美希「眠り姫なの」 (25)



・短いです。


・書き溜め、完結してあります。



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〜事務所〜



P「おーい美希、起きろー」


P「そろそろ仕事の時間だぞー」ユサユサ


美希「Zzz〜」


P「美希、起きてくれー」ユサユサ


美希「無理なの」


P「あれ?起きてたか」


美希「ううん、寝てるの」


P「いや、起きてるじゃないか」


美希「これは寝言なの」


P「はい?」


美希「ミキは今、起きられないの」


P「どうして?体調でも悪いのか?」


美希「ミキは呪いをかけられて永遠の眠りについてるの」


P「なんだって!?呪い?」


美希「そうなの」


美希「だからミキが目覚めることはないの」


美希「おやすみ……Zzz〜」



P「そうか、残念だ……」


P「せっかく美希のために最高級のおにぎりを買ってきたのに……」


美希「!?」


P「呪いで起きられないんじゃ、しょうがないな」


P「でもどうしよっかな〜?このおにぎり」


美希「……」ゴクリ


P「俺が食べちゃおっかな〜」チラッ


美希「……」


美希「……」


美希「……」


美希「……Zzz〜」


P「なんだと!?」


P「あの美希が、おにぎりで目を覚まさないなんて……」


美希「ミキにかけられた呪いはキョーリョクなの」


美希「おにぎりじゃ、ミキの呪いは解けないって思うな」



P「ううむ、少し甘く見すぎていたようだな」


美希「ふふん、なの」


美希「今のミキの眠りはマリアナ海溝より深いの」


美希「ちょっとやそっとのことで、起きたりたりしないの」


P「そうか」


P「じゃあ、こんな風にくすぐっても目を覚まさないのかな?」コチョコチョ


美希「ひゃっ!?」ビクッ


P「おっ、起きたか?」


美希「お、起きてないよ!寝てるの!……Zzzなの!」


P「そうか、じゃあもうちょい試してみるか」


P「ほれほれほーれ」コチョコチョ


美希「ちょっ…やっ…あっ」


P「ほいほいほいほいほーい」コチョコチョ


美希「あふっ…あん…んんん!」


P「ほらほらほらほらほらー」 コチョコチョ



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



P「う〜ん、くすぐってもダメか」


美希「はあはあ、眠ってる人を、無理に起こすのは、よくないって思うな」


P「じゃあ、どうしたらいいんだ?」


美希「起こすには、ミキにかけられた呪いを解くしかないの」


P「何?呪いを解く方法があるのか?」


美希「一つだけあるよ」


P「それはなんだ?」


美希「キスだよ」


P「キス?」


美希「うん、この呪いは王子様にキスをされれば解けることになってるの」


P「王子様のキスで、美希の呪いは解けるのか?」


美希「そうなの」


P「じゃあ真をよんでくる」


美希「ちょっと待つの」



P「なんで?」


美希「キスをするのは運命の相手じゃないとダメなの」


美希「ミキの運命の相手は、真くんじゃなくてハニーなの」


P「俺?」


美希「ハニーの熱〜いキスがあれば、美希の眠りは覚めるって思うな!」


P「う〜ん、でもなあ、眠ってる女の子に勝手にキスするのは、俺の信条に反するし……」


美希「ミキは平気だよ?」


美希「ばっちこいなの!」


P「ばっちこいってお前なあ…」


美希「それに早くしないと仕事に遅れちゃうの」


P「あ、もうこんな時間か」


P「急がないとやばいな…」


P「よし!こうなったら、俺も腹くくるか」


美希「うん、ミキをメチャクチャにして……」


P「……」


P「じゃあ……」



チュッ






P「これでどうだ?」


美希「……」


美希「手にキスじゃ効果ないって思うな」


P「ですよねー」


P「手じゃダメか、じゃあ今度は……」




チュッ









美希「……」


美希「おデコにしてもダメなの」


