少女「何でもしますから・・・食べものを・・・」俺「おk」Part3 (202)


前作:
少女「何でもしますから・・・食べものを・・・」俺「おk」
少女「何でもしますから・・・食べものを・・・」俺「おk」 - SSまとめ速報
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少女「何でもしますから・・・食べものを・・・」俺「おk」Part2
少女「何でもしますから・・・食べものを・・・」俺「おk」Part2 - SSまとめ速報
(ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419966756/)


前作の続編(後日談)です。思いっきり蛇足ですが、
結婚後の俺さんと嫁ちゃんを妄想してみたいと思います。
引き続き、痛い妄想にお付き合いください。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420218829


(ある日)

俺「ねぇねぇ、嫁ちゃん」

嫁「はい?」

俺「これからの事なんだけど・・・」

嫁「はい!」

俺「俺的には嫁ちゃんの意思を最優先に考えたいんだけど、高校とか大学どうする?
まだ16才なんだから、今の時点でこの先一生専業主婦で決め打ちしちゃうのはどうなのかなーって思う。
もっと嫁ちゃんの可能性を広げておきたい。」

嫁「私は今でも十分幸せなんですけどねぇ」

俺「例えばの話ですが・・・俺さんが浮気します。」


嫁「それはないですね。」キッパリ

俺「はい」キッパリ

嫁「・・・・・・」

俺「・・・・・・」

嫁「・・・・・・」

俺「例えを変えます。俺さん太り過ぎで死んじゃいます」

嫁「嫌です。そんな事絶対に許しません。」キッパリ

俺「はい」

嫁「・・・・・・」

俺「・・・・・・」

嫁「・・・・・・」


俺「例えを変えます。俺さん仕事頑張り過ぎてうつ病になります」

嫁「それは可能性ゼロとは言い切れなくはないですが、確率はかなり低そうですね」

俺「何だかんだあって収入が途絶えます」

嫁「まぁ、『私傷病休職で健康保険から1年半の手当支給、その後失業保険の支給を使えば
合計で2年くらいは耐えられるのよさwww』って俺さん言ってましたよね。
まぁ2年あれば治っちゃいますよ!私が全力で癒しますから♪」

俺「あざっす」

嫁「・・・・・・」

俺「・・・・・・」


俺「・・・なんらかの理由で、嫁ちゃんが働かなければいけない状況が発生したとします」

嫁「例えるのを諦めましたね」

俺「今のまま行くと、嫁ちゃんのステータスは業務未経験の高校中退の女性です。学歴上は中卒です。」

嫁「はい」

俺「正直、派遣社員でも採用されるか厳しいです。おそらく、時給880円から1000円ぐらいで、飲食店or
コンビニor清掃のアルバイトなどが現実的なところですが、年を取っていたらそうそう長時間働けません。」

嫁「わお」

俺「時給1000円で8時間×20日、160時間働いて額面が16万円です。手取りにすると、光熱費支払って
家族を食べさせるだけでギリギリです。仮に家賃が掛かるとかなり厳しいです。」

嫁「なるほど」


俺「かといって水商売やら風俗やらは俺さんが許しません。
というか、年齢によってはそっちに行っても大して稼げません」

嫁「母がお水なのでよく存じております」

俺「なので、今後嫁ちゃんに苦労を掛ける気はさらさらないですが、とりあえず学歴だけは
今のうちに積んでおいた方が良いのではないかと思います。今しか出来ない事は今やるべきです。
年をとれば頭が堅くなるので、後からやろうとすると勉強の難易度が急上昇します。」

嫁「なるほど」

俺「・・・嫁ちゃん、学校の成績どうだったの?」

嫁「う~ん、中退した高校は偏差値52くらいの所でしたね」

俺「なるほどなるほど。勉強ギライではなさそうだね。それなら、やれば出来ると思う。」


嫁「あ、でも、本来であればもう高2になってる学年なんで・・・来年入学したとしても2年遅れはちょっとキツいです・・・」

俺「そうだね、普通高校はやめた方がいいかも。しかも人妻だし目立つ目立つwww」

嫁「他に選択肢あるんですか?」


俺「選択肢1:自分で勉強して高卒認定試験を受ける」

嫁「ほうほう」

俺「受かれば高卒程度の学力を持っているという認定がされます。
大学入試を受ける資格が出来るので、大学に入って卒業すれば普通の大卒者と一緒です。」

嫁「なるほど」

俺「今から勉強して、18歳になる年度で受かれば、ぶっちゃけ、ストレートコースに
追いつきます。まぁ現実的なのは今から2年半勉強して1浪相当くらいだけど。」

嫁「おお~!」


俺「選択肢2:通信制高校や定時制高校などに通う」

嫁「通信制って、通信教育で高卒取れるんですか?放送大学みたいなやつですか?」

俺「基本的にはそんな感じですが、スクーリングという物があり、年に何度か登校する必要があります」

嫁「なるほど」

俺「卒業するのに3年ないし4年かかるので、大学に入るとしても2~3浪の計算になっちゃいます」

嫁「むぅ・・・」

俺「『サポート校』という物もあり、普通高校と同じように学校行事があるような所もあります。
色々な立場の人が集まっているので、普通高校と比べて、疎外感を感じることは絶対に無いでしょう。」

嫁「なるほど~」


俺「どうかな? このまま専業主婦がいい? 将来に備えて学歴積んどく?」

嫁「将来・・・」

俺「ん?」

嫁「将来を考えると、面倒でも学歴を積んでおきたいと思います」

俺「そのココロは?」

嫁「私に子供が出来たら、勉強を教えてあげられるお母さんになりたいです。」

俺「大事だね。」

嫁「万が一俺さんが働けなくなったりした場合は、私が支えます」

俺「ありがとう」ニコニコ


嫁「あの・・・」

俺「ん?」


嫁「私、自分で勉強しますから・・・高卒認定にチャレンジしてみたいです」

俺「おk!」

嫁「でも、どうやればいいのか・・・」

俺「そこは天災プロジェクトマネージャ(見習い)の俺さんに任せなさいっ!」

嫁「はいっ!・・・って」

俺「ん?」

嫁「そもそも・・・赤ちゃん・・・いつごろ作りますか?」ニコッ

俺「ん~~~~~」

嫁「俺さんにお任せします」


俺「俺ね・・・モテないデブサイクで嫁ちゃん以外とは付き合ったこともなかったから・・・」

嫁「はい」

俺「暫くの間は嫁ちゃんと二人のらぶらぶ生活がいい! 失われた青春を取り戻す!」

嫁「望む所です!」

俺「嫁ちゃんが大学卒業したぐらい・・・でどうかな?」

嫁「一つの目安にしましょう」


俺「あ、でも・・・」

嫁「はい?」

俺「子作りの『練習』は、今の内から念入りにやっておかないと・・・ね♪ 嫁ちゃん♪」ニコッ

嫁「そうですね♪ 俺さん♪♪♪」ニコッ

俺「ひゃっほー!!」ガバッ

嫁「きゃーーー♪♪」


(ある日)

俺「そうだ、夫婦だからお金の話もしないとね」

嫁「はいっ!」

俺「基本的にお財布は俺が管理します」

嫁「それが一番だと思います。何故か結婚したら奥さんが財布を・・・みたいな設定を
よく見かけますけど、ウチは俺さんが管理するのが一番だとおもいます。 でも・・・」

俺「でも?」

嫁「お金云々じゃなくて、カロリー的な意味で、俺さんは食べ物に出費しすぎです!」

俺「重々承知しております・・・」ガクッ

嫁「長生きしてもらわないと困りますっ! ただでさえ歳の差婚なのにっ!!」

俺「ですよねー」


嫁「私の不満は、唯一そこだけですっ」

俺「じゃあ・・・反省の意味を込めて・・・」

嫁「はい」

俺「生活費として、とりあえず月10万円を設定するので、ここからやりくりしてみてください。
なお、光熱費と住居費は別枠ですので難易度はかなり低いです。額の増減は様子を見ながらという事で。
無理にケチる必要も無ければ、無理に贅沢する必要もありません。
我々に最適なペースを見つけてください。ここは嫁ちゃんにお任せします。」

嫁「ホントですか!? やってみます!!」

俺「お持ち帰りグルメについても、嫁ちゃんの事前承認制とします。」

嫁「はい!」


俺「どうしても我慢できなくなったら隠れ食いしま・・・」

嫁「(ニッコリ)」

俺「・・・せん(涙)」

嫁「はい!」ニコッ

俺「とはいえ、現金で出費するのはアホらしいので、嫁ちゃん用のクレジットカード・・・家族カードをその内作ろうと思います。」

嫁「わーい」

俺「とはいえ・・・本人確認が意外と面倒で・・・」

嫁「なるほど」

俺「健康保険証も使えたり使えなかったりなので、顔写真入りの身分証明書を作りたい感じです」

嫁「免許証とか、パスポートとかですか?」


俺「もしくは、『写真入り住民基本台帳カード』という物もあります。」

嫁「へぇ~」

俺「とはいえ、住基カードはまだまだ浸透していないので・・・やはり免許証がベタでしょう。
あと、パスポートについては、未成年者は有効期限が短いので更新が面倒です。」

嫁「なるほど・・・」

俺「というわけで・・・原付免許取ってみない?」

嫁「バイクですか?」

俺「・・・自転車乗れる?」

嫁「もーまんたいです!」

俺「じゃあ問題ないからさ、交通法規の本買ってくるから勉強しよ?」


嫁「そうだ、実技試験とかあるんですか?」

俺「学科試験に受かったら、その後講習があるの。免許センターで指導を受けながら
スクーターの運転練習する程度。学科試験に受かれば半日で取れる免許だよ。」

嫁「じゃあ、それでお願いします!」

俺「らじゃ!」


俺「後は・・・」

嫁「はい!」

俺「嫁ちゃんにお小遣いをあげたいとおもいます。」

嫁「まじっすか・・・3000円くらいですか? あーでも、年齢×500円ぐらいが普通かな?
じゃあ8000円とか・・・うーん、それじゃあもらい過ぎかなぁ・・・」ウーン


俺「月3万円でどうっすか?」

嫁「えっ」

俺「えっ」

嫁「まじっすか」

俺「まじっす」

嫁「すりー福澤ですか?」

俺「スリー諭吉です。」

嫁「・・・・・ちょっと多くないですか?」

俺「子供の小遣いじゃないんで。未成年でも、結婚してれば社会人。成年と扱いは一緒っす」

嫁「・・・ありがとうございます」


俺「で・・・」

嫁「はい」

俺「俺の性格は知ってると思うんで、とりあえず現金で1年分先払いします。はい、これ、36万円。」パサッ

嫁「わーお」

俺「これは、嫁ちゃんにお金の使い方の練習をしてもらうために、敢えてやっています。」

嫁「その心は?」

俺「計画的に使えず、1年持たずに早々に使い切るようであれば、ちょっと方針変えて厳しくます。
もしお金にルーズすぎるようであれば、銀行や証券会社のキャッシュカードの暗証番号は教えないし、
銀行印も貸金庫に入れて封印します。クレジットカードも没収。」

嫁「なるほど」


俺「まぁ、ちょっとした失敗を攻めたてる気は無いんだけど、正しい金銭感覚を
養わないと、クレジットカード持ったら湯水のようにお金使っちゃう人も居るのね?
嫁ちゃんの家族カードは、念のため限度額30万円くらいに設定させてもらうけど。」

嫁「それだったら、お金持たせない方がいいんじゃないですか? 私、お小遣い6000円で十分ですけど・・・」

俺「必要な時に使える人じゃないと困るので・・・。将来は500万円とかそれ以上のお金を嫁ちゃんに
預けるつもりでいます。それに適する人になってほしいので、お金に向き合う練習だと思って、つきあってください。」

嫁「まじっすか」

俺「というわけで、何に使ってもいいので、お小遣いを自分で管理してみてください。
小遣い帳とかを付けても付けなくてもいいし、付けたとしても俺さんは確認しません。

・・・もちろん、無理に使い切る必要も無いので好きにしてください。
普通に貯めておいて、いざという時にドバッと使う俺さん方式でも無問題。」


嫁「あ、でも」

俺「はいよ」

嫁「クレジットカードで買った方がお得な物もあると思うんですけど・・・俺さんに教えて頂いた通り・・・」

俺「その場合は、カードで使った分の現金を、1万円単位の概算でいいので、封筒か何かに入れて
保管してください。年度を超えたら新しいお小遣いに組み込んで、改めて渡します。」

