妹「どうしようどうしよう・・・」(108)

<プロローグ>


妹「やばいやばいやばい!」

妹「今すぐpcでメール確認しないと映画試写会の観賞券ゲットできないのに~」

妹「家族共用パソコンも私専用パソコンも、回線がなんか調子悪い!」

妹「お兄ちゃんのパソコンは……どうなんだろう?」

妹「てか、お兄ちゃんのパソコンは、パスワード入れないと使えないんだけど……」



妹「う~ん……困った!」


妹「とりあえず、お兄ちゃんのパソコンを起動させてみよう」


パチッ

ウィーン


妹「……よし、起動はできた」

妹「さてさて、パスワード入力画面まできたけれど……」

妹「パスワードが分かんないなぁ」


妹「これさえ分かれば、お兄ちゃんのpcからメール閲覧ができるかもなんだけど」


妹「ぐぬぬ」

よし、俺のpcを貸す

妹「とりあえず、名前とか誕生日とか、そこらへんの情報入れてみよう」



カチャカチャkチャ ッターン!


カチャカチャkチャ ッターン!


妹「あー、やっぱダメか~」

妹「じゃぁ次は……」


カチャカチャkチャ ッターン!


妹「あーあ、これもダメかぁ」


妹「む~、他にお兄ちゃんがパスワードに使いそうな言葉……」

妹「そもそもランダムなパスワードなのかもしれないけれど」


妹「どーしようかなぁ……そもそも他人のpcを無許可で借りる時点でアウトなわけで……」


妹「って、もうこんな時間!? 悩んでる暇なんてなかったぁぁぁぁ」


妹「ごめんねお兄ちゃん! pc、勝手に使わせてもらいます!」


妹「あっ、そうだ!」

妹「元カノ、お兄ちゃんの元カノさんの名前入れてみよう」



カチャカチャkチャ ッターン!

ジャーンジャジャジャーン♪



妹「当たった!」


妹「これでお兄ちゃんのパソコンが使えるようになった!」


妹「よっしゃ! 全速力で応募サイトに繋いで鑑賞券ゲットだ!」


カチャカチャkチャ ッターン!

カチャカチャkチャ ッターン!

カチャカチャkチャ ッターン!ッターン!ッターン!




