時「連休ヒマか?」 津田コトミ「いや、戦争で散った戦友(とも)の墓参りに・・」 (127)

ネタが浮かんでるうちに行きます!

この後年末にかけて、仕事の関係で遅筆になりますがご容赦を。。。
以前のもの載せときます↓


天草「津田、目に見えるものが真実とは限らないぞ。」(畑さん編)
天草「津田、目に見えるものが真実とは限らないぞ。」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1413561927/l50)

津田「神様お願いです・・萩村を助けてください」(スズ編)
津田「神様お願いです・・萩村を助けてください」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413900352/)

津田タカトシ「お姉ちゃん、相談があります」(ウオミー編)
津田タカトシ「お姉ちゃん、相談があります」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416927970/)

三葉ムツミ「トッキー、勝負だよ!」(トッキー編)
三葉ムツミ「トッキー、勝負だよ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418139775/)



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1418658314

時  「・・・・私はツッコまねーぞ」

コトミ「・・・もうトッキーノリ悪いなー!」

時  「・・で、どうなんだよ」

コトミ「ゴメン、家族旅行でさー」

時  「・・なら最初にそう言え」

コトミ「あはは」

時  「ったく・・さっさと学校行くぞ」

コトミ「おk」

時  「家族ってことはあの兄貴もか?」

コトミ「うんそうだよー」

時  「お前らホント仲良いよな」

コトミ「そうかなー?」

時  「そういえば今日は兄貴と登校じゃないのか?」

コトミ「タカ兄今日は校門で服装チェックだから」

時  「あー」

******************************

津田 「・・・という訳で七条先輩に温泉に誘われた」

コトミ「タカ兄!ついに七条先輩も落としたの?!!」

津田 「あーあ、お前も行くかって聞くとこだったのになー」

コトミ「あーうそうそ!!タカ兄様!!」

津田 「えーい、きしょいわ!くっつくな!!」

コトミ「ああーん」

萩村 「・・・あんたら生徒会室で何やってんのよ」

***

萩村と下校。

萩村 「コトミってさ」

津田 「ん?」

萩村 「アンタとホント仲良いわよね」

津田 「そうか?」

萩村 「いや、私きょうだい居ないから分からないけど、年頃の女の子って普通はもっと異性のきょうだい避けるんじゃないかしら?」

津田 「まー・・そこはコトミだからなー」

萩村 「あはは・・・なんか納得しちゃったわ」

津田 「・・・でも」

萩村 「ん?」

津田 「反抗期はあったかな」

萩村 「へー・・なんか意外ね」

津田 「まあ誰にもあるんじゃないの?」

萩村 「・・津田にも?」

津田 「ウチは両親とも出張で居ないことが多かったから反抗する相手がいないよ、俺には」

萩村 「なんか津田って・・・とことん気の毒ね」

津田 「ひどい言われよう」

萩村 「・・・まあでも、アンタのおかげでコトミはあんな裏表のない子になったのね」

津田 「ああ・・いい意味でも悪い意味でも裏表はない・・かな・・・?」

萩村 「・・・てゆうか、あの中二病は何とかならないの?高校入る前はあんなこと言ってなかったじゃない!」

津田 「あはははは・・・俺に言わないでーー」

萩村 「もう・・・」


津田 (コトミの反抗期か・・・懐かしいな・・・)

/////////////////////////

コトミが小学校6年生のある日。

幼コトミ「おにーちゃん!」

タカ 「どうした、コトミ?」

幼コトミ「今日は遊んでくれる?」

タカ 「・・・お前もさ、同級生と遊びなよ」

幼コトミ「えー・・お兄ちゃんと遊んだ方が楽しい・・」

タカ 「・・・お前と遊ぶといつの間にかいっつもお医者さんごっこになってるじゃん」

幼コトミ「お兄ちゃんの体を見るのが楽しいの!」

タカ 「俺、今はよく分かんないけど、そのセリフ外で言っちゃダメな気がするぞ」

タカ 「とにかく俺、友達とサッカーする約束してるから!」
 ガチャ

幼コトミ「・・・はぁ・・仕方ないなぁ・・友達とあそぼ」

その日家に帰ると、コトミはすでに食事を済ませ、風呂に入っていた。

タカ 「あれ?母さん、もうご飯食べちゃったの?」

津田母「コトミだけね。もうお風呂入って寝るって」

タカ 「ふーん・・・(いつも一緒に風呂入るって大騒ぎするのに・・おかしいな)」

 ガチャ
幼コトミ「・・・」

タカ 「あ、コトミ。ただいま」

幼コトミ「・・・」

タカ 「?・・・コトミ?」

幼コトミ「もう寝る。お母さん、お休み」
ガチャン

タカ 「??なんだコトミのやつ・・変なの」

津田母「あなたたちケンカでもしたの?」

タカ 「してないよ?」

津田母「うーん・・・あ」

タカ 「?」

津田母「もしかしたらコトミはそういう時期なのかもね」

タカ 「そういう時期?」

津田母「うん、誰かに反抗したい時期」

タカ 「え?何それ?」

津田母「タカトシはもっと先かもね」

タカ 「???」

津田母「とにかく、今コトミは何言っても返事してくれないかもだけど、時間が経てばいつの間にか普通に話すようになるから」

タカ 「えー・・よく分かんない」

津田母「あなたはお兄ちゃんなんだから、コトミがああいう態度とっても笑って許してやるのよ?」


/////////////////////////

津田 (あれからしばらくコトミは話してくれなかったな・・・)

津田 (まあ俺もがんばって色々話しかけたりしたけど・・・)

津田 (やっぱりあれが反抗期だったんだろうな・・)

津田 (・・・あれから一緒に風呂入らなくなったし・・)

津田 (それに呼び方も・・・)

ガチャ
津田 「ただいまー」

コトミ「おかえりー、タカ兄!」

津田 (こう変わった)

コトミ「どうしたの?」

津田 「んーいや萩村と話しながら帰ってきたんだけど、色々と昔のこと思い出してさー」

コトミ「えっ・・スズ先輩の昔って・・タカ兄ってペド通り越してネピオフィリア?!!」

津田 「こういうとこも、ついでに変わってほしかったなー」

******

七条温泉ホテルにて。

コトミ「夜も更けてきたし、ゲームしよ、ゲーム!!」

津田 「明日はスキーやるんだからもう寝ようぜ」

時  「疲れたし」

コトミ「えー夜は長いのにー」

***

コトミ&タカトシ部屋

コトミ「・・タカ兄起きてる?」

津田 「・・・」

コトミ「よし・・イタズラしよっ」

津田 「起きてます」

コトミ「ふっ我を欺くとは100年早いわ」

津田 「・・・」

コトミ「罰として・・・こうしてやるっ!!」
 ドサッ!!

