海未「さよならベル」 (21)

・ラブライブ!のSSです
少し切ない話になっています。

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あれからここに来る度、あの日を思い出しては泣いて
音ノ木坂に向かう途中の自動販売機

…凛、私ではダメなのでしょうか。

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海未「凛、今日はあそこのステップが綺麗に決まっていました。練習頑張りましたね!」

凛「…うん、海未ちゃんのアドバイスのお陰だよ。ありがとう海未ちゃん」

海未「凛?どうかしましたか?少し顔色が悪いようですが」

海未「あ、そこに自動販売機があります。凛なにを飲みますか?」

凛「………」

海未「…凛?」

凛「…ごめん、ごめんね海未ちゃん」ポロポロ

海未「凛!どうかしたのですか!?」アタフタ

凛「海未ちゃん…凛喉が渇いたの….」

海未「ですから、凛。なにが飲みたいのですか!?なんでも好きなの選んでください!」

凛「…ごめんね…」ダッ

海未「凛!!」

海未「凛…私が何かしたのでしょうか…」

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~~1年前~~
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海未「凛、今日はあそこのステップが綺麗に決まっていました。練習頑張りましたね!」

凛「…うん、海未ちゃんのアドバイスのお陰だよ。ありがとう海未ちゃん」

海未「凛?どうかしましたか?少し顔色が悪いようですが」

海未「あ、そこに自動販売機があります。凛なにを飲みますか?」

凛「………」

海未「…凛?」

凛「…ごめん、ごめんね海未ちゃん」ポロポロ

海未「凛!どうかしたのですか!?」アタフタ

凛「海未ちゃん…凛喉が渇いたの….」

海未「ですから、凛。なにが飲みたいのですか!?なんでも好きなの選んでください!」

凛「…ごめんね…」ダッ

海未「凛!!」

海未「凛…私が何かしたのでしょうか…」

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海未「(あの後凛に何度も電話しましたが、出てくれませんでした)」

海未「明日になれば、理由聞けますよね?凛…」

海未「今日はもう寝ましょう」

海未「起きたらきっとまた仲直り出来るはずです」

ー次の日ー

海未「(凛に話を聞かなければ…!)

海未「凛はもう学校に来ているでしょうか、1年生の教室に行ってみましょう」

~1年の教室~

海未「(えっと…凛は)」

真姫「ん?あれ海未じゃない?」

花陽「あ、本当だ。どうしたんだろう」

花陽「おはよう。海未ちゃん♪」

海未「花陽、真姫おはようございます。凛は来ていますか?」

真姫「おはよう、海未。凛は今日休みよ?なんだか具合悪いみたいで」

花陽「なんか最近調子悪そうだったからね凛ちゃん」

海未「(凛が具合悪い?私は全然気付きませんでした)」

真姫「海未?そういう訳だからお見舞いにでも行ってあげたら?海未が来てくれたら凛も喜ぶと思うわ」

海未「…そうですね。真姫、花陽ありがとうございました。それでは」

~2年の教室~

穂乃果「あっ、海未ちゃん!おはよう!」

海未「穂乃果、ことりおはようございます。今日は待ち合わせに行けずすみません」

ことり「ううん、大丈夫だよ♪それより海未ちゃんなんかあった?」

海未「いえ、心配には及びませんよ。ところで、凛が調子を崩してしまったらしいので私早退してお見舞いに行きますね」

穂乃果「わかった!凛ちゃんによろしくね!先生には伝えておくから!」

海未「ありがとうございます。それでは」

~凛の家~

海未「(ここですね、とりあえずベルを鳴らしましょう」

ピンポーン
ガチャ

海未「凛!?調子はどうですか?」

凛「…海未ちゃん、とりあえず上がって」


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あの後、凛はずっと言えなかったことがあると噛みしめるように私に伝えました。
その時の凛の寂し気な顔は、気付くとどこか私ではないどこか遠くを見ているようでした

そして、その空間が嫌になってさよならも言えず、気付けば私は走り出してました。

あの時泣いてる凛を、そっと抱き締めてあげることが、私にはできなかった…

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あの後落ち着いた私は
なぜかまたあの自動販売機に来てました

海未「(コーヒー…でも買いますか)」

海未「苦いですね……コーヒーってこんなに苦いんですね…それに火傷
しそうなほど熱い」

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海未ちゃん、コーヒーのどこがいいのー?こんなの苦くてちっともおいしくないにゃ!

ジュースのほうが何倍もうまいにゃ!

え?試しに飲んでみろって?

…仕方ないにゃ、少しだけだよ?

……にゃー!!やっぱり苦いにゃ!

毎日飲めば慣れるって?
あんまり気が進むないけど、海未ちゃんが好きなものだから凛頑張る!

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誰かが飲み切れずに置いていった缶コーヒー

なぜだかそのBlackのコーヒーをみて
あなたの姿と重なったんだ

あなたのいつも苦そうな顔が好きだった

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海未「(さよならです、凛…直接伝えられなかったあの日のこと許してください)」

そうきっと、これは夢、リアルな、ハイファイな夢
起きたらまた上手く行くはずなんです
誰か早く私を起こしてください


でも、きっと目が覚めたらあなたはいない




さよなら、おやすみなさい
どうしたって思い出すのです






さよなら、さよなら
この気持ちをかけ消すようなベルを



~~~数年後~~~
~~~~~~~~~


海未「(あれから少しは大人になれたでしょうか)」



さよならベルを
鳴らしたんだ



海未「ああ、喉が渇いた」

これにて完結です。
見てくれた方、ありがとうございます。
また、これの元ネタもあるので知ってる方は是非元ネタと照らし合わせて見てみてください。

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