武蔵「秘書艦武蔵だ、よろしく頼む」 (96)


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祖父『しかし最近は深海棲艦の影響も中々に驚異的になってきましたな―――』

『確かに好ましい状況ではありません。やはりこれを打破するためにはもっと多くの強力かつ高レベルの艤装を開発研究し―――』


男の子『……』

女の子『……』モジモジ

男の子『……じっちゃんとお前の父ちゃん、難しい話しばっかしてるよなぁ。俺にはさっぱり分かんねぇや』

女の子『ひぅ!?そ、そうだね……わ、私も難しいお話は分かんない、かなぁ……』ビクビク

男の子『だよなぁー……お前の姉ちゃん、父ちゃんから全然離れないのな。ずっとズボンの裾掴んでらぁ』

女の子『お姉様は御父様の事大好きだから……』

男の子『お前は行かねぇの?俺と遊んでてもつまんねぇだろ?何か俺の事怖がってるみてぇだし』

女の子『ち、違うよ!!怖がってる訳じゃないの!!あ、あなたが私と遊んでいてつまらなくないかなぁって遊びの邪魔じゃないかなぁって思っててその……』グスッ

男の子『……つまらなくねぇし邪魔だなんて思ってないよ。だから泣くなって、泣き虫だなお前』フキフキ

女の子『ご、ごめんなさい……じゃ、じゃあもう少し遊んでもいい……?』

男の子『うん、もっと遊ぶぞ。次はブランコとか乗ろうぜ、靴飛ばしの後はすべり台もしよう』ギュッ

女の子『あ……う、うん!!』ギュッ

【そういやお前名前何て言うんだ?】

【私?私の名前はね―――】



~【十数年後。某鎮守府・正門前】~

提督「ん~……地図的にはここが鎮守府だよなぁ……」

提督「(ったく、あのジジイもいきなり無茶言いやがる。兵学校を卒業したての俺にジジイの跡を継げだって?俺が成績優秀者で首席卒業ならともかく可もなく不可も無いような人間だぞ)」

提督「(そんな奴が首席卒業の奴らより一速く提督になってみろよ、入学前のようにまぁた七光りやら何やらと言われるだろうが……まあ陰口は言われ馴れてるから別に構わないがな)」

提督「つうか相変わらず無駄にひれぇ~……正門だけで場所取り過ぎなんだよこの鎮守府。元帥様の鎮守府ってのはどこもそうなのか?」

???「お待ちしておりました提督」

提督「お?あんたは……大淀さんじゃないか。久しぶりだなぁ、元気にしてたか?」

大淀「ふふっ、私は変わらず元気ですよ。お気遣いありがとうございます提督」

提督「いやいや、こちらこそ迎えに来てくれてありがとうな。この寒空で結構待たせちまったんじゃないか?自販機で買ったココアで良ければ飲んでくれよ、運が良いのか悪いのか当たり引きまくって大量にあるんだ。まだ温かい筈だからさ」

大淀「あら、すみません。では戴きますね」ニコッ

提督「おう。お~い門番さん、あんたらも寒い中毎日ありがとうな。これから世話になる身だ、仲良くしてくれよな。お近付きの印には安いが飲んでくれ」

門番「あ、ありがとうございます!!ありがたく頂戴致します!!」

提督「畏まるな畏まるな。もっと気を抜いて接して下さいな」

大淀「……」

祖父『お~う門番さんや、毎日毎日ご苦労じゃなぁ。どうだ、一時仕事は休んでワシと酒でも飲まんか?秘書艦の大淀が居らん内にこっそりと飲んでしまえば……』

大淀『元帥様、執務をせずにこんな所で何をされているのですか……?』ニコニコ

祖父『あ、今の無し!!執務を終わらせてからにしようかの!!うむそうしよう!!大淀よ!!任務はあったかな?あっはっは!!』アセアセ

大淀『まったく仕方がありませんね。ふふっ、ではご報告致します。今週はろ号がまだ終わっていませんでしたのでそちらを集中的に―――』


大淀「(階級や所属、全て関係なく接する元帥様にそっくりの言動。懐かしいですね……提督を見ているとつい元帥様を思い出してしまうわ)」クスクス

提督「ん?どうかしたか大淀さん、いきなりクスクス笑ったりしてよ。何か楽しい事でもあったか?」

大淀「いえ少し昔を思い出しまして。失礼致しました……では提督、私達の鎮守府へようこそ。そして貴方様の着任、心よりお祝い申し上げます」ペコリ

提督「あ~……んな堅苦しい挨拶何てしなくていいからよ。もっと気楽に頼むぜ大淀さん」ニコッ

大淀「はい、よろしくお願いします提督」

提督「んでここが執務室か」

大淀『まずは提督の秘書艦になる艦娘をご紹介しますので執務室でお待ち下さい。その後に色々と説明致します』

提督「(……秘書艦、大淀さんじゃねぇんだな。今までの流れ的にそう思い込んじまってた)」

提督「まあ初期艦は駆逐艦って軍で決まってるみてぇだし軽巡の大淀さんな訳ねぇよな」ガチャッ


ぐちゃぁ~


提督「……あんのジジイ、執務室の片付けもせずに引退しやがったのか?んだよこの足の踏み場もねぇようなゴミ部屋はよぉ……」

提督「仕方ねぇ片付けるか。ったく、着任して一番最初の仕事が掃除か……つうか私物位持って帰れっつうの」ガサゴソ

提督「(三日月の形をしたバッジや扇に飛行甲板……あ?何だこれ、瑞雲の模型か?艦娘達の私物も色々ある所を見るとジジイの事だ、執務室で騒ぎまくってたんだろうな)」ガサガサ

提督「(……艦娘達との思い出でもあんのかねぇ。大切なモンかもしれねぇし一応どこかに保管しておくか、こんな馬鹿広ぇ鎮守府なら保管場所には困らんだろ)」ガチャガチャ

???「ん?開いているな。失礼するぞ……って何だこの物が散乱している部屋は。おいそこの、ここは提督の執務室ではないのか?」

提督「いよっこら、せ……ん~この掛け軸は傷まねぇように保管して……とりあえずちゃぶ台は端に寄せておくか、後で使えそうだ」ガタガタ

???「(軍服は着ていない、となるとここの使用人か?私を無視するとはなっておらんな)……おい聞いているのか?お前に話し掛けているのだぞ」

提督「悪ぃ、そこの雑巾取ってくれ。んでついでにその辺りを箒で掃いてもらうと助かる。ちりとりはそこな、んじゃ頼むぜ」ガサガサ

???「お、おう……箒はこれか?ちりとりはこれでここを掃いて……」サッサッ


~数十分後~


提督「まあこんなモンで良いだろ」パンッパンッ

???「見違えたように綺麗になったな。まるで別の部屋のようだぞ」

提督「まったくだな。片付けも終わったしちょいと一息つくか。そこの姉さんも手伝いありがとうな、あんたのお陰で速く片付いた。コーヒーと紅茶入れるがどっちがいい?」カチャンッ

???「なぁにどうという事はない、この私がいればこの位朝飯前だ。ああ、ではコーヒーを貰おうか」

提督「頼もしい姉さんだな。インスタントで悪いがちょいと待っててくれ」

???「………………ん?(あれ、そもそも何で私は掃除の手伝いをさせられたのだ?私の目的は執務室の掃除……ではない!!)」ガタッ!!

