パワプロ「仕事もないしサクセスでめちゃくそ遊びまくろう」 (90)



パワプロ『あおいちゃんは大事な仲間だよ』

あおい『うん……ありがと……//』

パワプロ『よし!きょうも練習頑張るぞ!』



パワプロ「おいパワプロ!そこは更に甘い言葉で、あおいちゃんを落とせよ!」ピコピコ

パワプロ「せっかくあおいちゃん、顔赤らめて告白のチャンスだったのにバカだよなぁ……」

パワプロ「こりゃパワプロの売上も落ちるはずだよ……」ピコピコ


パワプロ「……あれ、なんか去年も同じこと考えたことあるような……」






SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1423045274



みずき『それ、アンタにあげる』

パワプロ『いいや、これはみずきちゃんが本当に好きになった人にあげるべきだよ』

みずき『……そだね』



パワプロ「だああぁぁぁ!!」コントローラーポイッ

パワプロ「もう、なんなんだこのバカは!だれだこんなバカ主人公作ったバカは!!」

パワプロ「鈍感というかなんというか……」

パワプロ「ペンダントもらえよ!そしてそのまま抱きしめなさいよ!!かきめし食べなさいよ!!」


パワプロ「……あれ、なんか去年とまた同じこと考えてるような……」




聖『なぜ………そんなに優しいのだ……お前はっ……//』ウルウル

聖『ありがとう……//』

パワプロ『はは、聖ちゃんのためなら』



パワプロ「終わりかよ!!」電源ブチ

パワプロ「聖ちゃんに対しての一言、そんだけってちょおま!!」

パワプロ「そこはさー、普通気の利いたこと言うじゃん?」

パワプロ「聖ちゃんのことが好きだからだよ。(CV藤原啓治)」

パワプロ「とかさー、無いわけ?」

パワプロ「こりゃ結婚できそうもないわコイツ」



パワプロ「……ん?なんかさっきから去年と同じことばっかり考えて……」




パワプロ『雅ちゃんはかわいいなぁ!本当に男の子?』

雅『当たり前でしょ!ホントは違うけど……ゴニョゴニョ』

パワプロ『え?何だって?』



パワプロ「てめぇは小鷹か!!」本体バキッ

パワプロ「本当は聞こえてるだろうが!本家の人でさえその発言封印したってのに!」

パワプロ「まぁそっからあの作品どんどん迷走してますけど……」ボソッ

パワプロ「ぐぬぬ、このパワプロわざととしか思えない……」

パワプロ「よりによって、なぜ野球メンバーの女の子にだけ……!!」プルプル


パワプロ「……オレさっきからずっと、去年の正月とまったく同じこと考えてんだけどなんなの健忘なの?」




オレの名前はパワプロ。

といっても、サクセスに登場するアイツ(バカ)とはちがう。


なぜならオレは、データあれこれモード担当のパワプロくんであるからだ。


お前らテキトーにパスワード打てば選手出ると思ってるだろ。

言っておくがアタリ引き当てる確率って、天文学的数値だからね?


そんなアホどもを相手する以外、大抵オレは暇にしている。

というわけで、この開店休業状態の駄菓子屋ばりに暇なあいだはずーっとサクセスで遊んでるわけだが……。




パワプロ「こいつ……ちっとも成長しねぇ……」


彼女候補以外を相手だとあまりにも恋に疎く、殺気を覚えるものである。

ったく、間抜けな顔してあおいちゃんたちと友情タッグ練習してんじゃないよ!代われよ!

