モバP「この中に一人、妹がいる」(閲覧者参加あり) (167)

ちひろ「プロデューサーさん」

モバP(以下P)「なんです?」

ちひろ「プロデューサーさんの名字って三船ですよね」

P「そうですよ」

ちひろ「プロデューサーさんと美優さんの履歴書の住所、同じですよね」

P「はい」

ちひろ「プロデューサーさんと美優さんって……」

P「えぇ」



P「家族ですよ」

ちひろ(既婚者だったァ――ッ!?)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1392596035

ちひろ(あああどうしよう、もしプロデューサーさんが事務所のアイドルと結婚しているなんて事実が露呈したら、この危ういバランスの上に成り立っている人間関係にカタストロフが )

美優「ただいま戻りましたー……ちひろさんどうしたんですか?」

P「いやあ、俺と美優が家族だって教えたらこうなっちゃって」

美優「えっ。兄さん兄妹だって教えたんですか?」

P「まぁ仕事をする上ではケジメをつけてるけど隠すことでもないし」



ちひろ「……What?」

ちひろ「兄妹?」

P「はい」

ちひろ「確認ですけど、プロデューサーさん結婚は」

P「してないですよ。履歴書にも書いてあるでしょう?」

ちひろ(言われてみれば……見落としていたかも)

P「ちなみに事務所には他にも妹がいますけど」

ちひろ「はい!?」

ちひろ「ちょ、うちのアイドル美嘉ちゃんたち除けば名字バラバラですよ!?プロデューサーさんの家族構成どうなっているんですか!?」

P「それはまぁ、なんやかんやありまして」

ちひろ「なんやかんやってなんですか」

P「なんやかんやはなんやかんやです。ツッコまない方がいいです」

美優「本当、色々ありましたねぇ……」

P「お前は家族で一番長い付き合いだもんな」

ちひろ「わ、わかりました(めっちゃ遠い目してる)」

とりあえず読者参加の説明まで済ませておきたいので、美優さんとの兄妹エピソードとかは後程別記します

あ、PCにINしたら酉変わったけど>>1です

P「いい機会だし、誰が俺の妹なのか教えておきましょうか」

ちひろ「……うぅ、深淵に足を突っ込みたくはないけど知らずにこれから仕事をするのは辛いのでお願いします……」

P「せっかくなのでクイズ形式にします」

ちひろ「どんな心遣いですか」

P「これからアイドルを数名呼ぶので、その中で一人だけいるうちの妹を当ててみてください」

ちひろ(スルーされた)

ちょっと書き込みテス

アルファベットの大文字小文字かと思ったけど違うようです、酉はスルーしてくれるとありがたいです。



前置き長くなったけどルールと注釈。



※ギャグネタです。
「もしこのアイドルが妹だったら……」というシチュエーションを楽しむので、法とか細かい部分で粗がありますがスルーして進行しましょう

●ルール

クイズを出題するので、回答とそのアイドルに関する妹シチュエーションやエピソードをレスしてください。
正解者の中から、ランダムに3名までネタを採用します。

※なお、かなりカオスな答えにする予定なので正解を選ぶより妹シチュが見たいアイドルで答えた方がいいと思われます。

美優「第1問」

P「次の中でうちの妹は誰でしょう」



A:川島瑞樹

B:片桐早苗

C:和久井留美



ちひろ「ちょっと待ってください」

P「なんですか?」

ちひろ「なんですかこの問題! どれが正解でもひどいですよ!」

P「そうはいっても実際妹ですから」

美優「認めがたいかもしれませんが、受け入れてください。現実を」

ちひろ「でも3人とも普段から婚姻届持って迫ってきてますよね?」

P「アレですよ、ほら。『お兄ちゃんと結婚するの!』っていう」

ちひろ「えー」

P「もういい大人なのに、可愛いですよね」

ちひろ「えぇー」

↓以下、シンキングタイム

回答と一緒に妹エピソードやシチュエーションを書き込むと、正解者の中から抽選で3名までネタを採用します。

30分後に第1問を〆ます。

それまでおまけの美優さんエピソードをどうぞ。



ちひろ「でもみんな住所がバラバラですよね?」

P「えぇ。うちの父が再婚を繰り返しているので。だから正確には『元』義妹ですね」

美優「私も血縁はないですよ」

ちひろ(……なるほど、だから結局みんな本気だってことに変わりはないのね)