津田 「ぐへぇっ!!」

コトミ「どうだ!コトミダイブ!!」

津田 「うう・・睡眠導入状態の体にダイブは・・反則だぞ・・」

コトミ「寝たふりするタカ兄が悪い!!」

津田 「お前なー・・眠くないのは分かるけど、明日スキーだぞ?」

コトミ「えー・・だって温泉入って、サウナ入って、卓球やって、おいしいもの食べて、こんな興奮状態で寝れるわけないじゃん!!まだ10時前だし!!」

津田 「普通はそこで“疲れたからもう寝る”が入るんだよぉー・・」

コトミ「あ!また寝ようとするそこッ!!服脱がせるぞーーー!!」

津田 「わっバカ寒いからやめろ!」

コトミ「もー・・じゃあせめて私が眠くなるまでなんか話しててー」

津田 「王様かお前は」

コトミ「コトミ様だ!」

津田 「はー・・お前反抗期前に逆戻りしてるよなー・・・」

コトミ「反抗期?」

津田 「お前が小6の時。覚えてない?」

コトミ「えー・・・・・・・・・ああ・・」
もぞもぞ じたばた

津田 「・・・布団に頭うずめてジタバタするほど恥ずかしいのか」

コトミ「黙れ小僧!!」

津田 「ふふふ・・・これは妹に普段いいように使われてる兄が復讐するチャンスだな」

コトミ「貴様ッ!!その剣を収めよッッ!!」

津田 「あれから俺の呼び方が変わったんだよなー?」

コトミ「うああああ!!!」

津田 「・・・勝った」

コトミ「ああもう!そういう事言うなら今日はもうここで寝て、夜寝返り打ちまくってタカ兄を寝かさないから!!」

津田 「なんじゃその変な復讐は」

コトミ「・・・もう寝る」

津田 「よし」

コトミ「せめて腕まくら」

津田 「しゃーないな、ホレ」

コトミ「はぁ・・・余計なこと思い出させてくれるなー・・タカ兄は」

津田 「いや実をいうと、今日萩村と話しててそういう話になったんだ。それで俺も思い出した」

コトミ「むー・・スズ先輩かぁ・・・明日ソリネタでいじってやる」

津田 「?」

コトミ「ねえタカ兄」

津田 「ん?」

コトミ「明日一緒に滑ろうよ」

津田 「・・・いや会長達と滑るよ、俺」

コトミ「そう」

津田 「・・・そういう感じじゃないじゃん、俺ら」

コトミ「・・・まあねー」

津田 「またそのうちスキー来ようぜ、家族でさ」

コトミ「うん」

津田 「次父さんが帰ってきたとき」

コトミ「うん・・・寝る」

津田 「うん、オヤスミ」


・・・小学6年生だったあの日。

幼コトミ「ねえ、私も入れて」

クラスメート「うんいいよー・・アレ?今日はお兄ちゃんと一緒じゃないんだ」

幼コトミ「うん、断られちゃった」

クラスメート「ふーん・・・コトミってさーかなりのブラコンだよね」

幼コトミ「えー・・・・そ・・そうかな?」

クラスメート「そうだよー!まあコトミのお兄ちゃんってカッコいいから気持ちわかるけどさ・・・あーあ私もあんなお兄ちゃん欲しかったなー」

幼コトミ「・・・・」

***

幼コトミ「・・・私、帰るね」

クラスメート「まだ鐘鳴ってないよ?」

幼コトミ「うん・・なんか疲れちゃった」

クラスメート「そうなんだ、じゃあまた明日ねー」

幼コトミ「うん、バイバイ」

なぜさらっとトッキーが……
批判ではないが、不自然っぽいな


幼コトミ「・・・・・」

幼コトミ(私・・ブラコンなのかな・・・?)

幼コトミ(・・・私・・・)

幼コトミ(・・・・お兄ちゃん・・・)

幼コトミ(・・・・お兄ちゃんは・・・お兄ちゃんなんだ・・・)

幼コトミ(・・・ケッコンは・・できないんだ・・)

幼コトミ(・・・・)

幼コトミ「ただいま」

津田母「おかえり、コトミ。早かったわねー」

幼コトミ「うん・・・ご飯食べる」

津田母「え?いいけど・・お兄ちゃんまだ帰ってきてないよ?」

幼コトミ「うん・・お腹すいたの」

津田母「そう・・まあいいけど」

***

幼コトミ「ごちそうさま・・お風呂行くね」

津田母「え・・うん」

ガラガラ
津田母(いつもはお兄ちゃんと入るってぐずるのに・・・まあもう6年生だもんね)

キュッ・・キュッ・・・ジャーーー・・・

しゃかしゃかしゃか・・
幼コトミ(お兄ちゃんに洗ってもらうの・・好きだったな)

しゃかしゃかしゃか・・・
幼コトミ(お兄ちゃんの背中流してあげるの・・好きだったな)

しゃかしゃかしゃか・・・
幼コトミ(お兄ちゃんが・・・好きだったんだ・・私・・)

しゃかしゃかしゃか・・・
幼コトミ「うっ・・・うっ・・・」

たくさん流したはずの涙は、シャワーがぜんぶ流してくれた。
お兄ちゃんといっしょに入った、たのしかったじかんは昨日で終わり。
今日からはわたしはひとり。
今そうしないと、もっと先、もっとつらくなるから。

