【艦これ】提督「提督が鎮守府に着任するそうで」 (815)

※艦これのSSです

※多分駄文、書くのが遅い

※キャラ崩壊はしないとは言い切れない
なるべく少なくする努力はしたい

※地の文は多分無い

※安価も多分無い

以上の事を踏まえそれでも見てやんよという方はどうぞ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425385296

提督「…あー、んー、着任かぁ…」

提督「いざとなると気が重いな…」

提督「…艦娘か…女性だよなあ。少女なんだろうな…」

提督「女性のヒエラルキーなんざ正直大嫌いなんだが」

提督「嫌われたら面倒だし、かといって好かれるのもそれはそれで怖い」

提督「…こう、いっそ拳で語ってくれればいくらかマシなのにな」

提督「…ああ、いつまで玄関で出来もしない事を喋るのか…」

提督「ええい、俺は日本男児だ。突っ込んでしまえばどうにかなる」

提督「よし、行くか」スタスタ

提督「執務室はこっちだったか」

提督(人居んのか?もぬけの殻みたいだが)バァン

叢雲「ひゃ!?」

提督「あ!?」

叢雲「…は?」

提督「…え?」

「「…」」

提督「…出直してくる」

叢雲「待ちなさい」

提督「えーとだな、とりあえず自己紹介と行こう」

提督「俺はここに新しく着任する提督だ。よろしく」

叢雲「そう…ま、せいぜい頑張りなさい」

叢雲「私は特型駆逐艦の五番艦、叢雲よ」

提督「おうよろしく。…早速で悪いが質問ぶつけて良いか?」

叢雲「何かしら?」

提督「ここ○○鎮守府で合ってるよな?」

叢雲「何でアンタがそれを聞くのよ」

提督「確信が無いからこれを聞いてるが」

叢雲「いけしゃあしゃあと結構な事言ってんじゃないわよ」

提督「おかしいか?」

叢雲「少なくとも本当に海軍学校出たのか気になるくらいにはね」

提督「テストは毎回ダントツトップを維持する程度には出てたぞ」

叢雲「そう言う事言ってるんじゃないわよ」

提督「仕方無いだろこの近辺の道やたらややこしいんだから」

提督「見ろこの地図を。眼鏡には辛いんだよこの地図は」

叢雲「…はあ、もう良いわよ。ここは○○鎮守府で合ってるわ」

提督「それは嬉しいな」

叢雲(…こんな調子で大丈夫かしら)

~工廟

叢雲「…で、ここが工厰ね。艦娘の建造と解体、装備の開発なんかをする所よ。…覚えた?」

提督「八割は覚えた。まあまだ弄らんが」

叢雲「…残りの二割は何なのよ?」

提督「外見だな。正直見た目まで覚える気はあんまり無い」

叢雲「本当に正直ねぇ…馬鹿を見たりはしてないの?」

提督「全く無い。そもそもそれ以前の問題だった」

叢雲「どんな問題よ」

提督「海軍学校時代は人間扱いされてなかった位だ、って言えば分かるか?」

叢雲「…大問題じゃない」

提督「ヒエラルキーから外れるのは死ぬほど楽だったんだがなぁ」

叢雲(一から十までまるで訳が分からない人ね…)

~それから数日後

叢雲「出撃の報告書、よ」

提督「結果は?」

叢雲「全然駄目ね、そもそも戦力が足りてないわ」

提督「その姿で大体察しは着くな…建造しないと駄目か」

叢雲「むしろ今まで何で開発しかしてないかが疑問なのだけど?」

提督「今回は俺が全面的に悪かったよ…」プルルル

提督「動こうとした矢先に誰だ…とりあえず叢雲、入渠してこい」

叢雲「はいはい」

提督「さてと…はい○○鎮守府の提督です、どちら様でしょうか?」

??「堅苦しいですなぁ、何時もの貴方は何処かな?」

提督「ああ、お前か。…演習か?何時だ?」

??「話を短くさせるのは変わっていませんねぇ、今日から一週間後で如何です?」

提督「分かった。思い出話はその時にな。じゃ」ガチャ

提督「…最近籠りがちだったし、会ったら二、三やるか」

今日はここまでと言うことで

~工厰・建造ドック前

提督「さて、建造建造と…妖精さーん?」

建造妖精「久しぶりの提督さんです?」

提督「多分そう。で、建造をしに来たんだが、何分初めてなんで説明頼む」

建造妖精「了解です?」

建造妖精「そこに各種資材に対応してるつまみがあるです?」

提督「これか、これで資材の配分を変更するのか?」

建造妖精「それで合ってるです?」

提督「…て言うか、露骨過ぎるよな。つまみの下に資材の数値、端にボタンって」

提督「つまみを弄ってからボタン押せっつってるようなもんだ」

建造妖精「そこは気にしたら負けです?」

提督(何で疑問系で喋るのやら)

建造妖精「大体分かったです?」

提督「大体分かった。とりあえず軽巡洋艦建造したいんだが」

建造妖精「建造の前に一つ注意があるです?」

提督「何だ?資材が足りないと失敗でもすんのか?」

建造妖精「失敗は無いです?代わりに、全部気紛れで作るです?」

提督「気紛れってなぁ…あれか、狙ったのが来るわけでも無いと?」

建造妖精「ですです?」

提督「戦力の拡張を気紛れでされるのか…」

建造妖精「仕方ないです?ではでは、資材の配分はどうするです?」

提督「最低値で。ドックは二つあるから、二回建造する」ポチポチ

建造妖精「合点承知です?やろーども、出番です?」
「やっとの出番です?」「つくるぜー超つくるぜー」「やれー」ザワザワ

提督「…書類済ますか」

~工厰・建造ドック前

提督「三十分経ったが、まだ終わって無かったのか」

叢雲「そうみたいね。今度は開発する?」

提督「流石にもういい。やり過ぎた」

叢雲「でしょうね。ただの一度も建造してないんだし」

提督「建造する代わりに開発、でも何とかなると思ってたんだがな」

叢雲「現実はそんなに甘くないってことね」

提督「暇だな…叢雲、建造する時間で何が来るかって判断出来たりするか?」

叢雲「妖精さんが言うには、艦種の目安ぐらいはつけられるそうよ」

提督「具体的な中身は分からずか…祈っておこうかな」

叢雲「あら、意外と宗教を信じるタイプ?」

提督「…八百万の神、とか言っとく」

~およそ一時間後

建造妖精「建造が終わったです?」

提督「やっとか…」

古鷹「あ、あなたが提督ですか? 古鷹と言います。重巡洋艦の良いところ、たくさん知ってもらえると嬉しいです」

提督「おう、宜しく。…うん?えーと、その左目は一体?」

古鷹「えっと、これはですね…こう、光るんですよ」ピカー

提督「…マジか。艦娘ってこう言うのもいんのか」

古鷹「皆がそうとは限らないと思いますよ?」

提督「皆がそうだったらそれはそれで…いや、見てみたくもあるな」

古鷹「…本当にそうだったら凄い光景ですね」

提督「凄いってか、怖いな」

建造妖精「もう片方も終わったです?」

提督「重巡洋艦は嬉しいが想定外、軽巡洋艦が来て欲しいが」

夕張「はいはーい、お待たせ?兵装実験軽巡夕張、到着いたしました!」

提督「待望の軽巡洋艦だ、と言いたい所だが」

夕張「え、私じゃ駄目ですか?」

提督「いや、兵装実験軽巡って何だ? 純粋な軽巡と違ったりすんのか?」

夕張「ああ、そういう? 艦娘としては違いは無いですよ」

提督「そうか?だったら問題無い。これから宜しく」

夕張「はい! 宜しくお願いしますね!」



提督(女子がッ…増えたッ…! 大丈夫か!?大丈夫か俺!?大丈夫か俺の立場は!?)

建造しかしてませんが今日はここまでと言うことで

妖精さんは多分ワドルディ辺り的存在
今から書いて行きます

~鎮守府正面・海

古鷹「主砲狙って…そう、撃てぇー!」ドォン ドォン

的<いてぇ いてっ

提督「流石に重巡洋艦は伊達でも無いか。駆逐艦とは火力が桁違い…ん」ザザッ

夕張《提督、後で感想聞かせてね?》ドォン

的<いてぇ

提督「無線スゲー、じゃない。夕張は軽巡だし、流石に重巡程では無いか」

提督「しかし軽巡で4スロットの装備が可能になるかも、ってのは魅力だな」

提督「雷撃は…雷撃はなぁ、基本下からだし当たったら差は無いか?」

建造妖精「提督さん、資材の事で一つ忠告があるです?」

提督「何だ?…紙?えーと、修理と補給にかかる資材量…お"!?」

建造妖精「多分大丈夫だと思うですが、気を付けるです?」

提督「」

提督「」

古鷹「提督、訓練終わりました!…提督?どうしました?」

提督「あぁ、おう…いや、大丈夫大丈夫。慢心しなければ多分大丈夫」

古鷹「て、提督…?」

夕張「一体何が…ん?提督、その手に持ってるのは何ですか?」

提督「…あ、これか?夕張と古鷹の艤装の整備にかかる資材を纏めた奴。妖精さんがくれた」

夕張「これを見て青ざめてたんですか?…うーん、別に大した量じゃないと思いますよ?」

提督「だったら良いがな…二人は俺にとって初めての軽巡と重巡な訳だし、匙加減分かんなくてな」

提督「俺は資材の枯渇が…えっと、怖いんだよ」

古鷹「提督慌てないで。きちんと管理していれば大丈夫ですよ」

提督「そうか?…優しいな、有り難う」

古鷹「ふふっ、どういたしまして」

~執務室

提督「…」ガリガリ

古鷹「…」ガリガリ

提督(沈黙が恐いな…古鷹は俺の事どう思ってんだ?)ジッ

提督(本人に聞ける訳無いし…悪く思われんのだけは勘弁してほしいが)ジー

古鷹「…?提督?どうしました?」

提督「ッ…いや、そろそろ休憩しないかと思ってな。どうする?」

古鷹「そうですね…ちょっと疲れてますし、休憩することにしましょう」

提督「分かった。…古鷹、お茶請けは何が良い?」

古鷹「へっ?いえ、お茶なら私が淹れてきますよ?」

提督「いやそれは俺がやりたい…あ、じゃあ一緒にするか?」

古鷹「一緒にですか、良いですね。そうしましょう」

古鷹「ふぅ…提督がお茶を淹れるのがあんなにお上手とは思ってませんでした」

提督「家でも寮でもやること無くてな、料理と類いに手を出したら身に付いてた」

古鷹「…提督が海軍学校に通ってた時は、どんな生徒さんだったんですか?」

提督「…海軍学校に限った話じゃないが、優等生でも問題児でもあった」

古鷹「ええっと、どういう事ですか?」

提督「学校ってな、必ず宿題ってのがある。何日迄にこの問題を解いてこい、ってな具合に」

提督「俺はその宿題に…教師から見たら多分七面倒な不満を抱いていた」

古鷹「どんな不満があったんですか?」

提督「…家でやることが何も無くて、宿題を大量に要求してたんだよ」

提督「お陰で成績がみるみる上昇していって、海軍学校でもそんな感じだった」

古鷹「…良い事ですよね?」

提督「俺一人だけ宿題の量が尋常じゃなくて、それなのに評価は他の生徒と変わらない、って訳にもいかんのだよ」

提督「正当な評価がされてないとか言われて当然だし、評価を上げたら上げたで贔屓になりかねんし」

古鷹「な、なるほど…?」

提督(…しまった、一方的に話しすぎた)

提督(あぁ、まともな会話ってどうやってするんだ…あ)

提督「だああしまったぁ!」

古鷹「んっ!?…っ、ケホッ」

提督「ッ、悪い古鷹、驚かせたか」

古鷹「っ…大丈夫、です。提督こそ、どうしました?」

提督「いや、一週間後に他の鎮守府と演習の予定があるんだが、場所決めるのを忘れた」

提督「えーと、どうだっけか…」ガチャ

古鷹「…ふふっ、くっ、ふふふ…」

提督「うん?どうした?何かあったか?」

古鷹「いえその、提督もそんなミスするんだなあって。仕事の様子見てて、完璧な人みたいに思ってて」

提督「それは…うあー、クソ恥ずかしいなこれ…」

提督(古鷹は、何となく大丈夫な気がする) プルルル

??「もしもし…ーーですね?」

提督「正解だよ、何で分かった…いや分かるか」

??「分かりますよ簡単に。…演習をどちらの鎮守府で行うかでしょう?」

提督「用事の方も正解だ。…そっちにそこそこの広さの頑丈な部屋は?」

??「少々お待ちを…どうやら無いようですな。そちらの方は如何ですかな?」

提督「無い。…表に出た方が速いし、何も壊れなくて済むよな」

??「そうでしょうね。では?」

提督「演習は此方でやる。…軍装じゃ無理だろうし、着替え持ってこい」

??「ではそう言うことで。それでは一週間後迄お達者で」

提督「じゃ」ブツッ


提督(…多分後三人は増える…考えると胃が痛い)

古鷹回、今日はここまで
??の顔出しは夕張と叢雲と後三人の後になる予定

古鷹回、今日はここまで
??の顔出しは夕張と叢雲と後三人の後になる予定

どうも1です
更新始めますね

~翌朝・提督自室

提督(…うん?…ああ、俺は起きたのか)

提督(今は…四時?微妙な時間だな…)

提督(…寝たのは日付変わる直前だったし、もう良いか)ゴソゴソ

提督(んー…一時間あれば行って戻る位出来るし、見回りなら出るか?)

提督(見るだけなら俺でも出来るか?…駄目だな、位置が分からん)

提督(今の時間なら夕張が夜間哨戒してるか)

提督(…外には個人的な用事があるんだった、どっち道外出るな)

提督「執務室の窓から何か見えたり…無いか」

~鎮守府正面・海

夕張(敵影は今のところ無し、と)

夕張(いっぱい装備あったし、試してみたいけど…すぐには無理かな)

~同時刻

提督(相変わらず欠片も気配無いな…音だけは微妙に聞こえるのに)

提督(音だけ聞こえてると落ち着かんな…何か動いた?)

提督(何かいる?…あ」

夕張「あれ?提督じゃないですか」

提督「あ…おう。えーと、調子はどうだ?何かしらいたか?」

夕張「調子はバッチリですよ。で、今のところ何も見つかってないですね」

提督「そうか、このまま何も無いと良いが」

夕張「…」 ザバァ キョロキョロ

提督(実際見るとよく分からん考えが出てくるな、この光景)

提督(俺より年下に見える少女が命懸けて戦って、もしかしたらそれは存在意義でもあって)

提督(…何もかも俺と違うな)

提督(…体動かしに来たんだから動かせば良いのに、そこで思考を巡らせるのは今まで無かったな)

提督(……コンプレックス、ではないんだなこれ)

提督(…………)

提督(………………)

ー提督、提督?どうしたんですか?

提督「…あ」

夕張「あ、やっと気付きました?」

提督「…?起きてはいた…違うか」

夕張「心配したんですよ。夜中にちょっとだけ喋った後、ずーっとそこで立ち尽くしてるんですから」

夕張「声かけても反応しなかった時は凄く不安だったんですからね?」

提督「…悪い、いらん心配させたな」

夕張「…提督に何があったか分かりませんけど、不安とかがあるならちゃんと話してくださいね?」

提督「…特に何も無かった、けど次からは気を付ける。悪いな」

夕張「そう何度も謝らなくて良いですよ。…今7時前ですし、朝食にしましょう」

提督「分かった」

提督「…なあ夕張」

夕張「…何でしょう」

提督「…何で顔がひきつってる?」

夕張「それはですね…提督の食事量がおかしいからです」

提督「…まあその辺りだろうとは薄々思ってた」

夕張「朝食を食べててお腹一杯になるとは思ってなかったです」

提督「俺が悪い?」

夕張「そう言う訳じゃないです…ただ想像を越えてただけで」

提督「人のイメージって結構現実とズレるしな」

夕張「これはズレるで済むんですかねぇ」

~鎮守府正面・海

提督「兵装を試してみたいと?」

夕張「是非ともやらせてくださいお願いします」

提督「まあ、訓練にもなるし良いぞ」

夕張「よぉーし!それでは軽巡洋艦夕張、抜錨致しまーす!」

提督「…まあ楽しそうだし、訓練にもなるし」

~二時間後

夕張「提督、他に何かありますかっ!?」

提督「流石に、もう無いな」

提督(積めるのを全部試したか…)

夕張「えっ、無いの?」ガックリ

提督「…と、りあえず開発は資材、もとい艦娘が足りてからする、ので多分十日位先になる」

夕張「そうですか…あ、そう言えば」

提督「?」

夕張「提督って、今のところ建造を2回しかしてないんですよね?」

提督「…そうだな」

夕張「何で初日とかにしなかったんですか?」

提督「…叢雲から聞いたな?」

夕張「えっと、はい」

提督「そうか…」

提督(女性が増えてヒエラルキーに巻き込まれたくないから、何て言えるか)

提督「…そうだな、なるべくこう、少数精鋭を目指したかった、な」

夕張「…挙動不審過ぎません?」

提督「…後生だ、聞かないでくれ、ると助かる」

夕張「そんなに…?まあ良いです。ちょっと気になっただけですし」

提督(叢雲に聞かれるなこれは…多分大丈夫、じゃないこれ胃が痛い)

夕張回、今日はここまでという事で
次回は提督の胃が痛む回

どうも1です
更新始めますね

~執務室

提督「…出撃、三人とも出した…開発、今日より前に充分した…」

提督「…資材管理…?…建造…しても修復するには充分な量ある…」

提督「…書類、今日の分はとっくに終わった…うああ、出来る事が建造以外思い付かん」

提督「…駆逐艦一人、軽巡洋艦一人、重巡洋艦一人…後回しに出来ん…一人ずつ増やすか」

提督「…俺を嫌いな奴が来たらどうしようか…攻撃するなとは言わんからほっといてほしいな…」

~工廟・建造ドック前

建造妖精「提督さんです?もしかして建造するです?」

提督「ああ、大正解だよ畜生…仕事だと割り切るけどな。覚えとけ妖精、女子は信用ならん」ポチポチ

建造妖精「どういう意味です?」

提督「女子はなぁ、同性間での友情が道具になるんだよ…俺は巻き込まれて抹殺されかけた」ガッコン ガッコン

建造妖精「やっぱり良くわからないです?」

提督「…知らない方が良いこともある、だ。最悪殺される」

提督「んー、どんな奴が来るのか…」

建造妖精「これを見るです?」

提督「あ?…建造時間が…一時間と二時間?何のこっちゃ」

建造妖精「多分駆逐艦は無いです?」

提督「流石に駆逐艦1ってのは確実にどっかで詰まるだろ…艦種分かるか?」

建造妖精「一時間の方は分かるですが、二時間の方は分からないです?」

提督「一時間の方の艦種は?」

建造妖精「多分軽巡洋艦です?」

提督「軽巡か。ここには夕張しか居ないが、あれは例外に近かったり?」

建造妖精「夕張さんは艤装を改造すれば装備スロット数が4つになるですが、普通は3つです?」

提督「上位互換、じゃ無いか。どっかしら劣る所があっておかしくないな」

提督「…しかし二時間ね、重巡辺りか?」

建造妖精「もしかしたら空母かもしれないです?」

提督「空母…歴史の本物当てはめるのも無理があろうが、二時間は短すぎねぇか」

建造妖精「その辺りは建造結果を見ないと分からないです?」

~一時間後

青葉「ども、恐縮です、青葉ですぅ!一言お願いします!」

提督「おい建造妖精」ガシッ

建造妖精「話してほしいでムアー頬をつままないでマー」ミョーン

提督「青葉じゃねーか重巡洋艦じゃねーか俺でも知ってるぞ」

青葉「えっ、何が起こってるんですかぁ?」

提督「ああうん、青葉だっけか。これから宜しく」

青葉「あっはい、よろしくです」

青葉「って、そうではなくてですね、青葉を知ってるんですか?」

提督「歴史の方のな。…敵に向かってワレアオバとか」

青葉「ううっ、そう言われると何だか黒歴史を知られたような感じですね…」

提督「…?《青葉》が、じゃないと思うが?」

青葉「えーでもぉ…あっ、そう言う事ですかぁ」

提督「理解してくれて何より、だ」

青葉「と言うか、よく知ってますね?」

提督「あ?…どういう意味だ?」

青葉「いや、《青葉》の事を何で知ってるのかなー、と」

提督「日本の軍艦調べてれば割と出てくるぞ?」

青葉「え、調べる?どういう事です?」

提督「…おう?」

~執務室

青葉「何ですかこの…何ですかこれ!?」

提督「知らないってのは予想外だった…パソコンだって」

青葉「うわー、うわー、煙幕とかまで書いてあります…」

提督(…今思い出した。これ古鷹相手にしたらかなりギクシャクするな…どう説明するか)

青葉「司令官司令官!これどうやって使うんですか!?教えてください!」

提督「え、それは…あー、ちょっと待ってな」

~三十分後

提督「やっと見つかった…ほらこれ」

青葉「おぉ…これは何ですか!?」

提督「それ…パソコンの使い方が書いてある」ペラッ

青葉「ふおぉぉ…ありがとうございます!大事にしますね!」キラキラ

提督「えーと、頑張れ…あぁ、分からなければ俺に聞け。俺の力の及ぶ範囲内なら何とかする」

青葉「はい!」キラキラ

ちょっと風呂入ってきます

青葉は可愛いなぁ

>>44ありがとうございます

青葉「ふおぉぉ…おぉぉ…」カチカチ

提督「楽しそうで何より、だ」

青葉「おぉ…んん?司令官司令官、1つ質問が」

提督「ん、何だ?」

青葉「司令官がさっき文字を書いてたのってどうやるんですか?」

提督「それはこれ、キーボードで…こうやるんだが、まあ直ぐには出来ん」カタカタ

青葉「…よ、う、せ、い?えーと、えーと?」

提督「ちょっと待ってな…この辺に…あった、これでキーボードの練習が出来る筈だ」カチカチ

青葉「ふおぉぉ…あっ何か出てきましたよ?」

提督「そこでキーボードを見てみろ。Aとか書いてある、これを画面の指示通り打ってみろ」

青葉「えっとえっと…出来ました!あ行が出来ました!」カタカタ

提督「よし、後は同じようにか行、さ行と続けてけ。最終的に全部打てるようになる」

青葉「よぉーし!頑張ります!」カタカタ

~三十分後

青葉「むむむ…やった!さっきより速く出来ました!」

提督「それは良かったな…そうだな、貸してみろ」

青葉「? どうぞ」

提督「wordは…あった、今度は変換の練習するか」

青葉「変換?って何ですか?」

提督「簡単に言えば、これで打った文字を漢字とかにする事だ…こんな感じだな」カタカタ ッターン

青葉「おお!?漢字になった!」

提督「とりあえずこの辺は説明書に…あった、これを参考にしてある程度好きにやってみろ」

青葉「分かりました!…ほおぉぉ、ふおぉぉ」カタカタ ッターン カタカタ ッターン キラキラ

提督(…さっきもそうだが、何か光ってるような…俺の気のせいか?)

建造妖精「ちょっと失礼するです?」

提督「ん、おう…マズった!」ダダダダ 

青葉「司令官?どうしました?」

提督「もう一人建造してんの忘れてた!」

青葉「…あっ」

~工廟・建造ドッグ前

提督「悪い!忘れてた!」

鳳翔「大丈夫ですよ、先程出たばかりですので」

提督「そう、か?」

鳳翔「ふふ、心配しなくても怒ったりしませんよ。
航空母艦、鳳翔です。不束者ですが、よろしくお願い致します」

提督「よろしく…鳳翔、か。て言うか空母か」

鳳翔「はい。最初から空母として建造された、世界で初めての航空母艦なんです」

提督「ああ、やっぱりそうか。道理で聞き覚えがある訳だ」

鳳翔「あら、《鳳翔》をご存知で?」

提督「まあ、軍艦の話とかでな。文字通り最初の空母、って話だし。有名かは分からんが」

鳳翔「博識なんですね」

提督「この時代じゃただの雑学でしかないがな」

提督(…)ジッ

鳳翔「…あの、何でしょう?」

提督「…それらしい気はある、な」

鳳翔「へ?…あの、どういう事でしょう」

提督「…あ、声に出してたか」

提督「何と言うか、懐かしい匂いがする、ような?」

鳳翔「匂い、ですか?私には、ちょっと分かりませんけど…」スンスン

提督「あぁ、匂いってそうじゃなくてな…んー、理由は無いんだが、何となく安心する」

鳳翔「安心、ですか?」

提督「そう。…どうにもこう言うのはよく分からんな」

鳳翔「そうですか…ふふ、面白い方ですね」

提督「面白いってなぁ…初めて初対面で言われたな」

~鎮守府正面・海

青葉「よく見えますねぇ」ドォン ドォン

鳳翔「風向き、良し。航空部隊、発艦!」ブーン ドォン

提督(青葉と古鷹が現状一番の火力元か。そら戦艦の方が火力は高かろうが…多分無理か)

提督(で、鳳翔の方はどう、って言うとそもそも比較するもんではねーか)

提督(ただ、制空権に関与出来る、ってのは相当に大きいアドバンテージになる)

提督(…しかし、鳳翔の資材関連が予想の三倍以上軽く済むとはな…まぁ嬉しい誤算だ)

提督(…何より俺の胃に驚くほど優しい)

提督(まだそう時間は経って無いが、あれは何となく分かる)

提督(…この調子なら、とか楽観的な事言えないのが悲しい限り)

~執務室

叢雲「艦隊が帰投したわ。こっちの被害は、全員が中破」

提督「そうか…とりあえず入渠してこい」

叢雲「…冷たいのね?」

提督「…間違いなく戦闘してっからだろうがな、自分の姿を良く見てみろ」

叢雲「何?…これがどうしたのよ?」

提督「凄まじく目のやりどころに困るんだよ、そんな格好されてると」

叢雲「……ッ…!」

提督「…何故黙ッゴォ…!」ドゴォ

叢雲「…私じゃなかったらセクハラよ!じゃあね!」バァン

ドア<お手柔らかにッグホォ

提督「……やっぱ駄目だこれは…!」

提督(綺麗に鳩尾にッ…!)

今日はここまでと言うことで
提督の胃が痛むと言ったな、あれは嘘だ
本当は下腹部だ

どうも1です
更新始めますね

~翌日・執務室

提督(気まずい)カキカキ

叢雲(気まずい)カキカキ

提督(…謝るべきか?流石にあれは理不尽だっての…)カキカキ

叢雲(思いっきり殴っちゃった…謝った方が良いわよね…)カキカキ

提督(…どうするか…あ)ペラ

提督(行けるな、逃げよう)ガタッ

叢雲「…?何処行くのよ?」

提督「荷物の受け取りに正面玄関に」

叢雲「…荷物?」

提督「着任の日に持ってこれなかった奴。すぐ戻る」ガチャ

叢雲「…ふーん、行ってらっしゃい」

~正面玄関

<アザッシター

提督(…全部持ってくる必要は薄かったかもしれん)

段ボールの山<半分は最後まで荷物たっぷりだぜ

提督(…取り敢えず上から崩そう)

~執務室前

提督(終わった…疲れた)

提督「戻りました、と」ガチャ

叢雲「はいはいお帰り…何その量」

提督「ややこしい事考えずに全部持ってきた結果だよ」

叢雲「…中身は?」

提督「昔暇潰しに使ってた道具…よっこいせ」

叢雲「それ全部?」

提督「全部」

叢雲「…あ、とりあえず私に出来る書類は終わらせといたわ」

提督「速いな…茶でも淹れてこようか?」

叢雲「…あんたの書類が終わってからで良いわ」

提督「じゃあ終わらせよう」カキカキ

~十分後

提督「終わりました、と」

叢雲「あら、じゃあお茶を淹れてもらえるのかしら?」

提督「俺も飲みたいしな。…何か要求は?」

叢雲「何でも良いわ」

提督「じゃあ緑茶で」

~十分後

提督「お待たせしました」コト

叢雲「お待ちしました…頂きます」

提督「…」ズズズ

叢雲「…」ズズズ

提督「…」モグ

叢雲「…」ズズズ

提督「…」ズズズ

叢雲「…」モグ

提督(…何か喋ってくんねーかな)ズズズ

叢雲(…何て切りだそうかしら…)ズズズ

叢雲(どうしよう…)

提督(…棚あるし、整理整頓してくるか…)ガタッ

叢雲「…!…あ、あのっ!」

叢雲(しまった…!何て言うか考えてない…!)

提督「ん、どうした?」

叢雲「え、えっと…」ワタワタ

提督「…?」

叢雲「…ご」

提督「?」

叢雲「ごめんなさいっ!」

提督「…あぁ、なるほど」

叢雲「…な、なるほどって何よ」

提督「…俺もちょっとデリカシーが無かった、かもしれん」

叢雲「へ…?」

提督「いや昨日の、な。俺も悪かった」

叢雲「そ、そう…気にしてないの?」

提督「気にしてない訳じゃないが…俺も少しは台詞を選ぶべきだった」

叢雲「で、でも、私、あんたのこと殴っちゃったし…」

提督「まあ確かに殴られたが…俺は二回目が無ければそれで良い」

叢雲「…そ、そう…」

提督(…まあ良いか、傷ついてる様子は無いし)

提督「…とりあえず、茶でも飲んで落ち着こうか」

叢雲「えっと…じゃあ、おかわりを貰うわ」

提督「了解。羊羮以外にも饅頭とか煎餅とか色々とあるが、食うか?」

叢雲「…私が見て選んでも良いかしら?」

提督「構わんぜ、お茶も色々あるから飲みたければ言ってくれ」

~十分後

叢雲「…」ズズズ

提督「…」モグ

叢雲「…あんたの趣味って何?」

提督「…何だっけか、暇潰し?」

叢雲「それは趣味とは言わないでしょ」

提督「だよなぁ」

提督「強いて言うなれば、読書とかゲームとかあるか」

叢雲「ゲーム?って何よ」

提督「んー、機械化された遊び道具?」

叢雲「…楽しいの?」

提督「人による、としか言えん」

叢雲「ふーん…どんなのがあるの?」

提督「口で説明するのは無理、だから現物持ってこよう」ガタッ

~数分後

提督「これがゲーム。右から順にP○3、PSv○ta、D○」

叢雲「結構大きいわね…これでどうやって遊ぶのかしら」

提督「後の二つは単体で遊ぶ奴だが…このデカイのはそこのテレビで」

叢雲「?これで遊ぶんじゃないの?」

提督「実際に見た方が分かりやすいな」

~数分後
<ガショ ウィーン ガショ フォォォーン…

叢雲「…えっ、なにこれ、えっ?どうなってるの?」

提督「まあ機械化ってのはこう言う事で。さっきの…ディスクに色々種類があって、ってな感じか」

叢雲「…良く分からないけど、凄いのね」

提督「まあ凄いよなぁ」

~数分後

<ギガマキナシステム! デストロォイド

提督「さっき入れたディスクのゲームはこんなゲーム。まあ色々ある」

叢雲「…やっぱり良く分からないわね」

提督「やってて楽しいと思えるかが大事、ってのは確実に言えるな」

叢雲「じゃあ、私には合わないかもね」

提督「まぁ、正直に言うとお勧め出来るようなもんでもない」

叢雲「…お勧め出来ないような物をやってるの?おかしくないかしら」

提督「ゲームってだけで全否定する人間もいるし、大体そんなもんだ」

青葉「提督の趣味と聞いて!」バァン

ドア<イタイヨー

提督「ッ!?…はぁ」ビクッ

古鷹「ちょっ、青葉ってば…すいません提督」

提督「おう…古鷹?」

青葉「司令官司令官、インタビュー良いですか!?」ズイッ

提督「え、は、おう?」

夕張「ここに来れば楽しい事があると聞いて!」バァーン

提督「ああうん素直だなお前。そんな夕張はそこのゲームで遊ばせてやろう」

夕張「良いんですか!?ありがとうございます!」

叢雲「何してんのよあんた逹は…」

鳳翔「賑やかですねぇ」クスクス

提督「全員来んのか…何の用?」

鳳翔「お菓子が出来ましたので、提督に差し上げようかと」

提督「…あー、じゃあお茶でも出そう」

ワイノワイノ

提督「夕張…お前結構やるな」<ジョウトウダテメェ!

夕張「ちょ、いきなりそれですか!?」<オレノホンキガミタイカ…

提督「そんな大技で切り返すお前も大概だよ、危ない危ない」<ハジケロ

青葉「おおー、拮抗してますねぇ」

鳳翔「ふふ、楽しそうで良いですね」モグ

古鷹「美味しいですねこれ…後で作り方教えて頂けますか?」モグ

鳳翔「勿論良いですよ」

叢雲「…美味しいわね」ズズズ

今回はここまでと言うことで
続きは19:00以降を予定しています
では

どうも1です
更新始めますね

~翌朝・執務室

提督(…頭痛い…?何か変なもの食ったかな…)

鳳翔「あら、おはようございます」

提督「おう、おはよう…何それ?」

鳳翔「提督の朝食をご用意しました。ちょっと早いですが、どうぞ」

提督「…それはどうも。頂きます」モグモグ

提督「…美味い」

鳳翔「お口に合って良かったです」

提督「…鳳翔は食べたのか?」

鳳翔「はい。軽くですけれど」

提督「ふーん…」モグモグ

提督(軽く、ねぇ…)モグモグ

提督(…自分に合わせたんだろうな、そりゃそうだよな)

提督(足りねぇ)

提督「なぁ、一つ良いか?」

鳳翔「はい、何でしょうか?」ニコニコ

提督「…俺は、と言うかここでは秘書艦を一日毎に変える方針でやってる」

鳳翔「今日は私の番、と言うことでしょうか?」

提督「まあそんな所で…ああ、だった」

鳳翔「? だった?」

提督「今日は全員出撃する予定なのを今思い出した…悪い」

鳳翔「なるほど…別に、提督が謝る事ではありませんよ」

提督「そうか…御馳走様でした」

提督「皿とかは俺が片付けとくから、ちょっと来てくれ」

鳳翔「? 分かりました」

~工廟・開発ドッグ前

鳳翔「兵装の開発ですか?」

提督「特に艦載機系統をな。…空母が来ると思ってなくてな、艦載機は殆ど無いんだ」

鳳翔「そうだったんですか…では、頑張って充実させて行きましょうか」

提督「その辺りは俺にはどうにも出来んからな、頼む」

~数十分後

鳳翔「て、提督…その、何だか凄いことに…」

提督「…失敗、か?」

鳳翔「いえ、そうではなくて…」チラッ

提督「?」

紫電改二・彗星一二型甲・天山<やあ

提督「……あ”!?」

提督「紫電改二…?天山…?彗星一二型甲…!?」

提督「…!?…うん!?…夢、ではねぇよなぁ、何だこれは…」

鳳翔「その、何と言いますか、凄く上手く行きまして」

提督「間違いなくこっちの方が良いから良い、じゃなくて凄いな…?」

提督「あー、これは予想外だ。…はっはっは、楽しくなってきた…あー、逆に怖い」

鳳翔「ちょっと想定外でしたけど、これだけあれば十二分に活躍出来そうですね」

提督「全部纏めて装備出来ないのが悔しい所だな」

鳳翔「いえいえ、充分ですよ…どう装備しましょうか」

提督「当初は艦戦を多めにする予定だったんだが…紫電改二だし、制空争いは余裕かもしれん」

鳳翔「となると、艦爆と艦攻ですね。どちらも中途半端ではあまり力を発揮出来ませんし」

提督「今回は艦爆…彗星一二型甲を使う。載せ方は…艦爆を多めで行く」

鳳翔「了解しました」

~鎮守府正面・海

提督「旗艦鳳翔、出撃してくれ」

鳳翔「了解しました。出撃致します」

提督(どうなるかな…)

~工廟・建造ドッグ前

建造妖精「提督さんです?建造するです?」

提督「いんや、まだ決めてない…なあ妖精さんや」

建造妖精「何です?」

提督「さっきの見てるかは知らんが、ここの艦娘が出撃したな」

建造妖精「したです?」

提督「俺が見送った後、祈る以外に何も出来ないのがどうにも…そわそわしてな」

建造妖精「…もし現場で指揮出来るとしたらどうするです?」

提督「勿論出る。…出来るのか」

建造妖精「頑張れば出来るかもしれないです?」

提督「どうやって?」

建造妖精「ついてくるです?」

一旦風呂に入ってきます

再開します

~工廟裏

提督「…何だ、これ」

建造妖精「プールです?」

提督「何でそんなもんが此処にあるかだよ…」

建造妖精「妖精の技術を舐めてはいけないです?」

提督「説明しろ説明…で、現場指揮どうこうと何が関係ある?」

建造妖精「これを見るです?」

提督「…ブーツ、か?」

建造妖精「艦娘が水上を移動する秘密のような何かです?」

提督「…程度はともかく、これで水上を歩けるようになるのか」

建造妖精「ですです?百聞は一見にしかずです?やってみるです?」

提督「…着替え取ってきたらな」

~十数分後

提督「さて、どうやって履くんだこれ。靴の上から被せるのか?」

建造妖精「靴を脱いでから履くです?」

提督「はいよ…履いた。で、これで立てるのか?」

建造妖精「その筈です?」

提督「やってみるか…よっ、と」バシャン

提督「…結構不安定だが、立ってるな…ゼリーでも踏んでる気分だ」

建造妖精「そこから前に動けるです?」

提督「…無理だ。足を上げられん」フラフラ

建造妖精「スキーをするイメージです?」

提督「スキーはスノボしかした事無いんだが…こう、かぁぁぁぁ!?」バシャァァ

提督「うおぉぉぉ!危ねぇぇぇ!」ズシャアア

建造妖精「おお、ターン出来たです?」

提督(死ぬ…!)

~数十分後

提督(クソ疲れる…)ゼェゼェ

建造妖精「お疲れです?」

提督「疲れたよ…体力を吸われる気分を、味わったのは久し振り、だ…」ゼェゼェ

建造妖精「それにも理由があるです?」

提督「どんなだ…」

建造妖精「艦娘には正しい素質があるですが、提督さんにはそれが無いです?」

提督「なんだそれ…これ自身が使う奴を選ぶってか?」

建造妖精「そう言う事です?」

提督「…俺に才能は無いようで。よっこいせ」ガシャ

建造妖精「これはどうするです?」

提督「捨てるのはもったいないんで、そっちで保管しといてくれ」

建造妖精「分かったです?」

~鎮守府正面・海

提督(書類は…やってたか…ゲームは流石にする気にならんし…)

提督(開発…妖精に任せると気紛れでされるし、何よりもう良い)

提督(建造…六人には足りてないが、妥協するかね)

提督(…やること何も無いじゃねーか…荷物持ってきた意味が薄すぎる…)

提督(…仕方無い、その辺ぶらついてくるか…)



~鎮守府正面・港

提督(そういや港あったな…出撃は工廟近くでやるから忘れてた)

提督(…潮の匂いからは逃げられないんだよなぁ)

提督(別に嫌いではねーが…もうとっくに飽きた…)

提督(…誰かいる?…この何も無い感じ…艦娘が?)

提督「…おい誰だ?聞こえてるなら……勘弁してくれ、それは物理的に死ぬ」

~海・南西諸島防衛線海域

鳳翔「…見つけました、敵機動艦隊です」

青葉「やっと本隊ですか…長かったですねぇ」ジャキ

古鷹「油断は禁物ですよ、皆さん」ジャキ

叢雲「分かってるわよ…あれ?」

夕張「どうしたの叢雲ちゃ…!艦娘!?」

鳳翔「不味いですね…ですが、運の良いことに敵は此方に気付いていません」

鳳翔「…後ろから一気に叩きます!行きますよ!」ヒュン

全員「了解!」バシャァァ

ドォン ドォン ドゴォォ

~鎮守府正面・海

鳳翔「艦隊が帰投しました」

提督「おう、お帰り…その子は?」

鳳翔「深海悽艦に襲われていて、酷い怪我をしていたので…連れて帰りました」

提督「…そ、うか…名前は?」

野分「…陽炎型駆逐艦、野分、です…」

提督「…!…野分か。よろしく…なあ鳳翔」

鳳翔「何でしょうか?」

提督「お前達が出撃した海域から鎮守府は見えたか?」

鳳翔「鎮守府、ですか?見えませんでしたが…」

提督「…そうか…取り敢えず補給と修復だ。…野分を優先させてやれ」

野分「…いえ、野分は大丈夫で…」

提督「そう言う台詞は怪我治してから言え、怪我人は怪我人だ」

野分「…分かりました」

提督(鳳翔と夕張が小破、それ以外はほぼ無傷…何にせよ問題積み重ね、っと…)チラッ

提督「…どうすっかな、こっちも問題抱え込んでんだが」

古鷹「問題ですか?何か、起こったんですか?」

提督「現在進行形でな。…なるべく早くに言っとくわ、深海悽艦が住み着いたかもしれん」

古鷹「しん…大問題じゃないですか!」

提督「そうだ、大問題だ。そしてそれ以上に問題がある」

古鷹「まだあるんですか?」

提督「まだある。…あっちだ」

古鷹「あっちに居るんですか?」

駆逐悽姫 ジーッ

提督「人形…つまりは姫級か鬼級だ」

古鷹「」

提督「しかも問題は更にある」

古鷹「ま、まだあるんですか…?」

提督「まだあるんだよなぁ…」スタスタ

古鷹「て、提督!?深海悽艦ですよ!?危ないですよ!」

提督「今回に限りそうでもない。何でかって言うと…」

駆逐悽姫 ギュッ

提督「何故だかなつかれたからだ」

古鷹「…ど、どういう事でしょう?」

提督「それはこっちが聞きたい…取り敢えず敵意は無いようだが」

古鷹「…す、スパイとかあり得ますよ?」

提督「だったらとっくに死んでるよ俺は。…これでも人を見る目はある」

古鷹「そう言う問題じゃないでしょう…」

~執務室
提督「……と、まあそんな具合に見つけた」

青葉「…深海悽艦が居るって言うのも驚きですけど、何でなついたんでしょう?」

提督「知るか、俺が知りたいわ」

叢雲「…やっぱりスパイとかじゃないの?」

提督「言い出したらキリ無い。からそう言う事は考えない、だ」

叢雲「考えないってあんたね…もしここで暴れだしたらどうする気?」

提督「殺す」

駆逐悽姫 ビクッ

夕張「…即答で断言ですか、その台詞を」

提督「まあな。…野分って子の説明も欲しいが、鳳翔の言った事が全部だろう?」

鳳翔「…ええ、そうです。深海悽艦に襲われていて…と言う所からしか見ていませんから」

提督「そうか…」

提督「…野分だがな、どっかの鎮守府にいたと思う」

鳳翔「どうしてそう思うんですか?」

提督「理由は幾つかある。…一つ目だが、目が黒い事だ」

鳳翔「…どういう事ですか?あの子の目の色は、とても黒には見えませんでしたが…」

提督「…比喩だ。…死んだ目とも言う」

古鷹「…確かに、暗い感じはしましたね。塞ぎこんでいるような」

提督「確信したのは当の野分が言った台詞だがな」

古鷹「何と言ったんですか?」

提督「俺が野分の修復を優先させるよう言った時に、こう言った」

提督「『野分は大丈夫』ってな。…あの大怪我してる状態で、だ」

古鷹「…何故、そんな事を言ったんでしょうか?」

提督「あれこれ考えても良いが、当人から聞くのがベストだろうよ…暫く無理だろうがな」

ちょっとシリアスになってきた
今日はここまでと言うことで

どうも1です
更新始めて行きますね

~提督私室

提督「さて、野分。今から幾つか質問する」

提督「分からないとか答えたくないとかがあれば、その時はハッキリと言ってくれ」

野分「…分かりました」

提督「…じゃ、一つ目だ。…俺は野分が他の鎮守府にいたと思ってる。これは正しいか?」

野分「…正しい、です」

提督(早速ビンゴかよ…)「そう、か…次行くぞ。その鎮守府の名前は何だ?」

野分「第一鎮守府、です」

提督「第一な…OK覚えた。次…いきなり苦しい事聞くが、大丈夫か?」

野分「…大丈夫です」

提督「…じゃあ聞く。…そこで何が、いや何かあったな?」

野分「ッ…!…は、い。」

提督「…やっぱりか…悪いな、嫌な事思い出したろ」

野分「…いえ、野分は、大丈夫で…」

提督「大丈夫じゃない時は『大丈夫じゃない』って言う。…大事な事だ」

野分「…大丈夫、です」

提督「…そうか」

提督「…野分、暫く休んでろ。布団なんかは用意しておく」

野分「え?…あの」

提督「命令だ。…顔色が明らかに悪い。一応お粥位は出すから休んで体調整える」ゴソゴソ

野分「ッ…はい…」

提督(『命令』なら、か……いや待て、まさか)

提督「野分、もう一つ質問だ」

野分「はい…何でしょうか?」

提督「…自分の人格を、否定された事はあるか?」

野分「……ッ!」ガクガク

提督(…誰か知らんが……クソが)ギリッ

~執務室

鳳翔「…野分さんは?」

提督「お粥用意して、食べたら寝るよう言っといた…鳳翔、ついていてやってくれるか?」

鳳翔「分かりました」ガチャ

古鷹「…どうだったんですか?」

提督「真っ黒だ。…しかも俺が一番嫌な種類にな」

古鷹「そうですか…一体何があったんでしょう?」

提督「流石にそこまで聞く気にはなれなかったが…まあ予想はつく」

鳳翔「…あの、提督。野分さんがこれを」

提督「何だ?…薬?」

鳳翔「どんな薬か言ってくれませんでしたけど、提督に渡してくれと」

提督「…その様子じゃ、十中八九これが直接の原因だろうな」

提督(具体的に何かは分からんが、取り敢えず主犯格は潰す)プルルル ガチャ

??「はい…あなたですか」

提督「そうだ、俺だ。…いきなりで悪いんだが、演習の予定を引き伸ばしたい」

??「…何があったんです?」

提督「屑が居て、此方に絡むかも知れなくなった…大丈夫か?」

??「まあ別に構いませんが…どうするのです?」

提督「降りかかる火の粉は払う、だ。…で次だ、今日にそっち行って良いか?」

??「今日って、いくらなんでも急で…なるほど、その程度と言う訳ですな」

提督「理解が速くて助かる。で、こっちの方は大丈夫か?」

??「勿論構いませんよ。第四鎮守府ですので」

提督「了解。今から出る」

??「今からですか…まあ良いでしょう、待っていますよ」

~第四鎮守府・執務室

提督「よう、顔合わせんのはいつぶりだっけか?」

第四提督「海軍学校を卒業する前でしたか…それで、ご用件は何ですかな?」

提督「これが何か分かるか?薬だそうだが」スッ

第四「…流石に情報が少なすぎますね、これにどんな効能があるんです?」

提督「俺が見る限り、意識の薄弱化ってところか」

第四「…まさかとは思いますが、これは艦娘が?」

提督「正解だ…良く分かったな?」

第四「これがそうだと言う確証はありませんが…昔に海軍で恐ろしい事件があったのを知っていますか?」

提督「海軍で事件…艦娘の人権問題に発展した奴か」

第四「それです。…これがその事件で使われた薬かもしれません」

提督「…命令に従うだけの、人形にするって奴か!」

第四「可能性は高いですね」

提督「…これを持ってたのは第一の艦娘だ。…偶然にしちゃ繋がりすぎだな」

第四「この近辺で最大の戦果と轟沈数を持つ、あの悪名高い第一ですか。…決まりでしょうね」

第四「それで、どうしましょう?流石にこれだけでは動きようが無いですよ」

提督「…第一鎮守府に正当な理由で入り込む方法って何があるよ?」

第四「…演習を申し込む、位では?見学しに来た、は無理でしょうし」

提督「まあそりゃそうか…艦娘を返しに来た、も駄目か」

第四「恐らくは艦娘を返した時点で帰らされるでしょうね」

提督「だよなぁ…じゃあ演習が無難だな、どうやって向こうにするかは置いといて」

第四「仮に入れたとして、どうやって薬なんかを探すんです?」

提督「そっちは大丈夫だ。割とどうにでもなる」

第四「何が大丈夫なんです…ウロウロしてたら見つかりますよ?」

提督「行方不明者がどうして鎮守府内に居るか聞かれたら、どう答える?」

第四「……どうやって行方不明になると言うんです?そう都合良く拉致なんてしないでしょう」

提督「海に行けばいくらでも居るだろ、深海悽艦が」

第四「…アテがあるんですか?深海悽艦に?」

提督「実は、ちょっとだけな。…当然だが人に言うなよ」

~鎮守府・執務室

提督「……と言うわけで駆逐悽姫、お前には俺をさらって逃げて貰いたい。出来るか?」

駆逐悽姫 コクリ

青葉「いやいや、行方不明になるっていくらなんでも無茶でしょう…」

提督「何とかなるって。…さーて、問題は割と多い」

青葉「そりゃそうでしょうよ…何処に逃げるかとか、どうやって逃げるかとか、山積みですよ」

提督「何処に、はともかくどうやって、は難しいな」

青葉「それですよそれ…海の中に潜るにしても、司令官の息が続かないでしょう?」

提督「そこなんだよなあ…息さえ続けば全て解決したも同然なんだが」

駆逐悽姫 クイクイ

提督「ん、どうした?…あ?何だ、ついてこいってか?」

青葉「えぇ…この子は何とか出来るんですか?」

駆逐悽姫 コクリ

青葉「何とか出来ちゃうんですか…」

~工廟裏・プール

提督「あー、ここか…ってそうじゃねぇ。どうやって息の問題を解決するんだ?」

青葉「て言うかこんなものあったんですか…妖精さん凄いですね」

駆逐悽姫 クイクイ

提督「何だ?…入れと?」

駆逐悽姫 コクリ

提督「…待て待て、着替えすら無いんだぞ」

青葉「あ、じゃあ青葉司令官の着替え持ってきますねー」スタスタ

提督「ちょっと待て青葉ァ!…おい待て押すなってあぁぁぁ!?」

ドッボーン ジャッパーン

駆逐悽姫 ガシッ

提督「おい待て早まるな姫ぇ!俺を沈めようとするんじゃなぁぁぁぁ」

ギャァァァ ブクブクブク

~プール・底付近

提督 ガボボボ

駆逐悽姫 ガシッ

提督 ゴボボボ

駆逐悽姫 ムチュ

提督 ジタバタ

駆逐悽姫 ギュー

提督(何!?何が起きてる!?)ジタバタ

駆逐悽姫 ムギュー

提督(あぁ、良く分からんがヘルプミー青葉…ん?)ゴボッ

提督(……あ?息続く?違う、呼吸してんのか?)

駆逐悽姫 クイクイ

提督(?泳ぐのか?)スイー

提督(…何だこれ?異常に動ける?何が起きてる?)

駆逐悽姫 グッ

提督(親指立てられても分からないっての)スイー

提督(何だこれ…何だこれ…?)スイー

提督(息が続く…滅茶苦茶滑らかに動ける)スイー

提督(と言うか何故俺は駆逐悽姫に手を引かれてる?)スイー

駆逐悽姫 スイー

提督(……何が起こってる…?)スイー

~工廟裏・プール

青葉「…何が起きてるんでしょう?」

青葉(司令官の悲鳴が聞こえたと思ったら、プールの中でキスしていました)

青葉「…え、と。しれいかーん?…大丈夫ですかー?」

叢雲「青葉、何があったの!?」

青葉「あ、叢雲さん…えーと、ちょっと説明しにくいので、このプールの中を」

叢雲「…まさか、落ちて溺れたの!?」

青葉「実はそうでもなくて…」

叢雲「…何をしてるの、あれ?」

青葉「…青葉にも、ちょっと分かりかねます…」

古鷹「青葉、提督に何かあったの!?」

叢雲「…これを見て」

古鷹「?…え?え?」

青葉「…あ、上がってきますねー」

提督「のぉぉぉ!」ザッパァン

駆逐悽姫 ザッパァン

古鷹「え?え?」

提督「…ん、叢雲と古鷹?どうした」

叢雲「どうしたもこうしたも無いわよ…ったくもう、変に心配しちゃったじゃない!」

提督「お、おう?すまん」

叢雲「……なるほど、とりあえずあんたが相当無茶をする気だったのは分かったわ」

提督「えーと、すまん」

叢雲「謝る事じゃないわよ…でも、これからはちゃんと皆にも伝える事。良いわね?」

提督「…面目無い」

古鷹「…行方不明に、ですか…別に、そんな事をしなくても良いのでは?」

提督「居なければ警戒しようも無いってのが一つあるな」

古鷹「もう1つは何なんですか?」

提督「一回だけだが、昔同じようにして邪魔を排除したことがある」

古鷹「…割といつも思ってるんですけど、提督は何者なんですか?」

提督「…割と最近に人間を止めたかもしれない」

叢雲「どういう意味?」

提督「そのプールの中でな、気がついたら息が続くようになってた」

叢雲「…本当?凄く嘘臭いのだけど」

提督「本当なんだよなあ」

~執務室

提督「…さて、想像とどれだけかけ離れているか…」プルルル ガチャ

第一提督『はい、どちら様でしょうか?』

提督「…第三鎮守府の提督です。もし宜しければ演習を出来ないかな、と」

第一『演習ですか、構いませんよ。どちらで行いますか?』

提督「…可能なら、そちらの鎮守府で行えれば、と考えていますが」

第一『此方でですね。いつにしましょうか?』

提督「そうですね…三日後、でどうでしょうか」

第一『三日後ですか…はい、大丈夫ですよ。ではその様に』

提督「それでは」ガチャ



提督(女か…しかも大分緩い。十中八九罠だろうが…まあ、今更どうでもいい)

なんだかんだで100まで書いてるという事に驚きを隠せない
今回はここまでと言うことで
では



この提督の○○鎮守府って一体どこなんや…。

どうも1です
更新始めていきますね

>>103
当初は○やら□で統一する予定だったんですが、数字の方が分かりやすい事に後から気付いたので
とりあえず○○鎮守府=第三鎮守府(=提督の所属鎮守府)と言うことで

~工廟・建造ドッグ前

提督「…建造収め、か?」

建造妖精「提督さんです?建造するです?」

提督「まあな。…何か久し振りに感じるな、これも第一のせいか」ガッ

建造妖精「うあー、何されるです?」ジタバタ

提督「お前には何もしねぇ…事にしておくか。最低値に微増で一回だ」

建造妖精「分かったから離して欲しいです?」ジタバタ

提督「今手元に何も無いと落ち着かないんでな、暫く捕まってろ」

建造妖精「何時までこうするつもりです?」

提督「さぁな。…建造終わる頃には治まってるんじゃねぇか?」

建造妖精「疑問文にしてるのがとても不安です?」

提督「四六時中疑問文で喋るお前に言われたかねぇ」

提督「…一時間か、重巡は二人いるし、流石に飽和しかねんが…」ポーイ

建造妖精「オワー」ポーン

提督「…いや、そう言う問題ではないか」チラッ

駆逐悽姫 スイー

提督「…気に入ってくれたようで何より、だ…」ポーイ

建造妖精「ホワー」ポーン

叢雲「あ、ここにいたのね?」

提督「…何かあったっけか」

叢雲「訓練終了、よ。…本当に大丈夫なのよね?」

提督「第一の奴が黒ならな。今の状況は偶然が積み重なってるだけだ」

叢雲「…もし野分がただの大嘘つきだったら、とか」

提督「野分の目は本当に壊れかけの人間のそれだ、演技で出来るもんじゃない」

叢雲「…そう」

~一時間後

木曾「木曾だ。お前に最高の勝利を与えてやる」

提督「最高の勝利か、随分と大きく出たな?」

木曾「…まあ直ぐに、と言う訳には行かないだろうけどな」

提督「さっきと台詞が逆じゃねえか。どうした?」

木曾「…あれは、何だ?俺には深海悽艦にしか見え」

提督「うっしゃぁ!一人称が違う!」ビシィ

木曾「は?」

提督「…失敬。…話すとクソ長くなる、ここと執務室とならどっちがいい?」

木曾「…え、じゃあ執務室で」

提督「執務室な。こっちだ、ついてこい」

木曾「あ、ああ、分かった」

~執務室

提督「……と、そんな具合だ。あの子が懐いた理由は聞くな、それは俺が聞きたい」

木曾「…色々と、常識外れだな?」

提督「重々承知してるし、もっと面倒な事も起こす。…勿論お前も巻き込むぞ」

木曾「それは分かっているさ。ここまで聞いた訳だからな、何もしないつもりも無い」

提督「ありがたい限りだ…それは置いとくとして、もう遅い時間だ。仕事終わらせて寝るぞ」

木曾「俺の仕事ってのは何だ?」

提督「…今は無い。明日は昼出るつもりだし、その時に古鷹と一緒に動いてくれ」

木曾「出るって、何処にだ?食料の買い出しにでも行くのか?」

提督「さりげなくボケるなお前。…他所の鎮守府にこの問題を知ってる友人がいてな」

木曾「なるほど、協力して解決にあたると言う訳か」

提督「協力は間違いないが、実質後始末担当だぞ」

木曾「後始末?」

提督「後始末。…最悪の場合、ただ俺が消えるだけになるからな。その時に動くって訳だ」

木曾「…何となく分かった」

~翌日・第四鎮守府・執務室

第四「…連絡、ですか」

提督「そうだ。駆逐悽姫にちょっとな」

第四「その子と連絡を取ったとして、何を伝えるんです?」

提督「…これは俺の予想だが、多分薬を飲んでない奴もいる」

第四「それで?」

提督「第一の奴も馬鹿じゃあるまいし、何時か気付く」

第四「そこで乗り込むのではないのですか?」

提督「…その手があったか」

第四「…変わりませんね、怒ると考えが短絡的になって、挙げ句の果てに変な方向に行くのは」

提督「…元々頭脳派でもねーよ」

第四「『当たるまで殴れば当たる』を平然と言った人の頭脳にそこまで期待しませんよ」

提督「これまた辛辣なこって…」

提督「…そうだ、ついでだから深海悽艦の事も押し付けるか」

第四「押し付ける?」

提督「押し付ける。…演習当日、俺は深海悽艦に襲われ、恐らくは拉致される」

提督「そして見つかるのは第一鎮守府だ。…これって偶然か?」

第四「…第一鎮守府の提督が、演習の日付『その他』の情報を漏らしたかもしれないですね」

提督「もしかしたら、俺に何かするためにそうしたのかもしれんしな」

第四「そう言えば、その深海悽艦はどうするのでしょう?」

提督「今までに深海悽艦が人間と行動を同じにした事は無いから、貴重なケースだな」

第四「そうなると、研究が必要になるでしょうね」

提督「じゃあうちで預かろうか」

第四「…物好きと思われるでしょうね、拉致した相手ですから」

提督「死ぬほど今更な話だな」

第四「全くです」

~第三鎮守府・執務室

木曾「…」ガリ…ガリ…

提督「…」ガリガリガリガリ

木曾「…提督よ」

提督「流石に書類の話は受け付けない…と言いたい所だが」

木曾「…恥を承知で頼む、助けてくれ」

提督「頭を下げんな、俺が悪者みたいじゃねぇか…」

木曾「…無理だとは言わないが、ここまで苦戦するとは思ってなかったんだ」

提督「古鷹は…あー、何となく予想つくな…」

木曾「『例えゆっくりでも、やっていく事が大事なんです』、と言ってな…」

提督「これに関しては古鷹が正しいと思うぞ…まぁ良い、どうせ今から休む」

木曾「…すまない、俺にもう少し力があれば…」

提督「…その台詞だけなら、少しは格好もつくんだがな…」

~提督私室

野分「…あ、司令」

提督「あー、そういやずっとここに居る訳にもいかないか」

野分「…」

提督「……良し野分。今すぐには無理だが、何時かにお前の部屋を用意しておく」

野分「…い、いえ、そこまでしてもらう訳には…」

提督「気にすんな、どうせここには叢雲以外駆逐艦はいない。駆逐艦寮には腐る程空きがある」

野分「しかし…」

提督「…まあ確かに此処に来ると決まった訳じゃ無い。それは分かるな?」

野分「…はい」

提督「その上で言う。…今第一鎮守府に行ったらお前絶対壊れるぞ」

野分「…」

提督「…何てな。…実を言うとそんな事はどうでもいい」

野分「…え?」

提督「…昔お前に似た奴がいてな。…何とかしたいんだよ、男の子だからな」

野分「…?」

~執務室

野分「…あの、初めまして」

木曾「…お前が、提督の言っていた野分か。…よろしくな」

野分「はい、よろしくお願いします」

提督「千里の道も一歩から、って事でな。俺以外とも会話しないとって訳だ」

木曾「そう言う事か…お茶、ありがとな」

野分「…どういたしまして」

提督(…邪魔者は退散、と)ガチャ

木曾「?何処に行くんだ?」

提督「雉を撃ちに」

木曾「そうか、じゃあな」

~廊下・執務室前

提督(…別にもよおしてたりはしてないんだよな)

提督(何するかね…迂闊に離れると第一が来た時に不味いし)

提督(だからってここで彷徨いた所で何もねぇしな…)

提督(…参ったな、格好付けすぎか)

青葉「あれ、司令官じゃないですか」

提督「青葉か。…暇で暇でどうしようも無いんだが、どうしよう?」

青葉「んー、書類とかを済ませれば良いんじゃないですかね?」

提督「今しがた休憩を始めた次第でな」

青葉「あぁ…あ、じゃあ取材に付き合って頂けませんか!?」

提督「取材?何を、じゃないか。誰をだ?」

青葉「それは勿論、司令官をですよぉ」

提督「俺かよ、別に構わんが」

青葉「ではでは早速こちらへ」

あんまり進んでない気がしますが今日はここまでと言うことで
では

どうも1です
更新始めていきますね

~演習当日・第一鎮守府応接室

提督(結局ただの一度も第一の奴は来なかった…その程度か、野分は)

古鷹「緊張しますね…」

提督「色々やらかす場所ではあるが、それ以前にまず初めて来るんだからな」

叢雲「…落ち着いてるわね、あんたは」

提督「三下相手に緊張なんて今まで一度も無いしな」

叢雲「余裕ね…」

第一「すみません、お待たせしました」ガチャ

提督「お待ちしました」スクッ

第一「…冗談がお得意なようで。…演習、ですよね?」

提督「演習です。…お忙しいようですし、早めに始めませんか?」

第一「…それもそうですね。正面の海で行います。ルール等はこちらをご覧になってください」

提督「了解しました」

~第一鎮守府正面・海

ドォン ドォン

提督(普通に強いが…どいつもこいつも目が常人のそれじゃない、か)

第一「私の艦隊の実力は如何でしょう?これでもそれなりに強い艦娘を選んだつもりですが」

提督「…強いは強いんですけどねぇ」チラッ

第一「…何か、ご不満が?」

提督「本能殺してそれでどうするって?」

第一「…はい?」

提督「どうしました?…何か?」

第一「…いえ、何でもありませんよ」

第一(…気のせい?)

