男「朝か」(73)


男「あぁおはよう幼馴染」

幼馴染「」

男「なんだ、起こしに来てくれたのか」

男「毎朝毎朝ありがとうな」

幼馴染「」

男「全く可愛いやつだなお前は」

幼馴染「」


男「おはよう妹、今日も幼馴染来てるぞ」

妹「」

男「お前らまるで姉妹みたいに仲いいもんな」

妹「」

幼馴染「」

男「ほら、二人とも朝ご飯食べようぜ」


男「おはよう母さん、毎日朝ご飯ありがとう」

母「」

男「いただきます」

妹「」

幼馴染「」

男「ごちそうさま」

男「いってキマス」


男「あ、男友だ」

男友「」

男「幼馴染、妹、俺先行くわ」

妹「」


男「お前数学の課題やったか?」

男友「」

男「そうだよな…まぁ女にでも見せてもらおうぜ」


男「おはようみんな」

女「」

男「女もおはよう」

女「」

男友「」

男「女、悪いけど宿題見せてくれないか? そう、数学の」

女「」

男「なんだよ…減るもんじゃあるまいし」

男「友達甲斐のないやつだな」


男「先生おはようこざいます」

先生「」

男「あの、宿題を…忘れたんですけど…」

男友「」

先生「」

男「反省してます! もう忘れません!」

先生「」

男「ふぅ」


男「それはそうと…先生風邪でも引いてるんですか? マスクしてますけど」

先生「」

男「…まぁいいや」

男「一限目はなんだっけな」

女「」

男「あぁ、そうだったな一限目は」

ナニコレ怖い

どういうことなの…


男「そういえば昨日のニュース見たか?」

男友「」

男「そうそう、一家惨殺の。グロいよな…犯人も俺らとあんまり歳変わらないらしいし」

男友「」

男「あぁ、授業中だったな。悪い悪い」


男「おう幼馴染来たか」

幼馴染「」

男「妹は部活…だっけ。先帰ろうか」

男「女も男友もまた明日な」

女「」

男友「」

男「またな」


男「それでさ、今日は母さんが弁当作ってくれなくて食堂行ったんだけどさ」

幼馴染「」

男「食堂のメニュー全部品切れで、マズそうなパンしか売ってなかったんだよ」

幼馴染「」

男「で、食ったんだけど想像以上に不味くて食えなかったんだよ」

幼馴染「」

男「やっぱり弁当がないとな、弁当が」


男「それじゃまた明日」

幼馴染「」

幼馴染「」


男「ただいまー…っと、ポストはと」

男「手紙か。差出人は――妹?」

男「何々…『あ』?」

男「なんだこれイタズラか」

男「妹が帰ったら聞いてみるか」

一体何が…


男「あぁ、くそ。弁当箱学校に忘れてきた」

男「妹に頼むか」

男「――――繋がらない。さすがに明日困るし取りにいくか。ついでに妹とも合流して…」


男「あぁ母さん、ちょっと忘れ物取りに学校行ってくるよ。うん、妹と一緒に帰ってくる」

母「」

男「それじゃ」


男「一人で歩くとなぜか遠く感じるな…やっと着いた」

男「お、妹」

妹「」

男「なんだ、俺の事待ってたのか? 仕方ないやつだな」

妹「」

男「暗くなってきたし帰ろうか。ほら、幼馴染もいっしょに」

幼馴染「」

妹「」

どういうことだってばよ


男「それじゃまた明日」

幼馴染「」

妹「」


男「ただいま母さん」

妹「」

男「あれ、いないのか?」

男「なんだ、外にいるのか」

母「」

妹「」

男「うん、お腹すいたよ。妹もだろ?」

母「」

男「いや、本当だって。早く…早く食べたいんだって」


男「いただきます」

男「ごちそうさま」

妹「」

母「」

男「今日もおいしかったよ、ありがとう」

母「」

男「それはそうと父さん今日も遅いんだな」

妹「」

男「そうだよな」


男「なぁ妹」

妹「」

男「この手紙、お前がやったのか?」

妹「」

男「らしくないな、こんなイタズラするなんて」

妹「」

男「見つけたのが俺だからいいけど、ほら、母さんが見たら心配するだろ?」

男「黙っててやるからもうやめろよ
な」

妹「」

男「わかればいいよ」


男「ふぅ、布団に横になると落ち着くな」

男「ん…あれは、ドアの下に何かあるな」

男「また白い紙に今度は『ん』か」

男「あいつ全然反省してないじゃないか」

男「あいつの為にも少しきつく怒らなきゃな」


男「おい妹、開けなさい」

男「閉じこもっても兄ちゃんは諦めないぞ」

男「おい…」

男「開けろよ」

男「開けやがれこの糞女ぁぁああぁ!!」

ガチャ

男「やっと開けたか」


男「おいおい電気ぐらいつけろよ」

妹「」

男「ごめんな妹、こんな遅くに」

男「明日、休みだろ? 買い物でもどうだ」

妹「」

男「そうか! それなら昼頃出かけようか。明日は好きな物なんでも買ってやるからな」

妹「」

男「おやすみ妹。ちゃんと布団で寝ろよ」

????

