とら「うしお、あにめってなんだ?」 (43)


うしお「お前この前からそればっかりだなァ」

うしお「いいかとら、俺達の絵が動くんだよ。分かったか?」

とら「分かるかこのクソうしお!! 絵が動くとか妖(バケモノ)じゃねぇか!!」

うしお「あーー!! もう!!」

うしお「このテレビに俺たちが映るの!! それでいいだろ!!」

とら「おぉっ!? わしがまたてれぴんの中に入れるのか!?」

うしお「あ、あぁ、まぁちょっと違うけどよ」


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巻末オマケのノリで書ければいいなぁと思っております

宜しければ読んでみてくださいヨロシクお願いします<(_ _)>


とりあえず公式サイトを

http://ushitora.tv/




麻子「うしおーーっ!!」

麻子「あんた少しは部屋片付けなさいよ!! アニメになるんだから!!」

うしお「あ、麻子!? それに真由子まで!?」

真由子「こんにちは、うしおくん。はぅ、とらちゃん!!」

とら「なんだァ騒がしい」

麻子「真由子も!! アニメになるんだから化粧ぐらいするのよ!!」

真由子「えぇ~、いつも通りでいいと思うけど」

とら「おいおい、いらんことするな!! わしの食いもんばっちくすんじゃねぇ!!」


うしお「麻子はりきってんなァ」

とら「こりゃどうなっとるんだ」

うしお「こいつらもアニメ化するからソワソワしてんだろ」

うしお「他のみんなはどうしてるんだろ、ちょっと見に行ってくるかァ」


うしお「あれ? オヤジに母ちゃん?」


うしお「二人して鏡の前でなにやってるんだ?」

須磨子「あぁうしお、アニメ初登場に備えてこの『とれなー』を着てみたのです」

うしお「えぇ!?」

須磨子「やっぱり眉毛も整えたほうがいいのでしょうか」

うしお「いいんだよ母ちゃんは母ちゃんのままで!!」

須磨子「そうですか、うしお」


うしお「オヤジは鏡に睨みつけてなにやってんだよ」

紫暮「うむ、これは練習に決まっておるだろ」

うしお「練習?」

紫暮「外伝の私の過去編をアニメ化したときに備えて、昔の目つきを練習しておるのよ」

うしお「気が早えよ!! ただでさえ尺なさそうなのに外伝までやれねえよ!!」

紫暮「円盤特典とか色々あるだろうがよこの馬鹿息子がーー!!」

うしお「気が早いって言ってんだろクソオヤジーー!!」


うしお「いてて、アホオヤジ相変わらずバカ強ぇ」

とら「なにをやっとるんだおめえは」


礼子「あら、うしお君。そんなボロボロでどうしたの?」

うしお「あ、礼子さんに間崎さん。な、なんでもねえよ」

間崎「蒼月、アニメ化のことで聞きてえことがある」

うしお「ま、間崎さん? どうしたんだい?」

間崎「番格の俺はどうなるんだ?」

間崎「最近知り合いの光夫がアニメでえらく変わっちまったんだ……」

間崎「もしかして俺もあんな風になるのか?」

間崎「あんなんじゃスピードイーターに勝てねえぞ!?」

うしお「お、落ち着いて間崎さん、きっと大丈夫さ!!」

礼子「そうよ賢ちゃん、大丈夫よ……多分……」

間崎「礼子、今多分って……」


うしお「みんなアニメ化で色々心配してんだなァ」

とら「わしゃなーんにも心配しとらんぞ」


勇「うしおくん!!」

うしお「あれ? 勇に厚沢さん!?」

厚沢「蒼月くんアニメ化おめでとう」

うしお「あ、ありがと厚沢さん。ん? 何を読んでるんだい?」

厚沢「これは、初登場のときに旅客機を運転するから今から予習してるのさ」

うしお「へぇ、さすが厚沢さんだなァ」

勇「おじさん、分かってるくせに……」

厚沢「勇ちゃん……」

うしお「勇? どうしたんだ?」

勇「うしおくん!! どうせ私たちの話のときに一番話題になるのは衾なんでしょ!?」

厚沢「勇ちゃん!!」

勇「きっと大手掲示板では衾の話題ばっかりで私たちの話なんてされないのよ!!」

厚沢「し、仕方ないんだ勇ちゃん!! 衾はトラウマすぎる!!」

勇「違うわ、きっと私が五大ヒロインの中で一番人気がないみたいな風潮だからよ!!」

厚沢「ゆ、勇ちゃん……!!」

