側近「異世界から魔物召喚しろ、と言われたので召喚する」【安価・コンマ】 (105)

魔王「なあなあなあなあなあ、側近側近」

側近「なんですか魔王様」

魔王「倉庫の中漁ってたらさ、面白いもの出てきたんだ」

側近「面白いものって?」

魔王「これ!」

側近「魔導書?」

魔王「そ! さっと流し読みしたらね、召喚魔法について記述されてたんだ」

側近「召喚魔法ですか」

魔王「ただの召喚魔法じゃないよ! なんでも異世界から呼び寄せることが出来るらしいんだ」

側近「ほう、異世界から?」

魔王「ちなみに俺が召喚したら、こんなのが出てきた!」


↓1 召喚された魔物

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434640474

魔王「外、見てごらんよ」

側近「外?」

ゴジラ「ギャアアアアアオオオオス!!!」ズガンッ!

側近「でっか!?」

魔王「だろ? 俺もびっくりしちゃった」

側近「さっきから地響きがすると思ったら、こんなのを召喚してたんですか!」

魔王「この世界に現存するドラゴン種とはまた別の生き物みたいだ」

魔王「そこらへん、異世界って感じするよね!」

側近「悠長ですね、のんきに考察してるなんて」

魔王「これなら勇者もイチコロだね!」

魔王「まあ俺の手にかかれば朝飯前だけどね、ワンパンだけどね」

側近「いや、勇者以前の問題では?」

ゴジラ「ギャアアアアアオオオオオス!!!」ドゴォッ!

側近「ちょっと! 魔王城壊されてますよ!」

ゴジラ「ギャアアアアアオオオオオス!!!」

ゴオッ

側近「うわ、こっち向けてブレス吐いてきた!」

魔王「屈折!」シュイン

キィン ドゴオオオ

魔王「へえ、すごく高温のエネルギーだけど、炎とはまた別みたい。すごいね」

側近「ちょっと、ブレスはじき飛ばした方見てくださいよ、山吹き飛んでますよ」

魔王「とにかく、こんなのが召喚されるみたい」

側近「こんなので片付けていいものではないでしょう」

魔王「ちょっと使ってみてよ!」

側近「え? はい……えっ!?」

側近「私にあんなのを召喚しろと言うんですか!?」

魔王「アレみたいなのが出てくるとは限んないでしょ」

側近「し、召喚する理由が見えないのですが」

魔王「面白そうだから!」

側近「……はあ」

魔王「あーはいはい、じゃあ勇者倒すためって建前作っとくよ、それでいいでしょ」

ゴジラ「ギャアアアアアオオオオオス!!!」

魔王「このデカいのは俺がなんとかしとくからさ、ね?」

側近「えー……」

側近「そんなわけで魔導書を一通り読んで、召喚魔法をマスターしたわけですが」

側近「これ、かなーり複雑な魔法ですね……」

側近「こんなのを流し読み程度で使えるようになって、さらにあんなでかいのを召喚する魔王様って……」

側近「……さて、召喚されるものは完全にランダムのようですね」

側近「下手すりゃとんでもないものが出てきそうですね……魔王様みたいに」

側近「後は魔法に費やした魔力の量で、召喚された者の強さが変わるくらいですかね」

側近「何が出てくるか分からないって言うのが唯一かつ最大の不安要素なのですが、詠唱者以上の実力を持った魔物は召喚されないらしいのでまあなんとかなるでしょう」

側近「……でも気が進まねぇー……」

側近「……とにもかくにもまずは1回、やってみましょう」

バシュン


↓1 召喚された魔物
↓1コンマ 魔物の強さ(弱 00~99 強)

キングギドラ「コオオオオオオオオオオオア!!!」ズドンッ!