P「おデコでもダメか、マレフィセントでは起きてたけどな」


美希「母親のキスと恋人のキスとじゃ、する場所が違うって思うな」


P「じゃあどこにすればいいんだ?」


美希「……唇にすると効果バツグンだよ?」



P「……」


P「唇か……」


美希「うん/////」


P「……」


P「……」


P「……」


P「えっと……」


P「じゃあ……」


美希「焦らしちゃ、ヤ……」


P「……」


P「仕方ない」スッ


美希(ハニーの顔が近くに……/////)ドキドキ




チュッ







美希「!?」


美希(いま、唇に……////)


美希「ハニー/////」パチッ


美希「って、あれ?」


美希「ぬいぐるみ?」


P「お目覚めですか?お姫様」


美希「」


美希「」


美希「」プイッ



P「あ、あれ?」


P「美希?おーい…」


美希「……ハニーのイジワル」


P「ははは、ごめん、ついからかいたくなっちゃって」


美希「……」


美希「もういいの」


美希「なんかミキ、やる気なくなっちゃたの」


美希「今日はもうお仕事休むの」



P「おいおい美希、悪かったって…」


美希「ふんっ」


P「……」


P「美希」


美希「……」


P「美希、ちょっとこっち向け」


美希「なんなの?」ムスッ




チュッ






美希「!?」


P「今は頬っぺたで我慢してくれ」


P「美希の機嫌をなおす効果くらいはあるだろ?」


美希「///////」


美希「き、今日のところはこれでカンベンしてあげるの!」


P「そうか、よかった」


P「やる気、出たか?」


美希「うん!バッチリなの!!」


美希「早くお仕事に行こ?」


P「すぐ行く、外で待ってろ」


美希「はーいなの」



バタン



P「えっと、これとこれ持って…」


P「よしっ、準備OK!」


P「じゃあ、みんな行ってきます!」




春香「……」


千早「……」


真「……」


雪歩「……」


貴音「……」


響「……」


亜美「……」


真美「……」


やよい「……」


伊織「……」


あずさ「……」


律子「……」


小鳥「……」 ●REC




P「?」


P「どうした?みんな……」



「「「「…………」」」」



春香「あれっ?なんか急に眠気が…………Zzz〜」


P「え?」


千早「奇遇ね、実は私も眠く……なって…………Zzz〜」


P「ちょっとちょっと…」


真「僕もすごく眠いや…………Zzz〜」


雪歩「眠いですぅ……Zzz〜」


P「おいおい真、雪歩も……」


響「自分も眠くなってきちゃった……ぞ…………Zzz〜」


貴音「面妖……な…………Zzz〜」


P「貴音まで……」



亜美「くっ、突然水魔が…………Zzz〜」


真美「真美もだぜい…………Zzz〜」


P「こらこら、お前たち床に寝るな。あと亜美、水魔じゃなくて睡魔な」


やよい「私も眠いかなーって…………Zzz〜」


伊織「べ、べつに眠くなんて…ないん……だから…………Zzz〜」


P「いや、そのツンデレはおかしい」


あずさ「あらあら…………Zzz〜」


律子「私もなんだか眠くなって…………Zzz〜」


P「えー、律子も?」





「「「「Zzzzzz〜〜」」」」




P「みんな眠ってしまった……」


小鳥「……」 ●REC


P「……」


小鳥「……」 ●REC


P「あの……」


小鳥「山猫は眠らない」 ●REC


P「……さいですか」





ガチャ



美希「ハニー、どうしたの?遅れちゃうよ……」


美希「!?」


美希「み、みんな死んでるの!!!」


P「いや、大丈夫、寝てるだけだから」


P「今度はみんなが眠り姫になってしまったらしい」


美希「むうぅ、みんなに呪いをかけた悪い魔女は誰なの?」




「「「「お前だよ!!!!」」」」




美希「あ、起きたの」





おわり

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