***

津田 「すー・・・すー・・」

コトミ「・・・タカ兄?」

津田 「すー・・・すー・・・」

コトミ「乳首いじっていい?」

津田 「すー・・・すー・・・」

コトミ「タカ兄・・あの後、私に一生懸命話しかけてくれてありがと」

津田 「すー・・・すー・・・」

コトミ「おかげで私、タカ兄はタカ兄だけど、まだ一緒にいていいんだって気づけたよ」

津田 「すー・・・すー・・・」

コトミ「・・・・」

コトミ「・・・・・すー・・すー・・」

今日はここまでにします

おやすみなさい

>>13
誤解がある表現すいません・・・

>>2の最後にある****は時間が違うことを表しています
自分ルールなんですが*がいっぱいあるときは、前後でかなり時間がたっていると思ってください

そのあとの>>8はコミックス4巻36Pを参照してください
今回のはコミックスを片手に楽しんでいただけると幸いです

分かりづらい表現でスイマセン

こんばんわ
なんか無線の調子が悪いのでテザリングにて書きこみします

つづきです

***9巻30P***

また別の冬の日。
スノーシューに出かけた一同は天候が悪化しロープウェーが使えないため雪山に足止めを食らっていた。


コトミ「雪上ハイキング楽しかったねー」

津田 「うん、とりあえず宿泊施設取れてから落ち着こうか」

・・・

出島 「いやー運よく人数分の部屋借りられました」

アリア「よかったねー」

出島 「二人一部屋ですけどね」

天草 「なっ!・・いったい誰が津田と一緒に・・!」

津田 「いや普通にコトミでいいのでは?」

コトミ「ええっ?!タカ兄、私たち兄妹だよ?!」

津田 「健全に妹選んだら不健全な空気になっちゃった!!」

その夜。

コトミ「タカ兄ー」

津田 「ん?」

コトミ「寒いー」

津田 「そうだな、こっち来るか?」

コトミ「うん」
もぞもぞ

津田 「やっぱり1日中雪山歩いてると体が冷えるな」

コトミ「うん、温泉熱く感じたよーまるでロウソクのよう」

津田 「うん、ロウソクはもっと熱いよたぶん」

コトミ「そういえば温泉でね、トッキーが靴下履いたまま入ってきたんだよ」

津田 「・・・すごく面白いけど、そういうのは俺には黙ってた方がいいんじゃないのか」

コトミ「あーそうだったかも。テヘヘ☆」


津田 「あーあ・・・それにしてもこの間のスキーもそうだったけど最近大人数での旅行多いなー」

コトミ「そうだね、7人の女と1人の男だもんね!」

津田 「偏見のある言い方だなオイ」

コトミ「だって事実そうじゃん、ハーレムだよ、タカ兄!」

津田 「今回は生徒会と柔道部の集まりだからそうなっただけだろーが」

コトミ「生徒会と柔道部がタカ兄を引っ張り合って取り合うのか・・・」

津田 「やめてその言い方・・なんか俺ちぎれそう」

コトミ「そうか!タカ兄を7分割すればいいのか!!」

津田 「ピザを切り分けるみたいに言うな」

コトミ「それだと7分割は難しいから8分割にして、1/8はタカ兄に残るよ。よかったね!」

津田 「まったく・・・」


コトミ「・・・でもさー、少なくともムツミ先輩はタカ兄のことちょっと好きだよね」

津田 「は?何言っちゃってんの?んなわけないだろ」

コトミ「えータカ兄鈍感ー」

津田 「またそういう訳分からんこと言う。三葉にも失礼だろうが」

コトミ「・・・」


 本当にこの兄は昔から鈍感だなぁ・・・



・・・私たち二人が中学生だったある日。

タカトシルームにて
中コトミ「タカ兄ー」

中タカ 「ん?」

中コトミ「ちょっといい?」

中タカ 「??」

中コトミ「あのさー・・クラスの○○ちゃんが、タカ兄のこと好きなんだってー」

中タカ 「またそういう話か・・引っかからんぞ俺は」

中コトミ「だから、この前のも、今回のもホントなんだって!」

中タカ 「・・・俺その子知らないし、とりあえず聞かなかったことにするよ」

中コトミ「・・・そう・・(恥ずかしくて言えないから私に伝言頼んでるってこと分かんないのかなぁ)」


ガチャン
中コトミ「・・・はぁ、まったく・・・せっかく人がタカ兄の童貞卒業を応援してあげようと思ってるのに・・」

中コトミ「・・・そうだ!」

***

中タカ 「ふぁぁ・・眠いなー・・・・ん?これは・・?」

・・・

中タカ 「なぁコトミ」

中コトミ「どうしたのタカ兄」

中タカ 「・・・下駄箱にラブレターが入ってた」

中コトミ「おおー!ついにタカ兄にも青春・・もとい性春がきたね!!」

中タカ 「・・・おまえだろ」

中コトミ「・・・・え?」

中タカ 「コレ、お前が書いただろ」

中コトミ「な・・ナンノコトー?」

中タカ 「お前の文字は一発で分かるぞ。何年見てると思ってんだ」

中コトミ「・・ちっ・・キューピッド作戦失敗」

中タカ 「やっぱりか」

中タカ 「まったく、余計なことすんなよ・・・俺もう寝るからコトミも自分の部屋帰れよー」

中コトミ「へーい・・・」
ガチャ

中コトミ(・・でも・・・変なとこだけ鋭いんだから・・・)


・・・


コトミ「・・・」

津田 「・・なんだよ人の顔じっと見て」

コトミ「別にー・・タカ兄は昔から変わんないよねー」

津田 「?」

コトミ「私はこんなに成長したというのに」

津田 「はぁ?・・最近退行してるだろーが」

コトミ「もー・・これはお兄ちゃん大好きな妹を演じてるんだよ!妹萌えにはたまらないよ!!」

津田 「自分で演じてるとか言っちゃった」

コトミ「そう言いながらタカ兄はナチュラルに腕まくらをしてくれる」

津田 「結局しろって言うだろーが」

コトミ「マアネー」

コトミ(・・・この兄は昔からモテる)

コトミ(・・・そして昔から鈍感)

朝。

Pi pi pi pi pi pi pi pi pi・・・・

コトミ「・・・・んー」むくり
パチッ

津田 「・・・ん・・6時・・何だってこんな時間に・・」

コトミ「んー・・・自分のベッド戻る・・」
もぞもぞ

津田 「ん?・・・うん?」

**

コンコン

津田・コトミ「・・・・・」

天草 「入るぞー」

天草 「津田もコトミもぐっすりか・・」

天草 「7時半だぞー二人とも起きなさい!」

津田 「・・・うーん」

天草 「ほらごらん、山々が湖に映し出されてるこの景色」

津田 「キレイですねー」

天草 「まるでオナホの断面のようだ!」

津田 「情緒を吹っ飛ばす喩えはノーサンキューだ」

コトミ「ZZZ・・・」

今日はここまでです

恐怖の忘年会ラッシュに入ったためスピードダウンです
明日はたぶん書き込めないです

おやすみなさい

ヘンな時間に起きてしまったので、続きでも


***6巻P113~***

ある初夏の日。

コトミ「タカ兄ー」

津田 「ん?」

コトミ「海行きたい」

津田 「なんだ唐突に」

コトミ「タカ兄だって見たいでしょ?水着美少女」

津田 「そこは普通に泳ぎたいでいいんじゃないのか?」

コトミ「とにかくタカ兄だって行きたいでしょ」

津田 「うーん・・まあ行きたくないと言えば嘘になるけど、今のとこそういう予定ないしなー」


***

天草 「みんなちょっといいか?」

津田 「どうしました?」
アリア「どうしたのー」
萩村 「はい」

天草 「実は来年から臨海学校の行事が導入される」

津田 「らしいですね」

天草 「で、その下見の話が生徒会に来ている」

萩村 「夏休み中ですか?」

天草 「うむ。休みに入ってすぐだが、みんな予定は空いてるか?」

アリア「うんー私もスズちゃんもアノ日じゃないから大丈夫だよー」

萩村 「ちょっと待てなんで知ってる」

天草 「うん、私もアノ日から外れている。津田はどうだ?」

津田 「いやちょっと待て、そこで俺にふるのはおかしいだろ」

天草 「まさか・・男の子の日・・か?」

津田 「男の子の俺も初耳だよ!!」

天草 「まあ、無理にとは言わんが」

津田 「大丈夫です。日にち的には空いてます。日にち的には」

天草 「そうか、それじゃみんなでイけるな!」

津田 「変換おかしいぞー・・・・あ」

天草 「どうした?」

津田 「あー・・実はコトミが・・・」


臨海学校の下見の日。

コトミ「タダで旅行できるなんてついてるー!」

萩村 「別に遊びで来たんじゃないわよ」

***

アリア「津田君、オイル塗ってー」

津田 「ええっ!」

津田 (落ち着け・・こういう時は円周率を・・って3.14の後知らねーや)

・・・

アリア「今度は私が塗ってあげるねー」

津田 「」ドキドキ

・・・

コトミ「タカ兄ー私には塗ってくれないのー?」

津田 「・・しょうがないな」
 ぬりぬり

コトミ「ねえタカ兄」

津田 「ん?」

コトミ「・・なんでオイル塗るのかな?」

津田 「知らないで塗られてたんかい!」

**

コトミ「青い空・・蒼い海・・・私は人を傷つけてまで戦いたくありません!!」

萩村 「え?」

コトミ「青くなってみました」

萩村 「はぁ・・」

***

萩村 「津田ー」

津田 「どしたの?」

萩村 「アイスでも食べない?」

津田 「お、いいね。行こうか」

萩村 「うん」

・・・

てくてく
萩村 「津田ー、コトミのことだけど」

津田 「ん?」

萩村 「相変わらずの中二病ね」

津田 「アイツ・・またか」

萩村 「家でもあんな感じなの?」

津田 「うん、そうだねー」

萩村 「いちいちツッコんでるアンタを尊敬するわ」

津田 「・・・慣れだよ、慣れ」

日は落ちて、肝試し(の下見)。

・・・ガサガサッ!