そこまで距離近いんだったら、もう一押しすれば恋愛に発展さすことだってできるだろうに……。


それをひたすらテレビ画面に向けて愚痴ってたら……



パワプロ『悪かったね成長してなくて』



ほら、こんな風にサクセス担当のパワプロが声をかけてき……


パワプロ「ゲェエエエエェェェェェェ!!!!」

パワプロ『あ、気づいた?』

パワプロ「シャベッタアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」




コトの発端は2014年正月。

序盤とほぼ同じ流れで愚痴愚痴言ってたのが始まり。

ずっとブツブツ言うとか永沢くんかオレは。


・・・・・・・・・・


パワプロ「毎週毎週練習そっちの気でデートへ行って、イチャコラしたいよ……」

パワプロ「あおいちゃんたちを彼女に出来るなら、もうプロ行けなくていいよ……」

パワプロ「バット職人でも年賀状仕分けでも何でもいいよ……」


『オレだって好きで鈍感になってるわけじゃないよ……』


パワプロ「ん?なんだ?」


『こっちだよ、テレビテレビ』


パワプロ「え?……ファッ!?」


パワプロ『そんな驚くなよー、ただのオレだろ?』



パワプロ「ちょっ……え、いやいやいや!!」

パワプロ『まぁオレだって驚いてるし、気持ちは分からんでもない……』

パワプロ「いや、絶対ねぇって!ありえないってマジで!」

パワプロ『あはは~……』

パワプロ「これやっべーって!前代未聞過ぎてっべー!ホントこれビックリこきまろ!!」

パワプロ『あ、あのー』

パワプロ「うひょーーーーーーーーーーー!!!!」

パワプロ『だぁらっしゃい!!』

パワプロ「取り乱しました」




パワプロ「つったって、お前サクセス世界のパワプロだろ!?それがテレビ電話っぽく会話できるだなんてそりゃたまげるってばよ!!」

パワプロ『さっきお前、このゲーム機叩きつけて壊そうとしたろ?』

パワプロ「ムシャクシャしてやった。反省も後悔もしてない」

パワプロ『その時にシステムがおかしくなって、こっちの世界との通信回線が生まれたってわけ』

パワプロ「おおお、ザックリな説明だけど、それは凄いことだな!」



オレはこのときから既に「しめた!」と思ってニヤニヤが止まらなかった。

でも、その考えを提示してくれたのも何を隠そう、アイツの方からだったのである。




パワプロ「で、ビチグソ。どうしてオレに話しかけてきたのさ?」

ビチグソ太郎『いや、さっきから「あおいちゃんたちを彼女にしたい!イチャコラしたい!ぶひいいいいい!!」って騒いでたからさ』

パワプロ「オレを萌え豚扱いするなビチグソ」


あ、そうそう。


このときにお互いパワプロ同士のため、名前を呼ぶときにややこしいと判断し、サクセス担当の方を『ビチグソ太郎』と命名したのだ。

ナイスネーミングだわマジで。実際コイツクソみたいな役立たずなとこあったりするし。




パワプロ「で、そのオレの魂の叫びがどうしたって?」

ビチグソ『この世界のオレって、どうもあの4人に対してだけ鈍感みたいでさ……』

パワプロ「それは全世界のパワプロユーザーが思ってるよ」


ビチグソ『だからさ、サクセスで遊んでるときに、オレにこっそりアドバイスしてくれないかな?』


パワプロ「はい?」

ビチグソ『いや、そっちの世界のお前はなんだかやり手そうだしさ、女の子の扱いとか手慣れてそうだし』




パワプロ「ちょ、別にやり手じゃないわ!彼女だって出来た試し無いし……」

パワプロ「(つか作る手立てがねぇし)」

ビチグソ『でも、あの4人とイチャイチャしてる妄想は?』

パワプロ「毎日しとるわ」

パワプロ「何なら、その妄想してたらいつの間にか新年明けてたまである」

ビチグソ『重症だな……』

パワプロ「どこの誰かが鈍感のせいなんだよなぁ」

ビチグソ『まぁだから、あの4人に対しての切り返しとか上手いでしょ?』

パワプロ「まぁそうだろうね。もしいい雰囲気になったらこのセリフを言おう!とか、いつも考えてるよ」

ビチグソ「仕事しろよ……」

パワプロ「仕事くれよ」




ビチグソ『そういうわけだから頼むよ。俺たち幸せになれるチャンスだよ!』

パワプロ「確かに……。お前にアドバイスして彼女にすることができたら、間接的に付き合ってることになるわけだし……」

ビチグソ『ここぞの時に口伝えしてくれれば、オレはお前の通りにちゃんと行動するからさ』

パワプロ「……よし分かった!オレのテクで、あおいちゃんたちを落としてみせる!」



それからそれから、俺は猪狩守を落とすことに成功した。

いや、ふざけてないです。
マジなんだって!