???「おい貴様!!よくも私に掃除をさせたな!!使用人がこの私にあれやこれやと命令するとは良い度胸だ!!それに提督不在の執務室でくつろぎ一息つこうなどと言う勝手な振る舞いを……」

提督「あ、悪ぃ姉さん。ミルクがねぇみたいだ、砂糖だけでもイケるか?」

???「ミルクか?大丈夫気にするな、私はブラックもイケる口だ。気遣いだけは受け取ろう、すまんな」キリッ

???「…………いやいやいやいや!!そうではなくてなぁ!!マイペースにするのも大概にしろ!!貴様本当にいい加減……ッ!!」

ガチャッ

大淀「遅れて申し訳ありませんでした提督。少し書類の整理に時間が掛かりまして……って何で貴女がここに居るのですか!?」

???「大淀か!!丁度良い!!あの使用人を何とかしろ!!あいつ私の話しも聞かずに掃除を手伝わせてなぁ!!」ユサユサ

大淀「ひゃあ!!ゆ、揺らさないで下さい~……眼鏡が落ちちゃいますからぁ~!!」

提督「お?大淀さんも帰って来たか。コーヒーと紅茶どっちがいい?」

大淀「飲み物よりもまずは止めて下さいよ~!!」

――――――――――――
―――――――――
――――――

大淀「コホンッ!!」

提督「……」

???「……」

大淀「もうっ!!頭がクラクラする上に聞きたい事は山ほどありますが今は置いておきます!!」ムスッ

二人『すまん……』

大淀「まったく……とりあえずはお互いに自己紹介からしましょう。そもそも何故自己紹介が先に済んでいないのか不思議でなりませんが」

二人『すまん……』

提督「ああ~……挨拶遅れてすまなかった。俺は提督、今日からジジイの跡を継いでこの鎮守府で指揮を取らせてもらう事になった。これからよろしく頼む」

???「私の名前は大和型二番艦戦艦『武蔵』だ。この武蔵、今日から提督の初期艦兼秘書艦として提督の指揮下に入る事になった。これからよろしく頼むぜ」

提督「……えっ、武蔵ってあの武蔵か?」ガタッ

武蔵「……えっ、提督ってあの提督か?」ガタッ

二人『ま、間違いないのか!?ほ、本当に提督【武蔵】なのか!?』ガタタッ

大淀「あら、お二人共顔見知りなのですか?」

提督「そうなんだ!!お前久しぶりじゃねぇか!!おう、よくよく見てみれば髪型も体型も変わっちゃいるが確かに昔の面影があるな!!元気にしていたのかオイ!!」ガシッ

武蔵「ああ元気にしていたさ!!本当に久しぶりだ!!最後に会ったのはいつ頃だったか……提督も私も十にも満たない時だったからなぁ、お互い初見で気付かぬのも無理はないか」ガシッ

提督「つうと十数年振りか、しっかしまああの泣き虫武蔵がこんな立派な姉さんになりやがって……昔の奥手で引っ込み思案な武蔵からじゃ考えられねぇ位派手な恰好してるしよぉ」ニヤニヤ

武蔵「そ、それは昔の話だろうが!!今は泣き虫武蔵などではない!!それにこの恰好にも色々と良い所があってだなっ!!」ムスッ

提督「はっはっは!!いやいや、今の色っぽくて美人な武蔵も良いとおもうぜ?」

武蔵「か、からかうな!!提督も昔に比べて背が伸び少し格好良くなったからって調子にのるなよ!!今じゃ艦娘の私の方が力も強いのだからな!!」

提督「強さは上かもしれんがなぁ……身長は俺の方が大分上みてぇだぞ武蔵よぉ。ほれな、こんな事も出来る」クシャクシャ

武蔵「ッ~!!このっ、大馬鹿者!!」

大淀「……」ぽつーん

大淀「……!!」ハッ

大淀「ちょ、ちょっと待って下さい!!お二人の昔話と感動の再開に水を差すようで大変申し訳ありませんが武蔵さん!!一つ聞いてもよろしいでしょうか!!」ズズイ

武蔵「ん、あ、ああ。構わないが……少しばかり近いぞ大淀」

大淀「し、失礼致しました……先程武蔵さんは自己紹介で『初期艦兼秘書艦として提督の指揮下に入る』と仰いましたよね?原則、鎮守府に着任された方には駆逐艦が配属される事になっているのですが……」

提督「俺もそう聞いていたが……何だ?仕組みが変わったのか?」

武蔵「む?その件については元帥殿に了承を得る為の文を送り許可も得た筈なのだがな……大淀にもその主旨は伝えておくとの言付けも頂いていたぞ」

大淀「えっ……私元帥様からそのような事は一言たりとも聞いていませんよ……」

提督「なぁ武蔵、お前が言っていた文ってこれのことか?さっき掃除していた時にゴミ箱から見つけたんだが」ピラッ

武蔵「どれどれ……うん、それだ。私の字で間違いない」

提督「ほぉ、お前達筆なのなぁ」

武蔵「なに、それ程でもないぞ」

大淀「……」プルプル

提督「しかし海軍の決まりをねじ曲げていいモンかは分からねぇが……いや良くはねぇんだろうなぁ。結構規則には厳しいらしいからよ」

武蔵「……」シュンッ

提督「……でもまあ元帥様であるあのジジイが承諾したんだ、ジジイもそこまでは馬鹿じゃねぇだろうさ。考えがあっての事だから何とかなんだろう(俺が陰口小言は言われんだろうがそんなの気にする必要ねぇし)」


提督「武蔵の苦労も無駄にはしたくねぇ。嬉しい事に何の奇跡かは知らねぇが昔馴染みの武蔵に会えた、そしてその昔馴染みが秘書艦になってくれるときたモンだ。拒否る必要が皆目見当もつかん」

武蔵「!!そ、それでは……」

提督「てな訳で……改めて今日からよろしく頼むぜ、俺の初期艦兼秘書艦になる武蔵さんよ」ニコッ

武蔵「あ……ああ!!大和型戦艦二番艦、武蔵!!提督の為に存分に戦わせてもらおう!!」

大淀「……」ゴゴゴゴゴ

二人『』ビクッ!!

大淀「……フフフ、元帥様ったらお茶目なんですからぁ……少し席を外しますね。至急元帥様にお聞きしなければならない用が出来ましたので……」ゴゴゴゴゴ

二人『』コクコクコクコクコクコク

大淀「では失礼致します……ああ、鎮守府の執務や設備等についての説明はまた後程……フフフ、元帥様……」ゴゴゴゴゴ

ガチャッ、パタンッ

二人『………………』

提督「何つうか……あれだ『ホウレンソウ』って大事何だな、俺武蔵には重要な事はきちんと伝えるわ」

武蔵「そうしてくれると助かる……」



武蔵「でな、それに驚いた大和の奴がいきなり主砲を撃ってな」

提督「うへぇ、そりゃあまた大変と言うか何とも……」

ガチャッ

大淀「お待たせ致しました。元帥様から武蔵さんの事は根掘り葉掘り聞きましたのでもう大丈夫です。この件についての細かい申請は私がきちんと上層部へ致しますので後はご安心下さい」ニコニコ

武蔵「そ、そうかい?では大淀のお言葉に甘えるとしようか」

提督「(すんげぇスッキリした顔してんなぁ大淀さん。退役してバカンス中の浮かれ気味なジジイには丁度いい薬かもな)」

大淀「時間はヒトヒトマルマル……うん、丁度良いですね。ではまずは鎮守府にある各施設のご案内から致しましょうか。ここの鎮守府は広いので少し時間が掛かりますがよろしいでしょうか?」

