ホームレス男「五千円拾った……」(355)

がんばる。

ホームレス男「まさかこんなとこに落ちてるなんて………神様はまだ俺を見捨ててないな……」

ホームレス男「こいつで豪遊しまくるぜぃ♪ヒャッフゥ♪♪」


ホームレス男「……いや、まてよ……」

ホームレス男「こいつを使って豪遊するのは簡単だ……」

ホームレス男「マクドにいってフィレオフィッシュ食うもよし、すき家でチーズ牛丼食うもよし」

ホームレス男「欲求をみたすには十分すぎる金額だ」

ホームレス男「……だがほんとにそれでいいのか……」

ホームレス男「ただ一時の快楽のためにこの貴重な五千円を使うのか、それとも………」

ホームレス男「今後に繋がることにつかったほうがいいんじゃないだろうか…?」

ホームレス男「たとえばだ、まずこの身なり。」


ホームレス男「うんヶ月風呂に入ってなくかつ着替えもしてないこのえんがちょな身体。」

ホームレス男「こいつをどうにかするか……」

また明日書く

ホームレス男「………いやいや、やはりここは………焼肉なんかしばらくくってないなぁ……」


ホームレス男「焼肉どころか……温かいご飯すら口にしてない……」


ホームレス男「やっぱりここは己の欲望に忠実にいくべきでは……」

ガチャッ

ギィー

ホームレス男「!!」

店員男「ふぅ~~、コンビニ弁当の廃棄処分もらくじゃねえよなぁ~~」

ゴソゴソ

ホームレス男「………」


ホームレス男「……あ……あの……」


店員男「~~♪」


ホームレス男「あっ………あの!……」


店員男「~♪、ん?」クルッ

ホームレス男「……」ビクビク


店員男「はい?あっ………またあんたか」


ホームレス男「あっ……はい……えと…あの…」


店員男「また来たんですか?まったく、あれが最後っていってたじゃないですか?」


ホームレス男「はっはい………すみません……」


店員男「……たく、俺だって、こんなことばれたらタダじゃすまないんですから。そこんとこはわかってます??」


ホームレス男「………すみません……」

ホームレス男「……」ビクビク


店員男「………わかってますよ、これでしょ、これ」クイクイ


ホームレス男「あっ……はい……すみません…」


店員男「また謝って……?まったく、謝ればなんでも済むって思ってるわけじゃないですよね?」


ホームレス男「はっはい………すみません……」


店員男「また……、まぁ、別に僕のじゃないんだし、こんなの捨てるくらいなら恵まれない人にあげたほうがいいくらいわかってますよ、ほしいんですよね??」


ホームレス男「…………ください…」

店員男「はい、これ、取りに来てくださいよ」クイクイ


ホームレス男「あっ…すみません…ありがたい…」ガサガサ


店員男「はやくはやく、誰かに見られたら変な噂たっちゃうから」

ホームレス男「はっはい………すみません……」


店員男「はぁ……あんた、いまいくつよ?」


ホームレス男「…………35です…」

店員男「35?!あんた……35にもなってこんなの……情けなくないの?!」


ホームレス男「!?すっすすすすみません!」ビクッ


店員男「はぁ……もういいよ……早く行ってくれよ」シッシッ

ホームレス男「はっはい………すみませんでした……」


店員男「ん、じゃあな…」ハァ


ホームレス男「……………」ペコ

ホームレス男「………」トボトボ


ホームレス男「……まぁ……かなり収穫があったぞ…」


ホームレス男「これで……腹を……腹を満たせる……」

ホームレス男「………うぅ…う……うぅ~~…」グス

ホームレス男「………そうか……うん………」


ホームレス男「やっぱり……やっぱりそうだ……うん………」


ホームレス男「決めた……決めたぞ……俺は……俺は……」


ホームレス男「また社会に戻ってやる!!!」

ホームレス男「………とはいったものの……一体どやって社会に戻ろう………」


ホームレス男「う~~~~~~~~~ん……………………」グゥー


ホームレス男「……腹減った……とりあえずくおう…」

ホームレス男「………」 モグモグ


ホームレス男「……………………」パクパク


ホームレス男「……………………」ガツガツ

ホームレス男「ふぅ………」グビグビ


ホームレス男「……………………」ゴロン


ホームレス男「……………………」


ホームレス男「………」グゥグゥ

チュンチュン

ホームレス男「…………」パチ


ホームレス男「………はぁ……また……朝がきたか………」ムクリ


ホームレス男「寝てる間に死んでたらなーなんて……ムシが良すぎかぁ……………」ハァ

ホームレス男「……………………」


ホームレス男「いや……ちがう……………」


ホームレス男「今日から……今日から生まれ変わる!!!…絶対!!…………」グッ


ホームレス男「………大丈夫かなぁ……」ハァァ

はじめてのssだからなのか、全然物語がすすまねぇさにびっくりした。

でもがんばる、


大丈夫、悪いようにはしない。

④たのむな

ホームレス男「よし………いくか!!!」グゥゥゥ


ホームレス男「………………………」


ホームレス男「とりあえず腹ごしらえ腹ごしらえ……あっ……おにぎり……固くなりすぎて噛めない…」ガクッ

ホームレス男「まぁ……ゴハンは後回しにして…………………」


ホームレス男「これからどうしようか………拾った五千円で社会にもどるっつったって……………」


ホームレス男「こんなナリじゃあな………そうだ、服だ、服を買って風呂に入って、散髪して……身なりを整えるんだ…!!」

デパート前

ホームレス男「………………………」

ホームレス男「こんなとこ……今の汚い格好で入っていけないよぅ…………………」オドオド

ババア1「ヒソヒソ」
ババア2「ヒソヒソ」


ホームレス男「………………………」


ママーアノヒトミテー

コレッユビヲサスンジャアリマセン


ホームレス男「うぅ…………もう堪えられない!」タダッ

ホームレス男「はぁはぁ……やっぱり……男には無理なんじゃ………」




店員男『35?!あんた……35にもなってこんなの……情けなくないの?!』



ホームレス男「………………………」


ホームレス男「いや……まだまだやれるはず!!…………」

ホームレス男「デパートはだめだ……もっと人が少ない……安くて……」

ホームレス男「とにかく安くて……ん~~~~……あっ、あそこは………」


ホームレス男「し、…しま……むら……??」

ホームレス男「しまむら、かぁ……ここなら……」


ホームレス男「………うん、人も少ないみたいだし……店内も…そんなに場違いでもないか…」


ホームレス男「はっ、入ってみよう!」スタスタオドオド

今日はここまで

また明日な、ありがとうなおまいら

今から母親の手伝いだ

しまむら内

ホームレス男「………………………」オドオドキョロキョロ


ホームレス男「うん……人はそんなに……いないみたいだな………」


ホームレス男「えっとまずは……パンツと……シャツ……靴下……」

ホームレス男「あとは……tシャツ…ズボン………」

ホームレス男「う~~~~ん……予算は五千円……思ったよかすくないよなぁ…」


ホームレス男「えっとパンツパンツと………」

ホームレス男「あっ、あったあった」スタスタ

ホームレス男「えぇっ!?こ、こんなにするのか?!」


ホームレス男「うわっ?!シャツも!?」

ホームレス男「こんなにするのかよ……どうしよう……やっぱりやめようかな………」


ホームレス男「どうやったら………うん?」


ホームレス男「あっ、そうか?!」

ホームレス男「ひらめいた!!いや、ひらめいたというより、気づいた」


ホームレス男「下着なんかは100円均一にいけばいいんだ!みえるわけじゃないし、そっちのほうがなにより安上がり!!」


ホームレス男「おれって天才♪♪」

ホームレス男「100円均一はたしかしまむらからはすむかいにあったな」


ホームレス男「そっちはあとでいけとしてここはすこしでもまともに見える……」


ホームレス男「tシャツとズボンを探すんだ!!」

ホームレス男「さて、まとも、といったって…このおれに…」


ホームレス男「まともな服のセンスがあるんだろうか……」


ホームレス男「うぅ……な、悩む……」

ホームレス男「と、とりあえず、tシャツコーナーに………」


ホームレス男「う~わ~~………カラフルだなぁ~~~~」


ホームレス男「こんなにあって……安くてまともに見える服を探す…たって…」

ホームレス男「………………………」ウロウロ

ホームレス男「………………………」ウロウロ


ホームレス男「………………………」ウロウロ

ホームレス男「うわぁ……今のおれ……一体なにがしたいんだよ…」ウロウロ



ホームレス男「さっきからコーナーの端から端までいったりきたり……………」ウロウロ



ホームレス男「今のおれたぶんここらで断トツの不審者だよなぁ………………」ウロウロ

ホームレス男「………………………」ウロウロ



店員男「ふんふん~~♪♪」スタスタ


ホームレス男「えっとこっちは」クルリ

店員男「たしかここの在庫をチェックするんだったな」クルリ


ドーーン!