猪狩と爽やかホモラブストーリーを繰り広げ、あっさりまもるんはオレに心酔。

最終的にメジャーリーガーを目指し、アメリカ行きを志した。


まもるんとの婚姻届を受理してもらうためらしいです(白目)


いま思えば当のアイツもノリ気だったですね……。



そしてその次の日もオレの野望は尽きることなく、今度はみずきちゃんをターゲットととし懸命になった。

しかし一度選択肢を誤り、みずきちゃんに嫌われてしまった。

そんな絶望となった俺に、ビチグソはバカな行動に出る。


勝手に自分から、トラックに跳ねられに向かったのだ。




ビチグソに声をかけるも、ヤツは意識不明の重体となり応答がなかった。

そして病院に運ばれたという知らせを受けたみずきちゃんは、急いでビチグソの搬送先へ向かう。


その後意識を取り戻し、心配が喜びへと変わった反動で涙を流すみずきちゃんをビチグソは慰め、治療室は良いムードになる。

そこでビチグソはみずきちゃんに告白をすると、なんと大逆転満塁ホームラン。

最後の最後で、『一人前になったら、三日月のペンダントも、みずきちゃんも貰いに行くよ』という臭すぎる台詞を言ってハッピーエンド。


それから、オレとビチグソはどういうわけか会話ができなくなってしまい、これまで通りのようにお互いの役職をそれぞれこなしていく日々が続いた。




詳しくは下の2つの作品をご覧あれ!

文章力は昔からサッパリのでご辛抱だよね


パワプロ「正月は暇だしパワプロのサクセスで遊ぶかな」
http://ssmatomesokuho.com/thread/read?id=160883

パワプロ「正月気分抜けないから今日もパワプロのサクセスで遊ぶか」
http://ssmatomesokuho.com/thread/read?id=161756


ちなみに当SSは↑の作品読まないでも楽しめるようになってるのでご安心だよね






――あれから1年。


パワプロ2014が発売され、20周年で盛り上がったためにオレもそれなりに忙しかった。

しかし潮が満ちれば干くときがやってくる。


いまやアプリのパワプロの方が人気だったりするので、オレは社畜ニートな日々か続く。


そんなこんなでまとまって暇な時期を迎え、久々にサクセスを起動してみたわけ。

しっかしやっぱり納得できないんだよね!なんで野球少女だけ攻略できないか!


ってことを考えていると、出てきたのだ。


1年間音信不通であった、ビチグソが。




現在
・・・・・・・・・・


パワプロ「お、おま…………!?」

パワプロ『久しぶりだね、データあれこれモード担当のパワプロくん!』

パワプロ「お前!あのときオレがどんなに心配したか!」

パワプロ『いやぁゴメンゴメン、八方塞がりな状態でみずきちゃんを攻略するにはあの手段しかないと思って』

パワプロ「だからって、車に突っ込むことないだろ!」

パワプロ『……ごめん、確かにやり過ぎたね』


パワプロ「そのせいで能力値が大幅に下がって、対戦とかペナントでも使えない選手になっちまったんだよ!!」


パワプロ『怒るとこそこ!?』




パワプロ「ったく、あの時みずきちゃん落とせないと思ったから、攻略諦めて普通にプロ目指そうと考えてたのに」

パワプロ『う、うげぇ~ オレの身を粉にした努力って一体……』

パワプロ「……まぁ、いいエンド見させてくれたことには感謝だけどさ……//」

パワプロ『パワプロ……、お前、かわいいな……』

パワプロ「や、やめろ!気持ち悪い!あとホント名前ややこしい!」

パワプロ「そろそろビチグソって呼んでいい?」

パワプロ『うわっ、久々に聞いた!その名前はだからイヤだよ!』

パワプロ「お前にはやっぱりこの名前しかないって!」


パワプロがビチグソに再改名した!


