ミリP「増える編み込み」 (45)


ガシャ

P「なぜ麗花をCM撮影に連れていくだけでこんなに疲れるんだ」ハァ

昴「何回数えても6つだ……」ボソッ

P「おう昴居たのか、ただいま。指折りしてなに数えてるんだ?」

昴「いや、ちょっとさ――」

百合子「司令官さぁんっ!!」タッタッタッ

P「なっ、なんだ急に」

百合子「無事に還ってきてくださったのですね……ううっ、なにも司令官が直々に出撃なさることもなかったのに……」ギュッ

百合子「しかし司令官戦死の報が誤りで、本当良かったです……」グスッ

P「何言ってんだ、起きろ」ペシペシ

百合子「あうあぅっ――あれ?」キョトン


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P「とりあえず離れようか」

百合子「ぁ」カァァ

P「まったく、今日の暴走はこの本が原因か」ヒョイ

百合子「ああっ!まだ途中なのでしおり落とさないで下さいね!」

P「分かってるよ。なになに、SF戦記モノかあ」

百合子「すいません、勇ましく戦線に発つ司令官がプロデューサーさんと似ていて……」モジモジ

P「俺はもう慣れたけど、現場でやらかさないかが心配だよ」

百合子「ううっ……気をつけますぅ」シュン


ガシャ

亜利沙「たっ大変です~!すごいニュースです~っ!!」ドタバタ

P「またうるさいのが来た」

亜利沙「たった今インタビューで聞いた話なんですけどね!」

昴「たった今って……予定では4時間前に始まってるはずじゃ」

亜利沙「今まで喋ってました!」

P(善沢さんごめんなさい……)

亜利沙「そっそれでですね、ありさ大変なことを聞いてしまったんでしゅ!」ハァハァ

昴「興奮してないでさっさと話せよー」

亜利沙「最近、弱小問わずさまざまなアイドル事務所で怪奇現象が起きてるとのことなんです!」

昴「ひえっ、オ、オバケか……?」オドオド

P「怖がるんかい」


亜利沙「オバケ……そうですね、その類の話かもしれません」ウーン

百合子「いったいどんな怪奇現象なんですか?」キラキラ

亜利沙「百合子ちゃんは笑って聞いていられない内容ですよ……?」ゴクリ

一同「――え?」

亜利沙「その……髪を編んでいるアイドルちゃんたちの毛髪が、凄い勢いで抜けていくんだそうです」

P「かっ、髪が抜けるぅっ?!」アワアワッ

昴「プロデューサーが過敏に反応してどうすんだよ」


亜利沙「ありさの情報網に入ってこなかったくらいなので、ここ2、3日の間で起き始めた現象だと思うんですけど」

亜利沙「善沢さんが把握しているだけで6件もあるそうで、そのうち2人は活動休止を発表するとかなんとか……」

P「活動休止って、そんな勢いで抜けていくのか?怖すぎない?」

亜利沙「だ、だから大変なニュースだって言ったじゃないですか!」

百合子「亜利沙さんのニュースって毎回へんてこりんななのに……」

亜利沙「むきーっ!今のありさは本気でアイドルちゃんたちを心配してるんですー!」

亜利沙「とっ、とにかく被害にあったアイドルちゃんの共通点は『髪を編んでること』なので」

亜利沙「ウチの事務所もしばらくは髪を解いて活動した方がいいかと!!」

百合子「でっでも、私から編み込みをとったら外見的な記号なにもないじゃないですかぁ……っ!」

P「こら自分でそういうこと言わない」


P「まあ、善澤さんが何の根拠もなくそんな噂を亜利沙に話すわけがないし、ここは言う通り編み込み解いておいた方がいいかもな」

亜利沙「髪を結んでるありさも心配なので、一応髪留めとっておきます」ファッサァァァァァ

一同(髪ながっ)

亜利沙「っと、こうはしていられません!!」

亜利沙「ありさは早速この噂を全アイドルちゃんに伝えてきます!お疲れ様でした!」タッタッ ファッサァァァ

ガシャ

一同(……なにあの美少女)