美優「兄さんはお義父様似なんですよ」

P「そうかぁ?」

美優「はい。女性に好かれやすいですから」

ちひろ(女たらしなのは遺伝か)

美優「で、私の母は義父の最初の再婚相手だったんです」

P「親父は再婚しては離婚してを繰り返してますけど、美優の母は事故で亡くなってしまいましてね」

ちひろ「それは……ご愁傷様です」

美優「気にしないでください」

P「まぁそんなわけで美優は親父に引き取られて、ずっと俺と一緒に過ごしているんです」

ちひろ「それで2人だけ一緒に住んでるんですか」

ちひろ「でも成人した妹をアイドルにスカウトするってどうなんですか」

P「まぁ、俺も最初は抵抗がありましたよ」

 ~回想~

P「……ただいまー」

美優「おかえりなさい、兄さん」

P「はぁー……美優ぅ、俺はもうダメだぁ」

美優「兄さん?」

P「今日もアイドルのスカウトに失敗した……俺、プロデューサー向いてないのかなぁ」

美優「な、何言ってるんですか。まだ就職して1ヶ月じゃないですか」

P「そうは言ってもなー……事務所にアイドルはいないから仕事は来ない、俺がスカウト下手だからアイドルが入らない」

P「こんなんじゃすぐクビになっちまうよぉ」

美優「そんな大袈裟な……」

P「考えてみれば、俺学生時代から彼女の一人もいなかったしなぁ」

美優(それは私達が兄さんを取られないように根回ししてたからです)

P「女の子の気持ちも分からない俺なんかじゃ、プロデューサーなんて務まらなかったんだよ……」



美優「……大丈夫ですよ」

P「えっ」

美優「だって、兄さんは『兄さん』ですから」

美優「私、兄さんのことが大好きです」

美優「だから、兄さんはきっと、アイドルの子に好かれるプロデューサーになれますよ」

P「そうかなぁ」

美優「そうです」セナカポンポン

P「……そうだな」

美優「はい」クスッ

 ~回想終了~

P「ということがありまして」

ちひろ「あぁ、そういえば最初にスカウトされたのって美優さんでしたけど」

ちひろ「あの時プロデューサーさん、美優さんを見てすごくびっくりして会議室に連れ込んでましたよね」

P「えぇ。あのやり取りの後まさか自分がアイドルになろうとするなんて思わなくて」

 ~回想~

美優「兄さん、手、痛いです」

P「あ、あぁすまん」バッ

P「じゃなくて! なんで美優が事務所にいるんだ!」

美優「もちろん、兄さんのアイドルになりにです」

P「冗談は――」

美優「冗談じゃありません」

美優「私が、証明してみせます」

美優「兄さんが立派なプロデューサーだって」

美優「そのためなら、どんなレッスンもお仕事も引き受けます」

美優「だから、兄さん。……いえ、プロデューサー」

美優「私を、あなたのアイドルにしてください」

 ~回想終了~

P「とまで言われたら、流石に断れなくてですね」

ちひろ「ははぁ」

ちひろ(ブラコンの妹に、シスコンの兄かぁ)


 ~ ~ ~

美優「兄さん」

美優「あの時、あの瞬間から」

美優「私は妹ではなく、『あなたの』アイドルになったんです」

美優「だから」

美優「これからもずっと、一緒にいてくださいね」



~三船美優編・Fin~

時間なので第1問〆。

正解は出題の時点で決めているので、後出しじゃんけんはないとだけ。

閲覧者の選択拾うSS書くの初めてなんでこんな形式となっております。選ばれなかった方は申し訳ない。

正解を先に決めておくなら後出しじゃんけんって言われないように酉に仕込むのもありだよ
出題レスだけ
#今回の妹は片桐早苗
とか
#かわしまさーん!わかるわ!!
とかを酉にして、解答出すときに酉のキーも晒す方式

>>57

次回から採用で。

それでは回答編投下します。

P「さて、それでは正解です」

美優「もうすぐ来るってメールが来ましたよ」

ちひろ「誰が来ても怖いです」

 バァ――ン!!