提督「もちろん俺は構わねぇさ。その辺は大淀さんの好きなように進めてくれ」

武蔵「提督に同じ。私も大淀に任せる」

大淀「了解致しました。まずは私達艦娘が一番世話になるであろう入渠ドックからです。それでは参りましょう」


~提督&艦娘移動中~

大淀「入渠ドックでは艦娘の皆さんがリラックス出来るよう温泉やエステ、娯楽施設等がとても充実していて―――」

提督「……」チラッ

『大キイ人間サンデスネー……チョットオ顔怖イデス』

『本当ダー。元帥様ト違ウ人間サンダネー』

武蔵「ほほう、それは助かるな。余所の鎮守府も大淀の話すように施設は―――」

提督「……」キョロキョロ

『艦載機ノ整備オワリマシタデス!!流星改ノ調子モ最高デス!!』

『オ腹空イタネー。ラーメンデモ食ベタイ気分デスヨー』

大淀「実は元帥様の権力と言いますか……まあ色々な理由で露天風呂を作っちゃいまして。それが不思議でこの露天風呂の効能が私達艦娘の怪我を治す力がとても強く―――」

提督「んー……」ジィー

『コラー!!ワタシノ飴チャンカエシナサーイ!!』トテトテ

『トッタモノ勝チダヨー!!』トテトテ

武蔵「何とも不思議な事があるものだ。しかし露天風呂か、この武蔵大の風呂好きでなぁ。少しばかり楽しみが増え……ん?」チラッ

提督「気のせい……か?」ムムム

武蔵「提督よ、先程から辺りをキョロキョロと見回して落ち着きがないな。何か気に触る物でも見つけたのかい?」

提督「いやよぉ、執務室へ行く途中は全く気が付かなかったんだがな。さっきから妙なモンが見えてんだよ」

大淀「妙な物……ですか?」

提督「ああ、可愛らしい小さな女の子達が見えんだ。すっげぇ数のな、そこら中走り回ったり遊んだりと自由に過ごしてるようだが……俺疲れてんのかな?」ゴシゴシ

武蔵「!!お、驚いた……まさか提督にはこの『妖精』達が見えるのか?」

提督「妖精……?あれか、南斗なんたら拳を使う奴?」

大淀「間違いなくそれではないです。提督が言う事が本当ならば……武蔵さん失礼します、この子は見えますか?」スッ

『ワアーオオキイ人間サンデスネー!!コンニチハデス!!』

提督「おう、こんにちは。挨拶がきちんと出来るったぁ偉いじゃねぇか」

『エヘヘーホメラレテ嬉シイデス!!』

大淀「み、見えてますね。しっかり会話出来ていますから」

武蔵「なんとまあ……妖精は我々艦娘にしか見聞き出来ない存在の筈なんだが……感が鋭い者ならばある程度気配を感じる事まではあると聞くがここまではっきり見えるとはな」

大淀「何十年と鎮守府に居た元帥様ですら見えなかった妖精達が見えるとは……何とも不思議な方ですね」

『オ兄サンハワタシ達ガ見エルノデスカ?』


お腹痛い、ゲロ吐いて寝ます
投下は寝て起きてからでも
ああ^~仕事が休めて最高なんじゃあ~(ただし隔離されているため艦これは出来ない)

おそようございます
少しだけ投下します、薬の力ってパネェと思いました

提督「どうも見えるみてぇだぞ。しっかし可愛らしい姿してんなお前ら、俺気に入ったよお前らの事。飴でも食うか?ん?」スッ

『飴チャンデスカ!?ホシイデス!!飴チャンダイスキデスヨワタシ!!』ぴょんぴょん

提督「飴好きなのか、ほらやるよ。喉に詰まらせねぇよう気を付けて食べな」

『アムッ……ンフフー♪オイヒィデス♪』コロコロ

提督「そうかそうか、ゆっくり食べんだぞ」ニヤニヤ

武蔵「ああ一つ思い出した。提督は無類の可愛いモノ好きだったな、要らぬ事を思い出してしまったよ。後提督、顔が弛みきっているのを自覚してくれ。だらしなさすぎるぞ」ハァ

大淀「(強面の提督がニヤニヤしながら小さな妖精に飴をあげて仲良くなるこの構図……うん、ちょっと危ない気もします。割と憲兵さんレベルです)」

提督「悪い悪い。所でこの妖精達ってのはどんな存在なんだ?妖精に気を取られ過ぎて聞くのを忘れていた」

大淀「そうですねぇ……端的に説明致しますとその存在は色々と謎な部分が多いのです。ですが私達艦娘が艦娘として生まれ戦い、そして生活していく為には必要不可欠な存在であるのは間違いないですね」

大淀「あと鎮守府の施設関連でも彼女達が活躍してくれています。鎮守府が最高な状態を保っていられるのも彼女達の頑張りのおかげですね」

提督「へぇ……こんな小せぇ妖精ってのがそんなに重要な役割を果たしてんだな。お前らすげぇじゃんか」ツンツン

『エッヘン!!』

武蔵「主砲や魚雷、電探に艦載機。艦娘の装備する物には全て妖精が居る。この妖精無しでは運用がまともに出来なくなるからな。様々な個性を持っているが皆真面目で優秀な奴らだよ、ちなみに今提督が可愛がっている妖精は私の46cm三連装砲を運用・整備してくれる妖精だ」

提督「……なあ武蔵」ジィー

武蔵「やらんぞ」

提督「武蔵ぃ……」ジィー

武蔵「だ、駄目なものは駄目だ!!そんな目で見てもやらんからな!!(くぅ!!ゆ、揺らいではいけんぞ武蔵!!子犬のような眼差しをしている提督は可愛いがここは厳しくせねば提督のためにならない!!)」プイッ

提督「……我が儘は良くないもんなぁ……まあ仕方無い、諦めよう」シュン

大淀「(強面の大きい人がしゅんとしている姿は不覚にもちょっと可愛いと思ってしまいました)」キュン

提督「んじゃこれから世話になる訳だしな。俺は提督、今日から色々とよろしく頼むぜ妖精さん」

『アイ!!ヨロシクオ願イシマス飴ヲクレタオ兄サン!!ア、ジャナクテ提督サマ!!』キュッ

提督「み、見ろよ武蔵。妖精さんが俺の指を握ってくれたぞ。小さいけど力強いなぁーすっげぇ可愛い……なあ武蔵、やっぱりこの子俺に預けてくれよー大事にするからさ」

武蔵「だーめーだ!!まったくお前はこれから私達を指揮する立場の人間になるのだぞ!!そんな人間が妖精にデレデレしていてどうする!!大体提督よ、お前は昔から子犬や子猫を拾っては―――」

大淀「ま、まあまあ!!武蔵さんも落ち着いて!!提督も武蔵さんの意見を聞き入れましょう?別に一生の別れではありませんし会いたい時に会えば良いじゃないですか、ね?」ニコッ

提督「ん……そうだな、悪かった二人共。妖精さんが放つあまりにも魅力的な可愛さに我を見失っていたみてぇだわ」

武蔵「い、いや私もつい語気を強めてしまった。その何だ、小さき者を可愛がる所はお前の良い点でもあるのに頭ごなしに否定するのも良くないよな。すまない提督」

提督「悪いのは俺だ、武蔵は悪くねぇさ。でもありがとうな、こうしてしっかり叱ってくれてよ。武蔵が秘書艦だと頼もしい限りだ」ニコッ

武蔵「!!そ、それ程でもない……うん、それ程でもないぞ……提督のためだからな、う……」ごにょごにょ

大淀「(良い雰囲気なのは構いませんが仲裁したのは私何ですけどね……)さ、さあ!!気を取り直して入渠ドックへ行きましょう!!」


~鎮守府・食堂『間宮』~


提督「入渠ドック……ありゃ凄いな、娯楽施設の塊だぜ。あれだけあれば艦娘達もゆっくり出来て疲労も取れる訳だ」

武蔵「元帥となる者の治める鎮守府はやはり格が違うな」ウンウン

大淀「あ、ありがとうございます(言えない、施設の大半が私達艦娘の我が儘を採用している内にああなったとは言えない……)」

大淀「えっと……ここが食堂です。給糧艦間宮さんと伊良湖さんが切り盛りして下さっています。間宮さん、伊良湖さん居ますかー?」

間宮「はぁ~い、どうしましたか~?」パタパタ

大淀「間宮さんご紹介しますね、こちら今日から私達を指揮して下さるていと『まあ!!提督ちゃんじゃないの!!お久しぶりね~』っとそうでした。間宮さんは私と同じく提督とは顔見知りでしたね」