パワプロ「その表現じゃオレも当てはまっちゃうだろやめろ!」




ビチグソ『まぁ、グソって名前には愛着があるし、ホントはそこまでイヤじゃないっていうかその……』ボソボソ

パワプロ「は?なんつった?」

ビチグソ『な、なんでもないっす!』

パワプロ「でもなんでまた突然会話できるようになったんだ?」

ビチグソ『いや、なんでって……。お前がまたコントローラーポイッ電源ポチッ本体バキッってしたりするからに決まっとろうが……』

パワプロ「ありゃ、またオレですか」

ビチグソ『まったく……』




パワプロ「なんだ、だったらあの後に同じ行程を繰り返しておきゃ、またこんな風に会話できてたわけか……」

ビチグソ『うん、そうだよ!なんで試さなかったんだよ!』

パワプロ「思いつかなかった……」

ビチグソ『バカだねぇ』

パワプロ「だったらお前の方からやればよかったじゃんか」

ビチグソ『へ?』

パワプロ「だからつまり、オレの場合はサクセスをプレイしている最中に暴れた結果、サクセス担当のお前との通信手段が出来上がったわけなんだし」




ビチグソ『……なに、オレがデータあれこれモードを操作してる最中にコントローラーポイッ電源ポチッ本体バキッをしろって?』

パワプロ「そうそう!」

ビチグソ『データあれこれモードで情熱的になることなんてまずないっての……』

パワプロ「そ、そっすよね、すんません……」

ビチグソ『でも選手パスワードを入力する画面で、1文字でも間違えたらまた初めから打ち直さないといけないってなったときは冷静にタヒねって思うよ』

パワプロ「冷静に殺意覚えんといて!だ、大体コナミがそうさせたわけであってだねキミ!」

パワプロ「(オレのイタズラで全削除してるって知られたら追放されそうだから黙っておくか……)」




パワプロ「うぉっほん……それはさておき、ビチグソよ」

ビチグソ『なんだい』

パワプロ「オレとの通信が復活したということは、去年のようなことができるわけだよな?」

ビチグソ『あったりまえだよ!すごく新鮮でなかなか楽しかったし!』


ビチグソ『……だから、久々に……シよっか?//』


パワプロ「なんでそんな乙女口調なんだよ。ちょっとムラッとくるだろ」

ビチグソ『データあれこれのパワプロは身内相手にも興奮する。っと』メモメモ

パワプロ「やめろください!!」



※どちらもパワプロくん(♂)です




ビチグソ『冗談はさておき、そろそろ始めよう!』

パワプロ「そうさね、選べるメンツはやっぱりあの4人だよな?」

ビチグソ『うん。早川あおい、橘みずき、六道聖、小山雅』

パワプロ「猪狩守は?」

ビチグソ『もう堪忍して』

パワプロ「猪狩進は?」

ビチグソ『っ……い、いや、腐女子が沸くからダメ!』

パワプロ「猪狩茂は?」

ビチグソ『ジジイ落としてなんになるのよ……』

ビチグソ『ちゃんと指定の4人から決めてよ!?』

パワプロ「わかってるって」




・・・・・・・・・・


パワプロ「よし、モテるためのハウツー本も読んだし、滑舌も良くしたし、ティッシュも用意した」

パワプロ「じゃあ……今回はどんなシチュエーションをプレイしようかな」


パワプロ「あおいちゃんってなったら、高校生編もあるしプロ野球編もある」


パワプロ「はたまた大学やパワフルアカデミーのコーチで、オレより年上ってパターンもあるな」


パワプロ「みずきちゃんも高校生編とか、プロでは年上年下編の両方がある」

パワプロ「聖ちゃんは、高校生編で年下か、社会人とプロで同い年」


パワプロ「雅ちゃんは……いまのところ高校生編だけか」





パワプロ「例えば2人同時に落とすってことも可能なんかね?」