早苗「兄貴――ッ! ちひろさんに兄妹だってカミングアウトするって聞いたけどー?」
P「というわけで、改めて紹介します。妹の早苗です」

早苗「どうも、妹です」

わくわくさんを期待してた人たちすまぬ……

あまりにもわくわくさん希望の声が多かったのでパラレル仕様で本編終了後に書きます

P「早苗が妹だったのは小学校高学年の頃だったんですが、その頃からよくプロレス技の実験台になってましたよ」

早苗「いやー、あたしのワガママ聞いてくれるのって兄貴くらいでさー。クラスの男子とかにやってたら教師にこっぴどく怒られるもんだから」

P「で、両親が離婚してからは疎遠だったんですけど成人してからこっちで再会しまして」

早苗「嬉しさと懐かしさのあまり、兄貴に色々危ないスキンシップしてたんだよねー。そしたらさー……」

 ~回想~

上司「片桐。なんで呼ばれたか分かっているな?」

早苗「ハイ」

上司「夜の繁華街で、酔ったお前が会社員に卑猥な行為を働いているという通報があった」

早苗「」

早苗「アノー ベンカイサセテモラエナイデショウカ」

上司「言ってみろ」

早苗「アノヒトハアタシノアニデシテ」

上司「……片桐。」

早苗「アッハイスミマセンデシタ」

 ~回想終了~

早苗「……で、その後懲戒免職処分になってさー」

P「お前がべろんべろんに酔って泣き付いてきたんだよな」

 ~回想~

早苗「うぇ~ん兄貴ぃ~!」ガシィッ

P「酒くさっ! 早苗、お前クビになったくせにまるっきり懲りてないな!」

早苗「だってだって~!」エンエン

P「ええい泣いてもいいから一旦離せ!」

早苗「エグエグ」

P「……で、これから先どうするんだお前」

早苗「わがんない」

P「はぁ……」

早苗「兄貴ぃ~養ってよぉ~」

P「バカ言うな。お互いもういい年だろ」

早苗「でも美優のお世話してるじゃない」

P「あいつはアイドルとして真面目に働いてるんだ。仕事中だって身内だからって公私混同せずにやってる」

早苗「……じゃあ、あたしもアイドルやる」グスッ

P「……は?」

 ~回想終了~

P「あの時は酔った勢いだと思ってたんですが」

早苗「モチのロン、本気の本気よ?」

P「まぁ社会人としては自立しようとしてるわけだし大目に見ようかと」

ちひろ「妹さんに甘いですねえ」

P「自覚はしてます」


 ~ ~ ~

早苗「兄貴? あたしのこと、なんでも知ってるのは兄貴だけなんだから」

早苗「だから、あたしをトップアイドルにプロデュースしてくれないと」

早苗「逮捕しちゃうぞ♪」



 ~片桐早苗編・Fin~

P「じゃあ第2問といきましょうか」

ちひろ「……いったい何人妹がいるんですか」

P「先に言っちゃうとつまらないじゃないですか」

ちひろ「今は先行きが見えなくて不安なんですが」



美優「それでは……」

早苗「クイズ!」

P「この中に一人、妹がいる!」

ちひろ(仲いいなぁ)