提督(もうそろそろか…演技は、頑張るか)

ドゴォォォン

提督(…来た)

第一「な、何ですか!?敵襲!?」

提督「…どうやらそのようで」

駆逐悽姫 バシャァァ

第一「なっ…姫級!?何故こんな所に!?」

提督「深海悽艦が何処に来るかなんて分かりませんよ…こっちに来る!?」

第一「くっ、撃退しなさい!」

提督(出来ねぇよ、仮にも姫級だぞ)

提督「…間に合わない!」

ドゴォォォン

第一「うわっ……いない!?ちょっと、何処に行ったんですか!?」

~海中

駆逐悽姫 グッ

提督(まだ油断出来ねぇな…全員じゃないにせよ、奴さんらは対潜能力持ちが多いし)

提督(一番面倒なのは…意志疎通が出来そうも無いことか)

提督(まぁいい、潜水艦の艦娘がいた所で水中じゃ二重の意味でお話にならん)

提督(まあいいか、見つからなければ何も問題は無いな…)スイー

~第一鎮守府正面・海付近

第一「全員で探しなさい、良いわね…すいません、私の不注意で」

鳳翔「いえ…直ぐに見つかれば良いんですが」

第一「本当に申し訳ありません…」

鳳翔(…もし提督の読みが正しければ、これも演技かもしれない…)

鳳翔(もしそうなら…酷い演技派ね…)

~深夜・第三鎮守府・海付近

提督「よっ…と。…ああ、当たり前だがずぶ濡れだな…」

古鷹「お帰りなさい。着替えとタオルは用意してありますよ」

提督「お気遣い痛み入る…俺の事は?『行方不明』にはなってるか?」ゴシゴシ

古鷹「ええ、号外のような感じで報道されていましたよ」フイッ

提督「…ここまでは、大体想定通りだが…」ゴソゴソ

古鷹「あ、後他にも色々と関連付けて報道されてましたね」

提督「例えば何が?」ゴソ…ゴソ…

古鷹「何故深夜悽艦がいきなり現れたのか、とか、何故連れ去ったのか、とかですね」

提督「ま、適当な事言わせとけ。どうせ一過性の話題だ…よし、終わった」

古鷹「この後はどうしますか?」

提督「一週間でけりをつけるから…明日の夜中に出る。それまでは…大人しくしてるか」

~翌朝・第一鎮守府・執務室

第一(…1日で見つかるとは、流石に思ってないけどね…)

第一(……何でよりにもよって私の所に来るんだか…)

第一「…チッ、面倒臭いわねぇ…」

時雨 ビクッ

第一「…あ、そうだ時雨」

時雨「…何でしょうか?」

第一「あんた出した薬ちゃんと飲んでる?」

時雨「…飲んでます」

第一「…そ、なら良いわ」

時雨(……もう、駄目なのかな)

~同日・第三鎮守府・提督私室

提督「…一面に出てんのか、この話題」ペラッ

野分「…司令は、相当無茶をしたんですね」

提督「この程度を無茶とは言わんな」

野分「充分過ぎる程無茶でしょう…」

提督「死ねもしないのに無茶ってのは無い」

野分「…あの、これを見てから思った事があるんですけど、聞いても良いですか?」

提督「俺に答えられる範囲内ならなるべく答えよう。何だ?」

野分「…司令は、自分の命を軽く見すぎている気がするんです」

提督「…実際俺の命なんざそんなもんだ」

野分「…野分を助けた人の台詞とは、到底思えません…意味が分かりません」

提督「……俺はな、『人間』としては死活問題にもなる欠陥があるんだよ」

野分「…欠陥、ですか?」

提督「欠陥。…『人間』が生きていく、と言うより死なない為の機能が無いんだ、俺には」

野分「…それは、何なんですか?」

提督「…あくまで俺の理屈だが…『人間』は死に直面すると恐怖を覚える」

提督「その恐怖は、死なない為の防衛本能が出す物で…生きていく為に不可欠だ」

提督「俺にはその防衛本能が無い。…身を守る術を、生まれる時に色々巻き込んで捨てた訳だ」

野分「…どういう、事でしょうか」

提督「自分の身に危険が迫ったとして、俺はそれを回避する行動を咄嗟に取れない」

提督「…そこのコンロで、実際にやって見せようか?」

野分「…野分が頷いたら、自分の手でも火にかける気ですか?」

提督「そうだ。…見るか?」

野分「見たくないです!」

野分「…あ、すみません。大きな声で…」

提督「ある意味では喜ばしい事だがな」

野分「…駆逐悽姫にプールに引き摺り込まれたそうですが、それにもですか?」

提督「あれもだった。…まあ大分焦ったが」

野分「焦った、以外に何か思い浮かばなかったんですか?」

提督「…あんまり覚えてないな、何とかなったし」

野分「…他にも捨てた、と言っていましたが…」

提督「…それも覚えてないな…まぁ、普通の人間らしさは薄いらしいし、その辺だろう」

野分「…そう、ですか」

提督「…そんな所だ」

提督(…流石に引かれたろうな、これは…)

~深夜・海上

時雨(寒いなぁ…)バシャバシャ

艦娘 バシャバシャ

提督(…割と多いな、避けて通れそうに無い…)

時雨「…っ、誰!?」ガシャ

提督「おっと待った、敵ではないぞ」

時雨「…え?何で、こんな所に…?」

提督「…出来れば、俺がいる事は黙っといてほしいな」

時雨「…どういう意味かな?」

提督「…薬、野分。このどちらかに聞き覚えは?」

時雨「…!まさか」

提督(ビンゴか…予想が当たってて嬉しくないとはね)

提督「俺が今ここにいるのは、第一の奴を殴る為だ。…協力してほしい、頼む」

時雨「…全部、知って?」

提督「全部ではないが、大部分はな。…協力してもらえるか?」

時雨「…良いよ。…僕も、消えたくは、無いから」

提督「…なら、ここで見た事聞いた事、全部他言無用だ」

時雨「分かった。…質問しても良いかな」

提督「何だ?」

時雨「…昨日のそれは、もしかして全部演技だったりするのかな?」

提督「…まあ、そんな所だ。…深海悽艦に関しては、ノーコメントで」

時雨「そっちを聞きたかったけど…まあ後で聞ける、かな。あっちに行けば第一鎮守府だよ」

提督「…どうもな」バシャバシャ

提督の不思議(中二)設定が判明
今日はここまでと言う事で
では

どうも1です
更新始めていきますね

~第一鎮守府・中庭

提督(寒い、草多い、男子トイレ何処だ)ガサガサ

妖精(提督さん、本当にトイレから入るです?)ヒソヒソ

提督(勿論だ。初めからそのつもりだが?)ヒソヒソ

妖精(何でトイレから入るです?)ヒソヒソ

提督(女しかいないからな第一鎮守府。…外部からなら男が来ておかしくないだろ)ヒソヒソ

妖精(汚くないです?)ヒソヒソ

提督(んな事言えた状況か…窓発見、換気扇もある)ヒソヒソ

妖精(換気扇なら外せそうです?)ヒソヒソ

提督(任せた、音立てずに外す程自信は無い)ヒソヒソ

妖精(了解です?)ヒソヒソ カチャカチャ

~第一鎮守府・男子トイレ内

ゴソゴソ スタッ

提督(入ったぞと…妖精、後始末とカメラ任せた)ヒソヒソ

妖精(分かったです?…妖精使いが荒いです?)ヒソヒソ カチャカチャ

提督(とりあえず個室入るか…おおう、欠片も使われてないのが良く分かる綺麗さ)ピカッ

提督(…携帯で明かりは何とかなってる、充電器ある、手袋してる、完璧だ)

提督(…ジャスト零時か。起床七時として…)

提督(…寝とくか)

~第一鎮守府・第一提督私室

第一(何か視線を感じるような…それより時雨ね)

第一(間違いなく飲んでないし…薬は持たせてないし、今逃げたりはしないでしょうけど)

第一(明日、執務室で飲ませよう)

~翌日・第一鎮守府・執務室

第一「出撃、行かせた…遠征、出した…」

第一「…時雨、呼んどきましょう」

~第一鎮守府・男子トイレ内

提督(妖精さん凄いな…違うか、凄いのはこのスマホか)

提督(カメラ中継みたいなもんだろうが…便利だな)

提督(大金出したのがこんな形で回ってくるとはね)

『駆逐艦時雨、今すぐ執務室に来なさい』

提督(…始まる、か?)

~第一鎮守府・駆逐艦寮

『駆逐艦時雨、今すぐ執務室に来なさい』

時雨(…結局、あの人は何をするつもりだったのかな…)

時雨(…聞いておけば、良かったかな)

~第一鎮守府・執務室

時雨「…お呼び、でしょうか」

第一「…時間無いし、早めに本題に入るわ」

第一「時雨、この薬をここで飲みなさい」

時雨「…あの、ちゃんと飲んで」

第一「言っとくけど、もうバレてるから。隠したって無駄」

時雨「…」

第一「私の言う事が聞けないの?早く飲みなさい」

時雨「…」ギリッ

第一「…」イライラ

~第一鎮守府・男子トイレ内

『…お呼び、でしょうか』

『…時間無いし、早めに本題に入るわ』

『時雨、この薬をここで飲みなさい』

『…あの、ちゃんと飲んで』

『言っとくけど、もうバレてるから。隠したって無駄』

『…』

『私の言う事が聞けないの?早く飲みなさい』

提督「…出るか」ガチャ

~第一鎮守府・執務室

第一「…飲め、と言っているの。飲みなさい」

時雨「…」

ガチャ

第一「…誰よ、今忙しー」

ドゴォッ

提督「よう、第一。邪魔してるぜ」

第一「…な!?行方不明になったんじゃ」

提督「そんな事はどうでもいい、興味無い。…もうどうしようも無いな、それじゃ」

第一「…何を言ってるのか、分からないですね」

提督「もう演技しなくて良い、それも興味無い。…この国は奴隷とそれに等しいモノは禁止だ」

第一「…チッ」ダッ

提督「逃げるか、良いねぇ。鬼ごっこは嫌いじゃないんだ」

提督「…結構足速いな、あいつ」

時雨「…余裕そうだね」

提督「どうせ外には出んだろ。…鎮守府の中ならすぐ分かる」

時雨「そう言うものかな…良く分かったね?」

提督「窓見ろ窓」

時雨「?…妖精さん?カメラ持って…なるほど?」

提督「これにあのカメラで写してるものが見えるって寸法だ」

時雨「…凄いね」

提督「科学の力って結構凄いぜ…そろそろ行くかね」

時雨「…頑張ってね」

提督「そう、だな、頑張ってくる」スタスタ

~廊下

提督「…あっちが近いが…」

艦娘 ガシャ ガシャ

提督「屋内でそんなもんぶっぱなす気か?…どっちにしても止めとけよ?」スタスタ

艦娘「…動くな」ガシャ

提督「断る」スタスタ

艦娘「…それ以上動いたら撃つ」

提督「やってみろ、どうせ」

ドォン ドォン ドゴォォン

艦娘「…警告はした」

ヒュン

艦娘「?…がっ!?」

提督「最後まで言わせろよ…ああ、それただの百円玉だから」

艦娘「っ…!」ドォン

提督「うぉっ…のぉぉぉ!」ダッ

艦娘「!」ガシャ

提督「下ァァ!」ズサァァ

提督(あー、耳痛い…おっと、隠れるか)

ドゴォォン

提督「…はぁ、これ何とかなるんだろうな…」

ドゴォォン ドゴォォン ドゴォォン

提督「…うるせぇ…」

艦娘「逃がさない!」ダダダダ

提督「…いい加減にしろ」ガシッ

艦娘「っ、離せ!」

提督「やかましい!寝てろ!」ブンッ ガシャアン

艦娘「がっ…」

提督「そこで大人しく寝てろ」スタスタ

~第一鎮守府・工廟

第一(…くそ)

第一(何なのよ一体…)ガンッ

第一「…っう」サスサス

提督「…はぁ、後処理どうするかね…」

第一(…隠れとけば大丈夫、見つからなければ…)

提督「見つかるんだこれが。よう」

第一「っ!」バッ

提督「大袈裟なこって…さぁ、どうする?死ぬか?」

第一「…死ぬのはあんただけよ」

艦娘 ガシャ ガシャ ガシャ ガシャ

提督「おいやめろ馬鹿、こんな所でそんなもんぶっぱなすんじゃない」

第一「あんたが何もしなければ撃たないわ」

提督「つまり撃つんだな」スタスタ

ドォン ドォン ドォン ドゴォォン ドゴォォン

第一「…人の話聞いてたのかしら」

ドサッ

第一「…え?」

時雨「…」ガシャ

第一「時雨…!」

提督「…お前は、本当に…」ガシッ

第一「…!離し」

提督「うるせぇ、黙れ、口開くんじゃねぇ」ミシミシ

提督「…もう良いぜ。期待して損した、この程度か、あぁ!?」ブンッ

第一「ぐっ…」ガァン

提督「…すぐに気を散らす、些末な事で動揺する…何だ、蓋開けたらこれか?」

提督「…ああ、余計な期待はするもんじゃねぇか…」

第一「…何を言ってん」

提督「黙れっつったろうが、二三言わすんじゃねぇ」ガッ

提督「…時雨、だっけか?こいつはどうする、殺すか?海にでも流すか?」

時雨「…そんな事したら、犯罪者になるよ?」

提督「…それもそうだ」

時雨「…僕は、法で裁いて貰えればそれで良い、かな」

提督「了解、適当に動けないようにしといてくれ」

時雨「…君こそ、どうするの?こんな事になってるけど」

提督「ここに居る『まともな』証言出来る奴の数と内訳は?」

時雨「なるほどね…じゃあ、この人が激昂して殴りかかった、とでも言っておくよ」

提督「お前意外と…いや、何でもない。…さて、後処理どうするかね」

時雨「多分、後から沢山人来るだろうし、その人たちに任せれば良いんじゃないかな?」

提督「…ここで建造されてませんでした、なんて落ちは無いよな」

時雨「? 僕はここで建造されたよ?」

提督「いやそれは別に良いが…」

~数日後・第三鎮守府・執務室

提督「…ごり押して正解なのか失敗なのか、果たしてどっちだろうな」

野分「? 何の事でしょうか?」

提督「いやこっちの話…お茶、頼んで良いか?」

野分「はい、お任せください」ニコッ



提督(あの後を憲兵やら何やらに任せてとっとと帰った)

提督(見つかった事で色々言われたが…誘拐とか何とかで全部第一の奴に擦り付けた)

提督(良く分からないのはそれを奴さん自身が認めた事だが…正直どうでもいい)

提督(新聞なんかでは色々湧いてるらしく、深海悽艦についてのコラムが頻繁に出だした)

提督(野分は、半ば押し付けられる形で第三鎮守府に移籍になった)

提督(…時雨以外にも薬を飲んでない奴はいたが、時雨以外は全員解体を希望したらしい)

提督(…当の時雨は、と言うと)

時雨「提督、失礼するよ」ガチャ

提督「ドア開けながらってそれ意見聞かないぞって事だろ」

時雨「そうかな?」

提督「…まあ良いか。お茶、飲むだろ?」

時雨「うん。一緒に飲みたくて来たんだ」


提督(時雨は、第三鎮守府に移籍する事を希望し、受理された)

提督(…俺が気に入った、が理由だそうだ)

提督(悪い気はしないが…面と向かって言われると良く分からない気持ちになる)

提督(…時雨は、色々と擦り付けた事を気にしていないそうだ)

提督(…俺自身、人として多分間違った事をしたのは分かる)

提督(…まあ分かるだけだが…それでも気にしない訳でも無いが、時雨のように断言は出来ない)

提督(…手元に置いておけ、さもなくば…なんて事は無いと思いたい、仮にも『時雨』なのだから)

とりあえず一章の終わりっぽい所までは進んだ
今日はここまでと言うことで
次回提督周りの設定をちょっとだけ書いてみます
では

どうも1です
更新始めていきますね
今回は提督周りの設定から書いていきます

・提督 男 20代前半
第三鎮守府に着任している提督。殆ど書かれないが眼鏡。身長と体重は日本人平均よりちょっと高い程度。
基本的には冷血漢だが、特定の事に対して異常とも言える程の反応をする事がある。
学生時代に家でする事がろくに無かったため、料理からゲームまで多岐に渡る事に手を出していった。
その結果、その辺の女子より高い女子力や、広くて割と深い雑学的知識を持ち合わせている。
しかし人とまともに会話しなかった為か、人とのコミュニケーション能力が微妙に欠けている。
学生時代に女子絡みで社会的に抹殺されかけたようで、女子のヒエラルキーを大分嫌っている。
精神的にも物理的にもかなりタフで、身体能力は割と高い方。
駆逐悽姫によって、人間をやめているかもしれない。

行間空けた方が良いですかね

・叢雲
初期艦として第三鎮守府にいた結構気の強い駆逐艦娘。
自分の実力と容姿にプライドを持つ一匹狼…らしいが当SSではその辺はあんまり出てこない。
鎮守府内では最古参と言うだけあって、練度はそこそこ高い。あと女子力も大分高い。
・古鷹
提督がヒエラルキーと戦力のどちらをとるか数時間悩んだ末に建造した重巡洋艦娘。
仕事に真面目な子。優しく控え目な性格で、提督的にはとてもとても胃に優しい癒し系艦娘。
鎮守府内では二番目位に練度が高い。ついでに叢雲程では無いが女子力は高い。あと左目が光る。
・夕張
提督がヒエラルキーと戦力のどちらをとるか数時間悩んだ末に建造した軽巡洋艦娘。
兵装実験軽巡と言うだけあって、兵装に対して並々ならぬ興味を示している。真面目な性格。
鎮守府内では古鷹と同じ位に練度が高い。提督が持ち込んだゲームで良く遊んでいる。

・青葉
提督が建造による女子の増加を仕事と割り切りながら建造した重巡洋艦娘。
好奇心旺盛で明るい性格をしており、割と何処にでも現れる。新聞を作る事を考えているらしい。
提督からパソコンの使い方を教えてもらい、以来パソコンに取材メモを取ったり新聞を作ったりしている。
・鳳翔
提督が建造による女子の増加を仕事と割り切りながら建造した軽空母艦娘。
落ち着いた雰囲気を持ち、包容力の高い性格をしている。提督曰く、懐かしい匂いがするらしい。
よく小料理を作っており、饅頭辺りならそれなりのものを作れる位料理が上手い。一番得意な料理は肉じゃが。
・野分
第一鎮守府から逃げ出してきた駆逐艦娘。かなり生真面目な性格。第一提督が薬で洗脳しようとしていた。
提督に保護された当初は精神的にかなり追い詰められていたが、提督達と本人の努力により回復した。
元の所属は第一鎮守府だったが、第一提督が事件を起こした為、保護していた第三鎮守府に移籍となった。
・木曾
提督が建造した軽巡洋艦娘。強気な言動が多く男気溢れる性格だが、思慮深い一面もある。
一人称が違うと言う理由で提督が気に入っている。割と手先が器用で、大体の事ならそれなりに出来る。
ただし書類仕事だけは苦手としており、どうにか克服すべく努力をしているが成果は今一つ。

・時雨
第一鎮守府に所属していた駆逐艦娘。物静かで少しだけ謙虚な性格。第一提督の企みを看破していた。
第一鎮守府が無くなった後、第三鎮守府の提督を気に入ったと言う理由で第三鎮守府に移籍した。
提督に対して何処と無く共感を感じているらしい。さりげなく練度が叢雲と同じ位高い。

・第四提督(第四) 男 20代前半
第四鎮守府に着任している提督。大体誰にでも敬語で話す。身長は日本人平均より大分高いが、体重はやたら軽い。
現状第四鎮守府組で唯一名前が出ている。一応生真面目な性格。

・第一提督(第一) 女 20代後半
第一鎮守府に所属していた提督。違法な薬を使って艦娘を洗脳しようとしていた。
自己中心的な性格だが、人の前では大人しい。提督曰く、本番に弱いタイプ。
現在服役中。

・妖精
何処にでも現れる謎の存在。とりあえず呼吸その他はしているあたり、多分れっきとした生き物。
人間とは比べ物にならない程の技術力持っているが、基本的に自分の娯楽になるような物にしか発揮されない。
艦娘を建造したり、艤装の開発が出来る唯一の存在。疑問文で喋る個体が多い。

・駆逐悽姫
何故か提督に懐いた深海悽艦。何処から来たのか、何故提督に懐いたのか等が一切謎。
提督的には信用出来る存在らしい。提督を人間ではない存在にしたかもしれない。
第一鎮守府の事件の後、深海悽艦とは思えない行動をしたかもしれない、として正式に第三鎮守府で保護された。

多分これで全員書いたはず
抜けがあったら教えて下さい

ちょっと休憩します

休憩終わり
今から書いていきます
今日は短編をいくつかと言う事で

【あの素晴らしいそれをもう一度】

『ねぇ、少し良いかい?』

『…鬱陶しい、用も無いだろうが』

『そんなことは無いよ、用があるから話しかけてるんだ』

『…そうか。じゃあ何の用だ?』

『君は、さ。いつも一人で寂しくないのかい?』

『…意味が分からん、何が言いたい?』

『言葉通りの意味だよ』

『…特に何も無い。…これで良いか?』

『…あんまり良くないと思うな』

『ああ?じゃあどうしろって?』

『…そうだね、ならー』

『…はぁ、良い加減飽きたぜ』

『…やっと見つけた。現場は、こうなってるんだね』

『てめぇは…また首を突っ込む気か?』

『何度でも言うよ。これは君にとって良くない事だ』

『…くどい。何度でも、じゃねぇ。…うざってぇ…』

『将来に響く、とか考えないのかい?』

『…それでどうする。そもそもコイツらが仕掛けて来たんだぞ』

『…何時になったら、その考えを改めてくれるのかな』

『知らん。先の事なんざ知った事か』

『…だから、君は』

『良い加減にしやがれ、説教は飽きた』

『…』

『…てめぇは、大馬鹿者だ。分かってやってんのか、ああ?』

『…こうでもしなきゃ、分かってくれないだろう?』

『だからってここまでする奴があるか、馬鹿が…痛いな』

『…ごめん』

『…謝罪で済ませてやる、お前だからな』

『…ごめん』

『…ただな、ちょっと黙れ。そんで立て』

『…何をする気だい?』

『…俺はな、今生きてて最高に楽しいんだよ。…見ろ、ここまで血が出たのは初めてだ』

『…君、まさか』

『そのまさか、かもな。…構えろ、そんで覚悟を決めろ』



『ーー殺しにかかって』

提督「ッ!」ガバッ

提督「…っぐ…」ドサリ

提督(……何時の話だっけか、な)フラフラ

提督「…そうか、時雨がか?」

提督(今思い出す程に?)

提督(…)

提督「…ふざけんな、今更…ッ!」

提督「ぐぁ…!」フラフラ

提督(…うるせぇ。先の事なんざ、知った事か)

提督「…仕事は、任せて休むか」

【ゲーム】

提督「今日は…どれにするか」

夕張「提督提督、この前ゲーム買ったんで、それやりませんか?」

提督「…買ってたか、何をだ?」

夕張「これです!」

提督「…いくら使った?」

夕張「えーと、500円でした。税抜で」

提督「そうか…夕張」

夕張「何ですか?」

提督「よくやった」

夕張「へ?はあ、ありがとうございます?」

提督「良く500円で売ってたな…お、ドラ○ーンパーツ頂き」

夕張「あーっ、狙ってたのにぃ!だったら私はハイ○ラ作っちゃいますからねーだ」

提督「甘い甘い、お前○ャージ一つしか取ってないだろ」

夕張「…ぐぐぐぐ、ベビー○ターと同じ仕様ですか!」

提督「ついでにそいつ滅茶苦茶重いからな。ただでさえヒ○ウ取ってないのに」

夕張「むぐぐぐぐ、これからですよ!チャー○完了、全員吹っ飛ばしてやりますから!」

提督「遅いッ!既にカウンターの準備は整っている!」

夕張「○イドラの耐久力舐めないで、ってえぇ!?3割持ってかれた!?」

提督「むしろ何で三割しか削れてないんだよ。コウ○キカンストデ○ルスターだぞ」

夕張「ボウ○ョを取りまくった成果ですね、ふっふっふ」

提督「まあハイ○ラだしな、仕方無い。俺は逃げる」

夕張「あーっ!空に逃げるの反則ですよぉ!」

提督「そして○ラグーン完成」

夕張「むぐぐぐぐ」

提督「危なかった…予想じゃ殴りあいだったが」

夕張「…ま、まだチャンスは…!」

提督「流石にねぇよ、ハイ○ャンプに加えて結局○コウ3つだったろ」

夕張「ぐぐぐぐ…」

提督「さてそろそろか」

夕張「…こうなったら」

提督「そんな攻撃は読めている!攻撃の無力化!」

夕張「何ですってー!?」

提督「無敵時間無敵時間」

夕張「全然駄目じゃないのー!」

夕張「…惨敗とは…」

提督「まあ、ハイド○自体以外とロマン兵器だからな」

夕張「○ビースター仕様でなければ…」

提督「流石にそれはバランスブレイクするな」

夕張「そんな強いんですか?」

提督「強いぞ?レッ○スウィリーですら一撃必殺出来るレベルだ」

夕張「…そのレックスウ○リーは強いんですか?」

提督「曲がれない、遅いと言う欠点さえ何とか出来れば充分強い。が…」

夕張「が?」

提督「能力値の伸びが悪くてな…結局ルイ○ズの方が色々と良い」

夕張「…駄目じゃないですか」

【ハイパーワレアオバ状態】

『司令官、ついに禁断の恋!?古鷹さんとの熱い夜?』

『木曾さん、実は単なるビッグマウスか?紅白戦の大破について聞く』

『夜な夜な外に出る時雨さん。実は熱い夜を求めている?』



提督「…」ゴキッ ミキッ

木曾「…」ゴゴゴゴ

時雨「…」ズモモモ

提督「…どうする」

木曾時雨「しめる」

提督「決まりだな」

提督「じゃあ俺は工廟探してくる」

木曾「なら俺は食堂を」

時雨「じゃあ僕は寮を探してくるね」

「…」「…」「…」

スタスタ

青葉「…」

青葉(…青葉、一生の危機です)

青葉(うう、どうしましょう…)

青葉(鳳翔さん…も怒るでしょうね…)

青葉(…四面楚歌、ですぅ)

青葉「うう、誰か助けてください…」

提督「この件に関して慈悲は無いと思え」

青葉「やっぱりそうですよね…えっ」

提督「…」ゴキッ ミキッ

青葉「…」ガクガク

提督「…」ゴゴゴゴ

青葉「…」ガタガタ

提督「…青葉」

青葉「…何でしょう」

提督「…八時間耐久説教タイムで許してやる、正座」

青葉「」

~その後

古鷹「…エッチ」

青葉「」チーン



提督「…とりあえずな」

木曾「とりあえず、何だ?」

提督「…暫くパソコン禁止にしようと思う」

時雨「まあ…古鷹さんに言われたのが堪えたみたいだしね」

提督「八時間耐久で説教したしな」

木曾「…そういや、よくそんなに続けたな」

提督「ずっと喋ってた訳じゃ無いがな」

次回は第四鎮守府メンバーが出る予定
今日はここまでと言うことで
では

個人的にはジェットスターが好き
どうも1です
更新始めていきますね

~第三鎮守府・執務室

提督「…」プルルル ガチャ

第四『はい、もしもし…演習は明日か明後日辺りだと助かります』

提督「まだ何も言ってねぇ」

第四『…まぁそうですが。他に要件でも?』

提督「…妥協する。特に無い」

第四『何を妥協すると言うんですかね…で、何時にするんです?』

提督「こっちは明日が良い…場所忘れてたりしないだろうな?」

第四『そちらでしょう』

提督「覚えてたか、なら良い。これ以上は何も無いが」

第四『では切りますね』ガチャ

提督「…叢雲、時雨、野分、木曾、夕張、古鷹、青葉、鳳翔、で全員だったか?」

~数分後

提督「…と、そう言う事だ。明日の準備は各自でしといてくれ」

叢雲「…そう言えばそんな話もあったわね…」

古鷹「…忘れてました」

青葉「司令官があんなことやこんなことをしてたからですね!」

提督「青葉、ブルーリーフのペンネームでポエムでも書くか?」

青葉「…遠慮しておきます、すいませんでした」

提督「分かれば良い。…練度だなんだは気にすんな、どうしたって負ける時は負ける」

木曾「それは良いんだが、1つ質問がある」

提督「何だ?」

木曾「…資材はどうするんだ?ここに戦艦はいないが、相手方もそうとは限らないだろう」

提督「いくら何でも戦艦狙っての建造が二桁出来るだけあるんだ、大和でもないなら無いだろ」

木曾「…建造はしないんだな」

提督「…耳が痛いな」

~翌日・第三鎮守府・応接室

提督「…」ゴキゴキ

古鷹(何で提督は首を捻り倒しているんでしょうか)

第四「お久し振りですね」ガチャ

提督「やっと来たか、遅刻なんぞお前には珍しいと思ってたが」

第四「ここに来たことは無かったのでね…迷うかと思いました」

提督「俺も最初に来た時は迷いかけた、そんなもんだ」

第四「あなたもですか…あ、こちら秘書艦の天龍です」

天龍「お前が提督の言ってた友人さんか?」

提督「そうだが、初対面とは思えん台詞だな」

第四「割と毎回言ってるんですがね」

提督「影響力が足りてない証拠だな、もっと力込めて言っとけよ」

天龍「…気にしないんだな?」

提督「正直虚仮にしないならどうでも良い」

天龍(…イメージと全然違う)

第四「あと…濃い人が1人来てまして」

龍田「初めまして、龍田だよ。天龍ちゃんが迷惑かけてないかな~?」

提督「…最初に謝っとくわ、すまん」

龍田「え~?何で謝るんですか~?」

提督「…竜田揚げが真っ先に思い付いたからだ」

第四「相変わらず正直ですねあなたは」

提督「美徳とか言っとこうか」

龍田「あら~、それね、私の提督にも言われたんですよ~」

提督「よう同類。後で作ろうか?」

第四「しれっと嘘言わないでください。私じゃなくて阿武隈でしょう」

龍田「あれ~、そうでしたっけ?ふふふ」

提督「…お前が濃いとか言う訳だ」

第四「…理解して頂けたようで、何よりです」

~第三鎮守府正面・海付近

提督「…」E.相手方の戦力一覧

第四「…」E.相手方の戦力一覧

提督「…数が同じだから言うがな」

第四「何でしょう」

提督「軽巡洋艦六人とかいくらなんでも馬鹿かお前」

第四「それは私ではなく建造妖精に言ってください。お陰で対潜戦力は充実していますがね」

提督「…それは羨ましいが、空母と戦艦が零なのはともかく駆逐艦一は不味いだろ」

第四「えぇ、その件については非常に危機感を感じているところです」

提督「…とりあえず応援はしとこうか」

第四「むしろ祈って欲しい位ですよ」

~数分後

五十鈴「あなたが提督の言ってた友人さんかしら?」

提督「天龍とまるで同じ事言ってんな、確かにそうだが」

五十鈴「…」ジッ

提督「…」ジッ

漣 メトメガアウ~♪

五十鈴「…何してんのよ漣」

漣「何だかお熱いご様子だったので、まあ多少ね?」

提督「そこでそれ流すあたり流石だな」

漣「…」

提督「…待て、何故黙る」

漣「いやその、分かると思ってなくて」

提督(やりにくい)

名取「…」モジモジ

提督「五十鈴、だっけか。あの子は?」

五十鈴「私の妹よ。…物凄い引っ込み思案で人見知りするのよね」

提督「だから壁から顔だけ出してる訳か」

五十鈴「初めて会う人がいたりすると毎回こんな感じで。ちょっとだけ困ってるのよね」

提督「…あいつなら割と気楽に動けそうだがな」

五十鈴「私の提督の事?…確かに提督とならそこそこ喋ってる事多かったわね」

名取「…」オドオド

五十鈴「…もう、まどろっこしいわね!私がつれてってあげるわ!」スタスタ ガシッ

名取「えぇぇぇ!?待ってよぉぉ…」ズルズル

提督「…えーと」

五十鈴「ほら、挨拶挨拶!」

名取「うぅ、な、名取と言います、ご迷惑をお掛けしないように、が、頑張ります!」

提督「…あぁ、よろしく」

名取「ひゃ…も、もう駄目~!」ダダダダ

五十鈴「あ。…全くもう、こんな調子じゃねぇ…」

提督(何だこの罪悪感は…)

阿武隈「あれ、向こうの提督さん?」

提督「…えーと。誰だっけ」

阿武隈「阿武隈です。…よ、よろしく?」

提督「よろしく」

阿武隈「…」

提督「…」

漣「…」

提督「…そうだ、漣」

漣「ひゅい!?あはい、何でしょう」

提督「…何時かオタク談義でもするか」

漣「…えっ」

阿武隈(あれ、あたし空気?)

~第三鎮守府・中庭

提督「…大体ここに来るか」

第四「多分軽巡の子は全員来てますよ」

提督「…一人足りんぞ、六人じゃないのか」

川内「ここにいるよ~?」バサッ

提督「…あ?上?」

第四「忍者と夜戦が好きなようで」

提督「…アイサツしておくべきか?」

川内「挨拶?そう言えば初対面だっけ…よいしょっと」スタッ

川内「川内型軽巡洋艦一番艦、川内よ。よろしくね!」

提督「…よろしく。…忍者は分かった、夜戦は何だ?」

第四「演習になれば自ずと分かりますよ、しっかりと」

提督「…嫌な予感がしてきた」

第四「諦めてください」

これ第四鎮守府の軽巡達と駆逐艦を紹介しただけじゃね?と思った
今日はここまでと言う事で
では

どうも1です
更新始めていきますね

~第三鎮守府正面・海付近

提督「…数いる訳じゃないんでな、それぞれで二つのチームに分けてくれ」

第四「交代でやる、と言うことです。良いですね?」

第四面子「了解!」

提督「ま、そう言う訳で。内訳は戦う時に、だ」

第四「…空母が怖いですねぇ。どうしましょうか?」

提督「元々一人だけだぞ…対空なら何とかなるだろ」

第四「…実を言うと、今まで空母と戦った事が無いんですよ」

提督「それは俺にはどうしようも無い。自分で何とかしろ」

第四「駄目ですか」

提督「至極当然だろうが」

第四「ですよね」

第一戦目 叢雲・木曾・青葉・鳳翔VS漣・五十鈴・名取・阿武隈

鳳翔「…見えました、単縦陣のようです。先頭から順に…漣、五十鈴、名取、阿武隈ですね」

叢雲「…こっちも単縦陣で行くわ」

木曾「了解。…やはりと言うか、索敵は大事だな」

青葉「提督も良く言ってますしね。『敵の内訳が一番大事』って」



漣「…!偵察機です!撃ち落としますよ!」ドォン

五十鈴「くうっ、厄介ね!」ドォン

名取「落とします!」ドォン

阿武隈「てーっ!」ドォン

鳳翔「風向き、良し。航空部隊、発艦!」ヒュン ヒュン

青葉「…そろそろ射程内ですかね…こう、かな?」ガシャ

木曾「俺もだな…余裕があって良いや」ガシャ

叢雲「気を抜かないの、それで大破でもしたら笑えないわ」



漣「むう…次来てます!こっちは全部落とさないと不味いですよ!」ドォン

五十鈴「余裕ね、漣は!」ドォン

漣「これぐらいどうって事…はうっ!?」小破

名取「漣ちゃん!このっ!」ドォン

阿武隈「このこの!…きゃっ!嘘でしょ!?」中破



第四「…苦しいです。空母がここまで脅威とは…」

提督「これを機に空母建造したらどうだ。…軽巡に化けても知らんが」

第四「…追い打ちは勘弁してください」

青葉「射程距離内入りました!敵はまだこちらに気付いて無いよ?」ドォン

木曾「そんな訳あるか、とっくに気付いてるだろ」ドォン

叢雲「…射程距離内、撃つわ!沈みなさい!」ドォン

鳳翔(私はこれ以上近づく必要は無さそうですね)ヒュン ヒュン

漣「…そこなのねっ!」ドォン

五十鈴「これは、今までのお礼よっ!」ドォン

木曾「うお!?…っ、危ないなぁ!それならこっちも返してやるよ!」ドォン

五十鈴「遅い!止まって見えるわね!」ドォン ドォン

叢雲「…全員、漣を狙いなさい!」ドォン

漣「うぇぇぇ!?何で!?」

青葉「うわわわ!危ないですって!」

阿武隈「撃ってるんだから当たり前でしょー!」ドォン

名取「あ、阿武隈ちゃん…?」

~見学者二人

提督(大☆混☆戦…とか言ってる場合じゃ無いな)

第四「…一気に空母の影が薄くなったような」

提督「そりゃあんな近くで撃ちまくってればそうなるだろ…」

第四「…魚雷の事、忘れてませんかね?」

提督「…全員目の前の敵に夢中で気付いて…叢雲は大丈夫そうだな」

第四「…どうしたら終わりでしたっけ」

提督「一つのチームから大破が二名、もしくは制限時間、だったか」

第四「旗艦大破でも終了、でしたね。…敵の魚雷でやっと気付いたようですね」

提督「…お前が思ってる事、当てて見せようか」

第四「…何だと思います?」

提督「…『凄いグダグダだなぁ』、辺り」

第四「大正解ですよ…どうします?」

提督「どうもしない…明日に繰り上げだな」

~第一回戦終了

提督「…大破無し、中破二人、小破一人、だ」

第四「こちらは…大破一人、残りは全員小破です」

提督「…大破が無いこっちが戦術的勝利、か?」

第四「…でしょうね」

提督「…漣って奴凄いな」

第四「…漣が旗艦と見抜いた叢雲さんもでしょう」

提督「…混戦だったから、が大体の原因だろうな」


第三鎮守府Aチーム、旗艦叢雲 叢雲中破、青葉中破、木曾小破、鳳翔被害軽微

第四鎮守府Aチーム、旗艦漣 漣小破、五十鈴小破、名取小破、阿武隈大破

短いですが今回はここまでと言うことで
第四の八人目は論者積み改二の人
続きは19:00以降を予定しています
では

どうも1です
更新始めますね

~第二戦目 古鷹・夕張・時雨・野分VS足柄・川内・天龍・龍田

古鷹「…見えました!砲撃始めます!」ドォン

足柄「やってやるわ!てぇーっ!」ドォン

時雨「うわっ!?」バシャァン

野分「時雨さん!大丈夫ですか!?」

時雨「僕は大丈夫!それより敵に集中して!」ドォン

天龍「オラオラァ!怖くて声も出ねぇかぁ!?」ドォン

夕張「ちょっ、近い近い!」ドォン

龍田「怖くて声も出ませんか~?」ドォン

夕張「何で私ばっかりー!痛いじゃないの!」小破

川内「いったぁ!?」小破

天龍「まだまだァ!」ドォン

夕張「しつこいわね!」ドォン

天龍「遅いっての!食らえ!」ドォン

時雨「僕の事を忘れてないかい!?」ドォン

天龍「しまっ…ぐっ、この程度!」小破

龍田「天龍ちゃんを傷付けたら~、許さないから~」ドォン

時雨「甘いね、僕は此処だよ!」ドォン

野分「野分だってやってみせます!」ドォン

川内「危なっ…隙ありぃっ!」ドォン

野分「っ…そっちこそっ!」ドォン

川内「外れ、だよっ!」

古鷹「わっ、わっ」

足柄「体勢が崩れてるわよ!」ドォン

古鷹「まだです!」ドォン

足柄「遅い!」ドォン

古鷹(凄い威圧感…!)

古鷹「…くうぅっ」中破

足柄「貰ったわ!このまま…んにゃー!?な、何!?」中破

夕張「隙だらけっ!」ドォン ドォン

足柄「くっ、邪魔しないで頂戴!」ドォン ドォン

夕張「気迫だけじゃ勝てないわ!」ドォン

足柄(…このままじゃ、大破して負けちゃうわね…)

足柄「…そんな事させるわけ無いでしょ!」

足柄「かくなる上は!」グルッ

古鷹「もらっ、うぇっ!?」

足柄「せめて一矢報いてやるわ!」ドォン

古鷹「なっ!?」ドォン

夕張「させない!」ドォン

~数分後

足柄「むぐぐぐぐ…」大破

古鷹「…え、とぉ…」大破

提督「…」

第四「…」

提督「…どうすんだこれ」

第四「…引き分けで、手を打ちましょう」

提督「何がどうしてこうなった…」


第三鎮守府Bチーム 旗艦古鷹 古鷹大破、夕張小破、時雨及び野分被害軽微

第四鎮守府Bチーム 旗艦足柄 足柄大破、天龍小破、龍田及び川内被害軽微

提督「お前の所の、足柄って奴はあれか?とてもとても勇敢なのか?」

第四「まあその、そんな所で…」

提督「早めに言っといた方が良いんじゃねぇか」

第四「…気を付けるように、言ってはいるんですが、ね…」

提督「傷付けたく無いのは良く分かる。とても良く分かる」

第四「…あなたが言ったら良いかも知れませんね」

提督「…確かに、兵として不味いから気を付けるようには言える。が」

第四「が?」

提督「俺は自分に出来ん事を部下や友人に要求したくない」

第四「…あなたのそう言う所、良い所だと思いますよ」

提督「そりゃどうも」

第四「…どうすれば解決しますかね?」

提督「この手の問題は…本人が理解出来ないと、な」

第四「…時間をかけろ、と言う事ですか…」

ちょっと風呂入ってきます

演習の描写クッソ難しい
続きでございます

~執務室
提督「…傷が多くなってきたな」フキフキ

第四「そう言えば、それ何代目でしたっけ?」モグモグ

提督「確か二代目…だったか」フキフキ

第四「初代は…フレームが真ん中から折れたんでしたっけ?」

提督「ああ、綺麗に逝った。あそこまで綺麗なら何とかなるとか思ってたが無理だった」フキフキ

天龍「提督、失礼するぜー」ガチャ

提督「…ここ、お前さんの所属先ではないぞ」

天龍「あー、分かってはいるんだけどな…何かこう、な?」

提督「言わんとする事は分かる。…何かあったか?」

天龍「あ、俺は訓練終わったんだけどさ、夕張に暇潰せる場所聞いたらここだった」

提督「聞くのは良いが少しは探せよ…まあ良い、茶位出そう」

天龍「お?入れてくれるのか、サンキューな」

天龍「…へー、結構色々やってんだな」カチャカチャ

提督「妥協しなかった結果の産物だがな…ぐ」

天龍「どうした?」

提督「左目が痛い…コンタクトなら、って訳でも無いんだろうが」

天龍「左目?…分かった、眼鏡の度が強すぎんだな?」

提督「正解だ。理解者がいて嬉しい、とか言いたい所だが」

天龍「え、違うのか?」

提督「半分だけな。…かけてみろ」

天龍「?おう…うお、何だこりゃ?」

提督「その眼鏡特別製でな、度が入ってんのは左だけなんだ」

天龍「目が疲れるなこれ…右目は普通に見えるのか?」

提督「右は1.5なんだ。左は0.1も無いが」

天龍「左目だけ病気にでもなったのか?」

提督「下らない話なんだこれが…菓子持ってこよう」

天龍「…うーん?なあ提督、アイツに何があったんだ?」

第四「打ち解けるの早いですね…喧嘩したんですよ、彼は」

天龍「喧嘩?喧嘩で左目の視力が悪くなったのか?」

第四「そう言う事です。原因は…彼の悪い癖みたいなものですね」

天龍「癖…って何だよ」

第四「彼はですね…殴られて殴り返す、と言うのを得意としているんです」

天龍「カウンター、って奴か」

第四「いえ、違いますよ」

天龍「は?」

第四「文字通り、相手の攻撃を一切避けずに受けて、その後に殴る。ノーガード、とも言いますかねぇ」

天龍「…つまり、相手の拳をわざわざ食らうのか?」

第四「むしろ当たりに行く位ですからね…それで、自分の左目に直撃して、と言う訳です」

天龍「…呆れる戦い方してんだな」

第四「全くです」

提督「はい、饅頭だ…良く覚えてんな」

第四「衝撃が強すぎたので。…目が血塗れになってたの、忘れました?」

提督「忘れた。…その程度ならさしたる事でも無いだろ」モグモグ

第四「そう考えられるのはあなたと主任ぐらいです」モグモグ

提督「主任か…何処だっけ?」ズズズ

第四「第二鎮守府だそうで…そう言えば」モグモグ

提督「茶も飲め茶も。…何かあったか?」

第四「その主任から聞いた噂がありまして」ズズズ

提督「…主任から聞くのは大概ろくでもない事実なんだが、どうした?」

第四「近々、大規模な作戦が予定されていたそうですが、急遽延期になったとか」

提督「…十中八九第一の事件が原因だろうな」

第四「つまりこれあなたが原因では?」

提督「直接だろうが何だろうが根本的な原因は薬使ったあの屑だろうが」

第四「…そう言うつもりは無かったのですが、すいません」

提督「…いや、俺も興奮し過ぎた」

天龍「…主任って誰だよ?」モグモグ

提督「簡単に言うと…快楽主義者か?」

第四「楽しければ良い、だけで出来てる人間なのは確かですね」

天龍「…何か、ろくな奴じゃなさそうな」

龍田「天龍ちゃ~ん、ここにいたのね~」ガチャ

天龍「お、龍田。訓練終わったのか」

龍田「そうよ~。提督さん、私も暇を潰しに来ました~」ニコニコ

提督「…麻薬か?」

第四「刺されても知りませんよ」

龍田「麻薬って何ですか~、酷くないですか~?」ニコニコ

提督「…納得した。悪い、詫びも兼ねて茶でも出そう」

龍田「ありがとうこざいま~す。ふふふ」ニコニコ

龍田「ああ~幸せ~。こうしてごろごろしていたいな~」ズズズ

提督(言葉の端々から狂気を感じるんだが、俺だけか?)ヒソヒソ

天龍(お前は多分間違ってない。俺は分からないが)ヒソヒソ

提督(お前さんが分からなかったら分からねぇよ俺には)ヒソヒソ

龍田「どうしたの、天龍ちゃん?」モグモグ

天龍「いや?何でもないぜ」モグモグ

提督「…ちょっと待て天龍、お前どんだけ饅頭食ってんだ」

天龍「え?いやいやそんな事は」

提督「…バルジ」

天龍「ぐ…動いてるから平気だっての」

第四「そこで言葉に詰まる理由を聞きましょうか?」

天龍「ぐぅ…」

~第三鎮守府・食堂

第四「大丈夫ですか?こんなご馳走頂いてしまって」

提督「お前の鎮守府の中身に比べたら、それこそ余裕にも程があると思うが?」

第四「まあ確かに空ですが。まあ大丈夫なら遠慮せずに食べますね」

足柄「やっぱりゲンを担ぐのも、気持ちの面と言う意味で大事よ?」

古鷹「そ、それはそうですけど…ちょっと多い、かなぁ」

足柄「気にしない気にしない!ほらほら、一緒に食べましょう!」

木曾「天龍よ、お前は何で眼帯してるんだ?」

天龍「…お前は答えられるのかよ?」

木曾「…まあ、そうだな。聞かれたくない事だってあるよな、うん」

提督「ま、仲が良いのは良い事じゃねぇか?」

第四「…何時も通りですねぇ」

川内 ズーン

第四「…夜戦、させておけば良かったですね」

提督「昼戦で旗艦大破したからな、仕方無い」

川内「…提督ぅ。夜戦、しようよぉ」ズーン

第四「そんな顔しないで下さい。今日は運が悪かっただけですから」

提督「…夜戦ねぇ、良いねぇ。俺も夜戦は好きだねぇ」

川内「ほんとっ!?」キラキラ

提督「本当。…目が効かないのが死ぬほど楽しい」

川内「ほえー、理由言えるんだ?」

提督「…理由は分からないが、って奴か」

川内「うん。特に理由は無いんだけど、とにかく好きなんだ」

提督「なるほど。…まぁ諦めなければ何時か夜戦の時が来るだろ」

川内「そうだよねぇ。よっし、頑張るか!」

漣「…だからほら、行ってきたらどうです?」

名取「うぅ、でも、何て言えば良いか分かんないし…」

漣「そう言うのは喋ってる最中に分かるもんですよ。ほら、頑張りましょうよ」

名取「…うん、頑張ってみる」

漣「はいはーい、良い成果を期待してやすよ~」ニヤニヤ



名取「…あ、あのっ!」

提督「…俺?」

名取「そ、そうですっ!質問があって来ました!」ガチガチ

提督「…何?」

名取「え、えっと…提督さんは、五十鈴ちゃんの事どう思ってますか!?」

提督「…あ!?」

五十鈴 ブッ

五十鈴「ちょっ、名取!?何聞いてんの!?」

提督(待て待て待て待て待てどういう事だ何だどういう意味だどう答えるのが正解だヤバイヤバイ腹痛い)

名取「ふぇ…だ、だって漣ちゃんが」

五十鈴「漣ぃ!何を吹き込んだの!」

漣「不味いです!逃げます!」スタコラサッサ

五十鈴「逃げるなぁぁ!」ダダダダ

提督「」

名取「…ど、どうなんでしょう?」

提督「…」

名取「あ、あの…?」

第四「名取さん」

名取「は、はい。何でしょうか」

第四「この人にそう言う事を聞かないであげて下さい。フリーズしちゃうので」

名取「は、はい…?」

阿武隈「…何が起こってるの?」

夕張「えーっと多分ね、提督がパニック起こしてるんじゃないかしら」

阿武隈「…凄い冷静そうな人に見えるけど」

夕張「ああいう事には弱いみたいねー」

阿武隈「へー…あ、美味しい」



青葉「ふっふっふ、良い記事になりそうですねぇ。お熱いですねぇ」

時雨「青葉、もう懲りたんじゃないのかい?」

青葉「…八時間耐久説教は勘弁してください」ガクガク

野分(青葉さんに何があったんでしょうか)モグモグ

時雨(そうだね、中々命知らずな事をしたよ?)ヒソヒソ

野分(い、命知らずですか…)ヒソヒソ

~夜・第三鎮守府・海付近

提督「やっと時間取れた、と思ったら夜か。…まぁ悪くない」

第四「…相変わらずこれは欠かさないんですね、別に構いませんが」

提督「当たり前だ。…主任位に急所を狙ってくれないのは面倒だが」

第四「流石にそこまでの腕はありませんよ…ルールはどうします?」

提督「ん、そうだな…目潰し無し、寝技無し、マウント取るのも無し、後は大体問題無い」

第四「間接を極めるのも無しでお願いしたい所ですが」

提督「どうせやらんが、一応決めとこう。間接技も無しだ」

第四「…個人的には、投げるのも勘弁してほしい所なんですがね」

提督「それは駄目だ、俺のアイデンティティーって奴だ」

第四「私、ポチョ○キン苦手なんですよね…」

提督「ゲームだろうが。…うし、始めるか」

第四「私も準備は終わってますので。何時でもどうぞ」

提督「…オラァッ!」ヒュッ

第四「甘いっ!」ガシッ

提督「ただのパンチは止めるか、成長を感じるな」

第四「重すぎ、です!」ヒュッ

提督「距離取れ馬鹿」ガッ

第四「…っ、ごぉっ…」ミシィッ

提督「次!」ドゴォッ

第四「がっ…」ゴロゴロ ドサッ

提督「倒れてる暇はねぇぞ」ブンッ

第四「…っ、貰った!」ガッ

提督「のぉっ…ぶっ」ドゴォッ

第四(踵落としは入った…次どう来るか…)

提督「下ァァァ!」ガシッ

第四「んなっ!?」プラーン

提督「るぁぁ!」ブンッ

第四「ぐっ…今のは危なかったですね」

提督「受け身だったか。結局忘れたな」

第四「…らぁっ!」ヒュッ

提督「下手に殴るのは危ないんじゃなかったか?」ガッ

第四「…ぐ」バッ

提督「は」ガシッ

第四「またですか」ガスッ

提督「俺のアイデンティティーと言ったろうが、弾けるか?」ブンッ

第四「のぉっ…」ドサッ

提督「まだ投げるが」ガシッ

第四「…降参、です」

提督「あいよ…だから言ってんだろ、急所を狙えと」

第四「…そんな余裕無いです」

提督「俺にはそうは見えん」

第四「隠してますから」

提督「…まぁそりゃそうか」

第四「…相変わらず好きですね、これ」

提督「まあな」

第四「…理由、聞いてみましょうか?」

提督「楽しいから好き、じゃ駄目か?」

第四「…変わりませんねぇ」

提督「そう簡単には変われんよ、人間は」

第四「…これ、見られてたらどう説明しましょうか」

提督「趣味と言い張れ」

第四「そんな無茶な…」

謎バトル
今日はここまでと言う事で
では


ガチバトル?この提督謎だね

そういえば姫はどこかに隠れてんの?

どうも1です
今日は短編をいくつかと言う事で
>>223
そうです(正直忘れてた)

【理由】

『おーい、ちょっと筆記用具貸してくんね?』

『断る。他当たれ』

『えー、それヒドくね?俺ら友達じゃん?』

『俺の友人に友達である事を主張するような能無しはいねぇ』

『…は?』

『ああ?図星か?…どっちにせよ、俺には関係無い』

『能無しって何だよ、ああ?』

『離せ、これから私用だ』

『誰が能無しだって聞いてんだよ。答えろよ』

『お前以外に誰がいる…いいから離せ』

『…ふざけた事ぬかしてんじゃねーぞ、俺の兄貴はな』

『てめぇの兄貴なんぞに興味ねぇ、離せ…これで何回目だろうな』

『うるせぇ!人様虚仮にしといて何言ってんだ!』

『…ひっ、や、やめ…ひぃぃ!』

『沸点は低い、そもそも何も無い、ってか。…救いようがねぇな、ああ?』

『…は、ははっ。お前、終わったぜ』

『知るか、じゃあな』

『ち、忠告聞く気無しか?…お前、絶対終わったぜ』



『…よう』

『誰だ?俺には余所の学校の知り合いはいないが』

『お前、俺の弟散々な目に合わせたんだってな』

『知らん。尚更誰だ?』

『お前が知らなくてもこっちは知ってるんだよ。お返しって分かるだろ?』

『返されるような物は寄越してないが』

『…しらばっくれんのもいい加減にしろよ?』

『知らんものは知らん、他当たれ。じゃあな』

『…自分の立場、分かってんのかね。そっちがそうなら勝手にやらせてもらうぜ!』

『…けっ』

『…誠に申し訳ありません、家の子が…』

『いえ、こちらこそ申し訳ありません…』



『…』

『なあなあ、お前暴走族の頭とやりあったんだって?』

『…』

『な、どうだったんだよ?』

『…そう、だなぁ』

『どんな感じだった?』

『…最高に、楽しかった。またやりたい』

『…そ、そう?そうなんだ、あはは…』



『…何時死ねるんだか、死ぬ度胸も無い癖良く言う…』

『…違うか、あの時楽しかったから死にたくねぇのか…』

『…じゃあ、しばらくはこのままで良いか』

提督(…?)

提督「…ん…」

鳳翔「あ」

提督「うん…仕事中?」

鳳翔「少し前まではそうでした。…良く眠れましたか?」

提督「…死ぬほど良く眠れた気がする」

鳳翔「そうですか。…ふふっ、膝枕なんて恥ずかしかったですが、それなら良かったです」

提督「…俺、今鳳翔に膝枕されてんのか」

鳳翔「ええ、そうです。…どんな夢をご覧になったんですか?」

提督「…俺が、…」

鳳翔「…提督が?」

提督「…人としてずれていった理由」

鳳翔「…深くは、聞かないでおきますね」

提督「頼む…悪い」

鳳翔「提督が謝る事ではありませんよ。…あら?もう寝たみたいですね、ふふふ」

【第四s’キッチン】

第四(若)「…何してるんです?」

提督(若)「…言うまでも無いだろ」

第四「確かに聞くまでも無いですね。…何が出来るんです」

提督「見れば分かるだろ…クレープだよ、本場の」

第四「クレープに本場なんてあるんですか?」

提督「多分な。…と言うか、ジャパニーズクレープは盛りすぎだ。合わん」

第四「そうなんですか…して、何故納豆が」

提督「てめぇはクレープに納豆入れて大丈夫だと思ってんのか」

第四「この前主任に連れていって貰った喫茶店の納豆パフェ美味しかったでしょう」

提督「お前は馬鹿だ。…あれは美味くなるように作ってんだ、そりゃ納豆inでも美味いわ」

第四「納豆入れれば美味しくなるのでは?」

提督「お前の舌はな!…お前のせいで何人地獄見たと思ってんだ」

第四「私が作ったパフェですか?美味しいでしょう」

提督「納豆のお陰で全てがぶち壊しになってたが!?」

第四「美味しかったですよ私は」

提督「てめぇはそうだろうな!他の奴から大不評喰らったの忘れたか!?」

第四「確かに、あまり評判は良くありませんでしたが」

提督「原因が何か分かってんだろうなお前」

第四「原因ですか…あ、甘納豆ではなく普通の納豆を使えば良かったですか?」

提督「納豆で全てがぶち壊しだっつったろうが!」

第四「納豆に罪はありませんよ!」

提督「当たり前だお前のせいだ!」

第四「納豆を使うなと!?」

提督「少なくとも考えなしに突っ込む具材じゃねぇ!悪食の主任が拒否したんだぞ!」

第四「ぐ…」

提督「何反論しようとしてんだお前は」

提督「そもそもの話をするぞ。お前は典型的なメシマズだ」

第四「何時かに食べた納豆パフェは美味しかったんですよ…」

提督「だからあれは納豆入れても美味しくなるように作ってんだっての。まずお前はな…」

第四(ぐぅ…全て正しいから聞くしか無いのが辛い…!)



第四提督(第四) 男 20代前半
第四鎮守府に着任している提督。大体誰にでも敬語で話す。身長が無茶苦茶高い。
一応生真面目な性格。好物は納豆。生粋のメシマズだったが、第三提督の尽力により平均程度の腕を得た。



提督(今)「…そういや第四の提督な、昔は滅茶苦茶料理下手でな」トントントントン

鳳翔「と、言いますと?」ジュワ~

提督「レシピもろくに見ないくせして、勝手に納豆アレンジしてたりしてた」パラパラ グツグツ

鳳翔「…それは、酷いですね。と言うか、納豆ですか…」パチパチ

提督「しかも本人が美味いと思ってたからな…出来た」

鳳翔「それじゃあよそって、昼食にしましょうか」

【仲間(個性的な意味で)】

木曾「…つまり、お前は左目だけが見えないと」

提督「そう言う事だ。…天龍から聞いたのは良いが、それがどうした?」

木曾「…鈍いよなあ」

提督「鈍いか?」

木曾「…眼帯してる俺が聞いてる理由を少しは考えろよ…」

提督「…俺も眼帯しろと?」

木曾「ま、そんな所だな。…どうだ?」

提督「別に良いが…俺は眼帯なんて持ってないぞ」

木曾「そう来ると思ってたからな。…これだ」

提督「…外出許可…ついてこいと」

木曾「そう言う事だ」

提督「…とりあえず、おかしくない服にはして来よう」

~鎮守府外・とある子店

提督「…お前何時もこんな所来てんのか?」

木曾「たまに、だけどな」

提督「ふーん?」

木曾「こっちだ」

提督「あいよ…」

~何か色々置いてあるコーナー

提督「眼帯多いな」

木曾「まあ、そう言う場所だしな。…適当に探してみたらどうだ?」

提督「そうだな…じゃあこれで」

木曾「…一つ、聞いて良いか?」

提督「何だ?」

木曾「私服といい…黒一色は疑問思わないのか」

提督「カーキも森林迷彩も無かっただけだ、何時もこれな訳じゃない」

木曾「俺が言うのもなんだが、大差無いだろう…」

提督「と言うか、眼帯が黒なのはお前だって同じだろうに」

木曾「確かに俺の眼帯も黒だが、服まで黒じゃないだろう」

提督「…反論出来ん」

木曾「…まあ、ある意味男らしいとは思うぞ」

提督「…個人的にな、男で女みたいに着飾ってる奴が良く分からん」

木曾「…それは俺だって分からない」

提督「まあそりゃそうだ。お前だって女な訳だし」

木曾「…」

提督「…女扱いは、嫌いか?」

木曾「いや、別にそうじゃないぞ?」

提督「そうか?…なら良いが」

木曾「…探そうか」

提督「そういや眼帯探しに来てたな…」

~数分後

>アザッシター

提督「…最終的に買っちまった」

木曾「…そ、そうだな」

提督「…?上の空だな?」

木曾「そ、そんな事は無いぞ?」

提督「そうか?…顔赤いぞ、熱でもあるんじゃないか」ヒタッ

木曾「ち、ちが…」アタフタ

提督「?」

木曾「…ああもう、鈍感だな本当に!」

提督「お、おう?悪い」

木曾「…全く。…今日はありがとうな、楽しかった」

提督「ああ、俺も結構楽しかった。…暇があれば連れてってくれ」

木曾「…自分で行ったりしないのか?」

提督「実を言うと、あんまり道を覚えてない」

木曾「…何だ、そんな事か。それならいくらでも連れていってやるよ」

今日はここまでと言う事で
次は更に提督を二人(提督曰く主任&何か)とそこの艦娘を10人位出したい
もしかしたらもっと出るかもしれないけどそっちは未定
では

どうも1です
さっき風呂入ったら尻から血が出ましたが大丈夫そうです
更新始めていきますね

~数日後・第三鎮守府・執務室

提督「…はぁ、失敗か」ゴキゴキ

提督「こうも失敗が続くと士気に影響が出るんだが…これはな…」

提督「…はぁ」

叢雲「失礼するわ」ガチャ

提督「おう、叢雲か。何だ?」

叢雲「…これを見て」

提督「ん、おう。…敗因ね、まあそれは分かる。資材関連は何だ?」

叢雲「…そこまで見て、それでも分からない?」

提督「…反論出来ん」

叢雲「理解を嫌がっているのかしらね?」ニッコリ

提督「…」

叢雲「決定的に火力が足りてないのよ。今までも何度かあったでしょ」

提督「…戦艦は資材が、とかの言い訳も利きそうに無いな」

叢雲「言い訳にしても酷いわよ、それは」

~工廟・建造ドッグ前

提督「…」ポチポチ ポチポチ

建造妖精「顔色が悪いです?」

提督「体調は二三死んでも死なない程度には良好だがな…」ガシッ

建造妖精「うあー、また投げられるです?」ジタバタ

提督「つーか、お前この前の演習の時何処居た?」ガッコン

建造妖精「プールの方で駆逐悽姫と隠れてたです?」

提督「駆逐悽姫忘れてたな…あ?四時間?」

建造妖精「多分戦艦です?」

提督「…鳳翔が二時間だった、ってのを踏まえると…」

提督「取り敢えず長門型以上は多分無い、扶桑型付近も無い…巡洋戦艦か?」

建造妖精「そこまで細かい事は分からないです?」

提督「来るまで待つ、次だ次…」ポチポチ ポチポチ ガッコン

提督「…二時間四十分?また重巡か?…いや、鳳翔の前例もあるから軽空母もあるか」

建造妖精「出来てからのお楽しみでホォワー」ポーン

提督「火力元!」ポーイ

~二時間四十分後

瑞鳳「瑞鳳です。軽空母ですが、錬度があがれば、正規空母並の活躍をおみせできます」

提督「…よろしく」

瑞鳳「…元気無いですね?」

提督「…原因がややこしいんで、どうにもならんよ」

瑞鳳「は、はぁ…?」

提督「気にすんな、持病みたいなもんだ」

瑞鳳「そ、そうですか?…まぁ、大丈夫なら良いですけど」

建造妖精「新しく建造した艦娘と会う度に憂鬱になるのはやめた方が良いです?」

提督「出来たら苦労しねぇって分かって言ってんなお前」ポーイ

建造妖精「フゥアー」ポーン

瑞鳳「憂鬱って、大丈夫なんですか?」

提督「…ある意味大丈夫じゃないな、人として」

瑞鳳「人として、ですか…何かあったら言ってくださいね?」

提督「…善処する」

瑞鳳(あ、これ抱え込むタイプの人だ)

~更に一時間二十分後

金剛「英国で生まれた帰国子女の金剛デース!ヨロシクオネガイシマース!」

提督「イギリス?…聞いた事があるような無いような」

金剛「詳しく説明しましょうカー?」

提督「…ちょっと待て、今名前が出かかってる…」

金剛「whet?」

提督「…ヴィッカース?だっけ、合ってるか?」

金剛「oh、大正解デース!そう、実はワタシは名門出身なのデース!」

提督「うん?ヴィッカースって有名なんだな?」

金剛「whet?知ってるんじゃないデスカー?」

提督「名前以外知らんぞ?」

金剛「…どういう事デース?」

提督「単に知識の方向が変なだけだ。…長門は知ってて大和を知らなかったりするぞ、俺は」

金剛「…変?な人デスネー?」

提督「違いない」

~建造ドッグ前

提督「…」コンコンコンコン

建造妖精「何をしてるです?」

提督「…もう一人増やすか悩んでる…」コンコンコンコン

建造妖精「今増やさなかったら後でまた増やす羽目になるです?」

提督「だよな、そうだよな…」ゴンゴンゴンゴン

建造妖精「と言うか、こっちとしては建造してほしいです?仕事が無いです?」

提督「…分かったよこの野郎…」ポチポチ ポチポチ ガッコン

建造妖精「仕事が出来て嬉しいです?」

提督「台詞だけだと意味深だな、まるで言葉通りだが…六時間ってのは長くねぇか」

建造妖精「その分期待してて欲しいです?」

提督「…まあ、良いや。寝る…」

~執務室

提督「…かふ」ガチャ

叢雲「首尾はどう?」

提督「…巡洋戦艦一人、軽空母一人、今建造中のは多分戦艦か正規空母、だと思いたい」

叢雲「…建造してたのよね?」

提督「した、嘘ついてどうする…」

叢雲「…憔悴し過ぎなの。一体何があったのよ?」

提督「…人が」

叢雲「人?」

提督「人が増えるじゃねぇか…」

叢雲「良い事じゃないの」

提督「良くねぇ、まるで良くねぇ…」

叢雲「…はぁ、憔悴してる所悪いけど、上からの命令書よ」

提督「いっそそっちのが楽…大規模作戦か」

叢雲「日付も遠くないし、今からこれじゃ話にならないわよ?」

提督「野郎はどうでも良いんだよ…」

叢雲「…本当に女ってものが嫌いなのね」

提督「それは違うぞ叢雲」

叢雲「違うって、じゃあ何よ?」

提督「俺が嫌いなのは女子のヒエラルキーであって、女子そのものじゃねぇ」

叢雲「…巻き込まれたくない、って事?」

提督「そう言う事だ…仮眠取ってくる」

叢雲「…はいはい、お休み」

~数時間後・工廟

提督(睡眠って凄いな…)

翔鶴「翔鶴型航空母艦一番艦、翔鶴です。
一航戦、二航戦の先輩方に、少しでも近づけるように瑞鶴と一緒に頑張ります!」

提督(やばい、どっから突っ込めば良いか分からん)

翔鶴「…あの、提督?私、何か気に障る事を言いましたか?」

提督「あー、翔鶴。ここに一航戦も二航戦もいないと言う事を言っておく」

翔鶴「…へ?」

提督「そして、非常に心苦しい事だが、ここには瑞鶴もいない」

翔鶴「…あ」

提督「更に言うと、正規空母はお前以外いない。軽空母なら二人いるがな」

翔鶴「…私、物凄い的外れ?な事を言ったんですか?」

提督「多分そうだが、仕方ないんじゃねぇかなこれは」

翔鶴「…何だか、凄い恥ずかしいです」

提督「…フォロー出来んが、まあ頑張れ。初めての正規空母だから」

翔鶴「は、はい」

~鎮守府正面・海

提督「」

建造妖精「相変わらず資材関連で良く顔色悪くするです?」

提督「…慢心しなければ大丈夫、慢心しなければ大丈夫、慢心しなければ…」ブツブツ

建造妖精「気にしすぎです?」

~数日後・中央鎮守府

提督(おいどういう事だ。第一が中央だと思ってたぞ)ヒソヒソ

第四(あなたの勉強不足です…各地に中央鎮守府はありますよ)ヒソヒソ

提督(各地に中央って何だそれは)

第四(ようするに、中央が各地にあって、数字付きの鎮守府そこからどれだけ近いかの指数なんですよ)

提督(ずっと出来た順だと思ってたぞ俺は)

第四(それだと第四鎮守府なんか二番目ですよ)

??「何してんの?」

提督「…主任か」

主任「…相変わらずだねぇ…てか、余所でそれ言ってないよね」

提督「言ってない。…キャベツとどっちなんだろうな」

主任「あれ、野菜に格下げ?」

提督「もしかしたらキャベツかもしれんな」

主任「アハハハハ、ねぇそれ酷いと思わない?」

提督「思わない」

主任「だろうね、アハハハハ」

叢雲「…誰よ?」

提督「俺の友人の一人だが」

叢雲「あっちで艦娘に裏脛蹴飛ばされてるのが?」

提督「まあな」

叢雲「主任ってのは、名前?」

提督「いや、俺が着けた渾名」

叢雲「…何かのリーダーだったとかで?」

提督「そう言う主任では無いな…こっちに来るのが一人?」

霞「あなたが私の司令官の友人さん?」

提督「そうだが、それが?」

霞「…本当に聞いた通りの人ね」

提督「…妙に、刺々しいな。あ?」

霞「何よ、これだけで逆ギレ?」

提督「いーやお前みたいのは大好きだ。良いねぇその凄まじい目」

霞「はぁ?何よそれ」

主任「…霞、霞!」

霞「…何よ?」

主任「誰彼構わず喧嘩売るなって忠告しといたろ、忘れたか?」

霞「…」

主任「悪いな、うちのが。…まあ、言った所で対して意味無いんだろうねぇ」

提督「気にすんな、気に入った。…やっぱりあれ位に敵意むき出しでないとな」

主任「…変わんないねそう言うの。…やっぱりバトルジャンキーだよねぇ」

提督「これでそう言う判断されちゃ困るぞ…大体、傍目から見りゃ幼女だぞ」

主任「関係無いんだよねぇ…本気で心折りに行くから油断ならない」

提督「今まで人ねじ伏せた事はあっても心折るような真似した事は無いぞ」

主任「…そうだね、心折ったら戦えないもんね…いや本当に変人だよ?」

提督「どいつだって大概だろうよ、お前は単なる快楽主義者だしな」

主任「アハハハハ、違いないよねぇ…あれぇ?」

提督「何だ、またか?…違うな、誰だ?」

夕立「あなたが向こうの提督さんっぽい?」

提督「そうだが、それが?」

主任「あー、やりにくいよこの子?」

提督「?」

夕立「…」ジッ

提督「…」ジッ

主任(何が起きてんのこれ?)

