夕張「L計画」 (95)

提督「……見たのか…」

夕張「…はい」

提督「衝撃を受けるのも無理はない…だがどうして気づいた?」

夕張「この鎮守府に来た時からずっと不思議に思っていました…本来なら4つある入渠ドックが3つしかない事…そしてこの鎮守府そのものが船である事でした」

提督「この事は誰にも話すつもりはなかった…それに本部もそのつもりだった…だが知ってしまったなら全てを話さなければならない…お前もそのつもりでここに来たのだろうからな」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1428843764

提督「数年前…突如として現れた深海棲艦に対抗できる霊的素質を持った少女…つまり艦娘が現れ始めた頃…今のように艦種が揃っていない頃の話だ」

夕張「第1次艦娘建造計画…」

提督「そうだ…まだ明石と大淀がおらず「艦艇の魂」を建造で定着出来る妖精が居なかった頃…適正を持った少女に直接「艤装」を持たせただけの存在…それが彼女達だった…」

提督「艤装のおかげで深海棲艦にダメージを与える事は出来るようになり、水上を移動できるようにはなった…だが艦娘はそれだけじゃない」

夕張「゛艦艇の魂の加護゛で肉体への直接的なダメージを軽減する事が出来る…そしてその加護が無くなって時が゛轟沈゛…」

提督「艦艇の魂など宿っていない彼女達に与えられたのは最大で2メートルを越える鎧だった」

夕張「でもそれだけじゃ…とてもじゃないけど駆逐イ級の攻撃すら…」

提督「そうだ、直撃すれば命に関わるダメージになる…だがそれでも彼女達は戦うしかなかった…」

提督「まだ未熟な艦娘達がまともに戦えるようになるまでの囮として戦わなければならなかったんだ」

夕張「…でもそれがなんでこの鎮守府に関わって来るんですか…?」

提督「……」

夕張「……」

提督「あの…えっと…」

金剛「やっぱ提督はウソが下手ネー」

夕張「えっ?」

提督「おい金剛」

金剛「嘘も大嘘デース!」

提督「まあ第一次艦娘建造計画とかあの辺りは真実だし、艤装を持っただけの艦娘゛もどき゛だってあったけど」

夕張「じゃあこのL計画って…」書類バサー

金剛「ただの極めてテクニカルなおふざけネー。ついでに企画立案は大淀デース」

提督「ちなみにお前で5人目だ、この罠に引っ掛かったのは」

夕張「なんですか…まったく…じゃあ入渠ドックの件はどうして3つしかないんですか?」

金剛「それは4つ目は赤城の自室になってるからデース」

提督「そういう事だ、わりと大した理由ではないし…゛そんな計画はない゛わかったな?さて…俺は仕事の続きをしなければならないからもういいか…?」

夕張「……はい」

金剛「……」

提督「行ったか…」

金剛「提督…大丈夫デス?」

提督「あまり…いい気分ではない…」

金剛「…忘れられたなら楽なんデスけどネー…」

提督「それでも忘れるわけにはいかない…吹雪達の事を…」

今日はここまでです…初SSで拙いところに塗れたSSですが宜しくお願いします

エクソダス後半が楽しみですね

吹雪「で、司令…また適当な嘘ついて話を拗らせたんですか」

提督「すまん…本当にすまん…だってファフナー面白いし…鎮守府がこんな構造だもん!」

吹雪「いい加減に深刻な嘘をつく癖やめてくださいよ、金剛さんアレ本気で信じてますよ!」

天龍「えっ…あれ全部嘘だったのかよ!?」

提督「あっ…おかえり天龍」

天龍「ただいま…じゃねえよ!翔鶴が自爆して鎮守府を守ったとか!綾波が上陸したワ級との戦いで離脱に間に合わずネジ切られたとか!大井が発射した魚雷をタッチダウンされたのも!」