A:前川みく

B:アナスタシア

C:高峯のあ

ちひろ「にゃん・にゃん・にゃんですか」

P「はい」

美優「順当に行くと、若いみくちゃんやアーニャちゃんが有力ですね」

早苗「でも、あたしらの前例を考えると成人組ののあさんかもよ?」

ちひろ「結局ノーヒント同然じゃないですか」



↓以下、シンキングタイム

30分後に第2問を〆る予定です。



解答編投下していきます

P「それでは解答編です」

ちひろ「ちょうど3人が帰ってきましたね」

みく「たっだいまにゃー!」

アーニャ「ただいま……です」

のあ「戻ったわ」

P「おかえり、3人とも」

みく「Pちゃん達なにしてるにゃ?」

P「事務所でアイドルやってる俺の妹をちひろさんに紹介してるところだ」

みく「えっ」

みく「事務所にPちゃんの妹がいたのにゃ!?」

アーニャ「……兄様、お仕事のケジメだから、黙ってようって言ってませんでしたか?」

のあ「ふっ……血縁など些細なことよ。大切なのは繋がり、そう魂の繋がりを胸に抱くこと」



みく「……えっ」

みく「……兄様?」

アーニャ「ダー」

みく「ちょっ、聞いてないにゃ!? なんでそんな大事なことみく達に黙ってたにゃ!?」

アーニャ「兄様が秘密にしていようって言いましたから」

美優「アーニャちゃんは小さい頃から兄さんにべったりでしたからね」

みく「兄さん!?」

ちひろ(みくちゃんが代わりに驚いてくれるからかえって冷静になれますね)

P「というわけで改めて、妹のアーニャだ」

アーニャ「いつも、兄が、お世話になってます」ペコリ

みく「もうなにからツッコめばいいのかわからないにゃ」

早苗「とりあえずさ、アーニャ」

アーニャ「シトー?」

早苗「兄貴の膝から降りない?」

アーニャ「ニェート。や、です」スリスリ

アーニャ「今は、妹のアーニャ、です」

アーニャ「妹のアーニャは、いつも兄様の膝の上に座って、日本語、教えてもらってました」

P「そうだなー」ナデナデ

美優「アーニャは兄さんが付きっきりで日本語を教えていたせいでべったりなんですよね」

早苗「兄貴が甘やかしてたって話は聞いたことあるけどさー。実際に見ると目の毒だわー」

美優「姉さんも結構ひどいじゃないですか」

早苗「え゛」

P「アーニャは彼女の母親と親父が再婚した時に日本に来たんですよ」

ちひろ「それで彼女の面倒を見ていたんですか?」

P「えぇ。美優も一緒にアーニャを可愛がってたんですが、俺の方にばかり懐いたんですよね」

アーニャ「姉様のこと、嫌いじゃないですよ? 兄様の方が好きなのと……ンー、」

アーニャ「姉様は、ライバル、ですから」ギュッ

P「美優と俺は年齢層同じですし、歳の離れた姉に負けたくないんでしょうね」ナデナデ

アーニャ「♪」

ちひろ(そういう意味じゃないと思うんだけどなぁ)

アーニャ「でも、アーニャは兄様に日本語教えてもらったけど、兄様はロシア語分かってないです」

P「いやいや、アーニャが反射的に使ってしまっているロシア語なら分かってるぞ!?

アーニャ「でも……アーニャがЯ до смерти люблю тебяって言ったのに分からなかった……」

P「分からなかったって、その言葉アーニャが教えてくれなかっただろ?」

アーニャ「自分で調べてください」プイッ

P「会話だけで読み書きはさっぱりだから調べられないって知ってるくせに……」

美優「……」

P「まぁいいや、ちゃんと勉強するよ」

美優(本当は調べないで欲しいけど、もし止めたら兄さんに答えを聞かれますし……)


 ~ ~ ~

アーニャ「人という星」

アーニャ「その光が重なる、奇跡」

アーニャ「そんな奇跡が、私に訪れたこと、感謝します」

アーニャ「兄様」

アーニャ「Я только тебя люблю на этом свете……です」

 ~アーニャ編・Fin~

今回の酉:アーニャ!アーニャァァァ!