萩村 「・・・っ!」

萩村 「つっ・・津田っ!!」

ぎゅー

津田 「・・・中腰きついです」

天草 「・・・もしかしたら驚いてパートナーに掴まり思わぬ事故が起こるかもしれん・・・という訳で私も掴まる!」
 ぎゅっ!

津田 「ちょっ!」

コトミ「じゃあ私も背中に!」

津田 「重い!おぶさるな!!」

横島 「おやおや前が空いてるねー」

津田 「アンタは本当にやめろ」

宿に戻りました。

アリア「温泉良かったねー」

天草 「うん、大浴場も広くて、ひと学年みんなで入っても大丈夫そうだな」

コトミ「貸し切りの家族風呂もありましたねー」

萩村 「たぶん家族風呂だから狭いんじゃないの?まあ男湯の方は津田の感想を聞きましょう」

横島 「温泉も問題なしね。まあでも私は大浴場より混浴で大欲情したいケド」

萩村 「混浴が無くてよかったー」


***

アリア「そろそろ寝る時間だねー」

天草 「うん、横島先生も縛ったし、そろそろ消灯だな」

横島 「んんーー!!」

コトミ「タカ兄、ヘンな気起こしちゃダメだよ?」

津田 「しないよ、離れて寝るし」

・・・消灯。

津田 「・・・」

津田 (暑い・・少し汗ばんできたな)

津田 「・・・」

津田 (あー・・もう一回風呂入ろう・・)
 むくり

・・・がらがら・・・パタン

コトミ「・・・・」
 むくり

***

大浴場の前。

コトミ「タカ兄!」

津田 「うわっ・・・なんだお前も風呂か」

コトミ「うん」

津田 「・・じゃあ俺入るぞ」

コトミ「・・・ねえタカ兄」

津田 「ん?」

コトミ「・・こっち入ろうよ」

津田 「え・・・貸切家族風呂?」

コトミ「うん。この入口のプレートを『入浴中』にして、中から鍵かければ誰でもOKみたいだよ」

津田 「・・でもこれって・・」

コトミ「タカ兄」

津田 「・・・うん」

コトミ「私たち、『家族』だよね?」

津田 「・・・うん、そうだな」

タカ兄はそう言って、私の頭を撫でてくれた。


ガチャ

津田 「えっと・・とりあえず俺先入ってるから」

コトミ「タカ兄、なに恥ずかしがってるの?」

津田 「いやだって・・家で一緒に入るのとは違うし」

コトミ「一昨日だって一緒に入ったじゃん」

そう言うと、私は無造作に浴衣の帯を緩めた。

津田 「・・・」

タカ兄も、私の方を見ずに帯をほどく。
別に、今更ハダカ見られたって恥ずかしくはないのに。


ガラガラ

コトミ「わー岩風呂だ!」

津田 「コラ、ちゃんと体流してからにしろ」

コトミ「もー!分かってるよ」

ザー

・・・ちゃぽん

津田 「ふいー」
コトミ「あー」

津田 「・・・お前も汗かいて眠れなかったのか?」

コトミ「いや別にー?」

津田 「じゃあなんで来たんだよ。お前家だと、風呂めんどくさがるじゃん」

コトミ「・・・だってさー今回みんなで同じ部屋だから、タカ兄と二人の時間ないじゃん」

津田 「・・・まったく」

コトミ「ねえ、タカ兄」

津田 「ん?」

コトミ「出たら牛乳飲みたいなー」

津田 「しょうがないなー、飲んだらちゃんと歯磨けよ」

コトミ「やったー!」

・・・

津田 「そういえばさ」

コトミ「なに?」

津田 「また萩村に言われたぞ、お前の中二病発言について」

コトミ「ふふ・・板についてきたでしょ」

津田 「お前、家でも言ってるもんな・・なんか違和感感じなくなってきたのが怖い」

コトミ「敵をダマすには、まず味方から!」

コトミ「タカ兄ー」

津田 「ん?」

コトミ「・・・そっち向きになっちゃダメ?」

津田 「ダメ」

コトミ「えー昔は向かい合って入ったじゃん」

津田 「・・それはダメって話にしたろ」

コトミ「ニシシ・・やっぱり、妹のでもおっぱい見たら大欲情しちゃう?」

津田 「しません」

コトミ「すごい今更感あるけどなー」

津田 「ダメ」

コトミ「こんなに密着してるのに?」

津田 「ダメだってことにしたろ?」

コトミ「・・タカ兄は強情だなぁ・・ま、いいや」

津田 「うん」

コトミ「・・じゃあ、そのまま頭撫でて」

津田 「・・・」
なでなで

コトミ「・・・えへへ♡」

コトミ「さっぱりしたー」

津田 「そうだなー」

コトミ「これで牛乳飲めば完璧だ!」

津田 「じゃあ金置いとくから。俺先に部屋戻ってるよ」

コトミ「え、タカ兄一緒に飲もうよ」

津田 「・・一緒に部屋帰ったら怪しまれるだろ」

コトミ「あー」

津田 「じゃあお先」

コトミ「ほいほーい」

ガラガラ


コトミ「・・・じゃあゆっくり牛乳飲むかー」

・・・ずっと我慢してた『一緒にお風呂』を、我慢しなくなったのは高校に入ってからだった。
最近では、お母さんとお父さんがいない日は、タカ兄と一緒に入るのがデフォだ。
もちろん、その後は一緒に寝る。
腕まくらしてる手の、パジャマの袖が濡れるって言って、タカ兄はお風呂上りの頭を乾かしてくれる。
ドライヤーの風と、タカ兄の指が、髪の間をすいていく時間がすごく好き。
・・・今日はこの後一緒に眠れないからちょっと寂しい。


そういう訳で、今年の夏はタカ兄と一緒に海に行けたのだった。

ここまでにします
おやすみ(?)なさい

こんにちは
おそらく夜かけないので続きです

***5巻13P~***

津田 「なーコトミ」

コトミ「どしたのタカ兄」

津田 「おまえに頼みたいことがある・・!」

コトミ「・・・ごくり」

***

コトミ「修学旅行のタカ兄の代役でやってきた津田コトミです!!」

天草 (戦力的にどうなんだろう・・・)

***

コトミ「はひー・・・生徒会って忙しい・・・」

天草 「じゃあ気分は御所車!」

アリア「目が回るって意味よ!」

コトミ「性知識は間に合うんだけどなぁ」

コトミ「ところでかいちょー、会長ってタカ兄と付き合ってるって噂があるんですケド?」

天草 「なっ・・何だそれはっ・・私たちはそういう関係じゃないぞ!」

コトミ「ですよねータカ兄のゴミ箱調べても全然減ってないし!」

天草・アリア「詳しく教えて!!」

萩村 (仮に付き合ってたとしてもいきなりそこに変化は出ないだろ・・・)