吹雪「全部嘘ですよ、ただ大井さんのは演習であった事実ですけど皆さん沈んでないですし全員別の鎮守府の人達です」

天龍「クッソ…慰霊碑建造しようと思って許可とる為の書類半分書いたのに…」

提督「お前ホントにいい奴だよな…」

吹雪「ほら司令、謝ってください」

提督「ごめんなさい」

天龍「けどよかったぜ…そんな悲惨な死に方をした奴らがいなくてさ」

吹雪「天龍さん本当にいい人ですね」

吹雪「で…提督?どうするんですか?金剛さん以外にも騙してる人は何人居るんです?」

提督「ここにはもう(他に)誰もいない…」

吹雪「嘘ですね?」

天龍「……この鎮守府で他にも信じそうな奴といえば日向か…扶桑…あっ…そういえば夕立が何か最近改装されたのに元気が無いな…目が赤くなってカッコいいのにな」

吹雪「…赤い目…あっ…」

天龍「夕立も騙されたのか…だがなんで赤い目が理由なんだ?」

吹雪「蒼穹のファフナーというアニメでは同化現象というものがあって…戦い続けると簡単にいうと結晶になって砕けて死ぬんです、その症状の中に目が赤くなるっていうものがあるんです…で提督は何て言ったんですか」

提督「どうせみんな深海棲艦になる」

天龍「…おいこのクソ提督!どうしてそんな事を言った!?何でだ!言え!」

吹雪「ブッ…」

提督「し…仕方なかったんだ!夕立が改二になってからあまりにもはしゃぎすぎてひどかったから!」

提督「正確には『すまない…本当にすまない…君をここまで強化してしまって…だがどうか深海棲艦にはならないように心を強くもってくれ…私はもう仲間が゛いなくなる゛のを見たくはない』と言ったのだが」

吹雪「本当になんなんですかねこの馬鹿」

天龍「吹雪にここまで言わせるって相当だな提督」

提督「すまん…こうやってからかうのが楽しくてな…」

天龍「まあ夕立にはあとでネタバラシしとくよ…じゃ俺はこの辺で」

吹雪「お疲れ様です天龍さん」

提督「…その時、僕らはまだ」
吹雪「ポエムはキャンセルだ」

提督「今日はやけに吹雪のツッコミのキレがいいな…変性意識の兆候か?」

吹雪「違います!」

今日はここまでです…クッソシリアスな蒼穹の艦これを期待していた方々には申し訳ないですがこのスレは鋼材の枯渇によりギャグ方面に向かう事となりました
だいたい500レスぐらいまで書けるように頑張っていこうと思います

追記…自宅から徒歩30秒の所にコンビニが出来た、極めて便利だ

甲洋…誰だ…思い出せない…これが同化されるって事なのか…



あっそうだ(唐突)

ファフナー見てない人は
RoLから入ればTV版の序盤のあんまりスッキリしない雰囲気を乗りきれるし鬱すぎてキツい人はスパロボUXから入るといいはず

数日後

金剛「竜宮島艦隊!出撃しマース!皆さーんフォロミー!フォロユーデース!」

夕立「夕立戦うよ!ここに居るために!」


吹雪「ていと…司令、はじめからファフナーが目的だったんですね」

提督「そうだ、お前に司令呼びさせてるのもその一環だった」

吹雪「て…しれ…ああもう…!提督、あまりふざけてますとお上に報告しますよ!」

夕張「まーまー落ち着いて吹雪ちゃん」

扶桑「はあ…青い空が見たいわ…(同化結晶風アクセサリ)」

日向「提督、君は何の為にここに居る?」

提督「すんません…」

日向「君がするべき事は私達の指揮をとり、深海棲艦から人々を守る事だ、蒼穹のファフナーを広める事ではない」

提督「はい…すいません…」

日向「さしあたってだが…次の作戦についてそろそろ教えて貰えないか?」

提督「そうだな…それに関してはまず艦隊の練度を上げる事と大型建造や大規模任務に耐えうる資材補給ルートの確保だな、あまり大きな声では言えないがうちの資材運用は自転車操業を通り越して一輪車操業だからな」