ロシア語むつかしいね。
気付いたらのあさん最初しかしゃべってない。
みくにゃんがいじr、もとい動かしやすすぎて彼女ばっか動かしてたよ……

携帯から>>1です。
ただいま帰宅中ですが、電車の人身事故による運転遅延で遅れたため、安価投下出来るのは0時過ぎになる見込みです。
申し訳ない……

帰宅しました。続きと安価の投下をします。

0:15に安価募集をしますので、ご覧になっている方はお待ちください。

 ワイワイ ガヤガヤ

ちひろ「アイドルのみんなが帰ってきたみたいですね」

P「そうですね。俺の妹もいますよ」

ちひろ「ホントにたくさんいるんですね」

P「ええ。ここからは出題なしで直接本人を呼んでいきましょうか」

P「おーい >>114

るみ

安価指定が留美さんだけど、第1問と辻褄を合わせるため彼女は本編終了後に別枠として書きます。
本編完結までお待ちを。

最安価
>>118

ユッキ

ただいま執筆しております。
しばしお待ちください。

待つでー、つーかイッチはageない人なんだな

どーもお待たせしました。
ここ数日デスマに片足突っ込んでた>>1です。


本日の会社にて。


上司「ここにベッド用意するから。来週からは仕事で遅くなっても安心していいよ!」ニコニコ

>>1 ( ゚д゚)ア、ハイ


実話なんだぜ……


このまま仕事が忙しいままだと平日は更新頻度がかなり下がってしまいそうなので、
なるべく土日に完結させたいと思ってます、ハイ。

>>120
単に別スレに書き込んだ時にsageたのを戻し忘れてただけでした。

ではユッキ編、投下していきます。

友紀「なにー? プロデューサー?」

P「ちょっととある事情でな。ちひろさんにうちの兄妹関係を教えているんだ」

友紀「へー……。まーそういうことなら、あたしも久々に呼んじゃおうかな?」



友紀「ね、お兄ちゃん」

ちひろ「友紀ちゃんもプロデューサーさんの妹だったんですか」

友紀「そうだよー。何を隠そう、あたしがキャッツファンになったきっかけはお兄ちゃんだからね!」

ちひろ「そうなんですか? 意外なルーツでしたね……」



P「ゆきー」

友紀「……」ギュッ

P「またそんなところにいて。そんなに机の下に隠れてると、そのうちキノコが生えてくるぞ?」

友紀「いいもん。そしたらキノコを食べてずっとここで暮らすもん」プイッ



P「俺たちの親が再婚した頃の友紀は、乃々や輝子みたいにとにかく物陰に隠れてばっかりでしたね」

ちひろ「……想像できませんね」

友紀「いやーあたしもまだまだ子供だったからさ。両親の離婚、そしてすぐの再婚! もう大混乱してビクビクしてたワケよ」

P「ずっとそんなとこに一人でいても、楽しくないだろー?」

友紀「……そんなことないもん。にゃーこがいるもん。ね、にゃーこ」

にゃーこ『にゃー』ウラゴエ



P「それで、いつも猫のぬいぐるみと一緒にいて一人で話しかけて遊んでましたね」

ちひろ「今と全然性格が違うんですが」

友紀「あははー、あたしも今思い出すと結構恥ずかしいや」



P「はぁ……今日もダメだったか」スゴスゴ

友紀「……。」

友紀「……ふんだ」

友紀「そんなことが一緒に暮らすようになってから1ヶ月くらい続いたんだったかな?」



友紀「にゃーこ、今日も一緒に遊ぼ」

友紀「にゃーこがいれば、寂しくないもん」

友紀「……。」ギュ

??『やぁ』

友紀「!?」ビクッ

友紀「だ……だれ?」

ねこっぴー『……おいらの名前はねこっぴー。野球をこよなく愛するしがない猫さ』

友紀「ねこ……っぴー?」

