真紅「水銀燈の気配がするのだわ!」 (74)

 
『奪ってはいけない』

――――ジュンの部屋


真紅「これで2015年度 第1回薔薇乙女会議を終了するのだわ」

翠星石「ローゼンメイデン苦手ランキングが変動するとは思わなかったですぅ」

雛苺「『3Dメガネ』が『春菊』を抑えてくるとは思わなかったの!」

真紅「ふふ、そうね」

真紅「ふぅ、喉が渇いたわ。アナルで紅茶飲みたいわね」

翠星石「!?」

雛苺「ヒナもお尻からうにゅー食べたいなの!」

翠星石(す、翠星石だけお尻で食べた事ないですぅ)アワワ…



真紅「むっ!?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423222580

以前投下したSSを修正したものです。
キャラ崩壊注意。

銀様スレかと思ったら文字通りのクソスレだった

真紅「はっ! 今、水銀燈の気配がしたのだわ!」

雛苺「えっ!?水銀燈の人!!? こ、怖いのーー!!!」トゥモエェエエエエエエ!!

翠星石「ほ、本当に水銀燈だったらやべぇですぅ!殺られる前に殺るです!」

真紅「みんな!下がっているのだわ」

真紅「水銀燈――――!!!!出てくるのだわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


ジュン「うるさぁぁぁぁい!」




真紅…ローゼンメイデン第5ドール。ウナギが大好きだけどドジョウは苦手。ROUND1に行きたいけど言い出せない今日この頃。

雛苺…うにゅー大好き第6ドール。苺大福と納豆の『うにゅー巻き』をこよなく愛する。有料道路が好きだけど、免許がないので嫌いになりつつある。

翠星石…イタズラ好きの第3ドール。山梨県の河口湖に家族で住むのが夢。でも、最近どうでもよくなってきた。

桜田ジュン…〈まいてしまった世界〉のジュン。ニート的な生活を送っていたが、最近学校に通い始めた。

ジュン「うるさいよ!何時だと思ってるんだ!」

真紅「ジュン聞いて!水銀燈がいるのだわ!」

ジュン「どこに?」

真紅「どこかに」

ジュン「いや、そりゃどこかにはいるだろうけど…」

真紅「みんな聞いた!?やっぱり水銀燈はどこかに潜んでるのだわ!!」

雛苺「トゥモエェェェェェェェェ!!助けてなのォォォォォォォ!!」

翠星石「くっそぉぉですぅ!蒼星石が居れば翠星石の真の力を見せることができるのですが」

翠星石「蒼星石がいないんじゃ この右手を制御できないですぅぅぅ!!」

ジュン「だから うるさいって!」




ローゼン豆知識①…真紅と水銀燈はちょっと仲が悪い。

ジュン「どうせ気のせいだろ。近所迷惑だから早く寝ろよな」バタンッ



真紅「絶対水銀燈なのだわ。だって、ミスティカレーダーに反応があったのよ」ピッコンピッコン

翠星石「でも、これ今は3つしか反応ないですよ?」

真紅「きっと逃げたのだわ。卑怯な子」

雛苺「わぁーい!ヒナの絶叫で逃げたなの」ワーイ

翠星石「違うですぅ。翠星石の右手が炸裂したのですぅ」ウフフ

真紅「きっとみんなのローゼン力が合わさった結果ね。さ、もう寝るわよ」

雛苺「あっ!ずるいの!真紅またお布団使おうとしてるなの!」

真紅「えぇ。これは私が今日水銀燈を発見したご褒美なのだわ」

真紅「もし私が気づかなかったら、根こそぎローザミスティカを奪われていた」

真紅「だから寝るの。布団で」

雛苺「そ、それならしょうがないなの…」




ローゼン豆知識②…ローゼンメイデンは鞄で寝ないと気を失ってしまう。

雛苺「うぅー…、でもやっぱり、ヒナもお布団で寝たいなの」

真紅「雛苺!あなた…あなた本気で言ってるの!?」

雛苺「えっ?う、うん…」

真紅「そんな事言ってるとお父様にローザミスティカを引っこ抜かれるわよ!」

雛苺「えぇ!?お、お父様はそんな事しないなの!」

真紅「あら?雛苺は知らないのね。翠星石は?」

翠星石「えっ?翠星石も初耳ですぅ」

真紅「そう。いいわ、教えてあげる」

真紅「アリスゲームの功労者はその日だけ贅沢ができるの」

真紅「それを破るとお父様がローザミスティカを貪り食いに来るのだわ」

雛苺 翠星石「!!?」




ローゼン豆知識③…薔薇乙女たちはアリスゲームの名のもとに戦っている。

雛苺「こ、怖いの…。お父様怖いなの…」ガクブル

翠星石「そ、そんな裏ルールがあったなんて…翠星石は知らなかったですぅ」アワワワ…

真紅「私も最近知ったのだわ」

真紅「お父様は、薔薇乙女の匂いを嗅ぎつけると捕食しにやって来て…」

真紅「後ろから乙女の秘所に手を突っ込んで、ローザミスティカを奪うの」

真紅「最後は、体をおかずにしてローザミスティカも飴玉のように噛み砕いてしまうのだわ」

雛苺「ぶやぉわあぁぁぁんっ!! こ、怖すぎるのーーーー!!」ウワァァァァン

翠星石「翠星石たちはそんな人のためにアリスゲームなんてやってたですか…」ガクブル

真紅「大丈夫よ。奴に捕食される前にローザミスティカを全部揃えるの」

真紅「そうすれば、お父様は元に戻るはずだわ」