夕張「最初は燃料がカツカツで次は鋼材がカツカツ…バケツはあっても鋼材がないから修理もできない…ボーキサイトと弾薬はなんとかなってるんだけどねえ…」

提督「装備に関しても同じだ、開発がうまくいかなくて未だに対潜装備以外はろくに揃ってないしついでに潜水艦についても未だに一隻も居ない…」

日向「そんなガバガバなやり方でよくここまで戦ってこれたな…呆れるぞ」

提督「雪風と夕立と夕張がだいたいなんとかしてくれたからな…」

日向「本当に大丈夫か?この鎮守府…君は本当にどうしてここに居ると言わざるを得ない」

提督「そういえば武蔵の「私はここだ!」というセリフはフェストゥムを呼び寄せそうだな」

金剛「ヘーイ提督、そんな事は今言う事じゃないから時間と場所をわきまえなよー」


別の日

天龍「なあ提督」

提督「どうした天龍、龍田が虚無の申し子にでもなったか?」

天龍「そんなわけないだろ…今から外出許可を貰いたいけど構わないか?」

提督「珍しいな、いつもトレーニングばかりのお前が…」

天龍「いや…いつもの遠征で一緒の駆逐艦逹になんかプレゼントでもなって…」

提督「お前本当にいい奴すぎるな…」

天龍「なんか俺さ…割と本気で怖がられててさ…もっと親しみをもってもらいたくてさ…」

提督「ほんとかわいいなお前」

天龍「フフフ怖いかってこんな感じでやってたのがダメだったのかな…」怖い笑顔

提督「お前顔怖いな!それと不器用だな!」

 

しばらく後

天龍「…」

提督「どうした?なんか釈然としなさそう顔だな…龍田にダンクシュートでもキメられたか?」

天龍「いやさ…さっき駆逐艦の子らにさケーキ持っていこうとしたんだよ」

提督「睦月如月雷電の4人だな?」

天龍「そしたらさ部屋の前であいつらの話し声が聞こえたんだよ」

提督「ほう」

天龍「『天龍さんってかわいいわよね~私達が怖がってる振りするとすぐ心配というか落ち込んだ表情するもの』『なのです!』『にゃしい』『甘やかしたくなるわね』なんて話しててさ…俺もうなにを信じればえのかわからないよ…」

提督「お前傷つきやすいな!ほんとに!」

龍田「あら~そんな事があったのね~…じゃああの子達にはちょっとお仕置きしないとね~」

提督「龍田…いつのまに…まさか転移能力……」

龍田「あの子達…パスタは好きかしら~?」

天龍「や…やめろ龍田!あいつらは別に俺の事が嫌いでやった訳じゃないし!別に俺は嫌われても気にしないから!な!」

提督「天龍…お前ほんとに…お前ってやつは…」

龍田「ふふふ…わかってるわぁ~…慌てる天龍ちゃんも可愛いわ~…ちゃんとケーキは渡すのよ~?」

天龍「お…おう!」

それ以降…駆逐艦の4人が天龍を見て怖がるふりをする事はなかった、だがその代わりに何故か龍田を見ると怖がるふりをするようになった…だがそれは…

今日は…ここまで…

龍田パスタ


おまけ

58「フフフ…待ちに待った演習でち」

19「日頃の鬱憤をはらすのねー!」

8「そうね…徹底的に…」

168「トラウマ植え付けてやるんだから!」

まるゆ「…?なんか音楽が聞こえませんか?」

(BGM…Mark-sein)

