雪歩「付き合ってください」P「マジでか」 (88)

雪歩「あの…プロデューサー……」

P「ん?」

雪歩「えと……今少しお時間いいでしょうか…」

P「いいよ。なにか用?」

雪歩「だ、大事なお話があります」

P「そうか。じゃあちょっと出るか。音無さん、ちょっと雪歩と出掛けてきます」

小鳥「あら、デートですか?ふふ、ちゃんとエスコートしてあげてくださいね」

雪歩「ひぇっ!?」

P「はい、雪歩のことは俺がちゃんと守りますんで、任せといてください。それでは」

雪歩「」

P「雪歩?はよ」

雪歩「ふ、は、え?あ、はいぃっ!」

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P「さーて、どこいく?」

雪歩「プロデューサーの行きたいところで…」

P「じゃあ雪歩の行きたいところだな」

雪歩「あう……それじゃあ落ち着けるとこがいいです…」

P「コーヒーの美味い喫茶店があるんだがそこでいいか?少し大人な雰囲気のところだけど」

雪歩「お、大人……そこでお願いしますぅ!」

P「お茶じゃないけど」

雪歩「問題ありません!」

P「なんか気合い入ってるな。んじゃいこか」

雪歩「はひ!」

ブルンタッタブルンタッタ

P「いいとこっしょ」

雪歩「はい…なんだか薄暗くて落ち着きますぅ…」

P「ムードがあると言ってくれ」

雪歩「たしかに…ムード…ムードがあります……ムード……」

P「大人はこういうとこでプロポーズとかするんだろうな」

雪歩「ぷ、プロポーズ!?」

P「俺には縁がなさそうだけどなぁ」

雪歩「…………」ドキドキ

P「俺たちみたいな子供はコーヒー牛乳がお似合いさ」

雪歩「せめてカフェオレと…」

P「それで雪歩、大事な話って?」

雪歩「ふはい!?え、えーと……」

P「俺は雪歩の話はなんでも聞くぞー」

雪歩「あ、あの……ご迷惑というのはわかってるんですけど……」

P「迷惑だろうが俺は雪歩の話は真面目に聞くぞー」

雪歩「あの…私……最近、ですね…」

P「うん」

雪歩「ぷ、プロデューサーとお仕事いくときとかに…その……」

P「うん」

雪歩「…な、なんだか、嬉しくなる……って、いうか……胸がぽかぽかしてくる…ような……」

P「うん」

雪歩「それで…プロデューサーの横顔とか……盗み見て……ど、ドキドキしてるときとか…あ、ありまして……」

P「うん?」

雪歩「なんでかな?って思って……いろいろ……考えましたところ…………わ、わたくしめの推理といたしましては……」

P「おん…」

雪歩「世間一般でかの有名と名高い…こ、ここここ!恋!?という可能性が高いという調査結果が確認ございまして!?」

P「雪歩。雪歩。ほれコーヒー牛乳」

雪歩「くぴくぴくぴくぴぴー!」

P「落ち着いたか?」

雪歩「はぁ…はぁ……はふっ」コクコク

P「続けるか?」

雪歩「はふはふっ」コクコク

P「わかった……レッツトライ」

雪歩「そ……その報告書を私なりに整理してみましたところ……」

P「うん」

雪歩「…………その……なんていうか……」

雪歩「……プロデューサー……?」

P「うん」

雪歩「…………好きですぅ……」

P「……うん」

雪歩「…………」

P「…………」

雪歩「…………はぁ……はぁ……」

P「…………」

P「マジでか」

雪歩「はふ……はふ……」クラクラ

P「お、落ち着け雪歩。あ、すみません店員さん、カフェオレ甘いの1つとカフェオレもっと甘いの1つください」

P「よし、甘いのきた。ほれ雪歩、甘いのお飲み」

雪歩「くぴぴぴぴ」

P「ふー…しかし……なんか……ごめんな?」

雪歩「はぷっ……んぐ、こくん……そ、それはどういう……や、やっぱり……私……」ウル