提督「…」ジッ

夕立「…楽しそうな人っぽいー」ニッ

提督「…くくく」ニヤリ

主任「…えっ、何何?和解?」

提督「いんや。…良いねぇ、俺と同じ匂いがする」

夕立「そんな感じっぽいー?」

主任「夕立ちゃんこいつと一緒はマズイよ?こいつ眼鏡だけど凄い脳筋だからね?」

提督「眼鏡が賢いと思ってんなよお前」

主任「さりげなく自分を巻き込んでディスんのやめよう?」

夕立「この人は多分良い人っぽい?」

主任「まぁ、根は良い奴だけどね?…アハハハハ、もう良いや」

提督「匙投げんのがえらく速いな?」

主任「俺が舵取れない子と共感覚えてる奴がお前って凄い不安要素だからね」

主任「アハハハハ…あれ、また?」

提督「今度は…何者だ?」

若葉「…駆逐艦、若葉だ」

提督「そうか、よろしく」

若葉「ああ、よろしく」

主任(大丈夫じゃないよねぇこれ)

若葉「…」

提督「…」

主任「…」

若葉「…」

………

主任「誰か喋ろうか」

若葉「…」

提督「…」

主任「人の話聞いてた?」

若葉「…何を喋れば良いのだ?」

提督「同じく」

主任「このコミュ障達は…何かあるでしょ」

若葉「…無いな、そっちの提督はどうだ?」

提督「無いな。…」

若葉「そうか。…」

主任「…もっかい聞くけど人の話聞いてた?」

若葉「…」

提督「…あ」

主任「何かあったね?」

提督「オーケイ、若葉だったな。これから『会話の種に悩んだ時何を話せば良いか』を話し合ってみようか?」

若葉「確かに今の私達にはピッタリの話題だな、それで行こう」

主任「…まあ良いか、あんまり時間無いからね?一応急いでね?」

(キャラを全部で十人は)無理だったよ…
今日はここまでと言う事で
では

どうも1です
更新始めていきますね

~十数分後・中央鎮守府・会議室

元帥「…全員集まったかな?では、これから今作戦の会議を始めさせて頂こう」

提督(元帥…二度お目にかかれるか、って程度には上か…)

第四(変な事を考えていなければ良いのですが)

主任(真面目そうだねぇ…おお、怖い怖い)

元帥「まず、確認されている敵の戦力だが、手元の資料に則って説明させて頂く」

元帥「…書いてある通り、全てがエリートもしくはフラッグシップ級だ」

提督(…大体結論は見えてるが…聞くだけ聞くか)

元帥「それに加えて、姫級も居ることが確認されている。しかも、最低でも2体以上は居るとの事だ」

第四(…苦しい戦いを強いられそうですが…)

提督(少なくともフラヲが三か…話にならんなこれは)

元帥「以上を踏まえて、何か質問があるものはいないか?」

提督「…」チラッ

元帥「…いないようだな。では、今作戦の概要を話させて頂く」

元帥「先日、第一鎮守府の提督がいなくなった。その為、これに対抗しうる戦力があるのはここだけとなった」

元帥「…フラッグシップ級にしろ姫級にしろ、どちらも敵泊地とでも言うような場所以外で確認されていない」

元帥「現状、前線で多く見られているのがワ級やホ級のノーマル級であることを鑑みるに」

元帥「当の敵泊地にはフラッグシップ級や姫級の数はそう多くない、と考えられる」

元帥「以上を踏まえて、今回立案された作戦概要はこうだ」

提督(…違う)ゴキゴキ

元帥「今作戦では、深海棲艦の中でも特に強力な個体である姫級及びフラッグシップ級を撃滅するために」

元帥「多数確認されているホ級等を君達の艦隊に予め撃退してもらう」

提督(…)ゴキゴキ

元帥「そうして敵の防衛線に穴を空け、我が艦隊で姫級共を確実に撃滅する、と言うのが今作戦の概要だ」

元帥「何か質問のある者は?」

提督「…」ゴキゴキ

元帥「…君は、肩の調子でも悪いのかね?」

提督「…は?」

元帥「は、ではないよ。さっきから首を何度も振り回しているじゃないか」

提督「…考えすぎでは?」

元帥「考えすぎにしては動きすぎだと思ったんだよ」

提督「何か問題でも?」

元帥「問題でもって…君だって指揮を取るんだ、その君の体調が悪いと艦隊の士気に関わるだろう?」

提督「そうですか、じゃあそう言う事で」

第四(…敵と見なしましたか…)

元帥「…何も、問題は無いんだね?」

提督「無いです」

元帥「…なら良いが…話が逸れてしまったな、話を戻すとしよう」

主任(どうしたよ?気に入らない?)ヒソヒソ

提督(そうじゃねぇが…どうにもな)ヒソヒソ

主任(相変わらず自分の事なのに分かんない?)ヒソヒソ

提督(さあな…聞いとけよ?)ヒソヒソ

主任(分かってますよぉ)ヒソヒソ

元帥「…ここからは、各自の持ち場についての話だ」

元帥「それぞれの艦隊で担当する海域は違うが、一応他の鎮守府のものも聞いておくように」

元帥「まず…第三鎮守府、君からだ」

提督「何処です」

元帥「…君の艦隊の担当する海域はここだ」カツン

提督「了解」

元帥「…次、第二鎮守府」

主任「はいはい、何処です何処です?」

元帥「威勢が良いね…君はここだ」カツン

主任「そこですねぇ、分かりました」

元帥「軽いね…次、第四鎮守府」

第四「はい、何処でしょう」

元帥「君は…ここだな」カツン

第四「分かりました」

元帥「次…第一鎮守府」

提督(…そういや、第一の後任知らねぇな俺)

後任第一提督「はい」

提督(…何?)

元帥「君は…残念ながら、まるで戦力が足りていない。よって、他の鎮守府を資材の面で支援してくれ」

第一「…わかりました」

提督(…主任)ヒソヒソ

主任(子供みたい、とか言うなよ?あれでお前と同い年だぜ?)ヒソヒソ

提督(問題はそこじゃねぇ。…性別だ性別、顔でも声でも分からんってどういう事だ)

主任(え、性別?…多分男じゃない?)

提督(…オタク文化に片足以上突っ込んだからかね、凄い物見てる気分だ)

主任(ああそうだね、お前そう言う奴だったね…)

第一「?」チラッ

提督「…」フイッ

第一「?」

~約一時間後

提督「終わった…ああ、息苦しい空間なこった」

叢雲「で、どういう作戦なの?」

提督「…一応これに纏めてある、が」

叢雲「…が?何かあるの?」

提督「どうにも…キナ臭い、ではないか。…とにかく嫌な予感がする」

叢雲「…当たらないと良いわね」

提督「どうだかな、当たるから嫌な予感と言うらしいぜ…あ?」

第一「あの、はじめまして…ですよね?」

提督「少なくとも俺はな。…第一の後釜だったか?」

第一「はい。前の提督が酷い事をして逮捕になったそうで、色々と一から始めています」

提督「…ああ、あれは人間以下だった」

第一「そんな酷い事をしてたんですか?」

提督「…あ?知らない、なんて…言うんだろうな、この流れは」

第一「えーと、はい。知らないです」

提督「…ゴシップ、は違うか。ニュース見ろニュース」

第一「ニュース、ですか。鎮守府に戻ったら見てみますね」

提督「…前途多難、かもしれんな」

叢雲「さっきの子の事?」

提督「まあそうだが…主任曰くあれで俺と同い年だそうだ」

叢雲「…え?」

提督「良く考えたら当たり前の話だがな…まぁ、俺にも子供にしか見えん」

叢雲「…時雨と同じ位にしか見えないんだけど…提督なわけだものね、確かにそうよね」

提督「…キャベツ探してみるか」

叢雲「唐突に何言ってんの?」

提督「主任だ主任。…インパクト強いから主任呼びしてるが、今はキャベツに近いしな」

叢雲「キャベツが分からないだけど?」

提督「ゲームだ、ゲーム。…喋り方以外まるで似てる気はしないがな」

叢雲「相変わらず変なゲームばっかりやってるのね」

提督「割と有名なんだが…まあ確かに同ジャンルのゲームとしては珍しいかもな、あれは」

~中央鎮守府・食堂

提督「昼飯付きか、悪くない」モグモグ

主任「セーブは…する気無いんだろうね」

提督「ねぇよ」モグモグ

主任「アハハハハ、もう笑うしか無いねこれ。どう思う第一君?」

第一「…良く食べるんですね」

主任「食べるよこいつは。ま、気にしたら負けだから気にしないでね」

第一「は、はぁ…」

第四「相変わらずですよねぇ…その内胃が破裂するのでは?」

提督「するならとっくにしてるだろうが」モグモグ

第四「少しは考えましょうか?」

元帥「…良い、食べっぷり、だね…」ヒクヒク

第四「ほら元帥の顔がひきつってるでしょう」

提督「それが?俺は食うぞ」モグモグ

第四「少しは抑えなさい」

電「司令官さん、そろそろ帰る予定の時間なのです」

第一「あ、そうだったね。…では、これで。失礼しました」

提督「…そこの髪を束ねきれて無いのは誰だ?」

電「えっ!?」ワタワタ

提督「…束ねきれて無いのは事実だが、そこまで焦らなくても良いだろう…」

電「そ、そうなのです?…あ、自己紹介が遅れました、電なのです」

提督「電…分からんが、一応よろしく」

電「はい、よろしくなのです」

主任「…これ、良く見たら凄い絵だよね」

提督「ああ?」

電「?」

主任「いやほらさ、鬼みたいな顔した怖そうな男と、健気そうな少女が会釈しあってるんだよ?」

提督「それがどうした」

主任「…はあ、まぁ良いや、アハハハハ」

~第三鎮守府・執務室

提督「…」カリカリカリカリ

瑞鳳「…よし、終わりっと…」

提督「…お」

瑞鳳「どうしました?」

提督「いや、手元の時計がゾロ目だった…はぁ」

瑞鳳「…何で溜め息つくんですか」

提督「…人、増えてんだよなぁ」

瑞鳳「…まあ、確かに増えてるんでしょうけど」

提督「…暫く寝るのが趣味になりそうだ」

瑞鳳「人が増えるの、嫌ですか?」

提督「…人が増える事そのものはどうでもいい」

瑞鳳「…どういう事ですか?」

提督「ヒエラルキーが嫌いなんだよ」

瑞鳳「ヒエラルキー、ですか」

提督「…」

瑞鳳「…何で黙るんですか」

提督「これでも努力してる…うらぁっ!」ブンッ

瑞鳳「ひゃっ!?な、何ですか!?」

提督「…何でもない」

瑞鳳「と、唐突にパンチを放ってそれですか」

提督「…何故か分からんがな、破壊衝動みたいなものが沸く」

瑞鳳「破壊衝動、って危なっかしいですね」

提督「全くその通りでな…こうしてストレスフルになる訳で」

金剛「ヘーイ、テートクゥー!」バーン

ドア<刺激的!

瑞鳳「うひゃぁぁぁ!」

提督「ドア位静かに開けろ…何だ?」

金剛「今からデートしませんカー!?」

提督「…デート?って何だ、瑞鳳は分かるか?」

瑞鳳・金剛「…えっ」

提督「…良く分からんが、買い物についていけば良いのか?」

金剛「むー、まあそれで良いデース。と言う訳で、早速デートしまショー!」

瑞鳳「むむむ…」

提督「俺は構わんぞ、どうせ暇だしな」

金剛「oh!なら早速準備するデース!」

瑞鳳「…むー」

提督「それは良いんだが、瑞鳳を何とかしてからな」

瑞鳳「ふぇっ?」

金剛「…テートクは博愛主義だったりしまスカー?」

提督「…俺が一番好きなのは、そうだな…」

金剛「whet!?て、テートクのタイプは!?」

提督「…まあ正直全力で殺しにかかってくる位が良い」

瑞鳳「…えっ、ころ、えっ?」

金剛「…前から思ってた事がありマース」

提督「何だ?」

金剛「やっぱりテートクは変人デース。たった今確信に変わったデース」

提督「それが?」

金剛「…えぇー…」

第一とそこの艦娘が出た以外は元帥が出た
今日はここまでと言う事で
次回は提督と金剛のデート(提督の救済により瑞鳳同伴)から
では

どうも1です
eじゃねぇaだよ何だwhetってwhatだよ畜生
更新始めていきますね

~町中・デパート

提督「…」テクテク

金剛「テートク、何か欲しいものありませんカー?」

提督「…特に無いな…ゲームも本も料理器具も大体私室に置いてあるし」

金剛「むむむ、じゃあワタシが欲しいものを買っても良いですカー?」

提督「金を使いすぎなければな。良識が許す範囲内なら自由に買えば良い」

金剛「…」

瑞鳳(金剛さん金剛さん)ヒソヒソ

金剛(どうしたネ瑞鳳?)ヒソヒソ

瑞鳳(多分なんですけど、もしかしたらこの人女性に興味が無かったりするんじゃないですか?)

金剛(…げ、ゲイって事デスカ!?)

瑞鳳(だって、提督が金剛さんとデートするって聞いて、それで私が拗ねてたからって連れてきてて)

瑞鳳(なのに私はおろか金剛さんにも反応が殆ど無いですし…)

金剛(…確かに、今の所瑞鳳を連れてきた理由が「宥めるため」以外分かりませんネー…)

金剛(…あながち間違いじゃないかもしれないデスネ…)

提督(何か物凄い風評被害受けてる気がするな?)

提督(地図か…ゲーセンあんのか?デパートってそう言うものか?)

金剛「…あ、待ってクダサーイ!」

瑞鳳「ちょ、自由な人だなぁ…」

瑞鳳(…好き勝手動く割に私の事考えたりしてるのよね…ますます良く分かんないなぁ)

提督「あぁ、悪い。…これが此処の地図だが、どっか行きたい場所はあるか?」

金剛「フムム…あっ、じゃあこの服屋に行きたいデース」

瑞鳳「服…私もちょっと探してみたいです。ね、行きましょ?」

提督「分かった、服屋だな…ん?」

金剛「?何かあったデース?」

提督「…いや、気のせいだった。何でもない」

金剛「…?そうデスカー?じゃあ行きまショー!」

提督「…瑞鳳」

瑞鳳「何ですか?」

提督「はぐれんなよ?」

瑞鳳「…私子供じゃないんですから!はぐれたりしません!」

提督「お、おう。悪い」

瑞鳳「全くもう…ほら、行きましょ」

~デパート内・服屋

金剛「Wow!洋服が沢山デース!」

提督「何だこの量…服屋ってこう言うもんなのか?」

瑞鳳「さあ…?まあでも、いっぱいあるなら沢山選べて良いじゃない」

提督「それもそうだ。…ああ?」

金剛「今度は何デース?」

提督「何か視線を感じる…あ?消えた」

瑞鳳「消えたって、分かるの?」

提督「方向と距離位なら」

瑞鳳「…凄い能力ですねぇ」

提督「友人にも何度か言われたな。…どっか行ったな」

金剛「まあまあ、消えたんならノープロブレムデース!一緒に洋服探しまショー!」

提督「そうだな。…ダメージジーンズって確実に寿命短いよな」

瑞鳳「格好は付くかもでしょ?」

提督「格好付ける前に金の事を考えるタチでな」

瑞鳳「…夢くらい見よ?」

提督「夢なんぞとっくの昔に見限ったんでな」

~十数分後

金剛「テートクゥー!これなんてどうデスカー?」バサッ

瑞鳳「こ、こんな感じのも良いかな?提督、どう?」バサッ

提督「…一つ良いか」

金剛・瑞鳳「何デース(ですか)?」

提督「…俺にファッション系統のセンスを求めないでくれ」

金剛「…そ、そんな事無いデース!テートクの選んでくれた服は皆良い感じデース!」

瑞鳳「そ、そうよ!だからほら、そんなに落ち込まないで、ねっ?」

提督(て言うか何で俺は落ち込んでんだ…?)

提督「…まぁ、受け取っとく」

瑞鳳(何でこんなに暗いの…!)

金剛「と、とりあえずワタシはもう買う服を決めたデース!瑞鳳は決まりましたカー?」

瑞鳳「えっ!?う、うん!私も決まったわ!レジに行きましょ!」

提督「おう…一応着て来た服装に戻して、ついでに買う服も畳んどけ」

金剛・瑞鳳「はーい」

~デパート・通路

金剛「~♪」ホクホク

瑞鳳「提督、次は何処に行く?」ホクホク

提督「んー、そうだな…これ行ってみるか」

瑞鳳「何々…えっ?これ行くんですか?」

金剛「…腕相撲大会、こんなものやってたんデスネー」

提督「最近書類仕事多いんでな、結果はともかく体を動かしたいんだよ」

瑞鳳「な、なるほど…?あ、参加賞で商品券貰えますね」

提督「出るだけで貰えるからな。貰える物は貰っとこう」

金剛「テートク、勝つ自信はあるんデスカー?」

提督「さぁ?」

金剛「…えっ、どういう意味デース?」

提督「自分の力を把握してないんだなこれが」

金剛「何デスカそれ…」

~デパート内・腕相撲大会会場

提督「…商品券が確定ってだけでこんなに来るのかよ…」

瑞鳳「まあまあ、出場出来たから良いじゃない」

金剛「応援してますからネー!頑張って勝ってくださいネー!」

提督「あいよ…さて、行ってくる」



提督(…何だコイツの筋肉量は…)

男 ニヤニヤ

レフェリー「それでは腕を組んで…レディー、ファイッ」

男 グググググ

提督(ここで勝ったら…商品券の値段が上がるのか)チラッ

男 ググググググググ

提督「…悪い」ゴッ

男 ポカーン

レフェリー「第一回戦はーーさんの勝利でーす!」

パチパチパチパチ

~第二回戦(トーナメント五戦目)

男B ゴゴゴゴ

提督「…」チラッ

金剛 フリフリ

瑞鳳 ブンブン

提督(正直恥ずかしいんだが)

男B ゴゴゴゴゴゴゴゴ

レフェリー「それでは腕を組んで…レディー、ファイッ」

男B ググググググググ

提督「もう良いや」ゴッ

男B ポカーン

レフェリー「第五回戦はーーさんの勝利でーす!」

パチパチパチパチ

~決勝戦(七戦目)

提督「…暇、いや俺も人の事は言えんな」

主任「全くだよ。何やってんの」

提督「商品券貰えるしな」

主任「そんな事だろうと思ってたよ…」

レフェリー「それでは腕を組んで…レディー、ファイッ」

主任「鈍って、無いよねェ!?」グググググ

提督「…」グググ

主任「何か喋ったら」

提督「お前は鈍ったな!」ドゴォッ

主任「ノォウ!痛いっての!」

レフェリー「決勝戦はーーさんの勝利でーす!」

パチパチパチパチ

~大会終了後

主任「あのさぁ、一つ聞くよ?何であんな力込めたの?」

提督「お前なら俺の全力食らっても平気だろうが」

主任「滅茶苦茶痛いからね、言っとくけど凄い痛いからね!?」

提督「痛いだけなら良い事だろうよ、生きてる証だ」

主任「普通痛かったら苦しいからね、俺は今の所楽しいから良いけど」

提督「楽しいなら良いじゃねぇか」

主任「痛かったら苦しいって言ったよね俺」

瑞鳳「凄いじゃないですか提督!優勝ですよ優勝!」

提督「おう、優勝したぞ」

主任「その子は?」

提督「瑞鳳」

主任「いや確かに名前だろうけどさ、そう言う事じゃないからね」

瑞鳳「軽空母瑞鳳です。提督のご友人ですか?」

主任「そう。こいつの数少ない友人。後ため口で良いよ、そっちの方が気が楽だし」

瑞鳳「そうなんですか。提督、どんな人なんですか?」

提督「…さて、お前はどう答えると思う主任」

主任「『快楽主義者』、でしょどうせ」

提督「正解だ。…まあこいつはあれだ、楽しければ良し、で生きてる」

瑞鳳「は、はぁ…?」

主任「あ、後もう一人なんだけど」

金剛「テートクゥー!」ガバッ

提督「うおおおおおお」

主任「…ほほう、仲の良い事で」

金剛「?どなたデース?」

主任「あ、自己紹介が遅れたね。こいつの数少ない友人。主任で良いよ」

提督「のおおおおお!」

金剛「あ」

主任「相変わらずボディタッチ苦手なんだねぇ、早く慣れないとその内死ぬよ?」

提督「…」

金剛「て、テートク?大丈夫デスカ?」

提督「…多分、な。…流石にハグは勘弁してくれ」

金剛「oh、ソーリー…」

主任「…既に死にそうなんだよねぇ、今からこれでどうすんのこの先」

提督「…どうにかしてみろこの野郎…」

主任「無理だっての。自分で何とかしないと駄目だよこれは」

~第三鎮守府・執務室

提督「ただいま…おい待て夕張」

夕張「な、何ですか?仕事はきちんと終わらせましたよ?」

提督「違う、そうじゃねぇ。…P○Rはやめろ」

夕張「え?でも提督も使ってませんでした?」

提督「確かに使ってたが、ものによっちゃセーブデータが吹っ飛ぶ」

夕張「え。…マジですか?」

提督「マジだ。俺はそれで50時間のデータを吹っ飛ばしたからな」

夕張「…気を付けます」

提督「素直で宜しい。…翔鶴は?」

翔鶴「お呼びですか?」ガチャ

提督「用事は無いけどな。…仕事はどうだ、上手くやれそうか?」

翔鶴「はい、皆さん優しくって。改めて、これからよろしくお願いしますね、提督」

提督「そう畏まるな、俺が喋りにくい」

翔鶴「そ、そうですか?」

提督「もっと気楽に行け、な?」

翔鶴「…確かに、肩に力を入れすぎるのも駄目ですしね。精進します」

~食堂

提督「…さて、全員聞いてくれ。真面目な話をするぞ」

古鷹(何で食堂なんでしょうか?)

夕張(流石に全員入りきらないからだってさ)

提督「…全員聞いていると思うが、近くに大規模作戦が発動される」

提督「その作戦だが、俺も一艦隊の人数だけでどうにかなるとは思ってない」

提督「そこで、今は人数が足りてないが…作戦時は二つの部隊に分けて動く」

提督「基本的にはいつもの第一艦隊と第二艦隊と変わりは無いが、覚えておけ」

提督「まず第一艦隊。この部隊は、作戦の内防衛線に穴を開ける…つまり最前線で戦う部隊だ」

提督「この部隊、もとい艦隊の旗艦は…鳳翔だ」

鳳翔「私、ですか」

提督「現状経験が多くかつ広範囲を見ることが出来るのが鳳翔だからだ。任せた」

鳳翔「分かりました。最大限尽力させて戴きます」

提督「で、第一艦隊の僚艦は、上から順に金剛・青葉・木曾・時雨・翔鶴だ」

提督「…色々無茶をする事になる、絶対に生きて帰ってこい。これは何よりも優先しろ」

「「了解!」」

提督「次、第二艦隊の役割だが…割と強いのが資材集め、だ」

提督「…本人の前で言うのもあれだが、特に金剛と翔鶴の艤装の修復にはかなり資材を食う」

提督「そう言う訳で資材関連を任せるが…第二艦隊の役割はもう一つある」

提督「鎮守府の防衛だ」

提督「あくまで最悪の事態を考えた結果だが、考えない訳にはいかないんでな」

提督「…第二艦隊の旗艦は、叢雲。お前が指揮を取れ」

叢雲「…分かったわ。任せて頂戴」

提督「…僚艦は上から順に古鷹・夕張・野分、数が足りない分は…建造で埋める」

叢雲「…あなたから建造しに行くとはね」

提督「非常事態だからな、四の五の言ってられん」

提督「…どっちの艦隊も、装備は万全にしてある。…流石に流星だの烈風だのは笑ったがな」

提督「ともかく、通達事項は以上だ。…期待してるぞ」

「「了解!」」

ノォウ、瑞鳳は第二艦隊です…

~食堂

夕張「…緊張するわ…」

木曾「今から緊張してどうするんだよ…近いとは言え、明日明後日じゃないぞ?」

夕張「それでもよ…理屈じゃないのー」

木曾「充分落ち着いてるじゃねぇか」

夕張「いっそ頭がスッキリするわ、ふふふふ」

古鷹「…青葉、頑張ってね」

青葉「もちのろんです!司令官の為にも、必ず帰ってきますから!」

古鷹「うん、絶対ね?」

青葉「ええ、絶対です!」

~工廟・建造ドック前

提督「最低値」ガシッ

建造妖精「だから何で掴むです?」

提督「割と丁度良くてな、サイズが」

建造妖精「目が怖いです?」

提督「何かしらあったら毎回こうだ、慣れろ」

提督「…何で、一時間半もかかるんだ?」

建造妖精「…」

提督「…何故黙る」

建造妖精「…黙秘権を行使するでウォァー」ムニョーン

提督「俺は、最低値で建造した。今まで一時間以上で駆逐艦が出た事は無い」

提督「それだけじゃねぇ、一番長かった軽巡洋艦が夕張の一時間二十二分だ」

提督「夕張は特殊仕様の艦娘だ、これはつまりそう言う事で良いんだな妖精?」

建造妖精「…黙秘権ヌォァー」ムニョーン

提督「最低値で出た重巡洋艦は古鷹だけだぞ…戦艦以下軽巡以上ってもう一つしか無いじゃねぇか」

建造妖精「ま、まだ軽巡洋艦という線が残ってるです?」

提督「後から他所で調べた、一番建造に時間かかる軽巡は夕張、それ以上は全部重巡以上だ」

提督「ついでに最低値で出る重巡は古鷹とその姉妹艦の加古、あと一部しか確認されてねぇ」

提督「その一部に当てはまらんぞ、しかも要求値が高い艦型だぞこの時間は」

建造妖精「…」

提督「…資材枯渇が怖いのは良く見ただろうが…勝手に使うな、この辺俺は拘るぞ」

建造妖精「…悪かったです?」

提督「はいはい、もう良いや。後の祭りだ」

建造妖精「切り替え速いです?」

提督「そんなもんだ」

~一時間三十分後

鈴谷「ちーっす!鈴谷だよ!賑やかな艦隊だね!よろしくね!」

提督「おう、よろしく」ポーイ

建造妖精「フゥァー」

鈴谷「えっ、えっ?何が起きてんのこれ?」

提督「いやちょっとな。気にする事では無いぜ」

鈴谷「え、でも気になる」

提督「気にしなくて良い。いいね?」

鈴谷「アッハイ」

建造妖精「そこのおかトゥァー、助けテェァー」

鈴谷「…何で妖精さん投げてんの」

提督「ちょっとな」

鈴谷「…聞いたら駄目かな?」

提督「…資材を使い込んだ、以上」

鈴谷「…そんだけ?」

提督「俺は拘る方なんだ、その辺は」

鈴谷「…へー、そうなんだ」

そろそろ戦闘に入りたい
今日はここまでと言う事で
では

どうも1です
更新始めていきますね

~翌日・執務室

鈴谷「…うぅ、多いってー…」カリカリ

提督「諦めろ、俺もそろそろ飽きてきた」カリカリカリカリ

鈴谷「飽きる程やったんだ?」

提督「仕事だからな。…書く内容に違いでもあれば飽きないんだが」

鈴谷「ふーん…よっし、終わったー!」

提督「俺もだ、と」

鈴谷「タイミング同じだったねぇ」

提督「量が倍違うからな、同じ量だったらズレ倒すだろ」

鈴谷「…そういやそうだったねぃ」

提督「…あ、しまった」

鈴谷「んぉ?どったの?」

提督「終わった後何するか考えてなかった…何するか…」

鈴谷「へー…んふふ、どうする?ナニ、する?」クネクネ

提督「…寝る、誰か来たらよろしく。茶と菓子はそこの棚に置いてあるのを使え」ガチャ

鈴谷「…つれないなぁ、はーい…」

~数時間後

提督「…頭熱い…」ガチャ

鈴谷「おわ、起きた…って、提督大丈夫!?」

提督「やたら額が熱い以外は特に何も?」

鈴谷「その額から煙出てるんだけど!?」

提督「何…マジだな、何だったか…」

鈴谷「そんな悠長に構えてる場合じゃないって!な、何か冷やす物…」

提督「…あー、確か…ああ、鈴谷」

鈴谷「何!?ヤバい!?」

提督「大丈夫だ、ほっとけばその内治まる」

鈴谷「ほ、ほっとくの!?それで大丈夫な訳無いじゃん!」

提督「大丈夫なんだよ。…今からなら、晩飯時には治まってるから」

鈴谷「大丈夫って…何回かあったの?こう言う事」

提督「昔から寝ると時々こうなった。…最近無かったがな」

鈴谷「…平気、なの?」

提督「熱いだけだからな、面倒なだけだ」

鈴谷「…何か、訳分かんないね」

提督「全くだ」

~更に翌日・工廟

提督「…奮わんな」

コモン砲<えっ、俺ら役目無し?

提督「…つーか、まだ雷巡はいないんだ」ゴキゴキ

甲標的<気が速かったか…

鈴谷「うーん、何か行けそうな気はしたんだけどねぃ…」

提督「…いっそ全てを妖精に委ねてみるか?」

鈴谷「…意外と良いかもね」

~数分後

鈴谷「…あっれー?」

20.3cm連装砲(三号)・61cm五連装(酸素)魚雷・22号対水上電探改四<待ちたまえ君たち

提督「…最初からしてくれ、ってかこれら開発出来るはず無いんだが」

鈴谷「…もう全部妖精さんに任せたら良いんじゃないかな」

提督「…散々な結果だったらテンカウントパンチちらつかせよう」

~数日後・鎮守府正面・海

提督「…遂に、だ」

提督「色々ややこしい事があったが、まぁ結果オーライだ」

提督「妖精の謎技術のお陰で、装備面での不安は無い」

提督「…残念なのは本体を叩けなくて、簡単には強さを示せない事位だしな」

提督「まあ良い。…俺達の仕事は単なる露払いだが、敵さんのアホ面拝んでやれ」

提督「ついでに敵は叩き潰せ、可能な限りな」

提督「何より生きて帰る事を優先しろ、チャンスだろうが引き際を見誤るな」

提督「…前置きはこれで終わり、だ。…行ってこい!」

第一艦隊全員「「「了解!」」」

提督「…行ったか」

叢雲「…私達は縁の下のなんとやら、って事ね」

提督「悪いな、小さい事を大量に押し付ける」

叢雲「良いわよ別に。勝つ為にはこう言う事も必要だからね」

提督「…そういって貰えると嬉しい」

~作戦海域

鳳翔「…偵察機から報告あり、敵艦隊を発見したそうです。…準備は良いですね」

金剛「フフン、ワタシ達の力を見せてあげるネー!」ガシャ

翔鶴「…流石に緊張しますね…」

時雨「そう言う時は深呼吸だよ。古典的だけど、良く利くよ」

翔鶴「…」スー ハー

青葉「…やっぱり、司令官は良く考えてますねぇ」

木曾「と言うと?」

青葉「単純な戦力だけじゃなくて、人と人との相性みたいなものを、ですかね」

木曾「…確かにな。時雨と翔鶴なんか分かりやすいしな」

翔鶴「そ、そうですか?」

木曾「ああ。…金剛は明るいしな、全員が冷静だったら皆して冷めちまうし」

金剛「何か、遠回しにうるさいって言われてる気がシマース!」

木曾「そうはいってねぇっての。…そろそろ、だな」

鳳翔「ええ、そろそろです。…行きますよ!」

「「「了解!」」」

~数時間後・執務室

提督「…」コンコンコンコン

提督「…」

提督「…熱い」シュウ

提督「寝てもいないのにこれか…一荒れ来そうだ…」

叢雲「資材はある程度を確保したわ」ガチャ

提督「おう」

叢雲「…本当に煙出てるわね、大丈夫なの?」

提督「一応な。これが出る理屈は分からんから、どんなものかも分からんが」

叢雲「勘ってやつ?」

提督「経験則だ。…あ?」ザザッ

元帥『あー、全員に報告がある』

提督「何だ…?」

元帥『先程、私の艦隊から一つ不可解な報告を受けた』

提督(…)

元帥『どうやら敵泊地の最深部に到着したらしいのだが…』

提督(…何か)

元帥『…「姫級どころか、エリート級すらおらず、もぬけの殻だった」との事だ…』

提督「…」ガタッ

元帥『一応、そこに至る迄の道中には間違いなく敵がいたようだ』

提督「…」ゴキゴキ

叢雲「…落ち着かない?」

提督「…当たるから、てのは割と嘘じゃないかもしれん」

叢雲「…」

元帥『現在、我が艦隊が捜索中だ。もし君達の艦隊が見つけた時はすぐに報告してくれ、以上だ』ザザッ

提督「…考え、ないッ…!」

叢雲「…」

~数十分後

ドゴォォン

提督「…」

叢雲「…まさか、ここに来たの!?」

提督「…しか無いだろうな」ガラララ

叢雲「窓なんか開けてどうすんのよ、表に出るのは危ないわ!」

提督「…先に謝っとく」

叢雲「な、何よ?」

提督「…俺は男なんでな、こう言う事でワクワクしてる」

叢雲「それが表に出るのと何が関係あるのよ?」

提督「…言葉思い浮かばん、やっぱり終わってから謝る」バッ

叢雲「な!?…ったくもう!」

提督「よっと」スタッ

戦艦悽姫「アラ、ジブンカラマトニナリニキタノネ」

提督「…人形、姫級か」ゴキゴキ

戦艦悽姫「フフフ、ソレガドウカシタカシラ?」

提督「…さあな」

戦艦悽姫「ヨユウネ。…アマスギルワ」

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

提督「上?…なるほど、どうしようも」

ドゴォォン

戦艦悽姫「アハハハハ!バカナヒトモイタモノネ!」

戦艦悽姫「マアイイワ。…サテ、ツギハダレガコロサレニクルノカシラ?」

古鷹「…!姫級!」ガシャ ドォン

戦艦悽姫「…ヨケルマデモナイワネ」ドゴォォン

戦艦悽姫「アナタノテイトクハ、モウシンダワヨ?」

古鷹「なっ…そんな事信じない!」ドォン

戦艦悽姫「ソウ。マアイイケレド」ドゴォォン

古鷹「っ!…あぶ、な」

叢雲「1人で戦わない!」ドォン

戦艦悽姫「フフフ、ヒトリフエタトコロデナニモカワリハ…グッ!?」ドゴォォン ドゴォォン

瑞鳳「数は少なくても、精鋭だから!」ヒュンヒュン

夕張「後で感想聞かせてね!」ドォン ドォン

野分「やってやります!てーっ!」ドォン ドォン

鈴谷「こんのぉ!」ドォン ドォン

戦艦悽姫「チイッ、サスガニコノカズデタンキハムボウネ」

戦艦悽姫「ケド、ワタシダッテヒトリジャナイワヨ?」

ヲ級FS「…」ヒュンヒュンヒュンヒュン

叢雲「フラグシップ…!」

戦艦悽姫「マダマダイルワヨォ?」

空母悽姫「ソウネェ…フフフ」ヒュンヒュンヒュンヒュン

古鷹「姫級が…2人!?」

空母悽姫「コノガレキノヤマニ、アナタタチノテイトクガウマッテルノヨ?」ガスガス

古鷹「信じないっ!」ドォン ドォン

空母悽姫「ホントウノコトナノニネ」ガァン

瑞鳳「堅い…!」ヒュンヒュン

空母悽姫「ヒメ、ナンテヨバレカタシテルクライダモノ。アタリマエジャナイ」

野分「通じない…しまっ!?」ドゴォォン

夕張「野分ちゃん!…このぉ!」ドォン

空母悽姫「ウフフフ、イツマデムダナコトヲスルツモリ?」

提督「…てめえは」

空母悽姫「アラ、イキテタノ」

提督「少し黙ってろ!」ガシィ

空母悽姫「オット、ネツレツナハグ…カッ!?」ミシミシ

提督「らあぁぁぁぁぁ!」ミシミシ

ブチッ

戦艦悽姫「…エッ?」

提督「…」ユラァ

古鷹「…首?」

提督「…もう、良いや…はははははは!」ブンッ

ドチャッ

古鷹「ひっ!?」

提督「何だっけ…戦艦悽姫だったか?」

戦艦悽姫「…アナタ、ナニモノ?」

提督「…てめぇは、こいつとかそこで突っ立ってる空母みたいな火力はあるんだろうな?」

戦艦悽姫「…」ガシャ

提督「…自信はあるみたいだな。じゃあやれよ?」

戦艦悽姫「…フフ、ブッ!?」ドゴォォン

提督「ああ!?…誰だ?邪魔、って駆逐悽姫か」

駆逐悽姫 ドォン ドォン

提督「…まあ、良いか。ほっといて良いな」

叢雲「…っ!」ガシャ

提督「叢雲」

叢雲「何!?」

提督「第一艦隊を呼び戻してくれ」

叢雲「…間に合わないわよ!」

提督「いーや、そんな目的はねぇ。…正直邪魔だ」

叢雲「邪魔、って…」

提督「俺はな、人生で類を見ない程に楽しいんだ、今。それを邪魔されたくない」

叢雲「…戦う気!?死んじゃうじゃない!」

提督「良いんだよそれで!」

叢雲「っ!…」

提督「良いから行け」

叢雲「…他は残すからね!」ダッ

提督「…妥協するか」ゴキゴキ

戦艦悽姫「クッ…コザカシイ!」ドォン

提督「黙ってろ」ミシィ

戦艦悽姫「ガァッ…」

駆逐悽姫 ドォン

ヲ級FS ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

提督「おお?…良いねぇ、こうで」

ドゴォォン

戦艦悽姫「シニナサイ!」ドォン ドゴォォン

駆逐悽姫 ドォン ドォン

戦艦悽姫「ウザッタイワネ!」ドォン

駆逐悽姫「…がっ…」ドシャ

提督「…」ガシッ

戦艦悽姫「グッ、ハナセ!」ジタバタ

提督「…負けて、死ね!」メキメキ

戦艦悽姫「ガッ…」

ブチッ

ヲ級FS「…ッ!」ヒュンヒュンヒュンヒュン

ドゴォォン

ヲ級FS「…タオシタ?」

提督「…出し惜しみしてる場合か?」

ヲ級FS「ナッ!?…コノシニゾコナイメ!」ヒュンヒュン

提督「…全くだよ、この野郎!」ダダダダ

ヲ級FS(ナゼダ!?ナゼコノコウゲキノナカヲチュウチョナクハシレル!?)

提督「はははははは!緩い!出血もまだ少ない!」ダダダダ

ヲ級FS「…バケモノメ!」

提督「知るかそんな事!まだだ!まだ足りないんだよこんなもの!」ドゴォォン

提督「こんなもので!程度の知れた怪我なんざ下らねぇ!」ドゴォォン

提督「死ねもしない!死ねもしないのに!ふざけるな!」

ヲ級FS「…!」

提督「この程度で!この程度が!てめぇは限界がこの程度だとでも言う気か!?ああ!?」ドゴォォン

提督「…まるでッ、足りないんだよこんなもので!」

ヲ級FS(ナンナンダ!?コノオトコハ!?)

提督「ああああああ!」ガシッ

ヲ級FS「…ッ!」ジタバタ

提督「ああああああ!」ミシミシ

ブチッ

~数時間後

金剛「テートク!大丈夫で…」

提督「…帰った、か…」

金剛「怪我だらけじゃないですカ!何が、何が!?」

提督「落ち着け。俺は生きてる」

金剛「でもっ、全身ボロボロなんデスヨ!」

提督「…別に、死んでねぇから良いだろう」

金剛「そ、それはそうデスケド…」

鳳翔「…何が、いえ、何をしたんですか?」

提督「暴れた、…以上」

鳳翔「…もう、こんな無茶はしないでください」

提督「断る」

鳳翔「な…これ以上何をする気ですか!これ以上は本当に死んでしまいます!」

提督「…さあな」

鳳翔「死んだらどうするんですか!」

提督「死ななきゃ安い。…どうせ死んだ所でその程度の話だ」

鳳翔「……怪我が治ったら、説教です」

提督「…分かった」

物凄い中二臭い
今日ここまでと言う事で
では

駆逐棲姫は戦艦棲姫に攻撃してんの?

どうも1です
更新始めていきますね
>>314
そうなります

~翌日

元帥『…では、敵の中心戦力は君の艦隊によって撃滅されたと?』

提督「そうです。…何があったか知りませんが、敵は大分消耗していたとか」

元帥『…何故、敵は泊地から移動したのだろうか』

提督「奴さんに聞いて下さい。…まあとっくに死んでますが」

元帥『…まあ良い。何にせよ敵は撃滅されたのだ、過程は考慮しなくても良いだろう』

提督「…報告は以上です。質問があればどうぞ」

元帥『…写真が送られていてな』

提督「…確かに写真を撮ってる奴はいましたが、その写真に何か?」

元帥『…死骸は全て、首がもぎ取られていて酷い有り様だった』

提督「俺も見ましたが」

元帥『…何故、頭が無いんだ?君の艦隊が倒したんなら、理由は聞けるだろう』

提督「その辺については分からない、としか。…そもそもこっちに来た理由も知りませんよ俺は」

元帥『そう言う話では無いんだが…まあ分からないなら仕方がない。…では』ブツッ

提督「…やり過ぎたな。…久々だったんだ、この機会を逃してたまるか」

鳳翔「失礼します」ガチャ

提督「おう」

鳳翔「説教しに来ました」

提督「…」

鳳翔「…ですがその前に、質問があります」

提督「…何だ」

鳳翔「提督は、私達を出撃させる時こう言いました。『生きて帰ってこい』と」

鳳翔「…あの時のあなたは、自分の命を安い物と言い切りました」

鳳翔「あなたは、自分の命が惜しくは無いのですか?」

提督「全く」

鳳翔「…なら、そう思う根拠は何ですか!?」

提督「人の命には計ることの出来るだけの価値があるが、俺のそれに大した価値は無い。…それだけだ」

鳳翔「…人に命を守るよう言った人の言う言葉とは思えませんね」

提督「野分にも似たような事を言われたな」

鳳翔「…」ギリッ

鳳翔「…あなたは、その考えが、おかしいとは思わないんですか!?」

提督「思ってる。大分前からな」

鳳翔「だったら!何故考えを改めようとはしないのですか!」

提督「事実だからだ」

鳳翔「…本当に、自分の命に価値は無いと、本気で思っているのですか」

提督「…理由、聞かせてやろうか?俺にも辛いし思い出したくも無い理由を」

鳳翔「それならば聞かせて下さい。何故そんな考えに至ったのかを」

提督「…別に、何も難しい話でも無い。…人が生きていくのには理由がいる」

提督「俺には生きていく理由が見つからないし、分からない。それだけだ」

鳳翔「…それだけの、たったそれだけの理由でそんな考えに至ったと言うのですか?」

提督「俺は惰性と諦めと妥協で生きてきた人間なんだ。…死ねなかったからな」

鳳翔「…自殺を、試みたのですか?」

提督「飛び降り自殺をな。…結果は散々、打撲だけだった」

提督「十階立てのビルの屋上から落ちて、だ。…他に苦しまず死ぬ方法を思い付かなかったから、諦めた」

鳳翔「…」

提督「まあ、そんな所だ」

鳳翔「…命が大切なものだ、と言うのは理解しているんですか」

提督「一応な。…まぁ、今は職業柄そう簡単に死ぬわけにもいかないが」

鳳翔「今でも死ぬ事を考えているのですか?」

提督「…もうやめた。死ねないんだ、意味が無い」

鳳翔「…自殺を考える人は、希望を失ったからそれを考えるのだと思っていました」

提督「間違いなく正しいぜ、それは」

鳳翔「あなたは希望を失っているようには見えません!」

提督「てめぇは誰にでも希望があるとでも思ってんのか」

鳳翔「誰だって希望は持てるんです!そう簡単に諦めては…」

提督「最初からそんなもの持てない人間なんて珍しくもねぇんだよ。希望ってのが嘘だとは言わん」

提督「だがな、持てる持てないには差がある。人間だけじゃねぇ、生き物は全部不公平で平等じゃない」

提督「…誰にでも、なんてのは聞き飽きた」

鳳翔「…そんなにお嫌いですか、希望と言うものが」

提督「特に何も思っちゃいねぇよ。…俺は自分が幸福だと信じていける程強くないんだ」

鳳翔「…」

~数日後

提督「…勲章ね」ツンツン

叢雲「良かったわね」

提督「…」

叢雲「どうしたのよ」

提督「…考え事だ。…素直に受け取っとこう」

叢雲「…そう」

提督「さて、仕事を終わらせるぞ」

叢雲「…はいはい」

提督「…何だ?」

叢雲「何でもないわよ」

提督「そうか」

叢雲(…何か、あったわね…何があったのかしら)

~食堂

提督「…」モグモグ

鳳翔「…」モグモグ

金剛(…空気が、重すぎるデース…)モグモグ

鈴谷(何でこんなにギスギスしてんのさ…)モグモグ

青葉(物凄い威圧感…と言うか圧力と言うか…)

木曾(滅茶苦茶息苦しい)

提督「…」モグモグ ゴゴゴゴ

鳳翔「…」モグモグ ズモモモ

野分(…た、助け船…)チラッ

時雨(…ゴメン、これはちょっと無理かな…)フイッ

叢雲(まあ無理よね…)フイッ

野分(…無理ですよね…)

~夜・執務室

提督「…」

携帯<デデデンデ↓デンデ↓デンデ↓デンデ↓デンデ↓デンデ↓デンデ↓デンデ↓

提督「…こんな時間に誰だ…ん、第四か」

『件名:バレバレですので』

提督「…何もダイレクトアタックしなくても良いだろう…」

『取り敢えず怪我だらけになっていることを艦娘の方々に問い詰められて』

『説教されているのは容易に想像がつきます』

提督「…」

『そして命の大切さを解かれて命の価値の事で揉めているのも想像がつきます』

提督「…」ミシッ

『あなたの考えが間違いとは言いませんが、間違いなく改める必要はあります』

『何れにしても、あなたを心配してくれていると言うのは理解してあげなさい』

提督「…」

『それとあなたの事ですから、誰かと不和を起こして精神的に良くない事があるかもしれません』

『もしそうなったら、あなたも歩み寄る必要があると言う事を覚えておいて下さい』

提督「…はいはい」パタン

金剛「失礼シマース!」ガチャ

提督「おう、何だ」

金剛「…テートクは、鳳翔さんと何かあった。そうデスネ?」

提督「…分かるか」

金剛「…食堂であんなに圧力を放っていたのは2人だけデース」

提督「…俺に、どうしろって?」

金剛「謝って、とは言わないデス。その代わりに、テートクが考えを改めるんデース」

提督「…その改めるべき考えは、ある意味俺の行動理由でもあるんだが」

金剛「鳳翔さんがあんなに怒る事は多分殆ど無いネー」

金剛「ちょっと考えれば分かるんデース。…テートクの事で、物凄い悩んでるネー」

金剛「押し付けたくないケド、でも何とかしなきゃいけない。…違いマスカー?」

提督「…」

金剛「図星デスネ。…テートクが悪いんじゃないと思いマース。でもテートクにも原因はあるネー」

提督「…考えとく」

金剛「考える「だけ」はNo!ですカラネー?」

提督「…」

~食堂

鳳翔「…はぁ」

金剛「あ、やっと見つけたデース」

鳳翔「あら、金剛さん」

金剛「…テートクの事で悩んでるんデスネ?」

鳳翔「そ、それは…はぁ、分かりますか」

金剛「テートクも同じ事をいったヨー。…多分デスけど、考えの相違が原因デスネ?」

鳳翔「…そう、ですね。確かにそうです…何で分かるんですか?」

金剛「テートクの事はそれなりに理解してるつもりデース。テートクはワタシ達が怒るような事はしないデース」

金剛「デモ、あくまで自分からはしないってだけネー。変な所で頭は固いデスから、きっとそれが原因デース」

鳳翔「…頭は固い、ですか…確かにそうなのかもしれません」

金剛「自分の考えは譲らない人デース。意固地になってるのかもしれないヨー?」

鳳翔「…どうしたら、良いのでしょうか」

金剛「ズーットズーット、時間をかけるしか無いと思うネー。…ケド」

鳳翔「けど?」

金剛「最初は当たって砕けろ!ネー。1回本気でぶつかってみるのデース!きっと分かってくれマース!」

鳳翔「当たって砕けろ、ですか…そうですね。一度、本気でぶつかってみる事にします」

金剛「応援してるヨー!」

~翌日・執務室

提督「…」

鳳翔「…お話があります」

提督「…何だ?」

鳳翔「…」スーハー

鳳翔「…私は!何年かけてでも、あなたの考えを改めさせて見せます!覚悟してください!」

提督「…お、う?」

鳳翔「…金剛さんに言われました。『本気でぶつかってみろ』と」

鳳翔「ですから、本気でぶつかります。その代わり、あなたも本気でぶつかってきて下さい」

提督「…分かった。…そこまで言い切ったんだ、耐えろよ?」

鳳翔「ええ、耐えてみせましょう。いくらでも粘ってさしあげます」

提督「…」

鳳翔「…」

提督「…ははははは」

鳳翔「…ふふふ」

提督「ははははは…あーあ。言っちゃったぞ、耐えろって」

鳳翔「私だって、色々言ったんですよ?」

提督「ああ、何なんだか。…あーあ」

鳳翔「どうしました?」

提督「いや、ここまで笑ったのは割と久し振りだってだけだ」

鳳翔「あら、これから沢山笑いますよ?」

提督「それは…どうなんだろうな?」

鳳翔「良い事でしょう。楽しくて笑う事は良い事ですから」

提督「その楽しくて、がおかしいんだがな俺は。…しかし全く」

鳳翔「今度は何です?」

提督「ちょっと予想してなかった」

鳳翔「…私も、割とパニックでしたよ?言った後に凄い事を言ってるって気付きましたし」

提督「本番ぶっつけなんだろ、どうせ。だったらそんなもんだ」

鳳翔「まあ、そうですね」

何か凄いまとめ方した気がするけどまあ皆ハッピーだから良いよねうん
今日はここまでと言う事で
では
次は主任辺りの設定をちょろっと書く予定

どうも1です
設定追加と短編でござる
本編は夜の更新を予定しているでござる

・瑞鳳
提督が建造した軽空母艦娘。艦載機好きだが当SSではまだその一面は露出していない。
健気な頑張り屋。基本敬語だが、たまにため口になる。提督がデートのような何かに連れていった。
提督がゲイかもしれないと思っていたりなど、提督に対して色々不思議な評価を持っている。
・金剛
提督が建造した戦艦娘。提督LOVE勢筆頭。明るい性格で独特の喋り方をする帰国子女(らしい)。
ボディタッチ等積極的なコミュニケーションを図るタイプだが、提督的には大分精神に良くないらしい。
提督と鳳翔が考えの相違から不和になった時2人の仲を取り持つなど、色々と面倒見の良いお姉さん。
・翔鶴
提督が建造した正規空母艦娘。真面目で謙虚な性格。提督が出会い頭に台詞的に頭を抱えた。
現在第三鎮守府唯一の正規空母だがまだ出番が少ない。提督が必要資材で顔を青くした。
・鈴谷
提督が建造した重巡洋艦娘。今時のJKっぽい性格。一度だけ提督を誘惑してみたが、無反応だった。
提督的には頻繁に話しかけてくるのが不思議。書類仕事が木曾とは別ベクトルで苦手。
提督が額から煙を出しているのを目撃している。今のところ誰かに話してはいない。

・第二提督(主任) 男 20代前半
第二鎮守府に着任している提督。友人などには独特のため口で喋る。「主任」は第三提督が着けた渾名。
快楽主義者と形容される破天荒な性格をしているが、あまり表に出ないのと周りが割と濃い面子なので専らツッコミ役。
提督的に、今はどこぞのキャベツ刑事に近いらしい。
・霞
第二鎮守府に所属している駆逐艦娘。『提督』と言う存在に嫌悪感に似た何かを覚えているらしい。
かなり気が強く、提督との邂逅でかなり刺のある態度を取っていたが、逆に気に入られた。
一応自分の提督の事は信用している。
・後任第一提督(第一) 男 20代前半
第一鎮守府に後任として着任した提督。提督曰く、「見た目でも声でも性別が判断出来ない」らしい。
真面目な性格で、敬語で話す。出番が翔鶴以上に少ない。
・電
今の第一鎮守府に所属している駆逐艦娘。健気で優しい性別。第一と同じくまだ出番が少ない。
気が弱いが、やる時はやる。

・第四提督(第四) 男 20代前半
第四鎮守府に着任している提督。生真面目な性格で、大体誰にでも敬語で話す。身長がやたら高い。
鎮守府内の軽巡洋艦率が異常に高い事で悩んでいる。微妙に苦労人気質。納豆好きの元メシマズ。
提督とは長い付き合いがあるようで、提督をメール上で説教していた。
・天龍
第四鎮守府に所属している軽巡洋艦娘。何処と無く厨二っぽい男勝りな性格。刀剣は今のところ飾り。
弄られキャラ。木曾とは共感のような何かを覚えている。提督に対して変なイメージを持っていたらしい。
妹の龍田と共に、提督と茶飲み仲間。
・龍田
第四鎮守府に所属している軽巡洋艦娘。基本おっとりした性格だが、何処と無く怖さがある。天龍共々まだ槍は飾り。
第四を弄る事の出来るほぼ唯一の存在。練度以上にかなりの強さを持っている。提督に初対面で謝られた。
姉の天龍と共に、提督と茶飲み仲間。
・漣
第四鎮守府に所属している駆逐艦娘。初期艦のはずだが、あまり言われない。
微妙に掴み所がなく、微妙に不思議ちゃん。よく五十鈴をからかっている。地味に練度がかなり高く、龍田より強いかもしれない。
自分のネタを提督に理解された事に驚いている。

・五十鈴
第四鎮守府に所属している軽巡洋艦娘。気が強い。π/。
第三提督との初対面で睨み合いをして、漣(がけしかけた名取)によって熱愛疑惑じみた何かを持たれそうになった。
漣によくちょっかいをかけられている。
・名取
第四鎮守府に所属している軽巡洋艦娘。引っ込み思案で人見知りする性格。
提督と五十鈴に何かしらの関係がある、と漣に吹き込まれたが別にそんな事は無かった。
第四とはそこそこ会話出来るらしい。あとデカイ。
・阿武隈
第四鎮守府に所属している軽巡洋艦娘。濃い面子がそこそこ多い第四鎮守府の中では割と普通の性格。
地味に空気になりがちだが、周りが濃すぎるだけで別に無個性って訳でもない。
見た目が軽巡洋艦娘としては中々幼い。
・川内
第四鎮守府に所属している軽巡洋艦娘。夜戦と忍者が大好物。
実際ニンジャじみた特技を多く持つ。理由がある訳では無いが、とにかく夜戦が好き。
ヤセンは尊いモノ、いいね?
・足柄
第四鎮守府唯一の重巡洋艦娘。戦場と言うか戦闘に限らず勝利する事が好き。
得意料理はカツ、特にトンカツが一番得意らしい。色々と豪快な面もあるが、同時に無鉄砲でもある。
古鷹とそこそこ仲が良いらしい。

・元帥 男 30代前半
中央鎮守府に着任している提督。絵に書いたような生真面目系。基本的に出番はない。
とりあえず当SSでは一番戦力の艦娘が多い鎮守府の提督だが、出番は無い。



取り敢えずこれで全部のはず…抜けがあれば教えて下さい
一旦休憩してきます

おっと、ちょっと追記
その場限りのキャラ(戦艦悽姫など)は基本的に設定書きません

休憩終わりでござる
短編書いていくでござるよ

主任とこの夕立とか若葉もその場限りって事?

【妖精】

提督「…」

妖精「どうです?これがわれわれの力です?」

12.7cm単装高角砲・新型高温高圧缶<待たせたな

提督「…テンカウント、って意味分かるか?」

妖精「分からないです?」

提督「…高圧缶は良い、足が速くなる事にデメリットは少ないからな」

提督「ただし高角砲、コイツは駄目だ」

12.7cm単装高角砲<何故だ!?

妖精「どうしてです?」

提督「完全上位互換の10cm連装高角砲の存在を知らんとは言わせんぞ」

10cm連装高角砲<華だろ?俺、華だろ?

妖精「…黙秘権を公使するです?」

提督「ああ、好きなだけ黙ると良い。他の奴にやらせる」

妖精「…怒ってるです?」

提督「当たり前だろうが、資材を限界まで使ってこれじゃあな!」

>>342
完全に忘れてました…
今から書きます

・夕立
第二鎮守府に所属している駆逐艦娘。まだノーマル。ある意味漣以上の不思議ちゃん。
主任曰く『舵が取れないやりにくい子』らしい。提督と謎の共感を覚えており、主任が危惧している。
「~っぽい」と言う口癖があるっぽい。
・若葉
第二鎮守府に所属している駆逐艦娘。若干厨二が入った無口、と言うか若干コミュ障気味。
提督と謎の無言タイムを経て、『会話の際に何を話せば良いのか』を考え始めた。
痛みを生きている証として捉えている。



多分これで抜けは無いと思うので許してください何でも島風

>>343から)

~その少し後

妖精B「これでどうです?」

提督「…」

甲標的<何か久し振りじゃね 12cm30連装噴進砲<俺何か違くね?

