夏陽「こ、ここなぁ、もうやめましょうよぉ……」心菜「やめない」 (22)

◆ひなビタ♪SSです
◆BisCoの予告状イベントでミライプリズムが3機種に解禁できるのでこれだけでもやっておきましょうね


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夏陽「ここなあ、ここなったらぁ……」

心菜「……」

夏陽「も、もうやめましょうよぉ……ねえ……」

心菜「……」

夏陽「こ、これ以上されたらあ……も、もう……」

心菜「……」

カチッ
ウィー
ボトッ

心菜「また落とした……なっちゃんのぷぎゅット……必ず取る……」

夏陽「今月の食費!食費が無くなっちゃうわよぉ!ここなぁ!」

~数十分前~

夏陽「今日からあたしとここなのぬいぐるみがアミューズメント施設に並ぶのよね!」

心菜「うん」

夏陽「にゃはは!あたしたちもついにぬいぐるみデビューなのよ」

心菜「ぷぎゅット」

夏陽「まぁちょっと遅すぎるくらい?だけど、ねえ」

心菜「……」

夏陽「じゃあ早速取って来ましょ!勿論2つ揃えて!」

心菜「うん」

夏陽「ふふふ、あたしとここなのぬいぐるみがいっぱいね」

心菜(あの私となっちゃんのぷぎゅット、顔と顔くっつけてる……)

夏陽「じゃあ早速」チャリン

心菜「なっちゃん、クレーンゲーム得意なの……?」

夏陽「えー?初めてだけど?」ウィー

心菜「はじめて……」

夏陽「大丈夫よここな、あたしなら簡単に取れちゃうわよっ、ほら掴んだ」

心菜「……」

夏陽「これでラクラクゲッ…ちょっと!持ち上げてすらないじゃない!」

心菜「やっぱり……」

夏陽「や、やっぱり?」

心菜「うん、こういうゲームはね、徐々にズラしていく事で取るんだ、ってちくわドラムが言ってた」

夏陽「徐々に…?まだあたしたちのぬいぐるみ出口には程遠いのに?」

心菜「こういうゲームはお金喰い虫なんだよ」

夏陽「そ、そうなの?」

心菜「だけど……」チャリン

夏陽「こ、ここな?」

心菜「ちくわドラムはこうも言ってたよ……最近設定が変わったから……」ウシー

夏陽「せってい」

心菜「頭を持つ事で、多少持ち上がるって……」ギー

夏陽「あっここなのぬいぐるみが持ち上がった!」

ボトッ

心菜「あ、落ちちゃった……」

夏陽「でも、結構いい感じじゃなかった?」

心菜「そう……だからこの感じを繰り返せば……」

夏陽「なるほど……あたしには見守る事しか出来ないわね」

心菜「なっちゃん……」

夏陽「ここな、ファイトよ!」

心菜「がんばる…」チャリン

~数分後~

夏陽「やったわここなぁ!ここなのぬいぐるみよっ!」

心菜「なっちゃん、声大きい」

夏陽「ふふふ、そんなに期待してた訳でもないけど、結構可愛く出来てるじゃない」

心菜「そう?」

夏陽「今日は抱いて寝ちゃおうかしらー」

心菜「むう」

夏陽「もうここな、冗談よ、だってあたしの抱きまくらはいっつもここなだもんね」

心菜「こ、こんな場所で言わなくても……///」

心菜「次はなっちゃんのをとる……」

夏陽「貴方なら出来るわ、ここなっ!」

心菜「まず頭を持ち上げて……」

ウィー
ツルッ

夏陽「……上手く掴めてないみたいだけど?」

心菜「ツインテのせい……」

夏陽「上手く持ち上がらなかったわね」

心菜「むう……じゃあ今度は位置を調整して……」

夏陽「でもこれじゃしっかり頭を掴めないんじゃ……」

ウィー
ボトッ

心菜「うぐぐ」

夏陽「あたしのツインテのせいで取りにくくなってるのかしら?」

心菜「うん……あとツインテのせいで重いみたい」

夏陽「う…ご、ごめんね、ここなぁ」

心菜「なっちゃんは悪くないよ……それと、さっきので少し動いたから……」

夏陽「本当に少しだけど」

心菜「これを繰り返せば取れる、はず……」

夏陽「そ、そうね」

心菜「なっちゃん、私、頑張るからね」

夏陽「う、うん」

夏陽(なんでここなこんな熱心なのかしら)