P「それにしても『伝える」ってあいつどうするんだ?」

百合子「亜利沙さん、アイドルが秘密裏に集うサイトの管理人してるらしいんですよ」

百合子「仕事というよりは趣味の延長だそうです」

P「あいつに宣伝業務とか任せた方が良い気がしてきた……」


百合子「では私もそろそろ紀伊●屋さんで『読書女子』のポスター撮影があるので」

P「ああ、そっか。今手空いてるし送って行こうか?」

百合子「近いから大丈夫です。それに電車内で読書する時間も好きなので」ニコッ

P「なるほどね、でも夢中になって乗り過ごすなよ?」

百合子「はい、では行ってきます」

P「あと、撮影が終わったら髪解くようにー」

百合子「もーわかりましたよー」

ガシャ

百合子は髪結んでないと思うが

>>8
「結んでいる」じゃなくて「編んでいる」だからね


P「なんだか騒がしかったな」

昴「……うん」

P「さっきからあまり喋ってないけどどうした?亜利沙の話怖かったか?」

昴「それもちょっとある、っていうか……えっと、その事とちょっと関係してるかも」

P「どうした勿体ぶって」

昴「――6つだったんだよ」

P「6つ?そういや帰ってきたときも数えてけど何の数だ?」

昴「オレ今日は午前中のダンスレッスンだけで、午後予定ないから事務所に寄ったんだ」

昴「そしたら百合子がソファに座って夢中で本読んでるからさ」

昴「後ろから近づいてちょっと驚かせてやろうと思ったの」

P(……どうしたんだ、質問に答えてくれるんじゃないのか?)

昴「でさ、背後から近付いたときに何か変だなーって思ったんだ」

昴「百合子の髪、編み込んである部分あるじゃん?」

P「ああ、あの特徴的な髪型な」

昴「あの盛り上げってる部分が6つだったんだよ」

P「お、おう?」

>>10 誤字


P「なんだか騒がしかったな」

昴「……うん」

P「さっきからあまり喋ってないけどどうした?亜利沙の話怖かったか?」

昴「それもちょっとある、っていうか……えっと、その事とちょっと関係してるかも」

P「どうした勿体ぶって」

昴「――6つだったんだよ」

P「6つ?そういや帰ってきたときも数えてけど何の数だ?」

昴「オレ今日は午前中のダンスレッスンだけで、午後予定ないから事務所に寄ったんだ」

昴「そしたら百合子がソファに座って夢中で本読んでるからさ」

昴「後ろから近づいてちょっと驚かせてやろうと思ったの」

P(……どうしたんだ、質問に答えてくれるんじゃないのか?)

昴「でさ、背後から近付いたときに何か変だなーって思ったんだ」

昴「百合子の髪、編み込んである部分あるじゃん?」

P「ああ、あの特徴的な髪型な」

昴「あの盛り上がってる部分が6つだったんだよ」

P「お、おう?」


昴「いつもは5つなんだ」

P「いやいや、髪を編み込むって難しいからな?毎回同じ数でキマるわけじゃないよ」

昴「うん分かってるよ。でもなんだろう、違和感を覚えたんだ……」

P「俺は特に何も感じなかったけどな」ウーン

昴「それでさ、さっきも皆が喋ってるなか百合子の髪の毛注意して見てたんだけど」ゴクリ

P「どっどうした深刻そうな顔で」

昴「――いつの間にか5つになってたんだよ」

P「……え?」


昴「百合子はずっと本を読んでたし、オレは驚かせるのも辞めて数えてたんだ」

昴「編み込み直す時間もなかったし、絶対に6つあったんだよ」

昴「それが、1つ減っていつもの5つに戻ってたんだ……」フルフル

昴「亜利沙の話をそんな馬鹿なーって思って聞いてたんだけど、百合子の編み込み見てたら怖くなってきて……」

P「それは俺もちょっと怖いな……」

P(あくまで噂レベルの怪奇現象だが、既に百合子の髪に異変が起きているとなれば看過できない)

P「とりあえず俺は事務所の皆に連絡して、なるべく早く髪を解くよう言っておくよ」

P「昴も髪の毛には細心の注意を払ってくれ」

昴「うんっわかった」

昴「しばらく誰も帰って来そうにないし、オレもなんだか怖いから今日は帰るよ……」ゲッソリ

P「ああお疲れ様、気をつけてな」バイバイ

P(早くこの噂を解明してアイドルたちの心配を取り除いてやらないとな……)