提督「だから雷巡はいねぇっての…」

妖精B「駄目です?」

提督「…甲標的はともかく、噴進砲は使い道が無い」

12cm30連装噴進砲<な、何だってー!?

妖精B「残念です?…いや、まだ希望はあるです?」

提督「あ?」

妖精B「木曾さんは重雷装巡洋艦に改造出来るです?」

提督「そりゃ嬉しいがな、もう甲標的一つあるんだよ」

妖精「…あー…」

提督(ついに疑問文ですら無くなったか)

~更に少し後

妖精C「どぉうかな?まあちと難しかったがな?」

提督「誰だお前は、ジョ○ーか?」

九一式徹甲弾・九七式艦攻(九三一空)<ヒャッハー!

妖精C「…どうかなご気分はぁ、最高だろう?」

提督「…騙されるか、と言いたい所だが九三一空の方はありがたい…ん?」

妖精C「おおっと、どうした提督よ?」

提督「…流星改、は無かったが流星はあったよな?」

妖精C「…」

提督「…」

妖精C「…どうやら、今日は俺の日では無かったようだな」

提督「○ョニーじゃなくなったな」

妖精「むうん?」

提督「…いや、やっぱり何でもない…」

元帥ももう出ないの?

~執務室

提督「…瑞鳳」

瑞鳳「何ですかー」

提督「暫く、艦載機に変更は無いと思ってくれ」

瑞鳳「…えっ?何で?」

提督「…妖精に聞け…」ゴン

瑞鳳「えっ?何が起こったの?」

提督「…人任せにするのは良いことでも無い、って話だ…はぁ」

瑞鳳「…だ、大丈夫だって!ほら、今一杯強い艦載機あるから、ほら元気出して?」

提督「資材の二割を開発だけで持ってかれたんだぞ…」

瑞鳳「…ほ、ほら、卵焼き作ってあげるから!元気出して、ねっ?」

提督「ああ、頂く…ちょっとしょっぱいのが好きだから、そう言う味付けで頼む…」

瑞鳳「分かったわ!腕によりをかけて作っちゃうからね!」

瑞鳳(この人の下で資材を無駄使いしたら絶対無言の圧力かけられる気がする…!)

短いですが今回はここまでと言うことで
次は19:40以降を予定してます
では
>>349
(大規模作戦系の話なら)出ますよ

どうも1です
更新始めていきますね

~第三鎮守府・執務室

提督「…二枚目、と」ペラッ

翔鶴「何がですか?」

提督「見た方が分かる、いややっぱり見ない方が良いか」

翔鶴「?…見せられないようなものなんですか?」

提督「…簡単に言うと、艦娘の存在を否定する物だ…」

翔鶴「私達の事を、否定?ですか?」

提督「そうだ。…艦娘は年頃の少女を戦いに強いる物であり…とかなんとか書いてある、が」

翔鶴「が?」

提督「要するに…奴さんは深海悽艦と艦娘を同一の物と断定してやがるんだ」

翔鶴「…それは、正体が分からないからでは」

提督「無知じゃねぇ、扇動だ。…理屈は知らん、宗教ならご退場頂くほか無いが」

提督「…まあ、返す位はするか」

翔鶴「…何と書くんですか?」

提督「そうだな…『俺はこの仕事で食っている。仕事を奪わないで頂きたい』って感じで本題を無視しよう」

~第四鎮守府・執務室

第四「…嫌になりますね…」ペラッ

天龍「なんだよ、もう書類仕事が嫌になったのか?」

第四「嫌なのは書類の文面ですよ…艦娘であるあなたが見ればもっと嫌な気分になりますよ」

天龍「…どういう事が書いてあんだよ?」

第四「…即刻全ての艦娘を解体しろ、このままでは日帝時代の二の舞だ…とか」

天龍「はあ!?何だよそれ、意味分かんねぇぞ。深海悽艦が怖くないのか?そいつ」

第四「これを書いた人にとって、深海悽艦は遠い場所の話なんでしょう」

天龍「馬鹿馬鹿しい、ついこの間も鎮守府に攻めて来たじゃねぇか」

第四「あれですら、と言う訳です。…こう言う事は、実際に自分が体験しないと理解出来ないんですよ」

天龍「まあ、確かにそうかもしんねーけどさ。仮に解体したとして、その後どうすんだよ?」

第四「普通、こう言った事を書く人は後の事なんて書きません。現にこれもそうです」

天龍「はあ!?尚更意味分かんねぇぞ?」

第四「要するに艦娘が居なくなれば良いと思ってるんですよ、これを書いた人は」

天龍「…何でだよ?この国は艦娘の防衛によって成り立っていると言っても過言じゃないんだぜ?」

第四「そこまでは。とにかくいなくなって欲しいんでしょう。…無論拒否しますが」

天龍「何て返すよ?」

第四「そうですねぇ…仕事に繋げて、ついでに理由を聞いてみますか」

~第二鎮守府・執務室

主任「…あーあ、またこれ?もう飽きたっての」

霞「仕事でしょうが。きちんとやりなさいよ」

主任「いやほらだってさあ、こんな事書いてあんだよ?」

霞「何よ…はぁ!?艦娘を解体しろ!?何よこれ!」

主任「しかも同じ内容の奴がいくつも来てんだよ?もう今日3枚目だよそれ」

霞「何なのこれ、何でこんな事要求して来る訳?」

主任「そこまで分かんないよ?ただねぇ、取り敢えずこれの差出人は、相当艦娘が嫌いなのは分かるね」

霞「私だって分かるわよ、それ位。…何なのよ、もう」

主任「…あー、多分他の所にも来てるねこの様子じゃ」

霞「流石にこんなのが毎日来たら、私だけじゃなく皆怒るわ。どうするの、これ」

主任「…取り敢えず拒否で返そうかな、この年で無職とか勘弁だし」

霞「それじゃ根本的には解決出来ないんじゃないの?」

主任「分かってるって。…他の鎮守府にも来てるだろうし、連絡とってみるよ」

~翌日・第三鎮守府・会議室

提督「…で、全部保存してあんだろうな?」

第四「勿論です。…正直捨ててしまいたい所ですが」

主任「同じく。ちゃんと全部持ってきたよ?」

提督「…俺には解決策は思い付かん。それこそ社会的に抹殺するか、物理で殴るか位だが」

主任「社会的に抹殺、で良いんじゃない?発言力無くなれば勝手に黙るだろうしねぇ」

提督「どうやってだ?そもそも、艦娘の必要性を示さないと黙らんだろうが」

第四「…この辺り、特に第三鎮守府は良いのでは?」

提督「何がだ?」

第四「艦娘の必要性を示すのに、ですよ。一度深海悽艦の襲撃を食らっているでしょう」

提督「…何故攻めこまれたか、だけを延々つつきそうだが悪くないか」

第四「文書ならこちらで文面を考えておきますが?」

主任「いや駄目だねそれじゃ。…解体を要求する理由が分かってない、宗教だったら絶対会話にならないね」

提督「…いや、案外そうでもない」

主任「あれぇ?…何処が?」

提督「艦娘は『戦力』だ。…日帝時代がどうこう、だったな?」

第四「…反戦主義、ですか」

提督「今更時代遅れにも程があるが…日帝引き合いに出すなら大体ビンゴだろ」

主任「ああ、そうだったねぇ…なら何も問題無いねぇ?」

提督「ああ、問題無い。任せろ。…怖いのは純宗教だった時だが、まあ追々考えていこう」

~約一時間後・第三鎮守府・執務室

提督「…終わり、…しまった、暇になった」

翔鶴「私も終わりました。…夕食まで、時間がありますね」

提督「…」

翔鶴「提督?何か考え事ですか?」

提督「…まあ、そんな所だが…」

金剛「テートクゥー!」バァン

提督「ドア位静かに開けろっての。何だ?」

金剛「一緒にお料理しまショー!」

提督「待て、まるで意味が分からんぞ。特に前後が全く分からない」

金剛「今から作れば、dinnerに丁度完成すると思うネー!だから一緒にお料理しまショー!」

提督「…」チラッ

提督「…金剛、食堂の厨房に鎮守府の全員を集めろ」

金剛「why?どうしてデース?」

提督「難しくなければ、時間かかっても良いよな?」

金剛「…ナルホド、確かにそうですネー」ニッ

翔鶴「?」

~食堂・厨房

提督「はい注目。今から料理教室やるぞ」パンパン

鈴谷・木曾「…」

提督「そこの二人は何で黙る」

鈴谷「いや、だってほら。ねぇ?」

木曾「ああ、まあその、何と言うか…」

提督「趣味だ、何で常々俺が茶を出してると思ってんだ?」

瑞鳳「えーっ!?」

提督「待て、何故驚く」

瑞鳳「え、あのその、しゅ、趣味だとは思ってなくて…てっきり親切心なのかなって」

提督「親切心だけで饅頭だのクッキーだの挙げ句の果てに菓子パンなんて物が出ると思うか?」

瑞鳳「お、思わないです、はい」

古鷹「提督は、お菓子作りだけじゃなくて料理も得意だったんですね」

提督「逆だ、料理が得意だから菓子に手を出したんだ…あ?」

古鷹「どうしました?」

提督「駆逐悽姫がいない、金剛?」

金剛「あの子は遅れてるんデース。夕張と一緒に来るハズデース」

提督「なるほど、じゃあ待つ。それまでは…取り敢えず指示に従って道具を用意。OK?」

「「「はーい」」」

短いですが今日はここまでと言う事で
次回は提督s’キッチン開催から
では

追いオリーブとか言う謎のテクニック、しかも旨そう
どうも1です
更新始めていきますね

(基本的な事ばっかりです、残念ながらオリーブじみた事は無い)

提督「…来たか」

夕張「すいませーん、遅れちゃいました」

駆逐悽姫「?」

提督「よし、皿だの何だのは揃ってるから早速やるぞ」

青葉「今回は何を教えてくれるんですかー?」

提督「肉じゃが、と言いたい所だが金曜日だからな。カレーだ」

青葉「カレーですか。割と個人差が出る料理ですよねぇ」

提督「家どころか個人単位で違う味になるからな…あ、ルウとスパイスは最初からあるやつ使うぞ」

叢雲「香辛料から考えるの?随分と本格的ね」

提督「香辛料ってだけで難しく見えるかもしれんがな、ちょっとした事で劇的に旨くなるぞ?」

提督「取り敢えず…金剛、お前イギリス生まれだっけ?」

金剛「ハーイ、その通りデース。英国式のカレーを作るんデスカ?」

提督「いや日本式だ。…出来るか?出来るなら教える側に回って貰いたいが」

金剛「oh、それは残念デース。okデース、日本式でも問題無いネー」

提督「じゃ、適当に教える人選んでくれ。…後鳳翔も教えてやってくれ」

鳳翔「あら、私もですか。良いですよ、やりましょう」

~提督組・提督と野分、叢雲、青葉、夕張、駆逐悽姫

提督「包丁は取り扱い注意な、それやたら切れ味良いから。…まず、人参とジャガイモだ」

青葉「皮を剥いて、一口大のサイズに切るんですよね?」ヒョイ

提督「その皮剥きだが、俺は面倒臭いからピーラーを使ってる。慣れなきゃ素直にピーラーでやれ」シャシャシャ

叢雲「…ジャガイモの芽は取るのよね…取れた」シャシャシャ

駆逐悽姫 シャシャシャシャシャ

夕張「姫ちゃん速いね…」シャシャシャシャシャシャシャ

提督「さりげに速いなお前」シャシャシャシャシャ

野分「…よし、終わりました!」

提督「終わったらジャガイモはさっと水洗いして、その後切る」ジャー

野分「洗うんですか?」

提督「洗わない作り方もあるかもしれんが、俺は洗う」トントントン

駆逐悽姫 トントントン

提督「あんまり小さいと消えるから、ジャガイモを味わいたければ気を付けとけ」

青葉「…包丁難しいです」トン…トン…

提督「指切る位なら時間かけてやれ、そっちの方が楽で良いしな」

~鳳翔組・時雨、木曾、古鷹、瑞鳳、鈴谷

鳳翔「…はい、出来ましたね。次はお肉です」ドン

鈴谷「うわ、多いねー」

鳳翔「まあ、人が多いですからね。…このお肉も、ある程度の大きさに切り分けますよ」トントントン

木曾「どれ位のサイズに切れば良いんだ?」

鳳翔「そうですね、今回は大体…3、4cmに足りない位の大きさにしましょう」

古鷹「この後炒めるんですよね」トントントン

鳳翔「ええ、そうです。…まあ、あんまり人参とジャガイモよりは少ないですから、速く終わりますね」

瑞鳳「フライパンに油ひいて…よし、オッケーです」

鈴谷「はいはーい、炒めるのは鈴谷がやるー!」ジュワー

鳳翔「どうぞ。…焦がしちゃ駄目ですからね?」

鈴谷「分かってるってば。そんな真似はしないよ?流石に」

瑞鳳「とか言って焦がしたり?」

鈴谷「無いってば!」

ミスェ…時雨は鳳翔組じゃなく金剛組ですすいません

~金剛組・時雨、翔鶴

金剛「…殆ど向こうに行ってしまったネー…」ジュワー

翔鶴「だ、大丈夫ですよ。きっと」

時雨(そう言う事では無いと思うよ翔鶴…)

金剛「こうなったら、とびきり美味しいカレーで見返してあげるネー…よし、こんなもんで良いデスネ」

時雨「次はいよいよ煮込むんだね」

金剛「イエース!と言いたい所なんデスガ」

時雨「え、何かあるのかい?」

金剛「隠し味デスヨ、隠し味。…と言っても、あんまり凝った物は入れないデース」

翔鶴「カレーに隠し味…何があるでしょうか」

金剛「定番なのはリンゴとか、ハチミツとかデース。今回はリンゴを使いマース」

時雨「リンゴはどうやって入れるのかな?すり下ろし?」

金剛「大正解デース、すり下ろしてから入れマース。…仕上げに、ですケドネー」

翔鶴「そ、そうなんですか?てっきりルウと一緒に入れるのかと」

金剛「それでも良いケド、ワタシはルウの後に入れるネー。…ここからは、暫く待機が多くなるヨー」

時雨「…それじゃあ、付け合わせとか作れないかな?」

金剛「oh、ナイスアイディアデース!…ムー、シーザーサラダで行きまショー!」

~提督組

提督「さて、こっから暇になるわけだが…今回はカツカレーにする」

叢雲「カツカレー?…何を揚げるの?」

提督「まあ、無難にトンカツだな。衣は…良しある。じゃあ作るぞ」

提督「まず豚肉に塩と胡椒。かけすぎると苦しいが、かけないと味気無いからな。その辺の調整は慣れだ」パラパラ

野分「…やっぱり多いですね」

提督「人数多いからな。必然的に多くなる…まあ付け合わせは個人で取って貰うつもりだがな」

駆逐悽姫 「…テイトク、デキタ!」

提督「…何?」

叢雲「…えっ?」

青葉「しゃ、しゃ喋った…?」

駆逐悽姫「…エッ?」

夕張「しゃ、喋れたの!?ねぇねぇ何時から!?」

提督(取り敢えず小麦粉と卵とパン粉用意するか)

野分(落ち着いてますね…)

提督(こいつ直接脳内にッ…!?)

~鳳翔組

鳳翔「今回は、糠漬けを付け合わせにしましょう」

木曾「…流石に糠床は無いよな?」

鈴谷「いやいや、ここならあり得るかもよ?」

瑞鳳「提督が趣味で料理するくらいだからね…」

鳳翔「ええ、ありましたよ。糠床が。」

古鷹「本当にあるんですか?…提督が?」

鳳翔「確か、そんなことを言っていましたね。『糠漬け作りたいから店売りのを買った』とか」

鈴谷「…筋金入りだね」

木曾「と言うか、店で売ってるんだな…」

鳳翔「売ってるんですよね、意外と。…今回はきゅうりです」

瑞鳳「おおー、定番だよねぇ」

古鷹「他には何かありますか?」

鳳翔「いえ、ありませんでした。…まあ、買ってきたのはつい最近ですしね」

鈴谷(料理本とかもいっぱいあるんだろうなー…)

~金剛組

時雨「結構キャベツが多いね」サクサク

金剛「シーザーサラダと言えば、やっぱりキャベツが主役デース」

翔鶴「とうもろこしと、人参と…後は何かあるでしょうか?」

金剛「ムムム…今回は変な小細工せずに、シンプルにシマース」

翔鶴「分かりました。…意外と単純なんですね」

金剛「名前だけはなんとなく凄そうですケドネー」

時雨「ドレッシングオイルがいくつかあるけど、後でかけるのかな?」

金剛「と言うか、シーザーサラダは結構ドレッシングかけない事が多いネー」

時雨「そうなのかい?サラダって言うけど、意外とかけないんだね」

金剛「まあ、店で出るような物は食べた事無いですケドネー」

時雨「店で出るようなのはかけるのかな?」

金剛「かもしれないデスネー。…そろそろ完成デース」

翔鶴「それじゃあ、よそいましょうか」

短いですが今日はここまでと言う事で
次回、実食
では

第三鎮守部の女子力図は大体提督=鳳翔≧金剛=叢雲>越えられない壁>その他
どうも1です
更新始めていきますね

~数分後・提督カレー実食タイム

提督「じゃあ俺からか」

金剛「公平なくじ引きの結果デース。…いただきマース!」

「「「いただきます」」」

モグモグ モグモグ

叢雲「何これ、美味しい!」モグモグ

鳳翔「美味しいですね…ちょっとボリュームありますけど」

提督「正直俺は足りないんだが…まあ色々な点での相違だな」

金剛「美味しいデース!…あ、トンカツが凄いサクサクデスネー」

時雨「ちょっと辛いかな?」

提督「やり過ぎたか?」

時雨「そんなことはないよ。僕は美味しいと思うな」

夕張「…なんて料理スキルなの…」モグモグ

提督「趣味だからな、それなりの腕だと自負してる」

木曾(料理に対しての拘りが強いんだろうな…糠床しかり)

~金剛カレー実食タイム

金剛「ヘーイ、ワタシたちが腕によりをかけて作ったカレーを食べるデース!」

「「「いただきます」」」 モグモグ モグモグ

野分「…先程のカレーより甘いですね」

鈴谷「ちらっと見たけど、リンゴ入れてたみたいだねぇ」

金剛「テートク、どうデスカ!?」

提督「美味いぞ。…悪いが語彙はあんまり無いんでな、美味い以外思い付かん」

金剛「それだけ聞ければ満足デース!」

瑞鳳「やっぱり金剛さんは凄いなぁ…美味しっ」

青葉「…何時か、料理大会でもやってみましょうかね?」

提督「舞台は青葉用意でな」

青葉「えぇ!?そんな殺生な!」

古鷹「本気だったの…?」

提督「…俺は本気だったが」

青葉「えっ」

時雨(「料理大会」は、なんだろうけど…言葉が足りてないね…)

~鳳翔カレー実食タイム

鳳翔「私のカレーが最後ですか…見劣りしちゃうかも知れませんが、どうぞ」

「「「いただきます」」」 モグモグ モグモグ

古鷹「…美味しい!付け合わせがアクセント?になってて食べやすいです!」

鳳翔「本当はらっきょうを使いたかったのですが、無かったのできゅうりの糠漬けを使いました」

金剛「…これ糠漬けデスカ?だとしたら糠床は誰が買ったのデース?」

提督「俺だが」

瑞鳳「やっぱり…本当に料理好きなんですねー」

提督「趣味だからな、拘るぞ俺は」

木曾「何がお前をそこまで駆り立てるんだ…」

提督「飽くなき探求心に決まってるだろうが」

鈴谷(さらっと言ってるねぇ…ボケ役?)ヒソヒソ

叢雲(そうでもある、って感じかしら?)ヒソヒソ

駆逐悽姫 モグモグ

古鷹「どう?美味しい?」

駆逐悽姫「…ウン!オイシイ!」

古鷹「…へっ?」

提督「ああ、そいつ今までは喋り方分かんなかっただけらしい」

瑞鳳「…い、今まで喋らなかったから、てっきり喋れないんだとばかり…」

提督「俺もそう思ってたが…妖精が教えたそうだ」

駆逐悽姫「ウン、ヨウセイサンニオシエテモラッタ!」

木曾「…やっぱり意味不明じゃないか?ここ」

提督「もう遅い。俺だってろくでもない性能持ってる位だ」

木曾「何だよそれ?」

提督「それは何時かにな。…さて、取り敢えず全員食べたな?」

金剛「食べたデース。…片付けデスネー」

提督「いや、それはそこの妖精達に任せる」

「遅かったです?」「そのようです?」「ふーむ、残念だったなぁこりゃ」

鈴谷「1人だけ喋り方おかしくない?」

叢雲「気にしたら負けよ、妖精さんは結構適当だからね」

鈴谷「そ、そうなんだ」

提督「そう言う事で後は任す。…今から言う奴は後で執務室に来てくれ」

~数分後・執務室

鈴谷「…でー、何で私達が呼ばれたの?」

提督「それなんだがな…さっきこんなものが来てたのを思い出した」ペラッ

古鷹「?」

『艦娘のイメージ向上キャンペーン』

提督「つい最近に艦娘反対をアピールする文書があちこちに来たらしくてな、それの対策だと」

野分「何をすれば良いのでしょう?」

提督「基本そこに書いてあるような事をする。…一番分かりやすいのはゴミ拾いとかだな」

鈴谷「ご、ゴミ拾いかぁ…」

提督「要するに市民に必要とされれば良い。パトロールでも良いが、サクラでもないなら事件なんて珍しい」

古鷹「今は何処も平和ですからね…と言うか、結構早くから動くんですね」

提督「…古鷹、一つ覚えておけ」

古鷹「?何でしょう?」

提督「こう言うのはな、ほっとくと後に面倒なだけだ。だから早めに芽を摘むに限る」

古鷹「そ、そうなんですか…」

~翌日

提督「で、だ」

鈴谷「行動早いね…まあ良いことなんだろうけどさ」

古鷹「電車を使って、言われた場所に行くんでしたね」

提督「そう言う訳だ。…さ、とっとと行くぞ」

~駅内

提督「…」

鈴谷「どったの?」

提督「…鈴谷、あれを見ろ」

鈴谷「…大人と子供かな?…あ、分かった。子供は料金が安いんだ」

提督「正解。…確か中学生以降は大人料金だ」

野分「…中学生以下に見えるかどうか、と言う事ですか」

提督「そうだ。…鈴谷、どうする?」

鈴谷「…鈴谷は見た目中学生以上…だよね?」

提督「…」

古鷹「あの、野分ちゃんは多分子供料金でも通じると思います」

提督「…うん、まあ良いか」

提督(古鷹と鈴谷が大人料金、野分は子供料金で買いましたとさ…)

鈴谷「よっし、これを駅員さんに見せるんだよね?」

提督「ここのはそうだったな…古いのか新しいのか分からんな」

古鷹「…あ、あの人ですね」

提督「じゃ、とっとと済ませよう…はいよ」スッ

駅員「…」

提督「…?おーい?起きてる…よな、目が開いてるし」

駅員「…」

提督「…?」

駅員「…」

提督「…目ぇ開けたまま寝てんのか?…珍しい話だな」ジッ

駅員「…」

提督「…はぁ」

提督「…てめぇが何を考えてるか、それは知らん。ただな、自分に課せられた仕事はこなせ」

駅員「…チッ」カチッ カチッ カチッ カチッ

提督「ただの仕事だぜ、国民の義務だ。…他国は知らんがな」

駅員「…存在して良いものだとでも?」

提督「その題材の議論に結論なんて出ない、と言う事を覚えておこうな。…宗教で仕事を奪うのはご法度だ」

駅員「…チッ」

~電車内

鈴谷「…何なの、さっきの人!ああもう、ムッかつく…」

提督「身近に居ると余計にクソウザったいな…仕事はしろ、仕事は」

古鷹「…もしかして、さっきの人は…?」

提督「十中八九艦娘反対を掲げる奴だろうが…それだけなら思想の問題だ」

野分「それだけなら、とはどういう事ですか?」

提督「思想は思考の延長線上にあるものだ。…思考は押し付ける物ではない、ってのは分かるだろ?」

野分「…なんとなくは、分かります」

提督「アレはそれを押し付けにかかってる、だからウザったいんだ。…大体宗教と同じ理屈だな」

鈴谷「そんなの関係無いじゃん!私達が標的になるのはまだ分かるけどさ、提督まで巻き込む必要無いでしょ!?」

提督「アレにとって俺は巻き込んだ相手、じゃないんだろうよ」

鈴谷「じゃあ何だって言うの!?」

提督「艦娘の同類、以上には思い付かんな」

鈴谷「…ぜんっぜん関係無い人巻き込んでるのに?」

提督「俺は『提督』だ。…アレに艦娘を従える事を理解出来る頭が無いだけだ。…そこらの猿公と変わらん」

鈴谷「…」

提督「ま、気にすんな。どうせイカれた連中だ。…取って食えない家畜以下、第一の前任と変わりはない」

古鷹「…結構キツく言うんですね」

提督「頭に宗教以外のものが無い人間は大嫌いだ。…人格を否定する奴は尚更嫌いだがな」

~数分後

鈴谷「でねー」

キャッキャッ

提督(女三人寄ればかしましい…とかだったか)

提督(…キツいな)

提督(会話が聞こえないのが分からんな…コリジョンとか言うアレか?)

提督「…」ガタッ

鈴谷「んお、どったの?」

提督「雉を撃ちに」

鈴谷「?…行ってらっしゃーい?」

鈴谷「…ねぇ、雉を撃ちにってどういう意味?」

古鷹「えーと、お花を摘みにって言うのと同じ感じ、かな?」

鈴谷「あー、なるほどー…」

野分(…やっぱり女性が苦手なんでしょうか…)

~トイレ付近

提督「…」

携帯電話<おい、メール見ろよ

提督「ん…?主任からか」

『件名:一つ気になるんだけどさ』

『お前のとこにいる深海悽艦って、増えるの?』

提督「…短いな…」

提督「知るか…と」

携帯電話<おい、メール送ったぞ

提督「…」

提督「…」

提督「…戻るか」

ウィーン

「だからさー、お話位良いじゃんかさー」

鈴谷「だから、連れがいるって言ってんじゃんさっきから!」

「良いじゃん良いじゃん。そんなのより楽しいって絶対」

鈴谷「んなっ…!」

提督「俺の連れに何か用か?」ズイッ

「え、は?」

提督「…用があるんだろ?聞くだけは聞いてやる」

「…あ、いややっぱ何でも無いっす、失礼しゃっしたー」

提督「おう、死ぬほど失礼だった。礼儀学んでから出直せ」

「あ、はい…」

提督「…ナンパとはね…とっくに絶滅したと思ってたが」

鈴谷「…あ、ありがとね…」

提督「どういたしまして。…あー、前にあったなこんなの…」

野分「…あの」

提督「次のお前の台詞は」

野分「『ナンパとは一体何でしょうか』…えっ?」

提督「…まあ良く分かる。…知らなくて良い、と言うか知らない方が良い」

野分「は、はぁ…?」

鈴谷「…前に、ってのは何?」

提督「…提督になる前の話だ」

鈴谷「そんだけじゃないっしょー?ほらほら、教えてよー」ガシッ

提督「おわああああああ」ブンッ

鈴谷「…えー…」

提督「…悪い。…ボディタッチは勘弁してくれ…」

鈴谷「あー、うん。ゴメンね?」

提督「悪気がある訳でも無いだろうし、別に構わん。…ただ、次から気を付けてくれ…」

鈴谷「うん、分かった。…んでんで、提督になる前の話ってどんな話ー?」

提督「…簡単に言うと、クラスメイトの盾にされたって言う話」

鈴谷「…全然分かんないんだけど」

提督「理屈は分からんが、その盾にした奴はナンパが多くて鬱陶しかったんだと」

提督「で、俺を連れ回してナンパ避けの盾にした、と。まあそう言う話だが」

古鷹「…あの、それって美人さんと一緒に色々と回った、と言うことでは?」

提督「さあ?そこまで興味無かったんでな。…ああ、まあ昼飯奢って貰ったしラッキーだったな」

野分・古鷹((鈍いですね))

鈴谷(こりゃ相当のニブチンだね)

提督(俺が一体何を言ったと言うんだこの視線は)

第三鎮守府では重巡達は割と固まって動いている
今日はここまでと言う事で
では


ほっぽとかは五月蝿そうだから増えないでほしいな
無口な姫鬼なら増えてほしい

どうも1です
更新始めていきますね
>>393
精々港湾位で、深海組は基本的に出さない予定です

~目的地・何か広場っぽい所

鈴谷「やっと着いたー!」ブンブン

提督「分かったから大人しくしててくれ」

鈴谷「はーい。…で、ここで何すんの?ゴミ拾い出来るほど汚くないよ?」

提督「詳しい事は…多分そこの奴が一番知ってる」

第四「どうも。…建造は自分からですか?」

提督「開口一番それか…仕方無いだろ、火力艦がいないんだ」

鈴谷「…えーと、誰?」

第四「…言ってないので?」

提督「俺の同期だが」

鈴谷「短っ。説明が全然足りないって」

提督「…第四鎮守府の提督だ、俺の友人筆頭でもある」

第四「以後お見知りおきを。…もう少し詳しく説明する気は」

提督「無い」

第四「しなさい」

提督「無理だ」

第四「…むう」

提督「…で?俺も具体的な話は知らんぞ?」

第四「ちゃんと説明するのでご安心を。取り敢えずこれが大体の予定です」

提督「はいよ…あ?何でパトロールするんだ?」

第四「分かりやすいでしょう?」

提督「全くそんなことはないな…見た目を考えろ、その辺の女子と変わらんぞ」

第四「艤装を展開…流石にマズイですか?」

提督「仮に何かあったとして、陸の上で都市だぞ。ある意味俺のテリトリーだ」

第四「…自分から艦娘である事を言う訳にもいきませんしね…困りました」

提督「着眼点は悪くないんだが、条件が多すぎたな。…ビラでも配るか?」

第四「受け取らないでしょうね…むう、それではこう言うのはどうでしょう」

提督「簡潔にな」

第四「子供を引き込むんですよ。ヒーローショーのようなものをすれば」

提督「不審者になりたくはねぇな。…大体、子供の行動範囲は親依存だぞ」

第四「…悪くはないと思うんですがね…」

提督「子供はヒーローを好くが、親の年じゃどうでも良いんだ…ま、無難にバイトで行くか」

第四「…それで行きましょうか」

古鷹「バイト、ですか」

野分「何をするんですか?」

提督「店で働く、以上。…やった事は無いんでな、俺は出来んから色々と任せきりになるが」

鈴谷「えー、提督はしないのー?」

提督「と言うより『出来ない』だな。…俺は公務員でな、公務員は基本副業禁止だ」

鈴谷「え、したら駄目なんだ?」

提督「法律だったか?まあ、とにかく駄目なんだと」

鈴谷「へー…あ、何処で働くの?」

提督「そこのファミレス?…あー、野分は難しいか」

野分「…と言うかその前に、色々質問があるのですが」

提督「多分だが、大体の質問は『第四は行動が異常に速い』で済むだろうな。あ、あと元帥も」

野分「…既に話はしてあるんですか?」

提督「その辺に関して、第四の奴は信頼するべき能力がある。…問題は野分なんだよなあ」

野分「まあ、確かに野分は背丈が小さいですけど…他の人に比べて、では?」

提督「この時代に少年少女を働かせるのは人を疑われるんだ…ああ、その辺突かれそうだ」

鈴谷「私はその中に入るの?」

提督「女子高生はセーフなんだと。…まあ、15以降高校生だし。バイトする奴もいるだろ」

鈴谷(…鈴谷と古鷹は15とか16とかに見えるってことだよねこれ…)

鈴谷「それじゃ、行ってくるねー」

古鷹「そちらも、頑張って下さいね」

提督「あいよ、了解だ。…流石に野分はな、すまん」

野分「いえ、大丈夫ですよ。…これからどうしますか?」

提督「…爺さん婆さんなら良いかね…?」

野分「…介護ですか?」

提督「そっちは本職に任せる。…そこそこ元気な年寄り辺りかね」

野分「元気なお年寄りの方のお相手、ですか?…それなりにコミュニティを築いていそうですが」

提督「暇をもて余した年寄りは会話したがる…コミュニティがあろうと年は取ってるんだ、そう動けはせんよ」

野分「…孫代わりですか」

提督「…そう言うと凄い罪悪感が浮かぶな…選択肢で留めとこう」

野分「…どうしましょう」

提督「どうしような、本当に」

携帯電話<おい、通話しろよ

提督「ん?…主任か、用事か?」

主任『いやさ、こっちは警察のお世話になってるけどね』

提督「警察だと?良く許可が出たな」

主任『…理解力高いね…まあそんな感じなんだけどさ…』

提督「何かあったんならともかく、それだけな訳無いだろう?」

主任『いやその…非常に言いにくいんだけどね?』

提督「…お前らしくもない、獲物逃がしてどうする」

主任『いや、夕立ちゃんが追っかけてるんだけど…』

提督「足りないか」

主任『…多分そっち行ったと思うんだよねぇ…』

提督「何がだ、通り魔か?」

主任『もっとヤバい奴…暴走トラック。多分ドラッグ決めてるねありゃ』

提督「…市民を避難させろ馬鹿」

主任『いやしたよ?でもそれと捕まえるのは無関係だし』

提督「したんなら良い。…壊れても大丈夫か?」

主任『…まあ、いつ事故るかは分かんないけど、多分大丈夫じゃない?』

提督「それなら手伝えるから手伝う。じゃ」ブツッ

野分「…何があったんですか?」

提督「違法薬物と暴走トラックの合わせ技。…行くぞ」

野分「へ?あ、はい」

~一分後

トラック<ヒャッハー!

提督「うわマジでこっち来てた」

野分「どうします…司令!?飛び出したら危険です!」

提督「多分大丈夫だ。…止めないから、『俺は』」ガッ

野分「…あの、何を」

提督「…止まれぇぇぇぇ!」ブンッ

トラック<いくら何でも酷くないそアッー

ドガシャァァァン

野分「…え」

提督「心配すんな、…ほらな、メールが来た」

野分「…どのような?」

提督「『俺の車壊して良いよ』って」

野分「…え…」

~数分後

主任「何で躊躇無かったか聞くよ?何度でも聞くよ?」

提督「お前が許可出したろ。…大体、俺がいなけりゃお前がするんだったろうが」

主任「いや確かにそうだけどさぁ…」

夕立「壊れちゃったっぽいー」コンコン

主任「自由だねホントに…疑問持たないの?」

夕立「さっきのトラックの事?なんか凄かったっぽい!」

主任「…えぇ…」

提督「まあ良いだろ、お前の家ボンボンだし」

主任「俺のじゃなかったら大惨事も良いとこだからね、それ忘れないでね」

提督「結果オーライだ」

主任「こんの…」

野分 ポカーン

主任「…凄い常識人の感じがするねあの子…」

提督「この光景を見てさっきの台詞を浴びせたお前はどうなんだ?」

主任「…ノーコメントで」

提督「…軽トラで良かった」

提督「…そういや、霞ってのは?」

主任「あいつは連れてきてないね、…まあその、ねぇ」

提督「…そういや結構な幼女だったな、性格が性格だから忘れてた」

主任「まあ性格もあるけどね」

提督「その割に夕立は連れてきてるのは?」

主任「…問題は無さそうだしね」

提督「喋り方に問題があると思うが」

主任「…そっちは?その子以外には誰かいない?」

提督「二人重巡をな。…まあバイトだが」

主任「…バイトか…その手があったか…」

提督「まあ軽巡辺りからいけそうだがな」

主任「それは多分大丈夫だろうね」

提督「戦艦だらけか」

主任「…軽巡も重巡も0、戦艦と正規空母が3ずつ…」

提督「…生粋の馬鹿だな、資材は貴重だぞ」

主任「…何とかもってるよ?」

提督「安定させろ」

主任「…ぐうの音も出ません」

~一方その頃・ファミレス

鈴谷「…うあー、疲れたー…」

店員「あはは、まあそうだよねぇ」

古鷹「…ふぅ。あの、一応ノルマは終わりました」

店員「あ、終わった?じゃああっちで休憩してて良いよ」

鈴谷「やっと休憩だー…うはー…」

古鷹「結構疲れるね…」

鈴谷「結構楽かと思ったけど、やった事無いから難しいんだよね…」

古鷹「まあ、その内慣れるかな?」

鈴谷「そだね。店員さんも優しいしー、お客さんからかうの楽しいしー」

古鷹「あんまりやると怒られるよ?」

鈴谷「流石にそこまでしないってば…」

<あ、第四鎮守府の?じゃあ取り敢えずこれがノルマね

<分かりました!フフーン、フンフーン♪

古鷹「…誰か来たみたい」

鈴谷「…にひひ、覗いちゃお」

~提督組

主任「で、この後どうすんの?」

提督「考えてない。…爺さん婆さんに差し向けるのも手だったが、流石に孫代わりって言われるとな」

主任「流石に孫代わりはねぇ」

夕立「提督さんっ、何だか暇っぽいー」

提督「…短いのか」

主任「いや、他の何人かと時間交代。夕立ちゃんはさっき時間が来て交代した」

提督「そうか」

主任「アレ、あんまり興味無い?」

提督「無い」

主任「…じゃあさ、この子と…野分ちゃん連れてあちこち回れば?」

提督「何がその結論を導く根拠か言え」

主任「いやほら、艦娘はこんなに可愛いんですよーってね?」

提督「その近くに鬼がいるそうだが?」

主任「…根に持ってた?」

提督「割と記憶力は良いんだよ、考える気がサラサラ無いだけでな」

主任「そこはきちんと考えようか?」

~ファミレス組

鈴谷「へー、それで古鷹と相討ちになって引き分け?」

足柄「そうねぇ。…まさか相討つとは思わなかったわ」

古鷹「かなり鬼気迫る表情で怖かったです」

足柄「あら、ご免なさいね?」

古鷹「いえ、大丈夫です!」

鈴谷「…しかし、まあ」ツンツン

足柄「何かしら、私のボディが気になる?」

鈴谷「…何と言うかね…凄い自信家だね?」

足柄「…まあ、そうね。でも、ただの空元気とかでは無いのよ?」

古鷹「と言うと?」

足柄「心の底から『勝つんだ、勝ちたい』って思えるなら、私は何時でもその気持ちを持ち続けたいの」

足柄「だから、何時でも自分に自信を持つ。…私は、それが正しい事だと思ってるわ」

鈴谷「…凄いね。…辿り着けるかな」

足柄「いつか辿り着けるわよ、勝ちたいっていう気持ちが本気ならね」

~提督組

提督「…結局決定事項か」

夕立「着いていくっぽい!」

野分「良く分かりませんが、お供します」

提督「はいはい…」

主任「良いねぇ、訳分かんない光景だねぇ」

提督「言葉が色々意味不明過ぎるな…」

主任「いやいや、褒めてるつもりだよこれでも」

提督「も少しマシな台詞があるはずだが?」

主任「あ、そうなんだ。それじゃあ頑張ってねぇ!」

提督「黙れ放任主義者」

主任「あぁ、弾切れみたいだねぇ」

提督「はったおすぞ貴様…まあ良い、行くぞ」

夕立「了解っぽいー」

野分「了解しました」

主任(大丈夫だよねぇ?…だと良いんだけど)

今日はここまでと言う事で
次回は提督と夕立と野分の街中探検
では

トラックの流れがよく分からないっぽい
提督が痛い[田島「チ○コ破裂するっ!」]みたい

どうも1です
更新始めていきますね
>>410
提督が痛い[田島「チ○コ破裂するっ!」]ってどういう事ですかね?

~街中

夕立「何かごちゃっとしてるっぽいー」

提督「主任が舵取れない訳だ…注意力散漫過ぎるな」

野分「…そうですね」

夕立「…ん!美味しそうな匂いがするっぽい?」

提督「パン屋か…よし入るぞ、昼飯って訳でもないが腹を満たしとこう」

野分「お金はあるんですか?」

提督「俺は持ってきてるが…夕立」

夕立「なぁに?」

提督「金は持ってるか?」

夕立「持ってきてるっぽい!…はい!」スッ

提督「…も少し警戒しような…うわ、万札か。スリに注意しろ、OK?」

夕立「ちゃんと気を付けるっぽい!」

野分(『っぽい』と言うのは口癖なんでしょうか?)

~店内

>ラッシャーセー

夕立「ふわ…選り取りみどりっぽい!」

提督「…値段キツいしセーブすっか…野分」

野分「はい、何でしょう」

提督「トングと取り皿を持て」

野分「え、野分はお金持ってきてないですし…」

提督「奢りだ、と言うかそれぐらい察しろ。…法外な量取らなきゃ良いんだ、好きに選べ」

野分「…分かりました、見てきますね」

提督「おう。…夕立、ちょっとこっち来い」

夕立「何かあったっぽい?」

提督「買うのは二千円迄にしとけ」

夕立「そんなに沢山買わないっぽいー」

提督「なら良い。自由に見てこい」

夕立「分かったっぽい!」

提督(この匂いは…んー、取り敢えず値段そこそこなだけはあるな…)

提督(…帰ったらレシピ探すとして…ついでだから小麦粉その他も買うか?)

提督(鎮守府の近くなら…良し、あるな。帰りに寄るか)



夕立(う~、迷うっぽい…)

夕立(チョココロネとロールパン…いや、あそこのチュロスも…)

夕立(でも、値段高いっぽい…さっきの3つだけで2000円越しちゃうっぽい…)



野分(どれにしましょうか…あんまり高いと司令が困りますし…)

野分(…でも、だからと言って遠慮すると心配しますね…)

野分(…むう、結構悩みますね…)



店員(鬼とぽいぽい美少女と銀髪美少女…)

え?3個で2000円?

1個6、700円するパンって実在するの?

提督「………」シュー

提督「熱いな……!」シュー

提督「…ヤバい眠い…とっとと済ますか」

提督「これとこれとこれだ、あと食パン一斤!」



夕立「良し、チョココロネとあんパンで…」

夕立「やった、二千円越えてないっぽい!」

夕立「これを買うっぽいー」



野分(…選びはしたものの…どれがどんなものか分かりません…)

野分「…司令に聞けば分かるかしら?」

野分「司令、…司令?」

提督「…」ゴソゴソ

提督「これ、で多分足りる筈だ、四千円」

野分「司令?大丈夫ですか?フラフラですよ?」

提督「分かってる。さっき公園見つけたから、そこで休む」スタスタ

野分「司令…?」

>>415
フィーリング、もしくは高級パン屋ってことで


~公園

提督「…あ、来た…」

野分「お釣りが出たので返します…本当に大丈夫ですか?」

提督「ん、これに入れとけ…大丈夫じゃないな、問題…頭痛い」

夕立「頭痛っぽい?それなら休んだ方が良いっぽい!」

野分「…時間にも余裕がありますから、暫く休みましょう」

提督「…悪いな、言っとくべきだった…言い訳すると、寝起きでも無いのにこうなるとは」

野分「そう言うのは後でちゃんと聞きますから。今は休んでください」

提督「悪い…暫く寝るかもしれん…あー」バタリ

野分「しれ…大丈夫、ですね。寝てるだけです」

夕立「提督さん、寝ちゃったっぽい?」

野分「ええ、寝てるだけです。…どうしましょうか」

夕立「んー、取り敢えず待つしかないっぽい」

野分「そうですね…待ちましょう」

~約一時間後

提督「…っく…」ムクリ

提督(…多少マシにはなってるか…)

夕立「起きたっぽい?」

野分「…ふわ、あ、起きましたか。調子はいかがですか?」

提督「大分な。…帰る頃には落ち着いてるだろ」

野分「…あまり、無理はしないでくださいね」

提督「一応気を付けてはいるんだが…まあ気を付ける」

夕立「この後は何処に行くのー?」

提督「…俺この辺来たこと無くてな…この辺の地理は分からんが、道は覚えて」>ガシャコン

夕立「な、何の音?」

提督「俺の携帯電話…主任からメールだ」

『件名:大体終わったってよ』

『そろそろ自分とこの艦娘拾って帰ったらどうかってさ』

提督「…元帥は無いから…第四か?…相変わらず色々足りない…」パタン

提督「そろそ帰るってよ…取り敢えず集合場所行くぞ」

夕立「分かったっぽい!」

~集合場所・最初の広場

提督「…お帰り、では無いか。バイトはどうだった?」

鈴谷「えーっとねぇ、古鷹ちゃんがですねぇ…」ニヤニヤ

古鷹「ちょっと、言わないでってば…店員さんが優しかったですよ」

提督「そうか、そりゃ良かった…」

主任「良い訳無いでしょうが。何とかなりそうだから良いけどさ、一歩間違ったら大惨事だからねアレ」

提督「…現実は小説より奇なり、って事で良いな」

主任「…相変わらず起こった事に無頓着な…」

第四「二人とも来てましたか。そちらはどうでした?」

主任「やあやあ第四、こいつがやらかしかけた以外は大体大丈夫だったよ?」

第四「トラックのアレですか」

提督「収まってんだから良いだろう」

第四「…まあ良いです。解決してますし」

主任(て言うか何で解決したのかねアレで)

足柄「あら、第三の」

提督「…あー、餓えた狼?」

足柄「よくもまあご存知で」

提督「…何か悪い」

足柄「え、いやそう言うつもりじゃなくってね?」

第四「よくある事です、気にしない方向で喋ってください。…報告は明日以降に書類上でしましょう」

夕立「パン買ったっぽい!」

主任「え、パン屋寄った?」

提督「寄った。高かった。まあ良いだろ」

主任「高給取りだしねぇ」

夕立「時雨ちゃんと分け合いっこするっぽい!」

野分「あ、代金ありがとうございました」

提督「…第四、抑えろ」

第四「…何時もの事ですから」

古鷹(話が纏まらない…)

~電車内

提督「…」Zzz

古鷹「…余程疲れたんでしょうね…」

鈴谷「みたいだね…なるべく起こさないであげよ?」

古鷹「ですね…野分ちゃん?」

野分「…」ニマニマ

鈴谷「…はっはーん、さては何かあったなー?」

野分「…はっ、はい?何でしょう」

鈴谷「野分ちゃーん、…提督と何かあったね?」

野分「へっ…えっ、と。その…」

鈴谷「大丈夫大丈夫、誰にも言いふらさないからさー。ほら、古鷹も言わないでしょ?」

古鷹「え?えーと、まあそうかな」

鈴谷「だってさ。ほらのわっち、言っちゃいなさいよ」

野分「…司令が、途中疲労でバテまして…」

鈴谷「うんうんうんうん、んでんで?」ニヤニヤ

野分「その…膝枕、しちゃいました…」ニヘラ

鈴谷「…ふわー、良い子だねのわっち。私とは大違いだねー…」

野分「へ?おかしいですか?」

鈴谷「いやね、何か敗北感を感じてね…あー、まあ気にしないでね」

野分「?」

野分は純粋な良い子だと思う
短いですが今日はここまでと言う事で
では

どうも1です
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~第三鎮守府・執務室

提督「…」

叢雲「…?」カリカリ

提督「…っ、がっ…」ガックン

提督「…首…」サスサス

叢雲「…疲れてるなら、休んでも良いけど?」

提督「…目の前の紙を処理したらな」

叢雲「…まあ、その量なら出来るでしょうけど…ちゃんと寝てるの?」

提督「多分な」カリカリ

叢雲「自分の事なのにやけに曖昧ね」

提督「自分が何したいのかいまいち分かってないからな…」

叢雲「どういう意味よそれ…ほら、手が止まってる」

提督「…ああ、うん…」フラフラ

叢雲「…その書類も私がやっておくから、寝てきなさいな」

提督「ああ?…それはちょっと抵抗がある…」

叢雲「さっきからフラフラじゃないの、良いから休んできなさい」

提督「…分かった」

~数分後

叢雲「…よし、終わりと」

叢雲「んー…確か鈴谷と古鷹と、後野分だったかしら?」

叢雲「聞いてみましょ」

叢雲「司令官は…」ガチャ

提督「…」Zzz

叢雲「…ホントに何があったのかしらね…」

~広間

叢雲「野分、聞きたい事があるのだけど」

野分「はい、何でしょうか?」

叢雲「司令官は何をしに出掛けたの?」

野分「艦娘のイメージ向上のための…例えばバイトとか、そう言う事の引率、ですかね」

叢雲「…それだけ?」

野分「ええ、…あ、でも途中で一度バテて休憩しましたね」

叢雲「バテたって、そんなに忙しかったの?」

野分「いえ、そう言う訳ではありませんでした。…日頃の疲れが出たのかもしれません」

叢雲「日頃の疲れ…あり得るかもしれないわね」

~数時間後・提督私室

提督「…う」シュー

提督「…最近多いな…っか、熱いっての…」バサッ

携帯電話<サンバイアイスクリィィィィィィィィム!!!

提督「…いつかアラーム変えよう」

提督「…うわ、結構寝てたな…」

提督「今から…まだ眠いな…」シュー

提督「…メモだけしとくか」カリカリ

提督「メモ終わり…まだ寝とくか…」バサッ

叢雲「ちょ、ちょっと!今のは何!?」ガチャ

提督「…三倍アイスクリームがどうかしたか」

叢雲「え、ホントに三倍アイスクリームだったの…ってそうじゃなくて!」

提督「…用事があるなら手短に頼む」

叢雲「えっと、今喋る気力はあるかしら?」

提督「無い。…も少し後にしてくれ…あ、明日の仕事はそこのメモの通りにしといてくれ…」

叢雲「分かったわ。…え?明日?」

提督「しばらく起きんから、そのつもりで…」モゾモゾ

叢雲「え?ちょっと!…はぁ、明日も駄目なのね…まぁ、仕方無いわね。聞ける時に聞きましょ」

~翌日

青葉「あれ?司令官は何処へ?」

叢雲「自分の部屋で寝てるわ」

青葉「珍しいですね、いつもは真っ先に起きてるんですけど」

叢雲「そうなの?」

青葉「そうなんですよ。青葉も早起きなので、明け方に良く外で会うんです」

叢雲「…そう言うあんたは何をしてるのかしらね?」

青葉「そうですねー、運動も兼ねて色々見て回ってますね」

叢雲「盗撮とか、そんなことしてないでしょうね?」

青葉「しません懲りました」

叢雲「ふーん…あ、今日の秘書艦はあなたよ」

青葉「おっと、青葉がでしたか。頑張りましょうかね」

叢雲「後、今日は多分起きないからこれの通りに仕事しろ、だそうよ」

青葉「はーい」

~執務室

青葉「失礼しまーす」ガチャ

シーン

青葉「…くうっ、司令官がいないと物寂しいですね…」

青葉「で、メモは…何々?開発が…」

<サンバイアイスクリィィィィィィィィム!!!

青葉「…えっ、何ですか今のは」

青葉「…三倍アイスクリーム、ですかね?司令官のお部屋から聞こえたような?」スタスタ

<サンバイアイスクリィィィィィィィィム!!!

青葉「ぴぃ!な、何なんですか一体…」

<サンバイアイスクリィィィ

青葉「…ありゃ、止まった?」

青葉「…まあ、気にせずお仕事始めちゃいましょう」

青葉「…はっ、もしかしたらさっきの三倍なんとかは幽霊か何かの仕業!?」

シーン

青葉「…ぐぬぬ、一人じゃ寂しいですね…」カリカリ

青葉「…」カリカリ

青葉「…」カリカリ

青葉「…」カリカリ

青葉「…沈黙が、沈黙が辛い…!」

青葉「誰か人を呼んで、手伝ってもらいましょう…」

~数分後

木曾「…で、俺が呼ばれたと」

青葉「はい、一人じゃ寂しかったので」

木曾「まぁ別に良いぜ…ただな」

青葉「?」

木曾「…俺は、書類仕事苦手だから…あんまり期待しないでくれ」

青葉「それは大丈夫です。…沈黙が辛いんです」

木曾「別に喋る事があるわけでも無いが…」

青葉「良いんです!一人じゃなかったらそれで良いんですよ!」

木曾「そ、そうか?」

木曾「…」カリ…カリ…

青葉「…」カリカリ

木曾「…ん?何だこりゃ…艦娘を解体しろ?」

青葉「え?解体、ってどういう事ですか?」

木曾「えっとな…何か良く分からない組織の人が送ってきた手紙みたいなもんだが…うわ」

青葉「何が書いてあるんですか?見せてくださいよぅ」

木曾「艦娘に対する…罵倒とか非難とかを遠回しに沢山」

青葉「…朝のニュースであった艦娘のイメージ向上キャンペーンと関係あるんですかね」

木曾「あいつも出向いたらしいな…まあ無関係じゃないだろ」

青葉「だとしたら、青葉達も何か出来ますかね?」

木曾「まあ何も出来ないって事は無いだろ。…その前に、だ」

青葉「その前に?」

木曾「…これを、終わらせてから考えようか」

書類<いやそんなに多くないだろ

青葉「ですねー」

木曾「…」バタリ

青葉「倒れるにはまだ早いですよ…」カリカリ

木曾「苦手なんだっての…」カリ…カリ…

青葉「ほら、もう少ししか無いですから。頑張りましょうよ」カリカリ

木曾「ぐう…」カリ…カリ…

青葉「…あ、青葉の分は終わりました」

木曾「…終わったぁ!…はぁ」バタリ

青葉「頑張りましたねー…おや?」

木曾「どうした…おっと、ようやく起きたか」

提督「…一応な…」

青葉「調子はいかがですかー?」

提督「…割と元気ではあるな」

木曾「…そういや、野分に聞いたぞ。倒れたんだってな?」

提督「…そうだが、それが?」

木曾「いや、何があったのかと思ってな」

提督「…俺にも原因は分からん」

青葉「倒れたんですよ?理由が無いなんて事はないでしょう」

提督「それは当たり前だが…」

木曾「単なる寝不足だったりしてな?」

提督「……」

木曾「…思い当たる節があるのか?」

提督「…ここ最近に寝た記憶が無い」

木曾「…本当に寝てなかったのか?」

提督「昨日…じゃなくて一昨日は…寝てないな…」

木曾「寝てないんじゃないか…寝不足は危険だぞ?」

提督「いや大分焦ってる…」

木曾「…まさかとは思うが」

提督「一昨日の更に昨日と、もう一つ昨日と、…四日は寝てない」

木曾「四日!?何でそんなに寝なかったんだ!?…と言うか、何故誰にも言わない!?」

提督「何時もと同じように動けたからな…調子が悪いわけではなかったし、特に問題視しなかった」

木曾「…これからはこう言う事の無いように、ちゃんと睡眠を取れよ?」

提督「気を付ける…」

青葉「あのー、1つ良いですか?」

提督「ん、何だ?」

青葉「青葉がここに来た時に、三倍アイスクリームって聞こえたんですけど…」

提督「…あれか、ちょっと待ってろ」ガチャ

木曾「…どういう意味だ?アイスが三倍?」

青葉「青葉も分かりません。司令官はご存知みたいですけど」

提督「…アラームは…これだ。多分これだと思うが」

携帯電話<サンバイアイスクリィィィィィィィィム!!!

青葉「あ、これですこれです!どういう意味なんですかこれ」

提督「いや、これ英語だぞ。空耳の一種だろ」

青葉「英語!?これ英語なんですか!?」

提督「英語。確か…some body’s scream、だったか?」

青葉「…普通に英語が分かりません」

提督「俺も良く分からんが、意訳するとしたら『この体の叫び』とかだろうな」

青葉「…やっぱり良く分かんないです」

提督「金剛なら分かるかもしれんな」

提督「っと、そうだ青葉」

青葉「はい?何ですか?」

提督「艦娘に反対するような事が書かれた紙はあったか?」

木曾「これの事か?」

提督「貸してくれ…これだな、他にいくつある?」

木曾「俺が分かる範囲ではそれだけだが」

青葉「青葉はそれ以外見てないので、多分それだけだと思いますよ」

提督「そうか。…ニュースで、例のキャンペーンの事とかは流れたか?」

青葉「朝にありましたね。好意的な感じで伝えられてました」

木曾「新聞にもあったぞ、こっちも大分好意的に受け取ってるみたいだが」

提督「結構早いな出回るの…まあ良いイメージ持たれるんなら問題無いし、良いか」

青葉「ネットではどうですか?」

提督「それもそうだな、見るか」

提督「…少しだけ、本当に少しだけ考えてたが」

木曾「俺も日本人だとは思うが、日本人ってこう言うもんなのか?」

青葉「青葉の事ではないでしょうけど、何か複雑です」

『緑と水色の中間みたいな髪の子が滅茶苦茶デカイ、何とは言わんが』

『アラサーOLがバイトしてた件について』

『嘘みたいだろ、それ艦娘なんだぜ』

『ヤクザみたいなのと銀髪少女と白髪少女がパン屋行ってた』

『そのヤクザが銀髪の子に膝枕されていた事を知らんようだな』

『クールビューティーさんを忘れるなよお前ら』

『デンドロビウムさんも忘れるんじゃないよ』

『茶髪の左目が光ってた子を忘れてもらっては困るな』

提督「デンドロビウムって誰だよ」

木曾「その上のクールビューティーさんとやらも誰だ」

青葉「アラサーOLってどんな言われようなんですか」

主任の所にはクールビューティーな空母とデンドロビウムな戦艦がいます
今日はここまでと言う事で
では

デンドロビウムって某姉妹?

どうも1です
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>>441
姉の方です
主任の所の艦娘はあんまり出ませんが

~夕方

提督「…夕張か?」

青葉「…多分、そうじゃないかと」

提督「まあ変な物作るのアイツだけだしな…」

資材表<ちょっと鉄少なくね?

青葉「…どうしますか?」

提督「まあ無難に説教…いや」

青葉「?」

提督「ちょっと面白い処刑方法を思い付いた」ニヤリ

青葉「…ほうほう?」

提督「新聞とかではないから、お前の出番は無いぞ」

青葉「えー…あ、青葉はもう下がっても?」

提督「構わん、てかついでだから夕張呼んでこい」

青葉「分っかりましたー!」

夕張「…」

提督「よう夕張」ニッコリ

夕張「ど、どうも…」

夕張(殺される…絶対何か企んでる顔だこれ…!)ガタガタ

提督「…勝手に資材を使うな、俺はその辺に関して拘るし譲らない」

夕張「は、はいぃ…」

提督「まあ、さしてしつこく言う気は無いが…ちょっと付き合え」

夕張「な、何でしょう…?」

提督「ちょっとゲームで何本か勝負しようと思ってな」

夕張「へ?え、勝負?」

提督「勝負。…ハンデとかは無しで、真剣に」

夕張「えっと、良いですけど…何でまた?」

提督「何でだと思う?」

夕張「…分かりません」

提督「まあその内分かるだろ」

~第一戦目・某太鼓からやーらかいタンク

夕張「…あんまり難しかった覚え無いんですけど」

提督「裏譜面だぞこれ」

夕張「あー、ありましたねそういうの…でもこれは勝てますからねー」

提督「持久力はどれだけ保つかな?」

夕張「?」

~数分後

夕張「…腕痛い」300ちょっと

提督「だろうな、体力面に偏りすぎてる事で有名なネタ譜面だし」フルコン

夕張「何で平然としてられるんですか…」

提督「慣れてるしな」

夕張「…うぇー…」

~その後

夕張「」チーン

提督「まあ予想はついてた、経験が違うし」

夕張「むぐぐ…勝てる気がしない…」

提督「はいはい、頑張れ…そろそろ飯食べるぞ」

夕張「はーい…」

~食堂

提督「今日は…日替わり定食で良いや」

時雨「あれ、調子はもう大丈夫なのかい?」

提督「派手に寝不足起こしただけだったからな、寝たらどうにかなった」

時雨「派手な寝不足って聞いた事無いけど…まあ元気そうだから良いのかな?」

提督「良いんじゃないか?…そうだ、時雨」

時雨「質問かい?良いよ、何でも聞いてよ」

提督「そこまでの話でも無いが…時雨の練度今いくつだ?」

時雨「えーと…確か妖精さんの言う二度目の改造が出来るくらい、だったかな」

提督「じゃあ近々改造だな…あ」

時雨「?何か忘れ物かい?」

提督「一度目の改造したっけか?」

時雨「…君は、記憶力に変な方向性でもあるのかい?」

提督「…覚えとかないとな…」

~翌朝

提督「…アグレッシブな事で…」

『艦娘は軍国主義の象徴とも言える存在であり、日本を…』

提督「軍国主義ね…言ってる余裕がある程度には仕事してる訳だ、誰か給料上げてくれねーかな」ピッ

提督「…改造と、開発と、後何かあったっけか?」ゴソゴソ

提督「…場当たり的に、は不味いんだろうが…出来ないものは出来ないんだよなぁ」

提督「まあ良いや、今日の秘書艦は…金剛か」

~昼頃・執務室

金剛「テートクー、ティータイムにしませんカー?」

提督「それは良いが、その前に聞け」

金剛「何デスカー?」

提督「理由は知らんが、今日は艦娘を解体云々の紙が無い。割と早めに行動したからだと思いたいが」

金剛「…あー、あの…それがどうかしたデース?」

提督「この後どうしようか」

金剛「…what?どういう意味デース?」

金剛「…キャンペーンは続けるけど何すれば良いか分からない、そういう事デスカ」

提督「そう言う事だ。…アピールの類いをした事無くてな」

金剛「デモ、初日は一緒に行ったハズデース」

提督「初日はある程度第四が決めてただけで、俺は言われた事を中継して指示しただけだ」

金剛「…これは難問デスネ…」

提督「まあそう言う訳だ…一々考えるの嫌いでな」

金剛「ムー…あんまり良さそうなのは思い付かないデース」

提督「はぁ…いっそこう、殴り合いに発展してればすぐにでも終わる話なんだが」

金剛「考えが物騒過ぎませんカ?」

提督「怪我しないよう拳をめり込ませる位は出来るから、傷害を言われない程度には出来る」

金剛「そう言う話じゃないデース…じゃあもう第四の提督さんに聞けば解決するハズデース」

提督「それで済めば話は早いがな」

金剛「…無理デスカ?」

提督「友人の関係ではあるが、だからといって仕事中に電話かける気にはならん」

金剛「…最終手段という事にしておきまショウ」

~少しして

提督「…あ、かかった」

警察官『はい、警察です。何かありましたか?』

提督「自分、第三鎮守府の提督なんですが」

警察官『あー、この前の人が言っていた方ですね』

提督「あれ、ご存知で?」

警察官『ここに来ると予言する、とか言ってましたよ』

提督「…?あ、それでですね、もしそちらの都合がよろしければ…」

警察官『艦娘のイメージ向上キャンペーン、のお話ですよね?』

提督「ああ、はい。…そちらにお伺い出来れば、と考えておりますが。よろしいでしょうか?」

警察官『少々お待ちください……はい、問題ないそうです』

提督「そうですか?それは良かった。それでは日時等を…」

金剛(…誰デース?)

金剛(凄い口調が丁寧デース…まるで別人デース…)

金剛「…恐ろしい人デスネ…」

提督(何のこっちゃ…?)