嫁「らじゃ!」

俺「あのね、平日の日中とかに映画観たり、好きに息抜きに使ってもらって構わないからね?
人にオゴるのは、タカられるようになるから禁止だけど、服を買おうがバッグを買おうが、
自分で使う分には本当に好きにして?」

嫁「はい!」

俺「あ、でも、パチンコとか行っちゃダメよ?
一部の店は、北朝鮮とかの資金源になってる疑惑があるから。
あんなのどうせ負けるんだし。っていうか18歳未満は遊べないし。」ニコッ

嫁「大丈夫ですよ!」


俺「あ、でも・・・」

嫁「?」

俺「ホストクラブ行ったり・・・浮気しちゃやーよ?」シュン

嫁「私にとっては、後にも先にも、男性は俺さん一人です♪」ニコッ

俺「ほんと!? ならいいんだけど~」ニコッ

嫁「うーん、これは私の『愛』ってヤツを示しておかないとダメそうですねぇ・・・♪」ジリッ

俺「・・・といいますと?」スットボケ


嫁「たまには私から襲っちゃいますかぁ・・・」ニヤリ

俺「わーお♪」

嫁「俺さんっ♪♪」ガバッ

俺「きゃー ズボン脱がしちゃやだー♪♪」ジタバタジタバタ

嫁「へっへっへー♪ 大人しくしなさーい♪」ガバッ

俺「きゃ~~~♪♪♪」スルッ


(別の日)

嫁「えーと・・・標識は・・・規制標識、警戒標識、指示標識、案内標識、
補助標識で・・・それぞれの絵の意味は・・・」ブツブツ

嫁「駐車とは・・・停車とは・・・」ブツブツ

嫁「駐停車禁止なのは・・・駐車禁止なのは・・・」ブツブツ

嫁「二段階右折とは・・・原動機付自転車第一種の制限速度は・・・」ブツブツ

嫁「路面電車ぁ!? そんなの見た事ないよぅ・・・」ブツブツ

嫁「えっ?問題文の日本語意味不明なんですけど・・・『~の場合は必ず○○しなければならない』
・・・これ、○じゃないの? あ、こういう時は例外で、『必ず』ではないから×なのか・・・
いじわる問題だぁ・・・」ウヘァ

俺「(嫁ちゃん・・・それは免許を取る人が誰しも通る道だぜ・・・)」フフッ


(またまた別の日)

嫁「・・・・・・よし。」パタン

嫁「・・・俺さんっ!」

俺「はいよっ!」

嫁「原付免許・・・行けるとおもいますっ」

俺「ホント~?」

嫁「・・・多分」

俺「じゃっ、スマホアプリとかWebサイトとかで、学科試験シミュレーターあるからやってみようか?」

嫁「はいっ」



スマホ「49点・・・合格です」パンパカパーン
PC「50点・・・合格です」テッテレー

俺「えっ」

嫁「(ニコニコ)」

俺「えっ」

嫁「(えっへん!)」

俺「・・・高校中退した嫁が、実はすごく賢い女性だった件」

嫁「もっとほめてもええんやで?」ニコニコ


俺「・・・明日、住民票取って来るから、良きタイミングで免許センター行こうか?」

嫁「はいっ!」

俺「・・・じゃあ、明後日に有給取るから一緒に行こう?天気も良さそうだし?」

嫁「わーい! じゃあ、私、合格したらもんじゃ焼き食べたいです~」

俺「おk」


・・・翌々日、メッチャもんじゃ焼き食べた。

・・・明石焼きも付けた。


(プロジェクト始動)

俺「それでは、ただ今より、『嫁ちゃん高卒認定&大学合格プロジェクト』を開始します!」

嫁「わー」パチパチパチ

俺「プロジェクト期間はこれから2年半とし、プロジェクトのゴールは、『高卒認定試験に合格する』
『年齢的に1浪相当、実質的に現役で大学入学を目指す』の2点と設定します。おk?」

嫁「おkです!」

俺「大学と言っても、嫁ちゃんは別に有名大を出る必要はありません。」

嫁「そ、そうなんですか?」

俺「通常、新卒で入社試験を受ける際はガチで学歴が物を言います。ぶっちゃけ、
学歴フィルタがあり、基準を満たしていないと大企業の就職説明会の予約すらできません。」

嫁「まじっすか」


俺「それ以外の中途採用やら派遣採用やらでは、ぶっちゃけ人柄とスキルやら業務経験やらしか見ません。
大企業以外では新卒で就活するときの学歴フィルタもほぼ関係ありません。なので俺さん個人的には、
『学歴は一流有名大かそれ以外か。後は経験と実力次第』ぐらいの感じだと思ってます。」

嫁「そうなんですか?」

俺「仮に一流大卒でなくとも、専門職系の仕事や資格職系の仕事でスキルを磨ければ、スタートラインの
ハンデを埋めることは可能です。但し、『就職』ではなく、『就社』が求められるような企業の総合職では厳しいでしょう。

・・・でも、大企業だって終身雇用制はとっくに崩壊してて、年取ったら子会社送りにされます。
本体で最後まで生き残るのはほんの一握りのエリートです。競争社会で生き残るのは大変なのです。」

嫁「なるほど」

俺「現段階では、新卒採用での就職を目指しません。よって、厳しい受験勉強をしてまで
一流大に入る必要はありません。無理のないペースで、行けるところを目指しましょう。」

嫁「それなら出来そうな気がしてきました!」


俺「とはいえ、名前を書けば受かるようなFランク大ではさすがにダメなので、
最低でもEランク大以上を目指す・・・という縛りを入れます。」

嫁「はーい」

俺「さて、次に必要な事はなんでしょう?」

嫁「んー・・・『何の勉強をするか』ですかね」

俺「いえす!」

嫁「どうすればいいんでしょう?」

俺「一番いいのは・・・なるべく早い段階で志望する学科の方向を決めて、
受験科目として必要な事は受験勉強レベルで勉強し、必要ない科目は
高卒認定試験に必要なレベルでやる・・・ってのが効率いいです」

嫁「ちょっと考えてたんですけど」

俺「はいよ」

嫁「俺さんと同じ情報系・・・どうかなって。」

俺「まじで!?」


嫁「俺さんが分かってる業界の方が色々情報あって都合いいですし、万が一の時も派遣とかで
仕事貰いやすそうですし。結婚前に俺さんのパソコン散々触らせてもらって、面白いなぁって思ってました」

俺「それなら俺が勉強もちゃんと教えられるから助かる。ただ・・・一つ問題が」

嫁「はい?」

俺「情報系の学部って、男女比が8:2とか9:1とか9.5:0.5くらいなんよ」

嫁「まじっすか」

俺「嫁ちゃん美人だから間違いなく目立つねぇ・・・姫扱い確定だねぇ・・・」

嫁「わぁお。姫どころか、もう嫁なんですけどねw」

俺「まぁ、指輪つけて行って人妻アピールするしかないかな。手を出してきた奴は俺が全力で叩き潰すwww」

嫁「あはは」


俺「まぁ、俺の経験上、男女比が極端だと女の子同士で固まるし、男の方も競争率高いから
逆に手を出してこないから逆に大丈夫・・・かな。下手に文系のチャラ男が多い所の方がはるかにヤバいwww」

嫁「たまにニュースになってますけど、泥酔してる間に変な事されちゃうサークルとかあるみたいですし。
怖いですよねえ」


俺「・・・では、この後は情報収集フェーズです。高卒認定試験の情報収集を進めつつ、
通学できそうな範囲で、情報系の学部がある大学を偏差値にこだわらず広く探してみましょう」

嫁「おー!」


俺「情報が集まったら、今度はスケジュールを決めていきます。
2年半も何となくやってると間違いなくダレます。保証します。」

嫁「確かに・・・でも、どうすれば・・・」

俺「収集した情報を元に、どの科目をどの程度勉強するか決めて、WBSという工程表を作り込みます。
例えば、中学の復習に1か月、高1の勉強の復習に3か月、新規の勉強は・・・という風に
ざっくりとしたマイルストーンを決めて、更に細分化していきます。」

嫁「何だか、俺さんがデキる男に見えてしょうがありません」

俺「その通り」ニヤリ


俺「あと・・・」

嫁「はい!」

俺「俺さんが見つけた、勉強のコツをその都度伝授します。」

嫁「おお!」

俺「基礎さえ固まれば、後は勝手に自分で勉強を進められるので、最初の内は一緒にみっちり
やりましょう。俺さんからは『勉強の仕方』を伝授するのと、勉強して詰まった所の『解説』をします。

・・・といっても、俺もだいぶ忘れてるから、参考書みないと分かんないと思うけどwww」

嫁「おねがいしまーす!」

俺「家事とかも最低限でいいので、プロジェクトのスケジュールを第一に守りましょう。
デキる男・女の第一歩は、スケジュール管理から!」

嫁「あざっす!了解でっす!」


(お風呂)

チャプン・・・チャプン・・・

俺「ふい~」

嫁「ふぃー」

俺・嫁「極楽じゃ極楽じゃー」

俺・嫁「ぷっ・・・」

俺・嫁「あはははははははっ」

俺「嫁ちゃん俺みたいー」

嫁「完全に染まっちゃいましたー」

俺「うれしいです」

嫁「こちらこそ」


俺「あーやばいわー幸せだわー」ダキッ

嫁「うふふ・・・」ユラッ

俺「・・・・・・」

嫁「・・・・・・」

俺「・・・幸せだなぁ」

嫁「・・・私もです」

俺「いや~三日に一度はこうやって嫁ちゃん成分を吸収しないと、嫁ちゃん欠乏症で俺死んじゃうわー」ギュッ

嫁「それは大変ですねえ。どうぞご存分に」

俺「はい」ギューッ


チャプン・・・

嫁「・・・・・・」

俺「・・・・・・」

嫁「・・・・・・」

俺「とはいえ・・・」

嫁「はい」

俺「二人で入ると、お風呂狭いよね・・・」

嫁「かもしれないですね」

俺「・・・バスタブだけ大きいのに替えようか?たぶん20~30万で出来そう。
浴室完全リフォームになると100万オーバーとかすっげー高いけど、
まだ築4年くらいだからさすがにそれは勿体無いかな・・・。」

嫁「私はどっちでもいいです・・・あ、でも・・・」

俺「なぁに?」


嫁「あの・・・私としては、密着度が高いのは別にいいんですが・・・」

俺「なによなによ~?」

嫁「さっきから・・・私のおしりに・・・何か当たってるんですけど・・・///」

俺「えーなんだろな~?」グリグリ

嫁「ばか・・・///」

俺「えへへ・・・嫁ちゃん♪」

嫁「俺さん♪」

俺・嫁「えへへへへへ♪♪」


(ある日)

