剣崎「モバ…マス?」相川始「俺とお前は…多々買う事でしか分かり合えない!」 (88)

剣崎「始の様子がおかしい?」

虎太郎「うん。 何か最近挙動不振というか…心ここにあらずというか…」

虎太郎「天音も、『今の始さん何か苦手…』って塞ぎこんじゃって」

剣崎「う~ん…。 具体的にどこがおかしいんだ?」

虎太郎「常に携帯弄ってニヤニヤしてたり、急に喜びだしたかと思ったら、『爆死…だと?』って言ったきり一日中落ち込んだりしてるらしいんだ」

剣崎「さっぱり分からないな」

橘「やはりそういうことか」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431092570

剣崎「ウエっ!?」

虎太郎「橘さん! (いつの間に入って来たんだ……あ、勝手に牛乳飲んでる)」

橘「この前ハカランダに行った時も奴はおかしかった」

剣崎「どんな風にですか?」

橘「こんな風にだ」


〜〜回想〜〜

相川『いらっしゃっ……何だお前か』

橘『何だとは失礼なやつだな。 俺だって好きでここに来たわけじゃない。 睦月を探すついでに休憩しに来たんだ』

相川『そうか。 生憎だが奴はここには来ていない』

橘『そうか……なぁ、さっきから携帯で何を見ているんだ』

相川『貴様には関係のない事だ。 注文だけして黙って待ってろ』

橘『(最悪の接客だ…) じゃあ…、コーヒーと、この愛離守風イチゴパスタを頼む』

相川『あぁ、かしこま』ウンショ…ア、プロデューサー!

相川『!! マズっ!!』

橘『何だ今の声は? お前の携帯からか?』

相川『何でもない! お前は黙ってパスタでも食ってろ!』

橘『あ、あぁ(凄い取り乱してる)』

〜〜回想終わり〜〜

剣崎「あの始がそんなに取り乱すなんて…」

虎太郎「どうやら携帯に秘密がありそうだね」

橘「あぁ、もしかしたらアンデッドの
仕業かもしれない」

剣崎「アンデッドっ!? どういう事ですか橘さん!」

橘「これまでの上級アンデッドが下級アンデッドを洗脳し、自らの僕として来たように、ジョーカーを自分の手駒とする為の作戦かもしれない。
剣崎が倒したカテゴリーKのような、な」

剣崎「こうしちゃいられない…行きましょう! 橘さん! 虎太郎!」

橘「ああ」

虎太郎「う、うん」

剣崎(始を洗脳するだなんて…そんな事はさせない!)

書き忘れたけど本編とは設定が違うところがありますのでご了承ください

・・Cafe ハカランダ・・

カランコローン

剣崎「はじめ! ハジメ! 始ェ!!」

相川「!」ビクッ

相川「何だ…騒々しい…」サッ

剣崎「始! お前アンデッドに洗脳されてるって本当か!?」

相川「……いきなり何を言っている。 俺がアンデッド如きに洗脳されるはずがないだろ」

剣崎「でも…最近お前の行動が怪しいって…」

相川「」ギク

相川「…気のせいだそれは。 それにアンデッドがアンデッドを洗脳出来るのは上級アンデッドだけ。 それも下級アンデッドに限られる」

剣崎「でもこの前に出たカテゴリーKは」

相川「あれは俺のカードを奪ってジョーカーの力を解放させようとしただけだ。 あわよくば手下にするつもりだったんたろうが本気でそんな事を考えてはなかっただろう」

剣崎「そうか…良かった…橘さんこれで「おい」

橘「さっき、何を隠した」

相川「」ギク

相川「何のことか分からないな」

橘「デタラメを言うな。 剣崎が入って来た時確かにお前は何かを隠した筈だ」

橘「それを今ここで出してもらう」

相川「断る。 何故貴様に見せなきゃなら「スキあり!」

相川「! 止めろっ離せ……!」

虎太郎「ヤダね。 君が何を隠してるのか見せてもらうよっ」

相川「オイっ! やめ…あっ!」

虎太郎「へへ。 やっぱり携帯だったね」

相川「貴様ァ……貴様のような奴を、俺はこの手でブチのめしたい!」

虎太郎「うわぁ! は、離せよぉ!」

剣崎「お、おい落ち着け始」

虎太郎「うわぁっ! あっ落ちた」ポロッ


ポロッ ピッ

http://m.youtube.com/watch?v=9ENBgnZHCv4

『うんしょ…あっプロデューサー! まだお着替えしてるから待っててぇ。 まだお着替え中だよぉ?
プロデューサーネクタイの結び方教えてくれるのぉ? 今日はプロデューサーにい〜っぱい甘えちゃお〜〜。
靴下履かせるの手伝ってくれるの? あはははは足はくすぐったいよ〜(以下略』

虎太郎「」

橘「」

剣崎「」

相川「ワァアアアアアアアアアアアア!!!