提督「久しぶり間宮さん。だけどよぉ、いい歳した男にちゃん付けは止めようぜ……」

間宮「うふふ、そうね提督はこれから私達を指揮する人になるものね。でも少し見ない間に私より大きくなっちゃって驚いたわ。昔はこんなに小さい子だったのに」クスクス

提督「そいつは昔の話だろう間宮さんよぉ……」

武蔵「こほんっ」

間宮「あら?こちらの方は?」

武蔵「自己紹介させてもらう。私は大和型二番艦戦艦武蔵だ。提督の初期艦兼秘書艦として私も今日からここで世話になる。よろしく頼むぜ」

間宮「まあ貴女があの有名な大和型姉妹の……うふふ、よろしくお願いしますね武蔵さん。私は給糧艦間宮です。皆さんのお食事のサポートはお任せ下さい」ニコッ

大淀「ん?間宮さん、伊良湖さんはどちらへ?」

間宮「ごめんなさい、伊良湖ちゃんは私が頼んだ食材の買い出しに行っているの。もう少ししたら帰ってくるのでしょうけど……」

提督「なら仕方ねぇよ。その伊良湖ちゃんだっけか?その子には後で挨拶に行くさ、武蔵もそれでいいだろ?」

武蔵「ああ、提督が言うならばそうしよう。私は提督に付き従うまでだ」

間宮「ありがとうございます。そう言えば皆さん昼食は済みましたか?時間もヒトフタマルマルなので良ければいかがです?」

武蔵「なるほど、もうそんな時間か。道理で腹が空くわけだ」

提督「丁度良さそうだしな。んじゃ間宮さんのお言葉にでも甘えさせてもらうかねぇ」

間宮「ハイ!!すぐにご用意しますので待っていて下さいね♪提督は昔と同じように旗を立てたオムライスで良かったですか?」

提督「ぐっ……ま、間宮さん。流石に旗付きオムライスは遠慮してぇんだが……って武蔵、お前陰でクスクス笑ってんじゃねぇよ」ガクッ

武蔵「い、いや笑ってない……笑ってない、ぷふっ、からな……くふっ」プルプル

提督「何でそんなにツボに入ってんだよ……はぁ、もういい。間宮さんオムライス一つ、可愛らしい旗付きのやつな。んだよオムライス美味ぇじゃねぇかよ何が悪ぃんだ」ムスッ

武蔵「ハァ、ハァ……すまんすまん、そうふくれっ面をするな提督よ。オムライスとは可愛いモノ好きのお前らしくて良いではないか」クスクス

提督「お前ぜってぇ馬鹿にしてんだろ?正直に言いやがれ」

武蔵「間宮、すまないが私も提督と同じくオムライスを頼むよ、特盛りでな」スルー

大淀「では私も同じ物をお願いします」ニコニコ

提督「ぐぬぬ……」

間宮「ふふっ、オムライスを3つですね。すぐに準備します♪」パタパタ

提督「ったく……んじゃ飯が出来るのを待ってる間にちと便所行ってくるわ」

武蔵「こら提督、品が無いぞ品が」

提督「おっとこりゃ失礼。ではわたくし少しお花を摘んで参りますわー」ヒラヒラ

大淀「何ですかそれ……」

武蔵「意味が分からん事を言いおってからに……」


――――――――――
―――――――
――――


提督「……う~ん、便所ってどこなんだっけか?」

提督「(ガキの頃の記憶を頼りに出たのは良いが……内装変わり過ぎだろこの鎮守府、昔便所があった所が一切関係ない施設になってんぞ)」

提督「(しかも帰り道も分からねーときたもんだ。妖精さん達も何故か居ねぇし困ったなこりゃ)」ポリポリ

提督「(もうちょい歩いてみるか……運が良ければ誰かに会えるかも知んねえし)」テクテク

???「んしょっ……ちょっと無理し過ぎちゃったかなぁ……」フラフラ

提督「あ」

???「ふぇ?」

ドスンッ!!

???「いひゃあ!?」ドサドサー!!

提督「っとと!!」クラッ

???「いたた……」

提督「わ、悪い。考え事とよそ見をしていた。大丈夫か?怪我はないか?立てるか?」

???「は、はい。だ、大丈夫みたいで……ひゅい!!」ビクッ

提督「あちゃー荷物が散らばっちまったな。食料品かこりゃあ、玉子なんかの割れ物は大丈夫オイ」ガサガサ

???「(背が高くて眉間に皺が寄っててどこか不機嫌そうで何より強面の見知らぬ男性とぶつかってしまった……)」ガクガクプルプル

提督「しっかし嬢ちゃんみてぇなか細い子にはちとばかし持つ量が多いかもな。次からは気を付けて持つんだぜ」ガサガサ

???「(も、もしかして軍の上層部の方!?わ、私はそんな人に粗相をしてしまったの!?はわわ……か、解体されちゃう!?解体されちゃうの!?こんな怖そうな人だから私はきっと解体されちゃうんだわ!!)」ガクガクプルプルビクビク

提督「玉子も割れてなくて良かったな。まあこれも何かの縁だ、荷物持ち位なら手伝う……へ?」

???「ふぇ……ご、ごめんなさぃ……か、解体はイヤですぅ……ひくっ……ま、間宮さん助けてぇ……まだ皆さんのお役に、立ちたかったのにぃ……」グスッ

提督「お、おいやっぱりどこか痛むのか!?泣くほど痛むのか!?てか解体って何だよ!!物騒な事言うな!!ああ~あれだ!!飴あげるから泣き止んでくれ!!な!!」アタフタアタフタ


~数分掛けて何とか説得出来たので那珂ちゃんのファンになります~


取り敢えずは飴……大阪のおばちゃんみたいだなww

???「お、お恥ずかしい所を見せてしまい大変申し訳ありませんでした!!」ペコリペコリ

提督「いや、分かってくれりゃあそれで良いさ。ぶつかった俺も悪ぃしな(てか俺って勘違いされるレベルの強面なのか……地味に傷つくなオイ)」ズゥーン

???「新しい提督さんとは知らずにすごく勘違いしてしまいました……うぅ~恥ずかしい」トボトボ

提督「気にすんな気にすんな。って今更だかこの食材の数々……もしかしてあんたが間宮さんの言っていた伊良湖ちゃんって子か?」

伊良湖「は、はい!!自己紹介遅れました!!間宮さんの下でお手伝いをさせて頂いている給糧艦伊良湖です!!よろしくお願い致します!!」ペコッペコッ

提督「あんたがそうだったのか、そいつぁ運が良かった。ここで世話になる身だからな、挨拶は早めに済ませたかったんだ。俺は飯とかはからっきしなんでよ、よろしく頼むぜ伊良湖ちゃん」

