漣「6月1日は祥鳳さんの誕生日」 (35)



5月30日昼
ショートランド泊地鎮守府


ザァーーーーーー

祥鳳「梅雨か・・・」

祥鳳(この季節は私が進水した日でもあり・・・)

祥鳳(そして私が・・・)

祥鳳「・・・ハァ」


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漣「祥鳳さんどうしたんですか? ため息なんかついたらメシマズですよ!」

祥鳳「さ、漣ちゃん!?」

漣「悩み事なら、漣が聞きますよ」

祥鳳「うん、梅雨だなって・・・」

漣「梅雨、嫌いですか?」

祥鳳「嫌いっていうか、苦手かなって・・・。いろいろ、思い出しちゃうから・・・」

漣「・・・」

祥鳳「あっ、ごっ、ごめんね漣ちゃん・・・! あなたに愚痴っちゃって・・・!」

漣「気にしないでください。愚痴くらいこの漣が聞いてやるのです」キリッ

祥鳳「ふふっ、何それ・・・」

漣「一応私がこの鎮守府では先輩ですから」キリッ

祥鳳「ありがと、でも大丈夫だから」ナデナデ

漣「もー、子供扱いしないでください~!」

祥鳳「ってもうこんな時間! ごめん漣ちゃん、秘書官の仕事にもどるね!」タッタッ...



漣(祥鳳さん、やっぱり『あの記憶』が・・・)