橘「何だこいつっ!」

剣崎「アンデッドか!」

虎太郎「違うよ剣崎君、橘さん。 これゲームみたい。 えっ…と、今の声はこのキャラが出したんだよ」ヒョイ

剣崎「赤城…」

橘「みりあ?」

虎太郎「これ見たことあるよ。 確かモバマスっていうアイドルの女の子を集めるゲームだよ」

剣崎「モバ…マス?」

橘「まさかジョーカーがこんな物をやっているとは…」

相川「シニタイ…フフ、アンデッドガシネルモノカ」

剣崎「つまり、アンデッドじゃないってことか?」

虎太郎「うん。 単に始はこれにハマってただけみたい」

剣崎「そうかっ良かった〜」

橘「ふん。 人騒がせなやつだ」

相川「ミナギッテクル、オレノホンノウノチカラガミナギッテクル」

橘「そうやって詩人気取ってくっちゃべってろ。 俺は帰る」

剣崎「あ、待ってくださいよ橘さん」

虎太郎(ひ、ひどい)

この件をきっかけに相川始が給料を全てモバマスに注ぎ込んでいた事が発覚し、彼の携帯は没収された。


彼はプロデューサーである事を捨てる事により、人を…天音ちゃんの笑顔を守った。 だが、彼の多々買いがまた始まろうとしている。

どこかで、運営と…。






?「ふふふ。 じょーかー。 私の相手をおねがいしまー!」



剣崎「始の様子がおかしいだって? またかよ…今度はなんだよ」

虎太郎「うん。 何だか最近元気になったみたいでさ」

剣崎「元気になった? 良いことじゃんかそれ」

虎太郎「元気過ぎるんだってさ。 この前まで見てるこっちが死にたくなるくらい落ち込んでたあいつが、今じゃ毎日笑顔で仕事してるんだ」

剣崎「始が毎日笑顔だって? この前ぶつぶつ独り言を言いながら小学生の女の子をカメラで撮りまくって通報されかけたくらい落ち込んでた
あいつが?」

虎太郎「そうなんだよ。 天音も『今の始さんキモい』って塞ぎこんじゃって」

剣崎「またモバマスしてるんじゃないのか」

虎太郎「それはないよ。 携帯はまだ没収されてるはずだし。 天音ちゃんに聞いても最近外出が増えたぐらいで他に変わった行動はしてないって言ってたし」

剣崎「う〜ん。 さっぱり分からないな」

橘「やはりそういうことか」


剣崎「ヴェッ!?」

虎太郎「橘さん! (本当にいつの間に入って来たんだこの人……また勝手に牛乳飲んでるし……あ、2本目いった)」

橘「この前睦月を探しにバイクを走らせていたらたまたま奴を見かけたんだがやはりおかしな事になってた」

剣崎「何があったんですか?」

橘「こんな事があったんだ」

〜〜回想〜〜

?『せんせぇー! 次はクレープ食べたい!」

相川『ははは。 甘いものばかり食べてたら太っちゃうよ』

?『むー。 デリカシーのないせんせぇーはきらい!』

相川『グハァッ! ご、ごめんよ。 次から気をつけるよ。 あ、ここだよ。 ここのクレープが絶品なんだ』

?『ほんと!? はやくはやく! いこうせんせぇ早く来ないと置いてっちゃうよ!!』

相川『ははは。 そんなに急がなくてもクレープは無くならないよ』



橘『(誰だこいつ)』

〜〜回想終わり〜〜

剣崎「何時もの始じゃないですか」

虎太郎「うんうん。 何時もの相川始だ」

橘「俺だって本当に普段通りならそう思っただろう。 だが奴には普段とは決定的に違う点があった」

剣崎「なんですそれ?」

橘「相手の女の子が天音ちゃんじゃなかった」

剣崎・虎太郎「「え、えええええええええっっ!!??」」

虎太郎「あの始が天音ちゃん以外の女の子とデートしてるなんて……信じられないよ」

剣崎「そんな馬鹿な…」

橘「俺も目を疑った。 あいつはロリコンはロリコンでも天音ちゃん一筋のロリコンだ。 二次元や他のロリを嗜む事はあっても、愛でるのは天音ちゃんだけ、……のはずだったんたが…」