翠星石「そういうルールだったのですか。知らなかったですぅ」

真紅「また一つ勉強になったわね」ウフフ




ローゼン…薔薇乙女たちのお父様。娘が大好きでいろいろこじらせちゃった人。ローザミスティカを食べたりはしない。

真紅「さぁ、今日はもう寝ましょう。早く寝ないと水銀燈かお父様がやって来るわよ」

雛苺「水銀燈の人もお父様も怖いなの…。早く眠るのー!」

翠星石「ふわぁ~ぁ…、翠星石ももう寝るですぅ」

真紅「そうね。おやすみなさい」










雪華綺晶「……」ジー

 
翌朝


翠星石「んー…、良い朝ですぅ」ノビー

翠星石「今日ものりのお手伝い頑張るですぅ!」

翠星石「翠星石は家事手伝いです。年収とかないですが、この仕事でずっとこの家に居続けてやるですぅ」ウフフー

翠星石「それはともかく、みんなを起こしに行くですよ」ジューン!








真紅「」

雛苺「」

のり「あらあら、翠星石ちゃん今日も早起きねぇ」

翠星石「あったりまえですぅ!翠星石はこの家の副料理長ですからね」

翠星石「のりをサポートするのはこの翠星石です!」

のり「ふふ、頼もしいわぁ」



ジュン「ふわぁ~ぁ…、ねむ…」

翠星石「ほら!チビ人間!シャキッとしないと授業に置いていかれるですよ」

ジュン「学校行く前ぐらいはのんびりさせろよな」

のり「翠星石ちゃん。真紅ちゃんとヒナちゃんも起こしてきてくれる?」

翠星石「ガッテンですぅ!」タタタ…!

ジュン「あいつ朝から元気だよなぁ」

のり「賑やかでお姉ちゃんも元気になっちゃうわよぅ!」ウフフ

ジュン「朝からうるさいだけだろ」




桜田のり…聖女。引きこもりも呪い人形たちも、桜田家の全てを包み込む。ジュンの姉。

翠星石「し~んく!チビ苺!朝です!起きるです!」


真紅「」シーン

雛苺「」シーン


翠星石「? 二人共どうしたです?真紅?」ユサユサ

真紅「」

翠星石「…真紅?」


翠星石「ち、チビ苺!カバン開けるですよ」パカッ

雛苺「」

翠星石「チビ苺!チビ苺!」ユッサユッサ

雛苺「」シーン…

翠星石「……」


翠星石「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 
<きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


ジュン「なっ、なんだ!?」

のり「翠星石ちゃん!? ど、どうしたの?」


翠星石「じゅ、ジュン!のり!し、真紅とチビ苺が、し、死んでるですぅ!」ウェェェェン!

ジュン「そんなバカな」アハハ

翠星石「翠星石がウソついてるって言うですか!?ちょっと見てみろです!」

ジュン「はいはい」ヨッコラセ



ジュン「そもそもな。人形は死なないだろ。人形的に考えて」

翠星石「で、でも…」

ジュン「おーい!真紅、苺!もう朝だぞー」

のり「ジュンくん…、どうなの?」

ジュン「……」

ジュン「し、死んでる…」

翠星石「ほら見たことか!ほら見たことかァァァですぅ!!」

ジュン「なっ…!?いや……えー…」

のり「じゅ、ジュンくん…、真紅ちゃんたち本当に死んじゃったの?」ウルウルッ

ジュン「何度死んでも蘇る不死身の雛苺と剛健・真紅だぞ? 死ぬわけ…死ぬわけが…」

翠星石「よく見ろですぅ!!お前の目は節穴ですか!ふ、二人共冷たくなって…」グスッ…

ジュン「ど、どうしよう…。どうしよう…」オロオロ

翠星石「あっ!そうです!すっかり忘れてたですぅ」

翠星石「ジュンはマイスターローゼンです!お前なら真紅たちを治せるですよ!」

ジュン「いや、そんな他の漫画の話されても…。翠星石、お前マンガの見すぎだぞ…」

翠星石「なっ!?おま…!おまえぇぇぇ!!お前という奴はぁぁ!!」

ジュン「な、なんだよ。僕にどうしろっていうんだよ…」

のり「そうだわ!!」ピコーン

のり「もうこれしかないわ!」

翠星石「のり!?」

のり「ジュンくん!翠星石ちゃん!真紅ちゃんとヒナちゃんの服を脱がしておいて」

ジュン「えっ?どうするんだよ」

のり「私の主婦術を見せてあげるわ!」

翠星石「なんだかわかりませんが、さっすがのりですぅ。役立たずのチビ人間とは大違いです」

ジュン「なんだと!」

のり「じゃあ、二人共お願いね!」シュタタ!

のり「うん!良い感じ。これなら大丈夫よぅ」

ジュン「………」

翠星石「………」

のり「硬いお肉はこうやってパイナップルに付けると柔らかくなるのよ」パイーン


真紅「」パイン装備

雛苺「」パイン装備


のり「さぁ、真紅ちゃん!ヒナちゃん!目覚めて!」

ジュン「目覚めるわけないだろ!この お茶漬けのり!」

翠星石「食肉扱いって…」ガッカリ


http://i.imgur.com/shEryjn.jpg




パインまみれの真紅ちゃんと雛苺ちゃんはお風呂で綺麗になりました。

金糸雀「やっほー!遊びに来たかしらー」

蒼星石「お邪魔するよ」

翠星石「そ、蒼星石―――…!」ウェェェン!