提督「…はい、はい、分かりました。では、これで。当日にお会いしましょう」ピッ

提督「…疲れた」

金剛「お疲れ様デース。今丁度紅茶とスコーンを出した所デース、一緒にティータイムしまショー!」

提督「スコーンか、スコーン作った事は無かったな」

金剛「…テートクに質問がありマース」

提督「何だ?」

金剛「テートクが今まで作った事の無いお菓子って、何がありますカー?」

提督「さっき言ったスコーンに…あんパンとカレーパンは無いな」

金剛「待って、チョット待ってクダサーイ」

提督「何だ?」

金剛「あんパンもカレーパンもお菓子のレベルを越えてると思いマース」

提督「食パンも菓子に入れられる調理法があるだろう、…名前忘れたけど」

金剛「イヤイヤ、パンは流石にハイレベル過ぎマース。もっと簡単な奴デース」

提督「んー、じゃあこし餡とキャラメル…後は外国の、サルミアッキとかそう言う奴だな」

金剛「本当に料理好きデスネー、何でそんなに好きなんデスカ?」

提督「暇で暇で仕方無かったから、料理に手を出したら予想以上に楽しくてな。で今に至ると」

金剛「…好きこそもののなんとか、って事デスネー」

~夕方頃

提督「…」ヒュヒュヒュ

提督「…そいや、っと」ポーン

ドラム缶<おい待て用途がちがアッー

提督「…やべ、高い…は」ガッシ

提督「よいしょっと…」ゴロンゴロン

提督「…体動かすのはもう良いか…」

鳳翔「…何の運動なんでしょう?」

提督「…そこまで考えてはいなかったな」

鳳翔「はぁ…?まぁ、良いですけれど。…やっぱり不安ですか?」

提督「…さあ?」

鳳翔「さあって、自分の事でしょう?」

提督「自分の事が全部頭にある訳でも無いんでな…そう言う事は考えたくない」

鳳翔「…頭を使う作業は苦手ですか?」

提督「面倒だから嫌だが、人並みにはこなせるぞ」

鳳翔(…前途多難ですね)

鳳翔(…聞くだけ、聞いてみましょう)

鳳翔「提督」

提督「何だ?」

鳳翔「…こう言う事を聞かれるのは、嫌かもしれませんが」

提督「嫌かどうかは俺が判断する事だ。…何だ?」

鳳翔「…今、生きていたいと思いますか?」

提督「…まだ気が早い、だとさ」

鳳翔「…結論を決めるには、ですか?」

提督「違う。…わざわざ変えるのが、だ」

鳳翔「何を、ですか?」

提督「それは分からん。未だにな」

鳳翔「…未だに?」

提督「何を変えたくないのか分からんし、そもそも変える事が出来るかすら分かってない」

提督「…要するに逃げだ、考えたくないって訳だ」

鳳翔「…私は諦めませんからね。必ず、心の底から生きている事を楽しめるようにします」

提督「その辺については俺が喋る事じゃ無い。…一応、頑張れと言っとく」

鳳翔「自分の事ですからね…」

正直鳳翔さんと提督を二人きりにするとこう言う話しか思い付かない
今日はここまでと言う事で
では

リプレイだとずほはデカイ、しかし何故かRJがデカイのは想像出来ない
どうも1です
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~二日後・警察署内

提督「…中身初めて見た」

警察官「一応機密とかが無い訳でもないんで、他所に喋らないでくださいね」

提督「その辺は守ります。…誓約書でも書きましょうか?血判で」

警察官「書いても良いですけど普通の判子でお願いします」

提督「まあ書いてあるんですけどね、拇印で」ペラッ

警察官「…自分がサインするだけですか」カキカキ

提督「手間を取らせる訳にもいかないので」

警察官(…聞いてた話と全然違うな…生真面目で我が強いとか言ってたけど)

警察官(割と低姿勢だし、生真面目って言うほどガチガチでもないし…)

提督「何かありました?」

警察官「あ、いえ。何でもありません」

提督「さいですか」

瑞鳳(…本物?)

金剛(多分その筈、デスガ…)

翔鶴(ちょっと、想像つかないです…)

警察官「…では、今日の予定は以上です。何か質問などあれば今の内に聞いてください」

提督「…質問無し、あるか?」

瑞鳳「特に無いです」

金剛「ワタシも無いデース」

翔鶴「私もありません」

警察官「分かりました。それぞれに担当が付きますので、担当の指示に従って動いてください」

「「「了解」」」

提督「…で、俺はあれか」チラッ

パトカー<さあ、乗るがよい

瑞鳳「ここで事務仕事するとは思ってなかったなぁ…」

金剛「私はテートクと一緒に動けるからノープロブレムデース!」

翔鶴「瑞鳳ちゃん、一緒に頑張りましょう?」

瑞鳳「そうですねー」

~提督・金剛チーム

警察官「さて、今からパトロールっす。…割と何も無いんすけどね」

提督「あれです、警戒するに越したことは無いですし」

警察官「あー、あんま堅苦しいの得意じゃないんで。ため口で良いっすよ」

提督「あ、良いんだな?じゃあそうする」

警察官(切り替え早いなこの人)

金剛「今からどこに行くんデスカー?」

警察官「町をぐるっと回る、て感じですかね。警察がいるぞって示すわけです」

提督「威力偵察って事だな、警察の単位ならそっちのが多いだろう」

警察官「単位?…まあ警察のパトロールならそんなもんじゃないすかね?この町割と小さいし」

金剛「小さな町ではコミュニティがキツイって聞いた事ありマース」

警察官「良く知ってますねそんな事…そうっすよ、特に田舎は分かりやすいっすね」

提督「田舎は日常風景に村八分がありうるからな、騙されて死にかける人がどれほどいるのやら」

警察官(結構恐ろしい事をさらっと言うなぁ)

金剛「ところで、なんで警察なのに警察の服じゃないんデスカ?」

警察官「私服警察、って奴すかね。まあこれだとその辺のサラリーマンっぽいでしょ?」

提督「公務員っちゃ公務員だけどな」

警察官「チッチッチッ、地方公務員と国家公務員じゃ格が違いますよ、格が」

提督「目の前にいるのは軍人だがな?」

警察官「…あらら、そうでした」

提督「一応聞いとくと、今は何を目的に動いてる?」

警察官「んー、まあ迷惑行為の取り締まりってとこっすかね」

金剛「もし犯罪が起きたら駆けつけるんデスネ?」

警察官「そりゃ勿論。犯罪者捕まえるのが仕事っすから」

提督「まあそりゃそうだが」

<うおおおお!

<この引ったくりが!

<やめイタタタタタ!

提督「どっちを止めるべきかなアレは」

警察官「両方止めるんですよこう言う時は!」

金剛「過剰防衛はNo!なんだからネー!」

提督「緊急避難はしても問題は無いがな」

警察官(何かメタい)

警察官「はいはい落ち着いて、ね」

主婦「引ったくりにあって落ち着ける訳無いでしょ!」

提督「落ち着かなくても良いが落ち着いた方が多分マシだから落ち着け」ミシッ

引ったくり「イタタタタタ!」

金剛「やり過ぎデース、私が抑えマス。テートクは…周りの人に事情を聞いてきてくだサーイ」

提督「…分かった」

引ったくり「チャンス…」

金剛「な訳無いでショー!?」ミシッ

引ったくり「ぎにゃぁぁぁ!」

提督「…警察官にやらせるべきだったかな」

~数分後

提督「少なくとも話を聞く限り現行犯だな」

警察官「まあそうっすよね、て訳で逮捕ね」スッ

引ったくり「あああああ!」ブンブン

警察官「うわっ、と…抵抗するなら尚更っすね、公務執行妨害追加っと」

金剛「言ってる場合じゃないデース。早くおさえまショー」

提督「そうだな、じゃあ転ばすか」ガスッ

引ったくり「あああああ!?」

警察官「はい逮捕ー!」ガチャ

~少し時間を遡って、瑞鳳・翔鶴チーム

警察官「まあ、基本的には雑用任せる事になりますが…」

瑞鳳「大丈夫です、きっちりこなします!」

翔鶴「ええ、頑張ります」

警察官「はい、お願いしますね。…とりあえず手始めに…」

~数分後

瑞鳳「~♪」

翔鶴「楽しそうね?」

瑞鳳「まあ、結構楽しいです!…で」

翔鶴「?」

瑞鳳「出来たらちゃん付けはやめて欲しいかなーって」

翔鶴「あ…何時も気を付けてはいるんだけど、つい癖で…」

瑞鳳「何時もそう言ってるし。…まあ嫌じゃないから良いけどさー」

翔鶴「次はちゃんと覚えておくから。…あ、そうだ」

瑞鳳「何?」

翔鶴「帰ったら、卵焼き教えて欲しいなって」

瑞鳳「勿論!頑張っちゃうからねー!」

野郎’s (((可愛い)))

~数分後

瑞鳳「…書類仕事は嫌~…」

翔鶴「誤字が無いか確認するだけなのに…」

瑞鳳「こんなに文字いっぱいあるんだよ~…目が痛くなっちゃう」

翔鶴「まあ、確かに文字は多いけど」

警察官A「あのー、苦手なら自分が…」

警察官B(お、果敢にも行った)

瑞鳳「…ぐぐぐ…大丈夫です!やり遂げて見せます!」カッ

警察官A「あっはい…」

警察官B(フラれたな)

警察官C(…俺にもまだ可能性はある!)カッ

警察官D(結婚しよ)

警察官E(結婚…あ、もうしてたな)

警察官F(小さい)

瑞鳳(凄い視線を感じる…!)

今回はここまでと言う事で
次回は19:30以降を予定してます
では

どうも1です
更新始めていきますね

~警察署内

提督「どうも」

警察官「あ、そろそろ交代ですか?」

提督「それもありますが」

引ったくり「…」

提督「引ったくり…窃盗か、後公務執行妨害の現行犯で逮捕です」

警察官「ああ、さっき連絡来ましたね…分かりました、預かります」

提督「お願いします」

金剛「交代デスカー?今度は何をするんデース?」

瑞鳳「雑務かな?」

金剛「オゥ瑞鳳、雑務って何デスカ?」

瑞鳳「えーと、掃除とか、書類に不備が無いかのチェックとかかな」

金剛「なるほど…」

提督「翔鶴は?」

瑞鳳「すぐ来ますよ。…あ、来た」

翔鶴「あ、提督。交代の時間でしたね」

提督「そうだ、…筈だが、あってます?」

警察官「あってます」

~瑞鳳・翔鶴チーム

警察官「どもー。美人さんっすね」

翔鶴「あ、ありがとうございます」

瑞鳳「…私は?」

警察官「『美人』と『可愛い』は同居しないんすよ、そしてどちらにも違う魅力があるんです」

瑞鳳「そ、そうなんですか」

警察官「まあ一緒に仕事すんのは今日限りっすけどね。一瞬でも幸せになれるんで良いっす」

瑞鳳「はぁ…?」

翔鶴「あの、仕事と言っても何をするんでしょうか?」

警察官「パトロールっすかね、基本的には町をぐるっと一周するっす」

翔鶴「パトロールですか、確かに重要ですね」

瑞鳳「偵察は大事だしねぇ」

警察官(同じ事言ってら)

警察官「とりあえず、ついてくれば良いっすよ」スタスタ

翔鶴「分かりました」

瑞鳳「はいはーい、出発ねー」

警察官「まあ基本的に何も起きないんすけどね」

瑞鳳「まあねぇ。でも良い事じゃない?」

警察官「まあ警察の仕事が無いってのは良い事っすけど、そう簡単に無くならないんすよね」

翔鶴「警察と言う職業が無くならない理由は、そこに集約されるんでしょうね」

警察官「そっすね。…あー」

瑞鳳「どしたの?」

警察官「いや、男の人いたでしょ?…何かこう、何かを放ってたような気がしてて」

瑞鳳「何か、って何?」

警察官「こう、オーラと言いますか。近寄りがたいと言うか」

瑞鳳「私は感じた事は無いけどなぁ」

翔鶴「私も特に無いですね。…優しい人ですよ」

警察官「…何つーか、『怖い』じゃないんすよね」

瑞鳳「じゃあ『恐ろしい』?」

警察官「一番近いのはそれっすね…何が違うかって言われると分かんないっすけど」

瑞鳳「私は分かんないなぁ。時々料理教えてくれるし」

警察官「えっ」

警察官「料理っすか?」

瑞鳳「うん、…あ、あの見た目で料理好きなのよ。割と本格的な料理作るのよ」

警察官「マジっすか…ちなみにどんな?」

瑞鳳「えーと、糠漬け?」

翔鶴「カレーは美味しかったですね…トンカツとか、多分色々レパートリーあると思いますよ」

警察官「糠漬け…これまたかなり本格派だなぁ」

瑞鳳「そうそう、他にもお菓子作るのも得意なのよー」

翔鶴「最近だと、羊羮を頂きましたね。お茶とマッチしてとても美味しかったんです」

警察官「なんすかそれ、女子力高いっすね」

瑞鳳「あー、確かに女子力は高いわね…女子である私が羨ましくなる位に」

警察官「軍人だし男だから、色々堅物だと思ってたけど全然違うっすね…」

翔鶴「中々面白い、と言うかかなり吹っ飛んだ人、とか言われてたそうですよ?」

警察官「まあ何か吹っ飛んでそうではあるっすね、聞く限り」

瑞鳳(…あれ、何か忘れてるような?)

警察官(ちなみに今パトロール中っすよ)

瑞鳳(直接脳内に…!?)

~提督・金剛チーム

提督「…」ゴキゴキ

金剛(…喋る事が無いデース…)

提督「…よし終わり。次何やれば良いですかね」

警察官「仕事が早いですね…じゃあ次はこれで」

提督「了解」

金剛「あうぅ、離ればなれは嫌デース…」

提督「取り敢えず努力しろ、それ以上は言えんぞ」

金剛「ハーイ…」

警察官「…こう言う言い方は偉そうですけど、優秀ですね?」

提督「やる事が無い、何かに走る、やる事が増えない…そんなループが多かったので」

警察官「だから色々な方向に強くなったと?」

提督「手を抜かないと早く終わるんで、手を抜く事を覚えました」

警察官「…どういう事でしょう」

提督「友人が匙を投げたので、多分どうしようもないかと」

金剛「…終わったデース!次は何デスカー!?」

警察官「終わりましたか、じゃあ次はこれです」

金剛「分かりマシター!」ガタッ

提督「…」ガタッ

金剛「…」ススス

提督「…」ススス

金剛「…」ガタッ

提督「何でこっちに寄るんだお前は」ガタッ

金剛「ダッテ、テートクの近くに居たいんデース!」

提督「…ボディタッチしないなら許可する」

金剛「許されたデース!」ガタッ

警察官「オフィスラブは難題ですよ」

提督「そんな事言わんでくれませんかね」

金剛「恋は障害があればあるほど燃えるモノデース!」

提督「さらっと爆弾投下していくんじゃねぇよ」

野郎’s(リア充爆発しろ)

~夕方頃

提督「…」

金剛「テートク、大丈夫デスカー?」

提督「多分大丈夫じゃねぇな…」

瑞鳳「ただいま戻りましたー…え、提督に何があったんです?」

金剛「何だかお疲れみたいネー」

提督「一応言っとくが、根本の原因お前だからな」

金剛「what!?」

翔鶴(そう言えば、ボディタッチ苦手でしたね)

提督「…さて…今日はこれで終わりですかね?」

警察官「はい、終わりです。今日はありがとうございました」

提督「どういたしまして。…じゃ、自分達はこれで」

警察官「はい、さようならです。何時か会えると良いですね」

提督「こいつら目当てじゃなく?」

警察官「…まあ、正直言いますと自分も男ですので」

提督「ホモと言う最後の言い訳が残ってますよ」

警察官「自分はノーマルなので」

~第三鎮守府・執務室

提督「…書類は…不備無しと」

翔鶴「今日は楽しかったです」

提督「新鮮な感覚忘れんなよ、その手の経験を自分の頭に残すのは良い事だ」

翔鶴「ええ、忘れません」

瑞鳳「失礼しまーす、翔鶴さんいますか…あ、いた」

提督「おう、翔鶴に用事か?」

瑞鳳「卵焼きを教える約束してたんですよ」

翔鶴「そう言う事でして…少し席を外させて戴きますね」

提督「おう、構わんぞ。…作りすぎんなよ」

瑞鳳「ちゃんとセーブしますー」

翔鶴「それでは、夕食の時に」バタン

提督「あいよ…」

提督「…流石にゲームしても許されるかね?」

提督「青葉呼ぶか…」

青葉「呼ばれて飛び出て青葉ですぅ!」ガタッ

提督「…ほぉ?」ジッ

青葉「うっ…?」

提督「何で天井から出てきたか、いや出てこれたか聞こうか」

青葉「…撤退です!」ガタッ

提督「逃がすか青葉ァ!ゲームに付き合え!」

青葉「うぇぇぇ!?ゲームですかぁ!?」

~翌日・昼前

提督「…喜べ時雨」

時雨「何かな、嬉しい報告でもあったのかい?」

提督「艦娘反対を示す紙が無い」

時雨「前から来てたっていうアレだね。来なくなったんだ?」

提督「来てない。…お前の方にある書類に紛れてたりしないよな?」

時雨「…ぱっと見は、無さげだね」

提督「諦めんのが早すぎる気もするが、まあいい。逃げんならそれで終わり、っと」

時雨「良かったね、もう煩わされる事も無いかな?」

提督「さあな、その辺は分からん。忘れた頃に山ほど送りつけて来るんじゃないか」

時雨「まあ、その時は忘れてる程前の話って事になるからね。中々多かったりして」

提督「そんときは一つだけ残して、残り全部を迷惑メール扱いしよう」

時雨「来た時に考えようか。今は暫く一般人になってて貰おう」

提督「元々一般人だと思うが、まあ良いか。…相変わらずな事で」

時雨「何がだい?」

提督「お前の事を『少しだけ』『謙虚』だと思ってな?」

時雨「…ふふ、評価は変わってないんだね」

提督「意外と変わらないんだ、これが」

携帯電話<おい、通話しろよ

提督「ああ?…第四か、何だ?」ピッ

第四『面白い話を聞きましてね』

提督「何だそれ、遠慮無く殴り合いでも出来るのか?」

第四『そう言う面白いではありません、深海悽艦ですよ』

提督「…なら、何でわざわざ携帯でだ?書類上の方が…ああ、面白そうな話だな」

第四『ええ、と言っても今は情報が少ないんですがね』

提督「何でも良い、言え」

第四『簡単に言うと、逃げ続ける深海悽艦、でしょうか』

提督「もう少し詳しく」

第四『ひたすら逃げて、今は何処かの陸上にいると思われます』

提督「詳しくてそれか?」

第四『人形だそうです、後は…人が近くにいても攻撃はしなかったそうです』

提督「…まさかと思うが、ここの姫さんと同じ様な?」

第四『多分、ですが可能性は高いでしょう』

提督「…調べる、と言いたいがもう情報が無いんだよな…なら個人的にやるか」

第四『行方不明になるんですか?』

提督「場所教えろ」

第四『…はぁ…ここから近い島です。こっちに来て話をしましょう』

提督「すぐは無理だ、明日で良いか?」

第四『構いませんよ、では』ピッ

時雨「…また何かする気かい?」

提督「今回は死にかけたりなんてのは無いだろうから安心して良い」

時雨「深海悽艦、だろう?危険に決まってるじゃないか」

提督「普通はな。…駆逐悽姫呼ぶぞ」

時雨「?」

~数分後

駆逐悽姫「ナァニ?」

提督「こいつに近い性質を持ってんだと」プニプニ

駆逐悽姫「ンム、ナニスルノ」

時雨「…人を襲わない、って事かい?」

提督「多分な。因みに出所は第四だ、信用出来る」

駆逐悽姫「チョット、キイテルノ?」

時雨「あの身長が異様に高い人かい?…確か、長い付き合いがあるんだったね」

提督「そう言う訳だ。…明日あたり第四行くぞ」

駆逐悽姫「ムー…テイッ」ガスゥッ

提督「…脛は地味に痛いから勘弁してくれ」

時雨「そこで顔色1つ変えない辺りが良く分からないんだよね…」

駆逐悽姫に脛をガスゥッされた所で今日はここまでと言う事で
では

さっき見直したらキャラが増えてなくて、誰か忘れてる気がして焦った
忘れてたら教えてください
どうも1です
更新始めていきますね

~翌日・第四鎮守府会議室

提督「…」

第四「…先程言ったようにこの辺りで身を隠しているかと」

提督「割と近いな、警戒はしておけ」

第四「無論です。…本気で突っ込む気ですか?」

提督「今回は駆逐悽姫も連れていくつもりだが」

第四「そう言う意味では無いんですが」

提督「俺に言外の意味を悟れとでも?」

第四「…あくまで囮に過ぎない、と言う可能性が否定出来る訳ではないんですよ」

提督「罠だからどうした、読めてるんなら対策出来るだろ」

第四「個人的に行くんなら対策も何もありませんよ」

提督「だからこその駆逐悽姫だ。…後は勘だな」

第四「…いくらなんでも気が早すぎです、もう少し待ってからでも遅くは」

提督「その間に誰かに倒されてみろ、深海悽艦は人類の敵だぞ?すぐに始末される」

第四「…はぁ。それでも少し様子見してからにしましょうね…行ったら本気で蹴り潰しますよ」

提督「…分かった…」

第四(全く…)

第四「…そう言えば、ドイツから艦娘が来るそうですよ」

提督「あったな、この辺に関係無いから忘れてた」

第四「…本気で言ってませんよね?」

提督「……拒否権は?」

第四「あるとでも思ってるんですか?」

提督「…勘弁してくれ…ただでさえ憂鬱だってのに」

第四「もう少し信頼したらどうです」

提督「女子だぞ、しれっと消えるんだ…何で提督になろうとしたんだっけ」

第四「国家公務員だから、戦争で食える飯は美味いから、でしたね」

提督「軍人になって対人関係で後悔するとは思わなかった…」

第四「あなたには生涯ついて回る問題です。…行くなら、ドイツの艦娘を迎えてからにした方が良いですね」

提督「…向こうから拒否されるんなら、向こうは帰りたがるよな?」

第四「諦めなさい、手遅れです。それとも極悪人のレッテル貼られますか?」

提督「……はぁ……」

提督「…因みにお前の所には?」

第四「来ません。主任も同じくです」

提督「…第一は」

第四「来るそうですが、詳しくは知りませんよ」

提督「待て、何でお前の所に来ないのに第一に来るんだ」

第四「戦力の拡充では?ここと第二は充分な戦力を持っていますし」

提督「…元帥はどうだ?元帥の所なら練度も高めやすいだろ」

第四「確かに来るそうですが、そもそも戦力の拡充は主目的ではありませんよ」

提督「じゃあ何が目的だ?」

第四「ドイツは妖精が少ないそうです。恐らくは設計関連の話でしょう」

提督「…技術力はあるから設計図位残せるだろ」

第四「日本の妖精とドイツの妖精では段違いとかで、難しいそうです」

提督「じゃあ何で艦娘が作れた?」

第四「その少ない妖精が集まった結果、と言った所では?」

提督「…ただの技術保存か…改造はこっちでか?」

第四「その辺は妖精さん次第ですね」

提督「…そもそも何で俺だ?」

第四「それに足る戦果、ありますよね?」

提督「………はぁ………」

~第三鎮守府・資料保管室

提督「…」ガサゴソ

古鷹「…ありませんね」ガサゴソ

提督「紙切れ一枚ここから探してんだからな…これは、違うか…」ガサゴソ

古鷹「…あっ、ありました!多分、これであってると思います」

提督「あったのか…本当だな。…いやちょっと待てコラ」

古鷹「えっ?な、何か…」

提督「違う、これには場所が書かれてない。…多分他にも来てるな」

古鷹「…また、ですか?」

提督「いや、多分決まったのは最近だろうから…この辺からだろ」ガサゴソ

古鷹「…」ガサゴソ

提督「…ねぇな、今日の書類は…叢雲に任せてるか、なら今日か?」

古鷹「…何故今日に通達される事を知っていたのでしょう?」

提督「あいつ書類は見てから始めるからな、そっちで見た後に俺が来たのかもしれん」

古鷹「なるほど…では、叢雲さんが知っていそうですね」

提督「だろうな。…悪いな、出迎えしてくれた直後に薄暗い所に直行した」

古鷹「大丈夫ですよ、気にしてません」

~執務室

提督「叢雲、入るぞ」

叢雲「お帰りなさい、…またろくでもない事?」

提督「…多分間違ってないが…その前に書類で聞きたい事がある」

叢雲「何かしら」

提督「ドイツの艦娘がどうこう、って書類あるか?」

叢雲「ああ、これね?」ペラッ

提督「やっぱ来てたか…あ、間違いなくここだな」

叢雲「あなたから見たら、多分地獄の訪れに等しいんでしょうね」

提督「出来れば今すぐにでもかなぐり捨てたい位にはな。…全く」

叢雲「諦める、という選択肢は無いの?」

提督「妥協する、しかねぇんだよ畜生め」

叢雲「人が増える事を拒否するのは、私には良く分からないわ」

提督「対人関係ってのが嫌いな人間は一定数いるんだよ、現に目の前に」

叢雲「逆に増やし倒せば?いっそ強くなれるかもよ」

提督「胃に穴が開くから却下だ」

叢雲「そんなに弱くないでしょうに」

~執務室

提督「叢雲、入るぞ」

叢雲「お帰りなさい、…またろくでもない事?」

提督「…多分間違ってないが…その前に書類で聞きたい事がある」

叢雲「何かしら」

提督「ドイツの艦娘がどうこう、って書類あるか?」

叢雲「ああ、これね?」ペラッ

提督「やっぱ来てたか…あ、間違いなくここだな」

叢雲「あなたから見たら、多分地獄の訪れに等しいんでしょうね」

提督「出来れば今すぐにでもかなぐり捨てたい位にはな。…全く」

叢雲「諦める、という選択肢は無いの?」

提督「妥協する、しかねぇんだよ畜生め」

叢雲「人が増える事を拒否するのは、私には良く分からないわ」

提督「対人関係ってのが嫌いな人間は一定数いるんだよ、現に目の前に」

叢雲「逆に増やし倒せば?いっそ強くなれるかもよ」

提督「胃に穴が開くから却下だ」

叢雲「そんなに弱くないでしょうに」

おぅ、ミスった…


~鎮守府正面・海付近

提督「…肉眼は無理、双眼鏡でも無理、と」

駆逐悽姫「ンー、ミエナイ」

提督「まあ当たり前っちゃ当たり前だな」

駆逐悽姫「イッショニ、デカケル?」

提督「出掛けるって程にのほほんとしちゃいないがな」

駆逐悽姫「ナニヲスルノ?」

提督「そうだな…とりあえず個人的な欲求が第一、後は仕事が第二って所か」

駆逐悽姫「…ヤッツケル?」

提督「俺は深海悽艦を敵と見なしてないんでな、不必要に潰したりは無い」

提督「…必要なら迷わず殺す。…まあ、今回は多分無いだろうな」

駆逐悽姫「ジャア、ハナシアイ?」

提督「多分な。…流石に話も聞かず攻撃してくるのはどうしようもないから、その時は任せた」

駆逐悽姫「ワカッタ、ガンバル」フンス

提督(それほど脅威って訳でも無い…味方についてくれれば良いが…)

提督(…その前にドイツ艦娘何とかしないとな…)

~中庭

夕張「あ、いたいた!」

提督「…俺か、何だ?」

夕張「軽巡洋艦の艦娘が少ないかな、と思いまして」

提督「…二人で足りるだろ」

夕張「えー、でもやっぱり2人よりは3人が…あ」

提督「金剛と翔鶴、忘れたとは言わせんぞ」

夕張「…じゃ、じゃあ正規空母艦娘増やしましょう!」

提督「軽空母が二人いるだろ、現状足りてる」

夕張「軽空母と正規空母じゃ向き不向きがあるんですよ?」

提督「…知ってるが、それでも増やす理由には足りない」

夕張「じゃあ戦艦です!戦艦は完全に1人ですよ?」

提督「ドイツから来るんだよ、割とすぐに。戦艦は建造資材が重たいんだ」

夕張「…あー、何かそんな事言ってましたね昼食の時に…じゃあ駆逐艦は」

提督「叢雲野分時雨で既に三人がいる。数は足りてる」

夕張「…潜水艦は」

提督「何がお前を駆り立てるんだよ…」

夕張「えー、だって賑やかな方が楽しいじゃないですかー」

提督「鈴谷曰くここは賑やかなんだと。割と前に出る鈴谷がそう言うんなら賑やかなんだろ」

夕張「…確かにそうですけど、少ないよりは良いですよ?」

提督「まあそれは間違いないが…」

夕張「逆に聞きますけど、何でそんなに建造渋るんですか?」

提督「人が増えんのが嫌なんだよ」

夕張「何でですか」

提督「対人関係が得意でないからだが」

夕張「人間嫌いとかでなく?」

提督「それなら友人なんていないと思うが」

夕張「…なーんか納得出来ないですね」

提督「そもそもここに男は俺だけだぞ、疎外感凄まじいんだからな」

夕張「割と距離取ってますけど、提督がですよね?」

提督「そりゃそうだ、向こうに要求出来るか。…何が言いたい」

夕張「…提督の人間嫌いを何とかしてみたいと思ったんですよ」

提督「さっき否定しなかったか?」

人間嫌いと言うより女嫌いだったっけ?

夕張「だったら野分ちゃんを助けたのは何でですか?」

提督「関わったからな」

夕張「関わったから、だけですか?」

提督「…俺は思い付かん、お前は何があると思ってる?」

夕張「提督が優しくて、理由無しに助けたかった、とかですね」

提督「…優しい人間は人を興味を理由に侮蔑したりしないと思うが」

夕張「何をしたかは時雨ちゃんに聞きました、怒った理由も」

提督「…続けろ」

夕張「優しい人のそれじゃないですか。…人は信用出来ませんか?」

提督「他人だぞ?」

夕張「他人だから信用するんです。…提督は疑いすぎなんです」

提督「…、…」

夕張「ほら詰まった。…これでも古株なんですから、分かります」

提督「…」

夕張「少しで良いから、信用してみません?少なくとも私達は裏切ったりしませんよ」

提督「…」

夕張「…別に、答えが欲しい訳じゃないですけど。出来たら信じて欲しいです」

提督「…」

提督「…俺はどうすれば良い」

夕張「態度を改めるとかじゃないですよ、要は心の持ちようです」

提督「心の持ちよう、って言われてもな。考えて喋ってまともにやれた試しは無いぞ」

夕張「そう言うのでもなくて…まあとにかく、今すぐ何とかしろって訳じゃないですから」

夕張「これから変えていけば良いんです、変われるんです」

提督「…説教か」

夕張「特に考えてませんでしたけど、まあ説教です」

提督「説教か、辛いな」

夕張「説教ですから。…でも、提督にとって悪い事じゃ無いでしょ?」

提督「…まあ、多少は」

夕張「心機一転、とは行きませんけどね。…考え、少しは変わりました?」

提督「予想外にな。…まあ、何だ」

夕張「やっぱり辛いですか?」

提督「…いや、これはこれで悪くない」

夕張「じゃあ続けましょ!…手始めに建造で!」

提督「…いや流石に騙されんぞ、何となく思ったが要するに妖精が作れない装備が見たいんだろ」

夕張「むあー!?何で分かるんですか!」

提督「やっぱりか。…じゃあ、もう一度面白い処刑でもしようか?拒否権は無いぞ」

夕張「やめてー!開幕から即死条件満たしてプレッシャーかけるのはやめてー!」

夕張と金剛は多分鳳翔さんとは違うベクトルの説教すると思う
今日はここまでと言う事で
では
>>491
『本人は』女(の間のヒエラルキー)嫌いだと思ってます

どうも1です
更新始めていきますね

~執務室

提督「……遠いな」

叢雲「何が?」

提督「いや、こっちの話だ」

叢雲「…また何かする気?二度も行方不明になったらそれこそ怪しまれるんじゃない?」

提督「今回は無い、仕事を名目に動けるからな」

叢雲「あら、そう?なら良いけど」

提督「そう言う事だから、駆逐悽姫連れてくぞ」

叢雲「何がそう言う事だから、よ。何処に行く気か知らないけど、流石に無理でしょ」

提督「夜中なら問題無い、体色の関係で夜中に潜ればまず視認はされんしな」

叢雲「…その内バレるわよ?」

提督「バレたらバレたで、研究とか言えば良いだろ。実際それもついでに無い訳じゃない」

叢雲「夜中に出る理由は?」

提督「いくら友好的でも騒ぐ奴はいるからな、配慮だ」

叢雲「随分と自己中心的な配慮ね」

提督「人の為になってるんだから問題無いな」

提督「…取り敢えず日中に一度見とくか」

叢雲「私達がね。昼間から海上には出せないわ」

提督「色んな意味でな。写真撮っといてくれ」

叢雲「そのつもりよ。けど、誰を出すの?」

提督「少なくとも偵察機が使える奴が一人は必要で、護衛に一人二人って辺りか」

叢雲「写真はどうするのよ?」

提督「駆逐艦位に足が速い奴に任せる。…そう言う訳で、頼んだ」

叢雲「私ね、任せなさい」

提督「後は…時雨を対空要員にして、偵察機は…鳳翔に任せるか」

叢雲「何だかんだで錬度が一番高いものね」

提督「時間使えばそうなる。…必要な情報、姿形と戦力が分かったらとっとと帰る、だ」

叢雲「…本当に人を襲わないのよね?」

提督「エイプリルフールは大分前だからな、多分信用して良いだろ」

叢雲「軍隊で嘘は御法度だけどね」

提督「ごもっとも。…終わりにして飯行くぞ」

~食堂

提督「…んー…」モグモグ

叢雲「考え事?」

提督「…少しな」

叢雲「悩みがあるなら、ちゃんと話しなさいよ?」

提督「悩み…って程じゃない、と思うが…覚えとく」モグモグ

叢雲「…そう。この前みたいに寝込んだりしないようにね」

提督「はいよ…食べた、足りねぇ。…あったっけ?」

時雨「何時も思うんだけど、食べ過ぎじゃないかな?」

叢雲「そうね、明らかに多いと思うわ」

提督「そう言われてもな、足りないものは足りないんだよ」

時雨「そのうち胃が破裂したりしそうだけど?」

提督「それは第四にも言われた。気にしない」

叢雲「気にしなさいよ少しは。いつか太るんじゃないの?」

提督「体重は未だに適正範囲の下の方でな」

叢雲「羨ましいわね、カロリー管理しなくても良いなんて」

提督「男がそんな事すると思うか?」

叢雲「…確かにしそうには無いわね」

~夜中

提督「…」

提督「…?」

提督「…間違いなく、だ…」ゴソゴソ

提督「…」ゴキゴキ

提督「…時雨、青葉…足りてれば良いが」

ドォン

提督「…敵襲、か?」ガチャ

提督「…繋がった。時雨、青葉、今の砲撃音は何だ?」

青葉『敵です!近いです!』ドォン

時雨『駆逐イ級が三体!僕達だけでも倒せるけど』

提督「慢心は敵!何にせよ全員起こす!」

『全員起きろ!敵襲だ!』

時雨『今から戦闘に専念するよ!』

提督「何かあり次第とっとと報告する事を忘れんな、以上!」ブツッ

提督「…奴さん、か?」

~鎮守府正面・海付近

時雨「そこだっ!」ドォン

イ級「ガァッ…」

青葉「…これで最後、ですかね」

時雨「まだ油断は出来ないよ、何処かに潜んでるかもしれない」

青葉「青葉に対潜能力は無いので、潜水艦はお任せしますね」

時雨「分かった…一応敵は倒せたし、今から提督に報告するよ」

青葉「分かりました、周囲の警戒は任せてください」

時雨「…提督、聞こえるかい?一応、報告した敵は倒したよ」

提督『分かった、警戒は怠るな。こっちから野分と古鷹を向かわせた。残りはまだ待機だ』

時雨「了解。本格的な行動は二人が来てから始めるよ」

提督『そうしてくれ、こっちからは以上だ』ブツッ

時雨「…敵は?」

青葉「見えませんね、潜水艦の攻撃も無いです」

時雨「…近くに潜水艦はいないけど、魚雷が届かない訳じゃないだろうし、離れて…」

ドバシャァァァン

時雨「…っ!危なっ…何処から!?」

青葉「見えませんが…水柱から見て、多分向こうからですね」

時雨「…早く来てほしいな…!」

古鷹「…青葉!今の水柱は!?」

青葉「目視は出来ませんが、敵です。遠くから撃ってるんでしょうね」

野分「相当大きかったですし、火力は高そうですね…」

時雨「来たね、今から…」

ドバシャァァァン ドバシャァァァン

時雨「っ!また…!」

青葉「大きい水柱ですねぇ!いくらなんでも…」

ドバシャァァァン

古鷹「後ろから!?」

野分「…電探に感あり!…不味いです、鎮守府に!」

時雨「止めて見せる!行くよ!」

「「了解!」」

~海付近

提督「…あの辺り、か?」

提督「…もっと近い、か。…駆逐棲姫!」

駆逐棲姫「…テキ?」

提督「多分な。…目視出来ないし、間違いなく深海棲艦…」

ドゴォォン

提督「…修繕にどれだけかかると思ってんだ…人型か、ついてねぇ」

駆逐棲姫「…ヤラセハ、シナイヨ…!」

「アレェ?マダイキテルンダ?」

提督「尻尾か…まあまた一番面倒臭いのを…」

レ級「~♪」ガショ

駆逐棲姫「テェェ!」ドォン

レ級「ッ!…コレダケェ?ナンダヨキタイサセヤガッテ」

提督(………)

駆逐棲姫「マダマダ!」ドォン

レ級「タイシタコトネェナ、ヒメサマノクセニ」ドォン

ドゴォォン

提督「…」イラッ

レ級「~♪」

駆逐棲姫「グゥッ…ナンノ!」ドォン

レ級「アキラメロッテノニ」ガショ

提督「ジャァァァム!」ガバッ

レ級「ウオッ!?」

提督「マウントは取ったぞ?」

レ級「…コレダケカヨ?」

提督「…はははは、耐えてみやがれ!」

ガスッ メキッ バキッ

レ級「ガッハ…イテェナコノヤロウ!」ブォン

提督「寝てろォ!」ビスッ

レ級「ガッ…グァァァァ!?」ジタバタ

提督「うおぉ!?…やっぱりパワーあんな、期待通りだ」

駆逐棲姫「…イマダ!」ドォン

レ級「ゴアッ…クッ、ソガァァァ!」ドォン ドォン

ドゴォォン ドゴォォン

提督「…だからッ、修繕費用ッ!」ガスッ

レ級「ヌァァァア!?」

~数分後

提督「…」

鳳翔「…二度目の説教と行きましょうか?」

提督「…」

レ級「ヌガー!ハナセー!」ジタバタ

鳳翔「…はぁ…まあ、今回は怪我してないので多目に見ましょう…」

提督「…すまん」

レ級 ジタバタ

時雨「…これ、姫級とか鬼級とか言われる奴だよね?」

提督「残念、ノーマルな奴だ。…レ級だったか」

レ級 ジタバタ

提督「だあああ鬱陶しい!」ドゴォッ

レ級「グファ…」グッタリ

時雨「…鬼だね…レ級って?」

提督「通称が『超重雷装航空戦艦』だったか?まあ要するに雷撃と砲撃、後空も全部一人で出来る」

時雨「…何だいその、『とりあえず強い要素を詰め込んだ』的な能力は」

提督「実際そうなんだよな…その上硬いしな、戦艦だし」

時雨「…姫級とか鬼級とかではないんだ?」

提督「能力的には正直駆逐棲姫より上だと思うがな」

青葉「あのー、このレ級はどうするんですか?」

提督「さっき喋ってたから、その辺突っ込んで色々聞くつもりだな」

青葉「危ないですよね?」

提督「全員起きてるし、そこは任せた」

青葉「えぇー…」

提督「で、喋れるか?」

レ級「…ウン」

青葉(あーもう、周りの視線に気づかないんですかね…)

提督「どっから来た?」

レ級「…アッチノホウカラ」

提督「…具体的にどの辺だよ」

レ級「…港湾棲姫ガイルトコロ?」

提督「…深くは理解してない訳だ、次。何しに来た?」

レ級「アバレニキタ」

提督「修繕費用!」ドゴォッ

レ級「ブッ」

青葉「ちょ、飛び膝は駄目ですって」

レ級「アバレニキタラダメカ?」

提督「ここから離れた海の上でル級とかタ級相手にやれ。ここで暴れたらその都度目を潰されると思え」

レ級「エー」

提督「頭を上下に往復させてやろうか?」

レ級「…ゴメンナサイ」

提督「素直でよろしい。次、お前がいた所の戦力は?」

レ級「…オレイガイハ港湾棲姫シカイナカッタ、トオモウ」

提督「嘘じゃないな?」

レ級「ウソダッテイッタラ?」

提督「間接一回転コース待ったなしだな」

レ級「ウソジャナイデス」

提督「まあ情報の一つとして聞いとこう。暴れに来たと言ったな?」

レ級「イッタケド、ソレガ?」

提督「それ以外に目的は?」

レ級「ネェナ、アバレタイダケダ」

提督「要するに戦いたいだけってか?」

レ級「マアソンナカンジダナ」

提督「取り敢えず、暫く大人しくしてろ」

レ級「ヌケダシタラ?」

提督「お前の頭を大回転投げする」

レ級「サッキカラヒデェナイチイチ」

提督「吹っ飛ばされても死にはしないだろ、深海棲艦だし」

レ級(コイツナンカヤベェキガスル)

提督「海図持ってくる。暴れだしたら頭を吹っ飛ばせ」

青葉「あっはい。…えっと、怪我人は?」

時雨「僕達は大丈夫だけど、駆逐棲姫ちゃんが…」

駆逐棲姫「…イタイ…」

夕張「…この子にも入渠ドッグの施設って効くかしら?」

時雨「さぁ…?」

提督「レ級、ここの何処がお前のいた所だ?」

青葉「うわっ!?もう来てたんですか!?」

提督「何だその驚き方は。ちょっと息を潜めれば何とかなるだろ」

青葉「いやそうかも知れませんけど」

レ級「…コノヘン?」

提督「大体一致してんな…港湾棲姫とやらは何してんだ?」

レ級「ヒタスラニゲツヅケテ、ココニキテ…オレハトチュウカラツイテイッタ」

提督「…今は?」

レ級「コノシマノドッカデカクレテンジャネーノ?」

提督「…お前は何が目的で港湾棲姫についていった?」

レ級「ナンカタノシソウダッタシ、ツイテイッタラタタカエルカナッテ」

青葉(すっごい聞き取りにくいですね…)

提督「…お前はこれからどうする気だ?」

レ級「タタカエルンナラナンデモイイケド…」

提督「何だ、何かしらあんのか?」

レ級「…デキタラ港湾棲姫ニハテヲダサナイデホシイ」

提督「…その港湾棲姫は、人を襲ってはいないよな?」

レ級「ハンゲキクライハシテタケド、ジブンカラコウゲキシタリハシテナイゼ」

提督「…じゃあ多分平和に終わるな、仕事が減れば良いが」

レ級「…ヒトツシツモンシテイイカ?」

提督「答えられる範囲内ならな」

レ級「…オマエハオレタチヲドウスルキダ?」

提督「どうもしない」

レ級「…ハ?」

提督「どうもしない。…正直に言おうか?」

レ級「エ、オウ?」

提督「じゃあ正直に言おう。知的好奇心って奴だ」

レ級「…ナンダソレ」

提督「お前達の…特に何処がってのはないが、色々興味がある。俺はそれを知りたい」

レ級「…バカジャネーノ?」

提督「珍しくも無いだろ」

レ級「エッ」

青葉(何でこの人は物怖じせずに会話してるんでしょうか?)ヒソヒソ

時雨(肝が強いんじゃないかな)ヒソヒソ

叢雲(それだけじゃないと思うわ…正直呆れてるのだけど)ヒソヒソ

夕張(変な方向にガンガン突き進んでいくのよねー)ヒソヒソ

展開よりレ級の一人称で悩んで最終的にカタカナ版天龍っぽくなった気がする
今日はここまでと言う事で
では

どうも1です
更新始めていきますね

~翌日・昼頃

提督「…準備出来たな、行ってこい」

鳳翔「了解、行ってきます」

バシャァァ

提督「…まあそれはそれとして」

駆逐棲姫「?」

提督「今日の夜中に出る、今寝とけ」

駆逐棲姫「ワカッタ」

レ級「ドコニイクンダ?」

提督「お前のいたらしい場所。一応仕事なんでな、実態は知っとく必要がある。…それに」

レ級「シゴトイガイニナンカアンノカ?」

提督「もし元帥だの何だのが見つけたら、確実に潰しにかかるからな。それは止めたい」

レ級「…モシ港湾棲姫がコロサレタラ、オレハホンキデアバレタオスカラナ」

提督「その時はただのはぐれとしてやってくれ、こっちは無関係を貫くんでな」

レ級「…トメナインダナ」

提督「俺の興味は誰にも邪魔させないし、されたくない。…まぁ、お前をダシにのし上がってやろうかと」

レ級「ハクジョウダナ、オマエ」

提督「…まあ、多少な」

レ級「…ア、ソウダ」

提督「質問は手短にな」

レ級「コレカラオレハドウスレバイインダ?」

提督「………」

レ級「ナンデダマルンダヨ」

提督「此処にいても構わんが、暴れんなよ」

レ級「モシアバレタラ?」

提督「お前の頭を大回転投げ、夜言った。…それより言い訳考えるのが先だ」

レ級「ヒデェナ…イイワケッテダレニダヨ」

提督「ここには駆逐棲姫がいる。が、あいつは俺たちにとってあくまで観察対象でな」

レ級「…オレモソノカンサツタイショウニナルノカ?」

提督「『建前』はな、『建前』は。…実際はまるで観察なぞしちゃいない」

レ級「シテナイノカヨ。ジャアナンデイルンダ?」

提督「最終戦力ってのが一つ。…後は大体想像つくだろ」

レ級「エート、チテキコウキシン?ッテヤツカ」

提督「そう言うこった。要するに興味があるから手元に置いてるだけだ」

レ級「フーン…」

~問題の島付近

鳳翔「…偵察機から報告、『認識している筈だが攻撃はされず』、だそうです」

叢雲「落とさないの?…おかしいわね、落とせるなら落とすでしょ」

時雨「僕もそう思う、けど…」

叢雲「…うちの駆逐棲姫と同じように、人を襲わないのよね?」

時雨「うん、提督はそう聞いたって。だから、えーと…」

鳳翔「自分から敵対しようとはしない、と言う事でしょうか?」

時雨「多分、それが一番近いんじゃないかな」

鳳翔「…ますます分からなくなりそうですが、本当に攻撃してこないなら…」

叢雲「近づく?」

鳳翔「…提督を信じる事にしましょうか。近づいて自分の目で見ます」

時雨「分かった、僕も警戒するけど気を付けてね」

鳳翔「勿論です。…あら?」

ブーン

叢雲「…水上偵察機、よね?誰も使えない筈だし…他の鎮守府の?」

鳳翔「恐らくそうでしょうが…提督は当の敵を倒す気がないようですし、一応説得位はしてみましょう」

~やや離れた場所にて

電「あれは、他の鎮守府の方でしょうか?」

最上「多分そうだと思うよ、うちに空母はいないしね」

吹雪「だとしたら、協力とか…出来ませんかね?」

最上「さあ?もしかしたら凄い自分勝手かも知れないよ?」

吹雪「ええっ!?そ、それはちょっと…」

電「き、きっと大丈夫なのです!分かってくれるはず…なのです!」

最上「あはは、冗談だって。…でも、提督が言うには敵は凄い強いらしいし、協力した方が良いよね」

電「なのです!…それじゃあ、一緒に協力してくれるようお願いしに行くのです!」

吹雪「そ、そうですよね、強いんだから協力しないと…」

最上「ふーぶーきーちーゃーん?緊張し過ぎだってー」

吹雪「だ、だって実戦始めてなんですもん!」

最上「大丈夫だって。きちんと訓練はこなしてたし、吹雪ちゃんならちゃんと出来るって。ほら深呼吸」

吹雪「深呼吸…」スーハー スーハー

最上「落ち着いた?…それじゃあ行こうか」

鳳翔「…えーっと…初めまして?」

最上「えと、初めまして。第一鎮守府所属、最上です」

電「同じく第一鎮守府所属、電なのです!」

吹雪「お、同じく第一鎮守府所属、吹雪です!」

鳳翔「第三鎮守府所属、鳳翔です。…あの島ですよね?」

最上「え?あ、はいそうです。…出来たら協力出来ないかな、って思って…」

鳳翔「勿論良いですよ、むしろお願いしたい位です」

最上「良かったぁ…じゃなかった、あの島の何処かにいるんですよね」

鳳翔「情報が正しければ、ですね。…敬語じゃなくても良いですよ?」

最上「…本当に?」

鳳翔「本当に、です。あんまり堅苦しいと、うまくコミュニケーション出来ませんしね」

最上「えと、じゃあ…存分?」

鳳翔「お気になさらず。…私達は、今からあの島に限界まで近づいてみるつもりです」

最上「えっ?危なくないですか?」

鳳翔「私の提督が言うには、『人を襲わない』そうです。…それを信じてみようかと」

最上「…えっと、じゃあ少し作戦を考えてからで…」

鳳翔「ええ、流石にすぐに行く気は無いですから」

~島

港湾棲姫「…マタキタ…」ガシャ

港湾棲姫「クルナト…イッテイルノニ…」



鳳翔「…間違いなく私が見えてる筈なんですが…」

叢雲「砲撃音も艦載機が飛んでくる音もしないわね…」

時雨「やっぱり本当に攻撃してこないのかな…?」



最上(…信じる、って言ってたけど…その前に胆力が強すぎじゃないかな…?)

電(間違いなく正面にいるはずなのに、平然としてるのです…)

吹雪(こ、これが経験の差…?)



港湾棲姫(…ナニシニキタンダロウ…)

港湾棲姫(サッキカラズットミテクル…ナンナノ…)

港湾棲姫(…ワケガワカラナイワ…)

叢雲(…今のうちに写真…)

時雨(カメラなんて持ってきてたのかい?)

叢雲(司令官に写真に納めろって言われたのよ)

時雨(相変わらずだね、提督は…写真じゃなくて、ビデオで撮ったらどうかな?)

叢雲(…確かにそうね、そっちの方が良さそうね…あ、出来るみたい)

時雨(凄い機械だね)



電(あの、写真を撮ろうとしてるみたいなのですが…)

最上(え…何がしたいのかな)

吹雪(多分、敵の姿を写すことで今後に役立てようとしてるんですよ)

最上(まあ、それはそうだろうけどさ…ほら、仮にも戦場な訳だし)

吹雪(ここで戦う気は無いらしいですし、次に来た時の為に…)

最上(それは分かるよ、僕が気にしてるのはここでそれをしようとする勇気だよ?)

吹雪(…た、確かに…)

電(さっきの鳳翔って人もそうですけど、第三鎮守府の方はみんな凄い勇敢なのです)

最上(かなり無茶苦茶してる気がするけど…)



鳳翔(微動だにしませんね…)

港湾棲姫(ホントウニナニシニキタノ…?)

~夕方頃・第三鎮守府執務室

鳳翔「…以上が一部始終です」

提督「…割と本気で頭抱えそうな話だが…まあそうなんだろ」

鳳翔「と言うか、最後まで攻撃してこなかったのが気になりますね」

提督「それだけなら駆逐棲姫との邂逅も大体そんなもんなんだが…」

鳳翔「…これは私が感じただけの事なのですが」

提督「何かあるなら言ってくれ、無いより遥かに良いからな」

鳳翔「大したことでは無いのですが、その…最後の方は泣きそうになってるように見えました」

提督「………」

鳳翔「すみません、流石に馬鹿馬鹿しいですね…」

提督「…いや、違う」

鳳翔「へ?」

提督「さっきビデオ見たんだが…俺もそう見えた」

鳳翔「…どうしましょう」

提督「どうしような、本当に…」

~同時刻・第一鎮守府執務室

第一「…本当なんだよね」

最上「うん、信じられないかもしれないけど」

第一「…色々、分からないかな…うん…」

最上「…あ、あはは…」

第一「…まぁでも、第三鎮守府の提督さんか…もしかしたら元帥さんが何とかしてくれる、と思うよ」

最上「うちじゃどうしようも無いしね…」

第一「戦力足りなくてゴメンね…」

最上「大丈夫だって、気長に考えていこう?」

第一「そうだね…よし、景気付けに開発しに行こう!」

最上「やっぱり装備も大事だからねー」

~深夜・第三鎮守府海付近

提督「…まあ当然暗いわな」

レ級「オレハフツウニミエルケドナ?」

提督「俺も多少は見えるが…昼じゃなくて良い理由がこれってのも中々珍しいか」

駆逐棲姫「ドウシタノ?」

提督「…夜中に動くのは楽しいって話…」

レ級「ソウダナ、ヨルニタタカウノモタノシイヨナ!」

提督「そう言う話じゃねぇよ」

レ級「エー」

提督「まあ良い、とっとと行くぞ」

レ級「オー」

駆逐棲姫「ワカッタ!」

提督「あ、レ級が先導してくれ」

レ級「ワカッタゼ、マカセロ」

~海上

提督「…ん?」

レ級「ドウシタ?ナンカイタカ?」

提督「…そこか、多分…あの辺?」

レ級「…マジカ」

駆逐棲姫「…ジャマ、シナイデ…!」ドォン

レ級「ヒャッハー!」ドゴォォン

提督「流石に近いんだよな…音がデカイ、て言うか黒くて見えん」

レ級「オーイ、タオシタゼー」

提督「早くねぇか?」

駆逐棲姫「タオシタヨ?」

提督「…戦力として数えたいな、この能力の高さは…」

レ級「ナンノハナシダ?」

提督「仕事の話だ、つまらんぞ」

レ級「ジャアイイヤ、サキイクゼー」

提督「足の速い事で…待てっての」

港湾棲姫と提督の邂逅は次回
今日はここまでと言う事で
では

どうも1です
更新始めていきますね

~島

提督「少し時間かかったな、そもそも起きてるか分からんが」

レ級「タブンダイジョウブダトオモウゼ」

提督「…第三鎮守府に来る前に何かしら接点でもあったのか?」

レ級「…ジツハソウナンダ。…カンムスニボコボコにサレテタトキニ、マモッテクレタンダ」

提督「なるほど、恩人って訳だ。…その辺の話は帰ってからだ、お出迎えらしい」

港湾棲姫「…マタキタノ…?クルナッテ、イッテルノニ…」

提督「一応仕事でな。…駆逐棲姫、少し離れた所で周りの警戒」

駆逐棲姫「ワカッタ!」

港湾棲姫「…?ナニシニキタノ…?」

提督「簡単に言うと、保護されてもらいに来た。…うちの鎮守府で保護されてくれると色々助かる」

港湾棲姫「…ホゴ…ナニガモクテキナノ?」

提督「特に何も無い。強いて言うなら『興味が湧いた』位だが」

港湾棲姫「…ナンデレキュウガ、イッショニイルノ?」

提督「こいつが俺の鎮守府で暴れに来て、俺が捕まえた。で、面倒くさい紆余曲折を経て今に至る」

港湾棲姫「…ワタシハ、コウゲキサレナイノ?」

提督「少なくとも俺はしない。他の気が短い奴は流石に知らんが」

港湾棲姫「…ソウ…」

提督「…」チラッ

駆逐棲姫 ビッ

提督(…良く分からんが、取り敢えず大丈夫そうだな)

港湾棲姫「…デモ、ワタシハ…シンカイセイカンダカラ、ソンナニカンタンニハムリナンジャナイノ?」

提督「言い訳にはなるがな、理由がしっかりしてんなら問題無い」

港湾棲姫「ナニヲリユウニスルノ?」

提督「情報収集。…敵を知り、己を知ればなんとやら、だ。知識の有無は大きい」

港湾棲姫「…ダレカニナニカイワレタリトカハ…」

提督「そんな物は無視だ。…どれだけ理由が正しかろうが駄目だと思うから反対、ってのは良くある話だ」

港湾棲姫「…!ウシロ!」

ガシャ

提督「…はぁ、せめて話を聞いてくれれば」

「動かないでください」

提督「分かってる、少なくとも『理由無しに』敵対する行動は取らない」

大和「…そうですか」

提督(…顔が見えんが…多分戦艦だな、陸上型相手なら一番の火力元だし…)

大和「…いくつか質問をしますから、答えてください」

提督「俺に答えられる範囲内なら答える」

大和「…一つ目です、何をしているんですか?」

提督「それはさっきからの問答をどれだけ聞いてるかで答えの量が変わるな」

大和「『保護されてもらいに来た』辺りから聞いていましたが」

提督「殆ど聞いてんじゃねーか…そこの港湾棲姫に保護されてもらいに来た」

大和「…次です、何故そんな事をしようとしたんですか?」

提督「敵を知り己を知れば…だ。それ以上の理由が欲しいなら今から考えるが?」

大和「必要ありません。…次です、そこのレ級は何が理由で行動を共にしていたんですか?」

提督「ここの先導と道中の護衛、協力してる理由は…まあ駆逐棲姫と大体相違無い」

大和「…最後です。…あなたは人類に対して敵対するつもりですか?」

提督「まさか、何でそんな手間のかかる真似しなくちゃならない?」

大和「絶望に絶望を…と言う事が無いとは言い切れませんから」

提督「……少なくとも俺にそのつもりは無い。…これで最後なら、こっちからの質問は?」

大和「構いませんよ」

提督「じゃあ質問する。…俺達を始末、と言うか殺処分する予定は?」

大和「…こちらに対して攻撃するなら、こちらもそれ相応の対応をしますが」

提督「だったら帰ってくんないかな、最高に邪魔だ」

大和「…自分の置かれている状況を理解しているのですか?」

提督「こっちの台詞だ、俺は港湾棲姫に保護されてもらいに来てんだぞ。これ程のチャンスがあるか?」

大和「何のチャンスですか?」

提督「自分の艦娘が戦うかもしれない敵の情報をノーリスクかつ『オマケ付きで』手に入れられる、だ」

大和「…全てが嘘、などとは考えないのですか?」

提督「その為の駆逐棲姫とレ級だ。…情報が有る事は軍事に限らず大事な事なんだよ、分かるだろそれ位」

大和「確かにそうですが…にわかには信じがたい話ですね」

提督「…」イラッ

大和「どちらにしても、反逆の意思ありとして拘束させて…」

提督「あああああウザってぇ!」

大和「…理由無しに敵対する行動は取らないのでは?」

提督「その台詞、そのまま返してやろうか」

大和「何が言いたいんですか?」

提督「…ッ、これだから頭固い奴は嫌いなんだよ…ッ!」

大和(気味の悪い…)

提督「…よりにもよって『大和』がか…何処の所属だか知らんが中身の薄い…」

大和「…侮辱されて黙っている、何て事はありませんからね」ガシャ

提督「馬鹿だろ、いくら何でもそれはねーよそれは。…人の話聞いてたか?」

大和「無論です。…何が無いと言うのです?」

提督「…お前の頭には『敵の撃滅』以外に何も無いのか?敵と同形態なら同じ物ってか?」

大和「敵は敵です、それ以上に意味があるとでも?」

提督「…無いのか…友人の一人二人いるだろ?」

大和「いますが、それが?」

提督「少しでも駄弁ったら友人か?一緒に食堂で相席したら親友か?」

大和「…何の話ですか」

提督「…嘘だろ…これで分かんないのかよ…」

大和「話が見えませんが…馬鹿にされているのは分かりますね」

提督「当たり前だ。…捕虜の意味なら分かるか?」

大和「分かりますよ。…さっきから何が言いたいんですか?」

提督「『敵』を殺したら終いかって話と…『敵』は全部『敵』か、って話だ」

大和「敵は敵です、さっきも言いましたよね?」

提督(五連アッパー叩き込んでやろうかコイツ…)

提督「…あー、そうか…なら納得した…」

大和「やっと拘束を受け入れる気になりましたか?」

提督「いや、お前単に考える事を放棄してるだけだった、って話だ。だから『納得』したんだ」

大和「…どういう意味です」

提督「意味も何も、思考が『敵だ、倒そう』で終わってる奴を『考えてる奴』とは言わんだろうが」

大和「…私がそうだと?」

提督「違うと思うか?『敵は敵だ』と言い切ったのはお前だ、俺でも港湾棲姫でも駆逐棲姫でもレ級でもねぇよ」

大和「…」

武蔵「大和、もう諦めたらどうだ?」

大和「武蔵!」

武蔵「そこの提督の言っている事は正しいと思うぞ。…色々と聞きたい事はあるがな」

大和「…」

提督(…同じ所の大和型とは思えん台詞だな…)

武蔵「見た目に嘘をついている様子も無いし、少し位信用しても良いんじゃないか?」

大和「ですが…」

武蔵「…相変わらず頭が固いな。大体、最初の状況でこの提督が殺されない保証なんて無いんだぞ?」

提督「同じ事考えてんのか…」

武蔵「少なくとも、わざわざこんな所に出向いてるんだ。理由も無しに敵の正面に出るわけが無いだろう」

提督(まあ間違ってはいないか…)

提督「少なくとも嘘はついてない。…喋った情報に不備があったなら訂正はするが、事実でない事は言ってないからな?」

大和「…む…」

大和「…分かりました」

武蔵「そうか。…謝罪は」

提督「いや、いらん。それより帰ってくれ。…さっきも言ったが邪魔だ、少なくとも益にはなってない」

武蔵「…そうか。…一応、怪しまれるような事はしない方が良いとは言っておく」

提督「反論出来んからしない。…それより頭の固さを何とかしとくべきだな。その内死ぬぞ」

武蔵「流石にそこまでは無いと思うが…忠告ありがとう、受け取っておくよ」

大和「…申し訳」

提督「良いから早く行ってくれ。…この方が良いと思うから言うがな、俺の中でも最高に嫌いな性質だ」

大和「…」

提督「一応謝っとく、すまん」

大和「へっ?」

提督「あ?」

武蔵「…行くぞ?」

大和「あ…うん」

ザバァァァ

提督「…次会ったら壁際で五連アッパー叩き込んでやる…顎に…」

港湾棲姫「…モウダイジョウブ?」

提督「気が変わった、とかが無ければな。…ああ、悪い奴では無いと思う」

港湾棲姫「…ソウ?」

提督「俺は嫌いだがな、単に糞真面目なだけだ。そこは理解する。…嫌いだがな」

港湾棲姫「…ホントウニキライナノネ」

提督「…大分薄れてるだろうが…何か問題があるなら言ってくれ」

港湾棲姫「…モンダイハ、タブンナイトオモウワ」

提督「そうか…はぁ、何で舌戦しなきゃなんねぇんだ…」

レ級「エート、オツカレサン?」

提督「ああ疲れた。…港湾棲姫、俺は今から帰る。…すぐにでも、と言うならついて来い」

港湾棲姫「…イマカライッテイイノ?」

提督「俺はな。…駆逐棲姫、お前は?」

駆逐棲姫「ワタシハダイジョウブ。…イッショニカエロ?」

港湾棲姫「…ジャア、ツイテイクワ。ミチアンナイハオネガイネ」

提督「了解。…悪いレ級、頼むわ」

レ級「ダイジョウブダゼー!ジャアツイテコーイ!」

港湾棲姫「アア、マッテ…ワタシソンナニアシハヤクナイカラ…」

提督「少し抑えろっての…駆逐棲姫、何だ?」

駆逐棲姫「ワタシニツカマッテ?」

提督「…海中なんだが…まあ良いか、じゃあ頼んだ」

駆逐棲姫「マカセテ!」フンス

~第三鎮守府

提督「着いたっと…まあずぶ濡れだわな」

夕張「お帰りなさ…ずぶ濡れじゃないですか!」

提督「色々あって疲れた。…風呂入ったらとっとと寝るわ…」シュー

夕張「えっ、何で煙出てるんですか」

提督「疲れのサインだろ多分…」

レ級「トウチャーク!…アレ、サキニツイテタノカ」

港湾棲姫「レキュウチャン、ハヤイッタラ…ズブヌレネ?」

提督「まあな…ああ、まだ人増えんの思い出した…」

夕張「…もしかして、ちょっと前に増えるから良いっていってた?」

提督「随分記憶力良いのな…ああ、駄目だ。とっとと寝る…の前に風呂…」フラフラ

夕張「フラフラじゃないですか…私が支えますから、取り敢えずあそこまで歩きましょ」

提督「悪い…駆逐棲姫、レ級と港湾棲姫の事を妖精に伝えとけ」

駆逐棲姫「? ワカッタ」

港湾棲姫「ヨウセイサン…ドンナカンジノコナノカシラ」

駆逐棲姫「ンート…タノシイカンジ!」

レ級「ヨクワカンネーケド、タノシインナライッカ」

何か大和嫁提督を敵に回しそうな内容になったけど大丈夫ですかね
今日はここまでと言う事で
次回は港湾棲姫とレ級と大和と武蔵の設定書く予定
では


レ級に港湾棲姫か、飯の作り甲斐のありそうな面子だな

てか、深海棲艦も飯喰うんだっけ?駆逐の姫は料理してたから食べられるんだよな

どうも1です
今日は設定と短編です
>>548
食べますね
どちらかと言うと栄養面より嗜好品に近いです
艦娘は普通に栄養源ですが

~第一鎮守府メンバー

・最上
第一鎮守府に所属している重巡洋艦娘。第三の時雨と並んで当SSでは貴重な僕っ娘。
真面目が多い第一鎮守府の中でも、割とあけすけな性格をしている。第一鎮守府では電に続く古参。
良く吹雪をからかっている。
・吹雪
第一鎮守府に所属している駆逐艦娘。明るく真面目な性格をしている。
実戦経験は無いが、実力はそこそこある。最上に電共々からかわれる事が多い。
言われた事を真に受ける事もしばしばある。
・レ級
提督とのバトルで紆余曲折を経て謎のシンパシーを感じ、なんやかんやで仲間になった深海棲艦。
頭に超がいくつもつくレベルの戦闘バカだが、受けた恩は忘れない。
港湾棲姫に命の危機を救われた事があり、それ以来行動を共にしていたが、途中ではぐれてしまいそのまま一人で暴れていた。
・港湾棲姫
噂を聞き付けた提督が保護した深海棲艦。レ級とは正反対の落ち着いた性格をしている。レ級の恩人であり、姉貴分的な存在。
元々積極的に戦う方では無かったため、逃げ出している最中にレ級を助け、行動を共にしていた。
はぐれてからは島に引きこもろうとしていたが、提督の提案で第三鎮守府で保護される事になった。

(レイアウトを)大☆失☆敗 深海二人は第三です…

・大和
中央鎮守府に所属している戦艦娘。自分の艦娘としての存在理由に忠実な性格をしている。
割と頑固らしく、結構な直情径行型。あくまで真面目過ぎるだけで、人の話はちゃんと聞ける。
元帥の艦娘だが、提督は知らない。
・武蔵
中央鎮守府に所属している戦艦娘。豪快かつ剛胆な性格。地味に酒豪。
大和のストッパー的な存在で、比較的思慮深い。大和とは姉妹である事とは別に相性が良いらしい。
元帥の艦娘だが、提督は知らない。



ちょっと休憩してきます
抜けがあれば教えてください

休憩終わり、短編です

どうでも良いけどムネタイラー・ナイバストとか言う名前を思い付いた

【壁際=スーパー昇龍拳タイム】

~第三鎮守府・海付近

パァン ドゴォ ドガガガ

提督「…行けるな」グッ

夕張「…本当に出来るんですか?」

提督「出来るは出来る。最近してないから、うまくいくかは分からんが」

夕張「そうですか…じゃあ頑張って下さいねー。うまくいったら教えてくださいよ?」

提督「はいはい…よし、動く」

人形<バー対殺し切りだけは勘弁

提督「…せー、の!」ドゴォッ

人形<顎が痛いでござる!