側近「あっ」

側近「やっぱりこの召喚魔法ダメなんじゃないかな?」

側近「もしかして、倉庫の奥深くに封印されてたやつじゃないの? あの魔導書」

キングギドラ「キイイイイイイイイイイア!!!」

側近「いや待て落ち着け」

側近「魔導書には、詠唱者以上の実力を持つ魔物は召喚されないと書いていた」

側近「だからこんなデカブツでも、私の手に負える、はず……はず」

キングギドラ「コココココココオオオオオオキイイイ!!!」ズガンッズガンッ

側近「マインドコントロール!」カッ

キングギドラ「ッ!!!」

側近「…………」

キングギドラ「…………」

側近「おすわり」

キングギドラ「…………」ズシン

側近「この怪獣、案外知能は低いらしい」

側近「こんなにも簡単に操ることができるとは」

側近「えーと、腕が無くて首が3本に尻尾が2本、そして翼か」

側近「見たことのないドラゴン種ですね」

キングギドラ「…………」

側近「大人しくしててくださいね」

キングギドラ「……」

側近「…………」

側近「さて、こんなのを召喚したからには、次の召喚をしたくはなくなるわけですけども」

側近「うん、今回は運が悪かっただけだ、次はマトモなのが召喚できるはずだ」

キングギドラ「……」ズシン

側近「あっ、だから大人しくしてって」

側近「てか動かないで」

側近「というかもう寝てて」

側近「お願いだから」

キングギドラ「……………………」

側近「次はせめてアレより小さいのが召喚されますように」

バシュン



↓1 召喚された魔物
↓1コンマ 魔物の強さ(弱 00~99 強)

ゾーマ「……ぬううううう……」

側近「あ、よかった、すごくまともだ、よかった、本当によかった」

ゾーマ「この私を呼び出したのは誰だ……」

側近「私ですが」

ゾーマ「貴様か……この私を大魔王と知りながら召喚したというのか」

側近「いや、召喚されるのはランダムなんで」

ゾーマ「……随分と生意気な口を聞くものだな」

側近「デカブツ相手じゃなけりゃあいくらでも強気に出れるものですね!」

ゾーマ「ふむ、消えたいらしいな」

ゾーマ「我が闇の中で息絶えるがよい!」

側近「おーい、あいつやっちゃって」

キングギドラ「!」

ゾーマ「ほう、貴様が相手か」

ゾーマ「燃え尽きろ、メラゾーマ!」カッ

キングギドラ「コオオオオオオオオオオオア!!!」ピカッ

ドカァン

ゾーマ「……」(強さコンマ66)

キングギドラ「……」(強さコンマ82)

ゾーマ「ぐはっ……!?」

キングギドラ「コアア」

側近「おつかれ!」

ゾーマ「馬鹿な……我は大魔王だぞ!?」

ゾーマ「闇の衣が、こうも簡単に突き破られるなどッ……!」

側近「残念ながらそれはあなたの世界での話なので」

側近「その程度じゃあうちの魔王様の足元にも及びませんね」

側近「えっと、大魔王ですか? 大ってつけたら偉くなれる制度でもあったんですか?」

ゾーマ「貴様ここぞとばかりに愚弄しおって!」

ゾーマ「メラゾーマ!」

側近「反射」キィン

ゾーマ「ぬっ!? 簡単にはじき飛ばしおる……」

側近「とりあえず、大人しくしててくださいね」

ゾーマ「……全くもって不愉快だな、命令されるなど」

側近「さあて、この調子で召喚しますか」

側近「マトモなのが出てきたので、すこし自信出てきた!」

ゾーマ「ふん」

キングギドラ「…………」

側近「じゃあ次いきますか」

側近「次も上手くいくといいんですがね」

バシュン



↓1 召喚された魔物
↓1コンマ 魔物の強さ(弱 00~99 強)