蒼星石「ど、どうしたの?翠星石」

ジュン「あぁ、二人共来てたのか。実は―――…」


~説明中~


金糸雀「雛苺はともかく、真紅は単に気絶しただけじゃないかしら?」

ジュン「えっ?」

金糸雀「だってカバンで寝てないんでしょ?気絶するのは当たり前かしら」




金糸雀…卵焼き大好き第2ドール。薔薇乙女一の猛獣使いで、イルカや水銀燈を自在に操る。

蒼星石…すっごくまじめな第4ドール。まじめ過ぎて時々おかしな考えに至っちゃう。翠星石の双子の妹。

ジュン「真紅は布団で寝てたのか…」

金糸雀「それはそうと、二人は学校に行かないのかしら?」

ジュン「いや、だって真紅と雛苺がこんな状態じゃ…」

のり「学校どころじゃないよね…」

金糸雀「ローゼンメイデンの事はローゼンメイデンに任せるかしら!」

ジュン「でも…」

蒼星石「ジュンくん!ねぇ、ジュンくん!」

ジュン「ん?」

蒼星石「ジュンくん、学校には遅刻するって電話はしたかい?」

ジュン「いや、してないけど…」

蒼星石「それはいけないよ!すぐ電話するか学校に向かわなきゃ!」

ジュン「いや、でも…」

蒼星石「早く!早く行かなきゃ!ジュンくん!僕が送っていこうか?」

ジュン「ちょっと待てって!」

蒼星石「時間は待ってはくれないよ!ジュンくん、早く!ジュンくん!」

ジュン「うぜぇ…」




のりとジュンは蒼星石がむりやりnのフィールドで送っていきました。

今日はここまで。
日曜日の夜までには全部投下します。


巻いてはいけないの方だったか

それでは投下します。

 
1時間後――…


真紅「…ん」

蒼星石「あっ!真紅起きたよ」

翠星石「ホントですか!?良かったですぅ」


真紅「ふぁ…ふ、よく寝たわ。8000時間くらい寝たのかしら?」

真紅「あら?もうこんな時間なのね。くんくんを見なくちゃ…」


金糸雀「カナ達を無視してくんくん見に行こうとしてるかしら…」

蒼星石「さすが真紅だね。自分の欲求に正直だ」

翠星石「……」プルプル

翠星石「真紅!その態度はなんです!雛苺が動かなくなったのですよ!」

真紅「えっ?」

 
真紅「なっ!?金糸雀に蒼星石!?貴女たちいつから居たの!?」

蒼星石「えっ」

真紅「ジャパニーズ忍をマスターしてくるとは…やるわね」

翠星石「バカ言ってんじゃねぇですぅ!!くんくんは録画でもしてろですぅ!」

金糸雀「真紅…雛苺が動かないの…」

蒼星石「薇を巻いてもダメってことは…」

真紅「雛苺が…?」

翠星石「さっきから何度もそう言ってるです!よく見ろです!」

真紅「…雛苺。起きなさい」

雛苺「」

真紅「雛苺…」

真紅「美味しそうね。マヨネーズをぬってあげる」ぬりぬり

翠星石「!?」

翠星石「真紅!!いい加減にするです!!!!」

真紅「だ、だって美味しそうだったから…」

真紅「みんなもそう思ったのでしょう?」

真紅「すっごく美味しそうだった!すっごく美味しそうだったのだわ!」

翠星石「えぇぇ…」

真紅「>>16の挿絵見た?雛苺すっごく美味しそうだったわよね?」

蒼星石「君のおヘソの方が美味しそうだったよ」

真紅「いやん!エッチなのだわ」

金糸雀「パイナップルなんて添えて…、あれが女体盛りなのかしら?」

翠星石「~~~~~っっ」プルプル

真紅「あ、ヤバイのだわ」

翠星石「いいから!!雛苺を看ろですぅ!!!!」

真紅「わ、わかったのだわ(こわっ…)」

真紅「えっと、ミスティカレーダーは…雛苺に反応していない」ナイヨー

翠星石「えっ!?じゃ、じゃあ、チビ苺はローザミスティカがないってことですか!?」

真紅「ここにある反応は4つ。ここにいる誰かが抜き取った訳ではないようね」

金糸雀「当たり前かしら!」

蒼星石「でも、それなら誰が…」

真紅「決まってるわ。お父様か水銀燈よ!」

金糸雀「何を言ってるのかしら?真紅」

蒼星石「どういうことだい?」

真紅「話は後よ!まずは水銀燈の所へ向かいましょう!」

 
――――めぐちゃんの病室


水銀燈「めぐ~、ご飯もらってきたわよー」

めぐ「いらない。だって美味しくないんだもの」

水銀燈「そんな事ないわぁ。ほら、こんなに美味しい」パクパクッ

めぐ「……じゃあ、あ~んしてくれたら食べる」

水銀燈「本当ぉ? はい、あ~ん」

めぐ「あ~ん」




水銀燈…一匹狼の第1ドール。回りから恐がられているので常に孤独。めぐと出会ってからは楽しくてしょうがない。めぐが大好き。真紅は苦手。

めぐ…水銀燈のマスター。時々、水銀燈もドン引きするような行動をする。水銀燈が大好き。

めぐ「う~ん…、あんまり美味しくないわよ…」モグモグ

水銀燈「そんな事言わずにちゃんと食べなさいよぉ。ふーふーしてあげるから」フーフー

水銀燈「はい、あ~ん」

めぐ「あ~ん」


ちゃららららら~~ん♪ ちゃららららら~~~♪


めぐ「あら?なんの曲かしら?」