P「いや!違う!そういう意味じゃなくて!」

雪歩「じゃあ……?」

P「今まで辛かったろうなって。大変だったんだよな?」

雪歩「……」

雪歩「」コクン

P「すごいな雪歩。勇気出したんだよな。えらいぞ」

雪歩「……えへへ…」

P「しかし……うーん……」

雪歩「……すみません……やっぱりご迷惑ですよね……」

P「いや、嬉しいんだ。嬉しいんだけど……うーん……」

雪歩「…………ごめんなさい」

P「……やっぱアイドルだしな…」

雪歩「はい……わかってたんですけど……」

P「落ち込むな、雪歩。こればっかりは誰が悪いとかないから」

雪歩「……」

P「…………」

P「このこと、誰かに話した?」

雪歩「…………」

P「え?雪歩?」

雪歩「……お母さんと、お父さんにだけ……」

P「…………」

P「雪歩のお父さんて…」

雪歩「あっ大丈夫です!怒ってないですぅ!」

P「うそん…」

雪歩「ちゃんとプロデューサーはいい人だって説明しましたからっ!」

P「どこまで言ったんだ?その…雪歩の気持ちだけ?」

雪歩「…………」

P「え?雪歩さん?」

雪歩「今日…告白するって……言ってきちゃいました……」

P「オウチ……」

雪歩「いけなかったでしょうか……」

P「ん、いや……大丈夫だとは思うけど、アイドルに好きな人がいるなんて広がっちゃまずいからさ…」

雪歩「あぅ……すみません……」

P「うん…難しい話だな…はは…」

雪歩「すみません……私なんかが好きになっちゃって…プロデューサーを困らせてしまって……」

P「まて雪歩!俺としてはすごい嬉しいんだぞ!雪歩がアイドルじゃなきゃすぐにでも抱きしめたいってくらいだ!」

雪歩「だっ…抱きしめ……っ!?///」

P「……まぁ、どちらにしても人目の付くところじゃやらんけどさ」

雪歩「アイドルじゃなかったら…抱きしめられ……」ブツブツ

P「ちょ、雪歩さん?アイドル辞めるなんて言わんでくださいよ?」

雪歩「はっ!い、いえ!?そんなつもりは……」

雪歩「…………」

雪歩「ない…………ような気も……しないでもない……かも……と、言えなくも……ないというか……」

P「…………」

雪歩「…………」

P「とりあえず笑っとくか?」

雪歩「え、えへへ」

P「とにかく俺が言いたいのは、雪歩の気持ちは嬉しいし迷惑でもないので謝るなってことだ。オーケー?」

雪歩「お、おーけーですぅ」

P「ただな、アイドルである以上は隠さなきゃいけないな。雪歩にとっては辛いかもしれないが…」

雪歩「大丈夫です……というより、プロデューサーに伝えられないことの方が…辛かったので…」

P「親御さんに相談するくらいだもんな…悪かった」

雪歩「い、いえ!プロデューサーも謝らないでください」

P「ああ、わかった……ちなみに伝えようと思い立ったきっかけはあるのか?」

雪歩「……美希ちゃんが」

P「美希?」

雪歩「よくプロデューサーに抱きついてるのとかを見るたびに…なんだか胸がじんじんしてきちゃって…」

P「あぁ……」

雪歩「いつのまにか……右手にスコップが出現してることも…たまにあって……」

P「」

雪歩「あっ、これはまずいな……と思いまして」

P「よかったよかった。何事も早めの対応が大事」

P「まぁなんだ。美希のあれは発作みたいなもんだから気にすんな」

雪歩「仲間が発作起こして気にしないわけにいきませんけど…」

P「美希も好き好き言うけど事務所以外では控えるように言ってある。周りも本気じゃないってわかるだろうが…まぁ一応な」

雪歩「……」

P「そんなわけで…恋人らしいことはあまり出来そうにない。出来たとしても、こうしてたまに喫茶店でお茶するくらいのもんだろう。もちろん端から見てアイドルとプロデューサーに見えるようにな」