嫁「(・・・やっぱりダイエットしないとな)」

嫁「(・・・よし!)」

嫁「俺さん♪」

俺「嫁ちゃん♪」

嫁「突然ですが・・・これから毎週お散歩行きませんか?可能なら平日の夜とかもちょこちょこと。」

俺「本当に突然だねぇ」

嫁「俺さんが、『週5日も仕事で外出してるのに、なんで土日も外に出なきゃ
だめなんだよ~』論者なのは100も承知なのですが」

俺「よく分かってらっしゃる」

嫁「ほら、私ずっと引きこもってたじゃないですか?その分外にも出たいなぁって。
勉強の気分転換とダイエットも兼ねて、お散歩デートしません?」


俺「喜んで! でも、うーん、毎回はつらいから確率50%くらいでどうっすか?」

嫁「・・・・・・ぺろぺろ禁止」

俺「えっ」

嫁「言う事聞いてくれないんだったら、ぺろぺろ禁止します」

俺「   」ガーン

嫁「きっ、昨日だって、その・・・40分も・・・私の事・・・ぺろぺろして・・・///」

俺「てへっ///」

嫁「私、俺さんとお散歩デートしたいなぁ。一緒にダイエットしたいなぁ?」ニコニコ

俺「∪・ω・∪ クゥン?」ウルウル

嫁「子犬のような目で私を見上げてもダメですよ」

俺「∪´・ω・`∪ クゥン・・・」


嫁「一緒に行ってくれますよね?」ニッコリ

俺「(∪^ω^)わん!」

嫁「よーしよしよし。いい子ですよ~」ナデナデ

俺「ク~ン」コシコシ

嫁「ちょ・・・そんなとこ鼻でコシコシしないでくださ・・・あっ///」

俺「キャインキャイン♪」コシコシコシコシ

嫁「ああっ・・・///」

俺「キャイーン!!」ガバッ

嫁「きゃーーー♪」


~しばらくして~

俺「・・・・・・」

嫁「・・・・・・♪」ツヤツヤ

俺「・・・・・・」

嫁「・・・一緒にダイエットしましょうね?」ニコニコ

俺「・・・はい」

嫁「わかっていただけて嬉しいです♪」

俺「(・・・でも、ぺろぺろ・・・正直キライじゃないでしょ?)」ボソッ

嫁「ばっ・・・ばか! 俺さんのへんたい! ドへんたい!!」

俺「嫁ちゃん・・・」

嫁「えっ」


俺「変態さんに変態って言っても・・・それご褒美だわ~ いや~まいったわ~」

嫁「えっ・・・」

俺「ほら・・・こんなになっちゃった・・・」

嫁「ば、ばか・・・///」

俺「いや~やばいわ~ こんなんじゃ外出られないわ~」ニヤニヤ

嫁「わかりました。ほ、他の女の子襲っても困りますし、私が責任取りますっ」

俺「嫁ちゃん♪」ガバッ

嫁「きゃ~♪ やだ~~~♪ へんたいさんに襲われる~♪♪」

俺「げへへ~~~ へんたいさんだぞ~~~」キャッキャウフフ

嫁「きゃ~~~♪ や~だ~~~♪」キャッキャウフフ


----------------------

俺「・・・これ以来、二人でめちゃくちゃ散歩するようになった。いつの間にか
少しずつ痩せてきた。さすが嫁ちゃん・・・俺をコントロールする力がぱねぇ。」

俺「・・・ありがとね、嫁ちゃん」

----------------------


(会社にて)

課長「あー俺くん俺くん」

俺「はい!」

課長「ごめんね、急な納期で明日の夕方までに必要な仕事があるんだけど、
俺君だったらどれくらいで出来そう? 明日できるなら明日でいいよ。」

俺「えーとですね・・・」ペラペラペラ

課長「うん」

俺「あ、これ情報足りない部分ありますね。ここと・・・ここが分からないので、
このままだとタスク進められないですね」

課長「えっ」

俺「そこがわかれば集中して4~5時間ですかね。」

課長「悪いんだけど、調査も含めて残ぎょ・・・」


俺「あ、すいません」

課長「えっ?」

俺「あの、俺、嫁に勉強の仕方教えないといけなくて・・・今大事な時期なんですよ。
ここを乗り切れば自分でどんどん勉強出来るようになる基礎固めの時期で・・・」ボソッ

課長「あぁ、奥さん高校中退しちゃってたんだっけ。どこで見つけたんだか
かたくなに教えてくれないけどw」ボソッ

俺「あはは・・・」ボソッ

課長「分かった。その部分だけは同僚3ちゃんにでも頼むよ」ボソッ

俺「あざっす!」

キーンコーンカーンコーン
俺「すいません、お先です」ササッ

課長「はいおつかれー」


課長「あ、同僚3ちゃん・・・ちょっと」チョイチョイ

同僚3「はい」スタスタ

課長「本当にゴメン!ちょっと残業して調査して欲しいんだけど・・・」

同僚3「私は構いませんけど」

課長「ありがとう。こんど恩返しするからね。ごめんね」

同僚3「いえいえ。で・・・」

課長「はい」

同僚3「俺さん、今度はどんな理由使ったんですか?www」ニヤニヤ

課長「あ~」

同僚3「教えてくださいよ~」ニコニコ


課長「同僚3ちゃんには・・・教えてもいいかなぁ。色々教えてもらったし。・・・口堅い?」

同僚3「もちろんです」

課長「あのね・・・」ボソッ

同僚3「はい・・・」ボソッ

課長「俺君、この間結婚したの。奥さん16歳。高校中退してて高認取るために家で勉強教えてるんだって。」ボソッ

同僚3「は?・・・か、課長また騙されてません?? そんな荒唐無稽な・・・」ボソッ

課長「ううん。これはガチ。俺君が結婚したって総務部長経由で知らされたから、評価面接のついでに
それとなく聞いてみたら教えてくれたの。写真も見せてもらったけど、すごく美人で可愛いの。うらやましいねぇ。」ボソッ

同僚3「   」ガーーーン


課長「同僚3ちゃん?」

同僚3「・・・・・・すいません、帰ります」フラフラ

課長「えっ」

同僚3「・・・お先に失礼します」フラフラ

課長「えっ・・・あの・・・残業・・・」

同僚3「・・・・・・」フラフラ・・・ガチャッ・・・フラフラ


課長「(・・・・・・まじで!? そうだったの!? 人は意外だなぁ)」フフッ


課長「・・・おーい同僚2くーん」チョイチョイ

同僚2「はい?」

課長「ごめん、残業。急ぎの仕事入った」

同僚2「あー・・・大丈夫ですよ」

課長「今度恩返しに飲み連れて行ってあげるから。それでチャラにして欲しいな」

同僚2「あざっす。・・・でも」

課長「でも・・・?」

同僚2「いつぞやのように、3時間もグチ聞かされるのはさすがにカンベンですよ?」

課長「ははは・・・ごめんごめん。じゃあ、ランチおごるよ。それならいい?」

同僚2「本当ですか!? あざっす!! 自分小遣い少ないんで
それめっちゃ助かります!!! よーし、頑張るぞ~!」スタスタ

課長「(・・・何となく、ウチの部下の使い方が分かってきた気がする)」ニコニコ


(夜)

俺「ここはこうして・・・こうやって・・・こう・・・という感じかな」

嫁「あぁなるほど・・・俺さんが家庭教師についてくれてたら、中学時代に
学年10番以内も夢では無かったですね・・・」

俺「勉強ってね、積み重ねなの。あと、相互に作用するの」

嫁「といいますと?」

俺「例えば、国語力は基礎中の基礎。例えば漢字が読めないとか、読解力が無かったら数学の文章題も解けない。
理科の教科書に書いてある事も理解できない。そもそも自分で勉強を進められない。」

嫁「確かに・・・」

俺「英語なんか特に顕著だね。文法云々の前に、単語と熟語を覚えてないと、
なかなか勉強が進まないから、やってても面白くない。単語が熟語が苦手な人にはマジ苦痛な時間。」

嫁「よ~くわかります・・・(´;ω;`)」ダー


俺「逆に言えば、単語と熟語を分かってればそれをベースにどんどん解けるから、
分かってくるとめちゃくちゃ面白いし、実は点とるのがラクな教科だって気付いちゃう。
それに英語は実用性抜群!」

嫁「おお~!」

俺「洋画とか見てて、日本語字幕と英語のセリフがたまに全然違う事言ってるとか、そういう事に
気付きだすとめっちゃ楽しいwww 洋楽の歌詞の意味も分かるから、そっちも楽しめる。」

嫁「わーお あめーいじんぐ」

俺「よくよく聞いてみると大した歌詞じゃない曲もあるよ。例えば・・・」

嫁「For example...?」

俺「直訳すると、『自転車!自転車!僕は僕の自転車に乗りたいんだ~』
なんて歌がある。これでも超有名バンドのけっこう売れた有名な曲。」

嫁「なんですかそれw だっさwww 直訳するとだっさwww」キャハハ


俺「まぁそういうの抜きにしても、俺はシステムエンジニアだから、
英語で書かれた海外の最新情報とかも読めないと仕事にならない。
趣味で楽しめて仕事でも役に立つ便利な道具。それが英語。」

嫁「ほうほう」

俺「ごくごくたまに外人に話しかけられた時に道案内にも使える。
マジで感謝されるからこっちも勉強して良かったって思える。
イザって時に役立つのはコツコツ積み上げてきたもの。」

嫁「すげぇです。その境地に私が至れるか分からないですけど・・・」

俺「こう考えたらどう?」

嫁「はい?」

俺「英語なんてさ、イギリス人やアメリカ人の子供は3歳児でも5歳児でもペラペラ喋ってるわけよー」

嫁「は?」


俺「3歳児や5歳児に出来る事が、嫁ちゃんに出来ないと思う?」ニヤリ

嫁「!」

俺「結局、やったかやらないか。使ったか使わないかだけの事よ。そんだけ。」

嫁「・・・カルチャーショックです」

俺「数学だって算数が分かってないと解けないの。」

嫁「よくわかります」

俺「だから・・・一旦、100%分かり切ってる所まで遡って、そこから理解の足りない部分とか、
分からないままにして来た部分を補うように勉強すると、この先新しく習う部分もすんなり
入ってくるわけ。だから、今ちょっとだけ回り道してるのね。」

嫁「その発想は無かったです。分数の足し算とか出された時は、ばかにされてるのかと
思っちゃいました。流石にわかってますよ!って」アハハ


俺「ははは!まぁ、嫁ちゃんには勉強面で自信をつけて欲しいのね。小学生の算数が解ければ、
中1の数学も解ける。それが出来たら中2も解ける。もちろん中3も。」

嫁「だんだん追いついてきましたね」

俺「うん。勉強で『何が分からないか分からない』・・・って人は、過去に知っておくべき所が
あやふやなだけなの。だから、まずは『何が分からないかを知る』のが大事。
だから一旦、敢えて小学生まで戻ってみるのもあり。」

嫁「そういう意味があったんですね・・・」

俺「そう。で、これからは新しい事も入って来るけど、中3が出来れば高1も出来るし、
高1が出来たら高2も出来ないわけはない。別に難関大学を目指してるわけではないから、
基礎問題と、ほどほどの応用問題が解ければいいだけ。コツコツやればよゆーよゆー」

嫁「言われてみれば出来る気がしてきました」


俺「まぁ、やってみたら意外とできちゃうもんよ。勉強キライ!とか、アニメとかドラマの悪い刷り込みよ。
解けるようになれば勉強面白いよ。パズルと一緒。クイズと一緒。単に解けないから苦痛なだけ。」

嫁「おおー」

俺「自分のペースで丁寧にやれれば、殆どの人はテストでいい点とれるようになるはずだよ。
集合教育だから平均的なペースでやらざるをえない。だからペースが遅くてイライラ
する人も居れば、ついてこれない人もいる。それだけ。」

嫁「はいっ!」

俺「この間も説明したけど、高認試験って16歳超えたら受けられるんだって」

嫁「みたいですね」

俺「試験慣れする意味も込めて、勉強が終わった科目から、どんどん科目合格狙って
いくのもありかも。高認試験を、前期後期の期末試験みたいに利用しちゃうの」


嫁「あの」

俺「はいよ」

嫁「受かったら・・・ごほうびありますか?」ニコッ

俺「もちろん! 旅行行くとか・・・プレゼントするとか・・・美味しい物食べるとか・・・節目節目でメリハリつけよっか♪」

嫁「わーいわーい」

俺「あの」

嫁「はい?」

俺「俺さんにも・・・勉強教えたご褒美が欲しいなぁ・・・なんて♪」

嫁「よろこんで♪」

俺「ほ・ん・と?」ダキッ

嫁「あっ・・・今はだめです・・・お風呂に入ってから・・・」

俺「そっか・・・」シュン

嫁「・・・一緒に入りましょ?」ニコッ

俺「うん!」ニコニコ


(一方その頃)

同僚3「   」チーン


同僚3母「・・・どうしたのかしらあの子。ご飯も食べないで部屋にこもって」ボソッ

同僚3父「・・・知らんけど、まぁそっとしといてやりなさい。」ボソッ

同僚3母「あの子、もう27よ? そろそろ孫の顔が見たいわねぇ」ボソッ

同僚3父「ブフッ・・・! ま、まだ大丈夫じゃないか? ちょっと早くないか?」ボソッ

同僚3母「あなたっ! そうやっていつまでも手元に置いておくから、あの子の婚期が遅れるんですよっ」ボソッ

同僚3父「だって・・・一人娘が心配で・・・」イジイジ


同僚3母「家事もあんまり出来ないし・・・思い切って一人暮らしさせますか?」ボソッ

同僚3父「えーやだーお父さんさみしいー」ボソッ

同僚3母「・・・これからしばらく、私が改めて家事を教えます。来年には一人暮らしさせましょうよ」ボソッ

同僚3父「えー」ボソッ

同僚3母「させますからね? はいかYesで返事なさい」ズイッ

同僚3父「・・・はい」シュン

同僚3母「よろしい」


同僚3「   」チーン


(ある日)