狂気を感じる


男「おはよう妹、そろそろ出かけようか」

妹「」

男「どこまで行こうか」

妹「」

男「よし、駅前の百貨店で食事しながら考えよう」

妹「」


男「なんだ、店ん中暗いな…日曜だってのに人通り少ないし」

男「まぁいいか。妹、食べたいものあるか?」

男「俺は妹の食べたいものに合わせるからさ」

妹「」

男「まぁとりあえず飲食フロアまで行くか」


男「ここにするか」

妹「」

男「窓際に座ろうか。最上階だから眺めいいぞ」

妹「」

男「あれ、雨降ってきた…なんでだよ」

男「せっかくのお出掛けなのに、なぁ妹?」

妹「」


男「とりあえずメニューでも」

ペラッ

男「なんだこれ」

『た』

男「ふ、ざけんなよっ…おい店員! メニュー間違ってるぞ!」

妹「」

男「くそっ来ねぇ! なんなんだこの店! あぁ雨も強くなってきた…」


男「くそ…雷まで…ッ」

妹「ねぇ」

男「くそっなんなんだいったい店員どこだよっ!」

妹「覚えてる?」

男「あ゙ぁ、っ! …ッ、くそがぁぁああ!」

妹「ねぇ」

男「はぁ…っはァ゙…」

妹「覚えてる?」


男「ふぅ、お腹いっぱいになったな」

妹「」

男「そろそろ行こうか」

男「そうだ、買い物行こうって言ったけど、やっぱり外にでないか?」

妹「」

男「いい天気だしきっと風が気持ちいいぞ」

妹「」

男「そうしよう」

あんた死んでる


男「たまには公園も悪くない」

男「妹、覚えてるか? 昔よくここに家族で来たよな」

妹「」

男「なんかこの場所だけ街と切り離されてるって感じしないか」

男「少しずつ発展してきてるのにここだけ昔と変わらない」

男「無駄に広いだけの芝生を生やした広場だけどさ」

男「横になって空を見上げるとすごく気持ちがいいんだ」


男「雨、降ってきたな」

妹「ねぇ」

男「そういえば」

妹「思い出した?」

男「そうだったな」

妹「あんたは何も見えていなかったんだね」


………。


男「朝か」


男「あぁおはよう幼馴染」

幼馴染「おはよう…。ねぇ男君」

男「なんだ、起こしに来てくれたのか」

男「毎朝毎朝ありがとうな」

幼馴染「いや、じゃなくてさ、聞きたいんだけどさ」

男「全く可愛いやつだなお前は」

幼馴染「………」


男「おはよう妹、今日も幼馴染来てるぞ」

妹「…!」ビクッ

男「お前らまるで姉妹みたいに仲いいもんな」

妹「いや…やめてっ」

幼馴染「ちょっと男君。ほら、妹ちゃん、大丈夫だから…」

男「ほら、二人とも朝ご飯食べようぜ」

支援


男「おはよう母さん、毎日朝ご飯ありがとう」

母「あら皆おはよう」

男「いただきます」

妹「いただきます…」

幼馴染「すみませんいただきます」

男「ごちそうさま」

男「いってキマス」


男「あ、男友だ」

男友「チッ、男か」

男「幼馴染、妹、俺先行くわ」

妹「……」コクリ


男「お前数学の課題やったか?」

男友「うるせぇな」

男「そうだよな…まぁ女にでも見せてもらおうぜ」


男「おはようみんな」

女「(うわ…来たし)」

男「女もおはよう」

女「はいはい」

男友「ほっとけ女」

男「女、悪いけど宿題見せてくれないか? そう、数学の」

女「ちょっと、うるさい…」

男「なんだよ…減るもんじゃあるまいし」

男「友達甲斐のないやつだな」


男「先生おはようございます」

先生「なんだお前か」

男「あの、宿題を…忘れたんですけど…」

男友「先生、こいつまた」

先生「あぁ、課題なんざ出てねぇんだよ…」

男「反省してます! もう忘れません!」

先生「わかったからさっさと席につけ」

男「ふぅ」


男「それはそうと…先生風邪でも引いてるんですか? マスクしてますけど」

