「話が・・・違うっすよ・・・。・・・・俺は・・・特別・・・だって・・・！」




そうだ。俺は特別な存在のはずだ。
あの人は目の前の、この≪一番怖い奴≫を消せるって、そう言っていたのに。





「いやだ・・・・死にたくない・・・・死にたくないよ・・・・」





死ぬ、いやだ死にたくない、死んでたまるか、でももう動かない、死ぬしかない、いやだ、そんなの嫌だ、死ぬのなんか死んでもごめんだ、嫌だ・・・・・・・・・・・・・・・。







あれ？



















俺、





なんで死にたくなかったんだっけ？









初めは・・・確か・・・・・・・・・・・・・・・のに。

　
　
　
杏子「いやー大量大量！今日はかなりついてるな！」

杏子「まさかグリーフシードと食料が一気に手に入るなんてな
　　　さて今日のとこはさっさとねぐらに帰っるとするか」

杏子「・・・てよく見たら雨降りそうだな・・・。
　　　・・・仕方ない、今日はあそこ行くか・・・」


教会廃墟

キィ



杏子「・・・ただいま・・・って言っても誰もいるわけないのにさ・・・ん？」

（・・・なんだこの音、呼吸音？それにこれは血の匂い・・・）

杏子「・・・誰かいるのか？」


トコトコ

（この後ろからだな・・・）ゴクリ


杏子「・・・（そろーり）・・・！？」


（な、なんだ！？変な恰好した奴が血まみれで倒れてる！？）


杏子「ど、どうしよう？警察に連絡・・・・いやダメじゃん！アタシも一緒につかまっちまう。
　　　救急車もダメだし・・・。・・・かといって、このままここで死なれるのもまずいし・・・」










　　　

３０分後

（・・・結局こいつ治療しちまった・・・。そこらへんに捨てても良かったけどそうしたらこのあたりが騒がしくなるからな。
　クソ、貴重なグリーフシード一個使っちまった）
　
杏子「たく、なんなんだよこいつ。ついてると思ってたのに最後の最後でババひいちまった気分だぜ」ゲシ

（それにしても、こいつの着てる服変わってるな。なんかケーブルぽいのたくさんついてるし）

？？「・・・う・・・」

杏子「あ、気がついた」

？？「・・こ・・・ここは・・・？」

杏子「教会だよ、まあ元だけどね」

？？「・きょう・・・かい・・？」

杏子「そう、それよりもアンタなんなのさ人んちに勝手に上がりこんで。しかもそんな血まみれで」

？？「ち・・・？・・・けが・・・・・・！？」ガバ

杏子「うお！？」

？？「・・・・・ない」

杏子「あ？」


？？「けががなくなってる・・・」