ホームレス男「!?」バタッ
店員男「?!?!」バタッ

ホームレス男「あいたたたた………はっ!?すっすすすすすすみません!!!!!」

店員「いたた……あっ!?すっすみませんお客様!!あ、あの!おケガはありませんか!?……ん?」

ホームレス男「あああああののの!?おっオケガはありませんでしたですか!?」ペコペコ


店員男「あ、…はい…いえこちらがわるいので……えと…もしかして…」


ホームレス男「本当にすみませんすみません!!ごめんなさい!!」ペコペコ

店員男「もしかして……おじさん…ですか?35歳の…」


ホームレス男「すみませんすみません!!…なんとお詫びしたら……え??」


ホームレス男「えっと……ま、ま……さ……か………」ソローリ

店員男「あぁ、やっぱり、35歳でホームレスやってるおじさんじゃないですか!」


ホームレス男「あっ!!あ、あなたは……いつもお世話になってます……ペコーリ


店員男「い、いや?!そんなに頭下げないでくださいよ?!第三者からみたら店員が客に頭を下げさせてるなんてとんでもないですよ!」

ホームレス男「あっ!そそれもそうでしたね!」アセアセ

店員男「あはは……で、おじさん今日は一体ここでなにしてんの??」


ホームレス男「え?あ……は…はい……えっと……その……」

店員男「なんですか今日は、ここじゃおにぎり貰えないでしょ?」

ホームレス男「あはは……それもそうですよね……はは…」


店員男「え?えっと……まさかその…もしかしておじさん…」

店員男「もしかして、服を……買いに…きた…とか?」

ホームレス男「……あはは……じつはその…まさかなんです…」


店員男「えぇ!?マジで!?」

店員男「アチャー!!!俺今スゲー失礼な事言っちまった!!ごめんおじさん!」ガシガシ

ホームレス男「いやいや!そんな失礼だなんて……お恥ずかしながら…」


店員男「はぁ~~あのおじさんがねぇ~~……なにかいいことあったの??」

ホームレス男「えっ!?いや、そんな大したことじゃなくて……はい」

店員男「ふ~~~~~ん……ま、いいや。それで、なにかお探し中でございますか?お客様?」ペコ


ホームレス男「!?えっ?!あぁはい!……えっと……笑わないで下さいね?」

店員男「滅相もございませんお客様、なんでもお申しつけ下さいませ」

ホームレス男「はっはい…あの…僕に似合う…安くて…面接に使えそうな服装は…ありませんか……」ペコリ


店員男「…………ぶっ」

店員男「ぶわぁっはっはっは!!」

ホームレス男「!?!?」ビクッ


店員男「はっはっは!おじさん面白いよ!はっはっは………ふぅ~……」

ホームレス男「………」

ホームレス男「……かしこまりました、お客様こちらへどうぞ」スッ


ホームレス男「!?……よろしくお願いします…」

店員男「まずはこちら、インナーから見ていきましょう、そうですね~~お客様のようなミステリアスな印象の方ですと、こちらのダークブルーなんかは明るさを控えめにしつつ克つ大人のクールな雰囲気を出しているのでお似合いかと」

ホームレス男「はっはい!すみません、こういうのは疎いもので…わかりやすいとありがたいです…」

店員男「大変申し訳ありませんでした、では言葉を変えさせて頂いて、こちらのインナーシャツでしたら、お似合いだと思います、値段も980円とお安くなっておりますよ」

ホームレス男「はっはい!………もう少しお安いのはありますか…?」

店員男「そうですね~~……面接で好印象を与える服装、予算はどのくらいでいらっしゃいますか??」

ホームレス男「お手数おかけします……だいたい………2500円で…あらかた揃えたいのですが……」

店員男「2500円?!あっ、失礼致しました……少々お時間頂いてもよろしいでしょうか?」

ホームレス男「えぇ…はい…(あぁ…どうせないのに…)」

店員男「ありがとうございます、それではこちらでおかけにお待ち下さいませ」スタスタ

ホームレス男「はぁ……どうしてこうなった……」

ホームレス男「あの店員男さんにわるいことしたなぁ…

ホームレス男「はぁ………」

ホームレス男「なんだよ……面接でいい印象て……馬鹿か俺…」

ホームレス男「
ホームレス男「はぁ………」

ホームレス男「…………………」モジモジ


ホームレス男「おそいなぁ…………………」ウロウロ


ホームレス男「もう…………かえっちゃおうかな………」

ホームレス男「やっぱり……おれなんか……………」ピタッ


ホームレス男「うん……やっぱりかえろう……………」スタスタ


ホームレス男「はぁ…………………」スタスタ


オーイ

オキャクサマー


オキャクサマー

オキャクサマードコー

オーイ

ホームレス男「…………………」スタスタ


タッタッタッタッタッ!!
店員男「おじさん!!!ちょ!どこいくのよ!!」ガシッ


ホームレス男「わっ!?!?」ビクッ

店員男「あ~~びっくりしたなぁ~もしかしておじさん、…かえろうとしてた?」

ホームレス男「えっ!?いっいやそんな!滅相もない!」ブンブン

店員男「ほんとにぃ~~~??まっいいけど☆」ニコニコ

ホームレス男「はい…すみません…」ホッ


店員男「ゴホン…お客様、大変お待たせしました。どうぞこちらへ。」サッ


ホームレス男「えっ?」

店員男「ふふふ、お客様、わたしにかかれば2500円でオシャレなど……朝飯前ですよ」キリッドヤッ
ホームレス男「ほほほんとですか?!ありがとうございます!」ペコペコ

店員男「まぁまぁとにかくこちらに来てみてください」ニコニコ

店員男「ささっ、こちらのグレーのインナーとこの薄手のダウン、そしてこのパンツに革ベルト、そしてこの@$%&#¥★●◎◆△▽」

ホームレス男「」

店員男「で、このラインの~~~~~」

ホームレス男「」


店員男「で~~が~~の~~なんです、オシャレでしょう?!」

ホームレス男「」

店員男「?お客様??おじさん!?」フリフリ


ホームレス男「はっ?!はい!!ありがとうございます!!」

店員男「?まいいか☆どう?すごくね?」


ホームレス男「はっはい、ほんとにすごいです……けどなんでこんなに揃って、……ほんとに2500円なんですか?」オドオド

店員男「えっ?あぁ、大丈夫ですよ!ただ……ここだけの話…これら全部……不良品なんですよ…」シー


ホームレス男「えぇっ!ふっ……不良品て…大丈夫なんですか…」ヒソヒソ


店員男「不良品といっても、ラベルの採寸と実際の服の採寸が違ってるとか、後ろのポケットのチャックが不具合になってるとか、そんな程度、ここはそういうのを社員に安く売ってるんだ。まぁ……誰も買わないけどね」