由良(改)「」
夕張(改)「」
神通(改)「」
雪風(改)「」
時雨(改)「」
扶桑「はあ…空はあんなに青いのに」

単 横 陣 

我 が 艦 隊 有 利

潜水艦s「」

58「や…やばいでち!と…とにかく雷撃でち!」

扶桑(中破)「はあ…なんで私ばっかりこんな目に…」

19「な…なんでみんな同じ相手を狙ったのね!?」

まるゆ「知らないです!だって魚雷さんがあの戦艦さんに吸い寄せられて…」

168「や…やば!ば…爆雷じゃん!」

由良「私の祝福だ!受けとれ!」

この後、数分で演習が終わり…扶桑以外のメンバーは皆、どこか輝いているようだった

潜水艦絶対[ピーーー]ウーマン(由良)(夕張)(神通)ほんと強いですよね


空の蒼さがわかる扶桑姉様にはボレアリオス役をやってもらおうか

>>44
扶桑「あのね!空が綺麗だって、思ったことある?」
山城「痛い…助けて…」
こうですかわかりません

吹雪「ところで提督」

提督「なんだ」

吹雪「実は私は吹雪ではない」

提督「いや吹雪だろ」

吹雪?「我々は私によってこの鎮守府の内情と蒼穹のファフナーを理解した」

提督「ん?」

戦艦ル級「そういう訳で我々と共に来てもらうぞ、抵抗は無意味だ」

天龍「吹雪…てめえ深海棲艦だったのか!」

提督「天龍!」

戦艦ル級「騙して悪かった…だがこうする必要があったのだ…我々の群が人類と和平を結ぶ為にはこの男の力が必要なのだ…」

提督「えっ」

ル級「我々の群はもとより地上侵攻にあまり興味もなく攻撃に対して反撃する程度であったが最も地上侵攻を望む群への合流を求められている…今こそ優勢ではあるがいずれ衰えていくのは見えている…いずれはどこかで折り合いをつけなければならない…なら早々に和平を結んでしまえというのが我々の群の総意だ」

天龍「なるほど、じゃあうちの鎮守府側まで全員連れてきな、別にこいつを連れていく必要がなくなるしそもそもこいつ泳げないし」

ル級「なるほど」

提督「なんで話勝手に進めてんの!?確かに喧嘩腰よりはいいけど信用しろってのはちょっと無理があるぞ!?」

ル級「蒼穹のファフナーでも人類に友好的なミールが存在し、そうでもないミールも存在する…どうか深海棲艦も一枚岩でないということをわかってもらいたい…」

提督「まあ俺は嫌ではなあが上層部には人類軍みたいな奴がそこそこ居るし和平は簡単にはいかないだろうな…それどころかこの鎮守府自体が裏切り者として狙われるだろうし…」

ル級「そうか…」

天龍「いいじゃね?」

提督「は?」

天龍「わかりあう気のない奴らは放っといてわかりあえそうな奴らにだけ連絡を取ればいいんじゃね?」

提督「まあそうでもあるが」

天龍「お互いがお互いをわかりあおうとしなければ避けられる戦いも避けられなくなる、ならわかりあえる奴らで戦いを回避すればいい…それを広げていってわかりあおうとしない奴らが動けないようにすればいいのさ」

天龍「こっちだって結構死んでるしそっちもかなり死んでるじゃん…そりゃ時間は掛かるだろうが早く始めればそれだけ早く戦いを終わらせられるかもしれないだろ」

提督「天龍…お前は…お前は本当に強くなった…」

ル級「天龍…ありがとう」

提督「よし、お前の所の奴ら連れてきていいぞ!」


-数時間後

提督「そんなにいなかったけどそれでも収容数ギリギリな位いるな…」

天龍「みんなには俺から説明しておいた、無用な争いはごめんだからな」

提督「もうお前が提督でいいんじゃないかな…」

天龍「いやいや…提督がいなきゃ俺はここにいなかったさ…それに俺は戦う事しかできない艦娘だ、それに提督には提督の戦いがあるからさ…」

提督「よし…頑張って和平派を探すか」

日向「お前が戦艦レ級という奴か」

レ級「たしか日向…だっけ?なかなかいい武装してんじゃん」

扶桑「伊勢…日向には負けたくないの…」

レ級「なんだお前(素)ホントにこいつ艦娘なの?建築物じゃないのか?」

扶桑「」

日向「まあ、そうなるな」

天龍「で、提督は今から大本営までいくのか?」

提督「明日、タ級、日向、扶桑を連れていくつもりだ」

天龍「それはいい、護衛にはぴったりだ」

龍田「あら~提督?そんなんで大丈夫かしら~?鎮守府ごと行ったほうがいいんじゃないかしら~?」

提督「それはダメだ、一網打尽にされる危険性がある…それともしいざという時は天龍、お前が指揮をとれ…っていうか元はといえばお前が言い出したんだぞ、それくらいの責任は取れ」