ねこっぴー『そうさ。キミとそっちのカワイコちゃんの名前も聞かせてくれるかい?』

友紀「……。」ジーッ

友紀「ゆき。この子はにゃーこ」『にゃー』



友紀「お兄ちゃんがねこっぴーのぬいぐるみを買ってきてさ、あたしに話しかけてきてくれたんだよ」

P「それからねこっぴーごしにだけど、少しずつ話してくれるようになったんですよ」

ちひろ「へえ……」

P「ゆきー」

友紀「!」ビクッ

P「テレビにねこっぴーが出てるぞ」

友紀「……ホント?」ヒョコ

P「ホントホント。一緒に見ないか?」

友紀「……うん」モソモソ



P「そのうちにテレビの野球観戦でねこっぴーが出てきたら、誘ってみるようになったんですよ」



P「ほらゆき、ねこっぴーと一緒に応援しような」

友紀「うん。……がんばれー」

『入ったァ――ッ! ホーッムラン!』ワァァァァ



友紀「ねえ、おにー……ちゃん」

P「! どうした?」

友紀「テレビの人たち、ねこっぴーとぎゅーってしてる」

P「……そうだな」

友紀「……いいなー」



P「これが友紀に初めてお兄ちゃんって呼ばれた時でしたね」

友紀「お兄、ちゃん」

友紀「あたしもねこっぴーに、ぎゅーってして欲しいなー」

ねこっぴー『こうかいお嬢ちゃん?』ギュー

友紀「ひゃっ」

友紀「そーじゃないのー。おっきいねこっぴーにぎゅーってして欲しいのー」ムー

P「……うーん」

P「そうだな。もし、ゆきが満塁ホームランを打ったら、ねこっぴーが思いっきりぎゅーってしてくれるぞ」

友紀「ホント!?」

P「ああ。でもゆき、満塁ホームランを打つなら今のままじゃダメだぞ」

友紀「?」

P「満塁ホームランはな、一人じゃ打てないんだ。自分の前の選手たちが、チャンスを自分につないでくれるから打てるんだ」

友紀「……。」

P「そのためには、ゆきもたくさんの人ともっと仲良くならなきゃな」

友紀「……みんなと仲良くなれば、まんるいホームラン打てる?」

P「そうだ。ねこっぴーも頑張ったねってぎゅーってしてくれるぞ」

友紀「……うん。あたし、がんばる」

友紀「それから他の人と話すようになって、野球も始めて」

P「性格も明るく陽気になってきて、野球にどんどんどっぷりとハマっていって、今の友紀となったワケです」

ちひろ「へぇー……。なかなか微笑ましいエピソードですね」

友紀「そう? あ、そうだお兄ちゃん」

P「どうした?」

友紀「今日のお仕事、バッチリ決まったよ! 監督さんたちも素晴らしいって褒めてくれたんだ!」

P「おー! やったじゃないか」

友紀「へっへーん。もっと褒めて褒めてー」

P「ははは、偉い偉い」ナデナデ

ちひろ(……ははあ)

友紀「あたしのねこっぴーは今だってお兄ちゃんなんだから」

友紀「あたしがホームラン打ったときは、ぎゅーってして褒めてねっ! お兄ちゃん!」



~姫川友紀編・Fin~


ひとまずここまで。
予告なし更新だったので、次安価は今日のお昼過ぎてから募集する予定です。

予定より遅くなりました。
16時に予告安価出します。

ちひろ「プロデューサーさんの妹さんってみんなアイドルやってるんですか?」

P「そうですね。美優がまっさきにアイドルデビューしたのが一番影響が大きかったんじゃないでしょうか」

P「あいつがテレビ出演するって決まった時に、妹たち全員に電話しましたからね」

P「美優は他の妹たち全員と面識があるし、面倒見もいいから憧れている子も多いんですよ」

P「だから自分もあんな風になりたい、って思ったんでしょうね」

ちひろ(そうじゃないと思うんだけどなあ)