嫁「俺さん!」

俺「は~い?」

嫁「私、俺さんにダマされました!」プンプン

俺「えっ・・・マジで!?」

嫁「昔、『肉じゃがはカレーの出来損ないで生まれた』って教えてもらいましたけど・・・」

俺「あー言ったわそれ。確かに言った。」」

嫁「調べてみたら、『ビーフシチューの出来損ない』だったみたいですよ!」

俺「MA・JI・DE!?」


嫁「もう~しっかりしてくださいね!」プンプン

俺「あ、あれはね、大人の言う事とか誰かのいう事を盲目的に信じちゃダメ。
自分で裏を取ろうね?って、きょ、教訓の為にあえて・・・」

嫁「・・・・・・」ジトー

俺「・・・申し訳ありませんでした」ペコリ

嫁「素直に謝ってくれればいいんですよ」ヨシヨシ

俺「・・・どうしよ、俺、調子に乗って勘違い情報広めちゃった」グスン

嫁「・・・一緒に謝ってあげますから。謝りに行きましょ?間違いは正せばいいんですよ。」

俺「嫁ちゃん・・・」グスッ


俺・嫁「ウソ情報を書いてしまい、大変失礼いたしました」ペコリッ


(ある日)

ブツンッ!! ピーッ ピーッ ピーッ ピーッ・・・

嫁「きゃっ!」

俺「停電か・・・」

嫁「あれ?でも、俺さんのデスクトップPCとディスプレイは電源入ってますよ・・・?」

俺「UPSって知ってる? 無停電電源装置なんだけど・・・要するに非常用電池w」

嫁「あぁ、何の機械かと思ってたんですけど・・・電池だったんですねー」

俺「こういう時に5分10分耐えて電源供給しつつ、自動でシャットダウンしてくれるのよー」

ヒュゥゥン・・・プツッ

嫁「あ、ほんとだ」

俺「ピーピーうるさいから警報切るね」ポチッ


~15分後~

嫁「・・・・・・」

俺「・・・・・・」

嫁「・・・直りませんね」

俺「・・・ウチのマンションだけみたいだね。向こうのマンションは普通に明かりついてる。」

嫁「・・・・・・」

俺「ちょっと様子見てくるわ」スタスタ


~10分後~

俺「(ゼィゼィ・・・ハァハァ)」ハァハァ

嫁「おつかれさまですw」

俺「流石に7階分の階段往復はきつかったwww」ハァハァ

嫁「上の方の人は地獄ですね・・・このマンション何階建てでしたっけ・・・」

俺「20階建てとかチョーウケルwww」

嫁「高層階の人大変ですね・・・」

俺「まぁ、非常用発電機があるから1~2時間は大丈夫。俺は中層階だから遠慮しただけ。
まぁ、閉じ込められてもヤだし。」

嫁「詳しいですね」

俺「あー、おれ管理組合の元役員だから。10年に一度くらいで回って来るんだよね」

嫁「へぇ~ 賃貸だとそういうの無かったですけどねえ・・・」


俺「で・・・さっきクレーン車が電線ひっかけちゃって、そのせいでこの辺の
ブロックに限り停電なんだって。直すのにあと3~4時間だってさ。」

嫁「こまったなぁ・・・」

俺「どした?」

嫁「実はうっかりご飯炊き忘れてて・・・数分前に炊飯器のスイッチ入れたばっかり
だったんです・・・。カレーとかサラダとかは出来てるんですけど・・・。」

俺「あははw」

嫁「お腹空きました・・・」グー

俺「俺も・・・」グー


俺「じゃあ・・・封印してたんだけど、・・・久々に・・・アレやるか。」スック

嫁「??」

俺「これなんだけど・・・」ガチャッ

嫁「土鍋ですか?変わった形ですね・・・」

俺「ご飯だき専用土鍋~!」パーッパラーッパ パパラパー ティン↑ドン↓

嫁「キテレツな発明ではなさそうですけど・・・」

俺「分かってらっしゃるw」

嫁「あはは・・・夕方に再放送やってますから、つい見ちゃって」

俺「これは・・・あまりの美味さに・・・俺さんが一食でご飯2合とかペロリと
食べるようになってしまい、苦渋の決断で封印したアイテムです・・・
ぶっちゃけ麻薬並みの常習性があり、非常に危険なアイテムです。」

嫁「まじっすか」


俺「一応合法な品ですが、使い方を間違えると(糖尿病で)死に至ります。
ある意味脱法土鍋・・・いや、『危険土鍋』って感じです。」

嫁「わーお・・・『危険土鍋』なんて聞いたことありませんでしたー」

俺「ですが、非常事態のため封印を解除します。嫁ちゃん、カセットコンロ持ってきて。」

嫁「はーい」

俺「カセットコンロにご飯だき土鍋をセットして・・・炊飯器からコメと水を移し替えます・・・」

嫁「はーい」ザラッ・・・ジャバジャバ

俺「それでは点火します。初めは中火です」

嫁「らじゃ!」カチッ・・・ボッ


俺「・・・・・・」

嫁「・・・・・・」

グツグツ
俺「煮えてきたので強火にします!」

嫁「らじゃ!」ボッ


グツグツ・・・カタカタ・・・シュゥゥゥゥ
俺「沸騰して、湯気がシューシュー出てから2分30秒~3分程度待ちます」

嫁「はいっ!」


シュゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・
俺「今だっ! 消火!!」

嫁「はいっ!」カチッ


俺「・・・後はこのまま15分から20分蒸らします。フタは絶っっっっ対に取ってはいけません。」

嫁「らじゃ! あ、そうだ。この間にカレーあっためていいですか?」

俺「おk!」


~20分後~

俺「・・・それでは、土鍋の蓋を開けます。」

嫁「おーぷん!」

ホワァァァァ

俺「どうよこの美味しそうな湯気!」

嫁「テンションあがりますねー!!」


俺「じゃ、いつも通り、しゃもじで空気を入れるようにふんわりかきまぜたら、お皿に盛ります。」

嫁「よいしょ・・・よいしょ・・・あれっ」

俺「はいよ」

嫁「底の方が少し焦げちゃってますね・・・」

俺「これ、おこげと言います。香ばしくて美味しいよ~ 普通の炊飯器では出せないよ~」

嫁「へぇ~!」



俺「それでは・・・」

嫁「はいっ」

俺・嫁「いっただっきまーす!」

嫁・俺「んまーーーーーい」ホッコリ

嫁「俺さん!これすごいですね!炊飯器よりちょっと固めですけど・・・
よく分からないですけど、とにかくいつものお米じゃないみたいです!!」パクパク

俺「カレーにしちゃうのもったいないよねw」パクパク

嫁「・・・・・・」パクパクモグモグ

俺「・・・・・・」パクパクモグモグ



俺・嫁「・・・ごちそーさまでしたっ」

俺「ふぅ~」

嫁「めっっっっっちゃくちゃ美味しかったです!」

俺「せやろせやろ~」ニヤリ

嫁「でも、取り扱いを間違えると危険なアイテムですね・・・」

俺「いっとき、毎日これで炊いてた・・・流石にヤバいと思った・・・w」

嫁「月に1回・・・いや、2回でどうだっ!」

俺「おk!」


~しばらくして~

嫁「もう秋も深くなってきましたね・・・エアコンが無いと夜は寒いですね。
早く電気来ないかなぁ・・・。だんだん体が冷えてきちゃいました」

俺「・・・そうだ。アレ持ってくる」スタスタ

嫁「?」

俺「・・・これなんだけどさー」ガチャッ

嫁「電気ストーブですか?でも電気が無いですけど・・・」

俺「カセットコンロのガスボンベが使える、カセットガスストーブです」

嫁「まじっすか」

俺「・・・・・・・」カチカチカチ・・・ボッ

嫁「あったかい・・・それに・・・キレイ・・・」


俺「寒いでしょ? こっちにおいでよ、嫁ちゃん」

嫁「はい・・・」

俺「・・・・・・」ギュッ

嫁「・・・あったかいです」ユラッ

俺「・・・・・・」モゾモゾ

嫁「・・・・・・ん?」

俺「・・・・・・」モゾモゾ・・・ジ---・・・ゴソゴソ

嫁「・・・・・・あの」

俺「・・・ん?」ゴソゴソ

嫁「・・・あったまろうとしてるのに・・・なんで・・・私の服を脱がそうとしてるんですかねえ・・・なーんて」スルッ


俺「人肌・・・」ゴソゴソ

嫁「えっ・・・」スルッ

俺「人肌の方が・・・あったまるかなぁと思って・・・」ゴソゴソ

嫁「あー・・・」スルッ

俺「ついでに・・・ちょっと運動しようかなって・・・」ゴソゴソ

嫁「あー、それは大事ですね。 あんなにご飯食べちゃったんで・・・
私も運動しないと・・・ダメかなぁって思ってました♪」ゴソゴソ

俺「あら、嫁ちゃんもそう思ってたの? 奇遇だねぇ」スルッ

嫁「運動・・・カラダ動かすの・・・大事ですよね♪」ゴソゴソ

俺「そーそー。運動・・・大事大事♪」スルッ

嫁「秋だし・・・運動会のシーズンですもんね」ギュッ

俺「そーそー、運動会運動会」ダキッ

嫁「じゃあしょうがないですね。」


俺「宣誓!俺さんと」

嫁「嫁ちゃんは・・・」

俺「スポーツマンシップにのっとり、性々堂々戦う事を・・・」

嫁「誓います!」

俺・嫁「えへへへへへへへへへへ♪♪」


・・・この後めちゃくちゃ運動会した。


(ある日)

俺「いや~お散歩も慣れてくると楽しいね」テクテク

嫁「ですね~」テクテク

俺「晩御飯どうしようかな~」テクテク

嫁「ん~お鍋とかどうですか?」テクテク

俺「醤油・・・味噌・・・塩・・・とんこつ醤油・・・」テクテク

嫁「迷いますねぇ」テクテク

俺「・・・・・・トリの水炊き」テクテク

嫁「えっ」テクテク

俺「ポン酢で・・・シャキシャキ白菜と水菜、マロニーちゃんをツルッっと行って・・・」テクテク

嫁「いいですね~」テクテク


俺「帰りにスーパー寄らないとね。ネットスーパーだと明日になっちゃうし」テクテク

嫁「あの・・・」テクテク

俺「ん?」テクテク

嫁「さっき、ペットショップの前を通った事とは・・・関係ないですよね?」

俺「えっ・・・ソ、ソンナコトナイヨ?」

嫁「カナリアとかインコとかのカゴが店先に出てたこととも関係ないですよね?」

俺「モチのロンでございやすよ~ヤだなぁ~」アハハ

嫁「そうですか~?」

俺「・・・・・・」テクテク

嫁「・・・・・・」テクテク

??「・・・ちょっとすいません」

嫁「えっ」


警察1「すいません、警察の者ですが、ちょっとお話宜しいですか~?」

警察2「すいませんね~、ちょっとだけですから~」

俺「あ、はい」

嫁「は、はい・・・」オドオド

警察1「失礼ですが・・・お二人はどういうご関係で・・・?」

俺「夫婦ですけど・・・ほら、手も『らぶらぶ恋人繋ぎ』・・・で繋いでますし」

嫁「ほ、本当に夫婦ですから・・・」ビクビク

警察2「それにしては・・・奥さん・・・ですか? ずいぶんオドオドしてます・・・ねぇ。
それにご主人よりもめちゃくちゃお若い・・・」ニヤリ

警察1「最近・・・援助交際事件とか多くて・・・失礼とは思ったんですが、
これも形式上の質問でして・・・すみませんねぇ」ニヤリ


俺「・・・じゃあ、アレ出そうか?」ゴソゴソ

嫁「・・・そそそうですね」ゴソゴソ

俺・嫁「はい、免許証ですっ!」サッ

警察2「あ・・・名字も住所も一緒ですね・・・」

警察1「す、すいません。失礼致しました・・・」

俺「いえいえ、嫁ちゃんが可憐で美人で可愛いから・・・
お巡りさんが心配してくれたんですよね・・・逆に有難うございます」

嫁「や~だ~!俺さんってば~!何言っちゃってるんですか~!」

警察1・2「す、すいませんね・・・」イラッ

俺「いえいえ!地域の安全と平和を守る警察官の皆様がいらっしゃるから、
我々が安心して幸せに暮らせるんです。逆に、有難うございます。」

嫁・俺「ね~~~♪♪」


警察1・2「・・・お幸せにどうぞ」スタスタ

俺・嫁「どーもー!」

俺「・・・・・・マジで職質されちゃったね」ドキドキ

嫁「俺さん・・・お巡りさんめっちゃイライラしてましたよ」ジトー

俺「あぁ、嫁ちゃんが美人過ぎて嫉妬してるんだよ。きっと♪」

嫁「ばっ・・・ばか・・・///」

俺「・・・じゃ、イトーヨーカドー寄って帰ろうか」

嫁「ポン酢も残りあんまり無かったと思います。」

俺「おkおk。ついでに、もみじおろしも仕入れないと。」


(クリスマス)