天龍「なら提督はちゃんと帰ってこい、それがあんたの責任だ」

龍田「あらあら~それじゃ私は用があるからこれで失礼するわぁ~」

提督「ていうか龍田居たのかよ、全然気付かなかった…」


ル級「龍田さん、あなたは最初から私が深海棲艦である事を見抜いましたよね?何故見逃していたんですか?」

龍田「敵意が無ければ艦娘だろうと人間だろうと深海棲艦だろうか変わりはないもの~…それはそうとそんな話をするために来たわけじゃないのよ~?」

ル級「何が欲しいんですか?」

龍田「あなたと同じ力、深海棲艦が艦娘と同じ艤装を使えるならその逆もまたしかりでしょ?」

ル級「わかりました…レ級に用意させます…」

龍田「それと…まあ大体予想はついてはいるけどあなたの個としての名前を教えて欲しいな~?」

ル級「ごめんなさい、答えられません…まだ…今は」

龍田「フフフ~…わかったわぁ~…ただ…゛いなくなる゛事だけは絶対やめてね?二度と仲間を失いたくはないから…必ずまたこの鎮守府に戻ってくるのよ?゛司令官゛さんと一緒にね」

ル級「…はい!」

提督「なあ天龍…今から言うことはでっちあげやいつものおふざけじゃないからよく聞いてくれ」

天龍「…わかった」

提督「俺はお前がくる少し前、その時既に着任していた…というかこの鎮守府の最古参の龍田に聞いてもいいが…その頃の話だ」

天龍「そうだな、俺がこの鎮守府に着任した時に龍田が最古参だって聞いたから大体察してはいたが…」

提督「龍田は5番目に着任した艦娘だった」

天龍「…」

提督「その昔、大規模な作戦でまともに戦力もそろっていない鎮守府まで参加させられる事があってな…その時、判断を誤ったんだ」

天龍「つまりは…」

提督「そうだ、旗艦であった龍田以外の全員を沈めた…いや殺したんだ…俺は」

天龍「…」

提督「艦娘としてはまた適正を持った少女に魂を定着させれば生き返るさ…だが器となった者は沈めば二度と還らない、いなくなるんだ」

天龍「けどそれが戦うって事だろ」

提督「そうだ…それが戦争だ…だが俺は…沈めた四人の事を絶対に話さないでくれと泣きわめきながら龍田にすがったんだ…後から来るであろう艦娘逹から失望や不審、軽蔑の目でみられるのが怖くて…保身の為に泣きついたんだ」

天龍「…それで?」

提督「そんな俺に人類と深海棲艦の架け橋なんて出来るのかな…」

天龍「やるんだよ」

提督「部下である艦娘にすら嘘やデタラメまみれのふざけたコミュニケーションしかできなくなった俺にやれというのか?」

天龍「やれよ、それがお前の仕事だ」

提督「…」

天龍「誰を沈めたんだ?」

提督「吹雪、初雪、白雪、磯波の4人だ…新しく着任してきた吹雪を見た時は胸が苦しくなって仕方がなかった…だが同時に…今度こそは…と思ったが実はル級だったってな…」

天龍「じゃあこの話をル級にするからさ、アイツにまた吹雪の格好してもらってさ『許して』もらうか?」

提督「…ふ…ふざけるな!」

天龍「そうだ、お前がいつまでたってもうじうじしてたら死んだ奴らも浮かばれねえ、俺達艦娘はいつだって死と隣り合わせだって覚悟してるからこそ艦娘になれたんだ…だからさ…お前も覚悟を持てよ」