――――
―――
――

夕方、事務所に向かう車内にて

静香「髪を解く……?」

P「ああ、メールに書いたとおりだ」

静香「あんな荒唐無稽な噂を信じろって言うんですか?」フフッ

P「たしかに阿保らしい話ではあるけどな……」ウーン

P「実際に現象が観測され始めてからでは遅いんだよ」

P「髪っていうのは生き物なんだ、毛根が死んでも蘇って見えるのは若いうちだけさ……」ハァ

静香「プライベートな話題に移行してません?」

P「とにかく仕事以外ではなるべく髪は解いておくように――っと、着いた」

静香「送っていただきありがとうございます」ペコリ


階段 カッカッカッ

静香「――でもこの髪型結構複雑で、編むのも解くのも手間掛かるんですよ?」

P「だろうな、俺には構造がいまいち分からんもの」

ガシャ

P・静香「お疲れ様です、ただいま戻りました」

小鳥「おかえりなさーい」パソコンカタカタ

環「おやぶんっ、しずかっ、おかえり~!」ダッダッダッ ギュ

P「ただいま」ワシワシ

小鳥「そうだプロデューサーさん、さっきの不穏なメールのことですけど」

小鳥「ちょうど出先で他のアイドル事務所の方とお逢いして、少し尋ねてみたんです」

P「あああんっ!!音無さんが俺の知らないところで他の男と逢ってるなんてぇぇぇっ!!!!」ゥギャー!

静香「独占欲強すぎでしょ」


小鳥「そこではまだ何も起きていないみたいなんですけど、変なモノを見たって言うアイドルがいるらしいんです」

P「変なモノ?それまた曖昧な表現ですね」

環「――あ、こらー!勝手にうろちょろしちゃだめー!」タッタッ

静香「環ったらまた猫でも連れて帰ってきたのかしら」ヤレヤレ

小鳥「ケセランパセランって知ってますか?」

P「聞いたことならあります。謎の生物とされている、白い毛玉の物体ですよね」

小鳥「目撃されたのはそれです。具体的には色もさまざまらしいんですよ」

P「色がさまざま?一匹というわけじゃないんですか?」

静香「ちょっと環、事務所に野生の動物つれてきちゃダメって言ってるでしょう?」マッタクー

環「だってふわふわしてかわいいぞ~!ほらっ、まるで――」

小鳥「私もそこまでは詳しくないんですけど、どうやらアイドルの髪色に酷似しているそうで」


環「――ゆりこの髪の毛みたいっ!」スッ

一同「ッッッ???!!!?!?!?」


P「まっまてまてまて環!その毛むくじゃらどこで拾った?!」

環「ソファの近くでふわふわ動いてたぞ?」

静香「なっなんなんですかこれっ、プロデューサー!?」

P「俺が知りたいわ!」

小鳥「さっきからずっと何かの世話してると思っていたら……って、待って。ということはその毛玉――」

小鳥「 生 き て る の ? 」

毛玉 ヒュンッッ!!

静香「っきゃあぁっ!!髪にくっついたぁぁぁぁぁ!!!!!!」ジタバタッ

P「おっ落ち着け静香!今とってやるから!」

P「?!」

静香「どっどうしたんですか!早くとってくださいぃぃぃっっ!!!!!」ギャー!

P「いっ、色を変えて……髪に同化してる――っ?」

静香「どうかしてるのはこの状況のほうですうううぅぅっ!!!!!!」


静香「っ?!」ピタッ

P「なんだ急に?!」

静香「……私、歌うのが好きなんです」

P「お、おう?」

静香「喉も腹筋も大事ですけど、音を聴き分ける耳にも結構自信はあるつもりです」

P「そうだな、静香の歌はいつ聴いても安定してて素晴らしいと思うぞ!」

P(どうしたんだ本当、走馬灯か?気が狂ってしまったのか?)

静香「だからこれは多分聴き間違いじゃないと思うんです」

環「しずかの目死んでるぞー?」

小鳥「ちょっと環ちゃん静かに」

静香「耳の後ろ――髪の毛から咀嚼音が、聴こえるんです」ナミダポロポロ

毛玉 ムシャムシャ

静香「ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


P「こんのっ!静香から離れやがれ!!」ムギュッ

静香「っい、いたいいたいたいっ!!」ジタバタ

P「すまない、我慢してくれ!」ギュー

毛玉 ッポン

P「とれ――」

毛玉 スッ

P「――た」

環「あー!おやぶん食べたー!」

小鳥「え?……え?」


P「うげええぇぇっ、気持ちわりいいぃぃっ!!!」オエッ

静香「しっしっかりしてください!!」

―― ドクンッ ――

P「!?」

―― ドッドクン ドッドクン ――

P「ど、動悸がおかしい……っ」

―― ドッドッドックン ドッドッドックン ――

―― オーバァーマスタァー ――

P「!!」ガバッ

静香「きゃああっ!!」

環「おやぶんが犬みたいに乗っかったー!」

小鳥「環ちゃん冷静ね?!」


P「おいちい、おいちい……」ペロペロムチュムチュ

静香「なっなんでプロデューサーが髪食べてるんですかああぁっっ?!」バタバタッ

P「ずっと――ずっとアイドルの髪の毛が食べたかったんだ……」ハムハムペロリンチョィ

P「特にこの髪の毛で髪の毛を結ぶ、まさしく『神の繋ぎ目<ジョイント・オブ・ゴッド>』がたまらなく好きなんだよ僕はぁ」チロチロチロチュッパァ

静香「ぎゃああああ!!助けてええええええっっ!!!!」

小鳥「本当どうしようこれ……」


P(ど、どういうことだ!身体が言うことを聞かない――っ?!)