ホームレス男「はぁ~~…あっ、ほんとだ、ここ穴空いてる」

店員男「たまーにいいのが流れてくるんだよ、そういうのはもしものときに置いてんだ。」


俺「この話はフィクションです、信じんなよ」

店員男「なんか今変なのが……まいいか☆そんでおじさんに回しちゃおうってわけさ☆」

ホームレス男「あっありがとうございます!!ではこれで…」スッ


店員男「はいお買い上げ、誠にありがとうございました♪ここだけにしてくださいよ?」シー


ホームレス男「もちろんです!なんとお礼をいえば…」

店員男「いえいえ、お客様ですから、当たり前のことをしたまでです……ところでおじさん、この後、暇?」

ホームレス男「えっ?!あぁ…はぁ……まぁ暇といえば…暇です…」

店員男「ほんと!?じゃあさおじさん、俺もう上がりだからもしよかったら少しお茶しない?」

ホームレス男「え……あ……はい…(ほんとは嫌だけど…こんだけしてもらって…断れないよな…)」

店員男「決まり☆じゃあさ、少しまっててね♪」フリフリ

ホームレス男「あ……いっちゃった…」


ホームレス男「悪い人じゃ……ないよな……まつか…」

ホームレス男「…………………」ジー


ホームレス男「まてよ…………………」


ホームレス男「もしかして……あの人は不良グループで……仲間を呼んで……空地かどこかで…ストレス発散にサンドバックにされるかも……」

ホームレス男「ましてや……そのまま…ケツを掘られ…嬲られ…陵辱され……」


ホームレス男「肉便器され…毎日毎日来る日も来る日も…慰みものにされ……」


ホームレス男「あ…あぁ……あああ…」ガクガクッ

店員男「おまたせおじさん♪」ポンッ

ホームレス男「ひっ!!やっやめて!僕は便秘症の痔もちなんです!!」ブルブルッ

店員男「はぁ~!?」

-----------


店員男「だっはっはっはっはっは!!!!!!!!」ゲラゲラッ


ホームレス男「は……はは…………」ズーン

店員男「ぶっ!!あっはっはっはっはっ!!!あ~~~……こんなに笑ったの久しぶりだよぉ…」

ホームレス男「…………」

店員男「ヒー、ごめんごめんおじさんwwwおかしくってww」

ホームレス男「まぁ……楽しんで頂けたら…はは………」

店員男「ごめんてさwwお詫びに、おじさん、バイトしてかない??」

ホームレス男「えっ?ば、バイトですか?!」

店員男「そうそう、バイトっつっても…俺の手伝いだけどね♪」

ホームレス男「あぁ、はい、やりますよ」

店員男「そうこなくちゃ♪♪大丈夫♪おじさんの考えてるようなバイトじゃないから♪」

ホームレス男「えっ………はぁ…(まだいうか)」

店員男「じゃあこっちの道をいくからついて来て♪」スタスタ


ホームレス男「あっははい!」スタスタ

-----------

店員男「………着いた着いた、ここだよ、次の俺のバイト先」クイクイ


ホームレス男「あっ着いたんですか、えっと……ここは……」


店員男「ん?ここみてわからない?」

店員男「銭湯だよ」

ホームレス男「銭湯……ですか…(うわぁ~いつぶりだぁ……?)」


店員男「そう♪ここが夕方から営業するから開店前に掃除をするんだ♪だからさ、おじさん、掃除のついでに体洗おうぜ?」

ホームレス男「えっ!?あっ、はい…(そんなに臭う…よなぁ…)」

店員男「じゃあ入ろうか♪あっ、ちょっとまってね…おじさん、ここの番頭にいるひとのことなんだけど…」

店員男「番頭の大将はいい人なんだけど……その娘ってのが…ちと厄介なんだ…」

ホームレス男「やっ、厄介…ですか…」

店員男「そうそう!厄介なひとでね!顔立ちは綺麗に整ってるのに、性格が……ありゃひどいってもんじゃない!」

ホームレス男「ひっひどいんですか…」

店員男「ひどいってそりゃ!もう冷酷非道で自分以外はもうモノ以下で見下してるしおまけにドsと来てる!!おかげで婚期逃していまだに独身の32歳!ありゃ結婚できねぇよな!」

ホームレス男「あっ…あ……あの…えと…その人って…髪は黒くて…片目ににかかる感じで長くて…大きな耳…してません…?」

店員男「そうそう!よくしってるね!あの大きな耳がシュレックに似て……」ゾクッ

銭湯女「………」ゴゴゴゴゴ

店員男「(いる…!ぜったいいる…!後ろを振り向いたら絶対…!)シュレックに出てくるティオナ姫に似て可愛くてキレーなんだよな~…」ビクビクアセアセ

銭湯女「………」ゴゴゴゴゴ


店員男「しかも……し、しかも…えと……その……」ダラダラ

銭湯女「………おい」

店員男「はっはひ!?あっ!銭湯女さん!!いたんすか!?いや~きづかなかったなぁ~こんな綺麗な人が後ろにいたなヒデブゥッッ!!」バキィッ

銭湯女「1分20秒遅刻だ。次はないぞ、ゴミ」

店員男「はっ……はひ……すびばぜんでじだ……以後気をつけます…」ボロボロ

銭湯女「………で、だれだその汚いやつは。臭くてかなわんぞ」

ホームレス男「あっ…あの…私は…」ビクビク

店員男「あぁ、この人はおじさんです。最近知り合った人で、今日は無理を言って手伝いにきてもらったっす、おれ腰が痛いもんでね」イテテテ

銭湯女「ふん…二人分も払えるほどここは裕福ではないぞ、バイト代は一人分を折半しな。わかったな。」

店員男「わかってますよもちろん。まっ、きっちりやらせてもらいますから♪さっ、おじさん行きましょう♪」スタスタ

ホームレス男「あっはい…あ、あの、…男と言います、一生懸命やりますのでよろしくお願いします…」

銭湯女「ふん……お前、体は臭いうえに腰もひくいときたか、まったく虫ずが走るな、ほんと。私はお前みたいなやつが一番大嫌いだ。」

ホームレス男「あっ…すみません……(怖ぇ~…初対面なのに…)」

銭湯女「しかもなんだ?初対面のやつにいいたいこと言われて言い返せないときたか、やれやれすくいようがないな。生きててたのしいムグッ?」


大将「はいはいはいそこまでそこまで、もうお前はあっちいって片付けてきなさい」シッシッ

銭湯女「むぐぐっ!ぶはっ!はっ離せクソゲス親父!!臭ぇんだよ!臭いがうつるだろがっ!!」ゲシゲシ

大将「いたた、はいはい、わかったわかった、はやくあっちに行きなさい」シッシッ

銭湯女「チッ!胸糞わりいぜ!!」スタスタ


大将「ふぅ…ごめんねなんか、娘が嫌な思いさせてしまって、申し訳ないっ」ペコ

ホームレス男「いっいえ!わたしなんか…言われたことは間違ってませんから…」

大将「(ふむ…)いや~すまない、娘もあれで実は人見知りをするんで、慣れるまでさあの調子なんだ、許してやってくれ」


ホームレス男「(あれで人見知り!?)いえいえ!、別にしてませんから…今日はよろしくお願いします…」

大将「あぁ、店員男くんから聞いてたよ、よろしく頼みます。(それにしてもこの男…)」

ホームレス男「はい…では…」トボトボ


大将「頑張ってね~」ヒラヒラ

大将「(いい体つきしてるよなぁ…)」

店員男「おじさん遅かったすね、もしかして…あのシュレックになにか言われました!?」

ホームレス男「えっ?!あっいや!?とっ特になにも…」アセアセ


店員男「そっか…ならいいけど、おれなんて……初めてきたときは既に虫けら呼ばわり…最近になってゴミに昇進したけどさ…」

ホームレス男「……(それ…昇進…なの…か?)」

店員男「ま、いいか☆じゃあおじさん掃除の説明するね?ここの用具入れに~~~これを~~~この~~ゴシゴシ~~流して~~拭いて~~終わりなんだ、大丈夫だよね?」

ホームレス男「はっはい!!(説明早すぎ!!)」

店員男「よし!!早く終わってはいりたての一番風呂、ゲットしましょうぜ!頑張るぞっ!…」チラッ

ホームレス男「……??」

店員男「……頑張るぞっ!!…」チラッチラッ


ホームレス男「?!……オー……」

店員男「よし!気合い十分!やるぜぃ!」ダダダ
ホームレス男「………(だんだん性格が変わってきてないか…?)」

俺「あれあれ?こんなはずじゃあ…なんか書いててどんどん変わっちゃう」

-----------


店員男「……よし、蛇口掃除おわり♪おじさん、そっちの拭き掃除はどう?」

ホームレス男「はっはい、ボチボチです!」アセアセ

店員男「どれどれ…おじさん、ちょっといい?」

ホームレス男「えっ?!あっははい!?(嘘っ!まさか汚い?!やり直し!?)」

店員男「おじさん………メッチャクチャきれいやんかっ!!!」ガタッ


ホームレス男「!?」ビクッ

店員男「いや~~こんなきれいにやってもらうと……俺の立場がない…」ズーン

ホームレス男「!?すすすすすすみません!でしゃばって!い、いまから汚しますか!?」アセアセワタワタ

店員男「ぶっ!ぶぁっはっはっはっはっ!やっぱりおじさん面白いなぁ!嘘嘘♪冗談だよ♪でもおじさんすごいよ!人はみかけにブプゥーッ!!」パカーン

銭湯女「ゲリ…掃除中に笑ってられるとはいい度胸だな…5回死んでみるか…?」

ホームレス男「(せっ洗面器が剛速球で…しかもゴミからゲリに変わってる…)」

店員男「あっあの……すみません…でした…でも…ここ…メチャきれいじゃありません…?」ピクピク

銭湯女「ん?そういわれてみれば…ふむ、きれいだ」


店員男「おじさんがふいたんですよ!」スクッ キリッ

銭湯女「?!こいつが…ふん、まあいい、はやくやりな」プイッ スタスタ


店員男「あらら…つれないねぇ…せっかく、ま、いいか☆さ、おじさん次は床磨きっすよ♪」

ホームレス男「………(つ、強いな…)」

店員男「床磨きはね~~一番楽しいけど一番しんどいんすよね~~まあ頑張りますか♪」


ホームレス男「床磨き…かぁ…(なんか懐かしいなぁ…)」

店員男「さぁ、デッキブラシもって、張り切って行こう!」ゴシゴシ

ホームレス男「………………」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ


店員男「~~♪」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ


ホームレス男「…………………」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ


店員男「~♪」ゴシゴシゴシゴシ

ホームレス男「……………」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
先輩『おぃ、一年はここをきれいにして帰れよ!汚かったら、わかってんな?』ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
先輩『おぃ!一年!ここきたねぇじゃねぇか!?あっ?!口答えするきか!?お前ら罰としてウサギ飛び校庭50周!』ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
先輩『おぃ、男、お前はそれが終わったら俺が直々にしごいてやるよ…へへ…覚悟しな』ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
オジ…

