症状がでてしまうからという」


アリーシャ「なんのための従士契約なんだとツッコミ所が満載の理由だからだし!!」


アリーシャ「こんなの!! どう考えたって体よく私を離脱させるための後付設定じゃないかッッ!!」


P「あ、アリーシャ…お、落ち着いて」


アリーシャ「しかもロゼが炎上したせいで、テイフェスでみかしこさんが土下座しちゃったぁぁぁ!!」


アリーシャ「声優さんは何も悪くないのに―――うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」ポロポロポロ


P「お、おお……」

―――――――――――――――――

――――――――


アリーシャ「戦闘時のカメラワーク酷すぎ!! スキットも宿屋に一々泊まらなきゃいけないとか不便過ぎッ!!」


アリーシャ「キャラの掘り下げが少なすぎ!! エドナ様のお兄様をあっさり殺しちゃうし、テゼル様の疫病神云々なんか意味わからないし、ザビーダ様の帽子は外れないし!!」


アリーシャ「武器システム意味わからない! アシュラの剣は一体なんだったんだ!? あと本編で子供が死に過ぎッ!!」


P「あ、あの…アリーシャ? もう五時間も話しているし、せめて休憩を―――」


アリーシャ「そして何より許せないのは―――」


アリーシャ「私のアフターストーリーを、有料DLCで配信したこと……しかも1300円という高額で!!」


アリーシャ「フルプライスのゲームソフトに1300円だなんて……しかも発売直後に……こんな……こんな―――」



アリーシャ「こんなの酷すぎる!! ファンのことを何だと思ってるんだッッ!!! うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」ポロポロ