雪歩「…………っ?」

P「事務所でもみんなには内緒な。特に美希にバレちゃ怒られる」

雪歩「あ、あの……?」

P「社長なんてマジやべえ。下手したら首だ」

雪歩「プロデューサーっ」

P「え?」

雪歩「それって……つ、つまり」

P「……あ、そうか」

P「俺も雪歩のことは好きだ」

雪歩「…………」

P「2人だけのときくらいは恋人っぽくしよう」

雪歩「…………」

雪歩「………………」クラッ

ガシャーン

P「雪歩!?どうした!?甘いの顔面から浴びたくなったのか!?」

ガチャ

小鳥「おかえんなさーい」

P「ただいまー」

雪歩「うーん…うーん…」

小鳥「およ?背中に背負ってるそのスウィーツは私へのお土産ですか?」

P「食べちゃ駄目ですよ。俺があとで食べようと思ってるんで」

雪歩「ぶっ!?」

小鳥「あらら。イチゴシロップが噴き出してます」

P「食べ頃ですかね」

雪歩「ぶくぶくぶくぶく…!」

小鳥「さらにはメレンゲが」

P「そろそろあかん。次はレモンシロップが噴き出てきそう」

雪歩「も、漏らしませんよぉ!」ダクダク

P「冗談やがな」

小鳥「止血止血」

小鳥「はい、ちーんして」

雪歩「ちーん!」

小鳥「気絶して帰ってきたみたいだけど大丈夫?」

雪歩「だ、だひじょうぶでひゅ……脳内麻薬が過剰分泌して容量オーバーしただけでひゅから……」

小鳥「脳汁まみれになったわけね。雪歩ちゃんのお汁がまみれにまみれちゃったわけね。興味深い」

P「仕事しろセクハラ事務員」

小鳥「今までデートしてきたプロデューサーさんに言われたくありませんっ」

P「はははははー。羨ましいかー。雪歩との茶店デートがそんなに羨ましいかー」

小鳥「ちくしょう……せめて…せめて雪歩ちゃんが舐めたティースプーンくらい恵んでくれてもいいじゃないですか……っ」

雪歩「よければ私愛用のティースプーン、口の中に突っ込みましょうか」

小鳥「ごめんなさい反省しましたですからそのティースプーン正式名称スコップ同義語シャベルを置いてくだされ」

P「いやぁテンション高い雪歩は新鮮でイイネ!」

小鳥「プロデューサーさんもやけにテンション高いですが」

雪歩「音無さんはいつも通りですぅ」

P「さって、雪歩は今日午後から撮影だろ?それまでどうする?」

雪歩「事務所に居ようかと……ダメですか……?」

P「ダメなわきゃないが…えーと、しばらく1人だぞ?」

雪歩「プロデューサー、出掛けますか?」

P「いや、他のアイドル連中がめずらしくも事務所にたむろってないからさ。俺と音無さんはもちろんいるけど、話し相手はできないんじゃないかってね」

雪歩「それなら…問題ありません」

P「そう?それじゃ仕事に集中させてもらうな?」

雪歩「はいっ」

小鳥「じゃあお茶でもいれましょうか?」

雪歩「わた私がっ!」シャバダッ

小鳥「ひょ!?速い!はっ!スカートがふわり!」

雪歩「」トテテテテ

小鳥「…見えなかった……」

P「とっさにどこ見てんですか」

雪歩(そっか…しばらくみんないないんだ…)カチャカチャ

雪歩(じゃあ…事務所にはプロデューサーと音無さんと私だけ…)シャソッシャソッ

雪歩(つまりは音無さんを除けば2人きり…)コポォコポォ

雪歩(2人きりの時は恋人っぽいことをしてくれる…のかな…)プピー

雪歩(恋人っぽいこと……恋人っぽいこと?恋人っぽいことってなに…?)ジョバジョバ

雪歩(いちゃいちゃ?)コトコトコトコト

雪歩(…いちゃいちゃ?いちゃいちゃってなに?なにすればいいっちゃ?)カタコン

雪歩(…………一応事務所にはソファーがあるけど……)トテテテテ

雪歩「…………」トテテテテ

雪歩「ってソファーって!?いちゃいちゃとソファーとなんの関連性があるっていうの!?きゃーっ!」ドンガラー

P「大丈夫か春香ー!!」

雪歩「あ、あついですぅーっ!?」

P「なんだ春香かと思ったら頭からお茶をかぶって全身濡れ濡れになった雪歩だったのか」

小鳥「まったく人騒がせな」カシャッカシャッ

P「どうですか?」

小鳥「はい……火傷にはなってませんね」

P「よかった…」

雪歩「すみません…プロデューサーの湯呑みが……」

P「バカたれちゃん。湯呑みより自分の肉体美の心配をしろい」ペチコ

雪歩「ひやふっ…すみません……」シュン

小鳥「私の灰色の脳細胞が考えるに…この少し濁りのある液体は転んだ際に天井高くまでぶちまけられたため、雪歩ちゃんの身体にぶっかけられるまでに冷えてしまったのではないかと…」