漣「ここは漣の出番ですね!」


5月30日夜
第七駆逐隊部屋


漣「来るべき6月1日は祥鳳さんの誕生日」

漣「私達第七駆逐隊で祥鳳さんをお祝いしてあげましょう!」

曙「・・・めんどくさ」

潮「あ、曙ちゃん・・・!」

曙「だいたい何でアンタがそこまで祥鳳さんの世話焼くのよ?」

漣「そ、それは・・・」

曙「付き合ってらんないわよ、こっちだって遠征の準備とかクソ提督のセクハラを止めるのに忙しいんだし」

漣「・・・そっか。じゃあいいよ」ショボン



朧「ちょっと曙・・・」

曙「何よ?」

朧「曙・・・、分からないの?」

曙「何が?」

朧「漣は祥鳳さんの護衛艦だった。そして、その最期を看取ったのは・・・」

曙「・・・!」

朧「誰かを守れなかった後悔、何もできなかった無念・・・。だから、漣はせめて誕生日くらい祝ってあげたい」

潮「曙ちゃんだって、翔鶴さんの護衛したことがあるから分かるでしょ・・・?」

曙「・・・そっか」

漣「・・・」

曙「ごめん漣・・・」

漣「・・・いいんです、私が勝手にやりたいだけですから・・・。みんなに迷惑はかけません・・・」



曙「・・・あーもう!」イラッ


ホッペタグイッ


漣「痛い痛い! 曙痛いですから!」バタバタ

曙「辛気臭い顔してんじゃないわよ! いつもウザったいくせに!」グイグイ

漣「あ、曙ちゃん・・・」

曙「分かったわよ、やるわよ! やってあげるわよ!」

朧「結局そうなるのね」

潮「いつも素直じゃないですよね、本当は優しいくせに」

曙「うっ、うるさい!」///



5月31日

祥鳳「・・・しばらく、秘書官のお仕事はお休みですか?」

提督「あぁ。ここんとこ出撃ばっかで疲れたろ。しばらく休んでくれていい。その間秘書官は隼鷹に替わってもらう」

隼鷹「まぁ、ドンと大船に乗ったつもりでいてくれよ!」

祥鳳「は、はぁ・・・。それでは・・・」

提督「うむ」


祥鳳「・・・隼鷹さん」

隼鷹「何?」

祥鳳「勤務中に飲んじゃダメですよ」

隼鷹「のっ、飲んだりなんかしないよ!今はシラフだぜ!」

提督「その手に一升瓶があっては説得力の欠片もないがな」

隼鷹「・・・」

祥鳳「じ、じゃあ任せたわね・・・(大丈夫かしら・・・)」


バタン



隼鷹「行ったな」

提督「あぁ・・・」

隼鷹「よっし、菊月に球磨、多摩。本土までの遠征頼んだかんな。例のモノも任せたよ」

球磨「心配無用クマ。行ってくるクマー!」

菊月「この菊月に任せておけ・・・」

多摩「行ってくるニャ」



提督「第七駆逐隊の四人、会場の準備はどうだ?」

漣「完璧です、ご主人さま!」

潮「如月ちゃんや睦月ちゃん達にも飾りつけを手伝ってもらってます・・・」

提督「祥鳳には気付かれてないだろうな?」

朧「彼女には龍驤さんに付いてもらってます。何かあったら式神さんが知らせてくれるはずです」

提督「そうか・・・。曙、料理の方は?」

曙「聞くまでもないでしょ、この私が手伝ってあげてるんだから! 感謝しなさいよね、このクソ提督!」

提督「そうか。ありがとな、曙」ナデナデ

曙「な・・・!」///

提督「祥鳳のこと、祝ってくれるんだろ?」ナデナデ

曙「べっ、別に・・・!漣が何かやるって言うから仕方なくやってるだけよ!」///



朧「曙の顔真っ赤」ニヤニヤ

潮「褒められて照れちゃう曙ちゃんかわいいです」ニヤニヤ

漣「フラグキタコレ!」ニヤニヤ

曙「や、やめなさいよこのクソ提督! セクハラすんなクソ提督!」///

提督「あまり女の子がクソクソ言うもんじゃないぞ」

曙「あーもう! うるさいうるさい!! 私先に炊事場に戻るから!」ダダダ

漣「ご主人様、マジレスですか・・・」

潮(曙ちゃんかわいい)

漣「いやー、ノリで言ってみたんですが、結構おおごとになっちゃいましたねー」

提督「いいんじゃないか? たまにはパーっとやるのも悪くない」

漣「ですね! メシウマ!」

提督「祥鳳、きっと喜んでくれるぞ」

漣「ご主人様・・・」

潮「漣ちゃん、私たちもそろそろ戻ろう?」

漣「そうね。では、ご主人様&隼鷹さんバイキュー!」

朧「失礼しました」

バタン



隼鷹「プレゼントは漣担当なんだ」

提督「あぁ。アイツは祥鳳の好みを割と分かってそうだし」

隼鷹「・・・しっかし提督も素直じゃないなー」

提督「何がだよ?」

隼鷹「さっさと祥鳳抱きしめてアイラブユーとか言ってブッチューとしちゃえばいいのにさ。

金もかかんないし、最高の誕生日プレゼントだぜ? 寧ろそれだけで十分とか言いそう」

提督「悪いが俺はそういうセクハラめいたことはしない。大本営様に知れてクビにでもされたらどうする?」

隼鷹「ったく、これだから朴念仁は・・・。ここなら何人もの美女を好き放題できるってのにな・・・」

提督「俺ァ部下に手は出さないの。クビを飛ばしたくないし、心労もかけたくないからさ」

隼鷹「まぁ、そうやって自重してるところは嫌いじゃないけどね。あと、アタシも早く飛鷹に会いたいからさ、頑張ってくれよ?」

提督「あぁ、分かってる。とりあえず瑞鳳じゃなきゃ構わんさ」

隼鷹「へ? なんで瑞鳳はダメなの?」

提督「今、祥鳳には漣という『妹』がいる。あのふたりの関係を壊したくはない」

隼鷹「ふーん、よくわからん理由だねー・・・」

提督「まぁ飛鷹も呼べるだけの資源が揃ったら、いずれな」


バタン!


足柄「ちょっと提督! 祥鳳の誕生日会をするんですって?」

羽黒「わ、私も手伝います・・・!」

提督「そうか・・・。鳳翔さんの手伝いよろしくな。できるか?」

足柄「当然よ?この足柄にまっかせなさい!」

羽黒「姉さんは揚げ物得意ですからね」

提督「・・・あと、もう一つ」

足柄「なにかしら?」

提督「・・・赤城や子日のつまみ食いを阻止してくれ」

足柄「・・・分かったわ。全力で阻止する」

提督「頼んだぞ、Starved Wolf」

足柄「まっかせなさい! この飢えた狼の二つ名は伊達じゃないことを見せてやるわ!」

羽黒「私もがんばります!」

那智「ふむ。私も全力で赤城達を止めよう。必ず期待には答える」

提督「頼んだぞ!」


三人「了解!」



バタン!