P「>>142とかは美優の出演した番組が流れた直後に、自分もアイドルになりたいって言ってきましたね」

かなりお待たせして申し訳ございません。
凛編書き上がりました。

今回これまでとはかなり形式が変わったのですが、投下していきます。

P「凛と兄妹になったのはほんの数年前ですね。今でも彼女とは兄妹ですよ」

ちひろ「あれ? でも凛ちゃんって実家の花屋に住んでいるんじゃなかったんですか?」

P「ええ。あの家は元々凛とその母親が暮らしていたんです」

P「結婚する時に色々話し合った結果、花屋は続けるので両親はあの家に、当時は多感な時期だった凛は両親と一緒に」

P「全員で住むには狭かったので、俺と美優はそれまで住んでいた家に別居する、という形で落ち着いたんです」

P「俺たちだけで住むには広いですけど、二人ともいい歳なんだしいずれ俺か美優が結婚して家庭を持てばちょうどいいだろうと」

ちひろ(……ツッコまないでおこう)

P「美優はよく向こうの家にも行っていたんですけど、俺は忙しくて一度も顔を出したことがなかったんですよね」

P「ずいぶん前にたまたま入った花屋が別居している凛の家だったときは思いっきりバカにされましたよ」

ちひろ「そりゃそうでしょう……」

P「まぁそんなわけで、兄妹といっても彼女がアイドルになるまでは結構疎遠だったんですよ」

P「付き合いも長くなかったし、会話もたまに電話越しにする程度」

P「それも相手にかけた電話でなく、親への近況報告の時に少しの間だけ話し相手を代わって喋るくらい」

P「その頃はかなり気まずい関係でしたね」

ちひろ「他の妹さんたちみたいにアクションかけなかったんですか?」

P「あの年頃の子は俺みたいな大人に構われるのを嫌がるんじゃないかって、及び腰になっていたんですよ」

ちひろ「アイドルのプロデューサーやってる人の言葉とは思えませんね」

P「歳をとったせいで余計なことばかり考えてしまって」

P「CGプロに入った頃はチキンすぎてスカウトもうまくいかず、美優に泣きついてましたね」

ちひろ「あー、そこでそう繋がるんですか」

P「だから凛がアイドルになるからプロデュースして欲しいって言い出した時は驚いたものですよ」



アーニャ「おかえりなさい、凛」

凛「ただいま。……ご機嫌だね、アーニャ」

アーニャ「ダー。兄様が、久しぶりに甘えさせてくれました」

凛「……アーニャ、事務所では」

美優「ああ、大丈夫ですよ凛ちゃん」

凛「美優さん。……ただいま。どういうこと?」

美優「はい、おかえりなさい。実は……」



P「凛もお互いに分かり合おうとして、歩み寄ってきてくれたんだと思ったんですよ」

P「で、事務所で対面した俺への第一声があのセリフ」

ちひろ「ああ、あれですか」

『ふーん、アンタが私のプロデューサー? ……まあ、悪くないかな…。私は渋谷凛。今日からよろしくね。』

P「あの時はメチャクチャ凹みましたね」

ちひろ「前提が違うとまるで聞こえ方が変わってきますね」

P「俺とは兄妹でもなんでもないって言われたんだと思いましたよ」

ちひろ「ドリンクをしこたま買い込んでヤケ飲みしてましたよねえ」

P「まあさんざん落ち込んだ後は吹っ切れて、プロデューサーと担当アイドルとして接するようになりましたけどね」



凛「なるほどね。プロデューサー、話すことにしたんだ」

アーニャ「凛も、兄様の妹なんですよね?」

凛「そうだよ」

アーニャ「ずっと、不思議に思ってました。どうして、凛は兄様と事務所で初めて会ったとき、あんなこと言ったんですか?」

凛「あー……あれね。色々考えた上での言葉だったんだけど、後から振り返ると正直大失敗だったなって思ってるよ」

凛「なんていうか、さ。お母さんが再婚して、いきなり年上の兄弟姉妹ができて。最初はどう接すればいいのか分かんなかったんだ」

凛「美優姉さんは女同士だったから、そんなに難しくなかったんだけど」

凛「プロデューサーみたいな大人の男の人と、家族として接するなんて初めてで」