伊良湖「ひゃ、ひゃい!!あ、あの!!わ、私も此方の鎮守府には配属されたばかりなので!!そのっ、色々ご迷惑おかけする事にナルカモシレマセン!!」カチコチ

提督「おお?そうなのか、んじゃお互い新人同士って訳だな。つっても伊良湖ちゃんの方が少し配属が早い訳だからちとばかし先輩になのか?まあとりあえず仲良くしてくれると助かるわ」ニコッ

伊良湖「!!は、はい……こ、こちらこそよろしくお願いしますぅ……(私をずっと気遣ってくれていた上に子供っぽい無邪気な笑顔……顔はちょっと怖いけど良いヒトなんだなぁ。少し違う意味でドキドキしてしまいました)」

提督「間宮さんの下でお手伝いねぇ……なら伊良湖ちゃんも料理は上手何だろう?すげぇよなぁ」

伊良湖「いえそんな!!わ、私は見習いも同然ですし間宮さん程上手ではありませんよ!!ほんの少しお料理が出来るだけですから全然凄くないです!!」ワタワタ

提督「そうか?料理を出来るってだけでも俺からしちゃあすげぇ事だと思うがなぁ……てか今度食わせてくれよ、伊良湖ちゃんの手料理」

伊良湖「わ、私の……ですか?間宮さんのではなく?」キョトン

提督「おう。全然凄くないとか聞いたら逆に気になってきたわ。まあ伊良湖ちゃんが作るのは美味いモンに違いなさそうだけどさ」

伊良湖「……ふふっ、そんなに褒めても何も出ませんからね提督さん」ニコニコ

提督「お、ようやく笑ってくれたな」

伊良湖「あ……」

提督「今までずっと顔が強張ってたからよ、女の子はやっぱり笑顔じゃねぇとな。せっかくの可愛らしさが無駄になっちまうぜ?」ニコッ

伊良湖「ッ~!!」ポフンッ!!

提督「あ、でも伊良湖ちゃんの手料理が食いたいってのは本心だぞ?楽しみにしてるからな」

伊良湖「うぅ~……て、提督さんはズルい人です……天然さんです……」ボソッ

提督「天然って何だよ天然って……後ズルい事なんてやったか俺?」

伊良湖「な、何でしっかり聞こえているんですかー!!そこは普通聞こえない振りをしたりですねー!!」ポカポカ

提督「あてて!!い、伊良湖ちゃん!!暴れてっと玉子割れんぞ?間宮さんに叱られるぞ?まあそん時は一緒に謝るけどさ!!あてて!!飴やるから落ち着こう、な?」

伊良湖「うう~!!うう~!!」ポカポカ


とりあえず今回はここまで
伊良湖ちゃんカワイイヤッター!!
色々コメントありゃりゃした
トイレで>>32さんのコメントを見て大阪のおばちゃん提督って何だよとか一人で考えていたら「ぺひゅぅwww」と笑いが漏れた所を家族に聞かれました、絶対に許さない

また近い内にきます、じゃあのん
伊良湖ちゃんのSS増えろ


薬のんで爆睡している間に武蔵スレが大阪のおばちゃん提督のスレになっていたと思ったらホモも湧いていた……これは幻術なのか?それとも卑劣な術なのか?

大阪のおばちゃん要素とか無いからね!!飴ちゃん位しか接点ないから!!過度な期待すんなよもう!!
雑談が楽しそうで何より、ワイもニヤニヤしながら読ませてもらったで

ちょっと投下します

~伊良湖案内の下、トイレを済ませ間宮達と合流後皆で仲良くご飯を食べました~

提督「武蔵、お前食い過ぎだろ。あれ普通の人の何人前なんだ」

武蔵「む?艦娘ならばあの位の量普通だぞ普通。提督よこれは常識だ」

提督「そ、そうなのか?艦娘ってすげぇな」

大淀「(提督、真に受けては駄目ですよ。大和型は艦娘一の大食い艦です。あれだけの量は普通食べれません、常識では考えられません……とは言えない、言ったら武蔵さんに怒られそうですから)」ズモーン

提督「そうだ。食事で思い出したんだが大淀さん」

大淀「あ、はい?どうされましたか?」

提督「ジジイのおかげで建造・入渠ドックは全部解放されてあるのは教えてもらったがよぉ。補給・修復・建造に必要な資源の量何かはどうなんだ?」

大淀「資源量ですか?そうですね……元帥様が資源を趣味レベルと言いますか病的に集められていたので各資材共に30万あります」

提督「……ん?それって多いの?」

大淀「鎮守府に貯蔵出来る制限量が30万ですのでまあ多いですね。あ、もし緊急時に必要であれば予備の貯蔵庫に30万×8セット程はありますのでいつでもお申し付け下さい」ニコッ

武蔵「なんと……天国か?この鎮守府は天国なのか?」

大淀「お陰様で資材不足には一度も困った事はありませんでしたね。皆さん好きなように補給し好きなように入渠し好きなように出撃し……ああ、提督も好きなように建造されていました。遠征部隊の方々に対する編成等も良かったのか不平不満も無く平和な鎮守府でした」

提督「へぇ……流石は海軍一の采配と言われていたジジイだな。ハァ……また今更だがその跡継ぎとかすっげぇプレッシャー、勿体無いが今食ったモン全部吐きそう」ダルーン

大淀「ふふっ、大丈夫です。提督でしたら元帥様に並べる程、いえもしかしたら越えられる程の方になれますよ。私はそう信じていますから」ニコニコ

武蔵「当たり前だ越えてもらわねばこの武蔵も困る。私が認めた男なのだからな、それに私が提督の側に居る。何の問題もないではないか」フフン

提督「……まあ何だ、確かにウジウジしてんのも良くねぇよな。皆の指揮にも関わりかねんし……二人共ありがとう、俺ジジイよりは確実に未熟だけどこれから頑張るよ」

『提督サマ!!ワタシモ応援スルデス!!』

提督「おう、ありがとうな妖精さん」

大淀「さて……色々と詰めてお教えしてしまいましたので今日はここまでにしてまた明日に工廠などの説明を致しますね。後はゆっくりお休み下さい」

提督「そうか、今日は色々とありがとうな。大淀さんもゆっくり休んでくれ、明日もよろしくな」

大淀「はい、では失礼致します」ガチャッ

パタンッ

『…………』

武蔵「さあ提督よ……時刻はヒトハチマルマルだ。眠るまで後は何をして過ごそうか」

提督「いや、自分の部屋に戻れよ」

武蔵「?」キョトン

提督「?じゃねぇよ武蔵。お前には自室が与えられていたろうが。何お前、俺と同じ部屋で寝るつもりだったのか?」

武蔵「秘書艦たるもの衣食住全てを提督と共有すると聞いていたんだが……あれ?違うのか?」

提督「違う……のか?あれ、違うのか?いや俺も秘書艦のあれこれについてその辺りは詳しく知らねえから何とも言えんが……てか武蔵は良いのかよ。女のお前が歳が近い男の俺と寝泊まりするんだぞ?」