君たち特撮好きだね、いや書くけどね
今日は寝る

ちなみに強さコンマは、召喚者(側近)を100とした場合の相対的な強さになります
魔王が召喚したやつは知らん

魔王が召喚したやつについてはあまり深く考えてないんだけど、とりあえず側近よりは強いってことだけ覚えてくれればいいよ

再開します

へドラ「グシュルルルルルル」

側近「あっれぇ?」

側近「またでっかいのが出てきたんですが」

側近「もしかして大魔王(笑)の方がおかしかったん?」

ゾーマ「おい」

へドラ「グシュルル」ドバァ

ゾーマ「ぬ? この霧、腐食性が強いな」

側近「てかくっさ! くっさ! 何これ?」

ゾーマ「あの体表なのか区別の付かぬドロドロが臭いの原因だな」

へドラ「ギジュルルルルル」ベチャベチャ

側近「うわあ、汚いもん振り撒いてる、このままじゃマズイぞ」

キングギドラ「……コアアアアアアアアア!!!」ズガンッ

へドラ「ジュルルルルルル!!!」ドバッ

側近「馬鹿! 余計暴れさせるんじゃない!」

キングギドラ「コ、コアア」

魔王「ちょっと、側近ー?」

側近「あ、魔王様」

魔王「なんかすごく臭いんだけど?」

側近「ああすみません、変なやつが出てきたもので」

魔王「うわ、でかいのいくつもいるね」

側近「この魔導書おかしくないですか?」

魔王「んなこたあないと思うんだけどなあ」

へドラ「グシュルルルルルル!!!」

側近「これ、送り返す方法は無いんですか?」

魔王「無い! 魔導書読んだなら分かるだろ」

ゾーマ「は? 元の世界に帰れないだと?」

魔王「気に入らなかったら吹き飛ばすのみ!」

魔王「つーわけで、俺が気に入らないから消すわ」パチン

ゴジラ「ギャアアアアアオオオオオス!!!」

側近「うわ」

へドラ「グジュルルルルルルル!!!」(強さコンマ80)

ゴジラ「ギャアアアアアオオオオオス!!!」(魔王産)

へドラ「えっ」

カッ

側近「うわあ」

側近「跡形も無く吹き飛ばしましたね」

魔王「まだ臭いや汚れが残ってんだけどね」

側近「じゃあお前掃除よろしく」

ゾーマ「は?」

魔王「じゃあ俺戻るね、後頼んだ」

ゴジラ「……」ノッシノッシ

ゾーマ「……あ、そうだ、さっき送り返せないと言っていたがあれは一体」

側近「掃除頑張ってね」

ゾーマ「おい! 聞けよ!」

キングギドラ「zzZ」

ゾーマ「…………」

ゾーマ「いてつくはどう!」カッ

…………

ゾーマ「…………」

ゾーマ「やはり掃除には使えぬか」

側近「さあて、掃除は大魔王くんに任せて」

側近「次やりますか」

側近「……あー、まだ臭い残ってるな」

側近「あんな臭いやつはもう御勘弁願いたいものなんですがね」

側近「よっと」

シュイン



↓1 召喚された魔物
↓1コンマ 魔物の強さ(弱 00~99 強)