水銀燈(こ、この曲は…!?)ガタッ

水銀燈「あぁ…、か、体が勝手に…!」

めぐ「水銀燈!?」

水銀燈「ご、ごめんね。めぐ。す、すぐ戻るから」

めぐ「え…?う、うん。nのフィールドに行くの?」

水銀燈「え、えぇ。ちょっと野暮用でね」

めぐ「一緒にご飯食べるって約束したのになぁ」

水銀燈「帰ってきたら…食べましょ。それじゃあね」ポワン



めぐ「水銀燈…。なんか操れらてるような感じだったわね」

 
――――nのフィールド


水銀燈「金糸雀!どこなの?出てきなさい!」

真紅「待っていたのだわ。水銀燈」

水銀燈「なっ!?し、真紅!」

翠星石「翠星石たちもいるですぅ!」

蒼星石「やぁ、水銀燈」

金糸雀「ごめんね。水銀燈。ちょっと付き合って欲しいかしら」

水銀燈「な、何よぉ。大勢集まって…。何か用なの?」

真紅「しらばっくれるんじゃないのだわ!!!!!」カッ!

水銀燈「ひぃ!」

真紅「あなた!あなたやってくれたわね!!取り返しのつかないことをしてくれたわね!!」

水銀燈「な、なんの話なのぉ?」ビクビク…

真紅「へぇ、まだしらばっくれるのね」

水銀燈「だから!なんの事なのよぉ?」

真紅「ローゼンお腹ワンツーパンチ!!」ドスドス

水銀燈「うぐぅぅぅ!!」

真紅「どう?痛いでしょう?その痛みは雛苺の分なのだわ!」

水銀燈「ひ、ひな…いちご?知らない!私なんにも知らないわよぉ!!」

真紅「金糸雀!!」

金糸雀「う、うん…」チャキッ

水銀燈「!?」

金糸雀「水銀燈ごめんかしら。カナの曲でヒゲダンスを踊ってもらうかしら」

水銀燈「やめて!それだけはやめて!」

金糸雀「……」スゥ


ちゃらららら~らん♪


水銀燈「か、体が勝手に…」ヒョッコ ヒョッコ

真紅「どう?言う気になったかしら?」

水銀燈「知らない!雛苺がどうしたのよぉ!」

真紅「なかなか強情ね」

金糸雀「ねぇ…真紅…。もしかして水銀燈は冤罪じゃないかしら?」

蒼星石「うん…。なんか可哀相だよ…」

真紅「貴女たちはそれでいいの!?雛苺の無念を晴らさなくていいの!?」

翠星石「し、真紅!ミスティカレーダーを使うです!」

真紅「!」

真紅「……」ピコーンピコーン

真紅「1つしか持ってないわね」

金糸雀「す、水銀燈ごめんなさいかしらー!」バッ

真紅「金糸雀!!まだ近づいてはダメよ!」

金糸雀「えっ?」

真紅「水銀燈。雛苺のローザミスティカをどこへ隠したの?」

水銀燈「し、知らないわよぉ…」グスッ ヒック…

真紅「嘘おっしゃい!!!!!」

水銀燈「ひぃ!」ビクッ

真紅「これはお仕置きが必要ね」

金糸雀「お、お仕置きって…。これ以上まだ何かするの?」

真紅「するわ。なぜ雛苺だけを狙ったのか。どこにローザミスティカを隠したのか」

真紅「ボッコボコにして吐かせてやるのだわ」

水銀燈「や、やめてよぉ…」ガタガタ

真紅「いいえ、やめません!やめませんよ!この泥棒!!」

水銀燈「ど、泥棒って…」

真紅「貴女が本当の事を言わない限り、私は殴るのを止めないのだわ!!」

水銀燈「ほ、本当の事しか言ってないわよぉ!」

真紅「だまりなさい!!泥棒メイデンの貴女に刑を執行するのだわ」


真紅「罪は窃盗罪と殺人罪ね。切腹をしてもらうわ。ローリング切腹を!」

水銀燈「ぁ…ぁぁ………お父様ぁ……めぐぅ…」ガクガクッ

水銀燈「わ、私…死にたくない…。死にたくないわよぉ…」グスッ…

真紅「まぁ…、私も鬼ではないのだわ。選択肢くらいは選ばせてあげる」

真紅「水銀燈、どのコースがいい?切腹コースの他に、お餅コース、おかゆコース、くず湯コースがあるわ」

水銀燈「えっ…?食べ物?」

真紅「そう!殴りまくってこのどれかの食べ物みたいにしてやるのだわ!!」

水銀燈「いやあぁあああああああ!!」

翠星石「ま、待つです!水銀燈の言い分も聞いてあげてくださいです!」

真紅「翠星石!?あなた翠星石!?それでも翠星石なの!!?」

翠星石「えっ…?す、翠星石は翠星石ですよ…」

真紅「私の知ってる翠星石はそんな事言わないのだわ!包丁を投げるような女よ」

翠星石「な、投げないですぅ!」

金糸雀「翠星石の言う通りかしら。真紅、水銀燈の話も聞いてあげて!」

蒼星石「僕からもお願いするよ」

真紅「………」

水銀燈「し、しんく…?」

真紅「……」ギロッ

水銀燈「ひぃっ!」

真紅「水銀燈、あなた…貴女やってくれたわね」

水銀燈「今度はなんなのよぉ…」

真紅「雛苺だけではなく、皆までも混乱させて…」ワナワナ

真紅「これで成功かしら?『真紅ぼっち作戦』は成功かしら!?」

水銀燈「な、なんでその作戦を知ってるの!?」

真紅「今認めた!この女認めたのだわ!この状況は全部水銀燈の作戦通りなのだわ」

水銀燈「ち、ちがっ…!」

真紅「あなたは私の大切なものを奪っていった」

水銀燈「えっ?」

真紅「誰かはそれを…『絆』とも呼ぶのよッ!!!!」絆ックル!!