俺「たっだいま~!」

嫁「おかえりなさい~」

俺「ケーキ買ってきたよ~って・・・ええー!?」

嫁「えへへ~」

俺「サ、サ、サンタギャルきたーーーーー!!」

嫁「お小遣いで買っちゃいました~」テヘッ

俺「わーい!わーい! サンタちゃんが家に来た~~~♪♪」

嫁「晩御飯、腕によりをかけて作りました。先にお風呂入っちゃってくださいねー」

俺「キャッホーーー!!」


嫁・俺「いっただっきまーす!」

俺「美味いぃぃぃぃぃぃ~!」パァァァ

嫁「俺さんが一生懸命働いてくださるから、こうやって美味しい物が食べられるんですよ~ 有難うございますっ」ニコニコ

俺「嫁ちゃ・・・サンタちゃんのためなら、何でもするんでっ」

嫁「私もですっ」ニコニコ


俺「・・・食べ過ぎたぁぁぁ~」ゲップ

嫁「私もです・・・」ケプッ

俺「そうだ・・・これ、俺からのクリスマスプレゼント・・・」ガサッ

嫁「うわぁ~ 嬉しいです! この間希望を聞いてくれたアレですね!?」


俺「ごめんね、俺サプライズとか苦手なんだ・・・。その人が欲しい物をストレートに
プレゼントするのが一番いいと思って・・・」

嫁「俺さんらしくて好きですよ。私も、要らないもの貰ってもあんまり嬉しくないタイプなんで♪」

俺「いつもありがとうね、サンタちゃん♪」

嫁「いえいえ♪ 大事に使いますね、このバッグ!」

俺「喜んでもらえてうれしいです~」ニコニコ

嫁「私からは・・・」

俺「あーいいよいいよ、一緒に居てくれるのが最高のプレゼントだからっ」


嫁「そう思って物は買いませんでした。俺さんが身に着けるものは、ご自分で
散々悩んで、その上で好きな物を買うのがお好きだって分かってますから」ニコニコ

俺「よく分かってらっしゃる~」

嫁「でも・・・私じゃなくて『サンタちゃん』からのプレゼントはあるみたいですよ?」ニコッ

俺「・・・ホント?」

嫁「ただ・・・まぁ、『サンタちゃん』は部屋でいい子にして寝てる人にしかプレゼントくれないと思いますよ?」ニコニコ

俺「・・・ふわぁ~眠くなってきた。そろそろ寝るわ。おやすみなさい、サンタちゃん」

嫁「はい、おやすみなさい~」


ガチャ・・・

嫁「・・・・・・」ソォーッ

俺「・・・・・・」

嫁「(俺さん・・・もう寝ましたか?)」ボソッ

俺「うーん、もう食べられないよー」ムニャムニャ

嫁「(は~い・・・いい子にして寝てますねー(棒))」ボソッ

俺「Zzz・・・Zzz・・・」

嫁「(俺さんへのプレゼントは・・・俺さんが一番大好きな・・・わ・た・し ですよ♪)」ボソッ

俺「・・・」ピクッ

嫁「(・・・いい子にして寝ててくださいね♪)」ボソッ

俺「Zzz・・・」コクコク


嫁「・・・・・・」チュッ

嫁「・・・・・・」チューーーッ

嫁「・・・・・・」チュッ・・・チュッ・・・チュッ

嫁「・・・・・・」チュッ・・・ペロッ・・・レロッ・・・

嫁「・・・・・・」ゴソゴソ

嫁「・・・・・・」シュルッ・・・パサッ

嫁「・・・・・・」ゴソゴソ

俺「・・・・・・」スルッ


嫁「(・・・あーあ、もうこんなに『悪い子』にしてますねえ)」ボソッ

嫁「(・・・『いい子』にして寝ててくださいって言ったのになぁ)」ボソッ

嫁「(・・・『悪い子』には・・・『くつした』・・・かぶせちゃわないとっ)」ボソッ

嫁「・・・・・・」ゴソゴソ

嫁「・・・・・・」ピリッ・・・スッ・・・ペトッ・・・クルクル

嫁「(・・・えへへ・・・俺さん・・・俺さん♪・・・だーいすき♪)」ボソッ

嫁「(・・・よいしょっと)」

嫁「・・・・・・んっ///」


・・・この後2時間くらいプレゼント貰った。


(ある日)

嫁「俺さん♪」

俺「ん?」

嫁「じゃーん!!」ピラッ

俺「おっ・・・それは・・・」

嫁「高認・・・必要な科目コンプリートしましたぁぁぁ!!」

俺「おめでとぉぉぉぉぉぉぉ!!」

嫁「ありがとうございますぅぅぅぅ!!」

俺「いや~まさか勉強始めて1年半で取るとは思わなかったよ・・・。
完全に現役組に追いついちゃったじゃない!」


嫁「俺さんの教え方がよかったんですよ。それに、基礎問題ばっかりだったんで、
勉強さえすれば全然難しくなかったです」

俺「まぁ、大学入試ではないからねぇ」

嫁「それもこれも俺さんのお陰です。本当にありがとうございます!!」

俺「俺はきっかけを作っただけ。勉強したのは嫁ちゃん。それだけ。」ニコニコ

嫁「はいっ!」

俺「どうする?せっかくだから、現役で大学受けてみる?」

嫁「ん~」

俺「嫁ちゃんに任せる。プロジェクトはもともと2年半計画だから、本来のスケジュールならまだ1年余裕あるから」


嫁「正直、基礎問題は余裕なんですけど、応用問題は数こなさないとダメだと思うんで・・・
あと、センター試験向けの暗記問題とか、まだまだあやふやな所も多くて・・・」

俺「うんうん」

嫁「なので、もう1年勉強してから大学入試受けてみたいです!」

俺「おk」

嫁「わーい」

俺「でもさ、せっかくだから、雰囲気に慣れるためにも・・・センター試験だけは受けてみたらどう?
本番で緊張して失敗する事もあるからさ。解けなくていいからいろんな科目受けてみなよ。
練習だと思って。マークシートだし、気楽にさ。」

嫁「なるほど」


俺「それに・・・」

嫁「はい?」

俺「周りの子は大学に受かるために必死な中で・・・最初から浪人前提で気楽に受けてるのは嫁ちゃんくらいさね。
一人で高みの見物ってワケよー こんな事、普通の人は中々体験出来ないよー?
必死な人を横目で見て、お前ら大変だなwwwって心の中でニヤニヤしてきなさいよー」

嫁「あはははは! 俺さん性格悪いですー」

俺「いつもの事じゃんー」ハハハ

嫁「慣れましたーw」アハハ


(センター試験後)

嫁「ふう・・・疲れたぁ」

嫁「試験会場、独特の雰囲気があったなぁ・・・」

嫁「みんな真剣な目をしてた・・・。」

嫁「私・・・お気楽にうけちゃって申し訳ないな・・・」シュン

嫁「あの日、単に専業主婦で生きていくって決めてたら・・・
こんな世界がある・・・って事を知ることも無かったんだろうな。」

嫁「俺さんに出会えたことを感謝感謝!」

嫁「さっ、来年に向けて、帰ってからお勉強しよっと。」


(ある日)

ヴィーーーン・・・

俺「ふぃ~~~きくぅぅぅぅ」ヴィーーーン

嫁「あれ?俺さん、通販でまた何か買ったんですか?」

俺「これ?電動マッサージ機。略して電マ。いつもPCで作業してるから、腕とか肩とか
首がこっちゃってさぁ・・・あ゛あ゛ぁぁぁ~癒されるぅぅぅぅ」ヴィーーーン

嫁「俺さん、本当に気持ちよさそうに使いますねぇ・・・CM出演できますよ!」

俺「ホント?」

嫁「あとで私にも貸してくださいねー」

俺「・・・・・・後でと言わずに、今貸してあげるよ。」ニコッ

嫁「ホントですか?」

俺「じゃあ、俺の前に座ってごらん。俺が当てて上げるから。はい嫁ちゃんおいで~」チョイチョイ

嫁「わーい」


ヴィーーーン・・・

嫁「おっ・・・おおおおお・・・肩とか首が気持ちいいですねぇ・・・おおおおおお」ヴィーン

俺「勉強・・・ずっと頑張ってるもんね?センター試験も本当におつかれさまでした」ヴィーン

嫁「いえいえ。出来なかった科目は本当にボロボロで・・・自分の実力がよくわかりました」ヴィーン

俺「それに・・・いつも家事頑張ってくれてるから・・・ありがとうね。いつもホントに感謝してる。」ヴィーン

嫁「いえいえ。当たり前の事をしてるだけです。それに・・・」ヴィーン

俺「それに・・・?」ヴィーン

嫁「家事は俺さんのためにやりたくてやってるんです。大好きですよ、俺さん?」ヴィーン

俺「俺も・・・愛してるよ、嫁ちゃん♪」スッ・・・ヴィーン


嫁「あっ・・・えっ・・・」ヴィーン

俺「~~~♪」ヴィーン

嫁「あっ・・・あのっ・・・俺さん・・・アンッ・・・ど、どこに当ててるんですか///」

俺「・・・キモチのいいところ♪」ヴィーン

嫁「ま、間違ってはいないですが・・・」ハァ・・・ハァ・・・

俺「あれ?嫁ちゃん息が上がってきたね・・・他にも凝ってる悪い所があるのかなー」スッ・・・ヴィーン

嫁「きゃうっ!」ハァッ・・・ハァッ・・・

俺「コリはしっかりほぐさないとねー」ヴィーン

嫁「きゃうっ・・・うっ・・・あっ・・・くっ・・・」ハァッ・・・!! ハァッ・・・!!


俺「はーい力抜いてねー」ヴィーン

嫁「くぅぅぅぅぅぅぅっ・・・」ビクビクビクッ・・・クタッ

俺「あらら、グッタリしちゃったねえ。・・・こりゃ、ベッドで横になって休んだほうがいいかなぁ」ヨイショ

嫁「//////」ギュッ

俺「もーしょうがないなー嫁ちゃんはー。いつもいつもお姫様抱っこで運ぶわけじゃないからねー」スタスタ

嫁「//////」ギュッ

俺「嫁ちゃんは本当に可愛いなぁ・・・」スタスタ

ギィィー・・・バタン


(センター試験からしばらくして)

俺「はいこれ。」パサパサパサッ

嫁「何ですかこれ?」

俺「大学の入試結果通知」

嫁「えっ!? 私、センター試験しか受けてませんけど??」

俺「私立大学で、センター試験のみで出願出来る所におためしで出願してみたwww」

嫁「えっ・・・えええええええええ!?」

俺「一校あたり、受験料2万とか2万5千とか取られるでやんの。高けぇw まぁいいけどwww」

嫁「いったい何校申し込んだんですか?」

俺「まぁ開けてみようよ。俺もまだ中開けてないから、一緒に見てみよ?」

嫁「は、はい・・・」


俺「○○大学・・・」

嫁「はい」ゴクリ

俺「不合格~wwwww」

嫁「ですよね~www」

俺「まぁ、Bランク大だからね。流石にねw」

嫁「あはは」

俺「○△大学・・・」

嫁「はい」ゴクリ

俺「不合格~wwwww」

嫁「やっぱり~www」


俺「まぁ、ここもCランクだけど超有名大学だから」

嫁「別に気にしないです~」

俺「△△大学・・・」

嫁「はいはい、不合格っと」

俺「合格~~~」

嫁「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」

俺「えっ? この辺からは受かると思ってたけど?? CランクとDランクのボーダーくらいだし。
センターの自己採点も、物理とか日本史とかはボロボロだったけど、国語とか数学とか英語とかは
そんなに悪くなかったじゃん? ここは、3教科で選考する所だし。」