P「どうしてこうなったんだ?春香はもっと上手い転び方をするってのに」

雪歩「か、考え事をしてて…」

P「まったく。春香のドジっこ属性を取っちゃう気か。反省しなさい。まったくもう」

小鳥「まぁまぁプロデューサーさん。幸い怪我がなかったことですし」

P「あんたはいい絵が撮れたからそんなこと言えるんです」

小鳥「えへ」

雪歩「あの……本当にすみません…プロデューサー…」

P「…お前だけの身体じゃないんだからな。大切にしてくれよ、雪歩?」

雪歩「…へっ!?そ!それは!どういう意味で…きゃーっ!?」ドンガラー

P「雪歩ォ!?」

雪歩「うーんうーん」

小鳥「雪歩ちゃん本日二度目のばたんきゅー」

P「今日に限っては寝ててもらってる方が良さげです」

小鳥「で、なにかあったんですか?」

P「なにを藪からスティックに」

小鳥「先ほどのどんがらといい、ピンクのフリルぱんつといい、普段の雪歩ちゃんじゃないような気がします」

P「おい音無。いつのまに見てんだ。つーか普段の雪歩のぱんつを把握してんのか。何色だ」

小鳥「イメージ通りです」

P「イエス!純白!」

小鳥「たまーに赤面してぼーっとしたり…ちらちら横目でプロデューサーさんを見てたり…」

P「気のせい気のせい」

小鳥「内股でもじもじさせたり…自らの肩を抱いてたり…」

P「よ、よくあるよくある」

小鳥「鼻頭がひくひくしてたり…下唇をぺろりとしたり…」

P「どれだけ細かいところまで観察してるんですか…」

小鳥「先ほど外に出てたとき、何かあったのかと勘ぐってしまいますねぇ」

P「ははは馬鹿な」

小鳥「もしかして告白されちゃいました?」

雪歩「」ビビビビビビクックビクゥッ

P「ははははは面白いことをおっしゃる」

小鳥「最近の雪歩ちゃんを見るに…有り得なくはないと思います」

雪歩「」ビククッビクビクッビクン

P「はははははははははチョーウケる」

小鳥「プロデューサーさんてアイドルゲームの主人公かってくらいモテますからねぇ」

P「俺なんかがモテる訳ないじゃないですかやだなもう」

小鳥「テンプレの返し乙です」

P「まぁ、最近は信頼されているなって感じてはいますね。最初の頃に比べたら随分と話すようになりましたし」

小鳥「なにかとあれば後ろをちょこちょこくっついてますからね、雪歩ちゃん」

雪歩「」ドキドキ

P「雪歩だからっていうのもありますけど…徐々に距離が近くなっていくのが感じられて」

雪歩「」パタパタパタパタ

P「いつのまにか隣に居てくれるっていうか…俺としても一緒にいて安心できる存在ですね」

雪歩「」ポフンポフン

小鳥「……相思相愛じゃないですか。やだノロケ?粉微塵になあれ」

P「俺としてはそんな感じですが、さすがにプロデューサーとアイドルが恋仲になったりしませんて」

雪歩「」ピクン

小鳥「たしかにアイドル事務所の事務員としては止めなきゃいけないところですが、個人的な心情といたしましては…応援したいと思っていますよ?」