水銀燈「きゃあぁああああああ!!」




暴れる真紅はみんなで押さえ込みました。

翠星石「はぁ…はぁ……、落ち着いたですか?」

蒼星石「疲れた…」

金糸雀「真紅!いい加減にするかしら!水銀燈はやってないって主張してるでしょ」

金糸雀「今度は貴女の番よ!聞きたいことを早く聴くかしら!!」

真紅「え、えぇ、わかったわ(こわっ…)」

真紅「ふぅ、取り乱してごめんなさいね。水銀燈」

水銀燈「ぅぐ……ひっく………」ガクブル

真紅「あなた、昨日の夜に桜田家に来たでしょ?」

水銀燈「い、行ってないわよぉ…」ガクブル

真紅「この真紅に隠し事は無意味よ。貴女の気配がしたのだわ」

水銀燈「き、昨日の夜はめぐと看護婦の佐原さんと一緒に居たわよぉ…」グスッ…

真紅「……」

真紅「本当なの?」

水銀燈「ほ、本当よぉ…。信じられないなら病院の看護婦さんたちに聞いてよぉ…」

水銀燈「昨日の夜はみんなでトランプしてたんだからぁ…」

真紅「………」

真紅「みんな!帰りましょう」

翠星石「えぇ!?」

蒼星石「か、帰るのかい!?」

真紅「えぇ、そうよ。金糸雀、水銀燈を見張ってなさい」

金糸雀「う、うん。水銀燈…、大丈夫?」

水銀燈「みんな嫌いよ…大嫌いよ…」シクシク…

 
――――桜田家


翠星石「し、真紅?なんで帰ってきたです?」

真紅「……」

真紅「ヤッバイのだわ…。『それでもボクはやってない』状態だったのだわ」

蒼星石「えっ!?そ、それって…」

真紅「えぇ。犯人は別にいるわ」

翠星石「はぁぁぁ!?」

翠星石「じゃあ…、えっと…、水銀燈は無実の罪で殴られたり踊り狂わされたりしていたですか!?」

真紅「えぇ、そうよ」

蒼星石「やばいよ…真紅…。賠償ものだよ…」

真紅「くんくんの弟子のこの私が……不覚!」

翠星石「不覚!じゃねぇですぅ!どうするですか!?」

真紅「真犯人を見つけてチャラにするわ」

真紅「問題はあの気配が誰だったのかってことね」

翠星石「本当にそんな気配感じたんですか?ジュンの言う通り気のせいじゃ…」

真紅「感じたのだわ!絶対!コッキリハッキリムッキリと!!」

蒼星石「なんだい…それ…」








雪華綺晶「……」ジー

真紅「水銀燈じゃないとすると…犯人はお父様しかいないわ!」

蒼星石「な、なんでお父様が!?」

翠星石「アリスゲームの裏ルールです。奴は薔薇乙女を捕食対象にしてるですぅ」

蒼星石「えっ?えっ!?」

真紅「雛苺のローザミスティカを奪われた時点で私たちには勝ち目はない」

真紅「アリスになることも お父様を元に戻してあげることもできない」

真紅「私達の負け。 …終わったのだわ…」


雪華綺晶「♫」シュタッ

真紅「!?」

雪華綺晶「♪」ノ

真紅「あ、貴女は!いつぞやのケモノ!」

雪華綺晶「ガゥ♪」ニコッ

真紅「ん?この感じ…。昨日の夜居たのは貴女ね」

翠星石「えぇ!? ほ、本当ですか!?」

真紅「えぇ、そうよ。レーダーにもローザミスティカの反応があるわ」ピコーンピコーン

翠星石「じゃ、じゃあ、こいつをボコれば…」

蒼星石「雛苺は助かるってわけだね」チャキッ

雪華綺晶「?」

雪華綺晶「にぱー」

真紅「犯人がわざわざ現場に戻ってくるなんて…」

真紅「くんくんの言った通りなのだわ!!」バッ

雪華綺晶「!?」

 
数分後―――…


真紅「ふぅ…、なかなかしぶといわね」

雪華綺晶「…ぐすっ……ひっく……」シクシク…

蒼星石「ねぇ…真紅、もうやめようよ…。この子も泣いてるよ…」

翠星石「翠星石もなんかいたたまれないですぅ…」

真紅「ダメよ!だって現にローザミスティカを持ってるじゃないの!」

蒼星石「…もしかして、その子は僕たちの妹。第7ドールかもしれないよ?」

雪華綺晶「!」

雪華綺晶「ガゥ、ガゥ」コクコクッ

蒼星石「ほら!そう言ってるじゃないか!」

翠星石「もぅ嫌ですぅ!罪のない者をボコりたくねぇですぅ!!」

真紅「翠星石!?」

蒼星石「真紅…、僕も下りるよ」

真紅「蒼星石!?」

真紅「そんな…、雛苺…。もう貴女と一緒に雑草にマヨネーズをかけて食べられないの?」

真紅「雛苺…」

雪華綺晶「ガゥ!」

真紅「貴女…まだいたの?もうどこへなりとも好きにしなさい」