嫁「は? は? は!?!?」


俺「良かったね。はい合格おめでとー」パチパチパチ

嫁「えっ・・・めっちゃ実感が無いです」

俺「後は大体受かってるかな・・・△×大学・・・××大学・・・いずれも合格~
まぁ、Dランク下位とEランク上位辺りだから、滑り止めになるとは思ってたけどね。」

嫁「えっ」

俺「お、××大学は特待生で学費半額免除するってさwww」ピラピラ

嫁「はぁ~!?」

俺「そんなもんっす」

嫁「そんなもんっすか・・・」


俺「というわけで、一流大学を狙わなければ、結構行けちゃうもんです」

嫁「まさかまさかでしたね。高校中退した時は、こんな日が来るとは思いませんでした」

俺「とはいえ」

嫁「はい」

俺「ギリギリの所に入っても、講義に付いていくのが大変で、かつ、単位を落とす可能性も考えられます」

嫁「ふむふむ」

俺「ギリギリで卒業しても、結局身に付くことが少ないし、勉強してて面白くないです。
どうせなら余裕をもって楽しく卒業しましょう。」

嫁「確かに」

俺「なので、この先1年は余裕を作るための時間にしましょう。おk?」

嫁「おkです!」


俺「あと」

嫁「はい」

俺「情報系の学部でちょっとだけ楽をするために、暇を見つけて情報学の基礎も
こっそり先取りして教えちゃいます。大学の先生は難しい言葉を使って来ますが、
紐解くと小学生でも分かるようなことだったりするので、見かけにダマされないように。」

嫁「おお~」

俺「あと、簡単なプログラミングも先んじて教えます。オブジェクト指向とか
ポインタとか、概念を理解するまでが辛い所を早めに攻めておきましょう。」

嫁「わーい」

俺「天災システムエンジニアの俺さん直伝なので、めっちゃわかりやすいです。
ぶっちゃけ、受験勉強の息抜きの遊びと思ってください。」

嫁「うれしいです」


俺「スタートダッシュで他人にちょっとだけ差をつけておけば、入学後も失速せずにペースを維持できるでしょう。」

嫁「なんか人生イージーモードですみません」

俺「運命の出会いに感謝しましょう」

嫁「はいっ」


俺「最後に・・・」

嫁「はい」

俺「流石に、私立大学の学費は俺さんでも支払きついです。シャレで入学するのはちょっとお財布がツラいです。」

嫁「ですよねー」


俺「出来れば国公立大にするか、私立大でも、先ほどの××大学みたいに学費免除やら
軽減やらがもらえる所でお願いします。勉強すれば学費が安くなる・・・

こんなに分かり易い報酬はありません。普通、勉強してるだけでは、誰もお金をくれません。
制度は活用したもん勝ちなので、活用できる立場になってください。」

嫁「らじゃ!」

俺「じゃぁそういう事でっ!」

嫁「ありがとうございますっ!」


(ある冬の日)
ピュゥゥゥゥ~

同僚3「(はぁ・・・何故か実家を追い出された・・・)」テクテク

同僚3「(上げ膳据え膳で超ラクだったのに・・・お母さんの悪魔~)」テクテク

同僚3「(まぁ、一人暮らしも気楽でいいけどさ・・・)」テクテク

同僚3「(この寒い日に買い出しとか行かなきゃいけないのがメンドくさい・・・)」テクテク

同僚3「(早くこの重い買い物袋を家に放り込んで、あったかいお風呂に入りたい・・・)」テクテク


少年「あの・・・すいません・・・」

同僚3「えっ・・・私? こんな寒い日にそんな薄着で・・・大丈夫?
(キャッ・・・碇シンジ様みたいな哀しげな目をした美少年キタ---!!)」

少年「あの・・・その・・・僕・・・おなかがすいて・・・何も食べてなくて・・・寒くて・・・」ブルブル

同僚3「えっ」


少年「ボク・・・何でもしますから・・・食べ物を・・・」ブルブル

同僚3「・・・・・・」

少年「・・・ダメですよね。すいません。変な事言って・・・。」

同僚3「・・・そんな恰好してたら、肺炎になっちゃうよ? とりあえずウチおいで。
何か食べさせてあげるから。私で良かったら話も聞くよ?」ニコッ

少年「ありがとうございます・・・」ブルブル

同僚3「はい、私のコート貸してあげる」ファサッ

少年「ありがとうございます・・・せめて荷物くらい持たせてください・・・」

同僚3「じゃあ一袋お願いしちゃおうかな。助かるー」ガサッ

少年「いえ・・・家事とかは慣れてますんで・・・」ガサッ

同僚3「あはは! 本当に碇シンジ君みたいだぁ」ケラケラ

少年「いかり・・・? すいません、分からないです」

同僚3「あっ、ううん。何でもないから気にしないで? じゃあいこっか」テクテク

少年「・・・本当にすみません」テクテク


(ある日)

俺「じゃあ今日は・・・」

嫁「はい!」

俺「気分転換に、ディクテーション祭りしよっか」

嫁「何するんですか?」

俺「今から、洋楽のMP3を3曲渡します。どこかで聞いたことのある有名な曲をチョイスしてます。」

嫁「ふむふむ」


俺「ネットで歌詞を調べずに、制限時間内で自分で何度も聞き取って、英語の歌詞を書き出してみましょう。
PCで再生して、聞き取りにくい部分は何度も確認してもらって構いません。
あと、単語のスペルを紙の辞書で調べるのはおkとします」

嫁「おお!」

俺「俺もやるから勝負じゃぁぁぁぁぁ!」

嫁「燃えてきたぁぁぁぁぁ!!」

俺「一曲ごとに単語の正解数で勝負! 負けた方が勝った方の言う事を聞く事!!
ハンデとして、俺さんは辞書使用禁止でどうだっ!!」

嫁「乗ったァァァァァ!!」


嫁「~~~♪」カキカキ

俺「~~~♪」カキカキ

嫁「~♪・・・~♪」カキカキ

俺「~~~♪~~~♪」カキカキ

ピピッ・・・
俺「しゅーりょー!」

嫁「ふぅ~~~」

俺「どーよー?どうなのよー?」

嫁「まぁまぁっす」

俺「まぁまぁっすか・・・」


俺「・・・じゃあ、ネットで調べた歌詞をプリントアウトしたよ。合ってた単語に○を付ける事!」ペラペラ

嫁「らじゃ!」

俺「・・・・・・」サラサラ

嫁「・・・・・・」サラサラ


俺「それでは・・・」

嫁「イザ勝負っ!」

俺「一曲目・・・Top of the world対決ッ!!」

嫁「どうだっ!」パラッ

俺「えっ・・・」

嫁「フフン」


俺「あれ?殆ど・・・95%くらい○ついてる気がするんですけど?」

嫁「フフン」

俺「・・・・・・」

嫁「・・・・・・」

俺「・・・知ってた?」

嫁「・・・中学の授業でやりました」

俺「のぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

嫁「選曲が甘かったですねえ。ちょっとメジャーすぎましたね? でも、勝負は勝負ですよ?」アッハッハ

俺「あっ・・・そういえば」

嫁「はい」

俺「結婚する前・・・初めてEWIの演奏を聞かせた時・・・」


~回想~

俺「じゃあ一曲目。何の曲か当ててみてね」

俺「~~~♪」

俺「♪~~~♪~~~」

俺「~~~♪ ~~~~~♪」

俺「以上、お粗末様でした~」ペコリ

少女「わ~~~」パチパチパチ

俺「さて、曲名はなんでしょう?」

少女「わかりますよ。Top of the worldですよね?」

俺「正解~!じゃ次は・・・」

~回想終わり~


俺「・・・それで知ってたのか・・・油断したわ・・・」

嫁「あっはっは! じゃあまずは私が一勝ですね。何してもらおうかなぁ」ニヤリ

俺「・・・お手柔らかにお願いします」

嫁「じゃあ・・・『壁ドン』してください」

俺「えっ」

嫁「壁ドンして、歯の浮くようなセリフで私に告白してください」

俺「MAJIDE!?」



嫁「・・・・・・」ワクワク

俺「・・・・・・」ドキドキ

俺「・・・!」ドンッ!!

嫁「・・・!?」ビクッ

俺「嫁ちゃんの笑顔は・・・俺だけのもの。嫁ちゃんも・・・俺だけのもの。他の男なんか、見んじゃねぇよ?」キリッ

嫁「・・・はいっ!」キュン


嫁「・・・俺さん大好きっ!!」ギューッ

俺「俺も・・・愛してるよ、嫁ちゃん」ダキッ


嫁「・・・・・・」ギューッ

俺「・・・・・・」ギューッ

嫁「・・・あれ?」

俺「・・・・・・」

嫁「あれ? あれあれあれ~?」ニヤリ

俺「///」

嫁「・・・何かが私のお腹に・・・当たってますよお?」ニヤニヤ

俺「///」ヒョイッ

嫁「あっ・・・私を持ち上げて・・・どこに運ぶんですか~?」

俺「///」スタスタ

嫁「そっちは寝室ですよ~♪ 私なにされちゃうのかな~♪ あ~れ~~~♪」

俺「///」スタスタ

ギィィー バタンッ


(しばらくして)

俺「・・・それでは2曲目・・・livin la vida locaですっ」ヘロヘロ

嫁「はいっ」ツヤツヤ

俺「勝負っ!」ペラッ

嫁「どうだっ!」

俺「・・・・・・」

嫁「・・・・・・」

俺「俺の勝ち~!」ウェーイ

嫁「まけたーーー」


俺「まだまだよのぅ」

嫁「まだまだですー」

俺「それでは・・・罰ゲーーーム!」

嫁「仕方ないですねー」

俺「では・・・今日一日、寝室の棚、上から3段目に入っている服で過ごしてもらいまーす」

嫁「わーお」

俺「では着替えてきてくださいー」

嫁「なんかドキドキしますねー」スタスタ


嫁「き、着替えました・・・」ソォーッ

俺「おっとっと、発言も服装にふさわしいものでお願いしますねー? はい、もう一度?」

嫁「き、着替えました・・・にゃん///」

俺「   」ドッキーン!!

嫁「まさかネコミミメイドとは思わなかったです・・・にゃん///」テレッ

俺「可愛い///」ポッ

嫁「ご、ご主人様に冷たい麦茶をご用意します・・・にゃん」

俺「(俺グッジョブ!!)」グッ


嫁「どうぞです・・・にゃん」コトッ

俺「うん、ありがとー」ゴクゴク

嫁「・・・・・・」ゴロゴロ

俺「・・・・・・」

嫁「・・・・・・」ゴロゴロ

俺「・・・・・・あのー」

嫁「・・・はい・・・にゃん?」

俺「どうして俺の膝の上で丸くなってるのかなー・・・って」

嫁「ねこだからです・・・にゃ」ゴロゴロ

俺「そっか・・・ねこだもんね・・・」

嫁「ねこだからです・・・にゃ」ウルウル


俺「・・・どうしてそんなにうるうるした、可愛い瞳で見上げてくるのかな?」ドキドキ

嫁「ねこだからですにゃ・・・ご主人様♪」ウルウル

俺「そっか・・・ねこだもんね・・・」

嫁「ねこだからです・・・にゃん」ウルウル

俺「・・・・・・」ゴクゴクゴクッ・・・カラン

嫁「・・・・・・」ゴロゴロ

俺「・・・・・・」スック


嫁「・・・ご主人様? 私をお姫様だっこして・・・どこに連れて行く・・・にゃん?」ウルウル

俺「・・・・・・」スタスタ

嫁「そっちは寝室ですにゃ・・・ご主人様♪」ウルウル

俺「・・・・・・」スタスタ


ギィィー・・・バタン


~しばらくして~

俺「・・・・・・」グッタリ

嫁「・・・・・♪」ツヤツヤ

俺「さ、三曲目は・・・Now you're not hereです・・・」

嫁「せーのっ!」パラッ

俺「おっ・・・」

嫁「うーん・・・」

俺・嫁「ひきわけ・・・かな(ですにゃ)」

俺・嫁「えっ」

俺・嫁「あはははははははっ」


嫁「ご主人様、引き分けの場合はどうすればいいですにゃ?」

俺「どうしよ・・・考えてなかった・・・」

嫁「じゃあ・・・お互いに1つずつお願いを聞く権利・・・でどうですにゃ?」

俺「いいけど・・・」

嫁「?」

俺「権利は明日以降に保留・・・でどうかな?」ニッコリ

嫁「わかりました!・・・にゃ」ニコニコ


俺「あれっ・・・もうこんな時間・・・対決始めた時は昼過ぎだったのに・・・
あれあれあれ? 誰かに時間盗まれた??」

嫁「じゃあ、晩御飯作りますにゃ。今宵はめいど特製ビーフシチューをご用意しますにゃ♪」

俺「わーい」


嫁「・・・・・・♪」トントン

嫁「・・・・・・」ヒラヒラ

嫁「~~~~~~♪」ジュージュー

嫁「・・・・・・」フリフリ

嫁「・・・♪・・・♪」グツグツ

嫁「・・・・・♪」ヒラヒラ フリフリ


俺「・・・・・・」スック


俺「・・・・・・」カチャッ

嫁「えっ・・・ご主人様・・・? お鍋の火を止めて・・・どうしましたにゃ?」

俺「・・・・・・」ギュッ

嫁「ご主人様? めいどを後ろから抱きしめて・・・どうしましたにゃ??」

俺「・・・・・・」ヒョイッ

嫁「ご主人様? そっちは寝室ですにゃ・・・?」

俺「・・・・・・」スタスタ

嫁「・・・仕方のないご主人様ですにゃー♪」ヤレヤレ

俺「・・・・・・」スタスタ


ギィィー・・・バタン


(ある日)