勇「うわーーーーん!!」

厚沢「勇ちゃーーん!!」


うしお「二人とも、走っていっちまった……」


小夜「うしおくん、アニメ化おめでとう」

うしお「小夜さんにオマモリさん!?」

オマモリサマ「ながとびまる、おらもおいわいにきたぞ」

とら「なんでえおめえまで」


オマモリサマ「ひとつききたいことがあってきた」

オマモリサマ「さやのからだをちゃんとかくしてくれるかどうか」

小夜「オマモリサマ!!」

小夜「いいのですオマモリサマ、私はうしおくんたちの為なら」

オマモリサマ「だめだ、さやがぜんこくのおとこどもにからだをみられるのはふびんだ」

小夜「確かに恥ずかしいけど、文字通り一肌脱いでみせます」

オマモリサマ「さや……」


うしお「何の話だ?」

小夜「う、うしおくん気にしないで。オマモリサマ……」

オマモリサマ「さやがそこまでいうならしかたない」


オマモリサマ「ゆげとこうせんをだせるばけものをつれてこよう」

とら「そんなやついたかよ」


うしお「色々みんな考えてるんだなァ」


???「そりゃそうだ。俺だって考えてるんだぜ、うしお」


とら「おまえ!!」




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とら「秋葉流!!!!」


うしお「流兄ちゃん!!!!」





うしお「な、なんで服着てないんだよ流兄ちゃん……」

流「わっかんねーかなァ、うしお」


流「これがインパクトよ」


うしお「イ、インパクト?」

流「今の深夜アニメ業界は大変よォ、生き残るのは並大抵のことじゃねえ」

流「第三話で首が飛んだり轟沈しないと話題にもなりゃしねえ」


とら「首が飛ぶだァ? 飛頭蛮のことかよ」

流「そうじゃねえよ」


うしお「インパクトか、何かあったかなァ」

流「だから第三話でオレがこの格好で登場してやるって話よォ」


日輪「そんなことさせるかバカ者」


流「おぉっ、日輪!?」

うしお「ひゃー、日輪まで来てなんだか大変なことになってきたなァ」

日輪「流が三話で出てどうする、物語がおかしくなるだろうが」

流「だからそれがインパクトよォ」

日輪「ウソをつけ、本当は出番を早くしたくて言ってるくせに」

流「そ、そりゃ……」

日輪「同じ獣の槍伝承者候補の一人として勝手は許さないぞ」

流「でもよ日輪、お前の初登場のときの色気のなさじゃ視聴者はポルってくれねえぜ」

日輪「うるさし!!」


日輪「私は女を捨てた身だ、そういうのはあそこの杜綱の妹にでも任せとけばいい」


純「わ、私!?」


流「あー、杜綱んときの水行か。確かに日輪よりは色気あるかもなァ」

日輪「うるさし!!」

純「そんなこと言われても、色気なんて……」

杜綱「ダメだ!! 純にそんなことはさせられん!!」

純「に、兄さん!?」

流「杜綱、そうは言うけど何か手をうっとかんと最終決戦まで放映されるか分からねえぜ」

杜綱「確かにうしお殿たちの物語は長い、四クールでも足りるかどうか……」

純「でもうしおくんたちのエピソードはどれもステキだから削ってほしくないね」

流「だから俺が第三話の法則で視聴者を釘付けよ」

日輪「まだ言うか」


九印「トモダチよ、第三話でインパクトというのがすでに古いのだよ」

キリオ「そういうことだよ、お兄ちゃん」


流「古いだとォ!?」

杜綱「キリオ、何かいい案があるのか?」

キリオ「もちろんさ。インパクトを与えるなら早いほうがいいよね」

九印「『うしおととら』を放映すると見せかけて『キリオと九印』を放映すればいい」

日輪「なぜそうなる!?」

九印「毎週キリオが華麗に妖を倒す物語だ」

キリオ「そう、僕のカッコいいところを真由子お姉ちゃんに見てもらうんだ」

流「お前も自分の出番を増やしたいだけかよ!?」

純「それって私たちの出番あるのかな……」

杜綱「完全になさそうだが……」


流「そんなことさせるかよ。杜綱、朏の陣だ」

杜綱「うしお殿の主役交代は認められないな」


九印「やれやれ、『キリオと九印』の素晴らしさが分からないか」

キリオ「九印、やるよ」


うしお「うわー、乱闘が始まっちまった」