オジ…サン


オジサン~

店員男「おじさん!!」

ホームレス男「?!」ビクッ

店員男「どうしたのおじさん?!すごい汗だけど!?」


ホームレス男「えっ?!あっ、だ、大丈夫です!?ちょっとつかれただけですから」アセアセ

店員男「そ、そう?(の割には息上がってないけど…)」

店員男「まいいか☆もうあらかた終わったね、7割はおじさんがやっちゃったね♪」

ホームレス男「……(昔のこと…思いだしちゃった…)」

さて、あとはまた明日な

おやすみ

支援はほんとにモチベ上がるわ

また頼むな

店員男「じゃああとはオケを片付けて終わりっと!今日はすごい楽だったよ♪」

ホームレス男「(…いかんいかん、何を今更…)お役に立てましたかね…」

店員男「もちろんだよおじさん!ほんとにありがとう!さっ、今から風呂にお湯をはりますよ~☆」キュッキュッ

銭湯女「おい、終わったみたいだな」ガララ


店員男「あっ、ちっす♪今日は楽勝でしたぜ♪」


銭湯女「……あんたもご苦労さん」


店員男「いえいえそんなwwよしてくださいよあんただなんてww♪」


銭湯女「お前じゃねぇよゴキブリ!!そこのおっさんだよ!!」ビシッ


ホームレス男「え…?私ですか!?」

店員男「(銭湯女さんが初対面の男にあんた?!これは…なにか起こりそうww)」

ホームレス男「あっありがとう…ございます…」モジモジ


銭湯女「掃除してもらったひとを労うことがウチの家訓だ、これ言わねぇとクソ親父がうるせいからな」


銭湯女「労ったら後は好きに言うから安心しな……ゴキブリにオカマ」


店員男「ついにはゴキブリ……」ガクッ


ホームレス男「はは…オカマ…か…」シュン

銭湯女「まあいい、後はゴキブリに聞け、じゃな」ガラッピシャッ


店員男「いっちゃった……くそ!いつかギャフンとアハンと言わしたいっ!」プルプル

ホームレス男「…………この後はどうするんで?」

店員男「この後はきまってるじゃないですか!!一番風呂ですよ!い ち ば ん 風 呂 ♪♪さぁおじさん脱いで脱いで♪」ヌギヌギ


ホームレス男「あっ!ちょ!そこ!やめっ!自分で脱ぎますから!」ワタワタ

-----------

カポーーン

店員男「…………幸せとは………一生懸命働いた体を…清めて…洗って…暖めることをいうんじゃないだろうか…」ヌクヌク


ホームレス男「はい……その通りです……最高……です…」ヌクヌク


店員男「おじさん…体洗ってたとき……水の色……ヤバかったね…いつから入ってなかったの…?」


ホームレス男「すみません……半年前に……石鹸を拾って……台風の雨で洗ったっきり………」


店員男「それはそれは……やばいね……あと…」


ホームレス男「…………?」

店員男「おじさんの……アソコ……デカすぎ……おれ…また立場ねぇ……」シクシク


ホームレス男「?!///」バシャ

店員男「さて、そろそろ上がろうかおじさん、先にいくからね」バシャ


ホームレス男「あっ、はい……」ヌクヌク



店員男「~~♪」フキフキ


銭湯女「邪魔するぞ~」ガララ

店員男「!?キャアアアア!!」バッ

店員男「エッチ!まだ着替えてるのくらいわからないの!?このスケベ!ビッチ!痴じぷべらぁっ!!!」ガツーン

銭湯女「だまれ粗チン」デーン


店員男「ううぅ…裸見られるわアソコ見られるわしかも殴られるわ……あんた自由すぎ!!」

銭湯女「あのオカマは?」
店員男「無視?!ひどい……おじさん?まだ中ですよ?」

銭湯女「そうか、タオルを貸してなかったからな」スタスタ

店員男「はぁ…(しかしこの人は男の裸みてもちっとも恥じらいをもたないなんて…可愛くないなぁ)」



銭湯女「オカマ-いるか-?」ガラッ


ホームレス男「あっ…………」スタスタ ブーランブーラン


銭湯女「」

ホームレス男「あっ!?すみませんこんな姿でっ!すぐに着替えますので!」アセアセ

銭湯女「」


店員男「おじさ~ん、これでしょ着替え、はい」


ホームレス男「あっ、はいありがとうございます!」アセアセ

銭湯女「」

店員男「あれ?銭湯女…さん?もしも--し?」ポンポン


銭湯女「」


店員男「あっあれ?銭湯女さん?!銭湯女さん!?…………気絶してる?!」

ホームレス男「えぇ!!」

店員男「おっおれ、とりあえず大将呼んでくる!!」ダダッ


ホームレス男「はっはい!しかしなんでまた…とりあえず回復体位にして……………うん、あくまで気を失ってるだけだな、これならすぐに目を覚ますだろう」ホッ




店員男「おじさ~ん!大将が布団をとりにいってるからとりあえず回復体位にして…て…て、できてるし!これ、おじさんがやったの!?」


ホームレス男「えっ?!いやっ!?まぁ適当にしたら…その…」


大将「お~~い、大丈夫かぁ~~」ドタドタ


店員男「あっ、大将!こっちこっち!」


大将「回復体位は…お、できてんな、うん、これなら大丈夫そうだ」

回復体位ってなんぞ?

大将「しっかしなんでまた気絶なんてしちまったんだ?」


ホームレス男「えっえと…銭湯女さんが脱衣所から入ってきて…ぼくと鉢合わせしたら…気絶してしまいました…あっ!べべ別に変なことはしてないですよ!!!」ブンブン

大将「わかってるよ、しかし鉢合わせしただけでなんで………」チラッ


ホームレス男「はぁ………」ブーランブーラン


大将「うおっ!でかっ!!!」ビクッ


店員男「でしょ大将!?おじさんのアソコデカすぎでしょ!?やばくないっすか?!」

>>144

呼吸しやすく吐いたとき気管に詰まらせないようにさせる体位のこと

大将「もしかして…これを見たから気絶したんじゃ…」

ホームレス男「……」


店員男「えぇ?だって銭湯女さんはおじさんの前に俺の裸みてますよ??」

大将「ばか、お前のポークビッツとアームストロング砲じゃくらべもんにならんだろが」


店員男「」

-----------

銭湯女「」ウーン ウーン


ホームレス男「……なかなか起きませんねぇ……うなされてるみたいに…」


店員男「ゴクッゴクッ………ップハァッ!!いや~~~風呂上がりのコーヒー牛乳はほんとゴビ砂漠のオアシスだよほんと♪♪」


大将「ふっ、通なやつはフルーツ牛乳なんだよ、わかってねぇなあ」ヤレヤレ

店員男「なんすか大将!?コーヒー牛乳様にケチつける気っすか?!フルーツ牛乳なんか飲む奴はお子様かバブル世代の軟弱者って相場は決まってんすよ!!」


大将「あっ!?今なんつった?!上等だ!表出なこのやろう!!」


ワーワーギャーギャー


ホームレス男「………(俺はポカリ派なんだけど……)」

ホームレス男「はぁ……ん?あ、頭のタオルがズレてる…」ゴソゴソ

ホームレス男「よっと…これで大丈」銭湯女「ハッ!!ハブ対マングース!?」ガバッ!
ホームレス男「え


チュッ



銭湯女「…………」

ホームレス男「…………」


銭湯女「~~~~~!!!!!!!」
ホームレス男「~~~~~~!!!!」


銭湯女「ぷはぁっ!!!!!!!な、何さらすんじゃクソドリアン野郎!!!!」バキキキッ!!

ホームレス男「へぶぷぽっ!!!」バキーーン!!



店員 大将「あ、起きた」

銭湯女「変態!!強姦魔!!色情魔!!ドリアン!!」ゲシゲシ


ホームレス男「☆☆☆☆☆☆」ピヨピヨ


店員男「あっ!!おじさん大丈夫!?ちょ!銭湯女さんなにやってんすか!?なんでおじさんが殴られて蹴られてんすか?!」ガバッ


銭湯女「なっ!何って!………………~~~~!!!!!この変態!!」ガゲシッ


店員男「おじさ-------ん!!!!!」

大将「まてまて、そこまでにしないと大怪我するぞ?わかったからわかったから、とにかく離れろ」ヤレヤレ

店員男「もう既に大怪我負ってますよ………」

大将「まったく…一体どうしたんだというんだ?」

銭湯女「こっ、こいつが!!」

大将店員男「こいつが?」

銭湯女「あっ、あたしに!!」


大将店員男「あたしに?」


銭湯女「えと、その、あの………や、やっぱりなんでもねぇ!!!」プイッ ヅカヅカ バタン!