***

コトミ「ふー・・ただいまー」

コトミ「・・・・」

コトミ「今日は私一人かー」

コトミ「・・・タカ兄」

コトミ「よし!トレジャーハンティングタイム!!」

コトミ「トレジャートレジャー!」

コトミ「トレジャートレジャー!!」

・・・

コトミ「ふー・・やっぱり無いなー。やはり時代は電子媒体か・・・!」


・・・なーんて、本当は知ってる。タカ兄の部屋にトレジャーがないことは。
だって毎日チェックしてるし。

コトミ「ふー・・疲れたなー」
ドサ

・・・そんなふうに、私は自分をごまかしてタカ兄のベットに倒れこむ。
もぞもぞ・・

タカ兄の掛布団に潜り込む。
タカ兄のまくらを抱きしめる。
タカ兄のにおいがする。
タカ兄に抱きしめられてるみたいだ。

・・・ちょっと前までは私たちは普通にちょっと仲のいい兄妹だった。
それがちょっとだけ崩れ始めたのは、私が中学3年生になる少し前の事だった。


**********


コトミ「おはよー」

タカ 「あ・・おはよう」

コトミ「あれ、お父さんとお母さん出かけたの?」

タカ 「うん、今日は外食だから仕事早く片付けてきたいとか言って朝早く出てったよ」

コトミ「え?外食?やったー!なんかの記念日だっけ?」

タカ 「俺が高校受かったからだとさ」

コトミ「タカ兄さまさまだね!」

タカ 「ははは・・」

**

コトミ「あーでもとりあえず今は朝ご飯食べたいなー」

タカ 「・・もう作ってあるから一緒に食おう」

コトミ「あれ?いつもは“もっと早く起きろ”とか言うのに」

タカ 「ま・・まあ春休みだし、ゆっくりでいいんじゃないか?」

コトミ「おー寛大なタカ兄!」


タカ 「・・なあコトミ」

コトミ「なに?タカ兄?」
もぐもぐ

タカ 「今日予定あるか?」

コトミ「んー・・特にないけど」

タカ 「じゃあさ、ちょっと出かけない?」

コトミ「ん?別にいいけど・・」

・・・タカ兄と二人で出かけるのは、珍しいことじゃない。
でもタカ兄から誘ってきたのは何年ぶりだろう。
私がタカ兄を意識的に避けてた中1の時、必死に誘ってくれたのが最後かもしれない。


コトミ「どこ行くの?」

タカ 「んー・・久しぶりにさ、昔よく遊んだとこ行ってみたいなって思ってさ」

コトミ「?」


***

コトミ「うー・・寒いー」

タカ 「だから言っただろーマフラーあった方がいいって」

コトミ「うぐぐ・・」

タカ 「俺の貸してやるから。ホラ」

コトミ「・・・タカ兄は平気?」

タカ 「大丈夫」

コトミ「ありがとう、タカ兄」

・・・

コトミ「・・・この保育園懐かしいね」

タカ 「うん、庭が狭く感じるな」

コトミ「私実は年少のころとかはあんまり記憶ないんだよねー」

タカ 「・・そっか」

コトミ「・・・年長組になってタカ兄が小学校に入った時は記憶しっかりあるんだけどなー」

タカ 「おまえよく泣いてたよなー俺と一緒に行くーって」

コトミ「ええい!忘れろー!!」

タカ 「ハハハ・・まあ子供の頃ってそんなもんだろ」

コトミ「ううう・・・?!」

・・・タカ兄が私の頭を撫でてくれていた。
・・・最近なかったな・・この感じ・・。

***

タカ 「・・・この小学校もずいぶんと生徒の数減ったらしいな」

コトミ「へーそうなんだ」

タカ 「6年の時の俺の担任がまだここに居て、年賀状出してるんだけどそう言ってた」

コトミ「へー・・って言うかマメだね。タカ兄」

タカ 「おまえが薄情なんだよ」

コトミ「えー」

タカ 「・・・いずれ廃校になるかもな」

コトミ「・・・」

タカ 「母校が無くなるのはちょっと寂しいよな」

コトミ「・・まあそうだね」

・・・小学生の時の私。
タカ兄にべったりだった私。
卒業する前に、タカ兄を卒業すると決めた日のことを思い出した。

タカ 「冷えてきたし、喫茶店入ろう」

コトミ「うん」

***

喫茶店
店主 「いらっしゃい・・・アレ?もしかして津田君?」

タカ 「お久しぶりです、マスター」

店主 「やっぱりそうか!久しぶりだねーそっちはコトミちゃんか!」

コトミ「こんにちわー!」

・・・私たちが小学生だった時、お父さんの仕事が忙しくなりだした。
海外出張が増えて、お母さんも着いていくから、私たち兄妹は家に二人になった。
その頃はまだタカ兄も料理とかできなくて、私たちはよくこの喫茶店に晩御飯を食べに来た。
喫茶店のマスターはお父さんと顔なじみらしくて私たちにとても優しかった。
そういえば中学になってからは来てなかったな・・・。

タカ 「懐かしいな」

コトミ「うん」

タカ 「俺、久しぶりにココのナポリタンが食いたくなって」

コトミ「じゃあ私はチーズハンバーグ!」

店主 「二人とも、いつものだね?」

タカ・コトミ「はーい!」

店主 「はっはっは。相変わらず仲良いね。おじさん安心したよ」


マスターは知らない。
私の反抗期(?)を。
私の葛藤を。
色々あって、今こうして、また一緒にタカ兄の横を歩けてることを。

タカ 「やっぱうまいな」
もぐもぐ

コトミ「うん!タカ兄の一口!」

・・・

タカ 「コトミ」

コトミ「なにー?」

タカ 「・・・」

コトミ「?」

タカ 「おまえが全然喋ってくれなくなったことあったじゃん」

コトミ「もーそのことには触れないでよー!」

タカ 「俺さ・・」

コトミ「?」

タカ 「俺にとっては・・お前は、何があっても俺の大事な妹だから」

コトミ「・・・え?」

タカ 「あ・・・いやあの・・・何か悩みとかあったら俺に言えよってコト・・特に深い意味はないから!」

コトミ「・・・・うん」

***

カランカラン
店主 「ありがとうございましたーまた来てねー」

タカ 「ハイ、ごちそう様でした」

・・・

コトミ「・・・」

タカ 「・・・えっと」

コトミ「・・・ん?」

タカ 「帰ろうか?」

コトミ「・・・うん」

コトミ「・・・」
ぎゅっ

タカ 「・・・」

・・何年ぶりかに、タカ兄と手を繋いで歩く。
タカ兄は嫌がらずに私の右手を温めてくれる。
あれから3年たったけど、タカ兄は変わってない。
変わらずに優しい。
変わろうとした私も、たぶんやっぱり変わってない。


・・・やっぱりタカ兄のことが好き。

コトミ「・・・ねえタカ兄」

タカ 「んー?」

コトミ「・・今日は結局なんだったの?」

タカ 「んーと・・・高校入るってなってちょっと昔の学校とか見てみたくなった・・かな」

コトミ「・・・ふーん」

・・・なんか隠してるな。
タカ兄のウソなんて簡単に見抜ける。
15年も一緒にいるから。
でもまあ、問い詰めないであげることにした。
手を繋いで歩いてくれたお返しに。

タカ 「ただいまー」

津田母「おかえり」

コトミ「ただいま」

津田母「おかえり、5時くらいには出るからそれまでには支度しなさいね」

タカ・コトミ「はーい」

**********

コトミ「・・・タカ兄」

タカ兄のにおいのするまくらを抱きしめながら、私はタカ兄のことで頭がいっぱいになっている。
あの日、タカ兄はすごく優しかった。
いや、あの日から今日までずっと優しい。
そのせいで私の気持ちは小学生まで逆戻りしちゃったんだ。
でも体はちゃんと成長しているから・・。