提督「……天龍……ありがとう…ありがとう…」ポロポロ

天龍「泣くなよ、とりあえずもう夜も遅いしもう寝ろ、明日からの事は明日考えろ」

提督「天龍…俺はお前がいなきゃ…ダメな奴のまま終わるところだった…俺は…俺は…」

天龍「まあなんだ、とりあえずは何があってもこの鎮守府に゛帰ってこい゛よ…提督」

翌朝

提督「これより私、扶桑、日向、ル級は大本営に、深海棲艦と人類が共に暮らせる平和な未来を得るための戦いに向かう」

夕張「作戦名とかはあるんですか?」

天龍「あああるぜ、とっておきの作戦名だ」

提督「作戦名はL計画」

夕張「それだといなくなるよ!?」

提督「L計画、蒼穹作戦だ!」

夕張「あー…それなら安心だね」

ル級「違いない」

夕立「ちなみにLって何の略?」

提督「ル級だ」

天龍「ギャグかよ!?」

ル級「…ほんといつまでたっても…バカですね司令官さん」

今回更新はここまでだ…なんかいい話に見えるように偽装はしているがガバガバだ

提督「で、帰ってきました」

天龍「なんで昼前に帰ってきてんだよ…で結果は?」

提督「※交戦規定:丙でした」
※交戦規定α


日向「まあ、そうなるなとは思っていた」

扶桑「気化弾頭を積んでいるってはったりが利かなければ危なかったわ…」

天龍「いやどうすんだよ」

提督「生憎うちは移動式の鎮守府だからこのまま南極あたりまで逃げます」

ル級「巻き込んでしまってごめんなさい…」

提督「気にするな、どうせそのうち向こうから助けを求めてくるだろうし放っておけばいいんだよ」

龍田「ところでなんだか大艦隊が近づいてるみたいなんだけどどうします~?」

提督「あら早い」

ル級「私たちの力で結界を張るので潜航しましょう、そうすれば空襲は防げると思います」

提督「よし、じゃそれで」

龍田「なら準備が整うまでの時間稼ぎは私に任せてもらえるかしら~?」

提督「えっ」


~鎮守府近海

大和「まさか深海棲艦側に寝返るなんて…!」

加賀「頭にきました」

榛名「裏切りは榛名が許しません!」


龍田「あら^~皆さんお揃いで何のご用かしら~?」

長門「とぼけるな!貴様らが深海棲艦側に寝返ったのはわかっているんだ」

龍田「あらあら…お話になりませんね~……それじゃ…死にたくない船は下がってくださいね~?」


長門「貴様…何を…いって…」


パスタドバー

提督「なんだあれ…もしかしてあれお前達の力?」

レ級「いや潜水能力と火力強化と艦載機しかあげてないんだけど」

提督「やっぱりうちの龍田ってマークニヒトなんじゃ…」

天龍「あれ本当に俺の妹なのかな…マスター型フェストゥムかなんかだったりしないか?」

ル級「やっぱり龍田さんただ者じゃないですね…」


龍田「あらあらだらしないわねえ」

大和「あへえ…」
加賀「イキました」
榛名「榛名はダメみたいです」
長門「バケモノめ…」ヨロヨロ

龍田「あら、ひどいわあ…」長門タッチダウン

ル級「潜水準備できましたよ司令官」

龍田「とりあえず邪魔そうな子達は片付けておいたわぁ」

提督「よし…なら鎮守府潜航!目的地は南極だ!」


夕張「はえー…本当に鎮守府が潜っちゃったよ…」

赤城「海の中だとしばらくは仕事は私達の仕事もありませんね、でも食料とかどうするんでしょうかね」

金剛「ティータイムは大事ですからネー…輸送船を襲ってでも紅茶は確保するネー」

日向「まあ、そうだな」

扶桑「ああ…青い空が見たいわあ…」

今日はここまでネー
次回からは深海棲艦と艦娘の平和(世界が平和とは言っていない)な日常モノが始まります

竜宮島鎮守府

金剛「ヘーイ提督ぅー今日は何をするネー?」

提督「大型建造だ、(資材消費の)痛みに耐えて戦う戦法だ!」

金剛「なんか嫌な予感がするからやめたほうがいいヨー?」

提督「まずは一回目だ」

五時間

提督「ビスマルクか」

金剛「あっ」

提督「高速建造を使おう、これは極めて便利だ」

マークムツ「あら~あらあら」

提督「まあ想定の範囲内だ」

金剛「ヘーイ提督ゥもしかして私を呼んだ理由って…」