大将店員男「…………ほほう………」ニヤリ

店員男「おじさん、おじさ---ん」ユサユサ


ホームレス男「うっ…!うむ…んん……」ムクク


店員男「あ、起きた起きた、よかったよかった」


大将「いや~すまんなぁ~~大丈夫だったかい?」ポンポン


ホームレス男「つっ!!いたたぁ~~……えと、一体なにが…」スリスリ


大将「おぉ、あんまり無理するなよ??とりあえず今はゆっくりでかまわんから」

店員男「そっすよ!!おじさんは無理しないほうがいいっすよ!!」

ホームレス男「あいたた……」

ホームレス男「一体なにが……」


大将「なにも覚えとらんのか?」

店員男「俺らはあっちでバタバタしてたから状況がわかんないんだ!気づいたら突然おじさんが殴られてたんだ!」

ホームレス男「突然!?……えと……確か…あの時……」


『チュッ』



ホームレス男「あ………あれか////」カァァ



大将「ん?」

店員男「どうしたのおじさん?!」

ホームレス男「いえいえ!?いや!なにもないですよ!?あはは?!はは!?/////」


大将「(怪しい…)」ジー

店員男「…………」ジー


ホームレス男「いや?ほんとですから?!(ヤバいヤバい!なんとかなんないかな?!…)」トホホ

ピロピロピロピロ

店員男「ん?あっ!!やっべ!!次のバイトの時間だ!こんなことしてる場合じゃない!」バタバタ

大将「おー相変わらず忙しいやつだな~気をつけていってこいよ~」ヒラヒラ

ホームレス男「え?え?バイト?」

大将「あぁ、あいつバイトたくさん掛け持ちしてんだ、大学の学費稼ぐためにな」


ホームレス男「えぇ!!大学生ですか!?(まじかよ~~若ぇ~~…)」


店員男「あっ!おじさん!ごめんね今日は手伝ってもらって!ホントに助かったよ!またコンビニに来てね!じゃ!」ダダピュー


ホームレス男「あっ…私も…ありがとう………いっちゃった……」

ダダピュー ……


ダダダダダダ
店員男「おじさん!!これ!この封筒とこの名刺にある美容院行けば1000円でかっこよくしてもらえるから!じゃね!」ピュー


ホームレス男「わわっ!!あっ!……いっちゃった…」

大将「騒がしいやつだまったく、で、いったいなにもらった??」


ホームレス男「えっと…写真と手紙の入った封筒と…名刺の…さん、とあんぬ?」


大将「お~!」

大将「すげーな、有名なお店じゃねえか。芸能人もくるとこだし」

ホームレス男「えぇ!そ、そんな有名なお店に!?そ、そんなとこいけないですよ…」

大将「まぁ確かに若い子がいくオシャレなお店だもんな」

大将「でも大丈夫じゃない?」

ホームレス男「そっそんなことないですよ!!だって僕32歳ですよ!?

大将「(32歳だったのか…)え?だって今君………かなりオシャレな格好してるよ?」

ホームレス男「えっ」

ホームレス男「(俺が…?オシャレ?)そ…そう…ですか…?」


大将「別に問題ないよ?大丈夫だからいってきなさいよ」

ホームレス男「はっ、はあ……」


大将「え~~と…ここならそこの国道を越えて…~~~~っていったところかな」カキカキ


ホームレス男「あっ、ありがとうございます…」

ホームレス男「(店員男さんが考えてくれたこの服…オシャレなんだ…)」
大将「お、こんな時間か、早くいかないと閉まっちゃうよ?」

ホームレス男「あっ、はい!では…ありがとうございました…」スタスタ


大将「あっ、おいおい、ちょっとまてまて」

ホームレス男「えっ?」クルリ


大将「ちゃんと働いてもらったんだ、給料を払うのが当たり前だろ、はいこれ」スッ


ホームレス男「えっ!?そそそ、そんな!もらえないですよ!!お風呂も頂いたのに…」


大将「あれは掃除したやつの特権だ、それにすごくきれいになったよ、ありがとうな」ギュッ


ホームレス男「あっ……(俺が…給料…)ありがとうございます!!」


大将「おう、あんたも、……イロイロあるみたいだが、風呂に入れば皆同じ顔、同じ気持ち、同じ仲間になる、だからあんたがどんな人だろうと、ここの風呂に入ればもうワシらの仲間だ。」


ホームレス男「大将…」

大将「だからまたここに来るといい。そんときはまた暖かい風呂にでも浸かってゆっくりしてくれや」

ホームレス男「……ありがとうございます!」


大将「ま、給料は娘が管理してるからいくらはいってるかわからんぞwwお、ほらはやくいかないと店が終わるぞ、早く行けよ」


ホームレス男「はい!また来ます!ありがとうございました!」タタタ

大将「おーう、またこいよ~」ヒラヒラ



タタタ

ガラッ
銭湯女「変態!痴漢!次来たらひどいぞ!」
ガラッピシヤ

ホームレス男「……」

-----------

ホームレス男「ほんと、いい人達だった…絶対、絶対また来る……来れるかな…」スタスタ

ホームレス男「いや、大丈夫、がんばろう!」グッ



ホームレス男「え~~と…こ、ここかな?カリスマ美容、さん、とあんぬ?」チラッ


ホームレス男「………窓越しに…かなりファンキーなお兄さんが踊りながら髪を切っている……」


ホームレス男「だ、大丈夫なの…かな…?」オドオド

ホームレス男「とりあえずはいってみるか……」オドオド

カランカラン


カリスマ「いぅら----っしゃいませぃ---♪♪」クネクネ


ホームレス男「!?(わっ!甲高いオカマ声!?)」


カリスマ「ど-----っも、あど----っもお客様ぁ!本日はごょやくどぇーすかぁ??」クネクネ


ホームレス男「(どうしようどうしよう帰りたくなってきた…)あっあの、えと、その……」

カリスマ「ノノノノノン!!!……わかってるわよボーヤ…変わりたい…そう、幼虫から成虫に…サナギから蝶に…そしてブサイクからイケメンに!!…かわりたいんでしょう…?」
ホームレス男「あっえとカリスマ「ノノノノノン!!!シャラップ!!イッツアシャラップ!!!オーケイオーケイ!ドントウォーリー!!」

ホームレス男「あカリスマ「だから俺にまかせとけっつってんだろがっ!!!!クソイカレポンチ!!!いい加減はったおすぞっ!!!!」
ホームレス男「」

カリスマ「あらっ!?ごめーんなさいねあたくしったら?!いや~また出ちゃったわほんと申し訳ないっ!!いやーんね~たまーに地がでちゃうのよ~!」ドサッ


カリスマ「いやだ、びっくりしちゃった!?びっくりしちゃったの?!ごめんね-!ごめんねごめんね--!!あははっ!u字工事ウケるっwww」ガラガラ


カリスマ「いや最近乾燥してるじゃない?肌荒れがあってなかなかイライラし・て・た・の♪でももう大丈夫♪お兄さんみたいな優しい人に会えたから♪」ジャージャー

カリスマ「えっ?会ったばかりで優しいかわかるのかですって?いやねぇ~わぁかるわぁよぉ~~もう、バカん!!」キュッキュッ

カリスマ「女はね、フェロモンを、そうフェロモンを肌で、臭いで、感覚で、本能で感じ取るの!!!だから私にはわかる!!あなたは、優しくてとっても、い・い・お・方♪」ガラガラ


カリスマ「あたしこう見えても占いもやってるの♪だから見る目は確かよぅ♪だから安心してね♪」チャキチャキ

カリスマ「占いはいいわよ~~??あっ、よかったらあなたもあとでしてあげるわ♪♪きっといい結果になるわよ~きっと♪♪」チョキチョキ


カリスマ「あらやだ!あなたいい体つきしてるじゃない!?ほんと羨ましいわね~、こんな体に抱かれたら…キャー恥ずかしいクネクネ」ジャキジャキ


カリスマ「それでね♪あっそうだわ!?あのクリームの☆▽●◆△◎★$……………………~~~~~~~~~~~--------」

ホームレス男「(じっ地獄だ……)」ガクブル

-----------

カリスマ「はいっ♪できました♪これであなたも大空に羽ばたく立派な蝶よっ♪あぁっ!飛んでいくなら…飛んでいってしまうならせめて!せめてその美しきリンプンを私には浴びせてッッアッ!!」ビクンビクン

ホームレス男「」

ホームレス男「あっ…あの……カ…カガミを…」

カリスマ「あらやっだぁwwごーめんねぇwwはいちょっとまってね♪」ガララ


ホームレス男「(カガミか……おれなんか…かっけよくなんかなるわけ…ないよ…)」


カリスマ「はい、あなたは今から、しらない自分と会うわよん」スッ

ホームレス男「しらない…自分…」ジッ

ホームレス男「!!!!!………マジか……」


カリスマ「ウフ♪そこで好きなだけ見てるといいわ♪」スタスタ


ホームレス男「こんな……すげぇ…若くなってるし……すげぇ…」ジーーッ

-----------

ホームレス男「すげぇ……うわぁ…自分じゃねえよなぁ……すげぇよ…」


カリスマ「うふ♪気に入ってもらえて嬉しいわ♪ただ……」

ホームレス男「すげぇ……うわぁ…自分じゃねえよなぁ……すげぇよ…」


カリスマ「あぁ…うん…気に入ってもらえ(r」
ホームレス男「すげぇ……うわぁ…自分じゃねえよなぁ……すげぇよ…」

カリスマ「あの(rホームレス男「すげぇ……うわぁ…自分じゃねえよなぁ……すげぇよ…」

カリスマ「」プチッ

-----------


カリスマ「……うふふ♪落ち着いた♪?」


ホームレス男「はい……すみません……でした…」ボロボロ


カリスマ「はぁスッキリしたわ♪」

ホームレス男「すみません…あの…もう…ロウソクとムチは……や…めて…」ビクビク

カリスマ「あら?嫌い?うふふ♪♪」ビシィッ!


