【艦これ】ただの日常 (22)

提督「起きろ、演習の時間だ」


鳳翔「おはようございます」


青葉「まだ寝ていたいんですけど……」


神通「いいじゃないですか、朝の鍛錬は重要です」


龍鳳「と言っても集中強化しているのは私達だけですから他の方は何やっててもいいんですよね……」


清霜「練度が90近くになるまでの辛抱だよ!」


提督「はいはい愚痴ってないで準備しろ。演習場で集合だ」


「「「「「了解しました」」」」」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432053537

提督「でだ、三隈。お前は恐らく今日で改造レベルに達するな」


三隈「はい、旗艦に据えて頂いたおかげで素早く練度を上げることが出来ましたわ」


提督「その調子で今日も頑張ってくれ。それと改造レベルに達したらすぐに知らせるように」


三隈「そんなに期待して頂けるなんて……了解しましたわ」


提督「期待、ね」


三隈「どうかなさいましたか?」


提督「いや、何でもない」

~カカッと演習描写スキップ~


提督「ご苦労。戦果は?」


鳳翔「S勝利が3つ、A勝利が1つ、それと……」


清霜「ごめんなさい、C敗北が一つ付いちゃった……」


青葉「だって相手の編成がレベル90越え戦艦6隻だったんですよ?」


提督「いや、怒るわけじゃない。この編成で全てに勝とうなんて無理な話だ」


龍鳳「せめて敵旗艦を撃破できればB勝利に持ち込めたのですが……」


神通「あ、潜水艦隊は今日は見かけませんでした。そのため編成は一切変更していません」


提督「分かった。では午後の演習までは好きに過ごしてくれて構わない」

三隈「あの……」


提督「ああそうだ、三隈は残るように」


三隈「漸く30レベルになれましたわ。早速改造してもらえるのですか?」


提督「勿論だ。工廠に行こうか」


三隈「はい!」


提督「…………」ピロリン

~工廠~


提督「というわけで頼むぞ妖精さん」


妖精「りょうかいでーす」


三隈「緊張します……」


提督「なに、一瞬で終わる」


妖精「はい、終わりです」


三隈「えっ!?もうですか!?というかいつの間に……」


提督「だから一瞬だと言ったろう?」


三隈「こんなにも早いなんて思わなかったのですわ」


提督「まぁなんにせよ改になれてよかったな」

三隈「ありがとうございます。素敵な装備ですわ」


提督「いや全くだ。その装備こっちに渡してくれないか?」


三隈「はい、どうぞ」


提督「良し。じゃあもう帰っていいぞ」


三隈「もう、もっと三隈の姿を見て欲しいですわ」


提督「いいから早く」


三隈「仕方ありませんわ……それではまた、御機嫌よう」


提督「あ?何処へ行くんだ?」


三隈「え?何処って……自分の部屋ですけれど……」


提督「はぁ?お前が行くのはあっち」

三隈「え……あそこって……」


提督「見てわかるだろ、近代化改修行きの部屋だ」


三隈「ど、どうして!?あんなに三隈の改造を楽しみにしていたじゃないですか!」


提督「そうだな。でも楽しみにしていたのはお前自身じゃなくて装備だよ」


三隈「っ!?」


提督「20.3cm(3号)連装砲。これ以外にお前の存在価値なんてない」


三隈「そ、そんな……」


提督「今までお前がいたせいで母港がカツカツだったんだ。清々する」


妖精「はい連行でーす」


三隈「い、嫌……三隈は、まだ……戦闘でもないのに戦えなくなるなんて……」


提督「役目が終わったんだから早く消えてくれ、邪魔だ」


三隈「嫌ああああああああああああああああああああああああああ!!」






~近代化改修に成功しました~

朝霜「油断はしたくないしね。強化は歓迎さ!」


提督「これでそろそろ近代化改修がMAXだな」


朝霜「おお司令じゃん。今日も強化ありがと!」


提督「いらない奴を処分してるだけさ」


朝霜「ふーん。そういえば近代化改修ってどういう原理なのさ?」


提督「んーよくは知らんが……改修素材の艦娘の魂を無理矢理人の器から引きはがして他者に与えるとか何とかだったか」


朝霜「引きはがされた器はどうなるのさ」


提督「廃人化するから大抵はどっかに送還して処分や実験体にするらしい」


朝霜「うわっキツっ!」


提督「冗談だよ。さてお前も今日の近代化改修任務が終わったから自由にしてくれて構わない」


朝霜「うぇ、あんな話されたらあたい気分悪くなっちまうよ……」


提督「大丈夫だ、MAXになるころには慣れる」


朝霜「……本当に冗談?」


提督「はは……」

提督「もう昼か……そろそろ帰ってくる頃合いだな」


イク「艦隊帰投、なのね」


ゴーヤ「疲れたでち……」


提督「お帰り。その様子だと南西諸島任務間まで終わったみたいだな」


イムヤ「うん、今日は結構手間取っちゃったけど」


イク「全く、あの軽空母ども使えないのね!」


ゴーヤ「全然ルート固定してくれなかったんだよぉ?」


提督「今日は3隻分用意したはずだがそれでも手間取ったか……」


イムヤ「ごめんなさい司令官……」

提督「何を謝る。毎日無理をさせているのはこっちだ」


イク「いひひっ!提督は優しいから好きなのね!」


提督「軽空母達はどうなった?」