P「」

アリーシャ「うえぇぇぇぇ……」グスッグスッ

P「もう六時間は泣き通しだ………俺、いつ解放されるんだろう……?」

P「それにしても、アリーシャがここまで泣き虫だったなんて……」


アリーシャ「な、泣き虫―――」ピクッ

P「やっべ、聞かれた!?」

アリーシャ「泣き虫!! 泣き虫って言った!! 泣き虫!! そぞろ涙目!!」

P「へ?」

アリーシャ「そぞろ涙目のアリーシャ!! イスリウィーエブ=アメッカ!!」

P「えっ? えっ? えっ?」


アリーシャ「スレイの時は、笑顔のアリーシャと名付けてくれたのに……なんでロゼは―――」


アリーシャ「うっ、うっ、うえぇ……」


アリーシャ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」ポロポロポロ


P「あわわわわわわ!! わ、悪かった!! 意味が分からないけど、とにかく俺が悪かった!!」

―――――――――――――――――――

―――――――――――――

―――――



P「」ゲッソリ

ちひろ「だ、大丈夫ですかプロデューサーさん?」

ちひろ「えらくやつれていますけど……おまけに目にすごいクマが……」

P「かくかくじかじかで………結局一晩中アリーシャの愚痴を聞き続けたので……」

ちひろ「そ、そんなことがあったのですか……」


P「色々溜め込んでいるだろうとは思ってましたけど、まさかここまでだったとは―――」

ちひろ「大変だったのですね……」


ちひろ「それじゃあ、どうしますか?」

P「えっ、どうするって?」


ちひろ「アリーシャちゃんには精神的に問題を抱えています。このままアイドル活動を続けるのは望ましいとは思えません」

ちひろ「あの状態じゃ、ほかの娘たちの足を引っ張る危険性もあります。解雇にするのも一つの手段かと……」


P「何を言ってるのですか、ちひろさん! そんなことするはずがないでしょう!!」

P「俺はアリーシャに問題があるからっといって、見捨てたりなんかしません!」

P「アリーシャがアイドルになりたいという夢を持ち続けてる限り、俺は力になります!」

P「そもそも! そういう問題を抱えてるからこそ、力になってあげるべきでしょうが!!」

P「それがプロデューサーとアイドル………それが仲間ってものだッッ!!」


ちひろ「………フフッ、そうですか。なら頑張ってくださいねプロデューサーさん♪」

P「ちひろさん………はい! 頑張ります!!」

――――――――――――

部長「ふふっ、よかったじゃないか。心配した通りにならなくて」


アリーシャ「…………」

部長「私が言ったとおりだったろう? 彼は信用に足るプロデューサーさ」

アリーシャ「………幻滅されたと思ってた」

部長「彼なら平気さ。だからもう一度信じてみたらどうだい?」


部長「仲間というものを………」

アリーシャ「P………」

―――――――――――――――――――――


P「その後、俺は変わらずアリーシャのプロデュース活動を続けた」


P「心なしか、彼女が俺に対し前よりも打ちどけてくれてる気がした」


P「そして、時はあっという間に経ち―――」



P「とうとうアリーシャのデビューライブの日が来た」




―――――――――――――――――

――――――――


☆ライブ会場☆


P「いよいよだな、アリーシャ」

アリーシャ「あ、ああ………」ドキドキ

P「とうとうお前もアイドルとしてデビューするんだな」

アリーシャ「ああ、長かったようで短かった気もするが。とうとうこの日が来た」

アリーシャ「ここまで、こんな私を支えてくれてありがとう……P……」

P「よせやい。それに礼を言うのもまだ早いだろ。デビューライブはこれからなんだから」

アリーシャ「そ、そうだな……うん。このライブは最も重要なライブだ……失敗は許らせない……」

P「大丈夫か? 緊張してるのか?」

アリーシャ「だ、大丈夫だ! 私は緊張なんてしていない!」


アリーシャ「あれだけレッスンを受けたんだ……それなのにミスをすることなんて……」

P「お、おい?」

アリーシャ「ミスは許されない……絶対に許されない……」ブツブツ

P「う~む……これは……」


ガチャリ


スタッフ「すいませーん、アリーシャさん。スタンバイお願いしまーす!」

アリーシャ「は、はい!!」


アリーシャ「ではP………行ってくる」

P「あ、ああ……頑張れよアリーシャ。お前にとって初めてのライブだ。楽しんでこい!」

アリーシャ「わかってる。何としてでもお客様を楽しませなければ……」

P「い、いやそういう意味じゃ―――」

スタッフ「開演です! アリーシャさん、お願います!」

アリーシャ「はい! ではP、行ってくる!!」


タッタタタタッ


P「………」

―――――――――

―――――――


ワー! ワー! アリーシャちゃーん!!


アリーシャ(よし! ちゃんとレッスン通りにやれてる! それにお客様の反応も上々だ!)

アリーシャ(このまま行けば、このライブは大成功―――)


ツルッ!


アリーシャ「あっ……!!」フラッ


アリーシャ(しまった!! 足がもつれてバランスが―――ダメっ、転倒してしまう!!)


アリーシャ(そんな……折角ここまで上手くやれていたのに……)


アリーシャ(ま、また……また私は……!)ウルッ



ガシッ


未央「ヘイヘイ、固くなりすぎじゃない? アリーシャ?」

アリーシャ「み、未央!?」

アリーシャ「ど、どうして……?」

未央「ヒーローは遅れてやってくる……なんてね♪」

凛「もう、なに光みたいなこと言ってんのさ」

卯月「大丈夫でしたか、アリーシャさん!?」

アリーシャ「凛!? それに卯月も……な、なんでライブに?」


おー! ニュージェネだー!! しぶりーん! うづきー! ちゃんみおー!!