私は着ているパジャマのズボンを少しだけ下していた。
ダメだって分かってても、指が止まらない。
指先に熱いところが触れる。

コトミ「はぁっ・・・はあっ・・」

指がパンツの中に侵入した。
ダメだ。
もう止まらない。
またやっちゃう。

コトミ「タカ兄・・タカ兄っ・・お兄ちゃん!お兄ちゃん!おにいちゃんっっ!!!」

びくんっ!! びくんっ!! びくん・・・

コトミ「はっ・・・はっ・・・はっ・・・」

タカ兄のにおいに包まれながら、私は体を震わせた。
・・・またやっちゃった。
タカ兄のまくらを抱きしめながら、そのまま幸せな気持ちのまま、私は眠った。


タカ 『コトミー、俺生徒会に入った』

コトミ『へー?なんで?』

タカ 『いや・・俺もよく分からん』

コトミ『?』

・・・

タカ 『はー・・』

コトミ『なんか疲れてるね。ヌきすぎた?』

タカ 『はー・・信じられないかもしれないけど、生徒会の役員のうち俺を除いた2/3がお前と同じ思考の持ち主だった』

コトミ『それは興味深いね!一度会ってみたいなー』

・・・

シノ 『こんにちは天草シノと申します。タカトシ君のお見舞いにきました』

コトミ『あ・・出張ヘ●スの方ですか!』

シノ 『は』

コトミ(この人か・・・美人だなぁ・・・)

・・・

スズ 『迎えに来てやったわ』

タカ 『わるいね』

コトミ『・・・』

コトミ『タカ兄って、ペド?』

スズ 『せめてロリって言え!!』

コトミ(・・・今度はお迎えかぁ・・しかも違う人)

 がばっ
コトミ「・・んー・・・」

コトミ「・・・夢かぁー」

コトミ「・・・」

コトミ「・・・相変わらずタカ兄はモテるなぁー・・・」

コトミ「・・もう一眠りしよー・・・」

コトミ(・・・)

コトミ(・・・でも、そのタカ兄と一番長くいるのは私・・・)

コトミ(・・・タカ兄と一緒に寝たいなー・・・)

コトミ(・・・タカ兄早く帰ってこないかなー・・・)

コトミ「・・・ZZZ」

ここまでにしまーす

もちっと行きます

***10巻52P***

コトミ(最近タカ兄の帰りが遅い)

コトミ(生徒会の仕事が忙しいんだろう)

コトミ(・・・それにタカ兄と一緒にいる時間が一番長いのは私じゃないとダメだから)

**
生徒会室にて。

ガラガラ
コトミ「タカ兄、今日も帰り遅い?」

津田 「あーそうなるかも」

コトミ「・・・」ぷくー

アリア「津田君が遊んであげないから拗ねてるんだよ」

天草 「かわいい妹だな」

コトミ「私がタカ兄を弄んでるんです!」

津田 「おいコラ」

天草 「まあコトミが手伝ってくれるなら早く終わるぞ」

コトミ「しょうがないなー」

・・・

萩村 「・・・で力尽きて津田におんぶされるのか・・」

コトミ「ぐー・・・」

津田 「はぁ・・・」

コトミ「・・・」

コトミ「・・・」はむっ

津田 「?!」びくっ

天草 「ん?どうした津田」

津田 「い・・いやコトミがビクッて動いたもんで」

アリア「まさかイっ」

津田 「ってないよ!」

天草 「まさかおもら」

津田 「してないよ!」

萩村 「津田・・・最近キレキレね」

津田 「・・少し手助けしてください」

萩村 「ゴメン、私には無理」

コトミ「・・・」あむっ

津田 「・・・っ・・・・はぁ」

萩村 「?」

津田 「じゃあ俺はこの辺で」

天草 「ああ、また明日な」
アリア「バイバーイ」
萩村 「お疲れ」

・・・

津田家前。

津田 「・・・コトミ、着いたぞ」

コトミ「・・・うむ、ご苦労・・・よいしょっと」

津田 「・・・おまえなぁ」

コトミ「つい目の前にある肉を求めてしまった」

津田 「ったく」

ガチャ

コトミ「ただいまー」

その夜。
コトミ「タカ兄、お風呂入ろ」

津田 「今日はイタズラしたから無し!」

コトミ「えー?!」

津田 「ホレ、さっさと入ってこい」

コトミ「ぶー」

津田 「・・・まったくもう」

***

津田 「ふー・・さっぱりした」

津田 「あれ?コトミはもう寝たのか?・・・まいいや俺も寝よ」


タカトシルーム。

津田 「ふー」
かちっ(ライトOFF)

津田 「・・・」

津田 (・・・コトミの奴・・)

津田 (最近ホントに小学生のときみたくなってきたな・・)

津田 (原因は・・・まあハッキリしてるけど)

津田 (俺の対応は・・・コレで合ってるのか・・・?)

津田 「・・・ん?」


ガチャ
コトミ「・・・」

津田 「コトミ?」

コトミ「・・・」
てくてく

・・もぞもぞ

津田 「・・・」

コトミ「・・・一緒に寝るのはいいよね?」

津田 「えっと・・・最近ずっと一緒だし、たまには別々に寝ない?」

コトミ「ヤダ」

津田 「・・コトミ」

コトミ「ヤダヤダヤダヤダ!」

津田 「・・・・」

コトミ「一緒がいい!タカ兄と一緒がいいの!」

津田 「・・・うん」
なでなで

コトミ「・・・・」
ぎゅー

津田 「・・・なあコトミ」

コトミ「・・・・うん」

津田 「・・最近生徒会の仕事忙しくてあんまし一緒にいる時間ないけど・・・・俺はお前のそばから居なくなったりしないぞ?」

コトミ「・・・・・・うん」
ぎゅー

津田 「俺はお前の兄貴なんだから」

コトミ「・・・・」

津田 「・・・な?」

コトミ「・・・うん・・・でも」

津田 「ん?」

コトミ「タカ兄は・・・いつか彼女とかできたら私と一緒には寝てくれなくなるんでしょ?」

津田 「え彼女?・・・まあとりあえずしばらくはそんな事は無いよ。候補もいないし」

コトミ「・・・・・・さすがに気の毒かも」

津田 「・・え?」

コトミ「こっちの話」

津田 「??」

***

コトミ「・・・お兄ちゃん」

津田 「へ?」

コトミ「・・・って言われるとドキドキする?妹萌え的な意味で」

津田 「いや・・多くの現実に妹がいる兄は妹萌えじゃないから」

コトミ「えー私の好感度1ポイント下がったよー」

津田 「なんだその隠しパラメーターは」

コトミ「パラメーター回復のためには頭を撫でてくれないといけません」

津田 「・・・」
なでなで

コトミ「・・・♪」

津田 「・・・そろそろ寝るぞ」

コトミ「うん」
ぎゅー

津田 「コラ、力いっぱいくっつくな」

コトミ「えーかわいい妹にこんなに懐かれてタカ兄は幸せ者だよ」

津田 「・・・それを妹が言うのか」

コトミ「オヤスミ、タカ兄」

津田 「・・・うん、オヤスミ」

・・・

津田 「すー・・・すー・・・」

コトミ「・・・」

・・・タカ兄の寝顔。
・・・とりあえずキスは我慢している。
・・・お兄ちゃん・・・

ついこの間、私がここで何したか知らないでしょ?