ゴーヤ「えーっとぉ、二隻は沈めて燃料と弾薬に変えておいたでち」


イク「一隻は二戦で素早く死んでくれたけど、もう一隻が無駄に粘ったせいで回収量が減っちゃったの……」


イムヤ「最後の一隻は珍しく燃料弾薬が全部切れるまで生き残ったから近代化にまわしちゃったわ」


提督「ああ、だから改修任務がすぐ終わったのか」


ゴーヤ「ちなみにろーは今単艦で回ってるでち」


イムヤ「いつもどおり疲れたら帰ってくるわよ」


イク「指示もなしに自分から行くなんて酔狂なの」


ゴーヤ「本人の能力がそれ向きだから本能かもしれないでち」

提督「なるほどな。よし、じゃあ今日はもう休んで明日に備えてくれ」


イムヤ「分かったわ」


ゴーヤ「提督、いつもみたいになでなでしてくだち。あれがゴーヤたちの一番の補給でち」


提督「よしよし。ありがとうな」


ゴーヤ「えへへ……」


イク「そういえば今日も新しく軽空母を拾ったけど明日使っていいの?」


提督「勿論だ。大破までは流星でも積んで、大破したら装備を剥いで沈めといてくれ」


「「「はーい!!!」」」

秋月「司令!鎮守府近海航路の資源回収が完了しました!」


提督「お疲れ。早かったな」


秋月「今回は艇艦が頑張ってくれましたからね」


提督「ほうほう……ん?一回E敗北したのか」


秋月「あっ……はい。すみません……」


提督「どういう状況だったんだ?」


秋月「最初の潜水艦で2隻を失いまして……そうしたら次の分岐で東に逸れたんです」


提督「ほぉ、逸れるのか」

秋月「一応そのまま進撃した所、3戦目の航空戦のところで大破、艇艦も全員轟沈して失敗しました……」


提督「わかった。次からは初戦警戒も含めて艇艦は出来る限り新しいものを用意しておくよ」


秋月「すみませんでした……」


提督「4隻だと逸れる可能性があるということが分かっただけいいさ。どちらにせよ敗北はしてしまう計算だしね」


秋月「そう言ってもらえると助かります……」


提督「敗北分は勝利で取り返せばいい。期待しているよ、秋月」ナデナデ


秋月「あっ……ふふ」


提督「……秋月は、艇艦を轟沈させることをどう思っている?」


秋月「?別段何も思いません」


提督「そう、か」


秋月「私達は司令さえいればいいですからね。一部例外はいますけど」

提督「…………」


提督「狂ってる」


提督「どいつもこいつも」


提督「目の前で轟沈を見せても何も言わない」


提督「ずっと同じ好意をぶつけてくる」


提督「誰にでも同じ態度の艦娘」


提督「きっと俺じゃなくてもいいんだろう」


提督「だったら俺は俺の好きなようにやる」


提督「決して勧めはしない」


提督「だが皆狂っているのなら、俺も一緒に狂おう」


提督「明日も出会いたてのバイトどもの悲鳴と、俺の愛用の子たちの好意が始まる」


提督「もう慣れた」


提督「何度でも繰り返す。変わらない限り」

終わり
案外いつもやってるブラックな事って少ない。慣れだね慣れ


秋月ちゃん可愛い

出撃すると否応なしにドロップする艦娘を解体するのはもはやシステム上仕方ないしブラックと言えないわな

~書き忘れてた~


睦月「提督、キラ付け終わったよ!」


提督「よし、そのまま遠征に向かってくれ」


睦月「随伴艦はどうします?」


提督「こっちで捨てとくよ」


睦月「了解なのです!」


提督「帰ったら甘味を用意しておく」


睦月「本当⁉嬉しいにゃしい!」


提督「じゃあ行ってらっしゃい」


睦月「行ってきます!」

提督「さてと.....」


「うう......痛いよぉ......」


提督「よく頑張ったな君たち」


「早くドックに......」


提督「ドック?使い捨ての君たちには勿体ない。もちろん補給も」


「な、ふざけないで!!」


提督「大真面目さ。この鎮守府には俺のお気に入り以外要らないんだ。だから解体ね」


「嘘でしょう......?こんな傷で普通の人間になったら......」


提督「知るか」


カーンカーンカーン


「いだ、いだいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」


提督「煩いなぁ。轟沈のときもだけど、君たちいちいち一人ずつ演出見るの面倒なんだよね」


「いだ......たすけ......い......た......」


「............」


提督「ふぅ。さて、ゴミ処理を本部に依頼してから次の仕事だな」


提督「......こんなことまで合法だなんてやはり狂ってるな」




これで本当に終わり。キラ付けバイトは轟沈させるには半端な残り方するから困る

俺の艦これの日常と違うぞどうなってる

キラ付けバイトとは言え一人も轟沈させないのが俺のポリシー

捨て艦もバイト艦も「経験値が勿体無くて」やってない俺はホワイトなのだろうか、ただのケチだろうか

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月20日 (水) 10:09:14   ID: Uz2g99u2

これをわざわざssにする必要あるの?

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom