少年「漫画を、描いてみたいんだよ」 (3)

(それは、カンタがまだ幼かった四十年前の話です)
(この物語は、とある漫画の享楽描写の一部にすぎません)



-吹き荒れる嵐の中に佇む一軒家
-今の引き戸が開く

ガラガラガラ…

少年「おう、母さんや母さんや!いるかい?なあ!」

シーン…

少年「なあってば!もし」

母親「はいはい、居りますよ僕ちゃん」(奥の間から来る)

少年「悪いんだがちと、手拭いを持ってきてほしいんだよ、もし。濡れてしまってね」ブルブル

少年「ああそれから、蛙を拾ってきたんだ。ほらぁ」

蛙「ゲゴコ」ぶらーん

母親「あら、お上品なお帰りですこと。こんなにずぶ濡れになって…」チラ見、

母親「………って、そうじゃないだろうカンタあぁああ!!!」

ビシャーン!

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