那珂「はーい!那珂ちゃんは、祥鳳さんへのプレゼントにお誕生日の歌を歌っちゃいまーす!」

提督「・・・がんばって」

那珂「んもー! アイドルが歌うんだよ?超特別なんだよ? もっと喜んで欲しいんだけどなー?」

川内「那珂ちゃんは黙ってて。提督、祥鳳へのプレゼントは『川内と夜戦できる券』でいいよね!?」ハァハァ

提督「却下、肩叩き券にでもしとけ」

川内「えー!? 祥鳳は夜戦したら絶対喜んでくれるのにー」

提督「空母は夜戦できねぇだろ・・・」

神通「すみません、二人にはよく言って聞かせますので・・・」 ペコペコ

提督「あぁ・・・。まぁ、三人とも方向性を間違えないように頑張ってくれよ・・・」

川内「えー!?」

那珂「那珂ちゃんの扱いひどくなーい!?」

神通「すみません、ホントすみません・・・。二人は曳航していきますので・・・」

那珂「神通ちゃん離してー!」ズルズル

川内「夜戦! みんなで楽しく夜戦しようよー!」ズルズル


提督「・・・」

バタン!!



隼鷹「相変わらずにぎやかだねぇ・・・!」

提督「まぁそれがアイツ等のいいところだな。方向性はいろいろ間違ってるが・・・」ハァ

隼鷹「・・・なぁ提督」

提督「なんだよ?」

隼鷹「嘘でしょ、さっきの関係を壊したくないとかいう話」

提督「・・・なぜわかった」

隼鷹「提督、なるべく昔の部隊や姉妹艦を揃えさせてあげようとしてるだろ? 川内だって、かなり資源使って呼んだよね?