雪華綺晶「ガゥ!ガゥ!」

真紅「付いて来いって?」

雪華綺晶「ガゥ」コクンッ

真紅「……」




雪華綺晶…自由気ままな第7ドール。普段はお嬢様言葉だけど、今日はケモノの気分。よくジュンの部屋を覗いている。

 
――――nのフィールド


真紅「ねぇ、貴女。これからどこに行くの?」

雪華綺晶「……」

真紅「はぁ…、言葉が分からないんじゃ話し相手にもならないわね」

雪華綺晶「お姉さま。こちらです」

真紅「えっ!?あなた…!?」

雪華綺晶「えっ?」

真紅「いや、喋れたの!?」

雪華綺晶「えっと…、設定で喋れる時と喋れない時があるんです」

真紅「意味がわからない」

雪華綺晶「このフィールドではどうやら喋れるみたいですわ♪」

真紅「そ、そぅ」

雪華綺晶「申し遅れました。ローゼンメイデン第7ドールの雪華綺晶と申します」ペコリ

真紅「やっぱり妹だったのね。さすが私。推理通りだわ!」

雪華綺晶「えぇぇ…」

真紅「ところで、あなた…本当に犯人じゃないの? なぜジュンの部屋を覗いていたの?」

雪華綺晶「そ、それは好奇心で…」

雪華綺晶「それより、あちらをご覧下さい」

真紅「……?」

真紅「っ!?レーダーに反応が…!」ピコーンピコーン

雪華綺晶「そうです。あの方が雛苺のローザミスティカを奪ったのです」

真紅「なぜ犯人を知っていたの?」

雪華綺晶「私は昨夜すべてを見ていましたから」

真紅「そう…」









薔薇水晶「…」ポケー

今日はここまで。
明日の投下で最後になります。

それでは投下します。

真紅「あなた!あなた誰なの!?」

薔薇水晶「…」ポケー

真紅「なぜ雛苺のローザミスティカを奪ったの!!」

薔薇水晶「…」ポケー

真紅「何が目的なの!!」

薔薇水晶「明日は…雪…」ポケー

雪華綺晶「聞いていませんわね」

真紅「聞け!!!!!!!!」

薔薇水晶「!?」ビクッ

薔薇水晶「…だれ?」

真紅「こっちのセリフなのだわ!こっちのセリフなのだわ!」

薔薇水晶「何しに来たの…?」

真紅「ローザミスティカよ!雛苺の!返して!」

薔薇水晶「あっ…、雪降ってきた…」

真紅「聞け!!!!!!!」

薔薇水晶「え…うん」

真紅「何が目的なの!?」

薔薇水晶「…あれ?私に似てるー…」

雪華綺晶「えっ?た、たしかに似てますわね」




真紅「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉ!!」ダン!ダン!

真紅(こ、これでは埒があかないのだわ…。どうすれば…)



雪華綺晶「ここで何をしていたのですか?」

薔薇水晶「雪降るの…待ってた…」

雪華綺晶「降ってきましたね」

薔薇水晶「うん。よかった…」

雪華綺晶「綺麗ですね」

薔薇水晶「きれい…」



真紅(ハッ!そうだわ。これならば…)

真紅(もうこれを試すしかないのだわ!)

真紅「いくわよ!!秘技!ローゼンパントマイム!」



説明しよう!
ローゼンパントマイムとは、ローゼンメイデンが行うパントマイムの事である!

これを繰り出した薔薇乙女は、自分が想像する物を具現化させる事ができると言われている。
ローゼン108つの秘技の一つである!




真紅「…」シュババ

雪華綺晶「雪積もるといいですね」

薔薇水晶「うん…、雪合戦…する…」

真紅「……」シュババババ!

雪華綺晶「いつも誰と遊んでいるのですか?」

薔薇水晶「お父様…」

真紅「………」シュババババ! シュババ!

雪華綺晶「それは羨ましいですわ」

薔薇水晶「…一緒に…遊ぶ…?」

雪華綺晶「いいんですか?」

薔薇水晶「……」コクン

薔薇水晶「雪だるま…作ろ…」

雪華綺晶「はい、一緒に作りましょう」ウフフ




真紅「はぁ……はぁ……」シュババババ! シュババ!

真紅「くっ…、腕が疲れてきたのだわ…」シュババババ…! ゼェ…ハァ…



雪華綺晶「まぁ!大きな雪玉ですね」

薔薇水晶「これに…中ぐらいの雪玉を乗せて…」

薔薇水晶「水晶の欠片を顔に付けて…」ペタペタ

雪華綺晶「あっ、お花も添えたらもっと可愛くなるかも」

薔薇水晶「うん」


真紅「はぁ…はぁ…ぜぇ…はぁ……」シュババ…シュババ…ババ…


雪華綺晶「やったぁ!完成ですわ」ヤッター!