剣崎「その、始とデートしてた女の子は一体…」

虎太郎「話しを聞く限りじゃ随分と始に懐いてるみたいだけど」

橘「俺も気になってな。 調べてきた」

虎太郎「し、調べてきたって、その女の子がどこの子か調べてきたって事ですか?」

橘「ああ」

剣崎「やっぱり橘さんは一流だなぁ。 俺なんかまだまだ足元にも及ばねえや」

虎太郎「その女の子って一体どこの子なんですか」

橘「ここの子だった」スッ

剣崎「ん? これってモバマスじゃないですか」

虎太郎「龍崎…薫?」

橘「相川始と一緒にデートしていたのは、この龍崎薫という女の子だった」

剣崎・虎太郎「「は?」」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira076209.jpg

龍崎薫(9)

剣崎「何馬鹿な事言ってるんですか。 これゲームのキャラですよ?」

虎太郎「やっぱり橘さん…急遽作ったライダーシステムのせいで脳が…」

橘「人をおちょくってるとぶっ飛ばすぞ! だが、そう思うのも無理はない。 俺だってたまたまモバマスで見るまで思いもしなかったからな」

剣崎「でも…二次元のキャラが現実にいるなんて…」

橘「普通では考えられないな。 だが、アンデッドの仕業だとしたらどうする?」

剣崎「アンデッドの仕業? ハっーー始を油断させる為にモバマスのキャラに擬態してるってことですかっ」

橘「そうだ。 それにこの龍崎薫というキャラはプロデューサーの中からもボイスが付くのを求める声が多いキャラだ。 無論、始もその中の一人だろう」

剣崎「始が浮かれるのも無理はない。 ってことか…」

剣崎「こうしちゃいられない…! 行きましょう橘さん!」

橘「行くってどこにだ剣崎」

剣崎「始の所にです! 今こうしてる間にも…あいつの身に危険が迫っているのかもしれない!」

橘「あ、ああ。 そうだな」

剣崎「虎太郎留守番頼む!」

虎太郎「う、うん」

バタンッ

虎太郎「行っちゃった……。 って、橘さん携帯忘れてる」

虎太郎「そう言えば、何で橘さんはあんなにモバマスに詳しかったんだろう?」

・・Cafe ハカランダ・・

カランコローン


剣崎「はじめ! ハジメ! 始ェ!」

栗原母「いらっしゃ、あら剣崎さんと…橘さん? どうしたの?」

橘「始はいないか?」

剣崎「俺たち始を探してるんです!」

栗原母「始さん? さぁ…さっき外に出てったけど何処にいるのか…」

剣崎「そんな……あっ、天音ちゃん。 天音ちゃんは始が何処にいったか知らないかな」

天音「……知らない。 始さんの事なんて知らない!」ダッ

剣崎「あ、天音ちゃん!」

栗原母「ごめんねえ…あの子最近始さんに構ってもらえなくて拗ねちゃってるのよ」

剣崎「そうなんですか……って虎太郎から電話だ」

剣崎「もしもし……なんだって! アンデッドが!?」

橘「何!? 行くぞ剣崎」

剣崎「はい!」

栗原母「行っちゃった。 大変ねえ仮面ライダーも」

天音「………」

栗原母「天音?」

天音「……始さんの………ばか」

相川「次はどこいこっか薫ちゃん」

薫「せんせぇはどこに行きたいぃ?」

相川「うーん薫ちゃんが楽しめる所かなぁ」

薫「かおるが楽しめるところー?」

相川「うん。 薫ちゃんが楽しんでるのを見てると俺も楽しくなるんだ」

薫「そうなんだー! あ、かおるせんせぇを連れて行きたいところがあるんだぁ!」

相川「連れて行きたい所?」

薫「うん! それはねー……」

パラドキサ・アンデッド「地獄だよ!」パキッパリン

ズパァッ

相川「ぐわぁああ!」

相川「その姿…まさか……」

P・アンデッド「ふふふふ。 その通りだよせんせぇ。 いや、じょーかー!!」

ズパッ

相川「くっ…! 変身!!」

【Change】

カリス「そんな…まさか薫ちゃんが……」

P・アンデッド「カリス……でんせつのアンデッド。 こんなろりこんにつかわれるなんて……こういうのって『あわれ』って言うのかなぁ? せんせぇ」

ズパッズパッザンッ!