凛「私がアイドルになるまでは、お互いすごくぎくしゃくしてたんだ」

アーニャ「凛は、兄様に……ンー、人見知り? してたんですか?」

凛「そうだね。私、結構男の人に人見知りする方なんだよ」

美優「今はそうでもないですよ。男性のスタッフさんやファンの方たちともちゃんと話すことができてます」

凛「ふふっ。ありがと、姉さん」

凛「まあそんなぎこちない兄妹だったからさ」

凛「これまでうまく付き合えなかったことは気にしないで、改めてよろしくね……ってつもりだったんだよ」

アーニャ「……どうしてそれがあんな言葉になったんですか?」

美優「……そっとしてあげて、アーニャ」

凛「」ズーン

アーニャ「……日本語、難しいです」

P「改めて凛と向き合ってみると、彼女のことも色々と分かりましたね」

P「やると決めたことには一生懸命で、頑固なくらい一途で」

P「まっすぐすぎるせいで、不器用だったりして」

P「そう分かったら、最初のセリフも誤解していたのかもって思えるようになりましたよ」

ちひろ「人付き合いが少し苦手なだけで、根はいい子ですからね」

P「凛と言えば、あのセリフですね」

『いつもありがとう。私、愛想ないから、あんまり伝わらないかもしれないけど…プロデューサーには感謝してるよ』

ちひろ「これもまた、今の話の後だと感慨深い言葉ですね」

P「プロデューサーとしても兄としても、冥利に尽きるってものです」

ちひろ「へー。それだけ打ち解けたのなら、オフでは兄妹仲良くしてそうですね」

P「ああ、それですけど」



P「凛に兄として扱われたことはないんですよね」

アーニャ「凛は兄様、って呼んだりしないんですか?」

凛「あー、うん。なんかアイドルとプロデューサー、って関係でずっと傍にいたからさ」

凛「今になって兄妹に戻るっていうのも、恥ずかしいっていうか」

アーニャ「兄妹仲良くするの、恥ずかしいですか?」

凛「プロデューサーに妹として甘えるってどうすればいいのかとかさ」

凛「たくさん甘えた後でどんな顔してアイドルとプロデューサーの関係に戻ればいいのかとか……」カァァ

アーニャ「……凛、兄様とぎくしゃくしてた頃と同じこと言ってます」

凛「……今日のアーニャ手厳しすぎるよ」ズーン

美優「よしよし。凛ちゃんはもう少し肩の力を抜いて、兄さんに上手に甘えられるようになりましょうね」ナデナデ

凛「……そういう美優姉さんはプロデューサーに甘えてるの?」

美優「ええ。……兄さんと一緒に暮らし、毎日を過ごす。これだけで十分過ぎるほど甘えてます」

凛編はここまで。

凛は思い出話より、兄妹という設定があったらPとの接し方がどういう風に変わるかなーとか、現在の時間軸でストーリーを考えるのが楽しいですね。
Pと一緒に歩いて、成長していくのが彼女らしいです。
最初は風呂敷広がりすぎて何度かネタを破棄してました。



安価に関してですが、次回で最後となります。

リアルの生活の関係などで更新遅れたりしてご迷惑おかけしましたが、予定していた回数までこぎつけることができました。

募集は明日の夜行う予定です。

本編終了後の留美編も合わせて、しばしお待ちください。

どうも、この土日とも休日出勤が決定した>>1です。
例によってまた更新に間が空いてしまうことが予測されますが、最後の安価を1時に募集します。

ちひろ「……本当に妹さんが多いですね」

P「我が父親ながら、よくもまあこれだけ再婚を繰り返してきたものだと思いますよ」

ちひろ「まさかここの事務所の大半が妹なんてことはないですよね?」

P「さすがにそれはないですよ。次で最後です」

>>164

※第1問・第2問で選択肢に出ていたアイドルが出た場合は話の辻褄を合わせるために番外編で起用し再安価。

※美嘉莉嘉のどちらかが当たった場合、2人ともPの妹に

イヴとペットのブリッチャン

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