ホームレス男「ヒィィィ!!!!!!」

ホームレス男「もっもう勘弁を…」ガクブル


カリスマ「はいはい♪じゃあお勘定ね♪」

ホームレス男「はい…あの…いくらですか?」

カリスマ「シャンプー、カット、カラーリング、愛情、スマイル込みで…占めて36000円になるわね♪」

ホームレス男「」

ホームレス男「えぇえぇえぇ!!!!!!!!!!!」



カリスマ「あら?高い??これでも有名人の通い詰めるカリスマが切った金額にしてはずいぶん良心的だとおもうけどぅ??」

ホームレス男「えぇ……(どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう!)」

カリスマ「さっ!!はやくはやく!払って払って!」ズイズイ


ホームレス男「あ…あぁ…(なんてこった…足りない…圧倒的に足りない…!店員男くん…なんでこんな高い店に…)」

カリスマ「はよはよ!!お金お金!!」ズイズイズイズイ

ホームレス男「あっそういえば…(店員男くんから預かりものがあったな…)」

ホームレス男「あの、こんなものを預かってたんですが…」スッ

カリスマ「はやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくえっ??何コレ?…封筒と手紙?」ガサガサ

カリスマ「あっらぁ--!!!店員男きゅんじゃないの--!!!いやだ、もしかして…告白?!いやっ!!そんな!!あぁやだっ!!…ドキドキしてきちゃった…いや!むり!読めない!あたし!…うれしくてもう出ちゃうかもっっ!!読んで!お願い!!」ギンギンビンビン!

ホームレス男「ヒィィ!!はっはい!だから出さないでください!」ガクブル

ホームレス男「店員男『カリスマさんこんにちわ』」

ホームレス男「店員男『突然だけどさ、おじさんが来たら安く、1000円で髪の毛切ってやってくんない?!もちろんかっこよくね♪せっかくだからついでに身支度を整えるセットもあげちゃってよ♪♪あっ、あとさ、おじさんに合いそうなコロンも揃えてよ♪もうここまできたら年間パスももちろん進呈しちゃうでしょ♪じゃあとはよろしく~♪』………」


カリスマ「」

カリスマ「はぁああぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!!!!!!!!なっによそれ!!!!なになに!?あたしをなんだとおもってんの?!都合のいい女!?ふっっっっっざけんなよごらぁぁあっ!!!!!!!おいっ!!そこのクソピーーーーー(あまりにも凄まじい罵り)!!!」


ホームレス男「ヒィィィ!!!!!あっあぁ…」ガクブルガクブル

カリスマ「俺も商売でやってんだ!!!んなこといくら 店員男きゅん♪ の頼みでも聞けねえもんは聞けねぇんだよぉ!!!!もういい!!わかった!!!…おぃ、ケツ、出せ」カチャカチャ


ホームレス男「ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」ガクブルガクブルガクブルガクブルガクブル

ホームレス男「あっ!!!……つ、続きがあります!!読みますから!!はっ離してっ!!!」グイッ


カリスマ「おいおい、力抜かないといてぇぞ?まぁローションなしだから地獄みるが、慣れればパラダイスだからよ?じゃあいくぞ?よっ」ギンギンビンビン

ホームレス男「ヒィィィ!!読みます!!店員男『あっそうそう、封筒の中身見た?』


カリスマ「」ピタッ

カリスマ「…」ガサガサ


ホームレス男「店員男『それはコピーだからやぶいても無駄だからね♪大丈夫♪マスターテープはまだもってるから♪逆らったら……うふ♪でも大丈夫でしょ?後はマウス動かすだけだからさ♪じゃあね~~ん♪』……」


カリスマ「」スッ

カリスマ「!!!!!!」バッグシャ!!

カリスマ「シット…………おい、そこの棚にあるカリスマ特選オリジナルコロンシリーズ、…25番と…18番いや、21番をとれ……あと隣の箱はカリスマ特選オリジナルウッフンオシャレシリーズだから受け取れ…」ズーン

ホームレス男「………(いっ、一体何が写ってたんだ…けど……助かった…)」ハァァァ

カリスマ「ふん……あとは1000円おいて年間ゴールドパス持ったらさっさと失せな…」ハァ

ホームレス男「あっ………はい…(気の毒だ……)あっあの」

カリスマ「……なんだ…まだなんかほしいのか…」


ホームレス男「実はまだ続きがありまして……読みますね?」スッ

カリスマ「なんと」

ホームレス男「ぴっps、もし、きっ聞いてくれたら……俺のこと、……(店員男くん…ごめん!!!)好きにしていいよ…ハート…」


カリスマ「   」ゴゴゴゴ

カリスマ「キターー------!!!!!!!!!!!!!!あああああああああキタッ!!!!!キタキタッ!!!!!ついに!!!ついにあの子を…あの子をををヲヲをを!!!!………好きにできる………好きに…好きにっ…………アッイキそうッ!!!だめだめ!!!あっ!!!!アーーっ!!!!」ビクンビクンドピュッ

カリスマ「ヒィィィ!!!!!かっかかったぁ!!!」ベッチョリ

-----------

カリスマ「………ふぅ。落ち着いたわ♪抜いたあとはやっぱりホット黒酢よねぇ~♪どう?おいしい?」

ホームレス男「ゲホッゴホッ」(むっ、むせる…)

カリスマ「あっそうそう!!!あなた、たしか…男、っていってたわね??」


ホームレス男「ゴホッあっ、はい…」オドオド


カリスマ「なにビクついてんのよ??別に取って食ったり挿れたり出したりくわえさせたりはめたりしないわよww」


ホームレス男「はぁ…(嘘つき!!!)」

カリスマ「あたしが占いできるって、さっき言ったわよね??どぅ?おわびといってわなんだけど、やってみない??」

ホームレス男「占い…ですか??(いったかな??)」

カリスマ「な~~に、チョー簡単にできるから♪はいコレ♪」スッ


ホームレス男「あはい、これ…トランプ??」

カリスマ「そうそう♪♪なんでもない占いよ♪男ちゃんそれを自分がいいっていうまで切ってみて♪」


ホームレス男「はい」チョキチョキ


カリスマ「」

カリスマ「はぁあぁぁあぁあぁあぁあ!!!!!!!!てめなにやってんじゃごらあぁあぁあぁあぁあ!!!!!!!」ガターーン


ホームレス男「ヒィィィ!!!!!ご勘弁ををををを!!しっ知らないもんでつっつい!!」ガタガタ


カリスマ「なーんだ♪知らなかったの♪こうやって切るのよ♪♪」シャカシャカ
ホームレス男「」

カリスマ「じゃあ気を取り直して、男ちゃんやってみて♪」スッ


ホームレス男「はい…(男ちゃんて…)」シャカシャカ


カリスマ「自分がいいっていうまでよ♪」


ホームレス男「……」シャカシャカ

ホームレス男「……はい、できました」

カリスマ「できた??ならそれを…部屋の端から端に向かって投げてみて!!」


ホームレス男「えっ?はっはい!」ポイッ


バラバラバラ

カリスマ「見事にバラバラになったわねぇ♪♪じゃあその中で一番遠くにあるものと、近くにあるものを拾ってきて」


ホームレス男「はい……(一体なんなんだ…)」


カリスマ「はよはよ」

ホームレス男「え~~と…近くにあるものと…遠くにあるものと…」スッ スッ

カリスマ「うふ♪とった??じゃあそのトランプの数字は、誰にも教えずに、心の中に納めといて♪」

カリスマ「えっ?(この数字は……)」


カリスマ「その数字が、男ちゃんの今後に大きく関わってくるから、しっかり覚えててね♪♪」

ホームレス男「そう……ですか……」

カリスマ「まぁ、あくまで占いだから信じるも八卦信じないも八卦よ♪♪」バシバシ


ホームレス男「はい…あ、ありがとうございます」ペコ


カリスマ「まぁ私は信じるわよ♪意識せずに過ごしてると、おもわぬとこにでてくるのよ、その数字は。ま、試してみて♪♪」


ホームレス男「思わぬ…とこですか…」

ホームレス男「今日はありがとうございました、あの…」


カリスマ「ん?どうしたの??」

ホームレス「おれ……かっこよく…なりましたか…?」


カリスマ「…男ちゃん、何があったかは知らないし、聞かないけど、あなたは自分が嫌いみたいね。」


カリスマ「別にいいじゃない、自分が嫌い。上等上等。私も自分が嫌いだから同じじゃない♪」

ホームレス男「え…」

カリスマ「そうよ♪♪私は自分がきらい♪♪でも、それは、まだ、ね。」


ホームレス男「ま…だ…ですか…」

カリスマ「まだ、ね。なりたかった自分、お気に入りの自分、まだまだたどりついてないもん。」

ホームレス男「なりたかった…自分…」

カリスマ「あなたにもあったんじゃない??こんな自分だったら、あんな自分だったら、私もあった。でもまだまだなれてない。だから私は好きになれる自分目指して今日も女を磨いてんのよ♪そしたらいつか自分を、好きになる♪」