~数十分後~

夏陽「ここなぁ……もうやめましょ?ご飯食べられなくなっちゃうから」

心菜「今の位置取りは悪くなかったはず……だけど隣の私が邪魔をして……」ブツブツ

夏陽「聞いてる?」

心菜「次こそ……」チャリン

夏陽「っ!だ、だからここな!もうダメ!」

心菜「大丈夫だよ、今度こそ、今度こそ……」

夏陽「その台詞もう10回くらい聞いたわよっ!」

心菜「12回だよ、なっちゃん」

夏陽「数えてたの?」

心菜「だってやっとあそこまで動かしたのに……」

夏陽「さっきはもっと近くにあったけど」

心菜「あ、あれはアームが悪いんだよ、こ、今度こそ取るから」

夏陽「と、言いつつ、狙いを間違えて動かす事すら出来なかったわね」

心菜「ぎぎぎ」

夏陽「ここなぁ、これ以上やったら、本当に晩御飯抜きになっちゃうのよ」

心菜「それは、やだ……」

夏陽「でしょ?」

心菜「だけど、私はなっちゃんのぷぎゅット、欲しいんだもん……」ジッ

夏陽「うっ」

夏陽(そ、そんな目されたら無理強い出来ないじゃない)

夏陽(だけどこれ以上はちょっと……)

夏陽(手に入れた商品券をもう排出する嵌めになるかもしれないわ)

夏陽(もう手持ちも残り少ないし…バイト代が出るまであと何日……あ、そうだ!)

夏陽「そ、そうよここな!今日はもう引き上げましょう?それで後日取ればいいじゃない!」

日向「甘い、ガムシロップ3杯入れたコーヒーより甘いよ、なつひちゃん」スッ

夏陽「わっ!?あ、あんたは確か……ちくわドラムの……」

心菜(ロリコン……)

日向「今日君たちがここに来るんじゃないかなーって思ってたんだよねえ」

夏陽「え、えっと、で、な、何が甘いのかしら」

日向「あれはそう、去年の11月頃だったかなあ」

日向「ボクは愛するめめのぷぎゅットを取ろうと思って、入荷初日からアミューズメント施設に突撃したよ」

心菜(愛する……)

日向「それが結構設定が厳しい店でさ、めめのぷぎゅット取るのに4000円も使っちゃった」

夏陽「よ、よんせんえん」

日向「使いすぎたし一種類一個って張り紙があったからさ、今日はそれでやめたんだけど」

日向「それで後日またそこ行ったらさ、なんとめめのぷぎゅットがもう無いんだよ」

日向「クレーンゲームには「めうめうぷぎゅット品切れ」って貼ってあるしさ」

日向「他のとこ行ってもやっぱり無いかやたら設定が厳しかったりして」

日向「結局自力では一個しか取れなかったんだよねえーわははは」

心菜「……」

日向「だから君たちみたいな人気者のぷぎゅットはすぐに無くなっちゃうかもしれないぞー」

日向「あ、別にまりかちゃん達が人気がないという訳じゃないよ」

心菜「……」ポチッ

夏陽「ここなぁ!!」

日向「あはは、言わないほうがよかった?」

夏陽「当たり前でしょっ!」

日向「そ、そんな怒んないで……あ、そうだ、ボクはクレーンゲーム得意だし、あんまり苦戦するようなら……」

心菜「だめ」

日向「ええっ」

心菜「私が……取りたいの……」

日向「はは、そんな事言われたら手伝えないね、じゃあボクはお暇しようかな?」

夏陽「全くもう……」

日向「じゃあヒントだけ!そのなつひちゃんぷぎゅット、頭が嵌ってるみたいだから、ちょっと体勢を整えてあげるといいんじゃないかな?
   例えば、逆立ちさせてみたりとかさ」

心菜「……!」

日向「じゃあアディオス!日向美商店街最高!」

夏陽「な、なんだったのかしら今の……あれ、ここな、あたしのぬいぐるみが逆立ちしてるじゃない」

心菜「今、した」

心菜(あ、縞々……)

心菜「これを上から倒すと……」

ウィー
ボトッ

夏陽「……!ああっ!やっとあたしのぬいぐるみがっ!」

心菜「……みっしょん、こんぷりーと……」

夏陽「な、長かったわね」

心菜「うん」

夏陽「嬉しいんだけど、財布の中身の心配ばっかりしちゃうわね……」

心菜「……ごめん」

夏陽「む、無駄にならなかったんだから、いいのよ」

心菜「そう?」

夏陽「でも暫くは晩御飯は安く済ませないとね」

心菜「うぐぐ」

心菜「それにしても、なっちゃんぷぎゅっと……かわいい……」

夏陽「そう?あたしはここなの方が可愛いと思うけど……」

心菜「なっちゃん、こっちに私のぷぎゅっと向けて」

夏陽「ん?こう?」

心菜「えい」

チュ

夏陽「……ぬいぐるみ同士でキス?」

心菜「ちょっと、やってみたかった……」

夏陽(そういえばいぶきもアコギと似たような事をしていたらしいわね……)

夏陽「でも、あたしたちにはさ」

心菜「…実際にやった方が手っ取り早いし向いてる?」

夏陽「正解っ!」

グッ

心菜「なっちゃん」

夏陽「な、なんで止めちゃうのよぉ」

心菜「ここじゃ目立つから、お家でね」

夏陽「あ、うん……」

心菜「その時は、やめないでいいからね……♪」

おわり

お疲れ様でした
ここなつのぷぎゅットは入荷店舗が少ないらしいのでお早めに

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