ビチグソ『まぁできないことはないと思うけど、「お前たちが……俺の翼だッッッッッ!!!!」みたいになってキモいよ』

パワプロ「キモい言うなや!!出来ることならオレだけのものにしたいって願望くらいあるだろうよ」

ビチグソ『でもなぁ……優柔不断っていうのかね?』

パワプロ「お前マジで想像してみろ? 例えばあおいちゃんと雅ちゃんの二人が迫ってくる姿」




あおい『パワプロくん……ボク、ずっと前からキミのことが……//』

雅『ボ、ボク……私だって、パワプロくんのことすっごく……//』



ビチグソ『どっちもつゆだく大盛りで下さい』

パワプロ「考え改めるのはえーよ」

ビチグソ『よしっ!はやく……はよプレイする作品選ばんかああぁぁぁい!!』

パワプロ「オレよりがっついてんじゃねーよ!!」




パワプロ「さて、運命の選択!誰を攻略しましょ??」



※本当はここで安価だけど、書き溜めがあるんで“高校生ひじりんを”ヒロインに決め込みますハイ




パワプロ「よっしゃ!パワプロSSでは人気ヒロインである、六道聖に決定!」

ビチグソ『えぇー、ボクっ娘ふたりに挟まれたい……むしれ挿れたい』

パワプロ「いちおう全年齢作品なんだから慎みなさい」

ビチグソ『うい』

パワプロ「さて高校生編ということだけど、そうなるとやっぱり13かしら?」

ビチグソ『2013の聖ちゃんはちょい役程度だしね』

パワプロ「うっわ、パワプロ13って2006年発売じゃん……」

ビチグソ『もう9年経ってんの!?聖ちゃん食べ頃じゃん!』

パワプロ「アウト」

ビチグソ『ムラムラしてましたすいません』


パワプロ「つーこって、パワプロ13をセッティングー♪」ポチッとな




・・・・・・・・・・


パワプロ「……しかしパワプロ13の場合、聖ちゃんが入学してくるのは1年後になるんだよなぁ……」

パワプロ「それまでの間が暇だなぁ」ピコピコ

パワプロ「やることと言ったらご要望会議で原から部費をブヒブヒおねだりするくらいしかないぞ」


パワプロ「……ん、ちょっと待てよ?」

パワプロ「そうか!別に待たなくても、今から聖ちゃんに会いに行けばええじゃないか!」

パワプロ「JCひじりん……くぅ~ええのうwwwwww」

パワプロ「確かみずきちゃんの回想によると、中学野球の試合を河川敷で行っててそこで聖ちゃんが活躍してるのを見てスカウトしたって感じだったような」




パワプロ「よっしゃビチグソ!出かけるコマンドで河川敷へレッツラゴー!」ピコピコ

ビチグソ『ちょちょ、そんなコマンド無いって!』

パワプロ「は!?なに、ナメてんの?来いよぉ」

ビチグソ『仕方ないでしょ、そういう仕様なんだから』

パワプロ「むぅ~しゃあない、スタミナ練習と託つけて河川敷へ向かいますか……」

パワプロ「いまなら部員も矢部くんとキノコしかいないし、監督もやる気ない頃だからなんとでもなるっしょ(聖タチバナ)」

ビチグソ『うーん、まぁいいけど……』


スタミナ練習をした!
疲れがたまった
スタミナが1上がった
矢部くんの評価が上がった

パワプロ「は?」




矢部『いやぁ、河川敷まで出ちゃったでやんすねぇ♪』タッタッ

ビチグソ『は、はは……』タッタッ

パワプロ「おいこらビチグソ」

ビチグソ『は、はい』

パワプロ「なんでメガネまで一緒なんですかねぇ……」

ビチグソ『だって、矢部くん元からスタミナ練習選んでたし……』

パワプロ「ファッ!?」

ビチグソ『オレも「メガネいるけどいいのかなぁ…」って思ったけど、コントローラーには従うしかないし……』

パワプロ「なん……だと……」


矢部『空気が美味しいでやんすぅ(○q○-)』

パワプロ「潰したいこの笑顔」




矢部『ん?あそこの川岸にバットを振るう女の子がいるでやんす?』

野グソ『え?』