P「うーん、そう言っていただけるのは嬉しいですが」

小鳥「多分…社長も同じ気持ちだと思います」

P「そうですかねぇ…」

小鳥「アイドルのみんなは…複雑でしょうけど…」

P「安心してください。雪歩とそういう関係になることなんてありませんから」

雪歩「」ピククン

小鳥「あら?他の子ならいいんですか?」

P「他の子でもないですて」

小鳥「ぶー。じゃあ誰ならいいんですかー?」

P「……アイドル以外の…趣味が合って会話が弾むような子ですかね…」

小鳥「遠まわしな告白ありがとうございますっ」

P「あ、アイドル事務所に勤めててインカムをつけて妄想が大好きな口元にほくろのある事務員とかも生理的に無理ですかねー」

小鳥「なによその限定的過ぎる生理的は!」ギュムッ

P「いははははい」

雪歩「…………」ジー

小鳥「!!殺意の波動を感じるッ」

P「急にどうしました音無さん。またどこかからか電波を受信しましたか」

雪歩「」ジー

小鳥「こ、これ以上のおしゃべりはよしましょうか。我々社畜はお仕事あるのみです!」

P「急にどうしました音無さん。変ですよ。あ、変なのはいつも通りでした。これは失礼しました」

小鳥「私って綺麗ですけど口は裂けたりしないのでティースプーンは勘弁してくらちゃい」プルプル

P「ん?まさか雪歩、起きてるのか?」

雪歩「!」パフン

雪歩「ぐーぐー!」

P「なんだ寝てるのか」

小鳥「あぁっ……やめて!そんな大きいの……お口に入らないよぉっ……的なことをするつもりなんでしょ!知ってるんだからね!」プンスカピ

P「音無さんも寝言は寝て言ってください」カタカタ

小鳥「失敬な!起きてますよ!」プンスカピ

P「それならそれで正気を疑いますね」カタカタ

小鳥「とりあえずわたくしめは!お茶請けでも買ってきます!」

P「みそカツ弁当お願いします」

小鳥「ハイッ!ちょっくら名古屋までひとっ走りしてきます!」ピシャッ

ガチャバタン

P「あの人がいなくなると部屋ががらんとしちゃうよ」カタカタ

雪歩「…………」

雪歩「」イソイソ

P「んー……」カタカタ

雪歩「あのぅ……プロデューサー……」

P「ん。起きたのか雪歩」

雪歩「はい……」

P「声に元気がないな。まだ寝てていいんだぞ?時間になったら起こすからさ」

雪歩「いえ…そんなもったいないですぅ……やっと除いたのに」

P「どこを覗いたというんだ。俺の社会の窓か?」

雪歩「開いてるんですか!?」

P「……いや、冗談やで」

雪歩「そ、そんな引っかけ問題ずるいですぅ!」

P「なにが引っかかったと言うんだね」

雪歩「なにがって…………ナ、ナニがって……っ!!///」

P「まて。アクセントがおかしくないか」

雪歩「もう……ひどいですプロデューサー……これじゃ私が…え、えっちな子みたいじゃないですかぁ……///」

P(そうなんやで)