魔王妹「ん?」

魔王妹「何か魔力の干渉を受けたけど……一体?」

側近「お?」

側近「この魔力、どことなく魔王様に似ているような……」

側近「いや、そんなことより……」

側近「またデカブツや汚染物が出てこなくて、心底ほっとしてます」

魔王妹「……! ここは魔王城!?」

魔王妹「勇者に取り壊されたハズでは……」

側近「へえ、異世界にはここに似たような世界もあるんですね」

魔王妹「あ! あなた側近でしょ!?」

魔王妹「勇者の仲間の賢者に丸焦げにされたはずじゃ!?」

側近「異世界の私はそんな悲惨なやられ方したんですか」

側近「どうやらあなたは私のことを知っているみたいですが、私はあなたと初対面で」

魔王「おい側近! まだ臭い残ってるんだけど?」

側近「今掃除させてますから、もうちょっと我慢してください」

魔王妹「あああああ!!」

魔王妹「お兄様!!!」

魔王「あ?」

魔王「!!」

魔王「お、お前は!?」

魔王「誰?」

魔王妹「ああお兄様、無事でいらしたんですね!」

魔王「ちょっと、誰お前」

魔王妹「勇者に聖剣を突き立てられて、絶命したとばかり……」

魔王「おい、話聞いてる? お兄様って何なん?」

魔王妹「ああ、また会えてよかった!」

魔王「なあ側近、なんだこいつ」

側近「さあ? まだ召喚したばかりですので」



…………



魔王妹「へ、異世界?」

側近「そうです」

側近「私達は、あなたの知ってる側近や魔王様ではございません」

魔王「俺、妹なんていないんだけど」

魔王妹「そうだったのですか……」ションボリ

魔王「でも異世界の俺の妹ってことは間違いなさそうだな、美人さんだもん」

側近「判断基準そこですか?」

魔王「ただなあ、ひとつ気に入らない!」

側近「え、何がです?」

魔王「異世界の俺は、勇者なんぞにやられる雑魚野郎ってのが気に入らない!!」

魔王「例え異世界でも、俺だとしたら勇者などワンパンでのせて当然であるべきだ!」

魔王妹「お兄様を馬鹿にしないでください!!!」

側近「……え」

側近「なんで私に向かって言うんですか? なんで?」

魔王妹「お兄様は最後まで誇りを持って、勇者との戦いに臨んだのです!」

魔王妹「そんなお兄様を愚弄する事は許しません!」

魔王「そうだそうだ! 俺を馬鹿にするんじゃない!」

側近「いや馬鹿にしてたの魔王様自身でしょ!? え、何この理不尽!?」

側近「……あー」

側近「何故か二人に言い責められて、一つ分かったことがあります」

側近「妹さんはブラコン入ってますね」

側近「そして魔王様のように悪ノリが好き」

側近「あ、二つでしたね」

魔王妹「ねえ、さっきから気になってたんだけど、臭くない?」

魔王「側近がさ、汚物を召喚しちゃってさ」

魔王妹「まあ! やはりこの世界の側近も冴えないんですのね」

魔王「ちなみに俺が召喚したのはアレ」

ゴジラ「ギャアアアアアオオオオオス!!!」

魔王妹「すごい!! 流石お兄様!!」

魔王「いや俺兄ちゃんじゃないって」

側近「…………」



側近「もういいや、次召喚しよう」

側近「それ」

シュイン



↓1 召喚された魔物
↓1コンマ 魔物の強さ(弱 00~99 強)

デンッ

側近「ん?」

側近「何この木?」

魔王妹「このー木なんの木♪」

魔王「気になる木♪」

側近「名前も知らない木ですよね」

魔王「見てみろ、見たこともない花が咲いてるぞ」

魔王妹「あの生っている実にはみんなが集まるんですのね」

魔王「よし! お前あの実食えよ」

側近「出番だぞー」

ゾーマ「え?」

ゾーマ「待て、我にこれを食せと?」

側近「他に誰がいるんだよ」

ゾーマ「何かこう、見るからに毒々しい色をしているのだが」

側近「いいから食えよ、それでも大魔王かお前」

ゾーマ「やれやれ、仕方あるまい……」

ゾーマ「しかしこの種、何やら邪悪な力がこもっておる……」

側近「つまりわたし達にとってはとても都合の良い物なわけですね」

魔王「なあ、これ勇者に食わせたらいい感じに闇堕ちするんじゃね?」

側近「誰がこんな訳のわからないもの食べるんですか」

ゾーマ「その訳のわからないものを食べさせようとしてるのは誰だ」

側近「いいから早く食べて」

ゾーマ「……」

ゾーマ「じゃあ食すぞ」パクッ

ゾーマ「うッッッ!?」

側近「お?」

魔王「お?」

魔王妹「お?」

ゾーマ「…………」

ゾーマ「マズっ……」

魔王「なんだよ! 期待させといてそれかよ!」

ゾーマ「あ、待って、何か来る……」

魔王妹「もしかしてリバース?」

側近「袋用意したから、出すならここに出して」

ゾーマ「いや嘔吐じゃなくて……うお!?」

ゾーマ「おおおおおお!?」

カッ

魔王「うわ眩し」

アスラゾーマ「おおおおおお!!」

アスラゾーマ「何だこれは! 力が溢れてくるぞ!」

魔王「うわダサッ!!」

魔王妹「何あの格好、ダサ!」

側近「これは擁護できない、ダサい」

アスラゾーマ「…………」

アスラゾーマ「……ふ、ふん、貴様らが好き放題言えるのもここまでだ」

アスラゾーマ「新たな力を手に入れた今、貴様らなど敵ではない!」

アスラゾーマ「くらえ、ギガスラッシュ!!」

側近「出番」

キングギドラ「コオオオオオオオオオオオア!!!」(強さコンマ82)

ドカァン

アスラゾーマ「あれえ!?」(強さコンマ66)

アスラゾーマ「おかしい、思ったより強くなってない……!」

側近「てか強さ変わってなくね?」

魔王妹「見た目が悪くなった分、むしろ劣化ね」

アスラゾーマ「おかしい、こんなはずではない、こんなことは許されない、さっき感じたパワーはどこへ……」ブツブツ

側近「あら、何やらブツブツ言い始めた」

側近「……」

側近「私達はあの種食べない方が良さそうですね」

側近「さあて、気を取直して次行きましょうか」

アスラゾーマ「そもそも我はこんなところで何をしているのだ、そうか全部バラモスが悪いんだな、あいつめ……」ブツブツ

シュイン



↓1 召喚された魔物
↓1コンマ 魔物の強さ(弱 00~99 強)