先生「よし、出席とるぞー女ー」

男「…まぁいいや」

男「一限目はなんだっけな」

女「…あ、はい」

男「あぁ、そうだったな一限目は」


男「そういえば昨日のニュース見たか?」

男友「(くそうるせー…)」

男「そうそう、一家惨殺の。グロいよな…犯人も俺らとあんまり歳変わらないらしいし」

男友「(何されるかわかったもんじゃないから誰も文句言わねぇし)」

男「あぁ、授業中だったな。悪い悪い」


男「おう幼馴染来たか」

幼馴染「うん」

男「妹は部活…だっけ。先帰ろうか」

男「女も男友もまた明日な」

女「幼馴染ちゃん…」

男友「何かあったら連絡しろよ」

男「またな」


男「それでさ、今日は母さんが弁当作ってくれなくて食堂行ったんだけどさ」

幼馴染「うちの学校食堂ないよ…」

男「食堂のメニュー全部品切れで、マズそうなパンしか売ってなかったんだよ」

幼馴染「昼休み、花壇で何してたの?」

男「で、食ったんだけど想像以上に不味くて食えなかったんだよ」

幼馴染「ねぇ…」

男「やっぱり弁当がないとな、弁当が」

なにこれ


男「それじゃまた明日」

幼馴染「明日って…」

幼馴染「(妹ちゃん、迎えにいこう)」


男「ただいまー…っと、ポストはと」

男「手紙か。差出人は――妹?」

男「何々…『あ』?」

男「なんだこれイタズラか」

男「妹が帰ったら聞いてみるか」


男「あぁ、くそ。弁当箱学校に忘れてきた」

男「妹に頼むか」

男「――――繋がらない。さすがに明日困るし取りにいくか。ついでに妹とも合流して…」


男「あぁ母さん、ちょっと忘れ物取りに学校行ってくるよ。うん、妹と一緒に帰ってくる」

母「忘れ物? 気をつけてね、ふふふ」

男「それじゃ」


男「一人で歩くとなぜか遠く感じるな…やっと着いた」

男「お、妹」

妹「え…っ…な、んで…」

男「なんだ、俺の事待ってたのか? 仕方ないやつだな」

妹「ま、待ってない!」

男「暗くなってきたし帰ろうか。ほら、幼馴染もいっしょに」

幼馴染「やっぱり…来てたんだ。妹ちゃん、私がついてるから」

妹「う、うん」


男「それじゃまた明日」

幼馴染「何かあったらとんでいくから連絡してね」

妹「うん…大丈夫だから」


男「ただいま母さん」

妹「ただいま」

男「あれ、いないのか?」

男「なんだ、外にいるのか」

母「あら二人ともおかえり」

妹「お母さん?」

男「うん、お腹すいたよ。妹もだろ?」

母「うふ、ふふふ」

男「いや、本当だって。早く…早く食べたいんだって」


男「いただきます」

男「ごちそうさま」

妹「あの、ご飯は…?」

母「ふふふ、男ったら行儀悪い、ふふ」

男「今日もおいしかったよ、ありがとう」

母「うふふ、お母さん嬉しいわ」

男「それはそうと父さん今日も遅いんだな」

妹「うちお父さんいないじゃん…」

男「そうだよな」


男「なぁ妹」

妹「っ…はい」

男「この手紙、お前がやったのか?」

妹「え、知らないよそんなの…」

男「らしくないな、こんなイタズラするなんて」

妹「だ、だから知らないって」

男「見つけたのが俺だからいいけど、ほら、母さんが見たら心配するだろ?」

男「黙っててやるからもうやめろよ
な」

妹「もういい…」

男「わかればいいよ」


男「ふぅ、布団に横になると落ち着くな」

男「ん…あれは、ドアの下に何かあるな」

男「また白い紙に今度は『ん』か」

男「あいつ全然反省してないじゃないか」

男「あいつの為にも少しきつく怒らなきゃな」


男「おい妹、開けなさい」

男「閉じこもっても兄ちゃんは諦めないぞ」

男「おい…」

男「開けろよ」

男「開けやがれこの糞女ぁぁああぁ!!」

ガチャ