俺「そんじゃ、今日は子供でも分かる2進数をおしえまーす」

嫁「わーい」

俺「突然ですが、嫁ちゃん!」

嫁「はいっ」

俺「右手を出してください」

嫁「こうですか・・・?」

俺「ここで質問です。右手で数を幾つまで数えられますか?」


嫁「えっ・・・0,1,2,3,4,5・・・頑張って6,7,8,9ぐらいまでですかね?」

俺「それもまた正解ですが・・・俺さんはもっと数えられます」

嫁「ど、どうやるんですか・」

俺「親指を立てていると1、人差し指を2、中指を4、薬指を8、小指を16と割り当てます」

嫁「えっ」

俺「例えば、1なら親指だけ立てる。2なら人差し指だけ立てる。3なら親指と人差し指を立てる。」

嫁「・・・・・・おおー」

俺「このやり方を使うと、俺さんは0から31まで、32個の数を右手だけで数えられます。
ちょっとやってみると・・・0,1,2,3,4,5・・・30,31。ほらね?」クイクイクイッ

嫁「すげえええええ」


俺「では、指じゃなくて紙に書く時はどうすればいいでしょう?」

嫁「わからないです」

俺「では、例えばですが、指を立てていたら1、曲げていたら0と書いたらどうでしょう?」

嫁「3だったら・・・人差し指と親指だけだから・・・00011ですか?」

俺「せいかーい! じゃあ、10011はなーんだ?」

嫁「足し算すればいいから・・・16+2+1で・・・19!」

俺「せいかーい」

嫁「わーい」

俺「・・・と、足し算さえ出来ればいいので、小学生相手にはこんな感じでさわりを
教えられますが、これ、情報の講義の1時間目の内容を超簡単にした内容です。
まぁ、商業系とか情報系の高校とかだと、高校で習うみたいだけどね。」

嫁「(キラキラ)」


俺「この先は中学生ぐらいの知識が居るとおもいますが・・・10進数では、1の位が
10の0乗、10の位が10の1乗、100の位が10の2乗・・・で桁の重みが増します」

嫁「わかります」

俺「2進数では、2の0乗、2の1乗、2の2乗で桁の重みが増します」

嫁「えーと・・・1,2,4,8,16,32・・・あっ!」

俺「そういう事」ニコニコ

嫁「すげええええええ」

俺「ここまで分かると、n進数の概念はお手の物! コンピューターだと8進数とか16進数とかが
使われるけど、別に3進数でも4進数でも定義は一緒です。俺さんの大学では、定期試験で、
『5進数432は10進数で幾つか答えよ。なお計算式も明示する事。』なーんて問題も出た事あります。

原理を知ってれば落第防止のサービス問題w 掛け算と足し算が出来りゃガキでも解けるwww」


嫁「確かに。難しく考えなければ、中学生でも解けますね」

俺「大学の先生は、カッコつけて難しそうに見える数式とかで定義するけどねw」

嫁「大学こえええええ」

俺「じゃあ、逆に、10進数から2進数の変換とか興味ある?」

嫁「難しいんですか?」

俺「割り算が出来れば解けるから、原理がわかれば小学校3年生くらいで楽勝wwwww」

嫁「それ面白いですねwwwww」



俺「・・・ちなみに俺さん」

嫁「はい」

俺「この間、道ばたで中学時代の同級生の女の子に再会しました」

嫁「はい」

俺「話を聞くと、離婚してシングルマザーで生活が厳しくて、必死に再婚相手探してるようでしたw」

嫁「あちゃー」

俺「中学時代、散々俺の事をデブサイク呼ばわりした、いけすかなーい女なので、
内心、ざまぁwww って思ってました。そんな性格だから浮気されて離婚するんだよってwwwww」

嫁「俺さんの事をそんな扱いする人は、そうなって当然です!」プンプン


俺「昔は散々俺の事をバカにしてたくせに・・・貧ずれば鈍ずるなのか、
何故か俺さんの年収とか仕事とか熱心に聞かれました」

嫁「お金持ってたら結婚してやる・・・的な感じですかね。未だに小ばかにしてる事が
容易に想像付きますね!!」プンプン

俺「俺さん腹立ったので、正直に答えました。『いや~不景気で・・・これくらいしか
もらってないんだ・・・』って。親指と人差し指と中指の3本を立てて。
・・・ただし、俺さんうっかり10進数じゃなくて2進数で表現しちゃいましたwww」

嫁「あっははははは」ケラケラ

俺「どうやら低年収男には興味が無いようで、その後はさっさと話を切り上げられました。
分かりやすすぎて、草生えるわwwwww」

嫁「わたしもですwwwww」

俺「というわけで、2進数を知っていると、人を軽くおちょくる事が出来ますwww」

嫁「いや、そんな事のために発明されたんじゃないとおもいますよ。2進数。」


(ある夏の日)

ミーンミンミンミー

俺「あつーい」ダラダラ

嫁「あつーい」ダラダラ

俺「・・・・・・」

嫁「・・・・あの」

俺「・・・・はい」

嫁「・・・クーラー・・・いつ直るんですか・・・?」

俺「よりによって・・・お盆に壊れやがった・・・業者は夏休み・・
あと2日・・・直らない・・・」ダラダラ

嫁「あちゃー・・・」


俺「最悪・・・寝室にこもって寝室のクーラーに頼ればなんとかなるよ・・・
6~8畳用だからリビングは無理だけど・・・」

嫁「はい・・・」

俺「それにしても・・・あつーい」ダラダラ

嫁「あ・・・」

俺「どしたん?」

嫁「使わないとは思ったんですけど・・・この間、思いつきでつい通販しちゃって・・・」

俺「俺も良くやるけど、なに買ったのさ・・・」

嫁「み・ず・ぎ です」ニコッ

俺「グッジョブ」グッ

嫁「一緒に水風呂はいりませんか?」

俺「ナイスアイディア」グッ


ザパーン
俺「生き返るゥゥゥゥゥ!」

嫁「けっこう冷たい~~~」キャッ

俺「冷凍庫の氷を完全投入しますた」

嫁「まじっすか」

俺「大丈夫。夕方にはネットスーパーからロックアイス大量に届くから。飲み物とか明日の水風呂も問題なし。」

嫁「さすが自他共に認める通販マイスターです」

俺「どうも」

嫁「いえ」

俺「・・・・・・」

嫁「・・・・・・」

俺「・・・・・・」


嫁「そうだ、大量に氷が届くんだったら、かき氷・・・」

俺「明治屋のいちご・メロン・レモンシロップも同時注文済みです」

嫁「さすがです」

俺「どうも」

嫁「いえ」


俺「・・・・・・」

嫁「・・・・・・」

俺「それにしても・・・」

嫁「はい」

俺「嫁ちゃんの水着姿・・・最高っす」

嫁「どうも」

俺「いえ」


嫁「・・・海とかプール行かないんですか?」ニッコリ

俺「プールは・・・」

嫁「はい」

俺「汚いからヤダ」

嫁「あー・・・絶対おしっこしてる人いますよね。特に子供。」

俺「海は・・・」

嫁「はい」

俺「クラゲとか居るし、髪とかゴワゴワして臭くなるし・・・日焼けも痛いし・・・
浮いてるワカメとかコンブ集めて、どうしても頭にかぶったり海パンに入れたくなるし・・・」

嫁「なにそれ見たいです」


俺「そもそも・・・」

嫁「はい」

俺「俺さんもともとクソデブだから、人前で肌を晒したくないのです」

嫁「だいぶダイエットしましたけどね・・・1年半で8kg減れば順調ですよ。このペースで頑張りましょうね?」

俺「全ては嫁ちゃんのおかげです」

嫁「いえいえ」

俺「いくら感謝しても、し足りないっす」

嫁「だんだんイケメンになってきた気がするっす」

俺「あざっす。でもそれ嫁ちゃんeye限定だと思うっす」

嫁「その方が浮気される心配が無いのでありがたいっす」

俺「安心していいっす」


嫁「あざっす。ただ・・・」

俺「はい」

嫁「俺さんのおっぱいを、むにむに出来なくなってきたのが、ちょっと残念っす」

俺「・・・・・・あの事は忘れて欲しいっす///」

嫁「・・・私の大切な想い出なので却下っす」

俺「・・・死にたいっす///」

嫁「・・・それは許さないっす」

俺「はい」

嫁「わかればいいっす」


俺「そして・・・最大の理由は・・・」

嫁「はい」

俺「嫁ちゃんは俺だけのもの。よって、嫁ちゃんの水着姿は俺だけのもの。他人に見せるなんてとんでもない。」

嫁「あざっす」

俺「全力で目に焼き付けたっす」

嫁「お役にたてて光栄っす」

俺「こちらこそ」

嫁「・・・・・・」

俺「・・・・・・」

嫁「・・・・・・」


俺「・・・・・・」ゴソゴソ

嫁「・・・・・・」

俺「・・・・・・」ゴソゴソ・・・ピッ

嫁「あの・・・」ハラリ

俺「はい・・・」

嫁「私のビキニの紐・・・どうしてほどくのか教えて欲しいっす」

俺「本能がそうしろって言ってるっす」ゴソゴソ・・・ピッ

嫁「・・・本能なら仕方ないっす」ハラリ

俺「あざっす」

嫁「・・・優しくしてほしいっす」

俺「・・・前向きにご希望に沿うように努力するっす」


・・・・・・結局、めっちゃ汗かいた。


(ある日)

俺「秋と言えば?」

嫁「食欲の秋!」

俺「今日くらいは?」

嫁「リミッター解除を許可します!」

俺・嫁「焼肉祭りじゃぁぁぁぁ!!」

俺「というわけで、電気ロースターです」ガチャッ

嫁「独身時代から所有していた事にビックリです」

俺「お気になさらず」


俺「・・・それでは、びふぉー焼肉チェックリスト行きます」

嫁「はい!」

俺「ロースター?」

嫁「下皿にお水はりました! 予熱と野菜焼き開始しています!」

俺「ごはん?」

嫁「お取り寄せした新米の魚沼産こしひかりを土鍋で炊いて、蒸らし時間残り5分です!」

俺「容量?」

嫁「4合炊きです!」

俺「野菜?」

嫁「キャベツ、ピーマン、下仁田ねぎ、にんじん、たまねぎ、しいたけ、まいたけ・・・以上です!」


俺「肉?」

嫁「お取り寄せした、三田牛A5ランクのロース・サーロイン・テンダーロイン、カルビ・・・盛り付けと切り分け完了していますっ!」

俺「ホルモン?」

嫁「お取り寄せした、牛タン・ハツ・赤センマイ・ホルモン・・・解凍完了しています!」

俺「タレ?」

嫁「叙々苑のタレ、青森名物スタミナ源たれ、レモン、岩塩、各種準備完了しています!」

俺「食欲?」

嫁「・・・・・・///」グゥー

俺「びふぉー焼肉チェックリスト、コンプリートです。」


嫁「・・・あの、ノッておいて何ですが・・・すいません、元ネタが分からないです」

俺「あ、これ? 俺さ、航空マニアでもあるんだけど・・・」

嫁「はぁ」

俺「飛行機が離陸する時とか着陸する時に、チェックリストを読み上げて確認するのね?」

嫁「そうなんですか?」

俺「離陸前ならBefore takeoff checklistとか」

嫁「離陸前チェックリスト・・・まんまですね」

俺「着陸前ならBefore landing checklistとか」

嫁「なるほど」


俺「あたりまえの事確認するだけなんだけどね。着陸前ならギア・・・脚が出てるかどうか・・・とか。」

嫁「うっかり胴体着陸したら笑えませんね」

俺「実はフライトシミュレータでうっかりやったことあるけどね。現実でもごくたまにあるよ。
特にセスナ機とか、個人で操縦するやつ。」

嫁「面白そうですねぇ」

俺「あ、しばらくやってなかったけど、押し入れにジョイスティックと、スロットルと、ラダーペダルあるよ」

嫁「?」

俺「要するに、飛行機の操縦席にある主な操縦機器の事。車で言うハンドルとかアクセルとかみたいなものね」

嫁「すげぇ」


俺「俺さ、パソコンをテレビにHDMIで繋いでるじゃん?」

嫁「ニコニコ動画を大画面で見る時とかに重宝してますね」

俺「フライトシミュを42インチのテレビ画面でやると・・・これまた楽しいね~」

嫁「何それ楽しそうです」

俺「じゃあ、今度操縦の基本を教えてあげるね!」

嫁「わーい」

俺「そもそも飛行機の翼が浮くのはね、ベルヌーイの定理により・・・
これが揚力で・・・揚力と重力が釣り合う事により水平飛行を・・・」ブツブツ

嫁「あっ、機長! ご飯の蒸らし時間完了しました!!」

俺「よーし! 副操縦士君、肉! 肉を投入したまえ!」

嫁「はい機長!」


(入試の季節)