凛「事情の説明は後。まだライブは続いてるよ」

未央「ミスはバレてないからさ。ほら、今のうちに!」

卯月「私達がバックダンサーとしてサポートしますので!」


アリーシャ「う、うん!」

――――――――――――

―――――――――


スタッフ「お疲れ様です。アリーシャさん、ニュージェネレーションさん。素晴らしいライブでしたよ!」

卯月「ありがとうございます!」

凛「お疲れアリーシャ。大丈夫だった?」

アリーシャ「あ、ああ……」

未央「ま、始めてにしては上出来だったかな~。先生が90点あげちゃおう♪」

凛「もう、なに言ってるのさ」

卯月「ふふふふっ、もう未央ちゃんってば~」


アリーシャ「三人とも、ありがとう! みんが来てくれなかったらライブは今頃……」

未央「気にしない気にしない。言ったでしょう? あたし達は仲間だもんげ! ってね♪」

アリーシャ「未央……」

未央「それに感謝するのはプロデューサーの方にだね♪」

アリーシャ「えっ?」

卯月「プロデューサーさんに頼まれたんです。アリーシャさんのフォローをしてくれって」

アリーシャ「Pが……」

凛「ちょっと二人とも。それはアリーシャには内緒だって言われてたじゃない」

卯月「あっ、そうでした……」

未央「いっけね。でもまぁ、いいじゃない。あははははっ」

凛「もう……」



アリーシャ「私のために………P……」


P「アリーシャ!」タッタタタタッ

アリーシャ「P……!」


P「よかったぞ! 素晴らしいライブだった!」

アリーシャ「で、でも私は……」


P「本当にいいライブだった。それに―――」


P「助けてくれるいい仲間もできたじゃないか」


アリーシャ「……!!」ウルッ

アリーシャ「P……Pぃ……!」グスッ


アリーシャ「うえぇぇ……Pぃ~ッ!!!」抱きっ


P「よしよし。よく頑張ったな」ナデナデ



凛「むぅ~」

未央「しぶりん、そうむくれないの。今日の所はアリーシャに譲ってあげなって♪」

凛「べ、別にそんなんじゃ……///」

卯月「ふふっ、よかったですね。アリーシャさん」

――――――


部長「ふふっ、なるようになったねぇ」

ちひろ「部長、もしかしてこうなることを予測して?」

部長「さぁね………」



部長「でも、よかったじゃないか。彼女も、今度はいい仲間に出会えたことだしね」

ちひろ「そうですね♪」

――――――――――――


P「こうしてアリーシャのデビューライブは何とか無事に成功した」



P「この事がきっかけになり、アリーシャは事務所のみんなとより一層打ち解けるようになった」



P「そして時が経ち………」



――――――――――――

P「アイドルランクアップおめでとう、アリーシャ!」

アリーシャ「ありがとうP。私なんかを祝うために、こんな高そうな店を用意してくれて……」

P「なーに、アリーシャが日々のアイドル活動を頑張ってくれてるからな。担当プロデューサーとしてこれぐらいのことはしないとね」

アリーシャ「私はただ…アイドルとして当たり前のことをしただけで……」

P「そう謙遜することはないよ。お前は本当によくやってくれている。おかげでこんなにも早くにランクアップできたしね」


P「だから俺なりにお前にご褒美をあげたかったんだ。まぁ、俺程度の安月給じゃこれぐらいが限度だけどな。はははっ……」

アリーシャ「P……///」

アリーシャ「Pは優しいな……/// 私のいた国で、Pのようにずっと優しくしてくれた人はいなかった……」

P「そうなのか?」

アリーシャ「うん。唯一優しくしてくれたのは私の師匠だけど。それは私を利用するための嘘で、別れ際にお前のことなんか大嫌いだったと言って私の持ってた槍に突き刺さって死んだし」

P「そ、そうなのか……(さり気にヘビーな過去を聞かされたな)」


アリーシャ「うん……だから……勘違いしそうになる…///」

アリーシャ「Pが……いつも私に優しくしてくれるから……///」


P「えっ、それって……」


アリーシャ「い、いや!/// なんでもない! 聞かなかったことにしてくれ!///」

P「お、おう…そうだな」

アリーシャ「……///」

P(なんだか甘ったるい空気になったな……アイドルとプロデューサーという関係でなっていけない空気だけど)

P(でも、正直俺個人としては悪い気はしないな……///)


店員「お客様、こちら当店お勧めのドリンクでございます」

アリーシャ「あれ、もう注文したのか?」

P「いや、まだしてないが……あの、これ注文していませんけど?」

店員「こちらは店側からのサービスでございます」

P「あっ、そうなんですか」

アリーシャ「いい店だな…では、早速いただくとしよう」



ゴクッゴクッ!


アリーシャ「このドリンク、凄く美味しいな!」

P「本当だ。なんだろう? お酒みたいだけど……気になるな。聞いてみるか」


P「すいませーん。このドリンクは何ていうものなんですか?」

店員「はい。こちらは当店自慢の―――」








店員「ロゼワインでございます」




アリーシャ「ブホォッ!!」


P「うわ―――ッ! アリーシャ―――ッッ!!??」






おわり

これで終わりです。

友人がいまだにドラゴンから元に戻らないので書きました。

個人的にロゼも被害者だと思います。どう見たってメインヒロインやるキャラじゃないでしょあれ。

討つべき相手は馬場P一人ってはっきりわかんだね。


長文失礼しました

テイルズみたいな盲目的な信者がついてるシリーズであんだけボロクソに貶されるって相当酷いデキだったんだろうな

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