武蔵「ううむ、私は提督なら別に構わないが……むしろ願ったり叶ったりと言うか」

提督「いやもういいや。お前が男らしくてびっくりしたがもういいや(何だよ願ったり叶ったりって……)」

武蔵「ふふふ、本当は内心嬉しいのではないのか?うら若き乙女である私と寝泊まり出来るのだからな」ニヤッ

提督「そりゃあ俺だって男だからな。ましてや美人でスタイルの良い武蔵だと嬉しくねぇ訳がないだろう」

武蔵「そ、そうか……それはまあ光栄だな……(こ、こいつ平然とした顔で恥ずかしい事を……か、勘違いしてしまうではないか)」モジモジ

提督「もうこの際今日の寝泊まりに関しちゃ気にしない事にして。参ったな、寝るには早すぎるし腹も減ってねぇしなぁ……」

武蔵「そ、そうだ!!執務室の模様替えでもしないか?折角綺麗に掃除したんだ、気晴らしと時間潰しにもなるかもしれないぞ?」

提督「模様替えか……いいなそれ。今は俺の私物が入れてあるダンボールしかねぇが、ジジイが残していた家具もそれなりにあるみてぇだしそうするか」

武蔵「ああそうしよう!!では妖精を呼んで手伝ってもらうか、あいつらが居れば楽に作業も進むだろうからな」

提督「おう、任せた。んじゃ気合い入れて一丁やるか!!」


~それからそれから~


提督「あれこれ悩んだ結果……」

武蔵「床板を畳に張り替えたまでは良いが後は悩みすぎて結局布団しか置いてないな」

提督「時間は?」

武蔵「フタフタマルマルだな」

提督「四時間でこんだけか……いやまあ良く考えたら床板の張り替えを四時間で済んだのはすげぇよな、うん」

武蔵「妖精様々だな」

提督「……しかし疑問がある、何故布団は一式までしか敷けないかだ」

武蔵「妖精達が頑なに拒否していたな。仕様だとかこれだけは駄目だとかここは譲れませんだとか」

提督「ちゃっかり枕は二つあるのが解せねぇ。確実に二人で寝る為の布団だこれ」

武蔵「煎餅布団か羽毛布団、どちらも捨てがたいがやはり寒い季節には羽毛布団だ」ウンウン

提督「一緒に寝る気まんまんだよこの子」

武蔵「しかしまずは風呂だな。提督よ、私は湯に浸かってくる。露天風呂とやらも気になるんでな、私が入っている間に寝るんじゃあないぜ?」ヒラヒラ

提督「はいはい、てか俺も風呂に入りてぇよ。いや待て男湯とかあんのかここ、艦娘って女の子ばかりだからな」

ツンツン

提督「ん?武蔵の妖精さんじゃねぇか、どうした?」

『提督サマ!!提督サマノオ風呂ナラバコノボタンヒトツデスグ出セルデスヨ!!』スッ

提督「これ?これを押せばいいのか……そんな馬鹿な事あるわけ」ポチッ

ウィーン……ガシャンッ!!カーン、カーン、カーン……

提督「……檜風呂だこれ、しかも湯加減ばっちりだわ」チャプン

『ワタシガコッソリ作ッテオイタノデス!!提督サマ喜ンデクレマスデスカ?』エッヘン

提督「色々と聞きてぇ事はあるんだが……まあありがとう妖精さん、何か助かるようん(妖精さんの技術凄すぎんだろう……完全にオーバーテクノロジーだよ)」ナデナデ

『エヘヘ……オ役ニタテテ嬉シイデス提督サマ~』ゴロゴロ

提督「超可愛い(超可愛い)」ナデナデ

提督「あ、そうだ。手伝ってくれた妖精さん達にもお礼として何かやらねぇとな。飴に金平糖、マシュマロなんかも良さそうだな。確か俺の私物の中に配る用のお菓子が……」ガサゴソ

『コーヒー飴ウマー!!』


本日の投下終了。書きためも少なくなってきたから次回からちょいと遅くなるアルアルヨ
しかし読み返してみたら飴ばっかりやってんなコイツ。

その内ティッシュにお菓子包んで配ったりすんのかな。良く親戚のおばちゃんに貰ってたなぁパサパサの和菓子。

んじゃまた今度
君達の話面白いわ


生きてるって素晴らしいと思う。
どうも久しぶりです1です。生きてました以上です。

なんか色々すみませんでした。とりあえず投下します。マジすみませんでした

>>60からの続きです


武蔵「ふぅ……素晴らしい露天風呂だった。最高だなあれは、湯加減といい景色といい言う事無しだ。食事の良さと言い楽しみがまた増えたぞ」ホカホカ

提督「そりゃあ良かったな。しかし意外に早かったじゃねぇか、女はもう少し掛かるもんだと思っていたが」

武蔵「傷を癒すためではないからな、長風呂する必要性も無い。しかしちゃんと起きていたか、感心感心」

提督「まあ本を読んでいたからな、てかガキ扱いするなっての。ほら布団暖めておいたからさっさと入れ、隙間から冷気が入るからよ」ポンポン

武蔵「う、うむ……で、では失礼するぞ(な、なんだか急に気恥ずかしくなってきた。れ、冷静になれ武蔵。落ち着くんだ武蔵、ただ眠るだけだ武蔵)」モゾモゾ

提督「ん……」ピタッ

武蔵「(ち、近いな。当たり前か同じ布団だものな、必然的に近くなるのは致し方ない。でも提督の吐息まではっきり分かってしま『なぁ武蔵』んぁ!?な、何だ!?」


提督「こうして同じ布団入っていると昔を思い出さねぇか?ほら、一度一緒に寝たことあんだろ。覚えてるか?」

武蔵「む、昔……?ああ、一度あったな。確か私達姉妹と父上が提督の実家へ訪れた時か。あの時は大和も一緒だったがな」

提督「そうそう、んでよお前たち姉妹の布団はきちんと用意してあったのに何か知らんが今みたいに俺の布団へ入ってきたよな。結局理由は何だったんだ?あん時は教えてくれなかったしよ」

武蔵「あ、あれは……組を……から……」ゴニョゴニョ

提督「ん?悪ぃ聞こえなかった」

武蔵「ッ~!!あ、あの時はだな!!し、心霊番組の特集を偶々大和と見て怖くなったからだ!!凄く怖かったんだぞ悪いか!!」プルプル

提督「い、いやそう怒るなって……あー確かにあってたな心霊写真とか再現映像とかの番組。最近その手のやらせっぽい番組ねぇからつまらねぇよなぁ」

提督「でもまぁ天下の大和型姉妹が作り物の心霊番組を怖れるったぁ……中々可愛らしい所もあるじゃねぇか」ニヤニヤ


武蔵「深海棲艦のように形有るものは私達の力ならばどうにか出来るかもしれないだろう!!だが考えてみろ!!形無きモノは触れることすら適わん!!自慢の主砲も当たらん!!こ、怖いじゃないか!!何も出来ないんだぞ!?」

提督「はいはい、落ち着け落ち着け。しかしその様子だと今でもそう言う類は苦手みたいだな武蔵さんよぉ?」ニヤッ

武蔵「んなっ!!か、からかうな馬鹿者!!もう知らん!!私は寝る!!」プイッ

ゴォ……ガタガタッ!!

武蔵「ひゃっ……」ビクゥッ!!