P「この髪はいい弾力だ……おまけにレッスン後で芳醇な汗の香りが染みついて最高だよ」ムッチュムッチュレロレロハァ

P(あぁ、たしかに最高だ。明日から主食はパンでもご飯でも饂飩でもなく、これで決定だな……)

静香「本当やめてくださいぃぃぃ!!!」ギャーギャー

P(って、俺は何を考えてるんだ!静香が号泣してるって言うのに……)

小鳥「プップロデューサーさん目を覚ましてくださいっっ!!」スッパァーーンッッ!

P「めがれっ!」ズサァァァァ

P(relations並のスパンキング音が自分の頬から聞こえたのに、ひどく他人事のように感じる)

静香「ぁわっ……あり、っありがとうございまず……!」ズビズビ

小鳥「静香ちゃんと環ちゃんは下がっててっ!」


P「邪魔を――するなぁ!」ガバァ

P(おい!小鳥さんだけには手を出すんじゃない!!!)

P「この年増がっ!!」

P(舌噛み切って死のーっと(o・∇・o))

ガシャ

麗花「お疲れ様でーす!あらっ、今日ってクリスマスでしたっけ?」

小鳥「そんな華々しい光景じゃないでしょ!」

P ピタッ

環「おやぶんが止まった!ガシャもこれくらい潔くストップできればいいのにな~」

P(せやな)


P「その、髪型……」ユラリ

麗花「髪、ですか?さっきシャンプーのCM撮影で洗わせてもらったから綺麗ですよ♪」

麗花「ついでに身体も洗わせてもらったので、今日はお風呂に入らなくて平気なんですっ」ルンルン

P「すばら、しぃ……」ハァーハァー

小鳥「気をつけて麗花ちゃん!プロデューサーさん今様子がおかしいの!」

P「その歯応え、まさに炙った松茸に匹敵するのであろうなあ……」ジュルリッパ

麗花「???いつも通りに見えますけど?」

小鳥「あんたすげーや」


P「では、ご相伴にあずかる――っ!」ガバァッ

静香「逃げでぐだざい!」ボロボロ

麗花「プロデューサーさん今日はカモノハシさんみたいで可愛いですっ」ガッ

一同(――あの勢いを受け止めたっ!?)

環「さすがれいか、登山で鍛えられたボディバランスすごい!」クフフッ

小鳥「そんなレベルじゃないと思うんだけど……とにかく麗花ちゃん、プロデューサーさんから離れて!」

P「あぁ、これだよ……最高だぁ」カミカミチュウチュウ

P「耳にフタをするように髪で結ばれた髪、洗い立てのシャンプーの香りと耳のにおいが良いアクセントになってるよぅ」チュルリペロペロチュン

麗花「今日はストレートに褒めてくれるんですね」カァァァ

小鳥「照れるところじゃないからぁ!!」


麗花「でもそんなにヨダレつけられたら、洗った意味なくなっちゃいます」モー

P「食感は松茸を超え、高くそびえ立つエベレスト――!」

静香「ついに日本語ダメになっちゃってるじゃないですか」ポロポロ

P「嗚呼、願わくばこの御御髪に絞殺されたのち極楽浄土に参りたく……」

麗花「いいですよー」

麗花髪 シュルリンッ

一同「は?」


麗花髪 ギュムゥゥ

P「おうっぷすぅ……ッ」ウググ

麗花「痛かったら言ってくださいね」

小鳥「いや喋れないでしょ」

静香「髪の毛って普通自在に動かせるんですか?」アタマグルグル

P「――か、かはぁっ!」ッポン

毛玉 スポーン

環「ぱぁっ!出た!」

小鳥「やめなさい」

麗花髪 ギュルリンッ!