ホームレス男「自分を…好きに…」

ホームレス男「(おれはまた…自分を…好きに………)」


先輩『…おまえか?新人で全国チャンプってのは?……けっ!俺は認めねぇからなっ?!お前が何したか、しってんだからよ!!なんとかいいやがれ!!』


男『あぁ?お前誰にいってやがんだゴラア!!もっぺんいってみろや!』ガシッ


先輩「ぐっ!…へへ、やってみろよwほら?どうした?怖いか??いっとくがまた手を出したのが協会にしれたらお前はおしまいだからよ!?それでもいいならやってみろよ?!』


男『上等だよ……こっちから辞めてやるよ!オラァッ!』ブンッ

ガシッ!
兄貴『おいおい、なにやってんだここで?』

男『あっ兄貴!?は、離せよ!』ブンブン

兄『またこんな安い挑発に乗りやがって…相変わらず馬鹿だよなぁ』ハァ

ギリギリ
男『ぐっ!!いっ痛ぇって!はなせ!離せって!!』ブンブン

先輩『お…へへ、す、すまねぇなw』ヘラヘラ

兄『なに謝ってんすか?もしかして勘違いしてんすか?』ブンッ

先輩『へっ?』

バキキッ

先輩『ヒデブプゥッ!!!』ズターーン

兄『今から殴られる後輩に謝るってww寝てるんすか先輩ww』


男『……ふん、俺がやるつもりだったのに…余計なまねしやがふぐっ』兄『いいかよく聞けよ、お前を助けた?ねぼけんなよ。俺は我が家の名誉を、誇りを安売りするバカから守っただけだ。お前じゃない、わかったな?』
男『ぐっ!離せっ!』バシッ
男『くっだらねぇ!!いつまでもそんなクソみてぇなもんにとり付かれて、頭おかしいんじゃねぇのか?!』

兄『……俺は……


………ャン………チャン………トコ…………

カリスマ「男ちゃん!?」

カリスマ「ちょっとどうしたのよ男ちゃん?!大丈夫?!」ユサユサ


ホームレス男「はぇ!?あっ!はい!すみません!!」アセアセ

カリスマ「も~びっくりしたわよ~??急にうつむいてブツブツいいはじめてさ?!」


ホームレス男「すっすみません、ちょっと…考え事をして…(あんなこと…思い出したくもないのに…)」


カリスマ「…まぁ、なにもないなら安心だわ、お茶、もう一杯いる?」サッ

ホームレス男「あっ、もう大丈夫です、お気遣いありがとうございました。そろそろお忙しいとおもいますので、そろそろおいとま致しますね」ペコ


カリスマ「そう…男ちゃん、私はあなたが気に入ったわ。また髪を切りたくなったら、オシャレしたいなら、そして掘られたいならいつでもいらっしゃいね?特別サービスしちゃうんだから♪」


ホームレス男「あっ、ありがとうございます!(掘られたくはないけど…)」


カリスマ「うふふ♪また私の手からハンサムボーイを生み出してしまったわ♪これだからやめられないのよねカリスマは♪」

カリスマ「じゃあまたね~♪♪ん~~チュッ」キラーン


ホームレス男「はい!さようなら!(あ、あれさえなきゃ…)」ヒラヒラ


ホームレス男「でも………会えてよかった…みんな…優しいなぁ…グスッ」トコトコ


ホームレス男「…………」


ホームレス男「…心が……暖かい…いつぶりだろうか…」ギュッ

ホームレス男「こんなにうれしい気分…なつかしい……」グゥ~~


ホームレス男「あ、そういえば朝からあまり食べてなかったから腹へったなぁ…」グゥ~


ホームレス男「コンビニに……いや、今日は……こんな格好してるし、店でたっ食べよう!!」

-----------


ホームレス男「………てなわけで……やってきたはいいが…この店は……むさしまる?」

ホームレス男「店なんて久しぶりすぎて…ファミレスなんかは緊張しすぎるからこんなくらいからはじめなぃと目線に耐えらんない…」


ホームレス男「だからこれぐろあ庶民的なセルフの定食サービスのほうがいいとおもうからね」

ホームレス男「じゃあはいってみよう」トコトコ

ホームレス男「久しぶりだからドキドキするなぁ…」ドキドキ


ウィーン


店員女「いらっしゃいませ~♪お好きな御席にどうぞ~♪」

ホームレス男「!あっ…はい…」トコトコ ストン

店員女「いらっしゃいませお客様♪ご注文承ります♪」


ホームレス男「えっあの…(えっとえっと!)」アセアセ


店員女「あっ!大変申し訳ありませんお客様!こちらセルフサービスになっておりまして、食券を券売機で購入していただいてよろしいでしょうか?」


ホームレス男「そそそうでしたか!すみません!(ややこしいなぁ…)」アセアセ


ホームレス男「ん…なにしようかな…」

ホームレス男「今残りのお金は……服代が2000円、100円均一でパンツシャツを買って…カット代1000円…そんで…履歴書と写真代を考えたら……350円!?」

ホームレス男「な、なんてこった……もうそんだけだったなんて…うぅ」ガクッ

ホームレス男「どうしようか…やっぱりやめようかな…」チラッ


店員女「?」


ホームレス男「(待ってる!すごい待ってる!)え~どれにしようかな~…」

ホームレス男「(困った…350円で食べれる定食なんて…あっ…これと…これ…か…でも……)」チラッ


店員女「??」マダカナ-?