提督「うおっ、外は風が強いみてぇだな。この様子じゃ明日は時化か……つっても出撃する予定もねぇし気にする必要はねぇよな」

武蔵「……」プルプル

提督「あのー……武蔵?そのなんだ、からかって悪かったよ。謝るから機嫌治してくれ、な?ほらお前が好きだった和菓子あるだろう?あのひよこの形したヤツだ、あれ買ってやるからさ」


武蔵「……それも貰うが一つ言う事を聞け……」プルプル

提督「おう、何だ?」

武蔵「私を抱き締めろ……」プルプル

提督「……はいぃ?」

武蔵「い、今の物音が少し怖かった。お、落ち着くまで少しで良いから……その、後ろから抱き締めてくれ」

提督「え、あの……良いのかそれ?」

武蔵「……ん」

提督「……わ、分かった。後から怒らないでくれよ……」ギュッ

武蔵「……」

提督「(胸とか触らないよう腹に手は添えとくか。てか柔らけぇ……女の子の身体柔らけぇよジジイ)」

武蔵「提督は温かいな……この温もり、私は嫌いじゃないぞ」ギュッ

提督「おおそうかい、そりゃあ光栄だよ(腕を抱き締めるな武蔵よ、色々と当たって正直困惑するから!!)」

武蔵「しかしおかしな話だ。口調や外見、身体は大きく変わっても心は昔の怖がりなままなんだな……情け無いと思わないか?」

提督「……」

武蔵「こうして提督に抱き締めてもらう事で安心しきってしまう……ふふっ、大和型戦艦だと威勢を張ったり提督に生意気言ったりしてはいたが所詮私も弱い女って訳だな」


提督「……俺からしちゃあ武蔵は昔っから普通の可愛らしい女の子となんら変わらんがな。そりゃあ姿形は多少変われど心の底にある弱い部分なんて中々変わらねえさ、良いじゃねぇか気にすんな。もし怖い事や不安な事が起きたらすぐに言え、俺が必ず側にいて解決してやる」

武蔵「ほう……良いのかそんな事を言って。私は言葉に甘えるタイプだぞ?下手すれば毎日布団に忍び込むかもしれんからな」クスクス

提督「おういつでも来い。あ、いや待てよいつでもはちょっとまずいか……俺の理性にもよろしくねぇ気がする」

武蔵「提督の理性を擽られる程度に私は魅力があるのだな、安心した。提督、少しそちらへ顔を向けて良いかい?」モゾモゾ

提督「って許可する前に向いてんじゃねぇか」

武蔵「こほんっ……その、ありがとう提督。初日から弱音を吐いてすまなかった、度々こうやって迷惑を掛けるかもしれないがこれからは貴方の横で一緒に頑張るよ。こんな私だがよろしくお願いします」ニコッ

提督「……ああ、こちらこそよろしくな武蔵」ニコッ


武蔵「……よしっ!!何だかスッキリした!!提督よ、明日の朝まで胸を借りるぞ!!今日は良い夢が見れそうだ!!」ガバッ

提督「うひぃっ!!こ、こそばゆいだろうが!!俺は今さっきのような甘い雰囲気共々こういうの苦手なんだよ!!」

武蔵「(提督のニオイ……落ち着くな。ふふっ、何だか変態みたいだな私は)」ギュー

提督「む、武蔵当たってる!!何か色々と当たってんぞ!!女の子なら気にしろ馬鹿たれ!!」

武蔵「ふふん、私のここは大和のモノよりデカイからな。当てたくて当てているのではない、勝手に当たってしまうのだよ提督。悪い事は何もないな、寧ろ役得ではないか」ギュー

提督「ぐぬぬ……お前明日覚えていろよ」

武蔵「おやすみ提督……すぅ……」

提督「寝るの早ぇな!!」

提督「……」チラッ

武蔵「すぅ……くぅ……」タユンッ

提督「……頑張れ俺の理性……大和魂見せるは今ぞ……」


~翌日~

提督「(フッ……こんな状況で眠れる訳がねぇ……つかまだ寝てるし)」モゾモゾ

武蔵「んぅ……てい、とくぅ……」ギュー

提督「(逃げようとしたら逆に抱き締めてくるしどうしようもねぇわこれ)」ハァ

提督「……」ツンツン

武蔵「……んふふ……」

提督「……」ムニィー

武蔵「……ふぇ……いひゃいぞぉ……」ギュー

提督「……可愛い(可愛い)」

提督「………………!!」ハッ!!

提督「や、やべぇ!!今気が付いたもうこんな時間じゃねぇか!!もうそろそろ大淀さんが来ちまう!!武蔵!!おい武蔵起きろ!!流石にこの光景を他人に見られるのはまずい!!二日目に憲兵を呼ばれるのは勘弁だ!!」ユサユサ

武蔵「ぅん……ああ、ていとくぅ……おはよ……もうすこしねたい……」ポケー

提督「くっそ寝ぼけて口調もガバガバだぞ!!しゃんとしろしゃんと!!武蔵ちゃんは大和型戦艦の二番艦でしょうが!!」バサッ


武蔵「ぅぅ~……さむい……ふとんをかえせばかものぉ……」プルプルプルプル

提督「あ、駄目だ!!浴衣が着崩れてて目のやり場に困る!!畜生!!無駄に良い身体付きしやがってからに!!はよ起きろや!!」ペシペシペシペシ

武蔵「……ん、いたっ、さ、寒い!!滅茶苦茶寒いではないか!!と言うか前が見えん、眼鏡眼鏡……」ゴソゴソ

提督「武蔵さんおそようございます!!眼鏡はここ!!寝過ごした!!支度すんぞ支度!!」

武蔵「んぁ……そうか、昨晩は提督と一緒に寝ていたのだったな……いやぁー我ながら凄い事をやってのけたものだ。これは大和にも自慢できるな」ウンウン

提督「阿呆な事抜かすな!!まずはその着崩れた浴衣を着直すなり何なりとしろ!!」ドタバタドタバタ


武蔵「へ?…………ひゃう!?み、見たのか提督!?私の身体を見たのか!?」バッ!!

提督「……」ピタッ

武蔵「……」

提督「………………いや、別に見てねぇよ?ただその、武蔵は寝るときに下着は付けない主義なんだなぁとは思った。風邪ひかないよう付けた方が良いと思った」ボソッ

武蔵「し、しっかり見ているではないかぁ~!!」メギャッア!!

提督「がふぅ!?ふ、不可抗力だろうがよぉ……」ドサッ

大淀「おはようございます。さあ今日はお待ちかね工廠のご説明をして……」ガチャッ

武蔵「うぅ……もう嫁には行けない……」着崩れた浴衣&涙目

提督「がはっ……」ズボン履きかけ&上半身裸

大淀「…………け、憲兵へ連絡するには……えっと違う、その前に提督を始末しなきゃ……そうよ軍規を乱す者はデストローイ……」カタカタカタカタ

提督「大淀さぁん!!とりあえず主砲は置きましょう!!だから話し聞いて下さぁい!!」



~提督の土下座で何とか説得出来たので那珂ちゃんのファンやめます~


大淀「不純です!!契りを結んでいない男女が同衾するだなんて不純ですよ!!」プンスカプンスカ

武蔵「ひ、秘書艦だからな。常に提督の側に居るのが秘書艦の仕事だからな」

大淀「秘書艦を万能な言い訳みたいに使わないで下さい!!これからは別々の布団で眠る事!!私だって元帥様と同じ布団で眠った事はないのに……しかし最近の若い人達は進んでいるのね……もしかして今はこれが普通なのかしら……私も歳を取ったから考えが古い……」ブツブツブツブツ

提督「同室で寝るのは良いのか大淀さんよぉ……あんま解決になってねぇ気が……もう良いや」

武蔵「良かったな提督、これからも同じ部屋で一緒に眠れるぞ」コソコソ

提督「お前立ち直り早過ぎんだろ。あの島風でもこんなに速くないわ。てか武蔵もこの話題は止めにすんぞいい加減……仕事だ仕事」

大淀「ハッ!!そ、そうでした仕事に集中しないと……こほんっ。えっと今日は此方にある工廠の説明ですね。艦娘の建造に装備開発、後は解体や装備品の廃棄等が行えます」


眠くなったんで寝ます。また投下します
前に投下して大分時間が経ってごめんなさい、私は辛うじて復活出来ました。

何か新しくイベントが始まりましたねぇ、まだE―2までしかクリアしてませんが皆さんはどうっすか?葛城可愛いですね。天城?いえ、知らない子ですね……。


んじゃ明日か明後日にはまた投下しに来ます。そん時はよろしくッス。
艦これのアニメまだ放送しないのかなー大和が出るんだし武蔵は出るのかなー。


いつの間にか時間が経っていたでござる。次から投下します
また宣言通りに投下できなくてごめんね

>>83からの続きになります


提督「流石に広いなぁ……おお?工廠って昔はこんなに広かったけか?」

大淀「最近は大型建造と言う特別な建造方法が確立されまして更に拡張させて頂きました。しかしこれには大量の開発資材と資源が必要となりますのでご利用は計画的にお願い致します」