妹「間に合った~」


妹「とりあえず、映画の鑑賞券とったど~!」


妹「はぁ・・・」


妹「てか、お兄ちゃんのpcだとネットに繋げれるんだね」

妹「やっぱり私のと共用pcに繋いでるルーターにお茶をこぼしたのがまずかったかな?」

妹「いやいや、反省反省」


妹「さて、お兄ちゃん。お兄ちゃんのpc勝手に借りました。すみません」

妹「この埋め合わせはいつか必ず・・・・・・・・・・・・んん!?」



妹「デスクトップに貼ってある、この画像フォルダ、なんだろ?」




カチカチッ


あ・・・

あ・・・あっ・・・・・・



















いやああああああああああああああああああああああああああああああああああ

>>3
レス感謝

とりあえずここまで
次回をお楽しみに

>>9の続き


妹「なに・・・・・・これ」

妹「どういう・・・ことなの???」

妹「こんな大量の、水着の、エッチな写真・・・・・・」




妹「しかもこの女の子って・・・」


妹「あっ」


妹「画像ファイルに混じって最後の方、なんか動画ファイルがある」


妹「『無題』のが、2つか」


妹「……」


妹「とりあえず最初の、見てみよう」


カチカチッ


<清潔感とかわいらしさのある女の子の部屋>

カチッ


??「どう?」

??「うん、問題ない」


??「それじゃぁ……」

??「いいよ。始めましょう」











監督「どーも。初めまして」

女「はじめまして~」

監督「それじゃ、そのイスに座ってください」

女「はい、失礼します!」


監督「おお……」

女「あの? どうか、しました?」

監督「いや、なんかスッゲーかわいい子が来たなぁと思って」

女「ふふっ、またまた。お上手ですね」

監督「いや、お世辞なんかじゃないよ。君はホント、レベル高い」

女「あはははは」


監督「でもビックリだな」

女「何がです?」

監督「君みたいな真面目な子が、こんなビデオをやるだなんて」

女「そうですねぇ」


監督「ごほん。えーと」


監督「こういうこと、よくしてるの?」

女「いえ、今日が初めてです」


監督「じゃぁ自己紹介の方、お願いします」

女「はい」


女「えっと、私の名前は、○○です」

監督「うん、今日はよろしくね~」

女「はい、こちらこそ~」


監督「jkだよね?」

女「はい、3年です」

監督「ということは、○7歳?」

女「いえ、○8です」

監督「あー……そうなんだ~」


監督「しかしまぁ、黒髪・三つ編み・丸メガネって……」

女「あら?こういうの、おキライですか?」

監督「ううん、俺的にはドストライクですよ!」

女「そうですか、よかったぁ~」


監督「学校ではなにかしてるの、見た目は『委員長』って感じだけど」

女「女子水泳部の部長をしてます」

監督「へぇ、水泳部で部長」

女「はい」

監督「運動もできて、勉強もできちゃうタイプ?」

女「自分では自覚ないけど、他人からは言われます」

監督「なるほどね~」


監督「……カレシ、いる?」

女「いえ、今は居ません」

監督「ということは、昔は、居たと?」

女「そうですね。一ヶ月くらい前に別れちゃいました」

監督「あちゃー、そうなの」

女「えへへ、しかも、フラれちゃたんですよ」

監督「そうなんだ。君みたいな美人さんを振るなんて、何考えてんだろうね?」

女「そうですね、実はフラれた理由、カレからキチンと聞いてないんです」

監督「……」

女「……」


監督「ごほん」


監督「最近あった、良かったことは?」

女「近所に新しくケーキ屋が出来たんですけど、友達と食べに行ったらすっごくおいしかった、ことかな?」


監督「じゃぁ逆に、嫌だったことは?」

女「彼氏にフラれちゃったことと、あと」

監督「あと?」


女「水泳部の練習中に、盗撮されちゃった、ことですね」

監督「盗撮……その、水泳部で、水着姿を?」

女「そうなんですよ」


監督「それは、災難だったねぇ……」

女「びっくりしました。まさかこんな事が起きるとは」

監督「なんで盗撮されたって分かったの?」

女「その、盗撮した本人が私に自供してきたんです」


監督「へぇ、盗撮犯が、自供……」

女「『良心の呵責に耐えられなかった』って言ってました」

監督「……ふーん」

女「撮影されてたのが私だけだったのと、自首してきたから許したげましたけどね」

監督「……えー」


監督「盗撮されたのに、赦しちゃうんだ。君は」

女「ええ」


女「ボロボロと涙をこぼして謝ってきましたし」

監督「……うわ~ぁ、そいつ、かっこワルっ」

女「ふふっ、それに、カレの気持ちも理解できますから」

監督「ええええ……そうなの?」

女「大なり小なり、好きな人を独り占めしたいって気持ち、誰にもあるじゃないですか」


監督「……」

女「……」


監督「ごほん」


監督「それじゃ撮影していこうか」

女「……いよいよですか」


監督「まずは、シャツを少し、たくし上げてくれるかな?」

女「……はい」コクン


スッ


監督「ん~あと10㎝、おへそが完全に見えるまで、ねっ」

女「……」


ススッ


監督「そうそう……」

女「……///」


監督「さすが、運動部だけあって、ウエストあたりはキュッと引き締まってるよね」

女「はははは。あ、ありがとうございます///」

監督「こう、イルカみたいにさ、ムダのない流線型ラインっていうのかな?」

女「も~、何言ってるんですか///」

監督「ははは……」


監督「えっと、緊張してる?」

女「は、はい///」

監督「だよね~、顔真っ赤だもん」

女「///」


女「うぅ……///」

監督「あれ、どうかした?」

女「…………は、恥ずかしいんです///」

監督「おへそ見せただけなのに?」

女「っ……///」


監督「あ~」

監督「これからもっとハズカシイことするのに……」

女「ぅ……///」

監督「今の段階でこれじゃぁ、どうなっちゃうだろうね」

女「…………えっと、えっと///」



監督「辞める?」

女「えっ///」


監督「やっぱりさ……」


女「だ、だいじょうぶ! だいじょうぶだからッ!」

監督「……」


女「エッチなんて、私したことないし、怖いし、恥ずかしいけど……///」

監督「……」

女「ちゃんと、キモチヨクできるように、頑張るから……///」

監督「……」

女「ね……」


監督「わかった」


監督「でも言ったからには、覚悟してくれ」

女「覚悟?」

監督「その、もう何があっても、止められそうにないから///」

女「……いいよ///」

監督「///」



監督「……じゃ、やろうか」

女「……うん」



監督(っと、カメラを固定してと)