雪歩「こほん……そ、それでプロデューサー。今度こそ私、お茶いれますねっ」

P「さっき音無さんがいれてくれたぞ。雪歩もほれ」ジョロロロ

雪歩「え、あ…はい……んくんく…」

P「うまいか?」

雪歩「はい…濁りがあって、ほのかな香りが心地よくて……落ち着きますぅ…」

P「よし。今日の雪歩は大暴れだったからな。また転ばれても困る。ちょいと大人しくしとけ」

雪歩「そ、そうですよね。ごめんなさいプロデューサー」

P「ま、なにかあったら頼ってく。ちょうど2人っきりだしな。今なら俺も雪歩に付きっきりだ」

雪歩「狭い事務所で2人っきりの付きっきり…!?」ガタッ

P「あれ。お茶効果短かっ」

P「あと前半は怒られるぞ。社長に」

>>49
P「ま、なにかあったら頼ってくれ。ちょうど2人っきりだしな。今なら俺も雪歩に付きっきりだ」
ですの


雪歩「2人っきりで付きっきりってことは……!?ソファーですか!?」

P「……ハウマッチ?」

雪歩「そ、そんな…いきなりはさすがに……!で、でも今日逃げちゃったらまた次も怖くて逃げちゃうかもしれないし……っ」

P「……パードゥン?」

雪歩「うぅ……覚悟を決めろー。私は強い子……風の子元気な子……」ブツブツポ

P「雪歩さーん。こちら俺ですー。応答願いまーす。オーバー」

雪歩「ふ!ふつつつつかものですが!なにぶん勉強不足なものでっ!ぜひご教授お願いしますぅー!」

P「チョップ・ザ・雪歩」ビシィ

雪歩「ふあんぷ」

P「お前はいったい何を頼るつもりなんだ」

雪歩「そっ……!?そそそんなこと言わせないでくださいぃ~!///」パタパタ

P「めんどくせぇ!苦いの飲め!」ジョロロロ

雪歩「こくこくこくん……」

P「いいか?一応確認しとくぞ。たとえ事務所で2人っきりでも、あくまでアイドルとプロデューサーだ。それ以上のことはできないからな」

雪歩「えぇ……!?そうなんですかぁっ……?」

P「そりゃそうだろ。こういうものは普段からしっかりしておかないと後々面倒だぞ」

雪歩「だって……2人っきりのときはいちゃいちゃするっちゃってプロデューサーが……」

P「それは俺じゃなくて脳内俺が言ったことだな」

P「俺が言ったのは恋人っぽいことだぞ」

雪歩「そんなこと言われても……私、恋人が2人っきりになったとき…なにをするのかよくわかりません……」

P「そりゃ……お前……」

雪歩「…………」

P「……あれだよ……その……」

雪歩「…………え、えへ?」

P「ふふ。いやぁ恋人いたことないからわかりませんな!」

雪歩「ですぅ!」ピョン

P「なんだその小粋なジャンプはぁぁぁぁぁバカにしやがってよぉぉぉぉぉ」グリグリ

雪歩「ひにゃっ!?ち、違いますよ!うれしかったんですぅ~!」

P「うれしい?」

雪歩「だ、だって……私にとってもプロデューサーは…初めて好きになった…お、男の人ですし……」

雪歩「だからプロデューサーにとっても…私が一番最初の恋人だったなら……どっちも初めてどうしで…なんだか、その……」

P「…………」

雪歩「……えへへ…お、お似合いのカップルになっちゃうのかなー…って……うれしいんですぅ…///」

P「ガフッ。あざとい」ビチャッ

雪歩「ぇぇえっ!?なぜ吐血を!?」

P「やめてくれ雪歩。その攻撃は俺に効く。好きだ。ガフッ」ビチャッ

雪歩「はわわ……も、もうっ!なんだか昇天しそうなくらい嬉しいこと言いながらお気軽に吐血しないでくださいぃ!喜んでいいのか慌てていいのか思考回路はショート寸前ですぅー!」アタフタ