この間タカ兄のまくらを抱きしめながらしてしまったことを思い出してしまった。
そしてふと気付く。
今日は抱きしめてるのまくらじゃない。
生お兄ちゃんだ。

それに気づいたとき、タカ兄の左足に絡めた、私の両足の付け根が熱くなってしまった。

ぎゅうう・・

強く絡める。

あっ・・・

お兄ちゃんの寝顔。

お兄ちゃんのにおい。

ぎゅううう・・・

あっ・・・

・・・ダメだよ。

絶対バレるよ。

でも・・・ガマン出来ないよ・・・

ああっ・・・

お兄ちゃん

お兄ちゃん

お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん!

ああああああああああっっっっっっ・・・・・・!!!

びくんっ!

びくんっ!!びくんっ!!!

コトミ「はっ・・・・・はっ・・・///」

津田 「すー・・すー・・」

コトミ「・・・・」

津田 「すー・・すー・・」

コトミ「・・・・タカ兄・・・おやすみなさい」

・・・タカ兄が本当に眠ってたのか、眠ったふりをしてくれてたのかは分からない。
ただ、ずっとタカ兄の右手は腕まくらして私の頭を抱いていてくれたし、左手は私の背中を抱いていてくれた。
私はそれに甘えて、タカ兄の胸に頭をうずめた。

ここまでにします

おやすみなさい

では一気に最後まで

***8巻59P~***


夏休みのはじめ、私たちは七条先輩のお家が所有する無人島でエコライフを送っていた。
その夜。

萩村 「コーヒー入ったわよ」

津田 「サンキュー萩村」

天草 「誰もいない無人島で満天の星空を眺めながらコーヒーか・・・なんかすごい贅沢だな」

津田 「ですねーホント誘ってくれてありがとうございます」

アリア「うん、私も皆と来れてすごく楽しいよー」

天草 「でも本当・・吸い込まれるような星空だ・・」

コトミ「まるで暗黒神・・うーん・・・」

津田 「?」

コトミ「・・・ZZZ」

天草 「コトミ寝てしまったか」

津田 「まあ疲れたんでしょうね。夕食の後からコックリコックリしてましたし」

アリア「せっかくだから写真撮って口型オナホつければ・・!」

津田 「俺にふるのはやめてくれ」

それぞれのテントに入りました。

津田 「さてと・・・寝るかな」

コトミ「・・・ん?」

津田 「あ、コトミ起きたのか?もうテントだからそのまま寝ていいぞ」

コトミ「・・・タカ兄が運んでくれたの?」

津田 「うん」

コトミ「・・・・タカ兄が着替えさせてくれたの?」

津田 「・・まあそうだけど」

コトミ「・・・・」
もぞもぞ

津田 「・・ん?一緒に寝る気か?」

コトミ「うん」

津田 「えっと・・・一応朝は戻れよ」

コトミ「ん」


コトミ「・・あれ?・・・タカ兄」

津田 「ん?」

コトミ「もしかして体拭いてくれた?」

津田 「・・・まあ」

コトミ「・・・タカ兄にハダカを見られてしまった」

津田 「今更どの口が言うんだ」

コトミ「この口」はむっ

津田 「噛みつくのやめてください」

コトミ「へへへ」

・・・

津田 「なんだかんだ楽しかったな」

コトミ「うん」

津田 「星も凄いきれいだったし」

コトミ「ん?そんなイベントあったっけ?」

津田 「あーお前微妙に寝てたかも」

コトミ「あー」

がさがさ

コトミ「!」
 すささっ

津田 「ん?」

シャーッ

萩村 「・・・津田」

津田 「ああ・・・萩村どうしたの?(だから自分の布団戻ったのか・・・)」

萩村 「私・・もう我慢できないの!」

津田 「ええ?」

トイレに行きました。

・・・

萩村 「・・・」

津田 「・・・えっと俺も行くから」

萩村 「・・・うん」

・・・

萩村 「・・・起こしちゃってゴメン」

津田 「いや、俺も行きたかったし大丈夫」

萩村 「・・・帰ろ」

津田 「うん」

・・・

てくてく
萩村 「・・・星綺麗ね」

津田 「うん」

萩村 「・・・あのさ・・・津田」

津田 「んー?」

萩村 「えっと・・・・なんでもない」

津田 「?」

萩村 「・・・じゃあ寝るね。本当にありがと」

津田 「うん、おやすみ」

萩村 「おやすみなさい」

シャーッ

・・・

津田 「よいしょっと」

コトミ「・・・」
もぞもぞ

津田 「結局こっち来るのか」

コトミ「うん」

津田 「それこそ萩村に見られてたらあらぬ誤解受けてたかもしれないぞ」

コトミ「・・・」

津田 「寝るか?」

コトミ「ねえタカ兄」

津田 「ん?」

コトミ「スズ先輩なんか言ってた?」

津田 「え、今?」

コトミ「うん」

津田 「いや・・特に何も」

コトミ「・・・ふーん」

津田 「?」

コトミ「ねえタカ兄」

津田 「ん?」

コトミ「私もオシッコ」

津田 「・・行って来いよ」

コトミ「スズ先輩にはついて行って、私は一人で行けと」

津田 「ったくもう・・」

シャーッ

・・・

津田 「終わったか?」

コトミ「うんスッキリ!」

津田 「そいつは良かった。帰るぞ」

コトミ「・・・ねえタカ兄」

津田 「ん?」

コトミ「ちょっと海まで行ってみようよ」

津田 「え?」

コトミ「私の星空イベントCG回収してないでしょ」

津田 「意味わからん」

ザザーン・・・

コトミ「うぉーキレイ!」

津田 「・・・確かに水平線まで見える方がキレイだな」

コトミ「砂浜に座ろうよ」

津田 「うん」

・・・

コトミ「・・・タカ兄」

津田 「んー?」

コトミ「夏休み終わったら・・行くんだよね?」

津田 「ん?・・・ああ、秋の連休にね」

コトミ「私海外初めて!」

津田 「いや俺もだよ」

コトミ「あ、でも記憶ないけど行ったことあるんだっけ」

津田 「そうだったな」

コトミ「・・・」

津田 「・・・」


コトミ「・・・えっとさぁ」

津田 「ん?」

コトミ「タカ兄・・・ありがとう」

津田 「え?なんだ急に」

コトミ「お父さんたちからあの事聞いてから、タカ兄が気を使ってくれてるの何となくわかる」

津田 「まあ・・・でも本当は俺はその1年前に聞いてたからさ」

コトミ「・・・うん」

・・・そう言って私はお兄ちゃんと手を繋いだ。

コトミ「あの事聞いてから・・・一緒に遊んだり、一緒に寝たりするようになって・・なんだか昔みたいで私は・・・逆に嬉しかったな」

津田 「ん・・・そうか」

コトミ「あ、あと一緒にお風呂入ったり」

津田 「それは他の人の前で言うのは絶対にやめてくれよ」

コトミ「・・・わたしはさ・・・そういう訳で嫌じゃなかったから気にしないことにしたし、タカ兄ももう気にしないでいいよ」

津田 「・・・コトミ」

コトミ「むしろタカ兄でよかったよ・・・私タカ兄のこと好きだし」

津田 「・・・うん」

コトミ「・・・タカ兄も私のこと好き?」

津田 「そうだな。萩村によく言われるけど俺たちって兄妹としては相当仲良いらしいぞ。だから俺もたぶんお前のこと結構好きなんだと思うよ」

コトミ「・・・」

津田 「・・・でも早く思春期を抜けてほしいなー」

コトミ「まだまだ続くよ!」

・・・

津田 「・・・そろそろ戻るか」

コトミ「・・・うん」

お兄ちゃんに促されて、私たちは海辺を後にした。
私の渾身の告白にはやっぱり気付いていないようだった。
それがちょっと悔しくて、私は左手をタカ兄の右手に絡めた。

***


津田 「じゃあホントに寝るぞ」

コトミ「うん、オヤスミー」

・・・

・・・

私が桜才学園を受験したのは、家が近いから。
そして、またタカ兄と一緒に登校できるから。
タカ兄はモテる。
あのお見舞いに来た黒髪ロングも、朝お迎えに来た金髪ロリも、たぶんタカ兄にアプローチするんだろう。
私は妹だから、ライバルにすらなれない。
でも、別々の学校はイヤだ。
出来るだけ長くタカ兄のそばにいたい。