カリス「ぐっ…グァッ! アアッ」

P・アンデッド「あの死神がこんなによわくなってるのもあわれっていうのかなー?」

カリス「ぐっ…」シュッ

【BIO】

ビシッ

P・アンデッド「うっ」

カリス「もう止めるんだ薫ちゃん!」

P・アンデッド「キングにこんなものはつうじないよ!」ブチッ

ビシュッビシュッ

カリス「! グォッ!! ……がはっ」

P・アンデッド「それに! かおるはほんもののかおるじゃないってぐらいわからないのせんせぇ!」

カリス「グワァァアアアッ」

P・アンデッド「じょーかーがハマってるゲームのキャラになったらゆだんするかとおもっけど、
まさかこんなにうまく行くとは思わなかったなー」

P・アンデッド「ひょっとして、じょーかーってバカだったのかな?」ガシッ

カリス「ぐっ……」

P・アンデッド「これで、とどめだよ!」

カリス「ーーーー」

?「待てっ!!」

P・アンデッド「!」

P・アンデッド「かめんライダー!」

剣崎「お前に始はやらせない! 変身!!」

橘「変身!!」

【【Turn Up】】

ブレイド「ウェええええい!」

ギャレン「うぉおおおおお!」

P・アンデッド「ぐっ…、ギャレンはともかくブレイドはやっかいだよぉ」

P・アンデッド「ここはひかせてもらうよー!」

ブウンッ

ギャレン「待てアンデッド!」

ブレイド「くそッ逃げられた…」

カリス「うぐっ…かはっかはっ」

剣崎「大丈夫か始!?」

橘「酷くやられたみたいだな」

カリス「はぁ…はぁ……」シュッ

【Spirit】

相川「薫ちゃん……薫……ちゃん…」

剣崎「始……」

橘「やはりあの女の子はアンデッドだったみたいだな。 始をここまで痛めつけるとは…中々厄介そうだ」

剣崎「おい始! しっかりしろ!!」

相川「だめだ……おれは…ああ…」

相川「薫ちゃんが……アンデッドだなんて……あぁあああ」

橘「普通に考えて二次元のキャラが現実にいるわけないだろ」

剣崎「とりあえず始をハカランダまで運びましょう」

橘「そうだな。 アンデッドサーチャーに反応があれば白井から連絡が来るはずだ」

始「かおるちゃんかおるちゃんかおるちゃん…」

橘「凄くショックだったようだな」

剣崎「元気出せよ始。 元々ゲームのキャラなんだろ? またモバマスで「知った風な口をきくなぁ!」」

剣崎「ウェッ!?」

相川「何が分かる…お前に何が分かるんだぁ!!」

橘(なんだ…デジャヴュが……)

剣崎「ご、ごめん。 でもお前だってあの子が、いや…、あいつがアンデッドだって事は分かってる筈だ」

相川「……」

剣崎「本当に大事な物が何なのか、もう一度考えてみても良いんじゃないか?」

相川「本当に……大事な物…」

剣崎「ほら、行こうぜ始」

相川「……あぁ」

……………

薫「いくらかおるがキングって言っても3人あいてはきついなぁー」

薫「それにブレイドはさいきんみょうなフォームを手にいれてこわいし…」

薫「あれ? ここって、じょーかーが働いてたおみせ?」

薫「……ふふ、ふふふふふふふ」

ねる

ピロリロリロリー
デンッ デンッ デンッデデデデ
デーン(アンデッドサーチャーに反応があったときのテーマ)

みょうなフォーム(総選挙13位までのSレアと融合したシンデレラフォーム)