男「やっと開けたか」


男「おいおい電気ぐらいつけろよ」

妹「もうやめて…やだっ…!」

男「ごめんな妹、こんな遅くに」

男「明日、休みだろ? 買い物でもどうだ」

妹「ちょ、なにす…ぐっ…く、首絞ま…ッて」

男「そうか! それなら昼頃出かけようか。明日は好きな物なんでも買ってやるからな」

妹「っか…は」グッタリ

男「おやすみ妹。ちゃんと布団で寝ろよ」


幼馴染「妹ちゃん大丈夫かな…」

プルルルル

幼馴染「出ない…まさか、ね」


―男家前―

幼馴染「夜遅くにすみませんっ!」ドンドンドン

カチャ

幼馴染「空いて、る?」


幼馴染「おじゃまします。暗い…まだ寝るような時間でもないのに」

ピチャ

幼馴染「ん、水たまり?」

母「」ポタ…ポタ

幼馴染「ひっ…! な、何よこれっ」

幼馴染「お、おばさんっ! 大丈夫ですかおばさんっ!」

幼馴染「包丁が首に…け、警察呼ばなきゃ!」

プルルル


幼馴染「妹ちゃん…妹ちゃん! どこ!?」


幼馴染「部屋は、二階…」

幼馴染「大丈夫、大丈夫…妹ちゃんを連れて逃げる、だけ…」スゥハァ

幼馴染「よし」

ギィ ギィ ギィ


コンコン

幼馴染「妹、ちゃん?」

ガチャ

妹「」

幼馴染「…ねぇ、妹ちゃん」

幼馴染「ねぇってば」

幼馴染「起き、てよ…っ」

幼馴染「う、ぐっ…うぇッ…ぇええ」

男「なんだ幼馴染、来てたのか



幼馴染「……」

男「来てたなら二人とも言ってくれればいいのに」

幼馴染「あんた『が』…」

男「それより明日妹と出かけるんだーいいだろ?」

幼馴染「あんた『は』」

男「妹寝てるしまたにしてくれないか?」

幼馴染「あんた『さえ』…っ」

ザクッ


妹「……『死ねば』、って?」

幼馴染「あ…え、?」

バタッ

妹「もう、いいんだよ」

幼馴染「な、んで…? ぐっ、うぇ」

男「なんだ、妹起きてたのか…本当にお前ら仲いいよな」

妹「この頭のおかしい家族も、偽善者ぶる幼馴染も」

妹「全部」


幼馴染「そん、な…私は…っ…ぁ」ガクッ

妹「……さ、お兄ちゃんも一緒に遊ぼう?」

男「よっしゃどんとこい!」

ザクッ

男「ぐ、っ…最近の女の子は、スキンシップが…激し、いんだな…」ガクッ

妹「最後に…やっと…」ポロ

妹「通じた…」ザクブシュウ


―――――。

「如何でしたか? あ、ヘッドギアもらいます」

「うーん、なんとも…。一言で言えば雑」

「はは…皆様そう仰られます」

「色々拾いきれてないし…」

「その理由」

「ん?」

「もうお気づきでしょう?」


「あぁ、推測だけど」

「聞きましょう」

「きっと、このゲーム…話の流れは別に用意されていたんだ」

「ふむ」

「最初はスムーズに進んでいたんだろう、作者の思うとおりにな」

「だが中盤辺りで一つの欠陥が生まれた、ミスと言った方がわかりやすいかな」


「焦っただろう。だが作業は既に取り返しのつかない所まで進んでいた」

「…」

「悲劇は始まった。思い付くネタを次々と組み立てていった。どうにでもなれ、とね」

「そうして、負のスパイラルに陥った。さて、困った」

「でしょうね」

「そしてついに禁断の、且つ全てを丸くおさめる手段に手を伸ばしてしまった」


「夢オチだ」

「…お見事です」

「誰でもわかるだろうよ」

「それもそうですね。では私からも全ての方へ一言」

「あぁ」

「カッとなってやった、後悔はしている」

おわれ


まだ読んでくれてる人がいたらごめんなさい

絶対に許さない

おいいいいいい
いや読んでる最中はすごい面白かったけどさ

つまんね

面白かった

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom