【艦これ】提督「執務室に落書き?」4回目【安価】 (131)

提督「一体誰がこんなことを…」

執務室のどこに落書きされていた?>>4




このスレは以前書いた
提督「執務室に落書き?」
【艦これ】提督「執務室に落書き?」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421568871/)
【艦これ】提督「執務室に落書き?」リベンジ【安価】 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「執務室に落書き?」3回目【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422185819/)
のやり直しです(完結はしています)

前回起きたことはすべてなかったことになっているので、
前回は見ていなくても問題ありません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422789771

ソファー

提督「ソファーに落書きとはな…高かったんだぞ」


何と落書きされていた?>>8

夜戦万歳

提督「ソファーに『夜戦万歳』と落書きされているな」

提督「…いや、まだ犯人とかわかんないし」

提督「とにかく犯人を見つけて処罰しないとな」


聞き込みをします。誰に聞きますか?>>15

神通

提督「神通、ちょっといいか?」

神通「提督?なんでしょうか」

提督「今日、誰かが執務室に入るのを見たり、自分で入ったりしたか?」

神通「>>20

秘書艦の方が出入りしてました

神通「秘書艦の方が出入りしてました」

提督「…そりゃそうだろうけどさ」

提督「待てよ、秘書艦?今日は誰だったか?」

神通「>>25

姉さんです

神通「姉さんです」

提督「…川内が?」

神通「はい、出入りしてましたよ」

提督「今日一度もあいつを見ていないんだが…」

神通「あら…すみません、姉さんが仕事をサボってしまったようですね…」

提督「いや、神通が悪いわけじゃないよ。ありがとう」


提督「さて、川内はどこだろう」

どこを探す?>>29

食堂

食堂


提督「川内ー。いるかー?」

大鯨「提督?どうされましたか?」

提督「おう、大鯨。川内見なかったか?」

大鯨「>>36

軽食もって執務室に行くと

大鯨「軽食もって執務室に行くと」

提督「結局執務室か…わかった、ありがとう」

大鯨「いえいえ」



58「大鯨ー!カレーまだでち?」

大鯨「あら、58ちゃん。もうちょっと待ってくださいね」

58「はーい!…ん?このカレー少しいつもと違うな香りが…」

大鯨「あら、わかります?さっき比叡さんが手伝ってくれて」

58「ああ、なるほど!比叡さんのカレーは食べたことないけど、きっとおいしいはずでち!」

大鯨「そうですよ。何をしたかは私はよく見てませんでしたけど…はい、できましたよ」

58「わーい!じゃあみんなを呼んでくるでち!」

執務室


提督「川内ー?…あれ、いない」

提督「入れ違いか?まいったな…」

提督「…ん?なんかさっきと変わってる気が…」

>>43

改修資材がなくなっている

提督「大量の改修資材、もといネジがなくなってる!?」

提督「くそ、誰がこんなことを…装備の魔改造ができねえじゃねえか!」

提督「…まあいい。今は川内を見つけることが優先だ」

提督「何とかして呼ぶか、見つけ出す方法はないかな…」

>>50

放送で呼び出す

提督「シンプルに放送で呼び出すか…」

『えー、川内。今すぐ執務室に来るように』

提督「さて、これであとは待つだけ…」

バンッ

誰が来た?>>55

那珂

那珂「那珂ちゃん参上!歌とダンスなら任せておいて!」

提督「台詞を川内っぽくしてもだめだ。何の用だ?俺は川内を呼んだはずだが」

那珂「那珂ちゃんは~。アイドルだから、姉妹の代わりにもなるんだよ~?」

提督「…とっとと用件を言え」

那珂「>>60

ksk

那珂「川内ちゃんの邪魔をするのはもう少しだけやめておいて」

提督「…邪魔?川内、今何やってんだ?」

那珂「…ついてきてくれる?」

スタスタ

提督「ここは…」

>>68

工厰裏

提督「工廠裏?一体、ここで何やってんだ?」

那珂「川内ちゃんは、ほら、あそこだよ」

提督「…何やってんだあいつ?」


>>71

五連装酸素魚雷への改修

那珂「五連装酸素魚雷への改修だよ」

提督「あいつできたっけ?」

那珂「ううん、無理」

提督「明石は?」

那珂「いないよ」

提督「じゃあ無理だろ!しかも工廠ですらない!裏だぞ裏!工廠裏!なんだってこんなとこで…!」

那珂「>>74

やっぱり、何も覚えてないんだね…

那珂「やっぱり、何も覚えてないんだね…」

提督「…え?」

那珂「…ううん、何でもないの」

那珂「とにかく、今は邪魔しないであげて、お願い」

提督「…」チラッ


川内「…」カーンカーン


提督「…わかった、今はもういい。終わったら執務室に来るよう伝えておいてくれ」

那珂「ありがとう、提督さん」

執務室


提督「俺が覚えていない…?どういうことだ…」

提督「なんのことだかさっぱりだ」

提督「まあいい。仕事でもするか」

提督「…ん?これは…」

>>79

旗艦川内以外の5隻が轟沈したときの資料

提督「出撃記録…いつのだ?」

提督「…!」

提督「そんな馬鹿な…!」

『南方海域 サブ島沖海域においての記録』

『数度にわたる交戦の末、敵主力を撃破』

『我が隊の損害 旗艦 川内 大破』

『他五隻 轟沈』

提督「轟沈五隻!?そんなの記憶にないぞ…!」

提督「もしかしてこれが、さっき那珂が言ってたことと関係あるのか?」

提督「誰かに聞いてみるか。そうだ、秘書艦に…」

提督「…って、川内か…」

提督「…どうしよう」


>>85

提督「…大淀。今、いいか?」

大淀「提督?どうされました?顔色が優れないようですが…」

提督「何でもない。それより聞きたいことがある」

大淀「はい、何でしょう」

提督「サブ島沖海域を攻略したときのこと、覚えてるか?」

大淀「>>88

詳しく解説する

大淀「…はい。覚えていますよ。とても鮮明に、ね。行ったわけでもありませんが」

提督「教えて…くれないか。その時のこと…」

大淀「…やはり、覚えておられないんですね」

大淀「わかりました、お教えいたします」

大淀「その時の編成は、川内さん、金剛さん、榛名さん、妙高さん、夕立さん、島風さんでした」

大淀「出撃は幾度にも及びました。道中疲弊し、消耗していき…みなさん大変苦労されていました」

提督「そうだろうな。あそこのガードは異常なほどに硬かったはずだからな」

大淀「ええ。それでも主力と交戦していくうちに、敵も消耗していき、あと一歩というところまで追い詰めました」

提督「…それまでに、どれほどの損害が出た?」

大淀「みなさん疲弊して、大破や中破していましたけど、轟沈はなかったです」

大淀「…そして、最後の敵主力との戦いが、行われました」

大淀「そこで、我が隊は…」

大淀「…川内さんを除き、すべて轟沈してしまいました…」

提督「…」

大淀「しかし、川内さんは見事敵主力を撃破し、サブ島沖海域を攻略しました」

提督「…だよ」

大淀「…提督?」

提督「…何で!俺はそんなこと忘れてるんだよ!」ガシッ

大淀「て、提督?」

提督「仲間たちが!一度に五隻も沈んだのに!そんな大事なことを!何で!どうして!」

大淀「提督、落ち着いてくださ」

提督「そんなことも忘れて、今までのうのうと過ごしてきて…!」

提督「俺は…!俺は…!」

大淀「提督!!!」

提督「!!」

大淀「…落ち着きましたか?」

提督「…すまない、大淀…どうかしていた」パッ

大淀「いえ、仕方のないことです」

大淀「…辛いのは、わかりますから」

提督「…それにしても、何で一気に五隻も…?」

大淀「そのことは、直接聞いたほうがいいんじゃないですか?」

大淀「川内さんに」

提督「…!」

提督「…でも、聞くからに、その件、一番つらいのは川内じゃないのか」

大淀「…そうかもしれません。でも、向き合わないと、前には進めません」

大淀「あなたたち二人とも、です」

提督「…わかった、ありがとうな、大淀」

大淀「いえ、お役に立ててうれしい限りです」

執務室


提督「とりあえず戻ってきたが…」ガチャッ

川内「あ!提督!やっと戻ってきた!」

提督「…川内」

川内「もー!自分から呼んどいて、いないなんて!お詫びに夜戦、たくさんしてよね!」

提督「…なあ、川内」

川内「ん?何?」

提督「…いや、何でもない」

提督(やっぱり、すんなり聞けないな…)

川内「?そう。あ、そうだ!私、大鯨さんに軽食作ってもらったんだよね!」

提督「へぇ」

提督(そういえばそんなこと言ってたな…)

川内「提督も一緒に食べる?」ドンッ

提督「多っ!多すぎ!これ絶対軽食じゃないよね!重食だよね!」

川内「いやー、頼んだの全部乗っけてもらったら、こんなんなっちゃった」

提督「何でこんなに…そんなに食べるほうでもないだろう?」

川内「まあそうなんだけどね…」ヒョイッ

川内「…このサンドイッチ、金剛さん、好きだったよね…」

提督「!!」

川内「『スコーンの次に紅茶にあいマース!』って言ってたよね」

提督「川内、お前…」

川内「このおにぎりは榛名さんが好きだったよね。『お姉さまの淹れてくれたお茶にはあいませんね』って言ってたなぁ」

川内「こっちのお饅頭は妙高さんが好きだったよ。『お茶によくあうので大好きです』って。榛名さんもそうすればよかったのに」

川内「このドーナツは夕立の好物。『もちもちしてておいしいっぽい!』って言ってたんだよね。」

川内「そして、このカップ麺は『三分っておっそーい!』って言いながらも、おいしそうに食べてた、島風の好きなものだったんだよ。」

川内「…みんな、好きなものがあったんだよ」

提督「…」

川内「…大淀にあったんでしょ?」

提督「…ああ」

川内「大淀の部屋に入っていくの、見えたから。あのこと、聞いたんだ」

提督「まあな」

川内「…でも、覚えてないんでしょ?」

提督「…何でだろうな」

川内「…あの時、みんなが沈んじゃったのはね」

川内「私のせいなんだ…」

提督「!?どういうことだ!?」

川内「…あの時の敵、すっごく強かったんだよ」

川内「今までと同じ戦い方じゃ、勝てないくらい」

提督「まあ、夜戦基準の作戦だからな。こちらも強くなるが、相手だって強くなる。危険度は変わらないように見えて増してるからな」

川内「夜戦…そう、だったね」

川内「あの時、私は、いつもと違った装備を持ってたの」

川内「五連装酸素魚雷を、ね」

提督「え…?うちには、五連装酸素魚雷は…」

川内「そう、ないよね。何せあれ、とっても貴重だもん」

提督「じゃあどうやって…」

川内「私が、作ったんだよね」

提督「え!?」

川内「いやあ、思ったよりうまく行っちゃってさあ。自分でもびっくりだったよ」

提督「明石や夕張に手伝ってもらったのか?」

川内「いや、自分一人で。だってばれたら怒られそうじゃん?あの二人なら協力してくれるかもしれなかったけど、一人でこっそりやったほうがばれなさそうだしね」

川内「こっそり四連装酸素魚雷を、改修資材を使って改造したんだ」

川内「で、思ったよりうまくできたもんだから、そのまま戦いに持ってっちゃった」

提督「…そうか」

川内「…それで、それを使って、ボスのところまで・・・っ!」フラッ

提督「!川内!大丈夫か!?」

川内「…っはぁっ…ご、ごめん…急に頭が、痛くなっちゃって…」

提督「とりあえず、そこに横に…っ!」

提督(お、俺も頭が…!)

提督(これは…なんだ…何かを、思い出そうとしている…!?)

提督「うっ…うあぁ!!」

サブ島沖海域攻略時

川内『くらえ、酸素魚雷ー!』ドーン

金剛『Oh!Greatな雷撃ネー!カワウチー!』

川内『だーかーら!私は「せんだい」ですってー!』

榛名『姉さま、人の名前を間違えちゃだめですよ…』

夕立『読みにくいのが悪いっぽい?』

妙高『あらあら…』クスクス

島風『おっそーい!みんな、置いてっちゃうよー!』

川内『いよいよ主力との戦いだね…』

妙高『恐らく、あと一回撃破すれば、この海域は攻略できるでしょう』

金剛『Yes!気を引き締めていきまショー!』

榛名『はい!榛名も頑張ります!』

夕立『夕立も頑張るっぽい!』

島風『私と連装砲ちゃんも頑張るよー!』

妙高『きゃっ!?』チュドーン

夕立『妙高さん!うわぁっ!?』ドカーン

川内『二人ともっ!くっ…!』

金剛『Shit!あいつ強すぎでーす!』

榛名『でも、少しずつですが押しています!』

川内『島風!』

島風『おぅっ!』

川内『酸素魚雷、発射!』シュパーン

ドカーン

川内『どんなもんよ!』

島風『川内さん、今日雷撃の調子いいね!』

川内『えへへ、そうでしょ!』

川内(でも、初めとなんか手ごたえが違う気がする…まあいいか)


その時、気づいておけばよかったよね。
魚雷がおかしいってことに

川内『やったー!待ちに待った夜戦だー!』

妙高『川内さん、旗艦を狙ってください!そうすれば私たちの勝ちです!』

川内『はいよ!』ガシャン

川内(うーん、暗くて魚雷がよく見えないけど、敵は見えるし、大丈夫だよね)

川内『酸素魚雷、発射!』シュパーン

グルンッ

川内『…え?』

ドカーン ドカーン

榛名『キャァッ!?』

川内『き、軌道が、変な方向に…!』

妙高『な、何!?』

夕立『雷撃っぽいっ!?前が見えないっぽい!』

金剛『くっ…!!榛名!後ろデス!』

榛名『え…?…!!!そんな・・・!』

ドカーン

夕立『榛名さああああああん!!』

島風『夕立ちゃん、正面から来てる!』

夕立『え!?う、うわああ!!』

チュドーン

川内『こ、混乱して、状況が…!』

ドカーン

妙高『そ、そんな…』

チュドーン

金剛『もう、立て直せまセン…』

ドーン

島風『…どうして、こんなことに…』

ドカーン チュドーン

川内『みんな…』

川内(私の…私の、せいなの…?)