飛鷹だって、呼ぼうと頑張ってる。

だったら、祥鳳も瑞鳳に会わせてやろうとするだろうに。矛盾してるじゃん」

提督「・・・さすがだな」

隼鷹「最初に着任した軽空母だからね。そんくらいわかるっての」

提督「ハハ、お前には適わんな・・・」


隼鷹「理由を言いな。正直な理由をな」

提督「・・・分かった、話そう」


提督「・・・あの子がどういう経緯で来たか知ってるか?」

隼鷹「さぁね? アタシはアッチでは影で飲んだくれとか言われてたみたいだけど」

提督「前の鎮守府の提督が瑞鳳を解体・・・つまり首切りしようとしてな。

あの子はそれを庇って理不尽に部隊から外された。挙句、装備だけ外されて解体され野に放り出された・・・」

隼鷹「・・・マジで?」

提督「マジだ。それを、此方で引き取ったというわけだ。俺が着任したてだった当時、事情を聞いて不憫に思ってな。

資源と引き換えに戦力増強を具申したら、上層部があっさり寄こしてくれてな・・・。

もっとも、あちらとしては厄介払いだったんだろうが、今じゃお前さんに並ぶウチのエースになってくれたがね」

隼鷹「・・・」


提督「あの子は何も言わなかったが、多分抱え込んでるはずだ。

あの大戦で最初に沈んだ空母と後ろ指を差される悔しさ。

そして誰かに必要とされない痛みをな・・・

それを救ってくれたのが漣だった。過去の大戦で共に戦った記憶もあるからか、あの子が親身になって接してくれたんだ」

隼鷹「・・・」

提督「今はあの二人の関係を崩さない方がいいんだ。これ以上あの子を傷つけては・・・」

隼鷹「バカじゃねーの?」

提督「・・・なっ」

隼鷹「あの子はそんな弱い子じゃない。

自分が理不尽な目に、不幸な目にあったからって誰かを恨むような情けない艦娘じゃない。

今までだって一度たりとも誰かの悪口を言ったことがあるか? ないだろ。

ましてや、大事な妹を恨んだり避けたりなんかするわけないだろ。一緒に戦った戦友のアタシには分かる」

提督「むぅ・・・」

隼鷹「結局アンタは祥鳳を取られたくないんだろ? 漣を言い訳にして、ガキみたいにあの子を独り占めしたいだけ。違うかい?」

提督「・・・むぅ」



隼鷹「祥鳳にアイラブユーとすら言えないのも、今の関係が崩れるのが怖いから、手出せないんだろ?」

提督「違う・・・! 俺は戦いが終わった時に、あの子が相手を自由に選べるように・・・!」

隼鷹「あーもう! グダグダ言い訳してんじゃないよ!」ボカッ

提督「ぐ、ぐふ・・・」

隼鷹「あそこまであの子を育てたのも、あの子を大事に使ってきたのもアンタだろ? 

あの子の気持ち、責任もって受け止めてやんないでどうすんのさ?」

提督(痛くて返事できない・・・)

隼鷹「あ、そうそう。本土から手紙来たから、明日祥鳳に渡しとくね」

提督「本土から・・・?」

隼鷹「提督はちゃんと仕事しとけよ。アタシは会場準備手伝ってくるわ」バタン

提督「・・・行ってしまった」

提督「・・・責任をもって受け止めろ、か」

提督「俺も腹を決めなきゃいかんな・・・」フフ


軽空母部屋

祥鳳「雨、止まないですね・・・」

龍驤「まぁ出撃も少なくて済むからええんとちゃう?」

祥鳳「それはそうですけど・・・」

龍驤「祥鳳、せっかく休み貰ったクセに元気ないんとちゃう?」

祥鳳「龍驤さん・・・」

龍驤「キミぃ、もしかしてあんな提督でも使われて嬉しいんかい?」

祥鳳「私、ここに来るように言われたとき、すごく嬉しかったんです。こんな私なんかでも、必要としてくれて・・・」

龍驤「・・・」

祥鳳「だから、やっぱり提督が隣にいてくれないと淋しいなって・・・。変ですよね、せっかく提督がご好意で休ませてくださったのに・・・」

龍驤「・・・やっぱアイツに祥鳳はもったいないわ」

祥鳳「えっ?ど、どういうことですか?」

龍驤「なんでもないわ。それよりウチとしりとりしよーや。行くで? 『白雪』」

祥鳳「き、『キングシーサー』・・・」

龍驤「『赤城』」

祥鳳「ぎ、『ギルガラス』・・・」

龍驤「『スーパー北上様』・・・」

祥鳳「ま、『マーベラス』・・・」

龍驤「『鈴谷』」

祥鳳「や、『ヤメタランス』・・・」



6月1日

提督「とうとう6月1日が来たか・・・」

提督「曙、料理の準備は?」

曙「聞くまでもないでしょ! 赤城さん達は天龍さんと龍田さんが抑えこんだわ!」

提督「よし。朧、遠征部隊は?」

朧「成功です、例の荷物も無事届いてます」

提督「よし。潮、会場の準備は?」

潮「な、なんとかできました・・・」

提督「よし。漣、プレゼント準備は?」

漣「なかなかステキにできましたよ! メシウマです!」

提督「よし、第七駆逐隊、出動だ!!」

四人「了解!!!!」

提督(隼鷹は何を用意したんだろう・・・?)



祥鳳(結局、二日間秘書官の仕事をお休みしちゃった・・・)ハア

祥鳳(もしかして私、提督に嫌われたのかな・・・?)ショボン

祥鳳「ところで龍驤さん、何処へ連れてくんです?」

龍驤「ええからええから。ほな祥鳳、行くで~」

祥鳳「・・・って、ここ食堂じゃないですか」



パタン


祥鳳「えっ・・・? なにこの飾り付け・・・?」

隼鷹「せーのっ!」

子日「今日は何の日? 子日じゃないよ?」

隼鷹「今日は6月1日、祥鳳の誕生日!!」


一同「祥鳳、お誕生日おめでとう!」

パンッ!! パンッ!!

パンパカパーン!!