提督「っの、まだまだぁ!」ドゴォッ

人形<二回目だと!?

提督「のぉぉっ!」ドゴォッ

人形<馬鹿な!三回も続く!?

提督「しゃぁぁああぶねぇぇぇ!」グラッ

人形<あ、助かった

提督「…定期的にやらんと鈍るな…」

提督「なんの、まだ一回目」

人形<えっ、成功するまでやんの?

提督「…うし、やれる。…ドラァッ!」ドゴォッ

人形<何も考えたくないでござる!

提督「もう一発!」ドゴォッ

人形<無理でござる!

提督「アッパァァァ!」ドゴォッ

人形<ちょ、マジ無理だって

提督「散れ散れ散れやァァァ!」ドゴォッ

人形<ひぎぃ

提督「っの、とっとと散れ!」ドゴォッ

人形<みぎぃ

提督「…よし、出来た。…次は…バレーか?」

人形<不穏!

レ級「…ナニヤッテンダアイツ」

港湾棲姫「サア…?アナタハワカル?」

駆逐棲姫「…アッパー?」

港湾棲姫「マア、タシカニソウダケド…」

夕張「あれ、昔は良くやってたそうよ?」

レ級「ムカシ?」

夕張「ええ…喧嘩する時とか、壁際でやってたそうで」

レ級「…ヒトッテ、ハネアガルホドナグッタラシナナイカ?」

夕張「死なない程度に力を加減してた、とか。…正直胡散臭いけど」

レ級「カゲンシタラウキアガラナイヨナ…」

夕張「あ、あれはスカスカの人形だから浮くわよ?…あそこまでとは思ってなかったけど」

レ級「ア、ヒトアイテナラウカナイノカ?」

夕張「『流石にそこまでの力は無かった』ですって」

レ級「…イマハウクノカ」

夕張「今なら出来るかもしれないわねー」

<えーと、バレーは細かく刻むんだったか…あー、こう、か!?
<ガッ パァン ドゴォッ ドゴォッ ドゴォッ ドゴォッ

夕張「…バレーって何?」

~提督私室

提督「はいはいフェイタルフェイタル。…無難にBアッパーで締めよう」

夕張「嘘でしょぉ!?何でこんなに減るのよ!」

提督「まあアー○だからな、フェイタル始動なら十割とかおかしくないし」

夕張「うー…あ、そうだ。提督、バレーって何の事です?」

提督「聞いてたか。…丁度終わったし、トレモで見せよう」

夕張「はーい。…えっ、何これ?」

提督「これがバレー。正確には元ネタだが」

夕張「…ゲームだからこその演出ですよね?」

提督「浮くことは関係無いぞ、大事なのは小刻みなフックとアッパーだ」

夕張「…五連アッパーもこれですか?」

提督「同じくな。…大体画面端で始めるとこうなる」

夕張「うわー、何この素敵連携。…これをわざわざ?」

提督「いちいち喋って鬱陶しい奴がいたんでな、顎をへし割れば黙ると思って」

夕張「うわ危険な考え。…ゲームからあそこまで出来るんですねぇ」

提督「その辺はあれだ、楽しかったからな」

夕張「やっぱり危ないですねぇ…」

【お菓子を相手の胃袋にシュゥゥゥゥ!!】

提督「…発酵終わったから…よし、オーブンも準備出来てんな」ガショ

提督「後は待つだけか…次は…よし、スコーン作るか」

瑞鳳「提督ー、何作ってるんですかー?」

提督「食パンとスコーン。…あ、その前にイチゴジャム作ったから、味見頼む」

瑞鳳「い、イチゴジャム…?…あ、美味しっ」

提督「糖分減らしてみたが、前のと比べてどうだ?」

瑞鳳「んー…前のはちょっと甘すぎた感じがあったし、パンに乗せるならこっちかな?」

提督「そうか、やっぱり糖分多すぎは駄目だよな…レシピ書き直すか」

瑞鳳「あ、折角だからレシピ見せてもらって良いですか?レ級ちゃん達がお菓子食べてみたいって言ってて」

提督「良いぞ、汚すなよ?」

瑞鳳「…気を付けます。じゃあ、使わせてもらいますねー」

提督「オーケー。…あ、待て。今からレシピ書き直す」

瑞鳳「…て言うか、ノートが3つも埋まってるんですね」

提督「暇な時に書いてた奴を貯めてたらこうなった。…正直レシピ本出せそうな気がしてる」

瑞鳳「公務員じゃなかったら出してましたね」

提督「出してたろうな、そしてオリーブの人より先に名前が出る位にのしあがってやろうかと」

瑞鳳「…あー、朝の」

~食堂

瑞鳳「と言うわけで、提督のレシピ本借りてきたので今から作りまーす」

レ級「イエー!」

港湾棲姫「イ、イエー…」

瑞鳳「無理して言わなくて良いのよ…じゃあ待っててね!」

レ級「テツダオウカ?」

瑞鳳「大丈夫、これくらい…うわぁ、超実践的」

レ級「…スゲーコマカクカイテンナ」

港湾棲姫「コンナニタクサンツクッテタノネ」

瑞鳳「ここまでとは思ってなかったけど、分かりやすいし、大丈夫ね」

レ級「オウ、キタイシテルゼー」

港湾棲姫「ガンバッテネ」

瑞鳳「任せて!…えーと…ふむふむ…」

瑞鳳「…あ、あれこうすれば良いんだ…」

~十数分後

瑞鳳「お、おぉ…出来たけど、我ながら凄い美味しそう」

レ級「…ウオー、スゲーウマソウ…」

瑞鳳「きっと美味しい筈よ、さあ召し上がれ!」

レ級「イタダキマース…」モグモグ

港湾棲姫「イタダキマス…」モグモグ

瑞鳳「…私特製スコーンのお味は?」

レ級「…スゲーウマイ!ナンダコレスゲーウマイ!」

港湾棲姫「オイシイ!…スゴイワネ」

瑞鳳「良かったぁ!…それじゃ私も一口…美味しい、何これいつも作ってるのと全然違う…」

レ級「レシピホンサマサマダナ!」

港湾棲姫「ソウネ…コレ、テイトクハコンナニオイシクツクレルッテコトヨネ」

瑞鳳「…もしかしたら私以上かも…」

提督「さて、それは食ってからのお話だ」

瑞鳳「うひゃあ!…脅かさないで下さいよもー!」

提督「悪い。…俺は食パン作った、ジャムは苺だ。バターもあるから好きなだけ使え」

レ級「バ、バター?…ナンテギジュツリョクナンダ…」

港湾棲姫「ジャムダケジャナク、バターマデツクルノ…スゴイワネ…」

提督「バターは意外と簡単だぞ、滅茶苦茶疲れるけどな」

レ級 モグモグ

港湾棲姫 モグモグ

提督「聞いてなさそうだな…」

瑞鳳「提督、バターってどうやって作るんですか?」

提督「ペットボトルと牛乳用意しろ」

瑞鳳「へ、はい!…用意しました、これでどうするんですか?」

提督「牛乳をペットボトル半分位入れて、十五分間振り続ける。以上だ」

瑞鳳「…え、それだけ?」

提督「それだけだ。…まあハンドミキサー使っても良い、そっちのほうが労力は少ない」

瑞鳳「じゃあそっちを教えてくださいよー」

提督「洗い物が増えるだろ、だから俺はやらない」

瑞鳳「あ、それが理由なんだ…」

レ級「ウメー」

港湾棲姫「オイシイワネ…」

提督「…何よりだ」

駆逐棲姫は?

【快楽主義】

『…失礼…あ?』

『あれぇ?…もしかしてこの人達に用?』

『まあな。…死屍累々だが、お前か?』

『…分かる?』

『分かる。…正解か?』

『まあ正解だけどね?…それで、これからどうすんの?』

『…お前がやったんだな?』

『…何か嫌な予感が…』

『ここまでしといて嫌もあるか。…お前と、だ。やるだろう?』

『やっぱり?…もしかして、君相当な戦闘狂だったりしない?』

『…さあな、俺に聞いても分からんぞ?』

『自分の事だろうに、分かんないなんてあり得ないねぇ』

『…そうか』

>>562(割と最初からいる→だったらいつも食ってんじゃね?という考えから…何時か駆逐棲姫含めたネタやります)



『…いやいや、そうかじゃなくて…アハハハ、まあ良いや』

『…随分と投げやりだな、お前』

『その辺考えるの楽しくないからねぇ、楽しい方が良いだろ?』

『…それはどうでもいい。…やるんだよな?』

『…やっぱり戦闘狂じゃない?台詞がどうみても戦闘狂だよ?』

『だったらどうした、そんな事はどうでもいい』

『…アハハハ…実を言うと、マジな戦いってあんまり好きじゃないんだ…』

『…』

『…アハハハハハ!ま、やるんなら楽しんだ方が良いよねぇ!?』

『今一番聞きたい台詞ッ!』

『上等!どっからでもどうぞ!キツいのくれてやるけどね!?』

『あまっちょろいな!その程度がどうした!』

『ハハハハハハ!良いねぇ、もっと来いよ!』

(ちょっと長くなりそう)



『…割と骨があって楽しかった。…暇なら何時だかにでもやりあうぞ』

『こっちの台詞なんだよねぇ…何で避けないんだか?』

『避ける必要も無いし、何より慣れてるからな』

『…結構マジだったんだけどね。…避けるまでも無いってキツいねぇ』

『…ただ、な』

『何さ?何かあった?』

『一々煽ってくんな、鬱陶しい』

『アハハハ、つい楽しくてね?』

『マジな戦いが嫌いな割には、楽しそうだったのはそれはそれで面白かったがな』

『アハハハ、言うね?』

『言う。…じゃあな』

『バイバーイ。…初めて良い奴が現れたな…大切にしないとねぇ?』

『そうそう、友人は大切に…ねぇ?…アハハハ、それじゃあねぇ』

『…よう、ちょっと面貸さねぇか?』

『…良いよぉ?…楽しいんならね、楽しいんなら』

『おう、じゃあこっち来いや』



『…何だ?』

『…面寄越せ』

『…帰れ、邪魔だ』

『…舐めてんのか』

『勝手に考えろ』

『ふざけた事ぬがっ…』

『…やぁ。…見てたよルーキー?楽しそうな事始まりそうじゃない、何で呼ばない?』

『…誰がルーキーだ、そもそも何のルーキーだ』

『こう言う事初めてだろ?だからルーキー』

『…じゃあお前は主任だな』

『…ああ、あれね…良く知ってるよねぇ…割と古いんだっけ?』

『お前も大概だ。…さて主任、割と多いぞ?』

『それ固定?…どうせやるんだろ?』

『そりゃあな』

『だよねぇ。…これだから面白いんだ、お前って人間は。…最高だ』

『嬉しくない評価だ』

『…終わりか』

『だな。…帰る』

『そうかい、じゃあねぇ』

『…悪くない、どころか。…最高だ。…でもいつか壊れるかな…ならその前に俺が壊すんだ…ハハハッ』



主任(…懐かしい夢を…)

主任(…貴様、なんて呼び方したのは何時が最後だったかな?…)

主任「…アハハハ、良いお話だよねぇ」

若葉「…やっと起きたのか?」

主任「今さっきね?…あれ、もしかして怒られる?」

霞「ええ、暫く説教ね」

主任「…アハハハ、お手柔らかにね…」

若葉「…どんな夢だったんだ?」

主任「内容?…馬鹿と馬鹿な事してた、ってだけ。…他人にはつまらない話だよ」

霞「こっちの話を聞きなさいね?」

主任「勿論聞きますよええ聞きます」

主任(…今はキャベツ、だっけ?…主任は、名前だけかな?…駄目だねこれじゃ…)

霞「だから、…」

主任(…まあ…暫くキャベツのままでいるかな…)

やっぱり回想は厨二臭い
今日はここまでと言う事で
次回はドイツ艦、第三はデカイ、第一は褐色娘の予定でござる
では

漢チック(物理)
どうも1です
更新始めていきますね

~数日後・午前二時頃・第三鎮守府提督私室

提督「…」ムクリ

提督「…二時じゃねぇか…」パタリ

提督「…勝手に増やすな…ああ、資源が…」Zzz

~朝・執務室

提督「…」ゴキゴキ

古鷹「おはようございます。今日の秘書艦は私ですっ」

提督「…今日限りでもう一人増える筈だな」

古鷹「ドイツから来るって言う艦娘の事ですか?」

提督「そう言う事だ。うちには戦艦が来るんだと…少ないから良いが」

古鷹「…ブルーですね」

提督「…今回は割と希望があるけどな」

古鷹「そうなんですか?」

提督「一応な。…そこそこ早いらしいから、港行くぞ」

古鷹「分かりました!」

~港

提督「…そろそろ予定の時間だが」

古鷹「まあ、深海棲艦の事も考えられますからね…あ」

提督「見えたっと…帽子でも振るか」ヒラヒラ



独妖精「此度は受け入れて頂き、真にありがとうございます」

提督「…やめてくれ。堅苦しいのは苦手だ、ガラじゃない」

独妖精「じゃあ普通に喋りますです?」

提督「かなり滅茶苦茶だが…で、お前さん達が建造したらしい艦娘は何処だ?」

「ここよ、気づかなかったのかしら?」

提督「…隠れてんならな、何してんだ」

ビスマルク「…冗談の通じない人ね…Guten Tag。ビスマルク型戦艦のネームシップ、ビスマルクよ」

提督「俺はこの鎮守府…第三鎮守府の提督だ。よろしく」

ビスマルク「ええ、よろしくね」スッ

提督「…握手か、すまん」ガシッ

ビスマルク「…いきなり謝罪?」

提督「…古鷹、先に執務室行っててくれ」

古鷹「へ?あ、分かりました」スタスタ

ビスマルク「…?」

提督「さて、今からここの案内でもしようかと思うが、来るか?」

ビスマルク「提督自ら?何だかイメージと違うわね」

提督「…先言っとく。ここは他の鎮守府とは色々と違う、自慢出来ない方向にな」

ビスマルク「…ブラックなのかしら」

提督「俺はホワイトのつもりだが、ブラックな奴なら何人かいる」

ビスマルク「それはそれで直すべきじゃないかしら?」

提督「直らん、色の話だからな」

<オラオラー!エンシュウトハイエテカゲンナンテシネーゾー!

<ちょっと待つネー!いくら何でもやり過ぎデース!

ビスマルク「…な!?深海棲艦ですって!?」ガシャ

提督「…資源が減り過ぎなければ良いが…」

ビスマルク「ちょっと!そんな事言ってる場合!?」

提督「…待て、ここの事何も聞いてないのか?」

ビスマルク「え?…大規模作戦で予想外の奇襲を受けたにも関わらず、誰も轟沈させず撃滅した…位なら」

提督「つまりまるで聞いてないのか…」

カクカクシカジカ

ビスマルク「…物凄い非現実的な事を聞いた気がするのだけれど」

提督「ところがどっこい、夢じゃあありません…てのはともかく、事実だ」

ビスマルク「…私はここに馴染めるのかしら」

提督「何とかなるだろ、多分…で、案内受けるか?」

ビスマルク「えーと、お願いするわ」

提督「了解、取り敢えず工廟からな」

~工廟

提督「工廟はここだ、あれが修復ドッグ、手前の二つは建造と開発用のだ」

ビスマルク「…本当に案内なのね」

提督「これ以上を要求するなら妖精に頼め、俺には出来ん」

ビスマルク「いやそう言う事では無いけれど…まあ、次ね」

~食堂

提督「食堂、以上。厨房を使いたかったら使え、許可は余程大がかりでなきゃいらん」

ビスマルク「あら、ならドイツ料理を振る舞ってあげましょうか?」

提督「その時はザワークラウトを頼む」

ビスマルク「…即答…想像してたのとは全然違うわね」

でかい暁…いやビスマルクは料理できるのか?楽しみだ

提督「どういうイメージをしてたのか、聞いても?」

ビスマルク「構わないわ。…何と言うか、生真面目で物凄い仕事人間って感じを想像してたわね」

提督「残念、仕事は真面目だがそれ以外はジャパニーズオタクだ。拘りが強いって意味でな」

ビスマルク「…じゃあその眼帯は、所謂コスプレというものって事になるのかしら?」

提督「ファッションが一割、残りは実用だ。…まあ眼鏡でどうにかなってたが、これはこれで悪くないしな」

ビスマルク「眼鏡?…まあ良いわ、次の所に連れていって貰える?」

提督「OK、こっちだ」

~執務室前

提督「執務室、秘書艦になったらここで書類と格闘する事になる」

ビスマルク「書類なら任せなさい、全て完璧にこなして見せるわ」

提督「日本語が出来るか知らんが、まあその時は頼む。因みに今日はさっきの古鷹と一緒にやってくれ」

ビスマルク「早速私の出番ね、期待してて頂戴?」

提督「じゃあ期待していよう。一応次があるから行くぞ」

ビスマルク「あ、まだあったのね」

~艦娘寮前

提督「寄宿舎って感じか。基本的にここで寝泊まりだ」

ビスマルク「中が気になるわね」

提督「無駄に金かかっててな、光回線も使えるそうだ」

ビスマルク「…普通に生活出来るのね」

提督「因みに執務室の奥に俺の部屋がある。前にも増してパン屋と化してきたが」

ビスマルク「…パン屋?」

提督「その辺は追々。さ、書類を蹴散らしに行くぞ」

ビスマルク「ふふん、任せなさい」

~執務室

古鷹「…よし、3割は終わったかな」

ビスマルク「…明らかに仕事量が違いすぎないかしら?」

提督「気のせいでも無いが、問題は無い。むしろ俺としては内容に色が付けばまだ増やしても良い」

ビスマルク「…ワーカホリック、とかではないの?」

提督「単に何かしてないと気が済まないだけだ。…茶でも出すか」

ビスマルク「それもあなたがやるの?働き過ぎじゃないかしら?」

提督「こっちは趣味だ、止めてくれるな」ガチャ

ビスマルク「…料理が趣味、とかそう言う事なの?」

古鷹「そうですよ。提督は料理好きなんです、筋金入りの」

ビスマルク「ますます分からないわね…」

提督「…茶だ。…流石にドイツにおける緑茶的飲料は分からんから、日本の緑茶で我慢してくれ」

ビスマルク「構わないわ。緑茶は初めてだし、楽しみね」

提督「そうか、羊羮もあるから食いたければ食え」

ビスマルク「…流石に羊羮は店で買ったのよね?」

提督「寒天、砂糖、こし餡があれば家庭でも作れるぞ。流石にこし餡は買ってるが」

ビスマルク「レパートリーが豊富ね…お、おお?」

提督「ジャパニーズ緑茶のお味は如何かな」

ビスマルク「…とても美味しいわ!…何なのこの高級感…」

提督「その辺はケチらずに良いのを使うのがベストなんでな、高いぞ」

ビスマルク「…羊羮を頂くわ」モグモグ

提督「羊羮は…あー、プレーンだ」

ビスマルク「…美味しいわね…これも手作りなのよね」

提督「一応な。…さ、休憩挟んだら仕事だ仕事」

古鷹「あ、とりあえずこれ終わったのでチェックお願いしますね」

提督「了解」

ビスマルク(…やっぱりワーカホリックなんじゃないかしら?)

~昼頃

ビスマルク「…アドミラル、私の分は終わったわ。この後はどうするのかしら」

提督「終わったら好きにして良い、良い機会だから腕試しに紅白戦でもすればどうだ?」

ビスマルク「…自由ね?」

提督「それが?」

ビスマルク「…まあ良いわ。…そうね、お茶と羊羮を貰ったのだし、お返しに昼御飯は私が作ってあげるわ」

提督「じゃあザワークラウト頼んだ」

ビスマルク「好きね、ザワークラウト」

提督「何となくな、食った事は無い」

ビスマルク「そう。…じゃあ厨房使うわね」

提督「分かった。…古鷹、工廟行くぞ」

古鷹「え、工廟ですか?」

提督「前に妖精が古鷹の二次改造にゴーサイン出したんでな」

古鷹「それは嬉しいですね!行きましょう!」

~工廟

提督「妖精、頼んだ」

妖精「任せるです?」

古鷹「新しい古鷹の姿、見ててくださいね!」

提督「分かった。…開発やらせるか」ガシッ

建造妖精「何故毎回頭を掴むです?」

提督「ノリと勢い。…戦艦用の主砲頼んだ、ビスマルクの艤装にジャストフィットする奴」

建造妖精「無茶です?」

提督「どうせお前なら出来るだろ、やれ」

建造妖精「ビスマルクさんの艤装があったら出来るです?」

提督「そうか」ポーン

妖精「改造終わったです?」

古鷹「提督、これが私の新しい姿です!これなら夜戦もばっちりです!」

提督「待て、ちょっと待て」

古鷹「?どうしました?」

提督「…間違いないな、何で頭身上がってんだ?」

古鷹「…頭身?」

妖精「良くある事です?二度目の改造だと姿から変わるです?」

提督「艤装だけだと思ってたよ…まあ良いや、戻るぞ」

古鷹「あ、はい」

~執務室前

ビスマルク「あら?」

提督「おっと、待ってた方が良かったか」

ビスマルク「…いえ、それより古鷹は何処へ?」

古鷹「えっと、ここですよ?」

ビスマルク「…確かに、古鷹ね。…何があったのかしら?」

提督「改造した、頭身上がった、俺が驚愕した、以上。とっとと食おうぜザワークラウト」

ビスマルク「え、ええそうね、気にしちゃいけないタイプの事柄ね」

古鷹「何だか変な感じですね?」

提督(…ビスマルク、お前から見てどう思う?)ヒソヒソ

ビスマルク(…物凄いアダルトな感じがするわね、特にインナーから)ヒソヒソ

古鷹「えっと、あの?」

ビスマルク「そうね、とりあえず食べましょう」

提督「楽しみだ」

古鷹「?」

ビスマルク「まあザワークラウト単体じゃなくて、ザワークラウトを使った料理、だけどね」

提督「えーと、何て名前だ?」

ビスマルク「Schlachtplatte、日本語で発音するとシュラハトプラットかしら?」

提督「シュラハトプラットか、後で探そう。…頂きます」モグモグ

古鷹「頂きます」モグモグ

ビスマルク「どう?自信作よ?」

提督「まあかなり新感覚、美味いな」

古鷹「美味しいですね!」

ビスマルク「嬉しいわね。ふふん、もっと褒めても良いのよ?」

提督「…俺にそう言う事を期待しないでくれ」

古鷹「大丈夫ですって、分かってくれますよ」

ビスマルク(…あ、対人関係苦手なのね。完璧超人とかじゃなくて…それはそれで良かったわ)

提督「…まあ、美味かった。機会があれば他にも作ってくれ」

ビスマルク「ええ、この私に任せなさい!」

~海付近

提督「ビスマルク、ここにいる深海棲艦だ。敵ではないからな」

レ級「ヨロシクナー!」

港湾棲姫「エット、コレカラヨロシクネ?」

駆逐棲姫「…ヨロシクネ」

ビスマルク「え、ええ、よろしくね」

ビスマルク(姫が二人もいるじゃない、制御出来るの?)ヒソヒソ

提督(出来てるから現状こうなってる。…因みにこの事は他の鎮守府に知られてる、と言うか公開してる)ヒソヒソ

ビスマルク(大丈夫なの?)

提督(『深海棲艦の生態調査』とかそう言うのが建前、理由さえ断言出来れば文句は出にくいんでな)

ビスマルク(色々驚いてるわ、本当に…)

ビスマルク「…ところで、あの妖精は?」

建造妖精 チラッチラッ

提督「ああそうだ、あいつにお前の艤装にフィットする主砲要求してんたんだった」

ビスマルク「私の?別に、今あるのでも良いんじゃないの?」

提督「ここに戦艦は一人しかいない。…後は想像つくだろ」

ビスマルク「足りないのね」

提督「戦艦が来るとは思ってなくてな、魚雷と艦載機と電探、後爆雷位しか開発してない」

ビスマルク「なるほどね…」

今日はここまでと言う事で
では
>>576
提督=鳳翔>叢雲=金剛≧ビスマルク=古鷹>その他
って感じですね

駆逐棲姫や港湾棲姫は普段鎮守府近くの海にいるの?

寮に住んでるのかと思った

500どころかもうすぐ600ですって
どうも1です
更新始めていきますね
>>587
基本的に海・食堂・執務室が行動範囲で、夜は深海’s皆で工廟の妖精さんが作った謎の快適空間で寝てます
海は四割位がレ級絡みで残りは日向ぼっこ的な何か、食堂と執務室はお菓子その他目当てですね

~数分後

建造妖精「ちょっとだけ出来たです?」

41cm連装砲<おう長門に載ってた奴じゃないか

提督「…金剛の艤装の一次改造で一つだけ持ってきたな、他は?」

建造妖精「同じようなそうでないようなのが出来てるです?」

試製41cm連装砲<試作品なのに正式版より強いっておかしくね?

提督「…砲身が一つ多いが、こっちは何だ?見たこと無いが」

建造妖精「さっきの奴の試作品です?」

ビスマルク「…ねぇ、そこの妖精から資料を貰ったのだけれど。これ数値が変じゃないかしら?」ペラッ

提督「…試作品、で合ってんだな?」

建造妖精「ですです?」

ビスマルク「何故試作品の方が強力なのかしら?」

建造妖精「この世の謎です?」

ビスマルク「…こっちの妖精は大体こんな感じなの?」

提督「殆どはな。今のところ一人だけ微妙に○ョニーだったが」

ビスマルク「…ふーん?そうなの」

~数分後

ビスマルク「Fener!」ドゴォォン

的<無理矢理はやめて!



提督「…随分と堅いな、金剛と比べて一つ二つ上か。火力はイーブン、対空は…まあ対空装備乗せる気無いしな」

建造妖精「資材を見ても心配しなくなったです?」

提督「…まあ、な。…最初に金剛が大破して不味いと思って、資材を確認した時の驚きは新感覚だった」

建造妖精「どんな感覚だったです?」

提督「…資材考えずに修復して心に余裕がある程度にはあったからな。正直溜め込みすぎた感が無くもない」

建造妖精「ならば我々にも仕事を要求するです?」

提督「装備を開発しろ、一番良いのをな」

建造妖精「我々は本来建造担当です?」

提督「諦めろ。…よう、調子はどうだ?」

ビスマルク「バッチリよ。…そう言えば、一つ質問があるのだけど」

提督「何だ?」

ビスマルク「寝泊まりする部屋って勝手に決めちゃって良いのかしら?」

提督「今聞くか…原則二人一部屋、後は特に無し。好きな所を選んで良いし、なんなら空き部屋でも良い」

ビスマルク「何となく想像してたけど、やっぱり割と自由ね」

提督「……そうだな、まあ不平不満があれば言ってくれ」

ビスマルク(何でここで言葉に詰まるのかしら)

~執務室

提督「…あー…」

ビスマルク「…暇をもて余すわね」

提督「少し手を抜くべきだったかもしれん」

ビスマルク「暇になるからって、手を抜くのは駄目でしょう」

提督「少しでも何かしたいんだよ。…終わったから、で遊べる程不真面目でも無いしな」

ビスマルク「まあ、確かにかなり早く終わったけれど。手を抜く理由にはならないわ」

提督「…言い方が悪かったな。時間をかければ良かった、でどうだ?」

ビスマルク「…いや私に聞いてどうするのよ」

提督「まあそれもそうか。…仕方無い、菓子でも作るか」

ビスマルク「そう言えば、趣味なんですってね。どうせだから、私にも振る舞ってくれないかしら?」

提督「つーかむしろ振る舞われてくれ、材料微妙に多かったんでな」

ビスマルク「いきなり予想外の台詞が飛んで来たわね…まあ、期待してるわ」

提督「はいよ、今回は…そうだな、ドイツの菓子に似せてみるか」

ビスマルク「何を作ってくれるのかしら?」

提督「シュヴァルツヴェルター・キルシュトルテ辺りで」

ビスマルク「ちょっと待ちなさい」

提督「何だ?」

ビスマルク「暇になったから、で作るものでは無いでしょそれは」

提督「…ああ、確かに時間かかりそうだな…じゃあクグロフで行こう」

ビスマルク「…良く知ってるわね、ホント」

提督「一回ネットで見つけて美味そうだったんでな」

ビスマルク「ああ、ネット…載ってるの?ネットは広大ね…」

提督「色々とな。…青葉、ちょっと出てこい」

ビスマルク「え?」

青葉「…何で分かるんですか」ガチャッ

ビスマルク「て、天井から!?」

提督「いや、適当に言っただけだったが」

青葉「むう、まんまと引っ掛かったと言う事ですか…あ、ビスマルクさんですね?聞いてますよー」シュタッ

ビスマルク「え、あ、ビスマルクよ。…ちょっと、これはどういう事なの?説明が欲しいのだけど」

提督「何時やったか知らんが、天井の裏を移動経路として開通させてたんだよコイツ」

青葉「妖精さんの技術力ってスゴいですよねー」

ビスマルク「…自由なのはあなただけじゃなかったのね」

提督「て言うか、こいつ一回新聞でやらかして俺に説教食らってるからな?」

青葉「…反省してますから掘り返さないでください…」

ビスマルク「…こんなでやっていけるのかしら…」

今回はここまでと言う事で
次は19:30以降を予定してます
では

どうも1です
更新始めていきますね

~工廟

提督「…で?手伝って欲しい事ってのは何だ?」

青葉「ビスマルクさんの事で気になりまして。…提督への取材に協力して欲しいんですよ」

提督「じゃあ執務室で良かったろうが。何だかんだでビスマルクも来てんだぞ?」

青葉「あー、ほら、執務室だと人が来るかも知れないじゃないですか」

ビスマルク「何を聞くのよ?」

青葉「…提督のタイプを」

ビスマルク「…なるほど」

提督「俺のタイプがどうかしたか?」

青葉「提督の好みですよ!青葉も…青葉は知りたいんですよ!」

提督「…特に無いが…強いて言うなら喋りかけてこない奴が良い」

青葉「…えぇー…あ」

<No!何て事デース!?

<ちょっ!声が大きいって!

<しーっ!静かに!こっちこっち!

提督「…俺は返事をミスったか?」

ビスマルク「あー…」

青葉「ま、まあこれからですよきっと…」

提督「それはそうと、ビスマルクの事で気になったってのはどういう意味だ?」

青葉「いやほら、今まで何も無かったじゃないですか。だから外国人が好みなのかと」

提督「ねぇよ」

青葉「即答ですか…」

ビスマルク「…割と傷ついたのだけど?」

提督「…悪い」

ビスマルク「まあ、気にしないわ。私の魅力はこれからたっぷり教えてあげれば良いもの」

青葉「ぐうっ!これまた大胆な事を」

提督「まあその時はよろしく」

青葉「何ですと!?」

ビスマルク「ふふん、期待してなさい」

青葉「むぐぐ、青葉には真似出来ない…」

提督「期待?…まあ良いか」

青葉(あ、これ気づいてませんね…)

青葉「…やっぱり相当なニブチンですねぇ…」

~執務室

提督「…ビスマルク、お前対人戦闘は?」

ビスマルク「出来なくは無いわ。…急に何?」

提督「…いや、何となく。…暇だ」

ビスマルク「そうね…」

提督「…」

レ級「ハイルゼー!」バァン

提督「やかましい、ドア壊れんだろうが」

レ級「ア、ワルイワルイ。…ナアナア、タタカワセテクレヨー」

提督「…忘れてた。ビスマルク、明日出撃するぞ」ガタッ

ビスマルク「え、急すぎない!?」

提督「港湾棲姫の騒ぎででうやむやになってたが、ここ最近出撃してない事を思い出した」

ビスマルク「…上に急かされる前に、と言う訳ね」ガタッ

レ級「アレ?オーイ」

提督「正解、取り敢えず何処に出るか今から決める。戦力はそれで考えるが、多分お前も出るぞ」

ビスマルク「任せなさい、腕がなるわ」

レ級「…オーイ、タタカワセテクレッテ…」

提督「後で何とかするから今は我慢しといてくれ、仕事が先だ」

レ級「オ、オウ…」

~会議室

提督「そう言う訳で、作戦会議だ。現状行けるのが…珊瑚諸島沖位か」

木曾「珊瑚諸島沖…敵の中心部隊に装甲空母鬼がいるんだったか?」

提督「残念、更にそれの姫がいる。…少なくとも空で対抗するのは無理と考えていい」

翔鶴「…だとすると、私達空母は制空権だけを考えるのですか?」

提督「…いやもう出さない。ヲ級は数が少ないらしいんでな、はたき落とす事だけだ…時雨」

時雨「なるほど、空の担当を絞って無理矢理火力元を敵に回させるって事だね」

提督「そうだ。つまり最高に馬鹿みたいな戦法でやる。…空母足りないからな、時雨みたいなのは大活躍だ」

木曾「待て待て待て、いくらなんでも高角砲だけじゃ敵の艦載機はろくに落とせないぞ?」

提督「その為のコイツだよ」ポーイ

建造妖精「ギニャー」

木曾「…まあ、言いたい事は分かる。けど無茶だろ」

提督「今翔鶴に持たせてる艦載機なんだが、烈風六○一型と彗星六○一型だからな?」

木曾「…それが?」

提督「これ開発で作れたって報告が無いんだ、『ここ以外』は」

木曾「…え」

建造妖精「これが我輩の力です?」

提督「他の妖精にやらせたんだが、まるで普通でな。…つまりソイツを酷使する」

時雨「中々酷いね、君は」

提督「気にしない。…まあ無理ならもう少し考えるけどな、やるだけやってみようか?」

ビスマルク(翔鶴、この人はいつもこんな感じの作戦を立てるの?)

翔鶴(いえ、いつもは王道中の王道な作戦なんですけど…)

ビスマルク(…はっちゃけてるのかしら?)

~工廟

建造妖精「労働基準法に違反してるです?」

提督「お前の仕事は開発だろ、大体週四十時間労働してないからセーフだよ」

木曾「それはともかくとして、何で俺を呼んだんだ?」

提督「二次改造だ、雷巡になるぞ?」

木曾「…そう言う事は早く言ってくれよ!」ワクワク

提督「悪い、ついさっき思い出したんでな」

木曾「やっと甲標的が日の目を見るんだな…と言うかどうやって使うんだ?」

建造妖精「それも含めてお任せです?」

提督「そう言う訳だ、その辺はソイツがどうにかするんだろ。理屈は知らんが」

木曾「適当だな…まあ良いけど、じゃあ改造してくるぜ!」

提督「行ってこい。…さて、叢雲」

叢雲「あら、気付いてた?」

提督「建造妖精がな。…しばらく駆逐艦出番無いぞ、資源的な意味で」

叢雲「それは野分に言ってやってくれる?」

野分「…全然仕事が無くて、何だか無性に不安になってきてて…」グスッ

提督「…悪い、資源が無いと不安でな…その、泣くなって」

野分「…いえ、司令の言う事も最もです。資源は大事ですから」

提督「…本当に悪かったから。泣き止んでくれ」

野分「はい…」

叢雲「少しは使いなさいよ。建造とかあるでしょうに、何でしないのよ?」

提督「…反論のしようもない」

叢雲「…この…丁度良い機会だから、景気付けに限界まで投資してみれば?」

建造妖精「やっと日の目を見るのです!?」ズイッ

叢雲「きゃっ!?脅かさないでよ!」ミョイーン

建造妖精「ムワー」

木曾「よう!…どうだ?」

提督「…建造妖精」

建造妖精「フィーリングに任せた結果です?」

提督「…良くやった。俺好みだ、こう言う厨二臭いのは」

木曾「褒めてんのか良く分かんねぇ評価だが…まあ好意的な意味として受け取っておくよ」

叢雲「物凄い男前になったわねぇ…」

野分「何と言うか、男装の麗人とは違う感じですね」

木曾「…なぁ、俺男に見えるか?」

提督「いやそう言うのとは違うと思うが」

木曾「そうか?…て言うか、このマントちょっと恥ずかしいな…」

提督「その前にそのゴツい刀はどうした?これも建造妖精か?」

建造妖精「それは木曾さんの要望です?」

木曾「ばっ、違うからな!?それはコイツが用意したんだ!」

提督「木曾ならもっと動かしやすそうな奴選ぶだろ、お前だお前」

建造妖精「バレたです?」

叢雲「私としては何でそんなに挙動不審なのか気になるけどね」

木曾「違うからな?」

叢雲「分かってるわよ」

提督「…さて、建造妖精。開発の」

叢雲「その前に建造しなさい?」

提督「…了解…」

野分(ああ、少しだけですが悲しそうです…)

木曾(夕張が説教してしばらく経ってるんだが…まだ慣れないのか)

叢雲「…ん?」

大型艦建造ドッグ<フハハハハ!我が腕の中で資源を溶かすが良い!

建造妖精「提督さんがこの前資源の消費先に要求したきり埃を被ってるです?」

叢雲「丁度良いじゃない、資源を馬鹿みたいに食うんでしょ?」

提督「…そうだな…」

野分「…そう言えば、正規空母が少ないんでしたよね?ならば、正規空母を狙ってみるのは如何でしょう?」

提督「…良し最大値、建造妖精、『これでしか出ない』奴を頼んだ」

建造妖精「…戦艦」

提督「ほぉ?」

建造妖精「…自分以外も参加するです?だから期待しない方が良いです?」

提督「…そこに資源が山ほどあるじゃあないか…『やれ』」

叢雲(匙を投げたわね)

木曾(投げやりになるとこうなるのか…)

野分(色んな意味で見たことの無い顔ですね…)

建造妖精「…了解です?」

叢雲(これで重巡洋艦とかだったら怒るかしら?)ヒソヒソ

木曾(多分無いと思うぜ?)ヒソヒソ

野分(何故ですか?)ヒソヒソ

木曾(アイツ、たまに明らかに何かがついてるとしか思えないような結果を引き当てるからな。しかも一発で)

野分(へー…)

ちょっと休憩してきます
今全通甲板の装甲空母か妹の方か凄い悩んでる

休憩終わりでござる
続き書いていきますね

提督「…六時間と四十分か…翔鶴型では無いな」

建造妖精「記憶力良いです?」

叢雲「やっと建造したわね…まあ資源はまだ余ってるけどね」

木曾「誰が来るんだろうな?」

提督「翔鶴の時が六時間ジャスト、ってのを考えると…」

野分「…長門型、大和型のような戦艦、とかでしょうか?」

提督「…戦艦は足りてるんだが…空母が足りてない、特に正規空母が」

叢雲「建造してないからでしょ?」

提督「全力で追い討ちかけていくスタイルは嫌いじゃないが、止めてくれ。それは俺に効く」

建造妖精「取り敢えず重巡洋艦は無いです?」

提督「翔鶴型よりデカイ重巡洋艦がいてたまるか」

野分「…軽巡洋艦は足りてるんですよね」

提督「むしろ駆逐艦が足りない気がしなくもなかった、そんな事は無かったが」

野分「…仕事が書類しか無いのが、思ってたより辛かったです」

提督「分かった謝るから泣くな」

木曾(これには弱いのか…)

叢雲(色々あって出撃も遠征もしてなかったからね…仕方無いわ)

~会議室

提督「も少し考えるか…」

提督「火力元は…夜戦も考えるとして、重巡三人…あ」

提督「…鈴谷何処にいたっけか?」

~食堂

レ級「…オー、ケッコウセッキョクテキナンダナ」

鈴谷「でしょでしょ?…まあ、結局反応は凄い静かだったけどね…」

レ級「アレダナ、ボクネンジン?」

鈴谷「あー、そんな感じだねー。…んぉ?提督どったの?」

提督「おう、鈴谷って一次改造したっけか?」

鈴谷「したじゃん、結構前に。…忘れた?」

提督「覚えてなかった。…ああ、そもそも鈴谷に直接聞かなくても確認出来たし…」

鈴谷「何時もしっかりしてんのに、何で要所要所で謎のボケをするんですかね~?」

提督「…覚えとく。そんじゃあな」

鈴谷「あれ、こんだけ?」

提督「そうだがそれが?」

鈴谷「…うん、やっぱレ級の言う通りだねぇ」

レ級「ダナ。モウチョットハンノウシタラドウダヨ?」

提督「反応?…何にだ?」

鈴谷「…はぁ、相当重症だねこりゃ…」

レ級「ヒドイアリサマダナ、オマエ」

提督(俺が何をしたと言うんだ…)

変な所ですが今日はここまでと言う事で
例の装甲空母の登場は次回
では

どうも1です
更新始めていきますね

~工廟

提督「…空は時雨に任せる、にしても何が必要か…」

建造妖精「高射装置が一番効果的です?」

提督「あれか。…対空用の高角砲と組み合わせるとより効果的なんだったか」

建造妖精「だから3つほど作ったです?」

提督「あれが開発落ちしたって話は聞かんが、お前だからおかしくないか」

建造妖精「褒めてるように聞こえないです?」

提督「微妙に居心地が悪くなるからな、特に外で…しかしどうしたもんか」

建造妖精「何がです?」

提督「仮に空母が来たとしよう。だとしてすぐには動けん、練度が足りなさすぎるからな」

提督「これが戦艦だったら?…嫌でも装甲と火力の二つは高いんだ、多少無理しても形にはなる」

提督「で、逆に戦艦だったとしたら?…ここの問題が解決出来ない、今ここじゃ現状維持は本末転倒だからな」

建造妖精「…どういう事です?」

提督「つまりだ」ガシッ

提督「空母を建造しろ、出来てんだろうな?」

建造妖精「…多分出来てるです?」

提督「そうか、それなら良い。それならな」

提督(…烈風量産しとくか…?)

建造妖精「と言うか、言ってる事が支離滅裂です?」

提督「まさか。…しばらく空母は練度向上に努めてもらうんでな」

提督「ついでに言うと、しばらく例の馬鹿らしい作戦を試すんでな。その時間で充分な練度にはなる」

建造妖精「…時間はどうやって捻出するです?」

提督「何言ってる?時間は増やさないが」

建造妖精「…嫌な予感がするです?」

提督「聞きたいか?」

建造妖精「どうせ我々には関係無いので聞くです?」

提督「じゃあ言おうか。…時間の密度を上げる、以上だ」

建造妖精「どれくらいです?」

提督「鳳翔と同じ位、とは言わんが…まあ翔鶴とタメ張れる位は要求する」

建造妖精「どうやってそこまでの練度にするです?」

提督「戦って、知識詰め込んで、休ませる。これの繰り返しだ」

建造妖精「結構詰め込むです?」

提督「まさか、知識はそこまで使わん。…演習と実戦足して七割だ」

建造妖精「出来るです?」

提督「戦場の空気味わえば嫌でも出来る。…主任でさえ八割以上それがあっての強さだからな」

建造妖精「要するに自主的にやらせるです?」

提督「戦う事が仕事じゃなくて存在意義だからな…まあ仕方無い。…あんまり良い気はしないが」

~約六時間後

大鳳「…初めまして、私が大鳳。…出迎え、ありがとうごさいます。貴方と機動部隊に勝利を!」

提督「…よろしく。…早速で悪いが、演習辺りするぞ」

大鳳「…やっぱり実戦と言う訳には行きませんか?」

提督「そこはどれだけ実力があるかで判断する。…要は、腕試しだ。後ろは考えなくて良い、気楽にやれ」

大鳳「分かりました!最新鋭の装甲空母の戦い、見せてあげます!」

~鎮守府正面・海付近

提督「…『大鳳』か…言い方は悪いが出落ちに近いんだよな、主に中の人のせいで」

建造妖精「これが大鳳さんの艤装関連で必要な資源です?」

提督「…軽いな、翔鶴と同じ位か」

~海上

翔鶴「どれ程の力なのか…見せてもらいます!」ヒュン ヒュン

大鳳「烈風と流星…!この編隊を見たかったの…さあ、本当の力を見せてあげて!」ヒュン ヒュン

ババババ

翔鶴「…!…数で押しきれない…中々ね。でも…まだまだ甘いわ!」ヒュン

大鳳「無理矢理突っ込んできた!?っ、ぐうっ…いいえ、この程度!この大鳳はびくともしないわ!」ヒュン

~海付近

提督「流石に伊達で装甲空母なんて名乗ってる訳でも無い…っと、以外と早くに動けそうだ」

建造妖精「どうするです?」

提督「取り敢えず古鷹の同類だ。…これからは翔鶴と組ませよう、軽空母二人は…まあこれから考える。集めてくれ」

建造妖精「…えっ、自分がです?」

提督「出来るだろ、どうせだから突っ込んでこい」

建造妖精「妖精遣いが荒いです?」

~執務室

提督「取り敢えず、経験の差を除けば能力は足りる。後は実戦と演習でいくらでも、だ」

大鳳「ありがとうごさいます、嬉しいです!」

提督「そりゃどうも。…折角だから聞いておこう、普通の空母とどう違う?」

大鳳「そうですね…他の空母の方と比べると、多少損傷が多くても航空機を発艦出来る事ですかね」

提督「…洒落にならんアドバンテージじゃねぇか。なるほど、どいつもこいつも欲しがるわけだ…」

大鳳「えっと、どういう事ですか?」

提督「他所の鎮守府の話だ。…『大鳳』を欲しがる野郎が多かったんだ、今理由が分かった」

大鳳「他の鎮守府、ですか?…まあ、必要とされるのは嬉しいですね!」

提督「大体予想通りか…で、ここに来る道中で深海悽艦を見たな?」

大鳳「はい、見ました。…でも、普通に会話してましたよね?」

提督「俺じゃないがな。…説明すると長くなるが…」

~提督説明中…

大鳳「…へぇ~、そんな事があったんですか…」

提督「そう言う訳だから、仲良くしてやってくれ」

大鳳「ええ、分かったわ。…」

提督「…何かあったか?」

大鳳「いえ。ただちょっと…」チラッ

提督「…青葉ァ!」

シーン

提督「…あ?」

大鳳「あ、引っ掛かった。…ふふふ」

提督「…なるほどな…」

青葉「呼ばれて飛び出て青葉ですぅ!何の御用ですかー?」

提督「待て、今まで何処にいた?」

青葉「あちこち彷徨いてました!」

提督「…まあ良いか。新造艦の大鳳だ、よろしくしてやってくれ」

大鳳「装甲空母、大鳳よ。飛行甲板まで防御を施された最新鋭の空母なの、よろしくね?」

青葉「ども、重巡洋艦の青葉ですぅ。…ところで」

提督「聞くな」

青葉「…まだ何も言ってないんですけど」

提督「大体分かる。…酒でも飲むか?」

大鳳「…えっ?お酒?今から?」

青葉「…飲めるんですか?」

提督「人より頑丈なんでな、多分飲めるだろ」

青葉「…良いですねぇ、皆呼んどきます?」

提督「…飲めないのは叢雲と野分位か、まあ普通に宴会扱いで良いだろ」

大鳳「えっ?ホントに飲むの?」

青葉(空回りしてるんですよ、きっと)ヒソヒソ

大鳳(か、空回り?)ヒソヒソ

青葉(大鳳さんみたいな感じの人と会話するの苦手なんですよ、この人。…だから、何とか打破しようとしてこんな事に)

大鳳(そ、そうなの?…何がいけないのかしら…)

青葉(あ、大鳳さんに非は無いです。単に喋る内容思い付かないのと…あと、個人的に人増やしたくないそうで)

大鳳(…もしかして、ちょっとヤケクソ気味だったり?)

青葉(多分そうでしょうねー)

~食堂

提督「…不味いかもしれんな」

青葉「今更遅いですよ?」

提督「…酒飲んで忘れよう」

ビスマルク「お酒と言えばビールよ!ここにビールはあるかしら?」

提督「多分な。一応日本酒もあるだろうが、飲むか?」

ビスマルク「んー、気が向いたらね」

金剛「ヘーイ、テートクゥー!エールはありますカー!?」

提督「お前帰国子女であって英国人ではないだろ。…それは分からん、焼酎ならあるぞ」

金剛「ソウデスカー?…だったら、ワタシがお酒を注いであげマース!ホラホラ、遠慮しなくて良いんですヨー?」クネクネ


木曾「楽しそうだな…そうだ時雨、お前は飲めるか?」

時雨「ちょっとね。…おつまみも無いと味気ないから、唐揚げでも作るかい?」

木曾「良いな、じゃあ…ゲソとかも出すか」

時雨「イカかい?あれ上手く捌けそうにないんだけど…」

木曾「普通に足だけで売ってるだろ。どっちにしても足の所だけあるからこれ使うぞ」


大鳳「…か、完全に宴会ムード…」

提督「まあ慣れろ、俺は基本的に大雑把なんだ。良い意味でも悪い意味でもな」

大鳳「自慢出来る事じゃないんじゃ…」

提督「気にすんな。…おっと、お前は酒飲めるか?」

大鳳「えーと、人並みには」

提督「じゃあ適当につまみでも引っ張り出してこよう。取り敢えず枝豆とフライドポテト辺りで」

大鳳「えと、私も作りますよ?」

提督「じゃあ手伝ってくれ、こっちだ」

大鳳「あ、はい!」

野分「野分は、ジュースで我慢です」

叢雲「艦娘なんだから、普通に飲めるんじゃないの?」

野分「飲めなかったら怖いので…」

叢雲「ふーん?…私は飲むけど、飲みたくなったら言いなさいね?」

野分「まあ、覚えておきます」


鈴谷「…あっれー?」

古鷹「どうしたの?」

鈴谷「いや、やっぱり夕張がいないんだよねー。何してんのかな?」

古鷹「うーん、機械弄りとか?」

鈴谷「ありそうだねぇ、ちょっと工廟見てくる」

~工廟

夕張「…ここを、こう、こんな感じに…おお!?」

駆逐棲姫「…ナニシテルノ?」

夕張「いやね、いつも使ってる主砲をかいぞ…改良出来ないかと思ってね」

駆逐棲姫「フーン」

レ級「オーイ、オーイッテバ。キコエテルカー?」

夕張「うん?どったのレっちゃん?」

レ級「スズヤガヨンデルゾ?」

鈴谷「夕張ー、何やってんのさ?」

夕張「いやあ、いつも使ってる主砲とかを改良出来ないかと思ってね!」

鈴谷「それ、提督に怒られんじゃない?」

夕張「大丈夫!きちんと説明すれば分かってくれるわ!」

鈴谷「あ、そう?…おっと、忘れてた。今から宴会するんだって、早いとこ行こ?」

夕張「宴会?…あー、良いわね。じゃあ皆で行きましょ」

港湾棲姫(…イガイトミツカラナイモノネ)

夕張「あ、港湾ちゃん何してんの?ほら行こう?」

港湾棲姫「バ、バレタ…?」

夕張「え、かくれんぼ?」

~食堂

翔鶴「んー、お酒はこれで全部かしら?」

瑞鳳「多分ねー。…よし、おわりっと!…卵焼きとか、おつまみにどうかな?」

鳳翔「良いんじゃないでしょうか。…そうですね、なら私はお浸しで対抗してみましょう」

瑞鳳「おっ、良いですねー。受けて立ちますよー!」

翔鶴「えーと…じゃあ私は、提督にお酒注ぐ役割で」

瑞鳳・鳳翔(む…)


提督「…全員か?」

金剛「…きっとそうデース」チラチラ

翔鶴「…あ、夕張ちゃん達も来ましたね」チラチラ

提督「じゃ…大鳳。適当に合図頼んだ」

大鳳「ええっ!?私!?…え、えと、か、乾杯!」

「「「カンパーイ!」」」


提督「…よし、唐揚げ上手く出来てる、肉じゃがも美味い、完璧だ」モグモグ

大鳳「提督がこんなに料理上手だとは思いませんでした…あ、美味しい!」モグモグ

金剛「テートクゥー!お酒注いであげるネー!」トクトク

提督「…次ビール飲むから、日本酒はしばらく間をあけるが…まあ良い」ゴクゴク

ビスマルク「ビールはね、こうやって…プハー!…一気に飲むのが美味しいのよ!」

提督「お前既に出来上がってないか…まあ待て、ビール何処だっけ?」

ビスマルク「こっちよ、ついてきなさい!」スタスタ

提督「はいはい」スタスタ

金剛「…ムー…ピンチデース…」

大鳳「あー…美味しい…お酒美味しい…んふふふふ」

金剛「た、大鳳?どうしたネー?」

青葉「…ふむふむ、ビスマルクさんですか…」

古鷹「どうしたの?」

青葉「あっ、何でもないですよ?ええ」

鈴谷「怪しいねぇ…ま、変な事書かなかったら良いけど」

青葉「むぐぐぐ…」


野分「…あ、どうぞ」

翔鶴「あら、ありがとうね」

瑞鳳「野分ちゃんも飲んだらー?」

野分「えと、野分はジュースで…」

瑞鳳「ほらほら、ここにお酒あるんだからー!飲みましょ飲みましょ!ほわほら!」

翔鶴「…もしかして、もう酔った?」

瑞鳳「えー?そんな事無いよー?」

野分「えと、じゃあ…いただきます」ゴクゴク

瑞鳳「どう?どう?」

野分「…」

翔鶴「…だ、大丈夫?」ハラハラ

野分「…フフ」ガシッ

瑞鳳 ゾワッ


木曾「…あれは、どういう状態なんだ?」

時雨「…野分、だよね。…まだ酔ってないよ?」

木曾「俺もだ。…瑞鳳が襲われてるように見えるが」

時雨「奇遇だね、僕にもそう見えるよ。…止める?」

木曾「…いや、止めなくて良いだろ。…多少ごり押してたし」

時雨「そうかい?じゃあこれらを楽しもうか」

木曾「そうだな。…お、これ結構良いな」

レ級「~♪」ジュワー

夕張「ほうほう、バーベキューね。良いじゃない」

港湾棲姫「…サカナ、オオイワネ」

レ級「スキナンダカライイダロー?」

駆逐棲姫「スキキライ、ヨクナイ。ヤサイモタベナキャ」

夕張「そうねー、この子の言う通りね」

レ級「ムー」


叢雲「…野分は、これから酒飲ませちゃ駄目ね…ん?」

大鳳「あ、叢雲さん…でしたっけ?」

叢雲「そうだけど、どうしたの…」

大鳳「あはははは!」

叢雲「え?」

大鳳「あは、あはははは!…おなか、お腹痛い…あはははは!」

叢雲「…あー、こっちにも飲ませちゃ駄目なのがいたわ…」

大鳳「あはははは!ひー、お腹痛い…あはははは!」


ビスマルク「これがヴルストよ、美味しいかしら?」

提督「うん、美味い。…多くね?」

ビスマルク「これ位平らげるって聞いたけど」

提督「まあこれ位ならな」

金剛「テートクゥー!」ガッバァ

提督「ああああ"あ"あ"!」

金剛「テートクゥー!ほっといちゃやデース!」グワングワン

提督「分かったから離せぇぇぇ!」

ビスマルク「あら、中々面白い光景ね」

提督「見てないで止めろぉぉぉ!?」

瑞鳳「きゃあああ!?ちょっ、んうっ、待って待って離してってば!」

野分「良いじゃないですかー、これくらい…」フラフラ

瑞鳳「まっ、ちょっ、ひゃあああ!」

翔鶴「の、野分ちゃん…?」

野分「んふふ、楽しっ♪」


木曾「あー、つまみ少なくなってきたな…」

時雨「取りに行こうか」

木曾「そうだな、アイツも作ってるだろうし。少し位貰っても良いよな」

時雨「それじゃあ、僕はお酒の追加持ってくるよ」


提督「…死ぬかと思った…」

ビスマルク「ボディタッチには弱いのね」ツンツン

提督「つつくな…取り敢えず飲むか」

鳳翔「あらあら、もうダウンですか?」

ビスマルク「いや、金剛が飛び付いてきたのよ。それでこんな事に」

鳳翔「あー…あら?」

提督「…ん…がっは!?」

ビスマルク「…誰よ、スピリタスなんて持ってきたのは」

鳳翔「わ、私じゃありませんよ?」

ビスマルク「流石にあなたを疑ったりはしないけど…え、それを飲むの!?」

提督「意外と悪くない。…喉にキツいが」

ビスマルク「…タフね」

鳳翔「そうですね…」

青葉「えー、ここにパソコンがあります」フラフラ

古鷹「いえー」フラフラ

鈴谷「…そだね」

青葉「で、これを使って…えーと、カラオケ大会やりまーす!」

古鷹「おーいえー」

鈴谷「古鷹、大丈夫?フラフラだよ?」

古鷹「大丈夫、大丈夫だよー?」

鈴谷(完全に酔ってるねこれ…)


金剛「ムー…テートクゥ、一緒になりまショー…?」

提督「…」ススス

金剛「何で距離取るんデスカ…ホラぁ」ズイッ

大鳳「…何が起きてるんですかー?」

提督「…助けてく」

大鳳「あはははは!変なのー!…あはははは!ひー、お腹痛い…あはははは!」

提督「待て、お前完全に酔ってんな?」

大鳳「酔ってませんてばー、あはははは!」

ビスマルク「…こんなに変わるとはね」

鳳翔「…取り敢えずいただきましょうか」

ビスマルク「そうね、食べましょう」

瑞鳳「…ああ、助けて提督…」Zzz

野分「んふふ、良いじゃないですかー…うふふ」Zzz

翔鶴「…と、止まった?」

時雨「やあ。一緒に飲まないかい?」

木曾「よ。…二人だけってのも寂しいんでな、付き合えよ」

翔鶴「えと、じゃあお邪魔します」


レ級「…タベスギタ」

港湾棲姫「アトサキカンガエズニタベマクルカラヨ…」

夕張「そうねー、あーお酒美味しい…」

駆逐棲姫「…オサケ、ノンデイイ?」

夕張「あー…多分大丈夫よー」

港湾棲姫(オネガイダカラコノコハフツウデアッテクレナイカシラ…)


青葉「ゆらり、ゆらり、揺れている~♪」

古鷹「ごーごーあおばー…」ユラユラ

鈴谷「寝かけてるじゃん…まあ私あんま飲んでないけどさ…」

青葉「たく~さんの、ドキドキ乗り越え踏み越えい・く・ぞ♪」

鈴谷「ちょっと待ってそれヤバい奴じゃない!?」

何人か酒乱な事が発覚した所で今日はここまでと言う事で
では

で、だれが脱ぎ魔?

どうも1です
更新始めていきますね
>>634
三人位っすかね(適当)

~翌朝

提督「…ん…」ゴキゴキ

提督「…、…危ねぇなぁ…」ツンツン

金剛「…ア、おはようございマース…」

提督「覆い被さるのがビスマルクで良かったな、俺だったら投げ飛ばされてたぞ」

金剛「酷いデース…キャアアア!?何でこんな格好してるんデスカー!?」

提督「お前が脱いだんだよお前が。…まあこいつも大概なんだが」ビシッ

ビスマルク「っ…何するの、痛いじゃない」

提督「服着ろ。…こっちはこっちで用意しとくから、身支度何とかしろ」スタスタ

ビスマルク「…?…ひゃあああ!何で私上半身裸なのよ!」

提督「下着着てるだけまだマシだろうが…うお、頭痛い…」ズキズキ

鳳翔「…うるさいです…提督、おはようございます」

提督「おうおはよう。取り敢えず大丈夫か?そんなに飲んではいなかったが」

鳳翔「大丈夫ですよ、皆を起こしてきますね」

提督「了解、そっちは任せた」

鳳翔「…取り敢えず2人とも、服着たら皆を起こすの手伝ってくださいね?」

ビスマルク「分かったわ…そんなに飲んだかしら…?」

金剛「オーケーデース…まあ、はだけてるだけだから大丈夫な筈デース…」

鳳翔(ビスマルクさんは普通に暑いって言い出しただけですし、まあ今回は多目に見ましょうか)

レ級「…アリャ?ゼンインネテラ」

港湾棲姫「チョットテツダッテ…コノコガヌギダスナンテ…」

駆逐棲姫「…ンー…」Zzz

レ級「アー…ア、ユウバリーオキローアサダゾー」ユサユサ

夕張「…起きてるから揺すらないで、頭痛いのよ…ちょ、何で脱いでんの!?」

駆逐棲姫「…ンー?」

港湾棲姫「ホラ、チャントフクキテ…」イソイソ

駆逐棲姫「ネムタイ…」Zzz

夕張「ほらほら起きてー朝ですよー」


鈴谷「…あーあ…大惨事」

古鷹「…あおばー…あ、それちがうやつ…」Zzz

青葉「…分かってます…あ、これですよこれ…」Zzz

鈴谷「…あー…ありゃ?木曾っちと時雨は何処へ?」

提督「おう鈴谷、そいつら叩き起こしてくれ。特に青葉は重点的にな、俺が許可を出す」

鈴谷「あ、おはよー。りょうかーい、手加減無しでやっちゃうよー」

野分(…うわああああ…)

瑞鳳「…あれ、翔鶴さん何処だっけ…」キョロキョロ

時雨「あれ、起きてたんだ?…朝だよ、おはよう」

瑞鳳「あ、おはよう…翔鶴さんは?」

時雨「向こうで寝てるよ。…結構弱くてね、すぐに潰れちゃったんだ」

瑞鳳「へー…あ、あわわわわ」ガタガタ

時雨(そう言えば昨日野分に襲われてたね…まあ無理矢理飲ませてたし、自業自得って事で…)

野分(ど、どうすれば…?)