P「ま、そんなに深く考える必要はないかもな。ただ雪歩がしてほしいことを俺がするだけだ」

雪歩「え、それじゃ私ばっかりうれしいですよ……?」

P「プロデューサーってのは雪歩が嬉しいと一緒に嬉しくなっちゃうもんなんだな」

雪歩「はうっ……プロデューサーが言葉を発するたびに心臓がきゅうっと縮こまりそうですぅ……っ」ドキドキ

P「おい、それはキュンとしたのか病状を伝えてるのかどっちだ焦る」

雪歩「でも、私だって同じです。私もプロデューサーになにかしてあげたいな……」

P「まま、まずは雪歩から言ってみてくれ。俺も雪歩にしてほしいことがあったらそのとき言うからさ」

雪歩「…なんだかいつもプロデューサーは私のことばっかりな気がします……」プゥ

P「まーまーまー」ペチペチ

雪歩「ぷひゅぅ…」

P「恋人ってのはさ。ギブアンドテイクじゃないんだよ。嬉しいなら余計なこと考えずに受け入れればいいんだよ」

雪歩「…!」

P「はははー。今まで恋人いたことない俺が恋人を語るとかな。失笑もんだわな。はは、笑ってくれ。少しは救われる」

雪歩「プロデューサーも大概ネガティブですぅ…」


雪歩「じゃあ…あの、プロデューサー……わ、私の恋人としてのお願い、聞いてくれますか……?」ドキドキ

P「俺は雪歩のお願いはなんでも聞くぞー」

これ第一部完やな

雪歩「じゃあ……私…ぷ、プロデューサーとくっついたり…してみたいなー……な、なんて……」

P「そい」ピト

雪歩「ひょっ……!?」ビクッ

P「よーしよしよしよし」ナデリコナデリコ

雪歩「はぅ……!」ビクッビクッ

P「じゃれてるんですねー」ナデリコナデリコ

雪歩「あっ……は、ふぅ……っ///」ビクンビクン

P「…………」

P「」サササ

雪歩「……はぇ……?ど、どうして離れちゃうんですかぁ……?」

P「エロ感知。エロ感知。状況は絶対的不利。速やかに撤退する」

雪歩「え、ろ……?な、なにが……?」

P「これが765プロのエロ担当の実力だというのか……末恐ろしい……」ゴクリ

雪歩「わ、私のことですか!?え、えろくないですぅ~!///」

P「頭頂部が性感帯の奴がエロくないわけなかろう」

P「頭を撫でたくらいで変な声出すもんじゃあない」

雪歩「変な声だなんて……ただ…気持ちよかっただけで……」

P「あわわ大変だ。雪歩を気持ちよくしてしまった」

雪歩「そ、そんな変な意味での気持ちいいじゃないですぅ!」

P「頬を赤める瞳を潤ませる変な声出されるの3連コンボかまされちゃ説得力ないんやで」

雪歩「もお……プロデューサーは誤解してます…私えっちな子なんかじゃ……」

P「まー雪歩を撫でることはあんまりなかったからびっくりして当然なのか。やよいとかはよく撫でてるからさ」

雪歩「」ピクッ

P「たしかに普段撫で回してるのは亜美真美とか美希とかお子ちゃま全開な子だけかもしれん」

雪歩「そ、そんなに他の子におさわりしちゃだめですぅ!セクシャルハラスメントというやつですぅ!そーいうのは私だけにしてください!」プンスカポ

P「あれ?頭を撫でることがセクハラ扱いって頭が性感帯であることを認めてね?」

P「頭が駄目なら雪歩のどこをおさわりすればいいんだろうな?」

雪歩「え……えっとぉ…………ぷ、プロデューサーのお好きなところで……」

P「あんなところやこんなところをさわってもいいのか?」

雪歩「あ、やっ、そ、そんないきなりは……心の準備が……っ///」

P「頭の中ピンク色か」