祥鳳「え、え・・?」


祥鳳「今日って・・・、私の誕生日だったの?」

隼鷹「あんた自分の誕生日忘れてたの!? まあいいや、おめでとうな祥鳳!」

赤城「おめでとう!」

電「おめでとなのです!」

祥鳳「み、みんな。ありがとう・・・!」ペコ

提督「今回は漣が企画してくれたんだよ。お前が梅雨で元気なさそうだったから」

祥鳳「さ、漣ちゃん・・・!」

漣「えへへ・・・」

隼鷹「はいよ祥鳳。戦友のアタシからのプレゼント」ポン

祥鳳「ありがとう。焼酎霧島・・・。またお酒? それと手紙? 宛名は・・・?」

祥鳳「!! こ、これって!」

提督「いったい誰からの手紙だ?」

祥鳳「ず、瑞鳳からです・・・!」フルフル

提督「なっ・・・!」




『祥鳳

泊地の仕事はどう? 暑さで夏バテしてませんか? こちらは伊勢さん達と仲良くやっています。

私は元気です。祥鳳に会えなくてさみしいけど、がんばってます。

いつかそっちの泊地に転勤して、一緒に仕事ができたらいいね!  その時は私の可愛い九九艦爆たち、見せてあげるね♪  

呉鎮守府より 瑞鳳』



祥鳳「瑞鳳・・・!」

祥鳳「元気そうで良かったよ・・・!」ポロポロ

隼鷹「ほら? アンタの取り越し苦労だったろ?」ボソ

提督「すまん、お前の言うとおりだな・・・」ボソ

隼鷹「ちゃんと瑞鳳、呼べるようにがんばらなきゃな。あと飛鷹も」

提督「あぁ・・・」



漣「祥鳳さん、これが漣の本気なのです!」ドン

祥鳳「これって・・・! 彗星に、天山・・・!?」

漣「いや~、漣だいぶブキッチョさんなんで、時間かかっちゃってギリギリだったんですけどね」エヘヘ

祥鳳「ありがとう、漣ちゃん! 私嬉しい!大事に使うね!」ギュッ

漣「えへへ・・・」テレテレ



隼鷹「ほら提督! アンタもプレゼントだしなよー!」

提督「あ、あぁ・・・」

祥鳳「提督?」

提督「祥鳳・・・」ギュッ

祥鳳「きゃ・・・!?」

提督「祥鳳、いつもありがとな」チュッ

祥鳳「!?」///

提督「来てくれてからずっと、秘書官として支えてくれてありがとう。これからも、よろしく頼む」ナデナデ

祥鳳「て、提督・・・!」ウルウル


漣「あ~、どうしてその優しさを最初からいたこの漣には向けてくれないんでしょうか?」ボソッ

提督「いや、お前のことも感謝してるぞ? マジだからな?」

漣「よろしい」

睦月「ついでだから睦月のことも褒めるがよいぞ!」

夕立「ぽい!」

如月「睦月ちゃんも夕立ちゃんも空気読んで!」


祥鳳「提督、漣ちゃん、みんな・・・、ありがとう・・・。私・・・嬉しいです・・・!」ポロポロ

陽炎「ほらもう泣かないでよ祥鳳さん! ほら、ロウソクの火消して!」

不知火「・・・東京から球磨達が購入しました、間宮ケーキはこちらです」

祥鳳「うん・・・。ありがとう・・・」

祥鳳「行くね・・・!」フー

パチパチパチ

隼鷹「よーし、今日はめでたい日だ、みんな飲むぞー! 今日は無礼講だー!」

一同「おぉー!!」

隼鷹「提督を酔い潰れさせろー!」

一同「おぉー!」

提督「おぉー! ってナンダト!?」



\クマー! /

\ニャー!!/

\フブキデス! /

\ナカチャンジェットジャ●ーノウタウタイマース!!/


那珂『空にかがやく、まっかなたいよう~♪ ジェットジャ○ー、ジェッ○ャガー、ぼくらのジャ○ー~♪』


神通「那珂ちゃん誕生日の歌は!?」




翌日、足柄、高雄以外のほぼ全員が酔いつぶれて大破し、鎮守府が死屍累々と化していたのは言うまでもない。


6月2日 執務室

祥鳳「提督、お体は大丈夫ですか・・・?」

提督「あぁ、まだ頭は痛いがな・・・。隼鷹は?」

祥鳳「素っ裸で寝てましたので加古さんと古鷹さんが部屋まで連れてきました」

提督「はぁ・・・、あのバカは・・・。まぁみんないいストレス解消になったようだし、いいかな?」