パワプロ「おっ?」


『45……46……47……』ブルン


矢部『お、おぉ!可愛い紫髪の女の子でやんすよ!』

野グソ『矢部くん、あの子見るからに中学生だよ……?』

矢部『あっ、それでは事案が発生してしまうから堪えるでやんす』

パワプロ「メガネそこわきまえてるのな」

野グソ『(ねぇ、ここからどうするの?パワプロくん)』

パワプロ「いやどうするもなにも、声かけるに決まってるでしょうが!」

野グソ『(えぇっ!?矢部くんでさえ触れなかった事案にオレが!?)』



ごめんくさい、ビチグソの名前が野グソになってました

汚いミスしてしまった……


↓訂正後


矢部『ん?あそこの川岸にバットを振るう女の子がいるでやんす?』

ビチグソ『え?』

パワプロ「おっ?」


『45……46……47……』ブルン


矢部『お、おぉ!可愛い紫髪の女の子でやんすよ!』

ビチグソ『矢部くん、あの子見るからに中学生だよ……?』

矢部『あっ、それでは事案が発生してしまうから堪えるでやんす』

パワプロ「メガネそこわきまえてるのな」

ビチグソ『(ねぇ、ここからどうするの?パワプロくん)』

パワプロ「いやどうするもなにも、声かけるに決まってるでしょうが!」

ビチグソ『(えぇっ!?矢部くんでさえ触れなかった事案にオレが!?)』




パワプロ「どうせ来年になれば入学してくるんだし、遅かれ早かれ関係ないって!」

ビチグソ『(いや、法的にはまだ早い気が……)』

パワプロ「バカまじめぇぇぇぇ~~!!」


『うわっ!』


矢部『あ!ビチグソくん危ないでやんす!』

パワプロ「ほぇ?」

ビチグソ『へ? バベルっっ!!』ボゴーン


矢部『わぁっ!女の子のバットがビチグソくんの汚れた顔にセンター前ヒットでやんす!!』

パワプロ「おうこらメガネ、いまなんつった」←同じ顔をした男


ビチグソ『あだだだぁぁ…………』

矢部『と、とにかくオイラは助けを呼んでくるでやんす!待ってやがれでやんす!』




パワプロ「にしてもとんだ災難だなビチグソ。誰だ!オレの顔見知りを泣かせたやつは!」 ←知ってて言ってる


『だ、大丈夫か!』タッタッ


パワプロ「お、この声の主は……?」 ←知ってて言ってる


『うわ、やっぱり赤く腫れてるな……』

ビチグソ『ひ、聖ちゃん……!』

『む、どうして私の名前を……?』

ビチグソ『あっ』


パワプロ「ボロ出すなやぁぁぁぁ!!」


聖『まぁ今それはいい!早く応急処置を……! 私の家がすぐ近くなんだが、そこまで歩けるか?』

ビチグソ『う、うん。大丈夫ですはい……』


パワプロ「……あれ、意外と良い波来たんじゃないですかねこれ?」




聖『私の肩に腕をかけてくれ、家まで運ぶぞ』

ビチグソ『え、いいよそこまでしなk』


パワプロ「はいお願いします!!」


ビチグソ『あっあぁ、はい! ぜひお願いしますっ!』

聖『う、うむ。無理せずゆっくりで大丈夫だからな』

パワプロ「有効的なポイントはすべて回収しないとね」

パワプロ「いやでもまさか、こんな流れで聖ちゃんとお近づきになれるとは思わなんだ」

パワプロ「……あれ、ちょっと待って! あの野郎、聖ちゃんの家向かったのか!?」

パワプロ「代われよ!!!!オラ!!!」 ←切実




聖の実家・西満涙寺

・・・・・・・・・・・


ゴーーーン……


聖『ここだ、上がってくれ』

ビチグソ『お邪魔しますー…』

聖『靴、脱げるか?』

ビチグソ『あはは、それくらいならできr』


パワプロ「痛すぎてそれすらもできません!!」


ビチグソ『できr――るわけがないー!痛すぎてそれすらもできないよー!!うわぁぁぁぁん!!』

聖『わわわかった、私がやるぞ!』

ビチグソ『ご、ごめん……』