俺「さてさて、今年もやってまいりました入試のシーズン!」

嫁「わーーー」パチパチパチ

俺「準備は・・・おk?」

嫁「うぅ・・・数学と英語と国語は概ね大丈夫なんですけど・・・物
理とか化学とか世界史とか日本史はまだ自信足りないです・・・」

俺「まぁ、なるようになるさ。去年の時点でも行ける大学そこそこあったじゃない?」

嫁「はい!」

俺「これから慌てて詰め込んでも仕方ないから、今の実力が発揮できるように体調管理に注意する事。おk?」

嫁「おkです!」


俺「じゃあさ、どこの大学受けようか?」

嫁「まず・・・国公立はここで・・・私立はこことこことここで・・・
センターオンリーじゃなくて一般入試も受けたくて・・・」

俺「うん、妥当な所だと思う。Bランク大からDランク台まで幅広いし。」

嫁「はいっ!」

俺「まぁ、大学入らないと死活問題ってわけでもないんだからさ、気楽に受けてきなよ。
お前ら必死だなwww ぐらいの感じで、受験生のツラでも見てくれば?w」

嫁「私も必死で頑張ります。最低でも私立大で学費半額免除くらいはもらえるようにはしなきゃ・・・」

俺「・・・そだね。そこんとこよろしくぅ!」

嫁「おkです!」


-------------------------

俺「結局・・・嫁ちゃんは去年合格していた△△大学を改めて一般入試で受験し、特待生で入学した。」

俺「国公立大はさすがに厳しかったようだ。センターの足切りは回避したものの、
二次試験で残念ながら不合格。それでも自力でここまでよく頑張ったと思う。」

俺「逆に、私大であれば、もっとランクの高い大学も受かっていたのだが・・・
『私ごときに学費全額免除とか超うけるwww 私ここの大学にします。家から近いし!』
・・・と言って、嫁ちゃんが自分で選んだ。俺さんの財布想いの本当にいい子だなぁ。」


俺「結局、4年間で掛かった学費は、施設負担金の一部に交通費にテキスト代程度。
2年制の専門学校より安くで卒業するとか、俺さんも超ウケるwwwww」


俺「それに・・・女子大生同士、友達も出来たみたいで本当に良かった。」ニコニコ


俺「終わってみれば・・・特待生を4年間維持して、まさかの首席で卒業。
そこまでやるとは思わなかったけど、さすが俺の嫁。」

俺「・・・まぁ、天災システムエンジニアの俺さんが、がっつり基礎を叩き込んだからね。
講義で分からない所はフォローしまくったからね。課題のプログラミングも、どうしても詰まった所は
助け舟出したからね。そりゃあレポートやらテストやらでいい点ばっかり取るよ。うん、チートしてごめん。」

-------------------------


(卒業の日)

俺「卒業おめでとう、嫁ちゃん」

嫁「ありがとうございます! 俺さんには・・・なんと御礼を言ってよいのか・・・」

俺「袴姿、似合ってるよ。すごく可愛いよ!」

嫁「ありがとうございますっ!」

俺「いや~本当に良かった。出会った時の『少女ちゃん』からは考えられないよね。」

嫁「何もかも俺さんのおかげですっ!」ニコニコ

俺「いやいや。まさか首席で卒業するとは、さすがの俺さんも予想外よ~
さすが俺の嫁っ!俺さん鼻が高い!」

嫁「俺さんの嫁は、これぐらいじゃないと務まりませんから」ニコニコ

俺・嫁「あはははははははっ!」


嫁「でも、新卒で就職しなくて本当に良かったんですか?」

俺「社会経験を積むという意味では価値があるんだけど・・・。数年で退職するの前提は、
さすがに会社に悪いからさ。採用にも教育にもたか~いコストがかかるのよ」

嫁「そうなんですね・・・」

俺「嫁ちゃんの実力があれば、中堅企業のSEだったら採用されたと思う。
当初は年収350~400万くらいで、後は残業代次第。ベース給はじわじわ上昇して、
30歳までに500万は超えるかな。上手くいけば40歳までに年収600~700万行く可能性も高いと思うよ。」

嫁「まじっすか」

俺「もちろん会社によって給与の伸び率とかは違うけど、まぁ市場価値的な意味での話ね。
外資系なら最初からもっと給与が激しめの所もあるし、会社によってはずっと低い可能性もあるけどさ。」

嫁「す、すごい・・・私も働けばかなりお金持ちになれそうですね!」

俺「もしくは30歳で退職、その後子供が大きくなったら派遣とかフリーで・・・みたいなのも
本当は出来るんだけどね。まぁ、お金は俺が稼ぐから、嫁ちゃんは家を守ってよ。」

嫁「りょーかいですっ!」


俺「実は・・・」

嫁「はい?」

俺「君のお母さんに連絡を取って、卒業式をこっそり見てもらったんだ。
卒業生代表でスピーチする嫁ちゃんを見て、すっごく感激してたよ。」

嫁「えっ・・・お母さん・・・見てたんだ・・・」

俺「もう十分満足したから帰る・・・って帰ったけどね。『少女ちゃんをこれからも
宜しくお願いします』って、すっごい頭下げられちゃった。」アハハ

嫁「そう・・・でしたか」グスッ

俺「お母さん、元気そうにしてたよ。心に余裕が出来たみたい」

嫁「そうなんですか?」

俺「一人で生きていくのと、家族を食べさせるのではプレッシャーが全然違うのよ。
一人分だけ稼ぐのは何とかなっちゃうの。だから、嫁ちゃんがウチに来て、一時的には
お母さんが不幸だったかもしれないけど、トータルでは幸せになってるから大丈夫。」

嫁「・・・!」


俺「あれなら、もうクズ男に騙されることは無いと思う。・・・形よりも本質を取る男、
それが俺さん。何だかんだで読み通り。」ニヤリ

嫁「・・・ありがとうございます。嬉しいです。」グスッ


嫁「じゃあこれ・・・私からのプレゼントです。これは・・・俺さんが居なければ
一生手に入らなかった・・・私の宝物です」スッ

俺「・・・嫁ちゃんの学位記だね。確かに頂きました。・・・そうだ。
これ、額に入れて部屋に飾っちゃう?w」

嫁「いえ・・・恥ずかしいですしっ・・・日焼けもしちゃうかなって」

俺「そう? まぁ、嫁ちゃんがそういうなら」ニコニコ


嫁「・・・じゃっ、帰りましょうか?」

俺「あれ?謝恩会とかいいの?首席が出ないのまずくない?」

嫁「私が誰の嫁だと思ってるんですか?」ニコッ

俺「そういう所は似せちゃだめですっ」ニコニコ

嫁「えへっ まぁ、もう欠席に○つけちゃったんで・・・」テヘペロッ

俺「まぁ、俺もそうする・・・というか、実際にそうしたけど(爆)」


嫁「あ、そうだ。もう一つ・・・あるんですけど・・・」


俺「ん?何よ何よ~~~」ニコニコ

嫁「(赤ちゃん・・・出来ちゃいました)」ボソッ

俺「えっ」

嫁「(3か月です。あと半年くらいでパパですよ?)」ボソッ

俺「あ・・・え・・・う・・・」パクパク

嫁「しっかりしてくださいね、パパ?」

俺「は、はいっ!」

嫁「・・・・・・・・・」ニコニコ


俺「俺・・・俺・・・」

嫁「はい?」

俺「嫁ちゃんと・・・産まれてくる子供を幸せにするためなら・・・」

嫁「・・・何でもしてくれるんですよねっ?」ニコッ

俺「おk!」



---完---



引き続き妄想全開でお送りしました。蛇足だったらスミマセン。
この物語は痛い妄想のフィクションです。実在の国や法律や人物とは一切の関係が(ry



それではまた、いつの日か! さよーなら~~~


楽しかった
完結なの?

>>162
妄想にお付き合い頂きましてありがとうございました。

正月休みももうすぐ終わりなので、いったん完結とさせて頂きます。


嫁ちゃん女子大生編!とか、子育て編!とかも面白そうですが・・・
ちょっと描写が足りないくらいが、想像力を掻き立てられて楽しいと思います!

色々妄想してみてくださいっ

お疲れ様!
楽しく読ませて貰いました!
いや本当にあのハッピーエンドの元スレからここまでお疲れ様でした!
これからもいろんなss書いていってくださいね?
ずっと追っかけするよ~(>_<)
素敵なssをありがとう!キリッ

これはヤバい。中毒になるよ
頼むから続き書いてちょうだいな

>>164
お褒めの言葉、すっごく嬉しいです!
また何か妄想したら、ぜひ書かせてください!!

>>165
あざっす!
また何か妄想したら・・・その時は、ぜひよろしくお願いします!



はぁ・・・
それにしても・・・
月曜から、10時間分の仕事を8時間でやる生活が始まります・・・。

>>1もいつの日か嫁ちゃんに出会えるように、また頑張ろっと!


では寝ます。

何かpart4が立ってるけど>>1本人?

ふわぁぁぁ・・・さっき起きました・・・

感想下さった方有難うございます!励みになります~


>>178
本当に立っててクソワロタ
IDも違うし、トリップもないし、まぁお察しッス。


・・・シャレでリアルなZネタを取り扱って以来、しょーもないアンチが多くて>>1さん困りますー(棒)
そっか、それでテレビや新聞はZネタを取り扱えないのかー。なるほど、そうかそうかー(棒)

まぁ、それもあと7か月の我慢っす(笑)
詳しくは「余命三年時事日記」というサイトの過去ログを、1年分くらい読んでみてくださいッス。


とはいえ・・・敵も必死に最期の抵抗をしてくるので、今年は物騒な年になるかもです・・・
2015年が皆様にとって平和で安全な年でありますよう、祈念しております。
そして、2015年が、Zの皆様にとって、日本で過ごす最期の時間となるよう、心よりお祈り申し上げます。




>>1さん愛され過ぎワロタ

vipから来たが>>1気づくの早いな
もしかして常に自分のssググってるの?

今、まとめ含めて割りと面白い事になってる真っ最中だから
ウォッチ楽しいんだと思うww
俺も作品投下後の過剰反応含めて楽しんでる、ある意味二倍お得

>>187
だって・・・コピペにしてわざわざ広めて宣伝してくれるって.>181が言ってくれてるから・・・
どんぐらい広がってるのかなーって、文章の一部をググってみただけッス。

まだまだ拡散が足りないので、181の孤軍奮闘に期待するッス!!

急がないと、ZさんがK国に徴兵されちゃうッス・・・
Zさんの強制送還デッドラインまで、あと6か月と5日しかないのに・・・

※なお、上記は>>1の妄想でフィクションです。現実世界とは一切関係ありません。


>>188
あなたとは良い酒が飲めそうッス。
脂肪肝で医者から止められてるから、飲めても少しだけど・・・(泣)

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