祥鳳「あの・・・提督・・・」

提督「なんだ?」

祥鳳「キスから先は、してくれないんですか・・・?」ポッ

提督「・・・全機発艦してからで。そもそも勤務中だしケッコンカッコカリまでまだ練度も足りんだろ? お預けです」

祥鳳「そう、ですか・・・」ガク

提督「あぁ・・・」

祥鳳「・・・提督の、バカ」プー

提督「何か言った?」

祥鳳「なんでもないです」ムス



バタン!!


曙「このクソ提督! いつまで朴念仁気取ってんのよこのクソ提督!!」

漣「ご主人様? 調子に乗ってるとぶっ飛ばしますよ?」

提督「いや、お前らがさっきからクローゼットに隠れて聞き耳立ててるの知ってたからな」

漣&曙「え・・・? バレてたの・・・?」ポカン

提督「お前らのやることくらい、お見通しだよ」ベー

祥鳳「やだ、さっきの、見られてたの・・・?」///

漣「っていうことは、私達が見てなければ何かしたってわけですね?」

提督「いや、そ、それは・・・」アセ

曙「執務室でセクハラ? 最低よクソ提督!」

提督「根拠もないのに人を罵倒するじゃないの!」

祥鳳「提督・・・。私、提督さえよければ・・・」ポッ

提督「お前も真に受けないの!」



その後、日時は過ぎて6月6日・・・


漣「・・・とまぁ、いつものように出撃やら~、漫才やら~、遠征やら~、しながら過ごしていますが~」

漣「六月六日。あー、今日も雨がザーザー降っているのです・・・(棒)」

漣「出撃もなく、私は暇でありマッスル」

漣「あらイヤだ、独り言が多い漣です」

祥鳳「あっ、漣ちゃんいたいた!」

漣「祥鳳さん?」

祥鳳「おいで、今日は漣ちゃんの誕生日でしょ?」

漣「えっ・・・?」





パンパカパーン!


漣「ご主人様、これは・・・?」

提督「お誕生日おめでとう、漣。そして鎮守府開設から、本当に世話になった」ナデナデ

漣「て、提督・・・!」

祥鳳「曙ちゃんが一番頑張ってたのよ。漣ちゃんをお祝いしたいって」ニコ

曙「ちっ、違うから! 祥鳳さんが漣のお祝いしようって言うから、仕方なく付き合っただけよ!」

潮「え~? 最初に漣ちゃんのお祝いしたいって言ったのは曙ちゃんだったよね?」ニヤニヤ

曙「ちっ、違うから!ウソだからね潮の言うことなんか!」///

朧「私も隣でしっかり聞いてたよ。間違いないわ」ニヤニヤ

曙「お、朧まで・・・!」///

朧「茹でガニね、曙」ニヤニヤ

曙「く、くぅ・・・」///

漣「みんな・・・。ありがとう・・・」ニコ

曙「フン! か、感謝しなさいよ!」プイ

漣「・・・」グズ


祥鳳「漣ちゃん、お誕生日おめでとう!」



漣「ありがとう、祥鳳さん、みんな・・・!」



その後、隼鷹が事あるごとに誕生日会にかこつけて飲み会を開くため鎮守府財政が逼迫し、7月からは誕生日会は一まとめになりましたとさ


おしまい


祥鳳さんのキングフォーム、じゃなかった梅雨グラ最高です!!

でも艦載機はどうやって発進させるんでしょう・・・まさか傘から!?

そして、やっぱり祥鳳さんの中破絵さいk(以下検閲により削除)


では、曙ちゃんの○○○が見たいのでレベリング行ってきます

言い忘れましたが翔鶴姉も誕生日おめでとうございます!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月05日 (金) 12:44:21   ID: NWsUy9G8

ショートランドに6月に雨期はないぞ、日本勘違いしてるの?

2 :  SS好きの774さん   2015年08月05日 (水) 19:20:40   ID: BU0qq0vV

不粋なこと言うない
よかったよ ほんわかした

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