川内『…う…』

川内『うわあああああああああああ!!!!』

ドカーン

鎮守府


提督『川内!おい川内!しっかりしろ!』

川内『てい…とく…?』

神通『!よかった…』

川内『…私…そうか…』

川内『…はっ!みんなは!他のみんなは!』

提督『…』

神通『…』

那珂『…』

川内『そ…そんな…』

提督『…川内、何があったんっだ?』

川内『私の…私の、せいで…』

川内『私が、魚雷なんか作ったから…』

提督『魚雷…?』

川内『…五連装酸素魚雷をね、作ったんだよ』

川内『でも、失敗作だったね…調子がおかしくて、みんなを混乱させちゃった…』

川内『そのせいで…私のせいで、みんなは…!』

提督『川内…』

提督『…いや、俺の責任だ』

川内『提督…?』

提督『ちゃんと装備を確認しなかったから…』

川内『そんな、提督のせいじゃ…』

提督『五連装酸素魚雷を作ったってことは、装備が不十分だったんだろう…?』

提督『それに気づかないで、ろくな装備もやれず、何度も送り出して…こんなことになった』

提督『俺がみんなのことを考えてやれなかったことが招いた結果だ…』

川内『違うって!私が、勝手に魚雷なんか作ったりしたから!』

提督『違う!俺がお前たちを気遣ってやれなかったから…!』

神通『ちょ、ちょっと二人とも…』

那珂『落ち着いてよ、ね?』

川内『落ち着いてられるわけないでしょ!』

提督『そうだ!仲間が五人も沈んで…!』

長門『よっ』バシッ

加賀『はっ』バシッ

川内・提督『』ガクッ

神通『長門さん、加賀さん…』

長門『今、二人はとても気が動転している…眠らせるのが一番だ』

那珂『でも、起きたら同じことになるんじゃ…』

加賀『そうでしょうね、でも、どうしたら…』

明石『記憶を消しましょう』スッ

神通『明石さん?』

長門『どういうことだ』

明石『先ほど言われてたように、お二人は起きたらどうしてもさっきのようなことになってしまうでしょう』

明石『起きてすぐは落ち着いてるかもしれませんが、いずれまた…』

明石『そこで、この記憶を消す装置で一時的にこの件に関するすべての記憶を消してしまいます』

明石『しかし、あくまでも一時的。いずれ思い出します』

明石『その時が、お二人がこの問題に向かい合う時なのです』

加賀『つまり、強制的に時間をおかせると?』

明石『そういうことです』

那珂『でも、思い出した時が心配だよ…』

明石『大丈夫ですよ』

明石『この記憶を消す装置、一時的に記憶を消すといっても、完全には消しません』

明石『心の片隅で、消した記憶のことを覚えています』

明石『つまり、無意識のうちにそのことを考えているため、気持ちの整理をつけることもできるわけです』

長門『なるほどな。どうする、神通、那珂?』

神通『…それが一番いいと思います』

那珂『那珂ちゃんも、いいと思うよ』

明石『わかりました。では…』

提督(…思い出した…あの時、何があったのか…)

川内(さっきまではぼんやりとだったけど、今ははっきり思い出せる…)