薔薇水晶「…ぶいっ」v

雪華綺晶「なんて名前にします?」ワクワク

薔薇水晶「う~ん……、雪之助…」

雪華綺晶「きゃー!!かっこいい!」












真紅「見ろ!!!!!!!!!」ゼェ…ハァ…

真紅「ぜはぁ……ぜはぁ……」

真紅「もう無理なのだわ…。私はすべてを出し切った」

真紅「もう寝るのだわ…」ゴロン…

雪華綺晶「あらら、お姉さま。そんな所で寝たら風邪を引きますわ」

薔薇水晶「……」

薔薇水晶「ところで…、何しに来たの…?」

雪華綺晶「はい。実は、雛苺のローザミスティカを探していまして」

薔薇水晶「…もしかして、これ?」つローザミスティカ


ローザミスティカ< 薔薇水晶!もっと遊ぼうなのー


雪華綺晶「!」

雪華綺晶「はい。それです」

雪華綺晶「でも、なぜですか?なぜローザミスティカを奪ったのです?」

薔薇水晶「…お父様に言われた…」

薔薇水晶「すべてのローザミスティカを取ってこいって…」

雪華綺晶「…そうでしたか」

薔薇水晶「でも、もういらない」

雪華綺晶「えっ?」

薔薇水晶「それを体に入れてると…なんだか痛いから…」




薔薇水晶…自称ローゼンの弟子が造ったドール。天然っぽく見えるけど、実はかなりの天然さん。明太子をストローで食べる事に喜びを感じている。

薔薇水晶「ん」つローザミスティカ

雪華綺晶「くれるんですか?」

薔薇水晶「うん」

雪華綺晶「あ、ありがとうございます」

薔薇水晶「お腹減った…。帰る」

雪華綺晶「えっ?は、はい」

薔薇水晶「…また遊ぼうね」

雪華綺晶「はい!またお会いしましょう」ノシ




雪華綺晶「お姉さま?まだ眠ってらっしゃるの?」

真紅「zzz…」スピー…

真紅『うふふ、ヒナ。こっちの雑草も美味しいわよ』ムシャムシャ

雛苺『ヒナ、雑草大好きなのー!』ヤッター

真紅『うふふ、微笑ましいのだわ』

雛苺『でもね、ヒナはもっと好きな食べ物があるなの』

真紅『知っているわ。苺大福よね』

雛苺ーン『うにゅーじゃないの…。ヒナはね…』

雛ーゼン『ヒナは……私はね………真紅……』

真紅『えっ?ひ、雛苺…?』







ローゼン『お前の ロ ー ザ ミ ス ティ カ が食べたいんだよォオオおおおおおおおお!!!!!!』

真紅『ぎゃァアァぁあああああああああ!!!!』

真紅『出たァァアアア!!! 魔物が出たのだわああぁあああああ!!!!!!』

ローゼン『ククッ…、魔物とは失礼な゛。私は貴様の゛父だぞォオオ』

真紅『ち、ちがっ… ハッ…! あ、あなた……あなたソレ!それよ!!』

ローゼン『それぇ゛…? あぁ、雛苺の゛ローザミスティカか』つローザミスティカ

真紅『や、やっぱり お前が奪ったのね!!』

ローゼン『だからどうしたと言うの゛じゃ!ふぉっふぉっふぉ…、あぁ美味い』ペロペロペロ…


ローザミスティカ< しんくぅー!!助けてなのー!


真紅『き、貴様ァアアアア!!貴様を倒してアリスゲームを終わらせてやるのだわ!!!!!』

ローゼン『ゲッゲッゲッ…!創造主に逆らうとは…。やはり最初は貴様だったか』

ローゼン『ならば私の゛変身した姿を見せてやろう。ぐわぁははははは!!!!』ピカーン

真紅『あらっ!まぶし…』

誰も見てなさそうなのでちょっと休憩

今どきローゼンメイデンなんて…

再開します

ローゼン『ふぅ…、どうかな?真紅くん』

ドギャ――z___ン!!


真紅『あ、あわわわわ……。な、なんてオーラなの…』ガクブル

ローゼン『こう見えても あと三回変身を残しているのだよ』

真紅『!?』

真紅『こ、怖いのだわ!!怖いのだわーーーー!!!!!』アビャビャーー

ローゼン『今更怖がっても遅いわ!どれ、ローザミスティカを尻子玉の要領で引っこ抜いてやろう』

真紅『いやぁああぁあぁああああ!!!!』





『そこまでですぅ!!!!』

真紅『そ、その声は!翠星石!?』

翠星石『翠星石ですぅ』

真紅『よ、よぉし!二人がかりなら奴を倒せるのだわ!!』

翠星石『倒す?何を言ってるのですか?真紅』

真紅『えっ?』

翠星石『翠星石の狙いは…これですぅ!!!!!!』ズボォッ!!

真紅『あびゃーーーーーーーー!!!!!!!』ンホォ!

翠星石『真紅のお尻に入ってるローザミスティカ……GETですぅ!』ピカーン

真紅『す、翠星石…!あ、あなた…裏切ったのね…』

翠星石『なんの事か知らんですぅ。翠星石は最初からお父様の下僕だったです』

ローゼン『よくやった。我が娘よ』

翠星石『ははぁ!ですぅ』

真紅『くっ…、なんてこと……なんてことなの…』

ローゼン『どれ、味見をしよう。いただきまーーす』もぐもぐ

真紅『あ……あ…あ…』


真紅『あびゃぁあああぁあぁああああああああああああああああ!!!!!!!!』





雪華綺晶「お姉さま…、もう起きてください」ユッサユッサ

真紅「うぅ~ん…」ムムム…

雪華綺晶「お姉さま!」ユッサユッサ

真紅「あびゃぁあああぁあぁああああああああああああああああ!!!!!!!!」ガバァッ

雪華綺晶「ひぃいぃいいいいいいいいいい!!!??」ビクゥッ

真紅「ぜぇ…はぁ………?」

雪華綺晶「うぇぇ…?」ビクビクッ

真紅「……おはよう」

雪華綺晶「えっ…?お、おはようございます」

真紅「あっ!!そうだわ!雛苺のローザミスティカはっ!?」

雪華綺晶「は、はい!薔薇水晶ちゃんから受け取りました」

真紅「薔薇水晶…?あぁ、ローゼンパントマイムに見向きもしなかった小娘ね」

雪華綺晶「えぇぇ……」

真紅「そんな事はどうでもいいの!!!! 今は翠星石を血祭りに上げる方が先よ!!」

雪華綺晶「えっ!? な、なぜ…?」

真紅「いいから!!早く家に戻るわよ!!!!!!!!!」

雪華綺晶「は、はい…」

 
――――ジュンの部屋


翠星石「なんの事だかわからないですぅ!!」

真紅「あなたは私を裏切ったのだわ!!貴女は私に尻子玉パンチをしてきたのよ!」ドスッドスッ

翠星石「お、お尻にパンチしないでくださいですぅぅぅ!!!!」ウェェェェン!