雪歩「ぴ、ぴんく色のところはまだ早すぎますぅっ!?///」

P「苦いのお飲み」ジョロロ

雪歩「ひゃむぷっ……くぴくぴくぴ……」

P「そして甘いどら焼きをお食べ」ヒョム

雪歩「はぷんっ……」

P「どや?ええとこの奴だぞ」

雪歩「おいひいですぅ……」ホカー

P「もれなく粒あんだぜ」

雪歩「やっぱこれですぅ……」ホカー

P「雪歩は食べさせ甲斐があるの」

雪歩「なんだか私のこと、動物みたいに思ってます……?」

P「雪歩がペットなら毎日しやわせやな~」ナデリコ

雪歩「ひゃっ……///」

P「はっ。ペットとか言うから思わず撫でてしまった。雪歩に誘導された」

雪歩「ペットって言ったのはプロデューサーですぅ……もお……」

P「はははー」

雪歩「……ペット……プロデューサーのおうちで…首輪に繋がれて……撫でてもらえて……甘えたりして……トイレとか躾られ

P「雪歩さん?」

雪歩「な、名前はユキでいいですぅ!」

P「雪歩さんさん?」

雪歩「あ、も、もっとペット感を出すなら…シロとか…ポチとか……なんだったらメスブ

P「いい加減正気に戻れ!」カポッ

雪歩「はむぽっ!」

雪歩「もくもくもこもこ……」

P「ふう。それだけほっぺたいっぱいにしたら喋れまい。我ながらファインプレーやな」

雪歩「もむもむも」

P「何言ってるかわからんぞ。それにしてもまるでハムスターみたいだな。雪歩を動物に見立てるならハムスターだな」

雪歩「もみも」

P「可愛い可愛い」ナデリコ

雪歩「もみゃむ……///」

P「これなら変な声とかも出さんし撫で続けられるってもんよ」ナデリコ

雪歩「もみもみ……///」ポー

P「こんな雪歩なら飼ってみたいな。毎日ご飯でも作ってやりたい」

雪歩「もむぅ~……///」ポピー

雪歩「っ!!もごごもご……っ!?」

P「はれ!?詰まらせたか!?」

雪歩「」ポテポテポテポテ

P「いかん!ほれグリーンティー!」ジョロロ

雪歩「くぴくぴくぴぴー!」

雪歩「こくん……っはぁ、はぁ……こ、こんなにたくさん……飲み切れませんよぅ……っ」

P「苦いのあってよかった」

P「って同じことの繰り返しやないかい」

雪歩「もうお腹いっぱいですぅ……」ドタプーン

P「もうお腹ぽんぽんか?ええとこの粒あんを数個食っただけじゃないか」

雪歩「お茶も飲みましたし…カフェオレも…」ドタプーン

P「ああ。コーヒー牛乳か」

雪歩「はうぅ。お腹がたぷたぷしますぅ……」

P「軟弱じゃのう。雪歩はもっと普段からいっぱい食べて大きくなりなさい」

雪歩「ど、どうせ私はひんにゅーですぅ!」ポンスカ

P「胸とは言っとらんじゃろ」

雪歩「むぅ……こうなったら私だってプロデューサーをぽんぽんにしてやりますぅ!」

P「わはは。男の胃袋を舐めるんじゃない。ええとこの粒あんくらい何十個だって平らげてくれる」

雪歩「言いましたね。言いましたねっ!じゃあ……あーんっ!」

P「え」

雪歩「はい、あーんっ!」

P「……あーん」

雪歩「……」

P「……もぐもぐ」

雪歩「……」

P「……うまいぞ」

雪歩「…………///」モジモジ

P「ここへきて照れるんじゃあない」

雪歩「あ、あーんしちゃいました……プロデューサーにしたかったことランキング23位のあーんを……///」

P「多くね。というか上位数個がヤバそうだな」

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