武蔵「聞いた事がある。幾つかの鎮守府を治める提督達が運営や存続が出来なくなる程この大型建造にのめり込み、ある鎮守府では大型建造の為必要な資源を確保しようと艦娘に過度な出撃をさせじわりじわりと壊滅していった……とな」

大淀「上層部からも注意を促してはいるのですが減る事は無く……中々に困ったものです」

提督「怖い話しすんなよな!!建造に手を出しにくくなんだろ!!」

大淀「通常の建造もありますからね、大型建造も計画的に行えば大丈夫です。それに我が鎮守府で資源不足に陥る事はまず無いでしょうから」


提督「そ、そうか。そうだよな俺がしっかりすりゃあ恐ろしい事にはならねぇんだ(しっかりしよう……)」

武蔵「そうだ提督、この鎮守府には私しか着任した艦娘は居ないだろう?」

提督「ん?ああ、そうだな。大淀さんは補佐全般に回るみてぇだし間宮さんや伊良湖ちゃんも戦闘向きの艦娘じゃねぇからな」

武蔵「私一人では流石に心許ない部分もある。そこでどうだ!!景気付けを兼ねて一気に仲間を増やそうではないか!!この大型建造でな!!」

提督「建造のイロハも知らんのにいきなり大型建造させようとするとかお前何なの?大体こういうのは欲しい艦種を狙う為の大まかなレシピみてぇなモンがあんだろう?そういうのをきちんと調べてからだなぁ……」

武蔵「大淀、とりあえず四人分の大型建造を頼む。提督よ資材配分はどうしようか」

提督「そうだな、俺実はこういうくじ運的なモンは昔っから良くてよぉ。とりあえず一人目は……」

大淀「あ、はい(流されてますよ提督ー。コンマ数秒で見事に流されてますよー)」ハァ

???「やや?何だか工廠が久方振りに賑やかですねー!!皆が居た頃を思い出すなー」ヒョイッ


大淀「あら明石さん。今日は早起きですね」

明石「実は艤装の整備をしている内に疲れてそのまま工廠でうたた寝しちゃいまして……声を聞いて来ちゃいました。ちょっと油臭いですか?」クンクン

大淀「いいえ、気にはなりませんが……もう駄目ですよ?艦娘と言えど私達も女の子なんですから身嗜みには気を付けないと」

明石「えへへ、すみません気を付けます。所であの人が元帥様のお孫さんでここの新しい人になる提督ですよね?初めて見るけど大きい人だなぁ~ちょっと強面だし」

大淀「明石さんはお会いした事ありませんでしたか?小さい頃度々鎮守府へ来ていたのですよ?」

明石「基本的に工廠と酒保からは出ませんからねー。提督の事は話には聞く程度位しか知りませんでした。それで大淀さん、どんな人なんですか?」

大淀「そうですねぇ……まあ評価は人それぞれでしょうから明石さんが直接話してみてはどうです?少なくとも顔に似合わず良い人ではありますけど」ニコッ

提督「こっちは鋼材を多めにしてみようぜ、何か戦艦が出来そうな気がする。んでこっちは―――」


明石「くー勿体ぶりますねー!!ちょっと興味が湧いちゃいました!!建造の話もしているようですし明石も行ってきます!!」タタタッ

明石「どうもどうも!!工廠を任されている工作艦明石です!!工廠での作業なら明石にお任せ下さい!!建造でしたらオススメのレシピがありまして―――」

提督「な、何か元気な姉さんが来たな。てかオススメあんのか、もう4人分決めちまったよ。ちと遅いぞ明石さんとやら」

武蔵「私と提督の初めての協同作業だ。良い艦娘が建造されるに決まっているさ」フフン

明石「あちゃーそれは残念ってうおわ!?む、武蔵さんじゃないですか!!は、初めて見た!!流石大和型は主砲も装甲も立派だな~!!」ペタペタ

武蔵「こ、こら!!勝手に触るな!!触って良いのは提督だけだ!!て、提督よ!!こいつを私から離してくれ!!」


提督「明石さんとやら、とりあえず建造しようぜ。武蔵の艤装は後で好き放題触って良いからよ。あと飴食うか?甘いモン食うと集中出来るぞ多分」

明石「おおーありがとうございます!!では早速建造しますよー!!妖精さんお仕事でーす!!」

武蔵「こら!!私の許しも得ないまま勝手に話を進めるな!!艤装を触られるのは嫌いなんだ!!おい聞いているのか!!」

明石「さぁて久方振りの大型建造!!腕が鳴りますね~♪」クルクル

提督「ありゃ聞いちゃいねぇだろうさ。まっ、諦めな武蔵。下手にいじられはしねぇって」ポンポン

武蔵「お前が勝手に許可するからだろうが!!」ドゴォ!!

提督「かはぁ!?」

大淀「ふふっ、賑やかですねー妖精さん」

『ミルク飴ウマー!!』



第一建造ドック【建造時間―――6:39:43】
第二建造ドック【建造時間―――5:59:46】
第三建造ドック【建造時間―――4:59:50】
第四建造ドック【建造時間―――1:29:53】



提督「まあ、ものの見事に建造時間がバラバラだな」

明石「この建造時間は……ふむふむ、なるほどなるほど。提督は中々の運の持ち主のようですね!!これは期待出来ますよ!!」

大淀「提督、建造時間を大幅に短縮させる高速建造材は使われないのですか?」

提督「それも悪くはないが待つのも楽しみだろうと思ってよ。他にも色々な説明があるんだろ?それを大淀さんから教わっている内に建造されるだろうしな。気長に待つさ」

大淀「了解しました。では明石さん、建造はお任せしましたよ?」

提督「後で間宮さん所の差し入れでも持ってくるから気張ってくれなー」ヒラヒラ

明石「おお!!俄然やる気が出てきました!!全部の建造が終了次第お知らせに参りますね!!よーし頑張るぞ~!!」

明石「あ、それと武蔵さんの艤装も後で触らせて下さいね!!絶対ですよ」

武蔵「ぐっ、覚えていたか……」

提督「そりゃあ残念だったな」ニヤニヤ

武蔵「提督よ、後で覚えておけ」

大淀「では次は執務室にて重要事項とも言える任務受注についてのご説明を―――」


短いけど今回はここまで。
書き溜めはまだあるので近い内にまた投下しにきます(フラグ)

さてイベントもそろそろ終わりですねー
今回のイベントは自分的には丁度よい難易度で非常に楽しかったです。武蔵も大活躍で縦横無尽の活躍でした、資源貯めに貯めまくってて良かった
それに高波・磯風・矢矧・初風・ローマ等と名だたるレア艦娘も無事迎えられたので俺は満足したぜ……
若干心配なのは設計図ェ……頑張って各所をクリアしなきゃ(使命感)


自分のような中堅未満の雑魚提督もクリア出来たのでクリアがまだな方は是非がんばれ♪がんばれ(ハートが変換できない)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年01月05日 (火) 00:57:41   ID: DglnbQXm

もったいないな‥‥
すんごく面白いから続き読みたいわ

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