蒼星石「し、真紅!!何をしているんだ!」

真紅「翠星石がお父様と結託してドールを全滅させようと企んでいるのだわ!!」ドスッドスッ

翠星石「そ、そんな事しないですぅぅぅ!!!!」ウワァァァァァン!

蒼星石「そ、そもそも、その尻子玉パンチっていつされたんだよ!?」

真紅「……いつだったかしら…?」

真紅「たしか…夢の扉でされたような…」

蒼星石「僕も翠星石も夢の扉には入ってないよ」

翠星石「ですぅ…」グスッ…

真紅「あぁ、思い出したのだわ。薔薇水晶との戦いで幻覚を見せられていたのかも」

雪華綺晶「!?」

真紅「きっとそうね!薔薇水晶…恐ろしい子」

蒼星石「そ、そうなの?」

雪華綺晶「ガ、ガゥガゥ!」チガウチガウ!

真紅「ごめんなさい。翠星石。あなたに無実の罪を着せてしまった」

真紅「このアロエはほんのお詫びよ。こうしてお尻に貼りなさい」ペタペタ

翠星石「…ひっく…、う、うわぁぁぁぁぁん!!蒼星石ぃぃいいい!!!」

蒼星石「よしよし、痛かったね」ヨシヨシ

蒼星石「真紅…、次やったら裸にして逆さまに吊るしてカラスの餌にするからね」

真紅「ご、ごめんなさい!!(こわっ!)」ドゲザ!


翠星石「ぐすっ…、早く雛苺にローザミスティカを入れてあげてくださいです…」




<ただいまー


 

雛苺「う~ん…、久しぶりの体なのー!」ノビー

のり「良かったぁ。どうなることかと思ったんだからぁ」

のり「ジュンくんも心配でウロウロしてたよね」

ジュン「なっ!?ぼ、僕は別に…」

翠星石「まったく、チビ人間はツンデレですねぇ」ウフフ

ジュン「お前が言うなよなー」アハハ


蒼星石「真紅。さっきのはともかくとして、お手柄だったね」

真紅「私は薔薇水晶に勝てなかった。全てはこの雪華綺晶が解決したわ」

雪華綺晶「にぱー」

蒼星石「そっか。雪華綺晶っていうのか。よろしくね。雪華綺晶」

雪華綺晶「♪」ニコッ

翠星石「さて、そろそろヤクルト1年分を買ってくるですぅ」

蒼星石「水銀燈への謝罪がヤクルト1年分と金糸雀の下僕券100枚だっけ」

翠星石「それだけで済んでよかったですぅ」

蒼星石(金糸雀…ごめんよ)



雛苺「さっきはとっても楽しかったなの」

雛苺「また薔薇水晶と遊びたいなー」

真紅「!?」

真紅「雛苺、今なんて言った?」

雛苺「えっ?薔薇水晶と遊びたいって」

真紅「なっ!?あ、貴女バカなの!?バカ!!」

雛苺「えっ?バカはひどいなの…」

真紅「いいえ、バカです!目を覚ましなさい!雛苺っ!」パァン!

雛苺「!?」

雛苺「ちょっ、真紅 本当にヒドイなの!ヒナ、怒っちゃうわ!」

真紅「激しい戦いだったわ。今でも目に浮かぶ」

真紅「彼女は水銀燈以上に危険よ!」

雛苺「えぇぇー…」

蒼星石「雪華綺晶が解決したんじゃ…」

翠星石「でも、またローザミスティカを奪いに来るかもしれないですよ?」

雛苺「そんな事しなもん!薔薇水晶はそんな事しないもん!」

雪華綺晶「ガゥ!ガゥ!」コクコクッ

真紅「……」

雛苺「うぅ…」

真紅「そぅ…、私の負けね」

雛苺「真紅?」

真紅「そもそも私は戦いに敗れた身。潔く引くわ」

真紅「たしか…、また遊ぼうって言ってたのよね?」

雪華綺晶「ガゥ」コクンッ

真紅「今度は全員で行きましょう。それなら危険も少ないし、もしかしたら友達になれるかもしれない」

雛苺「し、真紅。信じてたなの~」グスッ…

翠星石「それなら大丈夫ですぅ」

蒼星石「まぁ、それならいいか」

真紅「ローゼンメイデンは助け合って生きていく生き物よ。当たり前じゃないの」

ジュン「人形だけどな」


♪~~  ロ~ゼン~~  それは~~♪  助け合いの心~~♪


真紅(ふふ…、次に会った時は幻覚の借りを返すのだわ)

真紅(全員で行けば流石のあの子もタコ殴りよ!」

真紅「見てなさい!薔薇水晶!!」

ジュン「声出てるよ」




あぁ、ローゼン!負の連鎖を求めし者。
ローゼンの悲しみと歓喜の叫びは複雑に絡み合う…!!


~おわり~

ここまで読んでくれた方、絵を描いてくれた方
感謝しかない…

ゼア イズ サンクス オンリー
これはもう 感謝しかない

ありがとうございました。

面白い

また8年後のアニメに期待しよう

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年11月10日 (火) 23:07:55   ID: 3TcSWTrY

面白かった、ネタ的な意味で。
色々不意突かれて吹いた

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