そう思って受けた桜才学園。
合格が決まった次の金曜日、お父さんとお母さんが私をリビングに呼び出した。

***

津田父「コトミ」

コトミ「あ、お父さんおかえり!今日は早いんだね!!」

津田父「うん、ただいま。・・・今時間あるか?」

コトミ「え?別に大丈夫だけど・・・」

津田父「じゃあちょっとリビングにおいで」

コトミ「?・・・うん」

・・・

リビングにはお母さんもいた。
タカ兄もいた。

・・・あれ?私なんか悪いことしたっけ?
・・・ってそうか!
高校受かったからお祝いパーティー的な話かな?ワクワク!

・・でもお母さんも、お父さんも、タカ兄も、神妙な顔をしてるのはなぜ?

津田父「・・・まずは高校合格おめでとう」

コトミ「うん」

津田父「明日にでも外で晩御飯食べよう」

コトミ「うん!」

津田父「・・・」

コトミ「?」

津田父「それとな・・・・お前ももう高校生だ」

コトミ「?」

津田父「・・もうお前も大人だ・・・だからこれから大事なことを言う」

コトミ「・・・え?」

津田父「コトミは、15年前に●●国で起きたテロのことは知ってるか?」

コトミ「え?・・・うん」

確か私が生まれてすぐぐらいのことだ。
もちろん記憶はないが、社会の授業で習った。

津田父「あの時、父さんは、あの国で働いていた」

コトミ「・・え?」

津田父「同僚と一緒に出張しててな・・でその同僚は私の親友で、母さんの弟だった」

コトミ「??」

・・・私は少し混乱した。

コトミ「えっと・・じゃあお父さんは、同僚のお姉さんと結婚したって事かーその人は恋のキューピッドだねー!」

津田父「ハハ・・そうだな」

津田母「・・・」

タカ 「・・・」

津田父「・・・だがあのテロで、同僚は奥さんとともに亡くなった」

コトミ「・・え?」

津田父「たまたま私と母さんはその日は休みで、その場に居合わせなかった。だから助かったんだ」

コトミ「・・・そうなんだ」

津田父「・・・」

そこまで言うと、お父さんは押し黙った。
そして少し時間を空けてよく分からないことを言いだした。


津田父「コトミ・・・落ち着いてよく聞くんだ」

コトミ「・・・え?・・・うん」

津田父「同僚はその日、自分の娘を休みだった私たちに預けていた・・・だからその子は助かった」

コトミ「え・・?え・・?」

津田父「その助かった子が、お前だ」

コトミ「・・・・・・・・・・え?」

津田父「私の同僚は両親が亡くなっていて、身寄りがなかった。だから私と母さんがお前を引き取った」

コトミ「・・・・・ほんと・・・なの・・?」

津田母「本当よ。でもね、コトミは私たちの娘。大事な娘なの。それは今までも、これからも変わらないわ」

コトミ「・・・・・・・・」

・・・・自分でもよく分からない涙がぽろぽろ溢れてきた。
気が付くと私はお母さんに抱き着いて泣いていた。
お父さんは隣に座って、私の背中をさすってくれていた。
タカ兄は私の頭をずっと撫でてくれていた。

やっとわかった。
1年前のあの日、タカ兄が私を連れ出して保育園とか小学校とかに行った意味が。
たぶんタカ兄は高校合格が決まった日、今日の私と同じようにこのことを聞いたんだ。
そしてタカ兄は悩んだ末、私に言った。

『俺にとっては・・お前は、何があっても俺の大事な妹だから』

その後のタカ兄はずっと優しかった。
私が勘違いして、もう一回アプローチしたくなるくらいに。

私の大好きなお兄ちゃんは、お従兄妹ちゃんだった。
よかった。
私、間違ってなかった。

******************************

コトミ「おはよう、お母さん」

津田母「おはよう、コトミ」

コトミ「あ、そういえばお墓参りはいつ行くか決まった?」

津田母「今度の連休にしましょうって。お父さんは向こうにいるから、私はコトミとタカトシと一緒に出る感じになりそうよ」

コトミ「うん、わかったー」

**

コトミ「じゃあいってきまーす」

・・・

コトミ「あ、トッキーおはよー」

時  「おう」

コトミ「今日はトッキー、ブレザーちゃんと着てるね」

時  「うっせ!・・・・あそういえばコトミは連休ヒマか?」

コトミ「あ、連休はお墓参りに」

時  「ん?」

コトミ「いや、戦争で散った戦友(とも)の墓参りに・・」

時  「・・・・私はツッコまねーぞ」

コトミ「・・・もうトッキーノリ悪いなー!」

・・・危ない危ない。
連休には死んじゃった方のお父さんとお母さんのお墓参り(と言っても慰霊碑)に行く。
バレるといろいろ面倒だから、私のことは他の人には内緒にするってお兄ちゃんと約束した。
こういう時のために普段から中二病キャラ作っておいて正解だったなー。

時  「・・で、どうなんだよ」

コトミ「ゴメン、家族旅行でさー」

時  「・・なら最初にそう言え」

コトミ「あはは」

時  「ったく・・さっさと学校行くぞ」

コトミ「おk」

時  「家族ってことはあの兄貴もか?」

コトミ「うんそうだよー」

時  「お前らホント仲良いよな」

コトミ「そうかなー?」

時  「そういえば今日は兄貴と登校じゃないのか?」

コトミ「タカ兄今日は校門で服装チェックだから」

時  「あー・・・にしてもさ」

コトミ「ん?」

時  「おまえの兄貴って副会長だよな」

コトミ「うん」


時  「兄貴はしっかりしてんのに、妹はアホっぽいな」

コトミ「ええっ!」

時  「兄妹なのに似てないな。ハハハ」

コトミ「ト・・トッキーそれって、実は血のつながってない兄妹って設定?!」

時  「おまえ・・ただじゃ転ばねーな」


私たちは血が繋がってる。
でも、兄妹じゃない。
だから、スズ先輩、会長。
私、これからはお二人のライバルです。
お二人がためらってたら、私・・・・

というわけで、コトミ編終了です。

次のスレタイは
『津田タカトシ「畑さんできましたよ、今月分のエッセイ」』
にする予定です

以前書いたランコちゃん編とは違います

それではおやすみなさい

それといつも、最後に次スレを貼ってくれてる方、どうもありがとうございます

このSSまとめへのコメント

1 :  ムッティー3世   2014年12月17日 (水) 22:31:18   ID: CCCapiuY

結構な数のSSをお書きになってるのですね!
しかし、コトミ編か…
とりあえず、別の意味で
箱ティッシュが必要だな…

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