グレーターデーモン「グオオオオ!!」

側近「すげえ! 今まで召喚した中で一番魔物らしい!」

側近「思わず興奮しちゃった」

魔王「でも異世界チックじゃないんだよねえ」

魔王妹「マトモすぎて、むしろ扱いに困るというか」

側近「君らケチつけないで!? やっとのことで上手くいったのに!」

アスラゾーマ「我よりかっこいいだと? おかしいこんなことは許されない」

アスラゾーマ「それもこれも全部バラモスが悪い、我は悪くない」

側近「お前さっきからどうした? 頭イったのか?」

グレーターデーモン「そうだぞ、うるさいぞ」

側近「あ、喋った!」

グレーターデーモン「俺は上位の悪魔種だぞ、喋る程度の知能を持っているのは当たり前だぞ」

アスラゾーマ「ふん、たかが悪魔如きに遅れを取る我ではない」

アスラゾーマ「闇に散れ!」

グレーターデーモン「身の程を知るがいいぞ」

側近「また喧嘩売るの? 案外短気だよね」

※省略※

グレーターデーモン「一昨日来るんだぞ」(強さコンマ71)

アスラゾーマ「なんか当たり前のように負けたけど我は悪くない、バラモスが悪い」(強さコンマ66)

魔王妹「どう考えてもお前が悪いと思うわね、主に見た目」

アスラゾーマ「バラモスが悪い!!」

魔王妹「ちょっと、ムキにならないでほしいのだけれど」

グレーターデーモン「本当はちょっと危なかったぞ、ほんの、ほんのちょっと」

側近「おつかれ」

グレーターデーモン「腹へったぞ」

側近「あそこの木に実が生っていますが」

グレーターデーモン「あれは見た目がひどいのでパスだぞ」

側近「だよね」

アスラゾーマ「いいから食べろ、我も食べたのだぞ」

魔王妹「あれを食べたせいでこんな見た目になったのよ、こいつ」

グレーターデーモン「あ、ますますいらないぞ」

アスラゾーマ「おのれバラモス!」

側近「人が増えて賑やかになってきたなあ」

側近「じゃあ、そろそろ次召喚しますかね」

シュイン



↓1 召喚された魔物
↓1コンマ 魔物の強さ(弱 00~99 強)

今日はここまで

再開しますッ

ザ・ワールド「……」

側近「ん? 何こいつ」

側近「なんだか、私の精神に感応しているような、不思議な感覚が」

魔王妹「あれ? 何も出てないんですの?」

側近「へ?」

グレーターデーモン「失敗だぞ?」

側近「見えてないんですか?」

魔王妹「何が?」

ザ・ワールド「……」

側近「ふむ……どうなってるんだ?」

アスラゾーマ「ははは、失敗したのか、愉快愉快」

側近「あ?」

ザ・ワールド「……」グイッ

ドギャア

アスラゾーマ「ウゲェーーーッ!?」ヒューン

グレーターデーモン「ぞ?」

魔王妹「一人で何吹き飛んでるの? 一人漫才のつもり?」

アスラゾーマ「い、今! 見えない何かに殴られたッ!!」

グレーターデーモン「何言ってんだこいつぞ」

側近「…………」

側近「(今! こいつは私の意志の通りに動いたッ!)」

ザ・ワールド「……」ドドドドド

側近「(この誰にも見えない亡霊のようなもの……一体!?)」

アスラゾーマ「まさかバラモスの仕業かッ!?」

側近「……」

ザ・ワールド「……」

側近「……」

ザ・ワールド「……」クイ

魔王妹「ひゃあ!?」バサッ

グレーターデーモン「あ、ピンク、ぞ」

魔王妹「ちょっと!? 何スカートめくってるのよ!」

グレーターデーモン「…………」

アスラゾーマ「……え、なんで我を見る?」

魔王妹「変態!!」パチンッ

アスラゾーマ「へぶっ!?」

アスラゾーマ「(あ、……ありのまま今起こったことを話すぜ!)」

アスラゾーマ「(俺がスカートめくったとかいう冤罪でビンタされた)」

アスラゾーマ「(おのれバラモス!)」

側近「ふむ……」

側近「(やはりこいつ、私の意志で自在に動かせるようですね)」

ザ・ワールド「……」

側近「……ピンクね、眼福眼福」

側近「さて、次を召喚しますかね」

アスラゾーマ「なんというか、いじられ役になってるんだけどどういうつもりだ?」

グレーターデーモン「お前が弱いのが悪いと思うぞ」

アスラゾーマ「馬鹿な、弱いだと! 我は大魔王だぞ!?」

グレーターデーモン「うるさいぞ、ティルトウェイト!」カッ

ボンッ

アスラゾーマ「ぬわっ!? 爆発だと!? 貴様イオ系の魔法も使うのか!」

側近「お前ら静かにしろ」

シュイン



↓1 召喚された魔物
↓1コンマ 魔物の強さ(弱 00~99 強)