聖『いや、私が悪いのだからこれくらい……』


シュッシュッ シュッシュッ シュッシュッ ピュルッ


ビチグソ『うっ』


パワプロ「これ靴紐ほどいてるんだよね……?なんでこんな効果音なのさ……」 ムクムク




聖『ほどき終わったぞ』

ビチグソ『あ、ありがとうございます』

パワプロ「ごちそうさまでした」 ツヤツヤ


聖『とりあえず私の部屋で待っててもらうしかないな……』

ビチグソ『えっ』


パワプロ「も、もう部屋入れるの!?」


聖『二階にあるんだ。私の手を握って階段を登ってくれ』

ビチグソ『え、あ、うんっ』

ギュッ

ビチグソ「(聖ちゃんの手、初めて握ったなぁ……//)」


パワプロ「あぁぁこれだけでも裏山死刑!!」




聖『慎重に上るんだぞ?』

ビチグソ『うん、わかってるよ』


聖『(……この男、手がゴツゴツしているな)』

聖『(相当野球に没頭していると見たぞ)』


パワプロ「能力値 →1GFFGF ですけどねはい」


聖『ここだ、入ってくれ』ススッ

ビチグソ『ほう、和室なんだね』

ビチグソ『(サクセス主人公やってて初めて見た)』

聖『寺に住んでいるものでな、家中のほとんどに和を取り入れている』

ビチグソ『へぇー』


パワプロ「つまりトイレは洋なんだろうね、排泄が楽だしね」




聖『っと無駄話もここまでにして、救急箱を取りに向かうのでそこで待っててくれ』

ビチグソ『う、うん』

ススッ パタン


パワプロ「おほほ~~wwwwww まさかここまで上手くいくなんて、やったなビチグソ!」

ビチグソ『にしても、代償がでかすぎますよ……』

パワプロ「まぁまぁそんなこと言うなって! せっかく聖ちゃんに手当てしてもらえるというのにお前は本当にこの野郎っ!!!」 ←マジギレ

ビチグソ『えぇっ!?慰めてるのか怒ってるのかどっちなんだよ!アスペかよ!』




聖『戻ったぞ』ススッ

ビチグソ『あっ、やあ、早かったね』

聖『居間の取りやすいところに置いてあるからな。さあ、手当てするぞ』 ガサガサ

ビチグソ『(け、けっこう距離近いんですね……)』


パワプロ「な、なんだとぉぉぉぉ!!?」

パワプロ「聖ちゃん、ああ見えてけっこう大胆なところがあるのか……?」

パワプロ「チクショーーー!! 交代してくれぇぇぇ!!」


野グソ『(ち、違うってパワプロ!単純にここから居間までが「近いんですね」って思っただけで……)』

パワプロ「え、あっ、なんだ、そゆこと……」

パワプロ「(嬉しいやら残念やらなんだこのやり場のない複雑な気持ちは)」




聖『? どこを向いているんだ?』

ビチグソ『えっ!? あ、いや、別に!』

ビチグソ『ただ、可愛い部屋だなぁって思って見渡してただけー…』

聖『か、可愛い……部屋……?//』


ビチグソ『うぇ?』

パワプロ「あら?」


聖『そ、そんな茶化さないでくれ!』

聖『部屋が可愛いだなんて言われたことないから、て、照れるぞ……』


パワプロ「ポイントゲッター」




パワプロ「よっしゃビチグソ! これはチャンスだからとことん部屋を褒めなさい!」

ビチグソ『(えぇっ!そんなこと言われても難しいよ!)』

ビチグソ『(ぶっちゃけ聖ちゃんの部屋、可愛いってよりも渋いっていうか……)』

パワプロ「あぁもうお前のそういう嘘のつけない性格がダメなんだよなぁ……」

ビチグソ『(うそーん……)』

パワプロ「ともかく嘘も方便だ。なんかそっちにあるでしょ、画面に写ってない可愛い小物とか」

ビチグソ『(んーと……あっ、)』




ビチグソ『ね、ねぇ聖ちゃん、これは?』

聖『え? あぁ、それは私の幼少期に父がくれたお手玉だ』

ビチグソ『へぇ、なんか可愛いね!』