提督「近代化改修には最適だろう」

提督「何故だ」

金剛「そろそろ能力上昇の限界値が近いし資源がまずいことになってないデス?」

提督「まるゆ量産は全然かまわないのだが…何故だ、戦艦が陸奥しかでないのは何故だ」

金剛「さすがに運が悪いとしか言えないネー」

提督「武蔵もビスマルクも大和も皆いないのか…」

金剛「今日は諦めてまたこんどチャレンジしまショ?」

提督「…最後だ」


武蔵「戦艦武蔵だ」

提督「よし…!」

金剛「しばらくは節約で私達の出番はなさそうネー…」

武蔵「」プルプル

提督「…?どうしたむさ…これは…同化結晶…」

パキパキパキ…

武蔵「私はここにいるぅううう!!」パキーン

マークムツ「あら~あらあら~」

提督「うおあああああ!?」

金剛「なにそれこわいデース」


建-む つ-造

おしまい

運営「ログイン情報を登録する、5秒待て」

艦-わたし-娘


提督「平和だ…」

ル級「そうですね…でも外ではきっとまだ戦いは続いているでしょうが…」

提督「わかりあう気も歩み寄る気もない者と対話なんて簡単にできないさ…そろにここの戦力でどうにかなる話でもない」

夕張「ならどうにかなるようにするのはどうですか?」

提督「いっそのことファフナーでも開発するか?」

ル級「それもいい」

提督「なら手始めにルガーランスでも作ってみるか、どうせ俺達にはやることなんてないんだし…」

夕張「では資材を」

提督「いざというときにどうにかなる程度までなら許す、好きにしろ」

夕張「やったぜ」
明石「やったぜ」

明石「できました」

夕張「試し撃ちをしたいのでちょっと出撃許可を」

提督「ちょっとまて、そのいけない方のルガーランス(意味深)はなんだ」

夕張「ルガーランスですよ?挿して開いて出すルガーランスです、艦娘と深海棲艦の両方に有効なはずです」

明石「固定の為の結晶っぽいエフェクトも再現しましたよ?(ビンビン)」

提督「やめろ股間に装備すんなふざけんな」

ル級「わあ…まるで提督のルガーランスみたいだあ…」

夕張「提督のルガーランス(意味深)を見たことがあるんですかル級さん」

ル級「あっ」

提督「」

明石「見せたんですね…どういうシチュエーションだったのか聞きたいですね」

提督「出撃しろ」

夕張「やったぜ」

ル級「時に司令官」

提督「…」

ル級「深海棲艦の正体…気になりませんか」

提督「…」

ル級「気になりますね」

提督「…ああ」

ル級「私達、深海棲艦は艦艇の記憶や感情…魂が無造作に溶け込んだいわば闇鍋みたいなものなんです」

提督「なんで闇鍋という表現にしようとしたのか理解に苦しむ」

ル級「楽しかったですよね、龍田さん着任祝いの日の闇鍋パーティー」

提督「あ…」

ル級「大丈夫です、私達は提督を、司令官を、あなたを恨んでなんかいません…むしろ…あなたのところへ゛帰りたい゛その思いが私達を私達として存在させてくれました」

提督「お前は…お前達は…」

ル級「遅れましたが…第一艦隊は約束通りここに帰ってきましたよ、提督」

提督「…おかえり…」

龍田「あら~おかえりなさい」


世界に満ちる果てしない痛み。
そのすべてに、帰る場所があるのだろうか。
今は信じたい。
帰り着く場所にある、最善の安らぎを。
そのために、私達はここにいるのだと。" 

夕張「ルガーランスの威力試してみるぅー?」

睦月「やめにゃしぃ!そんなのいれられたら睦月こわれちゃうよ!」

如月「何…あのおっきいもの♂」


人は全てを知ったとき、世界の果てを知る。力の限界を知る。
夢など、いつか覚めてしまうことを知る。
しかし僕たちは、そんな事など乗り越えられると思っていた。この時までは。

初SS、これで終わりです。もっとSSの書き方について知らなければならないこと我々は私によって理解した

ラバウルミールがなかなか安定しませんね…後演習が交戦規定αが発令されたのか相手が撃沈判定になる…

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