提督「…川内、大丈夫か?」

川内「うん、平気…」

提督「お前が、さっき五連装酸素魚雷を作ってたのは…」

川内「そう、あのときのことが関係してるよ」

川内「でも、何で作ってるのかはわからない」

川内「作ったからって、弔いになるわけでも、償いになるわけでもないのにね」

提督「工廠裏で作ってたのはなんでだ?」

川内「…できれば、人に見られたくなかったんだよね」

川内「見られたら、自分の中の見られたくない部分が見られる気がして…」

川内「まあ、那珂と提督には見られちゃったみたいだけどね」

提督「…できたのか?」

川内「…うん、これ…」スッ

提督「…立派だな。失敗作なんかじゃない」

提督「本物の…酸素魚雷だ」

川内「…ありがと」グスッ

提督「…川内、そこのソファーなんだが…」

川内「ソファー?…ああ、これね」

川内「ごめん、落書きしちゃった」

提督「…どうしてだ?」

川内「…私ね、あのこと思い出してから、夜戦、怖くなっちゃったんだ」

川内「思い出してから一度も出撃してないけど、夜戦のこと考えただけで、震えちゃって…」

川内「このままだと、ずっと夜戦から逃げて、あのことからも逃げちゃうんじゃないかって、おもったんだ」

川内「そこで、あのことを忘れないように、そして、自分のけじめのために、書いたんだよ」

川内「『夜戦万歳』って」

提督「…川内」

川内「…何?提督」

提督「ケリ、つけに行くぞ」ガタッ

川内「え?て、提督!?」

川内「もうすぐ、夜だよ!?」

提督「だから行くんだろうが!ほら、さっさと行くぞ!」

川内「やだー!夜怖いー!」グイグイ

提督「うるさい!この自慢の俺の船、『Go!Go!提督号』に乗れ!」

川内「名前ださっ!」


川内「うぅ…結局乗っちゃった」

提督「よし、では出発!」ゴォォォォォ

川内「…で、どこいくの?」

提督「秘密」

提督「…なあ、川内」

川内「何?」

提督「何で夜になると、艦娘は強くなれると思う?」

川内「え?えーと…なんでだろ?」

提督「夜っていうのはな、月明かりか星明りか、自分で点けた電灯以外に明かりはない」

提督「自分から相手はよく見えないが、相手からも自分はよく見えない」

提督「だから、いつもよりも大胆になれる」

提督「あたるかどうかもわからない攻撃を思いっきりぶっ放すことができる」

提督「そして…」

提督「普段だと言えないようなことが言えるようになる」

川内「…」

提督「…着いたぞ、ここだ」

川内「ここは…サブ島沖?」

提督「…もう、言わなくてもわかるな?」

川内「…うん」

川内「ありがとう、提督」ニコッ

提督「…俺はいいから、早く言ってやれ」

川内「…金剛さん!榛名さん!妙高さん!夕立!島風!」

川内「みんな、本当にごめん!」

川内「私が、あんなことしたせいで…」

川内「…みんなのおかげで、こんなに立派な酸素魚雷ができたんだよ」スッ

川内「勝手だよね、これのせいで、みんなを沈めちゃったのに…」

川内「私、さっきまでどうしようもないくらい落ち込んでたの…」

川内「みんなが沈むくらいなら、自分が沈んだほうがよかったんじゃないかって、思ってた…」

川内「…でも、すごく勝手かもしれないけど、みんなの分も生きていきたいと思った!」

川内「大切なことに、気が付けたから…!」

川内「だから、今まで言えなかったけど、言わせてもらうね!」

川内「一緒に戦ってくれて、一緒にいてくれて、本当にありがとう!」

…やれやれ、遅すぎデース

お姉さま、無理を言っちゃだめですよ…

川内さんおっそーい!

だからそれは、無理があるっぽい?

ほら皆さん、川内さん泣いてますよ…

泣きたいのはこっちデース…ウルッ

お姉さま、ハンカチどうぞ

Thank youデース…ズビーッ!

おぅっ!?

うわ、汚いっぽい!

Shit!何言ってるデース!この駆逐艦どもは!

金剛さん落ち着いてください…

まったく…

…カワウチ、いや、川内。どうか武運長久を…私たち…ヴァルハラから見ているネ


終わり

以上です。見てくださった方、ありがとうございました。
この路線、すごく疲れます、はい
でも変態よりはいいです

おまけ

58「みんな呼んで来たでち!」

168「比叡さんが手伝ったって聞いたんだけど…」

19「イク、とっても楽しみなのね!」

8「…(いやな予感しかしない)」

401「でもどんなのだろう?比叡さんのカレーって」

まるゆ「あ、あの、まるゆもご一緒していいのですか?」

大鯨「もちろんいいですよ。では…」


いっただっきまーす!


58「!?」

168「こ…」

19「これは…」


おいしい!


8「予想外です…」パクパク

401「比叡さん、どれくらい手伝ったんですか?」ムシャムシャ

大鯨「えっと…煮込みと仕上げの味付けを手伝ってもらいました」

まるゆ「まるゆ、びっくりです…!」モグモグ



比叡「…姉さま、榛名。私、料理が上達したんですよ」

比叡「二人にも食べてほしかったけど…仕方ないですね」

比叡「…わたし、これからも!気合!入れて!行きます!」


終わり

変態変態シリアスシリアス
ほのぼのはいつになったら見られるんだろうな…

>>124
一生書けないような気がしてきた

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