監督「さて、メガネ外してくれる」

女「ええ」

カチャッ


監督「あと髪もおろしてくれると、俺はそそる」

女「そう?」

スルスルッ


監督「それじゃぁベットに腰かけて、脚はカメラの方で」

女「うん」

監督「で、俺はそのとなりに、と」


ポスン

ポスン


女「あはは、すっごい照れちゃうね。心臓がバクバク」

監督「だな。俺もだ」


監督「もうちょっと、俺の方に来て、密着するくらいに」

女「……はい」


スッ


女「こんな感じ?」

監督「違う、もっと寄って」


グィッ


女「わっ」


ギュゥゥゥ

女「だっ、抱きしめッ///」

監督「……」

ギュゥゥゥ


女「ちょ、近いよ! 近すぎるよぉ///」

バタバタ

監督「却下です。無理」

女「えっ///」


監督「君は『頑張る』って言ったし、『止められない』って俺は言ったろ」

女「けど、けどっ///」


監督「目ぇ、閉じて」

女「ええっ、ちょ、展開早い///」

監督「別に目開けたままでも、俺は構わないけど」

女「わわ、私の話を聞いてよ///」

監督「……///」


グィッ

女「ぁ……」




チュッ


監督「……」

女「ん~……んんん///」


クチュクチュ


女「!?」

監督「…………ん」

女「っん……んんっ///」


クチュ


監督「………………」

女「………………///」


監督「ぷはっ!」

女「っ!」


ハァハァ

ハァハァ


監督「……」

女「……」

監督「……」

女「ゃ……ぅぅ」

監督(わ、やべ、泣きそうだ)


女「っ……ハァハァ///」


監督「イヤ、だった?」

女「……えっ」

監督「ナンか、泣きそうになってるし、さ」

女「……」

監督「……」

監督「調子乗って、ゴメン……」

女「……ううん」


女「確かに涙出ちゃいそうだけど、」

女「頭の中グルグル回って、訳わかんなくなってるけど、」

女「イヤだとか、キライだとか、そんなのは絶対ないからさ……」


監督「……」

女「ダイジョウブ、安心して」


監督「……じゃぁ、」

監督「最後まで、やっていい?」


女「……いいけど、」

女「ひとつだけ、教えてほしいの」


監督「ああ」








女「どうして、」



女「どうして私、君にフラれちゃったの?」

監督「……」


女「どうして君は、私をフっちゃったの?」

監督「……」


女「君からメールが着たら、すぐに返信してたし、」


女「デートの時も、服装選びはもちろん、髪型とかメイクとかの準備もしっかりやってたし、」


女「お互い好きな小説とかcdとか教え合ったり、いい感じに過ごしてきてたと思うのに」

監督「……」


女「やっぱり、幼稚園の頃からずっと一緒だったから……」


女「もう、私の事、飽きちゃったの?」


監督「……」

とりまここまで
残りは来週

分かりにくかったけど
>>14までは現実での出来事・描写
>>15からは妹が再生して、見ている動画の出来事・描写
です

とりあえずここまで

↑一番嫌いなせりふ

>>41
ごめんなさい・・・(´;ω;`)

>>38の続き


女「もし飽きちゃったんなら、仕方ないかもだけどさ」

監督「……」

女「でもね、もしね」


女「私にできることがあれば、何だってするからさ」


女「ハダカが見たいなら見せてあげる。触りたいなら触らせてあげる」

女「エッチな画を撮りたいなら撮らせてあげるからさ……」

女「私はまた、君と一緒に居たいよ……」




監督「……はは」

女「……」


監督「君はまじめだよな。昔から……」

女「……」


監督「正直、こんな『av撮影ごっこ』なんてさせちゃってる俺が言うのもアレだけど」

監督「自分を大事にしてくれ」

女「……」


監督「俺のためを想ってるんだろうけど、」

監督「それで君が酷い事になるのは、なんか正直しんどい」

女「……」



監督「ごほん」

監督「あのさ……」


監督「怒ったり、笑ったりしないで聞いてほしい」

女「うん」


監督「俺が君と別れようと思ったのは、メールとか、デートの準備、趣味とか、飽きたとかじゃなくて」

監督「キライになったなんてこともなくて、ただ……」


監督「ただ君は、なんやかんやでまじめキャラだから、その、」

監督「ヤらせてくれなさそうだと思ったんだ」












女「えっ」


女「えっ」


女「やらせてって、hを?」

監督「あぁ」


女「……えーと。それ、ギャグとかじゃないよ、ね?」

女「ね?」


監督「あぁ、俺はぜんぜん普通だよ」

女「……」


監督「君は『未成年なのに性行為しちゃうのは、どうかと思う』とか」

監督「『結婚するその日まで、カラダは綺麗でいたい』とかって……」

女「あ、……たしかに私、前にそう言ってたね」





監督「不安だったんだ」


監督「最近、まわりの奴らの童貞卒業ラッシュが凄くてさ」

女「そ、そうなの」

監督「君は知らないだろうけど、そうなんだ」


監督「休み時間とか、もう、初体験の自慢合戦になってて……」


女「うわぁ」


監督「引くよな、だよな」

女「うん」

監督「デートの後ラブホに行ったとか、家に連れ込んだとか」

監督「どんな体位でヤったとかが、話題に上がらない日はないんだ……」

女「oh……」


監督「確かに俺には君が居て、俺と君は、幼馴染で、彼氏と彼女で」

監督「一緒に登下校したり、手つないでデートしたり、キスしたり」

監督「傍から見ても、自分たちから見ても、ラブラブな2人だったと思うよ」


女「……」


監督「けど『未成年なのに~』とか『結婚する日まで~』っていう君が彼女だと、」

監督「俺もまわりの奴らみたいに、この時期に童貞卒業できないなって」


女「……そういう風に考えてたんだ」

監督「……君を責めたい訳じゃないんだ、でも」

女「うん、続けて」


監督「まわりがドンドン童貞を卒業してくのに、俺だけ取り残されてくのが、怖くて」

監督「君って彼女はいるけど、どう誘えばいいか判らなくて」

監督「もし断られたり、嫌われたり、軽蔑されたりしたらしんどいなぁと……」

監督「なんかそんなので悩んでる自分が、最低にかっこ悪く思えたんだ」


女「……うん、うん」


監督「……」


女「もっと聞かせて。私は、君が何考えてるか知りたいから」


監督「……」

監督「『未成年なのに~』ってことは、あと数年待てばいいって事でもあるけど、」

監督「やっぱり数年は長いし、その間ずっと童貞なわけで……」

監督「何よりその間に君が、俺に愛想を尽かすかもしれない」

監督「君が他の誰かを、別の男を好きになるかもしれない」

女「……」


女「そういうのが怖かったんだ」

監督「あぁ、かっこ悪いよな」


監督「ネットとかじゃ、『十代の内にセックスできない男は一生セックスできない』なんて言われてるし」

監督「とにかく焦って、怖くて、惨めでさ……」


監督「このまま、先に進めない、セックスできない君との関係が続くのは、ヤバいと思って」


監督「だから、別れようって、君に言っちゃったんだ」


女「……うん」


監督「それで結局、別れ話を切り出して、君とは別れちゃったんだけど、」

監督「君自体はまだ好きで、好きで、どうしようもなくて」

監督「それに君がフリーになったら、他の男が君に手を出すこともあるって考えると」

監督「もう、いてもたってもいられなくなって……」

監督「でも俺から別れ話を切り出したのに、ヨリを戻そうって打ち明けるのもできなくて」


女「そっか、それで……」


監督「それで、君の水着姿を盗撮しようって思い立ったんだ」


監督「なんとかして君の姿を、この手の中に持っていたかった」

女「それが私を盗撮した理由なんだね」

監督「あぁ、そんなことしても君は俺のそばに居ないのには変わりないのに」

女「……」

監督「なんであんなことしちゃったんだ……」


女「あはは、なんという歪んだ、倒錯行為……」

監督「だよな、笑ってくれ」

女「……」


監督「校舎の屋上から、練習してる君の、ムネとかオシリとかをズームで撮って」

女「///」

監督「自室のパソコンで1人、そんな画像を見直した時は、スッゲー興奮したんだけど」


監督「大事な人だったのに、俺の身勝手で君を汚しちゃって」


監督「そんな自分が、殺したいほど許せないほど憎く思えて……」


監督「……」


女「それで昨日、ボロボロ泣きながら私に罪を告白してきたと」

監督「……うん」


監督「改めて言うよ」

監督「許してもらおうなんて思わないし、許されることじゃないけど」

監督「それでもただ一言、言わせてほしいんだ」

女「……」

監督「ほんとうに、ゴメン」




女「……」


女「私の方こそ、ごめんなさい」

監督「えっ」

女「いや、ありがとうかな」


女「真相とか、君の心の中とか明かしてもらって、よかったよ」

監督「……」


女「理由も言わずに、ただ君から『別れて欲しい』って言われてからずっと、正直生きてる心地がしなかった」

監督「……」

女「そっか、私のことキライになったとかじゃなかったんだね……」

監督「むしろ離れてたせいで、君のことをますます想うようになった」

女「……ふふっ」


女「無断撮影したことは、まだ怒ってるけど」

監督「あぁ」

女「女の子のイヤらしい写真を撮るとか、セックスしたいと考えてるとか」

監督「……」

女「童貞卒業を出遅れたくないと焦るとか、サイテーだと思うけど」

監督「……ぐぅ」

女「けどね」



女「けどね、そういう感情って、なんだか愛しい」

監督「い、愛しい?」


女「う~ん、愛しいってのも語弊があるかなぁ?」

監督「……」

女「とにかくね、」


女「君が私とセックスしたいって思うのも、私に嫌われたくなくて言いだせなかったのも」

女「暴走して盗撮しちゃったのも、その後に謝りに来たのもさ、全部私の事を大事に想ってるからでしょ」

女「ちょっと勢い余って、行動が斜め上にずれちゃってるだけど」

監督「あぁ、そうだよ」


女「えっと、だからね……」


女「私としては、うん、上手く言えないけど」

監督「……」

女「私が好きな人も私のことを好きで、大事に想ってくれてるのは、やっぱり嬉しいよ。単純に」

監督「……俺もうれしい、幸せだよ」

女「ふふっ」


女「ねぇ」

監督「なに?」

女「君とセックスをさ、君に操を捧げたらさ、やり直せる?私たち」

監督「……当たり前だろ。というか、君がそばに居てくれるなら、もうそれだけで……」

女「あははは」



女「じゃぁ、また、私と付き合ってください!」

監督「よろんで!」

女「ひっ」


女「ひゃほーい!」

監督「ひゃっ!? ……ははは」












女「どうしよう!どうしよう!」


女「はーあ、ヤバいなぁ。今、生まれてきて一番幸せかも」

監督「俺も、そう思ってる」


女「君が盗撮を告白して、そのあと」

女「私が勢いで『av撮影ごっこしよう』って提案して、今に至るわけだけど」

監督「最初はビックリしたけど、まぁ、元に戻れてホントに良かった」


女「君、なんだかんだでavごっこノリノリだったねw」

監督「な、何言ってんだよ/// そっちだってノリノリだったろ!」

女「そうかもね~」


女「なんやかんやで、好きな人と一つになりたいんだよ、女の子だって」

監督「……」


監督「なぁ」

女「なに?」


グィッ

ギュゥゥゥ

女「……///」


監督「好きだよ、大好きだ」

女「私も大好きだよ」


女「私のこと、しっかり見つめててよね」

監督「あぁ、誓うよ」

女「これからさ、楽しいこともキモチイイことも、一緒にしていこうね」

女「私、頑張るからさ」

監督「俺も、頑張るよ」

女「……ありがと」


ピーッピーッ

ピーッピーッ


女「あれ?何の音?」

監督「ビデオカメラだな。バッテリー切れが近いんだろう」

女「ふーん」

監督「ちょっとビデオカメラ止めてくるよ」

女「うん、でも予備のバッテリーに換えて、撮影は続けようね」



監督「えっ」

女「えっ」

監督「あの、撮影しちゃう気なの、セックスしてる最中のも……」

女「だ、だって、最初からその予定だったじゃない///」

監督「でも、なんというか、冷静になると罪悪感が湧き出て」

女「……」



女「私も、正直に告白しちゃうけどさ」

女「君が盗撮した、私のエッチぃ写真。自分自身でも見てたんだけど」


女「文字通り自画自賛になるけど、性的に映ってる自分の写真が、なんか良いなって///」




監督「……えええええええええええっ!?」

監督「なん……だと……!?」


監督「あの、その」

女「今まで気づかなかったけど、写真で見る私のカラダが、とってもイヤらしくって」

女「写真に映る、自分のえっちなオッパイとかオシリとか見てると、興奮しちゃうって、目覚めちゃった///」

女「だから、君とエッチしてる最中の自分の姿も、見てみたいなぁって……///」

監督「///」



女「も、もーっ!引かないでよ///」

監督「い、いや///」

女「元はと言えば、き、君のせいなんだからねっ///」

女「せ、責任とってよぉ……///」


監督「ううん。引くよりむしろ、俄然やる気に……///」

女「……///」


監督「じゃぁバッテリー入れ入れ換えたら、始めようか……///」

女「うん……///」


監督「めちゃめちゃエロくて、乱れに乱れてる君の姿、映していい?///」

女「うぅ、そこまではちょっとあれだけど、君となら……///」

女「よ、よろしくお願いします///」


【動画終了】

※解説

動画と状況について3行まとめ

・とある男女カップルが別れた
・男は女の水着姿を盗撮したが謝罪した
・復縁のきっかけになればと2人でav撮影ごっこをする

そんなかんじ
これより下は>>14とおなじ、現実世界の出来事・描写


【現実世界】

プチッ


妹「あ、この動画はここで終わりか」

妹「いいところだったのに」

妹「じゃぁ、この2つあるうちの1つ、」

妹「もう1本の動画ファイルが、お兄ちゃんと彼女さんの本番シーンか」



妹「よーし、再生」


カチカチっ


―――――――――

――――――

―――

(1週間後)









男(=監督)「ただいまー」

女「おじゃましまーす」


男「ま、上がってよ汚いウチだけど」

女「いやいや、そんな」


女「ところで手ごたえどう?今日の模試」

男「まぁまぁかな?b判定くらいはぎりぎり出てるはず」

女「おーっ」

男「ま、合格安全圏内には届いてないだろうけど」

女「一緒の大学、行けるといいね」

男「あぁ、頑張る」

女「うん!」


テクテク


男「あれ?」

女「どうかした?」

男「いや、俺の部屋に誰かいるんだよ」



ガチャ



妹「あ、お兄ちゃんお帰り~」

男「お、おう。お前か」

女「妹さん、こんにちは」

妹「お久しぶりです、お兄ちゃんの元カノさん」

妹「って、この前復縁したから彼女さんでしたね~」

女「あはは、そうですね」


男「なんでお前、俺の部屋にいるんだよ?」

妹「ちょっとね……」

男「?」


妹「私はお二人に、是非とも言いたいことがあるんです」

妹「謝りたいことでもあります」


男「なんだよ?」

女「私にもですか?」


妹「……///」

妹「2人がセックスしてる動画、私、見ちゃった///」


男「」

女「」


男「」

女「」

妹「……」


男「ごほん」

男「マ、マジかよ」

女「み、見たって……どこまで///」

妹「全部ですね」

妹「avみたいな冒頭から彼女さんの性癖告白の前半動画も」

妹「後半動画のお兄ちゃんが乳首とかアソコ舐めたいって懇願してるシーンとか」

妹「2回戦を立ちバックでしたいっておねだりしてる彼女さんとかのシーンも」

妹「あと盗撮写真も、あわせて全部……見ちゃったv」



男「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

女「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」


妹「いやー、あのハメ撮り、めちゃめちゃ濃かったですね」

女「う、うぅぅぅぁぁ///」

妹「特に後半のお○○○○ェ○のシーンとか」

女「いっ、いやぁぁぁぁ」

男「おい……おい…………!」

妹「戸惑いとぎこちなさの入り混じった彼女さんの表情や仕草はもちろん、」

妹「お兄ちゃんのアエギ声も、とっても官能的だったぁ・・・」

女「いやぁ、ダメェェ……」

男「ちょオマ、こら、止めろ、止めろ!」

妹「最後の方のピロートークの変態ラブラブっぷりも、凄く素敵で///」

女「もう、もう私……しぬ。死ぬわ」

男「ああああああああああああああああああああああああああああ」


妹「そこいらのavよりも、ずっとエロかったですよ。ごちそうさま」

女「……ヒック、エッグ」

男「ええぃ、そんなこと言うのはこのクチかあああああああああ」


ギュゥゥゥ


妹「ふぎゃあああああああああああああ」

男「うわあああああおおおおおおおお!」

妹「お、おひぃひゃん!イタイイタイ!」

女「はっ! ストップストップ!」

女「妹ちゃんの顔が変形しちゃってる!」



妹「あー。死ぬかと思った;」

ヒリヒリ

男「ったく」

女「……」


妹「もう、だいだいお兄ちゃんのせいなんだからね!」

男「あぁ? 俺の!?」

妹「そうだよ」


妹「動画ファイルを見つけたのが私だったからいいものの」

妹「もし泥棒とかハッカーに盗まれて流出したら一大事になるよ!」

妹「セキュリティが甘い、甘すぎる!」

男「ちょ、それとこれとは」

妹「シャラップ!」

男「……」


妹「あのね、男性ってのは大事な女性を、何が何でも守らなきゃ駄目なの!」

妹「どんな欲求とか、関係を持とうかとかは自由だけれど」

妹「そんな脇の甘いことしてちゃ、お兄ちゃん彼女さんを守れないし、誰かに盗られちゃうよ!」

男「……」


妹「あの、彼女さん」

女「は、はい」

妹「こんな、うつけものの兄ですが、」

女(うつけもの!?)

妹「根はいいやつなので、どうかよろしくお願いします」

女「……も、もちろんです」


妹「あっ、そうそう。これ2人にあげるね」

男・女「?」

妹「映画の鑑賞券、受験勉強の息抜きにもなるし、2人で行ってきなよ」


女「あ、これ2人で行こうって言ってたやつだ」

男「いいのか? お前も見たかったヤツじゃないのか?」


妹「うん。二人の秘密に踏み込んじゃったお詫び」


妹「それではこれで」

妹「お邪魔虫な妹は、お兄ちゃんの部屋から撤退しまーす!」

妹「これから2人で、存分にイチャイチャチュッチュをど・う・ぞ!」


男「できるか……バーカ」

女「ははは。あの、映画の券ありがとうね」

妹「どういたしまして~。わたしもごちろうさまでした~」



バタン


妹(あーあ、羨ましいな、あのラブラブっぷり)


妹(よーし、私もいい彼氏見つけて)


妹(なるべく早くヤらせてあげて、ラブラブ生活を送るぞ~)


妹「うおー」






<プロローグ終わり>


<本編>

※プロローグからしばらく後の話


妹「あっれー」

妹「なーんか体がダルいなぁ」

妹「どうしちゃったんだろう」








妹「……」


妹「……」












妹「……」


妹「……」












妹「いや、いやいや」


妹「そりゃ、あの日はゴムなしだったけど、安全日だったわけで」












妹「……ないと思うけど」


妹「……こんなタイミングとか、ちょっとヤバいし」












妹「……だいじょうぶ。気のせい。だいじょうぶ」


妹「でも確認はしとこかな。念のため」












妹「……」


妹「……薬局きたけど」













妹「……いろいろあるなぁ」


妹「……一番高いのがいいかな」













妹「……これください」


妹「……使い方は」












妹「……なるほど」


妹「……先っぽを付けて、と」












妹「……」


妹「……」












妹「……」


妹「……」












妹「……あぁ」


妹「……どうしよう」












妹「どうしようどうしよう……」

<終わり>


   r ‐、 

   | ○ |         r‐‐、
  _,;ト - イ、      ∧l☆│∧   良い子の諸君!
(⌒`    ⌒ヽ   /,、,,ト.-イ/,、 l  
 |ヽ  ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒)   「やればできる」
│ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /| いい言葉だな!

│  〉    |│  |`ー^ー― r' |  我々に避妊の大切さを教えてくれている!
│ /───| |  |/ |  l  ト、 |  

|  irー-、 ー ,} |    /     i
| /   `x´ ヽ    /   入  |



青少年健全育成なんちゃらとかで
「性行為を不当に賛美する作品はダメ」と言うのを見て
じゃぁ「性行為を不当に賛美してない作品」ってどんなん?
と考えて、作ってみたのがこのssだったりする

出来事を時系列に並べると

・男(=監督)が女と別れる
・二人ともへこむ
・男が女を盗撮する
・男と女がavごっこを撮影する
・男と女が復縁する
・妹が男のpcを勝手に使って、保存してあったあれこれ見る
・そして…

となります


それでは以上です。お目汚し失礼しました

一応age

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