・・Cafe ハカランダ・・

カランコローン

剣崎「すいませー…って、何だコレ!?」

橘「店内が滅茶苦茶に荒らされているっ」

相川「! 遥香さん! 大丈夫ですか!? 遥香さんっ!!」

栗原母「んっ……はじ…め…さん?」グタ

相川「一体何が…」

栗原母「突然化け物が……天音を…連れ去って……」

剣崎「天音ちゃんをっ!? まさか、さっきのカテゴリーKがっ」

橘「人質のつもりか…許せん!」

相川「……これは…」

橘「書き置き? カテゴリーKが残したものか」

『ここからなんせい20キロのところにいるからこの子といっしょにまってるね! あ、じょーかーひとりだけじゃないとこの子ころしちゃうかもー!』

相川「……」グシャ

栗原母「お願い…あま…ね……を…」ガクッ

剣崎「遥香さん!?」

橘「大丈夫だ。 気を失っただけのようだ」

相川「……」スッ

橘「どこへ行くつもりだ」

相川「決まってる。 天音ちゃんの所にだ」

橘「一人でか」

相川「一人でなければ天音ちゃんが殺されてしまう」

橘「さっきボロボロにやられただろ。 その時の傷も癒えてないはずだ」

相川「何が言いたい……」

橘「お前は頼りにならない。 俺と剣崎で行く」

剣崎「橘さん!!」

橘「天音ちゃんを助けるにはそれが一番確実だ。 剣崎、お前は時間を止めるカードを持っていたな? それを使って天音ちゃんを救い出した後にカテゴリーKを倒すんだ」

剣崎「でも……」チラッ

相川「……」

昼飯食ってきます

相川「…これは俺の戦いだ。 俺の…、大事な物を取り戻す為の」

剣崎「始…」

相川「ケリは俺がつける。 だから頼む。 俺に…行かせてくれ」

橘「……」

剣崎「橘さん…始に行かせましょう。 俺も橘さんも、今まで譲れない戦いはあった筈です。 今が始にとってそうであるなら、俺は…始に戦わせたい」

橘「……始…、もしお前がダメだったら、俺と剣崎で奴を封印する。 それで良いな」

剣崎「橘さん!」

橘「早く行くぞ。 こうしてる間も、天音ちゃんは怯えている」

剣崎「はい!」

相川「ああ」


相川(待っていてくれ天音ちゃん…必ず…必ず助ける!」

…………

薫「くるかな〜じょーかーくるかな〜、ねぇ、じょーかーくるとおもう?」

天音「ひっ」

薫「あははは。 そんなにおびえておもしろーい! 何でこんなによわいにんげんが今の支配者なのかなぁ?」

薫「やっぱり…王様で、いちばんつよいかおるが勝ちのこるべきなんだよ」

薫「こんなよわいやつらが生きてることじたいがまちがいだよねぇー」

薫「ふふふ。 じょーかー、おまえのチカラを手にいれてかおるが勝つんだ!」

天音「助けて…始さん……」

薫「ん? そうだ! ただ待つだけなのもつまらないからあそぼうよ!」

天音「あ、あそぶ?」

薫「うん! おねえちゃんの体でいっぱい、いーっぱいあそぶの!」

天音「いや…こないで…こないでっ」

薫「だいじょうぶだよ? たぶんすっごくいたいけど、死なせはしないから」

薫「死んじゃったらひとじちにならないならね。 生かさずころさず、ゆっくりあそんであげるよ?」

天音「いやぁあああぁぁあああ!!」

薫「ふふふビシュッビシュッビシュッ

天音「きゃっ!」

薫「! うわぁ!」

カリス「……」

薫「じょーかーっ!」

天音「あの時の…黒いライダー?」

カリス「この子に…近づくなぁ!!」

薫「ほんとうにひとりできたんだね。 かおる、とーってもうれしいなぁ」パキッパリン

P・アンデッド「それじゃあ、死んでもらおうかなー!」

P・アンデッド「それ!」

ガキィン

カリス「ぐっ……!」

ガキィンッ

カリス「トアッ!」

P・アンデッド「わわ、さっきとはぜんぜんちがう」

カリス「早く逃げるんだ! あっちに剣崎達がいる!!」

天音「で、でも…」

P・アンデッド「よそ見してるひまがあるのかなー?」

バシュッバシュッバシュッッ!

天音「! きゃあああぁぁあああ!」

カリス「! 天音ちゃん!!」ダッ

ズバッザシュッバンッ!