~執務室

木曾「…えーと、これはこっちか」

提督「…あ?木曾?」

木曾「おう、起きたか。先に起きたんでな、一足早くここに来たぜ」

提督「別に今日秘書艦って訳じゃないが…まあ良い、書類纏めてくれてたか」

木曾「まあ、いつもがアレだしな。これくらいはしようと思ったんだ」

提督「そうかい…起きたのが日の出と同時で良かったな…ん?」

大鳳「…あ、おはようございます」

提督「おう。…昨日の記憶は?」

大鳳「…乾杯したあとから全然覚えてないです…」

提督「そうか、ならそのまま二度と思い出さない方が良いから忘れろ」

大鳳「は、はぁ…」

~食堂・厨房

叢雲「…大体こんなものかしら?」

鳳翔「あら?朝御飯ですか」

叢雲「ええ、皆して潰れてたからね…今日出撃って事、覚えてるのかしら?」

鳳翔「私は覚えてましたけど、割と忘れてるでしょうね」

叢雲「まあ、そうよね…あ、よそうの手伝ってもらえる?」

鳳翔「もちろん良いですよ」


翔鶴「…私、何をしたのかしら…」

時雨「意外と何もしてなかったよ。…すぐ潰れてたからね」

翔鶴「あ、そうだったの…」

野分「…」ガクガク

翔鶴「…えっと、あの子はどうしたら良いかしら?」

時雨「…まあ、何とかなるんじゃないかな?」

翔鶴「そうかしら…」


青葉「…青葉、何かとんでもない事を口走っていたような…」

鈴谷(実際そんな感じなんだよねぇ…)

古鷹「凄い眠たかったのは覚えてるけど…何かあったっけ?」

鈴谷「青葉がカラオケしてたよ?」

青葉「…記憶に無いです」

鈴谷「まあそんな事だろうとは思ってたけどね…」

~執務室

提督「…そろそろ全員起きる頃合いか」

大鳳「あ、じゃあ朝食ですね」

木曾「…一応聞いとくけど、今日出撃する事忘れてないよな?」

提督「覚えてる。…」チラッ

大鳳「お、覚えてますよ?」

木曾「まあ、それなら良いけど」

~食堂

「「「いただきます」」」

レ級「ナアテイトク、ハナシキクカギリオレシバラクヒマジャナイカ?」

提督「…なあ夕張」

夕張「はははい何でしょう!?」ギクリ

提督「?…まあ良い。こいつの砲撃って分かりやすいか?」

夕張「…えーと、簡単には目で追えないと思いますよ?」

提督「まあそりゃそうか。…よしレ級。お前に出番があるかもしれん」

レ級「マジカ!?」

金剛「…ムー…」チラチラ

金剛「テートクゥー、ワタシに出番はありマスカー?」

提督「むしろこき使うぞ今回の作戦は」

金剛「言い方が何か意味深デスガ…まあ活躍してみせマース!」

提督「おう、頼んだ。…おっと、ビスマルクも出るからな?」

ビスマルク「まあ当然よ、全て任せなさい」

提督「…自信過剰で空回り、は勘弁してくれよ」

ビスマルク「そんなヘマしないわよ」


古鷹「…うーん…」

青葉「どうしたんですか?」

古鷹「…今日の作戦なんだけどね?…何と言うか、こう、うーん…」

鈴谷「勿体ぶらずに言っちゃお言っちゃお。なになに?」

古鷹「…えっとね、何て言うかこう…凄い泥仕合になる気がしてるんだよね…」

青葉「…えっと、何ですかソレ?」

古鷹「私にも良く分からないんだよね…」

鈴谷「…まあ、勝てば良いって。楽勝っしょ」

~十時頃・執務室

大鳳「…」カリカリ

提督「はい終了、次だ次…」

大鳳「速い…」

提督「慣れた。お前もその内慣れる程やる事になるから、覚悟しとけよ」

大鳳「大丈夫!これくらいどうってことないわ」

提督「心強い事で」

~十一時頃

提督「今日は少なかったぞ、と」

大鳳「思ってたより早く終わりましたけど…どうしましょうか?」

提督「出撃は昼からだ…んー、青葉か夕張相手に十割決めるのも良いが…」

大鳳「十割?…何の事ですか?」

提督「ゲームの話だ。…何でそんな知りたそうな目をしてる?」

大鳳「まあその、提督の事ですから」

提督「…じゃあ見せよう、青葉呼ぶか」


青葉「はーい青葉に何のご用でしょう?」

提督「これやるぞ」

ウルトラな街の格闘家<おや、○ークじゃないとは珍しい

青葉「…殺意○ュウですか」

提督「いや○ューゴー。…○鬼が良いならそれでやるが」

青葉「勘弁してください」

青葉「流石にヒュー○ー相手にケ○で負ける気はしませんねー」

提督「隙だらけ隙だらけ」

青葉「無駄無駄無駄無駄!…あー!?」

提督「こいつの○ームってガードされて有利だからな?」

青葉「ぐぐぐ、まだまだってぐあー!ウル○ラスローは勘弁してくださいよー!」

提督「追撃でダメージ美味しいねぇ…はいはいウル○ンウル○ン」

青葉「なー!何で読まれてるんですか!」

提督「そこはほら、経験だ経験…カウンターウ○コン成功」

青葉「にゃー!」

大鳳「…目が追いつかないです」

提督「まあそりゃな。俺だって最初からこんなだった訳でも無い」

大鳳「けど、楽しそうですね!一回やってみても良いですか?」

提督「…あ?」

大鳳「えっ?」

青葉「あー…」

提督説明中…

大鳳「…えっと、こう言うのをする女の子って珍しいんですか?」

提督「普通な。そして俺はお前がこれに興味を示すとはまるで考えてなかった」

青葉「まあここでゲームするのって青葉以外だと夕張さん位ですからね」

大鳳「そうなんですか…」

提督「…まあ、やりたかったらやると良い。…暇な時にな。俺も仕事終わってるからやってるんだからな?」

大鳳「流石にそれくらい弁えますよー」

レ級も好きそうだが、ただ負けそうになると対戦相手に直接攻撃しだす。

駆逐棲姫は黙々とやりこんで、いつの間にか高難易度技マスターしてそう

<えー!?こんな手があったんですか!?
<えっと、強いんですねこれ!
<…まあ、楽しそうで何よりだ、うん…

~昼過ぎ

提督「さて、そろそろ時間だ。行くぞ青葉」

青葉「はいはーい!青葉にお任せあれ!」

大鳳「私は、訓練ですかね」

提督「翔鶴に付き合ってもらえ、後瑞鳳とか鳳翔とかな」

~鎮守府正面・海付近

金剛「フフフ、やっとワタシが活躍してテイトクにガッチリアピールするチャンスが巡ってきたデース…」

時雨「…長いね」

ビスマルク「ふふん、まあ私にかかればどんな敵もあっという間よ」

木曾「凄い自信だな、まあ良いことなんだろうけど」

鈴谷「あ、来た来たー。遅いよー?」

提督「予定時刻ジャストだ、遅くはないだろう」

青葉「相変わらずですねー」

提督「何の事か分からんが…まあ良い、全員準備万端だな?燃料と弾薬の積み忘れは?装備に不備は?敵をガタガタ震わせる気概は?」

金剛「全部完璧デース!…サア、出撃の指示を出すデース!」

提督「そうだな。…旗艦金剛。第一艦隊、珊瑚諸島沖に出撃しろ!」

「「了解!」」

出撃した所で今日はここまでと言う事で
では
>>645
駆逐棲姫は多分真田みたいなタイプが得意
レ級は間違いなくTホークかザンギエフだと思う

どうも1です
更新始めていきますね

~海上

金剛「…まだ敵の本隊は見えませんネー」

ビスマルク「…でも歓迎はしてくれるみたいね」

リ級FS「…」ガシャ

木曾「…ははは、先手必勝ッ!」バシュン

リ級FS「ナニッ!?…グッ!」

時雨「中破、ってところかな。…対空母特化しちゃったし、僕じゃちょっと難しいかな?」

ビスマルク「その為の私よ!食らいなさい!」ドォン

リ級FS「オソイッ!」ドォン

ビスマルク「避けられない!…何?この程度?高が知れてるわね」

鈴谷「ふふん、軽母すらいないね!?制空権取っちゃうよ!」ブーン

青葉「着弾観測射撃よーい…そこですね!」ドォン

チ級EL「ナンダトッ!?…コレナラドウダ!」ドォン

時雨「何処を狙っているんだい!?」ドォン

チ級EL「ガアアアッ!ウットウシイ!」ドォン

金剛「脇が甘いデース!ファイヤー!」ドォン

チ級EL「シマッ…」ズドォォン

リ級FS「シネェェェッ!」ドォン ドォン

ビスマルク「その程度の砲撃でフラグシップとは笑わせるわね!」ドォン

木曾「おまけだもう一発!」バシュン

リ級FS「グアアアア!」ズドォォン

(戦闘描写くそ難しいのん…)

~鎮守府正面・海付近

提督「色々試したいんでな、やるぞ?」

レ級「ソレハワカッタケドサ、イマカラナニスンダ?」

提督「砲撃支援とか、航空支援とかな。…お前なら全部出来るだろ」

レ級「マアタシカニデキルケドサ、ココカラヤルノカ?」

提督「お前何やらせても長射程からの先制と一方的な攻撃で沈めてるだろ、出来る出来る」

レ級「港湾棲姫ダッテジュウブンツヨイゼ?」

提督「港湾棲姫にもやらせる。と言うかやらせた」

レ級「エ?モウヤッテタノカ?」

提督「結果も良好だったんでな、お前もって訳だ。安心しろ、その港湾棲姫にサポートさせる」

レ級「ドコニムカッテウテバイインダ?」

提督「それを港湾棲姫が、って事だ。じゃあ頼んだぞ」

港湾棲姫「ワカッタワ。レキュウチャン、コッチニキテ?」

レ級「イツノマニ…ワカッタゼ」スタスタ

駆逐棲姫「…」ムスッ

提督「…そう気を悪くするな。俺に責任が無いわけでも無いけどな…」

駆逐棲姫「ベツニ、オコッテナンカナイ」

提督「勝手な話だがな、こっちが気にするんだ…っと?」

大鳳『まだです!まだやれます!』ヒュン

翔鶴『経験は無くても、気迫は一級ね…!』ヒュン

提督「…タフな事で…これで敵なら…おっと」

駆逐棲姫「…テキナラ?テキダッタラドウスルノ?」

提督「…少なくとも殴って何も言われない。…まあそんな事はあり得ないから口に出すんだ…」

駆逐棲姫「…ソウ」

提督「…駆逐棲姫、お前が人類の敵とされている事が俺は気に食わない」

駆逐棲姫「…ドウイウコト?」

提督「…戯れ言だ、流してくれ。…レ級見てくる」スタスタ

駆逐棲姫「ア…イッテラッシャイ」

駆逐棲姫「…ベツニ、オコッテナンカナイ…シットナンテシテナイ」

提督(…聞こえてるんだよ、畜生め…)

提督「…スペックは、普通で良かった…んだろうな多分」

~珊瑚諸島

金剛「…あれが、装甲空母姫ネ…」

木曾「見た目からして明らかに強そうだしな…しかも鬼までいやがる」

ビスマルク「あら、恐いのかしら?」

木曾「まさか、お前こそビビってないよな?」

ビスマルク「この私が?そんな訳ないじゃない」

時雨「余裕そうだね。これくらいの余裕をもって戦えるかな?」

鈴谷「あんな奴余裕だって。とっとと倒して帰ろ?」

金剛「そうデース!ワタシはテイトクに甘えたいんデース!早く倒して、早く帰りマショー!」

青葉「煩悩丸出しですねぇ…まあそれくらいでないとね!」

ビスマルク「気楽に行かないとね。…さあ、行きましょう」

金剛「ぶっ飛ばしてやりマース!」

装甲空母姫「…アラ、ワザワザシニニキタノ?」

金剛「死ぬのはアナタ達だけデース!ファイヤー!」

ドゴォォォン ズドォォン

装甲空母鬼「…ナ、ニガ…?」

ビスマルク「…支援砲撃?…誰も来ていないはずじゃ…」

木曾「何だか分からねぇが、どっちにしろチャンスだ!一気に叩くぞ!」

鈴谷「そうだねぇ!ほらほら、どんどん行くよ!」ドォン ドォン

装甲空母姫「コノッ…フザケタマネヲ…!」

~鎮守府

提督「…偵察機飛ばしてたりはしないんでな、俺には結果が見えんが…」

港湾棲姫「…アラ?…ホトンドタオセテルワ…スゴイノネ」ナデナデ

レ級「ヘヘー、ドンナモンダ!」

提督「…確か港湾棲姫の時は…水上打撃部隊だったか、半分吹っ飛んだんだよな」

港湾棲姫「エエ、マサカアソコマデウマクイクトハオモワナカッタケド」

提督「…駆逐棲姫の射程が長ければ、三人全員出せたんだが」

駆逐棲姫「…テイトク、イイコトオモイツイタ」

提督「おう、言ってみろ」

駆逐棲姫「ワタシガテキニコッソリチカヅイテ」

提督「却下だ。至近だぞ、死なせてたまるか」

レ級「ヒュ~♪アツイコトイウナ」

提督「…良く分からんが、まあ何も言わないでおこう」

レ級「モチョットハンノウシロヨ…」

駆逐棲姫「ムー…」

港湾棲姫(…アトデ、ナグサメテアゲタラ?)ヒソヒソ

提督(何を言えってんだよ…)ヒソヒソ

~しばらくして

金剛「テートク!今帰ったデース!ただいまのハ」

提督「逃げるぞ」

鈴谷「ちょっとは受け入れてあげなよ…とりあえず、成功したんだけど」

ビスマルク「提督、1つ聞きたい事があるのだけれど」

提督「砲撃支援ならレ級がやったぞ、航空支援は港湾棲姫だ」

ビスマルク「…何で言ってくれないのよ?」

提督「思い付いたのが見送った後なのと、コイツら一応は深海悽艦だからな」

木曾「…まさかここから撃ったのか?」

提督「正解だ。…時雨、どれだけ落とせた?」

時雨「道中の敵のは殆ど落とせたんだけど、流石に装甲空母姫のは半分位しか落とせなかったかな」

提督「大事なのは『技術的に落とせなかった』のか『数量的に落としきれなかった』のか、だ。どっちだ?」

時雨「後者だね。多分この作戦は意外とハマるかもしれないよ?」

提督「全部落とせないのはキツくないか?」

時雨「半減するだけでもかなり違うみたいでね。敵は大分焦ってたから、これ以上はいらないかな」

提督「そうか?…まあ色々試すがな。次は空母込みだ、力押しするぞ」

提督「…大鳳入れるかどうかだよなあ」

ビスマルク「と言うと、練度の問題?」

提督「練度は問題無い。『練度』はな。…艦娘における練度と経験が一致しないのは面倒だ」

ビスマルク「…艤装との適合率?だったかしら」

提督「艤装だけで良い。…『艤装そのものの強さ』だとさ。艤装は成長する機械なのかもしれん」

ビスマルク「艦娘の生まれ方が分かれば、それこそすぐに解明されるでしょうね」

提督「それは妖精の仕事だ…正直俺は艦娘より主任の方が不思議だがな」

ビスマルク「…えーと、友人か何か?」

提督「友人だ。…身体能力もそうだが、まず強度がおかしい」

ビスマルク「強度?」

提督「硬いんだよ、関節とかでなくな。何度か殴りあった事はあるが、壁でも殴ってる気分だった」

ビスマルク「壁って、そんなに筋肉質なの?」

提督「体重だけなら俺より三キロ軽い。…何でか足は遅いが」

ビスマルク「…纏めると、硬くて軽くて遅い?」

提督「…まあ間違ってはいないんだが…お前どっか抜けてんなぁ…」

ビスマルク「そうかしら?」

提督「酒」

ビスマルク「やめて」

提督「…取り敢えず翔鶴は入れるとして、大鳳は…」

ビスマルク「入れたら良いんじゃない?もしヘマやらかしてもフォロー出来ると思うわ」

提督「じゃあその時は頼んだ、入れる。…あとは、戦艦二人と重巡二人か?」

ビスマルク「…古鷹はどうかしら。二次改造したんでしょう?」

提督「古鷹は出すつもりだが、鈴谷と青葉のどっちを入れるかだな」

ビスマルク「…姉妹艦特有の相性、と言うのに期待してみる?」

提督「結構大概だなお前も。…次に青葉にしよう。…じゃあもう時雨か?」

ビスマルク「いえ、木曾にしましょう」

提督「対空砲火要員でか?…高射装置と高角砲だけだったか?」

ビスマルク「それに電探を組み合わせるのが良いらしいのだけど、妖精と夕張が何かしてるそうよ」

提督「…夕張?どういう事だ」

ビスマルク「知らないの?夕張が装備を改造して高性能な物に改修出来ないか試してる、らしいけど」

提督「…資源潰してたりは」

ビスマルク「少なくとも気にする程の量じゃ無いわよ?」

提督「よし見てこよう。…建造妖精なら期待出来る話だ」

ビスマルク「あ、結構乗り気みたいね」

港湾って戦いたくないから逃げてたんじゃ?

~工廟

建造妖精「あ、提督も見に来たです?」

夕張「えっ!?提督!?」

提督「取り敢えず使った資源の量を出せ。後出来た奴も」

夕張「えーと、これくらい使いました…」

提督「…オーケー、好きにやれ。一日三つで良い」

夕張「やった!許可出た!提督の許可出た!これで勝つる!」

提督「何が出来るかによるとだけ言っとく」

夕張「ふっふっふ、こんなものが出来てるんですよ!」

10cm高角砲+高射装置<要するに二つで一つ的な

建造妖精「自信作です?」

提督「…いくつある?」

夕張「3つありますよ!」

提督「そんなにいらんが…まあ良い。他に何が作れる?」

建造妖精「作るだけじゃないのです?」

提督「改修だろ、火力だけで良いから既存装備の強化は出来んのか?」

建造妖精「もちろん出来るです?」

提督「なら良いが、変な資源の食い方しないよな?」

建造妖精「鋼材と弾薬を多く消費するです?」

提督「………しばらく考えさせてくれ」

夕張「えっ」

短いですが今日はここまでと言う事で
では
>>657
これ位の手伝いは、的な
言い訳ですねこれ

考えてる展開が超展開気味で考え直すか悩む
どうも1です
更新始めていきますね

~海付近

提督「…正規空母二人、重巡洋艦二人、戦艦二人…まあ制空権は取れるかもしれんが…」

翔鶴「高射装置がどれだけの威力なのか、ですか?」

提督「…今さら変更は出来んし、どっちにせよ一度は通る。これで駄目なら火力下げてても時雨か木曾を出す」

翔鶴「大丈夫ですよ。きっと勝てます」

提督「その辺に関しては信頼してるし、自信もある。一々気負ったりはしない」

翔鶴「うふふ、嬉しいですね。…それでは」

提督「行くか。…旗艦翔鶴、出撃しろ!」

「「「了解!」」」



木曾「対空なら俺もそれなりに自信があるんだけどな?」

提督「分かってる。それでも試せるものは全部試す」

木曾「ははっ、作戦考えるのが好きだな!」

提督「その作戦考えるので調べたい事がある。…野分と叢雲呼んでくれ」

木曾「…?良いけど、何するんだ?」

提督「資料漁り。来るか?」

木曾「う…遠慮しとくよ」

~資料室

野分「…ここで何を探すんですか?」

提督「深海悽艦の資料。敵を知り己を知れば、とは言ってるが、ここにいる元敵は意外と参考に出来ん」

叢雲「そうかしら?レ級とか戦艦…あ、駄目ね」

提督「少なくとも一人で制空権に干渉出来て、雷撃出来て、その上で対潜能力持ってる戦艦はレ級だけだぞ」

野分「駆逐棲姫ちゃんはどうですか?」

提督「同じ駆逐艦扱いの…イ級フラグシップと比べてみようか」

野分「…基準とはかけ離れていますが、出来ない事が出来たりはしませんよ?」

提督「…駆逐棲姫は一番普通に近いって話にしようか」

叢雲「無理矢理纏めたわね」

提督「分かってるよ…まあ良いだろ。探すぞ」

叢雲「敵の資料って言っても色々あるわ。何を探すのが良いの?」

提督「…一番欲しいのは捕獲してどうこう、とかそう言う奴だ。…無ければ全部で」

叢雲「捕獲ねぇ…あるのかしらそんなの」

提督「一つあれば十分足りる…と思う」

叢雲「曖昧ね…まあ良いわ」

~数十分後

提督「…目当ては無し、普通にどういう攻撃してくるか、ならあるんだが…」

叢雲「流石に無いと思うけどね…」

野分「…」モクモク

提督「…疲れたら休んで良いからな…」

~更に約一時間後

提督「…無し、無し、無し、無し、無し…飽きてきた」

叢雲「随分読むの早いわね?」

提督「流し読みしてるだけだ…」

野分「…すいません、こっちには…」

提督「良い、流石にここまで無いなら無くてもおかしくないんだろ…」

野分「…中央鎮守府とか、大きな鎮守府ならあったり…」

提督「入れたらな…少なくとも今の俺に『資料探させてください』とか言う度胸は無い」

叢雲「読みは良い方向だと思うんだけどね…」

提督「…とりあえず休憩、と言うかもう戻って良い。悪いな、変な事に付き合わせた」

野分「いえ、気にしないでください」

叢雲「そうね、一々謝る必要は無いと思うわ」

提督「…精進しないと駄目か」

~工廟

建造妖精「…やっぱり駄目です?」

提督「…悪い事は何も無いんだが、ここまで来るとちょっとな」

夕張「…か、改造したら駄目ですか?」

提督「…資源食わなければな…」

夕張「微妙な反応ですね…」

建造妖精「…と言うか、本来の仕事がやりたいです?」

提督「まあ分かるんだが…」

建造妖精「駄目です?」

提督「…ちょっと来い」ガシッ

建造妖精「アーレー?」

夕張「妖精さんがどうかしました?」

提督「…少しだけな」

建造妖精「何も悪い事はしてないです?」

提督「…どうなんだろうな」

建造妖精「怪しまれてるです?」

~工廟裏

提督「…一つ、聞きたい事がある」

建造妖精「資源は勝手に使わないです?」

提督「そうじゃねぇ。今から…大体二十年前、お前は何をしてた?」

建造妖精「…変な事は何もしてなかったです?」

提督「本当なんだよな?」

建造妖精「…ちょっと装備開発したり強い艦娘を作る研究してたりしてるです?」

提督「…後者が気になるな、それをここで出来ないか?」

建造妖精「資源的に割に合わないからやめた方がいいです?」

提督「…どれくらい強いんだ?」

建造妖精「…二割増し位です?」

提督「資源の消費量は?」

建造妖精「五割増し位です?」

提督「割に合わんな。やらなくて正解か…」

建造妖精「もう離して貰えるです?」

提督「…はいよ」

~執務室

提督「…………」

野分「…何か、ありましたか?」

提督「…俺が異常に強い理由を考えてた」

野分「…強い理由、ですか」

提督「少なくとも深海悽艦に通用する程には強いんだ…殴り合いでもすれば役に立てると思ってな」

野分「…それは」

提督「楽しいからだ、死にたい訳じゃない。…変わらんか」

野分「野分には、違い無いように思えます」

提督「…まあ当たり前だな…」

野分「…強いから強い、で良いんじゃないですか?」

提督「強いから強い、にはならない時があったんだ…後悔はしてるかしてないか分からん」

野分「…どういう事ですか?」

提督「若気の至り、だろうな。…今は殴り合いなんぞろくにしてないが、楽しい事は間違いない」

野分「…でも殴り合いがしたい、という事ですか」

提督「中毒みたいな物なんだろうよ。…依存してんのか…してはいないか」

野分「…依存なんてしてたら大事ですよ?」

提督「それもそうだ…茶菓子でも出すか…」

~しばらくして、海付近

翔鶴「…ただいま、戻りました…」

提督「…集中攻撃か…流石に苦しいな」

翔鶴「…あ、あの」

金剛「最後の最後に無理矢理攻撃してきたんデース。流石にあれは予想外デシタ…」

提督「…直接見てはいないが…中々タフな事で」

翔鶴「でも、倒せました。無傷と言うわけには行きませんでしたけど」

提督「死んでないなら良いんだよ、死んでないなら。それだけあれば良い」

ビスマルク「でも、何だか様子が変だったわよ?」

提督「何が、と言うか何処がだ?」

ビスマルク「一度は壊滅的な被害を与えた筈なんだけど、何故か異様に余裕綽々だった気がするのよ」

古鷹「あ、私もそう思いました。…私がやった訳じゃないですけど」

提督「…切り札はありますよ、とでも言う気か?面倒臭い奴だ…取り敢えず怪我治してこい」

「「はーい」」


金剛「…今ネー!」ガシッ

提督「うおおおおおお」ジタバタ

金剛「ボディタッチに慣れる練習デース!我慢してクダサーイ!」

提督「のおおおおおお!」ジタバタ

青葉「…人のいない所でしてくださいよ…羨ましい限りですね…」ジー

大鳳「…」ジー

青葉「…」ジー

提督「あああああああ」ジタバタ

金剛「…見ちゃダメデース!」ブンブン

提督「おい待てやめろ馬鹿リバースするリバースあああああああ!」

大鳳「…」ジー

青葉「…」ニヤニヤ

金剛「ダカラ、見ちゃダメデース!早く向こう行っててクダサーイ!」

提督「青葉ァァァ!笑う余裕があるんなら助けヤバい」

青葉「あ、不味いですね」

大鳳「えっ!?な、何が!?」

提督「…」

金剛「テ、テイトク?」パッ

提督「…多分脳震盪だから大丈夫なんじゃないか…」フラフラ

青葉「あーもう、金剛さんは力強いんですから。あんなに振り回したらそりゃ酔いますよ」

金剛「…ゴメンナサイ」

大鳳「だ、大丈夫ですか?」

提督「…多分大丈夫じゃない…」

大鳳「え、えっと、取り敢えず医務室に…」

青葉「青葉も手伝います。…金剛さんは、ちょっと反省と言うことで…」

金剛「…気をつけマース…」

~医務室

妖精「…結構酷い脳震盪です?」

提督「視界が揺れるのは?」

妖精「頭揺らしまくった結果です?」

青葉「やっぱりですか…大丈夫ですか?会話出来ますか?」

提督「一応な…ヤバい気持ち悪い…」

大鳳「あ、え、エチケット袋です」サッ

提督「…いやこの状況でリバースはちょっと…」

青葉「気にしませんからちゃっちゃとリバースしちゃいましょう?リバースすれば楽になりますよきっと」

提督「こっちが気にする…と言うか引っ込んだ気がする…」

大鳳「ひ、引っ込むものなんですか?」

提督「あれだ、喉まで出かけたアイディア的な…水あるか?」

青葉「はいどうぞ、ゆっくりですよ?」

提督「…ありがとうな…」

提督「………」

青葉「…何で止まるんですか」

提督「…治まった…なあ、俺は思い切り揺さぶられたよな?」

大鳳「えっと、多分そうだと思いますけど」

提督「…調べ物追加だ…」

短いですが今日はここまでと言う事で
では

瑞鳳が幼馴染み、夕立がゆるぽわ(物理)クラスメイト、的な青春を過ごしたかった
そして夕立と夜の素敵なパーティ(物理)で友情を結んだ後瑞鳳と付き合いだして夕立に刺されるんだ…
どうも1です
更新始めていきますね

~資料室

提督「…………」ガサゴソ

提督「…脳震盪はどうでも良いんだよ…」ガサゴソ

提督「…端から全部漁るか…」ガサゴソ

野分「…失礼します」ガチャ

提督「…何かあったか?」ガサゴソ

野分「いえ、お手伝いをしようかな、と思いまして…」

提督「別に良いが、体調管理は自己判断だ。疲れたら休む、良いな?」

野分「分かっていますよ。…この辺りからですかね…」ガサゴソ

提督「…………」ガサゴソ

野分「…………」ガサゴソ

提督「……スカか…」

野分「…深海悽艦を捕獲した、と言うだけでも良いのですか?」

提督「あったのか?」

野分「いえ、そう言う訳では…すみません」

提督「無いか。まあ気にすんな、ある方がおかしい代物なんだろ…」ガサゴソ

野分「敵を知るのは大事ですし、内部だけでも知られていて悪い事はないでしょうし…」

提督「俺が知りたいのは深海悽艦の『構造』でな。…人体模型とは違う、本物の中身だ」

野分「…」

提督「それに、だ。…提督に必要なのは『敵の能力』だ、構造なんてもの必要ない」

野分「…確かに、そうかもしれませんね…」

提督「…関わるのは俺の肉体だからな」ボソッ

野分「?」

~約一時間後

提督「…目が疲れてきた…」

野分「…同じく…」

提督「…今日はこれで終わる。…スカが多いな…」

野分「もしかしたら、深海悽艦の捕獲なんてされて無いかもしれませんね」

提督「…断言は出来ないが、それは無いだろうよ」

野分「…そう、ですか?」

提督「確証を得るためには…」

野分「…確証を得るためには?」

提督「…俺か主任が『死にに行く』必要があるかもしれん」

野分「死に…どういう事ですか」

提督「だからそれは最後の手段だ、怒られるのは勘弁なんでな」

野分「…絶対に、やめてくださいね」

提督「分かってる。…どうしようもなくなったらの話だ」

野分「…不安だったんですから…」

提督「…悪い」

~執務室

提督「…設計図を要求、だと?」

ビスマルク「ええ…妖精達がみんなして言うから、提督に聞きに来たのだけど」

提督「設計図を要求されるとはね…大体、何に使うんだ?」

ビスマルク「『フィーリングだけじゃ無理っぽい』、ですって」

提督「…待て、今まで木曾と時雨と古鷹が二次改造されてるんだ。まさかと思うが」

ビスマルク「そのまさかよ…今まで改造は全部フィーリングでやってたみたいね」

提督「…フィーリングで戦力強化されるこっちの身にもなれよこの野郎…」

ビスマルク「…えーと、言い出しにくいのだけど、設計図はあるの?」

提督「ある。…今まで使う事は無かったからな」

ビスマルク「…なら、改造してもらえるかしら?」

提督「するに越した事は無いからする。…とりあえず、工廟行くか」

ビスマルク「そうね。…と言うか、フィーリングで良く同じになるものね?」

提督「複数の鎮守府での同一艦か?…雛型が同じだから、初期能力以外は殆ど変わらないとさ」

ビスマルク「雛型…つまり、同じ『ビスマルク』でも、建造直後の能力には多少誤差があると言うこと?」

提督「…多分な。で、どうあがいても一つの進み方しか出来ない、と」

ビスマルク「なるほどね…つまり、設計図はその途中の障害を取り除く、って感じかしら?」

提督「そう言う事なんだろうが…ますます訳が分からんな…」

~工廟

ビスマルク「それじゃ、改造してくるわね」

妖精「我々にお任せです?」


提督「…建造妖精、聞きたい事が出来た」

建造妖精「何です?」

提督「艦娘には『艦の記憶』がある。…改造ってのは、それを掘り起こすものか?」

建造妖精「大体合ってるです?」

提督「…なるほど、ビスマルクの改造に設計図が要求される訳だ」

建造妖精「何に納得したです?」

提督「ここにドイツの妖精はいない。…お前ら日本の艦しか対応出来ないんだろ」

建造妖精「…設計図はどう説明するです?」

提督「改造の時に掘り起こす筈の記憶を掘り起こせない、そう言う時にイメージを投影するための設計図だろ?」

建造妖精「日本の艦でも設計図を要求する可能性もあるです?」

提督「それはその時に考える。…そろそろか」


ビスマルク「…あまり、と言うか殆ど変わってないわね?」

提督「手元の資料じゃ多少性能は高くなってるんだが…まあ一次改造なら仕方無いか」

ビスマルク「…二次改造が出来るようになるのは何時の事なのかしらね?」

提督「さあな、妖精に聞け」

~海付近

提督「…改造出来る奴は全員改造した。…そろそろ奴さんも本気出すだろ」

金剛「本気を出したところで遅いデース!」

ビスマルク「全くもってその通りね。…あんまり変わらなかったけど」

翔鶴「では、これで最後ですか?」

提督「さあな、最後に足掻いた挙げ句に真打ち、なんてあったりするかもな?」

大鳳「きっと大丈夫ですよ、勝てます」

時雨「…火力は足りるのかい?」

提督「その為の大鳳だ。…まあ燃費が苦しくなったがな」

古鷹「ここに来てまで燃費を気にする必要なんてないでしょうに」クスッ

提督「止めてくれ、その台詞は俺に効く。…さあて、旗艦金剛!」

金剛「任せてクダサーイ!」

提督「なら全部任せた。出撃!」

「「「了解!」」」

~資料室

提督「…………」

提督「…飛行場姫?…発見が古い、俺が生まれる前?」

提督「…生まれる前なら、二十年以上前だ。…妖精がしたならありうるか…」

提督「…あ?沈んで無いのか…」

提督「…陸上型は、行動範囲が狭い筈だが…住み処を変えたか?」

提督「…港湾棲姫は…割と最近だな、四年前か…こっちは沈んでんのか、なら別個体か?」

提督「…駆逐棲姫は…二年前、撃沈確認済み…こっちも別個体か」

提督「…深海悽艦にヒエラルキーはあんのか…聞くのが速い」ガタッ

~海付近

提督「…ここにいたか、港湾棲姫」

港湾棲姫「…ナニカ、ヨウジ?」

提督「短いな。…深海悽艦の中にヒエラルキーはあったのか?」

港湾棲姫「…ムシロ、ナイホウガメズラシイクライヨ?」

提督「と言うと、どういう事だ?」

港湾棲姫「ナントイウカ…キホンテキニ、シンカイセイカンハツヨイモノニシタガウノヨ」

提督「…その強い奴中心に行動が決まったり?」

港湾棲姫「ソウネ、ワタシハケッキョクミタコトハナイケド…ナンダッタカシラ…オナジリクジョウでウゴク…」

提督「飛行場姫か?」

港湾棲姫「ソウ。…ワタシノイタバショトハハナレテタカラ、ナンダカンダデアウコトハナカッタケド…」

提督「…その後は?」

港湾棲姫「スクナクトモ、シンダッテイウハナシハキイテナイワ」

提督「…今も生きてる、か」

~資料室

提督「…………」

提督「…………」ガサゴソ

提督「…………」

提督「…………」ガサゴソ

提督「…もし俺の勘が当たってるなら…ここには無いか」

提督「…………」ガサゴソ

提督「…あの技術力は…明らかにおかしい筈だが…」

提督「…………」

提督「…………」ガサゴソ

提督「…………主任は…違うか?」

提督「…ありうる話だ」

提督「…………」ガサゴソ

提督「…面倒臭いな…」

~珊瑚諸島沖

金剛「…やっと見つけたデース…」

大鳳「…今回の作戦の、締めですね」

翔鶴「油断は禁物です。何をしてくるか、分かりませんから」

装甲空母姫「…フフフ」

ビスマルク「散々やられてる割には余裕ね…やっぱり何かありそうね」

装甲空母姫「…ワタシハベツニ、イイノヨ?」

金剛「…何が言いたいんデスカ」

装甲空母姫「ココニイルイミハトクニナイノヨネ…デモ」ガシャ

南方悽戦鬼「…ソロソロウットウシイノヨ、ワカルデショ?」

翔鶴「…南方悽戦鬼!」

時雨「…なるほど、余裕綽々な理由はこれかい?」

金剛「…フフン、大した相手でもないデスネ。…早く終わらせてあげマショウ」

南方悽戦鬼「ズイブントヨユウソウネ…イツマデモツノカシラ!?」ドォン

金剛「遅いデスネ!そこの装甲空母姫の方がまだ速いデース!」ドォン

装甲空母姫「バカニシナイデチョウダイ!」ヒュン ヒュン ヒュン

時雨「全て落としてみせるさ!」ドドドド

~数時間後・鎮守府

提督「…帰ったか…」

金剛「テートクゥー!ただいま帰還シマシター!ただいまのハグデース!」ガバッ

提督「ああああああ」

古鷹「…私だってハグくらい…」モニョモニョ

ビスマルク(なら行っちゃいなさい…って言いたいのだけど…)

金剛「ホラだから、慣れなきゃダメデース!」

提督「お前のスキンシップは過剰なんだってのおおおおおお」ジタバタ

ビスマルク(…何時までこれやる気かしら?)

時雨「…これ、何だか凄い光景だよね」

大鳳「…えーと、何であんなにボディタッチが苦手なんでしょう?」

時雨「さあ…?」

提督「うおおおおお」ジタバタ

金剛「我慢も必要デース!」サワサワ

提督「どさくさ紛れにセクハラすんじゃねぇよお前」カッ

金剛「ソーリーソーリー、気にしない方向で行きまショー?」

提督「セクハラと俺の耐久力を一緒にすんな」

時雨「…凄いアホな台詞だと思わないのかい?」

提督「…それは妥協出来るんだが」

時雨「…まあ、良いけどさ」

提督「…で?結果は?」

翔鶴「あ、何とか倒せた…んですけど」

提督「また真打ちか?一々タメの長い…」

翔鶴「いえ、そうではなくて…」

ビスマルク「変に…弱かったわね、別に大したことないって訳じゃないけれど」

提督「弱い?…鬼か姫だよな?」

ビスマルク「何て言うか、軟らかい、って言うのかしら?」

提督「…南方悽戦鬼か」

翔鶴「…何で分かるんですか?」

提督「散々資料漁ったからな…嫌でも頭に入る。…南方悽戦鬼は、攻撃力は高いんだが、肝心の装甲が弱いんだと」

ビスマルク「ああ、『軟らかい』で判断した訳ね」

提督「まあ軟らかいとは言える………」

大鳳「…?提督、どうしました?」

提督「…嫌な考え、と言うか恐ろしい考えに辿り着いた…」

大鳳「嫌な考え、ですか?…その、どんな」

提督「…まだただの考えだ。…仮にそうだとしても、今それを示す根拠が無い」

大鳳「考えを言うだけなら今でも出来るのでは?」

提督「…もう少し突き詰めたい」

大鳳「…はぁ。…何かあったら言ってくださいね?」

提督「あったらな」

戦闘シーンほぼ全部吹っ飛ばしちゃってるんですが大丈夫なんですかね
今日はここまでと言う事で
では

おつおつ。
ストーリー的に戦闘描写アリのがいいと>>1ちゃんが判断した時だけ入れればいいと思うの

一読者からするといまのところ戦闘描写ないからわけわからんなところはないよ!

どうも1です
更新始めていきますね
>>688
意見ありがとうございます
とりあえずこのまま進めさせていただきます

~資料室

提督「…ル級改フラグシップ…タ級フラグシップ…」

提督「…戦艦水鬼…戦艦悽鬼…」

提督「…火力は参考にならんが、装甲含めれば馬力がある、か?」

提督「…大和型、少なくとも馬力と装甲はあるか…」

提督「…題材にするんなら小説でも書けそうだな…現代ファンタジーなら行けるか」

提督「…」ガサゴソ

提督「…戦艦系統は無いか…飽きた…戻るか」

~執務室

提督「…終わり、後は…」

提督「…深海悽艦内のヒエラルキー、無理矢理崩すってのも悪くないか」

提督「…痛い…痒い」ガシガシ

提督「眼帯すれば保護にはなる、か?」

提督「…ヒエラルキー崩しはレ級にやらせるか…」

木曾「入るぜ」ガチャ

提督「何だ?」

木曾「そろそろ飯にしないか?」

提督「…もうそんな時間か。分かった、そうしよう」

~食堂

木曾「なあ、1つ質問いいか?」

提督「俺に答えられる範囲内ならな」

木曾「…資料室で何をしてるんだ?」

提督「敵深海悽艦の資料漁り。意外と知らんなかったんでな」

木曾「そうか…」キョロキョロ

提督「周りがどうかしたか?」モグモグ

木曾「…少しだけ、少しだけ変な話をしてもいいか?」

提督「…何だ?」

木曾「…お前は、自分の事をどういう生き物だと見てるんだ?」

提督「……ここでか?」

木曾「…なら、この後執務室で話すか?」

提督「そうしてくれ、人払いは…する方が怪しいか…」

木曾「…俺は。少なくとも俺は…お前は…」

提督「だったらどうする?…お前の想像とは違う結果なら?」

木曾「…喋りたくは、ないよな」

提督「意味も無く人を不安にさせる真似はしない。…聞きたいなら止めない、それだけだ」

木曾「…そうか…すまない」

提督「謝る程喋ってないけどな」

~執務室

提督「…一応聞き直す。本題は?」

木曾「…お前が自分の事をどういう生き物だと思ってるか、だ」

提督「二つある。…良い方と悪い方のどっちが聞きたい?」

木曾「両方だ。…誰にも言わない事は約束しよう」

提督「…分かった、じゃあ悪い方から言おう。…深海悽艦の一種、ってところか」

木曾「…やっぱりか」

提督「勘づいてはいたんだな?」

木曾「唐突に深海悽艦の事を調べだして、特に『捕獲された深海悽艦』の資料を探してる…なんて言われたらな」

提督「…その程度だからな…お前だけが聞いてるだけで、気付いてる奴はいるんだろうな」

木曾「…良い方は、艦娘か?」

提督「ご名答、と言いたい所だが…」

木曾「…違うって言うのか?」

提督「…駆逐棲姫もレ級も港湾棲姫も深海悽艦としては例外だ。…それでも俺に何も無いなんて言えない」

木曾「…例えば、最初に駆逐棲姫に懐かれたのも。それが理由だと思ってるのか?」

提督「艦娘と深海悽艦は本能的に争う敵同士だ、『本能的』にな。…人間だろうが本能からは逃げられん」

木曾「なら、今お前は」

提督「深海悽艦だと思ってる。…残念な事に理由がもう一つある」

木曾「もう1つ?…何か証拠でもあるのか?」

提督「証拠にはならんがな。…ちょっと来い」

~提督私室

木曾「…ここに何かあるのか?」

提督「そこのコンロで見せてやる」カチッ

木曾「何をする気だ?」

提督「こんな事をな」メラメラ

木曾「なっ…馬鹿な真似はやめろ!」

提督「やめるさ。…これが理由の一つだ」

木曾「…火傷はしてないけど、すぐに離したからだろう?」

提督「体の話じゃない。…よっと」ガシッ

木曾「んなっ、何するんだ!」バッ

提督「…今のを頭で考えてやるか、って話だ」カチッ

木曾「…どういう事だ?」

提督「…俺には本来あるべき防衛機構が存在しない。だから、仮に今より酷く手を突っ込んだとしよう」

提督「その時にだ。普通の人間ならある防衛機構は、こういう危険を感じた時に反射的に危険から手を離させる」

提督「…何でそんな大事な機能が、俺には無いんだろうな?」

木曾「…それが、理由か」

提督「…黙ってたのは、不安にさせたくないからだ。分かってくれ」

木曾「…まだ、まだそうと決まった訳じゃないんだよな?」

提督「一応な。あくまで片方が強いってだけだ」

木曾「…もしそうだと分かったら?」

提督「もしそうなら…俺は世界を救う英雄になれるかもしれんな」

木曾「…?」

~翌日・執務室

提督「今日の秘書艦は大鳳か?」

大鳳「はい!頑張ります!」

提督「おう、頑張ってくれ。とりあえず書類からな」

大鳳「はい、お任せください!」

提督「任せた。…」カリカリ

大鳳「…」カリカリ

提督「…うわ…いや…」

大鳳「どうかしましたか?」

提督「…大規模作戦だと。…ああ!?」

大鳳「えっ?な、何かありましたか!?」

提督「飛行場姫…ちょっと席を外す、ここは任せた」

大鳳「ええっ!?わ、分かりました!」

大鳳「…えーと…」ペラッ

大鳳「…飛行場姫討伐作戦?…港湾棲姫と同じ、陸上型の深海悽艦だったわね…」

大鳳「…やけに慌ただしかったけれど…もしかして…」

大鳳「…うん、頑張るのよ私…やれば出来るわ…」

~海付近

提督「…いた!」

港湾棲姫「…ドウシタノ?」

提督「飛行場姫!…だけじゃ分からんな、飛行場姫について何か知ってるか!?」

港湾棲姫「エ、エエト…ゴメンナサイ、アンマリアッタコトガナクテ…ドンナコウゲキヲスルカ、クライシカ」

提督「…じゃあ別の事を聞く。ここの近くに深海悽艦…イ級とかその辺の深海悽艦はいるか?」

港湾棲姫「エ?シンカイセイカン?…トクニ、イナイトオモウケド」

提督「…じゃあ更に別の事を聞く。レ級何処だ?」

港湾棲姫「レキュウチャンナラ、アソコデヒナタボッコシテルケド…イッタイナニガアッタノ?」

提督「帰ってから説明…出来るか分からんがするから、それまで待っててくれ」

港湾棲姫「エート…マア、トリアエズワカッタワ」

提督「じゃあそう言う事だ」


提督「レ級、起きてるか?」

レ級「オキテルケド、ナンカヨウカ?」

提督「すぐにでも海に出る。行けるか?」

レ級「モチロンダゼ!…ア、タタカッテイインダナ!?」

提督「無駄弾撃つなよ?」

レ級「オーバーキルハシネェッテ。ソレジャイコウゼ!」

提督「…あー。すぐに戻るつもりだが、一応大鳳には伝えとくんでちょっと待っててくれ」

レ級「エー?ハヤクシロヨナー」

~執務室

提督「入るぞ」ガチャ

大鳳「あ、お帰りなさい!…私、なるべく頑張りますから!」

提督「は?…ああ、それか。…俺の考えが正しければ、多分今回は誰も出番無いぞ」

大鳳「…へ?え?どういう事ですか?」

提督「…この前。恐ろしい考えに辿り着いたと言ったよな?」

大鳳「へ、えと、そうでしたけど…そ、それが何か?」

提督「その考えはあくまで情報を繋ぎ会わせただけだ。…それを今から証明しに行く」

大鳳「しょ、証明?…えーと、話が見えないんですが…」

提督「理由は帰ってきた時に…なるべくきちんと説明する。だから、俺が海に出る事は黙っといてくれ」

大鳳「う、海にですか!?危ないですよ!」

提督「普通はな。レ級連れていくから大丈夫だ。…だから、なるべく黙っててくれるよな?」

大鳳「えと、あの」

提督「…」ジッ

大鳳「…わ、分かりましたけど…本当に大丈夫なんですよね?」

提督「レ級を連れてくと言ったろ、レ級が強いのはそれなりに知ってるよな?」

大鳳「まあ知ってますけど…えと、とりあえず大丈夫だと信じますけど」

提督「ならよし。…書類は急がなくて良い、ゆっくりやってくれ。じゃあな」ガチャ

大鳳「あっ…行っちゃった。…本当に何があったのかしら…」

~海上

レ級「ナーナー、ドコニイクンダー?」

提督「敵のはぐれ部隊がいればベスト、はぐれじゃなくともイ級辺りがいればOKだ」

レ級「ナンダヨ、ソンナザコアイテニタタカエッテノカ?」

提督「試したい事があるだけだ。…終わったらとっとと叩き潰してくれて良い」

レ級「ソウイウコトイッテルンジャナインダケドナ?」

提督「少しは分かってるつもりだ…おっと、お出ましか?」ザシャア

レ級「…ブレーキカケルノウマイナ」

提督「ブレーキとアクセルと方向転換だけで出来るから楽だがな…来た来た」

イ級「…?」

提督「…レ級、そこで待っててくれ」ザシャア

レ級「…オイ、チカヅイタラアブネーゼ?」

提督「…どうかな」

イ級「…」

提督「…結構デカイな…1mはありそうだな…」コンコン

イ級「?」

提督「…のっけからこれか…他には、いないか」コンコン

イ級「?」

レ級「…ナニヤッテンダ?」

提督「…レ級、やれ」

レ級「マチクタビレタゼ!」ドゴォォン

イ級「ガアアアア!?」ズドォォン

提督「…次だ、行くぞ」

レ級「ツギダナ、ウデガナルナ!…コイツアイテジャソウデモナイケドナ」

提督「はいはい…」

~数分後

提督「…レ級、お前には何と何と何がどれだけいるように見える?」

レ級「ンー…ワキュウト、ヲキュウト…アトミエナイダロウケド、ヨキュウもイルナ。ゼンブニタイズツイルゼ?」

提督「潜水艦までいるのか…俺に見えてる奴は全部赤く見えるんだが」

レ級「サッキノヨキュウモアカイカラ、タブンエリートキュウッテヤツナンダヨナ?」

提督「まあエリートだよな。…ちょっと待っててくれ」ザシャア

レ級「エー?マタオアズケカヨー」


提督「…」

ワ級EL「…?」

ヲ級ELA「…ナニモノダ?」

提督「…少なくとも敵のつもりは無いな」

ヲ級ELA「…ソウカ。ナラ、コイツラノゴエイヲテツダッテクレルカ?」

提督「…悪い、少しやる事があってな」

ヲ級ELB「…オマエ、ホントウニナカマカ?ミタメトイイ、マルデニンゲンノヨウダガ…」

提督「…そこまでの態度取るんならお前らと同じなんだろうよ…」

ヲ級ELA「…ドウイウイミダ?」

提督「こういう意味だ。…やれ」

レ級「アイアイサー!」ドゴォォン

ヲ級ELA「キサマ!ナメタマネヲシテクレル!」ヒュン ヒュン

レ級「ヤラセネェカラナ!」ドゴォォン

ヲ級ELA「ガッ…ウラギッタカ!?」

レ級「ウラギルモナニモナカマダッタオボエナンテネーナ!」ドゴォォン

ヲ級ELA「…!」ズドォォン

レ級「ハハハハ!ヨワッチィナァオイ!」

ヲ級ELB「シネェェェッ!」ヒュン

レ級「ンー?」ズドォォン

ワ級ELA「ガアアアアッ!」ドォン

レ級「テメーラハチョットダマッテナ!」ドゴォォン ドゴォォン

ワ級ELA「!…ゴアアアアッ!?」ズドォォン

ワ級ELB「ギャァァァァ!」ズドォォン

レ級「ハハハッ、ヨワイヤツダナァ」

ヲ級ELB「…ユダンシタナ?」ヒュン

ヨ級ELA「…!」バシュン

レ級「…ア、センイスカンモイタンダッケ?」ズドォォン

ヨ級ELA「…!」バシュン

ヲ級ELB「サスガニギョライヲモロニクラエバ…ナッ!?」

レ級「コンナノデギョライナンテ、ワラワセルゼ。ホンモノノライゲキッテヤツヲミセテヤルヨ!」バシュン バシュン

ヨ級ELA「…」ブクブク

レ級「モグッタッテムダナンダヨ!」バシュン

ヨ級ELA「…!」ズドォォン

ヲ級ELB「…!クソォォォォッ!」ヒュン

レ級「ヘヘヘッ」ドゴォォン

提督「派手にやる事で…おっとぉ!?」ザシャア

ヨ級ELB「…!」バシュン バシュン バシュン

提督「流石に避け続けるのも疲れるな…よっと」ザシャア

ヨ級ELB「…!」バシュン バシュン

提督「多いっての…あ?」

ヒュン ヒュン ヒュン

提督「…どうやってごまか」

ドドドドドド

レ級「キィヌイテンジャネーゾー?」バシュン

提督「…対空砲火で全部落とすとはね、恐れ入った」ザシャア

ヨ級ELB「…!」バシュン バシュン

レ級「オオ?」ズドォォン ズドォォン

提督「…表に出てくれれば殴れるんだが…まあ平気か」

レ級「ヘイキニキマッテンダロー?」バシュン

ヨ級ELB「…!」ズドォォン

提督「…これで全部か?潜水艦は俺には分からんぞ」キョロキョロ

レ級「コレデゼンブタオシタゼー。コレカラドウスル?」

提督「…流石に時間使い過ぎるのも駄目なんでな、そろそろ帰るぞ」

レ級「エー?…マア、ソウスルカ。港湾棲姫ニオコラレタクナイシナー」

提督「素直でよろしい。…さ、帰るぞー」ザシャア

~鎮守府

提督「よっと…あ」

木曾「よう。…鳳翔の代わりに俺が怒ろうか?」

提督「…弁解のしようもないな」

木曾「…全く、命を捨てるような事はしないんじゃなかったのか?」

提督「残念ながら。…敵対しないと死ねなくなった、確定だ」

木曾「…お前、まさか!」

提督「近々大規模作戦がある。…そこで飛行場姫って奴の首を取ってから話す、全員にな」

木曾「…お前の口から、話すんだな?」

提督「安心しろ、少なくとも俺は味方のつもりだし仲間のつもりだ。…裏切ったりはしない」

木曾「…分かってるさ、お前だからな」

提督「…良い仲間を持って幸せだよ俺は」

木曾「…ははっ、お前がそんな事を言うなんてな」

提督「…恥ずかしいから黙っといてくれ…お前だけか?」

木曾「書類手伝おうとして執務室に行ったらお前がいなかったからな…まあ、予測はつくさ」

提督「…書類仕事苦手なお前にしては珍しいな」

木曾「精進しないと、ってだけさ。別に誰の為でもない」

何か無理矢理最初に出した謎の厨二設定を拾った気がする
そして700ですよ700。戦艦が出てくる数字ですよ戦艦
今日はここまでと言う事で
では


「?」のイ級が哀れに見えた

それで
つまりこの提督は深海艦と子供が作れるって事か?

どうも1です
更新始めていきますね
>>704
出来るっちゃ出来ます

~翌日・執務室

提督「…」プルルル ガチャ

主任『はいもしもし…あ、お前だな?』

提督「正解だ。そっちの奴との演習を申し込みたい」

主任『演習ね、良いけど何時にどっちで?』

提督「明日か明後日にそっちで、そっちが無理ならこっちでやるが」

主任『…じゃあ明日にこっちで始めようか。他は?』

提督「例の大規模作戦の事で聞きたい事がある」

主任『どうせお前か元帥が主役だろ、分かる分かる』

提督「それはどうでも良い。…飛行場姫に複数の同一個体がいたりするか?」

主任『飛行場姫が?…いやそんな話聞いた事無いけどね。第四は?』

提督「聞いてないが、必要ない。…これで終わりだ、そっちは?」

主任『…あ、霞なんだけどね?』

提督「いたな、そいつがどうかしたか?」

主任『一応謝っておきたい、だってさ。聞く?』

提督「俺の一番好きなタイプの奴だ。歓迎しているとでも言っとけ」

主任『…ま、聞かれたらそう答えとくかな。じゃ切るよ』ガチャ

提督「…仕事で会うなら最後か?…まあ個人的に行けば良いか…」

~工廟

提督「叢雲古鷹夕張鳳翔青葉木曾野分時雨…瑞鳳金剛翔鶴鈴谷ビスマルク大鳳…後誰がいたか…」

建造妖精「…急になんです?」

提督「…いやこれ以上増やしても無駄か…まあ良いか」

建造妖精「…自己完結しちゃったです?」

提督「…逃げるなよ建造妖精。お前に話がある」

建造妖精「今度はなんです?」

提督「…終わったらその話をしよう」

建造妖精「…分かったです?」

提督「本当に分かってんなら良いがな」

建造妖精「…あ、装備の改良の件はどうなったです?」

提督「する必要が失せた。したけりゃして良いが、意味は無いからな」

建造妖精「…残念です?」

提督「同じ台詞を夕張も言うんだろうな」

~翌日・第二鎮守府・応接室

ビスマルク「…遅くないかしら?」

提督「時間にはまだ遅れてないぞ」

ビスマルク「まあそうだけれど…」

提督「…来たか」

主任「やあ、君達久し振り。…殺しても死なない位には元気そうだね」ガチャ

提督「あんまり嬉しくないな…で、何だかんだで全員は連れてきてないが、良いか?」

主任「良いよ?別に、全員連れてくるのがマナーって訳でも無いだろうしね」

提督「そうか、じゃあそう言う事でな。…ビスマルク、ちょっと席外してくれるか?」

ビスマルク「え?まあ、良いけど…」スタスタ

主任「…やっぱりやるんだ?」

提督「暇が無くなる訳でも無いだろうが、長い事やってないからな」

主任「…第四だったっけ?あれの時とルールは変わり無し?」

提督「聞いてたか?…変わり無しだ、関節、首絞め、目潰し、マウント無し、だ」

主任「オーケー、覚えてて余裕があったらやろうか」

提督「名目は演習なんでな、そっちを優先してくれ」

>>705
深海棲艦ズの目の色が変わったぞ

~中庭

提督「…こっちにも中庭あるのか…」

夕立「…あれー?提督さん久し振りっぽいー?」

提督「…夕立だっけか、まあ久し振りだな…ん?」

時雨「夕立、あんまりはしゃいだら迷惑にならないかい?」

夕立「この人なら大丈夫っぽい!」

提督「…そうか、こっちの時雨か」

時雨「…こっち?…そっちの鎮守府にも『時雨』がいるのかな?」

提督「正解。今日は連れてきてないから、まあ俺達が勘違いしなければ大丈夫だろうよ」

夕立「時雨ちゃん、そっちにもいるっぽい?」

提督「多少経歴がややこしいがな」

夕立「へー…あ、ここの案内してあげる!」

提督「あ?…じゃあ頼んだ」

時雨「なら、僕も着いていこうかな。夕立が暴走したら止めないといけないしね」

提督「…その時は任せた」

>>709 残念!この提督はフラグを全力で折っていくタイプだ!(本音を言うと書けないです)

~食堂

夕立「ここが食堂っぽい。あ、でもここの提督さんはあんまりここで食べないっぽい」

提督「食べないのか…気が向いたら聞いてみるか」

ギャーギャー ワーワー 

時雨「…またやってるのかい…」

提督「『また』なのか…何だよ、喧嘩か?口喧嘩は興味無いんだよ…」

夕立「…うー、あれは止められないっぽいー…」

主任「と言う訳だからちょっと仲介してくれるかな?」

提督「俺がか?部外者だぞ?」

主任「いやいや、部外者だからこそ贔屓せずに話を聞けるんじゃない?」

提督「…まあ、やる事ある訳でも無いしな。最悪責任はお前に擦り付けよう」スタスタ

主任「俺にとばっちり食らわせんの止めてくれないかな?」

時雨「…割と聞いた通りの人なんだね」

主任「放任主義、とは違うんだろうけどねぇ…」

「…だから、こう言う状況の時は素直に退くべきでしょ!?」

「甘いですね、こう言う状況だからこそ敵を撃滅するべきです」

提督「…何の話か分からんが、とりあえず二人とも落ち着け。そして相手の話を聞け」

瑞鶴「はあ!?いきなり何よ!あなたは関係ないでしょ!」

加賀「そうです、これは私達の問題です。ですから、仲介などはいりません」

提督「相手の話を聞けと言ったろうが」

瑞鶴「だったらこれを見なさいよ!」

提督「…これは?」

瑞鶴「提督が出した問題集!答えは皆で考えるって言うのがこれの前提なのよ!」

提督「で?」

加賀「で、答えを話し合おうとして今の泥沼の状態に…と言う訳です」

瑞鶴「あんな無茶苦茶なの答えな訳ないでしょうが!」

加賀「無茶ではありません、これ位なら出来て当然です」

提督「取り敢えず話は分かった、その上で言うから聞け」

瑞鶴「何!?まだ何かあるの!?」

提督「相手の話を聞けと言ったのを忘れたか」

瑞鶴「ちゃんと聞いたわよ!この人が聞かないのがいけないのよ!」

加賀「私はちゃんと話を聞けます、あなたが聞いていないのです」

瑞鶴「何よ!?文句があるなら言いなさいよ!受けて立ってやるわ!」

提督「…」イラッ

主任「…あ、ヤバイかな?」

夕立「ぽいー?」

時雨「…何が?」

主任「…いや、ちょっとね?」

提督「…取り敢えず、そこの椅子に座れ」

瑞鶴「だからあんたは関係無い…でしょ…」

加賀「ですから、仲介など…しなく、とも…」

提督「座れ。…俺の所のじゃないからな、正座は勘弁しといてやる」

瑞鶴「…何よ、逆ぎ」

提督「座れと言った」

瑞鶴「…はい」ストン

加賀「…無様で」

提督「お前もだ、笑ってる余裕なんぞやらん」

加賀「…はい」ストン

提督「…主任、何時間までなら使って良いか教えてくれ」

主任「…あー…三時間位なら…」

提督「じゃあ三時間耐久説教コースだ、他の奴は席を外してくれ」

主任「はい出ますよー巻き込まれますよー」

夕立「ぽいー?」

時雨「…怒らせちゃいけないタイプ、なのかい?」

主任「ああいう事なら尚更ね…」

~外

主任「あー、仲介任せたのは不味かったかもなぁ…」

若葉「…?向こうの提督がここに来ていると聞いたのだが…」

主任「あー、三時間はこの食堂入らない方が良い。絶対巻き込まれ…はしないだろうけど、危ないから」

若葉「どういう事だ?」

主任「えーとねぇ…」

カクカクシカジカ

若葉「…ふむ、そう言う事があったのか」

主任「そう言う訳で、三時間たったらまた来る事にしようか…はあ、ギリギリに確認するの苦手なんだよな…」

若葉「…」コソコソ

時雨「…何をしてるんだい?」

若葉「いや、中の様子が見えないかと…見えないな」

主任「…ちょっと、何か食べてくる…」

時雨「…今日の秘書艦は…誰だったかな?」

夕立「比叡さんだったっぽい!」

時雨「…相変わらず悪食だよね」

主任「アレ、比叡ってそんな話あったっけ?」

~三時間後

瑞鶴「…」チラチラ

加賀「…」チラチラ

主任「…何した?」

提督「三時間耐久説教」

主任「…よく把握出来たね?」

提督「大体分かる。…要は考えの相違だが、物凄い歪曲した愛情でもある」

主任「…愛情?」

提督「多分加賀の方が先に来たんだろうが…心配なんだろうよ。不器用なのが不味かった」

主任「…なーるほど…あ、演習なんだけどね?」ペラッ

提督「…」E.相手方の戦力一覧

主任「…バランス良いよねぇ、羨ましい」E.相手方の戦力一覧

提督「お前は考えなしに建造でもしたか?」

主任「…バレた?」

提督「本当に戦艦三の正規空母三じゃあな。…駆逐艦六が地味に羨ましいが」

主任「…ここに来てるのは全部じゃないんだろうけど…軽巡二、重巡二、正規空母二…ねぇ」

提督「お前と違って、軽巡も軽空母もいるんでな。大分安定してるぞ」

主任「…羨ましい限りだねぇ」

~数分後

主任「あ、来たねぇ」

比叡「比叡です!よろしくお願いします!」

霧島「初めまして、私霧島です。今回はよろしくお願いしますね」

扶桑「扶桑型戦艦の、姉の扶桑です。よろしくお願いします」

提督「…デカイな」

主任「…まあ、ねぇ…でも、火力は馬鹿にならないし、航空戦艦だからねぇ。水上爆撃機が苦しいかもよ?」

提督「その癖正規空母が三だろ、制空権は数の暴力で力押しされそうだ…ところで、残りの正規空母は何処だ?」

主任「そろそろ来るはず…あ、来た来た」

飛龍「お、遅れました!すいません!正規空母、飛龍です!」

提督「…お前雪風か何かか?」

主任「は?え、何が?」

提督「建造する時に色々と調べたんでな…どういう訳か『飛龍』の建造報告はやたら少ないんだよ」

主任「…調べられるんだ?」

提督「妖精の気紛れっちゃそうだが、気休めにはなるんだろ」

飛龍「…えーと、何のお話でしょう?」

提督「こいつの運が良いって話だ」

飛龍「まあ、この人確かに運は良いですよ。良くくじ引きとかで良いのを当てたりしますし」

提督「やっぱお前雪風か何かか?」

主任「そう言うので例えるのやめてくんないかな」

今回はここまでと言う事で
次回は19:30以降を予定しています
では

どうも1です
更新始めていきますね

~第一戦目

ビスマルク「…随分と来るものね!」

翔鶴「くっ、制空権は取れそうに無いですね…」

古鷹「気にしないでください!相手の空母を抑えられれば良いんです!」

大鳳「分かってるつもりですが…ぐうっ、多すぎです!」

木曾「対空用に装備を揃えて正解とはな!」ドドドド

夕張「あーもー、数が多すぎなのよ!」ドドドド


加賀「…鎧袖一触よ、心配いらないわ」ヒュン

瑞鶴「アウトレンジで…決めたいわね!」ヒュン

飛龍「…よーし、爆撃開始!」ヒュン

比叡「…私達、出番無さげですね」

霧島「私達はね…扶桑さんは水上爆撃機を飛ばせるから、一応動けはするんですけどね…」

扶桑「…聞こえてます。まあ、多分大丈夫ですよ」

霧島「…それ、あんまり良い意味じゃないですよね」

比叡「何もせずに終わるよりはずっと良いです!」

~海付近

提督「…全力で力押しか、まあ大体予想通りだが」

主任「加賀と瑞鶴はかなり飛ばせるし、飛龍は飛龍でかなり火力は高いしねぇ」

提督「で、更に戦艦でだめ押しすると。…相変わらず力押し好きなようで」

主任「まあねぇ、弾幕はパワーだよ?」

提督「…何を言ってんだか。弾幕は頭、ブレインだぜ」

主任「…自信あるようだな?」

提督「…半分は艦爆か艦攻、って奴が一人はいるだろう?」

主任「…全部爆撃機、が一人。残りは三、四割位攻撃機って感じか。そっちは?」

提督「そうか。俺は全員が全部烈風だ」

主任「…は?」

提督「で、落とし切れない艦爆艦攻は高射装置と高角砲で叩き落とす。…で、弾着観測する」

主任「…これは、ヤバいかもしんない」

提督「だから言ったろ、弾幕は頭だぜ」

主任「…練度の話か…これはちょっと本格的にピンチかもなぁ…」

~海

加賀「…不味いですね…」

飛龍「…嘘でしょ?私の、全部落とされた?」

瑞鶴「…言ってる場合じゃない!こうなったら、残ったので何とかしないと!」ヒュン

加賀「くっ…」ヒュン


霧島「そこです!」ドォン

木曾「遅いっ!」バシュン

古鷹「当たって!」ドォン

比叡「ひえぇ~!不味いです!」ズドォン

夕張「ふふん、力が全てじゃないってこと、教えてあげるわ!」バシュン

扶桑「避けきれませんか…ですが、この程度なら耐えられます!」ドォン

ビスマルク「あらそう!なら私の砲撃にも耐えて見せなさいな!」ドォン

扶桑「良いでしょう!受けて立ちます!」ドォン


大鳳「…流石に、爆戦位持ってくるべきでしたかね…」

翔鶴「気にしたら負けです。それに、数ではこちらの方が有利ですから」

大鳳「そうですね…なら、まだ飛んでいる相手の残りを叩き落としましょうか!」ヒュン

翔鶴「そうです、ね!」ヒュン

~海付近

提督「…夜の重巡と雷巡がどれだけ怖いか…敵にも通じるんだ、覚えとけ」

主任「…空母による攻撃を完全に捨てるとはね…考えもしなかった」

提督「…史実なら、空母による爆撃機やら攻撃機は単純な砲撃以上の価値がある。が…」

主任「ここではそうも行かない、か…」

提督「そう言うこった。…俺はどっちかと言うと夜戦が得意だし、好きなんでな」

主任「しかし、何が原因なんだろうね?索敵先制、大型艦での正面勝負の強要、悪くないと思ったんだけどねぇ」

提督「油断、慢心…後は単純に俺の作戦がお前の作戦に綺麗に対抗するような形になった、ってとこか」

主任「…普通対空砲火って威嚇用だと思うけどね?」

提督「普通はな。艦娘を普通扱い出来るか?」

主任「あー、まあ無理だけど」

提督「そうでなくとも、お前の作戦は潜水艦一人で簡単に瓦解するからな」

主任「…潜水艦無しでも充分瓦解してるんだけどね」

提督「お前の作戦が悪い、空母の動かし方は一つじゃないってのを忘れたお前がな」

主任「…良い経験だよねぇ。まあ敗北も大事だから、ありがたい話だけどね」

提督「どう背伸びしようと、負ける事を知らん奴は弱いんだ。…あくまで多数が前提ならな」

主任「…多数が前提か…苦しいね」

~夜戦

古鷹「…いた」

木曾「側面は俺が叩く、古鷹は向こうの敵を頼んだ」バシャア

夕張「なら、私は…そうね、とりあえず散りましょうか」

ビスマルク「…ただの高速戦艦じゃないってこと、教えてあげるわ」


比叡「…夜戦前に全て倒す予定だったんですが…まあ良いです」

霧島「そうね…夜戦だろうと、重巡に負けはしないわ」

扶桑「…絶対に負けないんだから…」


加賀「…」

飛龍「…完全に読まれてた…のかな?」

瑞鶴「…悔しいけど、それしか無いわ。…『空母なら同じように来る』って思った私達が駄目だったのよ」

加賀「…次か何時になるか分かりませんが…次に戦う時は完膚なきまでに叩きのめしてやります…」


翔鶴「…後は、託すだけね」

大鳳「そうですね…祈ってみましょうか」

翔鶴「…たまに提督も祈ってたわね」クスッ

ビスマルク「…じゃあ、作戦通りに…来たわね」

霧島「…撃てぇぇぇっ!」ドゴォォン

ビスマルク「ぐっ…ビスマルク型戦艦の装甲を、甘く見ないで頂戴!」ズドォォン

比叡「…そこです!当たって!」ドゴォォン

ビスマルク「…!ふふっ。全く、腕がなるわね!」ドゴォォン


木曾「…扶桑とか言ったか!お前は中々頑丈だな!」ドォォン

扶桑「戦艦ですからね!…くっ、流石に速いですね…」ズドォン

夕張「逃がさない!」ドォォン

古鷹「当たって!」ドォォン

扶桑「ぐっ…やはり、私も動くべきですね!」バシャア

木曾「…ははっ…始めるぜ」バシャア

夕張「ええ。…珍しく、作戦を考えてみたかいがあったわ」

古鷹「倒しきるまで、油断は禁物です!」

夕張「大丈夫です!」

霧島「当たれぇぇぇ!」ドゴォォン

比叡「逃げないで下さい!」ドゴォォン

ビスマルク「ぐ…流石に時間をかけすぎたかしらね!」ズドォォン

霧島(…何故、攻撃を殆どしてこないのでしょうか…まさか!)