とら「おいうしお、こりゃ……」

うしお「あぁ、逃げたほうがよさそうだぜとら」

とら「あにめってやつは人間をおかしくすんのなァ」


うしお「獣の槍伝承者候補があれなら光覇明宗の総本山はどうなってんだろ」

うしお「心配だなァ」

うしお「とらァ!! ちょっと総本山まで行ってくれ!!」


凶羅「阿呆共がァ」

凶羅「時代は変わったんだ、携帯の一つも出てこんで誰が見るか!!」


和羅「喝ッ!!」

和羅「時代設定も格好も、台詞も一字一句変えることは我ら光覇明宗が阻止する!!」


お役目様「みんな」

お役目様「仲良うせんとあかんよ」


凶羅「ちっ……」

和羅「は、お役目様」


うしお「やっぱり総本山も騒がしくなってるみたいだなァ」

とら「こりゃ人間はどいつも駄目そうだな」

うしお「人間……?」


うしお「そうか!! 妖たちのところへ行こう!!」

うしお「妖たちならアニメとか気にしてないだろうし、きっと落ち着けるだろ」

とら「だといいけどよ」


東の長「これはどういうことか、西の」

神野「出番の数が、東と西で違いすぎるのではないかと言っているのだ、東の」

東の長「それは物語的に仕方ないことだろう、西の」


四分守「同じ蛇妖でも一鬼はゲームのラスボスに他のアニメも出るわで目立っているではないか!!」

一鬼「けっ、お前らの出番なんか知るかよ。東の蛇妖は出番の数も大食いなのさ」


イズナ「でもよ西の妖の出番が早まっても、あのかませっぷりだぜ。やめといたほうが」

神野「剛刃『流走』!!」

イズナ「きゃーー!!」


仍「鎌鼬のエピソードが人気らしいじゃない?」

仍「それなら時代遅れのボディコンよりキレイなあたしのほうがいいでしょ」

イズナ「それだけはねぇや、お前じゃ今年の冬に薄い本が一冊も出なくなるぜい」


梟「あぁ、もちろんかがりの薄い本要員はオレなんだろ?」

雷信「お前はキスフライでも喰ってろ」


かがり「出来れば私はとら様と……////」


威吹「お前たちは何を言っているのだ……」



うしお「まさか妖たちのところでもアニメで乱闘が始まってるとは……」

とら「おい、もういいだろうしお」

うしお「あぁ、しょうがねぇ、家に帰るかァ」


うしお「ただいまーっと」

うしお「あれ、流兄ちゃん」


流「お、うしお。どうしたんだそのツラはァ」

うしお「いや、みんなアニメ化で色々考えてるんだなぁってさ」

流「そりゃなァ」

うしお「俺も不安だったんだ」

うしお「俺たちって、もう結構古い作品だろ?」

うしお「今の人たちに楽しんでもらえるのかって……」


流「へっ、おめえにそんな心配いらねえよなあ」


流「楽しんでもらえるさ」


流「『うしおととら』なら、きっと、望んだ数だけな」










うしお「流兄ちゃん……」


うしお「服、着なよ」





おわり




ヒョウさんが出てないとか…
>>1はそこでかわいていけ

ほぼオールキャストで素晴らしい!原作の雰囲気も良く出てるな

うしとら好き過ぎてアニメを平静な心で観る自信がない
ほんと全部の話やってくれたら良いのにな



最後まで読んで下さった方々、ありがとうございました<(_ _)>
もし多少なりとも楽しんでいただけたのなら幸いです

うしとらSSは以下二つ建てたことがあるので、
もし興味がありましたら検索して読んでいただけたら嬉しく思います




http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org301916.jpg

うしお「……聖杯戦争?」

「うしおととら」と「Fate/stay night」のクロスオーバーSS




うしおとシオン

「うしおととら」と「MELTY BLOOD」のクロスオーバーSS


>>32
確かにヒョウさん出してないのそこかわ決定ですわ

>>33
全部やってほしいですね!
そして出来れば外伝や小説も……


ここまでお付き合い頂き、本当にありがとうございました
それではHTML化依頼だしてきます

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