ホームレス男「(もう……これでいいや!!)」ポチ

スタスタ

ホームレス男「あの…これを…」スッ


店員女「はい♪お預かり致しますね♪え~と…」スッ

店員女「ごはんと……たまご??」ボソッ


ホームレス男「」

ホームレス男「そっそれでお願いします////(うわーうわーいちいちいわないで---///だってお金ないんだもんーー///)」


店員女「ぷっ!あっ!すみませんwすぐにお持ちしますねww」


ホームレス男「」


ホームレス男「うぅ…(笑わなくてもいいのに…ひどい…)」


店員女「大変失礼致しました、こちらになります」カチャ

ホームレス男「え…これ…」


ホームレス男「から…あ…げ??え?これ…あの…」
店員女「はい、ご注文のからあげ定食ですよ♪」ニコッ

ホームレス男「え?だって僕…」

店員女「…笑っちゃってすみませんでした、わたしからのお詫びです」ヒソヒソ

ホームレス男「え…いいんですか…?」ヒソヒソ

店員女「うふっ、ここだけですから♪気になさらず♪」ヒソヒソ


ホームレス男「あ…はぁ…(とにかく…得はしたなぁ…)」

店員女「ではごゆっくりどうぞ♪」ペコ


ホームレス男「…(温かい出来立ての唐揚げ…いつもは廃棄弁当のカタカタのパサパサだったもんなぁ…)」

ホームレス男「心して食す……いただきます…」

パクッ

サクサクジュワー

ホームレス男「ツっ!…!…!」プルプル


ホームレス男「うっっっっまぁ~~!!!!」


ホームレス男「これだよなぁ…これが本当の唐揚げだよなぁ……衣はパリッとサクッとしてて…噛み締める度に肉汁がジュワァ……最高だよう…」

ホームレス男「こりゃメシが進む!」ガッムシャムシャ

一杯目おかわり

ホームレス男「これはソースをかけて…うん!うまい!!」ムシャコラムシャムシャコラコラ

2杯目おかわり

ホームレス男「この辛子がまた……ツゥ~ン!!」ガッガツガツ

3杯目おかわり

ホームレス男「おろしポン酢!?これは初めて……うん!!うんまい!!」バクバクババクバク

-----------------------

ホームレス男「うぷっ…結局7杯もおかわりしてしまった……くるしい…」

ホームレス男「でも…しあわせだなぁ……」

店員女「お食事お下げしてもよろしいですか♪?」

ホームレス男「ヒィッ」ガタタ

店員女「どっどうされましたかお客様?!」


ホームレス男「あっ!すみません!びっくりしてしまって…」


店員女「えっ!もしかして…私のせいですよね…大変失礼致しました…」シュン

ホームレス男「いえいえ!!お気になさらず!こちらもびっくりしてしまって申し訳ないです!」アタフタ

店員女「いえこちらこそ!すみませんでした!」ペコ

ホームレス男「あっ…(これじゃぁいたちごっこだなぁ…)わかりました、別にきにしてませんので、大丈夫ですから」ペコ

店員女「あっ…ありがとうございました…」

ホームレス男「では後お願いします…」ペコ

店員女「あっ…ありがとうございました!またのお越しをおまち…あの!」

ホームレス男「はっはい?」クルリ

店員女「今度は失敗せずにしますんで!…またきてくれますか…」

ホームレス男「えっ…あっはい…あなたのおかげで美味しいもの食べれましたから、また来たいですから」ニコッ


店員女「あっ…」キュン

ホームレス男「ではまた…」スッ

店員女「あ……(名前…聞けたらよかったのに…)」

店員女(やだっ……わたしったら…はしたない…でも…かっこ…よかったもん…)ポッ

-----------

ホームレス男「ふぅ~…またこれたらいいなぁ、うまかったし」

ホームレス男「さて次は履歴書と…写真だな…」

いくぜ

ホームレス男「まずは履歴書履歴書…コンビニにあるかな…?とりあえずそこにいくか」


ホームレス男「ここらでコンビニ…あ、店員男くんがいるとこが近いな、よし、いこう」スタスタスタ

ホームレス男「今の時間じゃもしかして…店員男くんいるかなぁ?」スタスタスタ


ホームレス男「お、着いた着いた」


ホームレス男「で、でも…いつも裏口しかいったことないから…表は初めてなんだよな…」オドオド

ホームレス男「顔は店員男くん以外は知らないし…でも…変な奴来たって思われて通報されたら…」ビクビク


ホームレス男「あぁどうしよどうしよ…」ウロウロ
店員男「どうしました?お客様?」
ホームレス男「わひぃゃうっ!」

ホームレス男「すみません!邪魔でしたよね!?すみません!」店員男「あっいえいえ!って……おじさん!?」

ホームレス男「えっ?!って……店員男さん!?」


店員男「も~何回やるんだよこのやりとり~>>1は好きだな~ほんとに」

俺「こいつ殺したろかほんま」

ホームレス男「い、いまなにか」キョロキョロ


店員男「気にしなくていいよおじさん、そうそう、さっきはありがとうね♪」

ホームレス男「あっ、いえいえ、こちらこそ、ありがとうございました、おかげでキレイになった上生き返りました(^^)」ペコリ


店員男「あはは、おじさんは相変わらず固いなぁ♪」

店員男「それにしてもおじさん…びっくりした、見違えたよ、まぢで」


ホームレス男「えっ?えっ?な、なにがですか?」アセアセ

店員男「いやぁ…カリスマ、いい仕事するよな☆今のおじさんならかなりモテるよ絶対☆」

ホームレス男「あっ、髪型ね…その節もありがとうございました!」フカブカー

店員男「わわ、コンビニの前だから誤解されちゃうからやめておじさん(^^;)アセアセ

ホームレス男「あっ、それは気づかず!すみません!」フカブカブカー


店員男「もういいからおじさん(^^;)、あと、「さん」もいらないから、さ」


ホームレス男「?」

店員男「同じ風呂に入ったんだ、だからもうおじさんと俺は隔たりなんか、ないでしょ?」


店員男「大将も言ってたでしょ?同じ風呂に入れば、皆同じ表情、同じ気持ち、同じ時間だって、だからもう気を遣いすぎる必要なんかないんだよ?」

ホームレス男「店員男さん…」

店員男「だからもう敬語使わないで♪もっと楽にいこうよ♪ほら、呼び捨てでいいからいいから♪」

ホームレス男「店員男……くん」


店員男「あはは♪それでもいいや♪」

店員男「おじさん32歳でしょ?おれ大学4年だから歳が10個しか違わないから俺もラフにいくよ♪」

ホームレス男「あれ?35じゃむぐぐぐ」
俺「あぁ、大丈夫大丈夫、32歳だ、お前は32歳だから、静かにしてろなまぢで」

ホームレス男「ぶはっ!いっ、いまな、にか…」

店員男「?なんかあったけ?」

ホームレス男「えっ?い、いや、なにも…」

ホームレス男「店員男…くんは大学生なん…だね(^^;(慣れないなぁ)

店員男「そうそう♪あっ、おじさんなんか買いにきたんよね?早く中入ろ♪」


ホームレス男「え?あっ、は…うん!」スタスタ


ウィーン


店員男「らっしゃっせー♪」


ホームレス男「(店員男くん…バイトかけもちしてて大変なんだなぁ…)」

ホームレス男「(えと…とりあえず履歴書っと…)」キョロキョロ


ホームレス男「おっ、あったあった、安いなぁ~」

ホームレス男「よし、レジにいこう」スタスタスタ

ホームレス男「これ…お願いします…」スッ


店員男「らっしゃっさー♪こちらが一点ですね~♪お会計はこちらになります♪」ピッ


ホームレス男「はい…えーと…」ゴソゴソ


店員男「…おじさん、どしたの?履歴書なんか買ってさ?」ヒソヒソ


ホームレス男「えっ!?あっ、あはは、あは…まぁ…その…」

ホームレス男「しっ、仕事を…しようかと…」


店員男「!」

店員男「へ~!おじさん外見だけじゃなくて中身もマジ変わってきたじゃん!」

ホームレス男「わわっ!店員男くん声大きいよっ!」ワタワタ


店員男「あっ!し、失礼しました~(^o^;)」


店員男「ではちょうどお預かりします、ありがとうございました~♪」


ホームレス男「ふぅ…」

店員男「あっ、おじさん、こっちこっち」チョイチョイ

ホームレス男「?いつもの裏口…?」スタスタ

店員男「ごめんねおじさん!ついついテンションあがっちった♪」テヘペロ


ホームレス男「い、いや…別に大丈夫だよ(^^;)」
店員男「いや~おじさんがね~人間変わるもんだね~♪」


ホームレス男「あっそうそう、店員男くん、銭湯のバイト代もらって来てたんだ、はいこれ」スッ


店員男「えっ?あっ、ありがとうおじさん♪あれ?封筒が二つ?」

ホームレス男「えぇ、確かに二つもらいましたよ?」

店員男「いやいや、一つは確実におじさんでしょ!?はい、どうぞ♪」スッ

ホームレス男「いや、受け取れないよ、店員男くん…」


店員男「え?なんでなんで?」


ホームレス男「そのお金は…受け取れないよ…だって、君には、感謝してるんだ…今日一日…感謝してもしつくせないほどの…感謝を…」

ホームレス男「ホントは、別の形の物をプレゼントしたいぐらいだけど…今の僕には…なにもないから…」

ホームレス男「だから…せめて、せめてもの感謝の印しとして、君に返してあげたいんだ…」

ホームレス男「今はこれが精一杯だけど、次は必ず、もっと大きなものを(r」
店員男「デコピーーン♪」ズビシッ

ホームレス男「ぶぷぅっ!!」スパーン

ホームレス男「アタタタ…」ナデナデ


店員男「…おじさん、相変わらず水臭いなぁ~、感謝?されたくてしたなんてそんなこと言っちゃう奴はデコピーーンだぞ~?」クイクイ


ホームレス男「店員男くん…」

店員男「…みくびんないでよね、おじさん。おれ、そんなちっちゃい男じゃねえから?」

ホームレス男「あっ…そんなつもりじゃ…」

店員男「うん、わかってるよ、おじさんの性格上、気を遣いすぎてのことだろうね?」

店員男「でも、ついついデコピーーンしちった、ごめんね?」


ホームレス男「あっ謝んのは僕の方だよっ!」


店員男「頑張ってる人がさ」

ホームレス男「えっ…?」
店員男「頑張ってる人、頑張ろうしてる人がさ、目の前にいたら、ついつい応援、したくなんだよ?」

ホームレス男「店員男くん…」


店員男「応援してるとさ、なんか、頑張ってんのは、俺一人だけなんかじゃねぇ、目の前にいる奴も頑張ってるから、孤独じゃねえぞ、とかさ、なーんか、背中を押してくれんだよね」


ホームレス男「……」

店員男「だからさ、結局は俺の自己満なの、結果的に助かったからむしろ払いたいぐらいだよ♪」


店員男「それに、一つだけちょっちムカついた」

ホームレス男「えっ」

店員男「おじさん、『今の僕にはなにもないから』って、言ったよね?」

ホームレス男「…う、うん…」ビクッ


店員男「それがムカついた!『なにもないから』?いやいや、同じ風呂にも入った俺はおじさんの知り合い以下かよっ!!…て気分になってさ」


ホームレス男「あっあれは……」

店員男「まぁおじさんのことだからそんなつもりないだろうけど、」

店員男「だって…もう…友達…じゃんか?」


ホームレス男「えっ…と、友、達?」

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