一同「つ、捕まえた!?」

麗花髪 モッキュモッキュ ゴックン

小鳥「え、え……?取り込んだの?」

麗花「はい?なんのことですか?」ハテナ

麗花髪 シュルリシュルリッ♪

一同(深く突っ込むのはやめよう……)



――――
―――
――

P「――ご心配おかけしました」ドゲザー

小鳥「いやいや、プロデューサーさんは静香ちゃんを助けようとしただけですし」

静香「正直トラウマものですが、悪意がないのは分かってますので……」

P(小鳥さんの後ろに隠れられるの、地味にキツいな)トホホ

環「たまきは見ててすっごく楽しめたぞ!」

小鳥「でしょうね……まあ何にせよ、噂の元となる謎の毛玉は処理、と言っていいのか分かりませんけどどうにかなりましたし」

小鳥「プロデューサーさんの意識も無事戻ったみたいで本当良かったです」

P「今までの怪奇現象はアレが髪の毛を食べ回ったり、頭皮に傷を付けたりして脱毛を促進させてたんでしょうね……」

静香「結局アレは何なんですか?」

P「わからん、ケセランパサランというのはそもそも『そういうモノ』だからな……」


P「しかし麗花には本当感謝しかない、ちょっと死にかけたっぽいけど」

麗花「でもとっても幸せそうな顔してましたよ♪」

小鳥「まあ、絞殺されて極楽浄土行きたいって言ってましたからね……」

P「極楽浄土ですか」

P(もしかしたらアレは、女の子の髪の編み込みに対して異常な執着を持った人間の死霊が、ケセランパサランに乗り移ったモノなのかもしれんな)

静香「変な騒動に巻き込まれてるうちにすっかり空も暗くなっちゃいました」

静香「今回のことはプロデューサーが悪いわけではないので責めるつもりはありませんが」

静香「……しばらく距離を置かせてもらうことになるかもしれません」

P「だ、妥当やね」ポロポロ

静香「でも、助けてもらったことは感謝してますっ」ボソッ

P「え?」

環「たまきは聞こえたぞー!」

小鳥「はい、静かにしましょうね」

静香「では私と環はそろそろ失礼します、お疲れ様でした」ペコリ

環「おやぶーん、また今度ねー!」バイバーイ

P「ああ、ふたりとも気を付けて」


小鳥「私もちょっとそこまで見送ってきます」

小鳥「静香ちゃん相当精神ボロボロでしょうし」コソッ

P「ですね。お願いします」

ガシャ

P「麗花もお仕事お疲れ様。撮影はうまくいったか?」

麗花「はいっ、カメラマンさんにも撮れ高高いって喜ばれました♪」

P「CMの撮影、だよな……?」

麗花「それにプロデューサーさんのヨダレでびちょびちょになっちゃいましたけど」

麗花「結構良い香りのするシャンプーで、私気に入っちゃいました!」

P「たしかにキツすぎもせず、甘すぎもしない良い香りだったよ」

麗花「シャンプー2本貰ったのでプロデューサーさんに1本あげましょうか?」

P「女性モノのシャンプーだろ?俺はいいよ」

P「それより、さ……麗花」ゴクリ





P「髪、また食べさせてくれないか……?」モジモジ

麗花髪 シュルリ♡



おわり

粗造以上にホラーだったよ........乙です

>>1
七尾百合子(15) Vi
http://i.imgur.com/LyardK6.jpg
http://i.imgur.com/rnImAps.jpg

>>1
永吉昴(15) Da
http://i.imgur.com/1mVCJpV.jpg
http://i.imgur.com/ByOwqCi.jpg

>>3
松田亜利沙(16) Vo
http://i.imgur.com/E2sqAec.jpg
http://i.imgur.com/5UxRcFB.jpg

>>14
最上静香(14) Vo
http://i.imgur.com/dKwUhQI.jpg
http://i.imgur.com/94IMRPU.jpg

>>15
音無小鳥(2X) Ex
http://i.imgur.com/g8aE7xk.jpg
http://i.imgur.com/RgEJbRq.jpg

>>15
大神環(12) Da
http://i.imgur.com/HJi4oTJ.jpg
http://i.imgur.com/CDjZkgJ.jpg

>>25
北上麗花(20) Da
http://i.imgur.com/r7HnGNV.jpg
http://i.imgur.com/pfcdSF0.jpg

書き始めはしゃんとしたホラーの予定だったけど
生々しいシナリオが脳内を駆け巡ってこりゃ駄目だってことで
ラブコメにシフトチェンジしましたん
難しいですね、ラブコメって

何はともあれ読んでくださった人ありがとうございしゅ
それと、好きな子の髪を食べたいという欲求は広く一般に受け入れられるべき

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月25日 (木) 19:52:20   ID: sMAfk2eq

ワロタwwテンポいいなw

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