比叡「当たって!」ドゴォォン

霧島「…不味い、ですか」

扶桑「…てぇぇぇ!」ドゴォォン

木曾「…引っ掛かったようだな!…ビスマルク!」

ビスマルク「遅いのよっ!」ドゴォォン

霧島「やはりですかっ!」ズドォォン

夕張「ホント、散々頭悩ましただけあるわ!」ドォォン

比叡「ウソ!?囲まれたん…みたい、ですね!」ズドォォン

古鷹「行けぇぇぇっ!」ドォォン

扶桑「…ふふっ、こう言う逆境も、中々燃えますね!」ドゴォォン

霧島「…勝たせてもらうわ!」ドゴォォン

~それから・海付近

主任「…あーあ、負けた!…完全に引っ掛かったねありゃ」

提督「俺もああまで上手く行くとは思ってなかったが、まあ勝てたし良いか」

扶桑「まさか、夜戦を前提にしているとは思いませんでした」

木曾「ただなあ、流石に昼戦でのあの航空攻撃は焦った、本当に焦った」

加賀「あそこで上手く動けば、私達の勝ちだったのでしょうね」

提督「本当にな。…て言うか、ああまで多いのは想定外だ、一応何とかなったが」

瑞鶴「…あの、さ」

提督「…俺か?」

瑞鶴「うん…あの、出来たら、また戦ってほしいなー…なんて」

提督「出来なくも無いが…主任、先に言っとく。俺が死んだら俺の所の艦娘はお前に任せた」

瑞鶴「…な、ちょ、何で死んだ時の話をしてんの!?」

主任「…飛行場姫か、あれをどうする気なんだ?」

提督「首を取って、地位を貰いうける。で、そのまま行けば…世界中を駆けずり回る事になるな」

主任「…止めないけどね。俺の事は?」

提督「俺とお前じゃ多分逆の存在だろうよ。…俺は本来敵らしいが…まあ聞いておくか」

瑞鶴「話が見えないってば!世界中を駆けずり回るとか、意味分かんないんだけど!?」

提督「大規模作戦があるのは知ってるだろ。あれで俺は壮大に馬鹿をやる」

瑞鶴「言葉が足りないってば!」

木曾「おい、まさかと思うが」

提督「終わったら話す、どうせ主任から伝わるだろうがな」

瑞鶴「お、終わったらって…」

主任「じゃあそれまで秘密なんだな?」

提督「一応な」

主任「…なら、ここの事は任せておけ。まあどうせ死なないだろうが、それまではこっちでやる」

提督「説明も任せたからな」

主任「承った。…じゃ、そろそろ飯にしようか」

~食堂

木曾「…軽巡洋艦は、いないのか?」

瑞鶴「いないのよねー。まあ、単に大型艦目当てで建造してたら…まずっ!何よこれ!」

木曾「…うわ…何だこれ!?塩加減間違えたどころじゃないぞ!?」

加賀「…比叡、あなたまた…」

比叡「ちょっと!これは私じゃないですからね!?」

瑞鶴「…嘘でしょ」

飛龍「…え」

加賀「…あなたじゃ、ないですって?」ガタガタ

古鷹「え?え?…あの、何が?」

夕張「…どういう事?」

提督「…お前の悪食は、どうやら治した方が良かったようだな」

主任「いやいや、俺は悪くないんじゃない?」

提督「取り敢えずこの不味いらしい飯を作った奴を呼んでこい」

主任「はいはい…」

翔鶴「…何が起こっているのでしょう?」

大鳳「さあ…?」

~数分後

磯風「…確かに私が作ったが…不満か?」

提督「俺はまだ食ってない…あれ、ちょっと待て。青葉は何処だ?」

夕張「あれ、確かに見ないですね…探してきまーす」

主任「え、普通に食えるよね?」

加賀「…」ゴゴゴゴ

提督「…加賀、だったか?」

加賀「何でしょうか」

提督「…どれなら一番美味い?」

瑞鶴「…えっ、食べるの?」

加賀「…これが」スッ

提督「…いただきます」モグモグ

磯風「…不味くなどない、よな?」

提督「いーやクソ不味いッ!」

磯風「な!?そんな馬鹿な!」

提督「おい主任、やっぱりお前は悪食だ。筋金入りのな」

主任「ええー…」

提督「まず質問だ、味見は?」

磯風「…いや、していないが」

提督「まあそうだろうな。…仕方無い、カレーの材料はあるか?」

飛龍「多分…」

提督「良し、じゃあ空母はこっち来て手伝え。作るぞ」

加賀「…私もですか?」

提督「美味い飯を食いたいだろ?」

加賀「食べたいです。…分かりました、手伝わさせて戴きます」

夕張「あのー、青葉さん見つかったんですけど…」

提督「おう、見つかった…か…」

青葉「…あ、提督だ…」

提督「寝かせてやれ、今すぐに」

夕張「あっはい」

磯風「…むう、何がいけないのだろうか?」

瑞鶴(全部よ全部)

~数十分後

提督「はいどうぞ。少なくとも趣味なんでな、多分さっきのよりは美味いぞ」

瑞鶴「…何これ…何これ…」モグモグ

磯風「…美味しい…こ、これはどうやって作ったんだ!?」

提督「レシピを使う、味見する、後もう一つ」

磯風「そのもう一つは!?」

提督「『味見しろ』、以上だ。…流石にこれで不味いのが出来たら舌を疑うが」

磯風「…それは、さっきいわな」

提督「『味見しろ』、良いな?」

磯風「…分かった」

主任「…どうしようか」

提督「どうも出来ん。…少なくとも加賀飛龍瑞鶴は良くも悪くも普通だ、そいつらが見てやれば出来るだろ」

主任「…アハハハハ」

古鷹「青葉~、大丈夫?本当に大丈夫?」

青葉「ああ、大丈夫ですよ…ええ…」

提督「何があったんだよ…」

磯風「青葉には、今度主任に出すつもりの料理を食べてもらったんだが…」

提督「確実にそれが原因なんだろうがな、何で料理で倒れる…いや、止すか。実例がいたしな」

磯風「…実例?」

提督「…納豆」

主任「俺のトラウマ掘り起こさないでくんないかな!?」

~中庭

提督「…ここからじゃ空が綺麗には見えんな…」

主任「残念だよねぇ…で、服はそれで良いんだ?」

提督「…いや、良くない」ガシガシ

主任「…花粉症なんて持ってたっけ?」

提督「眼帯してて花粉症は無いだろ」ガシガシ

主任「眼帯ねぇ、見せてみな?」

提督「…あいよ、外した。どうなってる?」

主任「…お前、カラコンなんてしてたか?」

提督「してねぇよ、そんなに酷いのか?」

主任「…今から言う事は、事が終わるまで誰にも話すな」

提督「…何だ?」

主任「…貴様は、完全に深海悽艦になっている。…分かるだろ?」

提督「…色は」

主任「青だ。…改フラグシップ、だろうが…まあいい、早く隠せ」

提督「…痒みを伴う理由は分からんな…」ゴソ

主任「止めるか?」

提督「止めない」

主任「…なら止めない。…じゃあ始めようか?」

提督「どこからでもどうぞ」

主任「…あらよっと」ブンッ

提督「はいはいローキックローキック」ガッ

主任「甘いよねぇ?」ヒュ

提督「…返そうか」ガシッ

主任「ちょ、投げるのは無しじゃない?」ジタバタ

提督「安心しろ、バックブリーカーじみた事はせん、よッ!」ブンッ

主任「…ッ!…危ない危ない」

提督「…だからお前は殴りたくない」スッ

主任「硬いんだろ?…だったら俺が、殴るッ!」ミシィッ

提督「俺の戦い方を忘れたか?」ガシッ

主任「…アーマー付きの抜けられない投げ技って結構な性能じゃない?」

提督「ついでに、ガン有利な固めもあるから、なぁッ!」ブンッ

主任「がっはっ…げほ、酷いよねぇ。背中から叩きつけるとかさ」

提督「パワーボムとかじゃ無いだけありがたいと思え」

主任「俺じゃなかったら死ぬね、それは…」

提督「ほれ、とっとと来い」ヒラヒラ

主任「…もう少しさぁ、積極的に攻撃仕掛けてみない?」

提督「知るか、これが俺の戦い方だ」

主任「…常に当て身判定、みたいなもんだよ?」

提督「…じゃあ少し殴ろうか」スタスタ

主任「どの状況でも俺が不利すぎるよねぇ…」

提督「だろうな、スペックが違うからなぁッ!」ブンッ

主任「ッ!危ないなぁ!」ヒュ

提督「避けんよ、一々反射的には動けんからな」ガシッ

主任「またぁ?…流石に飽きるよ?」

提督「…じゃあこれで行こうかッ!」ドゴォッ

主任「げはっ、がっは…だあああっ!」ドゴォッ

提督「…今のは効いたが、お前鈍ったな?」ブンッ

主任「うおっ…」ドサッ

提督「次は?」ピッ

主任「…はあ、降参降参…何でそんな強いんだかね?」

提督「さあな、と言いたいが…まあ深海悽艦だからだろうな」

主任「ま、そりゃそうか…」

(提督達の)趣味で行われる謎バトル
今日はここまでと言う事で
では

どうも1です
更新始めていきますね

~数日後・中央鎮守府・会議室

提督「…二度目は想定してなかったが」

第四「…主任から聞いてますが、何をやらかす気です?」

提督「主任にも言って…るな、聞いてないか?」

第四「聞いてますが、伝言は好きでも無いので」

提督「…聞いてんならそれで良いだろ、情報漏らしたくはないぞ」

第四「…じゃあ良いです。終わって暇なら話してください」ガタッ

提督「はいはい。…来たか」

元帥「…全員集まっているな。それでは、これより飛行場姫討伐作戦の概要を話させていただく」

第一「…」ガチガチ

主任「緊張してるねぇ…ふわ、おっと」

元帥「…まず、今作戦の発端は、七年前に撃滅された筈の飛行場姫が再び姿を現した事にある」

元帥「少なくとも、当時の我が艦隊をもってしても相当に苦戦を強いられた相手だ。一筋縄ではいかないだろう」

元帥「そこで、今作戦ではここ中央鎮守府を初めとした、複数の鎮守府が合同で飛行場姫の撃滅に当たる事になる」

提督「…」ニヤッ

主任(…証人が増えて嬉しいか?)ヒソヒソ

提督(まあ、元帥の所が嘘をつく理由なんて無いしな…)ヒソヒソ

元帥「飛行場姫が隠れていると思われる場所は、ここだ」カツン

元帥「この島に対し、明後日より数日間に渡り断続的な攻撃を仕掛ける事になる」

主任「…どうかな」ボソッ

元帥「基本的には、二組に分かれて攻撃を繰り返す事とする。が、敵の戦力次第だが、全ての艦隊を一同に集結させる事も考えられる」

第一「…足りるかな…」

元帥「そしてその組の内容だが…私と、君が一組目だ」

提督「…何?」

元帥「第三鎮守府は、一度敵の奇襲を受けながら誰一人犠牲を出さずに撃滅した、と言う戦果がある」

元帥「そして我が中央鎮守府は、自慢ではないが近辺で最も規模が大きい鎮守府だ。よって、この組み合わせが妥当だと判断した」

提督「…いや自慢にしか聞こえんぞソレ…」

元帥「残った第一、第二、第四が二つ目の組だ。…まあ単純に、第一鎮守府の戦力がどうしても少ないからだ。分かってくれ」

第一「…自分のせいですか」

主任「大丈夫大丈夫、どうせすぐ終わるから」

元帥「…以上が、今作戦の概要だ。…細かい事は手元の資料を確認してほしい。では」

提督「一つ。…要求がある」

元帥「…何かな?」

提督「…初日に全員の鎮守府の艦隊を出させてくれ」

元帥「…何だと?」

提督「言葉通りの意味だ」

元帥「…一応聞いておく。理由は何だ?」

提督「証人が欲しい」

主任「おいおい、真正面から言うか?」ケラケラ

元帥「証人?何の証人だ?」

提督「俺が馬鹿やらかした、と言う事を証言する証言だ」

元帥「却下だ、そんな意味不明な理由が通ると思っているのか?」

提督「これなら通るだろうさ」ゴソッ

主任「…あーあ、やっちゃったか…」

元帥「…何だその目は、まるで深海悽艦じゃないか」

提督「そうだ、俺は深海悽艦だ。…何時からかは知らんが」

元帥「その言葉の意味が分かっているのか?人類に対する反逆宣言に等しいぞ?」

提督「本当に反逆するとでも?…もし反逆しているなら、俺を止める事が出来る奴がここにはいない」

元帥「…何が言いたい」

提督「俺に任せて隠居しろ、深海悽艦は俺が帰らせる」

元帥「…帰らせる、だと?」

主任「…くくく、アハハハハハ!あー、やっぱ面白いねお前は!」

元帥「何がおか…まさか、第二鎮守府の人間を引き込んだのか?」

提督「まさか!…ただの友人だ、生まれた時から人間を辞めたが」

元帥「…人間を、辞める?」

主任「アハハハハ…あ?」

元帥「…」

提督「…何か、知って」

主任「答えろ、知っているならすぐに答えろ!」ガタッ

第四「…え?」

元帥「…まさかとは思うが、本当にまさかとは思うが…」

主任「知ってるんなら早く言え!勿体ぶってないで!」ガシッ

提督「おい待て、どうした?」

元帥「待て、待ってくれ、私も資料を一度見ただけで…」

主任「知ってるんなら良いんだよそれで!早く言えって」

提督「…おい」ユラッ

主任「何だ!?俺は」

提督「止まれ」

主任「…!…悪い…」

提督「後で聞く。…知ってるようだしな、俺が聞く」

提督「…言え、速く」

元帥「わ、分かったから落ち着いてくれ…」

提督「俺は落ち着いている。俺はな、主任は知らん」

第四「私が抑えましょうか?」ガタッ

提督「いや、外に出せ。…優しい表現で済みそうにないからな」

主任「…分かった。外に出て、頭冷やしてくる…」フラフラ

第四「…主任に着いておきます。第一さん、あなたも来てください」

第一「え、あっはい」スタスタ

元帥「…人払い、か」

提督「…俺達の人生が、これ一つで別物になったかもしれないんだ。…人生弄ばれたかもしれない」

元帥「…深海悽艦も、艦娘も、ほぼ同時期に現れたのは知っているな?」

提督「今から四十年以上前に、だ。それが?」

元帥「…艦娘にだけ頼るのは良くない、そう言い出した集団がいたんだ」

提督「…違う。人間にこんな事は出来ない、妖精がいたんだな?」

元帥「そうだ…殆ど無視されていて、最終的に忘れ去られたんだが…」

提督「妖精はそのまま続けた?」

元帥「…恐らくは、な」

提督「…艦娘、だけじゃないんだな?」

元帥「そうだ…深海悽艦の身体能力を、人に写せれば…そう考えたのだろうな」

提督「深海悽艦なら、誰にも何も言われないからな。…写した先はともかく」

元帥「…そして、その妖精の、『敵の能力の把握』を目的にした深海悽艦の捕獲があった」

提督「何が捕獲された?」

元帥「…そこまでは、分からないが…恐らくは改フラグシップなのだろうな、その目を見る限りは」

提督「…で?捕獲して、深海悽艦を弄くり倒した後はどうなった?」

元帥「…それを、その妖精だけが保持し続けたらしい技術を用いて、持ちうる能力を人間の赤子に写したそうだ」

提督「…人数、は?」

元帥「…三人だ」

提督「…死人は何人出た?」

元帥「零、だったが…その内二人は発狂して、そのまま海の何処かへと逃げたそうだ」

提督「…艦娘は?深海悽艦の技術を用いて正気を留めているのは俺だけだが、艦娘はどうなんだ?」

元帥「…二人だけだ」

提督「…写真は」

元帥「無かった。名前も無かった…ただ」

提督「ただ?」

元帥「…一人は完璧に成功したらしいが、もう一人はそうでは無かったようだ。…三人目は、いなかった」

提督「…そうか」

提督「…その資料は、今何処にある?」

元帥「破棄は、していないが…破られた箇所もあって、分からない部分が少なくないが…」

提督「今すぐに、は無理だな…後で良いか。艦娘の方で聞きたい事がある」

元帥「…何か、あるのか?」

提督「…その、写された艦娘のデータは?名前だけでもいい、何か無いのか?」

元帥「…一人、成功した方は『大鯨』だそうだ。もう一人は、『武蔵』だ」

提督「…通りで硬い訳だが…後遺症は無かったのか?」

元帥「失敗した…あ、いや、『武蔵』の方にはあったそうだが…」

提督「どんなだ?その後遺症は酷かったのか?」

元帥「…うわ言のように、『痛いのはもう嫌だ』とか…」

提督「…歴史での『武蔵』は、大和と並んで異常と言って良い程の攻撃を受けたから…か」

元帥「…」

提督「成功した方はどうなっていた?」

元帥「普通の赤子、そのままだったそうだが…性格が歪んだのかもしれない、と」

提督「…歪んだ?どういう事だ?」

元帥「親とはまるで正反対の、非常に心優しい性格になった…と。…あ、いや、変だと言うつもりは…」

提督「…」

元帥「……君は、深海悽艦なんだね?」

提督「そうだが…殺すか?」

元帥「…いや、止めておく。…公表は」

提督「しない、俺は」

元帥「…彼次第、という事か…」

~廊下

提督「…聞こえてたか?」

第四「…私は聞こえませんでしたが、主任は、その…」

主任「…聞いた!」ガシッ

提督「…」

主任「聞いた!…聞いた、全部!…何で、何でだろうな?何で聞いたんだろうな?」

提督「…」

主任「…誰のか分からなかった…知らなかった、痛かった…」

主任「…何であんなに、飛行機が…爆弾が、ああ、痛い…」

提督「…主任」

主任「ああ…怖かった!自分の記憶なんだ!…俺は、人間なんだ…戦艦にはなれないんだよ…」

提督「…快楽主義は、忘れる為か?」

主任「…違う…違う…自分の意思だ…楽しいのは好きなんだ…」

提督「…お前が発狂したら、その時はお前が殴れ。…『大鯨』」

第四「…はい?」

提督「お前には、無いのか」

主任「…記憶、無いのか?…良いなぁ…うらやまし」

第四「ええそうです私は記憶がありません羨ましいでしょう…ですが」ドゴオッ

主任「げほっ、がはっ…おい、それ、お前」

提督「…世界は、狭いようだな。…『大鯨』?」

第四「…ええ、私は『大鯨』です。男で、人間、の筈ですがね…嘘をついたのは久しぶりです」

主任「…アハハハハ…俺の解決に、ならないよねぇ…」

提督「なるさ、多分な」

主任「…トラウマだよ?…治せるの?アハハハハ、言うねぇ…」

第四「…」

提督「諦めるか?…別に止めんよ、第一もいないんだ。言わなきゃ良い」

主任「…諦める、のは嫌だねぇ…嫌いなんだ、そう言うの…アハハハハ…」

第四「…私が発狂していないのは、理由がちゃんとあります」

主任「俺と違うんだ、あてに…なるんだよな」

第四「ええ。…記憶ではなく、意識に逆らわない。それだけです」

主任「…意識?」

第四「…私は艦娘の『大鯨』を知りません、会った事が無いので。ですが、艦娘の『大鯨』がどんな性格かは分かります」

主任「…『大鯨』だから?」

第四「そう言う訳です。…その『大鯨』としての意識に逆らわず、人に優しくしている、つもりです」

主任「…意識は、自分じゃないから、追いやってた?…戦いたい、派手に。…華を、咲かせる?」

提督「…なら、舞台はあるな」

主任「…そうだねぇ…」

主任「…ホントは好きじゃないんだ、こう言うマジなのは…」

提督「…じゃあ、どうする?」

主任「…ま、やるんなら本気でやろうか!?その方が楽しいだろ!ははっ!」

提督「じゃ、とっとと行くぞ!敵は飛行場姫!準備は任せるが良いな?」

第四「ええ、これでも『母艦』の端くれですからね。派手にやるんです、後顧の憂い無くやりましょう」

提督「じゃあ任せた。…そろそロ本気出さナいトなぁ」

物凄い厨二臭がするけどこのまま突っ走ってしまえ的な
今日はここまでと言う事で
では

どうも1です
更新始めていきますね

~翌日深夜・海

提督「…」カチッ

提督「眩しいな…影位は、見えてるか…」

ザッパァン

提督「…波高いな…突き出た岩でも無いよりマシだ、休憩するか…」

ザシャァ

ル級「…ナニヲシテイル」

提督「スパイ」

ル級「…ソウカ。ナラ、テキガイツクルカクライハワカルカ?」

提督「…そこまではな…」

ル級「ツカエナイヤツ…マアイイ、タイシタコトデモナイ」ザシャァ

提督「酷い言われようだな…」

提督(…嘘つくの、下手になったか?)

提督「…黙って出てきた訳じゃ無いんだ、話したんだ。許セよ?」

提督「…シずかナ海…は、遠い先カね…」

提督「…鏡、持ってきとけば良かったか?…はぁ、行くか」

ザシャァ

~島

提督「…やっと着いたか…疲れたな」

提督「影も形も無しか…」

提督「…綺麗な空ナ事で…」

提督「…」ガシガシ

提督(…説明し終わったら、消えるか)

提督(隠居するのは、俺の方か…)ゴキゴキ

提督「…寝ルか」

「…ソコデネテイルノハ、ダレカシラ?」

提督「…寝カせてクれ、疲れてる」

飛行場姫「…イツオキルノカシラ」

提督「…さあな、疲れが取れたら起きるだろ」

飛行場姫「…フゥン…」

提督「…」

提督「寝るか…」

~作戦当日昼頃・海上

ドゴォォン ズドォォン

「ガアアアアッ!?」「深海悽艦の撃沈を確認!進撃します!」

鳳翔「…あの人は、本当に…もう」

古鷹「説教しましょう、3時間位」

叢雲「3時間で足りるのかしらね…それにしてもまぁ良く集まったものだわ」

青葉「…元帥さんの所の艦娘は、やっぱり迫力ありますねぇ」

木曾「アイツは何を喋ったんだか…」

夕張「さあ?でも、大体ろくでもない事なのは確実ねー」

時雨「あはは、酷い言い草だね。…今頃何してるんだろうね?」

野分「…寝てそうな気がします」

鳳翔「…そんな事言わないで、戦場なのに笑っちゃいそうよ」

叢雲「笑っちゃいましょ、どうせアイツだからね」

青葉「やっぱり酷い言われようですねー」

アハハハハハ クスクス

古鷹「…もういくつか、敵部隊を抜けたら…」

木曾「島だが、一人一人丁寧に出迎えてくれるみたいだぜ」

ル級FL「…」ガシャ

タ級FL「…カズノオオイコト…」ガシャ

時雨「…この程度で、僕達を抑えられると、本気で思っているのかな?」

ヲ級FL「…」ガシャ

夕張「どうやらそうみたいねー。…腕がなるわ」

時雨「失望したよ、君達には…構ってる暇なんて、無いんだ!」ドォン

叢雲「全くね!」ドォン

ル級FL「タカガクチクカンゴトキガ…グアアア!?」ズドォォン

レ級「オイオイ、ナンデオイテクンダヨ!ツレテケヨナー!」ドゴォォン ドゴォォン

野分「あなたなら勝手に着いてくるでしょうに…」ドォン

タ級FL「…マタキサマカ!アイカワラズウットウシイヤツダ!」ドゴォォン

レ級「オー?イマノハチョットキイタゼ、チョットナ!」ドゴォォン

鳳翔「私達の事を、お忘れ無く。歓迎してくださるのでしょう?」ヒュン

ヲ級FL「キサマラゴトキニ…ナ!?」

レ級「オマエオレノコトワスレタダロー!」ドゴォォン

古鷹「…心強い味方ですね」

青葉「味方になるなんて思いませんでしたけどねぇ」

~第四組

第四「…まさか、私が海に出るとは…長生きはするものですね」

漣「いやいや、まだご主人様は30歳にもなってないでしょうが」

天龍「て言うか、俺たちみたいに動けたんだな。そっちの方が余程驚きだぜ」

第四「まあ、友人達にも言ってませんでしたしね。まあ、今となっては関係の無い事です」

龍田「あらあら、言ってなかったの~?駄目じゃない~?」

阿武隈「いや、駄目って事は無いでしょ…」

五十鈴「名取、戦場なのに…とか思ってない?」

名取「へ!?い、いや、そんな事は無いよ?」

川内「良いじゃん良いじゃん。…夜戦出来ないのは不満だけどさー」

足柄「相変わらず夜戦好きよねぇ。…この人は分かってなさそうだけどね?」

川内「…ほほう、なるほどなるほど…」

龍田「うふふ、確かにね~」

天龍「毎度毎度言われてるな、お前」

第四「意味はよく分かりませんが、気にしないですよ」

足柄「やっぱり鈍感よねぇ、向こうの人とは別方向に…あら」

チ級EL「…」ガシャ

五十鈴「手荒い歓迎ね、随分不躾じゃない」ガシャ

名取「…頑張らなきゃ」

川内「なーとーりー?深く考えなくたって良いってー」

名取「きゃ…は、恥ずかしいから抱きつかないでよ…」

天龍「毎回そう言わなきゃな。…さ、天龍サマのお通りだ!道空けな!」ドォン

チ級EL「シネェェッ!」バシュン

第四「私は戦えませんが、応援はしますよ」

漣「ご主人様の応援キタコレ!うひょーテンション上がりまくりですわこれは!」ドォン

龍田「ゲンキンね~。まあ、私も嬉しいんだけどね~」

第四「…頼もしいですねぇ」

~主任組

主任「…だああああっ!…と、は、あわわわわ」フラフラ

瑞鶴「フラフラじゃないの…ほら、肩貸してあげるから」

主任「いらないいらない、今これが楽しくてね!?」ベキィ

リ級EL「ガッ…」グラッ

加賀「…あの、非常にスプラッタ的な光景だと言う事を忘れないでくださいね」

扶桑「えっと、凄いフラフラですけど…大丈夫なんですか?」

主任「大丈夫大丈夫、この程度ぉぉおわわわ」グラリ

比叡「ひえぇ~!危ないですってばぁ!」ガシッ

飛龍「あーいや、ホント楽しいわこの人。分かんない、霞ちゃん?」

霞「…別に、おかしいって思わないの?」

磯風「霞、いい加減にしたらどうだ?…秘密を」

霞「きゃああああ止めなさい止めなさい!はっ倒すわよ!?」カァァァァ

磯風「あはは、もうそれは認めているようなものじゃないか」

霞「~~ッ!帰ったら覚えてなさい磯風!」

主任「アハハハハ、何の事かさっぱりなんだけど。まあ良いや、楽しそうだしねぇ!」

カ級FL「…」

主任「おおっと?歓迎してくれるみたいだねぇ、アハハハハ!」

霞「潜水艦ね、私が」

主任「それも俺の獲物だッ!渡すものか!」ザッパァン

カ級FL「…?」

飛龍「え、ちょ、潜るんだ?」

磯風「相変わらず馬鹿な事が好きだな!どれ、私も手伝ってやろう!」バシュン

霞「ちょっと!?危ないってば!」

主任「そんなことは全く無いんだよねぇ終わったからとっとと進むよぉ!?」ザッパァン

加賀「…はぁ、まあ空は任せてください。瑞鶴、出来るわね?」

瑞鶴「当たり前じゃない!」

比叡「…ひぇー…」

扶桑「…気にしたら負けね、ふふふ」

比叡「…そう言えば、何で霧島は来なかったんでしょうか」

霞「『提督に立場を奪われそう』とか言ってたわ、意味分かんないけど」

比叡「…うーん?」

~島

飛行場姫「…アナタ、カシラ?」

提督「何の事か分からんな」

飛行場姫「…マアイイワ、シラバックレルナラ…」

提督「どうする、殺すか?…お前程度に出来るか?」

飛行場姫「ズイブントナメラレタモノネ…ン?」

ブーン

提督「…鳳翔か、遅いっての」スクッ

飛行場姫「…アナタノカンムス?」

提督「正解だが、何時か変わる。…別のが来たな。大和だったか?」

大和「ええ、来ました。…あなたに賭ける、などと言い出した時は驚きましたが…」

武蔵「その目、本当に深海悽艦のようだな?」

提督「だとさ飛行場姫、面白い話だろ?」

飛行場姫「…ソンナコト、ドウデモイイワ。…ワタシハカンムスヲコロスダケヨ!」ドゴォォン

提督「今一番聞きたい台詞ッ!」ダッ

武蔵「大和、抑えろ。…今は見届けよう」

大和「…そう、ですね」

提督「…良いねぇ、効くねぇ。大好きだこう言うの」

飛行場姫「…マチガイナクハラヲウチヌイタノニ…ホントウニバケモノネ」

提督「お前のが余程化け物だろうが。…おっと、ギャラリーも来た」

鳳翔「…勝ってくださいね」

提督「…飛行場姫」

飛行場姫「…ナニカシラ?」

提督「俺は貴様の命を貰って、お前の地位も譲り受ける」

提督「…殺されろ、俺のヒロイズムの為に」

飛行場姫「…シンデクレルナラネ!」ドゴォォン

鳳翔「…!」グッ

提督「…ああ、ヌるイぬるイ…流石に、ホンきダさないトなぁ?」

飛行場姫「…シニナサイナ」ヒュン ヒュン ヒュン

提督「…終わらせようか、じゃあな」ダッ

提督「…ちょっとはネばってクれ、な?話にナらナイのは勘弁だゼ?」ガシッ

飛行場姫「…カッ、ハ…」ミシミシ

提督「…嫌だな、死ぬのは。…愛着が湧いた」ギリギリ

提督「愛着沸くなんてなぁ…死ぬ事に拒否感が無かった時が懐かしい」

提督「…主任、出てこい。いるんだろ」

主任「…やあ、もうルーキーとは言えなさそうだねぇ」

提督「確かにな…隠居しないといけないのハ、俺ノホウかもシレん」

主任「…貴様は…アハハ、まあ良いか」

主任「その時は俺が貴様を殴る。それで充分だろう?」

提督「ソコに、第四モ入れてくレ…あ、意識ガもたないワケジャないかラな?」

主任「…喋るな、もうボロボロだ」

提督「…お言葉にアマエサせてモラウカナ…ジャア、シンデくれ」ゴキッ

飛行場姫「ガッ…」

主任「…終わりか?」

提督「コれは、タブんな…サァテ、俺はドウ見えル?」

主任「…左目以外は特に何も無いが…声が、な」

提督「ソウカ…ナオセンのかネ?」

主任「犯人に聞け。…さ、帰ろうか?」

第四「…少しは入れてくださいよ」

提督「悪いワルい、自分のコとでセいいっぱイデナ」

第四「…声、大分変わりましたね」

提督「ダナァ…メンドうクサいハなシダ」

第四「…はぁ、無茶好きですねぇ…」

第四「こちらで、治す方法は探しておきます。フォローは任せて、やりたいように」

提督「マカセた、ソノヘんはオレニはムズかしそウダしな」

第四「…こんな感じの声の相手と普通に会話してた事実があるんですよね、あなたには」

提督「…だったナ…アー、ツカレた、なぁ…」

第四「おぶって行きましょうか?」

主任「いやいや、お前じゃなくてな…ほら、第三の子に任せない?」

提督「…鳳翔、タノんデいイか?」

鳳翔「…良いですよ、何も聞かないで下さいね?」

提督「…分かった」

主任「…元帥、仕事無くなるかな?」

第四「彼次第、って事でしょうね」

~第三鎮守府・海付近

提督「…カナり、と言うか滅茶苦茶ヒサシぶりな気がスルな…」

金剛「てーとくぅー!寂しかったデース!」ガシッ

鳳翔「ちょ、流石に重いですってば…」

提督「ワかっタカラ、一端おロシテくれ…」

金剛「…」ウズウズ

鳳翔「はい、下ろしました…」

金剛「テートクゥー!」ガシッ

提督「…ビミョうにケンおかンが…まあ、ガマんのシドコロダナ…」

金剛「ワタシ、ワタシ…うぇええ~」グスッ

瑞鳳「ちょっともー、私だって…」

提督「ハイはい、ダキツくのはコンドでタノムわ…建造妖精知らないか?」

瑞鳳「へ、建造妖精?…あっちじゃない?」

提督「…そうか」

瑞鳳「…え」ゾワッ

建造妖精「おかえりなさ」

提督「ダマレェェェ!」ドゴォッ

金剛「…エ?」

鈴谷「…何が、起きてんの?」

建造妖精「痛いで」

提督「喋んな。…オマエダナ?主任も、第四モ、オレモ、ゼンブオマエダナ?」

建造妖精「…何の事か」

提督「ああ?」ミシミシ

建造妖精「…!…!」

鈴谷「待って!何、何があったのさ!?」

提督「人ノジンセいメチャクチャにシトイてシラばっくれルようナ奴ニ覚えはナイ」

鈴谷「…提督、まさか」

提督「知ら…ナイか。イッテナカッタな…オレハ、見聞きシテワかルヨウに、深海悽艦なンダヨ」

鈴谷「…他の、皆は?」

提督「ツイテきた奴は多分シッテるはズダが…まあ、シンぱいサセタくナカッタんだ。ワカッてくレ」

鈴谷「…」

ビスマルク「…殺すの?」

提督「…ソウイう気はナイが…」

ビスマルク「…気持ちは分かる、なんて言わないけど。…殺すのは駄目よ」

提督「…ナイヨウシダいダな」

建造妖精「…何時から知ってるです?」

提督「シンソうをシッタのが、コノマえのアツマリダ」

建造妖精「…何処まで知ってるです?」

提督「オレイがイにモ、何人か犠牲にナってルクライカ」

建造妖精「…」

提督「アヤマルナ。…余計にトメラレなくなルンデナ」

建造妖精「…単純な、興味だったです?…それだけだったです?」

ビスマルク「待ちなさい、あなたは、ただの興味本意で提督を…人間じゃなくしたと言うの!?」

建造妖精「…事実です?」

提督「…」

提督「…消えろ、ニドトヒトのマエニ…オモテニモウラニモ出てくンな」

建造妖精「…さよならです?」

提督「…俺には充分過ぎる内容だ。…悪くはないが、化けて出るとでも思え」

建造妖精「…」フヨフヨ

提督「…」バタリ

鈴谷「!だ、大丈夫!?」

提督「…良く耐えたよなあ…鈴谷」

鈴谷「な、何?」

提督「…少しは褒めてくれるか…」

鳳翔「待ってください!駄目です!私は、私は!」

提督「…死にはせんから安心して良い…ああ、でも何日か寝かせてくれ…」

鳳翔「…説教です、ですから、ちゃんと帰ってきてください」

提督「分かった、何時間でも食らってやる…ヤバいな、眠たい…」

鳳翔「…!まだ…生きて、ます…運びましょう、提督の部屋に」

~数日後・提督私室

提督「…」ムクリ

鳳翔「…」Zzz

提督「…よいしょっと…」

提督「…一応動くな…」

提督「目は…変わってないか…」ガシガシ

提督「…」チラッ

鳳翔「…ん…うん…」

提督「…おはよう、鳳翔?」

鳳翔「んぅ…」Zzz

提督「…もう少しだけ、寝てるか…」ゴソゴソ

提督「…鳳翔も入れた方が良いかな…」ゴソゴソ

鳳翔「ん…う…」

提督「…まあ、これで良いか…説明は、良いや」

提督「…お休み…」

鳳翔「…はい…」Zzz

今日はここまでと言う事で
次回はエピローグとか後日談とかの予定
では


結局、飛行場姫と提督はどんな関係?


姫級が混ざっていたにしても強い
サイヤ人のように混血になると強さが増すパターン?

どうも1です
更新始めていきますね
>>776
個人的な関係は無いですが、一応エピローグでちょろっとは書きます
>>777
妖精さんの技術、後は適性的な

~数日後・大本営

提督「…大本営に私用で来るトはな…」ゴソゴソ

第四「全くです…まあ、理由も中々ですがね」

主任「いやいや、お前英雄になれるよ?辞める理由無いと思うけどねぇ?」

提督「アホか、あの程度で英雄になれるとは思っとらん…それに、元帥に宣言したからな」

主任「責任持って帰らせる、だったっけ?…どうやんの?」

第四「私も聞いておきたいですね、その辺は。わざわざ飛行場姫を目標にしたのも理由があるんでしょう?」

提督「簡単な話だが…深海悽艦の世界じゃ極端な話『強さが全て』だ」

提督「そして、あの飛行場姫は少なくともあの近辺じゃ一番強い深海悽艦だった。俺が殺すまでは」

主任「…強さを誇示して従わせる、と…中々出ない発想だよねぇ」

提督「お、正解だ。…で、英雄になるならもっとずっと壮大な事をしなきゃならない」

第四「…世界的にいますからね…まあ、日本付近以外はそれほど多くないそうですが」

提督「そう、世界に出ないと全部は帰らせられない。…提督のままじゃ、そう簡単には動けんからな」

第四「だからって辞めますか?」

提督「他人事みたいに言ってんな、お前も同じだろうが」

第四「だそうですよ?」

主任「…第一の提督が不憫だよねぇ…」

提督「あー…色々押し付けたっけ?」

主任「押し付ける『つもり』、だったけどね…ドイツの艦娘を戦力増強名目に移籍させようとしたのは何でさ?」

提督「あれから聞いたが、全員着いてくるつもりなんだと」

主任「…で?」

提督「適当なこと言って、後任に任せるつもりだったが…」

第四「…なるほど、愛してしまったと」

提督「……愛された、だ。…ビスマルクは、一応ドイツ生まれだからな。それを理由にした」

第四「一度ドイツに帰る、と?」

提督「正解。…一応名目が『ドイツの妖精の技術の保護』だったんだが、設計関連はコピー出来たらしい」

提督「こっちの建造ドッグで艤装は作れたし、何より艦娘本体を建造出来るようになったらしくてな」

第四「…元帥以外にも建造出来たらしいですが、何処でしたっけ?」

提督「ドイツ艦娘がいる所なら何処でも。…何でも『ドイツ艦娘に設計関連の知識がある』とか何とか」

主任「あー、ドイツ艦娘が一人でもいれば良い訳か。良く出来た話だよねぇ」

提督「全くだ…おっと、そろそろ目的地だ」

主任「心の準備しとかないとねぇ、アハハハハ!」

役員「…本気ですか?」

提督「冗談で出すような馬鹿じゃないつもりだ」

役員「…艦娘は」

提督「解体しない、が…ほっといても抜け出すだろうからそいつらも含めて『辞める』」

提督「その為のこの数だ、理解してくれると助かる」

役員「…少々お待ちください」


主任「…一応『仕事』なんだっけ?」

第四「『仕事』みたいですね。辞めるのは一応自由ですし、処分もある程度決められるそうですよ」

提督「残念ながら、俺はすぐに辞められんがな。艦娘の処分を伝えるのが最後の仕事なんだとさ」

主任「…一人一人?時間かかるねぇ…」

提督「…で?理由は?俺は言ったぞ」

主任「俺は単純だよ?…お前と同じ、分かるだろ?」

提督「…通じるのが凄い所だな。で、お前は?」

第四「実は私も同じ理由でしてね」

提督「馬鹿じゃねぇの、馬鹿じゃねぇのお前」

第四「ほう?貴方の支援を理由にしているのですから、正当な理由になるでしょうに」

提督「…ありがたい話だ、っと…」

~後日、第三鎮守府・食堂

提督「…増えた増えた…執務室でやりたかったんだが」

叢雲「…最初に建造を渋った人のセリフとは思えないわねぇ」

提督「気にしない方向で行こうか…さて、ここ第三鎮守府に所属する艦娘の処分内容だ」

鳳翔「…どうなるんですか?」

提督「全員同じ処分になるから、纏めて言わせてもらう」

提督「…」ゴソッ

「「「…」」」ジッ

提督「…『退職』、以上。解散」

鈴谷「…いやいやいや!流石に足りないって!」

提督「じゃあこれも付け加えよう。…命令だ、『俺に着いてこい』」

提督「…俺はもう提督じゃない。聞きたくなければ後で俺に申請してくれ、理由はいらん」

鈴谷「…えー、卑怯じゃんそう言うのさー…」

提督「卑怯だからどうした。着いてきたけりゃ着いてこい、ってだけだ。…取り敢えず、日時は伝えてある筈だ」

提督「それまでに申請、もしくは荷物纏めて指示した場所に集合だ。じゃ、改めて解散」

「「「…了解」」」

~執務室

提督「…これは流石に捨てるな…」ゴソゴソ

金剛「…失礼シマース」ガチャ

提督「…何だ?」

金剛「エート、テイトクは何をする気なんデスカ?」

提督「言った筈だが…深海悽艦を帰らせる為には提督の肩書きが邪魔なんだ」

金剛「あ、そう言う事じゃなくテ…何処から手を付けるかデース」

提督「ドイツ。ビスマルクがいるし、アメリカ辺りは数少ないからな」

金剛「フーン…じゃあ、『コレ』はどうする気なんデスカー?」ヒラヒラ

提督「…ケッコンカッコカリの書類と指輪か…」

金剛「…誰かと、したり」

提督「否定はしないが当分先だ。その時までは…『全員』で行こうか」ゴソッ

金剛「…エ、その数は…」

提督「ビスマルクのも勿論ある、全員分だ。…まあ、日和った訳だがな」

金剛「…モー!変な心配したワタシがバカみたいデース!」ガシッ

提督「痛いっておい待て金剛首決まって」ミシミシ

アッー

~海付近

提督「…まだ微妙に痛いな…おっと、いたか」

レ級「ヨウ!…デ、イツダッタッケ?」

提督「…港湾棲姫が覚えてる筈だ…て言うかお前も少しは覚えろ」

駆逐棲姫「レキュウハ、モノオボエガチョットワルイ。ダカラシカタナイ」

提督「さらっと罵倒する程には成長したな駆逐棲姫…あれ、港湾棲姫は何処だ」

レ級「アー、タブンアッチノ…ア、ココカ」ツンツン

港湾棲姫「…アレ?ミツカッタ?」ゴソッ

提督「何をしてるんだよお前は…」

港湾棲姫「カクレンボ…ア、ヨテイナラチャントオボエテルケド」

提督「…まあ、それなら良い」

駆逐棲姫「アト、ニモツモマトメタ。アトハシュッパツスルダケ」

提督「そうか、なら…まあ、荷物はこっちで預かっとく。少ないし、濡れたら面倒だし」

レ級「オレタチハシュッパツマデナニシテレバイインダ?」

提督「出発に遅れなくて建物壊さないなら、深海悽艦と戦ってて良い」

レ級「ジャア、ガイヨウデナラタタカッテイインダナ?」ウズウズ

提督「俺が許可を出す、が…一応俺の支配下の奴が多い。もしそいつら殺したら殴るからな」

レ級「…ワカッタ、コロサナイヨウドリョクスル」

港湾棲姫「トキニハ、テカゲンシナキャイケナイコトモアルノヨ…」

提督「…説教は任せるわ」

~数日後・港

提督「…こう言う時、金持ちが死ぬほど羨ましくなるな」

主任「いやぁ、コネは使わないとね?」

第四「意味が違うと思いますが…一応全員いるんですよね?」

主任「その筈…あ、深海組はどうしたよ?」

提督「途中で止めるから、そこで乗せる」

第四「…最初から乗せないんですか?」

提督「馬鹿が煩い。…まあ、色々話題になったが」

主任「隠し撮り…でもないけど。まあ流石にアップロードはやり過ぎたかな?」

提督「俺のカラー写真付きであちこちに出した、もう遅い。…資料もコピーとは言え出したな」

第四「元帥から送られてきたのは驚きですが…例の妖精が、破りとったらしい部分も補完してくれたそうで」

提督「今にはどうでも良い。…まあ、根も葉も無いとか言われる事は考えない」

主任「動画は効き過ぎたかもねぇ…じゃ、行こうか?」

船員「…どうも、『英雄の卵』さん」

提督「…良いね、中々悪くない」

船員「…何か、あるんですな?」

提督「その筈だ」

第四「筈って、自分の事でしょうが」

主任「具体的に何か、教えてあげたらどうだい?」

提督「…そうだな…」






「「「提督が壮大に馬鹿やるそうで」」」




と言うことで完結です
次回は後日談をやって依頼出す予定です
今日はここまでと言う事で
では

どうも1です
更新始めていきますね

~ある日の明け方・ドイツの滞在先

提督「…あった」ゴソゴソ

ビスマルク「何が?」

提督「手紙…第一鎮守府からだ」

ビスマルク「ああ、確かにいたわね。…で、どんな内容なの?」

提督「とりあえず近況と…ほお、これは…」

『…それで、つい最近に妖精さん達が遂にドイツ艦娘の技術を解析したんです』

『ドイツ艦娘がいなくてもドイツ艦娘が建造出来るようになるとかで、色々な所に技術提供する事になって…』

ビスマルク「…これ、良い事なのかしら」

提督「さあな、辞めた身には分からんが…ここの妖精はかなり気が気でないだろうな」

ビスマルク「確かにね…それで、今日は何処に出張?」

提督「ちょっと遠くてな…例の、何だっけ、北方悽姫だったか?そこだ」

ビスマルク「…ちょっとじゃないでしょうが…まあ良いわ、誰を連れていくの?」

提督「んー、今回は鳳翔で行く。…ただなあ」

ビスマルク「ただ?」

提督「理由は無いんだが、微妙に騒動になりそうな気がしてる」

ビスマルク「…外れると良いわね」

~滞在先・食堂

鳳翔「よし…」

野分「…ドイツ料理をこんなに早くマスターするとは…」

ビスマルク「鳳翔が凄くてね…教えた私も鼻が高いわ」

提督「俺はここに来る前に大体レシピ覚えたからな…微妙に疎外感を感じる」

瑞鳳「…うー…眠たいよー…」

鈴谷「右に同じー…」

叢雲「あーもー、夜更かしなんてするからよ」

鳳翔「夜更かしは体に悪いですからね。程々にしないと倒れちゃいますよ?」

提督「俺は完全に例外みたいだがなぁ」

主任「やあやあ皆さん元気で…はないようだね、出直してこようか?」

提督「朝から騒がしいんだよお前は」

金剛「ヘーイ、テイトクゥー!グッモーニーン!」ガバッ

主任「…金剛ちゃんには何も言わない訳?」

提督「お前じゃあるまいし、言わん」

ビスマルク「回転しながら頭部に掴まる…普通金剛じゃなくても吹っ飛ばせるわよね」

提督「掴まる、ってより飛び込むだろうがな。…まあ、俺は気にせんから良いが」

時雨「…」ソローリ

提督「…おう主任、少し後ろにステップしてみろ」

主任「何々?」スタッ

時雨「あうっ」ガンッ

提督「何でぶつかるんだよお前は…おっと、鳳翔」

鳳翔「何でしょうか?」

提督「今日はお前だ、後…古鷹と夕張も」

鳳翔「分かりました、伝えておきますね。…所で、夕張さんご存知ありませんか?」

時雨「部屋で何かしてるんじゃないかな?」

提督「…そうだな…とりあえずメール送っとこうか」ピッピッ

時雨「どんなメールを送るんだい?」

提督「『充電飛ぶぞ』って書いとこう」ピロリロピロリロ

時雨「…意味が分からないけど、まあ気にしないで良いかな」

主任「俺どうしようかな?」

提督「お前は一度自分の家に帰ってこい、そして加賀に説教されると尚良い」

主任「酷いねお前」

~集合場所

提督「…到着が相変わらず早いな?」

第四「いつもの癖と言いますか、そんなものです」

漣「おお、ご主人様のご友人御一行?」

提督「少しはオタク談義でもしたいねぇ…」

夕張「してるじゃないですか…しかもかなり濃いトークを」

古鷹「お、オタク談義?」

鳳翔「気にしなくて良いです…と言うかあんまり嵌まっちゃいけない事ですから」

主任「アハハハハ、お前ピンポイントで言われてない?」

提督「人前に出さんし、節度を持つ。お前は早く来い、分単位で指定したぞ」

加賀「ええ、私も言いました。聞かないこの人が全面的に悪いですね」

提督「いや引き摺って来いよ、出来るだろ」

加賀「…流石にそこまで暴力的ではありませんよ」

提督「…じゃあ仕方無い。…集まったな、行くぞ」

バシャァ

~目標地点

北方悽姫「…カエレッ!」ヒュン

加賀「…やはり多いですね…」ヒュン

鳳翔「でも、無理ではありません」ヒュン

提督「…そろそろ良いか、周りは…まあ攻撃するなら返して良い」バシャァ

主任「はいはーい。…ああ、そこにウズウズしてる奴がいれば良いのにねぇ」ウズウズ

漣(…ご主人様、この人危ない人だったり?)

第四(…ある意味誰よりも危ないですよ、あそこで楽しそうに走ってる人ほどじゃありませんが)

提督「危ない危ない…流石に会話位してくれるよな?」

北方悽姫「…ゼロ、オイテケ」

提督「…何のこっちゃ?」

北方悽姫「…ジャア、レップウオイテケ!」

提督「…何故?」

北方悽姫「カッコイイ!」キラキラ

提督「…子供かお前は…いや見た目子供なんだけどさ…」

加賀(…さっき攻撃してきた相手に見えますか?)

鳳翔(見えませんが…まあ、提督が何とかするんでしょうね…)

提督「…」

夕張「…どうでした?」

提督「…こっちの妖精に烈風開発出来たっけ?」

夕張「いや何の話をしてるんですか」

鳳翔「…烈風を渡す、で和解ですか?」

提督「極端な事を言うと、あんまり理解してる訳でも無い。…まあ条件飲んで貰えるならそれで」

古鷹「きゃああああ!」ドォン

提督「どうしたぁ!」

古鷹「せ、潜水艦です!攻撃してきて!」

提督「…」ジッ

主任「来た!出番来た!これで勝つる!」バッシャァン

古鷹「えっ」

提督「…こんの…」

加賀「…あの、真剣な話をしに来てるんですよね?」

漣(あ、言った)

第四(…嫌な予感が)

提督「…それはそれ、これはこれ」

加賀「…そう、ですか…」

第四(やはりですか…)

北方悽姫「…オイテケボリ?」

第四「…考えてる場合じゃないですね」

漣「え、どうするので?」

第四「説教でもしましょうかね」

提督「聞こえてる聞こえてる。俺は北方悽姫の相手があるんでな」バシャァ

夕張「ちょ、逃げた!?」

第四「…はぁ」

漣(諦めた…)

加賀「…あの、これからどうするんですか?」

鳳翔「とりあえず、提督と北方悽姫の話し合い位ですね。私達は護衛ですが…」

提督「いらん、それより主任何とかしろ」

北方悽姫「ナンノコト?」

提督「気にしなくて良い」

鳳翔「…だそうです。とりあえずあなたは、主任さんをどうにかすると良いのでは?」

主任「呼んだ?」

第四「…話が纏まらない…」

加賀(夕立がいたらもっと混沌としていたでしょうね…)

~夜・提督達の滞在先

提督「…」ダルーン

夕張「…何なんですかあの空間は…」グデーン

古鷹「あ、あはは…」チラチラ

大鳳(…)チラッ

翔鶴(…)チラッ

瑞鳳(…ごめん、無理)ジッ

古鷹(そ、そうだよね…)

鳳翔「えーと、一応話はついたんですか?」

提督「一応な、一応…納得してくれたし、しばらくは例の場所に港湾棲姫辺りにいてもらうか」

鳳翔「…『悪い人』と思われなければ良い、だなんて言われても、ちょっと理解が難しいです」

提督「当たり前だから気にしなくて良い、俺だって頭抱えそうになったんだ…あ」

夕張「どうしました、忘れ物でもしてました?」

提督「……まあ忘れ物だな。…全員八時に食堂に集まってくれ」

夕張「? はあ、はい」

~女風呂

大鳳「…」ブクブクブクブク

瑞鳳「…」ブクブクブクブク

鈴谷「はー…何あるんだろねー?」

ビスマルク「さあ、聞いてみたら?」

金剛「…ヘイ、大鳳と瑞鳳、何してるネー?」

瑞鳳「…羨ましいです」

大鳳「…私、一応正規空母なのに…」

金剛「…あー…翔鶴、フォローは任せたネー」ザバザバ

翔鶴「えっ?私?」

瑞鳳「…」ジー

大鳳「…」ジー

翔鶴「え、えっと…だ、大丈夫よ!ほ、ほら提督はそんなの気にしない…から!」

大鳳「…です、よね。うん、そうよね…」

瑞鳳「待って大鳳さん、納得しちゃいけない気がするよ!?」

大鳳「…いや、大丈夫よ。私は必ず提督の心を射抜くのよ、そんなことに胸なんて関係無いわ!」

瑞鳳「う、うん?」

翔鶴(…何とかなった…)ホッ

木曾「…んー、微妙に不便かも知れないな…」

野分「何がですか?」

木曾「…いや、アイデンティティーに関わるな…」

時雨「…まあ、眼帯外したら木曾さんっぽくはないよね」

木曾「お前なあ…」

野分「…確かに想像出来ないですね…」

木曾「いや乗らなくて良いんだよ…」


古鷹「…あーおーばー?」

青葉「うっ…何でしょう?」

古鷹「昼間はー、何をしてたのかなー?」

青葉「な、何もしてませんよ?」

古鷹「…ホントに?」

青葉「ホントです!美味しい店があるって聞いて、どんなものか調べに行ってただけですよ?」

古鷹「…叢雲が、提督の部屋で何かしてる所を見たらしいけど?」

青葉「…ホントに何もしてません!ホントですから!」

レ級「…」ツンツン

港湾棲姫「レ、レキュウチャンヤメテ…」

レ級「…デケーヨナー…」

駆逐棲姫「…」ブクブクブクブク

港湾棲姫「アア、スネナイデ…」

瑞鳳(…)チラッ

大鳳(…)ジー

夕張(…)ジー

駆逐棲姫(…シセンヲカンジルヨウナ…?)

瑞鳳(…同士)

大鳳(…同士)

夕張(可愛い)

港湾棲姫(ヒトリダケシセンノイミガチガウヨウナ…)チラチラ

~午後八時・食堂

提督「…多いな…」ゴソッ

叢雲「言われた時間だけど、何かあるの?」

提督「まあな」

叢雲「…何があるのかしら?」

提督「…」フゥー

提督「今から相当な事を言う」

ビスマルク「…?」

時雨「…ふふっ」

鈴谷「何々?」

提督「…俺は、そこまで甲斐性がある訳じゃない。が…それでも言う、と言うか申し込む」

提督「まあ、今のところ完全な物じゃないが」

金剛「…!」

提督「…」ニッ






「俺と、ケッコンしてくれ」










「「「…喜んで」」」


と言うことで後日談含めて全て簡潔です
強引に押し切った感が否めませんが
それでは依頼出してきます
では

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月17日 (金) 03:36:03   ID: V3qeQKDE

出だしからつまらない
というか会話が噛み合ってなくてイミフ

2 :  SS好きの774さん   2015年04月19日 (日) 00:24:59   ID: -wKhGcPq

途中でリタイヤしてしまったわ
何が何だかわからなくなった

3 :  SS好きの774さん   2015年04月22日 (水) 22:02:28   ID: N-Ut0f49

俺は好きよ、こういうの。面白かった。

4 :  SS好きの774さん   2015年05月18日 (月) 22:52:02   ID: 4EdEwSOf

なんだろ・・・意味不明すぎて途中でやめてしまったわ

5 :  SS好きの774さん   2016年09月25日 (日) 04:09:20   ID: 2qJ2e6nl

状況説明が足りんじゃな
地の文入れてもよかよ

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