カリス「ぐわぁああああっ!!」

天音「あ…、あ……っ」

カリス「このくらい大丈夫だ……君は俺が守るから」

カリス「はやく、行くんだ。 いいね?」

天音「っ」ダッ

P・アンデッド「うーんわからないなぁ。 なんでじょーかーが、アンデッドがにんげんなんていうよわい存在をまもるのかなぁ?」

P・アンデッド「ばとるふぁいとは種のはんえいをかけたたたかいなんだよね? じぶんの種いがいの事なんてどうでもいいとおもうなー」

カリス「生憎だがっ…俺はどの生物の種でもない。 貴様らが言ってるように俺はただの死神だ。 俺が勝ち残っても得をする生物はいない」

P・アンデッド「ならよけいわからないよぉ。 その死神がなんでにんげんなんていうよわくて、しかもその中でもちっっぽけな存在に魅かれて守ろうとするなんて」

P・アンデッド「そんなわけのわからないよけいなものはしんかにはふようなんだよー」

カリス「さぁな……俺にもまだ分からない」

カリス「だが、これだけは言える」

カリス「ちっぽけだから、弱い存在だから…俺は守るんだァ!!」

ガキィインッッ!

Pアンデッド「!! (な、なに? いきなり、つよく……!)」

カリス「俺はもう大事なものを、守りたいものを間違えないッ!!」

ガキィンッガキィンッッズバッッ!!

P・アンデッド「あっ、ぐうっ……! な、なにこのつよさはっ」

ズバッッバシュッガキィンッッ!!!

カリス「俺を強くするのは…強くするのはぁっ…人の想いだぁ!!」

ザンッッッッッッ!!!!

P・アンデッド「うわぁああああああああっっ!!」

ちょっと休憩します

再開します。

カリス「…」シュッ

【Float】 【Drill】 【Tornado】

【SpiningDance】

カリス「ハッ!」

ドォオンッッッッ!

P・アンデッド「うアアアアアアァァアアアアッ」

P・アンデッド「かはっ……」シャキン

P・アンデッド「なんでぇ? なんで…わたしが、キングである私がぁ!」

カリス「…」スッ

P・アンデッド「封印…するの…? 私を? やめて…やめて……、私は、私は種族の繁栄の為にーーー!」

   ヒュンッ    シュンシュンシュン―――キュイイイン

P・アンデッド「ぁ、ああぁ……」

P・アンデッド「ふ、ふふふふ。 いくらあなたが人間の為に戦ってもあなたが勝ち残れば全ては滅びるっ!!」

P・アンデッド「それがーーーうん、め…い
ーーー」

    シュンシュンシュン―――パシッ

カリス「……」


カリス「運命……か」

…………

剣崎「はじっ……カリス! 勝ったのか!」

カリス「……あぁ。 奴は確かに封印した」

橘「そうか…」

天音「……」

カリス「……俺は、帰らせてもらう」

剣崎「あ、あぁ」

天音「待って!」

カリス「…」

天音「ねぇ、あなたってもしかして……もしかして「俺は」」

カリス「俺は…」

天音「……」

カリス「俺は……只の通りすがりだ。 君の事は剣崎達から聞いただけで会ったことは一度もない」

カリス「俺の事なんて気にせず。 君は家に帰ればいい。 自分の……帰るべき場所に」

天音「……じゃあ、せめて名前だけでも教えてよ! 教えてもらうまで家になんて帰らないんだか!」

カリス「……」

剣崎「天音ちゃん…」

カリス「……」スタスタ

天音「…」

カリス「俺は、『仮面ライダー』だ」

剣崎「!」

カリス「それ以上でも…それ以下でもない…」クルッ

橘「……カリス」

カリス「後のことは…頼んだ」

カリス「ハッ!」

バッ

剣崎「……行っちゃったな」

剣崎「天音ちゃん……?」


天音「…………ばか」

戦いは終わり、彼は愛する日常の中へと帰っていった。

彼と、彼の友の運命の日は、近い。

果たしてどちらが運命の切り札を掴みとるのか、それはーーー




Fin.

終わりんこ。

今書いてるSSがちょっと行き詰まったから、始がモバマスにハマってロリアイドルの魅力を紹介しまくるSSを書いて息抜きしようと思ったのに何故こうなった。

おまけ


橘「あの一件が原因で俺もモバマスにハマってしまった」

橘「まるで小夜子が死んで出来た心の穴を埋めるかのようにモバマスは俺の心を癒した」

橘「だが」

橘「ナズェダ! 何故ありすがこない!」

橘「ここで出なければ俺は爆死っ。 俺の財布はボドボドだぁ!」

橘「来い! 来いぃいい!」ガチャガチャ

橘「あ、あ…、ウワァアアアアア!!」

橘「………射幸心…俺の心に……射幸心」





終わり モバマスも何事もホドホドに遊ぶのが一番

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