ビチ『ふふ、そうだな。私もそれは昔から気に入っている』

ビチグソ『じゃあ、これは?』

聖『あぁ、それは私が小学生の時に図工の授業で作ったお手玉だ』

ビチグソ『へぇ、なんか可愛いね!』

聖『ふふ、そうだな。私もそれは我ながら昔から気に入っている』

ビチグソ『したら、これは?』

聖『それは、私の親戚が誕生日にくれたお手玉だ』

ビチグソ『へぇ、なんか可愛いね!』

聖『ふふ、そうだな。私もそれは昔から気に




パワプロ「村人Aとずっと会話してるみたいだ」




ビチグソ『ええとあとは……あっ、この野球ボール』

聖『!!』


パワプロ「…………ん?」


ビチグソ『これはどうして飾られてるの?』

聖『そ、それか? そのボールは……』


パワプロ「……なにか隠し事があるみたいだな」


聖『……ちょっとだけ、秘密だ』

ビチグソ『へぇ、可愛いね!』


聖『……なー!?』


ビチグソ『……ん? え、あれ?』




ビチグソ『あっ、ち、ちがう!!』アタフタ

パワプロ「こいつ途中から面倒くさがって可愛いと言うことを作業化してたな……」


ビチグソ『えとえと! オレが言いたいのは、ボールが可愛いんじゃなくて聖ちゃんが可愛いというかなんというか!?』

パワプロ「こいつ出来るバカだわ」


聖『な、なんとっ……!?//』

野グソ『わわっ!冗談冗談! いや、ちっともまったく冗談じゃないけど!?』

パワプロ「錯乱しとるやないかい」




聖『ちょっ……私とお前はまだ会ってから10分と経ってないんだぞ?』

ビチグソ『は、はい……』

聖『それだというのに……』


聖『そ、そんな面と向かって、かっ……可愛いだなんて、言うな……//』


パワプロ「あらやだすっごく可愛い」


聖『……はっ! そうだ、私はお前の傷口を手当てしようと思って!』

ビチグソ『え? あー…』

ビチグソ『なんか、聖ちゃんと喋ってるうちに痛みが引いちゃったみたい』


パワプロ「え、なにほざいてんのコイツ?ちょっと、飯島を呼んで!」




聖『い、いや、そうだとしても、もしバイ菌が傷口から侵入してしまったら最悪化膿してしまう』


パワプロ「聖ちゃん、バイ菌って呼ぶのか……なんかムラッときた」


聖『しっかりと手当てを施さねば、後になにが起こるか解らないからな』

ビチグソ『う……そう言われると不安になる……。したらお願いしてもいい?』

聖『当たり前だ。私がお前に怪我を負わせてしまったからな。しっかりと詫びをしないと私の気がすまない』


パワプロ「これって全年齢対象ゲームじゃなければ、もうちっと過激なこと頼めたかもしんないな……」




本日分はここまで。


>>47でひじりんの名前が『ビチ』ってなってますけどただの野グソ的ミスです!

そんな、グソの一歩手前なんてこれっぽっちも思ってないですごめんくさい!

また気が向いたら不定期に書いていきますねー


基本は俺ガイルのSS書いてるのでオナシャス

八幡「お前の21歳の誕生日、祝ってやるよ」雪乃「……ありがとう」
八幡「お前の21歳の誕生日、祝ってやるよ」雪乃「……ありがとう」 - SSまとめ速報
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とりあえず生きてますので報告しておきますね

更新は…………いつになるかしら←

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月02日 (火) 21:57:39   ID: H2dzwiGw

えええええええ~~~、過去ログ行きかよ・・・orz

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