スライム「ピキーー!」

魔王妹「あらかわいい」

ナイト「シャッ!」

魔王妹「こっちはかわいくない」

ナイト「(´・ω・`)」

アスラゾーマ「なんだ雑魚ではないか」

スライムナイト「ピギィ!!」ガンッ

アスラゾーマ「ぬはは、なんだそのかゆい攻撃は」(強さコンマ66)

スライムナイト「ピギィ……」(強さコンマ07)

グレーターデーモン「弱い奴相手にいきがってる人って」

魔王妹「しっ、かわいそうだから言わないであげて」

側近「でもまあ雑魚なんだよなあ」

スライムナイト「(´・ω・`)……」

魔王妹「いいじゃない、こういう癒しキャラも必要よ」

魔王妹「私としては、上に乗ってるのが不要と思いますけど」

ナイト「(´・ω・`)…………」

グレーターデーモン「そういえば腹減ってたんだぞ、食っていい?」

ナイト「!?」

側近「やめといてあげて」

グレーターデーモン「えー」

アスラゾーマ「よし、こいつでバスケするぞ! いい感じに弾みそうだし!」

側近「いいですよ、ボールはお前な!」

ザ・ワールド「……」ドゴォッ

アスラゾーマ「ぶげらぁぁ!?」

グレーターデーモン「お、スリーポイント」

魔王妹「どんどんギャグキャラになってきてません?」

側近「何か吹っ切れたんじゃないんですかね」

側近「さて、じゃあ次行きましょう」

シュイン



↓1 召喚された魔物
↓1コンマ 魔物の強さ(弱 00~99 強)

巨神兵「グ……オオオオ」ドロドロ

側近「ああああーっ、またしても、またしても巨大なやつが」

グレーターデーモン「でもなんか溶けてるぞ」

アスラゾーマ「さっきの臭かったアレみたいになってるな」

側近「これは……腐ってやがる、早すぎたんだ」

魔王妹「え?」

側近「言わなきゃいけないような気がして」

巨神兵「ォ、オオ……」

アスラゾーマ「しかしこの状態では、まもなく絶命するな」

魔王妹「薙ぎ払えー!」

側近「え?」

魔王妹「言わなきゃいけないような気がして」

巨神兵「オオ……オオオオオオ!!」

アスラゾーマ「あ、ちょ、マジで薙ぎ払うつもりなんだが」

キングギドラ「コオ?」

巨神兵「オオオオオオ!!」カッ

ドオオオン!!

キングギドラ「……」ポリポリ

巨神兵「ォ、グ、オオ……」

グレーターデーモン「あの龍、キズ一つついてないぞ」

側近「あの状態では、満足した火力は出ないでしょうね」

巨神兵「…………」ズシィン

アスラゾーマ「死んだか」

側近「じゃあ後片付けよろしく」

アスラゾーマ「は?」

魔王妹「あのちーへいーせんー」

グレーターデーモン「それ違う作品」

アスラゾーマ「おい」

側近「呼んでいるーむねーのーどこかおーくでー」

グレーターデーモン「それも違う」

アスラゾーマ「おい!」

キングギドラ「zzZ」

アスラゾーマ「…………」

アスラゾーマ「らん、らんらら、らんらんらん……」

アスラゾーマ「お前どけよ、掃除の邪魔だ」

キングギドラ「コア?」

アスラゾーマ「あ、なんでもないですごめんなさいごめんなさい」

グレーターデーモンって使える魔法マダルト止まりじゃなかったっけ?

側近「さて、次やりましょ」

スライムナイト「ピキィ!」

グレーターデーモン「…………」

スライムナイト「ピ、ピキ……」

グレーターデーモン「腹減ったぞ」

魔王妹「だからあそこに実の生った木が」

グレーターデーモン「だからあれはパスだって」

グレーターデーモン「…………」

スライムナイト「(;´・ω・`)……」

側近「そこまでにしときなさい」

シュイン



↓1 召喚された魔物
↓1コンマ 魔物の強さ(弱 00~99 強)

今日はここまで

>>94
ゾーマより強いことになってるし、多少はね?

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